JP2006313050A - 超臨界冷凍サイクルおよび車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 コンプレッサ100の吐出側からガスクーラ6の入口までの間の吐出側圧力を検出して膨張弁40Bの開度を調整する場合でも、減圧装置40Bを適正な開度に制御して、クールダウン時間を短縮する。
【解決手段】 エバポレータ9直後の空気温度から推定される低圧側圧力より吐出側圧力が最小となる膨張弁40Bの開度を算出してその開度を最大開度とし(S14)、以降膨張弁40Bの開度を最大開度以下の範囲で制御する。
これによれば、エバポレータ9直後の空気温度が高く、コンプレッサ100起動時に低圧側圧力が臨界圧力を越える圧力となる場合でも、吐出側圧力が最小となる膨張弁40Bの開度を超えることがないため、吐出側圧力を検出して膨張弁40Bの開度を制御しても、過度に膨張弁40Bが開いて低圧側の圧力がなかなか下がらず、吹き出し温度の低下が遅れるといった問題を無くすことができる。
【選択図】 図4
【解決手段】 エバポレータ9直後の空気温度から推定される低圧側圧力より吐出側圧力が最小となる膨張弁40Bの開度を算出してその開度を最大開度とし(S14)、以降膨張弁40Bの開度を最大開度以下の範囲で制御する。
これによれば、エバポレータ9直後の空気温度が高く、コンプレッサ100起動時に低圧側圧力が臨界圧力を越える圧力となる場合でも、吐出側圧力が最小となる膨張弁40Bの開度を超えることがないため、吐出側圧力を検出して膨張弁40Bの開度を制御しても、過度に膨張弁40Bが開いて低圧側の圧力がなかなか下がらず、吹き出し温度の低下が遅れるといった問題を無くすことができる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上にまでなる蒸気圧縮式の超臨界冷凍サイクルに関するものである。
超臨界冷凍サイクルでは、ガスクーラ後の冷媒温度に対して冷凍サイクルのCOP(成績係数)が最大となる高圧側圧力となるように膨張弁の開度を制御する方式が下記の特許文献1で提案されている。
特許第2931668号公報
冷房運転と暖房運転とを切り換える車両用空調装置に用いる超臨界冷凍サイクルなどでは、冷房時・暖房時ともに同一のセンサで高圧側圧力を検出することができるようコンプレッサの吐出側配管などに圧力センサを設けることが望ましい。しかしながら、次のような問題点がある。
車両を炎天下に放置した場合、車室内の空気は60℃以上にも達するため、コンプレッサの起動直後は、高圧側・低圧側とも臨界圧力以上で作動する。低圧側が超臨界状態の場合、コンプレッサは通常の作動状態よりも高密度の冷媒を吸入するため、サイクルの冷媒循環量が著しく多くなる。これにより減圧装置の上流に有るガスクーラでの圧力損失も、通常より著しく大きくなってしまう。
図9は、膨張弁(減圧装置)開度に対する各部の圧力変化を表したグラフであり、炎天下放置後の運転状態(実線)と、通常時の低圧側圧力が低い運転状態(破線)とを比較したものである。通常時の運転状態では、低圧側圧力が臨界圧力(本例はCO2冷媒であり、約7.3MPa)より充分に低いため、減圧装置の開度を大きくすると冷媒流量は徐々に増加する。このため、ガスクーラの圧損(吐出圧力−ガスクーラ出口圧力)が膨張弁で減圧される圧力よりも充分に小さく、膨張弁開度を大きくすると、膨張弁での減圧量(ガスクーラ出口圧力−吸入圧力)の減少とともに吐出圧力も単調に低下して行く。
これに対して低圧側圧力が臨界圧力を越えるような場合は冷媒流量が著しく多くなるため、ガスクーラでの圧損が膨張弁で減圧される圧力値と大差ないくらいの圧力にまで上昇してしまう。このため、膨張弁の開度を大きくして膨張弁での減圧量を減らしても、冷媒流量の急増によってガスクーラで圧損が増加する量が、膨張弁の減圧量の低減分を上回ってしまう。その結果、膨張弁の開度を大きくすると、途中から逆に吐出圧力がかえって上昇してしまう現象が発生する(図9中の吐出圧力の実線参照)。
通常、膨張弁制御は高圧側圧力が目標圧力より高い場合は開度を大きく、目標圧力より低い場合は開度を小さくして目標圧力と一致するように制御しているため、膨張弁開度を大きくしても吐出圧力が上昇する現象が発生すると、膨張弁開度が全開状態に固定され、かえって吐出圧力が上昇してしまうという問題がある。この結果、膨張弁開度が全開状態で固定されることで、適正に膨張弁開度を調整した場合よりもクールダウン時の低圧側圧力の低下が遅くなり、吹き出し温度の低下が遅れるという問題がある。
図10は、従来の制御における車室内温度60℃から冷房起動後の温度と圧力の変化をとったグラフである。本例ではコンプレッサの起動10秒後に吐出圧力が目標高圧(本例では13.5MPa)を超えたため、膨張弁は全開まで開いているが、冷媒流量が急増するためガスクーラ出口圧力が低く、ガスクーラでの圧力損失が非常に大きくなっていることが分かる。
これにより膨張弁が全開状態でも吐出圧力が低下せず、目標高圧以上となっているため膨張弁も全開のままの状態が続いている。このように膨張弁の開度が過度に大きいため低圧圧力も高く、1分後の吹き出し温度が31℃、エバポレータ後の空気温度で24.6℃までしか低下していない。
本発明は、上記従来の問題に鑑みて成されたものであり、その目的は、コンプレッサの吐出側からガスクーラの入口までの間の吐出側圧力を検出して減圧装置の開度を調整する場合でも、減圧装置を適正な開度に制御して、クールダウン時間を短縮することのできる超臨界冷凍サイクルおよび車両用空調装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項18に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上にまでなる蒸気圧縮式の超臨界冷凍サイクルにおいて、
冷媒圧縮機(100)の吐出側から冷媒放熱器(6)の入口までの間の吐出側圧力を検出して、この検出圧力を目標圧力とするように減圧装置(40B、50)の開度を調整する吐出側圧力制御手段と、
