JP2006290812A - 鎮痛製剤 - Google Patents

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Tetsuo Furuno
哲生 古野
Masaru Kawai
優 河合
Tsutomu Miura
力 三浦
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【課題】 鎮痛効果が著しく増強された新規の鎮痛製剤を提供すること。
【解決手段】 本発明は、(A)プロピオン酸誘導体鎮痛剤と、(B)グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種とを含有する鎮痛製剤を提供する。好ましくは、本発明の鎮痛製剤は、(A)プロピオン酸誘導体鎮痛剤1重量部に対して、(B)グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種を0.1〜3.3重量部含有する。さらに好ましくは、本発明の鎮痛製剤は、(B)グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種を1〜50mg/kg体重/1日量含有する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、鎮痛効果が著しく増強された製剤に関し、より詳細には、プロピオン酸誘導体鎮痛剤と、グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種とを含有することを特徴とする鎮痛製剤に関する。
現在、多くの非ステロイド性鎮痛剤(NSAIDs)が知られている。プロピオン酸誘導体鎮痛剤は、効果の高い有用なNSAIDsの一種として知られ、現在広く使用されている。プロピオン酸誘導体鎮痛剤には、イブプロフェン、ナプロキセン、フルルビプロフェンなどの多数の薬物が含まれ、また現在でもさらなる有用なプロピオン酸誘導体の研究開発が試みられている。プロピオン酸誘導体鎮痛剤に含まれるこれらの薬物は、その効力の程度には差があるものの、作用機序は共通し、すべてシクロオキシゲナーゼ(COX)の効果的な阻害薬として薬理作用をもたらすことが知られている。
イブプロフェンは、プロピオン酸誘導体鎮痛剤の中でも一般に使用されるようになった最初の薬物であり、優れた鎮痛効果を有することから、プロピオン酸誘導体鎮痛剤の代表として現在でも広く用いられている。従来から、このイブプロフェンの薬効をさらに増強させるために他の薬物と組合わせる試みがなされており、例えば、イブプロフェンとカフェインとの組合せ(特許文献1)、又はイブプロフェンとアミノ酢酸との組合せ(特許文献2)により解熱鎮痛効果が高められることが実証されている。
一方、変形性関節症などの関節痛の治療には、グルコサミンやコンドロイチン硫酸などが広く用いられている(非特許文献1)。変形性関節症では、関節軟骨に変性・変形が生じて関節痛が引き起こされることが知られている。グルコサミンは関節軟骨の主要成分であり、そのため従来より、変性・変形した関節軟骨の再生のために栄養補助的な効果または軟骨産生亢進効果を期待して、外部からグルコサミンまたはその塩などを補充する治療が一般に行われている。
しかし上述のようなグルコサミンの投与による関節痛治療の効果は、変性・変形した関節軟骨の再生を介してもたらされるものであり、従ってその作用は緩やかに効いてくるという傾向をもつ。最終的に関節軟骨の再生・関節痛の軽減または消散という目標を達するためには、個人差はあるものの長期的な服用(約4〜8週間以上)を要するものであった。またこれまで、関節痛以外の痛みに対するグルコサミンの効果は知られていない。
さらにこれまで、グルコサミンとプロピオン酸誘導体鎮痛剤とを組合わせて使用した場合に、グルコサミンが鎮痛効果に対していかなる影響を及ぼすのかについては全く知られていない。そして、両者の組合せが関節痛に対して短期的に用いられ得ることも全く検討されていない。またこれまで、グルコサミンとプロピオン酸誘導体鎮痛剤との組合せによる関節痛その他の痛みへの影響についても全く知られていない。
Vajaradul Y.、Clinical Therapeutics 3(5), 336-343, 1981 特公平1−24131号公報 特許第2894955号公報
本発明は、鎮痛効果が著しく増強された新規の鎮痛製剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、プロピオン酸誘導体鎮痛剤と、グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種とを組合わせて用いることにより、鎮痛効果が相乗効果的に著しく高められることを見出し、本発明を完成するに至った。
従って、本発明は以下を提供する。
(1)(A)プロピオン酸誘導体鎮痛剤と、(B)グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種とを含有する鎮痛製剤。
(2)(A)プロピオン酸誘導体鎮痛剤1重量部に対して、(B)グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種を0.1〜3.3重量部含有する、項目(1)に記載の鎮痛製剤。
(3)(B)グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種を1〜50mg/kg体重/1日量含有する、項目(1)または(2)に記載の鎮痛製剤。
(4)プロピオン酸誘導体鎮痛剤が、イブプロフェン、ケトプロフェン、プラノプロフェン、フェノプロフェン、アルミノプロフェン、チアプロフェン酸、ロキソプロフェン、フルルビプロフェン、ナプロキセン、フェンブフェン、カルプロフェン、ピルプロフェン、インドブフェン、またはそれらの塩から選択される少なくとも一種である、項目(1)〜(3)のいずれかに記載の鎮痛製剤。
(5)さらに(C)コンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩あるいはグリシンまたはグリシルグリシンから選択される少なくとも一種を含有する、項目(1)〜(4)のいずれかに記載の鎮痛製剤。
(6)(A)プロピオン酸誘導体鎮痛剤と(B)グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種とを合算した量を1重量部とした場合に、(C)コンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩あるいはグリシンまたはグリシルグリシンから選択される少なくとも一種を0.03〜2重量部含有する、項目(1)〜(5)のいずれかに記載の鎮痛製剤。
(7)(C)コンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩あるいはグリシンまたはグリシルグリシンから選択される少なくとも一種を1〜50mg/kg体重/1日量含有する、項目(1)〜(6)のいずれかに記載の鎮痛製剤。
(8)内服用製剤である、項目(1)〜(7)のいずれかに記載の鎮痛製剤。
(9)鎮痛効果を増強させるために、(A)プロピオン酸誘導体鎮痛剤と、(B)グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種とを組合わせることを特徴とする、鎮痛効果の増強された製剤の製造方法。
本発明により、プロピオン酸誘導体鎮痛剤が本来有する鎮痛効果が著しく増強された新規の鎮痛製剤が提供される。本発明によれば、同一の鎮痛効果を得るために必要なプロピオン酸誘導体鎮痛剤の量が、グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種と組合わせることにより低減できるという有利な効果ももたらされる。
