JP2006285622A - 外国為替取引支援装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の為替予約を組み合わせて外国為替取引の決済に用いる際の顧客の負担を軽減する。
【解決手段】 顧客により、グループ化対象の複数の為替予約が選択されると共に、グループ化に使用する金額が設定欄に設定され、計算指示ボタンが選択されると、選択された複数の為替予約をグループ化したときの合計金額及び平均レートを演算し表示させる。表示を確認した顧客によってグループ化が指示されると、選択された複数の為替予約にグループIDを付与してグループ化する。実行対象の外国為替取引の取引条件が指定される際に、決済に用いる為替予約として為替予約のグループの表示が指示されると為替予約のグループを一覧表示させ、特定の為替予約のグループを決済に使用することが指示されると、前記グループの平均レートが決済後も変化しないように、前記グループを構成する個々の為替予約毎の使用金額を演算し、実行対象の外国為替取引の決済に使用する。
【選択図】 図7

Description

本発明は外国為替取引支援装置及びプログラムに係り、特に、外国為替取引の実行を支援する外国為替取引支援装置、コンピュータを前記外国為替取引支援装置として機能させるための外国為替取引支援プログラムに関する。
為替予約は、通貨の種類、金額、為替相場、取引の時期等の取引条件を事前に定めて締結される為替の売買契約であり、外国為替取引(例えば輸出入等の貿易取引の決済や仕向送金、被仕向送金等)を行う予定がある場合に、為替相場変動リスクの回避等を目的として金融機関と顧客の間で締結される。この為替予約に関し、特許文献1には、入力された複数の約定と入力された複数の為替予約を対応付ける対応付け手段を設けた為替入力システムが提案されている。また特許文献1には、入力された約定の換算額を複数の為替予約の平均レートにより計算して出力すると共に、各約定に対応する為替予約のレートにより各約定を個別に換算して合計した換算額を演算し、平均レートにより計算した換算額との誤差に基づき各約定の円貨換算額を増減することで、前記誤差を調整することも提案されている。
特開2002−279189号公報
ところで、外国為替取引において採算のとれる為替レートは個々の外国為替取引毎に相違していることが一般的であり、個々の外国為替取引の決済に用いる為替予約は、個々の外国為替取引毎に、為替相場(為替レート)の動向をみながら所望の予約レートとなった時点で締結することが多いが、所望の予約レートで為替予約を締結することが困難である等の場合には、既に締結した為替予約のうち、より有利な予約レートで締結できた為替予約を採算のとれる為替レートの条件が厳しい外国為替取引に割り当てる一方で、他の外国為替取引については、締結タイミングや予約レートの異なる複数の為替予約を、平均の予約レートが所望の予約レートになるように組合わせて用いることも行われている。
しかしながら、締結した為替予約をどのように使用するかは個々の顧客に委ねられているものの、締結した為替予約を外国為替取引の決済に用いるための顧客の事務処理が煩雑であり、特に所望の予約レートとなるように複数の為替予約を組み合わせて用いる場合、各組合わせがどのような予約レートになるのかを金融機関に確認し、所望の予約レートが得られる組合わせを見出す必要があると共に、見出した為替予約の組合わせを記録しておき、対応する外国為替取引の実行を指示する際に決済に用いる為替予約として指定する必要があるので、顧客の事務処理が非常に煩雑であるのが実情であった。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、複数の為替予約を組み合わせて外国為替取引の決済に用いる際の顧客の負担を軽減できる外国為替取引支援装置及び外国為替取引支援プログラムを得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る外国為替取引支援装置は、顧客によって操作される端末装置と通信回線を介して接続されたコンピュータによって実現される外国為替取引支援装置であって、締結された個々の為替予約について、売り/買いの種別、予約開始日、予約期日、未使用残高、通貨及び予約レートを含む情報が登録された為替予約データベースを記憶する記憶手段と、前記為替予約データベースに情報が登録されている為替予約の中から選択された複数の為替予約のグループ化が前記端末装置を介して指示された場合に、前記為替予約データベースに登録されている前記複数の為替予約の情報に基づいて前記複数の為替予約の合計金額及び平均レートを演算し、前記複数の為替予約が同一グループであることを表すグループ識別情報を前記演算した合計金額及び平均レートと対応付けて前記為替予約データベースに登録することで、前記複数の為替予約をグループ化するグループ設定手段と、所定の外国為替取引の決済に為替予約を使用することが前記端末装置を介して指示された場合に、前記為替予約データベースを検索することで、前記決済に使用可能でかつグループ化されている複数の為替予約が存在しているか否かを判定し、該当する複数の為替予約が存在していた場合に前記合計金額及び平均レートを前記端末装置の表示部に表示させる表示制御手段と、前記表示制御手段によって前記端末装置の表示部に表示された複数の為替予約を前記決済に使用することが前記端末装置を介して指示された場合に、前記決済に使用した後の平均レートが変化しないように個々の為替予約毎の決済金額を演算し、演算した決済金額に基づき前記決済に前記複数の為替予約を使用するための処理を行うと共に、前記為替予約データベースに登録されている前記複数の為替予約の情報を更新する決済処理手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項1記載の発明に係る外国為替取引支援装置は、顧客によって操作される端末装置と通信回線を介して接続されたコンピュータによって実現される。該コンピュータとしては例えばウェブサーバを適用することができ、前記端末装置としては、前記通信回線としてのインターネット等のコンピュータネットワークを介してウェブサーバに接続可能なコンピュータ(PC)や、前記通信回線としてのコンピュータネットワーク及び無線通信網を介してウェブサーバに接続可能な携帯端末を適用することができる。
請求項1記載の発明では、締結された個々の為替予約について、売り/買いの種別、予約開始日、予約期日、未使用残高、通貨及び予約レートを含む情報が登録された為替予約データベースを記憶する記憶手段を備えている。また、グループ設定手段は、為替予約データベースに情報が登録されている為替予約の中から選択された複数の為替予約のグループ化が端末装置を介して指示された場合に、為替予約データベースに登録されている複数の為替予約の情報に基づいて複数の為替予約の合計金額及び平均レートを演算し、複数の為替予約が同一グループであることを表すグループ識別情報を演算した合計金額及び平均レートと対応付けて為替予約データベースに登録することで、複数の為替予約をグループ化する。このように、請求項1記載の発明では、顧客が端末装置を介してグループ化対象の複数の為替予約を選択し、選択した複数の為替予約のグループ化を指示することで、任意の複数の為替予約を事前にグループ化することが可能とされており、グループ化が指示された複数の為替予約の情報(グループ識別情報)は為替予約データベースに記憶される。
また、請求項1記載の発明に係る表示制御手段は、所定の外国為替取引の決済に為替予約を使用することが端末装置を介して指示された場合に、為替予約データベースを検索することで、所定の外国為替取引の決済に使用可能でかつグループ化されている複数の為替予約が存在しているか否かを判定し、該当する複数の為替予約が存在していた場合に合計金額及び平均レートを端末装置の表示部に表示させる。これにより、所定の外国為替取引の決済に使用可能な為替予約のグループが存在していた場合、この為替予約のグループの存在を顧客に認識させることができる。そして、請求項1記載の発明に係る決済処理手段は、表示制御手段によって端末装置の表示部に表示された複数の為替予約を所定の外国為替取引の決済に使用することが端末装置を介して指示された場合に、所定の外国為替取引の決済に使用した後の平均レートが変化しないように個々の為替予約毎の決済金額を演算し、演算した決済金額に基づき所定の外国為替取引の決済に複数の為替予約を使用するための処理を行うと共に、為替予約データベースに登録されている複数の為替予約の情報を更新する。
