JP2006301001A - プリント装置及び補正データ生成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 隣接した領域からの影響を排除して適正な濃度を計測して精度高く補正データを生成するプリント装置を構成する。
【解決手段】 テストチャートの画素ラインQの主走査方向での中央位置となる複数のスキャニング座標SAxを設定し、画素ラインQの副走査方向での多数の位置を示すスキャニング座標SAyとの交差する位置をスキャニング領域SAに設定し、このスキャニング領域SAの濃度データを平均化し、補正データを生成し、この補正データで補正テーブルを更新する。
【選択図】 図7
【解決手段】 テストチャートの画素ラインQの主走査方向での中央位置となる複数のスキャニング座標SAxを設定し、画素ラインQの副走査方向での多数の位置を示すスキャニング座標SAyとの交差する位置をスキャニング領域SAに設定し、このスキャニング領域SAの濃度データを平均化し、補正データを生成し、この補正データで補正テーブルを更新する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、主走査方向に沿って複数の光量制御部を配置した露光ヘッドと、感光材料とを前記主走査方向と直交する副走査方向に相対移動させ、この相対移動時に前記露光ヘッドの各光量制御部を設定された露光データに基づいて制御することでテストチャートを作成し、このテストチャートをスキャナでスキャニングすることによって取得したスキャニングデータから前記各光量制御部に対する補正データを設定する補正データ生成手段を備えているプリント装置、及び、このプリント装置において用いられる補正データ生成方法に関する。
上記のように構成されたプリント装置として、蛍光プリントヘッド(本発明の露光ヘッド)での露光によって感光材料としての印画紙からテストプリントシート(本発明のテストチャート)を作成し、このテストプリントシートのラインイメージをフラットベッドスキャナで取り込み、取り込んだ露光ドットラインの濃度に基づいて補正テーブルをセットするものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献では、蛍光プリントヘッドを構成するR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に対応した各蛍光発光素子夫々に偶数番号と奇数番号とを付与しておき、これらの蛍光発光素子の制御によって印画紙に露光を行うことによって前記テストプリントシートを作成している。このテストプリントシートでは、偶数番号と奇数番号とが付与された蛍光発光素子に対応した複数のテスト露光ドットラインが形成され、フラットベッドスキャナで取得した露光ドットラインの主走査方向(露光ドットラインの幅方向)での中央位置となり、かつ、副走査方向に所定間隔と成る位置の濃度を取得し、更に、チェック窓に含まれる濃度データの平均値を代表濃度とし、この代表濃度から各蛍光発光素子の補正係数を生成し、補正テーブルに格納するように構成されている。
特許文献1では、テストプリントシートの情報をフラットベッドスキャナで取得して、露光ドットラインの主走査方向(露光ドットラインの幅方向)での中央位置に設定した仮想中心ライン上で副走査方向に存在するピクセル(画素)の濃度を取得し、このように取得した複数箇所の濃度の平均値から補正テーブルを設定するよう構成されている。しかしながら、このように仮想中心ライン上に存在するピクセルのみを抽出するものでは、この特許文献1の図9から理解できるように、主走査方向での中央位置から偏位したピクセルを抽出することもあり、ドットラインの隣接する領域からの影響を受けた不適正な濃度を計測することも考えられる。
本発明の目的は、隣接した領域からの影響を排除して適正な濃度を計測して精度高く補正データを生成するプリント装置を合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、主走査方向に沿って複数の光量制御部を配置した露光ヘッドと、感光材料とを前記主走査方向と直交する副走査方向に相対移動させ、この相対移動時に前記露光ヘッドの各光量制御部を設定された露光データに基づいて制御することでテストチャートを作成し、このテストチャートをスキャナでスキャニングすることによって取得したスキャニングデータから前記各光量制御部に対する補正データを設定する補正データ生成手段を備えているプリント装置であって、
前記スキャナとして、前記テストチャートにおいて各光量制御部に対応した画素ラインの濃度を主走査方向において複数の領域に分割して取得可能な解像度のものを用いると共に、
前記補正データ生成手段は、前記スキャニングデータから前記各光量制御部に対応する前記画素ラインを特定する画素ライン特定処理と、
この画素ライン特定処理で特定された複数の画素ライン毎に、画素ラインの主走査方向に並ぶ複数の領域のうち、主走査方向で画素ラインの中央位置に近い複数の領域の濃度データを取得する濃度データ取得処理と、
この濃度データ取得処理で取得した濃度データに基づいて前記補正データを生成する補正データ生成処理とを行うように処理形態が設定されている点にある。
前記スキャナとして、前記テストチャートにおいて各光量制御部に対応した画素ラインの濃度を主走査方向において複数の領域に分割して取得可能な解像度のものを用いると共に、
前記補正データ生成手段は、前記スキャニングデータから前記各光量制御部に対応する前記画素ラインを特定する画素ライン特定処理と、
この画素ライン特定処理で特定された複数の画素ライン毎に、画素ラインの主走査方向に並ぶ複数の領域のうち、主走査方向で画素ラインの中央位置に近い複数の領域の濃度データを取得する濃度データ取得処理と、
この濃度データ取得処理で取得した濃度データに基づいて前記補正データを生成する補正データ生成処理とを行うように処理形態が設定されている点にある。
