JP2006318105A - 監視システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 監視システムは、オンラインデータを収集してハードディスク7に保存する監視機能3を有するサーバ装置1と、このサーバ装置1に電源供給する電源装置9とを備え、電源装置9は、この電源装置9への入力電圧の低下を検出する入力電圧喪失検出機能8を有し、この入力電圧喪失検出機能8は、電源装置9への入力電圧の低下を検出したとき、入力電圧喪失通知をサーバ装置1に出力し、サーバ装置1の監視機能3は、収集したオンラインデータを揮発メモリ5の監視機能管理領域6に一時的に格納しておいて、この格納したオンラインデータをハードディスク7に保存処理すると共に、入力電圧喪失通知を受けたときは、ハードディスク7への保存処理を停止するようにした。
【選択図】図1
Description
通常、ハードディスクを備えたサーバ装置において、一つの機能がハードディスクへデータを書き込む場合は、以下の処理が行われる。
(1)当該機能が、OSに対してハードディスクへのデータの書き込み要求を発行する。(2)OSは、当該機能から受け取ったデータを揮発メモリ上のOS管理領域内のハードディスク入出力バッファに書き込み、当該機能に対してデータ書き込み完了通知を発行する。(3)OSは、設定された遅延時間以内に、かつハードディスク入出力バッファの容量を超えないように、ハードディスク入出力バッファ内のデータを実際にハードディスクに書き込む。
上記(2)(3)の処理は、サーバ装置内の揮発性メモリとの比較で低速な記録装置であるハードディスクを効率的に利用するために、必要不可欠な処理であり、OSの一般的な機能となっている。
電源装置が電力供給を停止している間は、サーバ装置が停止しているため、オンラインデータの収集・保存は、当然停止する。このときの電源断時に正しい手順で、つまりハードディスク入出力バッファの内容が正しくハードディスクに書き込まれた後に電源が切られた場合は、ハードディスクに保存済みのデータの信頼性については問題ない。
しかし、システムが安全に停止されなかった場合は、サーバ装置内の機能は、正常にデータを保存したと認識しているにもかかわらず、実際にはまだハードディスクには書き込まれておらず、データが喪失してしまったり、保存したデータが部分的に破壊されるなどデータの信頼性低下が問題となる。
例えば、2台のサーバ装置により冗長構成のシステムを構築する場合、一方のサーバ装置で不慮の電源断が起こり、その時ハードディスクに保存しようとしていたデータの一部が破壊された場合、もう一方の正常に動作しているサーバ装置が保存しているデータと不一致が発生することになる。監視システムのサーバ装置の場合、突然の電源断に対する信頼性が求められるのは、当然のことである。
図1は、この発明の実施の形態1による監視システムを示す構成図である。
図1において、サーバ装置1は、サーバ装置1上の各機能やデータの入出力の管理を行うOS2と、オンラインデータを収集してハードディスク7に保存する監視機能3(監視手段)と、OS2及び監視機能3が描き込まれているフラッシュディスク4と、オンラインデータを一時格納する監視機能管理領域6を含む揮発メモリ5とを有している。このサーバ装置1に電源を供給する電源装置9には、電源装置9への入力電圧の低下を検出する入力電圧喪失検出機能8(入力電圧喪失検出手段)が設けられている。
サーバ装置1上の各機能やデータの入出力の管理を行うOS2と、オンラインデータを収集し、保存する監視機能3は、フラッシュディスク4に書き込まれており、サーバ装置1の起動時にフラッシュディスク4から読み込まれて機能する。
監視機能3は、収集したオンラインデータをまず揮発性メモリ5上の監視機能管理領域6へ格納する。監視機能3がハードディスク7へのデータ保存処理を実行すると、ハードディスク書き込み要求が監視機能管理領域6のデータと共にOS2へ渡され、OS2によってハードディスク7への書き込みが行われる。
入力電圧喪失検出機能8は、電源装置9への入力電圧の低下を検出すると、入力電圧喪失通知を監視機能3に通知する。電源装置9への入力電圧が喪失した場合でも、電源装置9がサーバ装置1へ供給する電力は瞬時に喪失するのではなく、一定時間は供給することができる。
