JP2006277286A - コンテンツ提供装置,コンテンツ提供システムおよびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの関心が高いと推定されるコンテンツを適切なタイミングで提供する。
【解決手段】 キーワード群に基づいて検索したコンテンツは、そのキーワードの関心ベクトルに対応する記憶領域に記憶された後、最新の関心ベクトルが対応づけられた記憶領域に記憶されているコンテンツが出力の対象となる(s1320)。そのため、キーワード群を取得してからコンテンツを出力するまでの間に、関心ベクトル,つまりユーザの関心が変化したとしても、そのような変化に追従してその時点でユーザの関心が高いと推定されるコンテンツを適切なタイミングで提供することができる。
【選択図】図18

Description

本発明は、クライアントデバイスのユーザに対してコンテンツを提供するコンテンツ提供装置,コンテンツ提供システム,および,これらにおいて利用可能なプログラムに関する。
近年、ユーザインタフェースに対するユーザの入力に基づき、このユーザの関心があると推定されるコンテンツを検索してユーザインタフェースまたは他の表示部から出力させる、といったコンテンツ提供システムが提案されている。
具体的な例として、マイクロフォンから取り込んだ音声を認識し、この音声から抽出(認知)したキーワードに基づいて検索した(読み出された)コンテンツを表示部(ディスプレイ装置)に出力させる、といったシステムである(特許文献1参照)。
特開2004−164678号
しかし、上述したシステムにおいては、単に検出したコンテンツを順次出力させるだけであるため、検出までに時間を要してしまい、その検出の基点となったユーザの入力からの時間が経過して関心が薄れている可能性の高いコンテンツであっても、その検出をもって表示部に表示されることとなってしまう。
このように、上述した技術においては、ユーザの関心が薄れてその関心に適合していないと推定されるコンテンツであっても、その検出をもって表示されてしまうため、その時点で他のコンテンツの方がユーザの関心に適合していたとしても、そのようなコンテンツを表示することはできなくなり、結果、ユーザの関心が高いと推定されるコンテンツを適切なタイミングで提供できなくなる虞があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ユーザの関心が高いと推定されるコンテンツを適切なタイミングで提供するための技術を提供することである。
上記課題を解決するため請求項1に記載のコンテンツ提供装置は、ユーザインタフェースを有するクライアントデバイスから、前記ユーザインタフェースに対する入力情報および前記ユーザインタフェースによる出力情報のいずれか一方または両方を随時取得する情報取得手段と、該情報取得手段により情報が取得された際、該情報に基づいて前記ユーザインタフェースのユーザが関心を示す関心情報を推定する関心推定手段と、前記情報取得手段により取得された情報に応じて、コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、該コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツを、複数の関心情報それぞれに対応づけられた記憶部のうち、その検出に際して用いられた情報に基づいて前記関心推定手段が推定した関心情報に対応する記憶部に記憶させるコンテンツ記憶手段と、該コンテンツ記憶手段により記憶部に記憶されたコンテンツを出力部に出力させることで、前記クライアントデバイスのユーザに対してコンテンツを提供するコンテンツ出力手段と、を備えており、前記コンテンツ出力手段は、コンテンツを出力部に出力させるのに際し、前記複数の記憶部のうち、前記関心推定手段により推定された最新の関心情報に対応する記憶部を選択し、該選択した記憶部に記憶されたコンテンツを出力部に出力させる、ことを特徴とする。
このように構成されたコンテンツ提供装置においては、クライアントデバイスから取得した入力情報または出力情報(以降、「入出力情報」という)に応じたコンテンツを、この入出力情報に基づいて推定した関心情報に対応する記憶部に記憶し、こうして記憶したコンテンツのうち、最新の関心情報が対応づけられた記憶部に記憶されているコンテンツを出力部に出力させることができる。
このように、実際にコンテンツを出力させる際には、最新の関心情報が対応づけられた記憶部に記憶されているコンテンツがその対象となるため、入出力情報を取得してからコンテンツを出力するまでの間に、関心情報,つまりユーザの関心が変化したとしても、そのような変化に追従して、コンテンツを読み出す記憶部を変更するだけで、現在の関心に応じた情報が得られることで、その時点でユーザの関心が高いと推定されるコンテンツを適切なタイミングで提供することができる。
この構成において、コンテンツ出力手段は、コンテンツを出力部に出力させる手段であって、例えば、出力部が情報を表示する機能を有している場合であれば、コンテンツを出力部に表示させるように構成すればよい。また、出力部が音声を出力する機能を有している場合であれば、コンテンツを示す音声を出力させるように構成すればよい。また、出力部が画像を記録媒体に印刷する機能を有している場合であれば、コンテンツを示す画像を記録媒体に印刷させるように構成すればよい。
