JP2006306687A - 燃料改質器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電力の使いすぎに伴う燃費悪化を回避しつつ改質に必要となる充分なエネルギーを確保し得、燃料の改質をより効率良く行うことができ、NOx吸蔵還元触媒の還元や燃料電池等の分野に対し極めて有効に活用し得る燃料改質器を提供する。
【解決手段】接地電極となる導電管12と、該導電管12内に燃料と空気の混合ガス13を導く混合ガス流路14と、前記導電管12との間に高電圧を印加することでプラズマを発生させ前記混合ガス流路14から導電管12内へ導かれる燃料を改質するための高電圧電極15とを備えてなる燃料改質器7であって、前記導電管12の内面を誘電体19で覆うと共に、該誘電体19の内面を導電体20で覆うことにより、前記高電圧電極15と導電管12との間でバリア放電よりも強く且つアーク放電よりも弱い放電を行うよう構成する。
【選択図】図1
【解決手段】接地電極となる導電管12と、該導電管12内に燃料と空気の混合ガス13を導く混合ガス流路14と、前記導電管12との間に高電圧を印加することでプラズマを発生させ前記混合ガス流路14から導電管12内へ導かれる燃料を改質するための高電圧電極15とを備えてなる燃料改質器7であって、前記導電管12の内面を誘電体19で覆うと共に、該誘電体19の内面を導電体20で覆うことにより、前記高電圧電極15と導電管12との間でバリア放電よりも強く且つアーク放電よりも弱い放電を行うよう構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、NOx吸蔵還元触媒の還元や燃料電池に使用される水素等を生成するための燃料改質器に関するものである。
従来より、排気管の途中に装備された排気浄化用触媒により排気浄化を図ることが行われており、この種の排気浄化用触媒としては、排気空燃比がリーンの時に排出ガス中のNOxを酸化して硝酸塩の状態で一時的に吸蔵し、排出ガス中のO2濃度が低下した時に未燃HCやCO等の介在によりNOxを分解放出して還元浄化する性質を備えたNOx吸蔵還元触媒が知られている。
前記NOx吸蔵還元触媒としては、白金・バリウム・アルミナ触媒や、白金・カリウム・アルミナ触媒等が前述の如き性質を有するものとして既に知られている。
そして、NOx吸蔵還元触媒においては、NOxの吸蔵量が増大して飽和量に達してしまうと、それ以上のNOxを吸蔵できなくなるため、定期的にNOx吸蔵還元触媒に流入する排出ガスのO2濃度を低下させてNOxを分解放出させる必要がある。
例えば、ガソリン機関に使用した場合であれば、機関の運転空燃比を低下(機関をリッチ空燃比で運転)させることにより、排出ガス中のO2濃度を低下させ且つ排出ガス中の未燃HCやCO等の還元成分を増加させてNOxの分解放出を促すことができるが、NOx吸蔵還元触媒をディーゼル機関の排気浄化装置として使用した場合には機関をリッチ空燃比で運転することが困難である。
このため、NOx吸蔵還元触媒の上流側で排出ガス中に軽油等の燃料(HC)を添加することにより、この添加燃料を還元剤としてNOx吸蔵還元触媒上でO2と反応させることで排出ガス中のO2濃度を低下させる必要がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−356127号公報
しかしながら、このようにNOx吸蔵還元触媒の上流側で燃料添加を行う方式では、その添加燃料が蒸発して生じたHCの一部がNOx吸蔵還元触媒の表面上で排出ガス中のO2と反応(燃焼)し、NOx吸蔵還元触媒の周囲の雰囲気中におけるO2濃度がほぼ零となってからNOxの分解放出が開始されることになるため、NOx吸蔵還元触媒の表面上でHCがO2と反応(燃焼)するのに必要な燃焼温度(約220〜250[℃])が得られない運転条件下(例えば渋滞の多い都市内での徐行運転等)では、NOx吸蔵還元触媒からNOxを効率良く分解放出させることができず、NOx吸蔵還元触媒の再生が効率良く進まないことで触媒の容積中に占めるNOx吸蔵サイトの回復割合が小さくなって吸蔵能力が落ちるという問題があった。
このため、最近、前述のような問題を解消すべく、エンジンの排気流路における燃料の添加位置とNOx吸蔵還元触媒との間に、燃料をH2とCOに分解するクラッキング触媒を設けることが提案されている。
