JP2006316800A - ジャッキ装置 - Google Patents

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正典 八島
Setsu Miura
節 三浦
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Osaka Jack Manufacturiung Co Ktd
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    • F15B15/00Fluid-actuated devices for displacing a member from one position to another; Gearing associated therewith
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Abstract

【課題】 低推力で高速度や低速度で高推力が必要なプレス機械等に用いられ、ポンプや制御弁等から成るパワーユニットを用いずに、閉回路型流体給排手段つまりダイレクトドライブボリュームコントロール(DDV)方式の流体源を用いたジャッキ装置に於て、嵩低くコンパクトに形成できると共に、コストの低減を図る。
【解決手段】 二重シリンダ2、第一弁手段3、第二弁手段4、閉回路型流体給排手段5とで構成し、とりわけ大小二つのシリンダA,Bを内外二重に組合わせて二重シリンダ2にすると共に、第一弁手段3と第二弁手段4とを設けて閉回路型流体給排手段5を単一にする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば低推力で高速度や低速度で高推力が必要なプレス機械等に用いられ、ポンプや制御弁等から成るパワーユニットを用いずに、閉回路型流体給排手段つまりダイレクトドライブボリュームコントロール(DDV)方式の流体源を用いたジャッキ装置の改良に関する。
従来、この種のジャッキ装置としては、例えば特許文献1乃至特許文献3に記載されたものが知られている。
この様なものは、大小二つのシリンダを上下に連接すると共に、各シリンダ毎に閉回路型流体給排手段を設けた構造を呈している。
特開2004−337867号公報 特開2004−337868号公報 特開2004−337869号公報
ところが、この様なものは、二つのシリンダを上下に連接しているので、嵩高になると共に、各シリンダ毎に閉回路型流体給排手段が必要であったので、コストが高く付く難点があった。
本発明は、叙上の問題点に鑑み、これを解消する為に創案されたもので、その課題とする処は、嵩低くコンパクトに形成できると共に、コストの低減を図る事ができるジャッキ装置を提供するにある。
本発明のジャッキ装置は、基本的には、大小の両ロッド型シリンダが内外に組み合わされて大きい両ロッド型シリンダの大シリンダと小さい両ロッド型シリンダの小ロッドが固定側に固定されると共に小さい両ロッド型シリンダの小シリンダを兼ねる大きい両ロッド型シリンダの大ロッドが昇降されて上下の大流体室と上下の小流体室が形成された二重シリンダと、二重シリンダの上大流体室と下大流体室を通断する第一弁手段と、上小流体室と下大流体室を通断すると共にこの通断と同期して下小流体室と上大流体室を通断する第二弁手段と、上小流体室と下小流体室に流体を給排する閉回路型流体給排手段と、から構成した事に特徴が存する。
第一弁手段に依り上大流体室と下大流体室を連通させると共に、第二弁手段に依り上小流体室と下大流体室を遮断させると同時に下小流体室と上大流体室を遮断させた後、閉回路型流体圧給排手段に依り下小流体室に流体を供給すると同時に上小流体室から流体を排出すると、大ロッドが低推力且つ高速度で下降される。
この時、下大流体室の流体は、大ピストンに依り加圧されるが、第一弁手段に依り上大流体室と下大流体室が連通されているので、上大流体室に移行される。
第一弁手段に依り上大流体室と下大流体室を遮断させると共に、第二弁手段に依り上小流体室と下大流体室を連通させると同時に下小流体室と上大流体室を連通させた後、閉回路型流体圧給排手段に依り下小流体室に流体を供給すると同時に上小流体室から流体を排出すると、大ロッドが高推力且つ低速度で下降される。
