JP2006283602A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2006283602A
JP2006283602A JP2005102008A JP2005102008A JP2006283602A JP 2006283602 A JP2006283602 A JP 2006283602A JP 2005102008 A JP2005102008 A JP 2005102008A JP 2005102008 A JP2005102008 A JP 2005102008A JP 2006283602 A JP2006283602 A JP 2006283602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axial gap
compressor
rotor
compression mechanism
type motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005102008A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Kosho
和宏 古庄
Masanori Masuda
正典 増田
Yoshinari Asano
能成 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2005102008A priority Critical patent/JP2006283602A/ja
Publication of JP2006283602A publication Critical patent/JP2006283602A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

【課題】密閉容器内の低圧側にアキシャルギャップ型モータが配置された圧縮機において、さらなる能力向上が可能な圧縮機を提供する。
【解決手段】 密閉容器1と、その密閉容器1内に配置された圧縮機構部2と、上記密閉容器1内かつ圧縮機構部2が吸入する低圧の冷媒ガスが存在する低圧側に配置され、圧縮機構部2を駆動するアキシャルギャップ型モータ3とを備える。上記アキシャルギャップ型モータ3のロータ30外周部近傍に圧縮機構部2の吸入通路21の入口21aを設ける。上記アキシャルギャップ型モータ3のロータ30の端面に、内周側の冷媒ガスを外周側に送る複数の羽根を設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、空気調和機や冷凍機等に使用される圧縮機に関する。
従来、圧縮機としては、密閉容器内に圧縮機構部とアキシャルギャップ型モータとを搭載したものがある(例えば、特開昭61−185041号公報(特許文献1)参照)。この圧縮機は、半径方向の力を発生せず、芯ずれ等による振動・騒音の問題がなく、軸方向の寸法を小さくして小型化することができる。
ところで、上記圧縮機では、能力を変えずに小型化することができるが、さらなる能力向上が望まれている。
特開昭61−185041号公報
そこで、この発明の目的は、密閉容器内の低圧側にアキシャルギャップ型モータが配置された圧縮機において、さらなる能力向上が可能な圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明の圧縮機は、
密閉容器と、
上記密閉容器内に配置された圧縮機構部と、
上記密閉容器内かつ上記圧縮機構部が吸入する低圧ガスが存在する低圧側に配置され、上記圧縮機構部を駆動するアキシャルギャップ型モータと
を備え、
上記アキシャルギャップ型モータのロータの外周部近傍に上記圧縮機構部の吸入通路の入口を設けたことを特徴とする。
上記構成の圧縮機によれば、上記圧縮機構部が吸入する低圧ガスが存在する低圧側に配置されたアキシャルギャップ型モータにおいて、ロータの回転に伴う遠心力によりロータの端面に沿ってガスが内周側から外周側に流れ、ロータの外周部の圧力が内周側よりも高くなる。このロータの外周部近傍に圧縮機構部の吸入通路の入口を設けることによって、圧縮機構部に密度の高い冷媒ガスが吸入されるので、圧縮機構部の容積効率を向上できる。したがって、密閉容器内の低圧側にアキシャルギャップ型モータが配置された圧縮機において、さらなる能力の向上が図れる。
また、一実施形態の圧縮機は、上記圧縮機構部の上記吸入通路を、入口がアキシャルギャップの外周近傍になるように延長させたことを特徴とする。
上記実施形態の圧縮機によれば、アキシャルギャップの外周まで圧縮機構部の吸入通路の入口を伸ばしているので、圧力が最大に高まったところより吸入することが可能となり、圧縮機の容積効率をさらに高めることが可能となる。