この構成により、スキャナによってスキャニングデータを取得した後には、補正データ生成手段の画素ライン特定処理によってテストチャートの画素ラインを特定し、次に、濃度データ取得処理によって画素ライン毎において主走査方向に並ぶ複数の領域の濃度データを取得し、補正データ生成処理によって前記複数の領域の濃度に基づいて補正データを生成することが可能となる。その結果、画素ラインの主走査方向(幅方向)での中央部分の複数の領域の濃度に基づいて補正データを生成することにより、隣接した領域からの影響を排除することが可能となり、適正な濃度を計測して精度高く補正データを生成するプリント装置が構成された。
本発明は、前記濃度データ取得処理を、前記画素ラインにおいて副走査方向での位置が異なる複数のスキャニング領域毎に行い、前記補正データ生成手段は、この濃度データ取得手段での処理で取得した前記複数のスキャニング領域の濃度データを平均化して前記補正データを生成するように設定しても良い。
この構成により、画素ラインの副走査方向で位置が異なる複数のスキャニング領域において濃度データ取得処理によって濃度を取得することになり、平均化する処理によって精度の高い補正データを生成することが可能となる。
本発明は、前記画素ラインの濃度データに含まれるノイズの比率を、予め設定した数値以下に設定する総スキャニング領域数が設定されると共に、
前記主走査方向に並ぶ複数の領域の数と、前記スキャニング領域の数とを乗じた値を、前記総スキャニング領域数と一致又は上回る値に設定しても良い。
前記主走査方向に並ぶ複数の領域の数と、前記スキャニング領域の数とを乗じた値を、前記総スキャニング領域数と一致又は上回る値に設定しても良い。
この構成により、総スキャニング数として主走査方向に並ぶ複数の領域の数と、スキャニング領域の数とを乗じた値が、ノイズを低減する総スキャニング領域数と一致又は超える値に設定することによって、ノイズを所望の値以下に設定できる。
本発明は、前記光量制御部が形成方向に沿って偶数番号と奇数番号とが付与され、
前記テストチャートは、偶数番号が付与された光量制御部での露光によって複数の画素ラインが形成された偶数画素領域と、奇数番号が付与された光量制御部での露光によって複数の画素ラインが形成された奇数画素領域と、偶数番号と奇数番号とが付与された光量制御部での同時露光によって複数の画素ラインが形成された全画素領域とを有しており、
前記画素特定処理は、前記テストチャートの前記偶数画素領域又は奇数画素領域の画素ラインに基づいて前記複数の光量制御部を特定する処理を行い、
前記濃度データ取得処理は、前記偶数画素領域又は奇数画像領域の画素ラインに基づいて前記画素特定処理によって特定した画素ラインの副走査方向での延長上に存在する前記全画素領域における画素ラインにおいて濃度データを取得するように処理形態を設定しても良い。
前記テストチャートは、偶数番号が付与された光量制御部での露光によって複数の画素ラインが形成された偶数画素領域と、奇数番号が付与された光量制御部での露光によって複数の画素ラインが形成された奇数画素領域と、偶数番号と奇数番号とが付与された光量制御部での同時露光によって複数の画素ラインが形成された全画素領域とを有しており、
前記画素特定処理は、前記テストチャートの前記偶数画素領域又は奇数画素領域の画素ラインに基づいて前記複数の光量制御部を特定する処理を行い、
前記濃度データ取得処理は、前記偶数画素領域又は奇数画像領域の画素ラインに基づいて前記画素特定処理によって特定した画素ラインの副走査方向での延長上に存在する前記全画素領域における画素ラインにおいて濃度データを取得するように処理形態を設定しても良い。
この構成により、画素特定処理は、偶数画素領域、奇数画素領域の画素ラインに基づいて前記複数の光量制御部を特定偶数番号及び奇数番号が付与された光量制御部での露光によって形成された画素ラインの位置を特定する。そして、偶数番号と奇数番号とが付与された光量制御部での同時露光によって複数の画素ラインが形成された全画素領域における画素ラインにおいて濃度データ取得処理によって濃度を取得するため、隣接する領域からの影響をできるだけ排除した濃度を取得できる。
本発明は、前記露光ヘッドとして、主走査方向に配置した複数の発光素子を独立して発光可能な蛍光発光管を備えると共に、前記光量制御部が前記発光素子で構成されても良い。
この構成により、複数の発光素子を具備した蛍光発光管で成る露光ヘッドを備えたプリント装置において、各発光素子に対する補正データを生成できる。
本発明は、主走査方向に沿って複数の光量制御部を配置した露光ヘッドと、感光材料とを前記主走査方向と直交する副走査方向に相対移動させ、この相対移動時に前記露光ヘッドの各光量制御部を設定された露光データに基づいて制御することでテストチャートを作成し、このテストチャートをスキャナでスキャニングすることによって取得したスキャニングデータから前記各光量制御部に対する補正データを設定する補正データ生成方法において、
前記スキャナとして、前記テストチャートにおいて各光量制御部に対応した画素ラインの濃度を主走査方向において複数の領域に分割して取得可能な解像度のものを用いると共に、
前記スキャナによって取得したテストチャートから複数の前記光量制御部に対応する前記画素ラインを特定する画素特定ステップと、
この画素特定ステップで特定された複数の画素ライン毎に、画素ラインの主走査方向に並ぶ複数の領域のうち、主走査方向で画素ラインの中央位置に近い複数の領域の濃度データを取得する濃度データ取得ステップと、
この濃度データ取得ステップで決定された濃度データに基づいて前記補正データを生成する補正データ生成ステップとの処理を行うことでプリント装置における補正精度を高めるように方法を設定しても良い。
前記スキャナとして、前記テストチャートにおいて各光量制御部に対応した画素ラインの濃度を主走査方向において複数の領域に分割して取得可能な解像度のものを用いると共に、