また、このコンテンツ取得手段がコンテンツを取得するための具体的な構成は特に限定されないが、例えば、コンテンツ提供装置自身が各種コンテンツを保有している場合であれば、これらコンテンツの中から、入出力情報(これに関連する情報を含む,以下同様)に応じたものを読み出して取得する、といった構成を考えることができる。
また、情報に基づいてコンテンツを検索する機能を有するコンテンツ検索部と通信可能に構成されている場合であれば、請求項2に記載のように、前記コンテンツ取得手段は、前記情報取得手段により取得された情報と前記関心推定手段により推定された関心情報とに基づいてコンテンツを検索する機能を有するコンテンツ検索部に対して、前記取得された情報に基づくコンテンツの検索を要求し、該要求に応じて検索されたコンテンツを取得する、ように構成すればよい。
このように構成すれば、コンテンツの取得に係る処理負担を軽減することができる。
また、このようなコンテンツ検索部により実現されるコンテンツの検索については、コンテンツ提供装置自身により行うように構成してもよく、この場合、例えば、情報取得手段により取得された情報に基づいてコンテンツを検索するコンテンツ検索手段を備え、コンテンツ取得手段は、情報取得手段により情報が取得された際、コンテンツ検索手段によりコンテンツを検索させることにより検出されたコンテンツを取得する、ように構成すればよい。この場合、コンテンツ提供装置自身で入出力情報に基づいてコンテンツを検索して取得することができる。
また、本コンテンツ提供装置において、出力部により出力されるコンテンツは、最新の関心情報に対応する記憶部に記憶されたコンテンツとなるが、ここで、該当する記憶部に複数のコンテンツが記憶されている場合には、これらコンテンツのうち、例えば、直近に記憶されたもの,直近に取得されたもの,または,ランダムに選択したものなどを優先的に出力するように構成すればよい。なお、「優先的に出力する」とは、例えば、優先すべきコンテンツのみを出力部にて出力する,優先すべきコンテンツが優先されている旨を特定可能な態様で他のコンテンツと共に出力部にて出力する,などといったことである。
また、コンテンツ検索部は、関心推定手段により推定された関心情報に基づき、コンテンツを検索するとよい。このように構成することで、検索段階から、ユーザの関心に近いコンテンツが検索され、ユーザに提供することができる。
また、同一の記憶部に記憶されるコンテンツそれぞれについて、何らかの評価基準に基づいて評価した評価値を割り当て、その評価値の高いものを優先的に出力するように構成してもよい。この場合、例えば、最新の関心情報に対し、どの程度類似するコンテンツであるか、といった類似度合いを評価値として採用することが考えられ、このためには、請求項3に記載のように構成することが考えられる。
請求項3に記載のコンテンツ提供装置は、前記コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツそれぞれについて、該コンテンツが、前記関心推定手段により推定された最新の関心情報にどの程度類似しているかを評価する類似評価手段を備えており、前記コンテンツ記憶手段は、前記コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツを、該コンテンツについての前記類似評価手段による評価結果と共に記憶部に記憶させて、前記コンテンツ出力手段は、前記関心推定手段により推定された最新の関心情報に対応する記憶部を選択した後、該記憶部に記憶されたコンテンツのうち、前記類似評価手段による評価結果で類似している度合いが高いコンテンツほど優先的に出力部に出力させる、ように構成されている。
このように構成すれば、最新の関心情報に対応する記憶部に複数のコンテンツが記憶されている場合、それらコンテンツのうち、最新の関心情報に類似している度合いの高いコンテンツが優先的に出力される。そのため、最新の関心情報が対応づけられた記憶部に記憶され、それぞれユーザの関心が高いと推定されるコンテンツの中から、最新の関心情報に類似している度合いが高い,つまりユーザの関心がより一層高いと推定されるコンテンツを優先的に提供することができる。
この構成において、コンテンツ出力手段が、類似評価手段による評価結果で類似している度合いの高いコンテンツを優先的に出力させるための具体的な構成としては、例えば、請求項4に記載のような構成を考えることができる。
請求項4に記載のコンテンツ提供装置は、記憶部が、キュー方式でコンテンツが順番に記憶されるように構成されている場合において、前記コンテンツ記憶手段によりコンテンツが記憶部に記憶される毎に、該記憶部に記憶されているコンテンツそれぞれを、前記類似評価手段による評価結果で類似している度合いが高いコンテンツほど読み出される順番が早くなるように並び替えを行う順番並替手段を備えており、前記コンテンツ出力手段は、前記関心推定手段により推定された最新の関心情報に対応する記憶部を選択した後、前記順番並替手段により並び替えられた順番に従い該記憶部に記憶されたコンテンツを出力部に出力させる、ように構成されている。