また、一実施形態の圧縮機は、上記アキシャルギャップ型モータのロータの端面に、内周側のガスを外周側に送る羽根を設けたことを特徴とする。
上記実施形態の圧縮機によれば、アキシャルギャップ型モータのロータの端面に設けられた羽根によって、内周側のガスを外周側に送るので、ロータの外周部の圧力がさらに高くなり、圧縮機構部の容積効率をさらに向上できる。
また、一実施形態の圧縮機は、上記アキシャルギャップ型モータのロータは、周方向に所定の間隔をあけて配列された複数の磁石を有し、互いに隣接する上記磁石間の領域に、内周側のガスを外周側に案内するガス通路が形成されていることを特徴とする。
上記実施形態の圧縮機によれば、上記アキシャルギャップ型モータのロータの互いに隣接する磁石間の領域に形成されたガス通路によって、内周側のガスを外周側に案内するので、ロータの外周部の圧力がさらに高くなり、圧縮機構部の容積効率をさらに向上できる。
また、一実施形態の圧縮機は、上記アキシャルギャップ型モータのステータの複数の磁極が互いに隣接する間の領域に、内周側のガスを外周側に案内するガス通路が形成されていることを特徴とする。
上記実施形態の圧縮機によれば、上記アキシャルギャップ型モータのステータの互いに隣接する磁極の間の領域に形成されたガス通路によって、内周側のガスを外周側に案内するので、ステータに対向するロータの遠心力による外周部の圧力上昇がさらに高くなり、圧縮機構部の容積効率をさらに向上できる。
また、一実施形態の圧縮機は、上記アキシャルギャップ型モータの回転数を制御する回転数制御部を備えたことを特徴とする。
上記実施形態の圧縮機によれば、上記アキシャルギャップ型モータの回転数を回転数制御部により制御して、高速でロータが回転する高速領域では昇圧効果が大きくなる一方、低速でロータが回転する低速領域では昇圧効果が小さくなる。したがって、能力範囲が同一の圧縮機と比較すると、高速領域では能力が大きくなるので、高速領域で回転数を下げて、機械損失を低減して効率を向上できる一方、低速領域では能力が小さくなるので、回転数を上げて、モータ損失や漏れ損失の増加を防いで効率を向上できる。
以上より明らかなように、この発明の圧縮機によれば、密閉容器内の低圧側にアキシャルギャップ型モータが配置された圧縮機において、さらなる能力の向上を図ることができる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、さらに圧縮機構部の吸入通路の入口をアキシャルギャップの外周まで延長させたことよって、吸入圧力がさらに高くなり、圧縮機構部の容積効率をさらに向上できる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、アキシャルギャップ型モータのロータの端面に設けられた羽根により内周側のガスを外周側に送ることによって、ロータの外周部の圧力がさらに高くなり、圧縮機構部の容積効率をさらに向上できる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、アキシャルギャップ型モータのロータの互いに隣接する磁石間の領域に形成されたガス通路により内周側のガスを外周側に案内することによって、ロータの外周部の圧力がさらに高くなり、圧縮機構部の容積効率をさらに向上できる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、アキシャルギャップ型モータのステータの互いに隣接する磁極間の領域に形成されたガス通路により内周側のガスを外周側に案内することによって、ステータに対向するロータの遠心力による外周部のガスの圧力上昇がさらに高くなり、圧縮機構部の容積効率をさらに向上できる。
また、一実施形態の圧縮機によれば、アキシャルギャップ型モータの回転数を制御する回転数制御部を備えた圧縮機において、高速領域では能力が大きくなるので、高速領域で回転数を下げて、機械損失を低減して効率を向上できる一方、低速領域では能力が小さくなるので、回転数を上げて、モータ損失や漏れ損失の増加を防いで効率を向上できる。したがって、アキシャルギャップ型モータの回転数の制御範囲を狭くでき、モータ制御が容易となる。
以下、この発明の圧縮機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1はこの発明の第1実施形態の圧縮機の断面図を示している。
この第1実施形態の圧縮機は、図1に示すように、密閉容器1と、上記密閉容器1内に配置された圧縮機構部2と、上記密閉容器1内かつ圧縮機構部2の下側に配置され、圧縮機構部2を回転軸4を介して駆動するアキシャルギャップ型モータ3と、上記密閉容器1外に設けられ(密閉容器1内部に設けても可)、上記アキシャルギャップ型モータ3に駆動電流を出力するインバータ10とを備えている。上記インバータ10は、アキシャルギャップ型モータ3の回転数を制御する回転数制御部10aを有している。上記アキシャルギャップ型モータ3は、密閉容器1内の圧縮機構部2の吸込側の低圧空間に配置されている。この圧縮機は、いわゆる、低圧ドーム型である。