以下、本発明を詳細に説明する。本明細書の全体にわたって、単数形の表現は、特に他に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。また、本明細書中において使用される用語は、特に他に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられていることが理解されるべきである。
本発明に用いられる「プロピオン酸誘導体鎮痛剤」とは、鎮痛効果を有する薬物であり且つアリルプロピオン酸基を有する薬物を意味し、例えば、イブプロフェン、ケトプロフェン、プラノプロフェン、フェノプロフェン、アルミノプロフェン、チアプロフェン酸、ロキソプロフェン、フルルビプロフェン、ナプロキセン、フェンブフェン、カルプロフェン、ピルプロフェン、インドブフェン、またはこれらの塩(例えば、フェノプロフェンカルシウム、ロキソプロフェンナトリウムなど)などがこの用語に含まれる。好ましくは、プロピオン酸誘導体鎮痛剤は、イブプロフェン、ケトプロフェン、プラノプロフェン、アルミノプロフェンであり、特に好ましくはイブプロフェンである。
本発明の鎮痛製剤には、上述のようなプロピオン酸誘導体鎮痛剤から1種類のみが用いられても良いし、2種類以上が組み合わせて用いられても良い。
本発明の製剤の製剤処方で用いられるプロピオン酸誘導体鎮痛剤の量は、本発明の効果を奏し得る限り特に制限はなく、また適用される被験体の年齢や状態などの種々の要因により適宜変動され得るが、好ましくは約1〜約20mg/kg体重/1日量(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20mg/kg体重/1日量)となるように製剤処方される。
上記の量を含むように製剤処方する際の本発明の製剤中のプロピオン酸誘導体鎮痛剤の配合率を例示すると、例えば、約0.01〜約50重量%、好ましくは約0.1〜約40重量%、より好ましくは約1〜30重量%(例えば、1、5、10、15、20、25、30重量%)となり得る。
本発明に用いられる「グルコサミン」とは、2−アミノ−2−デオキシグルコースまたはキトサミンとも呼ばれる代表的なアミノ糖であり、D体、L体またはDL体のいずれでもあり得る。
本発明に用いられる「グルコサミンの誘導体」は、グルコサミンの水酸基またはアミノ基を、アルキル基またはアシル基などで置換した任意の誘導体であり得る。例えば、グルコサミンの誘導体としては、グルコサミンのアミノ基をメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、アセチル基、ベンゾイル基で置換した誘導体、好ましくはグルコサミンのアミノ基をメチル基、エチル基、アセチル基で置換した誘導体である。特に好ましくは、N−アセチルグルコサミンである。
本発明に用いられる「グルコサミンまたはその誘導体の塩」は、グルコサミンまたはその誘導体の薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容される任意の塩であり得る。薬理学的又は生理学的に許容される塩としては、例えば、有機酸塩[例えば、モノカルボン酸塩(酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、酪酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩など)、多価カルボン酸塩(フマル酸塩、マレイン酸塩など)、オキシカルボン酸塩(乳酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、マロン酸塩など)、有機スルホン酸塩(メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、トシル酸塩など)など]、無機酸塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩など)、有機塩基との塩、無機塩基との塩[例えば、アンモニウム塩;アルカリ金属(ナトリウム、カリウムなど)、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウムなど)、アルミニウムなどの金属との塩など]などが例示できる。好ましくは、塩酸グルコサミン、硫酸グルコサミンである。特に好ましくは塩酸グルコサミンである。
グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩には、天然物から精製して得られるグルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩のみならず合成品をも利用することができ、市販のグルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩もまた利用され得る。
これらのグルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩は、1種類のみが用いられても良いし、2種類以上が組み合わせて用いられても良い。
本発明の製剤の製剤処方で用いられるグルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩の量は、本発明の効果を奏し得る限り特に制限はなく、また適用される被験体の年齢や状態などの種々の要因により適宜変動され得るが、好ましくは約1〜約50mg/kg体重/1日量、より好ましくは約4〜約45mg/kg体重/1日量(例えば、5、10、15、20、25、30、35、40mg/kg体重/1日量など)となるように製剤処方される。
上記の量を含むように製剤処方する際の本発明の製剤中におけるグルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩の配合率を例示すると、例えば、約0.01〜約50重量%、好ましくは約0.1〜約40重量%、より好ましくは約1〜約30重量%(例えば、1、5、10、15、20、25、28、30重量%)となり得る。
本発明の製剤におけるプロピオン酸誘導体鎮痛剤とグルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩との配合比は、本発明の効果を奏し得る限り特に制限はないが、好ましくは、プロピオン酸誘導体鎮痛剤1重量部に対して、好ましくはグルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩が約0.1〜約3.3重量部、より好ましくは約0.15〜約3重量部、さらに好ましくは約0.2〜約2.2重量部(例えば、0.2、0.5、0.7、0.9、1.1、2、2.2重量部など)である。
本発明の製剤はさらに、コンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩を含有し得る。
本発明に用いられ得る「コンドロイチン硫酸」とは、コンドロイチンと同じくGalNAcとGlcUAとの縮合体から構成されるグリコサミノグリカンの一種であって、その構造の一部が硫酸基により置換されているものをいう。例えば、コンドロイチン硫酸は、コンドロイチン硫酸A(コンドロイチン4−硫酸)、コンドロイチン硫酸B(デルマタン硫酸)、またはコンドロイチン硫酸C(コンドロイチン6−硫酸)、コンドロイチン硫酸D、コンドロイチン硫酸E、コンドロイチン硫酸Kなどのコンドロイチン硫酸(硫酸化コンドロイチン)などであり得る。
本発明に用いられ得る「コンドロイチンまたはコンドロイチン硫酸の塩」は、コンドロイチンまたはコンドロイチン硫酸の薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容される任意の塩であり得る。薬理学的又は生理学的に許容できる塩としては、例えば、有機酸塩、無機酸塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩など)、有機塩基との塩(例えば、メチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、ピペラジン、ピロリジン、トリピリジン、ピコリンなどの有機アミンとの塩など)、無機塩基との塩[例えば、アンモニウム塩;アルカリ金属(ナトリウム、カリウムなど)、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウムなど)、アルミニウムなどの金属との塩など]などが例示できる。好ましくは、コンドロイチン硫酸の金属塩であり、より好ましくはコンドロイチン硫酸ナトリウムである。
コンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩には、動物の軟骨(例えば、サメ軟骨)又はコラーゲンなどの天然物から精製して得られるコンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩を利用することができ、また合成品も利用することができる。さらに市販品をも利用することもできる。また精製したコンドロイチンだけでなく、コンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩を含有する動物の軟骨粉末やエキス・抽出物として使用することもできる。しかし精製したコンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩が安全性及び吸収性の面からより好ましい。
これらのコンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩は、1種類のみが用いられても良いし、2種類以上が組み合わせて用いられても良い。
本発明の製剤にコンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩を配合する場合、その製剤処方で用いられるコンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩の量は、本発明の効果を奏し得る限り特に制限はなく、また適用される被験体の年齢や状態などの種々の要因により適宜変動され得るが、好ましくは約1〜約50mg/kg体重/1日量、より好ましくは約2〜約30mg/kg体重/1日量、さらに好ましくは約3〜約15mg/kg体重/1日量(例えば、約3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15mg/kg体重/1日量)となるように製剤処方される。
本発明の製剤にコンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩を配合する場合、上記の量を含むように製剤処方する際の本発明の製剤中におけるコンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩の配合率を例示すると、例えば、約0.01〜約50重量%、好ましくは約0.1〜約40重量%、より好ましくは約1〜約30重量%(例えば、1、5、10、15、20、22、25、30重量%)となり得る。
本発明の製剤におけるプロピオン酸誘導体鎮痛剤と、グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩と、コンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩との配合比は、本発明の効果を奏し得る限り特に制限はないが、好ましくは、プロピオン酸誘導体鎮痛剤とグルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種とを合算した量を1重量部とした場合に、コンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩から選択される少なくとも一種が、約0.03〜約2重量部、より好ましくは約0.1〜約1重量部、さらに好ましくは約0.2〜約0.5重量部(例えば、0.2、0.3、0.4、0.5重量部)である。
本発明の製剤はさらに、グリシンまたはグリシルグリシンを含有し得る。
グリシンまたはグリシルグリシンには、天然物から精製して得られるグリシンまたはグリシルグリシンのみならず合成品をも利用することができ、市販のグリシンまたはグリシルグリシンもまた利用され得る。
グリシンまたはグリシルグリシンは、1種類のみが用いられても良いし、2種類が組み合わせて用いられても良い。
本発明の製剤にグリシンまたはグリシルグリシンを配合する場合、その製剤処方で用いられるグリシンまたはグリシルグリシンの量は、本発明の効果を奏し得る限り特に制限はなく、また適用される被験体の年齢や状態などの種々の要因により適宜変動され得るが、好ましくは約1〜約50mg/kg体重/1日量、より好ましくは約2〜約30mg/kg体重/1日量、さらに好ましくは約3〜約15mg/kg体重/1日量(例えば、約3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15mg/kg体重/1日量)となるように製剤処方される。
本発明の製剤にグリシンまたはグリシルグリシンを配合する場合、上記の量を含むように製剤処方する際の本発明の製剤中におけるグリシンまたはグリシルグリシンの配合率を例示すると、例えば、約0.01〜約50重量%、好ましくは約0.1〜約40重量%、さらに好ましくは約1〜30重量%(例えば、1、5、10、15、20、25、30重量%)となり得る。
本発明の製剤にグリシンまたはグリシルグリシンを配合する場合、プロピオン酸誘導体鎮痛剤と、グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩と、グリシンまたはグリシルグリシンとの配合比は、本発明の効果を奏し得る限り特に制限はないが、好ましくは、プロピオン酸誘導体鎮痛剤とグルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種とを合算した量を1重量部とした場合に、グリシンまたはグリシルグリシンから選択される少なくとも一種が、約0.03〜約2重量部、より好ましくは約0.1〜約1重量部である。さらに好ましくは約0.2〜約0.6重量部(例えば、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6重量部)である。
本発明の製剤はまた、コンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩から選択される少なくとも一種と、グリシンまたはグリシルグリシンから選択される少なくとも一種との両方を含有してもよい。
本発明の製剤にコンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩から選択される少なくとも一種と、グリシンまたはグリシルグリシンから選択される少なくとも一種との両方を配合する場合、その製剤処方で用いられるそれらの量は、本発明の効果を奏し得る限り特に制限はなく、また適用される被験体の年齢や状態などの種々の要因により適宜変動され得るが、好ましくは、コンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩から選択される少なくとも一種の量と、グリシンまたはグリシルグリシンから選択される少なくとも一種の量とを合算した量が、約1〜約50mg/kg体重/1日量、より好ましくは約2〜約30mg/kg体重/1日量、さらに好ましくは約3〜約15mg/kg体重/1日量(例えば、約3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15mg/kg体重/1日量)となるように製剤処方される。
本発明の製剤にコンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩から選択される少なくとも一種と、グリシンまたはグリシルグリシンから選択される少なくとも一種との両方を配合する場合において、上記の量を含むように製剤処方する際の本発明の製剤中における両成分の配合率を例示すると、コンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩から選択される少なくとも一種の配合率と、グリシンまたはグリシルグリシンから選択される少なくとも一種の配合率とを合算した配合率が、例えば、約0.01〜約50重量%、好ましくは約0.1〜約40重量%、さらに好ましくは約1〜30重量%(例えば、1、5、10、15、20、25、30重量%)となり得る。