このように構成すれば、コンテンツがキュー方式に従って記憶部に記憶されるため、この記憶部からは、通常、記憶された順番にコンテンツが読み出されることとなるが、これらコンテンツは、最新の関心情報に類似している度合いの高いコンテンツが先に読み出されるように並び替えられるため、この並び順に従って読み出すだけで、最新の関心情報に類似している度合いの高いコンテンツを読み出すことができる。よって、コンテンツを出力する際には、単に、最新の関心情報に対応する記憶部からキュー方式に従ってコンテンツを読み出すだけでよく、その都度、該当する記憶部から最新の関心情報に類似している度合いが高いコンテンツを特定する必要がない。
ところで、上述したように、最新の関心情報に対して、どの程度類似するコンテンツであるか、といった類似度合いを評価値として採用する構成においては、コンテンツが取得された時点のみにおける評価を行うように構成すればよいが、この場合、最新の関心情報が変化してしまうと、その評価結果が最新の関心情報に対する類似度合いの高いものとはいえなくなってしまうため、必ずしもユーザの関心が高いと推定されるコンテンツではないものが優先的に提供されてしまう虞がある。
このようなことを防止するためには、例えば、コンテンツが取得された時点だけでなく、それ以降も定期的に評価を行い、コンテンツと共に記憶される評価結果を更新していくように構成することが考えられる。
また、別の構成として、コンテンツが取得された以降、このコンテンツと共に記憶部に記憶された評価結果を、それ以降の経過時間に応じて、最新の関心情報に類似している度合いを随時更新するように構成することも考えられる。
このための構成としては、例えば、請求項5に記載のように、前記コンテンツ記憶手段は、前記コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツを、該コンテンツが取得された以降における特定時期を示す時期情報と共に記憶部に記憶させる、ように構成されており、さらに、前記コンテンツ記憶手段によりコンテンツと共に記憶部に記憶された時期情報で示される特定時期に応じて、該コンテンツと共に記憶部に記憶されている評価結果を変更する評価結果変更手段を備えている、といった構成が考えられる。
このように構成すれば、コンテンツと共に記憶される評価結果を、そのコンテンツが取得された以降における特定時期に応じて変更することができる。
この構成における「特定時期」とは、コンテンツが取得された以降における特定の時期であって、例えば、コンテンツが取得された時点における時刻または日時,コンテンツが記憶部に記憶された時点における時刻または日時などを採用することができる。
なお、この構成においては、コンテンツが取得された以降、そのコンテンツについては、以降の時間経過により上述の類似度合いが低くなっていくことが予想されるため、このコンテンツと共に記憶された評価結果を、上記特定時期からの経過時間に応じて、最新の関心情報に対する類似度合いが低くなるように変更するような構成とすればよく、このための構成としては、例えば、請求項6に記載のように構成すればよい。
請求項6に記載のコンテンツ提供装置において、前記評価結果変更手段は、該コンテンツと共に記憶部に記憶された時期情報で示される時期から現在時刻までの経過時間が長いほど、類似の度合いが低くなるように前記コンテンツ記憶手段によりコンテンツと共に記憶部に記憶された評価結果を変更する、ように構成されている。
このように構成すれば、特定時期からの経過時間が長くなるほど、ユーザの関心が薄れていると予想されるコンテンツについて、このコンテンツと共に記憶された評価結果が、最新の関心情報との類似の度合いが低くなるため、時間経過によりユーザの関心が薄れているコンテンツが優先的に提供されてしまう、といったことを防止することができる。
また、上述したように、コンテンツが取得された以降、そのコンテンツについては、それ以降の時間経過により上述の類似度合いが低くなっていくことが予想されるが、この時間経過がある程度長くなったコンテンツについては、上述の類似度合いが低くなるどころか、ユーザの関心そのものが完全に失われてしまっている虞もある。そのため、取得した以降の経過時間がある程度長くなっているコンテンツを記憶部から削除できるようにすることが、ユーザの関心が高いと推定されるコンテンツを優先的に提供する観点からは望ましいといえる。
そこで、このようなことを実現するためには、例えば、請求項7に記載のように、前記コンテンツ記憶手段により記憶部に記憶されたコンテンツのうち、該コンテンツと共に記憶された時期情報で示される時期が所定のしきい値以上前となっているコンテンツを記憶部から削除するコンテンツ削除手段を備えている、とよい。
このように構成すれば、特定時期からの経過時間に応じて類似度合いが低くなり、さらにユーザの関心が完全に失われていると推定される程度の時間(所定のしきい値)が経過したコンテンツを、記憶部から削除してしまうことができるため、そのようなユーザの関心が失われてしまっていると推定されるコンテンツが優先的に提供されてしまう、といったことを防止することができる。
また、請求項8に記載のコンテンツ提供システムは、請求項1乃至7のいずれかに記載のコンテンツ提供装置を備えている。
このように構成されたコンテンツ提供システムによれば、請求項1から7のいずれかに記載のコンテンツ提供装置により得られるのと同様の作用,効果を得ることができる。