起動初期に、減圧装置(40B,50)の開度を、制限値に調整した後、吐出側圧力制御手段による調整を許容する制限手段とを備えることを特徴としている。
冷媒圧縮機(100)の吐出側から冷媒放熱器(6)の入口までの間の吐出側圧力を検出して、この検出圧力を目標圧力とするように減圧装置(40B、50)の開度を調整する吐出側圧力制御手段と、
起動初期に、減圧装置(40B,50)の開度を、制限値に調整した後、吐出側圧力制御手段による調整を許容する制限手段とを備えることを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、起動初期に減圧装置の開度を強制的に制限でき、その開度が冷凍サイクルの状態に対して過剰に開かれることによる不具合を抑えることができる。特に、高温状態からの起動時に減圧装置の開度が過大となりクールダウンが阻害されることが抑制される。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の超臨界冷凍サイクルにおいて、制限手段は、高温状態からの起動初期に、減圧装置(40B,50)の開度を、制限値に調整した後、吐出側圧力制御手段による調整を許容することを特徴としている。この請求項2に記載の発明によれば、高温状態からの起動時にのみ制限を可能とすることができる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の超臨界冷凍サイクルにおいて、制限手段は、制限値を、起動後の制限期間に小さく、その後の吐出側圧力制御手段による調整を許容するときに大きく設定することを特徴としている。この請求項3に記載の発明によれば、制限値を継続的に与えながら、サイクルの起動初期の制限期間にのみ、実質的にて、制限を可能とすることができる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の超臨界冷凍サイクルにおいて、さらに、制限手段による制限の前に、起動直後に減圧装置(40B,50)の開度を無制限として冷媒圧縮機(100)を運転する無制限運転手段を備えることを特徴としている。この請求項4に記載の発明によれば、起動直後に無制限にサイクルを運転することができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の超臨界冷凍サイクルにおいて、制限手段は、減圧装置(40B,50)の開度を、無制限のときの開度から、徐々に制限値に向けて変化させることを特徴としている。この請求項5に記載の発明によれば、無制限状態から制限状態への変化を滑らかにできる。
また、請求項6に記載の発明では、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の超臨界冷凍サイクルにおいて、制限手段は、超臨界冷凍サイクルの状態を検出する検出手段と、この検出状態に応じて吐出側圧力が低くなる減圧装置(40B,50)の開度を制限値として設定する制限値設定手段とを備えることを特徴としている。この請求項6に記載の発明によれば、制限値を超臨界冷凍サイクルの状態に応じて吐出側圧力が低くなるように設定することができる。
また、請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の超臨界冷凍サイクルにおいて、制限値設定手段は、高圧側圧力を最小となる減圧装置(40B,50)の開度を制限値として設定することを特徴としている。この請求項7に記載の発明によれば、高圧側圧力を最小とするように制限値が設定される。
また、請求項8に記載の発明では、請求項6または請求項7のいずれか1項に記載の超臨界冷凍サイクルにおいて、検出手段は、低圧側圧力を示す状態を検出することを特徴としている。この請求項8に記載の発明によれば、低圧側圧力を示す状態を検出することで、クールダウンが阻害される程度に応じて制限値を設定できる。
低圧側圧力を示す状態としては、低圧側圧力を直接的にあるいは間接的に示す超臨界冷凍サイクルの状態を採用することができる。例えは、請求項9に記載の発明では、請求項8に記載の超臨界冷凍サイクルにおいて、検出手段は、低圧側圧力を冷媒蒸発器(9)直後の空気温度より推定することを特徴としている。また、請求項10に記載の発明では、請求項8に記載の超臨界冷凍サイクルにおいて、検出手段は、低圧側圧力を外気温度より推定することを特徴としている。
また、請求項11に記載の発明では、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上にまでなるとともに、冷媒圧縮機(100)の吐出側から冷媒放熱器(6)の入口までの間の吐出側圧力を検出して減圧装置(40B、50)の開度を調整する蒸気圧縮式の超臨界冷凍サイクルにおいて、
低圧側冷媒圧力より吐出側圧力が最小となる減圧装置(40B、50)の開度を算出してその開度を最大開度とし(S14)、以降減圧装置(40B、50)の開度を最大開度以下の範囲で制御することを特徴としている。
低圧側冷媒圧力より吐出側圧力が最小となる減圧装置(40B、50)の開度を算出してその開度を最大開度とし(S14)、以降減圧装置(40B、50)の開度を最大開度以下の範囲で制御することを特徴としている。
この請求項11に記載の発明によれば、冷媒蒸発器(9)直後の空気温度が高く、冷媒圧縮機(100)起動時に低圧側圧力が臨界圧力を越える圧力となる場合でも、吐出側圧力が最小となる減圧装置(40B、50)の開度を超えることがないため、吐出側圧力を検出して減圧装置(40B、50)の開度を制御しても、過度に減圧装置(40B、50)が開いて低圧側の圧力がなかなか下がらず、吹き出し温度の低下が遅れるといった問題を無くすことができる。
低圧側圧力を示す状態としては、低圧側圧力を直接的にあるいは間接的に示す超臨界冷凍サイクルの状態を採用することができる。例えは、請求項12に記載の発明では、請求項11に記載の超臨界冷凍サイクルにおいて、低圧側圧力を冷媒蒸発器(9)直後の空気温度より推定することを特徴とする。また、請求項13に記載の発明では、請求項11に記載の超臨界冷凍サイクルにおいて、低圧側圧力を外気温度より推定することを特徴としている。
