JP2006325064A - 広域モニタシステム - Google Patents

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Abstract

【構成】 広域モニタシステム10では、多数の複合センサ12を用いる。複合センサ12はカメラ22、赤外線センサ26、タグセンサ28および音センサ30を含み、ユーザ32の主として顔画像を撮影するとともに、ユーザ32の所持するIDタグ34のID番号を検出する。複合センサ12は各ゾーンに、重要ゾーンでは密に、それ以外のゾーンでは疎に配置される。各複合センサ12からの映像データやIDデータがサーバに収集される。サーバは、各ユーザをID番号で特定し、かつユーザの位置を特定することによって、各ユーザを広域表示画面上に表示する。このとき、予め設定しているプライバシ階層に応じて、ユーザの表現形式(ドットまたは実写像)を制御する。
【効果】 広域表示画面中に各ユーザが表示されるので、広域全体の状況を容易に把握できる。
【選択図】 図1

Description

この発明は広域モニタシステムに関し、特にたとえば、各ゾーン(場所)に配置した多数の複合センサからの画像や音などの情報に基づいて、各ゾーンを含む、たとえば町内、校区のような広域の状況をモニタする、新規な広域モニタシステムに関する。
たとえば特許文献1では、開放型地域統合インテリジェントネットワークシステムが提案されている。
この特許文献1のシステムは、所定の地域内に分散設置された、セキュリティ管理システム、ビル管理システム、施設運営管理システム、通信システム、ファイリングシステム、モニタリングシステム、駐車場管理システム、情報端末等の複数の機能別情報処理システムを、開放型LANにより、相互接続するものである。
特開H10‐285201号[H04L 12/46, 12/28 G06F 13/00 H04M 3/00]
特許文献1では、区域毎に独立して設けられていた各システムを統合して地域全体情報のやりとりができるので、地域全体を統合的または一元的に管理、運営できるようにするという点で新しいが、その地域に居住する住民に対してどのようなサービスが提供できるか明確にはされていない。また、この提案されているシステムには監視カメラも組み込まれ、そこからの映像によって監視することも示唆されてはいるが、この監視カメラを用いるモニタリングシステムでは、そのカメラ画像がLANを通して他の装置に送出されること以外は、従来の監視カメラシステムと変わるところはない。つまり、監視エリアが狭く、広域で対応できない。さらには、個々の監視カメラ単位で記録するので、広域空間として把握するのが難しい、などの問題がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、広域モニタシステムを提供することである。
請求項1の発明は、モニタすべき広域に配置され、各々が少なくともカメラとユーザのIDタグを検出できるIDセンサとを有する複数の複合センサ、ネットワークを介して複数の複合センサから画像データとIDデータとを受け取るシステムサーバ、ネットワークを介してシステムサーバにアクセスできるユーザ端末、およびシステムサーバに関連して設けられ、各ユーザのID番号,顔画像データおよびプライバシ階層を予め登録しておく会員データベースを備え、ユーザ端末からの要求に応じて、システムサーバは広域内に存在するユーザをプライバシ階層に従った表現形式で表示する表示用画像をユーザ端末に送信する、広域モニタシステムである。
請求項1の発明では、複数の複合センサ(12:実施例で相当する部分を示す参照符号。以下同様。)がネットワーク(37)を通してシステムサーバ(38)に接続される。複合センサは、カメラ(22)およびIDセンサ(28)を有し、カメラは被写体を撮影し、IDセンサは、ユーザ(32)のIDタグ(34)を読み取る。カメラからの画像データおよびIDセンサからのIDデータがネットワークを介して、システムサーバに収集される。システムサーバに関連して、会員データベース(40)が設けられ、この会員データベースには、ID番号記憶領域(48)、顔画像データ記憶領域(52)およびプライバシ階層記憶領域(54)が設けられる。システムサーバは、カメラクレーム複合センサからの画像データやIDデータに従って、タイムスロット毎に、その広域内のどの位置にどのユーザが存在するかを特定している。そして、ユーザ端末からの要求に応じて、システムサーバは広域内に存在するユーザを表示する表示用画像をユーザ端末に送信する。ただし、ユーザを表示するときの表現形式は会員データベースに予め設定されているプライバシ階層に応じた表現形式、たとえば実写像あるいはドットに設定される。
請求項1の発明によれば、ユーザ端末からの要求に応じて広域内の状況を示す画像がシステムサーバからユーザ端末へ送信されるので、ユーザは必要に応じて広域内の状況を簡単にモニタすることができる。
請求項2の発明は、広域は複数のゾーンを含み、複合センサはゾーンによって疎密に配置するようにした、請求項1記載の広域モニタシステムである。
請求項2の発明では、必要なゾーンには複合センサを密に配置し、そうでないゾーンには疎に配置するので、より少ない数の複合センサで効率的に広域内をモニタすることができる。
請求項3の発明は、システムサーバは、ユーザ端末からの要求に応じて、複数のゾーンを統合した広域表示画像をユーザ端末に送信する、請求項2記載の広域モニタシステムである。
請求項3の発明の広域表示画像は、たとえばディジタルジオラマ形式の画像である。このように各ゾーンを統合して広域全体を表示するようにすれば、広域内の状況が一目でモニタできる。
請求項4の発明は、サーバは、ユーザを同定するために、ネットワークを通して取得した顔画像データをネットワークを通して取得したIDデータに基づいて会員データベースから読み出した顔画像データと照合する、請求項1ないし3のいずれかに記載の広域モニタシステムである。
