JP2006327305A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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佳生 上田
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Abstract

【課題】 走行時にベルト層の幅方向端部に発生する歪が、カーカス層に及ぼす損傷を防止し、一層優れたタイヤ耐久性が得られるようにした空気入りラジアルタイヤを提供する。
【解決手段】 左右一対のビード部3間にカーカス層2を装架し、カーカス層2のトレッド部4における外周側にベルト層5を配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、ベルト層5の幅方向端部とカーカス層2の間に、平織物のゴム被覆シート6を配置し、平織物7の経糸8及び緯糸9がタイヤ周方向となす角度をそれぞれ30°〜60°にした空気入りラジアルタイヤとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気入りラジアルタイヤに関し、さらに詳しくは、カーカス層の耐久性を改善してタイヤ耐久性を向上させた空気入りラジアルタイヤに関する。
空気入りラジアルタイヤは、その内圧を充填するとカーカス層が円弧状になろうとして、断面形状が半径方向外側に丸くなる。このため、カーカス層の外周に配置されたベルト層の幅方向端部(ベルト層端部)が、カーカス層から離れる力を発生する。
従来、この現象を防止するため、カーカス層とベルト層端部との間にゴムシートを挿入することが行われている。(例えば特許文献1、参照)。
しかしながら、ゴムシートの挿入では、ベルト層の幅方向端部に発生する歪がカーカス層にまで伝播し易く、タイヤ耐久性が必ずしも満足できるものとは言えず、より高い耐久性が得られる対策が要請されている。
特開2001−121916号公報
本発明の目的は、走行時にベルト層の幅方向端部に発生する歪がカーカス層に及ぼす損傷を防止し、一層優れたタイヤ耐久性が得られるようにした空気入りラジアルタイヤを提供することにある。
上記目的を達成する本発明の空気入りラジアルタイヤは、左右一対のビード部間にカーカス層を装架し、該カーカス層のトレッド部における外周側にベルト層を配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ベルト層の幅方向端部と前記カーカス層との間に、平織物のゴム被覆シートを配置し、該平織物の経糸及び緯糸がタイヤ周方向となす角度をそれぞれ30°〜60°にした空気入りラジアルタイヤである。
本発明の空気入りラジアルタイヤは、ベルト層の幅方向端部とカーカス層との間に、平織物のゴム被覆シートを配置したことにより、ベルト層の幅方向端部に発生する歪のカーカス層側への伝播を効率よく遮断するため、タイヤ耐久性を向上することができる。また、平織物の経糸及び緯糸が、タイヤ周方向となす角度を30°〜60°とすることにより、タイヤ周方向に伸びやすくして拘束力を小さくし、発生する歪の遮断効果と共にタイヤを均一に製造することができる。
以下に、本発明を詳細に説明する。
図1に、本発明の空気入りラジアルタイヤの子午線方向断面図の一例を示す。
図1において、左右一対のビード部3間にカーカス層2が装架され、カーカス層2の端部をビード部3の廻りにタイヤ内側から外側に折り返すように係止させている。トレッド部4においては、カーカス層2の外側に、スチールコードからなるベルト層5がタイヤ1周にわたって配置されている。ベルト層5は、スチールコードを層間で交差させるように複数配置されている。
本発明の空気入りラジアルタイヤは、ベルト層5の幅方向端部(以下、ベルト層端部ということがある。)とカーカス層の間に、経糸及び緯糸からなる平織物のゴム被覆シート6を配置するものである。
この平織物のゴム被覆シート6は、その経糸や緯糸が、ベルト層端部の歪がカーカス層2に伝播するのを途中で遮断するためカーカス層2への吹き抜けを防止し耐久性を改善するのである。
図2は、本発明の平織物のゴム被覆シート6に使用する平織物の一例を示す説明図である。
