JP2006277894A - 光ピックアップ装置及び光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同一波長の光束に対応し適切な開口数が互いに異なる複数種類の情報記録媒体から所望の信号を精度良く取得する。
【解決手段】光ディスク15に適切な開口数に応じて対物レンズに入射する光束のビーム径を規定し、かつ対物レンズを介した戻り光束をビーム径を維持して出射する開口切換光学系57を光源LDと対物レンズ60の間の光路上に固定的に配置する。これにより、記録面には光ディスクに適切な光スポットが形成されるとともに、必要とされる受光器PDでの受光量を確保することができる。すなわち、光ディスクの種類に関係なく所望の信号を精度良く取得することが可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、光ピックアップ装置及び光ディスク装置に係り、さらに詳しくは、光ディスクに対してデータの記録、再生、及び消去のうち少なくとも再生を行うのに用いられる光ピックアップ装置及び該光ピックアップ装置を備える光ディスク装置に関する。
近年、デジタル技術の進歩及びデータ圧縮技術の向上に伴い、音楽、映画、写真及びコンピュータソフトなどの情報(以下「コンテンツ」ともいう)を記録するための媒体として、DVD(digital versatile disc)などの光ディスクが注目されるようになり、その低価格化とともに、光ディスクを情報記録の対象媒体とする光ディスク装置が普及するようになった。
光ディスク装置では、光ディスクのスパイラル状又は同心円状のトラックが形成された記録面にレーザ光の微小スポットを形成することにより情報の記録を行い、記録面からの反射光に基づいて情報の再生などを行っている。この光ディスク装置には、光ディスクの記録面にレーザ光を照射するとともに、記録面からの反射光を受光するために、光ピックアップ装置が設けられている。
ところで、コンテンツの情報量は、年々増加する傾向にあり、光ディスクの記録容量の更なる増加が期待されている。そこで、HD−DVD(High Definition DVD、以下「HD」と略述する)やBlu−ray(以下「BD」と略述する)の規格が提唱された。HDはディスクの基板厚が0.6mmであり、HDに対応した光ディスク装置は、波長が405nmの光源を用いて、対物レンズによりNA(開口数)が0.65の集光スポットを形成し、情報の記録、再生及び消去を行う。一方、BDはディスクの基板厚が0.1mmであり、BDに対応した光ディスク装置は、波長が405nmの光源を用いて、対物レンズによりNAが0.85の集光スポットを形成し、情報の記録、再生及び消去を行う。すなわち、HD及びBDは、いずれも波長が405nmの光に対応しているが、NAは互いに異なっている。従って、HD及びBDのいずれにも対応可能な光ディスク装置では、情報記録媒体の種類に応じてNAを変更する必要がある。
一方の光束に対する開口を制限することによりNAを変更する装置について種々提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。しかしながら、特許文献1に開示されている光ヘッド装置では、光源の波長の違いを利用して開口制限を行っているため、この構成では、同一波長を用いて記録及び再生を行うBDとHDに対してNAを変更させることは困難である。また、特許文献2に開示されている情報記録・再生装置では、往路の開口に対して復路の開口が変化するため、例えば往路で開口制限をしない光束は、復路で開口制限されてしまい、光ピックアップ装置の出力信号のS/N比が著しく低下する。
特許第02713257号公報 特開平5−120720号公報
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、同一波長の光束に対応し適切な開口数が互いに異なる複数種類の情報記録媒体から所望の信号を精度良く取得することができる光ピックアップ装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、同一波長の光束に対応し適切な開口数が互いに異なる複数種類の情報記録媒体へのアクセスを精度良く行うことができる光ディスク装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、同一波長の光束に対応し適切な開口数が互いに異なる複数種類の情報記録媒体に対する情報の記録、再生、及び消去のうち少なくとも再生を行なうために用いられる光ピックアップ装置であって、光源と;前記光源から出射された光束を情報記録媒体の記録面に集光する対物レンズと、前記光源と前記対物レンズの間の光路上に固定的に配置され、前記情報記録媒体に適切な開口数に応じて前記対物レンズに入射する光束のビーム径を規定し、かつ前記対物レンズを介した戻り光束を前記ビーム径に維持して出射する開口調整光学系と、を含む光学系と;前記開口調整光学系を介した戻り光束を所定の受光位置で受光する光検出器と;を備える光ピックアップ装置である。
これによれば、光源から出射された光束は、開口調整光学系により情報記録媒体に適切な開口数に応じてビーム径が規定され、対物レンズにより情報記録媒体の記録面に集光される。対物レンズを介した戻り光束は、ビーム径がそのまま維持されて開口調整光学系を透過し、光検出器で受光される。従って、記録面にはその情報記録媒体に適切な光スポットが形成されるとともに、必要とされる光検出器での受光量を確保することができる。その結果として、同一波長の光束に対応し適切な開口数が互いに異なる複数種類の情報記録媒体から所望の信号を精度良く取得することが可能となる。