また、請求項14に記載の発明では、請求項11ないし請求項13のいずれか1項に記載の超臨界冷凍サイクルにおいて、最大開度の算出は、冷媒圧縮機(100)起動後で減圧装置(40B、50)を全開として所定時間経過した後に行うことを特徴としている。これは、起動直後には温度や圧力が急激に変化して不安定であるため、やや安定するまでの初期時間(実際には10秒程度)をとったものである。この請求項14に記載の発明によれば、温度や圧力が安定してくるので算出する最大開度の精度を良くすることができる。
また、請求項15に記載の発明では、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上にまでなるとともに、冷媒圧縮機(100)の吐出側から冷媒放熱器(6)の入口までの間の吐出側圧力を検出して減圧装置(40B、50)の開度を調整する蒸気圧縮式の超臨界冷凍サイクルにおいて、
冷媒放熱器(6)の出口から冷媒蒸発器(9)の入口までの間に、減圧装置(40B、50)以外に冷媒流量を制限する冷媒流量絞り部(55)を設けたことを特徴としている。
冷媒放熱器(6)の出口から冷媒蒸発器(9)の入口までの間に、減圧装置(40B、50)以外に冷媒流量を制限する冷媒流量絞り部(55)を設けたことを特徴としている。
この請求項15に記載の発明によれば、冷媒流量が過大となって吐出側圧力が上昇することを防止することができる。また、本請求項の発明は全くの機械的な対応であるため制御は従来のままで良く、対応が容易である。
また、請求項16に記載の発明では、請求項15に記載の超臨界冷凍サイクルにおいて、冷媒流量絞り部(55)を、膨張弁(40)の冷媒入口側、もしくは冷媒出口側に一体に構成したことを特徴としている。この請求項16に記載の発明によれば、構成および対応が容易である。
また、請求項17に記載の発明では、請求項15に記載の超臨界冷凍サイクルにおいて、冷媒流量絞り部(55)を、エジェクタ(50)の冷媒入口側、もしくは冷媒出口側に一体に構成したことを特徴としている。この請求項17に記載の発明によれば、構成および対応が容易である。
また、請求項18に記載の発明では、請求項1ないし請求項17のいずれか1項に記載の超臨界冷凍サイクルを車両用空調装置に適用したことを特徴としている。この請求項18に記載の発明によれば、炎天下の駐車などで車室内温度(冷媒蒸発器(9)直後の空気温度)の高い状態から冷房を開始するうえで、クールダウン時間を短縮することができる。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について添付した図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る車両用空調装置1の模式図であり、図2は、図1の車両用空調装置1に適用される減圧装置としての膨張弁40を用いた超臨界冷凍サイクルの模式図である。また図3は、車両用空調装置1の制御系の模式図である。車両用空調装置1は、車両の車室内を空調する。
以下、本発明の実施の形態について添付した図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る車両用空調装置1の模式図であり、図2は、図1の車両用空調装置1に適用される減圧装置としての膨張弁40を用いた超臨界冷凍サイクルの模式図である。また図3は、車両用空調装置1の制御系の模式図である。車両用空調装置1は、車両の車室内を空調する。
空気通路を成す空調ケーシング2の空気上流側部位には、車室内空気を吸入するための内気吸入口3と車室外空気を吸入するための外気吸入口4とが形成されるとともに、これらの吸入口3・4の開口割合を調節する内外気調節手段としての吸入口切換ドア5が設けられている。
この吸入口切換ドア5の下流側部位には、空気中の塵埃を取り除く図示しないフィルタおよび遠心多翼ファンによるブロワ7が配設されており、このブロワ7によって両吸入口3・4から吸入された空気が、後述する各吹出口14・15・17に向けて送風されている。
そして、ブロワ7の空気下流側には、空気冷却手段を成すエバポレータ(冷媒蒸発器)9が配設されており、ブロワ7によって送風された空気は全てこのエバポレータ9を通過する。なお、エバポレータ9は、ブロワ7で送風される空気と熱交換して冷媒を蒸発させることにより冷凍能力(冷房能力)を発揮するとともに、高圧側の冷媒圧力が冷媒(本実施形態では、二酸化炭素)の臨界圧力以上となる蒸気圧縮式の超臨界冷凍サイクル(以下、冷凍サイクルと略す。)の低圧側の熱交換器である。
また、エバポレータ9の空気下流側には、空気加熱手段を成す車室内ガスクーラ10が配設されている。この車室内ガスクーラ10は、後述するコンプレッサ(冷媒圧縮機)100で圧縮されて高温・高圧となった冷媒を、ブロワ7で送風される空気と熱交換して放熱することによって暖房能力を発揮するものであり、冷凍サイクルの高圧側の熱交換器である。なお、冷凍サイクルについては後述する。
そして、空調ケーシング2の最下流側部位には、車室内乗員の上半身に向けて空調空気を吹き出すためのフェイス吹出口14と、車室内乗員の足元に向けて空調空気を吹き出すためのフット吹出口15と、フロントガラス16の内面に向かって空調空気を吹き出すためのデフロスタ吹出口17とが形成されている。
そして、上記各吹出口14・15・17の空気上流側部位には、各吹出口14・15・17の開口度合いを調節して吹出モードを切り換える吹出モード切換ドア18〜20が配設されている。なお、これらの吹出モード切換ドア18〜20と先の吸入口切換ドア5とは、サーボモータなどの図示しない駆動手段M1・M2により開閉制御され、駆動手段M1・M2、ブロワ7のモータM3は、図3に示すように、電子制御装置(以下、ECUと略す。)21によって制御されている。