なお、このコンテンツ提供システムは、上述したコンテンツ提供装置以外に、上述したクライアントデバイス,コンテンツ検索手段を備える情報収集装置などのうちの1以上を構成要素として備えてなるシステムである。
また、請求項9に記載のプログラムは、請求項1から7のいずれかに記載のコンテンツ提供装置の備える全ての手段として機能させるための各種処理手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
このようなプログラムにより制御されるコンピュータシステムによれば、請求項1から7のいずれかに記載のコンテンツ提供装置の一部を構成することができる。
なお、上述したプログラムは、コンピュータによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものであって、例えば、FD,CD−ROM,メモリーカードなどの記録媒体やインターネットなどの通信回線網を介して、コンテンツ提供装置,または,これらを利用するユーザに提供されるものである。また、これらプログラムをユーザに提供する形態としては、ハードディスクやメモリにプレインストールされた状態で提供する形態とすることもできる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
1.第1実施形態
(1)システムの全体構成
本システム1は、図1に示すように、インターネットなどのWAN(広域ネットワーク)に、各種コンテンツを有するウェブサーバ10,および,情報検索サーバ20などが接続され、そのWANとルータR等を介して接続されたLAN(ローカルエリアネットワーク)に、パーソナルコンピュータ(以降、「パソコン」という)30,ディジタル電話装置(以降、「電話装置」という)50,情報収集解析装置70などが接続されてなるシステムである。
情報検索サーバ20は、CPU,ROM,RAMなど(図示せず)からなる制御部21、ハードディスク装置などからなる記憶部23、WANやLANとの間におけるデータ通信を制御する通信部25などを備えている。
これらのうち、記憶部23には、ウェブサーバ10が提供可能な各種コンテンツのアドレス情報(URL情報)群からなるデータベース、各種検索プログラムなどが記憶されている。この検索プログラムは、外部からクエリ(問い合わせ)を受けた際に起動されるものであり、このクエリに基づいてコンテンツの検索を行い、その検索結果をクエリの送信元に返信する、といった処理が制御部21により実行されることとなる。
パソコン30は、CPU,ROM,RAMなど(図示せず)からなる制御部31、ハードディスク装置などで構成される記憶部33、後述する監視部35、WANやLANとの間におけるデータ通信を制御する通信部37、ユーザの入力操作を受け付ける入力部41と各種情報を表示するための表示部43とで構成されたユーザインタフェース40などを備えている。
これらのうち、記憶部33には、入力部41にて入力されたテキストに基づくテキストデータの作成,テキストデータで示されるテキストの表示部43による表示などを実現可能な各種アプリケーションソフトウェア(以降、単に「ソフトウェア」という)がインストールされている。
また、監視部35は、制御部31が実行するソフトウェアのうち、あらかじめ定められたソフトウェアをデータ収集対象として監視しており、このソフトウェアに基づいて入力部41から入力されるテキストまたは表示部43により表示されるテキストを示すテキストデータを、そのソフトウェアから収集する処理(後述のパソコン監視処理)を実行するように構成されている。
電話装置50は、CPU,ROM,RAMなど(図示せず)からなる制御部51、ハードディスク装置などで構成される記憶部53、後述する監視部55、WANやLANとの間のデータ通信を制御する通信部57、音声を入力して音声データに変換する音入力部61と音声データで表される音声を出力する音出力部63とで構成されたユーザインタフェース60などを備え、WANやLANを介して外部の電話装置と通信するIP(インターネットプロトコル)電話機能を実現可能に構成されている。
これらのうち、監視部55は、ユーザインタフェース60を介してやりとりされる音声データを監視しており、この音声データを収集するための処理(後述の電話監視処理)を実行するように構成されている。
情報収集解析装置70は、CPU,ROM,RAM等(図示せず)などからなる制御部71、ハードディスク装置等で構成される記憶部73、WANやLANとの間のデータ通信を制御する通信部75、各種情報を表示部77、音声データで表される音声を出力する音出力部79などを備えている。
これらのうち、記憶部73には、制御部71が実行する各種プログラムや、そのプログラム実行時に用いられる各種データテーブルなどが記憶されている。
また、表示部77は、図2に示すように、テキスト及び画像を表示するための領域であり新しい情報をスクロール表示するためのテキスト・画像領域と、動画ファイルの再生結果を表示するための動画再生領域と、用語検索結果を表示するための用語表示領域と、で構成されたコンテンツ提供画面を表示させるためのものである。
(2)パソコン30によるパソコン監視処理
ここで、パソコン30の監視部35により実行されるパソコン監視処理の処理手順を図3に基づいて説明する。このパソコン監視処理は、パソコン30が起動された以降、繰り返し実行される処理である。