この場合において、請求項2に記載の光ピックアップ装置の如く、前記光源から直線偏光が出射される場合に、前記開口調整光学系は、前記光源から出射された直線偏光の偏光方向を0度より大きく90度以下の角度範囲で回転させる可変回転光学素子と、前記可変回転光学素子の前記光源側とは反対側に配置され、その光軸に直交する分割線の一側にある領域に入射した直線偏光の偏光方向を+45度回転させ、前記分割線の他側にある領域に入射した直線偏光の偏光方向を−45度回転させる第1の回転光学素子と;前記第1の回転光学素子の前記可変回転光学素子側とは反対側に配置され、入射した光束を透過させる円形の第1領域と、該第1領域の外周に接するドーナツ状の領域のうち光軸に直交する分割線の一側にある第2領域と、前記ドーナツ状の領域のうち前記分割線の他側にある第3領域とからなる3つの領域を有し、入射した直線偏光の偏光方向が+45度に回転されているときに前記第2領域で反射、吸収もしくは回折させ、入射した直線偏光の偏光方向が−45度に回転されているときに前記3領域で反射、吸収もしくは回折させる偏光光学素子と;前記偏光光学素子の前記第1の回転光学素子側とは反対側に配置され、その光軸に直交する分割線の一側にある領域に入射した直線偏光の偏光方向を−45度回転させ、前記分割線の他側にある領域に入射した直線偏光の偏光方向を+45度回転させる第2の回転光学素子と;を有することとすることができる。
この場合において、請求項3に記載の光ピックアップ装置の如く、前記偏光光学素子における前記第2領域は、偏光方向が+45度に回転されている直線偏光を消光状態とする偏光子で形成され、前記第3領域は、偏光方向が−45度に回転されている直線偏光を消光状態とする偏光子で形成されていることとすることができる。
この場合において、請求項4に記載の光ピックアップ装置の如く、前記各偏光子は、光軸に直交する方向に対してそれぞれ傾斜していることとすることができる。
上記請求項2に記載の光ピックアップ装置において、請求項5に記載の光ピックアップ装置の如く、前記偏光光学素子における前記第2領域は、偏光方向が+45度に回転されている直線偏光を回折する偏光回折素子で形成され、前記第3領域は、偏光方向が−45度に回転されている直線偏光を回折する偏光回折素子で形成されていることとすることができる。
上記請求項2〜5に記載の各光ピックアップ装置において、請求項6に記載の光ピックアップ装置の如く、前記複数の情報記録媒体は、第1の情報記録媒体と、入射面から記録面までの距離が前記第1の情報記録媒体よりも長い第2の情報記録媒体とを含み、前記第2の情報記録媒体に対する前記可変回転光学素子からの直線偏光の偏光方向は、前記第1の情報記録媒体に対する前記可変回転光学素子からの直線偏光の偏光方向を+90度回転した方向であることとすることができる。
上記請求項2〜6に記載の各光ピックアップ装置において、請求項7に記載の光ピックアップ装置の如く、前記開口調整光学系の各分割線は、それぞれトラッキング方向に対応する方向に延びていることとすることができる。
上記請求項2〜7に記載の各光ピックアップ装置において、請求項8に記載の光ピックアップ装置の如く、前記第1の回転光学素子と、前記偏光光学素子と、前記第2の回転光学素子とは、一体化されていることとすることができる。
上記請求項2〜7に記載の各光ピックアップ装置において、請求項9に記載の光ピックアップ装置の如く、前記光学系は1/4波長板を更に含み、前記第1の回転光学素子と、前記偏光光学素子と、前記第2の回転光学素子と、前記1/4波長板とは、一体化されていることとすることができる。
この場合において、請求項10に記載の光ピックアップ装置の如く、前記第1の回転光学素子と、前記偏光光学素子と、前記第2の回転光学素子と、前記1/4波長板と、前記対物レンズとは、同一の筐体内に収納されていることとすることができる。
上記請求項1〜10に記載の各光ピックアップ装置において、請求項11に記載の光ピックアップ装置の如く、前記光源と前記開口調整光学系との間に配置され、前記開口調整光学系を介した戻り光束を前記受光位置に分岐する偏光分岐光学素子を更に備えることとすることができる。
請求項12に記載の発明は、同一波長の光束に対応し適切な開口数が互いに異なる複数種類の情報記録媒体に対して、情報の記録、再生及び消去のうち少なくとも再生が可能な光ディスク装置であって、請求項1〜11のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置と;前記光ピックアップ装置を構成する光検出器の出力信号を用いて、情報記録媒体に記録されている情報の再生を行なう処理装置と;を備える光ディスク装置である。
これによれば、同一波長の光束に対応し適切な開口数が互いに異なる複数種類の情報記録媒体から所望の信号を精度良く取得することができる請求項1〜11のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置を備えているため、同一波長の光束に対応し適切な開口数が互いに異なる複数種類の情報記録媒体へのアクセスを精度良く行うことが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置20の概略構成が示されている。
この図1に示される光ディスク装置20は、光ディスク15を回転駆動するためのスピンドルモータ22、光ピックアップ装置23、該光ピックアップ装置23をスレッジ方向に駆動するためのシークモータ21、レーザ制御回路24、エンコーダ25、モータ制御回路26、PU駆動制御回路27、再生信号処理回路28、バッファRAM34、バッファマネージャ37、インターフェース38、フラッシュメモリ39、CPU40及びRAM41などを備えている。なお、図1における矢印は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。また、光ディスク装置20は、一例として前記HD及び前記BDの規格に準拠した情報記録媒体に対応可能であるものとする。そこで、HD及びBDの規格に準拠した情報記録媒体が光ディスク15に用いられる。
前述したように、ディスクの入射面から記録面までの距離、いわゆる基板厚は、HDでは0.6mmであり(図2(A)参照)、BDでは0.1mmである(図2(B)参照)。また、適切なNA(開口数)は、HDでは0.65であり、BDでは0.85である。
前記光ピックアップ装置23は、光ディスク15の記録面にレーザ光を照射するとともに、その記録面からの反射光を受光するための装置である。この光ピックアップ装置23は、一例として図3に示されるように、光源LD、カップリングレンズ52、偏光分岐光学素子としての偏光ビームスプリッタ54、1/4波長板55、ビームエキスパンダ56、開口切換光学系57、検出レンズ58、対物レンズ60、光検出器としての受光器PD、及び駆動系(フォーカシングアクチュエータ61及びトラッキングアクチュエータ(図示省略))などを備えている。