次に、図2の超臨界冷凍サイクルについて説明する。超臨界冷凍サイクルは、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上にまでなる蒸気圧縮式の超臨界冷凍サイクルである。100は、図示しない走行用エンジンから駆動力を得て冷媒を吸入圧縮するコンプレッサ(冷媒圧縮機)であり、このコンプレッサ100は、プーリ101を介して駆動力を得ている。なお、プーリ101は、駆動力を断続可能に伝達するクラッチ手段としての電磁クラッチであっても良い。
なお、コンプレッサ100は、走行用エンジンから駆動力を得て稼動しているため回転数、すなわち吐出する冷媒流量を制御するのが難しいため、制御装置としてのECU21からの信号によって圧縮容量を可変できる周知の外部可変式の可変容量型コンプレッサを用いており、110は容量可変用の制御バルブである。
10は車室内暖房に使用する前述の車室内ガスクーラ、6はコンプレッサ100から吐出される高温・高圧の冷媒と送風ファン11で送風される外気との間で熱交換して冷媒を冷却する車室外ガスクーラ(冷媒放熱器)、9は車室内冷房に使用する前述のエバポレータであり、60はエバポレータ9から流出した冷媒を液相冷媒と気相冷媒とに分離して気相冷媒をコンプレッサ100の吸入側に流出するとともに、冷凍サイクル内の余剰冷媒を液相冷媒で蓄える気液分離手段としてのアキュムレータである。エバポレータ9は冷媒蒸発器である。
なお、車室内ガスクーラ10と車室外ガスクーラ6との間には、暖房運転時に冷媒を減圧する減圧装置としての暖房用膨張弁40Aが設けられているとともに、冷房運転時に車室内ガスクーラ10と暖房用膨張弁40Aとをバイパスさせるバイパス流路12が設けられており、バイパス流路12は電磁弁8Aで開閉されるようになっている。
また、車室外ガスクーラ6とエバポレータ9との間には、冷房運転時に冷媒を減圧する減圧装置としての冷房用膨張弁40Bが設けられているとともに、暖房運転時に冷房用膨張弁40Bとエバポレータ9とをバイパスさせるバイパス流路13が設けられており、バイパス流路13は電磁弁8Bで開閉されるようになっている。なお、両膨張弁40A・40Bは、ECU21からの信号によって弁開度を可変できる周知の電気式膨張弁で構成している。
超臨界冷凍サイクルに配されるセンサ群として、26はエバポレータ9直後の空気温度を検出する冷却温度センサ、27は高圧側圧力を検出するための圧力センサであり、本実施例では暖房運転時・冷房運転時ともに高圧側圧力を検出できるようコンプレッサ100の吐出配管部に取付けている。28は車室外ガスクーラ6の出口冷媒温度を検出するための冷媒温度センサ、29は車室内ガスクーラ10直後の空気温度を検出する加熱温度センサ、30は車室内ガスクーラ10の出口冷媒温度を検出するための冷媒温度センサである。
ECU21には、乗員が希望する車温度を乗員が設定入力する温度設定手段22の設定温度Tset、車室内空気の温度を検出する内気温度センサ(内気温度検出手段)23の検出温度Tin、車室外空気の温度を検出する外気温度センサ(外気温度検出手段)24の検出温度Tout、車室内に降り注がれる日射量を検出する日射量センサ25の検出値、エバポレータ9を通過した直後の空気温度を検出する冷却温度センサ(温度検出手段)26の検出温度Te、および車室内ガスクーラ10を通過した直後の空気温度を検出する加熱温度センサ29からの温度などの空調センサ信号が入力されている。
他に、高圧側圧力を検出する圧力センサ27からの圧力値、車室外ガスクーラ6の出口冷媒温度を検出する冷媒温度センサ28からの温度、車室内ガスクーラ10の出口冷媒温度を検出する冷媒温度センサ30からの温度などの冷凍サイクルセンサ信号が入力されている。また、出力としては、先に述べたモータM1〜M3の他に、車室外ガスクーラ6への送風ファン11のモータM4、電磁弁8A・8B、膨張弁40A・40B、コンプレッサ100の制御バルブ110などへ制御出力を出している。
次に、上記構成による作動の概要を説明する。本実施形態の車両用空調装置は、図2の冷凍サイクルにおいて冷房運転および暖房運転を行う。まず冷房運転は、ECU21により電磁弁8Aを開、電磁弁8Bを閉の状態(図2の実線側流路)とした後、コンプレッサ100により高温・高圧に圧縮された冷媒を、電磁弁8Aを通して直接車室外ガスクーラ6に流して外気との熱交換を行い、冷媒を冷却する。
冷却された冷媒を膨張弁40Bで減圧することにより低圧・低温の冷媒とし、エバポレータ9でブロワ7により送風される空気と熱交換させて車室内を冷房する。エバポレータで蒸発した冷媒は、アキュムレータ60で気相冷媒と液相冷媒とを分離し、気相冷媒のみがコンプレッサ100に吸引される。
より具体的には、冷却温度センサ26により、エバポレータ9の出口空気温度を検出し、目標空気温度と一致するようにコンプレッサ100の吐出容量を調整する。但し、高圧側圧力が目標制御圧力を超えて上場する場合は、吹き出し温度制御に優先してコンプレッサ容量を減少させて異常高圧を防止するようになっている。
つまり、高圧側圧力が許容圧力を越える場合はコンプレッサ100の吐出容量を減少させる制御となっている。また、車室外ガスクーラ6出口の冷媒温度センサ28の検出値により、冷凍サイクルのCOPが最大となる目標高圧を算出し、圧力センサ27の検出値が目標高圧と一致するように膨張弁40Bの開度を調整するようになっている。
本実施形態で冷房運転での起動時の制御を、図4のフローチャートにて説明する。図4は、本発明の第1実施形態における車両用空調装置1の制御フローを示すフローチャートである。まず、ステップS11では、冷房運転が選択されているので電磁弁8Aを開、電磁弁8Bを閉の状態に駆動する。次にステップS12では、膨張弁40Bを全開位置に駆動し、その後にコンプレッサ100を起動する。そしてステップS13では、膨張弁40Bの全開を所定時間保持して冷凍サイクルの安定を待つ。
