JP2006322836A - 圧力センサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 共通のステムおよび処理回路チップを用いたとしても、複数の圧力検出部の感度を調整することができる圧力センサ装置を提供する。
【解決手段】 処理回路チップは、複数の抵抗381a〜386a、およびオンまたはオフされることで複数の抵抗381a〜386aのいずれかに選択的に電流を流す複数のスイッチ381b〜386bを備えた複数の抵抗部38b、38cを有し、各抵抗部38b、38cの各合成抵抗値に応じて増幅率が設定される加算反転増幅回路部38を備えている。そして、加算反転増幅回路部38では、各抵抗部38b、38cがそれぞれ所望の合成抵抗値となるように、各スイッチ381b〜386bのうちいずれかがオンまたはオフされて、各抵抗381a〜386aのうちいずれかによって回路が形成されるようになっており、形成された回路に応じて所望の増幅率が設定される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数のセンサチップを供え、各センサチップに応じた増幅率を設定してなる圧力センサ装置に関する。
従来より、車両にはブレーキ油圧を検出する圧力センサ装置が設置されている。図5は、複数の圧力センサを搭載した集合式の圧力センサ装置を示した図である。この図に示される圧力センサ装置は、複数のセンサチップ10と、基板200に設置された複数の処理回路チップ300と、基板200の裏面側に設置された図示しない複数の特性調整チップと、を備えて構成されている。そして、基板200は固定部材400に固定された状態となっている。
センサチップ10は、圧力媒体の圧力を検出するものであり、印加された圧力に応じた電気信号を発生して出力する。図6は、センサチップ10をステム40に設置した様子を示した図である。図6に示されるように、センサチップ10は、低融点ガラス50を介してステム40に接合され、このステム40は固定部材400に設けられた孔にそれぞれ固定される。そして、各センサチップ10はダイヤフラム41の厚みが同じステム40にそれぞれ固定されている。
また、基板200に形成された回路とセンサチップ10とがワイヤボンディングで接続され、センサチップ10から出力された電気信号が各センサチップ10に対応した処理回路チップ300にそれぞれ入力されるようになっている。
処理回路チップ300は、センサチップ10から入力される電気信号を増幅してセンサ出力として出力するものである。また、特性調整チップは、センサチップ10の感度、オフセット、オフセット温度特性の各データが記憶されたものであり、これら各データを処理回路チップ300に出力する。
そして、上記センサチップ10、処理回路チップ300、特性調整チップの3チップで1組の検出部とされ、1組で所望の圧力媒体の圧力が検出されるようになっている。図5では、7組の検出部が設けられており、これら7組のうち、1組はアキュームレータ、2組はマスターシリンダ、4組はホイールシリンダの圧力がそれぞれ検出されるようになっている。
上記構成を有する集合式の圧力センサ装置においては、圧力関数が異なるセンサチップ10を複数用いているため、各センサチップ10に対応した各処理回路チップ300から出力されるセンサ出力値も異なってしまう。そのため、各処理回路チップ300には各センサチップ10にて検出される圧力に対して所望のセンサ出力となるような増幅率が設定されている。このようにして、各処理回路チップ300のセンサ出力に対する増幅率を変更することで、異なる圧力関数を有する各センサチップ10のセンサ出力がそれぞれのセンサチップ10で同じになるようにしている。
上記従来の技術では、部品の共通化を図るべく、各センサチップ10に対してダイヤフラム41の厚さが同じステム40をそれぞれ用いるようにしているため、圧力関数の異なる各センサチップ10においてはそれぞれ感度が異なってしまい、センサ出力がそれぞれ変わってしまう。これに対応するため、従来では、処理回路チップ300内の増幅率をそれぞれ個別に設定して対応しなければならず、増幅率の異なる処理回路チップ300を複数用意しなければならなかった。
