JP2006319733A - アンテナ内蔵ストラップ - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯用電子機器の受信感度を向上させることが可能となるアンテナ内蔵ストラップを提供すること。
【解決手段】アンテナ内蔵ストラップは、中空紐の両端付近を結束して環状に形成されているとともに、当該環が人体の首から懸架可能となるような大きさを有して形成されているストラップ部とを有するストラップ本体2と、ストラップ部の内部に配設された可撓性絶縁基板3a上に、ストラップ部の長手方向と平行に配設されているダイポールアンテナ3b、3cと、ダイポールアンテナ3b、3cから所望の間隔D1だけ離してダイポールアンテナ3b、3cの長手方向と平行に配設されている無給電素子3dとを有して形成された外部アンテナ3と、携帯用電子機器に接続された給電線5aと接地線5bとを有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、アンテナ内蔵ストラップに係り、特に、無線通信を利用する携帯用電子機器に接続する外部アンテナとして好適に利用可能となるアンテナ内蔵ストラップに関する。
従来より、携帯電話機、PDA(個人用携帯情報端末機)その他の無線通信を利用する携帯用電子機器(以下、単に「携帯用電子機器」という。)は、所望の電波を受信するアンテナを備えている。このアンテナにおいては、受信電波の周波数や受信感度などに応じてその形状や配置などが決められている。例えば、極超短波(UHF)を利用する携帯電話機は、その筐体から外部に向かって延出するホイップアンテナと、その筐体内部に配設されている内蔵アンテナとを有しており、このホイップアンテナおよび内蔵アンテナによって、当該携帯電話機は空間ダイバーシティを構成してその受信感度を向上させている(特許文献1を参照)。
また、所望の受信感度と高い携帯性を得るため、携帯用電子機器に用いられるイヤホーンやヘッドホーンなどに一体成形された外部アンテナを当該携帯用電子機器のアンテナとして利用する場合もある。その一例として、ダイバーシティアンテナ兼用ヘッドホーンは、当該スピーカ部のGND信号線から所望の電波を受信し、ダイバーシティアンテナ兼用ヘッドホーンに接続された当該携帯用電子機器に受信した電波の電気信号を転送することが可能となっている(特許文献2を参照)。
特開平8−79152号公報 特開2003−163529号公報
しかしながら、携帯用電子機器のホイップアンテナおよび内蔵アンテナを利用して空間ダイバーシティを構成した場合であっても、携帯用電子機器の筐体サイズの制限により、ホイップアンテナから内蔵アンテナまでの距離を大きくすることができず、当該携帯用電子機器に対してフェージング対策を効果的に施すことが困難であるという問題があった。
また、携帯用電子機器に接続されるダイバーシティアンテナ兼用ヘッドホーンなどの接地信号線を利用する外部アンテナは、通常、携帯用電子機器の接続部からスピーカ部までの当該接地信号線を弛ませて用いられる傾向にあることから、高い受信感度の向上を期待することが難しく、携帯用電子機器に対してフェージング対策を効果的に施しているとまでは至っていかったという問題があった。
さらに、ダイバーシティアンテナ兼用ヘッドホーンなどの接地信号線を利用する外部アンテナは、通常、モノポールアンテナとなるように形成されていることから、受信する電波の周波数帯域が狭い範囲に限られ、地上デジタルテレビジョン放送用電波などの幅広い周波数帯域を利用する電波を受信することが困難であった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、携帯電話機、PDA(個人用携帯情報端末機)その他の無線通信を利用する携帯用電子機器に接続することにより、当該携帯用電子機器の受信感度を向上させるとともに、地上デジタルテレビジョン放送用電波などの幅広い周波数帯域を利用する電波を受信することが可能となるアンテナ内蔵ストラップを提供することを本発明の目的としている。
また、アンテナ内蔵ストラップの内部構造を簡易なものとし、携帯用電子機器の利便性を向上させることが可能なアンテナ内蔵ストラップを提供することを他の目的としている。
前述した目的を達成するため、本発明のアンテナ内蔵ストラップは、一の態様として、中空紐の両端付近を結束して環状に形成されているとともに、当該環が人体の首から懸架可能となるような大きさを有して形成されているストラップ部と、アンテナを有する携帯用電子機器をストラップ部の一部分に連結させる連結部とを有するストラップ本体と、ストラップ部の内部に配設された可撓性絶縁基板上に、ストラップ部の長手方向と平行に配設されているダイポールアンテナと、ダイポールアンテナから所望の間隔だけ離してダイポールアンテナの長手方向と平行に配設されている無給電素子とを有して形成されている外部アンテナと、携帯用電子機器に接続された給電線と接地線とを有して形成されているとともにダイポールアンテナにそれぞれ接続されている接続線とを備えていることを特徴としている。
これによって、携帯用電子機器のアンテナとアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナとによる空間ダイバーシティおよび偏波ダイバーシティ効果を効果的かつ相乗的に得ることが可能となる。また、その外部アンテナがダイポールアンテナおよび無給電素子を有して形成されていることから、地上デジタルテレビジョン放送用電波などの幅広い周波数帯域を利用する電波を効率よく受信することが可能となる。
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップにおいては、他の態様として、接続線が、同軸ケーブルを有して形成されていることが好ましい。
これによって、接続線が外部から受けるノイズの影響を受けにくくなるため、外部アンテナから携帯用電子機器までの間の電気信号の伝送を安定して行なうことが可能になる。
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップにおいては、他の態様として、接続線が、可撓性絶縁基板上に形成されたコプレーナ線路を有して形成されていることが好ましい。
これによって、前述した同軸ケーブルを用いる態様と同様、接続線が外部から受けるノイズの影響を受けにくくなり、外部アンテナから携帯用電子機器までの間の電気信号の伝送を安定して行なうことが可能になる。また、可撓性絶縁基板上に形成された給電線および接地線の幅や厚さの変更によって、接続線のインピーダンスを容易に調整することが可能となる。
