JP2006286765A - Substrate processing apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、基板に対して成膜処理などを行う基板処理装置に関する。 The present invention relates to a substrate processing apparatus that performs a film forming process on a substrate.
従来、基板等の成膜処理には、縦型熱処理装置が広く用いられている。この熱処理装置に用いられる反応管(処理管)には、反応ガスの供給や熱電対の挿入などのために、ポート部(細管)が設けられている。これらのポート部は、小さな直径(例えば1/4〜1/2インチ程度)で構成されているものが広く知られている。 Conventionally, a vertical heat treatment apparatus has been widely used for film formation processing of a substrate or the like. A reaction tube (processing tube) used in the heat treatment apparatus is provided with a port portion (narrow tube) for supplying a reaction gas, inserting a thermocouple, and the like. As these port portions, those having a small diameter (for example, about 1/4 to 1/2 inch) are widely known.
しかしながら、図8に示すように、反応管203を洗浄する際などに、反応管203のポート部300へ外力が加わると、このポート部300が破損してしまう恐れがあった。また、反応管203の外周に断熱材を巻く場合、この断熱材が落下し、反応管203に設けられたポート部300に負荷を掛ける恐れがあった。
However, as shown in FIG. 8, when an external force is applied to the
本発明の目的は、反応管に設けられた細管の破損を防ぐことができる基板処理装置を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a substrate processing apparatus capable of preventing breakage of a thin tube provided in a reaction tube.
本発明の特徴とするところは、基板を加熱する加熱手段と、前記基板を収容する処理管であって、該処理管の外壁から外側に突出する少なくとも一つの細管が設けられた前記処理管と、前記処理管に処理ガスを供給する供給系と、前記処理管内の雰囲気を排気する排気系とを備え、前記処理管の前記細管の近傍に、前記細管の破損を防止するための細管破損防止部を設けた基板処理装置にある。 A feature of the present invention is a heating means for heating a substrate, and a processing tube for accommodating the substrate, wherein the processing tube is provided with at least one thin tube protruding outward from an outer wall of the processing tube; And a supply system for supplying a processing gas to the processing tube, and an exhaust system for exhausting the atmosphere in the processing tube, in the vicinity of the narrow tube of the processing tube, to prevent the thin tube from being damaged. In the substrate processing apparatus provided with the unit.
本発明によれば、反応管の細管の近傍に細管の破損を防止するための細管破損防止部を設けたことにより、反応管に設けられた細管の破損を防ぐことができる。 According to the present invention, by providing the thin tube breakage preventing portion for preventing the thin tube from being broken in the vicinity of the thin tube of the reaction tube, the thin tube provided in the reaction tube can be prevented from being broken.
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2において本発明が適用される基板処理装置1の一例である半導体製造装置についての概略を説明する。
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 and 2, an outline of a semiconductor manufacturing apparatus that is an example of a
筐体101の前面側には、図示しない外部搬送装置との間で基板収納容器としてのカセット100の授受を行う保持具授受部材としてのカセットステージ105が設けられ、該カセットステージ105の後側には昇降手段としてのカセットエレベータ115が設けられ、該カセットエレベータ115には搬送手段としてのカセット移載機114が取り付けられている。また、前記カセットエレベータ115の後側には、前記カセット100の載置手段としてのカセット棚109が設けられると共に、前記カセットステージ105の上方にも、予備カセット棚110が設けられている。前記予備カセット棚110の上方にはクリーンユニット118が設けられ、クリーンエアを前記筐体101の内部に流通させるように構成されている。