この場合、還元剤として添加した燃料が前段のクラッキング触媒にてH2とCOに分解されるので、後段のNOx吸蔵還元触媒の表面上で反応性の高いH2及びCOが従来のHCの燃焼温度より低い燃焼温度から排出ガス中のO2と反応(燃焼)し、これによりNOx吸蔵還元触媒の周囲の雰囲気中におけるO2濃度がほぼ零となってNOxの分解放出が開始され、そのままNOx吸蔵還元触媒の表面上で反応性の高いH2及びCOによりNOxが効率良くN2に還元処理される結果、燃料から生成されたHCをそのままNOx吸蔵還元触媒上で反応させる場合よりも比較的低い温度領域から高いNOx低減率が得られることになる。
しかしながら、エンジンの排気流路における燃料の添加位置とNOx吸蔵還元触媒との間にクラッキング触媒を設けたとしても、排気温度がおよそ200[℃]前後まで高くならないと、クラッキング触媒によって軽油等の燃料をH2とCOに分解することが困難となるため、クラッキング触媒を用いた場合より更に低い温度で、燃料をH2とCO等に分解可能な装置の開発が望まれていた。
そこで、本発明者は、図3〜図6に示されるような燃料改質器を開発している。
先ず、図3は本発明者が既に開発している燃料改質器を搭載したディーゼルエンジンの一例を示すものであって、ディーゼルエンジン1から排気マニホールド2を介して排出される排出ガス3が流通する排気管4の途中に、フロースルー方式のハニカム構造を有するNOx吸蔵還元触媒5をケーシング6に抱持させて装備すると共に、該ケーシング6より上流側の排気管4に、燃料改質器7が接続された噴射ノズル8を貫通設置し、燃料改質器7で改質されたH2やCO等を噴射ノズル8からケーシング6の入側に添加し得るようにしたものである。
尚、図3中、9はターボチャージャ、10は吸気管、11はインタークーラである。
前記燃料改質器7は、例えば、図4に示す如く、接地電極となる導電管12と、該導電管12内に軽油等の燃料と空気の混合ガス13を導く混合ガス流路14と、前記接地電極としての導電管12との間に高電圧を印加することでプラズマを発生させ前記混合ガス流路14から導電管12内へ導かれる燃料を改質するための高電圧電極15とを備えてなる構成を有している。
図4に示す燃料改質器7の構造をより詳細に説明すると、円板状の支持部材16に対し、その軸心部を貫通するよう高電圧電極15を電極支持絶縁体17を介して配置すると共に、前記支持部材16の一方の端面に対し接地電極となる導電管12を導電管支持絶縁体18を介して配置し、前記支持部材16と導電管支持絶縁体18とを貫通して導電管12の内部空間12aへ通じるように混合ガス流路14を形成してある。
そして、前記電極支持絶縁体17は、支持部材16の軸心部に貫通配置される円柱状部17aと、該円柱状部17aの先端側に一体に形成され且つ導電管12の内部空間12a側へ向け先細りとなる円錐台部17bとを有し、前記円柱状部17aと円錐台部17bの軸心部に対し高電圧電極15を、その先端部が円錐台部17bから所要量だけ突出するよう貫通配置すると共に、該高電圧電極15の先端部に、混合ガス13をプラズマ発生部分へ導くための円盤状の突起部15aを形成するようにしてある。
又、前記混合ガス流路14は、燃料改質器7の外部から支持部材16を貫通するように延びる管状部14aと、該管状部14aに接続されるよう導電管支持絶縁体18の支持部材16との接触面側に凹設され且つ誘電体19と同芯状に配置される円形の凹溝部14bと、該凹溝部14bと同芯状に連なるよう導電管支持絶縁体18の軸心部に沿って穿設され且つ導電管12の内部空間12aへ向け先細りとなる円錐台状貫通孔部14cとを備えており、前記導電管支持絶縁体18には、円錐台状貫通孔部14cの先端とつながるようその内径が漸次拡張される湾曲面部18aを形成してある。尚、前記混合ガス流路14の管状部14aは、図5に示す如く、円形の凹溝部14bの接線方向に接続され、管状部14aから供給される混合ガス13が凹溝部14bで旋回流となって円錐台状貫通孔部14cから一様に導電管12の内部空間12a全体へ噴射されるようにしてある。
更に、前記導電管12の内面は、前記導電管支持絶縁体18の湾曲面部18aの先端部に接続される部分を、その内径が漸次拡張される湾曲面12bとし、それより下流側の部分については一定の内径の流路が形成されるようにしてあるが、前記湾曲面12bから一定の内径の流路が形成される部分までの所要範囲に亘る内面を、その部分に埋め込むように設けた誘電体19で覆い、前記湾曲面部18aに対し前記導電管12の内面を覆う誘電体19の内面を滑らかに連続させるよう構成してある。