請求項4の発明では、IDと顔画像とでユーザ(メンバー)か非ユーザ(ノンメンバー)かが判定されるので、確実である。
請求項5の発明は、環境エフェクタが設けられているゾーンに配置され、各々が少なくともカメラを有する複数の複合センサ、ネットワークを介して複数の複合センサから画像データを受け取るシステムサーバ、ネットワークを介してシステムサーバと接続でき、かつゾーンの環境エフェクタを制御するユーザ端末、およびシステムサーバに関連して設けられ、各ユーザの顔画像データを予め登録しておく会員データベースを備え、複数の複合センサの少なくとも1つから画像データが入力されたとき、システムサーバは、会員データベースを参照してその画像の者がユーザか非ユーザか判定し、それに応じてユーザ端末にネットワークを介して環境エフェクタの制御指令を与える、広域モニタシステムである。
請求項5の発明では、ゾーンには環境エフェクタ、実施例ではドア(DR)が設けられる。ユーザ端末(44)はその環境エフェクタの管理、制御を行う。実施例でいえば、ドアの開閉をする。そして、ゾーンには複数の複合センサ(12)が配置され、複数の複合センサ(12)がネットワーク(37)を通してシステムサーバ(38)に接続される。複合センサは、カメラ(22)を有し、カメラは被写体を撮影する。カメラからの画像データがネットワークを介して、システムサーバに収集される。システムサーバに関連して、会員データベース(40)が設けられ、この会員データベースには、顔画像データ記憶領域(52)が設定される。そして、複数の複合センサの少なくとも1つから画像データが入力されたとき、システムサーバは、会員データベースを参照してその画像の者がユーザか非ユーザか判定し、それに応じてユーザ端末にネットワークを介して環境エフェクタの制御指令を与える。実施例では、会員であればドアを開け、不審者であればドアを閉める。
請求項5の発明によれば、ユーザか非ユーザ、すなわちメンバーかノンメンバーを判定し、その判定結果に応じて、たとえばドアの開閉を制御するための制御指令を、ユーザ端末に送信し、ユーザ端末がその制御指令に従ってドアの開閉を行うだけなので、つまり、画像でサーバが不審な侵入者を認識し、そのサーバの指令でドアが開閉されるので、特殊な認証・入退出管理装置は不要である。また、ユーザにはたとえばカードを読み取らせるとか、虹彩や指紋、手のひらなどを検出器にかざす必要がなく、ドアの前での滞留がない。
請求項6の発明は、複合センサはさらに、ユーザのIDタグを検出できるIDセンサを含み、システムサーバはネットワークを介して複数の複合センサから画像データとIDデータとを受け取り、会員データベースには、顔画像をユーザのID番号との関連で予め登録しておき、システムサーバは、会員データベースのID番号および顔画像を参照することによって、ユーザか非ユーザか判定する、請求項5記載の広域モニタシステムである。
請求項6の発明では、複合センサは、カメラとIDセンサ(28)とを有し、IDセンサは、ユーザ(32)のIDタグ(34)を読み取る。カメラからの画像データおよびIDセンサからのIDデータがネットワークを介して、システムサーバに収集される。他方、会員データベースには、ID番号記憶領域(48)と顔画像データ記憶領域(52)とが関連して設定される。そして、システムサーバは、会員データベースのID番号と顔画像データを参照して、ユーザか非ユーザか判定する。
請求項6の発明では、カメラからの撮影画像に加えて、IDセンサで読み取ったID番号を照合に利用するので、ユーザか非ユーザかの判定の確実性を向上できる。
請求項7の発明は、モニタすべき広域に配置され、各々が少なくともカメラとユーザのIDタグを検出できるIDセンサとを有する複数の複合センサ、ネットワークを介して複数の複合センサから画像データとIDデータとを受け取るシステムサーバ、ネットワークを介してシステムサーバにアクセスできるユーザ端末、およびシステムサーバに関連して設けられ、各ユーザのID番号および顔画像データを予め登録しておく会員データベース、システムサーバに関連して設けられ、広域内の各地点における現在,過去および未来の画像を記憶しておく時空データベース、およびユーザに所持されるかつ少なくともGPS機能を有する携帯端末を備え、携帯端末からの要求に応じて、システムサーバは会員データベースを参照してユーザかどうか判定し、ユーザであるときその携帯端末の位置を特定し、時空データベースからその位置に関連する現在,過去または未来の画像を読み出して携帯端末に送信する、広域モニタシステムである。
請求項7の発明では、広域には複数の複合センサ(12)が配置され、複数の複合センサはネットワーク(37)を通してシステムサーバ(38)に接続される。複合センサは、カメラ(22)およびIDセンサ(28)を有し、カメラは被写体を撮影し、IDセンサは、ユーザ(32)のIDタグ(34)を読み取る。カメラからの画像データおよびIDセンサからのIDデータがネットワークを介して、システムサーバに収集される。システムサーバに関連して、会員データベース(40)が設けられ、この会員データベースには、ID番号記憶領域(48)および顔画像データ記憶領域(52)が設定される。さらに、システムサーバに関連して、広域内の各地点における現在,過去および未来の画像を記憶しておく時空データベース(42)が設けられる。ユーザは携帯端末(36)を使用する。携帯端末は、GPS機能を搭載したものであり、したがって、そのGPS機能によって、そのときのユーザの位置が正確に特定され得る。携帯端末からのアクセスがあったとき、システムサーバは会員データベースを参照してユーザかどうか判定し、ユーザであると判定したときその携帯端末の位置を特定し、時空データベースからその位置に関連する現在,過去または未来の画像を読み出して携帯端末に送信する。