On the front side of the
筐体101の後部上方には、処理炉202が設けられ、該処理炉202の下方には基板としてのウエハ200を水平姿勢で多段に保持する基板保持手段としてのボート217を該処理炉202に昇降させる昇降手段としてのボートエレベータ121が設けられ、該ボートエレベータ121に取り付けられた昇降部材122の先端部には蓋体としてのシールキャップ219が取り付けられ、該ボート217を垂直に支持している。前記ボートエレベータ121と前記カセット棚109との間には、昇降手段としての移載エレベータ113が設けられ、該移載エレベータ113には基板搬送手段としてのウエハ移載機112が取り付けられている。また、前記ボートエレベータ121の横には、開閉機構を持ち前記処理炉202の下面を塞ぐ遮蔽部材としての炉口シャッタ116が設けられている。
A
前記ウエハ200が装填された前記カセット100は、図示しない外部搬送装置から前記カセットステージ105に該ウエハ200が上向きの姿勢で搬入され、該ウエハ200が水平の姿勢になるよう該カセットステージ105で90°回転させられる。更に、前記カセット100は、前記カセットエレベータ115の昇降動作、横行動作及び前記カセット移載機114の進退動作、回転動作の協働により前記カセットステージ105から前記カセット棚109又は前記予備カセット棚110に搬送される。
The
前記カセット棚109には前記ウエハ移載機112の搬送対象となる前記カセット100が収納される移載棚123があり、前記ウエハ200が移載に供される該カセット100は前記カセットエレベータ115、前記カセット移載機114により該移載棚123に移載される。
The
前記カセット100が前記移載棚123に移載されると、前記ウエハ移載機112の進退動作、回転動作及び前記移載エレベータ113の昇降動作の協働により該移載棚123から降下状態の前記ボート217に前記ウエハ200を移載する。
When the
前記ボート217に所定枚数の前記ウエハ200が移載されると、前記ボートエレベータ121により該ボート217が前記処理炉202に挿入され、前記シールキャップ219により前記処理炉202が気密に閉塞される。気密に閉塞された前記処理炉202内では前記ウエハ200が加熱されると共に処理ガスが該処理炉202に供給され、前記ウエハ200に処理がなされる。
When a predetermined number of
前記ウエハ200への処理が完了すると、該ウエハ200は上述した動作と逆の手順により、前記ボートから前記移載棚123の前記カセット100に移載され、該カセット100は前記カセット移載機114により該移載棚123から前記カセットステージ105に移載され、図示しない外部搬送装置により前記筐体101の外部に搬出される。なお、前記炉口シャッタ116は、前記ボート217が降下状態の際に前記処理炉202の下面を塞ぎ、外気が該処理炉202内に巻き込まれるのを防止している。
When the processing on the
前記カセット移載機114等の搬送動作は、搬送制御手段124により制御される。
The transport operation of the
次に、上述した処理炉202について図3及び図4に基づいて詳細に説明する。
Next, the
図3は、本実施の形態にかかる縦型の基板処理炉の概略構成図であり、処理炉202部分を縦断面で示し、図4は本実施の形態にかかる縦型の基板処理炉の概略構成図であり、処理炉202部分を図3のA−A線断面図で示す。加熱手段であるヒータ207の内側に、基板であるウエハ200を処理する反応管としての反応管203が設けられ、この反応管203の下端開口は蓋体であるシールキャップ219により気密部材であるOリング220を介して気密に閉塞され、少なくとも、このヒータ207、反応管203、及びシールキャップ219により処理炉202を形成している。シールキャップ219には石英キャップ218を介して基板保持手段であるボート217が立設され、前記石英キャップ218はボートを保持する保持体となっている。そして、ボート217は処理炉202に挿入される。ボート217にはバッチ処理される複数のウエハ200が水平姿勢で管軸方向に多段に積載される。前記ヒータ207は処理炉202に挿入されたウエハ200を所定の温度に加熱する。
FIG. 3 is a schematic configuration diagram of a vertical substrate processing furnace according to the present embodiment, showing a
処理炉202へは複数種類、ここでは2種類の処理ガスを供給する供給管としての2本のガス供給管(第1のガス供給管232a,第2のガス供給管232b)が設けられている。本例では、第1のガス供給管232aからは、流量制御手段である第1のマスフローコントローラ241aおよび開閉弁である第1のバルブ243aを介し、更に後述する処理炉202内に形成されたバッファ室237を介して処理炉202に反応ガスが供給される。第2のガス供給管232bからは流量制御手段である第2のマスフローコントローラ241b、開閉弁である第2のバルブ243b、ガス溜め247および開閉弁である第3のバルブ243cを介し、さらに後述するガス供給部249を介して処理炉202に反応ガスが供給されている。
The
処理炉202は、ガスを排気する排気管であるガス排気管231により第4のバルブ243dを介して排気手段である真空ポンプ246に接続され、真空排気されるようになっている。なお、この第4のバルブ243dは、弁を開閉して処理炉202の真空排気・真空排気停止ができ、更に弁開度を調整して圧力調整が可能になっている開閉弁である。
The
処理炉202を構成している反応管203の内壁とウエハ200との間における円弧状の空間には、反応管203の下部から上部の内壁にウエハ200の積載方向に沿って、ガス分散空間であるバッファ室237が設けられており、このバッファ室237におけるウエハ200と隣接する壁面の端部にはガスを供給する供給孔である第1のガス供給孔248aが設けられている。この第1のガス供給孔248aは、反応管203の中心へ向けて開口している。この第1のガス供給孔248aは、下部から上部にわたってそれぞれ同一の開口面積を有し、さらに同一の開口ピッチで設けられている。