このパソコン監視処理が起動されると、まず、あらかじめ定められたデータ収集対象のソフトウェアの中に、現時点で未収集のテキストデータを保持するソフトウェアが存在するか否かをチェックする(s110)。
このs110で、該当するソフトウェアが存在しないと判定した場合、データ収集対象のソフトウェアのいずれかが、未収集のテキストデータを保持した状態となるまで待機する(s110:NO)。一方、未収集のテキストデータを保持するソフトウェアが存在していると判定した場合(s110:YES)、タイマーをリセットして改めてカウントを開始(リスタート)する(s120)。
次に、s110で未収集のテキストデータを保持すると判定したソフトウェアの文書モードをチェックする(s130)。この「文書モード」とは、s110にてソフトウェアのチェックをした際にこのソフトウェアからの通知を受けて判定可能となるものであり、そのソフトウェアが、入力部41に対する入力操作に従ってテキストデータおよび表示部43への表示内容を順次更新している状態のときは「文書作成モード」であり、入力部41にて指定されたテキストデータなどで示されるテキストを表示部43に表示している状態の時には「文書閲覧モード」である旨が通知されてくる。よって、このs130では、ソフトウェアからの通知内容に従って文書モードを判定することとなる。
このs130で「文書作成モード」であると判定した場合は(s130:YES)、「文書作成」を示す装置利用情報を生成する(s140)一方、文書作成モードではない(即ち、文書閲覧モードである)と判定した場合には(s130:NO)、「文書閲覧」を示す装置利用情報を生成する(s145)。
こうして、装置利用情報を生成した後、上記ソフトウェアから未収集のテキストデータを収集しながら、このテキストデータの送信対象ファイルとしての書き込みを開始する(s150)。
その後、このテキストデータの送信対象ファイルへの書き込みを、s120でリスタートしたタイマーのカウント値が所定の単位時間T1(本実施形態においては1分)を経過するまで行った後(s160:NO)、その単位時間T1が経過した(s160:YES)時点での現在時刻を示すソース生成時刻情報を生成する(s170)。
そして、単位時間T1分のテキストデータが書き込まれてなる送信対象ファイル,s170で生成したソース生成時刻情報,s140またはs145で生成した装置利用情報,および,送信元がパソコン30である旨を示す入力元情報を関連づけて、これらをソース情報として情報収集解析装置70に送信した後(s180)、s110に戻り、次の未収集データが発生するまで待機する。
(3)電話装置50による電話監視処理
続いて、電話装置50の監視部55により実行される電話監視処理の処理手順を図4に基づいて説明する。この電話監視処理は、電話装置50が起動された以降、繰り返し実行される処理である。
この電話監視処理が起動されると、まず、電話装置50と他の電話装置との接続(通信回線の閉結)がなされるまで待機し(s210:NO)、他の電話装置との接続がなされたら(s210:YES)、その接続が、電話装置50自身が発呼したことを原因とするものであるか否かをチェックする(s220)。
このs220で、電話装置50自身が発呼したことを原因とするものであると判定した場合(s220:YES)、「発呼」を示す装置利用情報を生成する(s230)一方、他の電話装置が発呼したこと(電話装置50が着呼したこと)を原因とするものであると判定すると、「着呼」を示す装置利用情報を生成する(s235)。
こうして、装置利用情報を生成したら、それ以降、単位時間T2が経過するまでの間に音入力部61,音出力部63により入出力される音声データを取得し、その音声データで示される音声を周知の音声認識技術にてテキストデータに変換して、これを送信対象ファイルに書き込む(s240)。
次に、現在時刻を示すソース生成時刻情報を生成した後(s250)、s240にて生成された送信対象ファイル,s250で生成したソース生成時刻情報,s230またはs235で生成した装置利用情報,および,送信元が電話装置である旨を示す入力元情報を関連付けて、これらをソース情報として情報収集解析装置70に送信する(s260)。
そして、s260でデータを送信した後、上記接続が断たれた(通信回線が開放された)か否かをチェックし、上記接続が断たれていないと判定したら(s270:NO)、s240へ戻って、次の時間T2分の音声データをテキストデータに変換する処理を繰り返す一方、上記接続が断たれたと判定したら(s270:YES)、s210へ戻って、次の接続がなされるまで待機する(s210:NO)。
(4)情報収集解析装置70による処理
以下に、情報収集解析装置70により実行される各種処理を説明する。
(4−1)ソース情報登録処理
まず、情報収集解析装置70が起動された以降、制御部71により繰り返し実行されるソース情報登録処理の処理手順を図5に基づいて説明する。
このソース情報登録処理が起動されると、まず、図3におけるs180にてパソコン30から送信されてくるソース情報,または,図4におけるs260にて電話装置50から送信されてくるソース情報のいずれかを受信するまで待機する(s310:NO)。
このs310にてソース情報を受信したら(s310:YES)、そのソース情報のうちの送信対象ファイルについて、所定のファイル名を付して記憶部73に記憶させる(s320)。