このように増幅率が異なる処理回路チップ300を用意するためには、処理回路チップ300を製造する製造工程においてセンサ出力の増幅率が処理回路チップ300によって異なるように、製造工程を増幅率ごとに設けなければならない。
本発明は、上記点に鑑み、圧力センサ装置に備えられる複数の検出部において、センサチップを固定するステムおよび処理回路チップをそれぞれ共通の部品としても、各処理回路チップから出力されるセンサ出力の感度を処理回路チップごとに調整することができる検出部を備えた圧力センサ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、加算反転増幅回路部(38)では、複数の抵抗部(38b、38c)がそれぞれ所望の合成抵抗値となるように、複数のスイッチ(381b〜386b)のうちいずれかがオンまたはオフされて、複数の抵抗(381a〜386a)のうちいずれかによって回路が形成されるようになっており、形成された回路に応じて所望の増幅率が設定されると共に、センサ出力が設定された増幅率により増幅されて出力されるようになっていることを特徴としている。
このように、センサ出力を所望の増幅率で増幅するために、処理回路チップに複数の抵抗および複数のスイッチを備えた抵抗部を備えた加算反転増幅回路部を設ける。これにより、スイッチを選択的にオンまたはオフすることで各抵抗部の各合成抵抗値を所望の値にそれぞれ設定することができ、加算反転増幅回路部の信号増幅率を所望の値に設定することができる。つまり、処理回路部の増幅率を各検出部でそれぞれ設定することができることから、各検出部のセンサ部の感度が異なる場合に、各検出部におけるセンサ部の感度をそれぞれ合わせるように調整することができる。
以上のように、圧力センサ装置に複数の検出部を設け、各検出部のセンサ部の感度がそれぞれ異なっていると共に、共通の部品(処理回路部やセンサ部が搭載されるステム)を用いたとしても、各検出部においてそれぞれのセンサ部の感度を調整することができる。
請求項2に記載の発明では、第1抵抗部(38b)では、第1〜第3抵抗(381a〜383a)は第1〜第3スイッチ(381b〜383b)に対応してそれぞれ直列接続されると共に、第1〜第3抵抗が並列接続となるように回路が形成されており、第2抵抗部(38c)では、第4〜第6抵抗(384a〜386a)は第4〜第6スイッチ(384b〜386b)に対応してそれぞれ直列接続されると共に、第4〜第6抵抗がそれぞれ並列接続となるように回路が形成されていることを特徴としている。
このように、各抵抗によって第1、第2抵抗部を構成する。また、各抵抗に各スイッチを直列接続する。これにより、各スイッチを選択的にオンまたはオフすることで、各抵抗部の合成抵抗値を設定することができ、加算反転増幅回路部として所望の増幅率を設定することができる。
請求項3に記載の発明では、複数の抵抗の抵抗値はそれぞれ異なった値になっていることを特徴としている。
このように、各抵抗の抵抗値を異なる値とする。これにより、各抵抗部において様々な組み合わせの合成抵抗値を得ることができ、加算反転増幅回路部の増幅率の増幅率の幅を広げることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る圧力センサ装置のブロック回路図である。図1に示されるように、圧力センサ装置は、センサチップ10と、特性調整チップ20と、処理回路チップ30と、を備えて構成されている。これらセンサチップ10、特性調整チップ20、処理回路チップ30の3チップで1組の検出部とされる。以下、これらの構成について説明する。
センサチップ10は、入力される感度信号に基づき、圧力を検出してその圧力に応じたレベルの電気信号を発生するものであり、ピエゾ抵抗効果を利用した周知構成のもので、4つの拡散抵抗(歪ゲージ)11a〜11dにより形成されたブリッジ回路11を備えた構成となっている。なお、感度信号は、後述する処理回路チップ30から入力される。
このブリッジ回路11には、端子12から後述する特性調整チップ20および処理回路チップ30によってセンサチップ10の感度に対応した印加電圧(感度信号)が入力される。そして、ブリッジ回路11にて、圧力に応じて発生するA点およびB点の電位が端子13、14からそれぞれ出力される。
