JP2006334113A - Absorbent article - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー等の吸収性物品に関する。 The present invention relates to absorbent articles such as sanitary napkins and panty liners.
従来から、液体を吸収することによって弾性的に収縮する吸液収縮部材を有する吸収性物品が知られている。吸液収縮部材は、排出された体液を吸収して、その形状が収縮する部材として、主に吸収体と併せて用いられている。 Conventionally, an absorptive article which has a liquid absorption contraction member which contracts elastically by absorbing a liquid is known. The liquid absorbing / shrinking member is mainly used in combination with the absorber as a member that absorbs the discharged body fluid and contracts its shape.
例えば、本出願人は、先に特許文献1において、吸収体における表面層側の表面上及び吸収体の内部における該吸収体の表面層側の表面近傍に、液体を吸収することによって弾性的に収縮する吸液収縮部材が、吸収体を所定長に亘って収縮させるように備えられており、且つ吸収体が表面層の幅方向の中央部に所定幅の突堤が形成されるように配設されており、該突堤に吸液収縮部材が備えられている生理用ナプキンを提案している。しかし、このような構成の生理用ナプキンにおいて、その表面は、吸液前から突提による凸部を有するため、厚みがあり、嵩高となっている。
For example, the applicant of the present invention previously disclosed in
また、本出願人は、特許文献2において、吸収体における裏面シート側の表面上に、又は吸収体の内部における該吸収体の裏面シート側の表面近傍に、液体を吸収することによって弾性的に収縮する吸液収縮部材を配置し、該吸液収縮部材が収縮したときに、吸収体を表面シート側に向けて***させて、吸収性物品の側面視において表面全体の形状を凸形状にする生理用ナプキンを提案している。しかし、体液を吸収した生理用ナプキンの表面シートと着用者の肌とが密接しているため、着用者に違和感や不快感を与えたり、蒸れなどを感じる恐れがあった。
In addition, in the
厚みの薄い吸収性物品は、着用時の装着感に優れ、包装状態での携帯性にも優れている。また、吸収性物品の表面の***部対向領域に、複数の凸部を有していると、体液を吸収した際に、吸収性物品の表面と着用者の肌との接触面積が小さくなり、着用者に不快感を与えず、べたつかず且つ柔らかな装着感が着用者にもたらされる。 A thin absorbent article is excellent in a feeling of wearing at the time of wearing and excellent in portability in a packaged state. In addition, if there are a plurality of convex portions in the excretory part facing region of the surface of the absorbent article, when the body fluid is absorbed, the contact area between the surface of the absorbent article and the wearer's skin is reduced, The wearer is not uncomfortable, non-sticky, and a soft wearing feeling is provided to the wearer.
従って、本発明の目的は、体液を吸収していない場合には、表面の***部対向領域に凸部を有さないため、装着感及び携帯性に優れ、且つ、体液を吸収した場合には、表面の***部対向領域に複数の凸部が形成されて装着感に優れる吸収性物品を提供することにある。 Therefore, the object of the present invention is that when the body fluid is not absorbed, since there is no convex portion in the excretory part facing region on the surface, the wearing feeling and the portability are excellent, and the body fluid is absorbed. Another object of the present invention is to provide an absorbent article that has a plurality of convex portions formed in a region facing the excretory portion on the surface and is excellent in wearing feeling.
本発明は、表面シートの***部対向領域における吸収体との対抗面に、液体を吸収することによって収縮可能な吸液収縮部材が配されており、該吸液収縮部材は、それが収縮することで、前記表面シートに複数の凸部が形成されるような接合パターンで該表面シートに接合されている吸収性物品を提供することにより、上記目的を達成したものである。 In the present invention, a liquid-absorbing / contracting member that can contract by absorbing liquid is disposed on the surface of the top sheet facing the absorber in the region facing the excretion part, and the liquid-absorbing / contracting member contracts. Thus, the above object is achieved by providing an absorbent article that is bonded to the surface sheet in a bonding pattern in which a plurality of convex portions are formed on the surface sheet.
本発明の吸収性物品によれば、体液を吸収していない場合には、表面の***部対向領域に凸部を有さないため、装着感及び携帯性に優れ、且つ、体液を吸収した場合には、表面の***部対向領域に複数の凸部が形成されて湿潤感がなく、また装着感に優れる。 According to the absorbent article of the present invention, when body fluid is not absorbed, since there is no convex portion in the surface excretory part facing region, the wearing feeling and portability are excellent, and the body fluid is absorbed. In the surface, a plurality of convex portions are formed in the region facing the excretory portion, so that there is no wet feeling and the wearing feeling is excellent.
