JP2006329869A - 温度推定装置、温度制御装置、温度推定方法、温度制御方法、温度推定プログラム、および温度制御プログラム - Google Patents

温度推定装置、温度制御装置、温度推定方法、温度制御方法、温度推定プログラム、および温度制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 対象物の温度を高精度に推定することができる温度推定装置、温度制御装置、温度推定方法、温度制御方法、温度推定プログラム、および温度制御プログラムを提供する。
【解決手段】
基体の参照点の温度を取得する参照点温度取得部と、熱パラメータと参照点の温度とに従って対象物の温度を推定する第1の温度算出部と、熱パラメータと対象物の温度の推定値とに従って参照点の温度を推定する第2の温度算出部と、参照点の温度と推定値とに基づいて熱パラメータを修正する熱パラメータ修正部とを備える。パラメータ修正部で熱パラメータが修正される度に、修正後の熱パラメータを使って対象物の温度の推定値および参照点の温度の推定値を算出しなおし、参照点の温度の推定値が算出し直される度に熱パラメータを修正する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、対象物の温度を推定する温度推定装置、温度推定方法、温度推定プログラム、および対象物の温度を制御する温度制御装置、温度制御方法、温度制御プログラムに関する。
半導体の製造プロセスにおいては、ホットプレート上にウエハを載せて、ウエハを加熱する熱処理工程が多く存在する。この熱処理工程においては、ウエハの温度に応じてホットプレートの出力熱量を調整し、ウエハ温度を高精度に制御することが好ましいが、ウエハの表面には直接温度計を装着することができないため、実際には、ウエハの周辺に温度センサを設けて、その温度計測値からウエハ温度を推定し、推定したウエハ温度に基づいてホットプレートの出力熱量を調整することが行われている。
しかし、ウエハは微妙に反っており、この反り具合はウエハ個々に異なっている。このため、熱抵抗を代表とする熱パラメータがウエハ処理ごとに異なり、さらに、ウエハの各部分ごとにも異なる。したがって、全てのウエハに同じ熱パラメータを適用してウエハ温度を推定しようとすると、推定したウエハ温度が実際のウエハの表面温度と大きくずれてしまう恐れがある。
このような問題に関して、特許文献1には、加熱物と、加熱物によって加熱される被加熱物とは相互に影響を及ぼしあっているという熱伝達モデルを利用し、プレート付近に温度センサを設け、その温度センサによって計測された被加熱物であるプレート温度の2階微分値に基づいて、プレート上に載せられた鍋の底の反り量を算出する加熱調理器について記載されている。この特許文献1に記載された反り算出方法を使ってウエハの反り量を算出することによって、個々のウエハに適した熱パラメータを取得してウエハ温度を推定することができる。
特開2001−351771号公報
ここで、半導体の製造プロセスにおいては、ウエハの温度制御に対してかなりの精度が求められるうえ、ウエハの反り具合は鍋などの反り具合と比べて微小であるため、ウエハの反りの算出値に含まれる誤差の影響が大きく表れる。しかし、特許文献1に記載された反り算出方法においては、実質的な熱パラメータの推定の際に、測定された温度の2階微分値に基づき、予め求められた反り判定のグラフや表を参照して、1個の反り判定の対象に対して1回だけ反り判定を行う。したがって、反り判定に誤差が生じた場合に、それを確認する手段がなく、また誤差を修正する手段もないため、反り判定に対する精度の信頼性が低くなるという問題がある。言い換えれば、反りの算出値に含まれる誤差が大きく許容されているため、ウエハの温度制御に適用するには精度が低すぎるという問題がある。
なお、上述した問題は、ウエハをホットプレートで加熱する半導体の製造プロセスのみに限らず、熱源からの発熱によって対象物の温度を高精度に制御する温度制御処理に一般的に生じる問題である。
本発明は、上記事情に鑑み、対象物の温度を高精度に推定することができる温度推定装置、温度制御装置、温度推定方法、温度制御方法、温度推定プログラム、および温度制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の温度推定装置は、対象物と熱的に接触する基体の温度を参照する参照点の温度を取得する参照点温度取得部と、
対象物に関する熱パラメータと参照点温度取得部で取得された参照点の温度とに従って対象物の温度の推定値を算出する第1の温度算出部と、
熱パラメータと第1の温度算出部で算出された対象物の温度の推定値とに従って参照点の温度の推定値を算出する第2の温度算出部と、
参照点温度取得部で取得された参照点の温度と、第2の温度算出部で算出された参照点の温度の推定値とに基づいて、熱パラメータを修正する熱パラメータ修正部とを備え、
第1の温度算出部および第2の温度算出部が、熱パラメータ修正部で熱パラメータが修正される度に、修正後の熱パラメータを使って、対象物の温度の推定値および参照点の温度の推定値を算出し直すものであり、熱パラメータ修正部が、第2の温度算出部で参照点の温度の推定値が算出し直される度に熱パラメータを修正するものであることを特徴とする。
ここで、本発明にいう「対象物に関する熱パラメータ」は、例えば、対象物の熱容量、熱伝導率、放射率、熱伝達率、および熱抵抗などを表し、対象物自体の熱特性を表すパラメータだけではなく、対象物と周りの環境との間の熱特性を表すパラメータなども含まれる。また、「基体の温度を参照する参照点」とは、基体の温度を直接計測できる場合は、基体上の点であることが好ましいが、基体の温度を直接計測できない場合には、基体付近の温度計測可能な点であってもよい。
本発明の温度推定装置によると、「熱源などといった基体と、基体と熱的に接触している対象物とは、熱的に相互に影響を及ぼしあっている」という熱伝達モデルに従って、基体の参照点の温度と熱パラメータとに従って対象物の温度の推定値が算出され、その対象物の温度の推定値と熱パラメータとに従って参照点の温度の推定値が算出されて、参照点の温度の推定値と、実際の参照点の温度とに基づいて熱パラメータが修正される。このような熱パラメータの修正が繰り返されるため、より正確な熱パラメータを取得することができ、高精度に対象物の温度を推定することができる。
また、本発明の温度推定装置において、上記参照点温度取得部が、熱パラメータ修正部で熱パラメータが修正される度に参照点の温度を取得し直すものであることが好適である。
本発明の好適な形態の温度推定装置によると、参照点の温度が毎回取得しなおされるため、対象物の温度を安定して高精度に推定することができる。