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップにおいては、他の態様として、ダイポールアンテナは、その一方が可撓性絶縁基板上の表面に、その他方が可撓性絶縁基板上の裏面に配設されるように形成されており、接続線が、可撓性絶縁基板上に形成されたマイクロ・ストリップ線路を有して形成されていることが好ましい。
これによって、前述した同軸ケーブルもしくはコプレーナ線路を有する接続線を用いる他の態様と同様、接続線が外部から受けるノイズの影響を受けにくくなるため、外部アンテナから携帯用電子機器までの間の電気信号の伝送を安定して行なうことが可能になる。また、可撓性絶縁基板の厚さおよびその可撓性絶縁基板上に形成された給電線および接地線の幅や厚さの変更によって、接続線のインピーダンスを容易に調整することが可能となる。
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップにおいては、他の態様として、ダイポールアンテナが、給電線に接続された部分にスリットを有して形成されていることが好ましい。
これによって、ダイポールアンテナの全長を変化させずにその給電点の位置を調整することが可能となり、ダイポールアンテナと接続線とのインピーダンス整合を容易に行なうことが可能となる。
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップにおいては、他の態様として、給電線が、ミアンダ線路を介してダイポールアンテナに接続されていることが好ましい。
これによって、ミアンダ線路のインダクタンスを変化させ、外部アンテナの共振周波数を容易に調整することが可能となる。
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップにおいては、他の態様として、接地線が、給電線からダイポールアンテナまでの間に連設された導体に近接して配設されている線状のコンデンサを介してダイポールアンテナに接続されていることが好ましい。
これによって、線状のコンデンサの静電容量を変化させ、外部アンテナの共振周波数を容易に調整することが可能となる。
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップにおいては、他の態様として、ストラップ本体が、携帯用電子機器に内蔵されたチューナを制御する遠隔制御手段を有していることが好ましい。
これにより、携帯用電子機器を直接的に操作することなく、携帯用電子機器に表示された地上デジタルテレビジョン放送のチャンネル(周波数)選択や音量などをアンテナ内蔵ストラップのみにより適宜選択することが可能となり、もって携帯用電子機器の利便性を向上させることが可能となる。
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップにおいては、他の態様として、遠隔制御手段が、接地線もしくは接地線に接続された導体を共通電極として形成されていることが好ましい。
これによって、遠隔制御手段に用いられる部材を一部兼用することが可能となり、当該遠隔制御手段を簡易な構造にすることが可能となる。
そして、本発明のアンテナ内蔵ストラップにおいては、他の態様として、外部アンテナは、地上デジタルテレビジョン放送用電波を受信するISDB−T用アンテナとなるように形成されていることが好ましい。
これにより、地上デジタルテレビジョン放送用電波を効率よく受信することが可能となる。
すなわち、本発明のアンテナ内蔵ストラップによって、携帯用電子機器が所望の電波を効率よくダイバーシティ受信して、フェージングによる信号劣化を効果的に防止することが可能となる。これにより、当該携帯用電子機器等の受信感度が向上するという効果を奏する。
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナによって、受信可能な周波数帯域が広くなるという効果を奏する。
さらに、本発明のアンテナ内蔵ストラップは、携帯用電子機器のチューナに接続された制御手段を制御する遠隔制御手段を有していることから、アンテナ内蔵ストラップの利便性が向上するという効果を奏する。
以下、図1から図14を用いて、本発明のアンテナ内蔵ストラップの各実施形態を説明する。
ここで、図1は、各実施形態のアンテナ内蔵ストラップおよび携帯用電子機器を平面的に示したものである。図2は、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナに同軸ケーブルを有する接続線が接続された状態を概略的に示したものである。図3は、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナにコプレーナ線路を有する接続線が接続された状態を概略的に示したものである。図4は、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナにマイクロ・ストリップ線路を有する接続線が接続された状態を概略的に示したものである。ここで、図4(a)は、外部アンテナの可撓性絶縁基板の一方の面(表面)を示しており、図4(b)は、外部アンテナの可撓性絶縁基板の他方の面(裏面)を示している。図5は、図4(a)における5−5断面図である。図6は各実施形態のアンテナ内蔵ストラップの回路図を概略的に示したものである。図7は、各実施形態のアンテナ内蔵ストラップを人体の首から懸架した状態を概略的に示したものである。そして、図8は、本発明のアンテナ内蔵ストラップを人体の手首から懸架した状態を概略的に示したものである。
また、図9は、第2の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナに同軸ケーブルを有する接続線が接続された状態を概略的に示したものである。
さらに、図10は、第3の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナに同軸ケーブルを有する接続線が接続された状態を概略的に示したものである。図11は、第3の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナにコプレーナ線路を有する接続線が接続された状態を概略的に示したものである。