請求項7の発明によれば、ユーザは携帯端末を適当な位置でかざすだけで、サーバの場所での現在、過去、または未来の画像を携帯端末画面で見ることができる。
この発明によれば、ユーザは必要に応じて広域内の状況を簡単にモニタすることができるので、従来の監視カメラシステムとは異なり、ユーザに多様なサービスを提供することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の実施例である広域モニタシステム10では、図1に示す複合センサ12を用い、ユーザ32に対して、各種サービスを提供する。ただし、ここで、「広域」とは、一例として、××町○○丁目というような1つの町内や校区を意図していて、その広域は複数のゾーンの集合である。ゾーンには、道路、交差点、公園、ショッピングセンター、商店街、学校、集合住宅、マンション、オフィスビルなどが含まれる。また、こ「ユーザ」には、その広域に居住する住民、各ゾーンに定常的に存在する者、たとえば学校の先生、各企業や商店の従業員などが含まれ、基本的には、会員データベース40(図2)への登録会員をユーザとする。
図1に示す複合センサ12は、ポール14を含み、このポール14は土台16で上記各ゾーンの適宜の場所に設置される。ポール14はたとえば2‐3mの高さであるが、それより高くても、低くてもかまわない。ただし、設置場所にもよるが、高すぎる場合には人物の顔をうまく撮影できないなどの問題があったり、低すぎる場合には、子供たちのいたずらの対対象になってしまうなどの問題があるので、最適な高さが選択され設定される。ポール14の先端にはバー18が設けられ、そのバー18の先端には、夜間においてユーザ32などの撮影対象に光を照射するための光源20が設けられる。ただし、この光源20は、夜間常に点灯されるものでもよく、たとえば対象(被写体)の接近の都度点灯されるようにしてもよい。
バー18には、カメラ22が、カメラ制御ボックス24を介して、吊り下げられる。カメラ22は、ズーム機構、パン/チルト機構を含み、これらズーム機構、パン/チルト機構が、後述のシステムサーバ38(図2)からの命令に従って、カメラ制御ボックス24によって制御される。ただし、カメラ22は、基本的には、日夜を問わず、連続動作するものであるが、被写体が少ない夜間には、カメラ制御ボックス24によって、カメラ22の動作(撮影)の開始や終了を制御するようにしてもよい。
そのためには、ポール14の適宜の位置に、赤外線センサ26を設ける。この赤外線センサ26は、ユーザ32やその他の者、さらには動物などの当該複合センサ12への接近を感知し、光源20が夜間常時点灯のものでなければ、上記光源20を点灯させる。ただし、夜間かどうかは、図示しない昼夜センサ(CdS素子など)で検出できる。
赤外線センサ26は、夜間のようにカメラ22が連続撮影になっていないときには、赤外線の検出に応じて、カメラ制御ボックス24に撮影開始指令を与える。そして、カメラ制御ボックス24は、その赤外線センサ26からの指令に従って、カメラ22による撮影を開始させる。そして、赤外線センサ26が人間などを検知しなくなったときには、撮影終了を制御ボックス24に指令し、カメラ22による撮影が終了する。
複合センサ12はまた、ポール14の適宜の位置に取り付けられたタグセンサ28を含む。このタグセンサ28は、たとえば近距離無線による無線タグを検知するタグリーダであり、その位置に接近したユーザ32が装着または保持するIDタグ34からIDデータを読み取り、そのIDデータをシステムサーバ38(図2)に連絡する。なお、上記カメラ22によって撮影した画像または映像のデータもまた、カメラ制御ボックス24を通して、システムサーバ38に伝送される。サーバ38はIDデータや映像データに基づいてイベントの発生やその認識をする。
複合センサ12はさらに、ポール14の適宜の位置に取り付けられた音センサ30を含む。この音センサ30は、典型的にはマイクロフォンであって、この周囲の音を検出し、採取した音のデータをシステムサーバ38に送信する。サーバ38は音データに基づいてイベントの発生やその認識をすることもある。
図1に示すユーザ32は、先に説明したIDタグ34の他に、携帯端末36を保持する。携帯端末36は、代表的には、携帯電話機であり、望ましくは、メール機能、カメラ機能、GPS機能、さらにはジャイロ機能を内蔵するものが採用される。ただし、上記IDタグ34をこの携帯端末36に付加するようにしてもよい。
図2にはこの実施例の広域モニタシステム10の構成を示す。広域モニタシステム10は、ネットワーク37を含む。このネットワーク37としては、LANのような局所的なネットワークであってもよいが、典型的には、インターネットを利用する。ネットワーク37に上で説明した複合センサ12が有線または無線で接続される。無線の場合には物としての「接続」はないが、電気的に接続されるという意味で、この語を用いる。
ネットワーク37にはさらに、システムサーバ38が接続される。システムサーバ38はこの実施例の広域モニタシステム10を全体的に統御するが、このサーバ38は、各複合センサ12から送信されてくる画像データやIDデータ、さらには音データなどを一時的に記憶するための記憶装置39が設けられる。この記憶装置39は半導体記憶装置やハードディスクなどからなる。システムサーバ38には、会員データベース40および時空間データベース42が接続される。
会員データベース40は、会員の登録をするための記憶装置であり、図3に示すように、正会員登録領域58および一時会員登録領域60を含む。いずれの領域にも、ID記録領域48、氏名記録領域50、多視点顔画像データ記録領域52、表示許可レベル記録領域54および特記事項記録領域56を含む。
なお、「一時会員」とは、その地域に一時的に滞在する者で、この広域モニタシステム10の管理者に届出を出した者のことであり、この一時会員には、届出時にIDタグが付与され、その広域での滞在をやめるときに一時会員はそのIDタグを管理者に返却することにする。
