JP2006299217A - 重合性組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】屈折率が1.60前後かつアッベ数が40前後で、高強度(耐衝撃性)を有する光学材料を与える重合性組成物の提供。
【解決手段】(A)メルカプト基を2個以上有する化合物;(B)NCO基末端を有するポリウレタンプレポリマー;(C)ポリイソシアネ−ト化合物;および(D)エピスルフィド化合物を含む重合性組成物。エピスルフィド化合物(D)は下記(1)式:
Figure 2006299217

(式中、Rは炭素数1〜10の2価の炭化水素基又は単結合;R、R、及びRはそれぞれ炭素数1〜10の炭化水素基又は水素;YはO又はS;mは1〜5の整数;および、nは0〜5の整数である)で表される構造を1分子中に1個以上有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、光学材料を製造するための重合性組成物、プラスチックレンズ、プリズム、光学フィルム、光ファイバー、情報記録基板、LEDの封止材、コーティング材等として使用される光学材料、及び、眼鏡用プラスチックレンズ等の光学レンズに関するものである。
プラスチック光学材料はガラスなどの無機光学材料に比べ、軽量で、成形が容易であり、染色も可能であるなどの利点を一般的に有している。そのため各種光学製品特に眼鏡レンズの製造に近年多用されている。
眼鏡レンズ用の光学材料に要求される主な性能は、光学的な観点から言えば、無色透明で高屈折率と高アッベ数を示すことであり、物理的な観点から言えば高強度である。高屈折率はレンズの薄肉化を可能にし、高アッベ数はにじみを低減する。また強度については、最低限各国の強度基準を満たす必要があり、この他実用的観点から、より壊れにくい、穴あけ加工性が良いことが求められている。しかしながら、これまで種々の眼鏡レンズ用光学材料が開発されているが、高屈折率、高アッベ数、高強度の性能においてバランスの取れた材料は開発されていない。
高い耐衝撃性を有する光学材料として脂肪族直鎖状オリゴマーを含有するポリウレタン材料が提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。アッベ数は46と高くまた落球衝撃エネルギーも12J以上と高い強度を有するが、屈折率が1.53程度と非常に低い欠点を有している。
より屈折率が高い光学材料としてポリカーボネート樹脂があり、米国を中心に使用されている。屈折率は1.60と高い屈折率を示し、落球衝撃エネルギーも12J以上と極めて高い強度を有する。しかしながら、ポリカーボネート樹脂は構造にベンゼン環を多く含むためアッベ数が30と低い。このためポリカーボネート樹脂ではにじみが生じるという欠点を有する。
屈折率とアッベ数のバランスの取れた光学材料として、ポリチオール化合物とポリイソシアネート化合物の反応により得られるチオウレタン構造を有する熱硬化型光学材料が提案され、商品化されている。具体的には、HOYA社製のEYAS、三井化学社製のMR−90を挙げることができる。いずれも屈折率1.60でアッベ数42とバランスがとれており、日本における高屈折レンズの主流となっている。しかしながら、いずれも落球衝撃エネルギーが3.6J以下と低く、強度面で満足できるものではない。
屈折率、アッベ数、強度のバランスが取れた光学材料として、ポリウレタンウレアとエピスルフィド化合物からなる複合材料が開示されている(特許文献3参照)。屈折率/アッベ数が1.63/37から1.58/44とバランスがとれた光学特性を有し、かつ、非常に高い耐衝撃性を示す。しかしながら、長鎖脂肪族ジオールのポリイソシアネートプレポリマー、芳香族ジアミンおよびエピスルフィド化合物の反応を実際に行なってみると、ポリイソシアネートプレポリマーと芳香族ジアミンの反応がエピスルフィドの重合に比べ非常に早く、通常の注型重合が非常に難しいため、工業的な生産を考えた場合は問題がある。
米国特許第5962617号公報 米国特許第6127505号公報 国際公開第03/020786号公報
本発明の目的は、屈折率が1.60前後かつアッベ数が40前後で、高強度(耐衝撃性)を有する光学材料を与える重合性組成物を提供するものである。
本発明者らは、鋭意検討を行なった結果、下記(A)、(B)、(C)、及び(D)の4成分を含む重合性組成物を重合硬化させて得られる光学材料により上記目的を達成した。
即ち本発明は、
(A)メルカプト基を2個以上有する化合物、
(B)NCO基末端を有するポリウレタンプレポリマー、
(C)ポリイソシアネ−ト、および
(D)下記(1)式:
Figure 2006299217

(式中、Rは炭素数1〜10の2価の炭化水素基又は単結合;R、R、及びRはそれぞれ炭素数1〜10の炭化水素基又は水素;YはO又はS;mは1〜5の整数;および、nは0〜5の整数である)で表される構造を1分子中に1個以上有するエピスルフィド化合物を含む重合性組成物、該重合性組成物を重合硬化して得られる光学材料、及び、該光学材料よりなるレンズに関する。
本発明は、良好な光学特性と高い耐衝撃性をもつ光学材料が、(1)式で表されるエピスルフィド化合物及びNCO基末端を有するポリウレタンプレポリマーを含む重合性組成物から製造できることを見出したことに基づく。本発明では、高屈折率をエピスルフィド化合物配合により達成し,耐衝撃性をNCO基末端を有するポリウレタンプレポリマー配合により達成している。耐衝撃性及び光学特性をシンプルな系で達成した類をみない技術である。
本発明の光学材料の屈折率/アッベ数は、1.60前後/アッベ数40前後、好ましくは1.58〜1.62/38〜42であり、製造・調製のし易さから、より好ましくは1.59〜1.61/39〜41である。
本発明の重合性組成物における、(A)、(B)、(C)、及び(D)成分の割合は、各成分の屈折率や粘度、得られる光学材料の各種物性等を考慮して決められるが、(A)成分1〜40重量%、(B)成分1〜70重量%、(C)成分1〜50重量%(D)成分1〜70重量%の範囲が好ましい。上記範囲であると、高い耐衝撃性、高屈折率かつ高アッベ数の光学材料が得られる。より好ましくは(A)成分5〜40重量%、(B)成分15〜60重量%、(C)成分1〜35重量%、(D)成分10〜50重量%の範囲であり、さらに好ましくは(A)成分5〜25重量%、(B)成分20〜50重%、(C)成分1〜25重量%、(D)成分20〜40重量%の範囲である。
本発明の(A)成分は、メルカプト基を1分子あたり2個以上有する化合物であり、その分子量は、好ましくは600以下である。その具体例としては、メタンジチオール、メタントリチオール、1,2−ジメルカプトエタン、1,2−ジメルカプトプロパン、1,3−ジメルカプトプロパン、2,2−ジメルカプトプロパン、1,4−ジメルカプトブタン、1,6−ジメルカプトヘキサン、ビス(2−メルカプトエチル)エーテル、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド、1,2−ビス(2−メルカプトエチルオキシ)エタン、1,2−ビス(2−メルカプトエチルチオ)エタン、2,3−ジメルカプト−1−プロパノール、1,3−ジメルカプト−2−プロパノール、1,2,3−トリメルカプトプロパン、2−メルカプトメチル−1,3−ジメルカプトプロパン、2−メルカプトメチル−1,4−ジメルカプトブタン、2−(2−メルカプトエチルチオ)−1,3−ジメルカプトプロパン、4−メルカプトメチル−1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン、2,4−ジメルカプトメチル−1,5−ジメルカプト−3−チアペンタン、4,8−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、4,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、5,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、1,1,1−トリス(メルカプトメチル)プロパン、テトラキス(メルカプトメチル)メタン、エチレングリコールビス(2−メルカプトアセテート)、エチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)、ジエチレングリコールビス(2−メルカプトアセテート)、ジエチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)、1,4−ブタンジオールビス(2−メルカプトアセテート)、1,4−ブタンジオールビス(3−メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパントリス(2−メルカプトアセテート)、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパントリスメルカプトグリコレート、ペンタエリスリトールテトラキス(2−メルカプトアセテート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキスメルカプトグリコレート、1,2−ジメルカプトシクロヘキサン、1,3−ジメルカプトシクロヘキサン、1,4−ジメルカプトシクロヘキサン、1,3−ビス(メルカプトメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(メルカプトメチル)シクロヘキサン、2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス(2−メルカプトメチル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス(2−メルカプトエチルチオメチル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス(メルカプトメチル)−1−チアン、2,5−ビス(2−メルカプトエチル)−1−チアン、2,5−ビス(メルカプトメチル)チオフェン、1,2−ジメルカプトベンゼン、1,3−ジメルカプトベンゼン、1,4−ジメルカプトベンゼン、1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、2,2’−ジメルカプトビフェニル、4、4’−ジメルカプトビフェニル、ビス(4−メルカプトフェニル)メタン、2,2−ビス(4−メルカプトフェニル)プロパン、ビス(4−メルカプトフェニル)エーテル、ビス(4−メルカプトフェニル)スルフィド、ビス(4−メルカプトフェニル)スルホン、ビス(4−メルカプトメチルフェニル)メタン、2,2−ビス(4−メルカプトメチルフェニル)プロパン、ビス(4−メルカプトメチルフェニル)エーテル、ビス(4−メルカプトメチルフェニル)スルフィド、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール、3,4−チオフェンジチオール、グリセリルジチオグリコーレート、ビス(2−メルカプトエチル)セレニド、ビス(1,3−ジメルカプト−2−プロピル)セレニド、2,3−ビス(メルカプトエチルセレノ)−1−プロパンチオール、2−メルカプトメチル−1,5−ジメルカプト−3−セレナペンタン、4,8−ビス(メルカプトメチル)−1,11−ジメルカプト−3,9−ジチア−6−セレナウンデカン、4,8−ビス(メルカプトメチル)−1,11−ジメルカプト−6−チア−3,9−ジセレナウンデカン、4,8−ビス(メルカプトメチル)−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリセレナウンデカン、ビス(ヒドロキシメルカプトエチルセレノメチル)ベンゼン、1,4−ジメルカプト−2,3−ビス(メルカプトエチルセレノ)ブタン、1,2,3,4−テトラキス(メルカプトエチルセレノ)ブタン、1,9−ジメルカプト−5,5−ビス(メルカプトメチル)−3,7−ジセレナノナン、トリス(メルカプトメチル)−1,8−ジメルカプト−6−チア−3−セレナオクタン、ビス(メルカプトエチルセレノメチル)ベンゼン、2,5−ビス(メルカプトエチルセレノメチル)−1,4−ジチアン、2,6−ジメルカプト−1−セレナ−4−チアン、3,5−ジメルカプト−1−セレナ−4−チアン、2,6−ビス(メルカプトメチル)−1−セレナ−4−チアン、3,5−ビス(メルカプトメチル)−1−セレナ−4−チアン、2,5−ジメルカプト−1,4−ジセレナン、2,6−ジメルカプト−1,4−ジセレナン、2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジセレナン、2,6−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジセレナン、2,5−ジメルカプトセレナン、3,4−ジメルカプトセレナン、2,5−ビス(メルカプトメチル)セレナン、3,4−ビス(メルカプトメチル)セレナン、4,5−ジメルカプト−1,3−ジセレノラン、4,5−ビス(メルカプトメチル)−1,3−ジセレノラン、3,6−ジメルカプトトリセレノシクロオクタン、3,6−ビス(メルカプトメチル)トリセレノシクロオクタン等をあげることができる。これらは単独でも、二種類以上を混合して使用してもかまわない。
以上記載の(A)成分のうち、好ましくはビス(2−メルカプトエチル)スルフィド、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパントリスメルカプトグリコレート、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキスメルカプトグリコレート、2,5−ビス(2−メルカプトメチル)−1,4−ジチアンであり、より好ましくはビス(2−メルカプトエチル)スルフィド、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、2,5−ビス(2−メルカプトメチル)−1,4−ジチアンである。これらは単独でも、二種類以上を混合して使用してもかまわない。好ましくは、メルカプト基を1分子中に2個有する化合物に、メルカプト基を3個以上有する化合物を併用したものである。
(B)成分は、NCO基末端を有するポリウレタンプレポリマーであり、2種類の原料から調製される。原料の1つは1分子中にOH基を2個以上有するポリオール化合物(原料B1)であり、もう1つはNCO基を1分子あたり2個以上有するポリイソシアネート化合物(原料B2)である。
原料B1のポリオール化合物は、ソフトセグメントとして働く、好ましくは数平均分子量100〜3000の脂肪族直鎖状ポリオール化合物または脂肪族基と芳香族基を有する直鎖状ポリオール化合物である。数平均分子量が100以上であると、ソフトセグメントとしての能力が十分であり、得られる成形体の耐衝撃性が良好である。また、数平均分子量が3000以下であるとエピスルフィド化合物との相溶性が良好で、粘度の上昇を避けることができ、取り扱いが容易である。好ましくは数平均分子量400〜2000の脂肪族直鎖状ポリオール化合物または脂肪族基と芳香族基を有する直鎖状ポリオール化合物であり、より好ましくは数平均分子量が400〜2000の脂肪族直鎖状ジオール、あるいは脂肪族基と芳香族基を有する直鎖状ジオールである。
ポリオール化合物(原料B1)の具体例としては、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレングリコール、ポリオキシペンタメチレングリコール等のポリオキシアルキレングリコール;ポリバレロラクトンジオール、ポリカプロラクトンジオール等のポリラクトンポリオール;アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等の二塩基酸の一種または二種以上と、エチレングリコール、プロパンジオール(異性体含む)、ブタンジオール(異性体含む)、ヘキサンジオール(異性体含む)、メチルペンタンジオール(異性体含む)、ノナンジオール(異性体含む)、メチルオクタンジオール(異性体含む)、シクロヘキサンジメタノール(異性体含む)、グリセリン、フロログルシノール、ヘキサントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等のポリオールの一種または二種以上とから得られたポリエステルポリオール;ヘキサンジオール(異性体含む)、メチルペンタンジオール(異性体含む)、ノナンジオール(異性体含む)、メチルオクタンジオール(異性体含む)の一種または二種以上とホスゲン等のカーボネート化合物とから得られるポリカーボネートジオールなどがあげられる。これらのポリオール化合物は単独でも、二種類以上を混合して使用してもかまわない。
好ましくは、ポリカプロラクトンジオール;アジピン酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオール、セバシン酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオール、テレフタル酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオール、イソフタル酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオール、アジピン酸とテレフタル酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオール、アジピン酸とイソフタル酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオールの組み合わせから得られたポリエステルジオール;および、1,6−ヘキサンジオールあるいは1,6−ヘキサンジオールと3−メチル−1,5−ペンタンジオールと、ホスゲン等のカーボネート化合物とから得られるポリカーボネートジオールであり、より好ましくは、ポリカプロラクトンジオール;アジピン酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオール、テレフタル酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオール、イソフタル酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオール、アジピン酸とテレフタル酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオール、アジピン酸とイソフタル酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオールの組み合わせから得られたポリエステルジオール;および、1,6−ヘキサンジオールあるいは1,6−ヘキサンジオールと3−メチル−1,5−ペンタンジオールと、ホスゲン等のカーボネート化合物とから得られるポリカーボネートジオールであり、更に好ましくは、ポリカプロラクトンジオール;アジピン酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオール、テレフタル酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオール、イソフタル酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオール、アジピン酸とテレフタル酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオール、アジピン酸とイソフタル酸と3−メチル−1,5−ペンタンジオールの組み合わせから得られたポリエステルジオール;および、1,6−ヘキサンジオールあるいは1,6−ヘキサンジオールと3−メチル−1,5−ペンタンジオールと、ホスゲン等のカーボネート化合物とから得られるポリカーボネートジオールで、数平均分子量が400〜1000のものである。