また、本発明の温度推定装置において、上記熱パラメータは、対象物と基体との間の熱抵抗であることが好ましい。
対象物と基体との間の熱抵抗を使って、その対象物の温度を推定することができる。
また、本発明の温度推定装置において、上記熱パラメータ修正部は、熱パラメータの修正値をPID演算によって算出するものであることが好適である。
本発明の好適な形態の温度推定装置によると、効率よく精密な熱パラメータを算出することができ、対象物の温度を精度良く推定することができる。
また、本発明の温度推定装置において、上記対象物は、半導体ウエハであり、
上記基体は、半導体ウエハを加熱するホットプレートであることが好ましい。
半導体ウエハを加熱する加熱処理においては、半導体ウエハに直接温度計を装着することができないため、本発明の温度推定装置を適用して、半導体ウエハの温度を高精度に推定することが好ましい。
また、上記目的を達成する本発明の温度制御装置は、対象物と熱的に接触する基体の温度を参照する参照点の温度を取得する参照点温度取得部と、
対象物に関する熱パラメータと参照点温度取得部で取得された参照点の温度とに従って対象物の温度の推定値を算出する第1の温度算出部と、
熱パラメータと第1の温度算出部で算出された対象物の温度の推定値とに従って参照点の温度の推定値を算出する第2の温度算出部と、
参照点温度取得部で取得された参照点の温度と、第2の温度算出部で算出された参照点の温度の推定値とに基づいて、熱パラメータを修正する熱パラメータ修正部とを備え、
第1の温度算出部および第2の温度算出部が、熱パラメータ修正部で熱パラメータが修正される度に、修正後の熱パラメータを使って、対象物の温度の推定値および参照点の温度の推定値を算出し直すものであり、熱パラメータ修正部が、第2の温度算出部で参照点の温度の推定値が算出し直される度に熱パラメータを修正するものであり、
第1の温度算出部で算出される対象物の温度の推定値が目標の温度に近づくように基体の発熱量または吸熱量を制御する基体制御部を備えたことを特徴とする。
本発明の温度制御装置によると、対象物の温度を高精度に推定して、その対象物の温度をより正確に目標の温度に近づけることができる。
なお、温度制御装置については、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう温度制御装置には、上記の基本形態のみではなく、前述した温度推定装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
また、上記目的を達成する本発明の温度推定方法は、対象物と熱的に接触する基体の温度を参照する参照点の温度を取得する参照点温度取得過程と、
対象物に関する熱パラメータと参照点温度取得過程で取得された参照点の温度とに従って対象物の温度の推定値を算出する第1の温度算出過程と、
熱パラメータと第1の温度算出過程で算出された対象物の温度の推定値とに従って参照点の温度の推定値を算出する第2の温度算出過程と、
参照点温度取得過程で取得された参照点の温度と、第2の温度算出過程で算出された参照点の温度の推定値とに基づいて、熱パラメータを修正する熱パラメータ修正過程とを有し、
第1の温度算出過程および第2の温度算出過程が、熱パラメータ修正過程で熱パラメータが修正される度に、修正後の熱パラメータを使って、対象物の温度の推定値および参照点の温度の推定値を算出し直すものであり、熱パラメータ修正過程が、第2の温度算出過程で参照点の温度の推定値が算出し直される度に熱パラメータを修正するものであることを特徴とする。
本発明の温度推定方法によると、対象物の温度を直接計測することができなくても、その温度を精度良く推定することができる。
なお、温度推定方法については、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう温度推定方法には、上記の基本形態のみではなく、前述した温度推定装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
また、上記目的を達成する本発明の温度制御方法は、対象物と熱的に接触する基体の温度を参照する参照点の温度を取得する参照点温度取得過程と、
対象物に関する熱パラメータと参照点温度取得過程で取得された参照点の温度とに従って対象物の温度の推定値を算出する第1の温度算出過程と、
熱パラメータと第1の温度算出過程で算出された対象物の温度の推定値とに従って参照点の温度の推定値を算出する第2の温度算出過程と、
参照点温度取得過程で取得された参照点の温度と、第2の温度算出過程で算出された参照点の温度の推定値とに基づいて、熱パラメータを修正する熱パラメータ修正過程とを有し、
第1の温度算出過程および第2の温度算出過程が、熱パラメータ修正過程で熱パラメータが修正される度に、修正後の熱パラメータを使って、対象物の温度の推定値および参照点の温度の推定値を算出し直すものであり、熱パラメータ修正過程が、第2の温度算出過程で参照点の温度の推定値が算出し直される度に熱パラメータを修正するものであり、
第1の温度算出過程で算出される対象物の温度の推定値が目標の温度に近づくように基体の発熱量または吸熱量を制御する基体制御過程を有することを特徴とする。
本発明の温度制御方法によると、対象物の温度を精度良く目標の温度に近づけることができる。
なお、温度制御方法については、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう温度制御方法には、上記の基本形態のみではなく、前述した温度推定装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
また、上記目的を達成する本発明の温度推定プログラムは、コンピュータ内で実行され、コンピュータ上に、
対象物と熱的に接触する基体の温度を参照する参照点の温度を取得する参照点温度取得部と、
対象物に関する熱パラメータと参照点温度取得部で取得された参照点の温度とに従って対象物の温度の推定値を算出する第1の温度算出部と、
熱パラメータと第1の温度算出部で算出された対象物の温度の推定値とに従って参照点の温度の推定値を算出する第2の温度算出部と、
参照点温度取得部で取得された参照点の温度と、第2の温度算出部で算出された参照点の温度の推定値とに基づいて、熱パラメータを修正する熱パラメータ修正部とを構成し、
第1の温度算出部および第2の温度算出部が、熱パラメータ修正部で熱パラメータが修正される度に、修正後の熱パラメータを使って、対象物の温度の推定値および参照点の温度の推定値を算出し直すものであり、熱パラメータ修正部が、第2の温度算出部で参照点の温度の推定値が算出し直される度に熱パラメータを修正するものであることを特徴とする。