図2において、平織物7は、経糸8及び緯糸9からなる2軸の平織物であり、経糸8及び緯糸9が直行して織られている。また、平織物の経糸8及び緯糸9は、それぞれタイヤ周方向となす角度θが30°〜60°、好ましくは35°〜55°の範囲になるように配置されている。平織物の経糸8及び緯糸9がタイヤ周方向となす角度θを前記範囲内とすることにより、平織物7がタイヤ周方向に伸びやすくなり拘束力を低減するためタイヤを均一に製造することができる。すなわち、平織物の経糸8がタイヤ周方向となす角度θが30°未満であると、タイヤ周方向の張力に対して角度を変化できる範囲が少ないため経糸8がタイヤ周方向に拘束力をもつこととなる。そうすると、タイヤ製造時のインフレート工程において均一な拡径を阻害する虞がある。同様に、平織物の経糸8がタイヤ周方向となす角度が60°を超えると、緯糸9がタイヤ周方向となす角度が30°未満となり、タイヤを均一に製造することができなくなる虞がある。
本発明の平織物ゴム被覆シートは、その幅を20〜60mmにすることが好ましく、より好ましくは30〜55mmにするとよい。平織物ゴム被覆シートの幅を、20mm以上にすることでベルト層端部から伝播する歪を遮断する効果が十分に得られ、また60mmを超えても歪の遮断効果は頭打ちとなるのでコスト上からは60mm以下にすることが好ましい。
本発明において平織物ゴム被覆シートは、ベルト層端部を幅方向内、外側に跨るように配置し、かつベルト層端部より、幅方向内、外側に好ましくは10mm以上、より好ましくは15mm以上延長するように配置するとよい。平織物ゴム被覆シートを、ベルト層端部を跨ぎ、幅方向外側に延長するように配置することにより、ベルト層端部の歪の伝播を遮断することができる。
本発明に使用する平織物7は、経糸間隔t及び緯糸間隔t’を8mm以下とすることが好ましく、より好ましくは5mm以下、さらに好ましくは1〜4mmにするのがよい。経糸間隔t及び緯糸間隔t’を、上記範囲にすることによりベルト層端部からの歪が、カーカス層に伝播するのを効果的に防止することができる。また、経糸間隔t及び緯糸間隔t’の下限としては0.5mmにするとよい。0.5mmを下限とすることにより被覆ゴムの平織物に対する浸透性を確保し、歪伝播の遮断効果を良好にすることができる。
本発明に使用する平織物7は、経糸8及び緯糸9が有機繊維コードであることが好ましい。スチールコードや無機繊維コードであると、端末が鋭角になるため、平織物自体が新たな応力集中源になることがある。このような有機繊維コードとしては、特に限定されないが、好ましくはナイロン6繊維、ナイロン66繊維、ポリビニルアルコール繊維、レーヨン繊維、アクリル繊維、ポリケトン繊維などが挙げられる。このような有機繊維コードを使用することにより、ベルト層端部から伝播する歪を吸収し、さらにカーカス層側への伝播を遮断することができる。
平織物を構成する経糸及び緯糸の正量繊度は、好ましくは400〜4500dtexの範囲とし、より好ましくは800〜4000dtexにするのがよい。経糸及び緯糸の正量繊度を、400dtex以上とすることにより平織物の歪の伝播遮断をより確実にする。また4500dtexを超えると歪の伝播遮断効果はほぼ飽和し、むしろ平織物の厚みが増すことによるデメリットを招くようになる。
なお、正量繊度は、JIS−L1017に準拠し、測定した値である。
このような平織物のゴム被覆シートを、ベルト層端部とカーカス層の間に挿入することにより、ベルト層端部に発生する歪がカーカス層に伝播することを防止でき、カーカス層を保護して耐久性を向上させることができる。
以下、実施例によって本発明をさらに説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
〔タイヤ耐久性の評価〕
評価タイヤ(タイヤサイズ265/70R16)を、リム(リムサイズ16×7JJ)にリム組後、酸素圧350kPa、温度70℃で14日間、乾熱劣化させた。乾熱劣化後、充填酸素を空気に入れ替えて空気圧170kPaに設定し、荷重(荷重=11.0kN±2.5kN)とスリップ角(スリップ角=0°±3°)を、正弦波変動(0.03Hz)させながら、速度60km/時で走行試験を行った。
タイヤが故障するまで上記の走行試験を継続し、下記の従来例の走行距離を100とした指数で、評価タイヤの耐久性を評価した。
従来例
ベルト層端部とカーカス層の間に幅40mmのゴムシートを挿入して、通常の製造方法により評価タイヤを作製した。
