JP2006324981A - マルチキャストパケット転送方式 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明はルータ装置におけるマルチキャストパケット転送方式に関し,マルチキャストパケットの転送,廃棄を効率良く処理すると共に廃棄すべきマルチキャストパケットの管理制御を効率良く行うことを目的とする。
【解決手段】ソースからのマルチキャストパケットが入力されるパケット処理部は,検索処理部により入力されたパケットに含まれたアドレスを用いたテーブルの検索を行って,検索の結果,転送エントリであることが検出されると,当該パケットを後段のルータ装置に転送し,廃棄エントリであることが検出されると当該パケットを廃棄し,各エントリの何れも検出されないとマルチキャスト処理部を起動し,マルチキャスト処理部の内部メモリを検索し,新たに転送または廃棄すべきエントリを検出するとテーブルに転送または廃棄のエントリとして登録し,パケット処理部において廃棄エントリをタイマにより管理するよう構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は,マルチキャストルーティング機能を有するルータ装置におけるマルチキャストパケット転送方式に関し,マルチキャストパケットの不要トラヒックの流入を抑止することができるマルチキャストパケット転送方式に関する。
図10は従来のマルチキャスト通信のネットワーク構成を示す。図中,80はマルチキャストデータパケットの送信源のサーバであるソース(Source) ,81はソース80から最初にパケットを受信する最初のルータであるファーストホップルータ(FHR:First Hop Router) ,82はマルチキャストパケットの配信グループの基点となるランデブーポイント(Rendezvous Point:RP)ルータ,83はRPルータ82から配信されたマルチキャストデータを配下のルータに転送するルータ,84は受信端末85へマルチキャストパケットを転送する最終段のルータであるラストホップルータ(LHR:Last Hop Router),85はソース80からのマルチキャストパケットを受け取るクライアント(またはホスト)である受信端末である。
図10に示すような複数のルータと端末(ホスト)から構成されるネットワークにおいて,ファーストホップルータ81からラストホップルータ84までの範囲のプロトコル(ルータとルータ間の制御用のプロトコル)は,TCP/IPのマルチキャストルーティングプロトコルの一つであるRFC2362のPIM−SM(Protocol Independent Multicast-Sparse Mode)に従って動作する。このモードはマルチキャストパケットを広い領域にまばらに散在するマルチキャストグループ(共有ツリーを用いる)に転送する環境で使用する。また,ラストホップルータ84と受信端末85の間のプロトコル(ルータと端末(ホスト)間の制御用のプロトコル)はIGMP(IPV4対応のInternet Group Management Protocol:同一データを複数のホストに効率良く配送するIPマルチキャストで,配送を受けるために構成されるホストのグループを制御するためのプロトコル)やMLD(IPV6対応のMulticast Listener Discovery Protocol:ルータが受信端末の存在を調査するためのプロトコル)により動作する。
マルチキャスト通信では,送信端末はパケットを一つ送信することによって,必要に応じてマルチキャストルータがパケットの複製を行い,受信端末に中継していく。すなわち,マルチキャスト通信では,同一ネットワーク上を複数のコピーパケットが通過することがないため帯域を有効に利用でき,またルータを通過するパケットの数が減ることでルータの負荷が軽くなる。
各マルチキャストルータがあるネットワークインタフェースにパケットを中継するかどうかは,そのネットワークインタフェースにつながったサブネット上にマルチキャスト受信端末が存在するかどうか,およびサブネット上の自分以外のマルチキャストルータがそのデータパケットの中継を望んでいるかどうかによって決定される。サブネット上にマルチキャスト受信端末が存在するかどうかは,IGMP/MLDプロトコルによって決定され,サブネット上のマルチキャストルータがデータパケットの中継を望んでいるかどうかは,マルチキャストルーティングプロトコル(PIM−SMが一般的)によって決定される。つまり,ルータ・端末(ホスト)間の制御用プロトコルIGMP/MLD,ルータ・ルータ間の制御用プロトコルがマルチキャストルーティングプロトコル(PIM−SM等)であり,IGMP/MLDプロトコルとマルチキャストルーティングプロトコルが連携して中継先を決定する。ここで,マルチキャストルータは,一般的にハードルータであり,トラヒック転送をハード処理で行い,プロトコル制御パケットの処理はCPUで行う。