なお、本発明の温度推定プログラムによって構築される第1の温度算出部などといった構成要素は、1つの構成要素が1つのプログラム部品によって構築されるものであってもよく、1つの構成要素が複数のプログラム部品によって構築されるものであってもよく、複数の構成要素が1つのプログラム部品によって構築されるものであってもよい。また、これらの構成要素は、そのような作用を自分自身で実行するものであってもよく、あるいは、コンピュータに組み込まれている他のプログラムやプログラム部品に指示を与えて実行させるものであっても良い。
なお、温度推定プログラムについては、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう温度推定プログラムには、上記の基本形態のみではなく、前述した温度推定装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
また、上記目的を達成する本発明の温度制御プログラムは、コンピュータ内で実行され、コンピュータ上に、
対象物と熱的に接触する基体の温度を参照する参照点の温度を取得する参照点温度取得部と、
対象物に関する熱パラメータと参照点温度取得部で取得された参照点の温度とに従って対象物の温度の推定値を算出する第1の温度算出部と、
熱パラメータと第1の温度算出部で算出された対象物の温度の推定値とに従って参照点の温度の推定値を算出する第2の温度算出部と、
参照点温度取得部で取得された参照点の温度と、第2の温度算出部で算出された参照点の温度の推定値とに基づいて、熱パラメータを修正する熱パラメータ修正部とを構成し、
第1の温度算出部および第2の温度算出部が、熱パラメータ修正部で熱パラメータが修正される度に、修正後の熱パラメータを使って、対象物の温度の推定値および参照点の温度の推定値を算出し直すものであり、熱パラメータ修正部が、第2の温度算出部で参照点の温度の推定値が算出し直される度に熱パラメータを修正するものであり、
第1の温度算出部で算出される対象物の温度の推定値が目標の温度に近づくように基体の発熱量または吸熱量を制御する基体制御部を構成することを特徴とする。
なお、本発明の温度制御プログラムによって構築される第1の温度算出部などといった構成要素は、1つの構成要素が1つのプログラム部品によって構築されるものであってもよく、1つの構成要素が複数のプログラム部品によって構築されるものであってもよく、複数の構成要素が1つのプログラム部品によって構築されるものであってもよい。また、これらの構成要素は、そのような作用を自分自身で実行するものであってもよく、あるいは、コンピュータに組み込まれている他のプログラムやプログラム部品に指示を与えて実行させるものであっても良い。
なお、温度制御プログラムについては、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう温度制御プログラムには、上記の基本形態のみではなく、前述した温度推定装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
以上説明したように、本発明によれば、熱パラメータの推定に誤差が生じた場合に、その誤差を確認し誤差を修正する熱パラメータ修正部を備えているので、対象物の温度を高精度に推定することができる温度推定装置、温度制御装置、温度推定方法、温度制御方法、温度推定プログラム、および温度制御プログラムを提供することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用されたウエハ加熱システムの概略図である。
図1に示すウエハ加熱システムは、ウエハ30が載せられることによって、ウエハ30の温度を常温に保つチルプレート10と、チルプレート10から運ばれてきたウエハ30を加熱するチャンバ20と、ウエハ30の温度を調節するコンピュータ40とで構成されている。また、チャンバ20には、ウエハ30を加熱するためのホットプレート22と、ウエハ30がホットプレート22上に載せられた後で閉められる蓋21とが備えられている。ホットプレート22は、複数のヒータ22bと、ホットプレート22の、複数のヒータ22bそれぞれに対応する位置の温度を計測する複数の温度センサ22aと、ウエハ30を支えるためのストッパ22cとで構成されており、蓋21の内側(ホットプレート22と対向する側)には、蓋21の、複数のヒータ22bそれぞれに対応する位置の温度を計測する温度センサ21aが設けられている。
ここで、ウエハ30は、表裏面のうちの裏面をホットプレート22に向けて、ホットプレート22のストッパ22c上に載せられる。このウエハ30の温度が設定温度に加熱されたか否かを判定するためには、ホットプレート22と対向していないウエハ30の表面の温度が設定温度に達したか否かを判定することが好ましいが、ウエハ30の表面には、温度センサを直接装着することができない。本実施形態では、ヒータ22b、および温度センサ21a,22aがコンピュータ40と接続されており、コンピュータ40では、蓋21の内側に設けられた温度センサ21aの測定結果と、ホットプレート22に設けられた温度センサ22aの測定結果とに基づいてウエハ30の表面温度が推定され、表面温度が設定温度になるように、ヒータ22bでの出力熱量が制御される。
このコンピュータ40は、外観構成上、本体装置41、その本体装置41からの指示に応じて表示画面42a上に文字や画像を表示する表示装置42、本体装置41にキー操作に応じた各種の情報を入力するキーボード43、および、表示画面42a上の任意の位置を指定することにより、その位置に表示された、例えばアイコン等に応じた指示を入力するマウス44を備えている。この本体装置41は、外観上、フレキシブルディスク(以下では、FDと省略する)を装填するためのFD装填口41a、およびCD−ROMを装填するためのCD−ROM装填口41bを有する。
図2は、図1に示すコンピュータのハードウェア構成図である。
本体装置41の内部には、図2に示すように、各種プログラムを実行するCPU411、ハードディスク装置413に格納されたプログラムが読み出されCPU411での実行のために展開される主メモリ412、各種プログラムやデータ等が保存されたハードディスク装置413、FD100が装填され、その装填されたFD100をアクセスするFDドライブ414、CD−ROM110をアクセスするCD−ROMドライブ415、図1に示す温度センサ21a,22aと接続され、温度センサ21a,22aから計測値を受け取る入力インタフェース416、図1に示すヒータ22bと接続され、ヒータ22bにヒータ制御信号を送る出力インタフェース417が内蔵されており、これらの各種要素と、さらに図1にも示す表示装置42、キーボード43、およびマウス44は、バス45を介して相互に接続されている。
