JP2006297728A - ベント口の圧力を制御した押出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ベントアップの生じやすい押出系の押出を行う際のベントアップを抑える。
【解決手段】 投入原料を100部としたときに副生成物を40部以上生じる樹脂系を押出する際に、ベント口を2以上有し、その内の1以上のベント口の圧力はゲージ圧力で0.1MPa以上、0.2MPa以下に制御され、さらに他の1以上のベント口の圧力はゲージ圧力で−0.09MPa以下に制御する押出方法を提供した。
本押出方法によれば、ベントアップの発生を低減することができ、各種系、特に副生成物を多量に発生する押出系を効率よく押出すことが可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】 投入原料を100部としたときに副生成物を40部以上生じる樹脂系を押出する際に、ベント口を2以上有し、その内の1以上のベント口の圧力はゲージ圧力で0.1MPa以上、0.2MPa以下に制御され、さらに他の1以上のベント口の圧力はゲージ圧力で−0.09MPa以下に制御する押出方法を提供した。
本押出方法によれば、ベントアップの発生を低減することができ、各種系、特に副生成物を多量に発生する押出系を効率よく押出すことが可能となる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ベントアップの発生を低減する押出方法に関する。
樹脂の混錬や反応に押出装置が用いられることがある。その際に押出装置内で発生または、内部に存在する副生成物を取り除く必要から押出装置にはベント口が設けられるのが一般的である。特にそのベント口は、減圧状態に設定するのが通常である。
しかし、副生成物が多い時など、特定の場合には、ベントアップが生じるという問題があった。
本発明は、従来の技術が有する上記課題に鑑みてなされたものであり、ベントアップの発生が低減された押出方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を鑑み鋭意検討した結果、投入原料を100部としたときに副生成物を40部以上生じる樹脂系を押出す際に、ベント口を2以上有し、その内の1以上のベント口の圧力はゲージ圧力で0.1MPa以上、0.2MPa以下に制御し、さらに他の1以上のベント口の圧力をゲージ圧力で−0.09MPa以下に制御する押出方法を提供した。
これによれば、特定の条件においた1以上のベント口を有し2以上のベント口を配しているので、副生成物除去の際のベントアップ発生を低減することができる。
本発明の押出方法は、ベントアップの発生を低減することができ、各種系、特に副生成物を多量に発生する押出系を効率よく押出すことが可能となる。
本発明は、投入原料を100部としたときに副生成物を40部以上生じる樹脂系を押出す際に、ベント口を2以上有し、その内の1以上のベント口の圧力はゲージ圧力で0.1MPa以上、0.2MPa以下に制御し、さらに他の1以上のベント口の圧力をゲージ圧力で−0.09MPa以下に制御する押出方法に関するものである。
本発明は各種押出系に適用することが可能であるが、特にベントアップを生じやすい、投入原料を100部としたときに副生成物を40部以上生じる樹脂系に用いることが有効である。特に、イミド化反応を行う際に有効に適用できる。さらには、アクリル樹脂あるいは、アクリルとスチレンの共重合樹脂をイミド化剤で処理する反応、特にPMMA樹脂あるいは、MS樹脂をイミド化剤で処理する反応に有効に適用できる。
たとえば、イミド化反応の際では、水やメタノール、未反応物(イミド化剤等)や分解物等の副生成物が多量に発生するが、本発明では、これらの副生成物をベントアップすることなく効率よく取り除くことができる。
以下に、特に好ましく本発明の押出方法を利用して作成することが可能な樹脂(生成物)の一例を説明する。
(樹脂組成)
本発明は、例えば、下記一般式(1)、(2)、(3)で表される繰り返し単位を含有するイミド樹脂の製造において有効である。
本発明は、例えば、下記一般式(1)、(2)、(3)で表される繰り返し単位を含有するイミド樹脂の製造において有効である。
(ここで、R1およびR2は、それぞれ独立に、水素または炭素数1〜8のアルキル基を示し、R3は、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、または炭素数6〜10のアリール基を示す。)
(ここで、R4およびR5は、それぞれ独立に、水素または炭素数1〜8のアルキル基を示し、R6は、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、または炭素数6〜10のアリール基を示す。)