このように、請求項1記載の発明では、顧客が端末装置を介して任意の複数の為替予約のグループ化を一旦指示した後は、所定の外国為替取引の決済に使用する為替予約の選択に際し、使用可能な為替予約のグループが存在していればそれが顧客に通知され、通知された為替予約のグループを所定の外国為替取引の決済に使用することを顧客が端末装置を介して指示すれば、当該為替予約のグループが所定の外国為替取引の決済に使用されることになるので、組み合わせて使用することを予定している複数の為替予約を顧客が記録・管理する等の事務作業を行う必要がなくなり、複数の為替予約を組み合わせて外国為替取引の決済に用いる際の顧客の負担を軽減することができる。また、為替予約のグループの使用に際しては、決済処理手段により、決済に使用した後の平均レートが変化しないように個々の為替予約毎の決済金額が演算されて使用されるので、為替予約のグループを一旦決済に使用した以降も、合計金額が0でなければ、当該為替予約のグループを同種の外国為替取引(例えば採算のとれる為替レートが同水準の外国為替取引)の決済に再使用することができ、顧客の利便性が向上する。
なお、請求項1記載の発明において、グループ化対象として選択された複数の為替予約の未使用残高の全額を各々用いて為替予約のグループを形成するようにしてもよいが、これに代えて、例えば請求項2に記載したように、グループ設定手段を、グループ化対象の複数の為替予約の各々に対し、未使用残高のうちグループ化に使用する残高が端末装置を介して指定されなかった場合には、グループ化対象の複数の為替予約の各々の未使用残高の合計額を合計金額として演算し、未使用残高のうちグループ化に使用する残高が端末装置を介して指定された場合には、グループ化対象の複数の為替予約の各々の未使用残高のうち指定された残高の合計額を合計金額として演算すると共に、演算した合計金額に基づいて前記平均レートを演算するように構成してもよい。これにより、複数の為替予約の各々の未使用残高の一部を用いて為替予約のグループを形成することも可能となる。
また、請求項1記載の発明において、グループ設定手段は、例えば請求項3に記載したように、グループ化対象の複数の為替予約に対し端末装置を介してグループIDが指定された場合には、指定されたグループIDをグループ識別情報として用い、グループIDが指定されなかった場合はグループ識別情報としてのグループIDを自動的に設定し、為替予約データベースに登録されている複数の為替予約の情報に対しグループ識別情報としてのグループIDを各々付加するように構成することが好ましい。これにより、為替予約の個々のグループが顧客によって指定されるか又は自動的に設定したグループIDによって識別されるので、所定の外国為替取引の決済に使用可能な為替予約のグループを端末装置の表示部へ表示する際に、グループIDを用いることで為替予約の個々のグループを区別して表示できると共に、所定の外国為替取引の決済に使用する為替予約のグループを顧客が指定する際にも、グループIDを用いることで為替予約の個々のグループを区別して指定することができ、複数の為替予約を組み合わせて外国為替取引の決済に用いる際の操作性を向上させることができる。
また、請求項1記載の発明において、グループ設定手段は、例えば請求項4に記載したように、為替予約データベースに情報が登録されている為替予約を端末装置の表示部に一覧表示させ、表示部に一覧表示させた為替予約のうちグループ化対象の複数の為替予約が端末装置を介して選択された場合に、複数の為替予約の合計金額及び平均レートを演算して表示部に表示させ、端末装置を介して複数の為替予約のグループ化の実行が指示されると、グループ識別情報を為替予約データベースに登録するように構成することが好ましい。請求項4記載の発明では、顧客が端末装置を介してグループ化対象の複数の為替予約を選択すると、選択した複数の為替予約をグループ化した場合の合計金額及び平均レートが端末装置の表示部に表示されるので、所望の予約レート(平均レート)が得られる為替予約の組合わせを認識するために、為替予約の各組合わせにおける予約レート(平均レート)を顧客が金融機関に問い合せる事務作業を行う必要がなくなり、複数の為替予約を組み合わせて外国為替取引の決済に用いる際の顧客の負担を更に軽減することができる。
また、請求項1記載の発明において、決済処理手段が、決済に使用した後の平均レートが変化しないように複数の為替予約の各々の決済金額を演算することは、具体的には、例えば請求項5に記載したように、所定の外国為替取引における決済金額を、グループ化されている複数の為替予約の各々における未使用残高又はグループ化に使用する残高に応じて複数の為替予約の各々に比例配分することにより行うことができる。
請求項6記載の発明に係る外国為替取引支援プログラムは、顧客によって操作される端末装置と通信回線を介して接続されると共に、締結された個々の為替予約について、売り/買いの種別、予約開始日、予約期日、未使用残高、通貨及び予約レートを含む情報が登録された為替予約データベースを記憶する記憶手段を備えたコンピュータを外国為替取引支援装置として機能させるための外国為替取引支援プログラムであって、前記コンピュータを、前記為替予約データベースに情報が登録されている為替予約の中から選択された複数の為替予約のグループ化が前記端末装置を介して指示された場合に、前記為替予約データベースに登録されている前記複数の為替予約の情報に基づいて前記複数の為替予約の合計金額及び平均レートを演算し、前記複数の為替予約が同一グループであることを表すグループ識別情報を前記演算した合計金額及び平均レートと対応付けて前記為替予約データベースに登録することで、前記複数の為替予約をグループ化するグループ設定手段、所定の外国為替取引の決済に為替予約を使用することが前記端末装置を介して指示された場合に、前記為替予約データベースを検索することで、前記決済に使用可能でかつグループ化されている複数の為替予約が存在しているか否かを判定し、該当する複数の為替予約が存在していた場合に前記合計金額及び平均レートを前記端末装置の表示部に表示させる表示制御手段、及び、前記表示制御手段によって前記端末装置の表示部に表示された複数の為替予約を前記決済に使用することが前記端末装置を介して指示された場合に、前記決済に使用した後の平均レートが変化しないように個々の為替予約毎の決済金額を演算し、演算した決済金額に基づき前記決済に前記複数の為替予約を使用するための処理を行うと共に、前記為替予約データベースに登録されている前記複数の為替予約の情報を更新する決済処理手段として機能させることを特徴としている。
請求項6記載の発明に係る外国為替取引支援プログラムは、上記の記憶手段を備えたコンピュータを、上記のグループ設定手段、表示制御手段及び決済処理手段として機能させるためのプログラムであるので、上記のコンピュータが請求項6記載の発明に係る外国為替取引支援プログラムを実行することにより、上記のコンピュータが請求項1に記載の外国為替取引支援装置として機能することになり、請求項1記載の発明と同様に、複数の為替予約を組み合わせて外国為替取引の決済に用いる際の顧客の負担を軽減することができる。
以上説明したように本発明は、為替予約データベースに情報が登録されている為替予約の中から選択された複数の為替予約のグループ化が指示された場合に、複数の為替予約の合計金額及び平均レートを演算し、複数の為替予約が同一グループであることを表すグループ識別情報を前記演算した合計金額及び平均レートと対応付けて為替予約データベースに登録することで、複数の為替予約をグループ化し、所定の外国為替取引の決済に為替予約を使用することが指示された場合に、前記決済に使用可能でかつグループ化されている複数の為替予約が存在しているか否かを判定し、該当する複数の為替予約が存在していた場合に合計金額及び平均レートを表示させ、複数の為替予約を決済に使用することが指示された場合に、決済に使用した後の平均レートが変化しないように個々の為替予約毎の決済金額を演算し、演算した決済金額に基づき前記決済に複数の為替予約を使用するための処理を行うと共に、為替予約データベースに登録されている複数の為替予約の情報を更新するようにしたので、複数の為替予約を組み合わせて外国為替取引の決済に用いる際の顧客の負担を軽減できる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。図1には本実施形態に係るコンピュータ・システム10が示されている。コンピュータ・システム10は、特定金融機関の情報センタ等に設置され各種の金融取引の実行をオンラインで指示可能とするサービス(オンライン・バンキング)を提供する所定のウェブサイト(オンライン・バンキング・サイト)を運営するウェブ・サーバ(アプリケーション・サーバ)30と、オンライン・バンキングを利用する契約を特定金融機関と結んでいる各顧客(個人顧客でも法人顧客でもよい)が各々所持しており通信網28(例えばインターネット)を介してアプリケーション・サーバと通信可能なパーソナル・コンピュータ(クライアントPC)12と、特定金融機関内に構築されたコンピュータ・ネットワーク46を含んで構成されている。なお、本実施形態に係るオンライン・バンキングにおける実行対象の金融取引の中には、外国為替取引の一種である仕向送金の実行、為替予約の締結も含まれる。