そして、図12は、第4の実施形態のアンテナ内蔵ストラップのコプレーナ線路を有する接続線の接地線と遠隔制御手段に備わる各接点と位置関係を概略的に示したものである。図13は、図12の13−13断面図である。最後に、図14は、遠隔制御手段のある入力面が押下された際の図13と同様の断面図である。
次に、第1から第4までの実施形態を順に説明する。
(1)第1の実施形態
第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1A(図1においては、複数の実施形態の総合として、符号「1」を表示している。)は、図1に示すように、携帯電話機、PDA(個人用携帯情報端末機)その他の無線通信を利用する携帯用電子機器(以下、単に「携帯用電子機器」という。)11に接続して利用することが可能となるように形成されている。具体的には、このアンテナ内蔵ストラップ1Aは、図1に示すように、ストラップ本体2、外部アンテナ3、接続線5および遠隔制御手段6を有している。そして、このストラップ本体2は、ストラップ部2a、結束部2bおよび連結部2cを有している。
ストラップ本体2のストラップ部2aは、合成樹脂繊維を編み込むことによって、可撓性を有する帯状の中空紐(ストラップ)となるように形成されている。また、この中空状のストラップ部2aの両端付近は、図1に示すように、結束部2bによって結束されることにより、環状に形成されている。そして、この環状に形成されたストラップ部2aは、例えば、環状のストラップ部2aを人体Hの首Nに掛けると、結束部2bが人体Hの胸部から腹部までの間の部位に配置されるような長さを有して形成されている。
ストラップ部2aの両端付近を結束する結束部2bは、ABS(アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)樹脂などの機械的特性に優れた合成樹脂を用いて、軽量かつ耐衝撃性に優れた箱状に形成されている。また、この結束部2bの内部においては、ストラップ部2aの両端付近が結束されている。そして、この結束部2bの外部におけるストラップ部2aと対向する位置には、携帯用電子機器11を連結する連結部2cが形成されている。
連結部2cは、携帯用電子機器11を連結させても破断しないような強靱な合成樹脂繊維を環状にして形成されている。また、この環状の連結部2cは、携帯用電子機器11のL字もしくはU字トンネル状の取付孔11bに挿通して結び付けることが可能な程度の長さを有して形成されている。
また、外部アンテナ3は、図2に示すように、可撓性絶縁基板3a、ダイポールアンテナ3b、3c、および無給電素子3dを有して形成されている。
この外部アンテナ3の可撓性絶縁基板3aは、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの合成樹脂を用いて、矩形平板状に形成されている。また、この可撓性絶縁基板3aは、ストラップ部2aの幅方向(短手方向)の長さよりも短い幅寸法を有して形成されている。
ダイポールアンテナ3b、3cは、アルミニウムや銅などの良導電性の金属を用いて、可撓性絶縁基板3a上に薄膜形成されている。このダイポールアンテナ3b、3cの全長L1は、地上デジタルテレビジョン放送を受信するISDB−T(地上デジタルテレビジョン放送)用アンテナとなるように、地上デジタルテレビジョン放送に用いられる周波数となっている電波(以下、「第1の電波」という。)の波長の1/2倍の長さとなっている。また、このダイポールアンテナ3b、3cは、可撓性絶縁基板3aの長手方向と平行に形成されている。
無給電素子3dは、ダイポールアンテナ3b、3cと同様、アルミニウムや銅などの良導電性の金属を用いて、可撓性絶縁基板3a上に薄膜形成されている。この無給電素子3dは、ダイポールアンテナ3b、3cから一定の間隔(離間距離)D1だけ離間してダイポールアンテナ3b、3cの長手方向と平行に形成されている。また、無給電素子3dの全長L2は、地上デジタルテレビジョン放送に用いられる周波数であって、前述した第1の電波の周波数と異なる周波数となっている電波(以下、「第2の電波」という。)の波長の1/2倍の長さとなっている。
そして、前述のように形成されたこの外部アンテナ3は、図1に示すように、中空のストラップ部2aの一端からその内部へ当該外部アンテナ3を挿通して配設されている。
このダイポールアンテナ3b、3cに接続される接続線5は、携帯用電子機器11の電源19に接続される給電線5a、携帯用電子機器11の接地導体19aに接続される接地線5bおよび携帯用電子機器11の接続ソケット11aに接続される接続プラグ5cを有して形成されている。この接続線5の給電線5aおよび接地線5bは、良導電性の導体を用いて形成されていれば良いが、本実施形態の接続線5においては、以下の3つの態様のうちのいずれか1の態様となるように形成されている。
第1の態様としては、図2に示すように、接続線5Aが、内導体を給電線5Aaとし、外導体を接地線5Abとする同心円筒導体の同軸ケーブルを有して形成されている。また、この接続線5Aは、ダイポールアンテナ3b、3cの長手方向に平行になるように配設されている。この場合、この接続線5Aの給電線5Aaは、はんだ付けにより、一方のダイポールアンテナ3bの中心側端部に接続されており、接続線5Aの接地線5Abは、はんだ付けにより、他方のダイポールアンテナ3cの中心側端部に接続されている。
第2の態様としては、図3に示すように、接続線5Bが、外部アンテナ3の可撓性絶縁基板3a上に形成された2本の薄膜導線を接地線5Bbとし、その2本の薄膜導体の間に形成された一本の薄膜導体を給電線5Baとするコプレーナ線路を有して形成されている。また、この接続線5Bは、ダイポールアンテナ3b、3cの長手方向に平行になるように配設されている。この場合、接続線5Bの給電線5Baは、一方のダイポールアンテナ3bの中心側端部に一体となって接続されており、接続線5Bの接地線5Bbは、他方のダイポールアンテナ3cの中心側端部に一体となって接続されている。