このようなセンサチップ10は、図6に示されるように、低融点ガラス50を介してステム40に接合された状態になっている。なお、センサチップ10は、本発明のセンサ部に相当する。
特性調整チップ20は、センサチップ10および処理回路チップ30の2チップを合わせた感度、オフセット、およびオフセット温度特性を調整するためのデータが記憶されたものであり、EPROM21と、3つのD/A変換器22〜24と、を備えて構成されている。
EPROM21は、ブリッジ回路11の感度、オフセット、そしてオフセット温度特性に応じたデータ等がデジタルデータとして記憶されている不揮発性メモリである。感度のデータは上記センサチップ10にて検出される圧力に対する出力割合である。また、オフセットのデータは圧力値が0MPaのときのセンサチップ10の出力電圧値である。さらに、オフセット温度特性のデータは、センサチップ10の出力の温度特性を補正するものである。
また、D/A変換器22〜24は、EPROM21に記憶された感度、オフセット、オフセット温度特性の各デジタルデータをアナログ値にそれぞれ変換して出力する周知のものであり、多数の抵抗を備えて構成されている。このようなD/A変換器22〜24は、ブリッジ回路11の感度、オフセット、オフセット温度特性に応じてそれぞれ用意されており、EPROM21から入力される各デジタルデータをそれぞれアナログ信号に変換する。なお、特性調整チップ20は、本発明の特性調整部に相当する。
処理回路チップ30は、センサチップ10の出力のオフセットおよびオフセット温度特性の補償を行うと共に、センサチップ10から入力される出力値を増幅するものである。このような処理回路チップ30は、定電流回路部31と、非反転増幅器32、33と、オペアンプ34、35と、反転増幅器36と、抵抗37と、加算反転増幅回路部38と、を備えて構成されている。
定電流回路部31は、2つのトランジスタ31a、31bのベースが互いに接続されたカレントミラー回路と、カレントミラー回路の一方のトランジスタ31aに接続されたトランジスタ31cと、トランジスタ31cのコレクタ電流の大きさを調整するオペアンプ31dと、温度依存性がほとんどない抵抗(例えばCrSi等の薄膜抵抗)31eと、を有した構成となっている。
そして、感度に応じたアナログ信号が特性調整チップ20からオペアンプ31dに入力されると、トランジスタ31cのコレクタ電流が調整されると共に、カレントミラー接続されたトランジスタ31a、31bのコレクタ電流も調整され、処理回路チップ30からセンサチップ10に感度に応じた電流(感度信号)が流れるようになっている。
また、処理回路チップ30には、センサチップ10のブリッジ回路11の出力の一方が入力されるオペアンプ32aと抵抗32bおよび抵抗32cによって構成される非反転増幅器32と、出力の他方が入力されるオペアンプ33aと抵抗33bおよび抵抗33cによって構成される非反転増幅器33と、が備えられている。さらに、非反転増幅器32の抵抗32bは基準電位Vに接続されており、この基準電位に基づいて非反転増幅器32が作動すると共に、非反転増幅器32に備えられたオペアンプ32aの出力電位を基準電位として非反転増幅器33が作動するようになっている。
オフセットのデータに応じたアナログ信号は、オペアンプ34によって構成されたボルテージ・フォロワ回路および抵抗34aを介して後述する加算反転増幅回路部38に入力される。オフセット温度特性のデータに応じたアナログ信号もオペアンプ35によって構成されたボルテージ・フォロワ回路及び抵抗35aを介して加算反転増幅回路部38に入力される。また、オフセット温度特性のデータに応じたアナログ信号は、オペアンプ35からオペアンプ36a、抵抗36bおよび抵抗36cによって構成された反転増幅器36と抵抗37を介して加算反転増幅回路部38に入力される。
反転増幅器36に備えられた抵抗36b若しくは抵抗36cのうちいずれかは温度依存性を有した抵抗(例えば拡散抵抗)、もう一方は温度依存性がほとんどない抵抗(例えばCrSi等の薄膜抵抗)で構成されており、この反転増幅器36によってオフセット温度特性に応じたデータのアナログ信号に温度特性を持たせている。
