JP2006334018A - パチンコ機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複雑な制御を要することなく、簡易な構成をもって複数の可動部材を相互に関連して駆動せしめ得る、新規な構造のパチンコ機を提供すること。
【解決手段】 駆動機構84によって駆動せしめられる主可動部材58と、該主可動部材58に隠されて視認不可能とされた隠蔽位置と視認可能な現出位置との間で変位可能に設けられた副可動部材150とによって可動部材を構成すると共に、該主可動部材58の動きを該副可動部材150に伝達することによって該副可動部材150を該主可動部材58と連動させて該隠蔽位置と該現出位置との間で移動せしめる駆動力伝達機構132,140を備えた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、遊技領域に可動部材を備えたパチンコ機に関するものである。
従来から、人形などの可動部材を遊技領域上で変位可能に配設すると共に、かかる可動部材を駆動機構によって駆動せしめることによって演出効果を高めるようにされたパチンコ機が知られている。例えば、特許文献1に記載のパチンコ機が、それである。
ところで、特許文献1に記載のパチンコ機のように、単に一つの可動部材を駆動せしめるのみでは、遊技者に対して与えるインパクトも小さく、演出効果には乏しいものであった。そこで、可動部材を複数設けることも考えられるが、単に可動部材が多く設けられるのみでは、演出効果を高めるには未だ不十分であった。
このような問題に対処するために、例えば特許文献2には、可動部材から人形等の別の可動部材を飛び出させるパチンコ機が開示されている。このようにすれば、普段は視認不可能とされた人形等を突然に現出せしめることによって、遊技者を驚かせて、優れた演出効果を発揮することが出来る。
ところが、特許文献2に記載の如きパチンコ機においては、一方の可動部材と他方の可動部材を駆動せしめるために、それら複数の可動部材のそれぞれに駆動機構が設けられていることから、大きな配設スペースが必要とされる。特に、特許文献2に示されているような図柄表示装置を有するパチンコ機においては、近年、より効果的な演出表示を行うために図柄表示装置が大型化される傾向にある。これに伴い、可動部材を駆動せしめる駆動機構等の配設スペースの確保がより困難となってきているのである。更に、部品点数の増加に伴う信頼性や耐久性の低下、およびコスト高や重量の増加等、多くの問題を内在するものである。
加えて、それら別個の駆動機構によって駆動せしめられる複数の可動部材を、相互に関連して駆動せしめるには、それぞれの駆動機構に設けられた制御回路への制御信号の送信タイミングや、電動モータへの通電タイミング等を高度に制御する必要が生じてしまうという問題がある。
特開2003−236086号公報 特開2001−157757号公報
ここにおいて、本発明は上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、複雑な制御を要することなく、簡易な構成をもって複数の可動部材を相互に関連して駆動せしめ得る、新規な構造のパチンコ機を提供することにある。
以下、前述の如き課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面の記載、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
(本発明の態様1)
すなわち、本発明の態様1は、遊技領域に可動部材を備えたパチンコ機において、駆動機構によって駆動せしめられる主可動部材と、該主可動部材に隠されて視認不可能とされた隠蔽位置と視認可能な現出位置との間で変位可能に設けられた副可動部材とによって前記可動部材を構成すると共に、該主可動部材の動きを該副可動部材に伝達することによって該副可動部材を該主可動部材と連動させて該隠蔽位置と該現出位置との間で移動せしめる駆動力伝達機構を備えたことを、特徴とする。
本態様に従う構造とされたパチンコ機においては、副可動部材を主可動部材に隠されて視認不可能とされた隠蔽位置から出現せしめることによって、遊技者に驚きを与えて、優れた演出効果を発揮することが出来る。更に本態様においては、副可動部材を隠蔽および現出せしめる主可動部材それ自体が可動物とされており、動くものから動くものが出現せしめられることによって、可動物により複雑な動きを与えて、より優れた演出効果を発揮することが可能とされているのである。
そして、特に本態様においては、主可動部材の動きを副可動部材に伝達して、副可動部材を隠蔽位置と現出位置との間で移動せしめる駆動力伝達機構を備えたことによって、主可動部材および副可動部材のそれぞれに駆動機構を設けることが不要とされて、主可動部材を駆動せしめる駆動機構の駆動力を巧く用いて副可動部材を駆動せしめることが可能とされている。これにより、主可動部材を駆動せしめる駆動機構によって主可動部材と副可動部材を同時に駆動せしめることが可能とされており、主可動部材および副可動部材の何れもが可動部材とされているような構造においても、機械的な制御によって互いの部材を相互に関連して駆動せしめることが出来る。それ故、複雑な電気的制御を行なうこともなく、これらの部材の動きを合わせた駆動を行なうことが可能となる。
さらに、部品点数を少なく抑えることが可能となることから、配設スペースを小さく抑えて、優れたスペース効率を得ることが出来る。これにより、近年、表示画面の大型化に伴って配設スペース確保の問題がより顕著に生じている図柄表示装置を備えたパチンコ機においても、本態様に従う構造によれば、複数の可動部材を駆動せしめる駆動機構を優れたスペース効率をもって配設することが可能とされて、設計自由度の向上も図られ得るのである。加えて、部品点数を少なく抑えることによって、重量の増加や信頼性の低下などの問題を有効に回避することも出来るのである。
なお、本態様における隠蔽位置は、副可動部材の主要な部位が視認不可能とされていれば良いのであって、必ずしも副可動部材の全体が視認不可能とされる必要はなく、例えば隠蔽位置において副可動部材の一部が視認可能とされていても良い。
また、主可動部材および副可動部材の個数は何等限定されることはなく、例えば一つの主可動部材に対して複数の副可動部材を設けることも可能であるし、そのような主可動部材を遊技領域に複数設けること等も可能である。
(本発明の態様2)
本発明の態様2は、前記態様1に係るパチンコ機において、遊技盤に対して垂直に延びる取付軸を設けて該取付軸回りで傾動可能に前記主可動部材を組み付けると共に、該取付軸と平行に延びる連結軸を該主可動部材に設けて該連結軸回りで傾動可能に前記副可動部材を組み付けて、該副可動部材の該傾動方向一方の端位置を前記現出位置とすると共に、該副可動部材の該傾動方向他方の端位置を前記隠蔽位置とする一方、該副可動部材を該傾動方向他方に向けて常時付勢して該隠蔽位置に弾性的に保持せしめる付勢手段を設け、更に、該遊技盤において該取付軸と平行に延びる支承軸を設けて、該支承軸回りで揺動可能に伝動アームを組み付け、該伝動アームの該支承軸を挟んで位置する両側に第一係合部と第二係合部を形成して、該第一係合部には該主可動部材を係合せしめて該主可動部材の傾動運動を該伝動アームに伝達する一方、該第二係合部には該副可動部材を係合せしめて該伝動アームの揺動運動を該副可動部材に伝達せしめると共に、該伝動アームにおける該第一係合部と該第二係合部の少なくとも一方において、該副可動部材を該付勢手段による付勢力に抗して該現出位置に向けて傾動させる方向では係合して駆動力を伝達するが、それと反対に該副可動部材を該隠蔽位置に向けて傾動させる方向では係合状態を解放する一方向解放機構を設けて、前記駆動力伝達機構を構成したことを、特徴とする。
本態様に従う構造とされたパチンコ機においては、一方向解放機構を設けたことによって、主可動部材が副可動部材を隠蔽位置に向けて傾動させる方向に傾動せしめられた場合には、第一乃至は第二係合部の係合状態が解除されるようになっている。これにより、第一乃至は第二係合部が係合状態に維持されることによって駆動力伝達機構の可動範囲が制限されて主可動部材の傾動量が制限されるようなことも回避されて、主可動部材をより大きく傾動せしめることが可能となって、より効果的な演出を行なうことが可能となるのである。