前記スキャナによって取得したテストチャートから複数の前記光量制御部に対応する前記画素ラインを特定する画素特定ステップと、
この画素特定ステップで特定された複数の画素ライン毎に、画素ラインの主走査方向に並ぶ複数の領域のうち、主走査方向で画素ラインの中央位置に近い複数の領域の濃度データを取得する濃度データ取得ステップと、
この濃度データ取得ステップで決定された濃度データに基づいて前記補正データを生成する補正データ生成ステップとの処理を行うことでプリント装置における補正精度を高めるように方法を設定しても良い。
この構成により、スキャナによって取得したスキャニングデータから画素ライン特定ステップがテストチャートの画素ラインを特定し、次に、濃度データ取得ステップによって画素ライン毎において主走査方向に並ぶ複数の領域の濃度データを取得し、補正データ生成ステップによって前記複数の領域の濃度に基づい補正データを生成することが可能となる。その結果、画素ラインの主走査方向(幅方向)での中央部分の複数の領域の濃度に基づいて補正データを生成することにより、隣接した領域からの影響を排除することが可能となり、適正な濃度を計測して精度高く補正データを生成する補正データ生成方法が得られた。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔写真プリント装置の構成〕
図1に示すように、オペレート部Aとプリント処理部Bとを備えて写真プリント装置が構成されている。前記オペレート部Aは、テーブル1の上面に写真フィルムFの画像情報をデジタル信号化して取り込むフィルムスキャナ2と、処理情報を表示するディスプレイ3と、キーボード4とを備え、側部にフラットベッドスキャナ5を配置している。前記テーブル1の下側に汎用コンピュータからなる処理装置6を備えている。また、この処理装置6にはCD−RやDVD−R等に記録された画像データや、半導体メディアに記録された画像データを取得するメディアドライブ7を備えている。
〔写真プリント装置の構成〕
図1に示すように、オペレート部Aとプリント処理部Bとを備えて写真プリント装置が構成されている。前記オペレート部Aは、テーブル1の上面に写真フィルムFの画像情報をデジタル信号化して取り込むフィルムスキャナ2と、処理情報を表示するディスプレイ3と、キーボード4とを備え、側部にフラットベッドスキャナ5を配置している。前記テーブル1の下側に汎用コンピュータからなる処理装置6を備えている。また、この処理装置6にはCD−RやDVD−R等に記録された画像データや、半導体メディアに記録された画像データを取得するメディアドライブ7を備えている。
前記フラットベッドスキャナ5は、本体5Aに透明なガラス板や樹脂板で成るスキャニングテーブル5Bを形成すると共に、このスキャニングテーブル5Bを覆う開閉自在なプラテンカバー5Cと、本体5Aの内部において平行移動自在なスキャナ部5Dとを備えている。
前記スキャナ部5Dは主走査方向に伸びた形状で、光源とCCD等の光電変換素子を備えており、このスキャナ部5Dの光源を発光させた状態で主走査方向と直交する副走査方向に作動させることにより、前記スキャニングテーブル5Bにセットされたスキャニング対象物の画像を光電変換素子によって取得する。また、このフラットベッドスキャナ5は後述する発光素子18の発光によって印画紙Pに対して副走査方向にライン状に形成される画素ラインQ(図6を参照)を、主走査方向で5つ以上の領域に分割し、夫々の領域の濃度を取得できる解像度を有したものである。
〔プリント処理部〕
前記プリント処理部Bは、露光部EXにおいて感光材料としての印画紙Pをプリントサイズに切断した後、画像データの露光を行い、この露光の後には、縦搬送装置CVにおいて印画紙Pを反転して表裏を入れ換えた状態で上方に搬送して現像処理部DEに送り込み、この現像処理部DEで現像処理を行った印画紙Pを乾燥処理部DRで乾燥した後に横方向に搬送ベルト10上に送り出し、更に、搬送ベルト10からソータ(図示せず)に送り出すよう構成されている。
前記プリント処理部Bは、露光部EXにおいて感光材料としての印画紙Pをプリントサイズに切断した後、画像データの露光を行い、この露光の後には、縦搬送装置CVにおいて印画紙Pを反転して表裏を入れ換えた状態で上方に搬送して現像処理部DEに送り込み、この現像処理部DEで現像処理を行った印画紙Pを乾燥処理部DRで乾燥した後に横方向に搬送ベルト10上に送り出し、更に、搬送ベルト10からソータ(図示せず)に送り出すよう構成されている。
前記露光部EXは、印画紙マガジンMからの印画紙P(感光材料の一例)を圧着型の供給ローラ11で送り出し、カッター12でプリントサイズに切断し、チャッカー13によって水平方向に送り、このチャッカー13から露光位置に送り込み、この露光位置において印画紙Pを水平方向となる副走査方向に搬送しながら、露光ヘッドHからの光線によって画像データの露光を行う。また、この露光部EXの内部には制御ユニット14を備えている。
前記露光ヘッドHは、R(赤)・G(緑)・B(青)の3原色の光線を下方に向けて送り出す蛍光発光管15(3原色に対応した3種の蛍光発光管15R、15G、15Bの総称)を備えると共に、露光位置を基準にして印画紙Pの搬送上手側と搬送下手側とに一対の露光搬送ローラ16と、この露光搬送ローラ16に対応する従動ローラ17とを備えている。
この露光ヘッドHは、特許文献1に記載したものと同様に、R(赤)・G(緑)・B(青)の3原色に対応した3種の蛍光発光管15R、15G、15Bを備えている。夫々の蛍光発光管15R、15G、15Bとも、透明ガラス(図示せず)等、光線の透過を許す部位を形成した真空状態のケースの内部に図2のように主走査方向に複数の発光素子18(光量制御部の一例)をリニアアレイ型に配置した構造を有している。