前記光源LDは、波長が約405nmのレーザ光を出射する半導体レーザである。なお、光源LDから出射される光束の最大強度出射方向を+Z方向とする。また、一例として光源LDからは直線偏光(ここではP偏光)の光束が出射されるものとする。さらに、本実施形態では、便宜上、直線偏光の偏光方向(偏光方位)の角度は、P偏光の偏光方向を基準とする。従って、偏光方向が+90度の直線偏光はS偏光を意味している。
この光源LDの+Z側に前記カップリングレンズ52が配置され、光源LDから出射された光束を略平行光とする。
前記偏光ビームスプリッタ54は、カップリングレンズ52の+Z側に配置され、光ディスク15で反射した光束(戻り光束)を+Y方向に分岐する。この偏光ビームスプリッタ54は、入射光束の偏光状態に応じてその反射率が異なっている。ここでは一例として、偏光ビームスプリッタ54は、P偏光に対する反射率が小さく、S偏光に対する反射率が大きくなるように設定されている。すなわち、光源LDから出射された光束の大部分は、偏光ビームスプリッタ54を透過することができる。
前記開口切換光学系57は、光ディスク15に適切な開口数に応じて対物レンズ60に入射する光束のビーム径を変更し、かつ対物レンズ60を介した戻り光束を往路のビーム径に維持して出射する。ここでは、開口切換光学系57は、可変旋光子57a、2つの旋光子(第1旋光子57b、第2旋光子57d)、及び偏光開口制限素子57cなどを備えている。
可変旋光子57aは、光源LDから出射された直線偏光の偏光方向を0度より大きく90度以下の角度範囲で回転させる。この可変旋光子57aとして、本実施形態では、一例として図4(A)及び図4(B)に示されるように、正の誘電異方性を有するツイストネマティック液晶が2枚のガラス基板の間に密封された、いわゆる液晶素子が用いられている。各ガラス基板にはインジウム錫酸化物(ITO)からなる透明電極及びポリイミドからなる配向膜がそれぞれ形成され、配向膜はラビングによる配向処理が施されている。ここでは、液晶層の厚さは約5mmである。また、液晶分子の長軸の配向方向すなわちラビングの方向は入射側のガラス基板と出射側のガラス基板とで90°クロスしており、液晶層は連続的に90度ねじれて配向している。そして、可変旋光子57aには透明電極を介して交流電圧が印加される。
この可変旋光子57aは、偏光ビームスプリッタ54の+Z側であって、光源LDからの直線偏光(ここではP偏光)をその偏向面と隣接するガラス基板面での液晶分子の配向方向を直交させるように配置されている。そこで、しきい値より十分低い交流電圧が印加されている状態(以下「オフ状態」ともいう)では、可変旋光子57aは入射光束の偏光方向を90°回転させて出射する(図4(A)参照)。一方、しきい値より十分高い交流電圧が印加されている状態(以下「オン状態」ともいう)では、液晶分子のねじれ配向が解消されるため、可変旋光子57aは入射光束の偏光方向を変更せずにそのまま出射する(図4(B)参照)。
可変旋光子57aは、対物レンズ60の軸ずれ、及び傾きなどに追従させる必要がないので、光ピックアップ装置23内の固定部に取り付けられる。なお、可変旋光子57aは、単純に1/2波長板を光束の進行方向に対して垂直な面内で回転させる構造にしても良い。
前記ビームエキスパンダ56は、可変旋光子57aの+Z側に配置され、負レンズとしての凹レンズ56aと、正レンズとしての凸レンズ56bと、前記凹レンズ56a及び凸レンズ56bの少なくとも一方を駆動し両レンズの間隔(以下「レンズ間隔」ともいう)を変更するレンズ駆動装置56cとを含んでいる。レンズ間隔が変化すると、ビームエキスパンダ56から出射される光束の発散角が変化し、波面収差の大きさが変化する。レンズ間隔は、CPU40からのレンズ間隔制御信号によって制御される。
このビームエキスパンダ56の+Z側には前記第1旋光子57bが配置されている。この第1旋光子57bは、一例として図5に示されるように、X軸方向に延びる分割線b3によって2つの領域(b1、b2)に分割されている。ここでは、分割線b3の−Y側を領域b1、分割線b3の+Y側を領域b2とする。領域b1は入射光束を+45度旋回させ、領域b2は入射光束を−45度旋回させる。なお、対物レンズ60がトラッキング方向にシフトすると、第1旋光子57bに入射する戻り光束は、トラッキング方向に対応する方向(ここではX軸方向)にシフトする。すなわち、分割線b3はトラッキング方向に対応する方向に延びている。
このように、偏光方向を+45度、もしくは−45度旋光させる旋光子は、例えば、1/2波長板を入射する直線偏光に対して主軸(進相軸、もしくは遅相軸)を22.5度(もしくは−22.5度)回転させることで実現できる。なお、1/2波長板については、屈折率に異方性を持つフィルムや、入射光束の波長よりも短い線形格子からなるサブ波長格子、及びフォトニック結晶により作成することができる。また、ツイストネマティック型の液晶素子を用いても実現することができる。
第1旋光子57bの+Z側には前記偏光開口制限素子57cが配置されている。この偏光開口制限素子57cは、一例として図6に示されるように、中央に円形状の完全透過領域c1(第1領域)があり、完全透過領域c1の外周に隣接してドーナツ状の偏光領域がある。この偏光領域は、X軸方向に延びる分割線c4によって2つの領域(c2、c3)に分割されている。ここでは、分割線c4の−Y側を領域c2(第2領域)、分割線c4の+Y側を領域c3(第3領域)とする。領域c2は偏光方向が+45度の直線偏光を消光状態とする偏光子で形成され、領域c3は偏光方向が−45度の直線偏光を消光状態とする偏光子で形成されている。なお、対物レンズ60がトラッキング方向にシフトすると、偏光開口制限素子57cに入射する戻り光束は、トラッキング方向に対応する方向(ここではX軸方向)にシフトする。すなわち、分割線c4はトラッキング方向に対応する方向に延びている。
上記偏光子は、ポリビニールアルコール(PVA)フィルムをヨウ素や染料等で染色した後、一軸方向に延伸することにより作成することができる。また、上記偏光子を入射光束の波長よりも短いピッチの線形格子からなるサブ波長格子、及びフォトニック結晶により作成してもよい。なお、本実施形態では、便宜上、前記偏光領域を透過させる場合を「開口制限なし」、透過させない場合を「開口制限有り」ということとする。
