JP2006311082A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】手動焦点調節時において良好な画質のスルー画を表示することができると共に目視による焦点状態の判断(合焦判断等)を行い易くすることができる撮像装置を提供する。
【解決手段】電子カメラのCPU64は、撮影レンズ12の手動焦点調節部100が操作された場合に、そのことを手動焦点調節部100から出力される手動操作信号によって検出する。そして、手動焦点調節部100が操作されて手動焦点調節が行われた場合にはカラー表示可能な液晶モニタ30にモノクロ(白黒)のスルー画を表示させる。これによって、撮影者が液晶モニタ30に表示されたスルー画の目視による合焦判断等が行い易くなると共に、処理負担が軽減され、スルー画の時間遅れなども軽減される。
【選択図】 図3
【解決手段】電子カメラのCPU64は、撮影レンズ12の手動焦点調節部100が操作された場合に、そのことを手動焦点調節部100から出力される手動操作信号によって検出する。そして、手動焦点調節部100が操作されて手動焦点調節が行われた場合にはカラー表示可能な液晶モニタ30にモノクロ(白黒)のスルー画を表示させる。これによって、撮影者が液晶モニタ30に表示されたスルー画の目視による合焦判断等が行い易くなると共に、処理負担が軽減され、スルー画の時間遅れなども軽減される。
【選択図】 図3
Description
本発明は撮像装置に係り、特に撮像素子から得られる画像信号に基づいて手動焦点調節中に被写体の画像(スルー画)を液晶モニタ等に表示する撮像装置に関する。
従来、自動焦点調節(オートフォーカス)と手動焦点調節(マニュアルフォーカス)とを切り替えることができる電子カメラが知られている。一般に電子カメラにはカラー表示可能な液晶モニタが設けられており、その液晶モニタには、構図等を確認するためのスルー画や、シャッターボタンを押した際に取り込まれた画像等が表示されるようになっている。自動焦点調整時には、例えば、撮像素子により順次撮像される画像のコントラスト情報に基づいて自動で撮影レンズの焦点調節が行われる。一方、手動焦点調節時には、液晶モニタに表示されるスルー画(動画)を見ながら撮影者が所定の手動焦点調節部を手動操作することによって所望の焦点状態となるように手動で焦点調節が行われるようになっている。
また、特許文献1において、撮像素子から得られる画像信号に基づいて自動焦点調節を行っている際に、液晶モニタに良好なカラー動画を表示できない場合に、静止画又はモノクロ(白黒)動画を表示することが提案されている。
特開2002−281375号公報
ところで、手動焦点調節時においては、撮影者が焦点状態を確認できるようにスルー画を液晶モニタに表示する必要がある。従来ではカラー表示可能な液晶モニタであればスルー画もカラー動画として表示されるようになっている。しかしながら、液晶モニタにカラー動画を表示する場合に、撮像素子の画素数が液晶モニタの画素数よりも大きい場合や、撮像素子の画素数が動画表示用回路の処理能力を超える場合には、撮像素子の画素数を間引いて読み出す必要がある。間引き処理した画像には色情報の混ざりやスミアが目立つ場合があり、良好なカラー動画をスルー画として表示することができない場合があった。
また、近年では液晶モニタが高精細で大型化している。これに対して、液晶モニタに動画を表示する動画表示用回路の処理能力が不足し、スルー画を表示する場合に時間的な遅れや不自然な乱れが発生する場合があった。
更に、液晶モニタの大型化が図られたとしてもその大きさには限度があり、手動焦点調節時において液晶モニタに良好なカラーのスルー画が表示されたとしても撮影者がそのスルー画の目視によって正確に焦点状態を判断することは難しいという問題があった。
特許文献1では、自動焦点調節時に良好なカラー動画を表示できない場合に静止画又はモノクロ動画に切り替えることが提案されているが、手動焦点調節時での表示については考慮されておらず、また、手動焦点調節時では、良好なカラー動画を表示できる場合であって必ずしもカラー動画を表示することが最適とはならない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、手動焦点調節時において良好な画質のスルー画を表示することができると共に目視による焦点状態の判断(合焦判断等)を行い易くすることができる撮像装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の撮像装置は、被写体の像を結像する撮影光学系の焦点調節を手動で行うための手動焦点調節手段と、前記撮影光学系により結像された被写体の像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により得られた画像をスルー画として表示すると共に、カラー表示可能な表示手段と、前記手動焦点調節手段による手動の焦点調節時に、前記表示手段におけるスルー画の表示を単色での表示に切り替える表示切替手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、手動焦点調節時には、スルー画がモノクロ(白黒)動画のように単色で表示される。