JP2006308827A - 画像形成装置、及び、画像形成システム - Google Patents

Abstract

【課題】ホームポジションに位置する回転体の変位を防止できる画像形成装置、及び、画像形成システム、を実現することにある。
【解決手段】（ａ）潜像を担持するための像担持体と、（ｂ）該像担持体に担持された潜像を現像するための現像装置と、（ｃ）該現像装置が着脱可能な着脱部を周方向に複数備えて回転可能な回転体であって、前記複数の着脱部のうち一の着脱部のみに前記現像装置が装着されている状態で画像形成の実行を待機している際には、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最上または最下に位置するホームポジション、に位置する回転体と、（ｄ）該回転体を回転させるためのモータであって、前記回転体が前記ホームポジションに位置している際には、該モータに電力が供給されない時の無通電時トルクにて前記回転体を前記ホームポジションに保持するモータと、（ｅ）を有することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】 図６

Description

本発明は、画像形成装置、及び、画像形成システムに関する。

レーザビームプリンタ等の画像形成装置は既によく知られている。かかる画像形成装置は、例えば、潜像を担持するための像担持体と、現像剤によって像担持体に担持された潜像を現像する現像装置と、該現像装置が着脱可能な着脱部を周方向に複数備えて回転可能な回転体と、該回転体を回転させるためのモータと、を有している。また、画像形成装置は、複数の着脱部のうち一の着脱部のみに現像装置が装着されている状態で、画像形成を実行できるようになっている。

そして、画像形成装置は、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号等が送信されると、画像形成の実行を待機する位置であるホームポジションに位置する回転体が、モータの駆動力によって回転し、現像装置が像担持体と対向する現像位置に位置決めされる。そして、像担持体に担持された潜像を現像装置内の現像剤で現像して現像剤像を形成し、当該現像剤像を媒体に転写して、最終的に媒体に画像を形成する。
特開２００５−２４８５９号公報

ところで、周方向に設けられた複数の着脱部の中で一の着脱部のみに現像装置が装着されている状態では、回転体の荷重の分布が偏るために、回転体のバランスが不安定な状態となる。このため、回転体がホームポジションに位置する際に、現像装置が装着された一の着脱部の位置によっては、現像装置の自重に起因して回転体が変位（回転）することがある。また、回転体がホームポジションに位置している際に回転体に衝撃が作用すると、該衝撃に起因して回転体が変位（回転）することがある。

本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ホームポジションに位置する回転体の変位を防止できる画像形成装置、及び、画像形成システム、を実現することにある。

前記課題を解決するために、主たる本発明は、（ａ）潜像を担持するための像担持体と、（ｂ）該像担持体に担持された潜像を現像するための現像装置と、（ｃ）該現像装置が着脱可能な着脱部を周方向に複数備えて回転可能な回転体であって、前記複数の着脱部のうち一の着脱部のみに前記現像装置が装着されている状態で画像形成の実行を待機している際には、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最上または最下に位置するホームポジション、に位置する回転体と、（ｄ）該回転体を回転させるためのモータであって、前記回転体が前記ホームポジションに位置している際には、該モータに電力が供給されない時の無通電時トルクにて前記回転体を前記ホームポジションに保持するモータと、（ｅ）を有することを特徴とする画像形成装置である。

本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。

本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。

（ａ）潜像を担持するための像担持体と、（ｂ）該像担持体に担持された潜像を現像するための現像装置と、（ｃ）該現像装置が着脱可能な着脱部を周方向に複数備えて回転可能な回転体であって、前記複数の着脱部のうち一の着脱部のみに前記現像装置が装着されている状態で画像形成の実行を待機している際には、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最上または最下に位置するホームポジション、に位置する回転体と、（ｄ）該回転体を回転させるためのモータであって、前記回転体が前記ホームポジションに位置している際には、該モータに電力が供給されない時の無通電時トルクにて前記回転体を前記ホームポジションに保持するモータと、（ｅ）を有することを特徴とする画像形成装置。
回転体がホームポジションに位置する際に、一の着脱部が複数の着脱部の中で最上または最下に位置する場合には、回転体が安定した状態となる。また、回転体がホームポジションに位置する際に、モータが無通電時トルクにて回転体をホームポジションに保持する場合には、該無通電時トルクが回転体を保持する保持力としての役割を果たす。そして、上記の二つの事項が組み合わされると、ホームポジションに位置する回転体がより安定して保持される。従って、ホームポジションに位置する回転体が変位（回転）することを防止できる画像形成装置を実現することが可能となる。

また、かかる画像形成装置であって、前記ホームポジションは、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最下に位置する位置、であることとしてもよい。
かかる場合には、ホームポジションに位置する回転体がより安定するから、より有効に該回転体の変位を防止することが可能となる。

また、かかる画像形成装置であって、前記モータは、ステッピングモータであることとしてもよい。
かかる場合には、モータの無通電時トルクが高いから、ホームポジションに位置する回転体がより安定して保持される。

また、かかる画像形成装置であって、前記回転体が前記ホームポジションに位置する際に、前記回転体に接触して該回転体をロックするためのロック部材、を備えていないこととしてもよい。
一の着脱部が複数の着脱部の中で最上または最下に位置し、モータが無通電時トルクにて回転体をホームポジションに保持する場合には、ホームポジションに位置する回転体が安定して保持されることによって、前記ロック部材を設ける必要が無いから、部品点数を削減することが可能となる。

また、かかる画像形成装置であって、該画像形成装置に電力が供給されていない時には、前記回転体が、前記ホームポジションに位置することとしてもよい。
画像形成装置に電力が供給されていない時に回転体がホームポジション（一の着脱部が複数の着脱部の中で最上または最下に位置する）に位置する場合には、画像形成の実行を待機する場合に加えて画像形成装置に電力が供給されない場合にも、回転体が変位することを防止することが可能となる。

また、かかる画像形成装置であって、前記現像装置が前記着脱部に対して着脱される際には、前記回転体が、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最上または最下に位置する着脱ポジション、に位置し、前記回転体が前記着脱ポジションに位置している際には、前記モータが、前記無通電時トルクにて前記回転体を前記着脱ポジションに保持することとしてもよい。
かかる場合には、着脱ポジションに位置する回転体が安定して保持されるから、ユーザが現像装置の着脱をスムーズに行うことが可能となる。

また、かかる画像形成装置であって、前記着脱ポジションは、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最上に位置する位置、であることとしてもよい。
かかる場合には、ユーザが現像装置の着脱をよりスムーズに行うことが可能となる。

また、（ａ）潜像を担持するための像担持体と、（ｂ）該像担持体に担持された潜像を現像するための現像装置と、（ｃ）該現像装置が着脱可能な着脱部を周方向に複数備えて回転可能な回転体であって、前記複数の着脱部のうち一の着脱部のみに前記現像装置が装着されている状態で画像形成の実行を待機している際には、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最上または最下に位置するホームポジション、に位置する回転体と、（ｄ）該回転体を回転させるためのモータであって、前記回転体が前記ホームポジションに位置している際には、該モータに電力が供給されない時の無通電時トルクにて前記回転体を前記ホームポジションに保持するモータと、（ｅ）を有し、（ｆ）前記ホームポジションは、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最下に位置する位置、であり、（ｇ）前記モータは、ステッピングモータであり、（ｈ）前記回転体が前記ホームポジションに位置する際に、前記回転体に接触して該回転体をロックするためのロック部材、を備えておらず、（ｉ）該画像形成装置に電力が供給されていない時には、前記回転体が、前記ホームポジションに位置し、（ｊ）前記現像装置が前記着脱部に対して着脱される際には、前記回転体が、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最上または最下に位置する着脱ポジション、に位置し、前記回転体が前記着脱ポジションに位置している際には、前記モータが、前記無通電時トルクにて前記回転体を前記着脱ポジションに保持し、（ｋ）前記着脱ポジションは、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最上に位置する位置、であることを特徴とする画像形成装置。
上記の画像形成装置によれば、ホームポジションに位置する回転体が変位（回転）することを防止できる画像形成装置を実現することが可能な効果、が最も有効に奏される。