以下、本発明の吸収性物品の好ましい第1実施形態について、図1及び図2を参照しながら説明する。 Hereinafter, a preferred first embodiment of the absorbent article of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 and 2.
本発明の吸収性物品の第1実施形態としての生理用ナプキン1は、図1に示すように、縦長の扁平な形状をしており、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3及び両シート間に介在された液保持性の吸収体4を具備している。
生理用ナプキン1における表面シート2の***部対向領域Sにおける吸収体4との対抗面に、液体を吸収することによって弾性的に収縮可能な吸液収縮部材5が配されており、該吸液収縮部材5は、それが収縮することで、表面シート2に複数の凸部21、21…が形成されるような接合パターンで該表面シート2に接合されている。
図1は吸液前のナプキン1を示している。吸液収縮部材5が収縮する前の状態の表面シート2の***部対向領域Sは、実質的に平坦である。
As shown in FIG. 1, a
In the
FIG. 1 shows the
本実施形態の生理用ナプキン1における吸液収縮部材5について詳述すると、吸液収縮部材5は、糸状であり、表面シート2の***部対向領域Sに、該ナプキン1の長手方向に延びるように、且つ幅方向に沿って所定の間隔を置いて3本配されている。
本実施形態において、3本の糸状の吸液収縮部材5a、5b、5cは、ナプキン1を長手方向に前方部A、***部対向部(着用者の液***部に対向配置される***部対向領域を幅方向中央に有する部分)B及び後方部Cに区分した際の***部対向部Bに配されており、より詳細には***部対向部Bの幅方向中央部である***部対向領域Sに配されている。
ナプキン1の幅方向外側にそれぞれ位置する吸液収縮部材5a,5cと、幅方向中央に位置する吸液収縮部材5bとの距離は、ほぼ同じになっている。3本の糸状の吸液収縮部材5a、5b、5cそれぞれは、その長さが略同じであることが好ましく、長手方向の前後端部それぞれのナプキン1における位置も略同じであることが好ましい。
The liquid-absorbing / shrinking
In the present embodiment, the three thread-like liquid-absorbing / contracting
The distances between the liquid-absorbing / shrinking
糸状の吸液収縮部材5a、5b、5cそれぞれは、図1に示すように、所定の間隔で設けられた接合部51、51…によって表面シート2と接合固定されて、表面シート2と一体的になっている。接合部51、51…の接合手段としては、融着、接着、圧着等が用いられる。該接合手段は、表面シート繊維の繊維密度が高くなる観点から、特に圧着が好ましく、本実施形態においては、ヒートエンボス加工により圧着されている。また、糸状の吸液収縮部材5a、5b、5cそれぞれは、接合部51、51…間においては、表面シート2とは接合されてなく、自由状態となっている。
糸状の吸液収縮部材5a、5b、5cそれぞれは、表面シート2の***部対向領域Sにおける吸収体4との対抗面に配されており、吸収体3とは接合されておらず、図1に示すように、該吸収体の上側に位置している。
As shown in FIG. 1, each of the thread-like liquid-absorbing / shrinking
Each of the thread-like liquid-absorbing / contracting
3本の糸状の各吸液収縮部材5a、5b、5cにおける接合部51、51…は、それぞれ、長手方向に略同じ間隔で、且つ幅方向に直線状に設けられている。
表面シート2の***部対向領域Sは、圧着されている接合部51、51…において、その表面がややへこんでいるものの、そのへこみの深さは0.1〜0.5mm程度であり、表面シート2の***部対向領域Sは、実質的に平坦な形状を有している。
The
The excretory part opposing area | region S of the
次に、上述した構成を有するナプキン1が吸液した状態を、図2を参照しながら説明する。ナプキン1が液を吸収すると、吸収された液は、その一部が表面シート2を通じて各吸液収縮部材5a、5b、5cにまで達する。吸液収縮部材5a、5b、5cそれぞれにまで達した液は、吸液収縮部材5a、5b、5cそれぞれによって吸収され、この吸収によって各吸液収縮部材5a、5b、5cにおける接合部51、51…を除く部分52、52…は、それぞれ長手方向に沿って弾性的に収縮する。この収縮によって、表面シート2は、図2に示すように、長手方向に波打った形状となって、幅方向に沿う畝状の凸部21、21…及び溝状の凹部22、22…とが交互に並んで形成される。畝状の凸部21、21…は、各吸液収縮部材における接合部を除く部分52、52…の収縮により、その上に位置する表面シート2の部分が、上側に***して形成されている。また、溝状の凹部22、22…には、各吸液収縮部材における接合部51、51…が幅方向に直線状に並んでいる。前記凹部は、前記凸部に対して凹んだ形状を意味するものであり、必ずしも、前方部A又は後方部Bにおける表面シート2よりも凹んでいることを意味するものではない(以下、同様)。このような等間隔の畝状の凸部及び溝状の凹部を形成する観点から、本実施形態における3本の吸液収縮部材5a,5b,5cの収縮率は、それぞれ略同じであることが好ましい。
