JP2006285225A - 統合表示システム、方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】限られた広さの表示面などに、多様な大きさ、形からなるコンテンツを目立つように、且つ、タイムリーに表示できる統合表示システム、方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】本発明は、複数のタクシーTx1、Tx2・・・にそれぞれ設けられた表示パネルDspが、互いに近接した場合に統合的な表示手段群となって互いに関連するコンテンツを表示する統合表示システムである。その統合表示システムを用いて、互いに近接した前記タクシーTx1、Tx2・・・のうちの一方の搭乗者に向けて他方の表示パネルDspにコンテンツを表示するようにしている。また、この際に運転手もしくは乗客としての搭乗者に予め設定された項目を選択させ、この項目に対応したコンテンツを乗客に見せるようにしている。
【選択図】図12

Description

本発明は、統合表示システム、方法およびプログラムに関し、たとえば、タクシーなどの車両の車体や、その他の車両に表示手段を設け、この表示手段にローカル性に富む広告等のコンテンツを表示させるシステムおよび方法に適用することができる。
従来、自動車に適用される通信システムを応用したテレマティクス技術を用い、営業用車両の走行中などに車体広告を表示させることが行われている。一般に、このような車両表示システムにおいては、路線バス、トラックなどの大型車に、ひときわ大きなラッピング広告を行わせ、また、車両の移動により目立つ広告、路線バスでは沿線に特化した広告などが行われている。更に、繁華街を含む周辺地域の広告を、タクシーの車体広告に期待する場合もあり、タクシーなどが走行中に、沿線のローカル広告をタイムリーに表示させようとする車両表示システムが種々提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2002-251158号公報(段落0040、図2など) 特開2002-288525号公報(段落0019、図9など)
しかしながら、上述したような従来技術においては、次のような課題があった。
(1)大型車に比べると、タクシーの車体には、広い表示面を設けることが期待できないので、大型車ほどには目立つ広告効果が期待できなかつた。
(2)また、路線バスのように一定の区間を往復または周回することは無く、お客の要望に伴って多くの繁華街を巡り、比較的に広く各地を走行している。ところが、これら各地の広告を表示するとなると、大きさも形も多様に異なるものとなり、しかも、このように多くをタイムリーに切り換えることが甚だ困難であった。
(3)たとえば、新宿では新宿の飲み屋街の情報を、池袋では池袋の飲み屋街の情報を表示させる場合に、ローカル広告としての強調点が異なり、且つ、見た目の違いが求められることもあって、比較的に小さな表示パネルを一律に兼用することはできなかった。
(4)さらに、タクシーの車体にディスプレイを設け、このディスプレイに所謂コマーシャルとなる画像や動画を表示することを行った場合に、最初は珍しがられるが、直ぐに飽きられる可能性があり、アイディア次第で目立つように工夫可能で飽きられたら順次表現方法を変えられるように様々な表現を行うことが可能な媒体が求められていた。
また、タクシーにおいては、路上等からタクシー見る人に広告表示を見せるだけではなく、タクシーに乗った乗客に、他のタクシーの表示を見せることで、タクシーの乗客に対するサービスを行うことができることにより、タクシーを魅力あるものとし、タクシーに乗る機会を増やしたいとの要望がった。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、限られた広さの車両に設けられた表示面などに、多彩な表示を行うだけではなく、車両の搭乗者が他の車両の表示面に設けられた表示を見る機会を与える統合表示システム、方法およびプログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の車両の外面側にそれぞれ設けられた表示手段が、前記車両同士が近接した場合に近接した車両に関連するコンテンツを表示する統合表示システムであって、
予め設定された複数の項目にそれぞれ関連付けて前記表示手段に表示するコンテンツを蓄積記憶するコンテンツ蓄積手段と、
前記車両同士が近接したことを検出する近接検出手段と、
前記車両に設けられ、予め設定された複数の前記項目から項目を選択する選択手段と、
前記選択手段による選択を操作するための操作手段と、
前記近接検出手段により他の車両が近接したことを検出した際に、前記選択手段で選択された項目に基づいて前記コンテンツ蓄積手段を検索してコンテンツを抽出するコンテンツ決定手段と、
前記コンテンツ決定手段に抽出されたコンテンツを、前記車両の表示手段に表示させるコンテンツ割付手段とを備え、
互いに近接した前記車両のうちの一方の前記車両の搭乗者に向けて他方の前記車両の表示手段にコンテンツを表示することを特徴とする。
請求項1に記載の発明においては、車両に表示手段が設けられ、表示手段にコンテンツが表示されることになるので、これを路上の通行者等に見せることで、例えば、宣伝を行うことが可能となる。
また、本発明では、表示手段を備えた車両同士が近接した場合に、予め選択された項目に基づいて検索されて抽出されたコンテンツが車両の表示手段に表示されることになる。
この場合に、車両同士が近接していることにより、一方の車両の搭乗者(例えば、タクシーの乗客)が、他方の車両の外面に設けられた表示手段に表示されるコンテンツを見ることになる。この場合に、選択手段により選択された項目に関連するコンテンツが表示されることになるので、例えば、車両が走行している地域や、現在の時刻帯等から項目を選択することでタイムリーなコンテンツを表示して、車両の搭乗者に見せることができる。
また、選択手段を操作する操作手段を設け、車両の運転手もしくは搭乗者(乗客)に項目を選択させることで、搭乗者に関連したコンテンツを表示することができる。
例えば、車両をタクシーとした場合に、乗客を乗せた際に、タクシーの運転手が、乗客の性別、おおよその年齢(子供、若者、大人等)、目的地(駅、劇場、ショッピングセンタ、飲食店、ホテル等)を入力することにより、乗客の性別や年齢や目的地に対応したコンテンツをこのタクシーに近接する他の表示手段を備えた車両に表示させることができる。例えば、映画館に向かう乗客に新作映画に関するコンテンツを表示したり、デパートに向かう乗客に服飾品のコンテンツを表示したりすることができる。
また、車両に搭乗者が選択手段を操作して項目を選択可能な搭乗者用操作手段を設けて、搭乗者(乗客)が選択手段を操作して項目を選択できるようにすれば、搭乗者が希望する項目に関連するコンテンツを、搭乗者が乗った車両に近接する車両に表示させることができる。
なお、互いに近接した車両が併走している場合や、赤信号で互いに車両が近接して停車した場合などに、特に一方の車両の搭乗者に他方の車両の表示手段に表示されたコンテンツを比較的長い時間に渡って見せることができる。この場合には、静止画や文字によるコンテンツだけではなく動画や複数の画像からなるスライドショー状のコンテンツを見せることも可能となる。
そして、選択手段に操作手段を設けて、搭乗者に関連する項目を選択できるようにしておけば、搭乗者に関連する表示を搭乗者が乗った車両の近傍に位置する車両の表示手段に表示することで、搭乗者に対して宣伝を行うことができるとともに、タクシーやバスの走行中に搭乗者を楽しませることができる。
ここで、車両は、基本的にタクシーやバス等の乗客が乗る商用車であるが、他の車両の搭乗者に見えるように表示手段にコンテンツを表示する車両としては、タクシーやバス等の搭乗者を乗せる車両以外の車両であってもよい。
また、車両は、特にリース車両を用いた商用車が好ましい。リース車両ならば予め表示手段等を備えた車両をリースすることで、車両を使用する会社に限定されずに、複数の会社に属する車両に一体に本発明を適用できる。
表示手段は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)や、プラズマディスプレイパネル(PDP)エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイ、サーフェスコンダクションエレクトロンエミッタディスプレイ(SED)、LEDディスプレイ、蛍光表示管(VFD)、電子ペーパー等を用いることができる。
コンテンツとは、テキスト、画像(静止画、動画)等のデータであり、例えば広告用の文字画像等を含む表示データである。なお、車両に表示手段に加えて音声発生装置(音声生成回路、音声再生回路、アンプ、スピーカー)を設け、コンテンツに音データが含まれるものとしても良い。
選択手段は、例えば、位置検出手段や時計機能を有して、車両の位置や時刻に対応して項目を自動的に選択するものであってもよいし、車両の運転手や搭乗者が操作する操作手段を備えて人の操作により項目を選択するものであってもよいし、これらを組み合わせたもの、すなわち、操作手段が操作された場合には、操作手段の操作に基づいて項目を選択し、操作手段が操作されなければ、地域や時刻に基づいて自動的に項目を選択したり、ランダムに項目を選択するようなものでもよい。
操作手段としては、例えば、複数の項目に対応する複数のボタンを備えたキーボード状のものや、タッチパネル式(タブレット式)の液晶ディスプレイなどを用いることができる。
コンテンツ蓄積手段は、コンテンツを記憶するストレージ装置を有し、コンテンツを検索可能に記憶したデータベースとして機能するものである。
また、コンテンツ蓄積手段は、各車両内にそれぞれ備えられていても良いし、固定局に設けられ、車両と固定局間とでデータ通信により、検索されたコンテンツを車両に出力可能となっていてもよい。
また、コンテンツ蓄積手段が固定局にある場合に、車両には固定局から出力されたコンテンツを一時的に記憶しておく記憶手段が必要となる。
前記近接検出手段は、例えば、GPS装置のような絶対位置を検出する位置検出手段であってもよいし、車両同士の位置を相対的に計測するような装置(電磁波等により互いの位置を計測する装置)であってもよいし、これら絶対位置を計測する装置と相対位置を計測する装置とを組み合わせたものであってもよい。
また、近接検出手段は、必ずしも車両に搭載される必要はなく、衛星、飛行船、ビル等の構造物から車両を認識させる装置を備え、これにより車両の位置を計測するもの(リモートセンシング)であっても良い。また、位置検出手段としてGPSを用いる場合には、例えば、慣性航法装置等を併用したり、各車両のGPS装置と固定局のGPSを用いて測定制度を向上する方法(ディファレンシャルGPS等)などを用いて測位精度を向上する必要がある。
前記コンテンツ決定手段は、コンテンツ蓄積手段としてのストレージ装置を備えたコンピュータシステムであって、コンテンツ蓄積手段のデータを検索して抽出するものである。従って、コンテンツ決定手段は、コンテンツ蓄積手段と同じ場所に配置される。
前記コンテンツ割付手段は、コンテンツ決定手段により検索されて抽出されたコンテンツを記憶するとともに、表示手段に出力するものであり、例えば、各移動体に搭載される。なお、コンテンツ割付手段を移動体ではなく後述のように固定局に設けてコンテンツを配信するものとし、移動体側には配信されたコンテンツを表示手段に表示させる装置を配置してもよい。すなわち、コンテンツ割付手段を移動体側と固定局側に分けて配置してもよい。
また、統合表示システムにおいては、コンテンツ蓄積手段を備えた固定局を設けるとともに、固定局と各車両とでデータ通信を行い、例えば、位置計測手段に計測された位置に基づいて、どの車両が他の車両と近接したのかを決定し、かつ、それに基づいてコンテンツを検索する処理を固定局で行う構成とし、データ通信によりコンテンツを車両に配信する構成(集中型)としても良い。また、固定局を設けずに、各車両にコンテンツ蓄積手段を備え、車両間でのデータ通信により互いに近接する車両を決定し、それに基づいて各車両でコンテンツを検索し、各車両でコンテンツを表示手段に表示させる構成(分散型)でも良い。なお、この場合に各車両のコンテンツ蓄積手段となるストレージ装置(記憶手段)に、コンテンツのデータを分散して記憶することによりコンテンツのデータを統合表示システム内の各車両で共有した状態とし、必要に応じて各車両間でコンテンツを送受信するものとしてもよい。