PIM−SMプロトコルによる基本動作を説明する。ネットワーク上のPIM−SMルータであるファーストホップルータ81が,これに直接接続するソース(サーバ)80からマルチキャストデータパケットの送信を受け取ると,RPルータ82にそのマルチキャストデータパケットの配信を開始する。RPルータ82はファーストホップルータ81からマルチキャストパケットの配信を受けた時に受信端末85からのパケット受信要求がまだ無ければファーストホップルータ81からの配信を単に廃棄して待機する。一方,ラストホップルータ84は,接続されたネットワークでマルチキャストパケットの受信を希望する受信端末(クライアント)85の存在を検出するとRPルータ82にクライアントの存在(及び受信希望のグループ)を伝えるために上流方向の隣接ルータにPIM−Join(マルチキャスト参加)メッセージを送信する。PIM−Joinメッセージが順次,PIM−SMルータを経由してRPルータ82に到達するとRPルータ82からマルチキャストパケットの配信が開始される。
このように,ソース(サーバ)とファーストホップルータとの間には明示的な制御シーケンス(転送開始・停止)が無いため,サーバはパケット受信要求を行っているクライアントの存在有無に関わらず,パケットを伝送路上に送信し続ける。そのため,ファーストホップルータはこのパケットを常に受信し,処理装置(CPU)において必要か不要かの判断を行う必要がある。仮に,該当パケットが不要な場合,この判断処理は定常的にファーストホップルータの処理装置の処理性能を低下させ,他のマルチキャストグループの接続処理にも影響を与えたり,マルチキャスト処理とは無関係の処理装置上で動作する他の処理を圧迫することになるという問題がある。
パケット転送装置の技術において,受信したパケットについて廃棄までの処理を簡略化して処理の負荷を軽減する技術として,送信端末から送出されるマルチキャストパケットを送信側IPルータ装置から最終的に受信側IPルータ装置を経て受信端末に送信する場合に,受信希望有無確認装置により複数の受信端末の中から受信を希望しているものに送信経路の作成を要求させ,これによりIPルータ装置は転送が要求されるパケットの情報及び転送不要のパケットの情報を管理テーブルに書き込んでおき,該当するパケットが受信されるとハードウェアにより転送不要のパケットを廃棄し,転送が要求されるパケットの転送を行うことが知られている(特許文献1参照)。
特開2003−234760号公報
上記特許文献1に記載の技術では,マルチキャストパケットの廃棄と転送の処理をハードにより行うことでルータ装置の処理装置(CPU)による各パケット毎の処理負担を軽減することができるが,配信が終了したマルチキャストデータパケットに対する無駄なリソースを消費するという問題がある。
本発明はマルチキャストパケットの転送,廃棄を効率良く処理すると共に廃棄すべきマルチキャストパケットの管理制御を効率良く行うことができるマルチキャストパケット転送方式を提供することを目的とする。
図1は本発明の原理構成を示す。図中,1はルータ装置,10はパケット処理部,10aはマルチキャストパケット通知手段,10bは転送処理手段,10cは廃棄処理手段,11はRFC2362(TCP/IP)のPIM−SMによる制御を行うマルチキャスト処理部,11aはマルチキャスト配信の制御に使用するための配信要求や廃棄要求があった転送エントリ,廃棄エントリ及びマルチキャストグループの配信の基点となるRP(ランデブーポイント)のルータ装置の設定状況等の情報を格納した内部メモリ,11bは廃棄エントリに対するタイマの更新を行うタイマ処理部,12は入力するマルチキャストデータパケット(以下,単にマルチキャストパケットという)のヘッダ(送信先,送信元等を含む)を用いたテーブルを検索する検索処理部,13はマルチキャストパケットについて転送すべきパケットか廃棄すべきパケットかを表す登録情報をそれぞれ転送エントリ,廃棄エントリとして格納されているテーブルである。