(ここで、R7は、水素または炭素数1〜8のアルキル基を示し、R8は、炭素数6〜10のアリール基を示す。)
以下、一般式(1)で表される繰り返し単位をグルタルイミド単位、一般式(2)で表される繰り返し単位を(メタ)アクリル酸エステル単位、一般式(3)で表される繰り返し単位を芳香族ビニル単位と言うことがある。
以下、一般式(1)で表される繰り返し単位をグルタルイミド単位、一般式(2)で表される繰り返し単位を(メタ)アクリル酸エステル単位、一般式(3)で表される繰り返し単位を芳香族ビニル単位と言うことがある。
好ましいグルタルイミド単位としては、R1、R2が水素またはメチル基であり、R3が水素、メチル基、またはシクロヘキシル基である。R1がメチル基であり、R2が水素であり、R3がメチル基である場合が、特に好ましい。
該グルタルイミド単位は、単一の種類でもよく、R1、R2、R3が異なる複数の種類を含んでいても構わない。
(メタ)アクリル酸エステル単位の構造を与える単量体としては、特に限定がなく、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。また、無水マレイン酸等の酸無水物またはそれらと炭素数1〜20の直鎖または分岐のアルコールとのハーフエステル;アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、シトラコン酸等のα,β−エチレン性不飽和カルボン酸などもイミド化可能であり、本発明に使用可能である。これらの中で、メタクリル酸メチルが特に好ましい。
これら(メタ)アクリル酸エステル単位は、単一の種類でもよく、R4、R5、R6が異なる複数の種類を含んでいてもかまわない。
芳香族ビニル単位を与える好ましい単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン等が挙げられる。これらの中でスチレンが特に好ましい。
これら芳香族ビニル単位は、単一の種類でもよく、R7、R8が異なる複数の種類を含んでいてもかまわない。
イミド樹脂中のグルタルイミド単位の好ましい含有量は、イミド樹脂全体を100重量%とした時に、1重量%から95重量%であり、より好ましくは1.5〜90重量%、さらに好ましくは、2〜80重量%である。グルタルイミド単位がこの範囲より小さい場合、得られるイミド樹脂の耐熱性が不足したり、透明性が損なわれたりすることがある。また、この範囲を超えると不必要に耐熱性が上がり、成形しにくくなる他、得られる成形体の機械的強度は極端に脆くなり、また、透明性が損なわれることがある。
イミド樹脂中の芳香族ビニル単位の好ましい含有量は、イミド樹脂全体を100重量%とした時に、7重量%から80重量%であり、より好ましくは10〜70重量%、さらに好ましくは、10〜60重量%である。芳香族ビニル単位がこの範囲より大きい場合、得られるイミド樹脂の耐熱性が不足し、この範囲より小さい場合、得られる成形体の機械的強度が低下することがある。
本発明のイミド樹脂には、必要に応じ、更に、第四の構成単位が共重合されていてもかまわない。第四の構成単位として、アクリロニトリルやメタクリロニトリル等のニトリル系単量体、マレイミド、N−メチルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドなどのマレイミド系単量体を共重合してなる構成単位を用いることができる。これらはイミド樹脂中に、直接共重合してあっても良く、グラフト共重合してあってもかまわない。
また、イミド樹脂は、10,000から200,000の重量平均分子量を有することが好ましい。重量平均分子量が上記の値以下の場合には、成形品の機械的強度が不足し、上記の値以上の場合には、溶融時の粘度が高く、成形時の生産性が低下することがある。
上記イミド樹脂は、カメラやVTR、プロジェクター用の撮影レンズやファインダー、フィルター、プリズム、フレネルレンズなどの映像分野、CDプレイヤーやDVDプレイヤー、MDプレイヤーなどの光ディスク用ピックアップレンズなどのレンズ分野、CDプレイヤーやDVDプレイヤー、MDプレイヤーなどの光ディスク用の光記録分野、液晶用導光板、偏光子保護フィルムや位相差フィルムなどの液晶ディスプレイ用フィルム、表面保護フィルムなどの情報機器分野、光ファイバ、光スイッチ、光コネクターなどの光通信分野、自動車ヘッドライトやテールランプレンズ、インナーレンズ、計器カバー、サンルーフなどの車両分野、眼鏡やコンタクトレンズ、内視境用レンズ、滅菌処理の必要な医療用品などの医療機器分野、道路透光板、ペアガラス用レンズ、採光窓やカーポート、照明用レンズや照明カバー、建材用サイジングなどの建築・建材分野、電子レンジ調理容器(食器)、家電製品のハウジング、玩具、サングラス、文房具、などに使用可能であり有用である。
