JP2006311327A - 画像信号復号装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】JPEG2000に準拠した圧縮画像データの復号処理において2K4K間の切換時にノイズや画像の乱れを発生させることなく画像データを継ぎ目なく表示する。
【解決手段】画像信号復号装置1は、JPEG−2000 Part1準拠の圧縮画像データにおける4K規格データの復号を固定的に行う高解像度復号器3と、2K規格データの復号を固定的に行う低解像度復号器4と、少なくとも1フレーム分の画像データが一時的に格納可能な1フレームバッファ5,6と、4K画像データと2K画像データとを切り換えるスイッチSW7とを備え、パケットヘッダHD部分に記述されたフレームの解像度情報、またフレームを復号したときのエラー情報ERR等といったフレームの状態を示す情報に応じて4K画像データ、2K画像データ、または予め用意された画像データの何れかを選択的に出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像信号復号装置に関し、特に、国際標準規格ISO/IEC 15444−1として規定されているJPEG2000で符号化された画像データを復号する画像信号復号装置に関する。
国際標準規格ISO/IEC(International Organization for Standardization / International Electro-technical Commission)によって規格化された次世代静止画符号化規格の ISO/IEC 15444−1は、高圧縮率、高解像度画像への対応、ビット深度が大きい画像に対する適応性、複数コンポーネントの圧縮が可能、可逆・非可逆圧縮が可能、画像プログレッション、解像度プログレッション、ランダムアクセス可能、強力なエラー耐性能力といった優位点を有している。また、その動画像版規格であるMotionJPEG−2000は、上述のJPEG2000の優位点を継承しており、カムコーダ、監視カメラ、インターネット動画配信、遠隔医療用画像配信、テレビ会議等への応答が期待されている。
特に、実用例の1つとして、映画配給主要会社7社(ワーナー、ディズニー、20世紀FOX、ユニバーサル、パラマウント、ソニー・コロンビア、MGM)で構成されるDCI(Digital Cinema Initiative)がJPEG2000 part1をデジタル化された映画コンテンツ(以下、デジタルシネマという。)の配信分野へ適用することを検討している。
JPEG2000の大きな特徴として、階層化モード符号化がある。図2に示すように、上記のウェーブレット変換を低域(LL)成分に対して複数回繰り返すことにより、原画像から解像度が1/2×1/2の再生画像データ、1/4×1/4の再生画像データ、更には1/8×1/8の再生画像データを階層的に取り出すことができるという特徴である。JPEG2000が階層化モード符号化であることを利用すれば、1つの圧縮画像データから4096画素×2048画素の高解像度のモニタ或いはスクリーンプロジェクタか、2048画素×1024画素の低解像度のモニタ或いはスクリーンプロジェクタの何れでも映像を提示できる。
4096画素×2048画素の高解像度画像データを4K規格(或いは単に4Kという。)、2048画素×1024画素の低解像度画像データを2K規格(或いは単に2Kという。)ということがある。但し、JPEG2000は、階層化モード符号化であるため、高解像度のストリームには、低解像度のストリームも含まれている。
JPEG2000の符号化コードストリームは、パケット化されておりパケットヘッダとパケット本体とからなり、各パケットのパケットヘッダには、データ長、符号化パス情報等が記述されている。JPEG2000では、符号化コードストリームがパケット毎に管理されている。デコーダ(復号器)は、メインヘッダの中に記述された画像サイズを判別して、高解像度データか低解像度データかを切り換えることができる。例えば、デジタルシネマのアプリケーションでは、トレイラと呼ばれる次回作の予告編やCMが入ったストリームが低解像度(2K)で作成され、本編ストリームが高解像度(4K)で作成されていることがある。
そこで、従来のデジタルシネマ対応のデコーダは、2K−4Kを切り換える構成を備えている。図3は、従来のMotionJPEG−2000規格準拠のデジタルシネマ用デコーダを説明する図である。