また、選択手段で選択された項目は、互いに近接された車両間でデータ通信により送受可能とすることが好ましく、例えば、選択手段に操作手段を設けた場合に、搭乗者が乗った一方の車両で選択された項目を当該車両に近接した他の車両にデータ通信により送信する必要がある。また、車両間で選択された項目を送受する際に、固定局を介して送受するようにしてもよい。
請求項2に記載の統合表示システムは、請求項1に記載の統合表示システムにおいて、
前記車両が走行および停車する道路に面した固定構造物に設けられてコンテンツを表示する固定表示手段が設けられ、
前記コンテンツ蓄積手段は、予め設定された複数の前記項目にそれぞれ関連付けて前記固定表示手段に表示するコンテンツを蓄積記憶し、
前記近接検出手段は、前記車両と前記固定構造物が近接したことを検出可能とされ、
前記コンテンツ決定手段は、前記近接検出手段により前記車両と前記固定構造物が近接したことを検出した際に、前記選択手段で選択された項目に基づいて前記コンテンツ蓄積手段を検索して前記固定表示手段に表示するコンテンツを抽出し、
前記コンテンツ割付手段は、前記コンテンツ決定手段に抽出されたコンテンツを、前記固定表示手段に表示させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、例えば、搭乗者(乗客)が乗った車両が固定表示手段を備えた固定構造物に近接すると、前記選択手段に選択された項目に関連するコンテンツが固定表示手段に表示されることになる。これにより、車両の搭乗者が選択手段に選択された項目に関連するコンテンツが固定表示手段に表示されるのを見ることができる。
したがって、請求項1において搭乗者が他の車両の表示手段に表示されたコンテンツを見ることより得られる効果と同様の効果を固定表示手段の表示を見ることにより得られる。特に、上述のように搭乗者に関連する項目を選択して、該項目に関連するコンテンツを表示するようにした場合に、車両よりも大きな表示を行うことが可能な固定表示手段にコンテンツが表示されることで、より搭乗者の興味を引くことができる。
また、車両に載った搭乗者は、固定構造物の固定表示手段と、近接する車両の表示手段とに同じ項目に関連するコンテンツが表示されることで、表示されたコンテンツにより興味を引かれることになる。なお、固定表示手段と車両の表示手段とにそれぞれ表示される同じ項目に関連するコンテンツは、同じ(全く同じ、もしくは略同じ)コンテンツであってもよいし、固定表示手段に表示されたコンテンツの一部分が車両の表示手段に表示されるものであってもよいし、項目に関連した1つの共通する商品や店舗に関連するコンテンツであるが表示内容が固定表示手段と車両の表示手段で異なるものであってもよい。
なお、固定構造物とは、例えば、ビル等の建築物であり、固定表示手段とは、例えば、ビルの壁面に設けられた超大型ディスプレイ(LED大型ディスプレイ等)である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の統合表示システムにおいて、
前記車両内部には、前記搭乗者に視認可能に車内表示手段が設けられ、
前記コンテンツ蓄積手段は、予め設定された複数の前記項目にそれぞれ関連付けて前記車内表示手段に表示するコンテンツを蓄積記憶し、
前記コンテンツ決定手段は、前記選択手段で選択された項目に基づいて前記コンテンツ蓄積手段を検索して前記車内表示手段に表示するコンテンツを抽出し、
前記コンテンツ割付手段は、前記コンテンツ決定手段に抽出されたコンテンツを、前記車内表示手段に表示させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、例えば、搭乗者(乗客)が項目を選択すると、前記選択手段に選択された項目に関連するコンテンツが車内表示手段に表示されることになる。この場合に、他の表示手段を備えた車両が近接すると、近接した車両の表示手段にも選択手段に選択された項目が表示されることになる。
したがって、同じ項目に関連するコンテンツを車内表示手段と、近接する他の車両の表示手段とに表示することができる。これを見た搭乗者は、車内表示手段と、他の車両の外面の表示手段とに同じ項目に関連したコンテンツが表示されることで表示されたコンテンツにより興味を引かれることになる。
なお、車内表示手段と他の車両の表示手段とにそれぞれ表示される同じ項目に関連するコンテンツは、同じ(全く同じ、もしくは略同じ)コンテンツであってもよいし、車内表示手段に表示されたコンテンツの一部分が車両の表示手段に表示されるものであってもよいし、項目に関連した1つの共通する商品や店舗に関連するコンテンツであるが表示内容が固定表示手段と車両の表示手段とで異なるものであってもよい。この場合に、例えば、車内表示手段に商品や店舗に関する詳細な表示が行われ、他の車両の外面に前記商品や店舗に関する概略的な表示が行われるものであってもよい。
請求項4に記載の発明は、複数の車両の外面側にそれぞれ設けられた表示手段が、前記車両同士が近接した場合に近接した車両に関連するコンテンツを表示する統合表示方法であって、
予め設定された複数の項目にそれぞれ関連付けて前記表示手段に表示するコンテンツを蓄積記憶し、
前記車両同士が近接したことを検出する近接検出手段から他の車両が近接したことを示す情報を得、かつ、他の車両の操作手段による操作入力により予め設定された複数の前記項目から選択された項目に基づいて蓄積記憶されたコンテンツを検索してコンテンツを抽出し、
抽出されたコンテンツを、前記車両の表示手段に表示させることにより
互いに近接した前記車両のうちの一方の前記車両の搭乗者に向けて他方の前記車両の表示手段にコンテンツを表示することを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、請求項1記載の表示統合システムと同様の効果を奏する。なお、請求項4記載の発明に、請求項2または3に記載の構成を付加するものとしてもよい。
請求項5に記載の発明は、複数の車両の外面側にそれぞれ設けられた表示手段が、前記車両同士が近接した場合に近接した車両に関連するコンテンツを表示するプログラムであって、
予め設定された複数の項目にそれぞれ関連付けて前記表示手段に表示するコンテンツを蓄積記憶するステップと、
前記車両同士が近接したことを検出する近接検出手段から他の車両が近接したことを示す情報を受け付けるとともに、他の車両の操作手段による操作入力に基づいて予め設定された複数の前記項目から選択された項目の入力を受け付けた際に、受け付けた前記項目に基づいて蓄積記憶されたコンテンツを検索してコンテンツを抽出するステップと、
抽出されたコンテンツを、車両の表示手段に表示させるステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明においては、請求項1記載の表示統合システムと同様の効果を奏する。なお、請求項5記載の発明に、請求項2または3に記載の構成を付加するものとしてもよい。
本発明の統合表示システム、方法およびプログラムによれば、車両に搭載された表示手段により広告用のコンテンツを表示できるだけでなく、車両に搭乗した乗客等の搭乗者に、近接した他の車両の表示手段に表示されたコンテンツを見せて、搭乗者を楽しませることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る表示統合システムの概略構成例を説明するための図である。
この例の統合表示システムは、複数の車両にそれぞれ設けられた表示手段としての表示パネルDspが、互いに近接した場合に、統合的な表示手段群となって互いに関連するコンテンツを表示するためのものであるが、さらに、車両同士が互いに近接することにより、近接する車両同士の一方に搭乗した搭乗者が他方の車両の表示手段に表示されたコンテンツを見られる状態となる。
すなわち、統合表示システムは、複数の車両にそれぞれ設けられた表示手段が、互いに近接した場合に統合的な表示手段群となって互いに関連するコンテンツを表示するようになっているとともに、例えば、路上の通行人等が車両に搭載された表示パネルDspに表示されたコンテンツを見るだけではなく、車両に搭乗した人も他の車両のパネルDspに表示されたコンテンツを見ることができるようになっている。
ここで、本発明は、車両に登場した搭乗者に他の車両の外面側に設けられた表示パネルDspや固定構造物としてのビルの壁面に設けられた超大型ディスプレイや前記車両の車内に設けられえた車載ディスプレイに表示させるコンテンツを搭乗者に見せることで、搭乗者に対して宣伝を行うとともい搭乗者を楽しませることを目的とするものであるが、この例のタクシーは、集団もしくは単独で、外面側に設けられた表示パネルDspにコンテンツを表示することで、通行人等にも宣伝を行うものであり、特に車両同士が近接した場合に、近接した車両の表示パネルDspで互いに関連するコンテンツを表示可能となっている。
ここでは、車両の搭乗者に対するコンテンツの表示を説明する前に、単独もしくは近接する複数のタクシーで連携してコンテンツを表示可能な構成を説明する。
この例、統合表示システムは、同一の無線中継器TRxと接続する複数のタクシー(車両)Tx1、Tx2・・・が集合離散を繰り返すとともに停止発進を繰り返しながら移動する際に、各々の表示パネルDspを相互に連携させ、統合的な表示面を構成して広告などのコンテンツを表示する場合に適用される。また、広告用のコンテンツのためのコンテンツデータベース1(コンテンツ蓄積手段)と、狭域無線ローカルエリアネットワーク(無線LAN:なお、ここでは、既存の無線中継器TRxを用いてタクシー専用の無線LANを構築するようになっている)等のデータ通信を通じてコンテンツデータベース1と接続した連携解析サーバ(連携解析手段)2と、同じくコマ割付サーバ3(コンテンツ決定手段、コンテンツ割付手段)とを有している。これらのデータベース1およびサーバ2、3を各タクシーTx1、Tx2・・・が搭載し、無線LAN機能付車両端末等の車載コンピュータシステム、携帯端末(携帯電話、PHS等を含む)などの携帯コンピュータシステムを通じてタクシー相互に交信することにより、いずれのタクシーTx1、Tx2・・・も本システムの車両として機能し得る構成としてある。なお、データ通信には、無線LANに代えて、携帯電話やPHSの通信回線や、タクシー会社用の無線通信等を用いてもよい。なお、無線LANは、例えば、インターネット(INT)に接続されるが、タクシー会社や後述の広告代理店や車両リース会社が運営するエクストラネット、イントラネットに接続されるものとしてもよい。
ここで、コンテンツデータベース1、連携解析サーバ2、コマ割付サーバ3は、別々の装置である必要はなく、1つのコンピュータシステムにより構成されていても良く、コンテンツとしてのテキスト、画像(静止画、動画)等を記憶したストレージ装置(例えば、記憶装置としてのハードディスクや不揮発性メモリ)と、CPU等を備えたコンピュータ本体とからなり、後述のようにコンテンツデータベース1、連携解析サーバ2、コマ割付サーバ3として機能する各種プログラムを実行可能となっていれば良い。
この例における車両としてのタクシーTx1、Tx2・・・は、コンテンツデータベース1、連携解析サーバ2、コマ割付サーバ3として機能する車載コンピュータシステム、上述の無線LAN等のデータ通信を可能とする無線通信装置を備える。また、無線通信装置は、後述のように複数の指向性アンテナを有して連携解析サーバ2で後述の配列パターンおよび相対位置を特定するための相対位置計測手段として機能するようになっていてもよい。
図2は、図1に示すコンテンツデータベース1を具体的に説明する様式図である。