Next, a state where the
図2は、表面シート2の***部対向領域Sにおいて、吸液収縮部材5a、5b、5cが配されている部分全体が、液を吸収して凸部を形成している様子が示されている。液の吸収が、ナプキン1における吸液収縮部材5a、5b、5cが配されている部分の一部である場合には、その液の吸収があった一部において、表面シート2の凸部が形成される。
FIG. 2 shows a state in which the entire portion where the liquid-absorbing contracting
表面シート2の***部対向領域Sにおいて、液を吸収してクッション性を有する凸部が形成されると、着用者の***部に良好にフィットし易くなる。また、表面シート2が不織布等の繊維材料から構成されている場合は、溝状の凹部22、22…に配されている接合部51、51…それぞれは、繊維密度が比較的大きく、その他の部分との間に粗密勾配が形成されているため、液引き込み力が大きくなっている。比較的繊維密度が低いカード法によって形成されたウエブや熱融着法によって形成された不織布等が粗密勾配の点から望ましい。凸部が形成されている***部対向領域Sに、更に体液が***されると、畝状の凸部21、21…から溝状の凹部22、22…へと液が流れると共に、接合部51、51…へと速やかに液の移動が生じるため、表面シート2の***部対向領域Sで液を広げずもれにくい性能が発現できる。
In the excretion part opposing area | region S of the
畝状の凸部21の高さT(凸部21の頂部と凹部22の底部との間の距離、図2参照)は、凸部に充分な圧縮変形性及び嵩高性を付与する観点から0.8〜3.0mm、特に1.0〜1.5mmであることが好ましい。凸部21の高さTを上記範囲とすることで、容易に皮膚との接触面積を減少させることができ、着用中の肌が閉塞されることによるべたつき(湿潤感)、さらにムレやカブレの発生を防止することができる。また、表面シート2に更に吸収された液が凹部22に到達するまでの距離が小さくなり、液の吸収が一層スムーズにいく。
The height T of the bowl-shaped convex portion 21 (the distance between the top of the
本実施形態において、3本の糸状の吸液収縮部材5a、5b、5cの吸液前の長さは、それぞれ70〜150mmであることが好ましい。また、幅方向中央に配されている吸液収縮部材5bと幅方向外側に配されている吸液収縮部材5a、5cそれぞれとの間の距離は、10〜30mmであることが好ましい。
吸液収縮部材5a、5b、5cそれぞれにおいて、表面シート2との接合部51、51…は、吸液前の状態で、長手方向に5〜12mmの間隔で設けられていることが好ましい。
In the present embodiment, the lengths of the three thread-like liquid-absorbing /
In each of the liquid-absorbing
本実施形態の生理用ナプキン1について、更に説明すると、裏面シート3の外面には、ナプキン1を着用者の着衣に固定するための粘着剤層が形成されている。前記粘着剤層は、図示しない剥離紙によって被覆されており、使用時まで保護されている。
表面シート2の長手方向の両側部それぞれは、吸収体4の両側縁から延出し、吸収体4と裏面シート3との間に巻き下げられ、吸収体4及び/又は裏面シート3と接合されている。
また、表面シート2及び裏面シート3の長手方向の両端部それぞれは、吸収体4の長手方向の両端縁から延出し、ヒートシール等の公知の接合法により接合されている。
The
Each of both side portions in the longitudinal direction of the
Moreover, the both ends of the longitudinal direction of the
吸液収縮部材5a,5b,5cそれぞれの構成材料としては、本出願人の先の出願に係る特開平9−322908号公報の第4頁左欄49行〜右欄15行に記載のもの等が挙げられる。吸液収縮部材5a,5b,5cは、吸液によって20〜60%、特に30〜40%収縮することが、上述した表面シート2の凸部が形成される点から好ましい。