ここで、CD−ROM110には、本発明の温度推定プログラムおよび温度制御プログラムそれぞれの一実施形態が適用された温度制御プログラムが記憶されている。そのCD−ROM110はCD−ROMドライブ415に装填され、そのCD−ROM110に記憶された温度制御プログラムがこのコンピュータ40にアップロードされてハードディスク装置413に記憶される。そして、この温度制御プログラムが起動されて実行されることにより、コンピュータ40内に、本発明の温度推定装置および温度制御装置それぞれの一実施形態である温度制御装置50(図4参照)が構築される。
次に、このコンピュータ40内で実行される温度制御プログラムについて説明する。
図3は、温度制御プログラムが記憶されたCD−ROM110を示す概念図である。
温度制御プログラム420は、ヒータ温度取得部421、温度推定部422、モデル式更新部423、目標温度設定部424、ヒータ制御部425、および信号出力部426で構成されている。温度制御プログラム420の各部の詳細については、温度制御装置50(図4参照)の各部の作用と一緒に説明する。
なお、図3では、温度制御プログラムを記憶する記憶媒体としてCD−ROM110が例示されているが、本発明の温度推定プログラムおよび温度制御プログラムを記憶する記憶媒体はCD−ROMに限られるものではなく、それ以外の光ディスク、MO、FD、磁気テープなどの記憶媒体であってもよい。また、本発明の温度推定プログラムおよび温度制御プログラムは、記憶媒体を介さずに、通信網を介して直接にコンピュータに供給されるものであってもよい。
図4は、この温度制御プログラム420を図1および図2に示すコンピュータ40にインストールしたときの、コンピュータ40内に構築される温度制御装置50の機能ブロック図である。
図4に示す温度制御装置50は、ヒータ温度取得部51、温度推定部52、モデル式更新部53、目標温度設定部54、ヒータ制御部55、および信号出力部56を備えている。図3に示す温度制御プログラム420を図1に示すコンピュータ40にインストールすると、温度制御プログラム420のヒータ温度取得部421は図4のヒータ温度取得部51を構成し、以下同様に、温度推定部422は温度推定部52を構成し、モデル式更新部423はモデル式更新部53を構成し、目標温度設定部424は目標温度設定部54を構成し、ヒータ制御部425はヒータ制御部55を構成し、信号出力部426は信号出力部56を構成する。
ここで、図1に示すホットプレート22上にウエハ30を載せると、ウエハ30は、ヒータ22bによって加熱されて温度が上昇するが、逆に、ヒータ22bの温度は、ホットプレート22の熱がウエハ30に奪われることによって減少する。ヒータの温度Thと、ウエハの温度Twには、以下のような熱伝達モデル式A,Bが成り立つ。
ホットプレート22からウエハ30に熱を伝達するときの熱伝達モデル式A:
Figure 2006329869
ウエハ30からホットプレート22に熱を伝達するときの熱伝達モデル式B:
Figure 2006329869
ただし、Ch:ホットプレート22の熱容量、Cw:ウエハ30の熱容量、Rhw:ホットプレート22とウエハ30との間の熱抵抗、Rwe:ウエハ30と外部(図1では、蓋21)との間の熱抵抗、Q:ホットプレート22からウエハ30へ向かう熱流束、Te:環境温度(図1では、蓋21の温度)、Th:ヒータ22bの温度、Tw:ウエハ30の温度、ΔTh:ヒータ22bの温度変化率、ΔTw:ウエハ30の温度変化率
熱伝達モデル式A,Bに示すように、ウエハ30とホットプレート22とは、相互に影響を及ぼしあっている。温度制御装置50は、このようなウエハ30とホットプレート22との関係に基づき、測定可能なホットプレート22の温度を使ってウエハ30の温度を推定する。
ヒータ温度取得部51は、蓋21の内側に設けられた温度センサ21aの測定値(以下では、この測定値をバッフル温度Tbと称する)と、ホットプレート22に設けられた温度センサ22aの測定値(ヒータ温度Th)を取得する。このヒータ温度取得部51は、本発明にいう参照点温度取得部の一例に相当する。取得されたバッフル温度Tb、およびヒータ温度Thは、温度推定部52に伝えられるとともに、ヒータ温度Thは、モデル式更新部53にも伝えられる。
ここで、ウエハ30は微妙に反っており、その反り具合はウエハ個々で異なる。つまり、熱伝達モデル式A,Bに使用される各パラメータのうち、ホットプレート22とウエハ30間の熱抵抗Rhwは未知である。温度制御装置50では、ウエハ30の温度Twを推定する過程で、ホットプレート22とウエハ30間の熱抵抗Rhwを表わす熱パラメータMも算出される。
また、ウエハ30を水平方向に複数の領域に分割して考えると、ウエハ30の反りは、個々の領域におけるホットプレート22・ウエハ30間の熱抵抗の変化ととらえることができる。本実施形態においては、蓋21とホットプレート22に温度センサ21a,22aが複数セット設けられており、それら温度センサ21a,22aのセットそれぞれでバッフル温度Tbとヒータ温度Thが取得されるため、複数の領域それぞれにおけるホットプレート22・ウエハ30間の熱抵抗Rhwが算出される。したがって、これら複数の熱抵抗Rhwそれぞれを熱伝達モデル式A,Bに代入することによって、ウエハ30を複数の領域に分割したときの各領域におけるウエハ温度Twを細かく算出することができる。以下の文章中では、説明の簡略化のため、ウエハ30を複数の領域に分割したときの1つの領域のみに着目して説明する。
温度推定部52は、まず、仮の推定熱パラメータM´、バッフル温度Tb、およびヒータ温度Th等を熱伝達モデル式Aに代入し、ウエハ30の温度の推定値を得る(以下では、この推定値を推定ウエハ温度Tw´と称する)。さらに、温度推定部52は、推定ウエハ温度Tw´と、ヒータ22bの制御出力値MVから算出される熱流束Qと、推定熱パラメータM´とを熱伝達モデル式Bに代入し、ヒータ22bの温度の推定値を得る(以下では、この推定値を推定ヒータ温度Th´と称する)。この温度推定部52におけるウエハ30の温度の推定値を得る部分は、本発明にいう第1の温度算出部の一例にあたるとともに、ヒータ22bの温度の推定値を得る部分は、本発明にいう第2の温度算出部の一例にも相当する。算出された推定ヒータ温度Th´は、モデル式更新部53に伝えられる。
推定熱パラメータM´が正しければ、ヒータ温度取得部51で取得されたヒータ温度Thと、温度推定部52で推定された推定ヒータ温度Th´とは等しくなるはずである。モデル式更新部53は、推定ヒータ温度Th´とヒータ温度Thとに基づいて推定熱パラメータM´を修正し、修正後の推定熱パラメータM´を使って熱伝達モデル式A,Bを更新する。このモデル式更新部53は、本発明にいう熱パラメータ修正部の一例に相当する。更新された熱伝達モデル式A,Bは、温度推定部52に伝えられる。