得られた評価タイヤのタイヤユニフォミティを、JIS−D4233に基づいて評価し、この結果を従来例レベルとした。
得られた評価タイヤの耐久性を、上記の方法により測定し、その走行距離を100としてタイヤ耐久性指数とした。
実施例1
正量繊度1400dtexのナイロン66繊維コードを経糸及び緯糸に使用し、経糸間隔及び緯糸間隔が8.0mmの平織物を挟み込んだ平織物ゴム被覆シートを、平織物の経糸がタイヤ周方向となす角度が、45°となるように配置して、評価タイヤを作製した。
得られた評価タイヤは、JIS−D4233に基づくタイヤユニフォミティが従来例レベルであり、均一に製造されたことが確認された。
得られた評価タイヤを上記の方法でタイヤ耐久性を評価した。評価結果を、表1に示す。
Figure 2006327305
実施例2〜4
平織物のゴム被覆シートに使用する平織物の構造を経糸角度、コード間隔を表1に示したとおりにしたことを除き、実施例1と同様にして評価タイヤを作製した。
得られた各評価タイヤは、JIS−D4233に基づくタイヤユニフォミティが従来例レベルであり、均一に製造されたことが確認された。
得られた各評価タイヤの耐久性を評価し、その結果を表1に示した。
比較例1
平織物ゴム被覆シートに使用する平織物の構造を経糸角度、コード間隔を表1に示したとおりにしたことを除き、実施例1と同様にして評価タイヤを作製した。
得られた評価タイヤは、JIS−D4233に基づくタイヤユニフォミティを評価した結果、ユニフォミティのラジアルフォースバリエーションが、従来例のレベルより大きくなっていることが確認され、製造工程における均一性に問題があることが認められた。
得られた評価タイヤの耐久性を評価し、その結果を表1に示した。
表1から明らかなように本発明の平織物のゴム被覆シートを使用した空気入りラジアルタイヤ(実施例1〜4)は、タイヤ製造時の均一性が従来レベルであり、従来例と比べタイヤ耐久性が向上していることが認められた。また平織物におけるコード間隔を狭くした実施例3及び4が実施例1と比べタイヤ耐久性に優れることが認められた。
これに対し、比較例1は、経糸角度が20°となるように平織物のゴム被覆シートを配置したため、タイヤ製造時の均一性が低下してしまうことが確認された。このためタイヤ耐久性においてもゴムシートを使用した従来例よりも耐久性が劣る結果が得られた。
本発明の空気入りラジアルタイヤの子午線方向断面図の一例を示す説明図である。 本発明の平織物のゴム被覆シートに使用する平織物の一例を示す説明図である。
符号の説明
1 空気入りラジアルタイヤ
2 カーカス層
3 ビード部
4 トレッド部
5 ベルト層
6 平織物のゴム被覆シート
7 平織物
8 経糸
9 緯糸

Claims (5)

  1. 左右一対のビード部間にカーカス層を装架し、該カーカス層のトレッド部における外周側にベルト層を配置した空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ベルト層の幅方向端部と前記カーカス層との間に、平織物のゴム被覆シートを配置し、該平織物の経糸及び緯糸がタイヤ周方向となす角度をそれぞれ30°〜60°にした空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記平織物の経糸間隔及び緯糸間隔を、5mm以下にした請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 前記平織物の経糸及び緯糸の正量繊度を、400〜4500dtexにした請求項1または2に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  4. 前記平織物の経糸及び緯糸が、有機繊維コードである請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
  5. 前記有機繊維コードが、ナイロン6繊維、ナイロン66繊維、ポリビニルアルコール繊維、レーヨン繊維、アクリル繊維、ポリケトン繊維の少なくとも1種からなる請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
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