図2に示すコンテンツデータベース1は、広告をコンテンツとする広告情報(表示情報)群10、10・・・が、その広告内容に関する記述情報11を、コンテンツのイメージデータである画像情報(レイアウト情報)12と関連付けてファイリングされている。記述情報11は、広告情報群10をそれぞれ個別に識別可能とする識別符号である広告ID(本図ではAdv0001)と、スポンサーである広告主に関する個人情報(広告料の請求先となる名称(本図ではName)、連絡先など)と、その表示地域を示すエリアデータ(エリア情報)、表示時刻帯を示すタイマデータ(タイマー情報)とを含むテーブルである。
画像情報12は、この画像情報12の各コマに関する部分画情報(Image001、Image002)13a、13bを、各コマの配置位置に関するポジション番号(1)または(2)(本図ではサブアドレス01または02)と関連付けた二つのレコードを有し、識別符合となるパターンコード(本図では01)などをヘッダーとして、コマの総数(本図では2台、配列パターン内の移動体の数)および配置(本図では横一列(前後一列)に並ぶことを示す並び方のデータ)とともに配列したテーブルである。以後の各処理においては、コマの総数が、統合表示可能なタクシーの台数を設定するデータとなり、コマの配置が、タクシーTx1、Tx2・・・同士の連携関係(配列パターン)を構成するためのデータとなり、パターンコードが、連携タクシー群の連携関係(配列パターン)を特定する識別符号になる。ポジション番号(1)、(2)を増設可能な最大値は、広告画像に割付可能な最多コマ数であるとともに、連携関係を維持可能な最多台数(本図ではN台)になる。なお、このような画像情報、部分画情報のいずれか、または双方を、たとえば、ピクセル値、ベクトル値などとし、圧縮データ形式としておいてもよい。
ここで、コマとは、各タクシーTx1、Tx2・・・に例えば1つの表示パネルDspが設けられると過程した場合の、各表示パネルDspに表示されるコンテンツとしての画像である。なお、画像は静止画である必要はなく、一連の画像からなる動画であってもよい。
また、タクシーTx1、Tx2・・・に設けられる表示パネルDspは、1つに限られるものではなく、複数であってもよい。1台のタクシーTx1、Tx2・・・に設けられる表示パネルDspが、複数の場合には、それぞれに同じ画像を表示するものとしても良いし、それぞれ異なる画像を表示しても良い。異なる画像が表示される場合に、コンテンツデータベース1に各コマとして複数の画像が記憶されている必要がある。この場合に上述の部分画像情報の中に1つの車両に設けられた複数の表示パネルDspに対応して複数の画像が含まれることになり、これらの画像は、1台のタクシーTx1、Tx2・・・の各表示パネルDspに対応するパネルコードに関連付けられた状態で記憶される。
また、タクシーTx1、Tx2・・・に設けられる表示パネルDspの位置は、例えば、側面(ドアやその前後)や上面(ボンネット、ルーフ、トランク等の上面)などであり、側面に設けられた表示パネルDspは、通行人や他の自動車の搭乗者等により視認されるように形成され、上面に設けられた表示パネルDspは、道路や客待ち用の駐車スペース等を望めるビル、横断歩道(陸橋)、駅のホーム等から視認されるように形成される。
なお、側面に形成される表示パネルDspとしては、例えば、ドアの窓部分に形成されるものであっても良い。
また、表示パネルとしては、例えば、LCD、PDP、SED、ELD、VFD、電子ペーパー等の各種フラットパネルディスプレイを用いることができる
また、上述のように窓に形成される表示パネルDspとしては、透過型LCDや半透過型(半透過半反射型)LCDを用いることにより、タクシーTx1、Tx2・・・内からの視界を確保できるものが好ましい。
また、コンテンツデータベース1に記憶されているコンテンツは、基本的に上述のパターンコードと、ポジション番号により検索されるようになっている。1つの車両に複数の表示パネルDspがあり、それぞれ別のコンテンツを表示する場合には、上述のパネルコードでも検索可能となっている必要がある。パターンコードは、予め設定されている配列パターン毎に異なるコードが設定されており、パターンコードを特定することで配列パターンが決まるようになっている。なお、配列パターンには、自動車の進行方向、すなわち前後方向に1列に並んだパターンや、2列に並んだパターンや、3列並んだパターンや、斜めに並んだパターンや、進行方向と直交する方向に並んだパターンや、ジグザグに並んだパターンなどが設定されているとともに、同じ1列や2列等でも、含まれるタクシーTx1、Tx2・・・の台数によって異なるパターンに設定されている。
また、ポジション番号は、各配列パターン毎に設定されており、例えば、前後一列に3台タクシーTx1、Tx2・・・が並んだ配列パターンでは、先頭から順に、01、020、03等のポジション番号が割り付けられることになる。すなわち、ポジション番号は、配列パターン内における各タクシーTx1、Tx2・・・の相対位置を示すものとなっている。
従って、パターンコードとポジション番号を指定して部分画像情報を検索することにより、配列パターンと、当該配列パターン内の相対位置(ポジション)を指定してコンテンツを検索することができるようになっている。
なお、コンテンツデータベース1においては、少なくとも各広告ID毎に、予め設定された全ての配列パターンおよび各配列パターン内の相対位置ごとに部分画像情報が記憶されており、実際にコンテンツを検索する際には、上述のパターンコードとポジション番号のほかに、広告IDが必要となる。なお、基本的に広告IDは、広告主と1対1で対応するが、広告主によっては、複数の異なる広告を行うために、複数の広告IDを持っている場合があってもよい。
ここで、広告IDを含む記述情報のタイマデータとして時刻を規定してある場合に、各広告ID毎にタイマデータの時刻範囲が重ならないように設定することで、時刻により広告IDが特定されるようにしても良い。また、各エリアデータ内でタイマデータが示す時刻範囲を重ならないようにし、エリアデータとタイマデータとから広告IDが重ならないようにしてもよい。例えば、3時00分から3時30分とされた時刻範囲(タイマデータ)に対して、広告IDとして、二つ以上が規定されていても(Adv001、Adv002)があっても、これら広告IDに対応するエリアコードが異なるものとなっていればよい。これにより、エリアデータとタイマデータにより、広告IDを特定し、かつ、パターンコードと、ポジション番号から部分画情報を検索することができる。
また、タイマデータとエリアデータとを特定した場合に、複数の広告IDが該当する状態となる場合には、例えば、広告ID毎の優先順位と制限時間とを設けておき、優先順位が高い広告IDが選択されるようにする。また、選択された広告IDに属するコンテンツが表示された場合には、その表示時間を計測し、表示時間が制限時間となった場合に、優先順位が次に高い広告IDを選択するようにしてもよい。
また、コンテンツデータベース1を検索する際に、タイマデータ、エリアデータ、広告ID、パターンコード、ポジション番号の全てを指定して検索するものとしてもよい。
なお、タイマデータ、エリアデータを指定してコンテンツデータベース1を検索するためには、時刻を指定するための時計と、エリアデータとして車両の絶対位置を指定するための位置計測手段とが車両に搭載されている必要がある。なお、時計としての機能は、車載コンピュータシステムに搭載され、位置計測手段としては配列パターンおよび配列パターン内の相対位置を特定するために用いられるGPS装置が搭載される。なお、配列パターンおよび配列パターン内の相対位置を求めるために後述のように相対位置計測手段を用いることでGPS装置を搭載しない場合には、車両が通信する無線中継器TRxにより絶対位置としての地域(エリア)を特定するものとしてもよい。
すなわち、無線中継器TRxが各エリアデータで示されるエリア毎に少なくとも1つずつ設けられ、車両が1つのエリアから他のエリアに移動する際に、通信する無線中継器TRxを切り換えるようにすることで、どの無線中継器TRxと通信しているかで、エリアを特定できるようにしてもよい。
以上のことからコンテンツデータベース1は、表示手段に表示するコンテンツを、互いに近接する一群の前記車両の数およびこれら一群の前記車両の並び方を示す配列パターンと当該配列パターン内の前記車両同士の相対位置に関連づけて蓄積記憶するコンテンツ蓄積手段として機能するものである。
また、上述の配列パターンには、前記車両に近接して他の車両が存在しない単独の車両の配列パターンが含まれており、単独の配列パターンに対応してコンテンツデータベース1にコンテンツが記憶されている。なお、単独の配列パターンには、1台のタクシーTx1、Tx2・・・しか存在しないので、相対位置を示すポジション番号が1つだけ単独で設定される。すなわち、単独の配列パターンには、単独の車両に対応して単独のポジション番号が割り付けられている。
図3は、画像情報の視覚的な一例を説明するための模式図である。
図3に示す画像情報12は、二つの部分画情報13a、13bのコマを進行方向の前後一列に配置することにより、一つの広告画像(本図では(公序良俗違反につき、不掲載))を構成している。したがって、これらの二つのコマについて、その部分画情報13a、13bを、連携関係にある先頭のタクシーTx1と後続のタクシーTx2の各屋根(ルーフ)等に設けられた各表示パネルDspに配信すれば、当該広告画像として統合的に表示することができる。このような画像情報を、同じ広告情報について、コマ数、形状、大きさを異ならせたり、コマ配置を複数にしたりして複数組を設定し、各組のタイマデータを異ならせる構成にしてもよい。これにより、画像情報の見せ方を変え、広告効果の向上が期待できる。
また、部分画情報は、実際には、1つの画像の部分を示すものである必要はないが、例えば、進行方向に対して前後に並んだ場合に、前後関係で対応した関係となっていることが好ましい。場合によっては、各部分画情報として同じ画像データ(文字を画像としたものでも良い)が割り付けられてもいいし、全く位置的に関連の無い画像データが同じ配列パターン内の部分画像情報として割りけられても良い。
また、部分画情報は、上述のように動画であってもよいし、予め、順番を指定された複数の一連の画像データからなるものであってもよく、例えば、10秒毎等に順次切り換えられて表示される画像データであってもよい。また、順次切り換えられる画像において、画像の順番は意味のあるもの(ストーリー性のあるもの)であってもよいしランダムなものであってもよい。
図4は、図1に示す連携解析サーバの具体的な一例を説明するための様式図である。
図4に示すように、連携解析サーバ2により算出されて記憶されるデータは、複数のタクシーが狭域無線LANを通じて交信することにより、各タクシーの現在位置に関する座標情報21を収集し、これらの座標情報21に基づいて各タクシーが連携し合う連携タクシー群Tx1、Tx2・・・を少なくとも一つ抽出するとともに、この連携タクシー群Tx1、Tx2・・・において、各タクシーTx1、Tx2・・・の連携関係に関するパターン情報22を編成し、且つ、当該連携タクシー群Tx1、Tx2・・・の各タクシーTx1、Tx2・・・を特定して得られるものである。
図4に示す座標情報21は、タクシーTx1、Tx2ごとにGPSにより測位されて収集され、車両ID(本図では配信アドレス01)と、測位を行った年月日および時分秒を現在時間として示す時刻(本図ではyymmdd-hhmmss)と、現在位置の測位データである緯度(本図ではN350000)と、経度(本図ではE1350000)と、進行方向(本図ではE)と、速度(本図では00(駐車中))とを有している。
また、パターン情報22は、識別符号のパターンコード(本図では01)と、タクシーTx1、Tx2の連携台数(本図では2台)と、連携関係(本図では横一列(前後一列)に連携することを示す内容のデータ)と、ポジション番号(1)、(2)(本図では車両ID01または02)とを有している。また、ポジション番号(1)、(2)を増設可能な最大値は、前記最多台数(本図ではN台)であり、最多コマ数になる。すなわち、最多のポジション番号(1)〜Nのうち、本例では、先頭の2台分のみを用いている。このようなパターン情報を、ピクセル値、ベクトル値、圧縮データ形式などとしてもよい。なお、測位処理から表示処理までのタイムラグに関して、速度、進行方向のデータにより、画像情報に補正、補間、変形などの処理を行うことができ、所定の許容時間内であれば、当該タイムラグにかかわらず広告を統合的に表示できる。なお、速度のデータはタクシーの速度計から得ている。また、進行方向は、方位計(例えば、磁気センサやジャイロセンサなど)により測定される。