モデル式更新部53から、更新された熱伝達モデル式A,Bが伝えられると、温度推定部52は、ヒータ温度取得部51から、新しいバッフル温度Tbとヒータ温度Thを取得し、それらを更新された熱伝達モデル式A,Bに当てはめて、新たな推定ウエハ温度Tw´と推定ヒータ温度Th´を算出する。算出された推定ヒータ温度Th´はモデル式更新部53に伝えられて、推定熱パラメータM´がさらに修正される。このような推定熱パラメータM´の修正が、推定ヒータ温度Th´とヒータ温度Thとが所定程度近づくまで繰り返される。
ここで、ヒータ22bの出力熱量が一定以下の場合、ホットプレート22上にウエハ30を載せると、ウエハ30によってホットプレート22の熱が奪われてヒータ温度Thが下降するが(過渡状態)、ウエハ30が温められて、ウエハ30とホットプレート22との間の熱伝達が安定するとヒータ温度Thが元に戻る(定常状態)。ウエハ30がヒータ22bによって加熱されて温度が上昇している過渡状態においては、上述した熱伝達モデル式A,Bが成り立つが、ホットプレート22とウエハ30との間の熱のやりとりが安定し、ウエハ30の温度変化が落ち着いた定常状態では、以下のような式が成り立つ。
定常状態における熱伝達モデル式C:
Figure 2006329869
定常状態では、上記熱伝達モデル式Cの(Rhw+Rwe)項が一定になっており、ヒータ温度Thと、ホットプレート22とウエハ30間の熱抵抗Rhwとの相関関係が失われてしまう。このため、推定熱パラメータM´の推定は、過渡状態においてのみ繰り返される。モデル式更新部53は、推定ヒータ温度Th´とヒータ温度Thとが十分に近づいたとき(すなわち、熱パラメータM´が十分に正確な値に近づいたとき)、あるいは、ヒータ温度Thによって所定時間以上の加熱が続けられたときには(すなわち、定常状態に近づいたため、熱パラメータM´の算出を続けるとパラメータ精度が劣化してしまうとき)、推定熱パラメータM´の修正を停止する。
モデル式更新部53において、推定熱パラメータM´の修正が停止されると、温度推定部52は、最終的な推定熱パラメータM´に基づいて推定された推定ウエハ温度Tw´(以下では、この推定ウエハ温度Tw´を決定ウエハ温度Twと称する)をヒータ制御部55に伝える。
ヒータ制御部55では、温度推定部52から伝えられた決定ウエハ温度Twを目標温度設定部54で設定されたウエハ30の目標温度(以下では、この目標温度を目標ウエハ温度P_Twと称する)に近づけるための、ヒータ22bの出力値MVが算出される。算出されたヒータの出力値MVは信号出力部56に伝えられ、信号出力部56からヒータ22bにヒータ制御信号が伝えられる。ヒータ制御部55と信号出力部56とを合わせたものは、本発明にいう基体制御部の一例に相当する。
ヒータ制御信号が伝えられたヒータ22bは、そのヒータ制御信号に応じた発熱量で出力する。このようにして、ヒータ22bの出力値MVが制御され、ウエハ30の温度Twが調整される。
温度制御装置50は、基本的には以上のように構成されている。
図5は、温度制御装置50で行われる一連の処理の流れを示すフローチャート図である。以下では、このフローチャート図に沿って、ウエハ30の温度を目標ウエハ温度P_Twに調整する熱処理について説明する。
まず、この温度制御装置50のオペレータによって、図1に示すマウス44などを使って、ウエハ30の目標温度(目標ウエハ温度P_Tw)が指定される。指定された目標ウエハ温度P_Twは、図4に示す目標温度設定部54からヒータ制御部55に伝えられる。
目標ウエハ温度P_Twが設定されると、チルプレート10上にウエハ30が載せられて、ウエハ30の温度が常温に保たれるとともに、図4に示すヒータ制御部55、および信号出力部56によって、ヒータ22bの出力熱量が制御用出力に制御される(図5のステップS1)。ヒータ22bの出力が大きすぎると、ホットプレート22の温度がヒータ出力にのみ左右され、ウエハ温度、ホットプレート・ウエハ間熱抵抗の影響を受けづらくなり、ウエハ30の温度推定の精度が劣化する。このため、本実施形態では、温度制御処理の初めに、ヒータ22bの出力が最大出力の30%程度に制御される。
ホットプレート22上にウエハ30が移動されると、ホットプレート22はウエハ30によって熱が奪われて、ヒータ温度Thが減少する(過渡状態に入る)。ヒータ温度取得部51は、ホットプレート22に設けられた温度センサ22aで測定されたヒータ温度Thを所定のタイミングごとに取得し、ある時点nでのヒータ温度Th(n)が前回(n−1)のヒータ温度Th(n−1)よりも減少して(図5のステップS2:Yes)、ウエハ30がホットプレート22上に載せられたことが検出されたら、ヒータ温度Thとバッフル温度Tbとを温度推定部52に伝える。温度推定部52にヒータ温度Thとバッフル温度Tbが伝えられると、熱パラメータ推定処理が開始される(図5のステップS3)。
図6は、図5のステップS3に示す熱パラメータ推定処理の流れを示すフローチャート図である。以下では、図5の説明を一旦中断し、図4を使って、熱パラメータ推定処理について説明する。
熱パラメータ推定処理が開始されると、ヒータ温度取得部51で新たに取得されたヒータ温度Th(n)とバッフル温度Tb(n)とが温度推定部52に伝えられ(図6のステップS31)、ヒータ温度Th(n)はモデル式更新部53にも伝えられる。このステップS31におけるヒータ温度Th(n)が取得される過程は、本発明にいう参照点温度取得過程の一例に相当する。
温度推定部52では、まず、ウエハ30の温度が推定される(図6のステップS32)。上述した熱伝達モデル式A,Bを、以下のように変形する。
熱伝達モデル式Aの変形式A´:
Figure 2006329869
熱伝達モデル式Bの変形式B´:
Figure 2006329869
ただし、この変形式A´,B´において、Th(n):時点nでのヒータ22bの温度、Tw(n):時点nでのウエハ30の温度、Δt:サンプリング時間、m:ホットプレート22とウエハ30との間の熱抵抗Rhw(熱パラメータM)の変化係数(システム同定時は値「1」。ホットプレート22とウエハ30との間の距離に逆比例)、a,b,c,d:モデル係数(システム同定時に予め求めておく係数、すなわち温度測定可能なテストウエハを用いて予めモデル同定実験を行い、ARXモデリングなどのパラメトリック同定手法を用いて求めておく係数)、MV(n):時点nでのヒータ22bの制御出力値
上記変換式A´の変数mに前回ステップ(n−1)における推定変化係数(以下では、推定変化係数m´(n−1)と表現する)、Th(n−1)に前回ステップ(n−1)におけるヒータ温度Th(n−1)、Tb(n−1)に前回ステップ(n−1)におけるバッフル温度Tb(n−1)、Tw(n−1)に前回ステップ(n−1)で推定された推定ウエハ温度Tw´(n−1)を代入して、現ステップnにおけるウエハ30の温度Tw´(n)を推定する。ステップ1では、初期状態として、ヒータ温度Th(0):熱パラメータ推定処理開始時のヒータ温度、Tw(0):チルプレート10の温度、m´(0)=1が代入されることによって、ステップ1におけるウエハ30の温度Tw´(1)が推定される。このステップS32におけるウエハ30の温度Tw´(n)が推定される過程は、本発明にいう第1の温度算出過程の一例に相当する。
続いて、温度推定部52では、変換式B´のMV(n−1)に前回ステップ(n−1)におけるヒータ22bの制御出力値MV(n−1)が代入されることによって、現ステップnにおけるヒータ22bの温度Th´(n)が推定される(図6のステップS33)。ステップ1では、初期状態におけるヒータ22bの制御出力値MV(0)=30%が変換式B´に代入されることによって、推定ヒータ温度Th´(1)が算出される。このステップS33におけるヒータ22bの温度Th´(n)が推定される過程は、本発明にいう第2の温度算出過程の一例に相当する。
推定された推定ヒータ温度Th´(n)は、モデル式更新部53に伝えられる。
モデル式更新部53では、まず、ヒータ温度取得部51から伝えられたヒータ温度Th(n)と、温度推定部52で推定された推定ヒータ温度Th´(n)との差分Dが、予め指定した期間Nに渡って、予め設定された所定値以下であるか否かが判定される(図6のステップS34)。この差分Dが予め指定した期間Nに渡って所定値以下であるということは、推定変化係数m´(n−1)がほぼ正確であり、この推定変化係数m´(n−1)を使って推定された推定ウエハ温度Tw´(n)が高精度に算出されたことを示す。差分Dが予め指定した期間Nに渡って所定値以下であるときには(図6のステップS34:Yes)、熱パラメータ推定処理が終了される。
また、差分Dが所定値以下に収束していないときには(図6のステップS34:No)、推定変化係数m´(n−1)の精度が不十分であることを示す。このとき、さらに、ウエハ30とホットプレート22との間の熱伝達が過渡状態であるか否かが判定される(図6のステップS35)。ウエハ30がホットプレート22上に載せられてから所定時間が経過し、ヒータ22bの温度が定常状態に近づいたときには(図6のステップS35:No)、熱パラメータ推定処理が終了される。また、現ステップのヒータ温度Th(n)<前ステップのヒータ温度Th(n−1)であり、ウエハ30の温度が上昇中である過渡状態のときには(図6のステップS35:Yes)、モデル式更新部53において、熱パラメータ推定処理が続けられる。
モデル式更新部53では、推定ヒータ温度Th´(n)とヒータ温度Th(n)とが近づくように、推定変化係数m´(n−1)が修正される(図6のステップS36)。本実施形態では、時点nでのヒータ温度Th(n)をSP(目標値)、推定ヒータ温度Th´(n)をPV(推定値)として、PID演算によって、PVをSPに近づけるためのPID出力u(n)が取得される(ただし、−100≦出力u(n)≦100とする)。PID演算については、従来から広く知られている演算方法であるため、本明細書では説明を省略する。このPID出力u(n)に以下の演算を施して、時点nでの推定変化係数m´(n)が算出される。
Figure 2006329869
モデル式更新部53では、推定された推定変化係数m´(n)が上記変換式A´,B´に代入されて、変換式A´,B´が更新される。このステップS36における推定変化係数m´(n)を修正する過程は、本発明にいう熱パラメータ修正過程の一例に相当する。更新後の変換式A´,B´は、温度推定部52に伝えられる。
温度推定部52では、ヒータ温度取得部51から、新たにヒータ温度Th(n)、バッフル温度Tb(n)が取得されて、図6のステップS32で1周期前に推定された推定ウエハ温度Tw´を前ステップにおける推定ウエハ温度Tw´(n−1)として、新たなステップにおける推定ヒータ温度Th´(n)が推定される。さらに、モデル式更新部53では、新たな推定ヒータ温度Th´(n)を使って、新たな推定変化係数m´(n)が推定される。以上のようなステップS31からステップS35までの一連の処理が、モデル式更新部53において熱パラメータ推定処理が停止されるまで繰り返される。なお、推定変化係数m´の算出には、PID演算ではなく逐次最小2乗法や、LMS法などの適応アルゴリズムを用いて演算してもよい。
図5のフローチャートに戻って説明する。
熱パラメータ推定処理が終了すると(図5のステップS3)、温度推定部52では、上記変換式A´中の変数mとして、モデル式更新部53において最終的に推定された推定変化係数m´(n)が代入されて、図6に示すステップS32と同様にして、現ステップにおけるウエハ30の温度が推定しなおされる(図5のステップS4)。この処理によって、推定変化係数m´(0)=1と仮定したことによる誤差が修正され、さらに精度良くウエハ温度Twが推定される。推定しなおされた決定ウエハ温度Twは、ヒータ制御部55に伝えられる。
ヒータ制御部55では、温度推定部52から伝えられた決定ウエハ温度Twを、目標温度設定部54で設定された目標ウエハ温度P_Twに近づけるためのヒータ22bでの制御出力値MVが算出される(図5のステップS5)。なおこの処理は、熱パラメータが決定したあとも、求まったmにより引き続いて温度推定を行い、決定ウエハ温度Twを更新していく。本実施形態では、目標ウエハ温度P_TwをSP(目標値)、決定ウエハ温度TwをPV(推定値)として、PID演算によって、PVをSPに近づけるための制御出力値MVが取得される。取得された制御出力値MVは、信号出力部56に伝えられ、信号出力部56からヒータ22bにヒータ制御信号が出力される。このステップS5におけるヒータ22bの出力を制御する過程は、本発明にいう基体制御過程の一例に相当する。
以上のように、本実施形態の温度制御装置50によると、精度良くウエハ温度を推定することができ、そのウエハの温度を正確に調整することができる。
以下では、上述したウエハの温度制御を実際に行った実証実験の結果について説明する。この実証実験では、図1に示すウエハ加熱システムにおいて、ホットプレート22のストッパ22c上にポリイミドテープを2枚、あるいは1枚貼って、ウエハ30とホットプレート22との間の距離を変えることにより、ウエハ30とホットプレート22との間の熱抵抗Rhwを大小2種類に変えた。