上記アキシャルギャップ型モータ3は、ステータ40と、このステータ40の上側に配置されたロータ30とを有している。このロータ30を回転軸4に外嵌して固定し、ロータ30の回転力を回転軸4を介して圧縮機構部2に伝達する。
また、上記圧縮機構部2は、密閉容器1内に取り付けられた本体部20と、本体部20に固定された固定スクロール24と、その固定スクロール24に噛み合う旋回スクロール23とを有する。上記固定スクロール24と旋回スクロール23は、鏡板に立設された渦捲き状のラップを夫々有し、固定スクロール24と旋回スクロール23とが互いに噛み合って複数の圧縮室25を形成する。上記旋回スクロール23は、アキシャルギャップ型モータ3の回転軸4の上端に接続され、回転軸4の回転により旋回する(実際は、回転を公転運動に変えているが、本発明は、公転運動ではない圧縮機構であってもよい)。
上記本体部20は、挿通された回転軸4の上端側を回転自在に支持している。上記密閉容器1内かつアキシャルギャップ型モータ3の下側に、回転軸4の下端側を回動自在に支持する保持部5を設けている。
また、上記本体部20は、下側の低圧空間と圧縮室25とを連通する吸込通路21を有し、固定スクロール24は、上側の高圧空間と圧縮室25とを連通する吐出孔26を有する。
上記密閉容器1の下側側面に吸入管11を接続する一方、密閉容器1の上部に吐出管12を接続している。上記吸入管11を介して供給される冷媒ガスは、アキシャルギャップ型モータ3の下側空間に流入する。
図2は上記アキシャルギャップ型モータ3の分解斜視図を示している。図2に示すように、ロータ30は、中央孔31aを有する磁性体からなる円板形状のバックヨーク31と、バックヨーク31のステータ40に対向する面側に、周方向に所定の間隔をあけて配列された扇形状の4つの永久磁石32と、中央孔33aを有する円板形状の磁性板33とを重ね合わせて形成されている。上記バックヨーク31の上側(ロータ30と反対の側)に、湾曲形状の複数の羽根34を放射状に設けている(図1では羽根34を省略)。なお、磁性板33は必須ではないが、ロータの永久磁石の渦電流低減や減磁耐力の向上等に有用である。
また、上記磁性板33に放射状に4つのスリット33bを設け、その4つのスリット33bで区切られた領域に、周方向に所定の間隔をあけて4つの永久磁石32を配置している。また、バックヨーク31には、磁性板33のスリット33bに対向する領域かつ中央孔31a近傍に円孔31bを設けている。上記磁性板33のスリット33bと、永久磁石32間の空間と、バックヨーク31の円孔31bで、冷媒ガスが軸方向に流れるガス通路を形成している。
上記ロータ30は、4つの永久磁石32を円周方向に磁極が交互になるように配置している。また、ロータ30において、各磁性板33のスリット33bによって、4つの永久磁石32を互いに磁気的に絶縁している。
また、上記ステータ40は、中央孔41aを有する円板形状の磁性板41と、磁性体からなる基板43と、上記基板43上に周方向に所定の間隔をあけて立設された6つの磁心44と、その6つの磁心44に巻回されたコイル42とを有している。上記ステータ40の磁性板41には、複数の磁心44を互いに磁気的に絶縁するための6つのスリット41bを放射状に設けている。なお、磁性板41は必須ではないが、永久磁石の磁束をより多く巻線に鎖交させるために有用である。
上記6つの磁心44は、基板43によって互いに磁気的に接続され、ロータ30に対向する側が、磁性板41により接続されている。上記コイル42は、例えば3相スター結線され、インバータ10(図1に示す)から電流を供給する。
上記構成の圧縮機において、アキシャルギャップ型モータ3により回転軸4を介して圧縮機構部2を駆動すると、吸入管11から供給された冷媒ガスは、アキシャルギャップ型モータ3を冷却しながらアキシャルギャップ型モータ3のエアギャップや軸方向に設けられたガス通路(図示せず)を通過し、吸込通路21を介して供給された冷媒ガスを圧縮機構部2で圧縮する。そうして圧縮された冷媒ガスは、圧縮機構部2の吐出孔26から上部空間に吐出され、吐出管12を介して密閉容器1の外部に吐出される。
このとき、上記アキシャルギャップ型モータ3のロータ30の回転による遠心力によって、ロータ30の上側端面に沿って内周側から流れ出た冷媒ガスを外周側に送る。これによって、ロータ30の外周部の冷媒ガスの圧力が上昇し、圧縮機構部2が吸入通路21の入口21aから密度の高い冷媒ガスを吸入する。
上記構成の圧縮機によれば、圧縮機構部2が吸入する低圧の冷媒ガスが存在する低圧側に配置されたアキシャルギャップ型モータ3において、ロータ30の外周部近傍に圧縮機構部2の吸入通路の入口を設けることによって、圧縮機構部2に密度の高い冷媒ガスが吸入されるので、圧縮機構部2の容積効率を向上できる。