原料B2のポリイソシアネート化合物は、NCO基を1分子あたり2個以上有する化合物であり、好ましくはNCO基を1分子あたり2個有するジイソシアネートで、分子量500以下の化合物である。その具体例としては、ジエチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート、2,6−ビス(イソシアナトメチル)デカヒドロナフタレン、リジントリイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、o−トリジンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ジフェニルエーテルジイソシアネート、3−(2’−イソシアネートシクロヘキシル)プロピルイソシアネート、トリス(フェニルイソシアネート)チオホスフェート、イソプロピリデンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、2,2’−ビス(4−イソシアネートフェニル)プロパン、トリフェニルメタントリイソシアネート、ビス(ジイソシアネートトリル)フェニルメタン、4,4’,4’’−トリイソシアネート−2,5−ジメトキシフェニルアミン、3,3’−ジメトキシベンジジン−4,4’−ジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジイソシアナトビフェニル、4,4’−ジイソシアナト−3,3’−ジメチルビフェニル、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、1,1’−メチレンビス(4−イソシアナトベンゼン)、1,1’−メチレンビス(3−メチル−4−イソシアナトベンゼン)、m−キシリレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシアネート、1,3−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン、1,4−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン、1,3−ビス(2−イソシアナト−2−プロピル)ベンゼン、2,6−ビス(イソシアナトメチル)ナフタレン、1,5−ナフタレンジイソシアネート、ビス(イソシアネートメチル)テトラヒドロジシクロペンタジエン、ビス(イソシアネートメチル)ジシクロペンタジエン、ビス(イソシアネートメチル)テトラヒドロチオフェン、2,5−ジイソシアネートメチルノルボルネン、ダイマー酸ジイソシアネート、1,3,5−トリ(1−イソシアナトヘキシル)イソシアヌル酸、ビス(イソシアネートメチル)アダマンタン、チオジエチルジイソシアネート、チオジプロピルジイソシアネート、チオジヘキシルジイソシアネート、ビス〔(4−イソシアナトメチル)フェニル〕スルフィド、2,5−ジイソシアナト−1,4−ジチアン、2,5−ジイソシアナトメチル−1,4−ジチアン、2,5−ジイソシアナトメチルチオフェン、ジチオジエチルジイソシアネート、ジチオジプロピルジイソシアネート等をあげることができる。これらのポリイソシアネート化合物は単独でも、二種類以上を混合して使用してもかまわない。
以上記載のポリイソシアネート化合物(原料B2)のうち、好ましくは1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、m−キシリレンジイソシアネート、1,3−ビス(2−イソシアナト−2−プロピル)ベンゼンであり、より好ましくはジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネートである。
ポリウレタンプレポリマーは、原料B1(ポリオール化合物)と原料B2(ポリイソシアネート化合物)の加熱反応により調製できる。例えば、原料B2と原料B1をNCO基/OH基のモル比が1.1〜4になるように混合し、90〜140℃で1〜5時間反応することにより得られる。このようにして得られたポリウレタンプレポリマーの数平均分子量は1,000〜10,000であるのが好ましい。
また、このポリウレタンプレポリマーの末端基の90%以上が、NCO基である。
(C)成分としては、前記(B)成分の原料B2として記載したポリイソシアネート化合物から選ばれた1種又は2種以上の化合物が使用される。
(D)成分は下記(1)式:
Figure 2006299217

(式中、Rは炭素数1〜10の2価の炭化水素基又は単結合;R、R、及びRはそれぞれ炭素数1〜10の炭化水素基又は水素;YはO又はS;mは1〜5の整数;および、nは0〜5の整数である)で表される構造を1分子中に1個以上有するエピスルフィド化合物である。
(1)式において、Rは好ましくはメチレン基、エチレン基又は単結合、更に好ましくは、メチレン基を示す。R、R、及びRはそれぞれ、好ましくはメチル基又は水素、更に好ましくは水素を示す。Yは、好ましくはSを示す。mは好ましくは1または2、更に好ましくは1を示す。nは好ましくは0又は1を示す。
好ましいエピスルフィド化合物は、(1)式で表される構造を1分子中に2個以上有し、(1)式のYがSを示し、分子量が500以下の化合物である。より好ましいエピスルフィド化合物は、下記(2)式:
Figure 2006299217

(式中、R〜R10はそれぞれ、炭素数1〜5の炭化水素基又は水素を示し
XはS又はOを示し、少なくとも一方のXはSであり、qは0〜6の整数、pは0〜4の整数を示す。)で表される化合物である。ここで、qは好ましくは0〜3の整数、更に好ましくは0又は1を示す。pは好ましくは0〜2の整数、更に好ましくは0又は1を示す。R〜R10はそれぞれ、好ましくはメチル基又は水素を示す。
エピスルフィド化合物の具体例としては、ビス(βーエピチオプロピル)スルフィド、1,1−ビス(エピチオエチル)メタン、1−(エピチオエチル)−1−(β−エピチオプロピル)メタン、1,1−ビス(β−エピチオプロピル)メタン、1−(エピチオエチル)−1−(β−エピチオプロピル)エタン、1,2−ビス(β−エピチオプロピル)エタン、1−(エピチオエチル)−3−(β−エピチオプロピル)ブタン、1,3−ビス(β−エピチオプロピル)プロパン、1−(エピチオエチル)−4−(β−エピチオプロピル)ペンタン、1,4−ビス(β−エピチオプロピル)ブタン、1−(エピチオエチル)−5−(β−エピチオプロピル)ヘキサン、1−(エピチオエチル)−2−(γ−エピチオブチルチオ)エタン、1−(エピチオエチル)−2−〔2−(γ−エピチオブチルチオ)エチルチオ〕エタン、テトラキス(β−エピチオプロピル)メタン、1,1,1−トリス(β−エピチオプロピル)プロパン、1,3−ビス(β−エピチオプロピル)−1−(β−エピチオプロピル)−2−チアプロパン、1,5−ビス(β−エピチオプロピル)−2,4−ビス(β−エピチオプロピル)−3−チアペンタン、(1,3または1,4)−ビス(エピチオエチル)シクロヘキサン、(1,3または1,4)−ビス(β−エピチオプロピル)シクロヘキサン、ビス〔4−(エピチオエチル)シクロヘキシル〕メタン、 ビス〔4−(β−エピチオプロピル)シクロヘキシル〕メタン、2,2−ビス〔4−(エピチオエチル)シクロヘキシル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(β−エピチオプロピル)シクロヘキシル〕プロパン、ビス〔4−(β−エピチオプロピル)シクロヘキシル〕スルフィド、ビス〔4−(エピチオエチル)シクロヘキシル〕スルフィド、2,5−ビス(エピチオエチル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス(β−エピチオプロピル)−1,4−ジチアン、4−エピチオエチル−1,2−シクロヘキセンスルフィド、(1,3または1,4)−ビス(エピチオエチル)ベンゼン、(1,3または1,4)−ビス(β−エピチオプロピル)ベンゼン、ビス〔4−(エピチオエチル)フェニル〕メタン、ビス〔4−(β−エピチオプロピル)フェニル〕メタン、2,2−ビス〔4−(エピチオエチル)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(β−エピチオプロピル)フェニル〕プロパン、ビス〔4−(エピチオエチル)フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(β−エピチオプロピル)フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(エピチオエチル)フェニル〕スルフォン、ビス〔4−(β−エピチオプロピル)フェニル〕スルフォン、4,4’−ビス(エピチオエチル)ビフェニル、4,4’−ビス(β−エピチオプロピル)ビフェニル、1,5-ビス(2,3−エピチオプロピル)−1,2,4,5-テトラチアペンタン、1,6−ビス(2,3−エピチオプロピル)-1,2,5,6−テトラチアヘキサン、1,2,3−トリス(4,5−エピチオ−1,2−ジチアペンチル)プロパン、ビス(βーエピチオプロピル)ジスルフィド、ビス(エピチオエチル)ジスルフィド、ビス(β−エピチオプロピル)トリスルフィド、メチルチオグリシジルエーテル、エチルチオグリシジルエーテル、プロピルチオグリシジルエーテル、ブチルチオグリシジルエーテル、ビス(β−エピチオプロピル)エーテル、ビス(β−エピチオプロピルオキシ)メタン、1,2−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)エタン、1,3−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)プロパン、1,2−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)プロパン、1−(β−エピチオプロピルオキシ)−2−(β−エピチオプロピルオキシメチル)プロパン、1,4−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)ブタン、1,3−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)ブタン、1−(β−エピチオプロピルオキシ)−3−(β−エピチオプロピルオキシメチル)ブタン、1,5−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)ペンタン、1−(β−エピチオプロピルオキシ)−4−(β−エピチオプロピルオキシメチル)ペンタン、1,6−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)ヘキサン、1−(β−エピチオプロピルオキシ)−5−(β−エピチオプロピルオキシメチル)ヘキサン、1−(β−エピチオプロピルオキシ)−2−〔(2−β−エピチオプロピルオキシエチル)オキシ〕エタン、1−(β−エピチオプロピルオキシ)−2−[〔2−(2−β−エピチオプロピルオキシエチル)オキシエチル〕オキシ]エタン、テトラキス(β−エピチオプロピルオキシメチル)メタン、1,1,1−トリス(β−エピチオプロピルオキシメチル)プロパン、1,5−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)−2−(β−エピチオプロピルオキシメチル)−3−チアペンタン、1,5−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)−2,4−ビス(β−エピチオプロピルオキシメチル)−3−チアペンタン、1−(β−エピチオプロピルオキシ)−2,2−ビス(β−エピチオプロピルオキシメチル)−4−チアヘキサン、1,5,6−トリス(β−エピチオプロピルオキシ)−4−(β−エピチオプロピルオキシメチル)−3−チアヘキサン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)−4−(β−エピチオプロピルオキシメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)−4,5ビス(β−エピチオプロピルオキシメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)−4,4−ビス(β−エピチオプロピルオキシメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)−2,4,5−トリス(β−エピチオプロピルオキシメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)−2,5−ビス(β−エピチオプロピルオキシメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,9−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)−5−(β−エピチオプロピルオキシメチル)−5−〔(2−β−エピチオプロピルオキシエチル)オキシメチル〕−3,7−ジチアノナン、1,10−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)−5,6−ビス〔(2−β−エピチオプロピルオキシエチル)オキシ〕−3,6,9−トリチアデカン、1,11−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)−4,8−ビス(β−エピチオプロピルオキシメチル)−3,6,9−トリチアウンデカン、1,11−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)−5,7−ビス(β−エピチオプロピルオキシメチル)−3,6,9−トリチアウンデカン、1,11−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)−5,7−〔(2−β−エピチオプロピルオキシエチル)オキシメチル〕−3,6,9−トリチアウンデカン、1,11−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)−4,7−ビス(β−エピチオプロピルオキシメチル)−3,6,9−トリチアウンデカン、(1,3または1,4)−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)シクロヘキサン、(1,3または1,4)−ビス(β−エピチオプロピルオキシメチル)シクロヘキサン、ビス〔4−(β−エピチオプロピルオキシ)シクロヘキシル〕メタン、 2,2−ビス〔4−(β−エピチオプロピルオキシ)シクロヘキシル〕プロパン、ビス〔4−(β−エピチオプロピルオキシ)シクロヘキシル〕スルフィド、2,5−ビス(β−エピチオプロピルオキシメチル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス(β−エピチオプロピルオキシエチルオキシメチル)−1,4−ジチアン、(1,3または1,4)−ビス(β−エピチオプロピルオキシ)ベンゼン、(1,3または1,4)−ビス(β−エピチオプロピルオキシメチル)ベンゼン、ビス〔4−(β−エピチオプロピル)フェニル〕メタン、2,2−ビス〔4−(β−エピチオプロピルチオ)フェニル〕プロパン、ビス〔4−(β−エピチオプロピルチオ)フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(β−エピチオプロピルチオ)フェニル〕スルフォン、4,4’−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ビフェニル、ビス(エピチオエチル)スルフィド、ビス(エピチオエチル)ジスルフィド、ビス(β−エピチオプロピル)スルフィド、ビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィド、ビス(β−エピチオプロピル)トリスルフィド、ビス(β−エピチオプロピルチオ)メタン、1,2−ビス(β−エピチオプロピルチオ)エタン、1,3−ビス(β−エピチオプロピルチオ)プロパン、1,2−ビス(β−エピチオプロピルチオ)プロパン、1−(β−エピチオプロピルチオ)−2−(β−エピチオプロピルチオメチル)プロパン、1,4−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ブタン、1,3−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ブタン、1−(β−エピチオプロピルチオ)−3−(β−エピチオプロピルチオメチル)ブタン、1,5−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ペンタン、1−(β−エピチオプロピルチオ)−4−(β−エピチオプロピルチオメチル)ペンタン、1,6−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ヘキサン、1−(β−エピチオプロピルチオ)−5−(β−エピチオプロピルチオメチル)ヘキサン、1−(β−エピチオプロピルチオ)−2−〔(2−β−エピチオプロピルチオエチル)チオ〕エタン、1−(β−エピチオプロピルチオ)−2−[〔2−(2−β−エピチオプロピルチオエチル)チオエチル〕チオ]エタン、テトラキス(β−エピチオプロピルチオメチル)メタン、1,1,1−トリス(β−エピチオプロピルチオメチル)プロパン、1,5−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−2−(β−エピチオプロピルチオメチル)−3−チアペンタン、1,5−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−2,4−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3−チアペンタン、1−(β−エピチオプロピルチオ)−2,2−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−4−チアヘキサン、1,5,6−トリス(β−エピチオプロピルチオ)−4−(β−エピチオプロピルチオメチル)−3−チアヘキサン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−4−(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−4,5−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−4,4−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−2,4,5−トリス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−2,5−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,9−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−5−(β−エピチオプロピルチオメチル)−5−〔(2−β−エピチオプロピルチオエチル)チオメチル〕−3,7−ジチアノナン、1,10−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−5,6−ビス〔(2−β−エピチオプロピルチオエチル)チオ〕−3,6,9−トリチアデカン、1,11−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−4,8−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6,9−トリチアウンデカン、1,11−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−5,7−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6,9−トリチアウンデカン、1,11−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−5,7−〔(2−β−エピチオプロピルチオエチル)チオメチル〕−3,6,9−トリチアウンデカン、1,11−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−4,7−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6,9−トリチアウンデカン、テトラ〔2−(β−エピチオプロピルチオ)アセチルメチル〕メタン、1,1,1−トリ〔2−(β−エピチオプロピルチオ)アセチルメチル〕プロパン、テトラ〔2−(β−エピチオプロピルチオメチル)アセチルメチル〕メタン、1、1,1−トリ〔2−(β−エピチオプロピルチオメチル)アセチルメチル〕プロパン、(1,3または1,4)−ビス(β−エピチオプロピルチオ)シクロヘキサン、(1,3または1,4)−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)シクロヘキサン、ビス〔4−(β−エピチオプロピルチオ)シクロヘキシル〕メタン、 2,2−ビス〔4−(β−エピチオプロピルチオ)