また、表面シート2の坪量は、吸液収縮部材5a,5b,5cの収縮により凸部が良好に発現され且つ良好な肌さわりを有するために、7〜40g/m2であることが好ましい。
表面シート2は、ゆがみのない畝状の凸部が形成される観点から、少なくとも長手方向に伸縮性を有することが好ましく、吸液収縮部材5の収縮力によって、ナプキン1の前方部A及び後方部Bにおける表面シートが引っ張られた場合、容易に伸びることが好ましい。表面シート2の形成材料としては、従来の吸収性物品において用いられている各種の材料を用いることが出来るが、弾性繊維やウレタン繊維からなる伸縮性の不織布が好ましい。また、フィルムタイプであれば、開孔率が高いものが好ましい。
As the constituent material of each of the liquid-absorbing
Further, the basis weight of the
The
表面シート2と吸収体4は接合部51で吸収体4が接着剤あるいはヒートシールで接合されており、液が表面シート2から吸収体4に速やかに吸収される。
The
本実施形態によれば、表面シート2の***部対向領域Sは、体液を吸収した部分において、表面に波状の凸部が形成されるため、肌との接触面積を低減させ、べたつかず且つやわらかな装着感を有する。また、表面シート2の***部対向領域Sは、体液を吸収していない部分においては、実質的に平坦なままであり、ナプキン1の厚みの薄い状態が維持されるので、なめらかさを有する着用時の装着性が維持される。
According to the present embodiment, the excretory part-facing region S of the
次に本発明の好ましい第2〜第8実施形態の生理用ナプキンを、図3〜図7を参照しながら説明する。第2〜第8実施形態について、特に説明しない点については、第1実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図3〜図7において、図1及び図2と同じ部材に同じ符号を付してある。 Next, sanitary napkins according to preferred second to eighth embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS. About the point which is not demonstrated especially about 2nd-8th embodiment, the description explained in full detail regarding 1st Embodiment is applied suitably. 3-7, the same code | symbol is attached | subjected to the same member as FIG.1 and FIG.2.
第2実施形態の生理用ナプキン1は、図3に示すように、吸液収縮部材5、5…は、糸状であり、ナプキン1の***部対向領域Sに、該ナプキン1の長手方向及び幅方向それぞれに延びるように複数配されている。図3は、吸液前のナプキン1を示している。
本実施形態の生理用ナプキン1において、長手方向に延びるように配されている糸状の吸液収縮部材5、5…それぞれは、略同じ長さであることが好ましく、長手方向の前後端部それぞれのナプキン1における位置は略同じであることが好ましい。幅方向に延びるように配されている糸状の吸液収縮部材5、5…それぞれも、略同じ長さであることが好ましく、幅方向の両側部それぞれのナプキン1における位置は略同じであることが好ましい。
長手方向及び幅方向に延びるように配されている糸状の吸液収縮部材5、5…それぞれは、略同じ間隔で配されている。
In the
In the
The thread-like liquid-absorbing /
本実施形態の生理用ナプキン1において、糸状の吸液収縮部材5、5…それぞれは、図3に示すように、長手方向及び幅方向それぞれに配されている糸状の吸液収縮部材5、5…の交差部における接合部51、51…によって、表面シート2と接合固定されて、表面シート2と一体的になっている。
上述したように形成された接合部51、51…は、長手方向及び幅方向それぞれに直線状に略等間隔に配されている。
In the
The
次に、上述した構成を有するナプキン1が吸液した状態を、図4を参照しながら説明する。液の吸収によって、吸液収縮部材5、5…における接合部51、51…を除く部分52、52…は、それぞれ収縮して、表面シート2の***部対向領域Sに、ドーム状の凸部21、21…が、海島状に形成される。図4は、表面シート2の***部対向領域Sにおいて、吸液収縮部材5、5…が配されている部分全体が、液を吸収して凹凸部を形成している様子が示されている。
ドーム状の凸部21、21…それぞれは、隣接する長手方向に亘る吸液収縮部材5、5、及び隣接する幅方向に亘る吸液収縮部材5、5によって囲まれた正方形状(液を吸収する前において、図3参照)の4辺を構成する前記部分52、52…が、液吸収後それぞれ収縮し、表面シート2における前記正方形状部分が、上側に***して形成される。また、略矩形形状の凹部22、22…は、ヒートエンボス加工による接合部51、51…である。