また、（Ａ）コンピュータと、（Ｂ）このコンピュータに接続されて、次の（ａ）〜（ｄ）を有する画像形成装置と、（ａ）潜像を担持するための像担持体、（ｂ）該像担持体に担持された潜像を現像するための現像装置、（ｃ）該現像装置が着脱可能な着脱部を周方向に複数備えて回転可能な回転体であって、前記複数の着脱部のうち一の着脱部のみに前記現像装置が装着されている状態で画像形成の実行を待機している際には、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最上または最下に位置するホームポジション、に位置する回転体、（ｄ）該回転体を回転させるためのモータであって、前記回転体が前記ホームポジションに位置している際には、該モータに電力が供給されない時の無通電時トルクにて前記回転体を前記ホームポジションに保持するモータ、（Ｃ）を具備したことを特徴とする画像形成システム。
上記の画像形成システムによれば、ホームポジションに位置する回転体が変位（回転）することを防止できる画像形成システムを実現することが可能となる。

＝＝＝画像形成装置の全体構成＝＝＝
次に、図１〜図３を用いて、画像形成装置としてレーザビームプリンタ（以下、プリンタともいう）１０を例にとって、その全体構成について説明する。図１及び図２は、プリンタ１０を構成する主要構成要素を示した図であり、図１は、プリンタ１０がカラープリンタとして使用される際の当該主要構成要素を、図２は、プリンタ１０がモノクロプリンタとして使用される際の当該主要構成要素を示した図である。図３は、プリンタ１０の制御ユニット１００を示すブロック図である。プリンタ１０のカラープリンタ又はモノクロプリンタとしての使用については、後に詳しく説明する。なお、図１及び図２には、矢印にて鉛直方向を示しており、例えば、給紙トレイ９２は、プリンタ１０の鉛直下方に配置されており、定着ユニット９０は、プリンタ１０の鉛直上方に配置されている。

プリンタ１０は、図１及び図２に示すように、潜像を担持するための像担持体の一例である感光体２０の回転方向に沿って、帯電ユニット３０、露光ユニット４０、現像器保持ユニット４９、一次転写ユニット６０、中間転写体７０、クリーニングユニット７５を有し、さらに、二次転写ユニット８０、定着ユニット９０、ユーザ等への報知手段をなし液晶パネルでなる表示ユニット９５、及び、これらのユニット等を制御しプリンタとしての動作を司る制御ユニット１００を有している。

感光体２０は、円筒状の導電性基材とその外周面に形成された感光層を有し、中心軸を中心に回転可能であり、本実施の形態においては、図１及び図２中の矢印で示すように時計回りに回転する。

帯電ユニット３０は、感光体２０を帯電するための装置であり、露光ユニット４０は、レーザを照射することによって帯電された感光体２０上に潜像を形成する装置である。この露光ユニット４０は、半導体レーザ、ポリゴンミラー、Ｆ−θレンズ等を有しており、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の不図示のコンピュータから入力された画像情報に基づいて、変調されたレーザを帯電された感光体２０上に照射する。

現像器保持ユニット４９は、回転体の一例であるロータリ５０を有する。このロータリ５０には、感光体２０に担持された潜像を現像するための現像装置の一例である現像器が着脱可能な複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄ、が設けられている。現像器保持ユニット４９は、当該着脱部に装着され、保持された現像器、に収容されたトナーＴを用いて感光体２０上に形成された潜像を現像する。

ところで、本実施の形態に係るプリンタ１０は、前記複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄのそれぞれに現像器が装着された場合には、それぞれの現像器に収容されたトナーＴにより感光体２０に担持された潜像を現像してカラー画像を形成するカラープリンタとして使用可能であり、前記複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄのうちの一の着脱部のみに現像器が装着された場合には、当該現像器に収容されたトナーＴにより感光体２０に担持された潜像を現像してモノクロ画像を形成するモノクロプリンタとして使用可能である。

従来のプリンタは、いつでもカラー画像を形成できるようにしておくために、互いに異なる色のトナーを収容した複数の現像器が現像器保持ユニットに装着されていないとモノクロ画像であっても形成できないようになっている。これに対し、本実施の形態に係るプリンタ１０は、ブラック現像器５１のみが装着されている状態にて、装着されたブラック現像器５１を用いてモノクロ画像を媒体に形成することが可能なモノクロプリンタとしても動作する。

プリンタ１０がカラープリンタとして使用される際には、図１に示すように、ロータリ５０の複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄに、４つの現像器、すなわち、ブラック現像器５１、マゼンタ現像器５２、シアン現像器５３、およびイエロー現像器５４が装着され、感光体２０上に形成された潜像が各現像器に収容されたトナーＴにより現像される。

ロータリ５０は、回転することにより、前記４つの現像器５１、５２、５３、５４の位置を動かすことを可能としている。すなわち、前記４つの現像器５１、５２、５３、５４は、回転軸５０ｅを中心として、それらの相対位置を維持したまま回転可能となっている。そして、１ページ分の画像形成が終了する毎に選択的に感光体２０に対向し、それぞれの現像器５１、５２、５３、５４に収容されたトナーＴにて、感光体２０上に形成された潜像を順次現像する。

一方、プリンタ１０がモノクロプリンタとして使用される際には、図２に示すように、ロータリ５０の複数の着脱部のうちの一の着脱部のみに、現像器が装着され、感光体２０上に形成された潜像が当該現像器に収容されたトナーＴにより現像される。すなわち、前述した４つの着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄのうちの一の着脱部５０ａに、ブラック現像器５１が装着され、画像形成を行う際に、ロータリ５０が回転することにより、ブラック現像器５１が感光体２０と対向する位置に移動する。そして、感光体２０上に形成された潜像は、ブラック現像器５１に収容されたブラックトナーＴにて現像される。

なお、本実施の形態に係る現像器及び着脱部は、物理的に各現像器が当該現像器に対応した唯一の着脱部にしか装着できないように、構成されている。すなわち、４つの着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄのうち、ブラック現像器５１を装着できるのは着脱部５０ａだけであり、マゼンタ現像器５２を装着できるのは着脱部５０ｂだけであり、シアン現像器５３を装着できるのは着脱部５０ｃだけであり、イエロー現像器５４を装着できるのは着脱部５０ｄだけである。
また、現像器保持ユニット４９及び各現像器の詳細については後述する。

一次転写ユニット６０は、感光体２０に形成されたトナー像を中間転写体７０に転写するための装置である。
この中間転写体７０は、ＰＥＴフィルムの表面にアルミ蒸着層を設けさらにその表層に半導電塗料を形成、積層したエンドレスのベルトであり、感光体２０とほぼ同じ周速度にて回転駆動される。
二次転写ユニット８０は、中間転写体７０上に形成されたトナー像を紙、フィルム、布等の媒体に転写するための装置である。
定着ユニット９０は、媒体上に転写されたトナー像を媒体に融着させて永久像とするための装置である。

クリーニングユニット７５は、一次転写ユニット６０と帯電ユニット３０との間に設けられ、感光体２０の表面に当接されたゴム製のクリーニングブレード７６を有し、一次転写ユニット６０によって中間転写体７０上にトナー像が転写された後に、感光体２０上に残存するトナーＴをクリーニングブレード７６により掻き落として除去するための装置である。