ちなみに、前記3種の蛍光発光管15R、15G、15Bは発光素子18からの光線をR(赤)、G(緑)、B(青)に対応したフィルタ(図示せず)を透過させることで3原色の光線を得ており、これらの発光素子18は、夫々の発光素子18に対応する電極に印加する電圧を調節することによって発光素子18の輝度を制御できる。
前記複数の発光素子18は、素子番号として、奇数番号が付与された発光素子18Aと、偶数番号が付与された発光素子18Bとを平行する位置関係となる列状に配置している。また、素子番号として奇数番号が付与された発光素子18Aと、素子番号として偶数番号が付与された発光素子18Bとの発光のタイミングを制御して印画紙Pに対し主走査方向にライン状となる露光を行った場合には、図3に示すように、奇数番号が付与された発光素子18Aの発光によって形成された露光ドット(()で囲まれる数字が奇数となる露光領域(ピクセル))と、偶数番号が付与された発光素子18Bの発光によって形成された露光ドット(()で囲まれる数字が偶数となる露光領域(ピクセル))とが主走査方向で僅かに重複する。
本発明では特許文献1に記載されたものと同様にR(赤)、G(緑)、B(青)の3種の蛍光発光管15R、15G、15Bからの光線を副走査方向で異なる位置に照射する(タイミングをずらせて同じ画像データを露光する)よう露光系を構成したものであって良く、また、R(赤)、G(緑)、B(青)の3種の蛍光発光管15R、15G、15Bからの光線をミラー等の光学系を用いることにより同時に同じ位置に照射するものであっても良い。
特に、露光ヘッドHにおいて、例えば、赤色だけを発光ダイオードに置き換えることや、全てを発光ダイオード(光量制御部の一例)に置き換えることも可能である。更に、本発明では、光源からの光線を印画紙Pに導く経路中に主走査方向に沿って複数の液晶式等のシャッター(光量制御部の一例)を備え、このシャッターによって画素毎の光量を制御するように露光ヘッドHを構成したものであっても良い。
前記縦搬送装置CVでは、前記露光ヘッドHで露光された印画紙Pを圧着型のローラで受け取り、反転させる形態で上方に移動させ前記現像処理部DEに送り込む搬送系を備えており、前記現像処理部DEでは、送り込まれた印画紙Pを圧着型のローラを有するローラによって複数の現像処理槽に順次送ることにより現像処理を行う。また、前記乾燥処理部DRでは赤外線ヒータからの熱、及び、ブロワ(図示せず)からの乾燥風によって印画紙Pを乾燥させる。
前記縦搬送装置CVでは、前記露光ヘッドHで露光された印画紙Pを圧着型のローラで受け取り、反転させる形態で上方に移動させ前記現像処理部DEに送り込む搬送系を備えており、前記現像処理部DEでは、送り込まれた印画紙Pを圧着型のローラを有するローラによって複数の現像処理槽に順次送ることにより現像処理を行う。また、前記乾燥処理部DRでは赤外線ヒータからの熱、及び、ブロワ(図示せず)からの乾燥風によって印画紙Pを乾燥させる。
〔写真プリント装置の制御系〕
前記写真プリント装置の制御系を図4のように示すことが可能である。つまり、前記処理装置6は、マイクロプロセッサ(CPU)を備えると共に、このマイクロプロセッサ(CPU)に対して情報の入出力を行う入出力インタフェース20を備えている。この入出力インタフェース20に対してフィルムスキャナ2、ディスプレイ3、キーボード4、フラットベッドスキャナ5、メディアドライブ7、ハードディスクHD夫々の間で情報をアクセスする入出力系を備えている。また、前記マイクロプロセッサCPUのデータバスに対してオペレーティングシステム21、ノーマルプリント手段22、テストプリント手段23、スキャナ制御手段24、補正データ生成手段25夫々の間において情報をアクセスする入出力系を形成している。
前記写真プリント装置の制御系を図4のように示すことが可能である。つまり、前記処理装置6は、マイクロプロセッサ(CPU)を備えると共に、このマイクロプロセッサ(CPU)に対して情報の入出力を行う入出力インタフェース20を備えている。この入出力インタフェース20に対してフィルムスキャナ2、ディスプレイ3、キーボード4、フラットベッドスキャナ5、メディアドライブ7、ハードディスクHD夫々の間で情報をアクセスする入出力系を備えている。また、前記マイクロプロセッサCPUのデータバスに対してオペレーティングシステム21、ノーマルプリント手段22、テストプリント手段23、スキャナ制御手段24、補正データ生成手段25夫々の間において情報をアクセスする入出力系を形成している。
前記オペレーティングシステム21は前記処理装置6において必要な情報をディスプレイ3に表示し、このディスプレイ3に情報を表示した状態において、例えば、オーダ情報に従ってノーマルプリント処理を行う場合には、プリント対象とする画像データとオーダデータとを取得して前記ノーマル手段22に受け渡す処理を実現するインタフェースとして機能する。
前記ノーマルプリント手段22は、前記フィルムスキャナ2やメディアドライブ7を介して取得した画像データと、キーボード4等を介して取得したオーダ情報とを前記プリント処理部Bに伝送してプリント処理を実現する。また、前記テストプリント手段23は、図1に示すマガジンセンサMSからのデータと、チャート作成用の露光データと、制御データとを前記プリント処理部Bに伝送することにより印画紙Pに露光データに基づきチャートをプリントして図5に示すテストチャートTCを作成する。
前記スキャナ制御手段24は前記フラットベッドスキャナ5を制御することによりセットされたスキャニング対象物(印画紙P等)からスキャニングデータを取得して処理装置6に取り込む処理を実現する。前記補正データ生成手段25は、フラットベッドスキャナ5で前記テストチャートTCをスキャニングして取得したスキャニングデータから補正データを生成し、この補正データを前記プリント処理部Bに伝送し、補正テーブル35(図4を参照)を更新(設定)する処理を行う。詳しくは説明しないが、この補正テーブル35はペーパー種毎に設定され、テストチャートTCのコード部40A(図5を参照)に基づいて判別したペーパー種に基づいて対応する補正テーブル35を更新する処理が行われる。