第3の態様としては、図4(a)、(b)および図5に示すように、接続線5Cが、外部アンテナ3の可撓性絶縁基板3aの一方の面(表面)3eに形成されたストリップ線路を給電線5Caとし、可撓性絶縁基板3aの他方の面(裏面)3fに形成された平板状薄膜導体を接地線5Cbとするマイクロ・ストリップ線路を有して形成されている。また、接地線5Cbとなるマイクロ・ストリップ線路の平板上薄膜導体は、給電線5Caとなるスリップ線路よりも幅広く形成されている。そして、この接続線5Cは、ダイポールアンテナ3b、3cの長手方向と平行になるように配設されている。この場合、接続線5の給電線5aは、一方のダイポールアンテナ3bの中心側端部に一体となって接続されており、接続線5の接地線5bは、他方のダイポールアンテナ3cの中心側端部に一体となって接続されている。なお、接続線5Cの給電線5Caおよび接地線5Cbが外部アンテナ3の可撓性絶縁基板3a上のそれぞれの面3e、3fに形成されていることから、一方のダイポールアンテナ3bおよび無給電素子3dは、図4(a)に示すように、給電線5Caとなるストリップ線路が形成された面3eと同一の平面上に、また、他方のダイポールアンテナ3cは、図4(b)に示すように、接地線5bとなる平板状薄膜導体が形成された面3fと同一の平面上に、それぞれ形成されている。
この給電線5aおよび接地線5bの外部アンテナ3が接続されていない端部には、携帯電話機用平型プラグ(EIAJ RC−5240)などの携帯用電子機器用として規格化された形状の接続プラグ5cが形成されている。また、この接続プラグ5cは、遠隔制御手段6などの外部アンテナ3以外の接続線に対しても利用できるように、複数の接続電極を有して形成されている。なお、結束部2bから接続プラグ5cまでの外部に露出する部分は、絶縁性の合成樹脂を用いて形成された筒状の保護カバー4によって覆われている。
これらストラップ本体2の連結部2cおよび接続線5の接続プラグ5cが接続される携帯用電子機器11は、図6に示すように、ホイップアンテナ12、内蔵アンテナ13、アンテナ切替手段14、チューナ15、電源19、制御手段16、ディスプレイ17およびスピーカ18を有している。
携帯用電子機器11のホイップアンテナ12は、当該携帯用電子機器11が送受信する電波の波長の1/4倍の長さを有して形成されており、携帯用電子機器11の筐体に対して出し入れ可能なように配設されている。また、内蔵アンテナ13は、アルミニウムや銅などの金属材料を用いて矩形平板状に形成されており、その長手方向がホイップアンテナ12の長手方向に対して直角をなすように携帯用電子機器11の筐体内部に配設されている。
アンテナ切替手段14は、ホイップアンテナ12、内蔵アンテナ13および接続プラグ5cが差し込まれる接続ソケット11aに接続されており、ホイップアンテナ12、内蔵アンテナ13および外部アンテナ3から得られた受信電波の電気信号を適宜切替もしくは合成を行なうように形成されている。
アンテナ切替手段14に接続しているチューナ15は、地上デジタルテレビジョン放送用チューナとなるように形成されており、受信電波の電気信号から所望のチャンネル(周波数)の電気信号を選別し、映像信号と音声信号とを分離するように形成されている。また、このチューナ15は、分離した映像信号と音声信号とを制御手段16に伝送するように形成されている。
チューナ15に接続された制御手段16は、所望のチャンネル(周波数)の電気信号をチューナ15に選別させる制御を行うように形成されている。また、この制御手段16は、チューナ15から得られた映像信号をディスプレイ17に伝送して所望の画像を表示し、チューナ15から得られた音声信号をスピーカ18に伝送して所望の音声を出力する制御を行えるように形成されている。そして、この制御手段16は、電源19にも接続されており、電源19に接続された各種部材に所望の電源19を伝送する制御を行うように形成されている。
電源19は、携帯用電子機器11の各種部材14〜18に駆動電力を供給するように形成されている。また、この電源19は、アンテナ切替手段14を介して、ホイップアンテナ12、内蔵アンテナ13および外部アンテナ3に高周波電流を給電するように形成されている。そして、この電源19は、外部アンテナ3およびその他の接地線を有する各部材や各手段と接続する接地導体19aを有して形成されている。
前述した携帯用電子機器11の電源19および制御手段16には、アンテナ内蔵ストラップ1Aの遠隔制御手段6が接続されている。この遠隔制御手段6は、図6に示すように、直流電流を伝送する携帯用電子機器11の電源19から給電線6aを介して直列に接続された複数の抵抗の間およびその列の後端にそれぞれスイッチ7A、7B、7C、7Dの一端を接続し、また、それら各スイッチ7A、7B、7C、7Dの他端に電源19の接地導体19aと接続された接地線6bを接続することにより形成されている。このスイッチ7A、7B、7C、7Dは、薄型化が容易なメンブレンスイッチとなるように形成されており、図1に示すように、そのスイッチ7A、7B、7C、7Dの入力面7a、7b、7c、7dがストラップ部2aの表面に一体となって形成されている。このスイッチ7A、7B、7C、7Dの入力面7a、7b、7c、7dとなるストラップ部2aの表面には、図1に示すように、所望のチャンネル(周波数)の選出に用いられているマーク7a、7bや、音量の調整に用いられているマーク7c、7dが形成されている。このようなスイッチ7A、7B、7C、7Dを有する遠隔制御手段6は、アンテナ内蔵ストラップ1Aのストラップ部2aおよび保護カバー4を通り、接続プラグ5cを介して、携帯用電子機器11に接続するように配設されている。
次に、図1から図7を用いて、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aの作用を説明する。
第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aは、図1に示すように、連結部2cを介して携帯用電子機器11の取付孔11bに連結されている。また、このアンテナ内蔵ストラップ1Aは、ストラップ部2aの内部に外部アンテナ部3を有しているとともに、図7に示すように、利用主体である人体Hの首Nから懸架して当該携帯用電子機器11を携帯することが可能となっている。これによって、アンテナ内蔵ストラップ1Aに連結された携帯用電子機器11の利用主体が、特に意識することなく、受信感度を向上させることが可能となっている。