本発明の押出方法を用いて前記イミド樹脂を作成する際には、原料樹脂としてアクリルとスチレンの共重合樹脂、特にMS樹脂(メタクリル酸メチル−スチレン共重合体)が好適に使用可能である(尚、芳香族ビニル単位を有さず、グルタルイミド単位と(メタ)アクリル酸エステル単位からなるイミド樹脂を形成する場合は、アクリル樹脂、特ににPMMA樹脂(ポリメタクリル酸メチル)が使用可能である。)。尚、これらの原料樹脂は、リニアー(線状)ポリマーであっても、またブロックポリマー、コアシェルポリマー、分岐ポリマー、ラダーポリマー、架橋ポリマーであっても構わない。ブロックポリマーはA−B型、A−B−C型、A−B−A型、またはこれら以外のいずれのタイプのブロックポリマーであっても問題ない。コアシェルポリマーはただ一層のコアおよびただ一層のシェルのみからなるものであっても、それぞれが多層になっていても問題ない。
本発明の押出方法を用いて、前記原料樹脂を使用し、前記イミド樹脂を作成する際には、イミド化剤を使用することが好ましい。イミド化剤としては、例えば、メチルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、i−プロピルアミン、n−ブチルアミン、i−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、n−ヘキシルアミン等の脂肪族炭化水素基含有アミン、アニリン、トルイジン、トリクロロアニリン等の芳香族炭化水素基含有アミン、シクロヘキシルアミン等などの脂環式炭化水素基含有アミンが挙げられる。また、尿素、1,3−ジメチル尿素、1,3−ジエチル尿素、1,3−ジプロピル尿素の如き加熱によりこれらのアミンを発生する尿素系化合物を用いることもできる。これらのイミド化剤のうち、コスト、物性の面からメチルアミンが好ましい。
尚、以上のイミド樹脂の製造は、副生成物の発生量が多くベントアップが生じやすい反応の一例であり、本発明はこれらに限定されるものではない。
(ベント口)
本発明で使用する押出機は、2以上のベントを有している必要があるが、その内の1以上のベント口の圧力をゲージ圧力で0.1MPa以上、0.2MPa以下に制御する必要がある。ゲージ圧力で0.1MPaより低い圧力では、ベントアップを十分に抑えられず、0.2MPaより高い圧力では副生成物の除去効率が落ちるため好ましくない。
本発明で使用する押出機は、2以上のベントを有している必要があるが、その内の1以上のベント口の圧力をゲージ圧力で0.1MPa以上、0.2MPa以下に制御する必要がある。ゲージ圧力で0.1MPaより低い圧力では、ベントアップを十分に抑えられず、0.2MPaより高い圧力では副生成物の除去効率が落ちるため好ましくない。
また、他の1以上のベント口の圧力は、−0.09MPa以下に制御されている必要がある。このベント口の圧力が−0.09MPaより高いと副生成物の除去効率が落ちるため好ましくない。
尚、本発明では、上記2種類のベント口が必要であるが、たとえば、前者のみしか有していない場合は、副生成物の除去効率が落ちるため好ましくなく、後者のみしか有していない場合、ベントアップを抑えられない。
(装置構成)
本発明で使用可能な押出機として各種押出装置が使用できるが、特に混錬能力が高い点で二軸押出機に適用するのが好ましく、さらに混錬能力や生産性が高いことから二軸同方向噛合型押出機を適用するのが好ましい。
本発明で使用可能な押出機として各種押出装置が使用できるが、特に混錬能力が高い点で二軸押出機に適用するのが好ましく、さらに混錬能力や生産性が高いことから二軸同方向噛合型押出機を適用するのが好ましい。
ベント口の圧力を0.1MPa以上、0.2MPa以下に制御する方法としては、各種方法が使用可能であるが、例えばベント口と大気系を繋ぐ配管上にバルブを配置し、そのバルブの開度によりベント口内の圧力を調整する方法が簡便である。尚、圧力計の値によってバルブを自動制御する方法であっても構わない。
また、ベント口の圧力を−0.09MPa以下に制御する方法としては、各種方法が使用可能であるが、例えばベントと減圧装置を繋ぐ配管上にバルブを介して外気圧と通じる配管を設け、そのバルブの開度によりベント口内の圧力を調整する方法が簡便である。尚、圧力計の値によってバルブを自動制御する方法であっても構わない。
本発明で使用する押出系(側面図)の一例を図1に示した。
(ベントアップ)
ここで言うベントアップとは、副生成物を除去するベント口に樹脂が上がってくる現象のことを言い、その原因を特に限定するものではない。たとえば、ベントアップの原因が、副生成物が多いために、その除去のために副生成物に伴って樹脂がベント口に上がってくるような場合、また、排出量に対し過剰の供給を行った際に生じる場合等がある。
ここで言うベントアップとは、副生成物を除去するベント口に樹脂が上がってくる現象のことを言い、その原因を特に限定するものではない。たとえば、ベントアップの原因が、副生成物が多いために、その除去のために副生成物に伴って樹脂がベント口に上がってくるような場合、また、排出量に対し過剰の供給を行った際に生じる場合等がある。