尚、前記導電管12の先端側にはフランジ部12cを形成してあり、該導電管12のフランジ部12cを、図示していない絶縁体を介して前記噴射ノズル8の基端側に形成されたフランジ部8a(図3参照)に接続するようにしてある。因みに、前記導電管12のフランジ部12cと噴射ノズル8の基端側に形成されたフランジ部8aとの間には、絶縁体を特に介在させなくても良い。
図4に示す燃料改質器7においては、高電圧電極15と、誘電体19で覆われた接地電極となる導電管12との間に高電圧(交流高電圧、交流パルス高電圧、又は直流パルス高電圧等)を印加すると、バリア放電により低温プラズマが発生し、支持部材16を貫通する管状の混合ガス流路14から導電管支持絶縁体18の凹溝部14bと円錐台状貫通孔部14cを通って導電管12の内部空間12aへ導かれる軽油等の燃料と空気の混合ガス13が効率良く改質され、H2やCO等が生成される。しかも、前記混合ガス13は円盤状の突起部15aに沿ってバリア放電によるプラズマ発生部分へ確実に導かれる形となるため、より効率良く燃料の改質を行うことが可能となる。
このため、図4に示す燃料改質器7を、図3に示すディーゼルエンジン1の排気管4におけるNOx吸蔵還元触媒5の上流側に配置して、改質されたH2やCO等を噴射ノズル8から供給すると、クラッキング触媒を用いた場合より更に低い温度で、軽油等の燃料をH2とCO等に分解可能となり、より低い温度領域から高いNOx低減率が得られることとなる。
こうして、燃料の改質を効率良く行うことができ、NOx吸蔵還元触媒5の還元に対し有効に活用し得る。
図6は燃料改質器7の他の例を示す側断面図であって、図中、図4と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図4に示す例と同様であるが、本図示例の特徴とするところは、誘電体19を省略し、図6に示す如く、高電圧電極15と導電管12との間でアーク放電を行うよう構成した点にある。尚、この場合、高電圧電極15と接地電極となる導電管12との間に印加する高電圧として、交流高電圧、交流パルス高電圧、又は直流パルス高電圧等を採用する代りに、直流高電圧を採用することも可能である。
図6に示す例のようにすると、アーク放電により高温プラズマが発生するため、混合ガス13の温度が高くなり、燃料の改質には有効となり、しかも、高電圧電極15の先端部に、混合ガス13をプラズマ発生部分へ導くための円盤状の突起部15aを形成したことにより、混合ガス13が円盤状の突起部15aに沿ってアーク放電によるプラズマ発生部分へ確実に導かれる形となるため、より効率良く燃料の改質を行うことが可能となる。
しかしながら、図4に示されるようなバリア放電を用いた燃料改質器7では、改質に必要なエネルギーを得ることが困難となる場合があり、又、図6に示されるようなアーク放電を用いた燃料改質器7では、電力を使いすぎてしまい、燃費が悪化する可能性があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、電力の使いすぎに伴う燃費悪化を回避しつつ改質に必要となる充分なエネルギーを確保し得、燃料の改質をより効率良く行うことができ、NOx吸蔵還元触媒の還元や燃料電池等の分野に対し極めて有効に活用し得る燃料改質器を提供しようとするものである。
本発明は、接地電極となる導電管と、
該導電管内に燃料と空気の混合ガスを導く混合ガス流路と、
前記接地電極としての導電管との間に高電圧を印加することでプラズマを発生させ前記混合ガス流路から導電管内へ導かれる燃料を改質するための高電圧電極と
を備えてなる燃料改質器であって、
前記導電管の内面を誘電体で覆うと共に、該誘電体の内面を導電体で覆うことにより、前記高電圧電極と導電管との間でバリア放電よりも強く且つアーク放電よりも弱い放電を行うよう構成したことを特徴とする燃料改質器にかかるものである。
該導電管内に燃料と空気の混合ガスを導く混合ガス流路と、
前記接地電極としての導電管との間に高電圧を印加することでプラズマを発生させ前記混合ガス流路から導電管内へ導かれる燃料を改質するための高電圧電極と
を備えてなる燃料改質器であって、
前記導電管の内面を誘電体で覆うと共に、該誘電体の内面を導電体で覆うことにより、前記高電圧電極と導電管との間でバリア放電よりも強く且つアーク放電よりも弱い放電を行うよう構成したことを特徴とする燃料改質器にかかるものである。