図1において,情報の発生源から送信されたマルチキャストパケットがルータ装置1に入力すると,パケット処理部10は入力したマルチキャストパケットのヘッダに含まれた宛先アドレス(DA:Destination Address),送信元アドレス(SA:Source Address) を検索処理部12に供給して,検索処理部12によりSA,DAを用いてテーブル13を検索する。テーブル13にはマルチキャスト処理部11により転送すべきマルチキャストパケットの情報が登録された転送エントリと,廃棄すべきマルチキャストパケットの情報が登録された廃棄エントリが格納されており,検索により転送エントリとして登録されていることが分かると,パケット処理部10の転送処理手段10bにより当該マルチキャストパケットを後段のルータ装置に転送する処理を行い,検索により廃棄エントリとして登録されている場合は廃棄処理手段10cによりそのマルチキャストパケットを廃棄する。また,検索処理部12により転送エントリと廃棄エントリの何れとしても登録されてなく検索されないと,マルチキャストパケット通知手段10aによりマルチキャストデータパケットを通知しマルチキャスト処理部11が動作する。
マルチキャスト処理部11は内部メモリ11aを検索し,当該パケットのSA,DAを持つエントリが無い場合は,そのエントリを内部メモリ11aに作成し,送信先にランデブーポイント(RP)があるか内部メモリ11aで判別し,ある場合は当該マルチキャストパケットをカプセル化した制御データ(RPへの通知)を後段のルータ装置に送信する。その場合,ランデブーポイント(RP)のルータ装置において,受信端末からの受信要求があるとそのマルチキャストパケットを受信端末へ転送し,受信要求が無い場合は,マルチキャストパケットの転送中止を要求する制御データをこのルータ装置1に送信してくる。また,マルチキャスト処理部11が内部メモリ11aを検索し,当該パケットのSA,DAを持つエントリが存在して,送信先が無い場合は内部メモリ11aの当該エントリのタイマを更新(初期値に設定)して,廃棄エントリをテーブル13へ登録する。また,タイマ処理部11bは,内部メモリ11aの廃棄エントリがタイムアウトする前にテーブル13から該当する廃棄エントリを削除する処理を行う。これにより,送信元からのマルチキャストパケットの送信が停止したかどうかをマルチキャスト処理部11で判断することができ,送信停止したパケットに対応する廃棄エントリによる無駄なハードリソースの消費を回避する。そして,廃棄対象のマルチキャストパケットが送信されてきた場合は,マルチキャスト処理部11を起動することにより,新たに廃棄エントリを登録することができる。
本発明により,受信を希望する端末が存在しない,すなわち転送不要のマルチキャストパケットをハードレベルでフィルタリングして処理機構への負荷を低減すると共に,受信希望の端末が現れる前,または永遠に受信希望の端末が現れないグループについては,サーバからのマルチキャストパケットが停止した時点で廃棄エントリを削除することができる。これにより不要なハードウェアリソースの浪費を回避することができ,不正トラヒックアタックによるリソース消費を回避することができる。
また,マルチキャストパケットが送信され続けている廃棄エントリの削除により発生し得る制御用パケット(例えば,PIMレジスタパケット)の送信を抑止し,ファーストホップルータとランデブーポイントルータ間の無駄なネットワーク帯域の消費を防止することができる。
図2は実施例の構成を示し,図中,2,20,21,22の各符号は上記図1の1,10,11,12の各部に対応し,2はルータ装置,20はパケット処理部,21はCPU及びメモリを含む処理部,210はPIM−SMによる転送エントリの登録と削除及び廃棄エントリの登録と削除や,各エントリのタイマの制御を行うPIM−SM処理部,PIM−SM処理部210で管理する210aはエントリ情報を格納する内部メモリ,22は検索処理部である。230,231は合わせて図1の13(テーブル)に対応し,230は宛先アドレス(DA)と送信元アドレス(SA)を用いて検索を行うCAM(Content Addressable Memory:検索機能付きメモリ) ,231は検索機能付きメモリ230により検索された結果をアドレスとしてデータが読み出されるSRAM(Static RAM),24はCAM230とSRAM231にアクセスしてエントリ情報の登録及び削除の動作を行うデバイスドライバである。
このルータ装置2は,マルチキャストパケットを最初に受け取るファーストホップルータとして使用する場合について説明するが,ランデブーポイントのルータ装置及びラストホップルータとして使用することもできる。