図5は、図3に示す連携タクシー群のポジション番号を説明するための図である。
図5において、パターンコード22aで、ポジション番号(1)は、連携タクシー群のうちで進行方向において先頭タクシーTx1を示し、ポジション番号(2)は、後続する追従タクシーTx2を示しており、パターンコード22aで示される配列パターンは、2台が前後に連なったものとなる。3台が横一列(前後一列)に連なる配列パターンのパターンコード22bでは、パターンコード22aで示される配列パターンに対してポジション(3)の追従タクシーTx3が後ろ側に増加した配列パターンとなる。また、6台が縦横に連なる配列パターンのパターンコード22cでは、パターンコード22bに対してポジション番号(3)より以降の追従タクシーTx4,Tx5,Tx6(ポジション番号(4)〜(6))の車両列がポジション番号(1)〜(3)で示される車両列の進行方向の左隣に配列されることを示している。
上記例では、GPS装置により得られる緯度・経度を用いて、配列パターンを設定するようになっている。この場合に、GPS装置の見込まれる計測誤差により、走行中に有る程度車間を取っている場合には、各タクシーTx1、Tx2・・・間の位置の違いを識別可能であるが、タクシーTx1、Tx2・・・が並んで駐停車した場合や低速で車間を詰めて走行している場合には、各車両間の距離がGPSの誤差範囲内となり、正確に配列パターンを決定することが困難になる。
そこで、例えば、ディファレンシャルGPS等の周知の測位精度向上方法を用いることにより、GPSでも正確な配列パターンの確認が可能となる。
ここで、タクシーTx1、Tx2・・・に搭載された車載コンピュータシステムにおける連携解析サーバ2としての機能は、例えば、統合表示システムに属する他のタクシーTx1、Tx2・・・との無線通信装置を用いたデータ通信により、他のタクシーTx1、Tx2・・・の現在のGPSにより計測された緯度・経度およびタクシーTx1、Tx2・・・を識別可能な識別情報(車両ID)が所定時間間隔毎に入力されて記憶される。
そして、車載コンピュータシステムは、これが搭載されたタクシーTx1、Tx2・・・自身の緯度・経度に対して、受信されて記憶された緯度・経度から、例えば、自身から所定距離(例えば5m)以内となる緯度・経度の車両を検索する。そして、検索された所定距離内の緯度・経度がある場合に、その識別情報(車両ID)と自身の緯度・経度に対する方向を自身の進行方向を基準に決定する。
そして、図6に示すように、(1)として示されるタクシーの車載コンピュータシステムにおいては、例えば、所定距離内の後方に(2)で示される1台のタクシーが検索される。一方、(1)で示されるタクシーの後方に近接する(2)で示されるタクシーの車載コンピュータシステムにおいては、前方に(1)で示される1台のタクシーが検索されることになる。
そして、車載コンピュータシステムにおいては、予め設定されて記憶されている配列パターンから前後に2台並んだ配列パターンを検索し、そのパターンコードを取得する。
また、この前後2台並んだ配列パターンでは、前側のタクシーTx1のポジション番号が1とされ、後側のタクシーTx2のポジション番号が2とされる。すなわち、所定距離内の各タクシーTx1、Tx2・・・の相対位置が決定される。
なお、上記の処理においては、近接するタクシーTx1、Tx2・・・1台ごとに所定距離範囲内のタクシーTx1、Tx2・・・を特定した後に、各タクシーTx1、Tx2・・・毎のデータを共有することにより、所定距離以上の長い列でタクシーTx1、Tx2・・・が並んだ場合等においても(先頭と最後尾とで所定距離以上離れた状態となっていても)一群のタクシーTx1、Tx2・・・として認識するようになっている。すなわち、各タクシーTx1、Tx2・・・をそれぞれ中心として、その周囲の他のタクシーTx1、Tx2・・・の配置を特定した場合に、所定距離内に他のタクシーTx1、Tx2・・・が存在しない単独のタクシーTx1、Tx2・・・を除いて、各タクシーTx1、Tx2・・・毎に、所定距離内の他のタクシーTx1、Tx2・・・と共に一群のタクシーTx1、Tx2・・・として認識された複数のタクシーTx1、Tx2・・・からなるグループができることになる。ここで、1つでも同じ車両IDが含まれている二つ以上のグループは、1つのグループにまとめられ、さらにまとめられたグループと他のグループ(既にまとめられたグループを含む)とを比較してこれらグループにそれぞれ同じ車両IDが含まれている場合には再びこれらグループをまとめて1つのグループとすることを繰り返すことにより、少なくとも最も近いタクシーTx1、Tx2・・・同士の距離が所定距離内となって互い近接している複数のタクシーTx1、Tx2・・・全体が一群の車両とされる。
また、複数のグループを1つにまとめる際に、まとめられる前の各グループ内における各タクシーTx1、Tx2・・・の相対位置を、異なるグループで同じ車両IDとなるタクシーTx1、Tx2・・・を重ねるようにして組み合わせることにより、まとめられたグループ内、すなわち決定された配列パターン内の各タクシーTx1、Tx2・・・の相対位置を決定する。
なお、各タクシーTx1、Tx2・・・の車載コンピュータシステム毎に、配列パターンおよび配列パターン内の相対位置が求められることになる。ここで、上述のように周囲に近接して(所定距離内に)他のタクシーTx1、Tx2・・・が存在しない場合には、単独の配列パターンと判定される。
連携解析サーバ2として機能する車載コンピュータシステムには、予め設定された配列パターンとパターンコードとを対応づけた配列パターンデータテーブルと、各配列パターン毎に各配列パターン内の相対位置(例えば、進行方向に対して前から何番目、右から何番目として特定される位置)とポジション番号とを対応づけた相対位置データテーブルとが記憶されている。
上述のように求められた配列パターンと当該配列パターン内の相対位置に基づいて配列パターンデータテーブルおよび相対位置データテーブルを参照することにより、コンテンツデータベース1を検索するためのパターンコードおよびポジション番号を求めることができる。
一方、配列パターンの決定方法は、上述のGPSを用いたものに限定されるわけでなく、例えば、以下の方法を用いることができる。
図7に示すように、各タクシーTx1、Tx2・・・には、複数(例えば8本)の指向性アンテナ31と、該指向性アンテナ31に接続された無線通信装置32と、この無線通信装置に接続された連携解析サーバ2として機能する車載コンピュータシステム33とを備えている。
前記指向性アンテナ31は、それぞれ放射状に指向性の方向を外側に向けて配置されるとともに、それぞれ等角度(例えば45度)となる角度(間隔)をあけて配置されている。
また、無線通信装置32は、指向性アンテナ31に順にスキャン可能に接続されている。例えば、無線通信装置32の受信部に対して指向性アンテナ31が極めて短時間毎に順次切り換えて接続されるようになっている。
これにより、各指向性アンテナ31毎に電波強度を測定可能となっているとともに比較可能となっている。
また、無線通信装置32においては、自身(各タクシーTx1、Tx2・・・)を識別可能な識別情報(車両ID)をデジタル信号もしくはアナログ信号として含む所定周波数帯の電波(以下、測定用電波)を微弱な所定強度で発信するようになっている。
従って、タクシーTx1、Tx2・・・同士は、自身を識別可能な測定用電波を発信するとともに他のタクシーTx1、Tx2・・・の測定用電波を受信する状態となっている。
そして、無線通信装置32に接続された車載コンピュータシステム33には、無線通信装置32が受信した電波強度が各指向性アンテナ31毎に入力されるとともに車両IDが入力されるようになっている。
そして、車載コンピュータシステム33においては、受信された電波強度(各指向性アンテナ31で受信された電波強度のうちの最もレベルが高いもの)が所定強度以上となっている場合に、他のタクシーTx1、Tx2・・・が所定距離以内に存在すると判定するようになっている。そして、この場合に、どの指向性アンテナ31の電波強度が最も強いかに基づいて、一番受信電波強度が強くなる指向性アンテナ31の向いた方向を測定用電波に示される車両IDに基づいて特定されるタクシーTx1、Tx2・・・の方向とするようになっている。なお、指向性アンテナ31の方向は、自身となるタクシーTx1、Tx2・・・の進行方向を基準方向としている。すなわち、基準方向となる進行方向を向いた指向性アンテナ31が前で、以下各指向性アンテナ31がそれぞれ右斜め前、右、右斜め後ろ、後ろ、左斜め後ろ、左、左斜め前の方向に配置されている。また、最も受信強度が高い指向性アンテナ31の方向を、近接するタクシーTx1、Tx2・・・の方向とするのではなく、複数の指向性アンテナ31でのそれぞれの受信強度を用いてより正確に方向を算出するようにしてもよい。
基本的には、各タクシーTx1、Tx2・・・において、受信された測定用電波が所定強度となる所定距離範囲内(例えば、半径5mの範囲)となる他のタクシーTx1、Tx2・・・が認識されると、認識された他のタクシーTx1、Tx2・・・と無線のデータ通信(例えば、測定用電波とは別の周波数帯を使用)により、互いに認識している他のタクシーTx1、Tx2・・・の情報を共有する。なお、所定強度は、例えば、所定距離が所定強度の微弱電波を発信した際の受信強度により実験的に決定される。
例えば、図8に示すように、タクシーTx1、Tx2・・・としての車両Aは、後方に車両Bを認識し、進行方向の左側に車両Cを認識し、斜め左後方に車両Dを認識する。
また、タクシーTx1、Tx2・・・としての車両Bは、前方に車両Aを認識し、進行方向の左側に車両Dを認識し、斜め左前方に車両Cを認識する。また、タクシーTx1、Tx2・・・としての車両C、Dにおいても、他の3台の車両を認識することになる。これらを共有することにより、4台の車両A,B,C,Dの配置(例えば、縦横に2×2の状態)を把握することできる。これにより配列パターンを示すパターンコードと、配列パターン内の相対位置を示すポジション番号を特定することができる。
上述のように互いに全ての近接する車両A,B,C,Dを認識している場合には、それぞれの車両A,B,C,Dで、配列パターンと配列パターン内における各車両の相対位置を認識可能であり、必ずしもデータ通信により配列パターンを共有する必要はない。また、同方向に3台以上車両が並んだ場合も、同方向からの測定用電場の受信レベルの強弱により遠近を判断して、車両の並び順を認識可能である。
しかし、複数台タクシーが長く並んだような場合には、先頭の車両において、最後尾の車両からの測定用電波の受信レベルが所定強度以上とならない場合があり、車両1台で、互いに近接して一群となった状態の車両の全てを認識できないような場合に、複数台で認識している車両の車両IDと配列パターンを共有することにより、確実に配列パターンを判別することができる。すなわち、上述のGPSを用いた場合と同様に、対象となる車両同士がデータを共有することで、長い列となった複数の車両においても、全体を一群の車両として特定することができる。
また、測定用電波の受信レベルが所定強度以上とならない車両は、単独の配列パターンの車両と判定される。
以上のように、連携解析手段としての連携解析サーバ2は、各車両がそれぞれ属する前記配列パターンを特定するとともに、特定された当該配列パターン内の前記車両の相対位置を特定するものである。
