JP2006304078A - 個別設定可能な遠隔制御システム及びそれを備えた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】
複数の利用者毎にリモコンを所持し、電子機器内にリモコン毎の設定を記憶し、容易にそれを呼び出すことが可能とする遠隔制御システム。
【解決手段】
1つの電子機器2に対して複数のリモコン1a及び1bを備え、リモコンを識別するための識別コードをリモコン1a及び1bの内部に備え、電子機器2はリモコンによって送信された識別コードに合致した設定情報を呼び出し、電子機器2の設定として反映する。
【選択図】 図1
複数の利用者毎にリモコンを所持し、電子機器内にリモコン毎の設定を記憶し、容易にそれを呼び出すことが可能とする遠隔制御システム。
【解決手段】
1つの電子機器2に対して複数のリモコン1a及び1bを備え、リモコンを識別するための識別コードをリモコン1a及び1bの内部に備え、電子機器2はリモコンによって送信された識別コードに合致した設定情報を呼び出し、電子機器2の設定として反映する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数のリモコン毎に電子機器の設定を記憶することが可能な、個別設定可能な遠隔制御システム及びそれを備えた電子機器に関する。
従来、オーディオビジュアル機器(以下AV機器)に代表される多くの電子機器においては、利用者の用途や環境、嗜好により設定を変更することが可能となっている。しかしながら、多くのAV機器は、設定項目に対し設定値を1つしか記憶できず、一般家庭においては複数の利用者により使用されており、利用者毎の用途や嗜好を反映するためには、利用者が電子機器を利用する度に設定を確認し、他者が使用していた場合、再度自身の用途や嗜好に合わせた設定をしなくてはならなかった。これを解決するために種々の方法が開示されている。
例えば、特許文献1によれば、モニタなどの表示機器に利用者の設定・判別用GUI(Graphical User Interface)を表示し、利用者毎にプロフィール及び設定を登録し、電子機器を使用する際に、利用者が前記GUIを通して本人であることが確認できた場合、その利用者が登録した設定を呼び出す方法を開示している。
また、特許文献2によれば、利用者毎にリモコンを用意し、リモコンに利用者の分類となるIDコードを記憶させ、電子機器内部にIDコード毎の所定の設定情報を記憶し、リモコンから送信されるIDコードと合致した設定情報を呼び出し、電子機器を作動させる方法を開示している。
しかしながら、特許文献1の方法では、利用者のプロフィールなどの設定項目が多く、GUIが複雑となり、設定操作が煩雑となってしまい、更にリモコン自体もボタンの増加など複雑になってしまう。
また、特許文献2の方法では、利用者をリモコンで分けることによって、高度な設定変更や、高齢者向けの簡易設定、青少年向けの視聴制限などを実現することができるが、利用者毎の用途や嗜好などの多岐にわたるニーズに対応することができない。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、複数の利用者それぞれの設定を記憶し、その設定を容易に呼び出すことが可能な個別設定可能な遠隔制御システム及びそれを備えた電子機器を提供することを目的とする。
請求項1に係る個別設定可能な遠隔制御システムは、複数のリモコンによって電子機器を制御する遠隔制御システムであって、前記リモコンには該リモコンを前記電子機器で特定するための識別コードを記憶する識別コード記憶手段と、該識別コードをリモコンの操作信号と同時に送信する信号送信手段を備え、前記電子機器は、前記リモコンから送信される前記識別コードを認識する認識手段と、前記認識手段により認識した前記識別コードから前記設定記憶手段に記憶された識別コード毎の設定内容で電子機器を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
請求項1の構成によれば、複数あるリモコンが、それぞれを特定できる識別コードを記憶する記憶手段を持ち、電子機器の操作時にその識別コードを同時に送信することで、電子機器側にどのリモコンによる操作なのかを特定させることができる。電子機器は、設定記憶手段に記憶された識別コード毎の設定情報を、リモコンから送信された識別コードにより特定し、その設定情報を基に制御手段を通して各種設定に反映させることができる。