また、アキシャルギャップ型モータ3のロータ30の端面に設けられた複数の羽根34によって、内周側の冷媒ガスを外周側に送るので、ロータ30の外周部の圧力がさらに高くなり、圧縮機構部2の容積効率をさらに向上できる。
したがって、上記圧縮機構部2に密度の高い冷媒ガスが吸入されるので、圧縮機構部2の容積効率を向上でき、圧縮機構部2の小型化が図れる。
また、上記アキシャルギャップ型モータ3の回転数を回転数制御部10aにより制御して、高速でロータ30が回転する高速領域では昇圧効果が大きくなる一方、低速でロータ30が回転する低速領域では昇圧効果が小さくなる。したがって、能力範囲が同一の圧縮機と比較すると、高速領域では能力が大きくなるので、高速領域で回転数を下げて、機械損失を低減して効率を向上できる一方、低速領域では能力が小さくなるので、回転数を上げて、モータ損失や漏れ損失の増加を防いで効率を向上できる。
上記第1実施形態では、ステータ40の上側にロータ30が配置されたアキシャルギャップ型モータ3を備えた圧縮機について説明したが、ステータの上側と下側にロータが夫々配置されたアキシャルギャップ型モータでもよい。
(第2実施形態)
図3はこの発明の第2実施形態の圧縮機の断面図を示している。この第2実施形態の圧縮機は、アキシャルギャップ型モータを除いて第1実施形態の圧縮機と同一の構成をしており、同一構成部は同一参照番号を付している。
この第2実施形態の圧縮機は、図3に示すように、密閉容器1と、上記密閉容器1内に配置された圧縮機構部2と、上記密閉容器1内かつ圧縮機構部2の下側に配置され、圧縮機構部2を回転軸4を介して駆動するアキシャルギャップ型モータ103と、上記密閉容器1外に設けられ、上記アキシャルギャップ型モータ3に駆動信号を出力するインバータ10とを備えている。上記インバータ10は、アキシャルギャップ型モータ103の回転数を制御する回転数制御部10aを有している。
上記アキシャルギャップ型モータ103は、ステータ40と、このステータ40の上側に配置されたロータ130とを有している。このロータ130を回転軸4に外嵌して固定し、ロータ30の回転力を回転軸4を介して圧縮機構部2に伝達する。
図4は上記アキシャルギャップ型モータ103の分解斜視図を示している。このアキシャルギャップ型モータ103は、バックヨーク35を除いて第1実施形態の図2に示すアキシャルギャップ型モータ3と同一の構成をしている。
図4に示すように、ロータ130は、中央孔31aを有する磁性体からなる円板形状のバックヨーク35と、バックヨーク35のステータ40に対向する面側に、周方向に所定の間隔をあけて配列された扇形状の4つの永久磁石32と、中央孔33aを有する円板形状の磁性板33とを重ね合わせて形成されている。このバックヨーク35には、冷媒ガスが軸方向に流れる孔を設けていない。上記ロータ130の互いに隣接する永久磁石32間に、冷媒ガスを内周側から外周側に案内するガス通路36を形成している。
上記構成の圧縮機において、アキシャルギャップ型モータ103により回転軸4を介して圧縮機構部2を駆動すると、吸入管11から供給された冷媒ガスは、アキシャルギャップ型モータ103を冷却しながらアキシャルギャップ型モータ103のエアギャップやロータ130に設けられたガス通路36を通過し、吸込通路21を介して供給された冷媒ガスを圧縮機構部2で圧縮する。そうして圧縮された冷媒ガスは、圧縮機構部2の吐出孔26から上部空間に吐出され、吐出管12を介して密閉容器1の外部に吐出される。
このとき、上記アキシャルギャップ型モータ3のロータ130の回転による遠心力によって、ステータ40の上側の中央から流れ出た冷媒ガスを外周側に送る。これによって、ロータ130の外周部の冷媒ガスの圧力が上昇し、圧縮機構部2が吸入通路21の入口21aから密度の高い冷媒ガスを吸入する。
したがって、上記圧縮機構部2に密度の高い冷媒ガスが吸入されるので、圧縮機構部2の容積効率を向上でき、圧縮機構部2の小型化が図れる。
上記構成の圧縮機によれば、圧縮機構部2が吸入する低圧の冷媒ガスが存在する低圧側に配置されたアキシャルギャップ型モータ103において、ロータ130の回転に伴う遠心力によりロータ130の下側端面に沿って冷媒ガスが内周側から外周側に流れ、ロータ130の外周部の圧力が内周側よりも高くなる。このロータ130の外周部近傍に圧縮機構部2の吸入通路21の入口21aを設けることによって、圧縮機構部2に密度の高い冷媒ガスが吸入されるので、圧縮機構部2の容積効率を向上できる。
また、上記アキシャルギャップ型モータ103のロータ130の互いに隣接する永久磁石32間の領域に形成されたガス通路36によって、内周側のガスを外周側に案内するので、ロータ13の外周部の圧力がさらに高くなり、圧縮機構部2の容積効率をさらに向上できる。