また、以上のことから、連携解析手段としての連携解析サーバ2は、各車両毎に備えられるとともに異なる方向に向けられた複数の指向性アンテナ31を有する無線通信装置32と、各車両から発信され、かつ各車両の各指向性アンテナで受信される電波の無線強度に基づいて近接する前記車両の距離と方向とを算出する相対位置算出手段としての車載コンピュータシステム33と、近接した前記車両同士で、各車両の周囲に存在する車両の方向と距離とのデータを共有することで、前記配列パターンおよび当該配列パターン内の相対位置を求める配列パターン算出手段としての車載コンピュータシステム33とを備えることになる。なお、指向性アンテナ31を備えた無線通信装置32と、GPS装置を併用し、絶対位置を特に高精度化されていないGPS装置で測定して互いに近接する車両を特定し、相対位置を指向性アンテナ31を備えた無線通信装置32で決定するものとしてもよい。
また、後述するように固定局に連携解析サーバ7を配置する場合には、各タクシーTx1、Tx2・・・からGPSによる位置情報や、上述の指向性アンテナ31を有する無線通信装置32と車載コンピュータシステム33により求められた自身を中心とする配列パターン等を車両側から固定局側に出力させることにより、固定局に設けられた連携解析サーバ7で上述のようにデータを共有した状態で各車両の配列パターンおよび当該配列パターン内の相対位置を求めることができる。
コマ割付サーバ3は、前記コンテンツデータベース1において、広告情報の候補群から、当該パターン情報22に相当する画像情報12を検索することにより、該当する広告情報11を取得するとともに、各コマに関する部分画情報13a、13bを各タクシーTx1、Tx2・・・に割り付けている。なお、後述のように固定局にコンテンツデータベース6、連携解析サーバ7、コマ割付サーバ8を配置した場合には、狭域無線LANを通じて当該部分画情報13a、13b群を各タクシーTx1、Tx2・・・に配信することになる。
そして、これらの部分画情報13a、13b群を、タクシーTx1、Tx2・・・の各表示パネルDspにより車体広告として表示させている。このような表示パネルDspが、上述のように屋根、ボンネット、ドア、トランクリッドなど車体前後左右上下の表面各所に設けられる。また、狭域無線網LANとの接続を、車載無線用の車載アンテナを通じて行うことができる。
ここで、コマ割付サーバ3としての車載コンピュータシステム33は、上述のように連携解析サーバ2としての機能により求められた車両の車両配列パターン(パターンコード)および相対位置(ポジション番号)に基づいて、コンテンツデータベース1としてストレージ装置に構築されたデータベースを検索し、パターンコードとポジション番号に対応するコンテンツのデータを読出し、これを表示パネルDsp用のメモリに記憶するとともに、表示パネルDspに出力して表示パネルDspに表示させることになる。
すなわち、コンテンツ決定手段としてのコマ割付サーバ3は、連携解析手段に特定された前記車両が属する前記配列パターンおよび当該配列パターン内の相対位置に基づいて前記コンテンツ蓄積手段を検索してコンテンツを抽出し、コンテンツ割付手段としてのコマ割付サーバ3は、コンテンツ決定手段に検索されたコンテンツを、前記車両の前記連携解析手段に特定された配列パターンおよび当該配列パターン内の相対位置に基づいて、各車両の表示手段に表示させることになる。
なお、上述の車載コンピュータシステム33による処理は、短時間毎に繰り返し行われるようになっており、時間経過に伴なって各車両が属する配列パターンや、相対位置等が変化するたびにコンテンツデータベース1から新たなコンテンツが読み出されて、表示パネルDspに表示されるようになっている。これにより、各車両としてのタクシーTx1、Tx2・・・が移動することにより、タクシーTx1、Tx2・・・が属する配列パターンや、当該配列パターン内の相対位置が変化すると、コンテンツが切り換えて表示パネルDspに表示されることになる。
すなわち、連携解析手段としての連携解析サーバ2は、各車両としてのタクシーTx1、Tx2・・・の位置の変化に基づいて前記車両が属する配列パターンの変化および当該配列パターン内の相対位置の変化を常時監視し、前記配列パターンの変化および前記相対位置の変化に対応して各車両の変化後の前記配列パターンおよび前記相対位置を出力ことになる。
また、コンテンツ決定手段としてのコマ割付サーバ3は、前記連携解析手段から出力される前記車両が属する配列パターンおよび前記相対位置の変化に対応して前記コンテンツ蓄積手段からコンテンツを検索して出力することになる。
また、前記コンテンツ割付手段としてのコマ割付サーバ3は、前記コンテンツ決定手段から出力されるコンテンツに基づいて、各車両が属する配列パターンおよび当該配列パターン内の相対位置の変化に対応してコンテンツを差し替えて表示手段としての表示パネルDspに表示させることになる。
また、1つのコンテンツに複数の静止データや動画データが含まれ、単位時間毎に表示パネルDspに切り換えて表示することも可能となっているとともに、切換タイミングを複数のタクシーTx1、Tx2・・・間で同期させられるようになっている。すなわち、コンテンツ割付手段としてのコマ割付サーバ3は、複数のコンテンツを時間経過ごとに切り換えて表示手段としての表示パネルDspに表示可能に構成されるとともに、近接する他の車両の表示手段に同期してコンテンツを切り換えて表示させることになる。
従って、例えば、単独の配列パターンとなることで相対位置も単独となった状態で走行しているタクシーTx1、Tx2・・・が、駅周辺の信号で停車中に他のタクシーTx1、Tx2・・・と近接したような場合や、タクシー乗り場で、複数台が近接して駐車したような場合には、単独走行用のコンテンツから複数台のタクシーTx1、Tx2・・・から構成される配列パターン用のコンテンツに変化することになる。この場合に、例えば、単独配列パターン用の1つの画像データが、拡大されて複数台に割りけられた状態に変化したり、単独の場合に表示項目が例えば2つ程度だったのに対して、近接して停車するタクシーTx1、Tx2・・・の台数が増えるたびに新たな項目を有するコンテンツが表示されたりすることが可能となる。例えば、配列パターンが単独の場合には、1台のタクシーTx1、Tx2・・・の表示パネルDspに商品名と1つの商品画像を表示し、配列パターンが2台の配列パターンとなった場合には、2台目となるタクシーTx1、Tx2・・・の表示パネルDspに他の二つの商品画像を表示し、以降、配列パターンの台数が増えるたびに、3台目に商品スペックを表示し、4台目に商品のバリエーションを表示し、5台目に希望小売価格を表示しといったことが可能となる。
なお、これらの表示は予めコンテンツデータベース1に記憶されたコンテンツを配列パターンと相対位置で検索することにより、予め製作されたコンテンツに従って表示されることになる。すなわち、予め、上述のように表示が変化するようなコンテンツを製作してコンテンツデータベース1に配列パターンと相対位置に基づいて記憶しておく必要がある。
また、一群となった複数のタクシーTx1、Tx2・・・のそれぞれにおいて、表示されるコンテンツを、組み合わせることにより1つのコンテンツに見えるようなものでなくてもよく、それぞれが互いに同じコンテンツであってもよい。
この場合に、単独の配列パターンでは、それぞれ別のコンテンツを表示していたタクシーTx1、Tx2・・・が互いに近接すると、同じコンテンツを表示するような演出を行うことが可能となる。
また、複数のコンテンツを短時間で切換表示しているような場合には、それぞれタクシーTx1、Tx2・・・が単独で走行していた場合には、コンテンツの切換タイミングや、切換順(複数のコンテンツの表示する順番)が異なっていたのに、タクシーTx1、Tx2・・・互いに近接すると切換タイミングやコンテンツの切換順が同じになるように制御してもよい。
この場合には、例えば、配列パターン内の特定の1台のタクシーTx1、Tx2・・・(例えば、ポジション番号1のタクシーTx1、Tx2・・・)から切換タイミングの同期信号を出力するなどして同期タイミングを合わせるとともに、切換順も前記同期信号が入力された場合には、予め設定された切換順となるような制御を行えばよい。
また、コンテンツの切換タイミングを同時にするのではなく、列状に配置されたタクシーTx1、Tx2・・・の先頭側から順に僅かにタイミングをずらして切り換えるようにすることで、ウェーブ状にコンテンツを切り換えるなどしてもよい。この場合には、例えば、ポジション番号(1)の車両からの同期信号がONとなった後に他の車両はその相対位置に基づいて時間をずらしてコンテンツを順次切り換えていくようにすればよい。
この例においては、タクシーTx1、Tx2・・・が単独で走行している場合には、それぞれの表示パネルDspに単独の配列パターン用のコンテンツが表示され、タクシーTx1、Tx2・・・同士が近接すると、近接したタクシーTx1、Tx2・・・の表示パネルDspに互いに連携する表示が行われる。ここでの連携とは、表示内容事態にそれぞれ関連性がある場合で、例えば、同じ商品に対する異なった表示であってもよいし、1つの表示を複数に分割した際の各分割部分であってもよいし、全く同じコンテンツが連携したタイミング(同じタイミングや所定時間毎にずらしたタイミングなど)で切り換えられる表示などを含む。
このようにすることで、複数台のタクシーTx1、Tx2・・・が近接した場合には、それぞれの表示パネルDspを用いて演出効果の高い表示を行うことができる。
なお、ここで使用されるタクシーTx1、Tx2・・・は、例えば、同じタクシー会社のタクシーTx1、Tx2・・・としてもよいが、例えば、各タクシー会社に車両を納入する車両リース会社が、リース車両に本発明の統合表示システムに必要な機器を予め車両に取り付けてタクシー会社にリースするとともに、車両リース会社およびタクシー会社と契約した広告代理店等が広告主と契約して、コンテンツデータベース1にコンテンツを蓄積記憶させるような構成となっていてもよい。あるいは、広告代理店が複数の車両リース会社と契約することにより、異なる車両リース会社の車両であっても1つの統合表示システムに属する車両となるようにしてもよい。これらの場合にタクシー会社は、広告代理店から広告収入を得ることができるとともに、車両リース会社も広告代理店から広告費用や車両に設置した車載装置の設備費を含んだ広告収入を受け取るものとしてもよく、また、車両リース会社は広告収入を得ないものとしても、その車両リース会社から車両を借りることにより、広告収入を得られるタクシー会社から多くの契約を取れる可能性が生じることにより利益を得られる。
上述の説明では、各車両(タクシーTx1、Tx2・・・)の車載コンピュータシステム(データベース用のストレージ装置を含む)に、コンテンツデータサーバ1、連携解析サーバ2、コマ割付サーバ3の機能を持たせるものとしたが、図9に示すように、固定局側にコンピュータシステムとしてのコンテンツデータベース6、連携解析サーバ7、コマ割付サーバ3を設けるものとしてもよい。なお、符号6aは、コンテンツデータベース6、連携解析サーバ7、コマ割付サーバ3に対するデータ入力等のための端末装置である。
また、各タクシーTx1、Tx2・・・には、表示パネルDspを制御するとともに、コマ割付サーバ3により決定されたコンテンツをデータ通信により受信して記憶して表示パネルDspに表示させるための端末装置としての車載コンピュータシステムが必要となる。
そして、1つの事業体、または複数の事業体からなる組合組織などに所属するか、もしくは1つの車両リース会社もしくは広告代理店と契約した複数のタクシーTx1、Tx2・・・が駐車、送迎を繰り返しつつ、各々の表示パネルDspを相互に連携させ、統合的な表示面を構成して広告などのコンテンツを表示する場合に適用され、当該事業体(もしくは車両シース外車、広告代理店)のコンピュータセンターなどに上述の固定局が設けられる。また、広告のためのコンテンツデータベース6と、インターネットINTを通じてコンテンツデータベース6と接続した連携解析サーバ7と、同じくコマ割付サーバ8とを有している。これらのコンテンツデータベース6、連携解析サーバ7、またはコマ割付サーバ8を事業体、事業地、または建築物ごとに分散させる構成にしてもよい。すなわち、上述のエリアデータのエリア毎に、コンテンツデータベース6、連携解析サーバ7、またはコマ割付サーバ8を設けてもよい。このようなインターネットINTに代えて、たとえば、当該事業体などのエクストラネット、イントラネットその他の電気通信回線によってもよい。また、タクシーに代えて、その他の登録された各種車両により別の構成をしてもよい。