顧客が所有しているクライアントPC12は、CPU12A、ROM12B、RAM12C、入出力ポート12Dを備え、これらはアドレスバス、データバス、制御バス等のバス12Eを介して互いに接続されている。入出力ポート12Dには、各種の入出力機器として、CRT又はLCDから成るディスプレイ14、マウス16、キーボード18、HDD(Hard Disk Drive)20、CD−ROMからの情報の読み出しを行うCD−ROMドライブ22、通信制御装置24が各々接続されている。通信制御装置24は通信網28に接続されており、クライアントPC12は、アプリケーション・サーバ30と通信網28を介して通信可能とされている。なお、クライアントPC12は本発明に係る端末装置に対応しており、ディスプレイ14は端末装置の表示部に、マウス16及びキーボード18は端末装置の入力装置に各々対応している。なお、端末装置はクライアントPC12に限られるものではなく、携帯端末等の他の機器であってもよい。
また、特定金融機関のアプリケーション・サーバ30はワークステーション等から成り、CPU30A、ROM30B、RAM30C、入出力ポート30Dを備え、これらはアドレスバス、データバス、制御バス等のバス30Eを介して互いに接続されている。入出力ポート30Dには、各種の入出力機器として、通信網28に接続された通信制御装置32、ディスプレイ34、マウス36、キーボード38、HDD40、CD−ROMからの情報の読み出しを行うCD−ROMドライブ42が各々接続されている。
アプリケーション・サーバ30には、オンライン・バンキング・サイトを運営するためのアプリケーション・プログラム(オンライン・バンキング・プログラム)がHDD40に予めインストールされている。このオンライン・バンキング・プログラムには、請求項6に記載の外国為替取引支援プログラムに対応する為替予約表示プログラム及び送金依頼プログラムが含まれている。本実施形態において、アプリケーション・サーバ30は請求項6に記載のコンピュータに対応しており、CPU30Aが為替予約表示プログラム及び送金依頼プログラムを実行することで請求項1に記載の外国為替取引支援装置として機能することが可能となる。
オンライン・バンキング・プログラムをアプリケーション・サーバ30にインストール(移入)するには幾つかの方法があるが、例えばオンライン・バンキング・プログラムをセットアッププログラムと共にCD−ROM44に記録しておき、CD−ROM44をアプリケーション・サーバ30のCD−ROMドライブ42にセットし、CPU30Aに対して前記セットアッププログラムの実行を指示すれば、CD−ROM44からオンライン・バンキング・プログラムが順に読み出され、読み出されたオンライン・バンキング・プログラムがHDD40に順に書き込まれることで、送金依頼/為替予約プログラムを含むオンライン・バンキング・プログラムのインストールが行われる。このインストールに伴い、HDD40にはオンライン・バンキング・サイトを構成する各ウェブページの情報も同時に記憶される。なお、オンライン・バンキング・プログラムのインストールに際し、CD−ROM44に代えて磁気テープ(MT)等の他の記録媒体を用いてもよい。例えば磁気テープを用いる場合には、CD−ROMドライブ42に代えて磁気テープ装置を設ければよい。
また、アプリケーション・サーバ30の通信制御装置32は特定金融機関内に構築されたコンピュータ・ネットワーク46に接続されている。コンピュータ・ネットワーク46は多数台のコンピュータ(PC、ワークステーション、大型コンピュータの何れでもよい)48が通信回線50を介して互いに接続されて構成されている。また、多数台のコンピュータ48のうちの特定のコンピュータ(為替取引管理サーバ)48Aには大容量のHDD52が接続されており、HDD52の記憶領域には外国為替取引に関する各種の情報を記憶するための複数種のデータベース(DB)、すなわち仕向送金DB、為替予約DB、為替レートDB及び金利DBが各々記憶されている。
仕向送金DBは、顧客から実行が指示された仕向送金に関する情報を登録するためのデータベースであり、顧客から新たな仕向送金の実行が指示される毎に、実行が指示された新たな仕向送金に関する情報として、「送金実行日」「送金通貨」「送金金額」「決済方法」「送金代り金引落口座」「受取人名」「受取人住所」「受取人取引銀行」「受取人口座番号」、及び、仕向送金の実行を指示した顧客を特定するための顧客識別情報(例えば利用者番号)等が為替取引管理サーバ48Aを介して登録される。仕向送金DBに登録された情報は、仕向送金を実行する特定のコンピュータ(図示省略)によって読み出され、読み出された情報に従い、顧客によって実行が指示された仕向送金が実行される。
為替予約DBは、顧客との間で締結した為替予約に関する情報を登録するためのデータベースであり、顧客との間で新たな為替予約が締結される毎に、締結された新たな為替予約に関する情報として、売り/買いを識別するための種別情報、「為替予約番号」「予約開始日」「予約期日」「通貨」「予約締結金額」「予約未使用残高」「予約レート」及び為替予約を締結した顧客を特定するための顧客識別情報(例えば利用者番号)が為替取引管理サーバ48Aを介して登録されると共に、為替予約DBに登録されている情報を更新すべき事象が生ずる毎に、為替予約DBに登録されている情報が為替取引管理サーバ48Aを介して更新される(例えば為替予約の予約締結金額の一部が使用された場合は「予約未使用残高」が更新され、予約期日が変更された場合は「予約期日」及び「予約レート」が更新される等)。また、詳細は後述するが、グループ化された為替予約の情報には、為替予約の個々のグループに付与された「グループID」も付加される。
為替レートDBは為替レートを各通貨毎に登録するためのデータベースであり、登録されている為替レートは実際の為替相場の変動と連動して適宜更新される。また、金利DBは為替予約の予約期日が変更された場合に、新たな予約レートに計上される資金調達コストに適用される金利を登録するためのデータベースであり、この登録金利も実際の金利の変動と連動して適宜更新される。
アプリケーション・サーバ30は、HDD52に記憶されている各DBのうち為替予約DB、為替レートDB及び金利DBをHDD40にコピーすると共に、HDD52に記憶されている為替予約DB、為替レートDB及び金利DBに登録されている情報の更新を常時監視し、何れかのDBの登録情報が更新される毎に、HDD40に記憶されている対応するDBの登録情報を同様に更新することで、HDD40に記憶されている各DBに登録されている情報をHDD52に記憶されている各DBに登録されている情報と一致させる(なお、HDD40の為替予約DBが更新された場合にも、HDD52の為替予約DBをHDD40の為替予約DBと一致するように更新する処理が行われる)。このように、HDD40は本発明に係る記憶手段に対応している。
次に本実施形態の作用を説明する。アプリケーション・サーバ30が運営するオンライン・バンキング・サイトは、予め利用契約を締結した顧客に対してのみ、各種の金融取引の実行をオンラインで指示可能とするサービスを提供するウェブサイトであり、利用契約を締結した個々の顧客には利用者番号とパスワードが各々付与される。個々の顧客の利用者番号とパスワードは、アプリケーション・サーバ30のHDD40に記憶される。オンライン・バンキング・サイトが提供するサービスを利用する場合、顧客はクライアントPC12を介してオンライン・バンキング・サイトにアクセスする。これにより、アプリケーション・サーバ30は、利用者番号の入力欄とパスワードの入力欄が設けられたログイン画面(図示省略)のデータをHDD40から読み出し、アクセス元のクライアントPC12へ送信することで、クライアントPC12のディスプレイ14にログイン画面を表示させる。
ログイン画面が表示されると、顧客は利用者番号の入力欄に所定の利用者番号を入力すると共に、パスワードの入力欄に所定のパスワードを入力した後に、送信を指示する。これにより、クライアントPC12からアプリケーション・サーバ30へ利用者番号及びパスワードが送信され、アプリケーション・サーバ30で利用者番号に基づく顧客の特定及びパスワードに基づく顧客の認証が行われる。顧客の特定及び認証が完了すると、アプリケーション・サーバ30は、オンライン・バンキング・サイトが提供している各種サービスの名称が選択肢として一覧表示されたメニュー画面のデータをHDD40から読み出してクライアントPC12へ送信する。このメニュー画面がディスプレイ14に表示されることで、各種サービスの利用を顧客がオンラインで指示可能な状態となる。