本発明の製剤にコンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩から選択される少なくとも一種と、グリシンまたはグリシルグリシンから選択される少なくとも一種との両方を配合する場合、プロピオン酸誘導体鎮痛剤と、グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩と、コンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩から選択される少なくとも一種と、グリシンまたはグリシルグリシンから選択される少なくとも一種との配合比は、本発明の効果を奏し得る限り特に制限はないが、好ましくは、プロピオン酸誘導体鎮痛剤とグルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種とを合算した量を1重量部とした場合に、コンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩から選択される少なくとも一種とグリシンまたはグリシルグリシンから選択される少なくとも一種とを合算した量が、約0.03〜約2重量部、より好ましくは約0.1〜約1重量部である。さらに好ましくは約0.2〜約0.6重量部(例えば、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6重量部)である。
本発明の製剤は、必要に応じてさらなる種々の薬効成分を含み得るか、またはそれらと組み合わせて使用され得る。このような成分の種類や量は特に制限されず、例えば、さらなる解熱鎮痛成分、抗炎症成分、鎮静催眠薬成分、抗ヒスタミン薬成分、抗アレルギー薬成分、鎮咳薬成分、気管支拡張薬成分または交感神経興奮薬成分、副交感神経遮断成分、中枢神経興奮成分、去痰薬成分、制酸剤成分、生薬成分、アミノ酸、無機塩類、カフェイン類、ビタミン類などが例示できる。本発明において好適なさらなる成分としては例えば、次のような成分が例示できる。
解熱鎮痛成分:例えば、サリチル酸誘導体(アスピリン、アスピリンアルミニウム、エテンザミド、サザピリン、サリチルアミド、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸メチル、サリチル酸フェニルなど)、アセトアミノフェン、イソプロピルアンチピリン、フェニルブタゾン、インドメタシン、メフェナム酸、フェナセチン、ジクロフェナクナトリウム、ラクチルフェネチジンなど。
抗炎症成分:例えば、インドメタシン、ジクロフェナク、ピロキシカム、イプシロン−アミノカプロン酸、ベルベリン、グリチルリチン酸、リゾチーム、アラントイン、アズレン、ブロメライン、セラペプターゼ、セミアルカリプロティナーゼおよび薬理学的に許容される塩(例えば、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、ジクロフェナクナトリウム、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸アンモニウム、塩化リゾチームなど)など。
鎮静催眠薬成分:例えば、ブロムワレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素など。
抗ヒスタミン薬成分:例えば、クロルフェニラミン、クレマスチン、ジフェンヒドラミン、イプロヘプチン、イソチペンジル、ジフェテロール、ジフェニルピラリン、トリプロリジン、トリペレナミン、トンジルアミン、プロメタジン、メトジラジン、カルビノキサミン、アリメマジン、プロメタジン、メブヒドロリン、フェネタジン、ケトチフェン、アゼラスチン、オキサトミド、メキタジン、テルフェナジン、エピナスチン、アステミゾール、エバスチン、セチリジン、レボカバスチン、オロパタジンおよびそれらの薬理学的に許容される塩(例えば、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、フマル酸ケトチフェン、フマル酸クレマスチン、塩酸アゼラスチン、塩酸レボカバスチンなど)など。
抗アレルギー薬成分:例えば、クロモグリク酸、トラニラスト、アンレキサノクス、イブジラスト、ペミロラスト、タザノラストおよびそれらの薬理学的に許容される塩(例えば、クロモグリク酸ナトリウムなど)など。
鎮咳薬成分:アクロラミド、クロペラスチン、ペントキシベリン(カルベタペンタン)、チペピジン、ジブナート、デキストロメトルファン、コデイン、ジヒドロコデイン、ノスカピンおよびそれらの薬理学的に許容される塩(例えば、塩酸クロペラスチン、ヒベンズ酸チペピジン、臭化水素酸デキストロメトルファン、リン酸コデイン、リン酸ジヒドロコデイン、塩酸ノスカピンなど)など。
気管支拡張薬成分または交感神経興奮薬成分:エフェドリン、メチルエフェドリン、プソイドエフェドリン(シュードエフェドリン)、およびそれらの薬理学的に許容される塩(例えば、塩酸エフェドリン、塩酸メチルエフェドリン、塩酸プソイドエフェドリン(塩酸シュードエフェドリン)など)など。
副交感神経遮断成分:ダツラエキス、ベラドンナ(総)アルカロイド、ベラドンナエキス、ヨウ化イソプロパミド、ロートエキスなどが例示でき、ダツラエキス、ベラドンナ(総)アルカロイド、ヨウ化イソプロパミドなど。
中枢神経興奮成分:テオフィリン、テオブロミン、ジプロフィリン、プロキシフィリン、ペントキシフィリンまたはその塩や、安息香酸ナトリウムカフェインなど。
去痰薬成分:グアヤコールスルホン酸ナトリウム、グアイフェネシンなど。
制酸剤成分:乾燥水酸化アルミニウムゲル、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ヒドロタルサイト、水酸化アルミナマグネシウム、水酸化アルミニウムゲル、水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウムの共沈生成物、水酸化アルミニウム・炭酸マグネシウム混合乾燥ゲル、水酸化アルミニウム・炭酸カルシウム・炭酸マグネシウムの共沈生成物、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、水酸化マグネシウム・硫酸アルミニウムカリウムの共沈生成物などのマグネシウム系制酸剤、無水リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシウム、沈降炭酸カルシウム、乳酸カルシウムおよび水酸化カルシウムなどのカルシウム系制酸剤、炭酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等のナトリウム系制酸剤、ポリアミノメチレン樹脂等の陰イオン交換樹脂、ファモチジン、ラニチジンおよびシメチジン等のH2受容体拮抗薬、プロトンポンプ阻害薬、その他、胃ムチン、烏賊骨、石決明、牡蠣、ロートエキスなど。
生薬成分:例えば、加工大蒜、ニンジン、ヨクイニン、カミツレ、ケイヒ、葛根湯、マオウ、ナンテンジツ、オウヒ、オンジ、カンゾウ、キョウニン、シャゼンジ、シャゼンソウ、セキサン、セネガ、トコン、バイモ、アセンヤク、ウイキョウ、オウゴン、カロニン、ケイヒ、ゴオウ、ゴミン、サイシン、シオン、ジャコウ、シャジン、ショウキョウ、ソウハクヒ、ソヨウ、チクセツニンジン、チンピ、ニンジン、バクモンドウ、ハンゲなど。
アミノ酸:例えば、ロイシン、イソロイシン、バリン、メチオニン、トレオニン、アラニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、アスパラギン、アスパラギン酸、セリン、グルタミン、グルタミン酸、プロリン、チロシン、システイン、ヒスチジン、オルニチン、ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン、アミノエチルスルホン酸、並びにそれらの薬学上許容される塩(アスパラギン酸カリウム・マグネシウム等量混合物、塩酸システインなど)など。