この時、下小流体室に供給された流体は、第二弁手段に依り下小流体室と上大流体室が連通されているので、上大流体室に達して大ピストンを押し下げる。下大流体室の流体は、大ピストンの押し下げに依り加圧され、第二弁手段に依り上小流体室と下大流体室が連通されているので、上小流体室に達した後にここから排出される。
第一弁手段に依り上大流体室と下大流体室を連通させると共に、第二弁手段に依り上小流体室と下大流体室を遮断すると同時に下小流体室と上大流体室を遮断した後、流体圧供給手段に依り上小流体室に流体を供給すると同時に下小流体室から流体を排出すると、大ロッドが高推力且つ低速度で上昇される。
この時、上小流体室に供給された流体は、第二弁手段に依り上小流体室と下大流体室が連通されているので、下大流体室に達して大ピストンを押し上げる。上大流体室の流体は、大ピストンの押し上げに依り加圧され、第二弁手段に依り下小流体室と上大流体室が連通されているので、下小流体室に達した後にここから排出される。
第一弁手段に依り上大流体室と下大流体室を連通させると共に、第二弁手段に依り上小流体室と下大流体室を遮断させると同時に下小流体室と上大流体室を遮断させた後、閉回路型流体圧給排手段に依り上小流体室に流体を供給すると同時に下小流体室から流体を排出すると、大ロッドが低推力且つ高速度で上降される。
この時、上大流体室の流体は、大ピストンに依り加圧されるが、第一弁手段に依り上大流体室と下大流体室が連通されているので、下大流体室に移行される。
二重シリンダは、固定側に固定された大シリンダと、大シリンダに上下方向に摺動可能に設けられた大ピストンと、大ピストンに設けられた上下の大ロッドと、大ピストンと上下の大ロッドに依り形成される小シリンダと、小シリンダに上下方向に摺動可能に設けられた小ピストンと、小ピストンに設けられて上側のものが固定側に固定された上下の小ロッドと、大ピストンの上側に形成された上大流体室と、大ピストンの下側に形成された下大流体室と、小ピストンの上側に形成された上小流体室と、小ピストンの下側に形成された下小流体室とを備えているのが好ましい。この様にすると、全体をコンパクトに構成でき、プレス機械等への設置が容易に行える。
大ピストン及び小ピストンは、夫々上下の受圧面積が等しくされているのが好ましい。この様にすると、流体の給排量を等しくでき、アキュムレータやプレフィル弁やタンク等を設ける必要がなくなる。
第一弁手段は、大ピストンに形成されて上大流体室と下大流体室を連通させる第一通路と、第一通路を開閉する第一弁体と、大シリンダに上下方向に摺動可能に貫通されて第一弁体に連結された第一弁棒と、小シリンダに設けられて第一弁棒を作動させる第一アクチェータとを備えているのが好ましい。この様にすると、第一通路の長さを短くできると共に、ここを流れる流体量を少なくでき、それだけ応答性を高める事ができる。
第二弁手段は、小シリンダに形成されて上小流体室と下大流体室を連通させる第二通路と、小シリンダに形成されて下小流体室と上大流体室を連通させる第三通路と、第二通路を開閉する第一電磁弁と、第一電磁弁と同期して第三通路を開閉する第二電磁弁とを備えているのが好ましい。この様にすると、第一電磁弁と第二電磁弁を外部に設ける事ができ、これのメンテナンスが容易に行える。
第二弁手段は、小シリンダに形成されて上小流体室と下大流体室を連通させる第二通路と、小シリンダに形成されて下小流体室と上大流体室を連通させる第三通路と、第二通路を開閉する第二弁体と、第三通路を開閉する第三弁体と、大シリンダと大ピストンに上下方向に摺動可能に貫通されて第二弁体と第三弁体に連結された第二弁棒と、小シリンダに設けられて第二弁棒を作動させる第二アクチェータとを備えているのが好ましい。この様にすると、第二通路や第三通路の長さを短くできると共に、ここを流れる流体量を少なくでき、それだけ応答性を高める事ができる。又、単一のアクチェータで二つの弁体を作動させるので、構造が簡略化されてコストの低減を図る事ができる。