シクロヘキシル〕プロパン、ビス〔4−(β−エピチオプロピルチオ)シクロヘキシル〕スルフィド、2,5−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス(β−エピチオプロピルチオエチルチオメチル)−1,4−ジチアン、(1,3または1,4)−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ベンゼン、(1,3または1,4)−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)ベンゼン、ビス〔4−(β−エピチオプロピルチオ)フェニル〕メタン、2,2−ビス〔4−(β−エピチオプロピルチオ)フェニル〕プロパン、ビス〔4−(β−エピチオプロピルチオ)フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(β−エピチオプロピルチオ)フェニル〕スルフォン、4,4’−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ビフェニル、ビニルフェニルチオグリシジルエーテル、ビニルベンジルチオグリシジルエーテル、チオグリシジルメタクリレート、チオグリシジルアクリレート、アリルチオグリシジルエーテル等があげられる。これらのエピスルフィド化合物は単独でも、2種類以上を混合して使用してもかまわない。
好ましいエピスルフィド化合物は、ビス(β−エピチオプロピル)スルフィド、ビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィドであり、さらに好ましいエピスルフィド化合物はビス(β−エピチオプロピル)スルフィドである。
重合組成物の(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分を、硬化触媒の存在下加熱重合することにより光学材料を製造することができる。硬化触媒としては、アミン類、フォスフィン類、第4級アンモニウム塩類、第4級ホスホニウム塩類、第3級スルホニウム塩類、第2級ヨードニウム塩類、鉱酸類、ルイス酸類、有機酸類、ケイ酸類、四フッ化ホウ酸類、過酸化物、アゾ化系合物、アルデヒドとアミン系化合物の縮合物、グアニジン類、チオ尿素類、チアゾール類、スルフェンアミド類、チウラム類、ジチオカルバミン酸塩類、キサントゲン酸塩類、酸性リン酸エステル類等をあげることができる。以下にこれらの代表的な具体例を示す。
(1)アミン類
エチルアミン、n−プロピルアミン、sec−プロピルアミン、n−ブチルアミン、sec−ブチルアミン、イソブチルアミン、tert−ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ラウリルアミン、ミスチリルアミン、1,2−ジメチルヘキシルアミン、3−ペンチルアミン、2−エチルヘキシルアミン、アリルアミン、アミノエタノール、1−アミノプロパノール、2−アミノプロパノール、アミノブタノール、アミノペンタノール、アミノヘキサノール、3−エトキシプロピルアミン、3−プロポキシプロピルアミン、3−イソプロポキシプロピルアミン、3−ブトキシプロピルアミン、3−イソブトキシプロピルアミン、3−(2−エチルヘキシロキシ)プロピルアミン、アミノシクロペンタン、アミノシクロヘキサン、アミノノルボルネン、アミノメチルシクロヘキサン、アミノベンゼン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、α−フェニルエチルアミン、ナフチルアミン、フルフリルアミン等の1級アミン;
エチレンジアミン、1,2−ジアミノプロパン、1,3−ジアミノプロパン、1,2−ジアミノブタン、1,3−ジアミノブタン、1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオクタン、ジメチルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、ビス−(3−アミノプロピル)エーテル、1,2−ビス−(3−アミノプロポキシ)エタン、1,3−ビス−(3−アミノプロポキシ)−2,2’−ジメチルプロパン、アミノエチルエタノールアミン、1,2−、1,3−あるいは1,4−ビスアミノシクロヘキサン、1,3−あるいは1,4−ビスアミノメチルシクロヘキサン、1,3−あるいは1,4−ビスアミノエチルシクロヘキサン、1,3−あるいは1,4−ビスアミノプロピルシクロヘキサン、水添4,4’−ジアミノジフェニルメタン、2−あるいは4−アミノピペリジン、2−あるいは4−アミノメチルピペリジン、2−あるいは4−アミノエチルピペリジン、N−アミノエチルピペリジン、N−アミノプロピルピペリジン、N−アミノエチルモルホリン、N−アミノプロピルモルホリン、イソホロンジアミン、メンタンジアミン、1,4−ビスアミノプロピルピペラジン、o−、m−、あるいはp−フェニレンジアミン、2,4−あるいは2,6−トリレンジアミン、2,4−トルエンジアミン、m−アミノベンジルアミン、4−クロロ−o−フェニレンジアミン、テトラクロロ−p−キシリレンジアミン、4−メトキシ−6−メチル−m−フェニレンジアミン、m−、あるいはp−キシリレンジアミン、1,5−あるいは、2,6−ナフタレンジアミン、ベンジジン、4,4’−ビス(o−トルイジン)、ジアニシジン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、2,2−(4,4’−ジアミノジフェニル)プロパン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−チオジアニリン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジトリルスルホン、メチレンビス(o−クロロアニリン)、3,9−ビス(3−アミノプロピル)2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、ジエチレントリアミン、イミノビスプロピルアミン、メチルイミノビスプロピルアミン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、N−アミノエチルピペラジン、N−アミノプロピルピペラジン、1,4−ビス(アミノエチルピペラジン)、1,4−ビス(アミノプロピルピペラジン)、2,6−ジアミノピリジン、ビス(3,4−ジアミノフェニル)スルホン等の1級ポリアミン;
ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ−sec−ブチルアミン、ジイソブチルアミン、ジ−n−ペンチルアミン、ジ−3−ペンチルアミン、ジヘキシルアミン、オクチルアミン、ジ(2−エチルヘキシル)アミン、メチルヘキシルアミン、ジアリルアミン、ピロリジン、ピペリジン、2−、3−、4−ピコリン、2,4−、2,6−、3,5−ルペチジン、ジフェニルアミン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリン、ジベンジルアミン、メチルベンジルアミン、ジナフチルアミン、ピロール、インドリン、インドール、モルホリン等の2級アミン;
N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N’−ジメチル−1,2−ジアミノプロパン、N,N’−ジメチル−1,3−ジアミノプロパン、N,N’−ジメチル−1,2−ジアミノブタン、N,N’−ジメチル−1,3−ジアミノブタン、N,N’−ジメチル−1,4−ジアミノブタン、N,N’−ジメチル−1,5−ジアミノペンタン、N,N’−ジメチル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N’−ジメチル−1,7−ジアミノヘプタン、N,N’−ジエチルエチレンジアミン、N,N’−ジエチル−1,2−ジアミノプロパン、N,N’−ジエチル−1,3−ジアミノプロパン、N,N’−ジエチル−1,2−ジアミノブタン、N,N’−ジエチル−1,3−ジアミノブタン、N,N’−ジエチル−1,4−ジアミノブタン、N,N’−ジエチル−1,6−ジアミノヘキサン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、2,5−あるいは2,6−ジメチルピペラジン、ホモピペラジン、1,1−ジ−(4−ピペリジル)メタン、1,2−ジ−(4−ピペリジル)エタン、1,3−ジ−(4−ピペリジル)プロパン、1,4−ジ−(4−ピペリジル)ブタン等の2級ポリアミン;
トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−iso−プロピルアミン、トリ−1,2−ジメチルプロピルアミン、トリ−3−メトキシプロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリ−iso−ブチルアミン、トリ−sec−ブチルアミン、トリ−ペンチルアミン、トリ−3−ペンチルアミン、トリ−n−ヘキシルアミン、トリ−n−オクチルアミン、トリ−2−エチルヘキシルアミン、トリ−ドデシルアミン、トリ−ラウリルアミン、ジシクロヘキシルエチルアミン、シクロヘキシルジエチルアミン、トリ−シクロヘキシルアミン、N,N−ジメチルヘキシルアミン、N−メチルジヘキシルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N−メチルジシクロヘキシルアミン、N、N−ジエチルエタノールアミン、N、N−ジメチルエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリベンジルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、ジエチルベンジルアミン、トリフェニルアミン、N,N−ジメチルアミノ−p−クレゾール、N,N−ジメチルアミノメチルフェノール、2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェノール、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、ピリジン、キノリン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、2−(2−ジメチルアミノエトキシ)−4−メチル−1,3,2−ジオキサボルナン等の3級アミン;
