JP2006300445A - 電気瞬間湯沸し器 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のような加熱専用のヒータを用いることなく、簡便に取り扱い得る低コストで実現し得る電気瞬間湯沸し器を提供する。
【解決手段】湯沸し部本体1として、鉄心11の中央部辺11aに、商用交流電源を印加する1次巻線12を券回し、かつこの1次巻線12上に、可撓性の導電性材でパイプ状に形成した2次巻線13を券回してなる電源トランスを使用し、2次巻線13のパイプ部に水を流した状態で、1次巻線12に商用交流電源を印加し、二次巻線13に誘起する2次電圧によって流れる2次電流により発生する熱、及び電圧変換損失により発生する熱により、パイプ部内の水を瞬間湯沸しする。
【選択図】図2
【解決手段】湯沸し部本体1として、鉄心11の中央部辺11aに、商用交流電源を印加する1次巻線12を券回し、かつこの1次巻線12上に、可撓性の導電性材でパイプ状に形成した2次巻線13を券回してなる電源トランスを使用し、2次巻線13のパイプ部に水を流した状態で、1次巻線12に商用交流電源を印加し、二次巻線13に誘起する2次電圧によって流れる2次電流により発生する熱、及び電圧変換損失により発生する熱により、パイプ部内の水を瞬間湯沸しする。
【選択図】図2
Description
この発明は、電気瞬間湯沸かし器、特に電源トランスの発熱を利用した電気瞬間湯沸かし器に関する。
近年、電気式の湯沸かし器としては、ヒータを使用した瞬間湯沸かし器が一般的である。この種のヒータを用いた瞬間湯沸し器として、薄板上のヒータを複数枚、箱体状のヒータ支持体内に垂下して配置し、上下方向に配置される複数の水循環路を形成するもの(例えば特許文献1参照)、螺旋状に形成した凹溝内にヒータを配置し、凹溝に通水するもの(例えば特許文献2参照)等が開示されている。
実開平5−42958号公報
特開平10―213349号公報
上記した従来の電熱利用の瞬間湯沸し器は、電気供給源である電源の他に、流路に専用のヒータ(電熱線)を使用配置するものであり、構造が複雑である上に、コスト高になるという問題があった。
この、発明は、上記問題点に着目してなされたものであって、従来のような加熱専用のヒータ(電熱線)を用いることなく、簡便に取り扱い得る低コストで実現し得る電気瞬間湯沸かし器を提供することを目的とする。
この発明の電気瞬間湯沸かし器は、鉄心に1次巻線と2次巻線を巻回してなる電源トランスを備え、前記2次巻線を、可撓性の導電性材でパイプ状に形成し、この2次巻線のパイプ部の一端から他方端に通水し、前記1次巻線に交流電源を印加し、電圧変換時のトランスに発生する熱量により前記パイプ部内の水を暖めるようにしたことを特徴とする。
この発明において、前記2次巻線は、パイプ状部の内側を導電性材で形成し、この導電性材の外側を絶縁性材で覆層してもよい。
また、この発明において、前記導電性材の内側に、さらに絶縁性材を形成してもよい。また、この発明において、 出水口と入水口を有する貯水タンクを備え、この貯水タンクの出水口を前記二次巻線のパイプ部の入口に接続し、パイプ部の出口を前記貯水タンクの入水口に接続し、貯水タンクの水を、パイプ部を介して循環させることにより、湯沸しを行うようにしても良い。
また、この発明の、 前記循環路に、水流切替器を設け、この水流切替器の操作により、湯沸し水を外部に出力することができる。
この発明によれば、専用のヒータを使用することなく、電源供給用のトランスの発熱を利用するものであり、安全で、携帯に便利であり、移動も容易な電気式の瞬間湯沸かし器を得ることが出来る。
以下、実施の形態により、この発明をさらに詳細に説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る電気式の瞬間湯沸かし器を示す概略図である。
この実施形態電気瞬間湯沸かし器は、支持台2に、湯沸し部本体1が載置され、取り付け板3によって支持されて構成されている。湯沸し部本体1は、2次巻線に工夫を凝らした電源トランスを活用して構成されたものであり、図2に示すように,日の字状の鉄心11の中央部辺11aに,1次巻線12が巻回され、さらに、この1次巻線12の上層として2次巻線13が巻回されている。
1次巻線12は、通常よく使用される銅の芯線であるが、2次巻線13は、中空のパイプ上の導電材で、可撓性のものを使用している。このように、電源トランスの2次巻線13を中空のパイプ上の導電材で形成したことに、この実施形態の特徴がある。
この実施形態において、水道の蛇口14と湯沸かし部本体1の2次巻線13の一端13aを接管15で接続し、二次巻線3の他端13bが接管16を介して、出力側の蛇口17に接続されている。