ステップS13では、膨脹弁40Bの開度は無制限の状態とされる。この状態では、膨張弁40Bの開度を全開状態とすることに代えて、後述する吐出側圧力に応じた開度としても良い。超臨界冷凍サイクルが高温状態から起動される場合、吐出側圧力に応じて与えられる圧力は、全開か、ほぼ全開の開度とされる。このステップS13により、無制限運転手段が提供される。ステップS13により、図5に図示される起動直後の一定期間の全開状態が得られる。
そしてステップS14では、エバポレータ9直後の冷却温度センサ26の検出値から推定される低圧側冷媒圧力と、コンプレッサ100の回転数とから冷媒流量を求め、その時に吐出圧力が最小となる膨張弁40Bの最大開度を算出する。この最大開度は、膨脹弁40Bの開度として許容される最大の開度であって、制限開度とも呼ばれる。
ステップS15では、膨脹弁40Bの開度が徐々に絞られる。膨脹弁40Bの開度は、ステップS13によって全開とされていたから、ステップS14により算出された最大開度、すなわち制限開度に向かって徐々に小さくされてゆく。このとき、制限期間が始まっている。膨脹弁40Bの開度は、吐出側圧力に応じて与えられるであろう全開よりも小さい制限値に制限される。膨脹弁40Bの開度は、予め設定された速さで徐々に絞られてゆく。このゆっくりとした縮小制御は、制限期間の一部として実行される。
ステップS16では、膨脹弁40Bの実際の開度が最大開度に到達したか否かが判定される。膨脹弁40Bの開度が最大開度以上の間は、ステップS13・S14を繰り返す。膨脹弁40Bの開度が最大開度を下回るとNOに分岐し、ステップS17へ進む。ステップS14からS16までの制御により制限手段の一部が提供される。
ステップS14からS16により、図5に図示される膨脹弁開度のゆっくりとした上昇が実現される。図5の最上段には、最大開度が示されている。起動直後は、ステップS13の機能によって、開度は、実線で示されるように全開状態に維持されている。ステップS13が終了すると、開度は、所定量ステップ状に減少され、さらにステップS15の提供する機能によって徐々に減少される。
一方で、ステップS14で演算される最大開度は、後述する図9に示される吐出側圧力が最小となる開度がサイクルの運転につれて徐々に移動することに伴って徐々に上昇する。具体的には、サイクルの運転がすすむにつれて、サイクルの状態が高温起動直後の状態から通常起動直後の状態に変化してゆく。この状態の変化が、低圧側圧力の変化として現れ、ステップS14での演算に影響を与えて、最大開度を変化させる。徐々に上昇する最大開度と、ステップS15の作用によって徐々に低下する膨脹弁の開度とが交差すると、ステップS17へ進むこととなる。
ステップS17では、車室外ガスクーラ6出口の冷媒温度センサ28の検出値により、冷凍サイクルのCOPが最大となる目標高圧を算出する。いわゆる最適高圧制御(Pd制御)である。そしてステップS18では、圧力センサ27の検出値と算出した目標高圧とから膨張弁40Bの目標開度を算出する。
ステップS19では、算出した目標開度が先に算出した最大開度よりも小さいか否かの判定を行う。ステップS19での判定結果がYESで、算出した目標開度が最大開度よりも小さい場合はステップS20へと進み、膨張弁40Bの開度を算出した目標開度へと徐々に変更する。
また、ステップS19での判定結果がNOで、算出した目標開度が最大開度と同等以上の場合はステップS21へと進み、膨張弁40Bの開度を最大開度へと徐々に変更する。起動後は、最大開度が徐々に上昇しているので、目標開度が最大開度を超えることがある。例えば、炎天下に車両を長時間放置した後などの高温起動時である。しかし、このステップS19が制限手段として機能するため、膨脹弁40Bの開度が吐出側圧力に応じた開度になることを阻止する。
したがって、高温起動時には、ステップS19によって、さらに所定の期間の間は制限期間が継続される。やがて、最大開度が十分に上昇すると、ステップS17で与えられる目標開度は最大開度以下を維持するようになる。この結果、ステップS15によるゆっくりとした開度を絞る制御と、最大開度による上限制限制御とによる開度制限は終了し、高圧側の吐出側圧力に応じたフィードバック制御による開度調整へと移行する。
この結果、起動初期に、減圧装置40Bの開度を制限値に調整し、その制限期間の経過後に、吐出側圧力に応じた制御による調整が許容される。ステップS22では、ステップS14と同様にして最大開度を算出する。その後、ステップS17に戻り、以降はステップS17以下のステップを繰り返して吐出圧力を目標圧力に一致させるものである。
図5は、図4の制御における車室内温度60℃から冷房起動後の温度と圧力の変化をとったグラフである。吐出圧力はコンブレッサ110出口の冷媒圧力、ガスクーラ出口圧力は車室外ガスクーラ6出口の冷媒圧力を示し、エバポレータ後温度(6点)はエバポレータ9直後の空気温度を、平均吹き出し温度は各吹出し口の平均空気温度を示している。また、膨張弁40Bの開度は、電気式膨張弁の駆動信号を示しており、図5の下側が全開(100%)、上方向に開度が減少して0%点で閉弁となることを示している。
本実施形態では、起動時は電磁弁8A・8Bを冷房モードに駆動した後、膨張弁40Bを全開状態(100%)に保持して、コンプレッサ100を起動し、膨張弁開度を全開にて10秒間保持した後、算出した最大開度まで(本実施例では約50%)まで徐々に駆動している。
その後、吐出圧力を目標圧力(本実施例では13.5MPa)と一致するように膨張弁開度を調整するという制御を行った結果、低圧側圧力および吹き出し温度が速やかに低下し、1分後の吹き出し温度が24℃、エバポレータ後の空気温度で16.8℃まで冷却することができている。
次に、暖房運転での作動は、ECU21により電磁弁8Aを閉、電磁弁8Bを開の状態(図2の破線側流路)とした後、コンプレッサ100により高温・高圧に圧縮された冷媒を車室内ガスクーラ10に流し、ブロワ7により送風される空気と熱交換して車室内に送風される空気を加熱して暖房を行う。
車室内ガスクーラ10で熱交換した冷媒は、膨張弁40Aで減圧して低圧・低温の冷媒とし、車室外ガスクーラ6で送風ファン11により送風される外気と熱交換して冷媒を蒸発させる。蒸発した冷媒はバイパス流路13の電磁弁8Bを通り、アキュムレータ60で気相冷媒と液相冷媒とを分離して気相冷媒のみがコンプレッサ100に吸引される。