さらに本態様においては、付勢手段を設けたことによって、主可動部材が大きく傾動せしめられた場合でも、副可動部材を隠蔽位置に安定して位置せしめることが可能とされている。加えて、副可動部材を隠蔽位置に安定して位置せしめることによって、副可動部材のガタツキを抑えて、係合状態が解除された一方向解放機構を安定して係合状態に復帰せしめることも可能とされているのである。
なお、前記態様1又は2に係るパチンコ機においては、演出表示を行なう図柄表示装置を設けて、該図柄表示装置の表示画面において行なわれる演出表示の内容に合わせて前記副可動部材を前記隠蔽位置と前記現出位置との間で移動せしめるようにした態様も好適に採用され得る。このような態様によれば、遊技者が注視すると共にパチンコ機を特徴付ける部位でもある表示画面の周囲に主可動部材および副可動部材を設けて、表示画面に近い位置で副可動部材を現出せしめることによって、副可動部材の隠蔽と現出をより明確に遊技者に認識せしめることが可能になると共に、表示画面内で行なわれる演出表示による演出の効果と副可動部材の隠蔽および現出による演出の効果が相乗的に発揮されることによって、より優れた演出効果を発揮することが可能となる。
上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされたパチンコ機においては、主可動部材の動きを副可動部材に伝達する駆動力伝達機構を備えたことによって、機械的な制御によってこれらの部材を連動させることが可能となり、複雑な電気的制御を行なうことも不要とされて、簡易な構成をもって複数の可動部材を相互に関連して駆動せしめることが出来る。更に、部品点数を少なく抑えることが可能となることから、部品点数の増加に伴うスペース効率の低下や重量の増加、信頼性の低下等の技術的な問題を解決しつつ、優れた演出効果を発揮することが可能となるのである。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。なお、以下の説明において、上下方向および左右方向とは、原則として、遊技者から見た上下方向および左右方向をいうものとし、表面および裏面についても、原則として、遊技者から見た表面および裏面をいうものとする。
図1には、本発明の第一の実施形態としてのパチンコ機10が示されている。このパチンコ機10は、縦長な方形状に枠組み形成された外枠12を備えている。外枠12には、その一側において開閉自在に軸支された状態で、パチンコ機10の主要構成部の略全てが集約して設けられる中枠14が組み付けられている。また、中枠14の表側には、中枠14に対して裏側から取り付けられた遊技盤16を透視保護するためのガラス板を備えたガラス枠18と、上皿20を備えた皿板22がそれぞれ中枠14の一側に開閉自在に軸支された状態で組み付けられている。更にまた、上皿20の下方には、下皿24が設けられており、かかる下皿24の右方には、発射ハンドル26が突設されている。そして、遊技者が発射ハンドル26に対して回動可能に装着された発射レバー28を回動操作することにより、上皿20に貯留された遊技球が球送り機構(図示せず)を介して発射装置(図示せず)に送られた後、遊技盤16に形成された遊技領域30に向けて発射されるようになっている。
遊技盤16は、図2に示すように、表面に合成樹脂製のシートが被着された遊技板32を備えており、かかる遊技板32の表面側に固定されたガイドレール34によって囲まれた略円形の遊技領域30には、その略中央部分において、遊技板32の裏面から組付けられた図柄表示装置としての液晶表示器35の表示画面36が配設されている。そして、かかる表示画面36の下方において、始動入賞装置38や特別可変入賞装置40等の各種構造物が固定的に設けられている。なお、特に本実施形態においては、図柄表示装置として液晶表示器を用いているが、図柄表示装置としては、その他CRTやLEDを用いた表示器や、ドラムユニットなどを用いること等も可能である。
このような遊技領域30に向けて発射された遊技球は、遊技領域30を流下せしめられる。そして、遊技球が始動入賞装置38に入賞すると、液晶表示器35の表示画面36において複数の変動図柄(図示せず)の変動表示が開始され、それら複数の変動図柄の変動表示が所定時間行われる。その後、複数の変動図柄が特定の停止表示態様で停止表示された場合には、所謂大当たり遊技状態が発生し、通常の遊技状態では特別可変入賞装置40の入口を塞いでいる扉42が予め定められた作動条件に従って開閉作動せしめられるようになっている。これにより、特別可変入賞装置40の入口が開放されて、特別可変入賞装置40への遊技球の入賞が可能となり、その結果、遊技者は通常の遊技状態では得ることができない利益(賞球)を得ることが可能となる。このことから明らかなように、本実施形態では、パチンコ機10は、所謂第1種パチンコ機とされている。
また、液晶表示器35における表示画面36の周囲には、表示画面36を装飾するセンター飾り44が配設されている。センター飾り44は、図3に示す本体枠46の開口端に一体的に形成されて外方に広がる取付板部48に装飾枠50が取り付けられた構造とされている。
装飾枠50は、中央に表示画面36よりもやや大きな開口寸法を有する貫通窓52が貫設された略枠体形状とされており、かかる貫通窓52の上方に位置せしめられる部位には、前方に突出して左右方向に延びる庇54が形成されている。そして、装飾枠50の遊技板32への取付状態において、貫通窓52を通して表示画面36が視認可能にされていると共に、かかる表示画面36の上方で左右方向に広がる庇54によって、遊技領域30を流下せしめられる遊技球が、液晶表示器35の表示画面36の上面を流下せしめられることのないようにされている。
また、本体枠46は、図3に示すように、全体として略枠体形状とされており、遊技板32に設けられた取付孔(図示せず)に挿通された状態で取付板部48によって遊技板32の表面側から取り付けられるようになっている。そして、本体枠46の内側領域には貫通孔56が貫設されており、かかる貫通孔56に液晶表示器35が嵌め入れられて収容されるようになっている。ここにおいて、貫通孔56の大きさおよび形状は液晶表示器35の表示画面36の大きさおよび形状と対応しており、それによって、遊技盤16(遊技板32)の裏側に配設される液晶表示器35の表示画面36が貫通孔56を通じて視認可能とされている。
そして、本体枠46における取付板部48の前面には、可動部材を構成する主可動部材としての主可動役物58が設けられている。主可動役物58は、貫通孔56の上側に配設されて水平方向に延びる梁部材60と、貫通孔56の左右両側に配設されて鉛直方向に延びる一対の右側および左側柱部材62,64によって構成されており、梁部材60の水平方向両端部に設けられた一対の右側および左側取付軸66,68に対して柱部材62,64それぞれの上側端部が揺動可能に取り付けられる一方、それら柱部材62,64の下側端部に設けられた右側および左側揺動軸70,72がそれぞれ取付板部48に対して揺動可能に取り付けられている。これにより、主可動役物58は貫通孔56の左右両側と上方に位置して貫通孔56を跨ぐように配設されて、かかる貫通孔56に配設される液晶表示器35の表示画面36を跨ぐように配設される。なお、梁部材60および柱部材62,64それぞれの内方端縁部は、僅かに貫通孔56の内方に位置せしめられており、表示画面36と僅かに重なり合うようにされている。そして、主可動役物58は、柱部材62,64の揺動軸70,72を支点として柱部材62,64が揺動せしめられることによって水平方向に揺動可能とされている。