偏光開口制限素子57cの+Z側には前記第2旋光子57dが配置されている。この第2旋光子57dは、一例として図7に示されるように、X軸方向に延びる分割線d3によって2つの領域(d1、d2)に分割されている。ここでは、分割線d3の−Y側を領域d1、分割線d3の+Y側を領域d2とする。領域d1は入射光束を−45度旋回させ、領域d2は入射光束を+45度旋回させる。なお、対物レンズ60がトラッキング方向にシフトすると、第2旋光子57dに入射する戻り光束は、トラッキング方向に対応する方向(ここではX軸方向)にシフトする。すなわち、分割線d3はトラッキング方向に対応する方向に延びている。
第2旋光子57dの+Z側には前記1/4波長板55が配置されている。この1/4波長板55は、入射光束に1/4波長の光学的位相差を付与する。1/4波長板55の+Z側には、前記対物レンズ60が配置され、1/4波長板55を透過した光束を記録面に集光する。
前記偏光ビームスプリッタ54の+Y側には、前記検出レンズ58が配置され、偏光ビームスプリッタ54で+Y方向に分岐された戻り光束を前記受光器PDの受光面に集光する。この受光器PDは、再生信号処理回路28にてRF信号、ウォブル信号及びサーボ信号などを検出するのに用いられる信号(光電変換信号)を生成するための複数の受光素子(又は受光領域)を含んで構成されている。
前記フォーカシングアクチュエータ61は、対物レンズ60の光軸方向であるフォーカス方向に対物レンズ60を微少駆動するためのアクチュエータである。ここでは、便宜上、光ディスク15がHDのときのフォーカス方向に関する対物レンズ60の最適位置を「第1レンズ位置」といい、光ディスク15がBDのときのフォーカス方向に関する対物レンズ60の最適位置を「第2レンズ位置」ということとする。なお、対物レンズ60が第2レンズ位置にあるときには、第1レンズ位置にあるときよりも、対物レンズ60と光ディスク15との間隔は長くなる(図8(A)及び図8(B)参照)。
前記トラッキングアクチュエータ(図示省略)は、トラッキング方向に対物レンズ60を微少駆動するためのアクチュエータである。
上記のように構成される光ピックアップ装置23の作用を図9及び図10を用いて説明する。ここでは、便宜上、光軸方向に関して、偏光ビームスプリッタ54と可変旋光子57aとの間の光路を区間A、可変旋光子57aと第1旋光子57bとの間の光路を区間B、第1旋光子57bと偏光開口制限素子57cとの間の光路を区間C、偏光開口制限素子57cと第2旋光子57dとの間の光路を区間D、第2旋光子57dと1/4波長板55との間の光路を区間E、1/4波長板55と対物レンズ60との間の光路を区間Fとする。さらに、光軸の−Y側を領域I、+Y側を領域IIともいう。なお、図10における数値は、直線偏光の偏光方向の角度(以下では、便宜上「直線偏光の角度」と略述する)を示している。また、「R」は右回りの円偏光、「L」は左回りの円偏光を示している。
《光ディスク15がHDの場合》
この場合には、適切なNAが0.65であるので、開口制限を行う。ここでは、すでにCPU40によって、可変旋光子57aはオン状態とされ、ビームエキスパンダ56のレンズ間隔は光ディスク15の記録面(ここではHD)での波面収差が最小となるように制御されているものとする。また、対物レンズ60はフォーカシングアクチュエータ61により前記第1レンズ位置に位置決めされているものとする。
光源LDから出射された直線偏光(ここではP偏光)の光束は、カップリングレンズ52で略平行光となり、偏光ビームスプリッタ54に入射する。この光束の大部分は偏光ビームスプリッタ54をそのまま透過し、可変旋光子57aに入射する。ここでは、可変旋光子57aがオン状態であるため、可変旋光子57aに入射した光束は、そのまま透過する。すなわち、往路の区間Bでは、領域I及び領域IIのいずれにおいても直線偏光の角度は0度である。
可変旋光子57aを透過した光束はビームエキスパンダ56を介して第1旋光子57bに入射する。第1旋光子57bでは、領域b1に入射した光束は+45度旋回し、領域b2に入射した光束は−45度旋回する。これにより、往路の区間Cの領域Iでは、直線偏光の角度が+45度となり、領域IIでは、直線偏光の角度が−45度となる。
第1旋光子57bからの光束は偏光開口制限素子57cに入射する。偏光開口制限素子57cでは、領域c2に入射した光束は消光状態とされ、領域c3に入射した光束は消光状態とされる。従って、領域c1に入射した光束のみが偏光開口制限素子57cを透過する。すなわち、ここで、開口制限される。なお、往路の区間Dの領域Iでは、直線偏光の角度は+45度のままであり、領域IIでは、直線偏光の角度は−45度のままである。
偏光開口制限素子57cからの光束は第2旋光子57dに入射する。第2旋光子57dでは、領域d1に入射した光束は−45度旋回し、領域d2に入射した光束は+45度旋回する。これにより、往路の区間Eでは、領域I及び領域IIともに、直線偏光の角度が0度となる。
第2旋光子57dからの光束は1/4波長板55で1/4波長の光学的位相差が付与される。これにより、往路の区間Fでは領域I及び領域IIともに、右回りの円偏光となる。
1/4波長板55からの光束は対物レンズ60を介して光ディスク15の記録面に微小スポットとして集光される。ここでは、NAが約0.65に相当する光束が集光される。
光ディスク15からの反射光は、往路とは反対回り(ここでは左回り)の円偏光となり、戻り光束として対物レンズ60で再び略平行光とされ、1/4波長板55で往路と直交した直線偏光(ここではS偏光)とされる。すなわち、復路の区間Eでは、領域I及び領域IIともに、直線偏光の角度は+90度となる。
1/4波長板55からの戻り光束は第2旋光子57dに入射する。第2旋光子57dでは、領域d1に入射した光束は−45度旋回し、領域d2に入射した光束は+45度旋回する。これにより、復路の区間Dの領域Iでは、直線偏光の角度が+45度となり、領域IIでは、直線偏光の角度が+135度となる。なお、直線偏光の角度が+135度の状態は、直線偏光の角度が−45度の状態と等価である。
第2旋光子57dからの戻り光束は偏光開口制限素子57cに入射する。偏光開口制限素子57cでは、領域c2に入射した光束は消光状態とされ、領域c3に入射した光束は消光状態とされる。従って、領域c1に入射した光束のみが偏光開口制限素子57cを透過する。すなわち、ここで、開口制限される。なお、復路の区間Cの領域Iでは、直線偏光の角度は+45度のままであり、領域IIでは、直線偏光の角度は+135度のままである。