前記制御ユニット14は、マイクロプロセッサ(CPU)を備えると共に、このマイクロプロセッサ(CPU)に対して情報の入出力を行う入出力インタフェース30を備えている。この入出力インタフェース30に対して、前記プリント処理部Bの各部において前記印画紙Pを搬送する搬送ユニット、前記露光ヘッドH、現像処理部DEの複数の現像処理槽における現像処理液の温度管理や液面管理を行う現像処理ユニット、前記印画紙マガジンMの種類を特定するマガジンセンサMS夫々に対する入出力系を備えている。また、前記マイクロプロセッサ(CPU)のデータバスに対してオペレーティングシステム31、搬送制御手段32、露光制御手段33、現像制御手段34、補正テーブル35夫々の間において情報をアクセスする入出力系を形成している。
前記オペレーティングシステム31は、センサ系(図示せず)からの信号を取得する処理や、各種制御系に制御信号を出力する基本的な処理を行うと共に、前記搬送制御手段32、露光制御手段33、現像制御手段34夫々の処理を実現する。搬送制御手段32は前記搬送ユニットを制御して印画紙Pの搬送を実現する。前記露光制御手段33は前記露光ヘッドHを制御して画像データを印画紙Pに露光する処理を実現する。前記現像制御手段34は前記現像処理部DEにおける処理液の液温や液面レベルを管理する処理を実現する。前記補正テーブル35は前記露光ヘッドHにおける各蛍光発光管15R、15G、15B夫々の発光素子18の輝度を設定する処理を実現する。
前記処理装置6におけるオペレーティングシステム21、オーダ実行手段22、テストプリント手段23、スキャナ制御手段24、補正データ生成手段25、及び、前記制御ユニット14におけるオペレーティングシステム31、搬送制御手段32、露光制御手段33、現像制御手段34夫々はソフトウエアで成り半導体メモリ(図示せず)に展開したものを想定しているが、ロジック等のハードウエアで構成することが可能であり、また、ハードウエアとの組み合わせによって構成しても良い。前記制御系では、制御を実現するために前記データバスの他にコントロールバスやアドレスバス等を必要とするものであるが、複雑化を避けるために図面にコントロールバスやアドレスバス、インタフェース類を示していない。
この写真プリント装置では、前記露光ヘッドHの各蛍光発光管15R、15G、15B夫々の発光素子18の輝度のバラツキを前記補正テーブル35の補正データに基づいて精度高く補正できるよう構成されたものである。この輝度補正を行う際には、前記テストプリント手段23によって前記印画紙Pに対して予め設定された露光データを露光する処理により、図5に示すテストチャートTCを作成し、このテストチャートTCを前記フラットベッドスキャナ5でスキャニングすることにより、前記補正データ生成手段25が補正データを生成し、前記補正テーブル35の補正データを更新する。
尚、前記テストチャートTCを作成する際には、既に設定されている補正テーブル35の補正データを露光制御手段33が取り込むことにより、前記露光データが補正データで変換された状態で前記露光ヘッドHに伝送する形態での露光が行われ、この露光の後に印画紙Pを現像処理部DEに搬送して現像処理を行い、乾燥処理部DRで乾燥することにより前記テストチャートTCが作成される。
〔テストチャートの構造〕
前記テストチャートTCは、図5に示すように、ペーパー種を示すコード部40Aが形成されると共に、チャートの前部側を示す指標として機能するスタートバー40と、チャートの後部側を示すエンドバー41とに挟まれる領域に形成されたチャート領域CAとで構成されている。処理形態は説明しないが、スタートバー40においてペーパー種を示すコード部40Aは前記マガジンセンサMSからの情報に基づいて判別した印画紙Pの種類に対応したものがイメージデータとして選択される。
前記テストチャートTCは、図5に示すように、ペーパー種を示すコード部40Aが形成されると共に、チャートの前部側を示す指標として機能するスタートバー40と、チャートの後部側を示すエンドバー41とに挟まれる領域に形成されたチャート領域CAとで構成されている。処理形態は説明しないが、スタートバー40においてペーパー種を示すコード部40Aは前記マガジンセンサMSからの情報に基づいて判別した印画紙Pの種類に対応したものがイメージデータとして選択される。
前記チャート領域CAの前部側と後部側との主走査方向での中央位置にセンター指標42を形成し、このチャート領域CAの前部側と後部側とには、前記奇数番号が付与された発光素子18Aのみを発光させて作り出した画素ライン部43と、偶数番号が付与された発光素子18Bのみを発光させて作り出した画素ライン部44とが形成されている。
前記画素ライン部43、44を拡大したものを図6のように示すことが可能であり、同図に示す如く、これらの画素ライン部43、44には画素ライン部43には奇数番号が付与された発光素子18Aの発光によって形成される複数の画素ラインQが平行姿勢で櫛歯状に形成され、画素ライン部44には偶数番号が付与された発光素子18Bの発光によって形成される複数の画素ラインQが平行姿勢で櫛歯状に形成されている。この画素ラインQの主走査方向での幅が画素の幅に等しい。
前記チャート領域CAは、B(青)、G(緑)、R(赤)の3種の蛍光発光管15B、15G、15Rの発光素子18を独立して発光することによってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)夫々の色相で形成される3原色領域45と、これらの発光時に特定の色の発光を行うことによって印画紙Pの発色を確認するための不正発色領域46と、B(青)、G(緑)、R(赤)の3種の蛍光発光管15B、15G、15Rの発光素子18を同時に決まった光量で発光させることにより複数階調となるグレーに発色させるグレー発色領域47とで構成されている。ちなみに、この3原色領域45と、不正発色領域46と、グレー発色領域47とが全画素領域に相当する。