この外部アンテナ3は、ダイポールアンテナ3b、3cおよび無給電素子3dを有して形成されている。また、この外部アンテナ3によって、第1の電波および第2の電波の周波数を含む地上デジタルテレビジョン放送用周波数帯域の電波(以下、「地上デジタルテレビジョン放送用電波」という。)が受信可能となるようにするため、ダイポールアンテナ3b、3cの全長L1は、第1の電波の波長の1/2倍の長さとなっており、無給電素子3dの全長L2は、第2の電波の波長の1/2倍の長さとなっている。そのため、この外部アンテナ3は、地上デジタルテレビジョン放送用電波などの幅広い周波数帯域を利用する電波を効率よく受信することが可能となっている。また、無給電素子3dはダイポールアンテナ3b、3cと静電容量結合していることから、ダイポールアンテナ3b、3cと無給電素子3dとの離間距離D1を調整することにより、当該外部アンテナ3の共振周波数を調整することが可能となっている。そのため、この外部アンテナ3は、地上デジタルテレビジョン放送用電波などの広範囲の周波数帯域を利用する電波の受信感度を向上させることが可能となっている。
また、この外部アンテナ3は、図2、図3および図4に示すように、同軸ケーブル、コプレーナ線路もしくはマイクロ・ストリップ線路のいずれか1つを有して形成された接続線5(5A、5B、5C)を用いて、携帯用電子機器11に接続されている。これによって、接続線5は、外部から受けるノイズの影響を少なくすることが可能となるため、外部アンテナ3から携帯用電子機器11までの間の電気信号の伝送を安定して行なうことが可能となっている。
特に、図3に示すように、コプレーナ線路を有して形成された接続線5Bにおいては、図2に示すような同軸ケーブルを有して形成された接続線5Aよりも薄型化を図ることが可能になるとともに、外部アンテナ3の可撓性絶縁基板3a上に形成された給電線5Baおよび接地線5Bbの幅や厚さの変更によって、接続線5Bのインピーダンスを容易に調整することが可能となる。
また、図4に示すように、マイクロ・ストリップ線路を有して形成された接続線5Cにおいては、図2に示すような同軸ケーブルを有して形成された接続線5Aよりも薄型化を図ることが可能になるとともに、外部アンテナ3の可撓性絶縁基板3a上に形成された給電線(ストリップ線路)5Caおよび接地線(平板状薄膜導体)5Cbの幅や厚さの変更や、可撓性絶縁基板3aの厚さの変更によって、接続線5Cのインピーダンスを容易に調整することが可能となっている。
前述のような作用を生じる外部アンテナ3は、図6に示すように、接続プラグ5cを介してアンテナ切替手段14に接続されている。このアンテナ切替手段14は、ホイップアンテナ12、内蔵アンテナ13および外部アンテナ部3から得られた受信電波の電気信号を適宜切替もしくは合成を行なうように形成されている。また、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aは、外部アンテナ3が接続線5を介して携帯用電子機器11に接続されていることから、ホイップアンテナ12もしくは内蔵アンテナ13と外部アンテナ部3との間を、地上デジタルテレビジョン放送に用いられる前述した第1の電波もしくは第2の電波の波長の1/4倍の長さ以上離して配設することが可能となっている。これによって、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aを用いることによって、当該携帯用電子機器11は空間ダイバーシティ効果を得ることが可能となっている。
さらに、ホイップアンテナ12と外部アンテナ3との構成においては、図7に示すように、利用主体が携帯用電子機器11のディスプレイ17を視認しやすいようにするために、当該利用主体の手Aによって当該携帯用電子機器11を立てながら保持することが多い。このことから、ホイップアンテナ12と外部アンテナ部3とが直交して偏波ダイバーシティを構成する傾向にあり、外部アンテナ3が接続された携帯用電子機器11は、空間ダイバーシティ効果のみならず偏波ダイバーシティ効果をも得ることが可能となっている。
前述したホイップアンテナ12、内蔵アンテナ13および外部アンテナ3を利用することにより、当該携帯用電子機器11は、所望の地上デジタルテレビジョン放送用電波を効率よく受信する。それら3つのアンテナによって受信された電波は、電気信号に変えられて、その後にアンテナ切替手段14を介してチューナ15に送られる。チューナ15は、当該受信電波の電気信号から所望のチャンネル(周波数)の電気信号を選別し、映像信号と音声信号とを分離すると、当該映像信号と音声信号とを制御手段16に伝送する。そして、制御手段16は、映像信号をディスプレイ17に伝送して所望の画像を表示させるとともに、チューナ15から得られた音声信号をスピーカ18に伝送して所望の音声を出力させる制御を行なう。
ここで、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aは、接続プラグ5cを介して当該携帯用電子機器11に接続された遠隔制御手段6を有しており、この遠隔制御手段6が、図1および図6に示すように、所望の地上デジタルテレビジョン放送用チャンネル(周波数)の選出や、地上デジタルテレビジョン放送の音量の調整を行なうためのスイッチ7A、7B、7C、7Dを有している。これにより、携帯用電子機器11に配設された制御用スイッチ(図示せず)を操作することなく、アンテナ内蔵ストラップ1Aのみにより、地上デジタルテレビジョン放送のチャンネル(周波数)や音量などを適宜選択することが可能となっている。
なお、前述した第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aにおいては、人体Hの首Nからストラップ部2aを懸架して利用することを想定して、そのストラップ部2aの長さが決められているが、図8に示すように、人体Hの手A(手首)からストラップ部2aを懸架して利用することを想定して、そのストラップ部2aの長さが決定されていても良い。
また、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aは、外部アンテナ3をISDB−T用アンテナとして形成しているが、この第1の実施形態においては、地上デジタルテレビジョン放送用電波の周波数帯域とは異なる周波数帯域の電波を外部アンテナ3が受信可能となるように、当該外部アンテナ3のダイポールアンテナ3b、3cの全長L1および無給電素子3dの全長L2を変更して、当該外部アンテナ3がISDB−T用アンテナと異なるように形成されていても良い。これは、以下に述べる第2から第4の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1B、1C、1Dも同様である。
(2)第2の実施形態