偏光開口制限素子57cからの戻り光束は第1旋光子57bに入射する。第1旋光子57bでは、領域b1に入射した光束は+45度旋回し、領域b2に入射した光束は−45度旋回する。これにより、復路の区間Bでは領域I及び領域IIともに、直線偏光の角度が+90度となる。
第1旋光子57bからの戻り光束はビームエキスパンダ56を介して可変旋光子57aに入射する。この戻り光束は可変旋光子57aをそのまま透過し、偏光ビームスプリッタ54に入射する。偏光ビームスプリッタ54で+Y方向に反射された戻り光束は、検出レンズ58を介して受光器PDで受光される。受光器PDでは受光素子(又は受光領域)毎に光電変換され、各光電変換信号はそれぞれ再生信号処理回路28に出力される。
《光ディスク15がBDの場合》
この場合は、適切なNAが0.85であるので、開口制限は行わない。ここでは、すでにCPU40によって、可変旋光子57aはオフ状態とされ、ビームエキスパンダ56のレンズ間隔は光ディスク15(ここではBD)の記録面での波面収差が最小となるように制御されているものとする。また、対物レンズ60はフォーカシングアクチュエータ61により前記第2レンズ位置に位置決めされているものとする。
光源LDから出射された直線偏光(ここではP偏光)の光束は、カップリングレンズ52で略平行光となり、偏光ビームスプリッタ54に入射する。この光束の大部分は偏光ビームスプリッタ54をそのまま透過し、可変旋光子57aに入射する。ここでは、可変旋光子57aがオフ状態であるため、可変旋光子57aに入射した光束は、偏光方向が90°回転して出射される。すなわち、往路の区間Bでは、領域I及び領域IIのいずれにおいても直線偏光の角度は+90度である。
可変旋光子57aを透過した光束はビームエキスパンダ56を介して第1旋光子57bに入射する。第1旋光子57bでは、領域b1に入射した光束は+45度旋回し、領域b2に入射した光束は−45度旋回する。これにより、往路の区間Cの領域Iでは、直線偏光の角度が+135度となり、領域IIでは、直線偏光の角度が+45度となる。
第1旋光子57bからの光束は偏光開口制限素子57cに入射する。偏光開口制限素子57cでは、領域c2に入射した光束は透過し、領域c3に入射した光束は透過する。従って、領域c1、領域c2及び領域c3に入射した光束は、偏光開口制限素子57cを透過する。すなわち、開口制限されない。なお、往路の区間Dの領域Iでは、直線偏光の角度は+135度のままであり、領域IIでは、直線偏光の角度は+45度のままである。
偏光開口制限素子57cからの光束は第2旋光子57dに入射する。第2旋光子57dでは、領域d1に入射した光束は−45度旋回し、領域d2に入射した光束は+45度旋回する。これにより、往路の区間Eでは、領域I及び領域IIともに、直線偏光の角度が+90度となる。
第2旋光子57dからの光束は1/4波長板55で1/4波長の光学的位相差が付与される。これにより、往路の区間Fでは領域I及び領域IIともに、左回りの円偏光となる。
1/4波長板55からの光束は対物レンズ60を介して光ディスク15の記録面に微小スポットとして集光される。ここでは、NAが約0.85に相当する光束が集光される。
光ディスク15からの反射光は、往路とは反対回り(ここでは右回り)の円偏光となり、戻り光束として対物レンズ60で再び略平行光とされ、1/4波長板55で往路と直交した直線偏光(ここではP偏光)とされる。すなわち、復路の区間Eでは、領域I及び領域IIともに、直線偏光の角度は0度となる。
1/4波長板55からの戻り光束は第2旋光子57dに入射する。第2旋光子57dでは、領域d1に入射した光束は−45度旋回し、領域d2に入射した光束は+45度旋回する。これにより、復路の区間Dの領域Iでは、直線偏光の角度が−45度となり、領域IIでは、直線偏光の角度が+45度となる。
第2旋光子57dからの戻り光束は偏光開口制限素子57cに入射する。偏光開口制限素子57cでは、領域c2に入射した光束は透過され、領域c3に入射した光束は透過される。従って、領域c1、領域c2及び領域c3に入射した光束は偏光開口制限素子57cを透過する。すなわち、開口制限されない。なお、復路の区間Cの領域Iでは、直線偏光の角度は−45度のままであり、領域IIでは、直線偏光の角度は+45度のままである。
偏光開口制限素子57cからの戻り光束は第1旋光子57bに入射する。第1旋光子57bでは、領域b1に入射した光束は+45度旋回し、領域b2に入射した光束は−45度旋回する。これにより、復路の区間Bでは領域I及び領域IIともに、直線偏光の角度が0度となる。
第1旋光子57bからの戻り光束はビームエキスパンダ56を介して可変旋光子57aに入射する。この戻り光束は可変旋光子57aで偏光方向が90°回転して出射される。すなわち、復路の区間Aでは、領域I及び領域IIのいずれにおいても直線偏光の角度は+90度である。
可変旋光子57aからの戻り光束は、偏光ビームスプリッタ54に入射する。偏光ビームスプリッタ54で+Y方向に反射された戻り光束は、検出レンズ58を介して受光器PDで受光される。受光器PDでは受光素子(又は受光領域)毎に光電変換され、各光電変換信号はそれぞれ再生信号処理回路28に出力される。
以上のように、開口制限の有無にかかわらず、往路で偏光ビームスプリッタ54に入射する光束の偏光方向と復路で偏光ビームスプリッタ54に入射する光束の偏光方向とは互いに90度異なっている。また、往路で開口制限しない場合には、復路でも開口制限されない。従って、光ディスク15がHDおよびBDのいずれであっても光利用効率は低下しない。
また、往路において、対物レンズ60に入射する光束(区間Fの光束)は、開口制限の有無にかかわらず、領域Iでの偏光状態及び領域IIでの偏光状態が互いに等しいので、集光特性の良い良好な光スポットを記録面に形成することができる。
図1に戻り、前記再生信号処理回路28は、I/Vアンプ28a、サーボ信号検出回路28b、ウォブル信号検出回路28c、RF信号検出回路28d、及びデコーダ28eなどから構成されている。
前記I/Vアンプ28aは、受光器PDの各出力信号をそれぞれ電圧信号に変換するとともに、所定のゲインで増幅する。