閉回路型流体給排手段は、回転駆動されるモータと、モータに依り正逆回転されるポンプと、ポンプの一方の油口と上小流体室を連通する第四通路と、ポンプの一方の油口と下小流体室を連通させる第五通路とを備えているのが好ましい。この様にすると、上小流体室及び下小流体室の容量より小さいポンプでも駆動する事ができる。
閉回路型流体給排手段は、回転駆動されるモータと、モータの回転運動を直線運動に変換する運動変換機構と、運動変換機構に依り直動される両ロッド型シリンダと、両ロッド型シリンダの一方の流体室と上小流体室を連通する第四通路と、両ロッド型シリンダの他方の流体室と下小流体室を連通する第五通路とを備えているのが好ましい。この様にすると、容易に高圧流体を発生させる事ができる。
本発明に依れば、次の様な優れた効果を奏する事ができる。
(1) 二重シリンダ、第一弁手段、第二弁手段、閉回路型流体給排手段とで構成し、とりわけ大小二つのシリンダを内外二重に組合わせて構成すると共に、第一弁手段と第二弁手段とを設けて閉回路型流体給排手段を単一にしたので、嵩低くコンパクトに形成できる。
(2) 大小二つのシリンダを内外二重に組合わせて構成すると共に、第一弁手段と第二弁手段とを設けて閉回路型流体給排手段を単一にしたので、コストの低減を図る事ができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第一例に係るジャッキ装置の高速下降状態を示す略式縦断正面図。図2は、低速下降状態を示す図1と同様図。図3は、低速上昇状態を示す図1と同様図。図4は、高速上昇状態を示す図1と同様図である。
ジャッキ装置1は、二重シリンダ2、第一弁手段3、第二弁手段4、閉回路型流体圧給排手段5からその主要部が構成されて居り、例えばプレス機械等に適用される。ジャッキ装置1は、この例では、各図の上方を上として縦向きに設置されている。
二重シリンダ2は、大小の両ロッド型シリンダA,Bが内外に組み合わされて大きい両ロッド型シリンダAの大シリンダ6と小さい両ロッド型シリンダBの小ロッド11が固定側に固定されると共に小さい両ロッド型シリンダBの小シリンダ9を兼ねる大きい両ロッド型シリンダAの大ロッド8が昇降されて上下の大流体室12,13と上下の小流体室14,15が形成されたもので、この例では、プレス機械のフレーム等の固定側Cに固定された大シリンダ6と、大シリンダ6に上下方向に摺動可能に設けられた大ピストン7と、大ピストン7に設けられた上下の大ロッド8と、大ピストン7と上下の大ロッド8に依り形成される小シリンダ9と、小シリンダ9に上下方向に摺動可能に設けられた小ピストン10と、小ピストン10に設けられて上側のものが固定側Cに固定された上下の小ロッド11と、大ピストン7の上側に形成された上大流体室12と、大ピストン7の下側に形成された下大流体室13と、小ピストン10の上側に形成された上小流体室14と、小ピストン10の下側に形成された下小流体室15とを備えている。
下大ロッド8は、下小ロッド11を内包すべく中空状にされて下端が蓋体16に依り閉塞されている。蓋体16には、図略しているが、プレス型等が取り付けられる。
大ピストン7及び小ピストン10は、上下の受圧面積が等しくされている。つまり、上下の大ロッド8を同径にする事に依り大ピストン7の上下の受圧面積が等しくされていると共に、上下の小ロッド11を同径にする事に依り小ピストン10の上下の受圧面積が等しくされている。
大シリンダ6と大ピストン7と上下の大ロッド8は、大きい両ロッド型シリンダAを為していると共に、小シリンダ9と小ピストン10と上下の小ロッド11は、小さい両ロッド型シリンダBを為して居り、大ピストン7と上下の大ロッド8は、小シリンダ9を兼用している。
第一弁手段3は、二重シリンダ2の上大流体室12と下大流体室13を通断するもので、この例では、大ピストン7に形成されて上大流体室12と下大流体室13を連通させる第一通路17と、第一通路17を開閉する第一弁体18と、大シリンダ6に上下方向に摺動可能に貫通されて第一弁体18に連結された第一弁棒19と、小シリンダ9に設けられて第一弁棒19を作動させる第一アクチェータ20とを備えている。
第一通路17は、大ピストン7の円周等分箇所に複数(二つ)だけ軸方向に穿設されている。