コンテンツデータベース6は、このシステムにおいて、前記コンテンツデータベース1に相当する機能を担当し、また、連携解析サーバ7およびコマ割付サーバ8は、インターネットINTを通じて複数のタクシーTx1、Tx2・・・について、各タクシーの車両端末と交信することにより、前記連携解析サーバ2またはコマ割付サーバ3に相当する機能を担当し、各処理を実現することができる。
なお、各タクシーの位置情報を監視していて、各サーバから強制的に画像情報を送信することもでき、また、ある一地点を通過するタクシーなどに、規則性を持たせた広告情報を順次に送信して表示させ、広告情報として目立たせることもできる。更に、選択したタクシーなどに集合を指示することにより、複数の車両を連携させて広告情報を表示させることもできる。表示パネルDsp群のうちで、乗降者、通行人などから見えない(たとえば歩道とは反対側の)パネルについて、その表示処理を遮断する機能を付加して効率化を図ってもよい。更に、タクシーに代えて、たとえば、バス、ゴミ収集車、貨物車、電車その他の路線を運行する車両であってもよい。
次に、本発明の実施の形態に係る統合表示方法の一例を説明する。すなわち、ソフトウェアの工程例について、図10に示すフローチャートの一例、図1乃至9に示す各図を参照しつつ説明する。
前準備として、コンテンツデータベース1、6と、連携解析サーバ2、7と、コマ割付サーバ3、8とを、タクシーに搭載した車両端末、およびコンピュータセンターの管理端末などにより、起動して初期設定し、無線中継器TRxまたはインターネットと接続させておく。また、広告会社、広告主などの登録端末(登録手段)により、インターネットなどを通じて、タクシーの業務地域各所の広告に関する広告情報を、あらかじめコンテンツデータベース1、6に登録させて蓄積しておく。このようなソフトウェアやコンテンツを、車両端末および登録端末などクライアントコンピュータ用のものとして、インターネットなどを通じてダウンロードさせるか、またはCD(コンパクトディスク)ROMなどに焼き付けて配布してもよい。すなわち、コンテンツデータベース1,6には、予めコンテンツを上述のように各項目に関連付けて蓄積記憶しておく。
以下、各タクシーに搭載されたコンテンツデータベース1、連携解析サーバ2、コマ割付サーバ3による場合(図1に示す場合)を一例として説明する。まず、全てのタクシーから、連携解析サーバ2により、各座標情報11を収集すると(ステップST2)、これらの座標情報11の現在位置により、連携タクシー群を抽出するとともに(ステップST2)、コンテンツデータベース1を検索して広告情報の候補群を選別する(ステップST3)。タクシーの現在位置を、GPS(全地球測位システム)により測位して判別しても、また、簡易には、狭域無線網LANと接続することにより、当該無線網LANの管轄地として判別してもよい。連携タクシー群における連携関係については、指向性アンテナにより他のタクシーからの所定強度以上の近隣電波を検出して所定距離以内にあるとし、進行方向に対して前後、左右、斜め(二台のタクシー相互)に隣り合うこと(併走、一旦停止、駐車など)を相対的に判別する。これら隣り合うことを、タクシー相互間で情報交換し合うことにより、先頭タクシーTx1が、追従タクシーTx2を判別しても、また、他方向(たとえば進行方向)に隣り合わないことを検出したタクシーが、先頭タクシーTx1候補として機能し、順に隣り合う追従タクシーTx2群の車両ID、ポジション番号、連携台数などを特定し、現在位置の識別、表示開始、表示終了の各処理を同期させつつ解析するアルゴリズムを構成すればよい。
次に、当該連携タクシー群において各タクシーの配置を示すパターン情報22を特定することにより(ステップST4)、前記広告情報の候補群から画像情報を取得して(ステップST5)、ポジション番号の配置位置にある各車両IDに部分画情報を割り付けていき(ステップST6)、これらの部分画情報を各車両IDの配信アドレス宛てに配信する(ステップST7)。したがって、タクシー同士の代わりに、このようなタクシーが、たとえば、ビルの壁面に設けた屋外マルチビジョンなどと無線通信網を構成することにより、当該マルチビジョン前を通過、駐車、一旦停車などするときに本システムのネットワークに参加させて各表示面を統合させる構成にしてもよい。
図11は、図10に示す開始および終了処理の具体例を説明するためのフローチャートである。
開始処理(ステップST1)は、まず、各タクシーTX1、TX2が、他のタクシーの接近を検出することにより所定の初期設定などを行う(ステップST11)。次に、当該他のタクシーと交信して当該タクシーに初期設定などを行わせる(ステップST12)、続いて、システムタイマーを含めて両タクシーで情報を共有することにより同期処理を行う(ステップST13)。また、終了処理(ステップST9)は、まず、配信された部分画情報について、表示パネルにより、たとえば設定時間の表示を行い(ステップST91)、次に、この表示を正常終了させるか、または設定時間内であっても、タクシー同士が設定距離の範囲外に離散して遠のいたことを検知すると、当該表示を中断し、連携関係を解消する所定処理とともに正常終了させる(ステップST92)。
なお、上述の統合表示方法は一例であり、統合表示方法においては、予めコンテンツデータベース1に配列パターンと当該配列パターン内の相対位置に関連付けて複数のコンテンツを蓄積記憶しておき、上述のように、各車両毎に、配列パターンと配列パターン内の相対位置を求め、これらに基づいてコンテンツデータベース1を検索してコンテンツを取得し、このコンテンツを車両に設けられた表示手段としての表示パネルDspに表示できるようになっていればよい。また、車両同士が所定距離以上離れた場合に、表示を終了するのではなく、上述のように単独の配列パターンに基づいて検索されたコンテンツを表示するものとしてもよい。
また、上述のように、コンテンツをコンテンツデータベースから検索する際に、パターンコードと、ポジション番号に加えて、車載コンピュータに設定された時計による得られる時刻と、上述の位置計測手段等により得られるエリアとを入力することにより、上述のコンテンツデータベース1のエリアデータ(エリアの範囲となる緯度経度のデータ)と、タイマデータ(一日を複数の時刻帯に分割した際の各時刻帯)に対応したコンテンツを選択するようにしてもよく、これにより例えば、新宿、渋谷、銀座等のエリアにより、そのエリア内にある店舗の広告となるコンテンツを表示できるとともに、例えば、店舗の営業時間に対応して店舗の広告となるコンテンツを表示できる。
すなわち、前記タクシーTx1、Tx2・・・に、絶対位置を計測する位置計測手段とのGPS等を備え、かつ、車載コンピュータシステムに現在時刻を計時する計時手段としての機能を備え、コンテンツデータベース1は、上述のようにコンテンツを前記配列パターンおよび前記相対位置毎に分類して蓄積するとともに、地域(エリア)および時刻範囲(タイマデータ)別に分類して蓄積し、コマ割付サーバ3は、前記配列パターン、前記相対位置、前記位置計測手段に計測された車両の位置が属する地域(エリアデータ)、前記計時手段に計時された現在時刻(タイマデータに設定された時刻範囲内となる時刻)に基づいてコンテンツデータベース1を検索してコンテンツを抽出するようになっている。
なお、タイマデータは、例えば、0〜5時、6〜10時、10〜15時、15〜19時、20〜24時等のように設定され、検索する時刻が例えば、12時であれば、10〜15時に設定されたデータが検索される。また、エリアデータは、例えば、緯度a〜b、経度c〜dのように設定されてもいいし、地図データ上で緯度経度が市町村や区などのエリア範囲として緯度経度が登録されていてもよい。
次に、図12を参照して他の表示パネルdspを備えたタクシーTx1、Tx2・・・が近接した場合に、タクシーTx1、Tx2・・・の搭乗者としての乗客に向けて他のタクシーTx1、Tx2・・・の表示パネルDspにコンテンツを表示する方法を説明する。すなわち、複数の車両の外面側にそれぞれ設けられた表示手段が、前記車両同士が近接した場合に近接した車両に関連するコンテンツを表示する統合表示システムについて説明する。
タクシーTx1、Tx2・・・には、上述の例で説明した構成に加えて後部座席の前側となる前部座席の背面に車載表示手段および選択手段の操作手段としてのタッチパネル式液晶ディスプレイ35(以下TPLCD35と略す)が備えられている。
このTPLCD35は、車載コンピュータシステム33と接続されており、階層的に複数の項目を選択できるようになっている。
例えば、TPLCD35に表示される第1階層の画面には、ショッピング、飲食、映画等の項目のボタンが表示され、ショッピングのボタンをタッチすると、第2階層の1つの画面として服飾、家具、電化製品、食料品等のボタンが表示され、さらに服飾のボタンをタッチすると、第3階層の1つの画面として複数の服飾店毎のボタンが表示される。そして、第3階層のボタンを表示すると、後述のようにコンテンツデータベース1に蓄積記憶された各服飾店毎に記憶されたコンテンツ(例えば、店舗や店舗内の商品を紹介するコンテンツ)が前記選択された項目に基づいて抽出されて表示されるようになっている。
すなわち、TPLCD35は、車両に設けられ、予め設定された複数の前記項目から項目を選択する選択手段による選択を操作するための操作手段となっている。
前記車載コンピュータシステム33に搭載されるコンテンツデータベース1には、上述のように配列パターンと相対位置とに関連付けて記憶されたコンテンツ以外に、選択手段としてのTPLCD35で選択することが可能な項目、すなわち、予め設定された項目毎にコンテンツが記憶されている。さらに、コンテンツデータベース1に項目毎に記憶されるコンテンツには、車内表示手段としてのTPLCD35に表示させるコンテンツと、上述のようにタクシーTx1、Tx2・・・の外面に設けられた表示パネルDspに表示されるコンテンツとが蓄積記憶されている。すなわち、コンテンツデータベース1としきの機能を備えた車載コンピュータシステム33は、予め設定された複数の項目にそれぞれ関連付けて前記表示手段に表示するコンテンツを蓄積記憶するコンテンツ蓄積手段となっている。また、車載コンピュータシステム33は、予め設定された複数の前記項目にそれぞれ関連付けて前記車内表示手段としてのTPLCD35に表示するコンテンツを蓄積記憶している。
また、車載コンピュータシステム33は、TPLCD35が操作された場合に、この操作に基づいて予め設定された項目から前記操作に基づいた項目を選択するようになっており、前記車両に設けられ、予め設定された複数の前記項目から項目を選択する選択手段として機能する。
また、車載コンピュータシステム33に接続される無線通信装置32は、データ通信装置として、前記TPLCD35で選択された項目をデータ通信により送信するようになっているとともに、受信するようになっている。
したがって、タクシーTx1、Tx2・・・に載った乗客がTPLCDを操作して1つの項目が選択されると、選択された項目を示すデータが車載された無線通信装置32により外部に送信されるようになっている。
また、この例においては、上述の位置計測手段としての指向性アンテナ31を備えた無線通信装置32および車載コンピュータシステム33が搭載され、無線通信装置32が車載コンピュータシステム33に接続されることにより、上述のように配列パターンおよび相対位置を検出するようになっているが、この例では、この位置計測手段としての無線通信装置32および車載コンピュータシステム33が、上述の無線強度によりタクシーTx1、Tx2・・・が所定距離(例えば、5m)まで近接したことを検出するようになっている。すなわち、無線通信装置32および車載コンピュータシステム33が、車両同士が近接したことを検出する近接検出手段として機能する。なお、この近接検出手段としての機能は、上述の連携解析サーバ3としての機能となる。すなわち、配列パターンを求める際に所定距離以内にいるタクシーTx1、Tx2・・・を検出する連携解析サーバ3の機能を利用することができる。