前記サーボ信号検出回路28bは、I/Vアンプ28aの出力信号に基づいてフォーカスエラー信号及びトラックエラー信号などのサーボ信号を検出する。ここで検出されたサーボ信号は前記PU駆動制御回路27に出力される。
前記ウォブル信号検出回路28cは、I/Vアンプ28aの出力信号に基づいてウォブル信号を検出する。ここで検出されたウォブル信号はデコーダ28eに出力される。
前記RF信号検出回路28dは、I/Vアンプ28aの出力信号に基づいてRF信号を検出する。ここで検出されたRF信号は、デコーダ28eに出力される。
前記デコーダ28eは前記ウォブル信号からアドレス情報、同期信号、光ディスクのベンダー情報、ストラテジ情報などを抽出する。ここで抽出されたアドレス情報、ベンダー情報及びストラテジ情報はCPU40に出力され、同期信号はエンコーダ25及びモータ制御回路26などに出力される。また、デコーダ28eは前記RF信号に対して復号処理及び誤り検出処理などを行い、誤りが検出されたときには誤り訂正処理を行った後、再生データとして前記バッファマネージャ37を介して前記バッファRAM34に格納する。
前記PU駆動制御回路27は、可変旋光子制御回路27a、収差補正回路27b、及びACT制御回路27cなどを有している。
可変旋光子制御回路27aは、CPU40の指示に応じて、前記可変旋光子57aをオフ状態又はオン状態とする。本実施形態では、光ディスク15がHDのときにオン状態とされ、BDのときにオフ状態とされる。
収差補正回路27bは、CPU40からのレンズ間隔制御信号に応じて、前記ビームエキスパンダ56を構成するレンズ駆動装置56cの駆動信号を生成し、光ピックアップ装置23に出力する。なお、CPU40は、光ディスク15の種類に応じて予め設定されているレンズ間隔制御信号を出力する。
ACT制御回路27cは、前記フォーカスエラー信号に基づいてフォーカスずれを補正するための前記フォーカシングアクチュエータ61の駆動信号生成し、光ピックアップ装置23に出力する。また、ACT制御回路27cは、前記トラックエラー信号に基づいてトラックずれを補正するための前記トラッキングアクチュエータ(不図示)の駆動信号を生成し、光ピックアップ装置23に出力する。
前記モータ制御回路26は、CPU40の指示に基づいて、スピンドルモータ22及びシークモータ21をそれぞれ駆動制御する。
前記バッファRAM34には、光ディスク15に記録するデータ(記録用データ)、及び光ディスク15から再生したデータ(再生データ)などが一時的に格納される。このバッファRAM34へのデータの入出力は、前記バッファマネージャ37によって管理されている。
前記エンコーダ25は、CPU40の指示に基づいて、バッファRAM34に蓄積されている記録用データをバッファマネージャ37を介して取り出し、データの変調及びエラー訂正コードの付加等を行ない、光ディスク15への書き込み信号を生成する。ここで生成された書き込み信号はレーザ制御回路24に出力される。
前記レーザ制御回路24は、光源LDから出射されるレーザ光のパワーを制御する。例えば記録の際には、前記書き込み信号、記録条件、及び光源LDの発光特性などに基づいて光源LDの駆動信号がレーザ制御回路24にて生成される。
前記インターフェース38は、上位装置(例えば、パソコン)90との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)、SCSI(Small Computer System Interface)及びUSB(Universal Serial Bus)などの標準インターフェースに準拠している。
前記フラッシュメモリ39には、CPU40にて解読可能なコードで記述された各種プログラム、光ディスクの種類毎のレンズ間隔制御信号、記録条件及び光源LDの発光特性などが格納されている。
前記CPU40は、フラッシュメモリ39に格納されているプログラムに従って上記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータなどをRAM41に保存する。
なお、光ディスク15がHDであるかBDであるかは、光ディスク15が光ディスク装置20にセットされたときに、光ディスクの所定位置に記録されているディスク情報に基づいて判断される。そして、その判断結果は、再生信号処理回路28及びPU駆動制御回路27などに通知される。また、CPU40は、光ディスク15の種類に応じて、可変旋光子57a及びビームエキスパンダ56のレンズ間隔を適切な状態に設定する。
《再生処理》
CPU40は、上位装置90から再生要求コマンドを受信すると、所定の線速度(又は角速度)で光ディスク15が回転するようにモータ制御回路26に指示するとともに、上位装置90から再生要求コマンドを受信した旨を再生信号処理回路28に通知する。
そして、CPU40は、光ディスク15が所定の線速度(又は角速度)で回転していることを確認すると、指定アドレスに対応する目標位置近傍に光スポットが形成されるように、モータ制御回路26に指示する。これにより、シーク動作が行なわれる。
シーク動作が完了すると、CPU40は、再生を許可する。これにより、再生信号処理回路28にて再生処理が行われる。
CPU40は、指定されたデータの再生が完了すると再生要求コマンドに対する処理を終了する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る光ピックアップ装置23では、開口切換光学系57によって開口調整光学系が構成されている。そして、可変旋光子57aによって可変回転光学素子が、第1旋光子57bによって第1の回転光学素子が、偏光開口制限素子57cによって偏光光学素子が、第2旋光子57dによって第2の回転光学素子が構成されている。
また、本実施形態に係る光ディスク装置20では、再生信号処理回路28と、CPU40及び該CPU40によって実行されるプログラムとによって、処理装置が構成されている。なお、CPU40によるプログラムに従う処理の少なくとも一部をハードウェアによって構成することとしても良いし、あるいは全てをハードウェアによって構成することとしても良い。