上記のメニュー画面を介して顧客がオンラインで利用を指示可能な各種サービス(メニュー画面に名称が表示されているサービス)の中には、「為替予約の締結」「締結した為替予約の確認(及びグループ化)」「仕向送金の実行」が含まれている。例えば為替予約の新規締結を所望している顧客によって「為替予約の締結」が選択された場合、アプリケーション・サーバ30は、例として図2に示すような為替予約締結画面をクライアントPC12のディスプレイ14に表示させる。この為替予約締結画面には、締結対象の為替予約の取引条件、すなわち「予約開始日」「予約期日」「通貨」「為替予約番号」「予約締結金額」及び「現在の予約レート」を設定又は表示するための設定/表示欄が各々設けられており、為替予約の締結を指示するためのボタン60A、及び、為替予約締結のキャンセルを指示するためのボタン60Bが各々設けられている。上記の為替予約締結画面が表示されると、顧客はクライアントPC12のキーボード18やマウス16を操作することで、新規締結を所望している為替予約の条件を「予約開始日」「予約期日」「通貨」「予約締結金額」の各設定/表示欄に各々入力する。
一方、アプリケーション・サーバ30は、HDD40の為替レートDBに登録されている為替レートに基づき、為替予約締結画面に表示されている取引条件の為替予約での予約レートを演算し、演算した予約レートを為替予約締結画面内の「現在の予約レート」の設定/表示欄に表示させる。なお、為替レートは時々刻々変化しているため、本実施形態では、為替予約締結画面内の「現在の予約レート」の設定/表示欄に表示した予約レートで為替予約を締結可能な期間(予約レートの有効期間)に制限を設けており、前記設定/表示欄に予約レートを表示してから所定の制限時間が経過する迄の期間を、表示した予約レートの有効期間としている。このため、アプリケーション・サーバ30は有効期間終了迄の残秒数を、例えば「残り△△秒」等の表示形態で為替予約締結画面内に表示させ、有効期間終了迄の残秒数の表示を適宜更新すると共に、残秒数が0になる毎に予約レートを再演算して表示する処理を行う。
また、為替予約締結画面内に表示されている為替予約の取引条件を確認し、現在表示されている取引条件での為替予約の締結を所望した場合、顧客はマウス16等を操作してボタン60Aを選択する。これにより、アプリケーション・サーバ30は、まず「予約未使用残高」として「予約締結金額」と同一の金額を設定すると共に為替予約番号を付与し、為替予約が新たに締結されたことを特定金融機関に通知し、新たに締結された為替予約のデータ(為替予約締結画面内に現在表示している取引条件等のデータ)をHDD40の為替予約DBに登録し、HDD52に記憶されている為替予約DBの登録情報がHDD40の為替予約DBの登録情報と一致するように、為替取引管理サーバ48Aを介してHDD52の為替予約DBの登録情報を更新させる同期処理も行う。そして、今回締結された為替予約の取引条件をクライアントPC12のディスプレイ14に表示させることで、今回締結された為替予約の取引条件を顧客に確認させ、顧客による取引条件の確認が完了するとクライアントPC12のディスプレイ14にメニュー画面を再表示させる。
ところで、既に締結した為替予約を確認したり、或いは既に締結した複数の為替予約をグループ化することを所望している顧客により、メニュー画面内の「締結した為替予約の確認(及びグループ化)」が選択された場合には、アプリケーション・サーバ30のCPU30Aによって為替予約表示プログラムが実行されることで、図3に示す為替予約表示処理が行われる。
この為替予約表示処理では、まずステップ100において、為替予約の表示を所望している顧客の利用者番号等の顧客識別情報をキーにして為替予約DBを検索することで、前記顧客との間で締結している全ての為替予約の情報を検索し、該当する全ての為替予約の情報を為替予約DBから各々抽出する。そして為替予約DBからの情報抽出が完了すると、抽出した情報を、例として図4に示すような為替予約一覧画面としてクライアントPC12のディスプレイ14に表示させる。この為替予約一覧画面には、既に締結されている為替予約を売り/買いの種別毎に一覧表示するための一覧表62A,62Bと、為替予約にグループIDをつける(複数の為替予約をグループ化する)ことを指示するためのボタン62C、為替予約の一覧表示の終了を指示するためのボタン62Dが各々設けられている。この為替予約一覧画面がクライアントPC12のディスプレイ14に表示されることで、顧客は、既に締結されている為替予約の内容を認識・確認することができる。
顧客によってマウス16が操作されてボタン62C,62Dの何れかが選択されると、次のステップ102へ移行し、ボタン62C,62Dの何れが選択されたかを判断することで顧客からの指示の内容を判定する。顧客によってボタン62Cが選択された場合、顧客からの指示は為替予約へのグループIDの付与であると判断できるので、ステップ102からステップ104へ移行し、例として図5に示すように、グループID付与対象(グループ化対象)の為替予約検索における検索条件を設定するための為替予約検索画面をクライアントPC12のディスプレイ14に表示させる。この為替予約検索画面は、為替予約検索における検索条件として、売り/買いの種別、為替予約番号(の範囲)、予約開始日(の範囲)、予約期日(の範囲)、通貨、予約締結金額(の範囲)、予約未使用残高(の範囲)、レート(通貨及びレートの範囲)を設定可能な設定欄群64Aが設けられていると共に、為替予約の検索実行を指示するためのボタン64Bと、為替予約一覧画面(図4)の再表示を指示するためのボタン64Cが各々設けられている。
顧客によってマウス16が操作されてボタン64B,64Cの何れかが選択されると、次のステップ106へ移行し、ボタン64B,64Cの何れが選択されたかを判断することで顧客からの指示の内容を判定する。顧客によってボタン64Cが選択された場合、顧客からの指示は為替予約一覧画面の再表示であると判断できるので、ステップ106からステップ100へ戻り、ディスプレイ14に為替予約一覧画面を再度表示させる。
一方、外国為替取引の決済に用いるために、既に締結している複数の為替予約を組み合わせる(グループ化する)ことを所望している場合、顧客はキーボード18やマウス16を操作し、ディスプレイ14に表示されている為替予約検索画面の設定欄群64A内にグループ化対象の為替予約の検索条件を設定した後に、ボタン64Bを選択して為替予約の検索実行を指示する。なお、為替予約の検索実行に際しては、設定欄群64Aの全ての設定欄に検索条件を設定することは必須ではなく、少なくとも売り/買いの種別と通貨を設定すれば検索の実行を指示することができる。上記のように顧客によって検索条件が設定されてボタン64Bが選択された場合、顧客からの指示は為替予約の検索実行であると判断できるので、ステップ106からステップ108へ移行し、先のステップ100の検索によって為替予約DBから情報が抽出された為替予約のうち、顧客によって指定された検索条件に合致する為替予約を検索し、次のステップ109では、ステップ108の検索によって抽出された為替予約の情報を、例として図6に示すような為替予約グループ指定画面としてクライアントPC12のディスプレイ14に表示させる。
この為替予約グループ指定画面には、顧客によって指定された検索条件に合致する為替予約を一覧表示するための一覧表66Aが設けられており、上記の検索で抽出された為替予約の情報は一覧表66A内に表示される。また一覧表66Aには、一覧表66A内に情報が表示されている個々の為替予約に対応して、グループ化対象の為替予約を選択するための選択欄66Bと、個々の為替予約の未使用残高のうちグループ化に用いる金額を設定するための設定欄66Cが各々設けられている。また為替予約グループ指定画面には、選択欄66Bを介して選択された複数の為替予約をグループ化した場合の通貨、合計金額及び平均レートを表示するための表示欄66Dと、前記合計金額及び平均レートの演算を指示するためのボタン66Eと、選択欄66Bを介して選択された複数の為替予約にグループIDを付与する(グループ化する)ことを指示するためのボタン66Fと、為替予約検索画面(図5)の再表示を指示するためのボタン66Gが設けられている。この為替予約グループ指定画面がクライアントPC12のディスプレイ14に表示されることで、顧客は、指定した検索条件に合致する為替予約の内容を認識・確認することができる。