これによって、撮像素子により撮像された画像に対してスルー画が間引き処理されて表示される場合であっても、色情報の混ざりやスミア等の発生が防止され、良好な画質のスルー画が表示される。また、スルー画として動画を表示するための回路において色情報を処理する負担がなくなるため、表示されるスルー画に時間遅れや乱れが発生し難くなる。更に、目視による合焦判断は色情報があるよりも単色の方が行い易いということを実験的に確認している。即ち、合焦判断に用いる画像情報を液晶モニタに表示した場合、液晶モニタの透過濃度(輝度)の強弱と空間周波数の関係における目視確認できる限度は各色毎に異なり、大きさが数インチ程度の液晶モニタでは白黒の場合が最も目視確認しやすいことがわかっている。従って、スルー画が小さい場合であっても、単色で表示されたスルー画の目視によって撮影者が焦点状態を把握することが容易となり、合焦判断等を的確に行うことができるようになる。
請求項2に記載の撮像装置は、請求項1に記載の発明において、前記手動焦点調節手段は、焦点調節のために手動操作される操作部を備え、前記表示切替手段は、該操作部の操作が行われていることを検出すると前記スルー画の表示を単色での表示に切り替えることを特徴としている。
本発明は、手動で焦点調節が行われた際にスルー画の表示が自動で単色での表示に切り替わるようにした態様であり、手動焦点調節の操作部の操作が行われていることを検出することにより、手動焦点調節が行われていることを検出する。
請求項3に記載の撮像装置は、請求項1に記載の発明において、前記撮影光学系の焦点調節を自動で行うための自動焦点調節手段を備えると共に、前記手動焦点調節により焦点調節を行う手動焦点調節モードと、前記自動焦点調節手段により焦点調節を行う自動焦点調節モードとのモード切替手段を備え、前記表示切替手段は、前記モード切替手段により前記手動焦点調節モードに設定されると、前記スルー画の表示を単色での表示に切り替えることを特徴としている。
本発明は、手動で焦点調節を行う場合にモード切替えによって手動焦点調節モードにする必要がある態様において、モードが手動焦点調節モードに切り替えられた際に自動でスルー画の表示を単色での表示に切り替えるようにしている。
請求項4に記載の撮像装置は、請求項1、2、又は、3の発明において、前記表示切替手段は、前記撮像手段により取得した画像の輝度情報を単色の画像として前記表示手段により表示することを特徴としている。手動焦点調節時に単色のスルー画を表示する場合、本発明のように撮像手段により取得した画像の輝度情報のみによってその画像を表示することができる。
請求項5に記載の撮像装置は、請求項1、2、3、又は、4に記載の発明において、前記表示切替手段は、前記表示手段に表示するスルー画を白黒での表示に切り替えることを特徴としている。本発明は、単色のスルー画として白黒のスルー画を表示する態様である。単色のスルー画を表示する際の色としては、白黒が最も合焦判断等を行い易い。
請求項6に記載の撮像装置は、請求項1、2、3、又は、4に記載の発明において、前記表示切替手段は、前記表示手段に表示するスルー画を、前記表示手段がカラー表示のために発光する色のうちのいずれか1つの色のみの表示に切り替えることを特徴としている。
本発明のようにスルー画を単色で表示する場合に、例えば液晶モニタのカラーフィルタの構成色であるR(赤)、G(緑)、B(青)のうちのいずれかの色で表示することも可能である。これによれば、表示手段における発光色のボケによる合焦判断の誤差が軽減できる。
本発明によれば、手動焦点調節時において良好な画質のスルー画を表示することができると共に目視による焦点状態の判断(合焦判断等)を行い易くすることができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る撮像装置を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は本発明が適用された電子カメラの外観図である。この電子カメラ10の前面には、撮影レンズ12、ファインダー窓14、ストロボ発光部16が設けられ、カメラ上面には、シャッターボタン18及び電源スイッチ20が配設されている。また、グリップ部22と反対側のカメラ側面には、メモリカード24を装着するためのカードスロット26が設けられている。