テトラメチルエチレンジアミン、ピラジン、N,N’−ジメチルピペラジン、N,N’−ビス((2−ヒドロキシ)プロピル)ピペラジン、ヘキサメチレンテトラミン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ブタンアミン、2−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロパン、ジエチルアミノエタノール、N,N,N−トリス(3−ジメチルアミノプロピル)アミン、2,4,6−トリス(N,N−ジメチルアミノメチル)フェノール、ヘプタメチルイソビグアニド等の3級ポリアミン;
イミダゾール、N−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾール、4−メチルイミダゾール、、N−エチルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、4−エチルイミダゾール、N−ブチルイミダゾール、2−ブチルイミダゾール、N−ウンデシルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、N−フェニルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、N−ベンジルイミダゾール、2−ベンジルイミダゾール、2−メルカプトイミダゾール、2−メルカプト−N−メチルイミダゾール、2−メルカプトベンゾイミダゾール、3−メルカプト−4−メチル−4H−1,2,4−トリアゾール、5−メルカプト−1−メチル−テトラゾール、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、N−(2’−シアノエチル)−2−メチルイミダゾール、N−(2’−シアノエチル)−2−ウンデシルイミダゾール、N−(2’−シアノエチル)−2−フェニルイミダゾール、3,3−ビス−(2−エチル−4−メチルイミダゾリル)メタン、アルキルイミダゾールとイソシアヌール酸の付加物等の各種イミダゾール類;
1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)ノネン−5、6−ジブチルアミノ−1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7等のアミジン類。
(2)(1)のアミン類とボランおよび三フッ化ホウ素とのコンプレックス。
(3)フォスフィン類
トリメチルフォスフィン、トリエチルフォスフィン、トリ−iso−プロピルフォスフィン、トリ−n−ブチルフォスフィン、トリ−n−ヘキシルフォスフィン、トリ−n−オクチルフォスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリフェニルフォスフィン、トリベンジルホスフィン、トリス(2−メチルフェニル)ホスフィン、トリス(3−メチルフェニル)ホスフィン、トリス(4−メチルフェニル)ホスフィン、トリス(ジエチルアミノ)ホスフィン、トリス(4−メチルフェニル)ホスフィン、ジメチルフェニルフォスフィン、ジエチルフェニルフォスフィン、ジシクロヘキシルフェニルホスフィン、エチルジフェニルフォスフィン、ジフェニルシクロヘキシルホスフィン、クロロジフェニルフォスフィン等。
(4)4級アンモニウム塩
テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムブロマイド、テトラメチルアンモニウムアセテート、テトラエチルアンモニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムブロマイド、テトラエチルアンモニウムアセテート、テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド、テトラ−n−ブチルアンモニウムクロライド、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルアンモニウムヨーダイド、テトラ−n−ブチルアンモニウムアセテート、テトラ−n−ブチルアンモニウムボロハイドライド、テトラ−n−ブチルアンモニウムヘキサフルオロホスファイト、テトラ−n−ブチルアンモニウムハイドロゲンサルファイト、テトラ−n−ブチルアンモニウムテトラフルオロボーレート、テトラ−n−ブチルアンモニウムテトラフェニルボーレート、テトラ−n−ブチルアンモニウムパラトルエンスルフォネート、テトラ−n−ヘキシルアンモニウムクロライド、テトラ−n−ヘキシルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−ヘキシルアンモニウムアセテート、テトラ−n−オクチルアンモニウムクロライド、テトラ−n−オクチルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−オクチルアンモニウムアセテート、トリメチル−n−オクチルアンモニウムクロライド、トリメチルデシルアンモニウムクロライド、トリメチルドデシルアンモニウムクロライド、トリメチルセチルアンモニウムクロライド、トリメチルラウリルアンモニウムクロライド、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド、トリメチルベンジルアンモニウムブロマイド、トリエチル−n−オクチルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウムブロマイド、トリ−n−ブチル−n−オクチルアンモニウムクロライド、トリ−n−ブチルベンジルアンモニウムフルオライド、トリ−n−ブチルベンジルアンモニウムクロライド、トリ−n−ブチルベンジルアンモニウムブロマイド、トリ−n−ブチルベンジルアンモニウムヨーダイド、n−ブチルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、n−オクチルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、デシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ドデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、セチルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、メチルトリフェニルアンモニウムクロライド、メチルトリベンジルアンモニウムクロライド、メチルトリフェニルアンモニウムブロマイド、メチルトリベンジルアンモニウムブロマイド、エチルトリフェニルアンモニウムクロライド、エチルトリベンジルアンモニウムクロライド、エチルトリフェニルアンモニウムブロマイド、エチルトリベンジルアンモニウムブロマイド、n−ブチルトリフェニルアンモニウムクロライド、n−ブチルトリベンジルアンモニウムクロライド、n−ブチルトリフェニルアンモニウムブロマイド、n−ブチルトリベンジルアンモニウムブロマイド、1−メチルピリジニウムクロライド、1−メチルピリジニウムブロマイド、1−エチルピリジニウムクロライド、1−エチルピリジニウムブロマイド、1−n−ブチルピリジニウムクロライド、1−n−ブチルピリジニウムブロマイド、1−n−ヘキシルピリジニウムクロライド、1−n−ヘキシルピリジニウムブロマイド、1−n−オクチルピリジニウムブロマイド、1−n−ドデシルピリジニウムクロライド、1−n−ドデシルピリジニウムブロマイド、1−n−セチルピリジニウムクロライド、1−n−セチルピリジニウムブロマイド、1−フェニルピリジニウムクロライド、1−フェニルピリジニウムブロマイド、1−ベンジルピリジニウムクロライド、1−ベンジルピリジニウムブロマイド、1−メチルピコリニウムクロライド、1−メチルピコリニウムブロマイド、1−エチルピコリニウムクロライド、1−エチルピコリニウムブロマイド、1−n−ブチルピコリニウムクロライド、1−n−ブチルピコリニウムブロマイド、1−n−ヘキシルピコリニウムクロライド、1−n−ヘキシルピコリニウムブロマイド、1−n−オクチルピコリニウムクロライド、1−n−オクチルピコリニウムブロマイド、1−n−ドデシルピコリニウムクロライド、1−n−ドデシルピコリニウムブロマイド、1−n−セチルピコリニウムクロライド、1−n−セチルピコリニウムブロマイド、1−フェニルピコリニウムクロライド、1−フェニルピコリニウムブロマイド1−ベンジルピコリニウムクロライド、1−ベンジルピコリニウムブロマイド等。
(5)第4級ホスホニウム塩
テトラメチルホスホニウムクロライド、テトラメチルホスホニウムブロマイド、テトラエチルホスホニウムクロライド、テトラエチルホスホニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルホスホニウムクロライド、テトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルホスホニウムヨーダイド、テトラ−n−ヘキシルホスホニウムブロマイド、テトラ−n−オクチルホスホニウムブロマイド、メチルトリフェニルホスホニウムブロマイド、メチルトリフェニルホスホニウムヨーダイド、エチルトリフェニルホスホニウムブロマイド、エチルトリフェニルホスホニウムヨーダイド、n−ブチルトリフェニルホスホニウムブロマイド、n−ブチルトリフェニルホスホニウムヨーダイド、n−ヘキシルトリフェニルホスホニウムブロマイド、n−オクチルトリフェニルホスホニウムブロマイド、テトラフェニルホスホニウムブロマイド、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウムクロライド、テトラキスヒドロキシメチルホスホニウムブロマイド、テトラキスヒドロキシエチルホスホニウムクロライド、テトラキスヒドロキシブチルホスホニウムクロライド等。
(6)第3級スルホニウム塩
トリメチルスルホニウムブロマイド、トリエチルスルホニウムブロマイド、トリ−n−ブチルスルホニウムクロライド、トリ−n−ブチルスルホニウムブロマイド、トリ−n−ブチルスルホニウムヨーダイド、トリ−n−ブチルスルホニウムテトラフルオロボーレート、トリ−n−ヘキシルスルホニウムブロマイド、トリ−n−オクチルスルホニウムブロマイド、トリフェニルスルホニウムクロライド、トリフェニルスルホニウムブロマイド、トリフェニルスルホニウムヨーダイド等。