デジタルシネマ用画像再生装置100は、MotionJPEG−2000規格に準じて符号化された圧縮画像データを入力して、復号するJPEG2000デコーダ101と、復号された画像データを表示する4Kモニタ102を備えている。また、2Kの画像データを入力した場合に、2K画像を高解像度の4Kモニタで表示可能とするために画像データを補完するアップサンプリング部103を備えている。そして、スイッチSW104とSW105のペアにより、パケットヘッダに記述された画像サイズ情報に応じて高解像度4Kの場合は(A,C)を選択し、画像データを高解像度用モニタに映し出す。一方、画像サイズが低解像度2Kの場合には、SWが(B,D)を選択し、アップサンプリング回路を通過してアップサンプリングされた画像データをやはり高解像度用モニタで映し出すようになっている。
JPEG2000は階層化モード符号化であるため、高解像度のストリームには低解像度のストリームも含まれる。そのため、図3に示したデコーダ100は、低解像度2K用のデコーダ103を備え、4Kの画像データがあった場合には、スイッチSWの組を切り換えて2K画像を補完して出力するようになっているが、低解像度から高解像度の切換時に画像ノイズ、画像乱れ、輪郭ぼけ等が発生する虞があった。
そこで本発明は、上述した従来の実情に鑑みて提案されたものであり、JPEG2000に準拠した圧縮画像データの復号処理において、2K−4K間の解像度の切換時にノイズ、画像乱れ、輪郭ぼけ等を発生させることなく画像データを継ぎ目なく再生することができる画像信号復号装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明に係る画像信号復号装置は、低域フィルタ処理と高域フィルタ処理を垂直方向及び/又は水平方向に施すウェーブレット変換を用いて圧縮されパケット化された圧縮画像データを入力し復号する画像信号復号装置において、逆ウェーブレット変換によって圧縮画像データを復号し高解像度画像データとして出力する高解像度復号部と、復号された少なくとも1フレーム分の高解像度画像データを一時記憶する第1の一時記憶部と、逆ウェーブレット変換によって圧縮画像データを復号し高解像度画像データのサブバンド画像と同等の解像度である低解像度画像データとして出力する低解像度復号部と、復号された少なくとも1フレーム分の低解像度画像データを一時記憶する第2の一時記憶部と、低解像度画像データを補完して高解像度画像データと同等画像サイズを有する画像データを生成する補完処理部と、高解像度データと低解像度データとを切り換える切換手段と、画像データのフレームの状態を示す情報に応じて高解像度データと低解像度データの何れかを出力するように切換手段を切り換える切換制御部とを備える。
本発明に係る画像信号復号装置は、高解像度画像データ専用の復号部と低解像度画像データ専用の復号部を備えて、復号された画像データの少なくとも1フレーム分を一時記憶部に格納することにより、高解像度画像データと低解像度画像データを含む圧縮画像データを入力してこれを復号したとき、高解像度画像データと低解像度画像データを高解像度画像データと同等の画像サイズになるように補完して出力する場合との切り換えによる出力のタイムラグ等の影響を抑止できる。
また、本発明に係る画像信号復号装置は、予め用意された画像データが格納された表示画像記憶部を備えてもよい。この場合には、切換制御部が画像データのフレームの状態を示す情報に応じて高解像度データ、低解像度データ又は予め用意された画像データの何れを出力するかを切り換える。
フレームの状態を示す情報としては、パケットのヘッダ部分に記述された該フレームの解像度情報、フレームを復号したときのエラー情報が該当し、切換制御部は、ヘッダに指定された画像サイズに応じて、またエラー情報に応じて画像データの出力元を切り換える。そして、切換制御部は、高解像度復号部における復号時のエラー情報及び低解像度復号部における復号時のエラー情報がともに回復不能な場合には、表示画像記憶部を選択して予め用意された画像データを出力する。
本発明によれば、高解像度画像データと低解像度画像データの切換を継ぎ目なく行うことができ、高解像度と低解像度の両方の画像サイズ規格のフレームが含まれた圧縮画像データを視聴者によって違和感なく表示することができる。また、本発明に係る画像信号復号装置は、入力した圧縮画像データを高解像度復号部と低解像度復号部の両方で常に同時に復号することにより、高解像度復号部による復号時のエラーを低解像度復号部で復号された画像データを出力して補うことができるため、高解像度と低解像度の両方の画像サイズ規格のフレームが含まれた圧縮画像データを再生表示するときのエラー耐性が向上する。