第一弁体18は、上大流体室12内に設けられてグローブ弁形式にしてあり、第一通路17に対向してこれと同数(二つ)だけ設けられて居り、第一通路17を開放する開弁位置と第一通路17を閉塞する閉弁位置とをとり得る様にしてある。
第一弁棒19は、第一弁体18に呼応して複数(二つ)だけ設けられて居り、その下端には、第一弁体18が搖動可能に連結(ピン結合)され、大シリンダ6の上壁を上下方向に摺動可能に貫通している。
第一アクチェータ20は、エアシリンダにしてあり、小シリンダ9を為す上大ロッド8の上部にブラケット21を介して第一弁棒19と同数(二つ)だけ設けられて居り、そのピストンロッドには、第一弁棒19が連結されている。第一アクチェータ20は、図略しているが、制御弁を介して加圧空気発生源に接続されて居り、制御弁に依り制御される様になっている。
第二弁手段4は、上小流体室14と下大流体室13を通断すると共にこの通断と同期して下小流体室と15上大流体室12とを通断するもので、この例では、小シリンダ9に形成されて上小流体室14と下大流体室13を連通させる第二通路22と、小シリンダ9に形成されて下小流体室15と上大流体室12を連通させる第三通路23と、第二通路22を開閉する第一電磁弁24と、第一電磁弁24と同期して第三通路23を開閉する第二電磁弁25とを備えている。
第二通路22と第三通路23は、小シリンダ9に穿設されていると共に、一部が配管に依りこれの外部に形成されている。
第一電磁弁24及び第二電磁弁25は、小シリンダ9の外部等に設けられて居り、第二通路22及び第三通路23の配管部分に介設されている。両電磁弁24,25は、図略しているが、同期して開閉すべくそのソレノイドが制御器を介して電源に接続されている。
閉回路型流体給排手段5は、上小流体室14と下小流体室15に流体を給排するもので、この例では、回転駆動されるモータ26と、モータ26に依り正逆回転されるポンプ27と、ポンプ27の一方の油口と上小流体室14を連通させる第四通路28と、ポンプ27の他方の油口と下小流体室15を連通させる第五通路29とを備えている。
モータ26は、電動機であるサーボモータにしてあり、固定側Cに設けられている。モータ26は、図略しているが、制御器を介して電源に接続されて居り、制御器に依り回転方向と回転速度が制御される様になっている。
ポンプ27は、二方向吐出型の定容量型油圧ポンプにしてあり、固定側Cに設けられている。
第四通路28と第五通路29は、小ピストン10及び小ロッド11に穿設されていると共に、一部が配管に依りこれらの外部に形成されている。
而して、大シリンダ6と大ピストン7との間、大シリンダ6と大ロッド8との間、小シリンダ9と小ピストン10との間、小シリンダ9と小ロッド11との間、大シリンダ6と第一弁棒18との間の各摺動箇所には、シール材が介設されている。
上大流体室12、下大流体室13、上小流体室14、下小流体室と15、第一通路17、第二通路22、第三通路23、第四通路27、第五通路28等には、作動油等の流体が満たされている。
次に、この様な構成に基づいてその作用を述解する。
図1〜図4は、ジャッキ装置1をプレス機械に適用した場合の作動を例示している。
図1に示す如く、第一弁手段3の第一弁体18を開弁させる事に依り上大流体室12と下大流体室13を連通させると共に、第二弁手段4の第一電磁弁24及び第二電磁弁25を閉弁させる事に依り上小流体室14と下大流体室13を遮断させると同時に下小流体室15と上大流体室12を遮断させた後、閉回路型流体給排手段5のポンプ27に依り下小流体室15に流体を供給すると同時に上小流体室14から流体を排出すると、大ロッド8が低推力且つ高速度で下降される。
この時、下大流体室13の流体は、大ピストン7に依り加圧されるが、第一弁手段3に依り上大流体室12と下大流体室13が連通されているので、上大流体室12に移行される。
図2に示す如く、第一弁手段3の第一弁体18を閉弁させる事に依り上大流体室12と下大流体室13を遮断させると共に、第二弁手段4の第一電磁弁24及び第二電磁弁25を開弁させる事に依り上小流体室14と下大流体室13を連通させると同時に下小流体室15と上大流体室12を連通させた後、閉回路型流体給排手段5のポンプ27に依り下小流体室15に流体を供給すると同時に上小流体室14から流体を排出すると、大ロッド8が高推力且つ低速度で下降される。