ID記録領域48は、ユーザ32が保持するIDタグ34(図1)に固有に割り当てられたID番号データを登録するための領域である。このID番号は、たとえば、1つの家族、会社、商店など帰属主体毎に決められた基幹番号と、それらの構成員ごとに決められた枝番号扉からなる。図3の例でいえば、「1a2b3c」が1つの家族たとえば「○○」という氏を有する家族の基幹番号であり、「‐1」,「‐2」が枝番号である。基幹番号「2a3b4c」,「3a4b5c」は単独登録会員であり、「‐0」の枝番号が付与される。同じく、一時会員登録領域60のID番号の基幹番号「aabbcc」にも枝番号「‐0」が付与される。このように、基幹番号が同じユーザは、同一の帰属主体に属するものと定義する。
氏名記録領域50は、ユーザ(正会員および一時会員)の氏名を登録するための領域である。図3の例では、同じ基幹番号「1a2b3c」を有する2人のユーザは同じ姓「○○」を有し、1人は「AAA」なる名前を有し、他の1人は「BBB」なる名前を有することがわかる。
多視点顔画像データ記録領域52には、各ユーザの顔を多くの視点から撮影した写真(静止画)画像データが登録される。多くの視点から撮影するのは、図1のようなカメラ22で撮影したときにも、精度よく識別(同定)できるようにするためで、たとえば正面顔画像、左顔画像、右顔画像、さらには左上方顔画像、右上方顔画像などできるだけ多くの視点からの撮影画像を蓄積する。会員登録時に専用の多視点カメラを用いて撮影すれば、1度の撮影で多視点顔画像を得ることができるが、ディジタルカメラで個々の顔画像を撮影するようにしてもよい。
表示許可レベルとは、実施例の広域モニタシステム10で広域情報を表示する際に、そのユーザをどの表示レベルで表示してよいかを示すプライバシ階層(許可レベル)である。表示レベルとしては、人の存在を単なるドット(黒丸)で表示するレベル、たとえば操り人形のようなスティックモデルで表示するレベル、アニメーションで表示するレベル、モザイク付で表示するレベル、そして、実写画像で表示するレベルなどが考えられる。最後の実写表示レベルを除いてユーザの顔が他人にさらされることはないので、この実施例では煩雑になるのを回避するために、表示できるのは、ドット表示か実写像表示のどちらかにするようにした。このような表示レベルを設定するのが、表示許可レベル記録領域54である。
図3の例でいえば、ID番号「1a2b3c‐1」を有する、ユーザ「○○AAA」氏の表示許可レベルは「0」で設定されている。同様に、D番号「1a2b3c‐2」を有する、ユーザ「○○BBB」さんの表示許可レベルも「0」で設定されている。許可レベル0というのは、同一帰属主体に属する他のユーザの端末36または44での表示では実写画像を表示してもよいが、それ以外のユーザのための表示ではドット表示する、という許可レベルである。つまり、同じID基幹番号「1a2b3c」を有する、ユーザ「○○AAA」氏と「○○BBB」さんとは互いのためには実写画像を表示することを許可するが、それ以外の者(違うID基幹番号を有する者)の表示ではドット表示だけを許可する。ただし、実写像を表示させてもよいユーザ端末があれば、そのユーザのID番号を念のため、この表示許可レベル記録領域54に登録しておく(図3の括弧書き)。
ID番号「2a3b4c」の「××CCC」氏の表示許可レベルは「1」であり、ID番号「3a4b5c」の「△△DDD」氏の表示許可レベルは「2」である。表示許可レベル1とは、すべての人に実写像を表示しないというレベルで、この表示許可レベル1を設定しているユーザは、常に、ドットで表示される。表示許可レベル2は、逆に、すべての人に対して実写画像を表示してもよいというレベルで、この表示許可レベル2を設定しているユーザは、常に、実写画像で表示される。
正会員登録の場合には上述のように、表示許可レベル(プライバシ階層)を任意に設定できるが、一時登録会員の場合には、この実施例では、すべて表示許可レベル2(常に実写画像が表示されるレベル)を設定することにしている。その理由は、各ユーザに一時滞在者の存在を周知したいからである。ただし、一時会員であっても任意の表示許可レベルを設定することも可能である。
なお、時空間データベース42は、各ゾーンや場所の現在の状態を示す画像、過去の状態を示す画像、未来の状態を示す画像が、地点ごとに蓄積されている。現在の画像は、複合センサ12のカメラ22からの画像(静止画)である。過去の画像は、その地点で過去に発生したイベント、事故、災害などの記録写真の画像や、昔その地点にあった建物の写真画像などである。未来の画像には、たとえばいま建設中の高層ビルの完成予想図の画像、洪水や地震のような災害発生時野予測画像(避難経路の把握のため)などが含まれる。
また、図2に示す実施例では、ネットワーク37にユーザ端末44が接続される。ユーザ端末44は典型的には自宅や企業、学校などに設置してある端末(パソコン)であり、ユーザ32は、そのユーザ端末44からシステムサーバ38にアクセスすることによって、そのサーバ38からネットワーク37を通して種々のサービスを受けることができる。
ユーザ32はまた、携帯端末36を使ってもシステムサーバ38にアクセスでき、そのために、実施例の広域表示システム10には、各携帯のキャリアが運営する携帯サーバ46も組み込まれる。ユーザ32は、保有する携帯端末36からシステムサーバ38にアクセスすることによって、そのサーバ38からネットワーク37および携帯サーバ46を通して種々のサービスを受けることができる。