〔制御形態〕
この写真プリント装置では、前記テストチャートTCを作成し、このテストチャートTCをフラットベッドスキャナ5にセットしてスキャニングを行うことにより、前記補正データ生成手段25が自動的に補正データを生成し、前記補正テーブル35の補正データを適正に更新(設定)する自動処理を行える点に特徴を有するものである。
この写真プリント装置では、前記テストチャートTCを作成し、このテストチャートTCをフラットベッドスキャナ5にセットしてスキャニングを行うことにより、前記補正データ生成手段25が自動的に補正データを生成し、前記補正テーブル35の補正データを適正に更新(設定)する自動処理を行える点に特徴を有するものである。
また、前記テストチャートTCをフラットベッドスキャナ5にセットしてスキャニングして取得されるスキャニングデータは、R(赤)・G(緑)・B(青)の3原色に対応した3種のデータで構成されるものであり、この3種のデータは解像度に応じた領域を示す座標(厳密にはアドレス)と、座標毎の濃度を示す8ビットのデータとで構成される。
図8に示すように、前記補正データ生成手段25は、ソフトウエアで成るチャート認識処理部25A、姿勢判断処理部25B、座標変換処理部25C、画素ライン特定処理部25D、スキャニング領域設定処理部25E、濃度データ取得処理部25F、平均化処理部25G、補正データ生成処理部25Hを備えている。
この複数の処理部のうち、前記画素ライン特定処理部25Dでの処理が画素特定処理及び画素特定ステップに対応し、濃度データ取得処理部25Fでの処理が濃度データ取得処理及び濃度データ取得ステップに対応し、補正データ生成処理部25Hでの処理が補正データ生成処理及び補正データ生成ステップに対応する。
前記補正テーブル35の更新処理の概要を図8に基づいて説明する。前述のように、テストチャートTCが作成された後には、前記処理装置6において補正テーブル35の補正データを更新するためのモードを選択し、テストチャートTCをフラットベッドスキャナ5にセットして処理を実行することにより、前記スキャナ制御手段24がフラットベッドスキャナ5を制御してスキャニングデータを取得し、補正データ生成手段25に受け渡す。
尚、前記スキャニングデータはR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色について、画素の位置の座標データの取得が可能で、その座標データに対応した濃度データを有したデータ構造を有しており、後述する処理はR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色に対応した3種の濃度データ全てに対して同様に行われる。
補正データ生成手段25では、チャート認識処理部25Aがスキャニングデータに含まれるチャートを抽出し、姿勢判断処理部25Bがスキャニングデータの主走査方向を基準にしたチャートの姿勢を判別する処理を行い、前記座標変換処理部25Cが姿勢を適正化するための座標変換処理を行う。
具体的に説明すると、前記スタートバー40とエンドバー41とは露光ヘッドHの主走査方向に沿った姿勢で形成されているため、前記画素ラインQは副走査方向と平行する方向に伸びる姿勢となる。従って、この画素ラインQが伸びる方向をフラットベッドスキャナ5の主走査方向又は副走査方向に一致させることにより後述するスキャニング領域SAを設定する際の処理が容易になる。
前記テストチャートTCのスタートバー40とエンドバー41とは露光ヘッドHの主走査方向と平行する姿勢に形成されているため、前記姿勢判断処理部25Bは、スタートバー40及びエンドバー41の少なくとも一方と、スキャニングデータの主走査方向(副走査方向でも良い)との姿勢(傾斜角度)を判別する。姿勢が判別された後には、例えばスタートバー40をフラットベッドスキャナ5の主走査方向に一致させるように、前記座標変換処理部25Cがスキャニングデータを回転させる座標変換を行うのである。
この座標変換処理部25Cによる処理は、テストチャートTCの主走査方向とスキャニングデータの主走査方向又は副走査方向が一致している状況では行う必要がなく、座標変換処理部25Cでの処理は省略される。また、この姿勢変換処理部25Bの処理形態として、例えば、後述するスキャニング領域を特定するためのスキャニング座標系(初期状態で該座標系の縦方向と横方向とが露光ヘッドHの主走査方向と副走査方向と一致する)を生成し、スキャニングデータを回転させず、前記姿勢(傾斜角度)に対応する角度だけスキャニング座標系の姿勢を回転させることにより、この回転前と回転後とにおける座標変換パラメータを設定するように処理形態を設定しても良い。この変換パラメータを用いることにより、適正な姿勢となるスキャニングデータをシミュレートによって作り出すものであっても良い。
次に、前記画素ライン特定処理部25Dが、前記画素ライン部43、44における画素ラインQの位置を抽出すると共に、前記センター指標42との相対的な位置関係から複数の画素ラインQと、発光素子18(18A、18B)との対応関係を決定する。
つまり、画素ラインQを特定する際には、テストチャートTCの画素ライン部43、44の主走査方向での濃度データをサンプリングし、濃度が高い領域を画素ラインQとして特定し、更に、特定した夫々の画素ラインQと前記指標との主走査方向での相対的な位置関係から夫々の画素ラインQに対して対応する発光素子18(18A、18B)の素子番号を付与する。
次に、前記スキャニング領域設定処理部25Eが、前記画素ラインQの主走査方向での中央位置を主走査方向(図7ではX方向)でのスキャニング座標SAxに設定し、前記3原色領域45、不正発色領域46、グレー発色領域47夫々の領域に副走査方向(図7ではY方向)でスキャニング座標SAyを設定し、この主走査方向でのスキャニング座標SAxを通過し副走査方向に沿う姿勢のラインと、副走査方向でスキャニング座標SAyを通過し主走査方向に沿う姿勢のラインとが交差する位置をスキャニング領域SAに指定する。