撮影レンズ12にはズームレンズが適用され、同時に手で回転させることで手動焦点調節も可能であるレンズであり、撮影レンズ12の後方に撮像素子として、例えば数百万画素のCCDカラーイメージセンサ(図1中不図示、図3において符号52として記載)が配置されている。シャッターボタン18は2段階式に構成され、シャッターボタン18を軽く押して止める「半押し」の状態で自動焦点調節(AF)及び自動露出制御(AE)が作動してAFとAEをロックし、「半押し」から更に押し込む「全押し」の状態で撮影が実行される。
電源スイッチ20は、モード切換スイッチと兼用されており、電源OFFとなる「OFF位置」、静止画撮影モードで電源ONとなる「撮影ON位置」、及び再生モードで電源ONとなる「再生ON位置」の3ポジションを切り換えることができる。尚、本例のような電源スイッチ(以下、電源兼用モードスイッチという。)20に代えて、電源ON/OFFのみの電源スイッチと、静止画撮影モード及び再生モードを切り換えるモードダイヤル等のモード切換手段を設けてもよい。
図2は電子カメラ10の背面側外観図である。電子カメラ10の背面には、ファインダー28、液晶モニタ30、ズームスイッチ32、多機能の十字ボタン34、AEロックボタン36、メニューキー38、実行キー40及びキャンセルキー42が設けられている。液晶モニタ30は、撮影時に画角確認用の電子ファインダーとして使用できるとともに、撮影した画像のプレビュー画やメモリカード24から読み出した再生画像等を表示可能な表示手段である。また、十字ボタン34を使用したメニューの選択や各メニューにおける各種項目の設定なども液晶モニタ30の表示画面を用いて行われる。
ズームスイッチ32は、上下方向に操作可能なレバースイッチで構成され、該スイッチを上方向に操作することで望遠(TELE)方向にズーム移動し、下方向に操作することで広角(WIDE)方向にズーム移動する。十字ボタン34は、上下左右のいずれかの縁部を押圧することによって、対応する4方向(上、下、左、右)の指示を入力できるようにしたもので、メニュー画面における各種設定項目の選択や設定内容の変更を指示する操作ボタンとして使用されるとともに、電子ズームの倍率調整や再生コマの送り/戻しを指示する手段として用いられる。
メニューキー38は、各モードの通常画面からメニュー画面へ遷移させる時に使用される。実行キー40は、選択内容の確定、処理の実行(確認)指示の時などに使用される。キャンセルキー42は、メニューから選んだ項目の取消(キャンセル)や一つ前の操作状態に戻る時などに使用される。
撮影者は、ファインダー28又は液晶モニタ30に映し出される画像(スルー画)を確認しながら、ズームスイッチ32を操作して画角を決定し、シャッターボタン18を押下して撮影を行う。
図3は電子カメラ10の内部構成を示すブロック図である。撮影レンズ12は、固定レンズ44、変倍レンズ46A、補正レンズ46B及びフォーカスレンズ48の4群型インナーフォーカス式ズームレンズで構成されている。
変倍レンズ46Aと補正レンズ46Bは、図示せぬカム機構によって両者の位置関係が規制されながら光軸に沿って移動し、焦点距離を変更する。尚、説明の便宜上、変倍レンズ46Aと補正レンズ46Bから成る変倍光学系を「ズームレンズ46」と呼ぶことにする。
撮影レンズ12を通過した光は、絞り50により光量が調節された後、CCDイメージセンサ(以下、CCDという。)52に入射する。CCD52の受光面には、フォトセンサが平面的に配列されており、フォトセンサの前面には所定のRGB配列のカラーフィルタが配置されている。撮影レンズ12を介してCCD52の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。尚、CCD52は、シャッターゲートパルスのタイミングによって各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する、いわゆる電子シャッター機能を有している。
各フォトセンサに蓄積された信号電荷は、CCDドライバ54から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。CCD52から出力された画像信号は、アナログ処理部56に送られる。アナログ処理部56は、サンプリングホールド回路、色分離回路、ゲイン調整回路等の信号処理回路を含み、このアナログ処理部56において、相関二重サンプリング(CDS)処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整(プリホワイトバランス処理)が行われる。