主可動役物58を構成する梁部材60は、貫通孔56の左右方向幅寸法よりもやや大きな幅寸法を有する矩形状の前板部73(図4参照)の上端縁部および左右両端縁部が後方に突出せしめられることによって、背面および下面が開口せしめられた略箱体形状とされている。なお、図4においては、後述する副可動役物150を取り除いた状態が図示されている。また、特に本実施形態においては、梁部材60は透明な部材から形成されており、装飾用の印刷が施されたシールが前板部73の前面に貼着されることによって、その内部が視認不可能とされるようになっている。更に、後に詳述する柱部材62,64も梁部材60と同様に透明な部材から形成されており、前面に装飾用の印刷が施されたシールが貼着されるようになっているが、本明細書中の図面においては、それら梁部材60および柱部材62,64にシールが貼着されていない状態を示す。
梁部材60の左右方向両端部には、前板部73の裏面から後方に突出する一対の取付軸66、68が形成されており、かかる取付軸66,68がそれぞれ右側柱部材62および左側柱部材64の上端部に形成された軸受部74に挿通されて、後方から取付軸66,68よりもやや大きな径寸法を有するワッシャ76がねじ止めされることによって、軸受部74から抜け出し不可能且つ揺動可能に取り付けられている。
また、梁部材60における前板部73の裏面中央部分には、後方に突出する板状の軸部材78が、前板部73の裏面に対してビス止め等によって固定されている。かかる軸部材78の後方端縁部には、上方に突出する伝達軸80が一体的に形成されており、伝達軸80が、後述するクランク機構84を構成する揺動ロッド90の挿通孔112に挿通せしめられて、左右方向への駆動力が及ぼされるようになっている。なお、梁部材60が本体枠46に配設された状態で軸部材78が位置せしめられる取付板部48上の部位には、梁部材60の水平方向の揺動範囲よりもやや大きな左右方向寸法を有するロッド挿通孔82が形成されており、揺動ロッド90は、その先端部分がロッド挿通孔82に挿通された状態で伝達軸80と係合せしめられている。
図5に、伝達軸80に駆動力を伝達する駆動機構としてのクランク機構84を示す。クランク機構84は、略板状の組付板部材86に電動モータ88や揺動ロッド90が設けられて構成されており、かかる組付板部材86が取付板部48の背面にビス止めされることによって本体枠46に取り付けられて、梁部材60に左右方向の駆動力を及ぼすようにされている。
電動モータ88は従来公知のDCモータであって、組付板部材86において上方に突出せしめられた板部92に取り付けられており、その出力軸が板部92に貫設された貫通孔を通じて、板部92の後方に突出せしめられるようになっている。また、本実施形態においては、電動モータ88の出力軸は一定の回転速度で回転駆動されるようになっている。なお、電動モータ88としては、DCモータのみならず、例えばステッピングモータ等従来公知の各種のモータを採用することが可能である。
そして、電動モータ88の出力軸に設けられた出力歯車94が、板部92の後側面に配設されたクランク円板96の板部92側の軸部に一体的に形成された伝達歯車98に噛合せしめられている。
また、クランク円板96の後側面には、後方に突出する係合軸100が形成されており、かかる係合軸100が、リンク部材102の一方の端部に連結されている。そして、リンク部材102の他方の端部が、ラック部材104に連結されている。
ラック部材104は、略矩形ブロック形状とされており、組付板部材86に形成されたガイド部106に収容されて案内されることによって、水平左右方向に変位可能とされている。そして、かかるラック部材104にリンク部材102の端部が連結されることによって、クランク円板96の回転運動がリンク部材102を介してラック部材104に伝達されて、ラック部材104が水平左右方向に揺動せしめられるようになっている。
そして、かかるラック部材104における取付板部48側の側面には歯車108が形成されており、かかる歯車108が、揺動ロッド90の後方端縁部に形成された後方歯車110に噛合せしめられている。
揺動ロッド90は、前後方向に延びるロッド状の部材とされており、前方端部には、所定長さで前後方向に延びる挿通孔112が厚さ方向に貫設されている一方、後方端部が扇状に広げられて、かかる後方端縁部に後方歯車110が形成されている。そして、揺動ロッド90の前後方向におけるやや後方寄りの部位が揺動中心軸114とされており、かかる揺動中心軸114が組付板部材86に形成された図示しない取付部に揺動可能にビス止めされると共に、後方歯車110がラック部材104の歯車108と噛合せしめられることによって、揺動ロッド90が揺動中心軸114を中心に揺動せしめられるようになっている。
このようなクランク機構84は、組付板部材86のビス止め板部116,116が取付板部48の背面に形成されたボス部118,118に当接せしめられた状態でビス止めされることによって、取付板部48の背面に固定されるようになっている。ここにおいて、揺動ロッド90の先端部が、取付板部48に貫設されたロッド挿通孔82を通して取付板部48の前方に突出せしめられると共に、揺動ロッド90の挿通孔112に、梁部材60に設けられた伝達軸80が挿通せしめられるようになっている。これにより、梁部材60に対して、左右方向の駆動力が及ぼされるようになっている。
また、梁部材60の前板部73における軸部材78が取り付けられた左右両側には、前板部73の裏面から後方に突出する一対の取付ボス120,120が一体的に形成されている。一方、取付板部48におけるロッド挿通孔82の左右両側には、梁部材60の揺動範囲よりもやや大きな左右方向寸法を有すると共に中央部が僅かに上方に向かって湾曲せしめられた一対の案内溝122,122が貫設されている。そして、取付ボス120.120に対して取付板部48の裏面から案内溝122,122の高さ寸法よりも大きな径寸法を有するワッシャ(図示せず)がビス止めされて、取付ボス120,120とワッシャによって取付板部48が挟まれるようにされている。ここにおいて、取付ボス120,120およびワッシャの径寸法は何れも案内溝122の高さ方向幅寸法よりも大きくされており、これにより、梁部材60は取付板部48に対して抜け出し不能に支持されて、水平方向の揺動が案内溝122によって案内されると共に、その水平方向の最大変位量が制限されるようになっている。
このような構造とされた梁部材60の左右両端部には、右側柱部材62および左側柱部材64が取り付けられている。これら右側および左側柱部材62,64は互いに左右が対称とされたもので略同一の構造を有していることから、以降の説明においては、右側柱部材62を例に説明し、左側柱部材64には同一の符号を付することにより、その説明を省略する。
柱部材62は、貫通孔56の高さ寸法よりもやや大きな高さ寸法を有する略矩形状の前板部124の周方向端縁部が後方に突出せしめられることによって、背面が開口せしめられた略箱体形状とされており、下端縁部の外側が曲面とされている。なお、前述のように、本実施形態においては柱部材62は透明の部材から形成されており、前板部124の前面に印刷が施されたシールが貼着されることによって柱部材62の内部が視認不可能とされているが、本明細書中の図面においては、シールが貼着されていない状態を示す。
そして、図4に示すように、柱部材62の上端部には段差部126が形成されており、段差部126から上方が僅かに窪んだ形状とされている。そして、段差部126の上部に対して梁部材60が前方から重ね合わされて、柱部材62の上端部に形成された軸受部74に梁部材60の取付軸66が挿通されることによって、梁部材60と柱部材62が揺動可能に取り付けられている。
一方、柱部材62の下端部には、前板部124から後方に突出する揺動軸70が一体的に形成されており、かかる揺動軸70と、取付板部48に貫設されて遊技板32に対して垂直に延びるシャフト挿通孔128が位置合わせされて、取付板部48の裏面からシャフト部材130がこれらシャフト挿通孔128および揺動軸70に挿通されることによって、柱部材62が本体枠46に対して揺動軸70回りで揺動可能に取り付けられている。このことから明らかなように、本実施形態においては、シャフト挿通孔128、シャフト部材130、および揺動軸70(72)を含んで取付軸が構成されている。