請求項2に係る個別設定可能な遠隔制御システムは、請求項1に記載の個別設定可能な遠隔制御システムにおいて、前記リモコンにより前記電子機器の電源をオフにした際の設定情報を、前記リモコンから送信された前記識別コードに対する設定情報として前記設定記憶手段により記憶することを特徴とする。
請求項2の構成によれば、電源オフ時に使用したリモコン毎、すなわち識別コード毎に設定を記憶することにより、次回電源オン時にその設定を容易に呼び出すことができる。
請求項3に係る個別設定可能な遠隔制御システムを備えた電子機器は、請求項1又は2に記載の個別設定可能な遠隔制御システムを備えたことを特徴とする。
請求項3の構成によれば、請求項1又は2に記載の個別設定可能な遠隔制御システムを備えることにより、複数の利用者がそれぞれの用途や嗜好に応じた設定を、特別な操作をすることなく使用することができる。
請求項1に係る個別設定可能な遠隔制御システムは、電子機器の遠隔制御のための複数のリモコンに識別コードを設けることにより、それぞれのリモコンの利用者を特定し、リモコンによる操作を行う際に操作信号とともに識別コードを送信し、電子機器が備える識別コードの認識手段及び識別コード毎の設定を記憶する設定記憶手段により、識別コード毎、すなわち利用者毎の設定を呼び出し、電子機器を制御することができる。これにより、利用者は電子機器の利用の度に自身の設定を呼び出す必要がなくなり、簡単に個別の設定で電子機器を動作させることができる。
請求項2に係る個別設定可能な遠隔制御システムは、例えばテレビジョン受像機の選択チャンネルや音量などの流動的に設定されるような項目を、電源オフ時に使用したリモコン毎、すなわち識別コード毎に記憶することにより、次回電源オン時に直前の電子機器の利用状況に関わらず、その設定を容易に呼び出すことができる。
請求項3に係る個別設定可能な遠隔制御システムは、請求項1又は2に記載の個別設定可能な遠隔制御システムを備えているので、利用者個人の設定を、その用途や嗜好に応じて、個別に記憶することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態としての実施例1を図1から図4を参照して説明する。もちろん、本発明は、その発明の趣旨に反さない範囲で、実施例1において説明した以外のものに対しても容易に適用可能なことは説明を要するまでもない。
図1〜図4は、本発明の実施例1を示し、図1は、本実施例の構成を示すブロック図であり、図2は、電子機器の電源オン時における設定情報の呼び出し動作を示すフローチャート図である。図3は、チャンネル切替時の動作を示すフローチャート図であり、図4は、設定変更時の動作を示すフローチャート図である。
本実施例の構成を、図1に基づいて説明する。1a及び1bはリモコンであり、その構成は内部に備えるメモリに蓄積する識別コード以外は同じである。2はリモコン1a及び1bで操作を行うことができる電子機器であり、本実施例ではテレビジョン受像機とする。3はリモコン1a及び1bが内部に備える識別コードを記憶する不揮発性メモリである。4は電子機器2の動作を制御する制御手段である。5はリモコン1a及び1bから送信された信号から識別コードを抜き出し、認識する認識手段であり、6は認識手段5より取得した識別コードに対応する電子機器2の設定情報を記憶する不揮発性メモリである設定記憶手段である。本発明の個別設定可能な遠隔制御システムは、本実施例において、リモコン1a及び1bが識別コード有し、その識別コードを用いて設定記憶手段6から識別コード毎の設定情報を呼び出しする。
次に、図2に基づいて、電子機器の電源オン時における設定情報の動作を説明する。識別コード1を有するリモコン1aを用いて電子機器2の電源を入れる(S1)。その際、電源オン信号と共にリモコン1aは識別コード=1を送信する。その信号を受けて電子機器2は電源をオンにすると共に(S2)、認識手段5により信号から取得した識別コードを用いて設定記憶手段6から識別コード1における電子機器2の設定情報を取得する(S3)。取得した設定情報を電子機器2の動作設定に反映する(S4)。なお、本実施例においては、電子機器2は、識別コードと電源オン信号の両方を受信するので、設定情報を取得してから電源オンにすることも可能であり、電子機器2がリモコン1aで電源オフされている時には、常にリモコン信号を受信できるように、電子機器2の受光部とマイコンなどの制御手段4には電源が供給されている。