アナログ処理部56から出力された信号は、A/D変換器58によりデジタル信号に変換された後、メモリ60に格納される。タイミングジェネレータ(TG)62は、CPU64の指令に従ってCCDドライバ54、アナログ処理部56及びA/D変換器58に対してタイミング信号を与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
メモリ60に格納されたデータは、バス66を介して信号処理部68に送られる。信号処理部68は、輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、シャープネス補正回路、コントラスト補正回路、ホワイトバランス補正回路等を含むデジタルシグナルプロセッサ(DSP)で構成された画像処理手段であり、CPU64からのコマンドに従って画像信号を処理する。
信号処理部68に入力された画像データは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、メモリ60に格納される。撮影画像を表示出力する場合、メモリ60から画像データが読み出され、表示用メモリ70に転送される。表示用メモリ70に記憶されたデータは、表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換された後、D/A変換器72を介して液晶モニタ(LCD)30に出力される。こうして、当該画像データの画像内容が液晶モニタ30の画面上に表示される。
メモリ60内の画像データは、CCD52から出力される画像信号によって定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ30に供給されることにより、CCD52を介して入力する画像がリアルタイムに液晶モニタ30に表示される。撮影者は、液晶モニタ30に映し出される画像(スルー画)、或いは光学式のファインダー28によって撮影画角を確認することができる。
ここで、後述する手動焦点調節時においては、液晶モニタ30にモノクロ(白黒)の画像(モノクロ動画)のスルー画が表示されるようになっている。この場合には、信号処理部68において入力された画像データに基づいて輝度信号(Y信号)のみが生成され、信号処理部68での処理後にメモリ60に格納される画像データ及びメモリ60から表示用メモリ70に転送される画像データとして、信号処理部68で生成された輝度信号のデータのみが格納される。そして、表示用メモリ70に格納された輝度信号のデータと色差信号(Cr,Cb信号)を無信号(0)としたデータとによってカラー動画表示時と同様にして映像信号が生成され、その映像信号が液晶モニタ30に出力される。これによって、液晶モニタ30にはモノクロのスルー画が表示される。
電源兼用モードスイッチ20によって静止画撮影モードが選択されている場合において、シャッターボタン18が全押しされた場合には、CPU64から圧縮伸張回路84にコマンドが送られ、メモリ60に取り込まれた画像データが圧縮伸張回路84に転送される。これによって、メモリ60に取り込まれた画像データをJPEGその他の所定の形式に従って圧縮される。そして、圧縮された画像データは、カードインターフェース86を介してメモリカード24に記録される。
電源兼用モードスイッチ20によって再生モードが選択されている場合には、メモリカード24から画像ファイルが読み出される。読み出された画像データは、必要に応じて圧縮伸張回路84によって伸張処理され、表示用メモリ70を介して液晶モニタ30に出力される。
電源兼用モードスイッチ20によって静止画撮影モードが選択されている場合において、撮影者がズームスイッチ32を操作すると、その指示信号がCPU64に入力され、CPU64はズームスイッチ32からの信号に基づいてズーム駆動部74を制御してズームレンズ46をテレ(TELE)方向又はワイド(WIDE)方向に移動させる。ズーム駆動部74は図示せぬモータを含み、該モータの駆動力によってズームレンズ46が駆動される。ズームレンズ46の位置(ズーム位置)は、ズーム位置センサ76によって検出され、該センサ76の検出信号はCPU64に入力される。
同様に、フォーカス駆動部78は図示せぬモータを含み、該モータの駆動力によってフォーカスレンズ48が光軸に沿って前後動する。フォーカスレンズ48の位置(フォーカス位置)は、フォーカス位置センサ80によって検出され、該センサ80の検出信号はCPU64に入力される。