そして、かかる揺動軸70には、係合軸部材132が固定的に取り付けられており、柱部材62と一体的に、揺動軸70を中心に揺動可能とされている。図6にも示すように、係合軸部材132は鉛直方向に延びる略板状の部材とされており、その下端部が揺動軸70に外挿せしめられている。ここにおいて、揺動軸70には下方に突出する突部134が形成されていると共に、係合軸部材132の下端部には切欠136が形成されており、かかる突部134と係合軸部材132の切欠136が嵌め合わされることによって係合軸部材132が位置決めされて、柱部材62と一体的に揺動せしめられるようになっている。
一方、係合軸部材132の上端部には、水平方向外方に向かって開口する係合切欠138が形成されており、かかる係合切欠138には、伝動アームとしての連動軸部材140の下端部に形成された係合軸142が係合せしめられている。そして、これら係合切欠138および係合軸142を含んで、第一係合部が構成されている。
連動軸部材140は、鉛直方向に延びる略板状の部材とされており、長手方向中央部からやや下方における部位には、揺動中心孔144が貫設されている。かかる揺動中心孔144が、取付板部48におけるシャフト挿通孔128の鉛直方向上方に離隔した位置で前方に向かって一体的に突出形成されて、シャフト挿通孔128と平行に延びる支承軸としての揺動中心軸146に外挿されることによって、連動軸部材140は揺動中心軸146を中心に揺動可能とされている。
また、連動軸部材140は、揺動中心孔144から上方の部位が僅かに外方に傾斜せしめられていると共に、かかる上端部には、前方に向かって突出する連動軸148が一体的に形成されている。そして、かかる連動軸148が、可動部材を構成する副可動部材としての副可動役物150に設けられた連動軸挿通孔152に挿通せしめられている。
副可動役物150は、上方に行くにつれて内方への突出量が段階的に大きくされると共に、正面視における内側端縁部が3段の曲面とされる一方、外側端縁部が平面を有する形状とされている。なお、本実施形態においては、副可動役物150も透明の部材から構成されており、装飾用の印刷が施されたシールが前面に貼着されるようになっている。
そして、副可動役物150の外側端縁部には、外方に突出せしめられた板状の連結用リブ154が一体的に形成されている。連結用リブ154には、副可動役物150の長手方向に延びる連動軸挿通孔152が貫設されており、かかる連動軸挿通孔152に、連動軸部材140の連動軸148が挿通されている。
これにより、本実施形態においては、係合軸部材132の係合切欠138および連動軸部材140の係合軸142を含んで第一係合部が構成されている一方、連動軸部材140の連動軸148および副可動役物150の連動軸挿通孔152を含んで第二係合部が構成されている。そして、連動軸部材140において、その揺動中心孔144を挟んで第一係合部と第二係合部は反対側に位置せしめられると共に、これら3つが略一直線状に位置せしめられている。また、連動軸部材140において、揺動中心孔144から第一係合部までの距離に比して、揺動中心孔144から第二係合部までの距離の方が大きくされている。更に、第二係合部は、副可動役物150の揺動中心とされる後述する揺動中心ボス部158から所定距離だけ離隔せしめられている。
また、副可動役物150の下端部の外方寄りの部位には、下方に向かって突出する板状の取付用リブ156が一体的に形成されており、かかる取付用リブ156には、取付孔が貫設されている。そして、柱部材62の前板部124の裏面において後方に向かって突出形成された連結軸としての揺動中心ボス部158が取付孔に挿通されて、裏面からワッシャを介してビス止めされることによって、副可動役物150は、柱部材62に対して揺動中心ボス部158を中心に揺動可能に取り付けられている。
ここにおいて、副可動役物150が配設される柱部材62の内側壁面には内方に向かって開口する開口部160が形成されている。開口部160の上側部分は柱部材62の内方に向かって下るように傾斜せしめられており、その内方端縁部には、下方に向かって屈曲せしめられた係止壁部162が形成されている。一方、開口部160の下側部分には、柱部材62の水平方向内方に向かって屈曲せしめられた底壁部164が形成されている。
そして、かかる開口部160に副可動役物150が収容可能とされており、柱部材62が鉛直方向に延びる定常位置に位置せしめられた状態において、副可動役物150が開口部160に収容されて、外部から視認不可能とされる。即ち、本実施形態においては、副可動役物150が柱部材62の開口部160に収容された状態が、副可動役物150の傾動方向の一方の端位置とされて、隠蔽位置とされている。
なお、揺動中心ボス部158には、付勢手段としてのコイルスプリング166が挿通されており、かかるコイルスプリング166の一方の端部が底壁部164に当接せしめられると共に、他方の端部が副可動役物150の背面に突出形成された図示しない突出片に当接せしめられて圧縮状態で配設されている。これにより、副可動役物150を柱部材62の内部に向かう方向に常時付勢して、副可動役物150を隠蔽位置に弾性的に保持せしめるようになっている。
このような構造とされた主可動役物58は、梁部材60に対してクランク機構84による左右方向への駆動力が及ぼされると共に、取付板部48に形成された案内溝122による案内作用によって、梁部材60が左右方向に揺動せしめられるようになっており、かかる梁部材60の左右への揺動に伴って、左右の柱部材62,64が左右方向に揺動せしめられるようになっている。なお、梁部材60は、左右方向に揺動せしめられる際には、揺動軸70,72を中心として揺動せしめられることとなる取付軸66,68の動きにあわせて、定常位置から左右両端位置に向かうにつれて僅かに下方に変位せしめられるように揺動せしめられる。
ここにおいて、梁部材60が右方向に変位せしめられた場合には、図7に示すように、右側柱部材62が右側揺動軸70を中心に時計回り方向に回動せしめられる。そして、右側柱部材62の回動に合わせて、係合軸部材132が右側揺動軸70を中心に時計回り方向に回動せしめられることによって、係合切欠138に係合せしめられた連動軸部材140の係合軸142が揺動中心軸146を中心に反時計回り方向に回動せしめられる。かかる係合軸142の回動に伴って、揺動中心軸146を挟んで係合軸142の反対側に設けられた連動軸148が反時計回り方向に回動せしめられて下方に下げられることによって、副可動役物150は、コイルスプリング166の付勢力に抗して、揺動中心ボス部158を中心に反時計回り方向に回動せしめられる。これにより、副可動役物150は右側柱部材62の動きと反対方向に変位せしめられて、右側柱部材62の開口部160から露出されることとなる。そして、連動軸148が連動軸挿通孔152の下端縁部に係止された状態が副可動役物150の傾動方向のもう一方の端位置とされて、かかる位置が副可動役物150が視認可能とされた現出位置とされている。
一方、梁部材60が右方向に変位せしめられた後に図6に示す定常位置に復帰せしめられる際には、右側柱部材62が右側揺動軸70を中心に反時計回り方向に回動せしめられる。ここにおいて、副可動役物150にはコイルスプリング166によって、右側柱部材62の内方へ向かう付勢力が及ぼされていることから、副可動部材150は、揺動中心ボス部158を中心に時計回り方向に回動せしめられる。そして、係合軸部材132が右側柱部材62の回動に合わせて反時計回り方向に回動せしめられることから、連動軸部材140の時計回り方向の回動が許容されて、副可動部材150が右側柱部材62の開口部160に収容されるようになっている。
さらに、梁部材60が定常位置から更に左方向に変位せしめられた場合には、図8に示すように、右側柱部材62が反時計回り方向に回動せしめられる。ここにおいて、副可動役物150にはコイルスプリング166による付勢力が及ぼされていることによって、副可動役物150の右側柱部材62への収容状態が維持されており、右側柱部材62と略一体的に反時計回り方向に回動せしめられる。そして、特に本実施形態においては、係合軸部材132と連動軸部材140は係合切欠138と係合軸142との係合によって連結せしめられていることから、係合軸部材132が反時計回り方向に大きく回動せしめられた際には、連動軸部材140の反時計回り方向の回動に伴って、これら係合切欠138と係合軸142との係合状態が解除される。これにより、副可動役物150の傾動に伴って連動軸部材140の反時計回りの回動が許容されており、右側柱部材62をより大きく傾動せしめることが可能とされているのである。このことから明らかなように、本実施形態においては、係合切欠138と係合軸142によって、一方向解放機構が構成されている。