そして、s320にて記憶させた送信対象ファイルのファイル名(またはパス名)と、s310にて受信したソース情報のうちのソース生成時刻情報,装置利用情報および入力元情報と、からなるレコードをソース管理テーブルに登録した後(s330)、s310へ戻って、次のソース情報を受信するまで待機する。本実施形態においては、ソース管理テーブルとして、図6に示すように、ソース生成時刻情報,装置利用情報および入力元情報を、送信対象ファイルのファイル名に対応づけてなるレコードを登録するためのデータテーブルが、記憶部73に記憶されているため、このs330では、このテーブルにおける該当レコードにそれぞれの情報を登録する。
(4−2)キーワード抽出処理
続いて、情報収集解析装置70が起動された以降、制御部71により他の処理と並列に繰り返し実行されるキーワード抽出処理の処理手順を図7に基づいて説明する。
このキーワード抽出処理が起動されると、まず、上述したソース管理テーブルに、以降の処理において処理対象となっていない未処理のレコードが登録された状態となっているか否かをチェックし(s410)、未処理のレコードが登録された状態となっていなければ、未処理のレコードが上述のソース情報登録処理において登録されるまで待機する(s410:NO)。
一方、s410で未処理のレコードが登録された状態となっていると判定された場合には(s410:YES)、そのレコードを処理対象のレコード(以降、この項において「対象レコード」という)とし、この対象レコードにおける「ファイル名」のテキストデータを読み出し、このテキストデータを周知の形態素解析により解析してそのテキストデータで示されるテキストに含まれる名詞を抽出した後、そうして抽出した名詞のうち特定名詞以外の名詞をキーワードとして抽出する(s420)。ここでは、コンテンツを検索するにあたりキーワードとして用いるのに適していない一般的な名詞を特定名詞とし、このような特定名詞を形態素解析により抽出された名詞から除外した名詞をキーワードとして抽出する。
次に、対象レコードにおける装置利用情報,および,s420にて抽出された1以上のキーワードからなるキーワード群に基づいて後述する関心ベクトル算出処理を起動することにより、関心ベクトルを算出する(s430)。この関心ベクトル算出処理は、ユーザの関心を示す関心情報を数値化したベクトルを関心ベクトルとして算出するための処理であり、この「関心ベクトル」とは、あらかじめ定められた関心情報の種類それぞれに対応づけられた数値化された要素(v1〜vn)からなる1行n列のベクトル(V=v1,v2,…,vn)である。
次に、検索情報管理テーブルに新たなレコードを追加する(s450)。本実施形態においては、検索情報管理テーブルとして、図8に示すように、ソース生成時刻情報,関心ベクトル,検索キー,検索キーの数などを登録するためのデータテーブルが記憶部73に記憶されている。そして、このs450では、この検索情報管理テーブルに、以降の処理でこれら情報を登録するために必要となる新たなレコードを追加する。
そして、s450にて検索情報管理テーブルに登録された新たなレコードにおける「ソース生成時刻情報」にソース管理テーブルの対象レコードにおける「ソース生成時刻情報」で示される時刻を登録し(s460)、上記新たなレコードにおける「関心ベクトル」にs430にて算出された関心ベクトルを登録し(s470)、上記新たなレコードにおける「検索キー」にs420にて抽出されたキーワードそれぞれを登録し(s480)、上記新たなレコードにおける「検索キーの数」にs420にて抽出されたキーワードの数を登録した後(s490)、s410へ戻り、未処理のレコードに対してs410以降の処理を繰り返し行う。
(4−3)ベクトル算出処理
続いて、図7におけるs430であるベクトル算出処理の処理手順を図9に基づいて説明する。
この関心ベクトル算出処理が起動されると、まず、関心ベクトルVについて、各要素(v1〜vn)それぞれに「0」がセットされた状態とすることにより、関心ベクトルVを初期化する(s510)。
次に、このベクトル算出処理の起動に際してキーワード抽出処理から渡されたキーワード群のうち、以降の処理で処理対象とされていないキーワードのいずれかを処理対象として選択する(s520)。本実施形態においては、キーワード抽出処理から渡されたキーワード群の中に、同一のキーワードが複数含まれていたとしても、それぞれが別々に処理対象として選択されたうえで、以降の処理が行われることとなる。
次に、s520にて選択されたキーワード(以降、「対象キーワード」という)を関心推定テーブルに登録されているキーワードの中から検索する(s530)。本実施形態においては、「関心推定テーブル」として、図10に示すように、あらかじめ定められた複数の関心情報の種類(v1〜vn)それぞれに対し、その種類の関心情報に属するキーワード,および,以降の処理で関心ベクトルに対する重みづけを行うために用いられる定義情報が対応づけられたデータテーブルが記憶部73に記憶されている。そのため、s530では、この関心推定テーブルに、対象キーワードと同一のキーワードが登録されているか否かをチェックする。