(装置)
押出機には、テクノベル製40mm同方向噛み合い型押出機を用いた。また、スクリューの長さは、L/D=60相当の構成で実施した。
押出機には、テクノベル製40mm同方向噛み合い型押出機を用いた。また、スクリューの長さは、L/D=60相当の構成で実施した。
イミド化剤の添加ポンプには、高圧ガス用添加ポンプ(昭和炭酸製)を使用した。また、樹脂の供給には、定重量フィーダー(クボタ製)を用いた。更に、真空ポンプには、ドライ式ルーツポンプ(アンレット製)を用いた。
(原料樹脂・イミド化剤)
PMMA樹脂として、スミペックスMG(住友化学製)を用いた。また、イミド化剤には、モノメチルアミン(三菱ガス化学製)を用いた。
PMMA樹脂として、スミペックスMG(住友化学製)を用いた。また、イミド化剤には、モノメチルアミン(三菱ガス化学製)を用いた。
(押出条件)
スクリュー回転数は150rpmにした。また、イミド化剤の添加部数は、樹脂100部に対し、40部を添加した。また、樹脂のフィード量は、30kg/hrで行った。
スクリュー回転数は150rpmにした。また、イミド化剤の添加部数は、樹脂100部に対し、40部を添加した。また、樹脂のフィード量は、30kg/hrで行った。
各シリンダーの温度は、9ゾーンに分かれており、それぞれ、180℃、230℃、230℃、230℃、200℃、230℃、230℃、230℃、230℃とした。
(分析)
押出機より吐出されたストランドを冷却浴槽に通した後、ペレタイザーでペレットとし、そのペレットをサンプルとした。反応が安定したかは、NMR測定によりイミド化率を算出し判断した。また、樹脂中の残存ガス量については、ガスクロ分析で測定した。
押出機より吐出されたストランドを冷却浴槽に通した後、ペレタイザーでペレットとし、そのペレットをサンプルとした。反応が安定したかは、NMR測定によりイミド化率を算出し判断した。また、樹脂中の残存ガス量については、ガスクロ分析で測定した。
(NMR測定)
サンプル10mgをCDCl31gに溶解し、Varian社製NMR測定装置Gemini−300を用いて、室温にて1H−NMRを測定した。得られたスペクトルより、エステルカルボニル基に帰属される吸収強度と、イミドカルボニル基に帰属される吸収強度の比からイミド化率を求めた。
サンプル10mgをCDCl31gに溶解し、Varian社製NMR測定装置Gemini−300を用いて、室温にて1H−NMRを測定した。得られたスペクトルより、エステルカルボニル基に帰属される吸収強度と、イミドカルボニル基に帰属される吸収強度の比からイミド化率を求めた。
(ガスクロ分析)
サンプル0.5gをジクロロメタン10mlに溶解し、Agilent−Technologies製ガスクロ装置GC−6890+を用いて測定した。
サンプル0.5gをジクロロメタン10mlに溶解し、Agilent−Technologies製ガスクロ装置GC−6890+を用いて測定した。
(実施例1)
押出装置及び、押出条件、原料樹脂及び、イミド化剤は、前項で説明した通り。ベント口は2個設置し、一段目のベント口(以降、ベント1と称す)は、その圧力がゲージ圧力で0.1MPaになるようにバルブで調整した。また、2段目のベント口(以降、ベント2と称す)は、その圧力がゲージ圧力で−0.1MPaの高真空下とした。
押出装置及び、押出条件、原料樹脂及び、イミド化剤は、前項で説明した通り。ベント口は2個設置し、一段目のベント口(以降、ベント1と称す)は、その圧力がゲージ圧力で0.1MPaになるようにバルブで調整した。また、2段目のベント口(以降、ベント2と称す)は、その圧力がゲージ圧力で−0.1MPaの高真空下とした。
その条件下で反応が安定した後、吐出樹脂をサンプリングして樹脂中の残存ガス量を分析した。また、ベント1、2のベントアップの有無を観察した。その結果を表1に示す。
(実施例2)
ベント1の圧力がゲージ圧力で0.2MPaになるように排出量を調整した以外は、実施例1と同様の条件下で運転を行い、反応が安定した後、吐出樹脂をサンプリングして樹脂中の残存ガス量を分析した。また、ベント1、2のベントアップの有無を観察した。その結果を表1に示す。
ベント1の圧力がゲージ圧力で0.2MPaになるように排出量を調整した以外は、実施例1と同様の条件下で運転を行い、反応が安定した後、吐出樹脂をサンプリングして樹脂中の残存ガス量を分析した。また、ベント1、2のベントアップの有無を観察した。その結果を表1に示す。
(実施例3)
ベント1の圧力がゲージ圧力で0.3MPaになるように排出量を調整した以外は、実施例1と同様の条件下で運転を行い、反応が安定した後、吐出樹脂をサンプリングして樹脂中の残存ガス量を分析した。また、ベント1、2のベントアップの有無を観察した。その結果を表1に示す。