図1に示した複合センサ12は、一例として、図4に示すように配置される。図4では、後述の図7でも同じであるが、複合センサ12は、便宜上、×印を四角で囲んだ単純な記号で図示するものとする。図4の例では、広域として、「○○町1丁目」の町内が想定されていて、この地域には、西側で南北に伸びる道路(W1,W2,W3で表す)と東側で南北に伸びる道路(E1,E2,E3で表す)とがあり、その西道路および東道路を南北でそれぞれ繋ぐ北道路(N1,N2で表す)と南道路(S1,S2で表す)とがある。さらに、この町内には、各道路に囲まれた位置に公園PKが設けられていて、北道路(N2)および南道路(S2)からそれぞれその公園PKに行くことができる。そして、各道路には交差点C1‐C6が形成される。
このような「○○町1丁目」という広域(コミニュティ)においては、一例として、交差点C1‐C6が危険な場所であり、重要ゾーンであると考えられていて、その重要ゾーンには、複合センサ12を密に配置し、それ以外のゾーンでは複合センサ12を疎に配置する。たとえば、交差点であれば、1つの交差点に4‐8個の複合センサを配置する。そして、見通しのよい道路などの非重要地点では、たとえば100mに1つ程度の密度で複合センサ12を配置する。
ただし、重要ゾーンとしては、他に、たとえばショッピングセンターやコンビニの出入り口や駐車場、マンションの出入り口、学校の出入り口など、イベントが発生しそうな場所が考えられるが、このような場所では人の動きを正確に捉えておく必要があるために、複合センサの配置を密にするようにしたのである。他方、非重要ゾーンでは、人がまばらであるので、位置の識別や同定がそれほど難しくない、という理由で疎配置としたのである。それによって、少ない個数の複合センサで検出効率を高めることができ、全体としてコストダウンにつながる。
たとえば図4のように複合センサ12をゾーンの重要度などによって疎密配置した広域モニタシステムにおいて、各複合センサ12のカメラ22は常時動作し、その視野角の範囲で、動画像を撮影している。この動画像データがカメラ22からカメラ制御ボックス24に与えられる。カメラ制御ボックス24は入力される動画像データをそのまま、またはをタイムラプス画像(間引き静止画像)として、図2に示すネットワーク37を通じてシステムサーバ38に送信する。この画像データは、他のセンサデータ、IDデータや音でとともに、タイムスロットごとに、一時記憶装置39(図2)に一時記憶される。
図5に示すフロー図の最初のステップS11のように、システムサーバ38が携帯端末36またはユーザ端末44からのアクセスを受けたとき、システムサーバ38は、そのアクセスを行った端末のIDが登録されているかどうか判断する。これは、図2および図3に示す会員データベース40を参照することによって判断できる。ステップS11で“NO”を判断すると、システムサーバ38は、無効処理を行いそのまま終了する。
登録されている端末36または44からのアクセスであったとき、ステップS11で“YES”となり、システムサーバ38は次のステップS13に進む。このステップS13では、ユーザにサービスを選択させるために、携帯端末36またはユーザ端末44に図示しないメニュー画面を表示させる。ユーザは、携帯端末36またはユーザ端末44に表示されたメニュー画面から、受けたいサービスメニューを選択する。そして、その選択したメニューが「広域表示」であると、処理は次のステップS15に進むが、それ以外ときは、他の処理を行って終了となる。広域表示とは、各ゾーンの画像データを統合して広域全体の状況を1つの画像として表示したり、あるいは広域内のゾーンごとに1つの画像として表示したりするモードである。
そして、ステップS15では、システムサーバ38は、各複合センサ12から一時記憶装置39に蓄えられた映像(画像)データ、IDデータ、音データなどに基づいて、ゾーンにおける人の行動や、イベント(事故や渋滞なども含む。)を認識する。後の全体表示(ディジタルジオラマ)において、たとえば、動きが遅いとか、渋滞をしている等については、たとえば色を変えて表示する意図があるので、行動やイベントを認識しようとするのである。したがって、もし、人の動きなどをそのまま表示するなら、このステップS15は省略されてもよい。
続くステップS17において、システムサーバ38は、その広域表示サービスの提供を要求したユーザが正会員かどうかをID番号で判断した後、広域表示用画像を作成し、ステップS19またはS21で、アクセス元、すなわち携帯端末36かユーザ端末44に送信する。
システムサーバ38では、複合センサ12のカメラ22から送られてくる動画像またはタイムラプス画像をそのサーバ38に付属する一時記憶装置39(図2)にすべて取りこむ。そして、同じ時刻(タイムスロット)のデータを利用して、広域全体の表示画像をその都度作成する。広域表示画像には、そのとき各カメラ22で撮影されている人間などが画像として含まれるが、会員登録している人は顔照合をすることによって、その表示画像を実写像表示してもよいのか、ドット表示にしなければならないかが決定される。つまり、登録している表示許可レベル、つまり、プライバシ階層に応じた表現形式を採用する。
また、各会員のそのときの存在場所は、複合センサ12を疎に配置しているゾーンでは、会員のIDタグ34(図2)を読み取ることができた複合センサ22の設置場所の近傍とする。複合センサ12の配置位置は予め特定されていて、それぞれの配置位置データはたとえば時空データベース42に登録されている。他方、IDタグ34は微弱電波を使用しているので、IDタグ34を読み取ったIDセンサ28が含まれる複合センサ12の配置場所は、そのIDタグ34を保持するユーザの現在位置と推定してもよい。
ただし、複合センサ12を密に配置している重要ゾーンでは、2台以上のカメラ22を使って三角測量の原理で測量することによって、ユーザの位置を正確に特定または同定することができる。つまり、同じユーザを撮影している2つの複合センサ12すなわちカメラ22の配置場所がわかっているので、それぞれの場所から、ユーザの現在位置を特定することができる。
さらにまた、会員が携帯電話機36からアクセスした場合には、その携帯電話機36に備え付けられているGPS機能を使うことによって、正確にその位置を同定できる。