制御ユニット１００は、図３に示すようにメインコントローラ１０１と、ユニットコントローラ１０２とで構成され、メインコントローラ１０１には画像信号及び制御信号が入力され、この画像信号及び制御信号に基づく指令に応じてユニットコントローラ１０２が前記各ユニット等を制御して画像を形成する。

＝＝＝制御ユニットの概要＝＝＝
次に、制御ユニット１００の構成について図３を参照しつつ説明する。制御ユニット１００は、メインコントローラ１０１とユニットコントローラ１０２とを有している。

メインコントローラ１０１は、ＣＰＵ１１１と、不図示のコンピュータと接続するためのインターフェイス１１２と、コンピュータから入力された画像信号を記憶するための画像メモリ１１３と、電気的に書き換え可能なＥＥＰＲＯＭ１１４ａ、ＲＡＭ１１４ｂ、各種制御用のプログラムを備えたプログラムＲＯＭ等からなるメインコントローラ側メモリ１１４と、を備えている。

メインコントローラ１０１のＣＰＵ１１１は、インターフェイスを介して入力される画像データの画像メモリ１１３への読み込み及び読み出しの制御とともに、コンピュータから入力された制御信号に基づいてユニットコントローラ１０２のＣＰＵ１２０と同期させて装置全体の制御を司っている。

また、ＥＥＰＲＯＭ１１４ａには、プリンタ１０がカラープリンタとして使用されるか、モノクロプリンタとして使用されるかを示す機種情報が格納されている。ＣＰＵ１１１は、前述した４つの着脱部のどこに現像器が装着されているかを示す現像器の装着情報を、所定のタイミングでユニットコントローラ１０２から受信する。そして、当該装着情報に基づいて、ＥＥＰＲＯＭ１１４ａ内の前記機種情報を必要に応じて書き換える。なお、機種情報は、ＥＥＰＲＯＭ１１４ａ内に１ビットの情報として書き込まれており、その値が０のときはカラープリンタを、その値が１のときはモノクロプリンタを示す。そして、プリンタ１０に電力が供給された場合、メインコントローラ１０１は、この電力の供給を感知して、ＥＥＰＲＯＭ１１４ａからＲＡＭ１１４ｂへ機種情報をロードする。なお、ＥＥＰＲＯＭ１１４ａの機種情報は、プリンタ１０に電力が供給されない場合でも、記憶されている。

ユニットコントローラ１０２は、ＣＰＵ１２０と、電気的に書き換え可能なＥＥＰＲＯＭ１１６ａ、ＲＡＭ、各種制御用のプログラムを備えたプログラムＲＯＭ等からなるユニットコントローラ側メモリ１１６と、装置本体の各ユニット（帯電ユニット３０、露光ユニット４０、現像器保持ユニット４９、一次転写ユニット６０、クリーニングユニット７５、二次転写ユニット８０、定着ユニット９０）を駆動制御するための各駆動制御回路等を有している。

ユニットコントローラ１０２のＣＰＵ１２０は、各駆動制御回路と電気的に接続され、メインコントローラ１０１のＣＰＵ１１１からの制御信号に基づいて各駆動制御回路を制御する。すなわち、各ユニットが備えるセンサ等からの信号を受信することによって、各ユニットの状態を検出しつつ、メインコントローラ１０１から入力される信号に基づいて、各ユニットを制御する。

また、ＣＰＵ１２０は、前述した機種情報に基づいて、各駆動制御回路を制御する。すなわち、当該機種情報の値が０の場合には、カラープリンタとして、当該プリンタ１０の各ユニットを制御し、当該機種情報の値が１の場合には、モノクロプリンタとして、当該プリンタ１０の各ユニットを制御する。

ＥＥＰＲＯＭ１１６ａには、前述した４つの着脱部のどこに現像器が装着されているかを示す現像器の装着情報が格納されている。ＣＰＵ１２０は、現像器の着脱後に、着脱された当該現像器に対応した着脱部に現像器が装着されているかどうかを判定する。そして、判定された結果に基づいて、ＥＥＰＲＯＭ１１６ａ内の前記装着情報を必要に応じて書き換える。なお、装着情報は、ＥＥＰＲＯＭ１１６ａ内に、着脱部毎に１ビットの情報、すなわち、計４ビットの情報、として書き込まれており、その値が０のときは現像器が装着されていないことを、その値が１のときは現像器が装着されていることを示す。

また、ユニットコントローラ１０２が備えるＣＰＵ１２０は、シリアルインターフェース（Ｉ／Ｆ）１２１を介して、シリアルＥＥＰＲＯＭ等の不揮発性記憶素子（以下、本体側メモリとする）１２２に接続されている。この本体側メモリ１２２には、装置制御のために必要となるデータが記憶されている。またＣＰＵ１２０には、本体側メモリ１２２のみならず、各現像器５１、５２、５３、５４に設けられた現像器側メモリ５１ａ、５２ａ、５３ａ、５４ａにもシリアルインターフェース１２１を介して接続されており、本体側メモリ１２２及び現像器側メモリ５１ａ、５２ａ、５３ａ、５４ａとの間でデータ転送可能となるとともに、入出力ポート１２３を介して各現像器側メモリ５１ａ、５２ａ、５３ａ、５４ａにチップセレクト信号ＣＳを入力可能となっている。さらに、このＣＰＵ１２０は入出力ポート１２３を介してＨＰ検出部３１とも接続されている。

＝＝＝ブラック現像器の概要＝＝＝
次に、図４及び図５を用いて、現像器の構成例について説明する。図４は、ブラック現像器５１を示した斜視図である。図５は、ブラック現像器５１の主要構成要素を示した断面図である。なお、図５に示す断面図は、図４に示す長手方向に垂直な面で現像器を切り取った断面を表したものである。また、図５においては、矢印にて上下方向を示しており、例えば、現像ローラ５１０の中心軸は、感光体２０の中心軸よりも下方にある。また、図５では、ブラック現像器５１が、感光体２０と対向する現像位置に位置している状態にて示されている。

ロータリ５０には、ブラック（Ｋ）トナーを収容したブラック現像器５１、マゼンタ（Ｍ）トナーを収容したマゼンタ現像器５２、シアン（Ｃ）トナーを収容したシアン現像器５３、及び、イエロー（Ｙ）トナーを収容したイエロー現像器５４を装着することができるが、各現像器の構成は同様であるので、以下、ブラック現像器５１について説明する。

ブラック現像器５１は、図５に示すように、現像ローラ５１０、シール部材５２０、トナー収容部５３０、ハウジング５４０、トナー供給ローラ５５０、規制ブレード５６０、位置決めピン５８８（図４）等を有している。

現像ローラ５１０は、トナーＴを担持して感光体２０と対向する現像位置に搬送する。この現像ローラ５１０は、金属製であり、５０５６アルミ合金や６０６３アルミ合金等のアルミ合金、ＳＴＫＭ等の鉄合金等により製造されており、必要に応じて、ニッケルメッキ、クロムメッキ等が施されている。また、現像ローラ５１０は、図４に示すとおり、その長手方向両端部で支持されており、中心軸を中心として回転可能である。図５に示すように、現像ローラ５１０は、感光体２０の回転方向（図５において時計方向）と逆の方向（図５において反時計方向）に回転する。その中心軸は、感光体２０の中心軸よりも下方にある。また、図５に示すように、ブラック現像器５１が感光体２０と対向している状態では、現像ローラ５１０と感光体２０との間には空隙が存在する。すなわち、ブラック現像器５１は、感光体２０上に形成された潜像を非接触状態で現像する。なお、感光体２０上に形成された潜像を現像する際には、現像ローラ５１０と感光体２０との間に交番電界が形成される。