上記例では、タクシーTx1、Tx2・・・同士が所定距離内まで近接すると配列パターンおよび相対位置を求めるようになっていたが、この例ではその前に上述の選択された項目を示すデータが送受信されているか否かを判定するようになっている。
選択された項目を示すデータがタクシーTx1、Tx2・・・の無線通信装置32間で送受信されていない場合には、上述のように配列パターンおよび相対位置を基づいて互いに近接した一群のタクシーTx1、Tx2・・・の表示パネルDspを用いて統合表示を行うことになる。
一方、選択された項目を示すデータがタクシーTx1、Tx2・・・の無線通信装置32間で送受信されている場合には、上述の配列パターンと相対位置に基づく表示を行うことなく、選択項目を受信した無線通信装置32に接続された車載コンピュータシステム33においてコンテンツデータベース1およびコマ割付サーバ3の機能として、選択された項目に対応するコンテンツをコンテンツデータベース1から検索して抽出し、表示パネルDspに表示させる処理を行う。
すなわち、車載コンピュータシステム33は、前記近接検出手段により他の車両が近接したことを検出した際に、前記選択手段で選択された項目に基づいて前記コンテンツ蓄積手段を検索してコンテンツを抽出するコンテンツ決定手段と、前記コンテンツ決定手段に抽出されたコンテンツを、前記車両の表示手段に表示させるコンテンツ割付手段として機能する。
そして、互いに近接したタクシーTx1、Tx2・・・のうちの一方のタクシーTx1、Tx2・・・の乗客に向けて他方のタクシーTx1、Tx2・・・の表示パネルDspがコンテンツを表示することになる。
また、車載コンピュータシステム33は、上述のようにTPLCD35で項目が選択されると、選択された項目に基づいてTPLCD35用のコンテンツを検索してTPLCD35に表示するようになっており、前記選択手段で選択された項目に基づいて前記コンテンツ蓄積手段を検索して前記車内表示手段に表示するコンテンツを抽出するコンテンツ決定手段と、前記コンテンツ決定手段に抽出されたコンテンツを、前記車内表示手段に表示させるコンテンツ割付手段として機能している。
ここで、選択された項目を送信しているが、選択された項目を受信していないタクシーTx1、Tx2・・・の車載コンピュータシステム33においては、コンテンツデータベース1を選択された項目で検索することなく(TPLCD35用のコンテンツは検索する)、例えば、単独の配列パターンでのコンテンツを検索して表示パネルDspに表示する処理を行ってもよいし、送信している選択項目に対応するコンテンツを検索して表示するものとしてもよい。
一方、選択された項目を受信している場合(選択された項目を送信していてもよい)には、上述のように項目に関連するコンテンツを検索して表示パネルDspに表示する。
そして、上述のようにTPLCD35を操作することで、予め設定された項目のうちから1つの項目を選択すると、コンテンツデータベース1を検索して該項目に関連するTPLCD35用のコンテンツデータを抽出し、抽出されたコンテンツがTPLCD35に表示される。
また、選択された項目を示すデータが無線通信装置32によりタクシーTx1の周囲に送信するようになっている。
そして、上述のように近接検出手段としての無線通信装置32に設側された車載コンピュータシステム33が、他のタクシーTx2からの測定用電波の受信強度が所定強度以上となったことに基づいて他のタクシーTx2が所定距離内に近接したと判定した場合に、相互にデータ通信を行い、例えば、タクシーTx1からタクシーTx2に選択された上述の項目が送信されることになる。
これに基づいて、選択された項目を示すデータを受信したタクシーTx2においては、受信した項目に基づいて車載コンピュータシステム33のコンテンツデータベース1を検索してコンテンツを抽出する。すなわち、前記TPLCD35に表示されたコンテンツと関連する項目と、同じ項目に関連した表示パネルDsp用のコンテンツを抽出する。
これにより、上述のようにTPLCD35で項目を選択した搭乗者が乗っているタクシーTx1の周囲に表示パネルDspを有するこの例のタクシーTx2が近接すると前記項目に関連するコンテンツが表示パネルDspに表示され、搭乗者は、車内のTPLCD35と、近接するタクシーTx2とに同じ項目に関連するコンテンツが表示されていることに気づくことになり、それらのコンテンツに興味を持つことになることから、乗客に対して高い宣伝効果を見込むことができる。
なお、互いに乗客が項目を選択したタクシーTx1、Tx2・・・同士が近接した場合には、一方のタクシーTx1、Tx2・・・の表示パネルDspに他方のタクシーTx1、Tx2・・・の乗客が選択した項目に関連するコンテンツが表示され、他方のタクシーTx1、Tx2・・・の表示パネルDspに、一方のタクシーTx1、Tx2・・・の乗客が選択した項目に関連するコンテンツが表示されることになる。
また、乗客が項目を選択したタクシーTx1、Tx2・・・に表示パネルDspを供えた複数台のタクシーTx1、Tx2・・・が近接した場合には、近接した全てのタクシーTx1、Tx2・・・の表示パネルDspに選択された項目に対応するコンテンツが表示されることになるが、この際に予めコンテンツデータベース1に各項目毎に複数のコンテンツを蓄積することで、近接した各タクシーTx1、Tx2・・・毎に、関連する項目が同じでかつ互いに異なるコンテンツを表示するようにしてもよい。
なお、この際には、近接するタクシーTx1、Tx2・・・同士でデータ通信を行い、同じ項目に関連するコンテンツを振り分けるようにしてもよい。例えば、上述の配列パターンにおける相対位置を示すポジション番号を求めるようにし、前記ポジション番号順にコンテンツを振り分けてもよい。また、各タクシーTx1、Tx2・・・でランダムに同じ項目に関連する複数のコンテンツから1つのコンテンツを選択するようにすることで、コンテンツを振り分けるようにしてもよい(同じコンテンツが複数のタクシーTx1、Tx2・・・に振り分けられる場合もあり)。
また、選択手段を操作する操作手段としてTPLCD35を用い、乗客が項目を選択するような構成としたが、TPLCD35かもしくは単に複数のボタンから項目を選択するような操作手段をタクシーTx1、Tx2・・・の運転席側に設け、運転手が項目を選択するようにしてもよい。この場合に、選択項目は、乗客の特徴を示す項目となる。例えば、老若男女の違いや、子連れ(赤ん坊、幼児、学童等に分けてもよい)等の見かけ上の乗客の特徴や、目的地(駅、各種店舗(服飾関係、家電関係、食品関係)などを項目として選択(入力)可能となっていてもよい。
これにより、乗客が特に操作を行わなくても、その乗客の特徴や目的地に対応する項目に関連したコンテンツが上述のように近接したタクシーTx1、Tx2・・・の表示パネルDspに表示されることになる。この場合に、タクシーTx1、Tx2・・・の乗客に対して、近接するタクシーTx1、Tx2・・・の表示パネルDspに乗客に関連するコンテンツが表示されることで、高い宣伝効果を得ることができる。
また、たまたま近接する複数のタクシーTx1、Tx2・・・の表示パネルDspに例えば、自分の目的地に関するコンテンツが表示された場合などに、乗客がそれに気づくと不思議に思い興味を持つことになり、より高い宣伝効果を得ることができる。
また、乗客の目的地に関するコンテンツを表示したような場合には、乗客は目的地につくまでに目的地に関する情報(例えば、目的地となる店舗の情報や、目的地となる店舗の商品の状や目的地周辺にある各種店舗の情報など)を得ることになり、これが乗客へのサービスとなる。
また、上述のように運転手が項目を選択する場合には、車内表示手段としてのTPLCD35(例えば、タッチパネル無しのLCD)を設けないものとしてもよく、この場合には、車内表示手段と、他のタクシーTx1、Tx2・・・に設けられた表示手段とで関連するコンテンツが表示されるのを見ることはできないが、乗客は、近接するタクシーTx1、Tx2・・・に自分に関連するコンテンツが表示されるのを見ることができる。
また、図12に示すように、固定構造物であるビル36の壁面に設けられた固定表示手段としての超大型ディスプレイ37の表示が、近接したタクシーTx1、Tx2・・・の表示手段と同様にタクシーTx1、Tx2・・・の乗客の操作や運転手の操作により選択された項目に関連するコンテンツを表示するものとしてもよい。
前記固定構造物には、前記コンテンツデータサーバ1、連携解析サーバ2(近接検出手段)およびコマ割付サーバ3として機能するコンピュータシステム38と、データ通信を行うとともに、上述の測定用電波を受信する無線通信装置39が備えられている。
超大型ディスプレイ37は、例えば、3色LEDをマトリックス状に配置したものであり、車両が走行および停車する道路に面した固定構造物としてのビル35に設けられてコンテンツを表示する固定表示手段となる。
そして、コンピュータシステム38は、無線通信装置39と超大型ディスプレイ37とに接続されており、無線通信装置39がタクシーTx1、Tx2・・・から出力される測定用電波が所定強度以上となるのを検出した場合に、タクシーTx1、Tx2・・・
が所定距離内に近接したと判定するようになっている。すなわち、無線通信装置39が、前記車両と前記固定構造物が近接したことを検出可能とされた近接検出手段となる。
なお、ビル36の無線通信装置39からも測定用電波を出力するようにして、タクシーTx1、Tx2・・・側でもビル36に近接したことを検出できるようにすることが好ましい。この場合に、予めビル36のコンテンツデータベース1とタクシーTx1、Tx2・・・のコンテンツデータベース1に、それぞれ、ビル36とタクシーTx1、Tx2・・・とが近接した場合用のコンテンツを記憶しておく、ビル36側とタクシーTx1、Tx2・・・側で、互いに近接したことを検出した場合に、互いに近接した場合用のコンテンツをコンテンツデータベース1から検索して抽出し、ビル36の超大型ディスプレイ37と、タクシーTx1、Tx2・・・の表示パネルDspとで互いに関連するコンテンツを表示する構成としてもよい。
この例においては、ビル36の無線通信装置39において、タクシーTx1、Tx2・・・から出力される測定用電波が所定強度以上となることにより、ビル36に対してタクシーTx1、Tx2・・・がおおよそ所定距離(例えば10m程度)以内となることがコンピュータシステム38で判定された場合に、次に、タクシーTx1、Tx2・・・から前述の選択された項目が受信されたか否かを判定し、受信されている場合には、受信された項目に基づいて、コンピュータシステム38のコンテンツデータベース1から超大型ディスプレイ37用のコンテンツを検索して抽出し、これを超大型ディスプレイ37に表示させる処理を行う。
コンテンツデータベース1は、予め設定された複数の前記項目にそれぞれ関連付けて超大型ディスプレイ37に表示するコンテンツを蓄積記憶している。また、コンピュータシステム38は、前記タクシーTx1、Tx2・・・とビル36が近接したことを検出した際に、前記TPLCD35で選択された項目に基づいて前記コンテンツデータベース1を検索して超大型ディスプレイ37に表示するコンテンツを抽出し、抽出されたコンテンツを、超大型ディスプレイ37に表示させることになる。
なお、ビル36のコンピュータシステム38のコンテンツデータベース1には、上述の項目毎にコンテンツが蓄積されているとともに、タクシーTx1、Tx2・・・が近接していない場合に表示するコンテンツや、タクシーTx1、Tx2・・・が近接しても項目のデータが得られない場合(受信できない場合)に表示するコンテンツが蓄積記憶されている。