また、オペアンプ38aと抵抗部38b、38cによって加算反転増幅回路部38が構成されている。この加算反転増幅回路部38は、上述の基準電位Vを基準として作動するようになっており、非反転増幅器33のオペアンプ33aの出力をさらに増幅するようになっている。
そして、オペアンプ38aと抵抗38cと抵抗34a、35a、37、38bとによって加算器が構成されるため、この加算器によって非反転増幅回路32、33を介してオペアンプ38aに入力されるセンサチップ10の出力に対してオフセットやオフセット温度特性が補償されたのち、加算反転増幅回路部38から出力された電位が処理回路チップ30の出力端子Voutから外部に出力される。なお、処理回路チップ30は本発明の処理回路部に相当する。
以上が、本実施形態に係る検出部の構成である。
本実施形態では、上述のように、図1に示される1組の検出部が7組設けられており、これら7組のうち、1組はアキュームレータ、2組はマスターシリンダ、4組はホイールシリンダの圧力をそれぞれ検出するようになっている。これら各検出部は、例えば図5に示されるように、基板200や固定部材400に搭載された状態になっている。また、図5に示される各検出部のセンサチップ10は、図6に示されるように、共通のステム40、すなわち同じ厚みのダイヤフラム41を有するステム40に低融点ガラス50を介してそれぞれ固定されている。
上記構成を有する圧力センサ装置において、圧力は以下のようにして検出される。まず、特性調整チップ20のEPROM21から記憶されたデータが各D/A変換器22〜24を介して出力される。
具体的には、感度のデータは、D/A変換器22を介して処理回路チップ30の定電流回路部31に入力され、処理回路チップ30の定電流回路部31を介して電流がセンサチップ10に入力される。この後、センサチップ10に圧力が印加されると、センサチップ10のブリッジ回路11の点A、Bにおける電気信号がセンサチップ10の各端子13、14を介して処理回路チップ30の非反転増幅器32、33にそれぞれ入力されて増幅された後、加算反転増幅回路部38に入力される。
また、オフセットのデータは、D/A変換器23を介してオペアンプ34、抵抗34aを介して加算反転増幅回路部38に入力される。さらに、オフセット温度特性のデータは、D/A変換器24を介してオペアンプ35、反転増幅器36、そして抵抗35a、37を介して加算反転増幅回路部38に入力される。
加算反転増幅回路部38では、センサチップ10の出力、オフセット、オフセット温度特性のすべての信号が加算される。そして、加算反転増幅回路部38からセンサ出力として、処理回路チップ30からVoutとして出力される。
しかしながら、本実施形態では、7つの検出部において異なる場所の圧力を測定する。これに伴い、圧力関数が異なるセンサチップ10をそれぞれ用いていると共に、同じ厚さのダイヤフラム41を有するステム40を用いていることにより、各センサチップ10における感度が異なってしまう。そこで、本実施形態では、各検出部における処理回路チップ30にそれぞれ共通のものを用いているが、処理回路チップ30に設けられた加算反転増幅回路部38によって、各検出部の感度を合わせるようにしている。これについては後で詳しく説明する。
次に、図5に示される集合式の圧力センサ装置において、各処理回路チップ30の加算反転増幅回路部38の詳細な回路構成について、図2を参照して説明する。図2は、図1の処理回路チップ30の加算反転増幅回路部38の具体的な回路構成を示したものである。上述のように、加算反転増幅回路部38は、オペアンプ38aと、抵抗部38b(本発明の第1抵抗部)と、抵抗部38c(本発明の第2抵抗部)と、を備えて構成されている
そして、図2に示されるように、抵抗部38bは、第1〜第3抵抗381a〜383aと、第1〜第3スイッチ381b〜383bと、を備えて構成されている。これらは、具体的には、第1抵抗381aの電流流入側もしくは電流流出側のいずれか一方に第1スイッチ381bが直列接続された状態になっている。同様に、第2抵抗382a、第3抵抗383aにそれぞれ第2スイッチ382b、第3スイッチ383bが直列接続されている。そして、これら各抵抗381a〜383aが並列接続に接続されて抵抗部38bが構成されている。