図3は転送エントリ登録時の装置間の動作シーケンスである。図3において,30はマルチキャストパケットの送信源のサーバであるソース(Source) ,31はランデブーポイントへ向かうマルチキャストパケットを最初に受け取るルータである代表ルータ(DR: Designated Router) と呼ばれ,これは図10の符号81で表すファーストホップルータ(FHR:First Hop Router)と同じである。32はランデブー(Rendezvous Point) ポイントルータ(RPルータという),33はランデブーポイントルータ32から配信されたマルチキャストパケットを転送するネットワーク,34はマルチキャストパケットを受け取る受信端末(Receiver) である。
図4はルータ装置におけるマルチキャストパケット受信時の装置内の処理フローであり,上記図2,図3を参照しながら説明する。図3に示すように,代表ルータ31がソース30からマルチキャスパケット1(multi-data1)を受信すると(図3のa),代表ルータ31において,受信したパケットをパケット処理部20(図2)に入力する。パケット処理部20は受信したマルチキャストパケットのヘッダ情報を用いて,検索処理部22でCAM230,SRAM231の検索を依頼する(図4のS1)。この場合,CAM230に対し,マルチキャストパケットのヘッダに含まれた宛先アドレス(DA)と送信元アドレス(SA)を用いて検索して,ヒットした場合はSRAM231に対する読出しアドレスが出力される。この時,SRAM231が読出し動作を行うことで,この読出しアドレスに対応した領域に登録されたエントリ情報が読出される。この検索結果により得られた情報(エントリ無しを表す情報を含む)は検索処理部22からパケット処理部20に供給されて,当該マルチキャストパケットに対してエントリ情報が存在する(登録されているか判別される(図4のS2)。ここでエントリ情報が存在(登録)されていることが分かると,そのエントリ情報が転送用(転送エントリの登録)であるかまたは廃棄用(廃棄エントリの登録)であるかを判別する(図4のS3)。転送エントリとして登録されていると,当該マルチキャストパケットを検索結果に従った転送処理を実施する(図4のS4)。廃棄エントリとして登録されていると,当該マルチキャストパケットを廃棄する。
上記図4のステップS2において,エントリ情報が存在しない場合は,PIM−SM処理部(図2の210)にマルチキャストパケットを通知し,エントリ検索を行う(図4のS6)。すなわち,PIM−SM処理部は,PIM−SM処理のために使用するエントリ情報を内部メモリ210aに保持しており,そのメモリをパケット処理部(図2の20)で受け取ったマルチキャストパケットのヘッダにより検索して,対応するエントリが存在(登録)するか判別し(図4のS7),一致するエントリが存在しない場合は新規にエントリを作成しPIM−SM処理部210のメモリに保存する(同S8)。続いて,このルータ装置の下位の送信先にランデブーポイント(RP)が存在するか判別し(図4のS9),無い場合は処理を終了するが,ある場合はPIM−SMのプロトコルによるPIM−Registerパケットを送信する(同S10,図3のb)。具体的には,PIM−Registerパケットにマルチキャストデータをカプセル化してランデブーポイント(図3のRPルータ32)に向けてユニキャスト送信する。
図3のシーケンスにおいて,このPIM−Registerパケット受け取ったランデブーポイント(RP)のルータ32は,共有ツリーが構築されているか判別する。共有ツリーが構築されている場合は,マルチキャストパケットの受信を希望する受信端末(レシーバ)が存在するので,ランデブーポイントのルータは代表ルータ(DR)31に対して,グループに参加することを要求するPIM−Joinパケットを代表ルータ(DR)31に送信し(図3のc),代表ルータ31とランデブーポイント(RP)ルータ32間の最短パスツリーを構築する。
代表ルータ31では,パケット処理部20でPIM−Joinパケットを受信するとPIM−SM処理部210に通知する。PIM−SM処理部210は内部メモリ210aで管理するエントリを更新し,デバイスドライバ24を通じてCAM230,SRAM231にマルチキャスト転送用エントリを登録する(図3のd)。この登録が行われた後は,ソース(図3の30)からのマルチキャストパケット(図3のe)は,パケット処理部20において検索処理部22の検索処理を含むハード処理の転送によりランデブーポイント(RP)32方向に送信される(図3のf)。