The arc-shaped space between the inner wall of the
バッファ室237における第1のガス供給孔248aが設けられた端部と反対側の端部には、ノズル233が、反応管203の下部から上部にわたりウエハ200の積載方向に沿って配設されている。このノズル233には複数のガスを供給する供給孔である第2のガス供給孔248bが設けられている。この第2のガス供給孔248bの開口面積は、バッファ室237と処理炉202の差圧が小さい場合には、上流側から下流側まで同一の開口面積で同一の開口ピッチとすると良いが、差圧が大きい場合には上流側から下流側に向かって開口面積を大きくするか、開口ピッチを小さくすると良い。
A
このように、第2のガス供給孔248bの開口面積や開口ピッチを上流側から下流にかけて調整することで、各第2のガス供給孔248bより噴出するガスにおいて、流速差は生ずるが、流量がほぼ同一となる。さらに、各第2のガス供給孔248bより噴出するガスをバッファ室237に噴出させて一旦導入し、ガスの流速差の均一化をおこなう。
In this way, by adjusting the opening area and opening pitch of the second
すなわち、バッファ室237において、各第2のガス供給孔248bより噴出したガスはバッファ室237で各ガスの粒子速度が緩和された後、第1のガス供給孔248aより処理炉202に噴出する。各第2のガス供給孔248bより噴出したガスが、第1のガス供給孔248aより噴出する際には、均一な流量と流速とを有するガスとなる。
That is, in the
バッファ室237に、細長い構造を有する第1の棒状電極269および第2の棒状電極270が上部から下部にわたって電極を保護する電極保護管275に保護されて配設され、この第1の棒状電極269または第2の棒状電極270のいずれか一方は、整合器272を介して高周波電源273に接続され、他方は基準電位であるアースに接続されている。これにより、第1の棒状電極269および第2の棒状電極270間のプラズマ生成領域224にプラズマが生成されるようになっている。
In the
電極保護管275は、第1の棒状電極269および第2の棒状電極270のそれぞれをバッファ室237の雰囲気と隔離した状態でバッファ室237に挿入できる構造となっている。ここで、電極保護管275の内部は、外気(大気)と同一雰囲気であると、電極保護管275にそれぞれ挿入された第1の棒状電極269および第2の棒状電極270はヒータ207の加熱で酸化されてしまう。そこで、電極保護管275の内部は窒素などの不活性ガスを充填あるいはパージし、酸素濃度を低く抑えて第1の棒状電極269または第2の棒状電極270の酸化を防止するための不活性ガスパージ機構が設けられている。
The
また、第1のガス供給孔248aの位置より、反応管203の内周を例えば120°程度回った内壁に、ガス供給部249が設けられている。このガス供給部249は、例えば後述するALD法による成膜においてウエハ200に対し、複数種類のガスを1種類ずつ交互に供給する際に、バッファ室237とガス供給種を分担するものである。
Further, a
このガス供給部249もバッファ室237と同様にウエハと隣接する位置に同一ピッチでガスを供給する供給孔である第3のガス供給孔248cを有し、下部では第2のガス供給部232bが接続されている。
Similarly to the
第3のガス供給孔248cの開口面積は、ガス供給部249と処理炉202の差圧が小さい場合には、上流側から下流側まで同一の開口面積で同一の開口ピッチとすると良いが、差圧が大きい場合には上流側から下流側に向かって開口面積を大きくするか開口ピッチを小さくすると良い。
The opening area of the third
反応管203内の中央部には複数枚のウエハ200を多段に同一間隔で載置するボート217が設けられており、このボート217は、ボートエレベータ121(図1)により反応管203に出入りできるようになっている。また、処理の均一性を向上する為にボート217を回転するためのボート回転機構267が設けてあり、ボート回転機構267を回転することにより、石英キャップ218に保持されたボート217を回転するようになっている。
A
制御手段であるコントローラ122は、第1のマスフローコントローラ241a、第2のマスフローコントローラ241b、第1のバルブ243a、第2のバルブ243b、第3のバルブ243c、第4のバルブ243d、ヒータ207、真空ポンプ246、ボート回転機構267、ボートエレベータ121(図1)、高周波電源273、整合器272に接続されている。また、コントローラ122は、第1のマスフローコントローラ241aおよび第2のマスフローコントローラ241bの流量調整、第1のバルブ243a、第2のバルブ243bおよび第3のバルブ243cの開閉動作、第4のバルブ243dの開閉および圧力調整動作、ヒータ207の温度調整、真空ポンプ246の起動・停止、ボート回転機構267の回転速度調節、ボートエレベータ121(図1)の昇降動作制御、高周波電源273の電力供給制御、整合器272によるインピーダンス制御を行う。
The
次に、上述した基板処理装置にて行われる基板へのプロセス処理の一例として、CVD(Chemical Vapor Deposition)法の1つであるALD(Atomic Layer Deposition)法を用いた成膜処理について簡単に説明する。 Next, as an example of the process performed on the substrate performed by the above-described substrate processing apparatus, a film forming process using an ALD (Atomic Layer Deposition) method which is one of CVD (Chemical Vapor Deposition) methods will be briefly described. To do.