そして、梁部材60が左方向に変位せしめられた後に図6に示す定常位置に復帰せしめられる際には、右側柱部材62が右側揺動軸70を中心に時計回り方向に回動せしめられる。ここにおいて、副可動役物150はコイルスプリング166の付勢力によって右側柱部材62への収容状態に維持されており、右側柱部材62と略一体的に時計回り方向に回動せしめられる。かかる副可動役物150の回動に伴って、連動軸部材140が時計回り方向に回動せしめられることによって、連動軸部材140の係合軸142と係合軸部材132の係合切欠138とが係合せしめられることとなる。
なお、左柱部材64は、上述の如き右側柱部材62の動きと反対の動きをすることとなる。従って、本態様における主可動役物58においては、梁部材60の左右方向の揺動に伴って、左右側柱部材62,64に収容された副可動部材150、150が交互に現出せしめられることとなる。
以上のように、本実施形態に従う構造とされたパチンコ機10においては、連動軸部材140の係合軸142に係合軸部材132の係合切欠138が係合せしめられて、主可動役物58の傾動運動が連動軸部材140に伝達される一方、連動軸部材140の連動軸148に副可動役物150の連動軸挿通孔152が係合せしめられることによって、連動軸部材140の揺動運動が副可動役物150に伝達せしめられるようになっている。これにより、主可動役物58に及ぼされる揺動変位力が副可動役物150に伝達されて、副可動役物150が隠蔽位置と現出位置との間で移動せしめられるようになっており、これら係合軸部材132および連動軸挿通孔152を含んで、伝動アームとしての連動軸部材140を介しての主可動役物58から副可動役物150への伝動機構が構成されている。また、特に本実施形態においては、係合切欠138および係合軸142を含んで一方向解放機構が構成されていると共に、コイルスプリング166によって付勢手段が構成されている。そして、これら係合軸部材132、連動軸部材140、連動軸挿通孔152、係合切欠138、係合軸142、およびコイルスプリング166を含んで、駆動力伝達機構が構成されているのである。
このような構造とされたパチンコ機10においては、主可動役物58が定常位置に位置せしめられた状態では視認不可能とされている副可動役物150が、主可動役物58が揺動変位せしめられるに伴って現出せしめられる。これにより、遊技者に驚きを与えて、効果的な演出を行なうことが可能となる。更に、副可動役物150を隠蔽および現出せしめる主可動役物58自体が可動部材とされていることによって、可動する部材から更に可動する部材が現出せしめられるという複雑な動きを行なうようにされており、より優れた演出効果を発揮することが出来るのである。
そして、本実施形態に従う構造とされたパチンコ機10においては、主可動役物58の揺動変位力を副可動部材150に伝達する係合軸部材132および連動軸部材140を設けたことによって、副可動部材150を駆動せしめるために電動モータ等の機構を別途に設けることが不要とされている。これにより、例えば本実施形態においては、クランク機構84のみを設けることによって主可動役物58および副可動役物150を同時に駆動せしめることが可能とされており、優れたスペース効率を得ることが出来ると共に、部品点数を少なく抑えることが可能とされることから、重量の軽減および信頼性の向上も図られ得るのである。更に、クランク機構84のみによって主可動役物58および副可動役物150を駆動せしめることが可能とされていることから、本実施形態のように主可動部材58の動きに合わせて副可動部材150を駆動せしめるような構造においても、複雑な制御を行なうことなく、互いの部材の動きを合わせた駆動を行なうことが可能となるのである。
さらに、特に本実施形態においては、係合切欠138を設けたことによって、左右柱部材62、64が副可動役物150を隠蔽位置に向けて傾動させる方向では係合軸部材132と連動軸部材140との係合状態が解除されるようになっており、駆動力伝達機構が左右柱部材62,64の傾動を阻害するようなことも回避されて、左右柱部材62,64をより大きく傾動せしめることも可能とされている。加えて、特に本実施形態においては、副可動役物150を左右側柱部材62,64の内方に向けて付勢するコイルスプリング166を設けたことによって、そのように左右側柱部材62,64が開口部160の位置する側に大きく傾動せしめられた場合にも、副可動役物150が自重によって開口部160から露出するようなことも防ぐことが可能とされていると共に、左右側柱部材62,64が定常位置に復帰せしめられる際には、副可動役物150のガタツキを抑えて、副可動役物150を隠蔽位置に安定して位置せしめることによって、連動軸部材140を安定して回動せしめて、係合切欠138との係合状態に安定して復帰せしめることも可能とされているのである。
なお、駆動力伝達機構の具体的な態様としては、前述の第一の実施形態の如き構造に限定されるものではなく、例えば以下に示す第二の実施形態の如き構造を採用することも可能である。図9乃至図11に、本発明の第二の実施形態としての本体枠180と、可動部材を構成する主可動部材としての主可動役物182、および可動部材を構成する副可動部材としての副可動役物184を示す。なお、図11は、本体枠180を取り除いた状態を示す。
本体枠180は中央に液晶表示器の表示画面よりもやや大きな開口寸法を有する貫通孔186が貫設されている。そして、本体枠180の前面には、外方に広がる板状の取付板部188が形成されていると共に、かかる取付板部188の上側部分および左右両端縁部がやや前方に突出せしめられていることによって、取付板部188の中央部分には凹部190が形成されている。また、凹部190の上方には上側突出部192が形成されている。更に、かかる上側突出部192の下端部における略中央部には、水平左右方向に所定の幅寸法をもって延びる一対の案内溝194,194が形成されている。
そして、かかる取付板部188の凹部190に、主可動役物182が配設されている。主可動役物182は、貫通孔186の上側に配設されて水平左右方向に延びる梁部材196と、貫通孔186の左右両側に配設されて鉛直方向に延びる一対の右側および左側柱部材198,200によって構成されており、梁部材196の裏面における水平方向両端部に設けられた一対の右側および左側取付軸202.204に対して柱部材198,200それぞれの上側端部が揺動可能に取り付けられる一方、それら柱部材198,200の下側端部に設けられた揺動軸部206,208がそれぞれ本体枠180に設けられた揺動軸210,212に対して揺動可能に取り付けられている。これにより、主可動役物182は貫通孔186の左右両側と上方に位置して貫通孔186を跨ぐように配設されて、かかる貫通孔186に配設される液晶表示器の表示画面を跨ぐように配設される。なお、梁部材196および柱部材198、200それぞれの内方端縁部は、僅かに貫通孔186の内方に位置せしめられており、液晶表示器の表示画面と僅かに重なり合うようにされている。また、本実施形態においては、主可動役物182の前後方向の厚さ寸法は凹部190の奥行寸法よりも大きくされており、主可動役物182の前面が上側突出部192の前方にやや突出した状態で配設されている。そして、主可動役物182は、本体枠180の揺動軸210,212を支点として柱部材198,200が揺動せしめられることによって水平方向に揺動可能とされている。
梁部材196は、貫通孔186の左右方向幅寸法よりもやや大きな幅寸法を有する矩形状部214と、矩形状部214の上側中央部分が山形に突出せしめられた山形突出部216から構成されており、背面に開口する略箱体形状とされている。なお、特に本実施形態においては、梁部材196は透明な部材から形成されており、装飾用の印刷が施されたシールが矩形状部214の前面に貼着されることによって、その内部が視認不可能とされるようになっている。