シール部材５２０は、ブラック現像器５１内のトナーＴが器外に漏れることを防止するとともに、現像位置を通過した現像ローラ５１０上のトナーＴを、掻き落とすことなく現像器内に回収する。このシール部材５２０は、ポリエチレンフィルム等からなるシールである。シール部材５２０は、シール支持板金５２２によって支持されており、シール支持板金５２２を介してハウジング５４０に取り付けられている。また、シール部材５２０の現像ローラ５１０側とは逆側には、モルトプレーン等からなるシール付勢部材５２４が設けられており、シール部材５２０は、シール付勢部材５２４の弾性力によって、現像ローラ５１０に押しつけられている。なお、シール部材５２０が現像ローラ５１０に当接する当接位置は、現像ローラ５１０の中心軸よりも上方である。

ハウジング５４０は、一体成型された複数のハウジング部、すなわち、上ハウジング部５４２と下ハウジング部５４４、とを溶着して製造されたものであり、その内部は、内壁から内方へ（図５の上下方向）突出させたトナーＴを仕切るための仕切り壁５４５により、二つのトナー収容部５３０、すなわち、第一トナー収容部５３０ａと第二トナー収容部５３０ｂと、に分けられている。なお、ハウジング５４０は下部に開口５７２を有しており、この開口５７２には、現像ローラ５１０がその一部が露出した状態で配置されている。

また、トナーＴを攪拌するための攪拌部材をトナー収容部５３０に設けてもよいが、本実施の形態では、現像器保持ユニット４９の回転に伴って各現像器（ブラック現像器５１、マゼンタ現像器５２、シアン現像器５３、イエロー現像器５４）が回転し、これにより各現像器内のトナーＴが攪拌されるため、トナー収容部５３０には攪拌部材を設けていない。

トナー供給ローラ５５０は、前述した第一トナー収容部５３０ａに設けられ、当該第一トナー収容部５３０ａに収容されたトナーＴを現像ローラ５１０に供給する。このトナー供給ローラ５５０は、ポリウレタンフォーム等からなり、弾性変形された状態で現像ローラ５１０に当接している。トナー供給ローラ５５０は、トナー収容部５３０の下部に配置されており、トナー収容部５３０に収容されたトナーＴは、該トナー収容部５３０の下部にてトナー供給ローラ５５０によって現像ローラ５１０に供給される。

トナー供給ローラ５５０は、中心軸を中心として回転可能であり、その中心軸は、現像ローラ５１０の回転中心軸よりも下方にある。また、トナー供給ローラ５５０は、現像ローラ５１０の回転方向（図５において反時計方向）と逆の方向（図５において時計方向）に回転する。なお、トナー供給ローラ５５０は、トナー収容部５３０に収容されたトナーＴを現像ローラ５１０に供給する機能を有するとともに、現像後に現像ローラ５１０に残存しているトナーＴを、現像ローラ５１０から剥ぎ取る機能をも有している。

規制ブレード５６０は、現像ローラ５１０に担持されたトナーＴに電荷を付与し、また、現像ローラ５１０に担持されたトナーＴの層厚を規制する。この規制ブレード５６０は、ゴム部５６０ａと、ゴム支持部５６０ｂとを有している。ゴム部５６０ａは、シリコンゴム、ウレタンゴム等からなり、ゴム支持部５６０ｂは、リン青銅、ステンレス等のバネ性を有する薄板である。ゴム部５６０ａは、ゴム支持部５６０ｂに支持されており、ゴム支持部５６０ｂは、ブレード支持板金５６２を介してハウジング５４０に取り付けられている。また、規制ブレード５６０の現像ローラ５１０側とは逆側には、モルトプレーン等からなるブレード裏部材５７０が設けられている。

ここで、ゴム支持部５６０ｂの撓みによる弾性力によって、ゴム部５６０ａが現像ローラ５１０に押しつけられている。また、ブレード裏部材５７０は、ゴム支持部５６０ｂとハウジング５４０との間にトナーＴが入り込むことを防止して、ゴム支持部５６０ｂの撓みによる弾性力を安定させるとともに、ゴム部５６０ａの真裏からゴム部５６０ａを現像ローラ５１０の方向へ付勢することによって、ゴム部５６０ａを現像ローラ５１０に押しつけている。したがって、ブレード裏部材５７０は、ゴム部５６０ａの現像ローラ５１０への均一当接性を向上させている。

規制ブレード５６０の、ブレード支持板金５６２に支持されている側とは逆側の端、すなわち、先端は、現像ローラ５１０に接触しておらず、該先端から所定距離だけ離れた部分が、現像ローラ５１０に幅を持って接触している。すなわち、規制ブレード５６０は、現像ローラ５１０にエッジにて当接しておらず、腹当たりにて当接している。また、規制ブレード５６０は、その先端が現像ローラ５１０の回転方向の上流側に向くように配置されており、いわゆるカウンタ当接している。なお、規制ブレード５６０が現像ローラ５１０に当接する当接位置は、現像ローラ５１０の中心軸よりも下方であり、かつ、トナー供給ローラ５５０の中心軸よりも下方である。

位置決めピン５８８は、ブラック現像器５１をロータリ５０（詳しくは、着脱部５０ａ）に位置決めするためのものであり、後述する位置決め凹部５９ｂ（図９）と嵌合している。

このように構成されたブラック現像器５１において、トナー供給ローラ５５０がトナー収容部５３０に収容されているトナーＴを現像ローラ５１０に供給する。現像ローラ５１０に供給されたトナーＴは、現像ローラ５１０の回転に伴って、規制ブレード５６０の当接位置に至り、該当接位置を通過する際に、電荷が付与されるとともに、層厚が規制される。層厚が規制された現像ローラ５１０上のトナーＴは、現像ローラ５１０のさらなる回転によって、感光体２０に対向する現像位置に至り、該現像位置にて交番電界下で感光体２０上に形成された潜像の現像に供される。現像ローラ５１０のさらなる回転によって現像位置を通過した現像ローラ５１０上のトナーＴは、シール部材５２０を通過して、シール部材５２０によって掻き落とされることなく現像器内に回収される。さらに、未だ現像ローラ５１０に残存しているトナーＴは、前記トナー供給ローラ５５０によって剥ぎ取られうる。

＝＝＝現像器保持ユニット４９の概要＝＝＝
現像器保持ユニット４９は、前述したロータリ５０と、該ロータリ５０を回転させるためのモータの一例である駆動モータ４０１と、を有している。そして、該ロータリ５０は、駆動モータ４０１の駆動力によって回転して所定位置に位置する。この所定位置としては、ホームポジション、対向ポジション、着脱ポジション、がある。

以下においては、ロータリ５０と駆動モータ４０１の構成、及び、ロータリ５０の所定位置について、図６〜図９を用いて説明する。図６は、ホームポジションに位置するロータリ５０等を示した図である。図７は、対向ポジションに位置するロータリ５０等を示した図である。図８は、着脱ポジションに位置するロータリ５０等を示した図である。図９は、ロータリ５０を示した斜視図である。なお、図６〜図９においては、矢印にて鉛直方向を示しており、駆動モータ４０１は、回転軸５０ｅよりも鉛直上方に位置する。また、図９においては、矢印にて回転軸５０ｅの軸方向を示している。

＜ロータリ５０と駆動モータ４０１の構成＞
まず、ロータリ５０と駆動モータ４０１の構成について説明する。ロータリ５０は、図９に示すように、その中心に位置する回転軸５０ｅと、現像器を保持するための支持フレーム５８と、ロータリ５０を回転させるための円形板５９と、を有している。

回転軸５０ｅは、プリンタ１０の筐体をなす２枚のフレーム側板（図示せず）の間に架け渡されて、その両端部が支持されている。なお、回転軸５０ｅの軸方向は、鉛直方向と交差している。支持フレーム５８は、回転軸５０ｅに取り付けられている。この支持フレーム５８は、前述した現像器５１、５２、５３、５４が、前記回転軸５０ｅを中心として着脱自在に保持される４つの着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄを周方向に９０°間隔で備えている。