また、抵抗部38cは、第4〜第6抵抗384a〜386aと、第4〜第6スイッチ384b〜386bと、を備えて構成されており、上記抵抗部38bと同様に、第4抵抗384aおよび第4スイッチ384b、第5抵抗385aおよび第5スイッチ385b、第6抵抗386aおよび第6スイッチ386b、がそれぞれ直列接続され、各抵抗384a〜386aが並列接続されることで抵抗部38cが構成されている。
本実施形態では、例えば、第1抵抗381aが10kΩ、第2抵抗382aが20kΩ、第3抵抗383aおよび第4抵抗384aが40kΩ、第5抵抗385aが80kΩ、第6抵抗386aが160kΩになっている。
このように、各抵抗381a〜386aの抵抗値を異なる値とすることで、各抵抗部38b、38cにおいて様々な組み合わせの合成抵抗値を得ることができ、ひいては加算反転増幅回路部38の増幅率の増幅率の幅を広げることができる。
また、上記各スイッチ381b〜386bは、例えばトランジスタで構成されており、ベースに入力される信号に応じて、コレクタ−エミッタ間に電流が流れることでスイッチがオンの状態になる。本実施形態では、これらスイッチ381b〜386bのいずれかをオンまたはオフさせる信号は、外部ECUから各処理回路チップ30の各抵抗部38b、38cの各スイッチ381b〜386bにそれぞれ入力されるようになっている。
つまり、各抵抗部38b、38cの各スイッチ381b〜386bの状態によって、加算反転増幅回路部38の増幅率を制御することができるのである。どの検出部の処理回路チップ30のどのスイッチ381b〜386bを選択的にオンさせるかについては、後で説明する。
次に、どの検出部の処理回路チップ30の加算反転増幅回路部38において、抵抗部38b、38cのどのスイッチ381b〜386bをオンさせるのかについて、その調整方法を説明する。
まず、本実施形態では、各検出部において共通の特性調整チップ20および処理回路チップ30が用意される。また、上述のように、同じ厚みのダイヤフラム41に各センサチップ10が固定される。本実施形態では7つの検出部が用意されるが、各検出部のセンサチップ10の圧力関数はそれぞれ異なっている。
ここで、圧力関数とは、センサチップ10に印加される圧力に対するセンサ出力に比例する関数である。センサ出力とは、処理回路チップ30から出力される信号を指す。本実施形態では、圧力が21.6MPaのとき、4.1Vのセンサ出力となる圧力特性を採用する。つまり、圧力関数が、この条件を満たすような関数であることが望ましい。また、本実施形態では、圧力が0MPaのとき、0.5Vのセンサ出力となるオフセットが設定されている。
そして、圧力関数Aおよび圧力関数Bの2つのセンサチップ10において、センサ出力の調整、すなわち処理回路チップ30の増幅率の調整方法は以下のようになされる。
まず、圧力関数Aを有するセンサチップ10において、特性調整時に圧力関数Aの製品仕様の圧力および温度が加えられ、感度・オフセット・オフセット温度特性が調整されて、データがEPROM21に書き込まれる。圧力関数Bを有するセンサチップ10においても、同様の処理が行われる。
図3は、特性調整後の製品における2つの検出部の圧力関数Aと圧力関数Bとをそれぞれグラフで示した図である。この図に示されるように、圧力関数Aのセンサチップ10においては、圧力が14MPaのときセンサ出力が4.1Vになっている。また、圧力関数Bのセンサチップ10においては、圧力が21.6MPaのときセンサ出力が4.1Vになっている。各検出部において同じステム40、センサチップ10、処理回路チップ30を使用しているため、特性調整前は同じ傾きとなる。そのため、処理回路チップ30内の回路の増幅率を変えて製品の関数に合わせるように調整する。
上述のように、本実施形態では、圧力に対するセンサ出力の傾きは、圧力関数Bの傾きであることが望ましい。したがって、圧力関数Aの傾きを、処理回路チップ30の加算反転増幅回路部38の増幅率(ゲイン)を調整することにより、圧力関数Bの傾きに合わせるのである。