この時、下小流体室15に供給された流体は、第二弁手段4の第二電磁弁25に依り下小流体室15と上大流体室12が連通されているので、上大流体室12に達して大ピストン7を押し下げる。下大流体室13の流体は、大ピストン7の押し下げに依り加圧され、第二弁手段4の第一電磁弁24に依り上小流体室14と下大流体室13が連通されているので、上小流体室14に達した後にここから排出される。
図3に示す如く、第一弁手段3の第一弁体18を閉弁させる事に依り上大流体室12と下大流体室13を遮断させると共に、第二弁手段4の第一電磁弁24及び第二電磁弁25を開弁させる事に依り上小流体室14と下大流体室13を連通させると同時に下小流体室15と上大流体室12を連通させた後、閉回路型流体給排手段5のポンプ27に依り上小流体室14に流体を供給すると同時に下小流体室15から流体を排出すると、大ロッド8が高推力且つ低速度で上昇される。
この時、上小流体室14に供給された流体は、第二弁手段4の第一電磁弁24に依り上小流体室14と下大流体室13が連通されているので、下大流体室13に達して大ピストン7を押し上げる。上大流体室12の流体は、大ピストン7の押し上げに依り加圧され、第二弁手段4の第二電磁弁25に依り下小流体室15と上大流体室12が連通されているので、下小流体室15に達した後にここから排出される。
図4に示す如く、第一弁手段3の第一弁体18を開弁させる事に依り上大流体室12と下大流体室13とを連通させると共に、第二弁手段4の第一電磁弁24及び第二電磁弁25を閉弁させる事に依り上小流体室14と下大流体室13を遮断させると同時に下小流体室15と上大流体室12を遮断させた後、閉回路型流体給排手段5のポンプ27に依り上小流体室14に流体を供給すると同時に下小流体室15から流体を排出すると、大ロッド8が低推力且つ高速度で上降される。
この時、上大流体室12の流体は、大ピストン7に依り加圧されるが、第一弁手段3に依り上大流体室12と下大流体室13が連通されているので、下大流体室13に移行される。
図4の状態から、閉回路型流体給排手段5のポンプ27の吐出方向を切換えると、図1の状態に戻す事ができ、この様な一連の動作が繰り返して行われる。
この例では、図1と図4に示す状態が低推力で高速度の移動つまり早送りが行われると共に、図2と図3に示す状態が低速度で高推力の移動つまり加圧が行われる様にしてある。これらのストロークは、第一弁手段3の第一弁体18と第二弁手段4の第一電磁弁24及び第二電磁弁25の作動時期に依り任意に変える事ができる。
この様なものは、次の利点がある。
(1) 早送り機構を内蔵して居り、早送り時には、内部で流体を循環させる様にしているので、プレフィル弁が不要となる。
(2) 早送り時及び加圧時共に、流体の入る量と出る量が同一なため、タンクのない閉回路にする事ができる。
(3) 内部で流体の方向を切換える事に依り任意の位置で早送りと加圧とを切換える事ができると共に、流体の流量を制御する事に依り微妙な昇圧や減圧制御が可能になる。
(4) 上昇時には、内部で流体の方向を切換える事に依り高速と低速との切換が容易に行える。
(5) 二重シリンダの作動時のみにポンプが作動させるので、タンクや制御弁等が不要となり、省エネルギ、低騒音、少発熱、省スペースが可能になる。
次に、本発明の第二例を、図5に基づいて説明する。
図5は、本発明の第二例に係るジャッキ装置を示す略式縦断正面図である。
第二例は、第二弁手段4を第一例とは異ならせたものである。
つまり、第二弁手段4は、小シリンダ9に形成されて上小流体室14と下大流体室13を連通させる第二通路22と、小シリンダ9に形成されて下小流体室15と上大流体室12を連通させる第三通路23と、第二通路22を開閉する第二弁体30と、第三通路23を開閉する第三弁体31と、大シリンダ6と大ピストン7に上下方向に摺動可能に貫通されて第二弁体30と第三弁体31に連結された第二弁棒32と、小シリンダ9に設けられて第二弁棒32を作動させる第二アクチェータ33とを備えている。