更にまた、本発明によれば、高解像度復号部と低解像度復号部の何れの復号部でも復号できない場合が発生しても、表示画像記憶部に格納された画像データを提示することにより、万一復号処理に不具合があっても、視聴者の違和感を低減できる。
本具体例では、低域フィルタ処理と高域フィルタ処理とを垂直方向及び/又は水平方向に施すウェーブレット変換を用いて圧縮されパケット化された圧縮画像データの一例として、JPEG2000 Part1に準拠して圧縮された24ピクチャ/秒に相当するデジタル化された映画コンテンツ(以下、デジタルシネマという。)の圧縮画像データを扱う場合について説明する。
JPEG2000 Part1は、階層化モード符号化であるため、高解像度のストリームには低解像度のストリームも含まれる。そこで、デジタルシネマのアプリケーションでは、このJPEG2000の特性を生かして、トレイラと呼ばれる次回作の予告編や広告部分のストリームが2048画素×1024画素の低解像度の画像サイズで作成され、本編ストリームが4096画素×2048画素の高解像度の画像サイズで作成されている場合がある。この2048画素×1024画素の低解像度の画像サイズを2K規格といい、4096画素×2048画素の高解像度の画像サイズを4K規格という。本発明の具体例として示す画像信号復号装置は、圧縮画像データに含まれる2K規格と4K規格の画像データをシームレス(継ぎ目無く)に切り換えることを実現した。
以下、本発明の具体例として示す画像信号復号装置について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の具体例として示す画像信号復号装置1の基本構成を図1に示す。図1に示すように、画像信号復号装置1は、圧縮画像データを入力する入力端子2と、JPEG2000 Part1準拠の復号器3,復号器4と、少なくとも1フレーム分の画像データが一時的に格納可能な1フレームバッファ5,6と、復号器3で復号された高解像度画像データと復号器4で復号された低解像度画像データとを切り換えるスイッチSW7とを備えている。
ここで、復号器3は、JPEG2000 Part1における高解像度で符号化されたストリームの復号専用として固定されているため、以下、高解像度復号器3という。また、復号器4は、低解像度のみで符号化されたストリーム、或いは高解像度で符号化されたストリームから低域成分としての低解像度部分を取り出した画像データの復号専用として固定されているため、以下、低解像度復号器4という。
画像信号復号装置1において高解像度復号器3で復号可能な画像データは、4096画素×2048画素の高解像度の画像サイズを有する、いわゆる4K規格で作成された画像データである。JPEG2000は、階層化モード符号化であるため、高解像度のストリームには低解像度のストリームも含まれる。そのため、低解像度復号器4は、圧縮画像データが高解像度のストリームを含んでいても、1/2ダウンサンプリングされたサブバンド画像の解像度と同等の画像サイズである2K規格の画像データを復号することが可能になっている。
画像信号復号装置1は、高解像度復号器3で復号された高解像度画像データを外部に出力するための出力端子8と、低解像度復号器4で復号された低解像度画像データを外部に出力するための出力端子9とを備えている。本具体例では、出力端子8には、4K規格の画像サイズに適合したプロジェクタ21が接続される。
デジタル化された映画コンテンツ(以下、デジタルシネマという。)の配信分野へ応用する本具体例では、プロジェクタとして説明しているが、プロジェクタの代わりに4K規格に適合したLCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)等の表示装置であってもよい。
また、出力端子9には、2K規格に適合したモニタ22が接続される。そのため、画像信号復号装置1は、スイッチSW7によって低解像度画像データが選択された場合に、プロジェクタ21で表示可能な画像データにするため、2K規格の画像データに対して0補完して4K規格の画像データを生成するアップサンプリングフィルタ10を有する。
また、画像信号復号装置1は、予め用意された画像データが格納されたメモリ11を備えている。このメモリ11に格納された画像データは、スイッチSWに選択されたときに高解像度データ及び低解像度データに代わって外部に出力されるようになっている。メモリ11が選択される場合は、例えば、高解像度復号器3、低解像度復号器4の両者における復号処理に不具合が生じて再生画像が寸断される自体が生じた場合などである。ここに用意される画像データの一例としては、“しばらくお待ちください”等の復旧中であることを伝えるメッセージ画像のデータがあげられる。背景画像があってその上に上述の文字が含まれた画像のデータであってもよい。