本電子カメラ10では、焦点調節を自動と手動のいずれか所望の方法で行うことができるようになっており、自動焦点調節(オートフォーカス)時には、評価値演算の結果に基づいてフォーカス駆動部78が制御されてフォーカスレンズ48が合焦位置に移動する。
自動焦点調節について概略を説明すると、静止画撮影モードにおいてシャッターボタン18が半押しされると、A/D変換器58によってデジタル信号に変換された画像信号が、評価値演算部88に入力される。評価値演算部88は、高周波成分抽出回路90と積算回路92を有し、入力される画像信号のうちG成分のデータをサンプリングしてAF検出対象エリア内での高周波成分を抽出するとともにその絶対値をとり、AF検出対象エリア内で絶対値データを積算して得られた値(評価値に相当)をCPU64に提供する。
AF検出の対象エリアは、画像領域の全体である必要はなく、画像の中央部分の一部領域として設定されている。AF動作時にCPU64は、フォーカスレンズ48を焦点調節領域内で無限遠から至近(又は至近から無限遠)の方向に移動させながら、複数のAF検出ポイント(サーチポイント)で画像中央部分のコントラストを検出し、評価値を算出する。そして、各ポイントで算出された評価値を総合して、評価値が最大となるレンズ位置を合焦位置として決定し、求めた合焦位置にフォーカスレンズ48を移動させるようにフォーカス駆動部78を制御し、自動焦点調節を行う。
一方、手動焦点調節(マニュアルフォーカス)時には、撮影者による手動焦点調節部100の手動操作に従ってフォーカスレンズ48が移動する。本電子カメラ10では手動焦点調節部として撮影レンズ12の鏡胴に回動可能な操作リングが設けられており、その操作リングを回動操作すると、それに従って操作リングに機械的に連結されたフォーカスレンズ48が駆動される。自動焦点調節時であっても手動焦点調節部100が操作されたときには手動焦点調節に切り替わり、自動焦点調節への切替えが所定の操作によって指示されるまでは手動焦点調節によって設定された位置にフォーカスレンズ48が保持されるようになっている。尚、手動焦点調整は、手動焦点調節部100の操作に対してその操作力によってフォーカスレンズ48を機械的に連動させて駆動する場合に限らない。例えば、手動焦点調整部100の操作を電気的に検出し、その検出した操作に従ってフォーカス駆動部78を制御してモータよりフォーカスレンズ48を駆動する場合であってもよい。また、このように手動焦点調整部100の操作に対してフォーカスレンズ48をモータにより駆動する場合には、撮影レンズ12の鏡胴以外に設けられた操作部によって手動焦点調節を行えるようにすることもできる。更に、手動焦点調節を行うモードを事前に選択する手動焦点調節モードスイッチ102を図3の破線で示すように設けておき、そのスイッチ102がオンされた状態のときに手動焦点調節部100に従ってフォーカスレンズ48を駆動させ、スイッチ102がオフされた状態のときに自動焦点調節によりフォーカスレンズ48を駆動させるようにしてもよい。
CPU64は、本電子カメラ10の各回路を統括制御する制御部であり、電源兼用モードスイッチ20、シャッターボタン18、ズームスイッチ32、手動焦点調節部100、その他の操作部から受入する入力信号に基づき、対応する回路の動作を上述のように制御するとともに、液晶モニタ30における表示制御、自動焦点調節及び自動露出(AE)制御等を行う。
電源兼用モードスイッチ20によって静止画撮影モードが選択されている場合のCPU64による一連の制御について説明すると、シャッターボタン18が押下操作されていない場合、液晶モニタ30に上述のようにスルー画を表示させる。このとき、手動焦点調節部100からその操作が行われていることを示す手動操作信号が与えられなければ、カラー動画を生成するための処理を信号処理部68に行わせ、液晶モニタ30にカラー動画のスルー画を表示させる。一方、手動焦点調節部100から手動操作信号が与えられた場合には手動焦点調節が行われていると判断し、モノクロ動画を生成するための処理を信号処理部68に行わせ、液晶モニタ30にモノクロ動画のスルー画を表示させる。
ここで、液晶モニタ30のスルー画を目視して焦点状態を把握する場合、カラーよりもモノクロ(白黒)の動画の方が行い易い。即ち、色情報を有する画像は、その色により目の視感度が異なるため、色の境界線がその隣り合う色によって認知度に差が生じる。また、液晶モニタ30のスルー画は、CCD52によって撮像された画像を間引き処理して表示されるものであるためその際に色情報の混ざりが生じる。そのため、カラー動画よりもモノクロ動画の方が合焦判断等を行うためには好適である。また、モノクロ動画では色情報を処理する負担が減るため、液晶モニタ30に表示されるスルー画と実際の被写体との時間遅れが生じ難く、画像の乱れ等も少ないという利点がある。