ALD法は、所定の成膜条件(温度、時間等)の下で、成膜に用いる2種類(または2種類以上)の原料となるガスを1種類ずつ交互に基板上に供給し、1原子層単位で吸着させ、表面反応を利用して成膜を行う手法である。 In the ALD method, two kinds (or two or more kinds) of raw material gases used for film formation are alternately supplied onto a substrate one by one under a predetermined film formation condition (temperature, time, etc.). In this method, the film is adsorbed in units of layers and a film is formed using a surface reaction.
すなわち、利用する化学反応は、例えばSiN(窒化珪素)膜形成の場合、ALD法ではDCS(SiH2Cl2、ジクロルシラン)とNH3(アンモニア)を用いて300〜600℃の低温で高品質の成膜が可能である。また、ガス供給は、複数種類の反応性ガスを1種類ずつ交互に供給する。そして、膜厚制御は、反応性ガス供給のサイクル数で制御する(例えば、成膜速度が1Å/サイクルとすると、20Åの膜を形成する場合、処理を20サイクル行う)。 That is, for example, in the case of forming a SiN (silicon nitride) film, a high-quality film can be formed at a low temperature of 300 to 600 ° C. using DCS (SiH 2 Cl 2, dichlorosilane) and NH 3 (ammonia) in the ALD method. It is. Further, the gas supply alternately supplies a plurality of types of reactive gases one by one. The film thickness control is controlled by the number of cycles of the reactive gas supply (for example, if the film forming speed is 1 kg / cycle, the process is performed 20 cycles when a 20 mm film is formed).
次に、ALD法による成膜例について、DCS(SiH2Cl2、ジクロルシラン)及びNH3(アンモニア)ガスを用いてSiN膜を成膜する例で説明する。 Next, an example of film formation by the ALD method will be described using an example of forming an SiN film using DCS (SiH 2 Cl 2, dichlorosilane) and NH 3 (ammonia) gas.