続いて、図3に基づいて、テレビジョン受像機である電子機器2の選局中のチャンネルを、リモコンを用いて変更する際の動作を説明する。ここで、例えばリモコン1aは所定の32局のチャンネルを選局でき、リモコン1bは所定の12局に選局できるチャンネル数を制限されている設定であるとする。電子機器2リモコン1a又は1bにより選局操作を行い、電子機器2でその信号を受信する(S5)。信号内に含まれる識別コードを認識手段5により判別する(S6)。その結果、識別コードが1、すなわちリモコン1aが使用されたと判断された場合、電子機器2の選局可能なチャンネルを識別コード1を用いて設定記憶手段6から呼び出し(S7)、所定の32局を選択可能な設定にする(S8)。認識手段により識別コードが2、すなわちリモコン1bが使用されたと判断された場合は、電子機器2の選局可能なチャンネルを識別コード2を用いて設定記憶手段6から呼び出し(S9)、所定の12局に選択可能なチャンネルを制限する(S10)。
続いて、図4に基づいて、リモコンを用いて電子機器2の設定を変更する際の動作を説明する。リモコン1a若しくは1bを用いて、電子機器2の設定を図示しない設定メニュー画面により変更する(S11)。視聴などを終え、利用者はリモコン1a若しくは1bを用いて電子機器2の電源をオフにする(S12)。電子機器2にて、リモコンから受信した信号から識別コードを認識手段5により取得し、判別をする(S13)。識別コードが1の場合は、設定記憶手段から識別コード1の設定情報に対してS11にて変更された設定情報を記憶させる(S14)。識別コードが2の場合は、識別コード2の設定情報に対して変更された設定情報を記憶させる(S15)。
以上のように、本実施例における電子機器2は、遠隔操作のためのリモコン1a及び1bを備え、該リモコンは、それぞれを判別できるように識別コードを備える、電子機器2は内部に、リモコンから送信される識別コードの認識手段5と、識別コード毎の設定情報を記憶する設定記憶手段6を備えたことにより、リモコン1a及び1bを使用し電子機器2を操作する時に、識別コードを同時に送信し、電子機器2の設定を、識別コード毎に設定記憶手段に記憶された設定情報を、送信された識別コードによって呼び出し、電子機器2に反映することできるので、リモコン毎に電子機器2の設定を呼び出すことができる。また、設定記憶手段6は、識別コード毎に電子機器2の設定情報を記憶することができるため、利用者が複数人おり、電子機器の用途や設定の嗜好が異なる場合でも、それぞれに対応して設定し記憶することが可能である。また、電子機器2の電源オフ時に選局していたチャンネル及び音量など、設定が流動的なものを設定記憶手段により識別コード毎、すなわちリモコン毎に記憶することによって、該リモコンによって電源をオンにした際に、リモコン毎の電源オフ時の設定を再現することができる。
次に本発明の実施例2を説明するが、前記実施例1と同一部分には同一符号を付し、重複する部分の説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。実施例1では電子機器2をテレビジョン受像機としたが、本実施例では電子機器2をエアコンディショナーとする。多くのエアコンディショナーにおいて、温度設定項目の1つに「自動」という室温や外気温に合った最適な運転を自動的に行う運転モードや、室内を所定の温度に変更するために、「冷房」や「暖房」などを選択してから好みの温度に設定する機能を有している。しかし、利用者それぞれにより快適な温度というのは異なるものである。そこで、本発明である遠隔制御システムを備えた、複数の利用者が個別に使用する識別コードを備えたリモコン1aまたはリモコン1bと、識別コード毎に設定温度を記憶する設定記憶手段6を備えた電子機器2であるエアコンディショナーでは、識別コード毎に温度を設定することにより、利用者それぞれが快適な温度設定でエアコンディショナーを動作させることができる。