図7は、ヒータ温度の実測値Thと、ヒータ温度の推定値Th´との関係を示すグラフである。図7は、横軸に時間(s)、縦軸に温度(℃)が対応付けられており、実測値が実線で、推定値が破線で示されている。
図7のパート(A)には、ストッパ22cにポリイミドテープを2枚貼り付けて、ウエハ30とホットプレート22との間の熱抵抗Rhwを増加させたときのグラフが示されており、図7のパート(B)には、ポリイミドテープを1枚貼り付けて、ウエハ30とホットプレート22との間の熱抵抗Rhwを増加させたときのグラフが示されている。パート(A)、およびパート(B)どちらの場合も、ウエハ30をストッパ22c上に配置してから所定時間内(パート(A)では3秒間、パート(B)では4秒間)において、上述した推定変化係数m´の推定を行い、その後は、確定後の推定変化係数m´を使ってヒータ温度の推定値Th´およびウエハ温度の推定値Tw´を算出した。ポリイミドテープを2枚貼り付けた場合は、ポリイミドテープを1枚貼り付けた場合よりも熱抵抗Rhwがより大きく増加されるが、このように熱抵抗Rhwが大きい場合であっても、ヒータ温度の推定値Th´がヒータ温度の実測値Thに精度良く追従し、その結果、後述する図9のパート(A)に示すように、ウエハ温度が精度良く推定される。
図8は、熱パラメータ推定処理中における推定変化係数m´の変化を示すグラフである。
図8は、横軸に時間(s)、縦軸に推定変化係数m´が対応付けられており、図7のパート(A)に対応する(ウエハ30とストッパ22cとの間にポリイミドテープを2枚貼った)グラフが実線、図7のパート(B)に対応する(ポリイミドテープを1枚貼った)グラフが破線で示されている。実線、破線ともに、ある程度時間が経った後には、推定変化係数m´がほぼ一定に収束している。
以上のように、本発明によると、推定変化係数m´が精度良く推定される。
図9は、ウエハ温度の実測値Twと、ウエハ温度の推定値Tw´との関係を示すグラフである。図9は、横軸に時間(s)、縦軸に温度(℃)が対応付けられている。
図9の実線は、ウエハ30の温度を直接計測したときの実測値Twを示し、破線は、本発明によって推定されたウエハ30の温度の推定値Tw´_1を示し、一点鎖線は、推定変化係数m´を初期値(1)のまま維持して、ウエハ30の温度の温度を推定したときの推定値Tw_2を示している。破線で示す推定値Tw´_1は、時間が経つと実線で示す実測値Twに十分に近づくが、一点鎖線で示す推定値Tw´_2は、時間が経つと実測値Twから離れてしまっている。
このように、本発明によると、ウエハ温度をより正確に推定することができる。
ここで、上記では、ヒータ温度取得部51でバッフル温度Tbを取得するように構成したが、バッフル温度の変化が少なくほぼ一定と見なせる場合は、予め一定の値を設定しておいてもよい。また、バッフル温度Tbによる影響が少ないときなどには、バッフル温度Tbを無視して対象物の温度を推定してもよい。
また、上記では、主に、ヒータ温度の推定値と測定値との差分を利用するPID演算を使って熱パラメータを修正する例について説明したが、上述したように、差分を基にした逐次最小2乗法や、LMS法などを使ってもよい。
また、上記では、本発明にいう熱パラメータの一例として、対象物の熱抵抗が適用されているが、本発明にいう熱パラメータは、熱容量、熱伝導率、放射率、および熱伝達率などであってもよい。
また、上記では、本発明をウエハをホットプレートで加熱する半導体の製造プロセスに適用する例について説明したが、本発明は、対象物の温度を推定するものであれば、半導体の製造プロセス以外に適用してもよい。
本発明の一実施形態が適用されたウエハ加熱システムの概略図である。 図1に示すコンピュータのハードウェア構成図である。 温度制御プログラムが記憶されたCD−ROMを示す概念図である。 温度制御プログラムを図1および図2に示すコンピュータにインストールしたときの、コンピュータ内に構築される温度制御装置の機能ブロック図である。 温度制御装置50で行われる一連の処理の流れを示すフローチャート図である。 図5のステップS3に示す熱パラメータ推定処理の流れを示すフローチャート図である。 ヒータ温度の実測値Thと、ヒータ温度の推定値Th´との関係を示すグラフである。 熱パラメータ推定処理中における推定変化係数m´の変化を示すグラフである。 ウエハ温度の実測値Twと、ウエハ温度の推定値Tw´との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 チルプレート
20 チャンバ
21 蓋
21a 温度センサ
22 ホットプレート
22a 温度センサ
22b ヒータ
30 ウエハ
40 コンピュータ
41 本体装置
41a FD装填口
41b CD−ROM装填口
42 表示装置
42a 表示画面
43 キーボード
44 マウス
45 バス
411 CPU
412 主メモリ
413 ハードディスク装置
414 FDドライブ
415 CD−ROMドライブ
416 入力インタフェース
417 出力インタフェース
420 温度制御プログラム
421 ヒータ温度取得部
422 温度推定部
423 モデル式更新部
424 目標温度設定部
425 ヒータ制御部
426 信号出力部
50 温度制御装置
51 ヒータ温度取得部
52 温度推定部
53 モデル式更新部
54 目標温度設定部
55 ヒータ制御部
56 信号出力部

Claims (10)

  1. 対象物と熱的に接触する基体の温度を参照する参照点の温度を取得する参照点温度取得部と、
    前記対象物に関する熱パラメータと前記参照点温度取得部で取得された参照点の温度とに従って該対象物の温度の推定値を算出する第1の温度算出部と、
    前記熱パラメータと前記第1の温度算出部で算出された対象物の温度の推定値とに従って前記参照点の温度の推定値を算出する第2の温度算出部と、
    前記参照点温度取得部で取得された参照点の温度と、前記第2の温度算出部で算出された参照点の温度の推定値とに基づいて、前記熱パラメータを修正する熱パラメータ修正部とを備え、
    前記第1の温度算出部および前記第2の温度算出部が、前記熱パラメータ修正部で熱パラメータが修正される度に、修正後の熱パラメータを使って、前記対象物の温度の推定値および前記参照点の温度の推定値を算出し直すものであり、前記熱パラメータ修正部が、前記第2の温度算出部で前記参照点の温度の推定値が算出し直される度に前記熱パラメータを修正するものであることを特徴とする温度推定装置。
  2. 前記参照点温度取得部が、前記熱パラメータ修正部で熱パラメータが修正される度に前記参照点の温度を取得し直すものであることを特徴とする請求項1記載の温度推定装置。