図3に示されるように、圧力関数Aのセンサチップ10の感度は(4.1V−0.5V)/14.4MPa=0.250V/MPaである。一方、圧力関数Bのセンサチップ10の感度は(4.1V−0.5V)/21.6MPa=0.167V/MPaである。したがって、圧力関数Bの感度は圧力関数Aの感度の0.67倍になっていると言える。
本実施形態では、上記圧力関数Aのセンサチップ10を備えた検出部において、処理回路チップ30の加算反転増幅回路部38の各抵抗部38b、38cの第2スイッチ382bおよび第5スイッチ385bがオンとされている(図2参照)。したがって、加算反転増幅回路部38の増幅率は80kΩ/20kΩ=4倍となっている。
上述のように、圧力関数Bの感度は圧力関数Aの感度の0.67倍であるので、圧力関数Bに関する処理回路チップ30における増幅率も0.67倍の比率とすれば良い。このような場合、圧力関数Bのセンサチップ10を備えた検出部の処理回路チップ30の加算反転増幅回路部38において、各スイッチ381c〜386cを切り換えることで増幅率を調整すれば良い。すなわち、圧力関数Aの増幅率4に対して0.67倍であるので、4×(0.167/0.250)=2.67倍となる。したがって、圧力関数Bのセンサチップ10を備えた検出部において処理回路チップ30の加算反転増幅回路部38の増幅率が2.67倍となれば、圧力関数Bの感度を圧力関数Aの感度に合わせることができる。
図4は、圧力関数Bのセンサチップ10を備えた検出部の処理回路チップ30の加算反転増幅回路部38を示した回路図である。この図に示されるように、処理回路チップ30の加算反転増幅回路部38において、各抵抗部38b、38cの第2、第5、第6スイッチ382b、385b、386bがオンされる。これにより、抵抗部38bの合成抵抗値は20kΩ、抵抗部38cの合成抵抗値は80kΩ//160kΩとなる。したがって、増幅率は(80kΩ//160kΩ)/20kΩ=53.3kΩ/20kΩ=2.67倍となる。
以上のようにして、規定(圧力21.6MPaのときセンサ出力4.1V)外の圧力関数に対しては、各処理回路チップ30の加算反転増幅回路部38の各抵抗部38b、38cにおいて各スイッチ381b〜386bを切り換えることにより増幅率を変更する。こうして、複数の検出部を用意し、各検出部に共通の処理回路チップ30、ステム40を用いたとしても、同じ感度となるように設定することができるのである。
以上説明したように、本実施形態では、センサ出力を所望の増幅率で増幅するために、処理回路チップ30に複数の抵抗381〜386aおよび複数のスイッチ381b〜386bを備えた各抵抗部38b、38cを備えた加算反転増幅回路部38を設ける。これにより、各スイッチ381b〜386bを選択的にオンまたはオフすることで各抵抗部38b、38cの各合成抵抗値を所望の値にそれぞれ設定することができ、加算反転増幅回路部38の信号増幅率を所望の値に設定することができる。
つまり、処理回路チップ30の増幅率を各検出部でそれぞれ設定することができることから、各検出部のセンサチップ10の感度が異なる場合に、各検出部におけるセンサチップ10の感度をそれぞれ合わせるように調整することができる。
以上のように、圧力センサ装置に複数の検出部を設け、各検出部のセンサチップ10の感度がそれぞれ異なっていると共に、各検出部に対して共通の部品(処理回路チップ30、センサチップ10が搭載されるステム40)を用いたとしても、各検出部においてそれぞれのセンサチップ10の感度を調整することができる。
(他の実施形態)
上記第1実施形態では、加算反転増幅回路部38の増幅率を変更する手段として、各抵抗381a〜386aを並列に接続し、各スイッチ381b〜386bのオンまたはオフにより合成抵抗値を変更することで増幅率を変更しているが、第1実施形態に示された各抵抗3981a〜386aの接続形態は一例を示すものであって、これに限定されるものではない。
上記第1実施形態では、処理回路チップ30の各抵抗部38b、38cに対して外部ECUから各スイッチ381b〜386bのうちいずれかをオンさせる信号を入力させるようにしていたが、各スイッチ381b〜386bをオンさせる信号は、外部ECUから入力させるようにしなくても構わない。例えば、特性調整チップ20のEPROM21に、どのスイッチ381b〜386bをオンさせるかのデータを記憶させておき、この特性調整チップ20から各スイッチ381b〜386bのいずれかをオンさせる信号を各抵抗部38b、38cに入力させるようにしても良い。