具体的に説明すると、前記画素ライン部43、44における主走査方向でのスキャニングデータとして、例えば、図9に示すように、複数の画素ラインQのうちサンプリングラインSLと交差する部位における濃度データは、同図に濃度データとして示すように、画素ラインQの主走査方向での中央位置の濃度が最も高く、画素ラインQが存在しない領域では、その領域の主走査方向での中央位置の濃度が最も低いものとなる。また、このスキャニングデータでは、画素ラインQを主走査方向で5つの領域に分割する解像度を有しているため、前述した理由から画素ラインQの主走査方向での中央位置の3つの領域を主走査方向でのスキャニング座標SAxに設定している。
ちなみに、図9に示すように前記画素ライン部43、44における主走査方向でのスキャニングデータが決まった周期で変化するものであるため、周期的に変化しない領域を判別した場合には、テストチャートTCに対するゴミの付着や誤検出が考えられるので、高い濃度データが本来計測される領域に画素ラインQが存在するものであると決定して処理を進めるように処理形態を設定しても良い。
スキャニングデータ(濃度データ)に含まれるノイズの比率(濃度データの数値の適正な値からの変動量)が5%程度であり、この5%の数値を±0.5%以下にする(1/10以下にする)ために、
S(%)/√ T(サンプル数) = U(%)(収束の式)
に基づいて
5/√T=0.25
を演算し、Tの値として400を求めている。この400の数値がスキャニング領域SAの総数であり、このようにスキャニング領域SAの総数(サンプリング数)400を超える値に設定することにより濃度データのバラツキを小さくしている。
S(%)/√ T(サンプル数) = U(%)(収束の式)
に基づいて
5/√T=0.25
を演算し、Tの値として400を求めている。この400の数値がスキャニング領域SAの総数であり、このようにスキャニング領域SAの総数(サンプリング数)400を超える値に設定することにより濃度データのバラツキを小さくしている。
尚、図10では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色毎のサンプル数と濃度データとの関係を実測によって求めた結果をグラフ化して示しており、何れの図においても、サンプル数が400程度未満の場合にはサンプル数が少ないほど濃度データのバラツキが大きく、サンプル数が400程度を越えた領域において濃度データのバラツキが小さくなり濃度データが収束していることが理解できる。また、このグラフ化した図から前記収束の式が成り立つことも理解できる。
このような理由から副走査方向でのスキャニング座標SAyの数が140程度に設定され、前記3原色領域45、不正発色領域46、グレー発色領域47夫々の領域にスキャニング座標SAyが設定されるのである。尚、このスキャニング座標SAyは、図面においては隣接する位置関係で配置されているが、設定された間隔となるように離間する位置関係を設定しても良い。
次に、前記濃度データ取得処理部25Fが、主走査方向と副走査方向でのスキャニング座標SAx、SAyで示されるスキャニング領域SAの濃度データを取得し、取得した濃度データを平均化処理部25Gが平均化し、この平均した値に素子番号を付与して保存する。
この濃度データ取得処理部25Fによってスキャニング領域SAの濃度データを取得する場合には、副走査方向でのスキャニング座標SAyを順次指定し、この指定したスキャニング座標SAyに主走査方向で対応する3つのスキャニング座標SAxにおけるスキャニング領域SA(3つの領域)の濃度データを順次取得する処理を行うことや、この処理とは逆に、主走査方向でのスキャニング座標SAxを順次指定し、この指定したスキャニング座標SAxに副走査方向で対応するスキャニング座標SAyにおけるスキャニング領域SA(140程度の領域)の濃度データを順次取得する(3回取得する)処理の何れの処理を行っても良い。
3原色領域45を例に挙げると、例えば、R(赤)の蛍光発光管15Rで形成されたシアン(C)の色相の領域の各画素ラインQの平均化された濃度データは、R(赤)の蛍光発光管15Rを示す情報と、対応した画素番号とを付して保存することになる。
このように、R(赤)、G(緑)、B(青)の3種の蛍光発光管15R、15G、15Bの発光素子18夫々に対して、濃度データが保存された後には、補正データ生成処理部25Hが、主走査方向での濃度を均一化する補正データ(例えば、補正係数)を生成し、この補正データを前記補正テーブル35にオーバーライトする形態で保存するのである。
このように、本発明によると、テストチャートTCに形成された画素ラインQの主走査方向での中央部に位置するスキャニング領域SAの濃度に基づいて補正データを生成するので、隣接する画素ラインQからの影響を極力排除できるものにしており、特に、このスキャニング領域SAの数を合理的な数値に設定することにより、濃度データに含まれるノイズの影響を排除して正確な濃度データを把握し、その結果、精度の高い補正データを生成して適正な補正テーブル35を設定できるのである。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施の形態以外に以下のように構成しても良い。
本発明は、上記した実施の形態以外に以下のように構成しても良い。
(a)プリント装置の露光ヘッドとして固定された感光材料の感光面側を移動する構造のものに適用する。このような露光ヘッドを備えたプリント装置では露光ヘッドに対して主走査方向に発光ダイオード等の光量制御部を備え、この露光ヘッドを副走査方向に移動させる作動を行うものとなる。