このようにして位置が同定された会員が広域表示画像中に表示されるのであるが、このとき、上記のようにプライバシ階層に応じた表現形式(実施例では、ドットまたは実写像)で表示されるのである。
正会員である場合には、システムサーバ38は、図3のように会員データベース40を参照して、その会員に対して実写画像の表示を許容している別の会員が存在するかどうか判断する。たとえば、図4でいえば、ID番号「1a2b3c‐1」がアクセスした会員であった場合の、ID番号「1a2b3c‐2」のような会員、さらには、表示許可レベル2の会員(一時会員も含む)のことである。
正会員でない場合には、システムサーバ38は、図3のように会員データベース40を参照して、表示許可レベル2の会員(一時会員も含む)が存在するかどうか判断する。
そして、ステップS19およびS21での広域表示画像には、実写画像を表示してよい会員や一時会員は、実写画像で、それ以外の会員に付いてはドット表示で表示するようにする。広域表示画面62の一例が図6に示される。
図6に示す広域表示画面62は、図4の○○町1丁目のC1交差点付近のゾーンを表示していて、この画面62では、ドット表示で各登録会員の存在が示される。ただし、この表示例は、図3に示す○○AAA氏が広域表示要求をサーバ38にした場合を想定しているので、その会員に対しては実写像表示を許容している○○BBBさんは実写像で表示される。それとともに、そのとき一時会員として登録していた山田太郎氏もまた実写像で表示される。
図6の広域表示画面62は、特定のゾーンを中心に表示するようにしたが、各ゾーンを結合することによって、広域全体を鳥瞰できるたとえばディジタルジオラマ形式での広域表現も可能である。そこで、続くステップS23では、そのような広域表現のディジタルジオラマ画像(図示せず)をアクセス元の携帯電話機36またはユーザ端末44に送信する。この広域表現のジオラマ画像は図6の場合と同様に2次元表示器で表示することもできるが、できれば3次元表示器で表示するようにすれば、位置関係がかなり明確に読み取れる。この広域全体鳥瞰画像は自ユーザの監視カメラシステムではゾーン間の統合がなかったので、表現できなかった。なお、広域全体のジオラマ表示においても、広域内の会員が存在する地点に、ドット表示画像またはカメラ22による実写画像が表示されるようにしてもよい。その場合には広域表示画面が大きくなるので、スクロール表示が用いられる。
そして、ステップS25で、携帯電話機36またはユーザ端末44から終了要求が送られてきたかどうか判断し、“NO”の場合には、先のステップS13に戻り、“YES”の場合には、終了する。
図7は、○○小学校を中心とするゾーンにおける複合センサ12の配置例を示す。この実施例の小学校ゾーンでは、交差点C10から(複合センサの)密配置ゾーンである北門NGを通って別の密配置ゾーンである校舎玄関FRTに至る経路と、交差点C11から密配置ゾーンである南門SGを通って校舎玄関FRTに至る経路とがあり、いずれの経路を経ても、不審者はドアDRを越えてエントランスENには入れないようにする。つまり、この実施例では、各複合センサ12のカメラ22からの映像をシステムサーバ38が分析し、その結果必要なら、環境エフェクタである自動ドアDRを開閉制御しようとするものである。
なお、この図7の実施例は、マンションのような集合住宅や個人住宅でのセキュリティシステム、道路上でのセキュリティシステムなどとしても利用可能である。これら応用例の場合には、環境エフェクタの制御としては、自動ドアによるドアロックの他に、サーチライトの点灯、スピーカによる大音響の発生、スプリンクラの作動、エレベータの停止、通行止めポールの上昇など、が考えられる。
図7の場合には、システムサーバ38は、図8の最初のステップS31で、図7の密配置ゾーンのどれかの複合センサのカメラからの顔画像入力があったときから図8の動作を実行する。つまり、ステップS31でどれかのカメラから顔画像入力があると、次のステップS33で、システムサーバ38は、その顔画像データを入力したカメラを含む複合センサまたはその近傍の複合センサのIDセンサ28(図1)からID番号が検出されたかどうか判断する。ID番号が検出できたときは、次のステップS35で会員データベース40の多視点顔画像データと、ステップS31で検出した顔画像データを対照することによって、そのID番号で予め登録している人物かどうか判断する。このように、ID番号が検出できてもなお、顔写真照合を行うのは、IDタグ34(図1)を持っている人間がすべて会員であるとは限らず、いわゆる「なりすまし」を防ぐためには、2段階の照合が必要なのである。
そして、2段階の照合を経てステップS35で“YES”が判断されたときには、ステップS31で顔画像を撮影された者は会員登録のある者であるので、次のステップS37でその者の位置を検出する。具体的には、その密配置ゾーンに配置されている2以上のカメラを利用して測量することによって、その会員の位置を正確に検出することができる。そして、その検出した位置に応じて、ドアDR(図7)を開くように、その学校に設置されて自動ドアDRの制御を任せられているユーザ端末44に命令を与える。したがって、その学校のユーザ端末(コンピュータ)44がそのドア開命令に応じてドアを開錠する。
なお、特に、ドアが何重にもある場合には、上記したステップS37での位置検出は重要である。その会員(ユーザ)が進行する位置に応じて順番にドアを開閉するようにすれば、すべてのドアがいっぺんに開いてしまう場合に比べて、より安全である。すべてのドアがいっぺんに開いてしまう場合には、認証を受けていない者でも入り込む余地があるが、順番にしか開かない場合には、その可能性が大幅に減じられ得る。