画像信号復号装置1は、更に低解像度復号器4で復号された画像データの状態(ステイタス)等をこの画像データとともに表示する処理を行う表示処理部としての、いわゆるオンスクリーンディスプレイ(OSD:On Screen Display)処理部12を備えている。画像信号復号装置1は、低解像度復号器4で復号された画像データ及びこの画像データの状態を表示するデータを常にモニタ22に出力している。OSD処理部12は、オンオフが選択可能にある。OSD処理をオフにすることで、2K規格のモニタ22で、2K規格の再生を行うことができる。またここでは、OSD処理部の代わりに、いわゆるキャラクタジェネレータを使用することもできる。
そして、上述した各構成は、制御部13によって統括され制御されている。特に、制御部13は、画像データのフレームが状態を示す情報等に応じて高解像度データ、低解像度データ、または予め用意された画像データの何れかを選択してプロジェクタ21に出力するようにスイッチSWを切り換える。フレームの状態を示す情報としては、パケットヘッダ部分に記述されたフレームの解像度情報、またフレームを復号したときのエラー情報ERR等があげられる。エラー情報ERRに対して閾値が与えられており、制御部13は、この閾値を基準としてフレーム単位で復号器を切り換えることができる。制御部13は、パケットヘッダHD部分に記述された解像度情報に応じて、また復号器における復号処理で判明したエラー情報に応じて何れの復号器を通過した画像データを出力するかを選択する。
続いて、画像信号復号装置1の動作について説明する。JPEG−2000 Part1に基づく、図示しない符号化装置において作成された圧縮画像データは、入力端子2で画像信号復号装置1に取り込まれ、高解像度復号器3及び低解像度復号器4に同時に送られる。高解像度復号器3は、圧縮画像データのうち4K規格で符号化されたストリームを復号する。復号された画像データは、1フレームバッファ5に一時的に格納される。また、低解像度復号器4は、2K規格で符号化されたストリームを復号するとともに、4K規格で符号化されたストリームに対しても、その低域成分であるサブバンド画像を取り出して復号する。復号された画像データは、1フレームバッファ6に一時的に格納される。低解像度復号器4で復号された2K規格の画像データは、1フレームバッファ6から出力されてアップサンプリングフィルタ10において4K規格と同等の画像サイズに補完する処理が行われる。2K規格で符号化されたトレイラ部分は、アップサンプリングフィルタ10で補完され、4K規格の画像データとして4K規格に適合したプロジェクタ21に送られている。
制御部13は、高解像度復号器3及び低解像度復号器4で復号されている圧縮画像データのパケットヘッダHD及び復号時エラーを監視しており、ストリームが2K規格か4K規格かに応じて、またエラー情報ERRに応じて1フレームバッファ5からの画像フレームのタイミングに合わせてスイッチSW7を切り換えている。
制御部13は、低解像度復号器4が2K規格で符号化されたトレイラ部分を復号しているときにはスイッチSW7をC端子にしている。このとき、制御部13は、ヘッダ情報HDから2K規格で符号化されたトレイラ部分から4K規格で符号化された本編部分に切り替わる時間がフレームtであることを検出すると、低解像度復号器4で(t+1)フレームの復号が終了したタイミングでC側に倒していたスイッチSW7をA側にする。1フレームバッファ5,6には少なくとも1フレーム分の容量が用意されているため、低解像度復号器4において(t+1)フレームの復号が終了するタイミングと同時に高解像度復号器3でも(t+1)フレームの復号が終了しており、1フレームバッファ5には、(t+1)フレームから始まる本編部分の画像データが格納されていることになる。そのため、制御部13によってスイッチSW7が切り換えられたときには、4K規格の画像データが1フレームバッファ5から出力され、2K画像データから4K画像データへの切換時に発生するノイズ、画像乱れ等を抑止し、シームレスに高解像度画像をプロジェクタ21に送ることができる。