本発明の一実施形態に係る圧力センサ装置のブロック回路図である。 図1の処理回路チップの加算反転増幅回路部の具体的な回路構成を示した図である。 特性調整後の製品における2つの検出部の圧力関数Aと圧力関数Bとをそれぞれグラフで示した図である。 圧力関数Bのセンサチップを備えた検出部の処理回路チップの加算反転増幅回路部を示した回路図である。 複数の圧力センサを搭載した集合式の圧力センサ装置を示した図である。 センサチップをステムに設置した様子を示した図である。
符号の説明
10…センサチップ、11…ブリッジ回路、11a〜11d…拡散抵抗、
12…端子、13、14…端子、20…特性調整チップ、21…EPROM、
22〜24…D/A変換器、30…処理回路チップ、31…定電流回路部、
32、33…非反転増幅器、34、35…オペアンプ、36…反転増幅器、
37…抵抗、 38…加算反転増幅回路部、38b、38c…抵抗部、
381a〜386a…第1〜第6抵抗、381b〜386b…第1〜第6スイッチ、
V…基準電位、Vout…出力端子。

Claims (3)

  1. 入力される感度信号に基づき、圧力に応じたレベルの電気信号を出力するセンサ部(10)と、
    前記センサ部の感度、オフセット、オフセット温度特性の各データが記憶されていると共に、前記各データをデータ信号として出力する特性調整部(20)と、
    前記特性調整部から前記感度のデータ信号を入力すると共に、そのデータ信号に応じた感度信号を前記センサ部に出力し、前記センサ部から入力される前記電気信号を入力すると共に、前記センサ部から入力される前記電気信号と、前記特性調整部から入力される前記オフセットのデータ信号および前記オフセット温度特性のデータ信号と、に基づき、前記センサ部のセンサ出力を求めて外部に出力する処理回路部(30)と、を備え、これらセンサ部、特性調整部、処理回路部が一組の検出部とされ、この検出部が複数備えられて構成されており、
    前記処理回路部は、複数の抵抗(381a〜386a)、およびオンまたはオフされることで前記複数の抵抗のいずれかに選択的に電流を流す複数のスイッチ(381b〜386b)を備えた複数の抵抗部(38b、38c)を有し、前記複数の抵抗部の各合成抵抗値に応じて増幅率が設定される加算反転増幅回路部(38)を備えており、
    前記加算反転増幅回路部では、前記複数の抵抗部がそれぞれ所望の合成抵抗値となるように、前記複数のスイッチのうちいずれかがオンまたはオフされて、前記複数の抵抗のうちいずれかによって回路が形成されるようになっており、形成された回路に応じて所望の増幅率が設定されると共に、前記センサ出力が設定された増幅率により増幅されて出力されるようになっていることを特徴とする圧力センサ装置。
  2. 前記複数の抵抗部は、第1〜第3抵抗(381a〜383a)および第1〜第3スイッチ(381b〜383b)を備えた第1抵抗部(38b)と、第4〜第6抵抗(384a〜386a)および第4〜第6スイッチ(384b〜386b)を備えた第2抵抗部(38c)と、を有して構成されており、
    前記第1抵抗部では、前記第1〜第3抵抗は前記第1〜第3スイッチに対応してそれぞれ直列接続されると共に、前記第1〜第3抵抗が並列接続となるように回路が形成されており、
    前記第2抵抗部では、前記第4〜第6抵抗は前記第4〜第6スイッチに対応してそれぞれ直列接続されると共に、第4〜第6抵抗がそれぞれ並列接続となるように回路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ装置。
  3. 前記複数の抵抗の抵抗値はそれぞれ異なった値になっていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧力センサ装置。
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