成膜しようとするウエハ200をボート217に装填し、処理炉202に搬入する。ウエハ200を処理炉202に搬入後、後述する3つのステップを順次実行する。
A
[ステップ1]
プラズマ励起の必要なNH3ガスと、プラズマ励起の必要ないDCSガスとを併行して流す。第1のガス供給管232aに設けた第1のバルブ243a及びガス排気管231に設けた第4のバルブ243dを共に開けて、第1のガス供給管232aから第1のマスフローコントローラ243aにより流量調整されたNH3ガスをノズル233の第2のガス供給孔248bからバッファ室237へ噴出させる。また、第1の棒状電極269および第2の棒状電極270間に高周波電源273から整合器272を介して高周波電力を印加してNH3ガスをプラズマ励起し、活性種として処理炉202に供給しつつガス排気管231から排気する。
[Step 1]
NH 3 gas that requires plasma excitation and DCS gas that does not require plasma excitation flow in parallel. The
NH3ガスをプラズマ励起することにより活性種として流すときは、第4のバルブ243dを適正に調整して処理炉202内圧力を例えば10〜100Pa程度の圧力とする。第1のマスフローコントローラ241aで制御するNH3の供給流量は、例えば1000〜10000sccm程度の流量とする。NH3をプラズマ励起することにより得られた活性種にウエハ200を晒す時間は、例えば2〜120秒程度の時間とする。このときヒータ207の温度はウエハが例えば300〜600℃程度の温度となるように設定する。NH3は反応温度が高いため、上述したウエハ温度では反応しないので、プラズマ励起することにより活性種としてから流すようにしており、このためウエハ温度は設定した低い温度のままで行えるようになっている。
When flowing NH3 gas as active species by plasma excitation, the
NH3をプラズマ励起することにより活性種として供給しているとき、第2のガス供給管232bの上流側の第2のバルブ243bを開け、下流側の第3のバルブ243cを閉めて、DCSも流すようにする。これにより第2のバルブ243bと第3のバルブ243cとの間に設けたガス溜め247にDCSを溜める。このとき、処理炉202内に流しているガスはNH3をプラズマ励起することにより得られた活性種であり、DCSは存在しない。したがって、NH3は気相反応を起こすことはなく、プラズマにより励起され活性種となったNH3は、ウエハ200上の下地膜と表面反応する。
When NH3 is supplied as an active species by plasma excitation, the
[ステップ2]
第1のガス供給管232aの第1のバルブ243aを閉めて、NH3の供給を止めるが、引き続きガス溜め247へ供給を継続する。ガス溜め247に所定の圧力で、所定の量のDCSが溜まったら上流側の第2のバルブ243bも閉めて、ガス溜め247にDCSを閉じ込めておく。また、ガス排気管231の第4のバルブ243dは開いたままにし、真空ポンプ246により、処理炉202を20Pa以下に排気し、残留NH3を処理炉202から排除する。また、このとき例えばN2等の不活性ガスを処理炉202に供給すると、さらに残留NH3を排除する効果が高まる。
[Step 2]
The
ガス留め247内には、例えば20kPa程度以上の圧力となるようにDCSを溜める。また、ガス溜め247と処理炉202との間のコンダクタンスが例えば1.5×10−3m3/s程度となるように装置を構成する。また、必要とするガス溜め247の容積は、このガス溜め247の容積と反応管203の容積との比として考えると、反応管203の容積が例えば100L(リットル)程度の場合においては、ガス留め247の容積は例えば0.1〜0.3L(リットル)程度であることが好ましい。すなわち、ガス溜め247の容積は、反応管203の容積の例えば1/10000〜3/10000倍程度とすることが好ましい。
In the
[ステップ3]
処理炉202の排気が終了したらガス排気管231の第4のバルブ243dを閉じて排気を止める。第2のガス供給管232bの下流側の第3のバルブ243cを開く。これにより、ガス溜め247に溜められたDCSが一気に処理炉202に供給される。このとき、ガス排気管231の第4のバルブ243dが閉じられているので、処理炉202内の圧力は急激に上昇して例えば約931Pa(7Torr)程度の圧力まで昇圧される。DCSを供給するための時間は、例えば2〜4秒程度の時間に設定し、その後上昇した圧力雰囲気中にウエハ200を晒す時間は、例えば2〜4秒程度の時間に設定し、合計時間は例えば6秒程度の時間とした。このとき、ウエハ200の温度は、上述したNH3の供給時と同様に、例えば300〜600℃程度の温度となっている。
[Step 3]
When the exhaust of the
DCSの供給により、ウエハ200の下地膜上のNH3とDCSとが表面反応して、ウエハ200上にSiN膜が成膜される。このSiN膜が成膜された後、第3のバルブ243cを閉じ、第4のバルブ243dを開けて処理炉202を真空排気し、残留するDCSの成膜に寄与した後のガスを排除する。また、このとき例えばN2等の不活性ガスを処理炉202に供給すると、さらに残留するDCSの成膜に寄与した後のガスを処理炉202から排除する効果が高まる。次に、再度第2のバルブ243bを開いてガス溜め247へのDCSの供給を開始する。
By supplying DCS, NH3 and DCS on the base film of the
上述したステップ1〜3を1サイクルとし、このサイクルを複数回繰り返すことにより、ウエハ上に所定の膜厚のSiN膜を成膜する。