そして、この実施例で、ステップS33またはS35で“NO”が判断されたとき、つまり、IDタグを装着していないか、もしくはIDタグを装着していても顔画像がそのID番号で登録しているものとは違う場合には、ステップS41に進む。このステップS41では、サーバ38は、ステップS31で入力された顔画像データから、死角があるかどうか判断する。たとえば、多視点顔画像のためには2以上のカメラ22(図1)から死角なしにその入来者の顔画像が撮影できることが望ましい。したがって、このステップS41で死角の有無を判断するのである。
そして、もし死角があるときには、システムサーバ38は、ステップS43においてカメラ制御を実行する。つまり、ネットワーク37(図2)を通して該当の複合センサ12のカメラ制御ボックス24に制御信号を与え、カメラ22をパンさせたり、チルトさせたり、さらにはズーム調整して視野角を変更するなどして、死角をなくすようにカメラ制御を行う。ただし、物理的な配置の関係でどうしても死角が残ってしまうような場合には、たとえば本件出願人の出願に係る同時継続中の特許出願2004−355921号に開示されている方法で複数の補間画像を作成することによって実質的に死角をなくす方法も採用することができる。
そして、ステップS41で死角をなくした後、続くステップS45で、システムサーバ38は、その侵入者の顔画像を一時記憶装置39(図2)などに登録する。これは、もしその侵入者が悪事を働いた場合の犯罪の証拠となり、犯人特定の有力な手段となる。この場合、侵入者の顔画像は異なる方向から撮影した画像、さらには時間をずらせて撮影した画像などできるだけ多くの顔画像を登録することが望ましい。
その後、ステップS47で、サーバ38は、その侵入者が不審者かどうか判断する。ある者が不審者かどうか判断するためには、その者の動きの特徴を把握すればよい。たとえば、ドアDRの鍵がどこにあるかは、会員登録しているメンバー(ユーザ)であれば熟知しているが、そうでない者(ノンメンバー)には鍵の場所を見つけるのに、立ったりしゃがんだり、上を見たり下を見たり、いわゆる不自然な動きをする。さらに、不審者の常として、同じ行動を繰り返すなど、他人と異なる挙動を示す。したがって、侵入者の行動パターンを検証することによって、その者が不審者かどうか認識することができる。
侵入者が不審者であるとすると、次のステップS49で、ステップS37と同様にしてその者の位置を検出し、その者が入ろうとするであろうドアの施錠命令を出力する。この施錠指示が学校コンピュータ(ユーザ端末)44に送られ、そのコンピュータがそのドアを閉成してロックする。
このように、図8の実施例では、ユーザか非ユーザ、すなわちメンバーかノンメンバーを判定し、その判定結果に応じて、環境エフェクタ、この実施例では自動ドアDRを制御するための制御指令を、ネットワーク37を介して、ユーザ端末44に送信する。つまり、この実施例の場合、画像やIDで不審な侵入者を認識するサーバの指令でドアが開閉されるので、特殊な認証・入退出管理装置は不要である。また、ユーザにはたとえばカードを読み取らせるとか、虹彩や指紋、手のひらなどを検出器にかざす必要がなく、ドアの前での滞留がない。
ただし、実施例では、システムサーバ38は、複合センサ12から入力されるIDデータとカメラ画像データとによってユーザか非ユーザかを判定するようにしたが、少なくともカメラ画像だけを利用しても、そのような照合は可能である。つまり、会員データベース40の登録顔画像とカメラからの入力顔画像とを比較することによって、ユーザか非ユーザかを識別することはできる。ただし、IDデータを一緒に利用したほうが、判定の正確性は高い。
次に、図9のフロー図を参照して、「実世界ナビゲーション(ナビ)」の動作について説明する。この実世界ナビとは、ユーザが携帯電話機36を用いて、複合センサの配置されている地域内のどこかの地点でこの実世界ナビのサービスをサーバ38に要求したとき、その地点での、現在の、過去の、または未来の画像を携帯電話機36の表示器に表示させようというサービスである。
具体的には、最初のステップS61で、システムサーバ38が携帯端末36からのアクセスを受けたとき、システムサーバ38は、そのアクセスを行った携帯端末36のIDが登録されているかどうか判断する。これは、図2および図3に示す会員データベース40を参照することによって判断できる。ステップS61で“NO”を判断すると、システムサーバ38は、無効処理を行いそのまま終了する。
登録されている携帯端末からのアクセスであったとき、ステップS61で“YES”となり、システムサーバ38は次のステップS63に進む。このステップS63では、ユーザにサービスを選択させるために、携帯端末36メニュー画面(図示せず)を表示させる。ユーザは、携帯端末36に表示されたメニュー画面から受けたいサービスメニューを選択する。そして、その選択したメニューが「実世界ナビ」であると、処理は次のステップS65に進むが、それ以外ときは、他の処理を行って終了となる。
ステップS65では、サーバ38は、携帯端末36のGPS機能およびジャイロ機能を利用して、そのとき携帯端末36がある位置およびそれが向けられている方向を検出する。ただし、携帯端末がジャイロ機能を持っていないときには、位置を特定するだけでもよい。
そして、携帯端末36からの指示が「現在」の状態を見たいという要求かどうか、判断する。たとえば、携帯端末36の表示器に、「現在」,「過去」および「未来」のどれかを選択可能なアイコンを設定し、それをユーザに操作させることによって、「現在」,「過去」および「未来」のどれをユーザが要求しているのかを判断する。
「現在」の映像を必要とする場合といえば、たとえば、つれていた子供やペットが居なくなったので探したい場合とか、火事が家の方角に発生しているので確認したい場合などである。この場合、サーバ38は、時空データベース42(図2)に登録されている、いまその位置のその方角のカメラから撮影している画像をそのまま、また、たとえばプライバシ階層に応じて適宜加工して、ユーザの携帯端末36に送信すればよい。ただし、ジャイロを持たない携帯端末の場合には、サーバ38は、その地点から見える複数の方角の映像を順番に送信するようにすればよい。