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
前述の如く構成すると、高電圧電極と導電管との間でバリア放電よりも強く且つアーク放電よりも弱い放電が行われるため、単にバリア放電を用いた燃料改質器に比べ、改質に必要な充分なエネルギーを得ることが可能になると共に、アーク放電を用いた燃料改質器のように電力を使いすぎてしまう心配もなく、燃費が悪化することも避けられる。
前記燃料改質器においては、高電圧電極の先端部に、混合ガスをプラズマ発生部分へ導くための円盤状の突起部を形成することができ、このようにすると、混合ガスが円盤状の突起部に沿ってプラズマ発生部分へ確実に導かれる形となるため、より効率良く燃料の改質を行うことが可能となり、又、突起部の先端部における電場が強くなり、プラズマを発生させやすくなる。
又、前記燃料改質器においては、支持部材に対し導電管を導電管支持絶縁体を介して配置し、該導電管支持絶縁体に、高電圧電極と同芯状で且つ導電管の内部空間へ向け先細りとなる混合ガス流路としての円錐台状貫通孔部を穿設すると共に、該円錐台状貫通孔部の先端部からその内径が漸次拡張される湾曲面部を形成し、該湾曲面部に対し導電管の内面を覆う誘電体の内面を滑らかに連続させ、前記湾曲面部と誘電体の内面とを導電体で覆うよう構成することが望ましい。
本発明の燃料改質器によれば、電力の使いすぎに伴う燃費悪化を回避しつつ改質に必要となる充分なエネルギーを確保し得、燃料の改質をより効率良く行うことができ、NOx吸蔵還元触媒の還元や燃料電池等の分野に対し極めて有効に活用し得るという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図3〜図5と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図3〜図5に示すものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示す如く、誘電体19の内面を導電体20で覆うようにした点にある。
尚、図1に示す例の場合、前記誘電体19の内面が滑らかに連続する導電管支持絶縁体18の湾曲面部18aも前記導電体20で覆うようにしてある。
ここで、原理的には、図2(b)に示す如く、表面を誘電体(誘電体19)で覆った一方の電極としての導電体(導電管12)と、他方の電極としての導電体(高電圧電極15)との間に高電圧(交流高電圧、交流パルス高電圧、又は直流パルス高電圧等)を印加すると、一方の電極としての導電体(導電管12)の表面が誘電体(誘電体19)であるため、広範囲に亘り弱い放電即ちバリア放電が起こるが、この場合、電荷が移動すると、外部電場と反対方向の電場が発生し、互いに打ち消し合う形で放電が終了するため、アークに至らない。これに対し、図2(a)に示す如く、前記誘電体(誘電体19)の表面を更に導電体(導電体20)で覆った一方の電極としての導電体(導電管12)と、他方の電極としての導電体(高電圧電極15)との間に高電圧(交流高電圧、交流パルス高電圧、又は直流パルス高電圧等)を印加すると、一方の電極としての導電体(導電管12)の表面が誘電体(誘電体19)を介して導電体(導電体20)で覆われているため、一箇所放電した場合、導電体(導電体20)の表面に溜まっている電荷がその一箇所に集中することから、前記バリア放電より強い放電が起こるが、この場合も、電荷が移動すると、外部電場と反対方向の電場が発生し、互いに打ち消し合う形で放電が終了するため、完全なアークには至らず、この結果、バリア放電よりも強く且つアーク放電よりも弱い放電(弱アーク放電)となる。
つまり、図1に示す例の如く構成すると、高電圧電極15と導電管12との間でバリア放電よりも強く且つアーク放電よりも弱い放電が行われるため、単にバリア放電を用いた燃料改質器7に比べ、改質に必要な充分なエネルギーを得ることが可能になると共に、アーク放電を用いた燃料改質器7のように電力を使いすぎてしまう心配もなく、燃費が悪化することが避けられる。
又、図1に示す燃料改質器7においては、高電圧電極15の先端部に、混合ガス13をプラズマ発生部分へ導くための円盤状の突起部15aを形成してあるため、混合ガス13が円盤状の突起部15aに沿ってプラズマ発生部分へ確実に導かれる形となり、より効率良く燃料の改質を行うことが可能となり、又、突起部15aの先端部における電場が強くなり、プラズマを発生させやすくなる。