ALD装置では、ガスはウエハ200の下地膜表面に吸着する。このガスの吸着量は、ガスの圧力およびガスの暴露時間(ウエハ200をガスに晒す時間)に比例する。よって、所望する一定量のガスを、短時間でウエハ200の下地膜表面に吸着させるためには、短時間でガスの圧力を大きくする必要がある。この点で、本例では、第4のバルブ243dを閉めたうえで、ガス溜め247内に溜めたDCSを瞬間的に供給するので、処理炉202内のDCSの圧力を短時間で急激に上昇させることができ、所望する一定量のガスをウエハ200の下地膜表面に瞬間的に吸着させることができる。
In the ALD apparatus, the gas is adsorbed on the surface of the underlying film of the
また、本例では、ガス溜め247にDCSを溜めている間に、ALD法で必要なステップ(工程)であるNH3ガスをプラズマ励起することにより活性種として供給および処理炉202の排気をしているので、DCSを溜めるための特別なステップ(工程)を必要としない。また、処理炉202内を排気してNH3ガスを除去(排除)してDCSを流すので、この両者(NH3ガス及びDCS)はウエハ200に向かう途中で反応を起こさず、供給されたDCSは、ウエハ200上に吸着しているNH3とのみ有効に反応させることができる。
Further, in this example, while DCS is stored in the
次に、反応管203について説明する。
Next, the
図5は、本発明の実施形態に係る処理炉202の反応管(処理管)203を中心に図示した縦断面図である。
FIG. 5 is a longitudinal cross-sectional view centered on the reaction tube (processing tube) 203 of the
上述したように、処理炉202は、基板としてのウエハ200(図2)を加熱する加熱手段であるヒータ207と、このヒータ207によりウエハ200を熱処理する処理管としての反応管203とを有する。反応管203は、この反応管203の下部に外壁から外側に突出する細管としての複数のポート部300を有する。これらのポート部300は、反応管203内部に処理ガス(上述したDCS(SiH2Cl2、ジクロルシラン)及びNH3(アンモニア)ガスなど)を供給する供給管(上述した第1のガス供給管232a及び第2のガス供給管232bなど)が接続される供給系と、反応管203内のガスを排気する排気管(上述したガス排気管231など)が接続される排気系とを有する。
As described above, the
また、反応管203に設けられたポート部300の近傍(例えば垂直方向上部)には、このポート部300の破損を防止するための細管破損防止部である突起部302が設けられている。この突起部302は、ポート部300の先端部よりも外側に突出するように形成されている。すなわち、反応管203の中心からポート部300の先端部までの距離よりも反応管203の中心から突起部302の距離の方が長く形成されている。
この突起部302は、反応管203と一体に反応管203の外周に沿って一周(360°)にわたって設けられており、反応管203と同一の材質(例えば石英)で形成されている。また、突起部302の厚さ(垂直方向の厚さ)は、ポート部300の厚さ(管の肉厚)よりも厚く形成されており、突起部302はポート部300よりも強度(例えば曲げ強度、圧縮強度および衝撃強度など)が高くなっている。
Further, in the vicinity of the
The
また、反応管203の下部には、この反応管203の外周に沿って一周(360°)にわたって断熱材304が巻かれている。この断熱材304は、ヒータ207の内部に設置される反応管203の熱対策として設けられている。また、断熱材304は、突起部302の上部(垂直方向)に設置され、突起部302の上面で断熱材304が保持されている。すなわち、突起部302により断熱材304が落下しないようになっている。
In addition, a
図6に、反応炉203の洗浄時の状態を示す。
FIG. 6 shows the state of the
図6に示すように、反応管203を洗浄する際は、反応管203を寝かせて洗浄槽に入れ、洗浄液に含浸させる。このとき、洗浄槽の底部や洗浄槽の底部に設けられたトレイなどに、反応管203の上部及び反応管203の突起部302が接触する。このときポート部300は、洗浄槽の底部や洗浄槽の底部に設けられたトレイなどに接触することがなく、外力による負荷を受けないようになっている。
As shown in FIG. 6, when cleaning the
なお、本実施例において、突起部302が反応管203と一体に反応管203の外周に沿って一周(360°)にわたって設けられた実施形態を説明したが、これに限定されるものではなく、反応管203のポート部300近傍にのみ突起部が設けられていてもよい。また反応管203と突起部302とは別部材で構成されていてもよい。
In the present embodiment, the embodiment has been described in which the
上述したように、反応管203に突起部302が形成されていることにより、ポート部300にかかる負荷(洗浄時などの外力による負荷および断熱材304の落下による負荷)を防ぐことが可能となる。これにより、反応管203に設けられたポート部300の破損を防ぐことができる。
また、反応管203のポート部300の上部(垂直方向)に反応管203と同一の材質の突起部302を設けることにより、断熱効果(ポート部300に接続される継ぎ手類などの保護)を得ることができる。
また、反応管203の形状は、従来の反応管とほぼ共通なため、従来の基板処理装置へ適用することができる。
As described above, the
Further, by providing a
Further, since the shape of the
次に本発明に係る第2の実施形態を図7に基づいて説明する。 Next, a second embodiment according to the present invention will be described with reference to FIG.