この、実施形態電気瞬間湯沸かし器において、蛇口14をひねり、二次巻線13のパイプに水を供給する。電源コード4を,商用電源に接続した状態で、湯沸し部本体1の電源スイッチ(図示せず)をONすると、1次巻線12に交流電流が流れる。応じて、2次巻線13に2次電圧が誘起され、2次電流が流れる。この2次電流は、2次巻線13が導電性材で形成されているので、巻線間を短絡して、流れるため二次巻線13にジュール熱が発生し、この熱と一般的な電源トランスで起こる変換損失による発生熱とにより、パイプ部を流れる水を加熱する。2次巻線13は、細くしたがってパイプも細く,かつ多数回巻数を有するので、水は速い速度で、つまり瞬間的に加熱され、湯とされる。そのため、出力蛇口17を開けば、2次巻線13のパイプを流れてくる湯が蛇口17より、放出される。
湯沸し部本体1の電源トランスは、図2に示すものに、限られず、例えば図3に示す電源トランス20のように、口字状鉄心21の四辺のうちの辺21aに、1次巻線22を巻回し、辺21aの対辺21bにパイプ状の導電材で形成される2次巻線23を巻回するものであってもよい。また、上記した二次巻線13は、導電性材で形成されているが、パイプを流れる湯と2次巻線を絶縁するために、2次巻線13の導電性パイプの内壁に絶縁材層を設けてもよい。また、2次巻線13の隣り合う巻線間の短絡をさせる必要のない場合は、導電性パイプの外周に絶縁材層を形成してもよい。
また、電源トランスを用いた湯沸し部本体の他の例として、図4に示すように、棒状の鉄心31に1次巻線32を巻回し、さらにこの1次巻線32の上層及び鉄心31に直接に導電性パイプの2次巻線33を巻回したものを使用してもよい。このように、2次巻線33を1次巻線32の上層のみならず、鉄心31の表層に亘って券回しているので、2次巻線33で発生する熱の1部は1次巻線32に伝えられず1次巻線32の保護になるばかりか、効率よく水を湯に出来る。
上記した各電源トランスの2次巻線の導電性材としては、銅、アルミニュウム、ステンレス、鉄等の導電材を適宜使用すればよい。
図5は、この発明の他の実施形態電気瞬間湯沸かし器の概略を示す概略図である。この実施形態電気瞬間湯沸かし器は、湯沸し部本体1と、タンク5と、湯循環/出力切り替え部6とから構成されている。
湯沸し部本体1は、図1の実施形態の湯沸し部本体1と同様のものを使用している。また、タンク5と湯循環/出力切り替え部6とは、一体的に構成されている。タンク5は、図示外に設ける水入り口より、内部に水道水等を供給して一時的に貯水する。また、水出口52を下部に有し、この水出口52と2次巻線13のパイプ部の一端13aを接管15で接続し、タンク5内の水を湯沸し部本体1に供給するようになっている。
湯循環/出力切り替え部(水流切替部)6は、ボタン61の押下、及びばね62の復帰力により上下する弁体63と、弁体63が上位置にあるとき閉じた1室を形成する空室64と、弁体63が下位置にあるとき、閉じた1室を形成する空室65と、弁体63が上位置にあるとき空室65に連通し、弁体63が下位置にあるとき空室64に連通する空室66とを、備えている。また、空室64は、外部に湯を放出する湯出力管7に連通している。又空室65は、下方のタンク5に連通するための出口68を備え、空室66は、湯沸し部本体1より接管16を接続する湯入り口69を備えている。
この、実施形態電気瞬間湯沸かし器において、タンク5に外部から水を満たし、湯沸し部本体1の2次巻線13のパイプに水を供給し、かつ電源コード4を,商用電源に接続した状態で、湯沸し部本体1の電源スイッチ(図示せず)をONすると、1次巻線12に交流電流が流れる。応じて、2次巻線13に電圧が誘起され、2次電流が流れる。この2次電流によって、2次巻線3に発生するジュール熱及び電源トランスの変換損失による発生熱により、パイプ部を流れる水を加熱する。この実施形態でも、2次巻線13は、細く,多数回巻数を有するので、水は速い速度で、つまり瞬間的に加熱され、湯とされる。2次巻線13の一端13bより出力された湯は、接管16を経て湯入口69より空室66に入る。ボタン61が押されていない間は、空室66が空室65に連通しているので、空室66に入った湯は空室65より、出口68を経てタンク5に入る。このようにして、湯はタンク5、湯沸し部本体1及び空室66,65を循環し、瞬間湯沸しされる。
湯沸し状態で、ボタン61を押し下げると、弁体63で空室65の循環路を断ち、空室66と、空室64を連通する。そのため、湯は出力管67より、外部に放出される。
なお、この実施形態では、水の供給力及び温度上昇で、湯は循環するが、簡易ポンプなど循環手段を設けることがより望ましい。
次にこの発明の適用例について、いくつか説明する。図6は、図5に示すものを、よりシンプルにしたもので、図1に示すような湯沸し部本体1の湯出力口13bと水入り口13aをタンク41に接続し、タンク41内の水(湯)を湯沸し部本体1とタンク41とで循環させるようにしたものである。タンク41の蛇口42を閉めている間は循環により、湯の温度を上げ、あるいは保温し、蛇口42を開けると湯が出る。
図7は、図6に示す湯タンク41の代わりに水槽43を備え、やはり水槽43内の水を湯沸し部本体1と水槽43とをポンプ44を用いて循環させ、水槽43内の水温を熱帯魚などの生育に適したものに制御維持する。