ベント1の圧力がゲージ圧力で0.3MPaになるように排出量を調整した以外は、実施例1と同様の条件下で運転を行い、反応が安定した後、吐出樹脂をサンプリングして樹脂中の残存ガス量を分析した。また、ベント1、2のベントアップの有無を観察した。その結果を表1に示す。
(実施例4)
ベント2の圧力がゲージ圧力で−0.09MPaになるように真空度を調整した以外は、実施例1と同様の条件下で運転を行い、反応が安定した後、吐出樹脂をサンプリングして樹脂中の残存ガス量を分析した。また、ベント1、2のベントアップの有無を観察した。その結果を表1に示す。
ベント2の圧力がゲージ圧力で−0.09MPaになるように真空度を調整した以外は、実施例1と同様の条件下で運転を行い、反応が安定した後、吐出樹脂をサンプリングして樹脂中の残存ガス量を分析した。また、ベント1、2のベントアップの有無を観察した。その結果を表1に示す。
(実施例5)
ベント2の圧力がゲージ圧力で−0.08MPaになるように真空度を調整した以外は、実施例1と同様の条件下で運転を行い、反応が安定した後、吐出樹脂をサンプリングして樹脂中の残存ガス量を分析した。また、ベント1、2のベントアップの有無を観察した。その結果を表1に示す。
ベント2の圧力がゲージ圧力で−0.08MPaになるように真空度を調整した以外は、実施例1と同様の条件下で運転を行い、反応が安定した後、吐出樹脂をサンプリングして樹脂中の残存ガス量を分析した。また、ベント1、2のベントアップの有無を観察した。その結果を表1に示す。
(実施例の結果)
ベント1の圧力をゲージ圧力で0.1MPa以上することでベントアップを抑える事が出来た。但し、ベント1の圧力を0.3MPaまで上げると、吐出樹脂中のメタノールやトリメチルアミンの残存ガス量が増え、好ましくはなかった。
ベント1の圧力をゲージ圧力で0.1MPa以上することでベントアップを抑える事が出来た。但し、ベント1の圧力を0.3MPaまで上げると、吐出樹脂中のメタノールやトリメチルアミンの残存ガス量が増え、好ましくはなかった。
また、ベント2の圧力をゲージ圧力で−0.08MPaまで真空度を落とすと、吐出樹脂中のメタノールの残存ガス量が増え、好ましくはなかった。
(比較例1)
押出装置及び、押出条件、原料樹脂及び、イミド化剤は、前項で説明した通り。ベント口は1個設置し、ベント1は無くした。ベント2の圧力はゲージ圧力で0MPa(大気圧)とした。その条件下で反応が安定した後、吐出樹脂をサンプリングして樹脂中の残存ガス量を分析した。また、ベント2のベントアップの有無を観察した。その結果を表2に示す。
押出装置及び、押出条件、原料樹脂及び、イミド化剤は、前項で説明した通り。ベント口は1個設置し、ベント1は無くした。ベント2の圧力はゲージ圧力で0MPa(大気圧)とした。その条件下で反応が安定した後、吐出樹脂をサンプリングして樹脂中の残存ガス量を分析した。また、ベント2のベントアップの有無を観察した。その結果を表2に示す。
(比較例2)
ベント2の圧力がゲージ圧力で−0.09MPaになるように真空度を調整した以外は、比較例1と同様の条件下で運転を行い、反応が安定した後、吐出樹脂をサンプリングして樹脂中の残存ガス量を分析した。また、ベント2のベントアップの有無を観察した。その結果を表2に示す。
ベント2の圧力がゲージ圧力で−0.09MPaになるように真空度を調整した以外は、比較例1と同様の条件下で運転を行い、反応が安定した後、吐出樹脂をサンプリングして樹脂中の残存ガス量を分析した。また、ベント2のベントアップの有無を観察した。その結果を表2に示す。
(比較例3)
押出装置及び、押出条件、原料樹脂及び、イミド化剤は、前項で説明した通り。ベント口は2個設置し、ベント1の圧力はゲージ圧力で0MPa(大気圧)とした。また、ベント2の圧力をゲージ圧力で−0.09MPaになるように真空度を調整した。その条件下で反応が安定した後、吐出樹脂をサンプリングして樹脂中の残存ガス量を分析した。また、ベント1、2のベントアップの有無を観察した。その結果を表2に示す。
押出装置及び、押出条件、原料樹脂及び、イミド化剤は、前項で説明した通り。ベント口は2個設置し、ベント1の圧力はゲージ圧力で0MPa(大気圧)とした。また、ベント2の圧力をゲージ圧力で−0.09MPaになるように真空度を調整した。その条件下で反応が安定した後、吐出樹脂をサンプリングして樹脂中の残存ガス量を分析した。また、ベント1、2のベントアップの有無を観察した。その結果を表2に示す。
(比較例の結果)
表2に示すように、何れもベントアップが生じた。また、ベント2のみ(1個だけ)の場合、吐出樹脂中のメタノールやトリメチルアミンの残存ガス量が多くなり、好ましくはなかった。