ECU21は、加熱温度センサ29により、車室内ガスクーラ10の出口空気温度を検出し、目標温度と一致するようにコンプレッサ100の吐出容量を調整するとともに、車室内ガスクーラ10の出口冷媒温度を冷媒温度センサ30で検出して冷凍サイクルのCOPが最大となる目標高圧を算出、圧力センサ27の検出値が目標高圧と一致するように膨張弁40Aの開度を調整する。但し、高圧側圧力が目標制御圧力を超えて上場する場合は、吹き出し温度制御に優先してコンプレッサ容量を減少させて異常高圧を防止するのは冷房運転時と同様である。
次に、本実施形態での特徴と、その作用効果について述べる。まず、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上にまでなる蒸気圧縮式の超臨界冷凍サイクルにおいて、コンプレッサ100の吐出側から車室外ガスクーラ6の入口までの間の吐出側圧力を検出して、この検出圧力を目標圧力とするように膨張弁40Bの開度を調整する吐出側圧力制御手段と、起動初期に、膨張弁40Bの開度を、制限値に調整した後、吐出側圧力制御手段による調整を許容する制限手段とを備えている。
これによれば、起動初期に膨張弁40Bの開度を強制的に制限でき、その開度が冷凍サイクルの状態に対して過剰に開かれることによる不具合を抑えることができる。特に、高温状態からの起動時に膨張弁40Bの開度が過大となりクールダウンが阻害されることが抑制される。
また、制限手段は、高温状態からの起動初期に、膨張弁40Bの開度を、制限値に調整した後、吐出側圧力制御手段による調整を許容するようにしている。これによれば、高温状態からの起動時にのみ制限を可能とすることができる。
また、制限手段は、制限値を、起動後の制限期間に小さく、その後の吐出側圧力制御手段による調整を許容するときに大きく設定するようにしている。これによれば、制限値を継続的に与えながら、サイクルの起動初期の制限期間にのみ、実質的にて、制限を可能とすることができる。
また、さらに、制限手段による制限の前に、起動直後に膨張弁40Bの開度を無制限としてコンプレッサ100を運転する無制限運転手段を備えている。これによれば、起動直後に無制限にサイクルを運転することができる。また、制限手段は、膨張弁40Bの開度を、無制限のときの開度から、徐々に制限値に向けて変化させるようにしている。これによれば、無制限状態から制限状態への変化を滑らかにできる。
また、制限手段は、超臨界冷凍サイクルの状態を検出する検出手段と、この検出状態に応じて吐出側圧力が低くなる膨張弁40Bの開度を制限値として設定する制限値設定手段とを備えている。これによれば、制限値を超臨界冷凍サイクルの状態に応じて吐出側圧力が低くなるように設定することができる。
また、制限値設定手段は、高圧側圧力を最小となる膨張弁40Bの開度を制限値として設定するようにしている。これによれば、高圧側圧力を最小とするように制限値が設定される。また、検出手段は、低圧側圧力を示す状態を検出するようにしている。これによれば、低圧側圧力を示す状態を検出することで、クールダウンが阻害される程度に応じて制限値を設定できる。
低圧側圧力を示す状態としては、低圧側圧力を直接的にあるいは間接的に示す超臨界冷凍サイクルの状態を採用することができる。例えは、検出手段は、低圧側圧力をエバポレータ9直後の空気温度より推定するようにしている。また、検出手段は、低圧側圧力を外気温度より推定するようにしている。
また、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上にまでなるとともに、コンプレッサ100の吐出側から車室外ガスクーラ6の入口までの間の吐出側圧力を検出して膨張弁40Bの開度を調整する蒸気圧縮式の超臨界冷凍サイクルにおいて、
エバポレータ9直後の空気温度より吐出側圧力が最小となる膨張弁40Bの開度を算出してその開度を最大開度とし(S14)、以降膨張弁40Bの開度を最大開度以下の範囲で制御するようにしている。これによれば、エバポレータ9直後の空気温度が高く、コンプレッサ100起動時に低圧側圧力が臨界圧力を越える圧力となる場合でも、吐出側圧力が最小となる膨張弁40Bの開度を超えることがないため、吐出側圧力を検出して膨張弁40Bの開度を制御しても、過度に膨張弁40Bが開いて低圧側の圧力がなかなか下がらず、吹き出し温度の低下が遅れるといった問題を無くすことができる。
エバポレータ9直後の空気温度より吐出側圧力が最小となる膨張弁40Bの開度を算出してその開度を最大開度とし(S14)、以降膨張弁40Bの開度を最大開度以下の範囲で制御するようにしている。これによれば、エバポレータ9直後の空気温度が高く、コンプレッサ100起動時に低圧側圧力が臨界圧力を越える圧力となる場合でも、吐出側圧力が最小となる膨張弁40Bの開度を超えることがないため、吐出側圧力を検出して膨張弁40Bの開度を制御しても、過度に膨張弁40Bが開いて低圧側の圧力がなかなか下がらず、吹き出し温度の低下が遅れるといった問題を無くすことができる。
また、最大開度の算出は、コンプレッサ100起動後で膨張弁40Bを全開として所定時間経過した後に行うようにしている。これは、起動直後には温度や圧力が急激に変化して不安定であるため、やや安定するまでの初期時間(実施例では10秒)をとったものである。これによれば、温度や圧力が安定してくるので算出する最大開度の精度を良くすることができる。
また、このような超臨界冷凍サイクルを車両用空調装置に適用している。これによれば、炎天下の駐車などで車室内温度(エバポレータ9直後の空気温度)の高い状態から冷房を開始するうえで、クールダウン時間を短縮することができる。
(第2実施形態)
図6は、図1の車両用空調装置に適用されるエジェクタ50を用いた超臨界冷凍サイクルの模式図である。上述した第1実施形態と異なるのは、減圧装置としてECU21でエジェクタ開度を調整できる周知の電気式エジェクタ50で構成したものである。エジェクタ50には、車室外ガスクーラ6から流入する冷媒を絞り込む通路面積の小さいノズル部51と、ノズル部51の冷媒噴出口と同一空間に配置され、エバポレータ9で蒸発した気相冷媒を吸引する吸引部(気相冷媒吸引部)50aが備えられている。