Next, a state in which the
Each of the dome-shaped
本実施形態のナプキン1において、凸部21の形成性および形状保持性の観点から、長手方向及び幅方向における接合部51、51…は、吸液前の状態で、それぞれに5〜12mmの間隔で設けられていることが好ましい。
また、表面シート2は、ゆがみのないドーム状の凸部21が形成される観点から、長手方向と共に幅方向にも、伸縮性を有していることが好ましい。
In the
Moreover, it is preferable that the
本実施形態によれば、表面シート2の***部対向領域Sに、4角錐台形状の凸部21、21…が、長手方向にも幅方向にも不連続に形成されているため、第1実施形態よりも、着用者の肌との接触面積が低減して、装着感が高められている。
また、繊維密度の比較的高い凹部22、22…の数が、第1実施形態よりも多く設けられており、液引き込み力が高められている。
According to the present embodiment, the quadrangular frustum-shaped
Further, the number of the
第3実施形態の生理用ナプキン1は、図5に示すように、表面シート2における糸状の吸液収縮部材5a、5b、5cそれぞれの長手方向の両端部よりも外方の位置に、該吸液収縮部材5a、5b、5cそれぞれの収縮方向と交差する方向に延びる線状の切れ目が設けられている。
詳述すると、ナプキン1における前方部A及び後方部Bそれぞれの表面シート2に、幅方向に沿って、線状の切れ目6、6…が複数設けられている。図5は、吸液前のナプキン1を示している。
本実施形態のナプキン1において、表面シート2の***部対向領域Sに体液が吸収されると、表面シート2は、図2に示すのと同様に、長手方向に波打った形状となり、畝状の凸部21、21…と、溝状の凹部22、22…とが交互に並んで形成される。この時、吸液収縮部材5a、5b、5cそれぞれにおける接合部51、51…を除く部分52、52…は、長手方向に沿って収縮し、ナプキン1の前方部A及び後方部Bは、それぞれ***部対向領域Sの方へ引っ張られて、線状の切れ目6、6…が開口する。
As shown in FIG. 5, the
More specifically, the front sheet A and the rear part B of the
In the
本実施形態のナプキン1における線状の切れ目6、6…は、それぞれ同じ長さであることが好ましく、その長さは、凸部21形成時の開口の追従性の観点から、5〜15mmであることが好ましい。
The
本実施形態によれば、表面シート2には複数の線状の切れ目6、6…が設けられているため、吸液後の表面シート2の***部対向領域Sには、ゆがみのない凹凸部が形成される。また、表面シート2は、伸縮性を有していなくても良い。
According to this embodiment, since the
第4実施形態の生理用ナプキン1は、図6に示すように、糸状の吸液収縮部材5a、5b、5cの幅方向の両端部よりも外方の位置において、表面シート2が、糸状の吸液収縮部材5a、5b、5cの収縮方向と交差する方向に延びる折り線を有するように、折り畳まれてひだ7,7を形成している。
詳述すると、本実施形態におけるナプキン1の一対のひだ7、7は、ナプキン1の両側部11、11において、ナプキン1の長手方向の両端部に亘るように設けられており、該両端部において、裏面シート3と接合されている。また、本実施形態におけるナプキン1の糸状の吸液収縮部材5a、5b、5cは、幅方向に延びるように配されており、吸液により幅方向に沿って収縮する。一対のひだ7、7は、それぞれ、吸液収縮部材5の収縮方向と交差する方向である長手方向に延びる折線を有して折り畳まれている。
本実施形態において、糸状の吸液収縮部材5a、5b、5cそれぞれは、幅方向に延びるように且つ長手方向に沿って所定の間隔を置いて3本配されており、それぞれの配されている向きが、上述した第1実施形態と異なるが、その他の吸液収縮部材5a、5b、5cについての説明は、上述した説明が適宜適用される。図6は、吸液前のナプキン1を示している。
As shown in FIG. 6, the
More specifically, the pair of
In the present embodiment, three thread-like liquid-absorbing / shrinking
本実施形態のナプキン1において、表面シート2の***部対向領域Sに体液が吸収されると、表面シート2は、幅方向に波打った形状となり、長手方向に沿う畝状の凸部21、21…及び溝状の凹部22、22…が交互に並んで形成される。この時、吸液収縮部材5a、5b、5cそれぞれにおける接合部51、51…を除く部分52、52…は、幅方向に沿って収縮し、ナプキン1の長手方向の両端部に亘る一対のひだ7、7は、それぞれ、折り畳まれている状態から、***部対向領域Sの中央部へ引っ張られて伸びる。