なお、上記第2実施形態の圧縮機において、圧縮機構部2の吸入通路21の入口21aと、ロータ130の外周部近傍とを接続する案内通路を設けて、その案内通路の入口を冷媒ガスの密度が高い箇所に配置するのがより好ましい。
(第3実施形態)
図5はこの発明の第3実施形態の圧縮機に用いられるアキシャルギャップ型モータのステータの分解斜視図を示している。この第3実施形態の圧縮機は、ステータを除いて第2実施形態の圧縮機と同一の構成をしており、同一構成部の説明は省略し、図3を援用する。
図5に示すように、この第3実施形態の圧縮機に用いられるアキシャルギャップ型モータのステータ50は、6つの磁性板55が周方向に配列された磁性板群51と、磁性体からなる基板53と、上記基板53上かつ各磁性板55に略対向する位置に、周方向に所定の間隔を開けて立設された6つの磁心54と、その6つの磁心54に巻回されたコイル52とを有している。上記磁性板群51は、互いに隣接する磁性板55の間の領域に、内周側から外周側に冷媒ガスを案内するガス通路56を設けている。
上記磁性板群51の内側に中心孔51aが形成されている。上記磁性板群51を構成する磁性板55は、中心孔51aの一部を形成する内周縁55aと、内周縁55aの前端(ロータの回転方向R2に対して逆方向)から外周に向かって徐々に後方(ロータの回転方向R2)に湾曲する前縁55bと、内周縁55aの後端から外周に向かって徐々に後方に湾曲する後縁55cと、外周縁55dとを有している。
上記6つの磁心54は、基板53によって互いに磁気的に接続されている。上記コイル52は、例えば3相スター結線され、インバータ10から電流を供給する。
図6Aは上記ステータ50の組立後の斜視図を示し、図6Bは上記ステータ50の側面図を示し、図6Cは上記ステータ50の平面図を示している。図6Cに示すように、複数のガス通路56が放射状に配置されている。
上記構成の圧縮機によれば、第2実施形態の圧縮機と同様の効果を有すると共に、アキシャルギャップ型モータのステータ50の互いに隣接する磁極(磁性板55)の間の領域に形成されたガス通路56により内周側のガスを外周側に案内することによって、ステータ50に対向するロータ130の遠心力による外周部のガスの圧力上昇がさらに高くなり、圧縮機構部2の容積効率をさらに向上できる。
また、外周に向かって徐々に後方に湾曲する前縁55bと、内周縁55aの後端から外周に向かって徐々に後方に湾曲する後縁55cとを有する磁性板55の形状によって、スキュー効果が得られ、コギングトルクを低減でき、アキシャルギャップ型モータの振動や騒音を抑えることができる。
(第4実施形態)
図7はこの発明の第4実施形態の圧縮機に用いられるアキシャルギャップ型モータのロータの分解斜視図を示し、図8はこのアキシャルギャップ型モータの分解斜視図を示している。この第4実施形態の圧縮機は、アキシャルギャップ型モータのロータを除いて第2実施形態の圧縮機と同一の構成をしており、同一構成部の説明は省略し、図3を援用する。
図7に示すように、この第4実施形態のロータ60は、中央孔61aを有する磁性体からなる円板形状のバックヨーク61と、バックヨーク61のステータ(図示せず)に対向する面側に、周方向に所定の間隔をあけて配列された4つの永久磁石62とを有している。上記ロータ60の互いに隣接する永久磁石62の間の領域に、内周側から外周側に冷媒ガスを案内する湾曲形状のガス通路63を設けている。上記永久磁石62は、内周縁62aと、内周縁62aの前端(ロータの回転方向R3)から外周に向かって徐々に後方(ロータの回転方向R3に対して逆方向)に湾曲する前縁62bと、内周縁62aの後端から外周に向かって徐々に後方に湾曲する後縁62cと、外周縁62dとを有している。
また、図8に示すように、ロータ60を回転駆動するステータ40は、第2実施形態のステータ40と同一の構成をしている。
上記構成の圧縮機によれば、第2実施形態の圧縮機と同様の効果を有すると共に、アキシャルギャップ型モータのロータ60の互いに隣接する永久磁石62間の領域に形成されたガス通路63によって、内周側のガスを外周側に案内するので、ロータ60の外周部の圧力がさらに高くなり、圧縮機構部2の容積効率をさらに向上できる。また、外周に向かって徐々に後方に湾曲する前縁62bと、内周縁62aの後端から外周に向かって徐々に後方に湾曲する後縁62cとを有する永久磁石62の形状によって、スキュー効果が得られ、コギングトルクを低減でき、アキシャルギャップ型モータの振動や騒音を抑えることができる。
(第5実施形態)
図9はこの発明の第5実施形態の圧縮機の断面図を示している。この第5実施形態の圧縮機は、アキシャルギャップ型モータと吸込管を除いて第1実施形態の圧縮機と同一の構成をしており、同一構成部は同一参照番号を付して説明を省略する。