(7)第2級ヨードニウム塩
ジフェニルヨードニウムクロライド、ジフェニルヨードニウムブロマイド、ジフェニルヨードニウムヨーダイド等。
(8)鉱酸類
塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、炭酸等の鉱酸類およびこれらの半エステル類。
(9)ルイス酸
三フッ化硼素、三フッ化硼素のエーテラート、フッ化アルミニウム、塩化アルミニウム、トリフェニルアルミニウム、オクタン酸カリウム、酢酸カルシウム、テトライソプロポキシチタン、テトラブトキシチタン、テトラクロロチタン、チタン酸2−エチルヘキシル、ジメチルスズオキサイド、ジメチルスズジクロリド、ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズアセテート、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズラウレート、ジブチルスズオクタノエート、ジブチルスズビス(ドデシルメルカプチド)、ジブチルスズビス(イソオクチルチオグリコレート)、ジブチルスズオキサイド、ブチルスズトリクロリド、ジブチルスズジクロリド、トリブチルスズクロリド、テトラブチルスズ、ジオクチルスズジアセテート、ジオクチルスズアセテート、ジオクチルスズジラウレート、ジオクチルスズラウレート、ジオクチルスズジリシノレート、ジオクチルスズジオレエート、ジオクチルスズジ(6−ヒドロキシ)カプロエート、ジオクチルスズビス(イソオクチルチオグリコレート)、ジオクチルスズオキサイド、ジオクチルスズジクロリド、ジオクチルスズマレエート、ジオクチルスズビス(ブチルマレエート)、ジドデシルスズジリシノレート、ステアリン酸スズ、塩化亜鉛、アセチルアセトン亜鉛、オレイン酸銅、アセチルアセトン銅、アセチルアセトン鉄、ナフテン酸鉄、乳酸鉄、クエン酸鉄、グルコン酸鉄等。
(10)有機酸類およびこれらの半エステル類。
(11)ケイ酸、四フッ化ホウ酸。
(12)過酸化物
クミルパーオキシネオデカノエート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジアリルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジミリスチルパーオキシジカーボネート、クミルパーオキシネオヘキサノエート、tert−ヘキシルパーオキシネオデカノエート、tert−ブチルパーオキシネオデカノエート、tert−ヘキシルパーオキシネオヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシネオヘキサノエート、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジ−ter−ブチルパーオキサイド等のパーオキサイド類;クメンヒドロパーオキサイド、tert−ブチルヒドロパーオキサイド等。
(13)アゾ系化合物
2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−シクロプロピルプロピオニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、1−〔(1−シアノ−1−メチルエチル)アゾ〕ホルムアミド、2−フェニルアゾ−4−メトキシ−2,4−ジメチル−バレロニトリル2、2’−アゾビス(2−メチルプロパン)、2、2’−アゾビス(2、4、4−トリメチルペンタン)等。
(14)アルデヒドとアミン系化合物の縮合物
アセトアルデヒドとアンモニアの反応物、ホルムアルデヒドとパラトルイジンの縮合物、アセトアルデヒドとパラトルイジンの縮合物、ホルムアルデヒドとアニリンの反応物、アセトアルデヒドとアニリンの反応物、ブチルアルデヒドとアニリンの反応物、ホルムアルデヒドとアセトアルデヒドとアニリンの反応物、アセトアルデヒドとブチルアルデヒドとアニリンの反応物、ブチルアルデヒドとモノブチルアミンの縮合物、ブチルアルデヒドとブチリデンアニリンの反応物、ヘプトアルデヒドとアニリンの反応物、トリクロトニリデン−テトラミンの反応物、α−エチル−β−プロピルアクロレインとアニリンの縮合物、ホルムアルデヒドとアルキルイミダゾールの縮合物等。
(15)グアニジン類
ジフェニルグアニジン、フェニルトリルグアニジン、フェニルキシリルグアニジン、トリルキシリルグアニジン、ジオルトトリルグアニジン、オルトトリルグアニド、ジフェニルグアニジンフタレート、テトラメチルグアニジン、ジカテコールホウ酸のジオルトトリルグアニジン塩等。
(16)チオ尿素類
チオカルボアニリド、ジオルトトリルチオ尿素、エチレンチオ尿素、ジエチルチオ尿素、ジブチルチオ尿素、ジラウリルチオ尿素、トリメチルチオ尿素、ジメチルエチルチオ尿素、テトラメチルチオ尿素等。
(17)チアゾール類
2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルジスルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシルアミン塩、2−(2,4−ジニトロフェニルチオ)ベンゾチアゾール、2−(モルホリノジチオ)ベンゾチアゾール、2−(2,6−ジメチル−4−モルホリノチオ)ベンゾチアゾール、N,N−ジエチルチオカルバモイル−2−ベンゾチアゾリルスルフィド、1,3−ビス(2−ベンゾチアゾリルメルカプトメチル)尿素、ベンゾチアジアジルチオベンゾエート、2−メルカプトチアゾリン、2−メルカプトベンゾチアゾールのナトリウム塩、2−メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩、ジベンゾチアジルジスルフィドと塩化亜鉛の錯塩等。
(18)スルフェンアミド類
N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N−tert−オクチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N,N−ジエチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N,N−ジイソプロピル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド等。
(19)チウラム類
テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラエチルチウラムモノスルフィド、テトラブチルチウラムモノスルフィド、ジペンタメチレンチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィド、N,N’−ジメチル−N,N’−ジフェニルチウラムジスルフィド、N,N’−ジエチル−N,N’−ジフェニルチウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド、環状チウラム等。
(20)ジチオカルバミン酸塩類
ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジブチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ペンタメチレンジチオカルバミン酸ナトリウム、シクロヘキシルエチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジメチルジチオカルバミン酸カリウム、ジメチルジチオカルバミン酸鉛、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジベンジルジチオカルバミン酸亜鉛、ペンタメチレンジチオカルバミン酸亜鉛、ジメチルペンタメチレンジチオカルバミン酸亜鉛、エチルフェニルジチオカルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ビスマス、ジエチルジチオカルバミン酸カドミウム、ペンタメチレンジチオカルバミン酸カドミウム、ジメチルジチオカルバミン酸セレン、ジエチルジチオカルバミン酸セレン、ジメチルジチオカルバミン酸テルル、ジエチルジチオカルバミン酸テルル、ジメチルジチオカルバミン酸鉄、ジメチルジチオカルバミン酸銅、ジエチルジチオカルバミン酸ジエチルアンモニウム、ジブチルジチオカルバミン酸N,N−シクロヘキシルアンモニウム、ペンタメチレンジチオカルバミン酸ピペリジン、シクロヘキシルエチルジチオカルバミン酸シクロヘキシルエチルアンモニウムナトリウム、メチルペンタメチレンジチオカルバミン酸ピペコリン、ペンタメチレンジチオカルバミン酸亜鉛とピペリジンの錯化合物等。
(21)キサントゲン酸塩類
イソプロピルキサントゲン酸ナトリウム、イソプロピルキサントゲン酸亜鉛、ブチルキサントゲン酸亜鉛、ジブチルキサントゲン酸ジスルフィド等。
(22)酸性リン酸エステル類
モノ−および/またはジメチルリン酸、モノ−および/またはジエチルリン酸、モノ−および/またはジプロピルリン酸、モノ−および/またはジブチルリン酸、モノ−および/またはジヘキシルリン酸、モノ−および/またはジオクチルリン酸、モノ−および/またはジデシルリン酸、モノ−および/またはジドデシルリン酸、モノ−および/またはジフェニルリン酸、モノ−および/またはジベンジルリン酸、モノ−および/またはジデカノ−ルリン酸等。
本発明で使用される硬化触媒は、重合硬化を触媒する化合物であれば上記化合物に限定されない。また、これらは単独でも2種類以上を混合して使用してもかまわない。本発明で使用する触媒の添加量は、重合性組成物100重量部に対して、好ましくは0.0001〜10.0重量部であり、より好ましくは0.0005〜5.0重量部である。
また、本発明の組成物を重合硬化して光学材料を得る際に、特開2002−332350に記載の安定剤を使用してもよい。好ましい例としては、ケイ素、ゲルマニウム、スズ、アンチモンのハロゲン化物があげられる。ケイ素、ゲルマニウム、スズ、アンチモンのハロゲン化物の中で好ましいものは塩化物であり、より好ましくは、トリクロロまたはジクロロ化合物であり、さらに好ましくはアルキル基を有するゲルマニウム、スズ、アンチモンのトリクロロまたはジクロロ化合物である。最も好ましいものの具体例はジブチルスズジクロライド、ブチルスズトリクロライド、ジオクチルスズジクロライド、オクチルスズトリクロライド、ジブチルジクロロゲルマニウム、ブチルトリクロロゲルマニウム、ジフェニルジクロロゲルマニウム、フェニルトリクロロゲルマニウム、トリフェニルアンチモンジクロライドである。これらは単独でも2種類以上を混合して使用してもかまわない。安定剤の添加量は、重合性組成物100重量部に対して、好ましくは0.0001〜10.0重量部であり、より好ましくは0.0005〜5.0重量部である。