ステップS71で判断されるが、「過去」または「未来」の場合には、時空データベース42(図2)に予め登録してある、その位置、その方角での過去の映像または未来の映像を読み出す(S73,S75)。
そして、ステップS77で、現在、過去または未来の映像の画像信号を、実世界ナビのサービスを要求した携帯端末36に送信する。そして、ステップS79で終了を検知するまで、ステップS63以降の各ステップを繰り返す。
図1はこの発明の一実施例の広域モニタシステムに用いられる複合センサをユーザとともに示す図解図である。 図2はこの実施例の広域モニタシステムの構成を示す図解図である。 図3は実施例の広域モニタシステムに用いられる会員データベースの登録例を示す図解図である。 図4は実施例の広域モニタシステムにおける複合センサの配置の一例を示す図解図である。 図5は実施例の広域モニタシステムにおける広域表示モードの動作を示すフロー図である。 図6は図5の実施例で表示される広域表示画面の一例を示す図解図である。 図7は実施例の広域モニタシステムにおける複合センサの配置の他の例を示す図解図である。 図8は実施例の広域モニタシステムにおける入出管理モードの動作を示すフロー図である。 図9は実施例の広域モニタシステムにおける実世界ナビゲーションモードの動作を示すフロー図である。
符号の説明
10 …広域モニタシステム
12 …複合センサ
22 …カメラ
24 …カメラ制御ボックス
26 …赤外線センサ
28 …IDセンサ
30 …音センサ
32 …ユーザ
34 …IDタグ
36 …携帯端末
37 …ネットワーク
38 …システムサーバ
40 …会員データベース
42 …時空データベース

Claims (7)

  1. モニタすべき広域に配置され、各々が少なくともカメラとユーザのIDタグを検出できるIDセンサとを有する複数の複合センサ、
    ネットワークを介して前記複数の複合センサから画像データとIDデータとを受け取るシステムサーバ、
    前記ネットワークを介して前記システムサーバにアクセスできるユーザ端末、および
    前記システムサーバに関連して設けられ、各ユーザのID番号,顔画像データおよびプライバシ階層を予め登録しておく会員データベースを備え、
    前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記システムサーバは前記広域内に存在するユーザを前記プライバシ階層に従った表現形式で表示する表示用画像を前記ユーザ端末に送信する、広域モニタシステム。
  2. 前記広域は複数のゾーンを含み、前記複合センサはゾーンによって疎密に配置するようにした、請求項1記載の広域モニタシステム。
  3. 前記システムサーバは、前記ユーザ端末からの要求に応じて、前記複数のゾーンを統合した広域表示画像を前記ユーザ端末に送信する、請求項2記載の広域モニタシステム。
  4. 前記サーバは、前記ユーザを同定するために、前記ネットワークを通して取得した顔画像データを前記ネットワークを通して取得したIDデータに基づいて前記会員データベースから読み出した顔画像データと照合する、請求項1ないし3のいずれかに記載の広域モニタシステム。
  5. 環境エフェクタが設けられているゾーンに配置され、各々が少なくともカメラを有する複数の複合センサ、
    ネットワークを介して前記複数の複合センサから画像データを受け取るシステムサーバ、
    前記ネットワークを介して前記システムサーバと接続でき、かつ前記ゾーンの前記環境エフェクタを制御するユーザ端末、および
    前記システムサーバに関連して設けられ、各ユーザの顔画像データを予め登録しておく会員データベースを備え、
    前記複数の複合センサの少なくとも1つから画像データが入力されたとき、前記システムサーバは、前記会員データベースを参照してその画像の者がユーザか非ユーザか判定し、それに応じて前記ユーザ端末に前記ネットワークを介して前記環境エフェクタの制御指令を与える、広域モニタシステム。
  6. 前記複合センサはさらに、ユーザのIDタグを検出できるIDセンサを含み、
    前記システムサーバは前記ネットワークを介して前記複数の複合センサから画像データとIDデータとを受け取り、
    前記会員データベースには、前記顔画像をユーザのID番号との関連で予め登録しておき、
    前記システムサーバは、前記会員データベースの前記ID番号および前記顔画像を参照することによって、ユーザか非ユーザか判定する、請求項5記載の広域モニタシステム。
  7. モニタすべき広域に配置され、各々が少なくともカメラとユーザのIDタグを検出できるIDセンサとを有する複数の複合センサ、
    ネットワークを介して前記複数の複合センサから画像データとIDデータとを受け取るシステムサーバ、
    前記ネットワークを介して前記システムサーバにアクセスできるユーザ端末、および
    前記システムサーバに関連して設けられ、各ユーザのID番号および顔画像データを予め登録しておく会員データベース、
    前記システムサーバに関連して設けられ、広域内の各地点における現在,過去および未来の画像を記憶しておく時空データベース、および
    前記ユーザに所持されるかつ少なくともGPS機能を有する携帯端末を備え、
    前記携帯端末からの要求に応じて、前記システムサーバは前記会員データベースを参照してユーザかどうか判定し、ユーザであるときその携帯端末の位置を特定し、前記時空データベースからその位置に関連する現在,過去または未来の画像を読み出して前記携帯端末に送信する、広域モニタシステム。
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