4K規格の画像データである本編部分から2K規格のトレイラ部分への切換時も同様である。制御部13は、高解像度復号器3が4K規格で符号化されたトレイラ部分を復号しているときにはスイッチSW7をA端子にしている。制御部13は、ヘッダ情報HDから4K規格で符号化されたトレイラ部分から2K規格で符号化された本編部分に切り替わる時間がフレームsであることを検出すると、高解像度復号器3で(s+1)フレームの復号が終了したタイミングでA側に倒していたスイッチSW7をC側にする。1フレームバッファ6には、(s+1)フレームから始まる本編部分の画像データが格納されていることになる。そのため、制御部13によってスイッチSW7が切り換えられたときには、2K規格の画像データが1フレームバッファ6がシームレスにプロジェクタ21に出力される。
また、制御部13は、高解像度復号器3及び低解像度復号器4での復号時エラー情報ERRを監視しているが、本編部分の画像データの復号中、例えば、高解像度復号器3においてフレームuのエラーレートが基準値を超え、低解像度復号器4の同一フレームではエラーレートが正常であることを検出した場合、スイッチSW7をC側に倒してフレームu以降、低解像度復号器4で復号されたデータを出力する。これにより、ノイズ、画像乱れ、輪郭ぼけ等をプロジェクタ21に表示することなく本編の再生を続けることができる。この高解像度復号器3におけるエラーが復帰されてフレームvで正常に戻った場合には、制御部13は、フレームv以降、スイッチSW7をA側に戻し、4K規格の画像データを高解像度復号器4で復号して出力する。
また、制御部13は、高解像度復号器3と低解像度復号器4の両者において、フレームyの復号時に致命的なエラーが発生したことを検出した場合、スイッチSW7をBに倒して、予めメモリ11に用意された“しばらくお待ちください”等の画像を出力してその間に正常な復号処理を行うこともできる。
制御部13によってスイッチSW7がA側にされて、高解像度復号器3から4K規格の画像データが出力されているとき、低解像度復号器4では、高解像度復号器3とともに常に4K規格の画像データを含むストリームデータが復号されている。4K規格の画像データの低解像度復号器4における復号画像には、OSD処理部12でエラー情報ERR、ワーニング情報、オーディオのレベルメータ表示等が付加される。2K規格化されOSD処理された画像データは、モニタ22に出力されている。すなわち、モニタ22で再生される画像データは、プロジェクタ22で再生されている画像データであるため、その画像の状態(ステータス)を表す情報をともに表示することにより、映画館等ではプロジェクタ21から上映されているコンテンツデータの状態をモニタ22で監視することが可能になる。
また、近年、画像信号復号装置がスクリーンの数だけ用意され、複数のスクリーンで同一の映画コンテンツを時間差で上映するような映画施設が普及している。この場合は、高解像度に適合したモニタ22を用意すればよい。このとき、各画像信号復号装置において低解像度復号器4で復号されOSD処理された画像データは、高解像度モニタに送られる。2K規格の低解像度復号器4で復号された4K規格の画像データは、アップサンプリングフィルタ10を通過しなければ2Kサイズであるので、高解像度モニタ上で同時に分割表示することができる。例えば、4つのスクリーンをもつ映画館では、各画像信号復号装置からモニタ用の出力を高解像度モニタ22の同一画面上で同時に表示することができて効率的であるとともに施設設計上のコスト低減にもなる。
以上説明したように、本発明の具体例として示す画像信号復号装置1によれば、4K規格の画像データと2K規格の画像データの切換を継ぎ目なく(シームレスに)行うことができ、高解像度と低解像度の両方の画像サイズ規格のフレームが含まれた圧縮画像データを復号し表示装置等で表示する際に、視聴者に違和感なく切換表示できる。また、画像信号復号装置1は、圧縮画像データを高解像度復号器3と低解像度復号器4の両方で常に同時に復号しているため、あるフレームに対して高解像度復号器3の復号時エラーが発生しても、低解像度復号器4で復号された画像データを瞬時に出力することでフレーム落ちやエラーフレームの表示を防止できるため、エラー耐性が向上する。また、画像信号復号装置は、高解像度復号器3と低解像度復号器4の両者ともに致命的なエラーが発生した場合であっても、メモリ11に格納されたメッセージ画像を提示できるため、万一復号処理に不具合があっても視聴者の違和感を低減できる。
なお、上述の説明では、説明の便宜上、通常、本編部分が4K規格で符号化されており、トレイラ部分が2K規格で符号化されているとしたが、4K規格で符号化されたトレイラもあり得るし本編が2K規格で符号化されていてもよい。本発明は、2K規格と4K規格の切り換えが画質の遜色なくシームレスに実行できることを可能としたものであり、デジタルシネマにおける本編かトレイラかの切換に限定されるものではない。