無機塩類:例えば、グリセロリン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシウムなど。
カフェイン類:例えば、カフェイン、無水カフェイン、テオフィリン、オクストリフィリン、ダイフィリン、ジイソブチルアミノベンゾイルオキシプロピルテオフィリン、テオブロミン、ジプロフィリン、プロキシフィリン、ペントキシフィリンなど。
ビタミン類:ビタミンA類としては、例えば、レチナール、レチノール、レチノイン酸、カロチン、デヒドロレチナール、リコピンおよびその薬理学的に許容される塩(例えば、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールなど)など、ビタミンB類としては、例えば、チアミン、チアミンジスルフィド、ジセチアミン、オクトチアミン、シコチアミン、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、プロスルチアミン、ベンフォチアミン、フルスルチアミン、リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチド、ピリドキシン、ピリドキサール、ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミン、メチルコバラミン、デオキシアデノコバラミン、葉酸、テトラヒドロ葉酸、ジヒドロ葉酸、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチニックアルコール、パントテン酸、パンテノール、ビオチン、コリン、イノシトールまたはその薬理学的に許容されるこれらの塩(例えば、塩酸チアミン、硝酸チアミン、塩酸ジセチアミン、塩酸フルスルチアミン、酪酸リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリウム、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、塩酸ピリドキシン、リン酸ピリドキサール、リン酸ピリドキサールカルシウム、塩酸ヒドロキソコバラミン、酢酸ヒドロキソコバラミン、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウムなど)など、ビタミンC類としては、例えば、アスコルビン酸、エリソルビン酸、その誘導体またはその薬理学的に許容される塩(例えば、アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸ナトリウムなど)など、ビタミンD類としては、例えば、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロタキステロールおよびその薬理学的に許容される塩など)など、ビタミンE類としては、例えば、トコフェロールおよびその誘導体、ユビキノン誘導体およびその薬理学的に許容される塩(酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、コハク酸トコフェロール、コハク酸トコフェロールカルシウムなど)など、その他のビタミン類としては、例えば、ヘスペリジン、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロチン酸、ルチン、エリオシトリンおよびその薬理学的に許容される塩(塩化カルニチンなど)など。
本明細書中において「製剤」とは、例えば、医薬品、医薬部外品、食品などに幅広く利用することができる任意の製剤(例えば、医薬製剤、医薬部外品製剤、または特定保健用食品、栄養機能食品、老人用食品、特別用途食品、機能性食品、健康補助食品(サプリメント)、もしくは製菓錠剤などのような食品用製剤など)であり得る。好ましくは、本発明の製剤は医薬製剤である。
さらに本発明の製剤の用途は特に制限されず、例えば、内服用、外用、または注射用などであり得る。しかし好ましくは、本発明の製剤は内服用製剤である。
本発明の製剤の剤形は特に制限されず、通常使用され得る任意の剤形をとることができる。本発明の製剤は通常、固形剤、半固形剤または液剤であり、好ましくは固形剤または液剤であり、より好ましくは固形剤である。さらに好ましくは、本発明の製剤は、錠剤(素錠、糖衣錠、口腔内速崩壊錠、咀嚼可能錠、発泡錠、トローチ剤、ドロップ剤、フィルムコーティング錠などを含む)、丸剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、ドライシロップ剤、液剤(ドリンク剤、油性溶液剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤を含む)であり、より好ましくは錠剤、顆粒剤、細粒剤である。
本発明の製剤は、本発明の効果および製剤安定性などを損なわない限り上記成分の他に、用途あるいは剤形などに応じて、医薬品、医薬部外品、食品に通常使用され得る任意の成分を適宜配合しても良い。配合できる成分としては、特に制限されないが、例えば、担体成分または添加剤などが挙げられ、固形製剤における担体成分または添加剤としては、例えば、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、抗酸化剤、コーティング剤、着色剤、矯味剤、界面活性剤、可塑剤、甘味剤、着香剤の他、崩壊補助剤、発泡剤、吸着剤、防腐剤、湿潤剤、帯電防止剤などが例示できる。また、液剤における担体成分または添加剤としては、例えば、溶剤、pH調整剤、清涼化剤、懸濁化剤、消泡剤、粘稠剤、溶解補助剤、前記界面活性剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤、着香剤の他、防腐・抗菌剤、キレート剤、可溶化剤又は溶解補助剤、安定化剤、流動化剤、乳化剤、増粘剤、緩衝剤、等張化剤、分散剤などが例示できる。以下に任意に配合できる成分を具体的に例示するが、これらの成分に限定されるものではない。
賦形剤:D−ソルビトール、D−マンニトール、キシリトールなどの糖アルコール、ブドウ糖、白糖、乳糖、果糖などの糖類、結晶セルロース、カルメロースナトリウム、リン酸水素カルシウム、コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、デキストリン、βーシクロデキストリン、軽質無水ケイ酸、酸化チタン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、タルク、カオリンなど。
崩壊剤:低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルスターチ、部分アルファー化デンプンなど。
結合剤:メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、アクリル酸系高分子、ゼラチン、アラビアゴム、プルラン、アルファー化デンプン、カンテン、トラガント、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステルなど。
滑沢剤:ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸ポリオキシル、セタノール、タルク、硬化油、ショ糖脂肪酸エステル、ジメチルポリシロキサン、ミツロウ、サラシミツロウなど)
抗酸化剤:ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、没食子酸プロピル、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、トコフェロール、クエン酸など。