図8は、湯沸し部本体1の、水入口13aを湯沸し部本体1の上端に上方向けて配置し、かつ、この水入口13aの上方に上戸46を設ける。このように構成した湯沸し部本体1を支持部5に載置し、冷たいジュウス、お茶などを上戸46から注ぐ。これが、湯沸し部本体1を通過する間に暖められて、蛇口16を捻ることにより、暖かいジュウス、お茶として、取り出せる。
図9は、湯沸し部本体1と、温水マット48のパオプ48aを接続したものであり、ポンプ49を通して、水を循環させ、湯沸し部本体1で水をお湯に暖めることにより、温水マット48の温度を上げて暖房効果を上げる。
さらに、液体として灯油、アンモニアなどにも適用すれば、灯油バーナ、冷蔵庫などの高圧蒸気発生器にも応用できる。
1 湯沸し部本体
2 支持台
3 取り付け板
4 電源コード
11,21、31 鉄心
11a 鉄心の中央部辺
12、22,32 1次巻線
13、23,33 2次巻線
14,17 蛇口
15,16 接管
2 支持台
3 取り付け板
4 電源コード
11,21、31 鉄心
11a 鉄心の中央部辺
12、22,32 1次巻線
13、23,33 2次巻線
14,17 蛇口
15,16 接管
Claims (5)
- 鉄心に1次巻線と2次巻線を巻回してなる電源トランスを備え、
前記2次巻線を、可撓性の導電性材でパイプ状に形成し、この2次巻線のパイプ部の一端から他方端に通水し、
前記1次巻線に交流電源を印加し、電圧変換時のトランスに発生する熱量により前記パイプ部内の水を暖めるようにしたことを特徴とする電気瞬間湯沸かし器。 - 前記2次巻線は、パイプ状部の内側を導電性材で形成し、この導電性材の外側を絶縁性材で覆層したことを特徴とする請求項1記載の電気瞬間湯沸かし器。
- 前記導電性材の内側に、さらに絶縁性材を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電気瞬間湯沸かし器。
- 出水口と入水口を有する貯水タンクを備え、この貯水タンクの出水口を前記二次巻線のパイプ部の入口に接続し、パイプ部の出口を前記貯水タンクの入水口に接続し、貯水タンクの水を、パイプ部を介して循環させることにより、湯沸しを行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電気瞬間湯沸かし器。
- 前記循環路に、水流切替器を設け、この水流切替器の操作により、湯沸し水を外部に出力することを特徴とする請求項3記載の電気瞬間湯沸かし器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005124612A JP2006300445A (ja) | 2005-04-22 | 2005-04-22 | 電気瞬間湯沸し器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005124612A JP2006300445A (ja) | 2005-04-22 | 2005-04-22 | 電気瞬間湯沸し器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006300445A true JP2006300445A (ja) | 2006-11-02 |
Family
ID=37468937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005124612A Pending JP2006300445A (ja) | 2005-04-22 | 2005-04-22 | 電気瞬間湯沸し器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006300445A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102563846A (zh) * | 2012-02-10 | 2012-07-11 | 李孜 | 一种开水器 |
CN106766121A (zh) * | 2017-02-16 | 2017-05-31 | 河北毳翼新能源科技有限公司 | 加热装置及具有该加热装置的供暖锅炉 |
-
2005
- 2005-04-22 JP JP2005124612A patent/JP2006300445A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102563846A (zh) * | 2012-02-10 | 2012-07-11 | 李孜 | 一种开水器 |
CN102563846B (zh) * | 2012-02-10 | 2017-03-15 | 李孜 | 一种开水器 |
CN106766121A (zh) * | 2017-02-16 | 2017-05-31 | 河北毳翼新能源科技有限公司 | 加热装置及具有该加热装置的供暖锅炉 |
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