  3. 前記熱パラメータは、前記対象物と前記基体との間の熱抵抗であることを特徴とする請求項1記載の温度推定装置。
  4. 前記熱パラメータ修正部は、前記熱パラメータの修正値をPID演算によって算出するものであることを特徴とする請求項1記載の温度推定装置。
  5. 前記対象物は、半導体ウエハであり、
    前記基体は、前記半導体ウエハを加熱するホットプレートであることを特徴とする請求項1記載の温度推定装置。
  6. 対象物と熱的に接触する基体の温度を参照する参照点の温度を取得する参照点温度取得部と、
    前記対象物に関する熱パラメータと前記参照点温度取得部で取得された参照点の温度とに従って該対象物の温度の推定値を算出する第1の温度算出部と、
    前記熱パラメータと前記第1の温度算出部で算出された対象物の温度の推定値とに従って前記参照点の温度の推定値を算出する第2の温度算出部と、
    前記参照点温度取得部で取得された参照点の温度と、前記第2の温度算出部で算出された参照点の温度の推定値とに基づいて、前記熱パラメータを修正する熱パラメータ修正部とを備え、
    前記第1の温度算出部および前記第2の温度算出部が、前記熱パラメータ修正部で熱パラメータが修正される度に、修正後の熱パラメータを使って、前記対象物の温度の推定値および前記参照点の温度の推定値を算出し直すものであり、前記熱パラメータ修正部が、前記第2の温度算出部で前記参照点の温度の推定値が算出し直される度に前記熱パラメータを修正するものであり、
    前記第1の温度算出部で算出される前記対象物の温度の推定値が目標の温度に近づくように前記基体の発熱量または吸熱量を制御する基体制御部を備えたことを特徴とする温度制御装置。
  7. 対象物と熱的に接触する基体の温度を参照する参照点の温度を取得する参照点温度取得過程と、
    前記対象物に関する熱パラメータと前記参照点温度取得過程で取得された参照点の温度とに従って該対象物の温度の推定値を算出する第1の温度算出過程と、
    前記熱パラメータと前記第1の温度算出過程で算出された対象物の温度の推定値とに従って前記参照点の温度の推定値を算出する第2の温度算出過程と、
    前記参照点温度取得過程で取得された参照点の温度と、前記第2の温度算出過程で算出された参照点の温度の推定値とに基づいて、前記熱パラメータを修正する熱パラメータ修正過程とを有し、
    前記第1の温度算出過程および前記第2の温度算出過程が、前記熱パラメータ修正過程で熱パラメータが修正される度に、修正後の熱パラメータを使って、前記対象物の温度の推定値および前記参照点の温度の推定値を算出し直すものであり、前記熱パラメータ修正過程が、前記第2の温度算出過程で前記参照点の温度の推定値が算出し直される度に前記熱パラメータを修正するものであることを特徴とする温度推定方法。
  8. 対象物と熱的に接触する基体の温度を参照する参照点の温度を取得する参照点温度取得過程と、
    前記対象物に関する熱パラメータと前記参照点温度取得過程で取得された参照点の温度とに従って該対象物の温度の推定値を算出する第1の温度算出過程と、
    前記熱パラメータと前記第1の温度算出過程で算出された対象物の温度の推定値とに従って前記参照点の温度の推定値を算出する第2の温度算出過程と、
    前記参照点温度取得過程で取得された参照点の温度と、前記第2の温度算出過程で算出された参照点の温度の推定値とに基づいて、前記熱パラメータを修正する熱パラメータ修正過程とを有し、
    前記第1の温度算出過程および前記第2の温度算出過程が、前記熱パラメータ修正過程で熱パラメータが修正される度に、修正後の熱パラメータを使って、前記対象物の温度の推定値および前記参照点の温度の推定値を算出し直すものであり、前記熱パラメータ修正過程が、前記第2の温度算出過程で前記参照点の温度の推定値が算出し直される度に前記熱パラメータを修正するものであり、
    前記第1の温度算出過程で算出される前記対象物の温度の推定値が目標の温度に近づくように前記基体の発熱量または吸熱量を制御する基体制御過程を有することを特徴とする温度制御方法。
  9. コンピュータ内で実行され、該コンピュータ上に、
    対象物と熱的に接触する基体の温度を参照する参照点の温度を取得する参照点温度取得部と、
    前記対象物に関する熱パラメータと前記参照点温度取得部で取得された参照点の温度とに従って該対象物の温度の推定値を算出する第1の温度算出部と、
    前記熱パラメータと前記第1の温度算出部で算出された対象物の温度の推定値とに従って前記参照点の温度の推定値を算出する第2の温度算出部と、
    前記参照点温度取得部で取得された参照点の温度と、前記第2の温度算出部で算出された参照点の温度の推定値とに基づいて、前記熱パラメータを修正する熱パラメータ修正部とを構成し、
    前記第1の温度算出部および前記第2の温度算出部が、前記熱パラメータ修正部で熱パラメータが修正される度に、修正後の熱パラメータを使って、前記対象物の温度の推定値および前記参照点の温度の推定値を算出し直すものであり、前記熱パラメータ修正部が、前記第2の温度算出部で前記参照点の温度の推定値が算出し直される度に前記熱パラメータを修正するものであることを特徴とする温度推定プログラム。
  10. コンピュータ内で実行され、該コンピュータ上に、
    対象物と熱的に接触する基体の温度を参照する参照点の温度を取得する参照点温度取得部と、
    前記対象物に関する熱パラメータと前記参照点温度取得部で取得された参照点の温度とに従って該対象物の温度の推定値を算出する第1の温度算出部と、
    前記熱パラメータと前記第1の温度算出部で算出された対象物の温度の推定値とに従って前記参照点の温度の推定値を算出する第2の温度算出部と、
    前記参照点温度取得部で取得された参照点の温度と、前記第2の温度算出部で算出された参照点の温度の推定値とに基づいて、前記熱パラメータを修正する熱パラメータ修正部とを構成し、
    前記第1の温度算出部および前記第2の温度算出部が、前記熱パラメータ修正部で熱パラメータが修正される度に、修正後の熱パラメータを使って、前記対象物の温度の推定値および前記参照点の温度の推定値を算出し直すものであり、前記熱パラメータ修正部が、前記第2の温度算出部で前記参照点の温度の推定値が算出し直される度に前記熱パラメータを修正するものであり、
    前記第1の温度算出部で算出される前記対象物の温度の推定値が目標の温度に近づくように前記基体の発熱量または吸熱量を制御する基体制御部を構成することを特徴とする温度制御プログラム。
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