次に本発明の実施例3を説明するが、前記実施例1と同一部分には同一符号を付し、重複する部分の説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。本実施例では、電子機器2を明るさの調節が可能な照明器具とする。利用者はそれぞれに好みの明るさがあるため、直前の利用者と好みの明るさが異なる場合、照明器具の調整を行わなくてはならないが、本発明によれば、照明器具の遠隔制御のためのリモコン1a及び1bを利用者がそれぞれ使用し、設定記憶手段6に好みの明るさを個別に設定することで、電源をオンにした時に、それぞれの好みの明るさで照明を点けることができる。また、複数の照明器具の各電源のオン・オフや明るさを集中制御するような照明システムに適用することも可能である。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明の前記各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施は可能である。例えば、リモコンを1a及び1bの2つとしたが、2つと限定せず、3つ以上の複数のリモコンを使用しても良い。これにより、電子機器2の利用者が複数人に及んだ場合でも、各人で1つずつリモコンを使用することで、それぞれの利用者の嗜好の設定で電子機器の使用をすることが容易となる。更に、リモコン1a及び1bを識別コードを除いて同様の構成とするとしたが、色や形状、ボタンの数などを異なるものとし、設定や機能の制限などを外観で判断できるように構成しても良い。
1a リモコン(識別コード1のリモコン)
1b リモコン(識別コード2のリモコン)
2 電子機器
3 識別コード記憶手段
4 制御手段
5 認識手段
6 設定記憶手段
1b リモコン(識別コード2のリモコン)
2 電子機器
3 識別コード記憶手段
4 制御手段
5 認識手段
6 設定記憶手段
Claims (3)
- 複数のリモコンによって電子機器を制御する遠隔制御システムであって、前記リモコンには該リモコンを前記電子機器で特定するための識別コードを記憶する識別コード記憶手段と、該識別コードをリモコンの操作信号と共に送信する信号送信手段を備え、前記電子機器は、前記リモコンから送信される前記識別コードを認識する認識手段と、前記認識手段により認識した前記識別コードから設定記憶手段に記憶された識別コード毎の設定内容で電子機器を制御する制御手段を備えたことを特徴とする個別設定可能な遠隔制御システム。
- 前記リモコンにより前記電子機器の電源をオフにした際の設定情報を、前記リモコンから送信された前記識別コードに対する設定情報として前記設定記憶手段により記憶することを特徴とする請求項1に記載の個別設定可能な遠隔制御システム。
- 請求項1又は2に記載の個別設定可能な遠隔制御システムを備えたことを特徴とする個別設定可能な遠隔制御システムを備えた電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005125200A JP2006304078A (ja) | 2005-04-22 | 2005-04-22 | 個別設定可能な遠隔制御システム及びそれを備えた電子機器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100827828B1 (ko) | 2007-08-29 | 2008-05-07 | 한국전자통신연구원 | 데이터 방송 서비스를 위한 멀티키 입력 시스템 및 구현방법 |
JP2015008415A (ja) * | 2013-06-25 | 2015-01-15 | 日本電信電話株式会社 | 遠隔制御システムとその装置及び方法 |
JP2015008413A (ja) * | 2013-06-25 | 2015-01-15 | 日本電信電話株式会社 | 遠隔制御システムとそのセンシングユニット及び遠隔制御方法 |
JP2016066897A (ja) * | 2014-09-24 | 2016-04-28 | 三菱電機株式会社 | 電気機器、通信アダプタ及びプログラム |
CN105825656A (zh) * | 2016-05-27 | 2016-08-03 | 珠海格力电器股份有限公司 | 电器控制方法和装置、空调以及遥控器 |
-
2005
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