また、矩形状部214の左右方向両端部には、裏面に向かって突出する一対の取付軸202,204が形成されており、かかる取付軸202,204がそれぞれ右側柱部材198および左側柱部材200の上端部に形成された軸受部218に挿通されることによって、梁部材196が柱部材198,200に対して揺動可能とされている。なお、取付軸202,204の突出先端面は、梁部材196の本体枠180への組み付け状態において、取付板部188に当接せしめられるようになっており、これにより、柱部材198,200の軸受部218への挿通状態が維持されるようになっている。また、矩形状部214の周上の端縁部から後方に突出する周壁において、取付軸202,204が形成された下方の部位は、柱部材198,200の左右方向幅寸法よりもやや大きな寸法をもって開口せしめられており、柱部材198,200と梁部材196との相対変位が阻害されないようになっている。
一方、山形突出部216の中央部分には、上下方向に延びる挿通孔220が貫設されている。また、取付板部188における山形突出部216が配設される部位には、クランク円板222が設けられており、かかるクランク円板222に設けられて前方に突出するクランク軸224がかかる挿通孔220に挿通せしめられている。
また、取付板部188におけるクランク円板222が配設された部位の背面には、電動モータ226が取り付けられている。そして、図面からは必ずしも明らかではないが、電動モータ226の出力軸は取付板部188に貫設された貫通孔を通じて取付板部188の前方に突出せしめられており、かかる出力軸には出力歯車が設けられている。そして、かかる出力歯車がクランク円板222の後方の軸部に形成された伝達歯車と噛合せしめられることによって、電動モータ226によってクランク円板222が一定の回転速度で回転駆動せしめられるようになっている。即ち、本実施形態においては、電動モータ226およびクランク円板222を含んで、主可動役物182を駆動せしめる駆動機構が構成されている。なお、電動モータ226は従来公知のDCモータであるが、例えばステッピングモータ等従来公知の各種のモータを採用することが可能である。
さらに、山形突出部216における下部の端縁部には、後方に突出する一対の案内突部220,220が一体的に形成されており、主可動役物182の本体枠180への組付け状態において、かかる案内突部220.220が、本体枠180に形成された案内溝194,194に差し込まれるようになっている。これにより、梁部材196が左右方向に案内されると共に、左右方向の最大変位量が制限されるようになっている。
このような構造とされた梁部材196の左右方向両端部には、右側柱部材198および左側柱部材200が取り付けられている。
右側柱部材198は、貫通孔186の高さ寸法よりもやや大きな高さ寸法を有する略矩形状の前板部228の周方向端縁部が後方に突出せしめられることによって、背面が開口せしめられた略箱体形状とされている。なお、本実施形態においては右側柱部材198は透明の部材から形成されており、前板部228の前面に印刷が施されたシールが貼着されることによって右側柱部材198の内部が視認不可能とされている。
そして、右側柱部材198の上端部には、軸受部218が一体的に形成されており、かかる軸受部218に対して梁部材196の取付軸202が挿通されることによって、梁部材196と右側柱部材198が揺動可能に取り付けられている。
一方、右側柱部材198の下端部には、下方に突出する揺動軸部206が一体的に形成されており、かかる揺動軸部206に対して、本体枠180に形成されて前方に突出する揺動軸210が挿通されることによって、右側柱部材198が本体枠180に対して揺動可能に取り付けられている。
そして、右側柱部材198の中央部からやや上方の部位には、後方に突出する連動軸230が一体的に形成されており、かかる連動軸230に対して、副可動役物184の上端部に所定の長さ寸法をもって形成された連動軸挿通孔232が外挿されている。
副可動役物184は、鉛直方向に延びる薄板の略棒形状とされており、その長手方向中央部分には、揺動中心孔234が貫設されている。そして、かかる揺動中心孔234が、本体枠180に形成されて前方に突出する揺動中心軸236に外挿せしめられることによって、副可動役物184が、揺動中心孔234を中心に揺動可能とされている。
また、副可動役物184は、揺動中心孔234を挟んで連動軸挿通孔232と反対側の部位が、先端に行くに従って細くなる先細形状とされている。具体的には、内側の端縁部は、揺動中心孔234から下方に行くにつれて外方へ傾斜する内側傾斜縁部238が形成されている一方、外側の端縁部は、揺動中心孔234から鉛直下方に延び出した後に、下方に行くにつれて内方へ傾斜する外側傾斜縁部240が形成されている。
そして、内側傾斜縁部238の先端部分には、内側傾斜縁部238から立ち上がるように主可動役物182の内方に向かって突出する突出部242が形成されており、突出部242の突出先端縁部は、3つの半円が高さ方向に並んだ形状とされている。なお、副可動役物184は透明の部材から構成されており、突出部242の前面には、装飾用の印刷が施されたシールが貼着されるようになっている。
また、右側柱部材198の内方端縁部に形成されて、後方に突出せしめられた周壁部における突出部242が位置する部位には、突出部242の高さ寸法よりも僅かに大きな高さ寸法を有する開口部244が形成されている。
一方、左側柱部材200は、右側柱部材198の左右が反対とされた略同様の構造とされており、右側柱部材198における連動軸230が設けられることなく、副可動役物184が備えられていないものである。即ち、本実施形態における主可動役物182には、右側柱部材198のみに副可動役物184が設けられている。
また、主可動役物182の下方には、貫通孔186の左右方向寸法よりもやや大きな幅寸法を有する略矩形状のカバー部材246が配設されている。かかるカバー部材246は、右側柱部材198および左側柱部材200の下端部に重ね合わされて本体枠180の取付板部188に組み付けられるようになっている。
このような構造とされた主可動役物182は、図9乃至図11に示すように、梁部材196が本体枠180の水平左右方向中央部分に位置せしめられた状態が定常位置とされており、かかる定常位置において、右側柱部材198および左側柱部材200は、鉛直方向に延びる向きに位置せしめられている。
ここにおいて、図11に示すように、副可動役物184の突出部242は右側柱部材198の内部に収容されて、突出部242が外部から視認不可能とされており、かかる位置が副可動役物184の隠蔽位置とされている。なお、以下の説明における左右方向および時計回り方向は、図11における左右方向および時計回り方向を言うものとする。
そして、梁部材196に対して電動モータ226による駆動力が及ぼされて、梁部材196が左方向へ変位せしめられた場合には、右側柱部材198が揺動軸部206を中心に反時計回り方向に回動せしめられる。そして、右側柱部材198の回動に合わせて、連動軸230が反時計回り方向に変位せしめられる。これにより、副可動役物184は、揺動中心孔234を中心として反時計回り方向に回動せしめられて、副可動役物184の下側端部に設けられた突出部242が右側柱部材198の開口部244から突出せしめられるのである。これにより、突出部242が視認可能とされて、かかる位置が現出位置とされている。ここにおいて、特に本実施形態においては、副可動役物184における下端部の内側端縁部には、下方に行くにつれて外方へ傾斜する内側傾斜縁部238が形成されていることから、副可動役物184の内側端縁部が右柱部材198の周壁に当接して回動が阻害されるようなことも回避されており、右柱部材198をより大きく回動せしめることが可能とされている。