(b)スキャナとして、画像を取得するスキャニング部が固定され、このスキャニング部に対して印画紙Pを送込む形態のものを使用する。また、スキャナとして、テストチャートの画素ラインを主走査方向で6つ以上の領域に分割して濃度データを取得する解像度のものを使用する。この解像度のスキャナを使用することにより、一層良好に補正データを生成できるものとなる。
テストチャートのスキャニングを行う専用のスキャナを備えたプリント装置、あるいは、現像処理液を用いずに感光材料の現像処理を行うプリント装置に本発明を適用する。
5 スキャナ
15 蛍光発光管
18 光量制御部:発光素子
25 補正データ生成手段
H 露光ヘッド
P 感光材料:印画紙
Q 画素ライン
TC テストチャート
SA スキャニング領域
15 蛍光発光管
18 光量制御部:発光素子
25 補正データ生成手段
H 露光ヘッド
P 感光材料:印画紙
Q 画素ライン
TC テストチャート
SA スキャニング領域
Claims (6)
- 主走査方向に沿って複数の光量制御部を配置した露光ヘッドと、感光材料とを前記主走査方向と直交する副走査方向に相対移動させ、この相対移動時に前記露光ヘッドの各光量制御部を設定された露光データに基づいて制御することでテストチャートを作成し、このテストチャートをスキャナでスキャニングすることによって取得したスキャニングデータから前記各光量制御部に対する補正データを設定する補正データ生成手段を備えているプリント装置であって、
前記スキャナとして、前記テストチャートにおいて各光量制御部に対応した画素ラインの濃度を主走査方向において複数の領域に分割して取得可能な解像度のものを用いると共に、
前記補正データ生成手段は、前記スキャニングデータから前記各光量制御部に対応する前記画素ラインを特定する画素特定処理と、
この画素特定処理で特定された複数の画素ライン毎に、画素ラインの主走査方向に並ぶ複数の領域のうち、主走査方向で画素ラインの中央位置に近い複数の領域の濃度データを取得する濃度データ取得処理と、
この濃度データ取得処理で取得した濃度データに基づいて前記補正データを生成する補正データ生成処理とを行うように処理形態が設定されているプリント装置。 - 前記濃度データ取得処理を、前記画素ラインにおいて副走査方向での位置が異なる複数のスキャニング領域毎に行い、前記補正データ生成手段は、この濃度データ取得手段での処理で取得した前記複数のスキャニング領域の濃度データを平均化して前記補正データを生成するように設定されている請求項1記載のプリント装置。
- 前記画素ラインの濃度データに含まれるノイズの比率を、予め設定した数値以下に設定する総スキャニング領域数が設定されると共に、
前記主走査方向に並ぶ複数の領域の数と、前記スキャニング領域の数とを乗じた値を、前記総スキャニング領域数と一致又は上回る値に設定している請求項2記載のプリント装置。 - 前記光量制御部が形成方向に沿って偶数番号と奇数番号とが付与され、
前記テストチャートは、偶数番号が付与された光量制御部での露光によって複数の画素ラインが形成された偶数画素領域と、奇数番号が付与された光量制御部での露光によって複数の画素ラインが形成された奇数画素領域と、偶数番号と奇数番号とが付与された光量制御部での同時露光によって複数の画素ラインが形成された全画素領域とを有しており、
前記画素特定処理は、前記テストチャートの前記偶数画素領域又は奇数画素領域の画素ラインに基づいて前記複数の光量制御部を特定する処理を行い、
前記濃度データ取得処理は、前記偶数画素領域又は奇数画像領域の画素ラインに基づいて前記画素特定処理によって特定した画素ラインの副走査方向での延長上に存在する前記全画素領域における画素ラインにおいて濃度データを取得するように処理形態が設定されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のプリント装置。 - 前記露光ヘッドが、主走査方向に配置した複数の発光素子を独立して発光可能な蛍光発光管を備えると共に、前記光量制御部が前記発光素子で構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のプリント装置。
- 主走査方向に沿って複数の光量制御部を配置した露光ヘッドと、感光材料とを前記主走査方向と直交する副走査方向に相対移動させ、この相対移動時に前記露光ヘッドの各光量制御部を設定された露光データに基づいて制御することでテストチャートを作成し、このテストチャートをスキャナでスキャニングすることによって取得したスキャニングデータから前記各光量制御部に対する補正データを設定する補正データ生成方法であって、
前記スキャナとして、前記テストチャートにおいて各光量制御部に対応した画素ラインの濃度を主走査方向において複数の領域に分割して取得可能な解像度のものを用いると共に、
前記スキャナによって取得したテストチャートから複数の前記光量制御部に対応する前記画素ラインを特定する画素特定ステップと、
この画素特定ステップで特定された複数の画素ライン毎に、画素ラインの主走査方向に並ぶ複数の領域のうち、主走査方向で画素ラインの中央位置に近い複数の領域の濃度データを取得する濃度データ取得ステップと、
この濃度データ取得ステップで決定された濃度データに基づいて前記補正データを生成する補正データ生成ステップとの処理を行う補正データ生成方法。
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Legal Events
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AA92 | Notification that decision to refuse application was cancelled |
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