この後,ランデブーポイント(RP)ルータ32からPIM−SMプロトコルによる制御パケットであるPIM−Register−Stopパケットを代表ルータ(DR)31で受信すると(図3のg),そのPIM−SM処理部210で既に管理するエントリがPIM−Joinパケットを受信している場合は,PIM−SM処理部210はCAM320,SRAM321に対してエントリ登録削除は行われず,マルチキャストパケットがソースから送られてきた時(図3のh),そのパケットはランデブーポイント(RP)に転送される(図3のi)。
図5は代表ルータ(DR)がマルチキャストパケットを初めて受信した時の動作シーケンスであるが,該当パケットの受信を希望する受信端末が存在しない場合を示し,図中の30〜34の各符号は上記図3の同一符号の各部と同じである。
図6は代表ルータがRPからレジスタ・ストップ(Register-Stop)メッセージを受信した時の処理フローである。
図5の動作シーケンスについて上記図4及び図6の処理フローを参照しながら説明する。代表ルータ31において,マルチキャストパケットを受信すると(図5のa),そのパケット処理部(図2の20)において受信したマルチキャストパケットのヘッダを用いて,検索処理部22に検索を依頼する(図4のS1)。ここで,ヘッダ情報と一致するエントリが存在しないと,上記図4について説明したように,マルチキャストパケットを検索処理部22の処理により,エントリの存在が判別され(図4のS7),エントリが存在しないと,エントリを新規作成し(同S8),送信先にランデブーポイント(RP)ルータ32があると,マルチキャストパケットをカプセル化したPIM−Registerを送信する(図4のS11,図5のb)。ここで,ランデブーポイント(RP)に共有ツリーが構築されてない(該当マルチキャストパケットの受信を希望する受信端末が存在しない)と,ランデブーポイント(RP)ルータ32は,代表ルータ31に対してPIM−Register-Stop メッセージを送信する(図5のc)。
代表ルータ31がこのPIM−Register-Stop メッセージを受信すると(図6のS1),パケット処理部20からPIM−SM処理部210に通知されてその内部メモリ210aにエントリが存在するか判別し(同S2),存在しないと処理を終了する。エントリが存在した場合,そのエントリに送信先が含まれているか判別し(図6のS3),送信先があると処理を終了するが,送信先がないとCAM230,SRAM231に廃棄エントリを登録する(同S4,図5のd)。これ以降のソースからのマルチキャストパケットはハードレベルで廃棄され(図5のe,f),不要トラヒックの流入は抑止される。
図7はPIM−SM処理部における廃棄エントリのタイマ管理の処理フローである。この処理は一定周期(例えば,10秒毎)で起動され,起動するとPIM−SM処理部のエントリを検索して,廃棄エントリか判別し(図7のS1),廃棄エントリでなければ処理を終了し,廃棄エントリの場合は,その廃棄エントリに付属する残存タイマがタイムアウトの直前であるか判別する(同S2)。例えば,廃棄エントリの残存タイマは,初期設定値が3分30秒とした場合,3分20秒経過したか(タイムアウトの前の10秒前か)を判別する。タイムアウトの直前でない場合はこの処理を終了するが,タイムアウトの直前であることが分かると,CAM230,SRAM231のテーブルから廃棄エントリの削除を行う(図7のS3)。
図8,図9は廃棄エントリの残存時間(デフォルト3分30秒)がタイムアウトする時の動作シーケンスであり,図8は廃棄エントリ削除とその時の装置間の動作シーケンス,図9は廃棄エントリ再登録とその時の装置間の動作シーケンスである。
上記図5のa〜dと同様に,ソース30からのマルチキャストパケットの代表ルータ31への入力(図8のa),代表ルータ31からのPIM−Registerパケットのランデブーポイント(RP)ルータ32への送信(同b),ランデブーポイント(RP)ルータ32から代表ルータ31へのPIM−Register−Stopパケットの送信により(同c),代表ルータ31での廃棄エントリ登録が行われる(同d)。この後,ソース30から送られて来る3つのマルチキャストパケット(図8のe〜g)がハードウェアにより廃棄され,その後ソース30からのマルチキャストパケットが停止する(図8のhで示す)。その後,エントリ残存タイマがタイムアウト(3分30秒)する前(例えば3分20秒)に上記図7の処理フローにより廃棄エントリがテーブル(CAM230,SRAM231)から削除される(図8のi)。