尚、前記プラズマが発生しやすい一箇所に静電容量分の電荷Q=CVが流れるため、プラズマの強さは、印加電圧Vの他に、静電容量C(導電体20の面積に比例)で調整することが可能となる。即ち、導電体20の面積を大きくすると、静電容量Cが上がり、プラズマを強くすることが可能となり、又、逆に導電体20の面積を小さくすると、静電容量Cが下がり、プラズマを弱くすることが可能となる。
こうして、電力の使いすぎに伴う燃費悪化を回避しつつ改質に必要となる充分なエネルギーを確保し得、燃料の改質をより効率良く行うことができ、NOx吸蔵還元触媒の還元や燃料電池等の分野に対し極めて有効に活用し得る。
尚、本発明の燃料改質器は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 ディーゼルエンジン
3 排出ガス
5 NOx吸蔵還元触媒
7 燃料改質器
8 噴射ノズル
12 導電管
12b 湾曲面
13 混合ガス
14 混合ガス流路
14c 円錐台状貫通孔部
15 高電圧電極
15a 突起部
16 支持部材
17 電極支持絶縁体
18 導電管支持絶縁体
18a 湾曲面部
19 誘電体
20 導電体
3 排出ガス
5 NOx吸蔵還元触媒
7 燃料改質器
8 噴射ノズル
12 導電管
12b 湾曲面
13 混合ガス
14 混合ガス流路
14c 円錐台状貫通孔部
15 高電圧電極
15a 突起部
16 支持部材
17 電極支持絶縁体
18 導電管支持絶縁体
18a 湾曲面部
19 誘電体
20 導電体
Claims (3)
- 接地電極となる導電管と、
該導電管内に燃料と空気の混合ガスを導く混合ガス流路と、
前記接地電極としての導電管との間に高電圧を印加することでプラズマを発生させ前記混合ガス流路から導電管内へ導かれる燃料を改質するための高電圧電極と
を備えてなる燃料改質器であって、
前記導電管の内面を誘電体で覆うと共に、該誘電体の内面を導電体で覆うことにより、前記高電圧電極と導電管との間でバリア放電よりも強く且つアーク放電よりも弱い放電を行うよう構成したことを特徴とする燃料改質器。 - 高電圧電極の先端部に、混合ガスをプラズマ発生部分へ導くための円盤状の突起部を形成した請求項1記載の燃料改質器。
- 支持部材に対し導電管を導電管支持絶縁体を介して配置し、該導電管支持絶縁体に、高電圧電極と同芯状で且つ導電管の内部空間へ向け先細りとなる混合ガス流路としての円錐台状貫通孔部を穿設すると共に、該円錐台状貫通孔部の先端部からその内径が漸次拡張される湾曲面部を形成し、該湾曲面部に対し導電管の内面を覆う誘電体の内面を滑らかに連続させ、前記湾曲面部と誘電体の内面とを導電体で覆うよう構成した請求項1又は2記載の燃料改質器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005134137A JP2006306687A (ja) | 2005-05-02 | 2005-05-02 | 燃料改質器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005134137A JP2006306687A (ja) | 2005-05-02 | 2005-05-02 | 燃料改質器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006306687A true JP2006306687A (ja) | 2006-11-09 |
Family
ID=37474004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005134137A Pending JP2006306687A (ja) | 2005-05-02 | 2005-05-02 | 燃料改質器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006306687A (ja) |
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2005
- 2005-05-02 JP JP2005134137A patent/JP2006306687A/ja active Pending
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