この第5実施形態の圧縮機は、図9に示すように、密閉容器1と、上記密閉容器1内に配置された圧縮機構部2と、上記密閉容器1内かつ圧縮機構部2の下側に配置され、圧縮機構部2を回転軸4を介して駆動するアキシャルギャップ型モータ203と、上記密閉容器1外に設けられ、上記アキシャルギャップ型モータ203に駆動信号を出力するインバータ10とを備えている。上記インバータ10は、アキシャルギャップ型モータ203の回転数を制御する回転数制御部10aを有している。
上記アキシャルギャップ型モータ203は、ステータ240と、このステータ240の下側に配置されたロータ230とを有している。このロータ230を回転軸4に外嵌して固定し、ロータ230の回転力を回転軸4を介して圧縮機構部2に伝達する。
上記圧縮機構部2の吸入通路21の入口端に案内通路14の一端を接続し、その案内通路14の入口14aをロータ230の外周部近傍(特にモータのエアギャップ、すなわちアキシャルギャップの外周近傍)の冷媒ガスの密度が高い箇所に配置している。なお、上記圧縮機構部2の吸入通路21をそのまま延長させて、入口がアキシャルギャップの外周近傍になるようにしてもよい。
上記構成の圧縮機において、アキシャルギャップ型モータ203により回転軸4を介して圧縮機構部2を駆動すると、吸入管13から供給された冷媒ガスは、アキシャルギャップ型モータ203を冷却しながらアキシャルギャップ型モータ203のエアギャップやロータ230に設けられたガス通路を通過し、吸込通路21を介して供給された冷媒ガスを圧縮機構部2で圧縮する。そうして圧縮された冷媒ガスは、圧縮機構部2の吐出孔26から上部空間に吐出され、吐出管12を介して密閉容器1の外部に吐出される。
このとき、上記アキシャルギャップ型モータ3のロータ230の回転による遠心力によって、ステータ240の軸方向に設けられた孔(図示せず)を介して下側の中央から流れ出た冷媒ガスを外周側に送る。これによって、ロータ230の外周部の冷媒ガスの圧力が上昇し、圧縮機構部2が案内通路14の入口14aから密度の高い冷媒ガスを吸入する。
したがって、上記圧縮機構部2に密度の高い冷媒ガスが吸入されるので、圧縮機構部2の容積効率を向上でき、圧縮機構部2の小型化が図れる。
なお、上記第5実施形態において、第2実施形態のように、互いに隣接する永久磁石の間の空間を冷媒ガスが軸方向に流れるガス通路として利用してもよいし、第3実施形態のように、ステータの互いに隣接する磁性板の間の領域に形成されたガス通路によって、内周側から外周側に冷媒ガスを案内してもよいし、さらに第4実施形態のように、ロータの互いに隣接する永久磁石の間の領域に設けられた湾曲形状のガス通路によって、内周側から外周側に冷媒ガスを案内してもよい。
次に、この発明の圧縮機のアキシャルギャップ型モータのロータの羽根やガス通路の形状について図10(a)〜(c)に示す例を用いて説明する。
図10(a)は、回転方向が時計回りのロータ71に、中間部分が後方に湾曲する複数の羽根72が周方向に所定の間隔をあけて設けられている(図10(a)では羽根72は一部のみを示す)。この複数の羽根72は、シロッコ型のファンに相当する。
また、図10(b)は、回転方向が時計回りのロータ81に、直線状の複数の羽根82が放射状に設けられている(図10(b)では羽根82は一部のみを示す)。この複数の羽根82は、ラジアル型のファンに相当する。
また、図10(c)は、回転方向が時計回りのロータ91に、中間部分が前方に湾曲する複数の羽根92が周方向に所定の間隔をあけて設けられている(図10(c)では羽根92は一部のみを示す)。この複数の羽根92は、ターボ型のファンに相当する。
図10(a)のロータ71、図10(b)のロータ81、図10(c)のロータ91の順に回転数等の条件が同一であれば流量が増大する。
なお、図10(a)〜(c)の羽根の代わりに同様の形状のガス通路を設けてもよいし、回転しないステータに同様のガス通路を設けてもよい。また、羽根やガス通路の形状は、図10(a)〜(c)に示す形状に限らない。
また、上記第1〜第5実施形態では、圧縮機構部がスクロール方式の圧縮機について説明したが、これに限らず、ロータリ方式等の他の構造の圧縮機構部を備えた圧縮機にこの発明を適用してもよい。
また、モータは、必ずしも永久磁石を有している必要はなく、スイッチトリラクタンスモータや誘導モータ等も適用可能であるが、永久磁石を有することで、エアギャップ部の磁束密度を高くすることができトルク及びモータ効率を向上できるという点で優れている。
さらに、モータは、主としてアキシャルギャップを有していればよく、アキシャルギャップとラジアルギャップの双方を有していてもよい。