以下、図9を用いて、第2の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Bを説明する。ここで、図9は、第2の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Bに用いられる外部アンテナ3を示している。
第2の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Bは、ストラップ本体2、外部アンテナ3、接続線5および遠隔制御手段6を有して形成されている。ここで、ストラップ本体2、接続線5および遠隔制御手段6は、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aと同様にして形成されているが、外部アンテナ3のダイポールアンテナ3b、3cは、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aと一部異なって形成されている。
この外部アンテナ3のダイポールアンテナ3b、3cは、第1の実施形態と同様、アルミニウムや銅などの良導電性の金属を用いて、可撓性絶縁基板3a上に薄膜形成されているとともに、その全長L1が地上デジタルテレビジョン放送に用いられる第1の電波の波長の1/2倍程度の長さとなるように形成されている。また、このダイポールアンテナ3b、3cは、可撓性絶縁基板3aの長手方向と平行に形成されている。そして、給電線5aと接続された一方のダイポールアンテナ3bは、給電線5aとの接続部分に、矩形状のスリット3sを有して形成されている。このスリット3sの大きさは、ダイポールアンテナ3b、3cのインピーダンスが接続線5のインピーダンスと同程度となるようになっている。
なお、外部アンテナ3の無給電素子3dは、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aと同様にして形成されている。
次に、図9を用いて、第2の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Bの作用を説明する。
第2の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Bは、ストラップ本体2のストラップ部2a内部に外部アンテナ3を有している。この外部アンテナ3は、接続線5を介して携帯用電子機器11に接続することが可能となっている。
ここで、外部アンテナ3と接続線5とを接続するためにはインピーダンス整合を行なう必要があるが、接続線5が同軸ケーブルなどの一定のインピーダンスを有して形成された場合、インピーダンス整合を行なうことが困難である。また、接続線5がコプレーナ線路もしくはマイクロ・ストリップ線路を有して形成された場合、接続線5のみのインピーダンス調整によって当該インピーダンス整合を行なうことは可能であるが、インピーダンス調整を行なえる部分がさらに増えると、外部アンテナ3と接続線5とのインピーダンス整合がさらに行ない易くなる。
そこで、図9に示すように、給電線5aと接続された一方のダイポールアンテナ3bのスリット3sの大きさは、当該一方のダイポールアンテナ3bのインピーダンスが接続線5のインピーダンスと同程度となるようになっている。これによって、ダイポールアンテナ3b、3cの全長L1を変化させずに、その給電点Pの位置を調整することが可能となる。
すなわち、第2の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Bによって、同軸ケーブルなどのある一定のインピーダンスを有する接続線5を用いても、ダイポールアンテナ3b、3cと接続線5とのインピーダンス整合を容易に行なうことが可能となり、ダイポールアンテナ3b、3cから携帯用電子機器11までの信号伝送効率が向上する効果を奏する。
また、コプレーナ線路やマイクロ・ストリップ線路を有して接続線5が形成されていても、第2の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Bは、同様の効果を得ることが可能となっている。
(3)第3の実施形態
以下、図10および図11を用いて、第3の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Cを説明する。ここで、図10および図11は、第3の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Cに用いられる外部アンテナ3を示している。
第3の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Cは、ストラップ本体2、外部アンテナ3、接続線5および遠隔制御手段6を有して形成されている。ここで、ストラップ本体2および遠隔制御手段6は、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aと同様にして形成されているが、外部アンテナ3のダイポールアンテナ3b、3cおよび接続線5は、その接続部分において、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aと一部異なって形成されている。
外部アンテナ3は、図10および図11に示すように、第1の実施形態と同様、可撓性絶縁基板3a、ダイポールアンテナ3b、3cおよび無給電素子3dを有して形成されている。また、接続線5は、第1の実施形態と同様、同軸ケーブル、コプレーナ線路もしくはマイクロ・ストリップ線路を有して形成されている。
ここで、第3の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Cにおいては、一方のダイポールアンテナ3bと接続線5の給電線5aとの接続部分に、ジグザグ状のミアンダ線路Mが形成されている。また、他方のダイポールアンテナ3cと接続線5の接地線5bとの接続部分と、給電線5aからダイポールアンテナ3bまでの間に連設されたミアンダ線路(導体)Mとを、所定の距離D2だけ離間して形成することにより、線状のコンデンサCが形成されている。
なお、外部アンテナ3の無給電素子3dは、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aと同様にして形成されている。
次に、図10および図11を用いて、第3の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Cの作用を説明する。