これにより、上述のように例えばタクシーTx1、Tx2・・・の乗客に選択された項目に関連するコンテンツが車内のTPLCD35に表示されるとともに、このタクシーTx1、Tx2・・・が近接したビル36に設けられた超大型ディスプレイ37に表示されることになり、さらに乗客に対する宣伝効果を高めることができる。また、状況によっては、上述のTPLCD35と、超大型ディスプレイ37と近接するタクシーTx1、Tx2・・・(複数台の可能性あり)の表示パネルDspに同じ項目に関連するコンテンツが表示されることになる。この場合に、乗客は、TPLCD35と、超大型ディスプレイ37と近接するタクシーTx1、Tx2・・・(複数台の可能性あり)の表示パネルDspに自分が選択した項目に関連するコンテンツが表示されていることに気づいて、コンテンツに極めて興味を持つことになり、より宣伝効果を高めることができる。
なお、ビル36にタクシーTx1、Tx2・・・が近接したのにもかかわらず、タクシーTx1、Tx2・・・からの項目を示すデータが受信できなかった場合には、例えば、上述のようにビル36の超大型ディスプレイ37とビル36に近接するタクシーTx1、Tx2・・・の表示パネルDspとで関連するコンテンツを表示するものとしてもよい。
また、ビル36にタクシーTx1、Tx2・・・が近接していない場合には、ビル36の超大型ディスプレイ37にコンテンツデータベース1に記憶されているタクシーTx1、Tx2・・・が近接していない場合用のコンテンツを表示する。なお、コンテンツは時間帯や表示順等に関連付けられて複数がコンテンツデータベース1に記憶されており、タクシーTx1、Tx2・・・が近接しない状態では、順次時間帯や表示順に従って切り換えられてコンテンツが表示される。
また、1つの超大型ディスプレイ37を備えたビル36に複数台のタクシーTx1、Tx2・・・が近接し、かつ、これらのうちの複数のタクシーTx1、Tx2・・・において上述のように項目が選択されている場合に、例えば、コンピュータシステム38は、複数受信された項目のうちの最も多い項目に対応するコンテンツを選択して超大型ディスプレイ37に表示する。また、複数受信された項目に同じものがない場合は、最も早く受信した項目に対応して表示を行う。すなわち、受信順に項目に対応するコンテンツの表示を行う。
なお、上述のようにコンテンツデータベース6、近接検出手段としての連携解析サーバ7およびコンテンツ決定手段およびコンテンツ割付手段としてのコマ割付サーバ8を固定局に設け、例えば、上述の配列パターン用の相対位置や絶対位置を用いてタクシーTx1、Tx2・・・同士や、タクシーTx1、Tx2・・・とビル36との近接を判定し、かつ、固定局に設けられた無線通信装置において、近接したと判定された車両の少なくとも1つから選択された項目のデータが車両IDとともに受信された場合に、コンピュータシステムに含まれるコンテンツデータベース6、連携解析サーバ7、コマ割付サーバ8としての機能を利用して選択された項目に関連付けられたコンテンツを検索して抽出するようにしてもよい。
この場合に、タクシーTx1、Tx2・・・同士が近接した場合には、TPLCD35で項目が選択されたタクシーTx1、Tx2・・・のTPLCD35用に車内表示手段用コンテンツを配信し、他のタクシーTx1、Tx2・・・に表示パネルDsp用に表示手段用コンテンツを配信し、ビル36にタクシーTx1、Tx2・・・が近接した場合には、超大型ディスプレイ37用に固定表示手段用コンテンツを配信する。
すなわち、固定局のコンテンツデータベース6には、タクシーTx1、Tx2・・・の表示パネルDsp用コンテンツ、タクシーTx1、Tx2・・・のTPLCD35用コンテンツ、ビル36の超大型ディスプレイ37用コンテンツがそれぞれ上述の項目に関連付けられて記憶されている。
また、タクシーTx1、Tx2・・・には、配信されたコンテンツを受信する無線通信装置、配信されたコンテンツを記憶して表示パネルDspやTPLCD35に表示させる車載コンピュータシステムが設けられ、ビル36にも同様に配信されたコンテンツを受信する通信装置(無線でなくても可)、配信されたコンテンツを記憶して超大型ディスプレイ37に表示させるコンピュータシステムが必要となる。
また、予めタクシーTx1、Tx2・・・の乗客に会員登録を行わせ、その際に、アンケート等により任意に乗客の趣味や生年月日等を登録してもらって固定局のコンピュータシステムに登録されたデータを会員を識別可能な会員IDに関連付けて検索可能に記憶するとともに、会員を識別可能な会員IDが記憶された記録媒体としての会員カードを発行するようにしてもよい。
そして、乗客がタクシーTx1、Tx2・・・に搭乗する際に、会員カードに記憶された会員IDをその読み取り装置で読み取り、上述の項目として、趣味や生年月日に関連づけられたコンテンツをコンテンツデータベース1から検索可能としてもよい。
これにより、特に煩わしい入力操作をしなくても、乗客の趣味や年齢に対応したコンテンツを上述の表示パネルDspやTPLCD35や超大型ディスプレイに表示することができる。また、この場合に、サービスとして、例えば、会員となる乗客が誕生日の場合に、乗客が乗ったタクシーTx1、Tx2・・・に近接したタクシーTx1、Tx2・・・の表示パネルDspやビル35の超大型ディスプレイ37に誕生日おめでとう等の表示を行うことも可能となる。
なお、上述のコンテンツデータベース1、連携解析サーバ2、コマ割付サーバ3としての機能を有する車載もしくは固定局のコンピュータシステムにおいては、入力されたプログラムにより処理を行うようになっており、例えば、コンピュータシステムは、上述の処理を行うために、予め設定された複数の項目にそれぞれ関連付けて前記表示手段に表示するコンテンツを蓄積記憶するステップと、前記車両同士が近接したことを検出する近接検出手段から他の車両が近接したことを示す情報を受け付けるとともに、他の車両の操作手段による操作入力に基づいて予め設定された複数の前記項目から選択された項目の入力を受け付けた際に、受け付けた前記項目に基づいて蓄積記憶されたコンテンツを検索してコンテンツを抽出するステップと、抽出されたコンテンツを、車両の表示手段に表示させるステップとを実行することになる。また、上記例でコンピュータシステムで行われる上述のような処理はプログラムに基づいて実行される。
本発明の実施の形態に係る統合表示システムの概略構成例を説明するための図である。 同、図1に示すコンテンツデータベースの一例を具体的に説明する様式図である。 同、画像情報の視覚的な一例を説明するための模式図である。 同、図1に示す連携解析サーバの具体的な一例を説明するための様式図である。 同、図3に示す連携タクシー群のポジション番号を説明するための図である。 同、図5に示す車両の連携関係の解析手順について、たとえばタクシー群を上方から見た一例により説明するための図である。 同、図6に示す車両の連携関係の解析手順とは別の解析手順に用いられる装置を示す模式図である。 同、図7に示す装置を用いた車両の連携関係の解析手順について、たとえばタクシー群を上方から見た一例により説明するための図である。 同、図1に示す統合表示システムの一部を変更した統合表示システムの概略構成例を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る統合表示方法の工程例を示すフローチャートである。 同、図10に示す開始および終了処理の具体例を説明するためのフローチャートである。 本実施形態の統合表示システムの本発明に係わる主要部分の概略構成例である。
符号の説明
1、6 コンテンツデータベース(コンテンツ蓄積手段)
2、7 連携解析サーバ(近接検出手段)
3、8 コマ割付サーバ(コンテンツ決定手段、コンテンツ割付手段)
32 無線通信装置(連携解析手段、近接検出手段)
33 車載コンピュータ(コンテンツ蓄積手段、近接検出手段、選択手段、コンテンツ決定手段、コンテンツ割付手段)
35 タッチパネル式液晶ディスプレイ(TPLCD、操作手段)
Dsp 表示パネル(表示手段)
Tx1、Tx2 タクシー(車両)

Claims (5)

  1. 複数の車両の外面側にそれぞれ設けられた表示手段が、前記車両同士が近接した場合に近接した車両に関連するコンテンツを表示する統合表示システムであって、
    予め設定された複数の項目にそれぞれ関連付けて前記表示手段に表示するコンテンツを蓄積記憶するコンテンツ蓄積手段と、
    前記車両同士が近接したことを検出する近接検出手段と、
    前記車両に設けられ、予め設定された複数の前記項目から項目を選択する選択手段と、
    前記選択手段による選択を操作するための操作手段と、
    前記近接検出手段により他の車両が近接したことを検出した際に、他の車両の前記選択手段で選択された項目に基づいて前記コンテンツ蓄積手段を検索してコンテンツを抽出するコンテンツ決定手段と、
    前記コンテンツ決定手段に抽出されたコンテンツを、前記車両の表示手段に表示させるコンテンツ割付手段とを備え、
    互いに近接した前記車両のうちの一方の前記車両の搭乗者に向けて他方の前記車両の表示手段にコンテンツを表示することを特徴とする統合表示システム。
  2. 前記車両が走行および停車する道路に面した固定構造物に設けられてコンテンツを表示する固定表示手段が設けられ、
    前記コンテンツ蓄積手段は、予め設定された複数の前記項目にそれぞれ関連付けて前記固定表示手段に表示するコンテンツを蓄積記憶し、
    前記近接検出手段は、前記車両と前記固定構造物が近接したことを検出可能とされ、
    前記コンテンツ決定手段は、前記近接検出手段により前記車両と前記固定構造物が近接したことを検出した際に、前記選択手段で選択された項目に基づいて前記コンテンツ蓄積手段を検索して前記固定表示手段に表示するコンテンツを抽出し、
    前記コンテンツ割付手段は、前記コンテンツ決定手段に抽出されたコンテンツを、前記固定表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の統合表示システム。
  3. 前記車両内部には、前記搭乗者に視認可能に車内表示手段が設けられ、
    前記コンテンツ蓄積手段は、予め設定された複数の前記項目にそれぞれ関連付けて前記車内表示手段に表示するコンテンツを蓄積記憶し、
    前記コンテンツ決定手段は、前記選択手段で選択された項目に基づいて前記コンテンツ蓄積手段を検索して前記車内表示手段に表示するコンテンツを抽出し、
    前記コンテンツ割付手段は、前記コンテンツ決定手段に抽出されたコンテンツを、前記車内表示手段に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の統合表示システム。
  4. 複数の車両の外面側にそれぞれ設けられた表示手段が、前記車両同士が近接した場合に近接した車両に関連するコンテンツを表示する統合表示方法であって、
    予め設定された複数の項目にそれぞれ関連付けて前記表示手段に表示するコンテンツを蓄積記憶し、
    前記車両同士が近接したことを検出する近接検出手段から他の車両が近接したことを示す情報を得、かつ、他の車両の操作手段による操作入力により予め設定された複数の前記項目から選択された項目に基づいて蓄積記憶されたコンテンツを検索してコンテンツを抽出し、
    抽出されたコンテンツを、前記車両の表示手段に表示させることにより、
    近接した他の車両の搭乗者に向けて前記車両の表示手段にコンテンツを表示することを特徴とする統合表示方法。
  5. 複数の車両の外面側にそれぞれ設けられた表示手段が、前記車両同士が近接した場合に近接した車両に関連するコンテンツを表示するプログラムであって、
    予め設定された複数の項目にそれぞれ関連付けて前記表示手段に表示するコンテンツを蓄積記憶するステップと、
    前記車両同士が近接したことを検出する近接検出手段から他の車両が近接したことを示す情報を受け付けるとともに、他の車両の操作手段による操作入力に基づいて予め設定された複数の前記項目から選択された項目の入力を受け付けた際に、受け付けた前記項目に基づいて蓄積記憶されたコンテンツを検索してコンテンツを抽出するステップと、
    抽出されたコンテンツを、車両の表示手段に表示させるステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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