以上説明したように、本実施形態に係る光ピックアップ装置23によると、光源LDから出射された直線偏光は、開口切換光学系57により光ディスク15に適切な開口数に応じて対物レンズ60に入射する光束のビーム径が規定され、対物レンズ60により光ディスク15の記録面に集光される。対物レンズ60を介した戻り光束は、ビーム径を維持して開口切換光学系57を透過し、受光器PDで受光される。従って、記録面には光ディスク15に適切な光スポットが形成されるとともに、必要とされる受光器PDでの受光量を確保することができる。その結果として、同一波長の光束に対応し適切な開口数が互いに異なる複数種類の情報記録媒体から所望の信号を精度良く取得することが可能となる。
また、本実施形態によると、第1旋光子57b、偏光開口制限素子57c及び第2旋光子57dにおける各分割線がトラッキング方向に対応する方向と一致しているため、対物レンズ60がトラッキング方向にシフトしたときに、受光器PDの受光量が減少するのを抑制できる。
また、本実施形態に係る光ディスク装置20によると、光ディスク15がHD及びBDのいずれであってもS/N比の高い信号が光ピックアップ装置23から出力されるため、HD及びBDのいずれに対してもアクセスを精度良く行うことができる。従って、同一波長の光束に対応し適切なNAが互いに異なる複数種類の情報記録媒体へのアクセスを精度良く行うことが可能となる。
なお、上記実施形態において、一例として図11に示されるように、第1旋光子57bと、偏光開口制限素子57cと、第2旋光子57dとを一体化しても良い。これにより、それぞれの分割線の位置を同一光軸上に高精度に合わせることが可能になる。そして、組み付け作業を簡素化することができる。また、調整に要する時間を短縮することができる。
また、例えば、偏光開口制限素子57cをガラス部材で侠持し、そのガラス部材の表面に、サブ波長格子や、フォトニック結晶で旋光子を形成しても良い。これにより、光ピックアップ装置23の薄型化を図ることも可能となる。
また、上記実施形態において、一例として図12に示されるように、第1旋光子57bと、偏光開口制限素子57cと、第2旋光子57dと、1/4波長板55とを一体化しても良い。これにより、光ピックアップ装置23の更なる薄型化を図ることも可能となる。
また、上記実施形態において、図13及び図14に示されるように、第1旋光子57bと、偏光開口制限素子57cと、第2旋光子57dと、1/4波長板55と、対物レンズ60とが連動して駆動されるようにしても良い。すなわち、第1旋光子57bと、偏光開口制限素子57cと、第2旋光子57dと、1/4波長板55と、対物レンズ60とを一つの筐体に配置しても良い。これにより、対物レンズ60がトラッキング方向にシフトしても、第1旋光子57b、偏光開口制限素子57c、及び第2旋光子57dにおける往路の光束の入射位置と復路の光束の入射位置とが互いに等しくなる。
また、上記実施形態において、図15に示されるように、偏光開口制限素子57cを傾けても良い。これにより、偏光開口制限素子57cで反射した迷光が受光器PDへ入射されるのを抑制できる。この場合には、光束の入射角が1度以上となるように偏光開口制限素子57cを傾斜するのが好ましい。
また、上記実施形態において、図16に示されるように、偏光回折素子を用いて偏光開口制限素子57cの偏光領域を形成しても良い。この場合には、偏光領域は複屈折性の媒質に、平面視では円環状、断面視では鋸刃状の溝が形成される。複屈折性の媒質としては、一例として図17に示されるように、n//とnとで屈折率の大きさが異なるものが使用される。具体的には、光硬化型液晶(PP−LC)、ホログラフィックポリマー分散液晶(HPDLC)、有機延伸膜(PET)、及びニオブ酸リチウムが挙げられる。図18には偏光方向が+45度の直線偏光に対する模式図が示され、図19には偏光方向が−45度の直線偏光に対する模式図が示されている。鋸刃状の凹凸を境に、上側(+Z側)は等方性の屈折率の媒質で埋められており、下側(−Z側)が異方性の屈折率の媒質で埋められている。領域c2では、+45度の直線偏光に対して鋸刃状の凹凸を境に屈折率が異なる。一方、領域c3では、−45度の直線偏光に対して鋸刃状の凹凸を境に屈折率が異なる。これにより、領域c2では、方位角が+45度の直線偏光が回折され、領域c3では、方位角が−45度の直線偏光が回折されることとなる。
また、上記実施形態では、情報の記録及び再生が可能な光ディスク装置について説明したが、これに限らず、情報の記録、再生及び消去のうち、少なくとも情報の再生が可能な光ディスク装置であれば良い。
また、上記実施形態では、光ピックアップ装置が1つの半導体レーザを備える場合について説明したが、これに限らず、例えば互いに異なる波長の光束を発光する複数の半導体レーザを備えていても良い。この場合に、例えば波長が約660nmの光束を発光する半導体レーザ及び波長が約780nmの光束を発光する半導体レーザの少なくとも1つを更に備えていても良い。
以上説明したように、本発明の光ピックアップ装置によれば、同一波長の光束に対応し適切な開口数が互いに異なる複数種類の情報記録媒体から所望の信号を精度良く取得するのに適している。また、本発明の光ディスク装置によれば、同一波長の光束に対応し適切な開口数が互いに異なる複数種類の情報記録媒体へのアクセスを精度良く行うのに適している。
本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 図2(A)はHDの記録面位置を説明するための図であり、図2(B)はBDの記録面位置を説明するための図である。 図1における光ピックアップ装置を説明するための図である。 図4(A)及び図4(B)は、それぞれ図3における可変旋光子を説明するための図である。 図3における第1旋光子を説明するための図である。 図3における偏光開口制限素子を説明するための図である。 図3における第2旋光子を説明するための図である。 図8(A)及び図8(B)は、それぞれ対物レンズの位置を説明するための図である。 図3における開口切換光学系の作用を説明するための図(その1)である。 図3における開口切換光学系の作用を説明するための図(その2)である。 図3における開口切換光学系の変形例1を説明するための図である。 図3における開口切換光学系の変形例2を説明するための図である。 図3における開口切換光学系の変形例3を説明するための図である。 図3における開口切換光学系の変形例4を説明するための図である。 図3における偏光開口制限素子の別の配置例を説明するための図である。 図3における偏光開口制限素子の変形例を説明するための図である。 図16における偏光開口制限素子の偏光領域の媒質を説明するための図である。 図16における偏光開口制限素子の偏光領域の断面を説明するための図(その1)である。 図16における偏光開口制限素子の偏光領域の断面を説明するための図(その2)である。