円形板５９は、回転軸５０ｅの軸方向一端側（図９）にて該回転軸５０ｅに取り付けられている。この円形板５９には、その外周面に歯５９ａが形成されている。この歯５９ａは、駆動モータ歯車４０２（後述）と噛合しており、図６において反時計方向（Ｚ方向）に回転可能である。このため、円形板５９は、ロータリ５０を回転させる歯車としての機能を有する。また、円形板５９は、各現像器の位置決めピン５８８（図４）と嵌合する位置決め凹部５９ｂを有している。

駆動モータ４０１は、ステッピングモータである。この駆動モータ４０１は、図６に示すように、モータ軸４０１ａを備え、該モータ軸４０１ａには駆動モータ歯車４０２が取り付けられている。駆動モータ歯車４０２は、円形板５９の歯５９ａと噛合し、円形板５９に動力を伝達する。この駆動モータ歯車４０２は、図６に示す時計方向に回転する。また、駆動モータ４０１は、プリンタ本体１０ａと連結しているコネクタ４０３を備え、該コネクタ４０３を介してプリンタ本体から駆動モータ４０１に電力が供給される。
ところで、駆動モータ４０１は、その特性上、使用状態に応じた３種類のトルクを有する。この３種類のトルクは、回転時トルク、通電停止時トルク（以下、ホールディングトルクとも呼ぶ）、無通電時トルク（以下、ディテントトルクとも呼ぶ）、である。

回転時トルクは、コネクタ４０３を介して電力が供給された該駆動モータ４０１のモータ軸４０１ａが回転する時のトルクである。ホールディングトルクは、電力が供給された駆動モータ４０１のモータ軸４０１ａが回転しないように制御された時のトルクである。ディテントトルクは、駆動モータ４０１に電力が供給されていない時のトルクである。

＜ホームポジション、対向ポジション、着脱ポジション＞
次に、ロータリ５０の前記所定位置である、ホームポジション、対向ポジション、及び、着脱ポジションについて説明する。

まず、ホームポジションについて、図６を用いて説明する。ロータリ５０は、プリンタ１０が画像形成の実行を待機している際には、ホームポジションに位置する。また、ロータリ５０は、プリンタ１０に電力が供給されていない時にも、ホームポジションに位置する。

図６は、複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄのうち一の着脱部５０ａのみに現像器（ブラック現像器５１）が装着された状態（すなわち、プリンタ１０がモノクロプリンタとして使用されている状態）で画像形成の実行を待機している際の、ロータリ５０のホームポジションを示している。このホームポジションは、図６に示すように、一の着脱部５０ａが鉛直方向において複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄの中で最下に位置する位置、である。

ロータリ５０の回転軸５０ｅの軸方向一方側（図９）には、ホームポジションを検出するためのＨＰ検出部３１（図３）が設けられている。このＨＰ検出部３１は、回転軸５０ｅの一方端に固着された信は号生成用の円盤と、発光部、受光部を備えたフォト・インタラプター等からなるＨＰセンサとで構成されている。

円盤の周縁部は、ＨＰセンサの発光部と受光部との間に位置するように配置され、円盤に形成されたスリット部がＨＰセンサの検出位置に移動してくると、ＨＰセンサからの出力信号が「Ｌ」から「Ｈ」に変化する。そして、この信号レベルの変化とパルスモータのパルス数に基づきロータリ５０のホームポジションを検出し、このホームポジションを基準として、各現像器を現像位置等に位置決めすることができるように構成されている。

また、プリンタ１０においては、ロータリ５０がホームポジションに位置している際には、駆動モータ４０１には電力が供給されない。このため、かかる際には、駆動モータ４０１にはディテントトルクが発生する。また、駆動モータ４０１の駆動モータ歯車４０２が、ロータリ５０に設けられた歯５９ａと噛み合っているので、前記ディテントトルクがロータリ５０に作用する。よって、プリンタ１０は、駆動モータ４０１がディテントトルクにてロータリ５０をホームポジションに保持する構成となっている。

次に、対向ポジションについて、図７を用いて説明する。この対向ポジションは、着脱部に装着された現像器を感光体２０に対向する位置（現像位置）に位置させるためのポジションである。なお、ロータリ５０の対向ポジションは、４つの着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄに装着される現像器、それぞれに対して１つずつある。つまり、一の着脱部５０ａに装着されるブラック現像器５１を現像位置に位置させた際のロータリ５０のブラック対向ポジションと、着脱部５０ｂに装着されるマゼンタ現像器５２を現像位置に位置させた際のマゼンタ対向ポジションと、着脱部５０ｃに装着されるシアン現像器５３を現像位置に位置させた際のシアン対向ポジションと、着脱部５０ｄに装着されるイエロー現像器５４を現像位置に位置させた際のイエロー対向ポジションと、である。

図７は、ブラック現像器５１が感光体２０と対向する現像位置に位置する際のロータリ５０のブラック対向ポジションを示している。ブラック現像器５１が現像位置に位置すると、図７に示すように、ブラック現像器５１に備えられた現像ローラ５１０と感光体２０とが対向する関係になる。これにより、現像ローラ５１０に担持されたブラックトナーＴにより感光体２０に担持された潜像を現像可能となる。

また、プリンタ１０においては、ロータリ５０がブラック対向ポジションに位置する際には、コネクタ４０３を介して電力が供給された駆動モータ４０１のモータ軸４０１ａが回転しないように制御されている。このため、かかる際には、駆動モータ４０１にはホールディングトルクが発生する。

次に、着脱ポジションについて、図８を用いて説明する。この着脱ポジションは、現像器が着脱される着脱部を、現像器着脱開口１０ｅに対応する位置（着脱開口位置）に位置させるためのポジションである。なお、ロータリ５０の着脱ポジションは、４つの着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄ、それぞれに対して一つずつある。つまり、ブラック現像器５１が着脱される一の着脱部５０ａを着脱開口位置に位置させた際のロータリ５０のブラック着脱ポジションと、マゼンタ現像器５２が着脱される着脱部５０ｂを着脱開口位置に位置させた際のマゼンタ着脱ポジションと、シアン現像器５３が着脱される着脱部５０ｃを着脱開口位置に位置させた際のシアン着脱ポジションと、イエロー現像器５４が着脱される着脱部５０ｄを着脱開口位置に位置させた際のイエロー着脱ポジションと、である。

図８は、一の着脱部５０ａが着脱開口位置に位置する際のブラック着脱ポジションを示している。ロータリ５０がブラック着脱ポジションに位置すると、すなわち、一の着脱部５０ａが着脱開口位置に位置すると、ブラック現像器５１が現像器着脱開口１０ｅを介して着脱部５０ａに対して着脱される。また、図８に示すように、ブラック着脱ポジションは、一の着脱部５０ａが鉛直方向において複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄの中で最上に位置する位置、である。

また、プリンタ１０においては、ロータリ５０がブラック着脱ポジションに位置している際には、駆動モータ４０１に電力が供給されない。このため、かかる際には、駆動モータ４０１にはディテントトルクが発生する。よって、プリンタ１０は、駆動モータ４０１がディテントトルクにてロータリ５０をブラック着脱ポジションに保持する構成となっている。

なお、本実施形態に係るプリンタ１０は、ロータリ５０がホームポジションやブラック着脱ポジションに位置する際に、ロータリ５０に接触して該ロータリ５０をロックするためのロック部材、を備えていない。すなわち、ロータリ５０がホームポジションやブラック着脱ポジションに位置する際には、該ロータリ５０が駆動モータ４０１のディテントトルクのみによってホームポジションやブラック着脱ポジションに保持されることになる。