廃棄エントリをテーブルに登録するとハードレベルでマルチキャストパケットが廃棄されるため,処理部(図2の21)にパケットが上がってこなくなる。そのため,PIM−SM処理部(図2の210)で管理する内部メモリ(図2の210a)の廃棄エントリのタイマの残存時間が更新されず,またソースがマルチキャストパケット送信を停止したかどうかの判断ができなくなる。そのため,PIM−SM処理部は内部メモリで管理する廃棄エントリがタイムアウトする前に,一旦デバイスドライバ(図2の24)を通じて廃棄エントリをテーブルから削除する。
これにより,マルチキャストパケットのレシーバ(受信端末)が現れる前,または永遠にレシーバが現れないマルチキャストパケットについて,パケットが停止した時点で廃棄エントリが削除されることになる。そして,不要な廃棄エントリによるハードウェア資源の消費を回避することができる。
上記の廃棄エントリの残存タイマのタイムアウト前にテーブルから廃棄エントリを削除した後,廃棄対象のマルチキャストパケットの転送が停止しているが,図9は上記図8の動作シーケンスにおいて残存タイマのタイムアウト前に廃棄エントリ削除を行った後も,廃棄対象のマルチキャストパケットが転送され続けている例である。
図9において,a〜gまでは上記図8と同様であり,廃棄エントリの登録が行われると(図9のd),廃棄されたマルチキャストパケットが廃棄エントリ登録によってハードウェアにより順番に廃棄される(図9のe〜h)。この後,上記図7の処理フローにより廃棄エントリがテーブル(CAM230,SRAM231)から削除され(図9のi),その後にマルチキャストパケットが転送されてくると(図9のj),上記廃棄エントリの削除が行われた後なので,パケット処理部(図2の20)における検索処理部22ではエントリ無しの結果が得られて,処理部21のPIM−SM処理部210による処理に移行する(図4のS1,S2のNの場合)。この時,PIM−SM処理部210で管理する内部メモリ210aのエントリを検索し,該当するパケットに一致するものが廃棄エントリであることが分かるため,この廃棄エントリのタイマ(残存時間)の更新を行い(図4のS12),また再びCAM230,SRAM231に廃棄エントリを登録する(図4のS13,図9のk)。この後,続いてマルチキャストパケットが転送されてくると,パケット処理部によるハードウェア処理(検索処理部22のテーブル検索)でそのパケットが廃棄される(図9のl)。
(付記1) マルチキャストルーティング機能を有するルータ装置におけるマルチキャストパケット転送方式において,ソースからのマルチキャストパケットが入力されるパケット処理部と,入力されるマルチキャストパケットのヘッダに含まれたアドレスを用いて検索を行う検索処理部と,転送すべきマルチキャストパケットと廃棄すべきマルチキャストパケットのアドレスを含む情報が転送エントリと廃棄エントリとして登録されたテーブルと,マルチキャストパケットをPIM−SMのプロトコルにより処理を行うマルチキャスト処理部とを備え,前記パケット処理部は,前記検索処理部による入力されたマルチキャストパケットに含まれたアドレスを用いた前記テーブルの検索の結果,転送エントリであることが検出されると,当該マルチキャストパケットを後段のルータ装置に転送し,廃棄エントリであることが検出されると前記マルチキャストパケットを廃棄し,前記各エントリの何れも検出されないと前記マルチキャスト処理部を起動し,前記マルチキャスト処理部は,起動するとマルチキャスト処理のためのデータを格納した内部メモリを検索し,新たに転送または廃棄すべきエントリを検出すると前記テーブルに転送または廃棄のエントリとして登録することを特徴とするマルチキャストパケット転送方式。
(付記2) 付記1において,前記マルチキャスト処理部は,前記パケット処理部が初めて受信したマルチキャストパケットであることを検出することにより起動されると,内部メモリに当該エントリを新規保存して,前記マルチキャストパケットを制御データにカプセル化して後段に配置されたランデブーポイントルータに送信し,前記ランデブーポイントルータから,前記マルチキャストパケットを受信する端末が存在しないことを通知する制御データを送信してくると,前記マルチキャスト処理部は前記マルチキャストパケットの廃棄エントリを前記テーブルに登録することにより不要トラヒックの後段のルータへの流入を防ぐことを特徴とするマルチキャストパケット転送方式。