一方、梁部材196が左方向に変位せしめられた後に図11に示す定常位置に復帰せしめられる際には、右側柱部材198の連動軸230が時計回り方向に変位せしめられることによって、副可動部材184が揺動中心孔234を中心に時計回り方向に回動せしめられる。これにより、突出部242が右側柱部材198に収容されて、外部から視認不可能とされた隠蔽位置に位置せしめられる。
そして、梁部材196が定常位置から更に右方向に変位せしめられた際には、右側柱部材198の連動軸230が時計回り方向に変位せしめられることによって、副可動部材184は揺動中心軸234を中心に時計回り方向に更に回動せしめられる。これにより、突出部242は、右側柱部材198の内部で外側に向かう方向に変位せしめられて、視認不可能な状態が維持される。ここにおいて、特に本実施形態においては、副可動役物184における下端部の外側端縁部には、下方に行くにつれて内方へ傾斜する外側傾斜縁部240が形成されていることから、副可動役物184の外側端縁部が右側柱部材198の周壁に当接して回動が阻害されるようなことも回避されており、右側柱部材198に隠蔽された状態での副可動役物184の回動量をより大きく確保することによって、右側柱部材198をより大きく傾動せしめることも可能とされているのである。
また、梁部材196が右方向に変位せしめられた後に定常位置に復帰せしめられる際には、右側柱部材198の連動軸230が反時計回り方向に変位せしめられて、副可動部材184が揺動中心孔234を中心に反時計回り方向に回動せしめられることとなるが、定常位置では突出部242は未だ右側柱部材198の内部に位置せしめられて、視認不可能とされている。即ち、梁部材196が定常位置よりも左側に変位せしめられない限り、突出部242が開口部244から露出せしめられることはないようにされている。
以上のように、本実施形態においては、右側柱部材198に設けられた連動軸230と、副可動役物184に一体的に形成された連動軸挿通孔232を含んで駆動力伝達機構が構成されており、より簡易な構成をもって主可動役物182の揺動力変位を副可動役物184に伝達することが可能とされているのである。
なお、上述の第一および第二の実施形態における主可動役物58,182は、電動モータ88、226を常に駆動せしめることによって、副可動役物150,184を常に隠蔽位置と現出位置の間で移動せしめても良いが、液晶表示器において行なわれる演出表示の内容に合わせて、所定のタイミングで副可動役物150,184を現出せしめることなども可能である。なお、以下の説明においては、第一の実施形態における主可動役物58を例に説明するが、第二の実施形態における主可動役物182についても、同様の構造を採用することが可能である。
図12に、このような作動制御を行なうパチンコ機の主制御回路250の構成を示す。主制御回路250には、主制御回路250の全体を制御する主制御CPU252と、制御プログラムや各種制御処理に必要なデータ等が記憶された主制御ROM254と、各種処理データ等を記憶する主制御RAM256と、入力回路258と、出力回路260が設けられており、これらはバスにより相互に接続されている。また、主制御CPU252には、クロック信号を出力するクロック回路262が接続されている。
さらに、入力回路258には、始動入賞装置38に設けられて始動入賞口への遊技球の入賞を検出する始動入賞スイッチ264が接続されている。
一方、出力回路260には、液晶表示器35の表示内容を制御する表示制御回路266が接続されており、かかる表示制御回路266が液晶表示器35に接続されている。また出力回路260には、主可動役物58を駆動せしめる電動モータ88が接続されている。
また、主制御RAM256には、大当たり判定カウンタ268、リーチはずれ判定カウンタ270、演出表示タイマカウンタ272が設けられている。大当たり判定カウンタ268は、大当たりか否かの判定に用いられるカウンタであって、クロック回路262から入力されるクロック信号に基づいて「1」ずつ加算され、初期値(例えば、「0」)から最大値(例えば、「299」)に加算された後に初期値に戻って加算される。リーチはずれ判定カウンタ270は、リーチはずれまたは完全はずれの判定に用いられるカウンタであって、クロック回路262から入力されるクロック信号に基づいて「1」ずつ加算され、初期値(例えば、「0」)から最大値(例えば、「9」)に加算された後に初期値に戻って加算される。演出表示タイマカウンタ272は、演出表示が開始されてからの経過時間を計測するために用いられるカウンタであって、演出表示が開始された時点から、クロック回路262から入力されるクロック信号に基づいて「1」ずつ加算されるものであり、演出表示に要する時間をカウント可能な程度の大きさをもって構成されている。
一方、主制御ROM254には、大当たりと判定される大当たり判定カウンタ268のカウンタ値(例えば、「7」)が記憶された大当たりカウンタ値記憶エリア274、リーチはずれと判定されるリーチはずれ判定カウンタ270のカウンタ値(例えば、「3」)が記憶されたリーチはずれカウンタ値記憶エリア276、表示制御回路266において種々の演出表示を開始せしめる演出表示開始信号が複数記憶された演出表示開始信号記憶エリア278、電動モータ88を駆動せしめる時刻に対応するカウンタ値が記憶されたモータ駆動開始時刻記憶エリア280、電動モータ88を停止せしめる時刻に対応するカウンタ値が記憶されたモータ駆動終了時刻記憶エリア282、演出表示が終了する時刻に対応するカウンタ値が記憶された演出表示終了時刻記憶エリア284が設けられている。なお、一回の演出表示において電動モータ88を複数回駆動せしめる場合には、モータ駆動開始時刻記憶エリア280およびモータ駆動終了時刻記憶エリア282には、電動モータ88を駆動乃至は停止せしめる各タイミングに応じたカウンタ値が複数記憶されている。
このような構造とされた主制御回路250に設けられた主制御CPU252は、所定周期(例えば、4ms)毎にクロック回路262からクロック信号が入力された際には、図13に示すような処理を行なうことによって、演出表示の内容に応じた所定のタイミングで主可動役物58を駆動せしめて、副可動役物150を現出せしめたり、隠蔽したりすることが出来る。
先ず、主制御CPU252は、ステップ(以下、Sとする)1において、カウンタ更新処理を行なう。かかるカウンタ更新処理は、大当たり判定カウンタ268、リーチはずれ判定カウンタ270を「1」加算するものである。
続いて、主制御CPU252は、S2において、始動入賞スイッチ264が始動入賞装置38への遊技球の入賞を検出したか否かを判定し、始動入賞スイッチ264が遊技球の入賞を検出していない場合(S2:NO)には、カウンタ値更新処理(S1)を繰り返し、始動入賞スイッチ264が遊技球の入賞を検出するまで待機する。
始動入賞スイッチ264が始動入賞装置38への遊技球の入賞を検出した場合(S2:YES)には、主制御CPU252は、S3において、大当たりの抽選を行なう。かかる大当たりの抽選は、遊技球が始動入賞装置38へ入賞した時点での大当たり判定カウンタ268の値が、大当たりカウンタ値記憶エリア274に記憶された大当たりカウンタ値と等しいか否かを判定し、等しい場合には大当たりと判定する。一方、大当たり判定カウンタ268の値が大当たりカウンタ値記憶エリア274に記憶された大当たりカウンタ値と等しくない場合には、遊技球が始動入賞装置38へ入賞した時点でのリーチはずれ判定カウンタ270の値がリーチはずれカウンタ値記憶エリア276に記憶されたリーチはずれカウンタ値と等しいか否かを判定し、等しい場合にはリーチはずれと判定する一方、等しくない場合には完全はずれと判定する。
そして、主制御CPU252は、S4において、演出表示開始信号記憶エリア278に記憶された複数の演出表示開始信号の中から大当たり抽選の判定結果に対応する演出表示開始信号を選択して、かかる演出表示開始信号を表示制御回路266に送信する。これにより、表示制御回路266は、受信した演出表示開始信号に対応する演出パターンを選択して、選択した演出パターンに基づく演出表示を液晶表示器35において開始する。そして、主制御CPU252は、S5において、演出表示タイマカウンタ272に「0」をセットする。