In the
本実施形態によれば、ナプキン1の長手方向の両端部に亘る一対のひだ7、7は、それぞれ、***部対向領域Sへ引っ張られて伸びるようになされているため、吸液後の表面シート2の***部対向領域Sには、ゆがみのない凸部が形成される。また、表面シート2は、伸縮性を有していなくても良い。
According to the present embodiment, the pair of
第5実施形態の生理用ナプキン1は、図7に示すように、ナプキン1の両側部11、11に、相対向する一対のカバーシート8、8が、それぞれ表面シート2の長手方向の周縁部を覆うように設けられており、一対の該カバーシート8、8の両端部が、表面シート2に接合されていると共に該両端部間においてカバーシート8が該表面シート2から離間している。
詳述すると、本実施形態におけるナプキン1の一対のカバーシート8、8は、ナプキン1の両側部11、11において、ナプキン1の長手方向の両端部に亘るように設けられており、該両端部において、表面シート2と共に裏面シート3と接合されている。本実施形態におけるナプキン1の表面シート2の両側部24、24は、一対のカバーシート8、8それぞれの長手方向の内側の側部により、ナプキン1の前後端部に亘って、所定の幅が覆われている。
一対のカバーシート8、8が表面シートを覆っている部分は、それぞれ、長手方向の両端部を除いて表面シート2と接合されてなく、表面シート2から離間している。ここで、離間とは、常に離れた状態を意味するものではなく、互いに接合されていない状態をいい、互いに当接している状態も含まれる。
また、本実施形態において、糸状の吸液収縮部材5a、5b、5cそれぞれは、幅方向に延びるように且つ長手方向に沿って所定の間隔を置いて3本配されており、上述した第4実施形態と同様である。図7は、吸液前のナプキン1を示している。
As shown in FIG. 7, the
More specifically, the pair of
The portions where the pair of
In the present embodiment, three thread-like liquid-absorbing /
本実施形態のナプキン1において、表面シート2の***部対向領域Sに体液が吸収されると、表面シート2は、幅方向に波打った形状となり、長手方向に沿う畝状の凸部21、21…及び溝状の凹部22、22…が複数交互に並んで形成される。この時、吸液収縮部材5a、5b、5cそれぞれにおける接合部51、51…を除く部分52、52…は、幅方向に沿って収縮する。表面シート2の長手方向の両側部24、24は、その前後端部を除いて、どの部位とも接合されていない自由端部を形成しているので、***部対向部Bにおける表面シート2の幅が収縮する。
***部対向部Bにおける表面シート2の幅が収縮する際、表面シート2の長手方向の両側部は、一対のカバーシート8、8により覆われているため、表面シート2に下に位置する吸収体4は、ナプキン1の表面に露出しないことが好ましい。この観点から、一対のカバーシート8、8における長手方向の両端部それぞれが、表面シート2の側部24を覆っている幅は、10〜20mmであることが好ましい。
また、本実施形態のナプキン1が液を吸収した際に、表面シート2には、***部対向部Bと前方部A及び後方部Bそれぞれとの間で、引張り応力が発生するので、この内部応力を緩和する観点から、長手方向及び幅方向それぞれに伸縮性を有することが好ましい。また、カバーシート8は、撥水性である方が好ましく、この場合、中央部からの液にじみによるモレを防止するのに有効である。
In the
When the width of the
In addition, when the
第6実施形態の生理用ナプキン1は、吸収体4の幅が、吸液前の表面シート2の幅の60〜80%であることが好ましい。裏面シート3の幅は吸収体4と同じである。表面シート2の長手方向の両側部それぞれは、吸収体4の両側縁から延出し、吸収体4と裏面シート3との間に巻き下げられ、吸収体4及び/又は裏面シート3と接合されており、その構成は、第1実施形態とほぼ同様であるが、吸収体4の長手方向の両側部と表面シート2の長手方向の両側部との間には、自然状態において、それぞれ空間が設けられている。吸収体4及び表面シート2の幅が長手方向に亘って一定でない場合には、該幅は、その最大の値である。また、表面シート2及び吸収体4の幅は、ナプキン1の自然状態において、平面視した場合の幅である。また、ナプキン1の自然状態とは、重力以外の外力が、ナプキン1に実質的に働いていない状態をいう。
また、本実施形態において、糸状の吸液収縮部材5a、5b、5cは、幅方向に延びるように且つ長手方向に沿って所定の間隔を置いて3本配されており、上述した第4実施形態と同様である。
In the
In the present embodiment, three thread-like liquid-absorbing / shrinking