(付記3) 付記1において,前記マルチキャスト処理部は内部メモリで管理する廃棄エントリに対して予め決められた時間が設定されたタイマ値を設定し,前記廃棄エントリのタイマ値は一定周期毎に更新されて,前記タイマ値が予め決められたタイムアウト時間の直前の値になると,前記テーブルに登録された廃棄エントリを削除することを特徴とするマルチキャストパケット転送方式。
(付記4) 付記3において,前記廃棄エントリが削除された後に,廃棄エントリに対応するマルチキャストパケットが送信されてくると,前記パケット処理部は前記マルチキャスト処理部が起動され,前記マルチキャスト処理部は,内部メモリで管理する廃棄エントリに該当するものとして対応するタイマ値の残存時間の更新を行い,前記テーブルに再び廃棄エントリを登録することを特徴とするマルチキャストパケット転送方式。
本発明の原理構成を示す図である。 実施例の構成を示す図である。 転送エントリ登録時の装置間の動作シーケンスを示す図である。 ルータ装置におけるマルチキャストパケット受信時の処理フローを示す図である。 代表ルータがマルチキャストパケットを初めて受信した時の動作シーケンスを示す図である。 代表ルータがRPからレジスタ・ストップ・メッセージを受信した時の処理フローを示す図である。 PIM−SM処理部における廃棄エントリのタイマ管理の処理フローを示す図である。 廃棄エントリ削除とその時の装置間の動作シーケンスを示す図である。 廃棄エントリ再登録とその時の装置間の動作シーケンスを示す図である。 従来のマルチキャスト通信のネットワーク構成を示す図である。
符号の説明
1 ルータ装置
10 パケット処理部
10a マルチキャストパケット通知手段
10b 転送処理手段
10c 廃棄処理手段
11 マルチキャスト処理部
11a 内部メモリ
11b タイマ処理部
12 検索処理部
13 テーブル

Claims (3)

  1. マルチキャストルーティング機能を有するルータ装置におけるマルチキャストパケット転送方式において,
    ソースからのマルチキャストパケットが入力されるパケット処理部と,入力されるマルチキャストパケットのヘッダに含まれたアドレスを用いて検索を行う検索処理部と,転送すべきマルチキャストパケットと廃棄すべきマルチキャストパケットのアドレスを含む情報が転送エントリと廃棄エントリとして登録されたテーブルと,マルチキャストパケットをPIM−SMのプロトコルにより処理を行うマルチキャスト処理部とを備え,
    前記パケット処理部は,前記検索処理部による入力されたマルチキャストパケットに含まれたアドレスを用いた前記テーブルの検索の結果,転送エントリであることが検出されると,当該マルチキャストパケットを後段のルータ装置に転送し,廃棄エントリであることが検出されると前記マルチキャストパケットを廃棄し,前記各エントリの何れも検出されないと前記マルチキャスト処理部を起動し,
    前記マルチキャスト処理部は,起動するとマルチキャスト処理のためのデータを格納した内部メモリを検索し,新たに転送または廃棄すべきエントリを検出すると前記テーブルに転送または廃棄のエントリとして登録することを特徴とするマルチキャストパケット転送方式。
  2. 請求項1において,
    前記マルチキャスト処理部は,前記パケット処理部が初めて受信したマルチキャストパケットであることを検出することにより起動されると,内部メモリに当該エントリを新規保存して,前記マルチキャストパケットを制御データにカプセル化して後段に配置されたランデブーポイントルータに送信し,
    前記ランデブーポイントルータから,前記マルチキャストパケットを受信する端末が存在しないことを通知する制御データを送信してくると,前記マルチキャスト処理部は前記マルチキャストパケットの廃棄エントリを前記テーブルに登録することにより不要トラヒックの後段のルータへの流入を防ぐことを特徴とするマルチキャストパケット転送方式。
  3. 請求項1において,
    前記マルチキャスト処理部は内部メモリで管理する廃棄エントリに対して予め決められた時間が設定されたタイマ値を設定し,前記廃棄エントリのタイマ値は一定周期毎に更新されて,前記タイマ値が予め決められたタイムアウト時間の直前の値になると,前記テーブルに登録された廃棄エントリを削除することを特徴とするマルチキャストパケット転送方式。
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