続いて、シャッターボタン18が半押し操作された場合、半押し信号がCPU64に与えられる。シャッターボタン18の非操作時において手動焦点調節が行われなかった場合、又は、手動焦点調節が行われた後、手動焦点調節が解除された場合、CPU64は、半押し信号が与えられると、自動焦点調節を実行する。即ち、評価値演算部88から得られる評価値に基づいてフォーカス駆動部78を制御し、フォーカスレンズ48を合焦位置に移動させる。また、測光処理等の撮影実行時のために必要な前処理を行う。手動焦点調節が行われて手動焦点調節が解除されていない場合には、シャッターボタン18が半押しされた場合でも自動焦点調節を実行しない。
続いて、シャッターボタン18が全押し操作されると、撮影開始指示(レリーズON)信号が発せられる。CPU64は、レリーズON信号を検知すると、絞り50の開口径やCCD52の電子シャッターを制御することにより露出制御を行う。また、ストロボ制御回路82にコマンドを送り、ストロボ発光部16の発光を制御する。
このようにして、シャッターボタン18の全押し操作に応動して撮影実行時の処理を行うと、CCD52から取り込まれ、上述のように各処理部で各種処理が施されてメモリ60に格納された記録用の画像データを、圧縮伸張回路84によって圧縮処理させてメモリカード24に記録させる。
尚、シャッターボタン18が半押しされた場合には常に自動焦点調節が行われるものとし、手動焦点調節を行いたい場合(最終的な焦点調節を手動焦点調節で行いたい場合)には、シャッターボタン18を半押した後、その状態で手動焦点調節を行うようにしてもよい。また、手動焦点調節によって液晶モニタ30のスルー画の表示がモノクロ動画の表示に切り替わった場合でもメモリカード24には、カラー画像が記録される。
次に、静止画撮影モード時における液晶モニタ30のスルー画表示に関するCPU64の処理について図4のフローチャートを用いて説明する。CPU64は、液晶モニタ30のスルー画表示に関する処理として図4のフローチャートに示す処理を他の処理と共に繰り返し実行する。スルー画表示に関する処理を開始すると、まず、撮影レンズ12の手動焦点調節部100から出力される手動操作信号の有無を検出する(ステップS10)。即ち、手動焦点調節部100が操作されているか否かを検出する。そして、手動操作信号の有無によって焦点調節が手動で行われているか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12においてYESと判定した場合、液晶モニタ30のスルー画の表示をモノクロ動画の表示とする(ステップS14)。そして、本フローチャートの処理を終了する。
一方、ステップS12においてNOと判定した場合には、現在の液晶モニタ30におけるスルー画の表示がモノクロ動画の表示か否かを判定する(ステップS16)。ここで、YESと判定した場合、続いて、手動焦点調節部100からの手動操作信号が検出されない期間の長さ(手動操作信号が途絶えている時間)を計測する(ステップS18)。そして、計測した時間が一定時間以上の場合には、手動操作が解除されたと判定するものとして、手動操作が解除されたか否かを判定する(ステップS20)。NOと判定した場合には、液晶モニタ30でのスルー画の表示をそのままモノクロ動画の表示として(特別な処理を行わないものとして)本フローチャートの処理を終了する。
ステップS16においてNOと判定した場合、即ち、液晶モニタ30のスルー画の表示がカラー動画の表示となっている場合、又は、ステップS20においてYES、即ち、手動操作が解除されたと判定された場合には、液晶モニタ30のスルー画の表示をカラー動画の表示にする(ステップS22)。そして、本フローチャートの処理を終了する。
以上の処理手順により、手動焦点調節時には液晶モニタ30のスルー画がモノクロ動画に切り替えられる。
尚、ステップS20において手動操作が解除されたと判定された場合に、自動焦点調節に切り替わるようにしてもよいし、又は、所定の操作が行われたときに自動焦点調節に切り替わるようにしてもよい。
次に、手動焦点調節モードスイッチ102によって手動焦点調節モードと自動焦点調節モードとを切り替えるようにした場合における液晶モニタ30のスルー画表示に関するCPU64の処理について図5のフローチャートを用いて説明する。CPU64は、まず、手動焦点調節モードスイッチ102の状態(オン/オフ状態)を検出する(ステップS30)。そして、その状態に基づいて焦点調節が手動か否か、(手動焦点調節モードがオンか否か)を判定する(ステップS32)。