図6は、図1の車両用空調装置に適用されるエジェクタ50を用いた超臨界冷凍サイクルの模式図である。上述した第1実施形態と異なるのは、減圧装置としてECU21でエジェクタ開度を調整できる周知の電気式エジェクタ50で構成したものである。エジェクタ50には、車室外ガスクーラ6から流入する冷媒を絞り込む通路面積の小さいノズル部51と、ノズル部51の冷媒噴出口と同一空間に配置され、エバポレータ9で蒸発した気相冷媒を吸引する吸引部(気相冷媒吸引部)50aが備えられている。
ノズル部51内には、その噴出口の開度を制御するためのニードル弁52が、噴出口と同軸上に配置されており、アクチュエータ53により、その軸方向に移動可能なように配置されている。さらに、ノズル部51の下流側には、吸引部50aから流入した冷媒とノズル部51より噴出した冷媒を混合する混合部5bと、冷媒の通路面積を徐々に大きして冷媒を昇圧させるディフューザ部(昇圧部)50cとが配置されている。
エジェクタ50のディフューザ部50cから流出した冷媒はアキュムレータ60に流入し、気相冷媒と液相冷媒とが分離され、気相冷媒はコンプレッサ100に吸引され、液相冷媒はエバポレータ9に供給される。このように、本発明の超臨界冷凍サイクルは、減圧装置に膨張弁を用いた膨張弁サイクルであっても、減圧装置にエジェクを用いたエジェクタサイクルであっても良い。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態における電気式膨張弁40の構造を示す断面図である。本実施形態の電気式膨張弁40は、略直方体の、例えばアルミニウム合金などからなる金属製のブロック本体41と、同ブロック本体41内の主弁体42を、ソレノイドを用いた電磁力によって開閉する電磁ソレノイド43とからなる。
図7は、本発明の第3実施形態における電気式膨張弁40の構造を示す断面図である。本実施形態の電気式膨張弁40は、略直方体の、例えばアルミニウム合金などからなる金属製のブロック本体41と、同ブロック本体41内の主弁体42を、ソレノイドを用いた電磁力によって開閉する電磁ソレノイド43とからなる。
ブロック本体41には冷媒通路が形成され、この冷媒通路は、車室外ガスクーラ6の出口側に接続される流入ポート44、エバポレータ9の入口側に接続される流出ポート45、および流入ポート44側と流出ポート45側とを連通する連通孔部46を有し、この連通孔部46を電磁ソレノイド43に駆動される弁体42によって開度を調節しながら、冷媒の減圧膨張が成される。
そして、本実施形態での特徴として、まず、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上にまでなるとともに、コンプレッサ100の吐出側から車室外ガスクーラ6の入口までの間の吐出側圧力を検出して膨張弁40Bの開度を調整する蒸気圧縮式の超臨界冷凍サイクルにおいて、車室外ガスクーラ6の出口からエバポレータ9の入口までの間に、膨張弁40B以外に冷媒流量を制限する冷媒流量絞り部55を設け、膨張弁40Bが全開になった場合でも冷媒流量が過大にならないように規制している。
これによれば、冷媒流量が過大となって吐出側圧力が上昇することを防止することができる。また、本実施形態は全くの機械的な対応であるため制御は従来のままで良く、対応が容易である。また、具体的な対応として、本実施形態では、膨張弁40B出口側の流出ポート45内にリング状の冷媒流量絞り部55を組付けて開口面積を狭めることにより媒流流量を制限している。この、冷媒流量絞り部55は、膨張弁40の冷媒入口側、もしくは冷媒出口側のいずれかに一体に構成している。これによれば、構成および対応が容易である。
(第4実施形態)
図8は、本発明の第4実施形態における電気式エジェクタ50の構造を示す断面図である。上述の各実施形態と異なる特徴として、上述の冷媒流量絞り部55を、エジェクタ50の冷媒入口側、もしくは冷媒出口側に一体に構成している。これによれば、構成および対応が容易である。
図8は、本発明の第4実施形態における電気式エジェクタ50の構造を示す断面図である。上述の各実施形態と異なる特徴として、上述の冷媒流量絞り部55を、エジェクタ50の冷媒入口側、もしくは冷媒出口側に一体に構成している。これによれば、構成および対応が容易である。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、最大開度を算出しているが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、簡易的な制御として予め設定した固定値を開度の上限値として用いる制御であっても良い。また、圧力センサ27は車室内ガスクーラ10の出口配管に取付けたものであっても良い。また、第1実施形態では、低圧側冷媒圧力を、エバポレータ9直後の空気温度より推定したが、外気温度センサ(外気温度検出手段)24の検出値より推定しても良く、また、直接、低圧側冷媒流路に圧力センサを配置として低圧圧力を検出しても良い。
上述の実施形態では、最大開度を算出しているが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、簡易的な制御として予め設定した固定値を開度の上限値として用いる制御であっても良い。また、圧力センサ27は車室内ガスクーラ10の出口配管に取付けたものであっても良い。また、第1実施形態では、低圧側冷媒圧力を、エバポレータ9直後の空気温度より推定したが、外気温度センサ(外気温度検出手段)24の検出値より推定しても良く、また、直接、低圧側冷媒流路に圧力センサを配置として低圧圧力を検出しても良い。