図1はこの発明の第1実施形態の圧縮機の断面図である。 図2は上記圧縮機のアキシャルギャップ型モータの分解斜視図である。 図3はこの発明の第2実施形態の圧縮機の断面図である。 図4は上記圧縮機のアキシャルギャップ型モータの分解斜視図である。 図5はこの発明の第3実施形態の圧縮機に用いられるアキシャルギャップ型モータのステータの分解斜視図である。 図6Aは上記ステータの組立後の斜視図である。 図6Bは上記ステータの側面図である。 図6Cは上記ステータの平面図である。 図7はこの発明の第4実施形態の圧縮機に用いられるアキシャルギャップ型モータのロータの分解斜視図である。 図8は上記アキシャルギャップ型モータの分解斜視図である。 図9はこの発明の第5実施形態の圧縮機の断面図である。 図10はロータの羽根またはガス通路の形状を説明する図である。
符号の説明
1…密閉容器
2…圧縮機構部
3,103,203…アキシャルギャップ型モータ
4…回転軸
5…保持部
10…インバータ
10a…回転数制御部
11…吸入管
12…吐出管
20…本体部
21…吸込通路
23…旋回スクロール
24…固定スクロール
25…圧縮室
26…吐出孔
30,130,230…ロータ
31a…中央孔
31…バックヨーク
32…永久磁石
33…磁性板
33a…中央孔
33b…スリット
34…羽根
35…バックヨーク
40,240…ステータ
41…磁性板
41a…中央孔
41b…スリット
42…コイル
43…基板
44…磁心
50…ステータ
51…磁性板群
52…コイル
53…基板
54…磁心
55…磁性板
56…ガス通路
60…ロータ
61…バックヨーク
62…永久磁石
63…ガス通路

Claims (6)

  1. 密閉容器(1)と、
    上記密閉容器(1)内に配置された圧縮機構部(2)と、
    上記密閉容器(1)内かつ上記圧縮機構部(2)が吸入する低圧ガスが存在する低圧側に配置され、上記圧縮機構部(2)を駆動するアキシャルギャップ型モータ(3,103,203)と
    を備え、
    上記アキシャルギャップ型モータ(3,103,203)のロータ(30,130,230)の外周部近傍に上記圧縮機構部(2)の吸入通路の入口を設けたことを特徴とする圧縮機。
  2. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記圧縮機構部(2)の上記吸入通路を、入口がアキシャルギャップの外周近傍になるように延長させたことを特徴とする圧縮機。
  3. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記アキシャルギャップ型モータ(3)のロータ(30)の端面に、内周側のガスを外周側に送る羽根(34)を設けたことを特徴とする圧縮機。
  4. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記アキシャルギャップ型モータ(103)のロータ(130)は、周方向に所定の間隔をあけて配列された複数の磁石(32)を有し、互いに隣接する上記磁石間の領域に、内周側のガスを外周側に案内するガス通路(36)が形成されていることを特徴とする圧縮機。
  5. 請求項1に記載の圧縮機において、
    上記アキシャルギャップ型モータのステータ(50)の互いに隣接する磁極間の領域に、内周側のガスを外周側に案内するガス通路(56)が形成されていることを特徴とする圧縮機。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の圧縮機において、
    上記アキシャルギャップ型モータ(3,103,203)の回転数を制御する回転数制御部(10a)を備えたことを特徴とする圧縮機。
JP2005102008A 2005-03-31 2005-03-31 圧縮機 Pending JP2006283602A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005102008A JP2006283602A (ja) 2005-03-31 2005-03-31 圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005102008A JP2006283602A (ja) 2005-03-31 2005-03-31 圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006283602A true JP2006283602A (ja) 2006-10-19

Family

ID=37405790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005102008A Pending JP2006283602A (ja) 2005-03-31 2005-03-31 圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006283602A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013094165A1 (ja) 2011-12-21 2013-06-27 株式会社ヴァレオジャパン 電動圧縮機