更に、組成物を重合硬化して光学材料を得る際に、重合速度調整剤として、特願2004−119619に記載のエポキシ基を1分子中に1個以上有する化合物を使用してもよい。重合速度調整剤の添加量は、重合性組成物100重量部に対して、0.0001〜10.0重量部であり、好ましくは0.0005〜5.0重量部である。
この他にも、本発明の組成物を重合硬化して光学材料を得る際に、公知の酸化防止剤、紫外線吸収剤、黄変防止剤、ブルーイング剤、顔料等の添加剤を加えて、得られる材料の実用性をより向上せしめることはもちろん可能である。また、本発明の重合性組成物が重合中に型から剥がれやすい場合は、公知の外部および/または内部密着性改善剤を使用または添加して、得られる硬化物と型の密着性を制御向上せしめてもよい。内部密着性改善剤としては、例えば、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のシラン化合物等があげられ、本発明の重合性組成物100重量部に対して0.00001〜5重量部使用してもよい。逆に、本発明の重合性組成物が重合後に型から剥がれにくい場合は、公知の外部および/または内部離型剤を使用または添加して、得られる硬化物の離型性を向上せしめてもよい。内部離型剤としては、フッ素系ノニオン界面活性剤、シリコン系ノニオン界面活性剤、アルキル第4級アンモニウム塩、燐酸エステル、酸性燐酸エステル、オキシアルキレン型酸性燐酸エステル、酸性燐酸エステルのアルカリ金属塩、オキシアルキレン型酸性燐酸エステルのアルカリ金属塩、高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸エステル、パラフィン、ワックス、高級脂肪族アミド、高級脂肪族アルコール、ポリシロキサン類、脂肪族アミンエチレンオキシド付加物等があげられ、本発明の重合性組成物100重量部に対して0.00001〜5重量部使用してもよい。
本発明の光学材料の製造方法は、(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分および硬化触媒と、必要に応じて使用する安定剤、重合速度調整剤、密着性改善剤または離型性改善剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、黄変防止剤、ブルーイング剤、顔料等の添加剤を均一に混合し、ガラスや金属製の型に注入し、加熱によって重合硬化した後、型から外し製造される。
(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分および触媒、および必要に応じて使用する安定剤、重合速度調整剤、密着性改善剤または離型性改善剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、黄変防止剤、ブルーイング剤、顔料等の添加剤は、全てを同一容器内で同時に撹拌下に混合しても、各成分を段階的に添加混合しても、数成分を別々に混合後さらに同一容器内で再混合しても良い。各成分および添加剤等はいかなる順序で混合してもかまわない。混合温度、混合時間等は基本的には各成分が十分に混合される条件であればよいが、過剰の温度、時間は各成分、添加剤間の好ましくない反応を起こし、さらには粘度の上昇をきたし注型操作を困難にするので適当ではない。混合温度は−50〜100℃程度の範囲が好ましく、より好ましくは−30〜70℃、さらに好ましくは−5〜50℃である。混合時間は、好ましくは1分〜12時間、より好ましくは5分〜10時間、さらに好ましくは5分〜6時間程度である。各成分、添加剤の混合前、混合時あるいは混合後に、減圧下に脱ガス操作を行う事は、注型時、重合硬化中の気泡発生を防止する点から好ましい。脱ガス操作の減圧度は、好ましくは0.1〜700mmHg程度、より好ましくは0.5〜300mmHgである。さらには、混合物あるいは混合前の各成分を0.05〜3μm程度の孔径を有するフィルターで不純物等を濾過し精製することは本発明の光学材料の品質をさらに高める上からも好ましい。ガラスや金属製の型に注入後、電気炉、水浴、油浴等を用いて加熱下または非加熱下で重合硬化を行う。硬化時間は、好ましくは0.1〜100時間、より好ましくは1〜72時間であり、硬化温度は、好ましくは−10〜160℃、より好ましくは0〜140℃である。重合は所定の重合温度で所定時間のホールド、0.1〜100℃/hの昇温、0.1〜100℃/hの降温およびこれらの組み合わせで行うことができる。また、硬化物を50〜150℃の温度で10分〜5時間程度アニール処理することは、本発明の光学材料の歪を除くために好ましい。さらに必要に応じて、染色、ハードコート形成、反射防止、防曇性、耐衝撃性付与の処理等の表面処理を行うことができる。また、必要に応じて、(A)メルカプト基を2個以上有する化合物、(B)NCO基末端を有するポリウレタンプレポリマーおよび(D)エピスルフィド化合物を含む重合性組成物を重合硬化して光学材料を製造することも出来る。
次に、本発明を実施例により、さらに具体的に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。レンズの物性は、以下に示す方法にしたがって測定した。
(1)屈折率(nD)
カルニュー社製精密屈折率計KPR−200を用いて25℃にて測定した。
(2)アッベ数(νD)
カルニュー社製精密屈折率計KPR−200を用いて25℃にて測定した。
(3)平均落球衝撃エネルギー
レンズに127cmの高さから軽い鋼球から重い鋼球へ順番に落下させた。レンズが破壊した時の鋼球がレンズに与えた衝撃エネルギーを測定した。落球試験を10回行ない、その平均値を求めた。
合成例1
PR1の調製
クラレポリオールP−510(クラレ社製ポリエステルジオール;数平均分子量483)60.0gとクラレポリオールP−520(クラレ社製ポリエステルジオール;数平均分子量501)120.0gの混合物を90℃に加熱し、攪拌しながら真空で1時間脱気した。ジシクロヘキシルメタン-4,4’-ジイソシアネート(HMDI)152.6g(0.58モル)を混合した後、130℃で2時間反応し、ポリウレタンプレポリマー(PR1)を得た。
合成例2
PR2の調製
クラレポリオールP−520(数平均分子量501)70.2gとHMDI58.8g(0.22モル)を用い、合成例1と同様にして、ポリウレタンプレポリマー(PR2)を得た。
実施例1
トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)9.0重量部、ビス(2−メルカプトエチルスルフィド)7.9重量部、合成例1で得たPR1を34.2重量部、ジシクロヘキシルメタン-4,4’-ジイソシアネート14.9重量部、ビス(β-エピチオプロピル)スルフィド34.0重量部からなる混合物に対し、触媒としてテトラ−n−ブチルホスホニウムブロマイド0.05重量部、安定剤としてジブチルスズジクロリド0.05重量部、重合速度調整剤として2,2−ビス(4−グリシジルオキシフェニル)プロパン0.6重量部、内部離型剤として日光ケミカルズ製NIKKOL TCP−5を0.007重量部を混合し、均一液を得た。ついでこれを0.5μmのPTFEフィルターで濾過した。濾過物を2.5mm厚の平板レンズ用モールドに注入し、オーブン中で30℃から30時間かけて130℃に昇温し重合硬化させレンズを製造した。得られたレンズの透明性および表面状態は良好であった。屈折率、アッベ数及び平均落球衝撃エネルギーの測定結果を表2に示した。
実施例2〜4
表1に示す組成にした以外は実施例1を繰り返した。得られたレンズの物性を表2に示した。
比較例1
HOYA社製EYAS材を用いた以外は実施例1と同様にしてレンズを作製した。屈折率、アッベ数及び平均落球衝撃エネルギーの測定結果を表2に示した。
Figure 2006299217
Figure 2006299217
本発明の重合性組成物は、屈折率が1.60前後かつアッベ数が40前後で、高強度(高耐衝撃性)を有する光学材料、レンズを提供することができ、産業上有用である。

Claims (8)

  1. (A)メルカプト基を2個以上有する化合物;
    (B)NCO基末端を有するポリウレタンプレポリマー;
    (C)ポリイソシアネ−ト化合物;および
    (D)下記(1)式:
    Figure 2006299217

    (式中、Rは炭素数1〜10の2価の炭化水素基又は単結合;R、R、及びRはそれぞれ炭素数1〜10の炭化水素基又は水素;YはO又はS;mは1〜5の整数;および、nは0〜5の整数である)で表される構造を1分子中に1個以上有するエピスルフィド化合物を含む重合性組成物。
  2. 前記(A)成分の分子量が600以下である請求項1に記載の重合性組成物。
  3. 前記(B)成分が、数平均分子量400から2000の脂肪族直鎖状ジオールまたは脂肪族基と芳香族基を有する直鎖状ジオールと、分子量500以下のジイソシアネ−トとから得られたプレポリマーである請求項1又は2に記載の重合性組成物。
  4. 前記(C)成分の分子量が500以下である請求項1〜3のいずれかに記載の重合性組成物。
  5. 前記(D)成分が、前記(1)式で表される構造を1分子中に2個以上有し、(1)式中のYがSであり、かつ、分子量が500以下である請求項1〜4のいずれかに記載の重合性組成物。
  6. (A)成分を1〜40重量%、(B)成分を1〜70重量%、(C)成分を1〜50重量%、および(D)成分を1〜70重量%含む請求項1〜5のいずれかに記載の重合性組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の重合性組成物を重合硬化して得られた光学材料。
  8. 請求項7記載の光学材料からなる光学レンズ。
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