OS2及び監視機能3は、フラッシュディスク4から読み込まれて起動するものであり、監視機能3がハードディスク7に保存するオンラインデータ以外には、フラッシュディスク4またはハードディスク7へ書き込みを行うことはないため、電源装置9からの電力供給停止により動作を停止しても問題は生じない。
一方、監視機能3の保存するオンラインデータは、入力電圧喪失検出機能8からの入力電圧喪失通知により、すでに監視機能管理領域6に格納されたオンラインデータのハードディスク7への保存処理を完了し、ハードディスク7への保存処理を停止しているため、電源装置9からの電力供給停止時にハードディスク7への書き込みは行っておらず、動作を停止してもオンラインデータが破壊されることはない。
図2は、この発明の実施の形態2による監視システムを示す構成図である。
図2において、1〜9は図1におけるものと同一のものである。図2では、揮発メモリ5にOS管理領域10を設けている。
図3は、この発明の実施の形態2による監視システムの監視機能の処理を示すフローチャートである。
実施の形態2では、監視機能3がハードディスク7へのデータ保存処理を実行すると、ハードディスク書き込み要求が、監視機能管理領域6のデータと共にOS2へ渡される。
OS2は、ハードディスク書き込み要求を受け取ると、受け取ったデータを揮発性メモリ5上のOS管理領域10に保存し、実際にハードディスク7への書き込みを行う前に、監視機能3に書き込み完了通知を返す。監視機能3は、OS2から書き込み完了通知を受け取ることにより、ハードディスク7へのデータ書き込みが完了したものと認識し、次の処理に移る。
OS2は、設定された最大遅延時間に達した場合や、OS管理領域10の容量を超える場合など、あらかじめ定められた条件に従ったタイミングで、OS管理領域10上のデータを実際にハードディスク7へ書き込む。
OS2は、OS管理領域10のオンラインデータのフラッシュ要求を受けると、OS管理領域10上にあるハードディスク7への未書き込みデータを実際にハードディスク7へ書き込む。その後、電源装置9からの電力供給が停止し、サーバ装置1のOS2及び監視機能3は、動作を停止する。
監視機能3の保存するオンラインデータは、入力電圧喪失検出機能8からの入力電圧喪失通知により、すでにハードディスク7への保存処理を停止しているため、電源装置9からの電力供給停止時にハードディスク7への書き込みは行っておらず、動作を停止してもオンラインデータが破壊されることはない。
また、OS管理領域10にあるハードディスク未書き込みのデータは、入力電圧喪失検出機能8からの入力電圧装置通知を受け取った監視機能3からのフラッシュ要求により、すでにハードディスク7への書き込みが完了しているため、データが喪失されることはない。
監視機能3は、オンラインデータを収集し、収集したオンラインデータを揮発メモリ5の監視機能管理領域6に一時格納する(ステップS1)。次いで、監視機能管理領域6に格納したオンラインデータをハードディスク7への保存処理を行う(ステップS2)。この保存処理では、ハードディスク書き込み要求が、監視機能管理領域6のデータと共にOS2へ渡され、OS2は、ハードディスク書き込み要求を受け取ると、受け取ったデータを揮発性メモリ5上のOS管理領域10に保存し、実際にハードディスク7への書き込みを行う前に、監視機能3に書き込み完了通知を返す。
次いで、OS2からの書込み完了通知の受信(ステップS3)した後、入力電圧喪失検出機能8からの入力電圧喪失通知の受信(ステップS4)により、ハードディスク7への保存処理を停止し(ステップS5)、OS2に対して、フラッシュ要求を行う(ステップS6)。
図4は、この発明の実施の形態3による監視システムの監視機能の処理を示すフローチャートである。
実施の形態3では、実施の形態2において、監視機能3がn個(nは2以上の整数)のオンラインデータを同一時刻に収集した場合の処理についてのものである。この場合に、監視機能3は、監視機能管理領域6内でn個のオンラインデータをm個(mは2以上n以下の整数)に分割する。