JPWO2016158225A1 (ja) * 2015-03-31 2017-11-24 株式会社日立産機システム モータ一体型圧縮機
JP6450913B1 (ja) * 2017-11-28 2019-01-16 株式会社石川エナジーリサーチ スクロール圧縮機
WO2020148057A1 (de) * 2019-01-15 2020-07-23 Gkn Sinter Metals Engineering Gmbh Elektrischer motor
JPWO2021144948A1 (ja) * 2020-01-17 2021-07-22

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013094165A1 (ja) 2011-12-21 2013-06-27 株式会社ヴァレオジャパン 電動圧縮機
JPWO2016158225A1 (ja) * 2015-03-31 2017-11-24 株式会社日立産機システム モータ一体型圧縮機
JP6450913B1 (ja) * 2017-11-28 2019-01-16 株式会社石川エナジーリサーチ スクロール圧縮機
JP2019100180A (ja) * 2017-11-28 2019-06-24 株式会社石川エナジーリサーチ スクロール圧縮機
WO2020148057A1 (de) * 2019-01-15 2020-07-23 Gkn Sinter Metals Engineering Gmbh Elektrischer motor
CN113544948A (zh) * 2019-01-15 2021-10-22 吉凯恩粉末冶金工程有限公司 电动马达
JP2022518217A (ja) * 2019-01-15 2022-03-14 ゲーカーエン シンター メタルズ エンジニアリング ゲーエムベーハー 電動モータ
JPWO2021144948A1 (ja) * 2020-01-17 2021-07-22
WO2021144948A1 (ja) * 2020-01-17 2021-07-22 株式会社石川エナジーリサーチ スクロール圧縮機
JP7453699B2 (ja) 2020-01-17 2024-03-21 株式会社石川エナジーリサーチ スクロール圧縮機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8876493B2 (en) Fan motor and blower including the same motor
JP6571293B2 (ja) 回転子、回転電機、および圧縮機
JPWO2011042975A1 (ja) ファンモーター及びこれを備えた空気調和機
US11268532B2 (en) Electric blower, electric vacuum cleaner, and hand dryer
WO2013176028A1 (ja) バキュームポンプ
JP2006283602A (ja) 圧縮機
JP5907205B2 (ja) 送風装置
JP2012180810A (ja) 送風装置
WO2020196325A1 (ja) スラスト磁気軸受およびそれを備えたターボ圧縮機
US11502561B2 (en) Stator, motor, fan, vacuum cleaner, and hand dryer
JP4618050B2 (ja) 圧縮機
JP2002325410A (ja) 永久磁石式回転電機およびそれを用いた圧縮機
JP2005127311A (ja) 遠心送風機及びこれを用いた空気調和機
JP4849002B2 (ja) 送風装置
WO2016157448A1 (ja) モータ一体型圧縮機
KR101692870B1 (ko) 전동식스크롤압축기 구동부의 구조
JP6351819B1 (ja) 回転装置
JP2005295612A (ja) 二重回転子電動機
JP2010166661A (ja) 回転電機、回転電機の駆動方法及び、圧縮機
WO2023191104A1 (ja) ロータ、モータ、圧縮機、冷凍装置
JP6135702B2 (ja) 送風装置
WO2023191103A1 (ja) ロータ、モータ、圧縮機、冷凍装置
WO2023162284A1 (ja) 電動送風機、および、それを用いた電気掃除機
JP2010011581A (ja) クローポール型モータ及びこれを用いたポンプ
KR100253251B1 (ko) 터보 압축기의 구동모터