＝＝＝プリンタ１０の動作例＝＝＝
次に、プリンタ１０の動作例について説明する。以下においては、プリンタ１０がモノクロプリンタとして使用されている際に、プリンタ１０がモノクロ画像を形成するモノクロ画像形成動作について説明する。また、ブラック現像器５１が着脱部５０ａに対して着脱される現像器着脱動作について説明する。

＜モノクロ画像形成動作＞
まず、ユーザ等がプリンタ１０の電源をＯＮすると、プリンタ１０に電力が供給され、プリンタ１０は、画像形成の実行を待機する。かかる際に、ロータリ５０は、図６に示すホームポジションに位置している。なお、プリンタ１０が画像形成の実行を待機している状態では、駆動モータ４０１に電力が供給されないので、駆動モータ４０１にはディテントトルクが発生する。そして、画像形成の実行を待機している際のロータリ５０は、このディテントトルクにてホームポジションに保持される。

次に、不図示のコンピュータからの画像信号及び制御信号がインターフェイス（Ｉ／Ｆ）１１２を介してプリンタ１０のメインコントローラ１０１に入力されると、このメインコントローラ１０１からの指令に基づくユニットコントローラ１０２の制御により感光体２０、ロータリ５０、及び、中間転写体７０が回転する。

感光体２０は、回転しながら、帯電位置において帯電ユニット３０により順次帯電される。感光体２０の帯電された領域は、感光体２０の回転に伴って露光位置に至り、露光ユニット４０によって、画像情報に応じた潜像が該領域に形成される。

図６に示すホームポジションに位置するロータリ５０は、プリンタ本体からコネクタ４０３を介して電力が供給された駆動モータ４０１の駆動力によって回転して、図７に示すブラック対向ポジションに位置する。かかる際に、着脱部５０ａに装着されたブラック現像器５１は、感光体２０に対向する位置に位置している。ロータリ５０がブラック対向ポジションにてその回転を停止した後に、ブラック現像器５１の現像ローラ５１０が回転する。なお、ロータリ５０がブラック対向ポジションに位置した際には、電力が供給された駆動モータ４０１のモータ軸４０１ａが回転しないように制御されている。このため、駆動モータ４０１にはホールディングトルクが発生する。そして、ロータリ５０は、このホールディングトルクにてブラック対向ポジションに保持される。

感光体２０上に形成された潜像は、感光体２０の回転に伴って現像可能な位置に至り、ブラック現像器５１の現像ローラ５１０によって現像される。これにより、感光体２０上にトナー像が形成される。
感光体２０上に形成されたトナー像は、感光体２０の回転に伴って一次転写位置に至り、一次転写ユニット６０によって、中間転写体７０に転写される。この際、一次転写ユニット６０には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧が印加される。なお、この間、二次転写ユニット８０は、中間転写体７０から離間している。

中間転写体７０上に形成されたトナー像は、中間転写体７０の回転に伴って二次転写位置に至り、二次転写ユニット８０によって媒体に転写される。なお、媒体は、給紙トレイ９２から、給紙ローラ９４、レジローラ９６を介して二次転写ユニット８０へ搬送される。また、転写動作を行う際、二次転写ユニット８０は中間転写体７０に押圧されるとともに二次転写電圧が印加される。
媒体に転写されたトナー像は、定着ユニット９０によって加熱加圧されて媒体に融着される。

一方、感光体２０は一次転写位置を経過した後に、クリーニングユニット７５に支持されたクリーニングブレード７６によって、その表面に付着しているトナーＴが掻き落とされ、次の潜像を形成するための帯電に備える。掻き落とされたトナーＴは、クリーニングユニット７５が備える残存トナー回収部に回収される。
感光体２０上にトナー像が形成された後に、図７に示すブラック対向ポジションに位置するロータリ５０は、回転して図６に示すホームポジションに位置する。そして、プリンタ１０は、画像形成の実行を待機する。かかる際に、駆動モータ４０１にはディテントトルクが発生する。そして、ロータリ５０は、このディテントトルクにてホームポジションに保持される。

次に、ユーザ等がプリンタ１０の電源をＯＦＦすると、プリンタ１０への電力供給が停止される。プリンタ１０に電力が供給されない際にも、ロータリ５０が図６に示すホームポジションに位置する状態が維持される。ロータリ５０は、ディテントトルクにてホームポジションに保持される。

＜現像器着脱動作＞
次に、ブラック現像器５１の着脱動作について説明する。ここで、プリンタ１０は、ブラック現像器５１が着脱部５０ａに装着されており、ロータリ５０が図６に示すホームポジションに位置する、状態となっている。

まず、ホームポジションに位置するロータリ５０は、駆動モータ４０１の駆動力によって回転して、図８に示すブラック着脱ポジションに位置する。また、ロータリ５０がブラック着脱ポジションに位置する際に、駆動モータ４０１に電力が供給されないから、駆動モータ４０１にはディテントトルクが発生する。そして、ロータリ５０は、ブラック着脱ポジションに位置する際に、駆動モータ４０１のディテントトルクにてブラック着脱ポジションに保持される。

次に、ユーザ等によって、着脱部５０ａに装着されたブラック現像器５１が、現像器着脱開口１０ｅを介して取り外される。そして、ユーザ等によって、新しいブラック現像器５１が、現像器着脱開口１０ｅを介して着脱部５０ａに装着される。そして、新しい現像器５１が着脱部５０ａに装着された後に、ブラック着脱ポジションに位置するロータリ５０は、駆動モータ４０１の駆動力によって回転して、図６に示すホームポジションに位置する。そして、プリンタ１０は、画像形成の実行を待機する。

＝＝＝本実施形態に係るプリンタ１０の有効性＝＝＝
本実施形態に係る画像形成装置（プリンタ１０）は、（ａ）潜像を担持するための像担持体（感光体２０）と、（ｂ）感光体２０に担持された潜像を現像するための現像装置（現像器）と、（ｃ）該現像器が着脱可能な着脱部を周方向に複数備えて回転可能な回転体（ロータリ５０）であって、複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄのうち一の着脱部５０ａのみに前記現像装置（ブラック現像器５１）が装着されている状態で画像形成の実行を待機している際には、前記一の着脱部５０ａが鉛直方向において複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄの中で最下に位置するホームポジション、に位置するロータリ５０と、（ｄ）該ロータリ５０を回転させるためのモータ（駆動モータ４０１）であって、ロータリ５０が前記ホームポジションに位置している際には、駆動モータ４０１に電力が供給されない時の無通電時トルク（ディテントトルク）にてロータリ５０を前記ホームポジションに保持する駆動モータ４０１と、（ｅ）を有している。これにより、ホームポジションに位置するロータリ５０の変位を防止できるプリンタ１０を実現することが可能となる。以下において、詳細に説明する。

周方向に設けられた複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄのうち一の着脱部５０ａのみに現像器が装着されて画像形成が行われる状態においては、ロータリ５０の荷重の分布が偏るために、ロータリ５０のバランスが不安定な状態となる。このため、ロータリ５０がホームポジションに位置する際に、一の着脱部に装着された現像器の自重や、ロータリ５０に作用する衝撃に起因して、ロータリ５０が変位（回転）することがある。かかるロータリ５０の変位を防止すべく、従来のプリンタにおいては、ホームポジションに位置するロータリ５０に接触して前記変位を防止する変位防止部材が設けられていた。しかし、該変位防止部材がその機能を発揮するためには、該変位防止部材の強度を十分に確保する必要がある。

そこで、本実施形態に係るプリンタ１０においては、ロータリ５０がホームポジションに位置している際には、現像器が装着された一の着脱部５０ａが鉛直方向において複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄの中で最下に位置し、かつ、駆動モータ４０１がディテントトルクにてロータリ５０を保持する。