このs530で、対象キーワードが関心推定テーブルから検出されたら(s540:YES)、こうして検出されたキーワードに対応する関心情報の種類を、対象キーワードにおける関心情報の種類として特定し(s550)、この関心情報の種類に対応する関心ベクトルにおける要素(v1〜vnのいずれか)の値に「1」を加算した後(s560)、次の処理(s570)へ移行する。
一方、s530で、対象キーワードが関心推定テーブルから検出されなければ(s540:NO)、上述したs550,s560を行うことなく、次の処理(s570)へ移行する。
次に、キーワード抽出処理から渡されたキーワード群の中に、これまでに処理対象とされていないキーワードが存在しているか否かをチェックし(s570)、処理対象とされていないキーワードがあれば(s570:YES)、s520へ戻り、以降、キーワード抽出処理から渡されたキーワード群のキーワードそれぞれに対してs520〜s570を繰り返す。
その後、s570で、処理対象とされていないキーワードが存在しない,つまり全てのキーワードに対して上述した処理(s520〜s560)を繰り返し行った後であれば(s570:NO)、関心推定テーブルに登録されている定義情報のうち、対象キーワードに対応する定義情報に基づいて、現時点における関心ベクトルに対する重み付けを行った後(s580)、こうして重み付けを行った関心ベクトルを返値として、図7のs440へ移行する。
ここで、関心推定テーブルにおける定義情報について詳述すると、この関心推定テーブルには、関心情報の種類に応じて、装置利用情報および重みづけ係数で構成された装置定義情報(図10のv1,v2,v4に対応する定義情報参照)、または、所定の時間帯を示す時刻情報および重みづけ係数で構成された時刻定義情報(図10のv3に対応する定義情報参照)が定義情報として登録されている。そして、s580では、対象キーワードと同一のキーワードに対応する定義情報が装置定義情報であれば、この装置定義情報で示される値と、キーワード抽出処理から渡された装置利用情報で示される値とが一致する場合にのみ重みづけを行う。その一方、対象キーワードと同一のキーワードに対応する定義情報が時刻定義情報であれば、現在時刻が、この定義情報で示される時刻情報で示される時間帯に収まっている場合にのみ重み付けを行う。ここでの具体的な重み付けは、関心ベクトルの各要素それぞれに対して重みづけ係数Wを乗算する(vi・W→vi;i=1〜n)ことにより行う。
(4−3)検索制御処理
続いて、情報収集解析装置70が起動された以降、制御部71により他の処理と並列に繰り返し実行される検索制御処理の処理手順を図11に基づいて説明する。
この検索制御処理が起動されると、まず、上述した検索情報管理テーブルに、以降の処理において処理対象となっていない未処理のレコードが登録された状態となっているか否かをチェックし(s610)、未処理のレコードが登録された状態となっていなければ、未処理のレコードが新たに登録されるまで待機する(s610:NO)。
一方、s610で未処理のレコードが登録された状態となっている場合(s610:YES)、そのように登録されているレコードのうち、「ソース生成時刻情報」で示される時刻が最新(最も現在時刻に近い)であり(s620)、かつ、「検索キーの数」が最大となっているものを処理対象のレコード(以降、この項において「対象レコード」という)として選択する(s630)。
次に、検索プログラム管理テーブルに基づいて、現時点で起動されていない検索プログラムを選択する(s640)。本実施形態においては、「検索プログラムテーブル」として、図12に示すように、実行対象となる複数の検索プログラムそれぞれを有するサーバ(本実施形態においては情報検索サーバ20)のアドレス情報を示す検索プログラムアドレス,検索式およびクエリの生成方法を示すクエリ生成情報,検索プログラムにて検索されるコンテンツのカテゴリを示すカテゴリ情報などが登録されてなるデータテーブルが、あらかじめ記憶部73に記憶されている。そして、s640では、検索プログラム管理テーブルに登録されている検索プログラムアドレスのうち、対象レコードに対するクエリの発行に際して参照していない検索プログラムアドレスを、起動されていない検索プログラムとして選択する。
次に、対象レコードに基づいて、s640にて選択された検索プログラムを起動するための後述する検索処理を起動する(s650)。なお、上述した検索情報管理テーブルは、待ち行列方式のデータテーブル(キュー)であり、s620,s630にて選択された対象レコードについては、検索処理が起動された際に、検索情報管理テーブルから処理済みのレコードとして削除されることとなる。
そして、検索プログラム管理テーブルに基づいて、現時点で起動されていない検索プログラムが存在するか否か,つまり対象レコードに対して、検索プログラム管理テーブルに登録されている検索プログラムアドレス全てについてのクエリの発行に際しての参照が終了しているか否かをチェックし(s660)、起動されていない検索プログラムが存在していると判定した場合(s660:YES)、s640へ戻り、対象レコードに対して、検索プログラム管理テーブルに登録されている検索プログラムアドレス全てについてのクエリの発行に際しての参照が終了するまで、s640〜s660を繰り返す。
その後、s660にて、起動されていない検索プログラムが存在していないと判定した場合(s660:NO)、s610へ戻り、未処理のレコードに対してs610以降の処理を繰り返し行う。
(4−4)検索処理