顧客によってマウス16が操作されてボタン66E〜64Gの何れかが選択されると次のステップ110へ移行し、ボタン66E〜66Gの何れが選択されたかを判断することで顧客からの指示の内容を判定する。顧客によってボタン66Gが選択された場合、顧客からの指示は為替予約検索画面の再表示であると判断できるので、ステップ110からステップ104へ戻り、ディスプレイ14に為替予約検索画面を再度表示させる。
一方、複数の為替予約のグループ化を所望している場合、顧客はキーボード18やマウス16を操作し、グループ化候補としての複数の為替予約を選択欄66Bによって選択すると共に、必要があればグループ化に用いる金額を設定欄66Cに設定した後に、選択した複数の為替予約をグループ化した場合の合計金額や平均レートを確認するために、ボタン66Eを選択する。この場合、顧客からの指示は合計金額及び平均レートの演算であると判断できるので、ステップ110からステップ112へ移行し、選択された複数の為替予約の合計金額及び平均レートを演算する。具体的には、例えば選択された複数の為替予約の各々の金額(グループ化に用いる金額が未設定であれば未使用残高、グループ化に用いる金額が設定されていればその金額)をs1,s2,s3,…、各々の予約レートをr1,r2,r3,…とすると、合計金額S及び平均レートRは以下の演算式で求めることができる。
S=s1+s2+s3+…
R=(s1×r1+s2×r2+s3×r3+…)÷S
そして、合計金額及び平均レートを演算すると、演算した合計金額及び平均レートを、選択された複数の為替予約の通貨と共に、為替予約グループ指定画面の表示欄66Dに表示させ(例として図7も参照)、ステップ110に戻る。
これにより、顧客は為替予約グループ指定画面の表示欄66Dを参照することで、グループ化候補として先に選択した複数の為替予約を組み合わせた場合の合計金額及び平均レートを認識することができる。上述したステップ112の処理は顧客によってボタン66Eが選択される毎に繰り返されるので、グループ化候補としての複数の為替予約の組合わせを変更したり、必要に応じてグループ化に用いる金額を設定又は変更しながら、合計金額及び平均レートの演算を指示する操作を顧客が繰り返すことで、表示されている全ての為替予約の中で所望の平均レートもしくはそれに近い平均レートが得られる複数の為替予約の組合わせ(及び個々の為替予約の未使用残高のうちグループ化に用いる金額)を顧客が認識することができる。
上記のようにして、所望の平均レートもしくはそれに近い平均レートが得られる複数の為替予約の組合わせ(及び個々の為替予約の未使用残高のうちグループ化に用いる金額)を認識すると、顧客は上記の組合わせ(及び金額)を為替予約のグループとして登録するために、マウス16を操作してボタン66Fを選択する。顧客によってボタン66Fが選択された場合、顧客からの指示は選択された複数の為替予約のグループ化であると判断できるので、ステップ110からステップ114へ移行し、例として図8に示すような為替予約グループ登録画面をクライアントPC12のディスプレイ14に表示させる。為替予約グループ登録画面には、グループ化対象として選択された複数の為替予約を一覧表示するための一覧表68Aと、上記の複数の為替予約をグループ化した場合の通貨、合計金額、平均レートを表示するための表示欄68Bと、上記の複数の為替予約のグループに対して付与すべきグループIDを設定するための設定欄68Cが設けられており、更に、グループIDの登録(グループ化の実行)を指示するためのボタン68Dと、為替予約グループ指定画面の再表示を指示するためのボタン68Eも設けられている。この為替予約グループ登録画面がディスプレイ14に表示されることで、顧客はグループ化対象の為替予約の内容・グループ化した場合の合計金額及び平均レートを再度確認することができる。
顧客によってマウス16が操作されてボタン68D,68Eの何れかが選択されると次のステップ116へ移行し、ボタン68D,68Eの何れが選択されたかを判断することで顧客からの指示の内容を判定する。顧客によってボタン68Eが選択された場合、顧客からの指示は為替予約グループ指定画面の再表示であると判断できるので、ステップ116からステップ109に戻り、ディスプレイ14に為替予約グループ指定画面を再度表示させる。
また、為替予約グループ登録画面に一覧表示されている為替予約のグループ化を所望している場合、顧客はキーボード18及びマウス16を操作し、為替予約グループ登録画面の設定欄68CにグループIDを入力設定した後にボタン68Dを選択する。なお、図8の為替予約グループ登録画面にもメッセージとして表示されているように、グループIDは任意設定項目であり、グループIDを入力設定せずにボタン68Dを選択してグループ化を指示することも可能とされている。顧客によってボタン68Dが選択された場合、顧客からの指示はグループIDの登録(グループ化の実行)であると判断できるので、ステップ116からステップ118へ移行し、為替予約グループ登録画面の設定欄68Cが空欄か否かに基づいてグループIDが未設定か否か判定する。判定が否定された場合(顧客によって設定欄68CにグループIDが入力設定されていた場合)は何ら処理を行うことなくステップ122へ移行するが、判定が肯定された場合はステップ120へ移行し、登録対象の為替予約のグループ(為替予約グループ登録画面の一覧表68Aに一覧表示していた複数の為替予約から成るグループ)に付与するグループIDを自動的に採番した後にステップ122へ移行する。
ステップ122では、為替予約DBに登録されている多数の為替予約の情報のうち、登録対象の為替予約のグループを構成する個々の為替予約の情報に対し、顧客によって設定されるか又はステップ120で自動採番したグループIDを各々付加すると共に、登録対象の為替予約のグループの合計金額及び平均レート(為替予約グループ登録画面の表示欄68Bに表示していた合計金額及び平均レート)を上記のグループIDと対応付けグループ属性情報として為替予約DBに登録することで、登録対象の為替予約のグループを為替予約DBに登録する。次のステップ124では、登録対象の為替予約のグループを為替予約DBに登録したことを通知する登録完了画面(図示省略)をディスプレイ14に表示させる。これにより、為替予約のグループ化が完了したことを顧客に認識させることができる。
また、次のステップ126では顧客による登録完了画面の確認が完了したか否かを判定し、判定が肯定される迄ステップ126を繰り返す。登録完了画面の確認を終えた顧客が確認完了を意味するマウス16等の操作を行うと、ステップ126の判定が肯定されてステップ100に戻り、為替予約一覧表示画面(図4)がディスプレイ14に再度表示される。そして、この状態で顧客がマウス16等を操作してボタン62Dを操作すると、為替予約の一覧表示の終了が指示されたことがステップ102で認識され、為替予約表示処理が終了される。なお、上述したステップ104〜ステップ126は本発明に係るグループ設定手段(詳しくは請求項2〜請求項4に記載のグループ設定手段)に対応している。
続いて、仕向送金の実行を所望している顧客によってメニュー画面内の「仕向送金の実行」が選択された場合に、アプリケーション・サーバ30のCPU30Aによって送金依頼プログラムが実行されることで実現される送金依頼処理について、図9を参照して説明する。
この送金依頼処理では、まずステップ130において、仕向送金の取引条件を表す送金条件データを設定するための送金条件テーブルをメモリ(RAM30C)上に生成する。またステップ132では、例として図10に示すような送金依頼内容入力画面をクライアントPC12のディスプレイ14に表示させる。この送金依頼内容入力画面には、顧客が実行を所望している仕向送金(実行対象の仕向送金)の取引条件、すなわち「送金実行日」「送金通貨」「送金金額」「決済方法」「送金代り金引落口座」「受取人名」「受取人住所」「受取人取引銀行」「受取人口座番号」等を設定するための設定欄が各々設けられており、仕向送金の実行を指示するためのボタン70A、新たな為替予約の締結を指示するためのボタン70B、及び、既に締結している為替予約の一覧表示を指示するためのボタン70Cが各々設けられている。なお、送金依頼内容入力画面の表示に際して、送金条件テーブルに既に設定されている送金条件データがあった場合(当初は該当する送金条件データ無しの状態)には、送金条件テーブルから該当する送金条件データが読み出され、送金依頼内容入力画面内の該当する設定欄に各々表示させる処理も行われる。