第二弁体30は、上大流体室12内に設けられてスライド弁形式にしてあり、環状を呈し、小シリンダ9である上大ロッド8の外側に摺動可能に外嵌されて第二通路22を開放する開弁位置と第二通路22を閉塞する閉弁位置とをとり得る様にしてある。
第三弁体31は、下大流体室13内に設けられてスライド弁形式にしてあり、環状を呈し、小シリンダ9である下大ロッド8の外側に摺動可能に外嵌されて第三通路23を開放する開弁位置と第三通路23を閉塞する閉弁位置とをとり得る様にしてある。
第二弁棒32は、複数(二つ)だけ設けられて居り、第二弁体30の開閉と第三弁体31の開閉とが同期すべく連結されると共に、第一通路17と干渉しない様に大ピストン7と大シリンダ6の上壁とを上下方向に摺動可能に貫通している。
第二アクチェータ33は、エアシリンダにしてあり、小シリンダ9である上大ロッド8の上部に設けられたブラケット21に第二弁棒32と同数(二つ)だけ設けられて居り、そのピストンロッドには、第二弁棒32に連結されている。第二アクチェータ33は、図略しているが、制御弁を介して加圧空気発生源に接続されて居り、制御弁に依り制御される様になっている。
次に、本発明の第三例を、図6に基づいて説明する。
図6は、本発明の第三例に係るジャッキ装置を示す略式縦断正面図である。
第三例は、閉回路型流体給排手段5を第一例とは異ならせたものである。
つまり、閉回路型流体給排手段5は、回転駆動されるモータ34と、モータ34の回転運動を直線運動に変換する運動変換機構35と、運動変換機構35に依り直動される両ロッド型シリンダ36と、両ロッド型シリンダ36の一方の流体室37と上小流体室14を連通する第四通路28と、両ロッド型シリンダ36の他方の流体室38と下小流体室15を連通する第五通路29とを備えている。
流体室37及び流体室38の最大容量は、上小流体室14及び下小流体室15の最大容量と同等以上にすると共に、両ロッド型シリンダ36と小さい両ロッド型シリンダBの両端死点位置は、同期する様にして置くのが望ましい。
次に、本発明の第四例を、図7に基づいて説明する。
図7は、本発明の第四例に係るジャッキ装置を示す略式縦断正面図である。
第四例は、第二弁手段4と閉回路型流体給排手段5を第一例とは異ならせたものである。
つまり、第二弁手段4は、小シリンダ9に形成されて上小流体室14と下大流体室13を連通させる第二通路22と、小シリンダ9に形成されて下小流体室15と上大流体室12を連通させる第三通路23と、第二通路22を開閉する第二弁体30と、第三通路23を開閉する第三弁体31と、大シリンダ6と大ピストン7に上下方向に摺動可能に貫通されて第二弁体30と第三弁体31に連結された第二弁棒32と、小シリンダ9に設けられて第二弁棒32を作動させる第二アクチェータ33とを備えていると共に、閉回路型流体給排手段5は、回転駆動されるモータ34と、モータ34の回転運動を直線運動に変換する運動変換機構35と、運動変換機構35に依り直動される両ロッド型シリンダ36と、両ロッド型シリンダ36の一方の流体室37と上小流体室14を連通する第四通路28と、両ロッド型シリンダ36の他方の流体室38と下小流体室15を連通する第五通路29とを備えている。
尚、ジャッキ装置1は、先の例では、縦向きであったが、これに限らず、例えば横向きや斜め向き等でも良い。
モータ26は、先の例では、電動機であったが、これに限らず、例えばエアモータ等でも良い。
第一弁手段3は、先の例では、第一通路17を大ピストン7に形成したが、これに限らず、例えば大シリンダ6に形成しても良い。
第一弁手段3は、先の例では、第一弁体18と第一弁棒19と第一アクチェータ20を備えたものであったが、これに限らず、例えば電磁弁等を用いても良い。
第二弁手段4は、第一例及び第二例では、二つの電磁弁24,25を用いたが、これに限らず、例えば単一の電磁弁等を用いても良い。
本発明の第一例に係るジャッキ装置の高速下降状態を示す略式縦断正面図。 低速下降状態を示す図1と同様図。 低速上昇状態を示す図1と同様図。 高速上昇状態を示す図1と同様図。 本発明の第二例に係るジャッキ装置を示す略式縦断正面図。 本発明の第三例に係るジャッキ装置を示す略式縦断正面図。 本発明の第四例に係るジャッキ装置を示す略式縦断正面図。
符号の説明