第3の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Cは、ストラップ本体2のストラップ部2a内部に外部アンテナ3を有している。
ここで、第3の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Cに用いられている給電線5aは、図10および図11に示すように、ミアンダ線路Mを介して、一方のダイポールアンテナ3bに接続されており、当該接続線5の接地線5bは、線状のコンデンサCを介してダイポールアンテナ3cに接続されている。また、この線状のコンデンサCは、ミアンダ線路Mに所定の距離D2を空けて配設されている。また、この離間距離D2は、所望の静電容量となる距離に設定されている。このことから、ミアンダ線路Mのインダクタンスおよび線状のコンデンサCの静電容量を変化させて、当該ミアンダ線路Mおよび線状のコンデンサCが接続された外部アンテナ3の共振周波数を容易に調整することが可能となる。
すなわち、当該ミアンダ線路Mおよび線状のコンデンサCによって、第3の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Cは、地上デジタルテレビジョン放送用電波などの広範囲の周波数帯域を利用する電波の受信感度を容易に向上させることが可能となっている。
なお、第3の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Cは、ミアンダ線路Mおよび線状のコンデンサCを外部アンテナ3に接続して形成されているが、ミアンダ線路Mもしくは線状のコンデンサCのどちらか一方のみを外部アンテナ3に接続して形成されていても良い。その場合であっても、電波の受信感度を向上させることは可能である。
(4)第4の実施形態
以下、図12、図13および図14を用いて、第4の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Dを説明する。ここで、図12は、第4の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Dに用いられる外部アンテナ3を示している。
第4の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Dは、ストラップ本体2、外部アンテナ3、接続線5および遠隔制御手段6を有して形成されている。
ストラップ本体2および外部アンテナ3は、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aと同様にして形成されている。
接続線5は、図12に示すように、マイクロ・ストリップ線路を有して形成されている。
遠隔制御手段6は、図12に示すように、直流電流を供給する携帯用電子機器11の電源19から給電線6aを介して直列に接続された複数の抵抗の間およびその列の後端にそれぞれ接点8A、8B、8C、8Dを可撓性絶縁基板8a上に有している。また、これらの接点8A、8B、8C、8Dは、図13に示すように、ストラップ部2aに形成された入力面7a、7b、7c、7dの下方に配設されており、さらにその下方には、接地線5Cbとして用いられるマイクロ・ストリップ線路の平板状薄膜導体が配設されている。すなわち、第4の実施形態の遠隔制御手段6は、マイクロ・ストリップ線路の平板状薄膜導体として形成された接地線5Cbを共通電極として用いており、これらの接点8A、8B、8C、8Dと接地線5Cbとを有して構成されるスイッチ7A、7B、7C、7Dがメンブレンスイッチとなるように形成されている。
なお、入力面7a、7b、7c、7dに用いられるマーク、保護カバー4および接続プラグ5cは、第1の実施形態と同様にして形成されている。
次に、図12および図14を用いて、第4の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Dの作用を説明する。
第4の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Dの遠隔制御手段6は、図6に示すような接地導体19aに接続している接地線6bを別個に有さずに、接続線5の接地線5bを共通電極として用いている。たとえば、人体Hがストラップ部2aに形成された入力面7cを押下すると、その下方にある接点8cおよび接地線5bが接触し、携帯用電子機器11の電源19から供給された直流電流が、接点8cを介して、接地線5Cbに流れる。これによって、携帯用電子機器11の制御手段16は、遠隔制御手段6からの入力操作(入力面7cからの押下操作)を検出することが可能となっている。
すなわち、第4の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Dは、接続線5の接地線5bを遠隔制御手段6の共通電極として形成されていることから、遠隔制御手段6に用いられる部材を一部兼用することが可能となる。これにより、当該遠隔制御手段6を簡易な構造にすることが可能となる。
なお、第4の実施形態においては、接続線5がマイクロ・ストリップ線路を有して形成されている場合を例にとって説明したが、この接続線5は、同軸ケーブルもしくはコプレーナ線路を有して形成されていても良い。この場合には、接点8A、8B、8C、8Dと対向する位置に、接地線5bもしくは接地線5bと接続している導体を形成すればよい。
以上のことから、本発明のアンテナ内蔵ストラップによって、携帯用電子機器が所望の電波を効率よくダイバーシティ受信して、フェージングによる信号劣化を効果的に防止することが可能となる。これにより、当該携帯用電子機器等の受信感度が向上する効果を奏する。
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナによって、受信可能な周波数帯域が広くなるという効果を奏する。
さらに、アンテナ内蔵ストラップは、携帯用電子機器のチューナに接続された制御手段を制御する遠隔制御手段を有していることから、高い携帯性を有するアンテナ内蔵ストラップの利便性をさらに向上させることが可能となる効果を奏する。
なお、本発明は、前述した実施形態などに限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