次のステップ134ではボタン70A〜70Cの何れかが選択されたか否か判定する。判定が否定された場合はステップ136へ移行し、ステップ134の判定が判定されている間、ステップ136を繰り返す。クライアントPC12のディスプレイ14に送金依頼内容入力画面が表示されると、この画面を確認した顧客により、実行対象の仕向送金の取引条件を表す情報を、マウス16及びキーボード18を介して入力(又は顧客の操作に応じて表示される複数の選択肢の中から選択)する操作が行われる。クライアントPC12は、実行対象の仕向送金の取引条件を表す情報が顧客によって入力又は選択される毎に、該情報を通信網28を介してアプリケーション・サーバ30へ送信し、ステップ136では、顧客によって入力又は選択された情報(実行対象の仕向送金の取引条件を表す情報)を通信網28を介してクライアントPC12から受信する毎に、該情報を送金条件データとして送金条件テーブルに登録すると共に、送金依頼内容入力画面内の該当する設定欄に表示させる。
ところで、実行対象の仕向送金の取引条件を設定している途中で、この仕向送金を実行するためには該仕向送金の決済に用いる為替予約を新たに締結する必要があることに気付いた等の場合、顧客はマウス16等を操作してボタン70Bを選択する。ボタン70A〜70Cの何れかが選択されるとステップ136の判定が肯定されてステップ138へ移行し、ボタン70Aが選択されたか否かに基づいて仕向送金の実行が指示されたか否か判定する。判定が否定された場合はステップ140へ移行し、ボタン70Cが選択されたか否かに基づいて既に締結している為替予約の一覧表示が指示されたか否か判定する。前述のようにボタン70Bが選択された場合は、新たな為替予約の締結が指示されていると判断できるので、ステップ140の判定も否定されてステップ164へ移行し、為替予約を新たに締結するための為替予約新規締結処理が行われる。
ステップ164の為替予約新規締結処理は、メニュー画面内の「為替予約の締結」が選択された場合に行われる前述の処理と同様の処理であるが、ディスプレイ14への為替予約締結画面(図2)の表示に際し、実行対象の仕向送金に対応する送金条件テーブルから、実行対象の仕向送金の取引条件のうち「送金実行日」「送金通貨」及び「送金金額」が読み出され、「送金実行日」が為替予約締結画面内の「予約開始日」及び「予約期日」の設定/表示欄に各々表示され、「送金通貨」が為替予約締結画面内の「通貨」の設定/表示欄に表示され、「送金金額」が為替予約締結画面内の「予約締結金額」の設定/表示欄に表示される。これにより、実行対象の仕向送金の決済に用いる為替予約を新たに締結するにあたり、顧客が取引条件を再度入力する必要がなくなる。また、新たに締結された為替予約の為替予約番号は、実行対象の仕向送金の取引条件を表す送金条件データの1つとして、実行対象の仕向送金に対応する送金条件テーブルに設定される。上記の為替予約新規締結処理が終了し、新たな為替予約の締結が完了するとステップ132に戻り、送金依頼内容入力画面がディスプレイ14に再度表示されるが、このときは送金条件テーブルに設定した為替予約番号が送金依頼内容入力画面内の該当する設定欄に表示されるので、新たに締結した為替予約の為替予約番号を顧客が入力する必要が無くなる。
一方、実行対象の仕向送金の決済を既に締結した為替予約又は為替予約のグループを用いて行う場合、顧客はクライアントPC12のディスプレイ14に送金依頼内容入力画面(図10)が表示されている状態で、マウス16等を操作してボタン70Cを選択し、既に締結されている為替予約の一覧表示を指示する。この場合、前述のステップ138の判定が否定されると共にステップ140の判定が肯定されてステップ142へ移行する。ステップ142では、前記顧客の利用者番号等の顧客識別情報をキーにして為替予約DBを検索することで、前記顧客との間で締結している全ての為替予約の情報を検索し、該当する全ての為替予約の情報を為替予約DBから各々抽出し、抽出した為替予約の情報を、例として図11に示すような為替予約一覧画面によってクライアントPC12のディスプレイ14に表示させる。
この為替予約一覧画面には、既に締結されている為替予約を一覧表示するための一覧表72Aが設けられており、上記の検索で抽出された為替予約の情報は一覧表72A内に一覧表示される。また一覧表72Aには、一覧表72A内に情報が表示されている個々の為替予約に対応して、実行対象の仕向送金の決済に使用する為替予約を選択するための選択欄72Bと、個々の為替予約の未使用残高のうち実行対象の仕向送金の決済に使用する金額を設定するための設定欄72Cが各々設けられている。また為替予約一覧画面には、新たな為替予約の締結を指示するためのボタン72D、選択欄72Bを介して選択した為替予約を実行対象の仕向送金の決済に用いることを指示するためのボタン72E、為替予約の検索条件(予約開始日又は予約期日の日付範囲)を指定するための日付範囲指定欄72F、日付範囲指定欄72Fに指定した日付範囲に合致する為替予約の再表示を指示するためのボタン72G、送金依頼内容入力画面(図10)の再表示を指示するためのボタン72H、及び、為替予約のグループの表示を指示するためのボタン72Jが各々設けられている。
またステップ142では、実行対象の仕向送金の送金条件テーブルから送金条件データを読み出し、読み出した送金条件データが表す実行対象の仕向送金の取引条件に基づき、一覧表72A内に一覧表示した為替予約の中に、「予約開始日」及び「予約期日」が実行対象の仕向送金の「送金実行日」と合致しており(「送金実行日」が「予約開始日」から「予約期日」に至る期間内であり)、「通貨」が実行対象の仕向送金の「送金通貨」と一致し、かつ「予約未使用残高」が実行対象の仕向送金の「送金金額」と一致している(又はそれ以上の)為替予約が存在しているか否か検索する。そして、該当する為替予約が存在していた場合には、一覧表72A内に一覧表示している為替予約のうち該当する為替予約に対応する位置にマーク74Aを付与すると共に、実行対象の仕向送金と実行日・通貨・金額が合致する為替予約が存在している旨を顧客へ通知するメッセージ74Bを為替予約一覧画面内に表示させる。
上記のような為替予約一覧画面がクライアントPC12のディスプレイ14に表示されることで、顧客は、既に締結されている為替予約の内容を認識・確認することができる。また、マーク74A及びメッセージ74Bが為替予約一覧画面内に表示された場合には、顧客は、実行対象の仕向送金の決済に好適な為替予約(実行対象の仕向送金と実行日・通貨・金額が合致している為替予約)が存在していることを認識することができる。
上記の為替予約一覧画面を参照し、実行対象の仕向送金の決済に用いる為替予約を新たに締結する必要があると判断した場合、顧客はマウス16等を操作してボタン72Dを選択することで、新たな為替予約の締結を指示する。前述のステップ142では、為替予約一覧画面をディスプレイ14に表示させた後、ボタン72D〜72Jの何れかが選択されたか否かを監視しており、何れかのボタンが選択されるとステップ144へ移行し、選択されたボタンがボタン72Dか否かに基づいて新たな為替予約の締結が指示されたか否か判定する。上記のようにボタン72Dが選択された場合はステップ144の判定が肯定されてステップ164へ移行し、前述した為替予約新規締結処理が行われる。
また、為替予約一覧画面に一覧表示されている為替予約の絞り込み検索を所望している場合、顧客は、キーボード18等を操作して為替予約の再検索における検索条件としての日付範囲を日付範囲指定欄72Fに指定した後に、マウス16等を操作してボタン72Gを選択することで為替予約の再表示(日付範囲指定欄68Dに指定した日付範囲に合致する為替予約の一覧表示)を指示する。上述したステップ144の判定が否定されたときには、ステップ146においてボタン72Gが選択されたか否かに基づいて為替予約の再検索・再表示が指示されたか否か判定しており、この場合はステップ146の判定が肯定されてステップ142に戻り、顧客が日付範囲指定欄68Dに指定した日付範囲に合致する為替予約が検索され、該検索によって抽出された為替予約が為替予約一覧画面(図11)の一覧表72A内に一覧表示される。
また、送金依頼内容入力画面の再表示を所望している場合、顧客はマウス16等を操作してボタン72Hを選択することで送金依頼内容入力画面の再表示を指示する。上述したステップ146の判定が否定されたときには、ステップ148においてボタン72Hが選択されたか否かに基づいて送金依頼内容入力画面の再表示が指示されたか否か判定しており、この場合はステップ148の判定が肯定されてステップ132に戻り、クライアントPC12のディスプレイ14に送金依頼内容入力画面(図10)が再度表示される。