1…ジャッキ装置、2…二重シリンダ、3…第一弁手段、4…第二弁手段、5…閉回路型流体給排手段、6…大シリンダ、7…大ピストン、8…大ロッド、9…小シリンダ、10…小ピストン、11…小ロッド、12…上大流体室、13…下大流体室、14…上小流体室、15…下小流体室、16…蓋体、17…第一通路、18…第一弁体、19…第一弁棒、20…第一アクチェータ、21…ブラケット、22…第二通路、23…第三通路、24…第一電磁弁、25…第二電磁弁、26…モータ、27…流体圧ポンプ、28…第四通路、29…第五通路、30…第二弁体、31…第三弁体、32…第二弁棒、33…第二アクチェータ、34…モータ、35…運動変換機構、36…両ロッド型シリンダ、37…流体室、38…流体室、A…大きい両ロッド型シリンダ、B…小さい両ロッド型シリンダ、C…固定側。

Claims (8)

  1. 大小の両ロッド型シリンダが内外に組み合わされて大きい両ロッド型シリンダの大シリンダと小さい両ロッド型シリンダの小ロッドが固定側に固定されると共に小さい両ロッド型シリンダの小シリンダを兼ねる大きい両ロッド型シリンダの大ロッドが昇降されて上下の大流体室と上下の小流体室が形成された二重シリンダと、二重シリンダの上大流体室と下大流体室を通断する第一弁手段と、上小流体室と下大流体室を通断すると共にこの通断と同期して下小流体室と上大流体室を通断する第二弁手段と、上小流体室と下小流体室に流体を給排する閉回路型流体給排手段と、から構成した事を特徴とするジャッキ装置。
  2. 二重シリンダは、固定側に固定された大シリンダと、大シリンダに上下方向に摺動可能に設けられた大ピストンと、大ピストンに設けられた上下の大ロッドと、大ピストンと上下の大ロッドに依り形成される小シリンダと、小シリンダに上下方向に摺動可能に設けられた小ピストンと、小ピストンに設けられて上側のものが固定側に固定された上下の小ロッドと、大ピストンの上側に形成された上大流体室と、大ピストンの下側に形成された下大流体室と、小ピストンの上側に形成された上小流体室と、小ピストンの下側に形成された下小流体室とを備えている請求項1に記載のジャッキ装置。
  3. 大ピストン及び小ピストンは、夫々上下の受圧面積が等しくされている請求項1に記載のジャッキ装置。
  4. 第一弁手段は、大ピストンに形成されて上大流体室と下大流体室を連通させる第一通路と、第一通路を開閉する第一弁体と、大シリンダに上下方向に摺動可能に貫通されて第一弁体に連結された第一弁棒と、小シリンダに設けられて第一弁棒を作動させる第一アクチェータとを備えている請求項1に記載のジャッキ装置。
  5. 第二弁手段は、小シリンダに形成されて上小流体室と下大流体室を連通させる第二通路と、小シリンダに形成されて下小流体室と上大流体室を連通させる第三通路と、第二通路を開閉する第一電磁弁と、第一電磁弁と同期して第三通路を開閉する第二電磁弁とを備えている請求項1に記載のジャッキ装置。
  6. 第二弁手段は、小シリンダに形成されて上小流体室と下大流体室を連通させる第二通路と、小シリンダに形成されて下小流体室と上大流体室を連通させる第三通路と、第二通路を開閉する第二弁体と、第三通路を開閉する第三弁体と、大シリンダと大ピストンに上下方向に摺動可能に貫通されて第二弁体と第三弁体に連結された第二弁棒と、小シリンダに設けられて第二弁棒を作動させる第二アクチェータとを備えている請求項1に記載のジャッキ装置。
  7. 閉回路型流体給排手段は、回転駆動されるモータと、モータに依り正逆回転されるポンプと、ポンプの一方の油口と上小流体室を連通する第四通路と、ポンプの一方の油口と下小流体室を連通させる第五通路とを備えている請求項1に記載のジャッキ装置。
  8. 閉回路型流体給排手段は、回転駆動されるモータと、モータの回転運動を直線運動に変換する運動変換機構と、運動変換機構に依り直動される両ロッド型シリンダと、両ロッド型シリンダの一方の流体室と上小流体室を連通する第四通路と、両ロッド型シリンダの他方の流体室と下小流体室を連通する第五通路とを備えている請求項1に記載のジャッキ装置。

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