符号の説明
15…光ディスク(情報記録媒体)、20…光ディスク装置、23…光ピックアップ装置、28…再生信号処理回路(処理装置の一部)、40…CPU(処理装置の一部)、54…偏光ビームスプリッタ(偏光分岐光学素子)、55…1/4波長板、57…開口切換光学系(開口調整光学系)、57a…可変旋光子(可変回転光学素子)、57b…第1旋光子(第1の回転光学素子)、57c…偏光開口制限素子(偏光光学素子)、57d…第2旋光子(第2の回転光学素子)、60…対物レンズ、LD…光源、PD…受光器(光検出器)。

Claims (12)

  1. 同一波長の光束に対応し適切な開口数が互いに異なる複数種類の情報記録媒体に対する情報の記録、再生、及び消去のうち少なくとも再生を行なうために用いられる光ピックアップ装置であって、
    光源と;
    前記光源から出射された光束を情報記録媒体の記録面に集光する対物レンズと、前記光源と前記対物レンズの間の光路上に固定的に配置され、前記情報記録媒体に適切な開口数に応じて前記対物レンズに入射する光束のビーム径を規定し、かつ前記対物レンズを介した戻り光束を前記ビーム径に維持して出射する開口調整光学系と、を含む光学系と;
    前記開口調整光学系を介した戻り光束を所定の受光位置で受光する光検出器と;を備える光ピックアップ装置。
  2. 前記光源から直線偏光が出射され、
    前記開口調整光学系は、
    前記光源から出射された直線偏光の偏光方向を0度より大きく90度以下の角度範囲で回転させる可変回転光学素子と、
    前記可変回転光学素子の前記光源側とは反対側に配置され、その光軸に直交する分割線の一側にある領域に入射した直線偏光の偏光方向を+45度回転させ、前記分割線の他側にある領域に入射した直線偏光の偏光方向を−45度回転させる第1の回転光学素子と;
    前記第1の回転光学素子の前記可変回転光学素子側とは反対側に配置され、入射した光束を透過させる円形の第1領域と、該第1領域の外周に接するドーナツ状の領域のうち光軸に直交する分割線の一側にある第2領域と、前記ドーナツ状の領域のうち前記分割線の他側にある第3領域とからなる3つの領域を有し、入射した直線偏光の偏光方向が+45度に回転されているときに前記第2領域で反射、吸収もしくは回折させ、入射した直線偏光の偏光方向が−45度に回転されているときに前記3領域で反射、吸収もしくは回折させる偏光光学素子と;
    前記偏光光学素子の前記第1の回転光学素子側とは反対側に配置され、その光軸に直交する分割線の一側にある領域に入射した直線偏光の偏光方向を−45度回転させ、前記分割線の他側にある領域に入射した直線偏光の偏光方向を+45度回転させる第2の回転光学素子と;を有することを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記偏光光学素子における前記第2領域は、偏光方向が+45度に回転されている直線偏光を消光状態とする偏光子で形成され、前記第3領域は、偏光方向が−45度に回転されている直線偏光を消光状態とする偏光子で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記各偏光子は、光軸に直交する方向に対してそれぞれ傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記偏光光学素子における前記第2領域は、偏光方向が+45度に回転されている直線偏光を回折する偏光回折素子で形成され、前記第3領域は、偏光方向が−45度に回転されている直線偏光を回折する偏光回折素子で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記複数の情報記録媒体は、第1の情報記録媒体と、入射面から記録面までの距離が前記第1の情報記録媒体よりも長い第2の情報記録媒体とを含み、
    前記第2の情報記録媒体に対する前記可変回転光学素子からの直線偏光の偏光方向は、前記第1の情報記録媒体に対する前記可変回転光学素子からの直線偏光の偏光方向を+90度回転した方向であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記開口調整光学系の各分割線は、それぞれトラッキング方向に対応する方向に延びていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記第1の回転光学素子と、前記偏光光学素子と、前記第2の回転光学素子とは、一体化されていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記光学系は1/4波長板を更に含み、
    前記第1の回転光学素子と、前記偏光光学素子と、前記第2の回転光学素子と、前記1/4波長板とは、一体化されていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。
  10. 前記第1の回転光学素子と、前記偏光光学素子と、前記第2の回転光学素子と、前記1/4波長板と、前記対物レンズとは、同一の筐体内に収納されていることを特徴とする請求項9に記載の光ピックアップ装置。
  11. 前記光源と前記開口調整光学系との間に配置され、前記開口調整光学系を介した戻り光束を前記受光位置に分岐する偏光分岐光学素子を更に備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。
  12. 同一波長の光束に対応し適切な開口数が互いに異なる複数種類の情報記録媒体に対して、情報の記録、再生及び消去のうち少なくとも再生が可能な光ディスク装置であって、
    請求項1〜11のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置と;
    前記光ピックアップ装置を構成する光検出器の出力信号を用いて、情報記録媒体に記録されている情報の再生を行なう処理装置と;を備える光ディスク装置。
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