図６に示すように、ロータリ５０がホームポジションに位置する際に、ブラック現像器５１が装着された一の着脱部５０ａが鉛直方向において複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄの中で最下に位置する場合には、ロータリ５０が安定した状態となる。また、ロータリ５０がホームポジションに位置する際に、駆動モータ４０１がディテントトルクにてロータリ５０をホームポジションに保持する場合には、該ディテントトルクがロータリ５０を保持する保持力としての役割を果たす。そして、上記の二つの事項が組み合わされると、ホームポジションに位置するロータリ５０が、より安定して保持される。従って、本実施形態によれば、ホームポジションに位置するロータリ５０が変位することを防止できるプリンタ１０を実現することが可能となる。

ところで、上記の一連の説明では、ホームポジションは、図６に示すように、一の着脱部５０ａが鉛直方向において複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄの中で最下に位置する位置であることとしたが、該ホームポジションは、図１０に示すように、一の着脱部５０ａが鉛直方向において複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄの中で最上に位置する位置であることとしてもよい。かかる場合にも、ロータリ５０が安定して保持されるから、上述した効果、すなわち、ホームポジションに位置するロータリ５０が変位することを防止できる効果、が奏される。
ただし、ホームポジションが、一の着脱部５０ａが鉛直方向において複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄの中で最下に位置する位置である場合（本実施形態の場合）には、ロータリ５０がより安定して保持される。なお、図１０は、その他の実施例を示した図であって、着脱部５０ａが鉛直方向において４つの着脱部の中で最上に位置するホームポジションを示した図である。

また、本実施形態に係るプリンタ１０においては、図８に示すように、ブラック現像器５１が着脱部５０ａに対して着脱される際には、ロータリ５０が、着脱部５０ａが鉛直方向において複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄの中で最上に位置するブラック着脱ポジション、に位置し、また、駆動モータ４０１が、ディテントトルクにてロータリ５０を前記ブラック着脱ポジションに保持する。かかる場合には、ブラック着脱ポジションに位置するロータリ５０が安定して保持される。このため、上記の場合には、ユーザがブラック現像器５１の着脱をスムーズに行うことが可能となる。

なお、上記の説明では、ブラック着脱ポジションは、図８に示すように、一の着脱部５０ａが鉛直方向において複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄの中で最上に位置する位置であることとしたが、該ブラック着脱ポジションは、図１１に示すように、一の着脱部５０ａが鉛直方向において複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄの中で最下に位置する位置であることとしてもよい。
ただし、ブラック着脱ポジションが、一の着脱部５０ａが鉛直方向において複数の着脱部５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄの中で最上に位置する場合（本実施形態の場合）には、ユーザがブラック現像器５１の着脱をよりスムーズに行うことが可能となる。なぜなら、一の着脱部５０ａが最下に位置する場合には、ブラック現像器５１を着脱する際にユーザが屈む必要があったり、ブラック現像器５１の着脱状況を把握し難いために、着脱作業が適切に行われない不都合が生じるのに対し、一の着脱部５０ａが最上に位置する場合には、上記の不都合が軽減されるからである。なお、図１１は、その他の実施例を示した図であって、着脱部５０ａが鉛直方向において４つの着脱部の中で最下に位置するブラック着脱ポジションを示した図である。

＝＝＝その他の実施形態＝＝＝
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る画像形成装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。

なお、上記実施の形態において、画像形成装置として中間転写型のフルカラーレーザビームプリンタを例にとって説明したが、本発明は、中間転写型以外のフルカラーレーザビームプリンタ、モノクロレーザビームプリンタ、複写機、ファクシミリなど、各種の画像形成装置に適用可能である。

なお、上記実施の形態において、像担持体である感光体は、円筒状の導電性基材の外周面に感光層を設けた構成として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ベルト状の導電性基材の表面に感光層を設けて構成した、いわゆる感光ベルトであってもよい。

さらに、上記実施の形態において、図６に示すように、駆動モータ４０１は、ステッピングモータであることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、駆動モータ４０１は、ＤＣモータであることとしてもよい。
ただし、駆動モータ４０１がステッピングモータである場合には、他のモータに比べて駆動モータ４０１のディテントトルクが高いから、ホームポジションに位置するロータリ５０がより安定して保持される。従って、上記実施の形態の方がより望ましい。

さらに、上記実施の形態において、プリンタ１０に電力が供給されていない時には、ロータリ５０が、図６に示すホームポジションに位置することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、ロータリ５０が、画像形成の実行を待機している時にはホームポジションに位置し、プリンタ１０に電力が供給されていない時にはホームポジションとは異なるポジションに位置することとしてもよい。
ただし、プリンタ１０に電力が供給されていない時にロータリ５０がホームポジション（すなわち、着脱部５０ａが複数の着脱部の中で最上または最下に位置する）に位置する場合には、画像形成の実行を待機する場合に加えてプリンタ１０に電力が供給されない場合にも、現像器保持ユニットが変位することを防止することが可能となる。従って、上記実施の形態の方がより望ましい。

＝＝＝画像形成システム等の構成＝＝＝
次に、本発明に係る実施の形態の一例である画像形成システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。

図１２は、画像形成システムの外観構成を示した説明図である。画像形成システム７００は、コンピュータ７０２と、表示装置７０４と、プリンタ１０と、入力装置７０８と、読取装置７１０とを備えている。
コンピュータ７０２は、本実施形態ではミニタワー型の筐体に収納されているが、これに限られるものではない。表示装置７０４は、ＣＲＴ（Cathode Ray Tube：陰極線管）やプラズマディスプレイや液晶表示装置等が用いられるのが一般的であるが、これに限られるものではない。プリンタ１０は、上記に説明されたプリンタが用いられている。入力装置７０８は、本実施形態ではキーボード７０８Ａとマウス７０８Ｂが用いられているが、これに限られるものではない。読取装置７１０は、本実施形態ではフレキシブルディスクドライブ装置７１０ＡとＣＤ−ＲＯＭドライブ装置７１０Ｂが用いられているが、これに限られるものではなく、例えばＭＯ（Magneto Optical）ディスクドライブ装置やＤＶＤ（Digital Versatile Disk）等の他のものであっても良い。

図１３は、図１２に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。コンピュータ７０２が収納された筐体内にＲＡＭ等の内部メモリ８０２と、ハードディスクドライブユニット８０４等の外部メモリがさらに設けられている。

なお、以上の説明においては、プリンタ１０が、コンピュータ７０２、表示装置７０４、入力装置７０８、及び、読取装置７１０と接続されて画像形成システムを構成した例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、画像形成システムが、コンピュータ７０２とプリンタ１０から構成されても良く、画像形成システムが表示装置７０４、入力装置７０８及び読取装置７１０のいずれかを備えていなくても良い。

また、例えば、プリンタ１０が、コンピュータ７０２、表示装置７０４、入力装置７０８、及び、読取装置７１０のそれぞれの機能又は機構の一部を持っていても良い。一例として、プリンタ１０が、画像処理を行う画像処理部、各種の表示を行う表示部、及び、デジタルカメラ等により撮影された画像データを記録した記録メディアを着脱するための記録メディア着脱部等を有する構成としても良い。