また、為替予約一覧画面の一覧表72A内に一覧表示された為替予約の中に、実行対象の仕向送金の決済への使用に適当と判断できる特定の為替予約が存在していた場合、顧客はマウス16等を操作し選択欄72Bを介して特定の為替予約を選択すると共に、選択した特定の為替予約に対応する設定欄72Cに必要に応じて利用金額を設定した後にボタン72Eを選択することで、選択した特定の為替予約を実行対象の仕向送金の決済に使用することを指示する。上述したステップ148の判定が否定されたときには、ステップ150においてボタン72Eが選択されたか否かに基づいて特定の為替予約を実行対象の仕向送金の決済に使用することが指示されたか否かを判定しており、この場合はステップ150の判定が肯定されてステップ162へ移行する。ステップ162では、選択された特定の為替予約における予約期間が実行対象の仕向送金の「送金実行日」と整合しているか否か等のチェック処理を行い、チェック処理で問題が発見されなければ、選択された為替予約の為替予約番号を実行対象の仕向送金に対応する送金条件テーブルに設定してステップ132に戻る。この場合、選択された特定の為替予約が実行対象の仕向送金の決済に用いられることになる。
また、実行対象の仕向送金の決済に使用可能な為替予約のグループが有るか否かを確認したい、或いは、実行対象の仕向送金の決済に用いる目的で以前に設定した為替予約のグループがある等の場合、顧客はマウス16等を操作してボタン72Jを選択することで為替予約のグループの表示を指示する。この場合、ステップ150の判定が否定されてステップ152へ移行し、まず上記顧客の利用者番号等の顧客識別情報をキーにして為替予約DBを検索し、この検索によって抽出された為替予約の情報の中から、グループIDが付加されている為替予約(グループ化済み為替予約)の情報のみを更に抽出し、抽出したグループ化済み為替予約の情報に付加されているグループIDをキーにして為替予約DBを再度検索することで、為替予約の個々のグループに対応するグループ属性情報(通貨、合計金額、平均レートを表す情報)を抽出する。そして、抽出した情報を、例として図12に示すように為替予約のグループを表示するための為替予約一覧画面としてクライアントPC12のディスプレイ14に表示させる。
この為替予約一覧画面には、為替予約のグループを一覧表示するための一覧表76Aが設けられており、上記の検索で抽出された為替予約のグループの情報は一覧表76A内に一覧表示される。また一覧表76Aには、一覧表76A内に情報が表示されている個々の為替予約のグループに対応して、実行対象の仕向送金の決済に使用する為替予約のグループを選択するための選択欄76Bと、個々の為替予約のグループの未使用残高(合計金額)のうち実行対象の仕向送金の決済に使用する金額を設定するための設定欄76Cが各々設けられている。また、新たな為替予約の締結を指示するためのボタン76D、選択欄76Bを介して選択した為替予約のグループを実行対象の仕向送金の決済に用いることを指示するためのボタン76E、及び、送金依頼内容入力画面(図10)の再表示を指示するためのボタン76Fが各々設けられている。
更に、ステップ152では、実行対象の仕向送金の送金条件テーブルから読み出した実行対象の仕向送金の取引条件に基づき、一覧表76A内に一覧表示した為替予約のグループの中に、「送金実行日」「通貨」「送金金額」が合致している為替予約のグループが存在しているか否か判断し、該当する為替予約が存在していた場合には、一覧表76A内に一覧表示している為替予約のグループのうち該当する為替予約のグループに対応する位置にマーク78Aを付与すると共に、実行対象の仕向送金と実行日・通貨・金額が合致する為替予約のグループが存在している旨を顧客へ通知するメッセージ78Bを為替予約一覧画面内に表示させる。
上記のような為替予約一覧画面がクライアントPC12のディスプレイ14に表示されることで、顧客は、以前に設定した為替予約のグループの内容を認識・確認することができる。また、マーク78A及びメッセージ78Bが為替予約一覧画面内に表示された場合には、顧客は、実行対象の仕向送金の決済に好適な為替予約のグループ(実行対象の仕向送金と実行日・通貨・金額が合致している為替予約のグループ)が存在していることを認識することができる。なお、このステップ152は本発明に係る表示制御手段に対応している。
上記の為替予約一覧画面を参照し、実行対象の仕向送金の決済に用いる為替予約を新たに締結する必要があると判断した場合、顧客はマウス16等を操作してボタン76Dを選択することで、新たな為替予約の締結を指示する。前述のステップ152では、為替予約一覧画面をディスプレイ14に表示させた後、ボタン76D〜76Fの何れかが選択されたか否かを監視しており、何れかのボタンが選択されるとステップ154へ移行し、選択されたボタンがボタン76Dか否かに基づいて新たな為替予約の締結が指示されたか否か判定する。上記のようにボタン76Dが選択された場合はステップ154の判定が肯定されてステップ164へ移行し、前述した為替予約新規締結処理が行われる。
また、送金依頼内容入力画面の再表示を所望している場合、顧客はマウス16等を操作してボタン76Fを選択することで送金依頼内容入力画面の再表示を指示する。上述したステップ154の判定が否定されたときには、ステップ156においてボタン76Fが選択されたか否かに基づいて送金依頼内容入力画面の再表示が指示されたか否か判定しており、この場合はステップ156の判定が肯定されてステップ132に戻り、クライアントPC12のディスプレイ14に送金依頼内容入力画面(図10)が再度表示される。
また、為替予約一覧画面の一覧表76A内に一覧表示された為替予約のグループの中に、実行対象の仕向送金の決済への使用に適当と判断できる特定の為替予約のグループが存在していた場合、顧客はマウス16等を操作し選択欄76Bを介して特定の為替予約のグループを選択すると共に、選択した特定の為替予約のグループに対応する設定欄76Cに必要に応じて利用金額を設定した後にボタン76Eを選択することで、選択した特定の為替予約のグループを実行対象の仕向送金の決済に使用することを指示する。この場合、ステップ156の判定が否定されてステップ158へ移行する。
ステップ158では、選択された特定の為替予約のグループにおける予約期間が実行対象の仕向送金の「送金実行日」と整合しているか否か等のチェック処理を行い、チェック処理で問題が発見されなければ、選択された特定の為替予約のグループを構成する個々の為替予約毎の決済金額(使用金額)を演算する。この演算は、実行対象の仕向送金の決済に使用した後の特定の為替予約のグループの平均レートが変化しないように、個々の為替予約の金額に応じて、実行対象の仕向送金の決済金額を個々の為替予約に比例配分することにより行われ、具体的には、例えば為替予約のグループの合計金額をS、為替予約のグループを構成する個々の為替予約の金額(未使用残高、又は予め設定されたグループ化に用いる金額)をs1,s2,s3,…、実行対象の仕向送金の決済金額をT、個々の為替予約を識別する符号をn(n=1,2,3,…)とすると、個々の為替予約毎の決済金額tn(t1,t2,t3,…)は以下の演算式で求めることができる。
tn=(sn÷S)×T
そしてステップ160では、特定の為替予約のグループのグループID、該為替予約のグループを構成する個々の為替予約の為替予約番号、ステップ158で演算した個々の為替予約毎の決済金額を実行対象の仕向送金に対応する送金条件テーブルに設定してステップ132に戻る。これにより、ステップ132によってクライアントPC12のディスプレイ14に再表示される送金依頼内容入力画面には、例として図13に示すように、ステップ160で送金条件テーブルに設定した各情報(個々の為替予約の為替予約番号、決済金額、グループID)を表示するための表示欄70Dが追加され、この表示欄70Dに上記各情報が表示されることになる。そして、この状態でボタン70Aが選択されて仕向送金の実行が指示された場合、顧客によって選択された特定の為替予約のグループを構成する個々の為替予約が、表示欄70Dに表示された決済金額ずつ使用されて仕向送金の決済が行われることになる。
なお、上述したステップ158,160、図13のように決済に使用する為替予約のグループの情報が付加された送金依頼内容入力画面を表示する処理(ステップ132)は、後述するステップ172と共に本発明に係る決済処理手段(詳しくは請求項5に記載の決済処理手段)に対応している。
上記のようにして実行対象の仕向送金の取引条件の設定が完了すると、顧客はマウス16等を操作して送金依頼内容入力画面内のボタン70Aを選択することで、仕向送金の実行を指示する。これにより、ステップ138の判定が肯定されてステップ166へ移行し、実行対象の仕向送金に対応する送金条件テーブルに登録されている送金条件データの内容が整合しているか否かをチェックし、次のステップ168では、ステップ166でのチェック結果がOKか否か判定する。ステップ168の判定が否定された場合はステップ170へ移行し、クライアントPC12のディスプレイ14にエラーメッセージを表示させる等により、設定された仕向送金の処理条件が整合していない旨を顧客へ通知し、ステップ132に戻る。