ステップS32においてYESと判定した場合、CPU64は、液晶モニタ30のスルー画の表示をモノクロ動画の表示とする(ステップS34)。そして、手動焦点調節時の処理を実施し(ステップS36)、本フローチャートの処理を終了する。
一方、ステップS32においてNOと判定した場合、CPU64は、液晶モニタ30のスルー画の表示をカラー動画の表示にする(ステップS38)。そして、自動焦点調節時の処理を実施し(ステップS40)、本フローチャートの処理を終了する。
以上、上記実施の形態では、手動焦点調節時にモノクロ動画のスルー画として白黒の動画を液晶モニタ30に表示するようにしたが、これに限らずCCD52から取得した画像の輝度信号に応じた明るさの白黒以外の単色の動画を表示するようにしてもよい。例えば、液晶モニタ30のカラーフィルタがR、G、Bの配列からなる場合に、R、G、Bのいずれかの色のみの画素を輝度信号に基づいて発光させるようにしてもよい。これによれば、R、G、Bの全ての画素を発光させるよりも発光色のボケによる合焦判断の誤差が軽減できる。
また、上記実施の形態では、静止画を撮像するための電子カメラに本発明を適用した場合について記載したが、本発明は、動画を撮像するための電子ビデオカメラの場合にも同様に適用できる。
10…電子カメラ、12…撮影レンズ、14…ファインダー窓、16…ストロボ発光部、18…シャッターボタン、20…電源スイッチ、24…メモリカード、26…カードスロット、28…ファインダー、30…液晶モニタ、32…ズームスイッチ、34…十字ボタン、48…フォーカスレンズ、52…CCD、56…アナログ処理部、60…メモリ、64…CPU、70…表示用メモリ、84…圧縮伸張回路、88…評価値演算部、100…手動焦点調節部、102…手動焦点調節モードスイッチ
Claims (6)
- 被写体の像を結像する撮影光学系の焦点調節を手動で行うための手動焦点調節手段と、
前記撮影光学系により結像された被写体の像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により得られた画像をスルー画として表示すると共に、カラー表示可能な表示手段と、
前記手動焦点調節手段による手動の焦点調節時に、前記表示手段におけるスルー画の表示を単色での表示に切り替える表示切替手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 前記手動焦点調節手段は、焦点調節のために手動操作される操作部を備え、前記表示切替手段は、該操作部の操作が行われていることを検出すると前記スルー画の表示を単色での表示に切り替えることを特徴とする請求項1の撮像装置。
- 前記撮影光学系の焦点調節を自動で行うための自動焦点調節手段を備えると共に、前記手動焦点調節により焦点調節を行う手動焦点調節モードと、前記自動焦点調節手段により焦点調節を行う自動焦点調節モードとのモード切替手段を備え、前記表示切替手段は、前記モード切替手段により前記手動焦点調節モードに設定されると、前記スルー画の表示を単色での表示に切り替えることを特徴とする請求項1の撮像装置。
- 前記表示切替手段は、前記撮像手段により取得した画像の輝度情報を単色の画像として前記表示手段により表示することを特徴とする請求項1、2、又は、3の撮像装置。
- 前記表示切替手段は、前記表示手段に表示するスルー画を白黒での表示に切り替えることを特徴とする請求項1、2、3、又は、4の撮像装置。
- 前記表示切替手段は、前記表示手段に表示するスルー画を、前記表示手段がカラー表示のために発光する色のうちのいずれか1つの色のみの表示に切り替えることを特徴とする請求項1、2、3、又は、4の撮像装置。
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-
2005
- 2005-04-27 JP JP2005129776A patent/JP2006311082A/ja active Pending
Cited By (3)
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US10432876B2 (en) | 2007-12-13 | 2019-10-01 | Maxell, Ltd. | Imaging apparatus capable of switching display methods |
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