このようにして実現された画像形成システムは、システム全体として従来システムよりも優れたシステムとなる。

プリンタ１０がカラープリンタとして使用される場合のプリンタ１０を構成する主要構成要素を示した図である。 プリンタ１０がモノクロプリンタとして使用される場合のプリンタ１０を構成する主要構成要素を示した図である。 プリンタ１０の制御ユニット１００を示すブロック図である。 ブラック現像器５１を示した斜視図である。 ブラック現像器５１の主要構成要素を示した断面図である。 ホームポジションに位置するロータリ５０等を示した図である。 対向ポジションに位置するロータリ５０等を示した図である。 着脱ポジションに位置するロータリ５０等を示した図である。 ロータリ５０を示した斜視図である。 その他の実施例を示した図であって、着脱部５０ａが鉛直方向において４つの着脱部の中で最上に位置するホームポジション、を示した図である。 その他の実施例を示した図であって、着脱部５０ａが鉛直方向において４つの着脱部の中で最下に位置するブラック着脱ポジション、を示した図である。 画像形成システムの外観構成を示した説明図である。 図１２に示した画像形成システムの構成を示すブロック図である。

符号の説明

１０ プリンタ、１０ｅ 現像器着脱開口、２０ 感光体、３０ 帯電ユニット、
３１ ＨＰ検出部、４０ 露光ユニット、４９ 現像器保持ユニット、
５０ ロータリ、５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄ 着脱部、５０ｅ 回転軸、
５１ ブラック現像器、５２ マゼンタ現像器、５３ シアン現像器、
５４ イエロー現像器、５１ａ、５２ａ、５３ａ、５４ａ 現像器側メモリ、
５８ 支持フレーム、５９ 円形板、５９ａ 歯、５９ｂ 位置決め凹部、
６０ 一次転写ユニット、７０ 中間転写体、７５ クリーニングユニット、
７６ クリーニングブレード、８０ 二次転写ユニット、９０ 定着ユニット、
９２ 給紙トレイ、９４ 給紙ローラ、９５ 表示ユニット、９６ レジローラ、
１００ 制御ユニット、１０１ メインコントローラ、
１０２ ユニットコントローラ、１１１ ＣＰＵ、１１２ インターフェイス、
１１３ 画像メモリ、１１４ メインコントローラ側メモリ、
１１４ａ ＥＥＰＲＯＭ、１１４ｂ ＲＡＭ、
１１６ ユニットコントローラ側メモリ、１１６ａ ＥＥＰＲＯＭ、
１２０ ＣＰＵ、１２１ シリアルインターフェース（Ｉ／Ｆ）、
１２２ 本体側メモリ、１２３ 入出力ポート、
４０１ 駆動モータ、４０１ａ モータ軸、４０２ 駆動モータ歯車、
４０３ コネクタ、５１０ 現像ローラ、５２０ シール部材、
５２２ シール支持板金、５２４ シール付勢部材、
５３０ トナー収容部、５３０ａ 第一トナー収容部、
５３０ｂ 第二トナー収容部、５４０ ハウジング、５４２ 上ハウジング部、
５４４ 下ハウジング部、５４５ 仕切り壁、５５０ トナー供給ローラ、
５６０ 規制ブレード、５６０ａ ゴム部、５６０ｂ ゴム支持部、
５６２ ブレード支持板金、５７０ ブレード裏部材、５７２ 開口、
７００ 画像形成システム、７０２ コンピュータ、７０４ 表示装置、
７０８ 入力装置、７０８Ａ キーボード、７０８Ｂ マウス、７１０ 読取装置、
７１０Ａ フレキシブルディスクドライブ装置、
７１０Ｂ ＣＤ−ＲＯＭドライブ装置、
８０２ 内部メモリ、８０４ ハードディスクドライブユニット、
Ｔ トナー

Claims (9)

1. （ａ）潜像を担持するための像担持体と、
   （ｂ）該像担持体に担持された潜像を現像するための現像装置と、
   （ｃ）該現像装置が着脱可能な着脱部を周方向に複数備えて回転可能な回転体であって、
   前記複数の着脱部のうち一の着脱部のみに前記現像装置が装着されている状態で画像形成の実行を待機している際には、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最上または最下に位置するホームポジション、に位置する回転体と、
   （ｄ）該回転体を回転させるためのモータであって、前記回転体が前記ホームポジションに位置している際には、該モータに電力が供給されない時の無通電時トルクにて前記回転体を前記ホームポジションに保持するモータと、
   （ｅ）を有することを特徴とする画像形成装置。
2. 請求項１に記載の画像形成装置であって、
   前記ホームポジションは、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最下に位置する位置、であることを特徴とする画像形成装置。
3. 請求項１または請求項２に記載の画像形成装置であって、
   前記モータは、ステッピングモータであることを特徴とする画像形成装置。
4. 請求項１〜請求項３のいずれかに記載の画像形成装置であって、
   前記回転体が前記ホームポジションに位置する際に、前記回転体に接触して該回転体をロックするためのロック部材、
   を備えていないことを特徴とする画像形成装置。
5. 請求項１〜請求項４のいずれかに記載の画像形成装置であって、
   該画像形成装置に電力が供給されていない時には、前記回転体が、前記ホームポジションに位置することを特徴とする画像形成装置。
6. 請求項１〜請求項５のいずれかに記載の画像形成装置であって、
   前記現像装置が前記着脱部に対して着脱される際には、前記回転体が、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最上または最下に位置する着脱ポジション、に位置し、
   前記回転体が前記着脱ポジションに位置している際には、前記モータが、前記無通電時トルクにて前記回転体を前記着脱ポジションに保持することを特徴とする画像形成装置。
7. 請求項６に記載の画像形成装置であって、
   前記着脱ポジションは、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最上に位置する位置、であることを特徴とする画像形成装置。
8. （ａ）潜像を担持するための像担持体と、
   （ｂ）該像担持体に担持された潜像を現像するための現像装置と、
   （ｃ）該現像装置が着脱可能な着脱部を周方向に複数備えて回転可能な回転体であって、
   前記複数の着脱部のうち一の着脱部のみに前記現像装置が装着されている状態で画像形成の実行を待機している際には、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最上または最下に位置するホームポジション、に位置する回転体と、
   （ｄ）該回転体を回転させるためのモータであって、前記回転体が前記ホームポジションに位置している際には、該モータに電力が供給されない時の無通電時トルクにて前記回転体を前記ホームポジションに保持するモータと、
   （ｅ）を有し、
   （ｆ）前記ホームポジションは、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最下に位置する位置、であり、
   （ｇ）前記モータは、ステッピングモータであり、
   （ｈ）前記回転体が前記ホームポジションに位置する際に、前記回転体に接触して該回転体をロックするためのロック部材、
   を備えておらず、
   （ｉ）該画像形成装置に電力が供給されていない時には、前記回転体が、前記ホームポジションに位置し、
   （ｊ）前記現像装置が前記着脱部に対して着脱される際には、前記回転体が、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最上または最下に位置する着脱ポジション、に位置し、
   前記回転体が前記着脱ポジションに位置している際には、前記モータが、前記無通電時トルクにて前記回転体を前記着脱ポジションに保持し、
   （ｋ）前記着脱ポジションは、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最上に位置する位置、であることを特徴とする画像形成装置。
9. （Ａ）コンピュータと、
   （Ｂ）このコンピュータに接続されて、次の（ａ）〜（ｄ）を有する画像形成装置と、
   （ａ）潜像を担持するための像担持体、
   （ｂ）該像担持体に担持された潜像を現像するための現像装置、
   （ｃ）該現像装置が着脱可能な着脱部を周方向に複数備えて回転可能な回転体であって、
   前記複数の着脱部のうち一の着脱部のみに前記現像装置が装着されている状態で画像形成の実行を待機している際には、前記一の着脱部が鉛直方向において前記複数の着脱部の中で最上または最下に位置するホームポジション、に位置する回転体、
   （ｄ）該回転体を回転させるためのモータであって、前記回転体が前記ホームポジションに位置している際には、該モータに電力が供給されない時の無通電時トルクにて前記回転体を前記ホームポジションに保持するモータ、
   （Ｃ）を具備したことを特徴とする画像形成システム。