コーティング剤:ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、カルボキシメチルエチルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、アミノアルキルメタアクリレートコポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、メタアクリル酸コポリマー、ポリビニルアセタートジエチルアミノアセテート、セラックなど。
着色剤:食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色102号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用青色1号、食用黄色4号金属レーキ、銅クロロフィンナトリウム、リボフラビン、ウコン抽出液、カロチン液など。
矯味剤:アスパルテーム、アスコルビン酸、ステビア、メントール、カンゾウ粗エキス、単シロップなど。
界面活性剤:ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン、ポリソルベート類、ラウリル硫酸ナトリウム、マクロゴール類、ショ糖脂肪酸エステルなど。
可塑剤:クエン酸トリエチル、ポリエチレングリコール、トリアセチン、セタノールなど。
甘味剤:ショ糖、マンニトール、アスパルテームなどの天然又は合成甘味剤。
着香剤:メントール、カンフル、ボルネオール、シンナムアルデヒドなど。
溶剤:水、エタノール、イソプロパノール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノールなど。
pH調整剤:クエン酸、リンゴ酸、リン酸水素ナトリウム、リン酸二カリウムなど。
清涼化剤:l−メントール、ハッカ水など。
懸濁化剤:カオリン、カルメロースナトリウム、キサンタンガム、メチルセルロース、トラガントなど。
消泡剤:ジメチルポリシロキサン、シリコン消泡剤など。
粘稠剤:キサンタンガム、トラガント、メチルセルロース、デキストリンなど。
溶解補助剤:エタノール、ショ糖脂肪酸エステル、マクロゴールなど。
本発明の製剤は、当該技術分野における慣用の方法をそのまま又は適宜応用して製造することができる。例えば、錠剤であれば、粉末状の活性成分と製薬上許容される担体成分(賦形剤など)とを混合して圧縮成形することにより調製でき、ドロップ剤は型に注入する方法で調製してもよい。さらに、固形製剤のうち顆粒剤などの粉粒剤は、種々の造粒法(押出造粒法、粉砕造粒法、乾式圧密造粒法、流動層造粒法、転動造粒法、高速攪拌造粒法など)により調製してもよく、錠剤は、上記造粒法、打錠法(湿式打錠法、直接打錠法)などを適当に組み合わせて調製できる。さらに、カプセル剤は、慣用の方法により、カプセル(軟質又は硬質カプセル)内に粉粒剤(粉剤、顆粒剤など)を充填することにより調製できる。錠剤は、糖衣コーティングを施し、糖衣錠としてもよい。さらに、錠剤は単層錠であっても、二層錠などの積層錠であってもよい。液剤は、各成分を担体成分である水性媒体(精製水、エタノール含有精製水など)に溶解又は分散させ、必要により濾過又は滅菌処理し、所定の容器に充填し、滅菌処理することにより調製できる。
本発明はまた、鎮痛効果を増強させるために(A)プロピオン酸誘導体鎮痛剤と、(B)グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種とを組合わせることを特徴とする、鎮痛効果の増強された製剤の製造方法を提供する。この本発明の方法は、上記のいずれかの慣用的又はその応用的な製造方法に従って、鎮痛効果を増強させるために(A)プロピオン酸誘導体鎮痛剤と、(B)グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種とを1つの製剤中に含有せしめることによって達成できる。この方法では、(A)プロピオン酸誘導体鎮痛剤と、(B)グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種とを塩形成させたり錯体形成させたりすることなく、それぞれ別個の独立したものを配合して1つの製剤中に含有せしめる。
本発明の鎮痛効果の増強された製剤の製造方法において組合わせられる(A)プロピオン酸誘導体鎮痛剤、および(B)グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種の種類、量、配合率、配合比などは、前述の本発明の製剤で用いられ得るものと同様にすればよい。
本発明の鎮痛効果の増強された製剤の製造方法では、本発明の効果を損なわない限りにおいて、種々の他の成分をさらに組合わせてもよい。このような他の成分としては、前述の本発明の製剤で用いられ得るようなコンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩、あるいはグリシンまたはグリシルグリシン、あるいは他の薬効成分、担体成分または添加剤などと同様のものが用いられ得る。
本発明の鎮痛製剤は、身体的な痛みを軽減または消散することが望まれる任意の場面で使用され得る。例えば、本発明の鎮痛製剤は、関節痛、腰痛、筋肉痛、肩こり痛、骨折痛、打撲痛、ねんざ痛、外傷痛、頭痛、歯痛、抜歯後もしくは術後の疼痛、咽頭痛、耳痛、月経痛、痛風またはその他の種々の症状に伴う痛みを軽減または消散するために使用され得る。好ましくは、本発明の製剤は、頭痛、月経痛、歯痛、または関節痛(例えば、変形性関節痛または慢性関節リウマチなど)を軽減または消散するために用いられる。さらに下記試験例において酢酸ライジング抑制試験(化学発痛物質(酢酸)による痛みの行動(ライジング行動)の抑制を調べる試験)により鎮痛効果を確認できたことから明らかなように、本発明の鎮痛製剤は、炎症等の治癒如何に問わず直接的に痛みに作用して、より詳細にはプロピオン酸誘導体鎮痛剤の薬物動態的な面に影響を及ぼして、鎮痛効果をもたらすと考えられる。従って本発明の製剤は、炎症に因る因らないを問わず身体的痛みを軽減または消散するために使用され得る。炎症に因る身体的痛みとしては、例えば、慢性関節リウマチなどが挙げられる。炎症に因らない身体的痛みとしては、例えば、変形性関節痛などが挙げられる。
本発明の鎮痛製剤は、定期的に連続適用(投与または摂取)して用いられてもよいし、または耐えられない強い痛みを感じた場合に非定期的な応急処置として単回適用(投与または摂取)して用いられてもよい。いずれの用法に因ったとしても、その適用期間に特に制限はないが、例えば関節痛に対して用いる場合には、約14日間以内、より好ましくは約10日間以内、さらに好ましくは約7日間以内、さらに好ましくは約5日間以内、さらに好ましくは約3日間以内、さらに好ましくは2日間以内、さらに好ましくは1日間、さらに好ましくはわずか1回で用いても十分な鎮痛効果を発揮し得る。グルコサミンのみを含む従来の製剤を用いた場合には、わずか14日間では関節痛に対して有意な鎮痛効果が認められないことが多い。本発明の鎮痛製剤では、鎮痛効果が著しく増強されているので、短期間(例えば、14日間以内の期間内)の使用でも十分な効果が期待できる。さらに例えば、頭痛、月経痛、歯痛、腰痛、筋肉痛、肩こり痛、骨折痛、打撲痛、ねんざ痛、外傷痛、抜歯後もしくは術後の疼痛、咽頭痛、耳痛、痛風またはその他の種々の症状に伴う痛みなどに対して用いる場合には、約3日間以内、より好ましくは2日間以内、さらに好ましくは1日間、さらに好ましくはわずか1回で用いても十分な鎮痛効果を発揮し得る。さらに本発明の製剤は、その剤形や適用の必要性などに応じて、1日あたり1回から複数回(例えば、2回、3回など)に分けて適用され得る。例えば、頓服薬として用いる場合、1日のうち朝と晩に強い痛みを感じたときにはそれらの各時点で適用され得る。本発明の製剤は常法に従い、任意の手段により適用され得るが、好ましくは経口適用される。特定の実施態様では、本発明の鎮痛製剤は、上述のような投与方法で用いる旨の表示を付した鎮痛製剤として提供され得る。または本発明の鎮痛製剤は、上述のような投与方法で用いる旨の表示を付した鎮痛製剤キットとしても提供され得る。
以下に、試験例および実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの試験例および実施例によって限定されるものではない。