続いて、主制御CPU252は、S6において、演出表示タイマカウンタ272を1加算して、S7において、演出表示タイマカウンタ272のカウンタ値がモータ駆動開始時刻記憶エリア280に記憶されたモータ駆動開始時刻に対応するカウンタ値と等しくなったか否かを判定する。
演出表示タイマカウンタ272のカウンタ値がモータ駆動開始時刻記憶エリア280に記憶されたモータ駆動開始時刻に対応するカウンタ値と等しくない場合(S7:NO)には、主制御CPU252は、S9以降の処理を実行する一方、演出表示タイマカウンタ272のカウンタ値がモータ駆動開始時刻に対応するカウンタ値と等しい場合(S7:YES)には、主制御CPU252は、S8において、電動モータ88への通電を行なう。これにより、所定のタイミングで主可動役物58が駆動せしめられて、副可動役物150が駆動せしめられることとなる。
次に、主制御CPU252は、S9において、演出表示タイマカウンタ272のカウンタ値がモータ駆動終了時刻記憶エリア282に記憶されたモータ駆動終了時刻に対応するカウンタ値と等しくなったか否かを判定する。
演出表示タイマカウンタ272のカウンタ値がモータ駆動終了時刻記憶エリア282に記憶されたモータ駆動終了時刻に対応するカウンタ値と等しくない場合(S9:NO)には、主制御CPU252は、S11以降の処理を実行する一方、演出表示タイマカウンタ272のカウンタ値がモータ駆動終了時刻に対応するカウンタ値と等しい場合(S9:YES)には、主制御CPU252は、S10において、電動モータ88への通電を停止する。これにより、主可動役物58および副可動役物150の駆動が停止される。
続いて、主制御CPU252は、S11において、演出表示タイマカウンタ272のカウンタ値が演出表示終了時刻記憶エリア284に記憶された演出表示終了時刻に対応する値と等しいか否かを判定し、演出表示終了時刻に対応する値と等しくない場合(S11:NO)には、主制御CPU252は、S6以降の処理を繰り返す一方、演出表示終了時刻に対応する値と等しくなった場合(S11:YES)には、主制御CPU252は処理を終了する。
これにより、液晶表示器35において行なわれる演出表示の内容に応じた所定のタイミングで電動モータ88を駆動せしめて、副可動部材150を隠蔽および現出せしめることが出来る。なお、このような制御を行なう場合には、電動モータ88としてステッピングモータを用いて、S9およびS10の電動モータ停止処理を行なうこと無く、S8における電動モータ88の駆動開始時に、予め定められたステップ数だけ進角せしめる等しても良い。このようにすれば、例えば梁部材60を所定量だけ変位せしめた状態で停止せしめることによって、副可動部材150を現出せしめた状態や隠蔽せしめた状態を安定して維持することが出来る。
以上、本発明の幾つかの実施形態について詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、一方向解放機構としては、前述の実施形態における係合切欠138および係合軸142の如き構造に限定されることはなく、係合軸部材132を設けることなく、右側柱部材62に係合切欠138の如き切欠を一体的に形成すること等も可能である。更に異なる態様としては、係合軸部材132を単なるロッド形状として、かかるロッドの側面に係合軸142を当接せしめたり、或いはこれらの態様のように係合軸部材132と連動軸部材140が完全に離脱する形状に限定されることもなく、係合切欠138の部位を長孔形状として、かかる長孔に係合軸142を挿通せしめて相対変位可能としたりする等、実質的に主可動部材の駆動力を副可動部材に伝達することのない構造であれば種々の形状が適宜に採用可能である。
また、図14に示すように、係合切欠138の代わりに、係合軸部材132の側方に開口することのない長孔の連結用孔290を貫設して係合軸142を離脱不可能に連結すると共に、副可動役物150の連結用リブ154を廃して、連動軸148を副可動役物150の側面に当接せしめる等して、一方向解放機構を第二係合部としての連動軸148側に設けること等も可能である。
さらに、主可動部材や副可動部材の具体的な形状等は何等限定されるものではなく、前述の第二の実施形態における突出部242の代わりに人形等を設けること等も可能である。
更にまた、前述の実施形態における電動モータ88、226の回転速度は一定とされていたが、電動モータ88、226の回転速度を変化せしめることによって、副可動役物150、182を速やかに現出せしめた後に、緩やかに隠蔽せしめる等しても良い。
また、副可動部材150,182の作動にあわせて、効果音を生ぜしめる等の音による演出や、遊技領域に設けたランプを点灯せしめる等の光による演出を行なうこと等も勿論可能である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
本発明の第一の実施形態としてのパチンコ機を示す正面図である。 図1に示されたパチンコ機に採用される遊技盤の正面図である。 図1に示したパチンコ機に採用されるセンター飾りの本体枠の正面図である。 図3におけるIV−IV断面である。 図3に示した本体枠に設けられる駆動機構を示す平面図である。 図3に示した本体枠に設けられる可動部材の要部拡大図である。 図6に示した副可動部材が現出せしめられた状態を示す要部拡大図である。 図6に示した副可動部材が隠蔽せしめられた状態を示す要部拡大図である。 本発明の第二の実施形態としての本体枠の正面図である。 図9に示した本体枠の背面図である。 図10における本体枠を取り除いた状態を示す背面図である。 図1に示したパチンコ機に採用されている主制御回路のブロック図である。 図12に示した主制御CPUが実行する制御処理を示すフローチャートである。 本発明における一方向解放機構の異なる態様を示す要部拡大図である。
符号の説明
10 パチンコ機
58 主可動役物
60 梁部材
62 右側柱部材
64 左側柱部材
66 右側取付軸
68 左側取付軸
70 右側揺動軸
72 左側揺動軸
84 クランク機構
88 電動モータ
90 揺動ロッド
132 係合軸部材
140 連動軸部材
150 副可動役物
166 コイルスプリング



Claims (2)

  1. 遊技領域に可動部材を備えたパチンコ機において、
    駆動機構によって駆動せしめられる主可動部材と、該主可動部材に隠されて視認不可能とされた隠蔽位置と視認可能な現出位置との間で変位可能に設けられた副可動部材とによって前記可動部材を構成すると共に、該主可動部材の動きを該副可動部材に伝達することによって該副可動部材を該主可動部材と連動させて該隠蔽位置と該現出位置との間で移動せしめる駆動力伝達機構を備えたことを特徴とするパチンコ機。
  2. 遊技盤に対して垂直に延びる取付軸を設けて該取付軸回りで傾動可能に前記主可動部材を組み付けると共に、該取付軸と平行に延びる連結軸を該主可動部材に設けて該連結軸回りで傾動可能に前記副可動部材を組み付けて、該副可動部材の該傾動方向一方の端位置を前記現出位置とすると共に、該副可動部材の該傾動方向他方の端位置を前記隠蔽位置とする一方、該副可動部材を該傾動方向他方に向けて常時付勢して該隠蔽位置に弾性的に保持せしめる付勢手段を設け、更に、該遊技盤において該取付軸と平行に延びる支承軸を設けて、該支承軸回りで揺動可能に伝動アームを組み付け、該伝動アームの該支承軸を挟んで位置する両側に第一係合部と第二係合部を形成して、該第一係合部には該主可動部材を係合せしめて該主可動部材の傾動運動を該伝動アームに伝達する一方、該第二係合部には該副可動部材を係合せしめて該伝動アームの揺動運動を該副可動部材に伝達せしめると共に、該伝動アームにおける該第一係合部と該第二係合部の少なくとも一方において、該副可動部材を該付勢手段による付勢力に抗して該現出位置に向けて傾動させる方向では係合して駆動力を伝達するが、それと反対に該副可動部材を該隠蔽位置に向けて傾動させる方向では係合状態を解放する一方向解放機構を設けて、前記駆動力伝達機構を構成した請求項1に記載のパチンコ機。
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