表2に示すように、何れもベントアップが生じた。また、ベント2のみ(1個だけ)の場合、吐出樹脂中のメタノールやトリメチルアミンの残存ガス量が多くなり、好ましくはなかった。
1 押出機
2 ベント1
3 ベント2
4 バルブ
5 ベント1の圧力計
6 ベント2の圧力計
7 液添加口
8 定重量フィーダ
9 添加ポンプ
10 真空ポンプ
2 ベント1
3 ベント2
4 バルブ
5 ベント1の圧力計
6 ベント2の圧力計
7 液添加口
8 定重量フィーダ
9 添加ポンプ
10 真空ポンプ
Claims (6)
- 投入原料を100部としたときに副生成物を40部以上生じる樹脂系を押出す際に、ベント口を2以上有し、その内の1以上のベント口の圧力はゲージ圧力で0.1MPa以上、0.2MPa以下に制御し、さらに他の1以上のベント口の圧力をゲージ圧力で−0.09MPa以下に制御することを特徴とする押出方法。
- 二軸押出機を用いることを特徴とする請求項1記載の押出方法。
- 二軸同方向噛合型押出機を用いることを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の押出方法。
- イミド化反応に用いることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の押出方法。
- 前記イミド化反応が、アクリル樹脂あるいは、アクリルとスチレンの共重合樹脂をイミド化剤で処理する反応であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の押出方法。
- 前記イミド化反応が、PMMA樹脂あるいは、MS樹脂をイミド化剤で処理する反応であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の押出方法。
Priority Applications (3)
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---|---|---|---|
JP2005121731A JP2006297728A (ja) | 2005-04-19 | 2005-04-19 | ベント口の圧力を制御した押出方法 |
PCT/JP2006/303550 WO2006095588A1 (ja) | 2005-03-09 | 2006-02-27 | イミド樹脂およびこれを用いる光学用樹脂組成物 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011051349A (ja) * | 2007-05-01 | 2011-03-17 | Agri Future Joetsu Co Ltd | 高分子複合材料の製造装置及びその製造方法 |
US20170001416A1 (en) * | 2014-03-31 | 2017-01-05 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Intermediate film for laminated glass, method for manufacturing intermediate film for laminated glass, and laminated glass |
-
2005
- 2005-04-19 JP JP2005121731A patent/JP2006297728A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011051349A (ja) * | 2007-05-01 | 2011-03-17 | Agri Future Joetsu Co Ltd | 高分子複合材料の製造装置及びその製造方法 |
US20170001416A1 (en) * | 2014-03-31 | 2017-01-05 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Intermediate film for laminated glass, method for manufacturing intermediate film for laminated glass, and laminated glass |
US11014339B2 (en) * | 2014-03-31 | 2021-05-25 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Intermediate film for laminated glass, method for manufacturing intermediate film for laminated glass, and laminated glass |
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