本実施形態のナプキン1において、表面シート2の***部対向領域Sに、体液が吸収されると、表面シート2は、幅方向に波打った形状となり、長手方向に沿う畝状の凸部21、21…及び溝状の凹部22、22…が複数交互に並んで形成される。この時、吸液収縮部材5a、5b、5cそれぞれにおける接合部51、51…を除く部分52、52…は、幅方向に沿って収縮して、表面シート2の長手方向の両側部24、24が内側へ引っ張られる。表面シート2の長手方向の両側部24、24は、上述したように、吸収体の長手方向の両側部と接しておらず、幅方向に一定の範囲で自由に動くことができるため、***部対向部Bの中央部に向って移動し、表面シート2の幅は狭まる。
In the
本実施形態の表面シート2の幅は、吸液収縮部材5a、5b、5cが吸液して最小に収縮した際に、吸収体4の長手方向の両側部と表面シート2の長手方向の両側部との間それぞれの空間が、ちょうどなくなる程度だけ、吸収体4の幅よりも大きいことが好ましい。
The width of the
第7実施形態の生理用ナプキン1は、吸収体4の長手方向の曲げ剛性が15cN以下であることが好ましい。また、表面シート2は伸縮性を有さないことが好ましい。その他は、第1実施形態と同様である。
本実施形態のナプキン1が吸液した場合、3本の糸状の吸液収縮部材5a、5b、5cが収縮すると共に、***部対向部Bの表面シート2が長手方向に沿って収縮する際、吸収体4の長手方向の剛性が低いため、ナプキン1は、吸収体4と共に長手方向において表面側に凹に湾曲し、着用者の肌へのフィット性が高められる。
In the
When the
吸収体の長手方向の前記曲げ剛性の測定方法は、下記の通りである。
前記曲げ剛性の測定方法は、JIS L-1096に規定された試験機ハンドロメーター(型式HOM-2)を用いて測定する。5cm×5cmに試験片を切り出し、試料台の上に試験片の長手方向がスロット(スロット幅30mm)と直角になるように置く。試験片を押圧して、その値を読み取る。
The measuring method of the bending rigidity in the longitudinal direction of the absorber is as follows.
The bending stiffness is measured using a tester handometer (model HOM-2) defined in JIS L-1096. A test piece is cut out to 5 cm × 5 cm, and placed on the sample stage so that the longitudinal direction of the test piece is perpendicular to the slot (slot width 30 mm). Press the test piece and read the value.
第8実施形態の生理用ナプキン1は、吸収体4の長手方向及び幅方向それぞれの曲げ剛性が15cN以下であることが好ましい。また、表面シート2は伸縮性を有さないことが好ましい。その他は、第2実施形態と同様である。
本実施形態のナプキン1が吸液した際、吸収体4の剛性が低いため、ナプキン1は、吸収体4と共に長手方向及び幅方向において表面側に凹に湾曲し、着用者の肌へのフィット性が高められる。吸収体の幅方向の前記曲げ剛性を測定する際には、試験片の幅方向がスロットと直角になるように置くことを除いて、上述の通りである。
In the
When the
本発明の吸収性物品は、上述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
例えば、本発明の吸収性物品において、吸液収縮部材が、シート状であり、前記吸収性物品の***部対向領域に配されていることも好ましい。シート状の前記吸液収縮部材は、次のようなものがある。
ポリビニールアルコールシートを短冊状にしたもの、又は収縮性を有するファイバー(カルボキシル基を含有する変性ポリビニルアルコール、イタコン酸を共重合したポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールを湿式紡糸して得られるトウ)を、カード法又はランダム法でウエブ化し、ニードルパンチにより不織布シート化したものが好ましい。該シートを、短冊状で、あるいは***部対向領域全面に相当する大きさで用いることができる。また、開孔したポリビニールアルコールシートを合成繊維からなる不織布と部分的にシールして一体化し、***部対向領域全面に相当する大きさで用いることができる。
The absorbent article of the present invention is not limited to the above-described embodiment, and can be appropriately changed without departing from the gist of the present invention.