試験例1:
イブプロフェンと塩酸グルコサミンとを用いた、酢酸ライジング抑制試験(鎮痛作用)
一晩絶食させた6週齢のICR系雄性マウス(体重約30g、SPF、日本エスエルシー株式会社製)を1群5匹として6群に分け、3%アラビアゴム水溶液に懸濁した被験薬〔(1)イブプロフェン20mg/kg体重単独(IBP20)、(2)イブプロフェン20mg/kg体重と塩酸グルコサミン4.4mg/kg体重(IBP20+GSM4.4)、(3)イブプロフェン20mg/kg体重と塩酸グルコサミン14.8mg/kg体重(IBP20+GSM14.8)、(4)イブプロフェン20mg/kg体重と塩酸グルコサミン44.4mg/kg体重(IBP20+GSM44.4)、又は(5)塩酸グルコサミン44.4mg/kg体重単独(GSM44.4)〕を強制経口投与した(被験薬群(1)〜(5))。その30分後に、0.6%酢酸水溶液を腹腔内投与し、その5分後から15分間のライジング発生回数を計測した。一方、対照群のマウスには3%アラビアゴム水溶液のみを投与し、被験薬群と同様にして酢酸腹腔内投与後のライジング発生回数を計測した。被験薬群および対照群のライジング数から、以下の式に従ってライジング数の抑制率を算出した。
抑制率(%)=(対照群の平均ライジング数−各被験薬群の平均ライジング数)×100/対照群の平均ライジング数。
この結果を、下記の表1に示す。
Figure 2006290812
表1から明らかなように、塩酸グルコサミンを単独で投与した群(GSM44.4)では、44.4mg/kg体重と多量に投与してもライジング抑制率は極めて低かった。さらに、イブプロフェンと塩酸グルコサミンとを組合わせて投与した群(IBP20+GSM4.4、IBP20+GSM14.8、およびIBP20+GSM44.4)では、イブプロフェンまたは塩酸グルコサミンをそれぞれ単独で投与した群(IBP20またはGSM44.4)に比べ、ライジング抑制率の上昇において著しい相乗効果が認められた。この結果から、イブプロフェンと塩酸グルコサミンとを組合わせることにより、鎮痛効果が著しく増強されることが実証された。またこの効果は、単回投与によって奏されており、本発明の製剤が長期連用をせずに効果を奏することが理解される。
試験例2:
イブプロフェンと塩酸グルコサミンとコンドロイチン硫酸ナトリウムとを用いた、酢酸ライジング抑制試験
上記試験例1と同様の酢酸ライジング抑制試験手順により、イブプロフェンと塩酸グルコサミンとコンドロイチン硫酸ナトリウムとの組合せによる鎮痛作用を調べた。本試験例では、被験薬液として3%アラビアゴム水溶液に懸濁した被験薬〔(1)イブプロフェン15mg/kg体重単独(IBP15)、(2)イブプロフェン15mg/kg体重と塩酸グルコサミン16.7mg/kg体重(IBP15+GSM16.7)、(3)イブプロフェン15mg/kg体重と塩酸グルコサミン16.7mg/kg体重とコンドロイチン硫酸ナトリウム13.3mg/kg体重(IBP15+GSM16.7+CS13.3)、又は(4)コンドロイチン硫酸ナトリウム13.3mg/kg体重単独(CS13.3)〕を使用した(被験薬群(1)〜(4))。一方、対照群のマウスには3%アラビアゴム水溶液のみを投与した。試験例1と同様にして、被験薬群および対照群の酢酸腹腔内投与後のライジング発生回数を計測し、その計測値からそれぞれのライジング抑制率を算出した。この結果を下記の表2に示す。
Figure 2006290812
表2から明らかなように、コンドロイチン硫酸ナトリウムを単独で投与した群(CS13.3)では、ライジング抑制率は非常に低かった。さらに、イブプロフェンと塩酸グルコサミンとコンドロイチン硫酸ナトリウムの三成分を組合わせて投与した群(IBP15+GSM16.7+CS13.3)では、イブプロフェンと塩酸グルコサミンの二成分を組合わせて投与した群(IBP15+GSM16.7)に比べ、さらなる顕著なライジング抑制率の上昇が認められた。以上の結果から、イブプロフェンと塩酸グルコサミンにさらにコンドロイチン硫酸ナトリウムを加えることにより、鎮痛効果がさらに著しく増強されることが実証された。
試験例3:
イブプロフェンと塩酸グルコサミンとグリシンとを用いた、酢酸ライジング抑制試験
上記試験例1と同様の酢酸ライジング抑制試験手順により、イブプロフェンと塩酸グルコサミンとグリシンとの組合せによる鎮痛作用を調べた。本試験例では、被験薬液として3%アラビアゴム水溶液に懸濁した被験薬〔(1)イブプロフェン10mg/kg体重単独(IBP10)、(2)イブプロフェン10mg/kg体重と塩酸グルコサミン11.1mg/kg体重(IBP10+GSM11.1)、(3)イブプロフェン10mg/kg体重と塩酸グルコサミン11.1mg/kg体重とグリシン10mg/kg体重(IBP15+GSM11.1+GL10)、又は(4)グリシン10mg/kg体重単独(GL10)〕を使用した(被験薬群(1)〜(4))。一方、対照群のマウスには3%アラビアゴム水溶液のみを投与した。試験例1と同様にして、被験薬群および対照群の酢酸腹腔内投与後のライジング発生回数を計測し、その計測値からそれぞれのライジング抑制率を算出した。この結果を下記の表3に示す。
Figure 2006290812
表3から明らかなように、グリシンを単独で投与した群(GL10)では、ライジング抑制率は非常に低かった。さらに、イブプロフェンと塩酸グルコサミンとグリシンの三成分を組合わせて投与した群(IBP15+GSM11.1+GL10)では、イブプロフェンと塩酸グルコサミンの二成分を組合わせて投与した群(IBP10+GSM11.1)に比べ、さらなる顕著なライジング抑制率の上昇が認められた。以上の結果から、イブプロフェンと塩酸グルコサミンにさらにグリシンを加えることにより、鎮痛効果がさらに著しく増強されることが実証された。
以下に製剤実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限られるものではない。
実施例1(錠剤):
イブプロフェン 150重量部
グリシン 150重量部
ブロムワレリル尿素 200重量部
無水カフェイン 150重量部
コンドロイチン硫酸ナトリウム 100重量部
酸化マグネシウム 120重量部
硝酸チアミン 25重量部
結晶セルロース 330重量部
コーンスターチ 220重量部
塩酸グルコサミン 150重量部
ヒドロキシプロピルセルロース 20重量部
軽質無水ケイ酸 5重量部
ショ糖脂肪酸エステル 30重量部
上記成分を日本薬局方製剤総則「錠剤」に準じて製し、1錠あたり410mgとなるように製して錠剤を得た。なおこの製剤は、成人1日量として4錠を服用する。
実施例2(錠剤):
イブプロフェン 300重量部
結晶セルロース 125重量部
マンニトール 100重量部
塩酸グルコサミン 100重量部
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(LHPC) 120重量部
ステアリン酸マグネシウム 20重量部
上記成分を日本薬局方製剤総則「錠剤」に準じて製し、1錠あたり380mgとなるように製して錠剤を得た。なおこの製剤は、成人1日量として2錠を服用する。
実施例3(コーティング錠):
イブプロフェン 450重量部
コンドロイチン硫酸ナトリウム 200重量部
結晶セルロース 225.6重量部
マンニトール 100重量部
塩酸グルコサミン 100重量部
ヒドロキシプロピルセルロース 18重量部
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 160.8重量部
ステアリン酸マグネシウム 10重量部
香料 0.2重量部
酸化チタン 54.1重量部
タルク 54.1重量部
マクロゴール6000 27.2重量部
上記成分を日本薬局方製剤総則「錠剤」に準じて製し、1錠あたり230mgとなるように製してコーティング剤を得た。なおこの製剤は、成人1日量として6錠を服用する。
実施例4(錠剤):
イブプロフェン 450重量部