監視機能3は、まず、1番目の分割データについて、ハードディスク7へのデータ保存処理を実行し、ハードディスク書き込み要求が監視機能管理領域6の1番目の分割データと共にOS2へ渡される。OS2は、ハードディスク書き込み要求を受け取ると、受け取ったデータを揮発性メモリ5上のOS管理領域10に保存し、実際にハードディスク7への書き込みを行う前に、監視機能3に書き込み完了通知を返す。監視機能3は、OS2から書き込み完了通知を受け取ると、OS管理領域10のオンラインデータのフラッシュ要求をOS2に通知する。
p番目(pは1以上m−1以下の整数)の分割データのハードディスク7への保存処理中に、電源装置9への入力電圧が低下し、入力電圧喪失検出機能8から入力電圧喪失通知を受け取ると、監視機能3は、p番目の分割データのハードディスク7への保存処理を停止し、p+1番目以降の分割データを破棄する。その後、電源装置9からの電力供給が停止し、サーバ装置1のOS2及び監視機能3は、動作を停止する。
監視機能3は、オンラインデータを収集し、収集したオンラインデータを揮発メモリ5の監視機能管理領域6に一時格納する(ステップS11)。次いで、監視機能管理領域6に格納したオンラインデータをm個に分割する(ステップS12)。次いで、分割したオンラインデータのハードディスク7への保存処理を行う(ステップS13)。この保存処理では、ハードディスク書き込み要求が、監視機能管理領域6の分割データと共にOS2へ渡され、OS2は、ハードディスク書き込み要求を受け取ると、受け取ったデータを揮発性メモリ5上のOS管理領域10に保存し、実際にハードディスク7への書き込みを行う前に、監視機能3に書き込み完了通知を返す。
次いで、OS2からの書込み完了通知を受信(ステップS14)した後、OS2に対して分割データのフラッシュ要求を行う(ステップS15)。次いで、入力電圧喪失検出機能8からの入力電圧喪失通知を受信すれば(ステップS16)、ハードディスク7への保存処理を停止し(ステップS17)、入力電圧喪失通知を受信しなければ、全分割データの保存処理が完了するまで、ステップS11〜ステップS16を繰り返す(ステップS18)。
5 揮発メモリ、6 監視機能管理領域、7 ハードディスク、
8 入力電圧喪失検出機能、9 電源装置、10 OS管理領域。
Claims (3)
- オンラインデータを収集してハードディスクに保存する監視手段を有するサーバ装置と、このサーバ装置に電源供給する電源装置とを備えた監視システムにおいて、上記電源装置への入力電圧の低下を検出する入力電圧喪失検出手段を備え、上記入力電圧喪失検出手段は、上記入力電圧の低下を検出したとき、入力電圧喪失通知を上記監視手段に出力し、上記監視手段は、上記収集したオンラインデータを揮発メモリに一時的に格納し、この格納したオンラインデータを上記ハードディスクに保存処理すると共に、上記入力電圧喪失検出手段から入力電圧喪失通知を受けたときは、上記ハードディスクへの保存処理を停止することを特徴とする監視システム。
- 上記監視手段によるハードディスクへのオンラインデータの保存処理は、オペレーティングシステムに上記オンラインデータを渡し、オペレーティングシステムによって上記ハードディスクに書き込むことによって実行され、上記監視手段は、上記入力電圧喪失通知を受けたときは、上記オペレーティングシステムに対して、上記ハードディスクに未書込みのオンラインデータを上記ハードディスクに書き込むことを要求することを特徴とする請求項1記載の監視システム。
- 上記監視手段によるハードディスクへのオンラインデータの保存処理は、上記揮発メモリに一時的に格納したオンラインデータを分割して、各分割データを順次、オペレーティングシステムに渡し、オペレーティングシステムによって上記ハードディスクに書き込むことによって実行され、上記監視手段は、上記入力電圧喪失通知を受けたときは、上記オペレーティングシステムに対して、上記ハードディスクに未書込みの分割データを上記ハードディスクに書き込むことを要求することを特徴とする請求項1記載の監視システム。
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