For example, in the absorbent article of the present invention, it is also preferable that the liquid-absorbing and contracting member is in the form of a sheet and is disposed in the excretory part facing region of the absorbent article. The sheet-like liquid-absorbing / contracting member is as follows.
Polyvinyl alcohol sheet in the form of a strip or fiber having shrinkability (modified polyvinyl alcohol containing carboxyl group, polyvinyl alcohol copolymerized with itaconic acid, tow obtained by wet spinning of polyvinyl alcohol), card It is preferable to use a web or a random method to form a nonwoven sheet by needle punching. The sheet can be used in a strip shape or a size corresponding to the entire surface of the excretory part-facing region. Moreover, the opened polyvinyl alcohol sheet can be partially sealed and integrated with a non-woven fabric made of synthetic fiber and used in a size corresponding to the entire surface of the excretory part-facing region.
本発明の第3実施形態においては、糸状の吸液収縮部材5が長手方向に延びるように配されているが、表面シート2の***部対向領域Sに糸状の吸液収縮部材を幅方向に延びるように配し、***部対向部Bにおける表面シート2の両側部に、長手方向に沿って、線状の開口部又は線状の切れ目を設けても良い。
In the third embodiment of the present invention, the thread-like liquid-absorbing / shrinking
第4実施形態においては、糸状の吸液収縮部材5が幅方向に延びるように配されているが、表面シート2の***部対向領域Sに糸状の吸液収縮部材を長手方向に延びるように配し、表面シート2の長手方向の両端部に、吸液収縮部材5の収縮方向と交差する方向に延びる折り線を有するように折り畳まれたひだを形成しても良い。
In the fourth embodiment, the thread-like liquid-absorbing / shrinking
第5実施形態においては、糸状の吸液収縮部材5が幅方向に延びるように配されていたが、表面シート2の***部対向領域Sに糸状の吸液収縮部材を長手方向に延びるように配し、ナプキン1の前後端部12、12に、相対向する一対のカバーシート8、8が、それぞれ表面シート2の幅方向の周縁部を覆うように設けられており、一対の該カバーシート8、8の両端部が、表面シート2に接合されていると共に該両端部間においてカバーシート8が該表面シート2から離間していても良い。
本発明の吸収性物品は、生理用ナプキン以外に、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等であっても良い。
In the fifth embodiment, the thread-like liquid-absorbing / shrinking
In addition to the sanitary napkin, the absorbent article of the present invention may be a panty liner (orimono sheet), an incontinence pad, or the like.
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
11 長手方向の側部
12 長手方向の端部
2 表面シート
21 凸部
22 凹部
24 表面シートの長手方向の側部
3 裏面シート
4 吸収体
5 吸液収縮部材
51 接合部
52 接合部を除く部分
6 線状の切れ目
7 表面シートのひだ
8 カバーシート
A 前方部
B ***部対向部
C 後方部
S ***部対向領域
1 Sanitary napkin (absorbent article)
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記吸液収縮部材は、それが収縮することで、前記表面シートに複数の凸部が形成されるような接合パターンで該表面シートに接合されている吸収性物品。 A liquid-absorbing shrinkable member capable of shrinking by absorbing liquid is disposed on the surface facing the absorbent body in the excretory part facing region of the topsheet,
The absorbent article, wherein the liquid-absorbing shrinkable member is bonded to the surface sheet in a bonding pattern such that a plurality of convex portions are formed on the surface sheet when it contracts.
A pair of cover sheets facing each other is provided so as to cover the peripheral edge in the longitudinal direction or the width direction of the surface sheet, and both ends of the pair of cover sheets are joined to the surface sheet. The absorbent article according to any one of claims 1 to 3, wherein the cover sheet is separated from the top sheet between the both end portions.
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