コンドロイチン硫酸ナトリウム 400重量部
結晶セルロース 300重量部
コーンスターチ 50重量部
塩酸グルコサミン 100重量部
ヒドロキシプロピルセルロース 25重量部
軽質無水ケイ酸 20重量部
ステアリン酸マグネシウム 10重量部
香料 0.05重量部
上記成分を日本薬局方製剤総則「錠剤」に準じて製し、1錠あたり230mgとなるように製して錠剤を得た。なおこの製剤は、成人1日量として6錠を服用する。
実施例5(錠剤):
イブプロフェン 450重量部
グリシン 150重量部
コンドロイチン硫酸ナトリウム 400重量部
結晶セルロース 206重量部
塩酸グルコサミン 500重量部
ヒドロキシプロピルセルロース 17.3重量部
ステアリン酸マグネシウム 13.7重量部
上記成分を日本薬局方製剤総則「錠剤」に準じて製し、1錠あたり290mgとなるように製して錠剤を得た。なおこの製剤は、成人1日量として6錠を服用する。
実施例6(錠剤):
イブプロフェン 450重量部
グリシン 900重量部
無水カフェイン 250重量部
コンドロイチン硫酸ナトリウム 400重量部
酸化マグネシウム 150重量部
硝酸チアミン 25重量部
コーンスターチ 500重量部
塩酸グルコサミン 900重量部
乳糖 200重量部
ヒドロキシプロピルセルロース 10重量部
香料 0.1重量部
上記成分を日本薬局方製剤総則「錠剤」に準じて製し、1錠あたり630mgとなるように製して錠剤を得た。なおこの製剤は、成人1日量として6錠を服用する。
実施例7(コーティング剤):
イブプロフェン 450重量部
グリシン 500重量部
コンドロイチン硫酸ナトリウム 400重量部
結晶セルロース 206重量部
塩酸グルコサミン 500重量部
ヒドロキシプロピルセルロース 17重量部
ステアリン酸マグネシウム 13重量部
酸化チタン 49.3重量部
タルク 41重量部
大豆レシチン 20.5重量部
ポリビニルアルコール 94.4重量部
上記成分を日本薬局方製剤総則「錠剤」に準じて製し、1錠あたり380mgとなるように製してコーティング剤を得た。なおこの製剤は、成人1日量として6錠を服用する。
実施例8(顆粒剤):
イブプロフェン 450重量部
グリシン 450重量部
カフェイン 100重量部
結晶セルロース 50重量部
マンニトール 200重量部
塩酸グルコサミン 450重量部
LHPC 300重量部
ヒドロキシプロピルセルロース 26.5重量部
上記成分を日本薬局方製剤総則「顆粒剤」に準じて製し、1包あたり1010mgとなるように製して顆粒剤を得た。なおこの製剤は、成人1日量として2包を服用する。
実施例9(散剤):
イブプロフェン 150重量部
ブロムワレリル尿素 150重量部
カフェイン 150重量部
コーンスターチ 200重量部
マンニトール 400重量部
塩酸グルコサミン 500重量部
乳糖 400重量部
軽質無水ケイ酸 5重量部
香料 0.2重量部
上記成分を日本薬局方製剤総則「散剤」に準じて製し、1包あたり330mgとなるように製して散剤を得た。なおこの製剤は、成人1日量として6包を服用する。
実施例10(軟カプセル剤):
イブプロフェン 150重量部
カフェイン 100重量部
コンドロイチン硫酸ナトリウム 100重量部
塩酸グルコサミン 100重量部
軽質無水ケイ酸 5重量部
香料 0.1重量部
中鎖脂肪酸トリグリセライド 400重量部
ポリソルベート80 15重量部
グリセリン脂肪酸エステル 10重量部
サラシミツロウ 10重量部
ゼラチン 450重量部
グリセリン 83重量部
酸化チタン 2.1重量部
上記成分を日本薬局方製剤総則「カプセル剤」に準じて製し、1包あたり160mgとなるように製して軟カプセル剤を得た。なおこの製剤は、成人1日量として6カプセルを服用する。
実施例11(錠剤):
イブプロフェン 450重量部
グリシン 150重量部
ビタミンC 500重量部
ヘスペリジン 150重量部
結晶セルロース 500重量部
塩酸グルコサミン 1000重量部
ヒドロキシプロピルセルロース 15重量部
ステアリン酸マグネシウム 20重量部
上記成分を日本薬局方製剤総則「錠剤」に準じて製し、1錠あたり464.2mgとなるように製して錠剤を得た。なおこの製剤は、成人1日量として6錠を服用する。
実施例12 (錠剤):
イブプロフェン 450重量部
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 500重量部
合成ヒドロタルサイト 500重量部
ケイヒ末 300重量部
ショウキョウ末 300重量部
カンゾウ末 300重量部
結晶セルロース 500重量部
塩酸グルコサミン 100重量部
ヒドロキシプロピルセルロース 15重量部
ステアリン酸マグネシウム 20重量部
上記成分を日本薬局方製剤総則「錠剤」に準じて製し、1錠あたり331.7mgとなるように製して錠剤を得た。なおこの製剤は、成人1日量として9錠を服用する。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示した。しかし本願発明は、添付の特許請求の範囲の記載によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、それらの内容が具体的に本明細書に記載されているのと同様に、その内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。

Claims (9)

  1. (A)プロピオン酸誘導体鎮痛剤と、(B)グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種とを含有する鎮痛製剤。
  2. (A)プロピオン酸誘導体鎮痛剤1重量部に対して、(B)グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種を0.1〜3.3重量部含有する、請求項1に記載の鎮痛製剤。
  3. (B)グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種を1〜50mg/kg体重/1日量含有する、請求項1または2に記載の鎮痛製剤。
  4. プロピオン酸誘導体鎮痛剤が、イブプロフェン、ケトプロフェン、プラノプロフェン、フェノプロフェン、アルミノプロフェン、チアプロフェン酸、ロキソプロフェン、フルルビプロフェン、ナプロキセン、フェンブフェン、カルプロフェン、ピルプロフェン、インドブフェン、またはそれらの塩から選択される少なくとも一種である、請求項1〜3のいずれかに記載の鎮痛製剤。
  5. さらに(C)コンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩あるいはグリシンまたはグリシルグリシンから選択される少なくとも一種を含有する、請求項1〜4のいずれかに記載の鎮痛製剤。
  6. (A)プロピオン酸誘導体鎮痛剤と(B)グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種とを合算した量を1重量部とした場合に、(C)コンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩あるいはグリシンまたはグリシルグリシンから選択される少なくとも一種を0.03〜2重量部含有する、請求項1〜5のいずれかに記載の鎮痛製剤。
  7. (C)コンドロイチンもしくはコンドロイチン硫酸またはそれらの塩あるいはグリシンまたはグリシルグリシンから選択される少なくとも一種を1〜50mg/kg体重/1日量含有する、請求項1〜6のいずれかに記載の鎮痛製剤。
  8. 内服用製剤である、請求項1〜7のいずれかに記載の鎮痛製剤。
  9. 鎮痛効果を増強させるために、(A)プロピオン酸誘導体鎮痛剤と、(B)グルコサミンもしくはその誘導体またはそれらの塩から選択される少なくとも一種とを組合わせることを特徴とする、鎮痛効果の増強された製剤の製造方法。
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