また、起動後の減圧装置の開度は、予め設定した制限値に制限されても良い。例えば、図5の最上段に破線で図示されるように、起動直後の所定時間の間は無制限に開度を調整し、その後の所定時間は開度を比較的低い開度に制限し、その後、再び無制限の開度調整を許容するように制限値を設定することができる。さらに、係る制限値による制御は、高温起動時にのみ有効とされるように構成していも良い。また、上述の実施形態では、冷媒として二酸化炭素を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばエチレン・エタン・酸化窒素などであっても良い。
6…車室外ガスクーラ(冷媒放熱器)
9…エバポレータ(冷媒蒸発器)
40…膨張弁
40B…冷房用膨張弁(減圧装置)
50…冷房用エジェクタ(減圧装置、エジェクタ)
55…冷媒流量絞り部
100…可変容量型コンプレッサ(冷媒圧縮機)
9…エバポレータ(冷媒蒸発器)
40…膨張弁
40B…冷房用膨張弁(減圧装置)
50…冷房用エジェクタ(減圧装置、エジェクタ)
55…冷媒流量絞り部
100…可変容量型コンプレッサ(冷媒圧縮機)
Claims (18)
- 高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上にまでなる蒸気圧縮式の超臨界冷凍サイクルにおいて、
冷媒圧縮機(100)の吐出側から冷媒放熱器(6)の入口までの間の吐出側圧力を検出して、この検出圧力を目標圧力とするように減圧装置(40B、50)の開度を調整する吐出側圧力制御手段と、
起動初期に、前記減圧装置(40B,50)の開度を、制限値に調整した後、前記吐出側圧力制御手段による調整を許容する制限手段とを備えることを特徴とする超臨界冷凍サイクル。 - 前記制限手段は、高温状態からの起動初期に、前記減圧装置(40B,50)の開度を、制限値に調整した後、前記吐出側圧力制御手段による調整を許容することを特徴とする請求項1に記載の超臨界冷凍サイクル。
- 前記制限手段は、前記制限値を、起動後の制限期間に小さく、その後の前記吐出側圧力制御手段による調整を許容するときに大きく設定することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の超臨界冷凍サイクル。
- さらに、前記制限手段による制限の前に、起動直後に前記減圧装置(40B,50)の開度を無制限として前記冷媒圧縮機(100)を運転する無制限運転手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の超臨界冷凍サイクル。
- 前記制限手段は、前記減圧装置(40B,50)の開度を、前記無制限のときの開度から、徐々に前記制限値に向けて変化させることを特徴とすることを特徴とする請求項4に記載の超臨界冷凍サイクル。
- 前記制限手段は、前記超臨界冷凍サイクルの状態を検出する検出手段と、この検出状態に応じて前記吐出側圧力が低くなる前記減圧装置(40B,50)の開度を前記制限値として設定する制限値設定手段とを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の超臨界冷凍サイクル。
- 前記制限値設定手段は、前記高圧側圧力を最小となる前記減圧装置(40B,50)の開度を前記制限値として設定することを特徴とする請求項6に記載の超臨界冷凍サイクル。
- 前記検出手段は、低圧側圧力を示す状態を検出することを特徴とする請求項6または請求項7のいずれか1項に記載の超臨界冷凍サイクル。
- 前記検出手段は、前記低圧側圧力を冷媒蒸発器(9)直後の空気温度より推定することを特徴とする請求項8に記載の超臨界冷凍サイクル。
- 前記検出手段は、前記低圧側圧力を外気温度より推定することを特徴とする請求項8に記載の超臨界冷凍サイクル。
- 高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上にまでなるとともに、冷媒圧縮機(100)の吐出側から冷媒放熱器(6)の入口までの間の吐出側圧力を検出して減圧装置(40B、50)の開度を調整する蒸気圧縮式の超臨界冷凍サイクルにおいて、
低圧側冷媒圧力より前記吐出側圧力が最小となる前記減圧装置(40B、50)の開度を算出してその開度を最大開度とし(S14)、以降前記減圧装置(40B、50)の開度を前記最大開度以下の範囲で制御することを特徴とする超臨界冷凍サイクル。 - 前記低圧側圧力を冷媒蒸発器(9)直後の空気温度より推定することを特徴とする請求項11に記載の超臨界冷凍サイクル。
- 前記低圧側圧力を外気温度より推定することを特徴とする請求項11に記載の超臨界冷凍サイクル。
- 前記最大開度の算出は、前記冷媒圧縮機(100)起動後で前記減圧装置(40B、50)を全開として所定時間経過した後に行うことを特徴とする請求項11ないし請求項13のいずれか1項に記載の超臨界冷凍サイクル。
- 高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上にまでなるとともに、冷媒圧縮機(100)の吐出側から冷媒放熱器(6)の入口までの間の吐出側圧力を検出して減圧装置(40B、50)の開度を調整する蒸気圧縮式の超臨界冷凍サイクルにおいて、
前記冷媒放熱器(6)の出口から冷媒蒸発器(9)の入口までの間に、前記減圧装置(40B、50)以外に冷媒流量を制限する冷媒流量絞り部(55)を設けたことを特徴とする超臨界冷凍サイクル。 - 前記冷媒流量絞り部(55)を、膨張弁(40)の冷媒入口側、もしくは冷媒出口側に一体に構成したことを特徴とする請求項15に記載の超臨界冷凍サイクル。
- 前記冷媒流量絞り部(55)を、エジェクタ(50)の冷媒入口側、もしくは冷媒出口側に一体に構成したことを特徴とする請求項15に記載の超臨界冷凍サイクル。
- 請求項1ないし請求項17のいずれか1項に記載の超臨界冷凍サイクルを適用したことを特徴とする車両用空調装置。
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Legal Events
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