第2の実施形態に係る反応管203は、第1の実施形態の反応管203の突起部302を突起ジグ306に置換した構成である。なお、第1の実施形態で説明した部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
The
図7(a)は、反応管203の概略を示す側面図であり、図7(b)は、突起ジグ306を示す斜視図である。
7A is a side view schematically showing the
図7(a)に示すように、反応管203に設けられたポート部300の近傍(例えば垂直方向上部)には、このポート部300の破損を防止するための細管破損防止部である突起ジグ306が設けられている。この突起ジグ306は、ポート部300の先端部よりも外側に突出するように設けられている。すなわち、反応管203の中心からポート部300の先端部までの距離よりも反応管203の中心から突起ジグ306の距離の方が長くなっている。
As shown in FIG. 7A, in the vicinity of the
この突起ジグ306は、反応管203とは別部材で、反応管203の外周に沿って一周(360°)にわたって設けられている。すなわち、図7(b)に示すように、突起ジグ306は、リング状に形成され、反応管203より取り外し可能となっている。また、この突起ジグ306は、反応管203と同一の材質(例えば石英)もしくは異なった材質(例えばテフロン(登録商標)など)で形成されている。
また、突起ジグ306の厚さ(垂直方向の厚さ)は、ポート部300の厚さ(管の肉厚)よりも厚く形成されており、突起部302はポート部300よりも強度(例えば曲げ強度、圧縮強度および衝撃強度など)が高くなっている。
The
In addition, the thickness of the projection jig 306 (the thickness in the vertical direction) is formed to be thicker than the thickness of the port portion 300 (the thickness of the tube), and the
なお、本実施例において、突起ジグ306は、リング状に形成された実施形態を説明したが、これに限定されるものではなく、突起ジグ306は、反応管203と同一径の貫通孔を有する板状部材などでもよい。また、突起ジグ306は、反応管203の洗浄時にのみ反応管203に取り付けるようにしてもよい。
In the present embodiment, the
このように、反応管203と別部材で突起ジグ306を設けることにより、従来の反応管に容易に適用することができる。
Thus, by providing the
なお、上記実施形態の説明にあっては、基板処理装置として、複数の基板を処理するバッチ式のものを用いたが、これに限定するものではなく、枚葉式のものであってもよい。 In the description of the above embodiment, the batch processing apparatus that processes a plurality of substrates is used as the substrate processing apparatus. However, the present invention is not limited to this, and a single wafer processing apparatus may be used. .
1 半導体処理装置
200 ウエハ
207 ヒータ
300 ポート部
302 突起部
304 断熱材
306 突起ジグ
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記基板を収容する処理管であって、該処理管の外壁から外側に突出する少なくとも一つの細管が設けられた前記処理管と、
前記処理管に処理ガスを供給する供給系と、
前記処理管内の雰囲気を排気する排気系と、を備え、
前記処理管の前記細管の近傍に、前記細管の破損を防止するための細管破損防止部を設けたことを特徴とする基板処理装置。 Heating means for heating the substrate;
A processing tube for accommodating the substrate, wherein the processing tube is provided with at least one narrow tube projecting outward from an outer wall of the processing tube;
A supply system for supplying a processing gas to the processing pipe;
An exhaust system for exhausting the atmosphere in the processing tube,
A substrate processing apparatus, wherein a thin tube breakage preventing portion for preventing breakage of the thin tube is provided in the vicinity of the thin tube of the processing tube.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005102286A JP2006286765A (en) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | Substrate processing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005102286A JP2006286765A (en) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | Substrate processing apparatus |
Publications (1)
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ID=37408367
Family Applications (1)
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JP2005102286A Pending JP2006286765A (en) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | Substrate processing apparatus |
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-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005102286A patent/JP2006286765A/en active Pending
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