また、本具体例では、画像信号復号装置1を用いてデジタルシネマにおける4K−2K間の切換について説明したが、これに限らず、ウェーブレット変換により作成された圧縮画像データを逆ウェーブレット変換で復号して画像データを得る復号器と、この画像データのサブバンド画像と同等の解像度が得られる復号器とを備える構成であれば、適用可能である。したがって、画像信号復号装置1は、MotionJPEG−2000にも対応可能である。
また、上述したように本具体例は、デジタル化された映画コンテンツの配信に適用した例であるため、デジタルシネマ再生システムとして考えた場合には、当然のことながら、音声信号復号装置が組み込まれる。この際、復号される画像データ(フレーム)と対応する音声データとの間は同期が取られ、上述した2K−4K切換に対応して適切な音声データが出力される。
本発明に係る画像信号復号装置を説明する構成図である。 JPEG2000における階層化モード符号化を説明する模式図である。 従来の画像信号復号装置を説明する構成図である。
符号の説明
1 画像信号復号装置、 2 入力端子、 3 高解像度復号器、 4 低解像度復号器、 5,6 1フレームバッファ、 7 スイッチSW、 8,9 出力端子、 10 アップサンプリングフィルタ、 11 メモリ、 12 OSD処理部、 13 制御部、 21 プロジェクタ、 22 モニタ

Claims (7)

  1. 低域フィルタ処理と高域フィルタ処理とを垂直方向及び/又は水平方向に施すウェーブレット変換を用いて圧縮されパケット化された圧縮画像データを入力し復号する画像信号復号装置において、
    逆ウェーブレット変換によって上記圧縮画像データを復号して高解像度画像データとして出力する高解像度復号部と、
    上記復号された少なくとも1フレーム分の高解像度画像データを一時記憶する第1の一時記憶部と、
    逆ウェーブレット変換によって上記圧縮画像データを復号して上記高解像度画像データのサブバンド画像と同等の解像度である低解像度画像データとして出力する低解像度復号部と、
    上記復号された少なくとも1フレーム分の低解像度画像データを一時記憶する第2の一時記憶部と、
    上記低解像度画像データを補完して上記高解像度画像データと同等画像サイズを有する画像データを生成する補完処理部と、
    上記高解像度データと上記低解像度データとを切り換える切換手段と、
    画像データのフレームの状態を示す情報に応じて上記高解像度データ又は上記低解像度データの何れかを出力するように切換手段を切り換える切換制御部と
    を備えることを特徴とする画像信号復号装置。
  2. 予め用意された画像データが格納された表示画像記憶部を備え、
    上記切換手段は、上記高解像度データ、上記低解像度データ、又は上記予め用意された画像データを切り換え、上記切換制御部は、画像データのフレームの状態を示す情報に応じて上記高解像度データ、上記低解像度データ又は上記予め用意された画像データの何れかを出力するように切換手段を切り換えることを特徴とする請求項1記載の画像信号復号装置。
  3. 上記フレームの状態を示す情報は、上記パケットのヘッダ部分に記述された該フレームの解像度情報を含み、上記切換制御部は、該解像度情報が指定する解像度の画像データを復号する復号部を選択することを特徴とする請求項1記載の画像信号復号装置。
  4. 上記フレームの状態を示す情報は、上記フレームを復号したときのエラー情報であり、上記切換制御部は、該エラー情報が閾値を超えたとき、上記高解像度復号部から上記低解像度復号部に切り換えることを特徴とする請求項1記載の画像信号復号装置。
  5. 上記切換制御部は、上記高解像度復号部における復号時のエラー情報及び上記低解像度復号部における復号時のエラー情報がともに回復不能な場合、上記表示画像記憶部を選択することを特徴とする請求項4記載の画像信号復号装置。
  6. 上記低解像度復号部で復号された画像データは、低解像度表示装置に出力され、上記高解像度表示部で復号された画像データは、高解像度表示装置に出力されることを特徴とする請求項1記載の画像信号復号装置。
  7. 上記低解像度復号部で復号された画像データの状態を画像データとともに表示する処理を行う表示処理部を備え、上記低解像度復号部で復号された画像データ及び該画像データの状態を表示するデータを常に上記低解像度表示装置に出力することを特徴とする請求項6記載の画像信号復号装置。
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