本発明の各実施形態のアンテナ内蔵ストラップおよび携帯用電子機器の一態様を示した平面図 第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナに同軸ケーブルを有する接続線が接続された状態を示した平面図 第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナにコプレーナ線路を有する接続線が接続された状態を示した平面図 第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナにマイクロ・ストリップ線路を有する接続線が接続された状態を示した平面図;(a)外部アンテナの可撓性絶縁基板の一方の面(表面)から示す平面図、(b)外部アンテナの可撓性絶縁基板の他方の面(裏面)から示す平面図 図4(a)における5−5断面図 各実施形態のアンテナ内蔵ストラップの構造を示した概念的な回路図 各実施形態のアンテナ内蔵ストラップを人体の首から懸架した状態を示した概念図 本発明のアンテナ内蔵ストラップを人体の手首から懸架した状態を示した概念図 第2の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナに同軸ケーブルを有する接続線が接続された状態を示した平面図 第3の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナに同軸ケーブルを有する接続線が接続された状態を示した平面図 第3の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナにコプレーナ線路を有する接続線が接続された状態を示した平面図 第4の実施形態のアンテナ内蔵ストラップのコプレーナ線路を有する接続線の接地線と遠隔制御手段に備わる各接点と位置関係を示した平面図 図12の13−13断面図 遠隔制御手段のある入力面が押下された際の図13と同様の断面図
符号の説明
1 アンテナ内蔵ストラップ
2 ストラップ本体
2a ストラップ部
2b 結束部
2c 連結部
3 外部アンテナ
3a 可撓性絶縁基板
3b、3c ダイポールアンテナ
3d 無給電素子
3e 可撓性絶縁基板の一方の面(表面)
3f 可撓性絶縁基板の他方の面(裏面)
3S スリット
4 保護カバー
5 接続線
5A 同軸ケーブルを有する接続線
5B コプレーナ線路を有する接続線
5C マイクロ・ストリップ線路を有する接続線
5a 給電線
5b 接地線
5c 接続プラグ
6 遠隔制御手段
6a 給電線
6b 接地線
7A、7B、7C、7D スイッチ
7a、7b、7c、7d スイッチの入力面
8A、8B、8C、8D 接点
8a 各接点を有する可撓性絶縁基板
11 携帯用電子機器
11a 接続ソケット
11b (連結部の)取付孔
12 ホイップアンテナ
13 内蔵アンテナ
14 アンテナ切替手段
15 チューナ
16 制御手段
17 ディスプレイ
18 スピーカ
19 電源
C 線状のコンデンサ
D1 ダイポールアンテナから無給電素子までの離間距離
D2 ミアンダ線路(導体)Mと線状のコンデンサCとの離間距離
M ミアンダ線路
P 給電点

Claims (10)

  1. 中空紐の両端付近を結束して環状に形成されているとともに、当該環が人体の首から懸架可能となるような大きさを有して形成されているストラップ部と、アンテナを有する携帯用電子機器を前記ストラップ部の一部分に連結させる連結部とを有するストラップ本体と、
    前記ストラップ部の内部に配設された可撓性絶縁基板上に、前記ストラップ部の長手方向と平行に配設されているダイポールアンテナと、前記ダイポールアンテナから所望の間隔だけ離して前記ダイポールアンテナの長手方向と平行に配設されている無給電素子とを有して形成されている外部アンテナと、
    前記携帯用電子機器に接続された給電線と接地線とを有して形成されているとともに、前記ダイポールアンテナにそれぞれ接続されている接続線と
    を備えていることを特徴とするアンテナ内蔵ストラップ。
  2. 前記接続線は、同軸ケーブルを有して形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ内蔵ストラップ。
  3. 前記接続線は、前記可撓性絶縁基板上に形成されたコプレーナ線路を有して形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ内蔵ストラップ。
  4. 前記ダイポールアンテナは、その一方が前記可撓性絶縁基板上の表面に、その他方が前記可撓性絶縁基板上の裏面に配設されるように形成されており、
    前記接続線は、前記可撓性絶縁基板上に形成されたマイクロ・ストリップ線路を有して形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ内蔵ストラップ。
  5. 前記ダイポールアンテナは、前記給電線に接続された部分にスリットを有して形成されている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のアンテナ内蔵ストラップ。
  6. 前記給電線は、ミアンダ線路を介して前記ダイポールアンテナに接続されている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のアンテナ内蔵ストラップ。
  7. 前記接地線は、前記給電線から前記ダイポールアンテナまでの間に連設された導体に近接して配設されている線状のコンデンサを介して前記ダイポールアンテナに接続されている
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のアンテナ内蔵ストラップ。
  8. 前記ストラップ本体は、前記携帯用電子機器に内蔵されたチューナを制御する遠隔制御手段を有している
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のアンテナ内蔵ストラップ。
  9. 前記遠隔制御手段は、前記接地線もしくは接地線に接続された導体を共通電極として形成されている
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のアンテナ内蔵ストラップ。
  10. 前記外部アンテナは、地上デジタルテレビジョン放送用電波を受信するISDB−T用アンテナとなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のアンテナ内蔵ストラップ。
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