また、ステップ168の判定が肯定された場合はステップ172へ移行し、顧客から実行が依頼された仕向送金を実行するための処理(仕向送金依頼実行処理)を行う。具体的には、例えば送金条件テーブルに設定されている送金条件データを読み出し、仕向送金の実行を指示した顧客を特定するための顧客識別情報(例えば利用者番号)を付加し、これらの情報(実行すべき仕向送金に関する情報)を仕向送金DBに登録するよう為替取引管理サーバ48Aに依頼することで、上記情報を仕向送金DBに登録させる。この情報は、仕向送金を実行する特定のコンピュータ(図示省略)によって仕向送金DBから読み出され、実行対象の仕向送金が実行されることになる。
また、仕向送金の決済に為替予約が使用された場合、ステップ172の仕向送金依頼実行処理では為替予約DBの更新、すなわち決済に使用した為替予約の情報のうちの未使用残高を、決済に使用した分だけ減額する処理が行われるが、仕向送金の決済に為替予約のグループが使用された場合には、当該為替予約のグループを構成する個々の為替予約の情報に対しては、個々の為替予約の未使用残高から先のステップ158で演算した決済金額(送金依頼内容入力画面の表示欄70D内に表示した決済金額)ずつ減額する処理が行われる。そして、上記の仕向送金依頼実行処理が完了すると送金依頼処理が終了される。
なお、上記では本発明に係る所定の外国為替取引として仕向送金を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、被仕向送金や輸出入等の貿易取引の決済にも適用可能であることは言うまでもない。
本実施形態に係るコンピュータ・システムの概略構成を示すブロック図である。 為替予約締結画面の一例を示すイメージ図である。 為替予約表示処理の内容を示すフローチャートである。 為替予約一覧画面の一例を示すイメージ図である。 為替予約検索画面の一例を示すイメージ図である。 平均ルート等を演算する前の状態の為替予約グループ指定画面の一例を示すイメージ図である。 平均ルート等を演算した後の状態の為替予約グループ指定画面の一例を示すイメージ図である。 為替予約グループ登録画面の一例を示すイメージ図である。 送金依頼処理の内容を示すフローチャートである。 送金依頼内容入力画面の一例を示すイメージ図である。 為替予約一覧画面(個別表示)の一例を示すイメージ図である。 為替予約一覧画面(グループ表示)の一例を示すイメージ図である。 決済に用いる為替予約の情報が表示された状態の送金依頼内容入力画面の一例を示すイメージ図である。
符号の説明
10 コンピュータ・システム
12 クライアントPC
14 ディスプレイ
16 マウス
18 キーボード
30 アプリケーション・サーバ
40 HDD
48A 為替取引管理サーバ
52 HDD

Claims (6)

  1. 顧客によって操作される端末装置と通信回線を介して接続されたコンピュータによって実現される外国為替取引支援装置であって、
    締結された個々の為替予約について、売り/買いの種別、予約開始日、予約期日、未使用残高、通貨及び予約レートを含む情報が登録された為替予約データベースを記憶する記憶手段と、
    前記為替予約データベースに情報が登録されている為替予約の中から選択された複数の為替予約のグループ化が前記端末装置を介して指示された場合に、前記為替予約データベースに登録されている前記複数の為替予約の情報に基づいて前記複数の為替予約の合計金額及び平均レートを演算し、前記複数の為替予約が同一グループであることを表すグループ識別情報を前記演算した合計金額及び平均レートと対応付けて前記為替予約データベースに登録することで、前記複数の為替予約をグループ化するグループ設定手段と、
    所定の外国為替取引の決済に為替予約を使用することが前記端末装置を介して指示された場合に、前記為替予約データベースを検索することで、前記決済に使用可能でかつグループ化されている複数の為替予約が存在しているか否かを判定し、該当する複数の為替予約が存在していた場合に前記合計金額及び平均レートを前記端末装置の表示部に表示させる表示制御手段と、
    前記表示制御手段によって前記端末装置の表示部に表示された複数の為替予約を前記決済に使用することが前記端末装置を介して指示された場合に、前記決済に使用した後の平均レートが変化しないように個々の為替予約毎の決済金額を演算し、演算した決済金額に基づき前記決済に前記複数の為替予約を使用するための処理を行うと共に、前記為替予約データベースに登録されている前記複数の為替予約の情報を更新する決済処理手段と、
    を備えたことを特徴とする外国為替取引支援装置。
  2. 前記グループ設定手段は、グループ化対象の複数の為替予約の各々に対し、未使用残高のうちグループ化に使用する残高が前記端末装置を介して指定されなかった場合には、前記複数の為替予約の各々の未使用残高の合計額を前記合計金額として演算し、未使用残高のうちグループ化に使用する残高が前記端末装置を介して指定された場合には、前記複数の為替予約の各々の未使用残高のうち指定された残高の合計額を前記合計金額として演算すると共に、演算した合計金額に基づいて前記平均レートを演算することを特徴とする請求項1記載の外国為替取引支援装置。
  3. 前記グループ設定手段は、グループ化対象の複数の為替予約に対し前記端末装置を介してグループIDが指定された場合には、指定されたグループIDを前記グループ識別情報として用い、前記グループIDが指定されなかった場合は前記グループ識別情報としてのグループIDを自動的に設定し、前記為替予約データベースに登録されている前記複数の為替予約の情報に対し前記グループ識別情報としての前記グループIDを各々付加することを特徴とする請求項1記載の外国為替取引支援装置。
  4. 前記グループ設定手段は、前記為替予約データベースに情報が登録されている為替予約を前記端末装置の表示部に一覧表示させ、前記表示部に一覧表示させた為替予約のうちグループ化対象の複数の為替予約が前記端末装置を介して選択された場合に、前記複数の為替予約の合計金額及び平均レートを演算して前記表示部に表示させ、前記端末装置を介して前記複数の為替予約のグループ化の実行が指示されると、前記グループ識別情報を前記為替予約データベースに登録することを特徴とする請求項1記載の外国為替取引支援装置。
  5. 前記決済処理手段は、前記決済に使用した後の平均レートが変化しないように前記複数の為替予約の各々の決済金額を演算することを、前記所定の外国為替取引における決済金額を前記グループ化されている複数の為替予約の各々における未使用残高又はグループ化に使用する残高に応じて前記複数の為替予約の各々に比例配分することにより行うことを特徴とする請求項1記載の外国為替取引支援装置。
  6. 顧客によって操作される端末装置と通信回線を介して接続されると共に、締結された個々の為替予約について、売り/買いの種別、予約開始日、予約期日、未使用残高、通貨及び予約レートを含む情報が登録された為替予約データベースを記憶する記憶手段を備えたコンピュータを外国為替取引支援装置として機能させるための外国為替取引支援プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記為替予約データベースに情報が登録されている為替予約の中から選択された複数の為替予約のグループ化が前記端末装置を介して指示された場合に、前記為替予約データベースに登録されている前記複数の為替予約の情報に基づいて前記複数の為替予約の合計金額及び平均レートを演算し、前記複数の為替予約が同一グループであることを表すグループ識別情報を前記演算した合計金額及び平均レートと対応付けて前記為替予約データベースに登録することで、前記複数の為替予約をグループ化するグループ設定手段、
    所定の外国為替取引の決済に為替予約を使用することが前記端末装置を介して指示された場合に、前記為替予約データベースを検索することで、前記決済に使用可能でかつグループ化されている複数の為替予約が存在しているか否かを判定し、該当する複数の為替予約が存在していた場合に前記合計金額及び平均レートを前記端末装置の表示部に表示させる表示制御手段、
    及び、前記表示制御手段によって前記端末装置の表示部に表示された複数の為替予約を前記決済に使用することが前記端末装置を介して指示された場合に、前記決済に使用した後の平均レートが変化しないように個々の為替予約毎の決済金額を演算し、演算した決済金額に基づき前記決済に前記複数の為替予約を使用するための処理を行うと共に、前記為替予約データベースに登録されている前記複数の為替予約の情報を更新する決済処理手段
    として機能させることを特徴とする外国為替取引支援プログラム。
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