続いて、図11におけるs650にて起動される検索処理の処理手順を図13に基づいて説明する。なお、この検索処理は、上述した検索制御処理と並列して実行される処理である。
この検索処理が起動されると、まず、図11のs640にて検索プログラムテーブルから選択されたレコードにおける「クエリ生成情報」に基づき、コンテンツの検索式,および,これを格納してなる問い合わせであるクエリを生成する(s710)。ここでは、上述のクエリ生成情報に基づいて、本検索処理を起動するにあたり検索制御処理から渡された対象レコード(検索情報管理テーブルのレコード)の「検索キー」を含んだコンテンツの検索式それぞれが生成され、これを格納したクエリそれぞれが生成される。
次に、s710にて生成されたクエリを、検索制御処理から渡された対象レコードの「検索プログラムアドレス」で示されるアドレス情報に宛てて送信することにより、この対象レコードに対応する検索プログラムをサーバ(本実施形態においては情報検索サーバ20)側において起動させる(s720)。このクエリを受けたサーバからは、クエリに格納された検索式に従ってコンテンツの検索が行われた結果検出された1以上のコンテンツのアドレス情報それぞれが、クエリに対する応答として返信されてくる。
こうして、s720にてクエリを送信した後、このサーバからの応答があるまで待機し(s730:NO)、応答があったら(s730:YES)、その応答が、クエリに対する応答でなければ(s740:NO)、本検索処理を終了する。
一方、s730にて受けた応答が、クエリに対する応答,つまりコンテンツの検索結果であれば(s740:YES)、検索制御処理から渡された対象レコードの「カテゴリ情報」をチェックする(s750)。
このs750にて、カテゴリ情報が「用語検索」を示すものである場合(s750:YES)、サーバからの応答である1以上のコンテンツのアドレス情報のうち、1件のアドレス情報に関する情報を検索結果管理テーブルに登録する(s760)。本実施形態においては、「検索結果管理テーブル」として、図14に示すように、ソース生成時刻情報,カテゴリ情報,コンテンツ記憶先アドレス,評価値を対応づけて登録するデータテーブルが記憶部73に記憶されている。そして、s760では、サーバからの応答である1以上のアドレス情報のうち、いずれか1件のアドレス情報に関連する情報を、検索結果管理テーブルにおける1のレコードに登録する。具体的には、そのレコードにおいて、検索制御処理から渡された対象レコードのアドレス情報を「コンテンツ記憶先アドレス」として登録し、同対象レコードのソース生成時刻情報を「ソース生成時刻情報」として登録し、用語検索を示す情報を「カテゴリ情報」として登録する。
また、上述したs750にて、カテゴリ情報が「一般検索」を示すものである場合(s750:NO)、サーバからの応答である1以上のコンテンツのアドレス情報のうち、所定件数(本実施形態においては、5件,サーバからの応答に含まれるアドレス情報が4件以下であればその件数)のアドレス情報に関する情報を検索結果管理テーブルに登録する(s770)。ここでは、サーバからの応答である1以上のアドレス情報のうち、最大5件のアドレス情報に関連する情報を、検索結果管理テーブルにおけるそれぞれ異なるレコードに登録する。具体的には、それぞれ異なるレコードにおいて、検索制御処理から渡された対象レコードのアドレス情報を「コンテンツ記憶先アドレス」として登録し、同対象レコードのソース生成時刻情報を「ソース生成時刻情報」として登録し、一般検索を示す情報を「カテゴリ情報」として登録し、該当するアドレス情報を「コンテンツ記憶先アドレス」として登録する。
こうして、s760,s770にて検索結果管理テーブルへの登録を行った後、本検索処理を終了する。
(4−5)検索結果評価処理
続いて、情報収集解析装置70が起動された以降、制御部71により他の処理と並列に繰り返し実行される検索結果評価処理の処理手順を図15に基づいて説明する。
この検索結果評価処理が開始されると、まず、以降の処理において処理対象となっていない未処理のレコードが、検索結果管理テーブルに登録されたか否かをチェックし(s1110)、未処理のレコードが登録されていないと判定した場合、上述した検索処理において未処理のレコードが登録されるまで待機する(s1110:NO)。
また、s1110で未処理のレコードが登録されたと判定した場合(s1110:YES)、そのレコードを処理対象のレコード(以降、この項において「対象レコード」という)とし、このレコードにおける関心ベクトルと、カレント関心テーブルにおける関心ベクトルとの内積を算出し、その値を対象レコードにおける評価値として登録する(s1120)。本実施形態においては、「カレント関心テーブル」として、図16(a)に示すように、検索結果管理テーブルに未処理のレコードが登録される毎に、その未処理のレコードにおける「関心ベクトル」およびその更新に係る更新時刻が制御部73により更新される(図17のs1250,s1260)データテーブルが記憶部73に記憶されている。そして、このs1120では、まず、対象レコードにおける関心ベクトルVを、この関心ベクトルVのノルム||V||で除算し、関心ベクトルVについての正規ベクトルE(=V/||V||)を算出する。同様に、カレント関心テーブルにおける関心ベクトルVcについても、ノルム||Vc||で除算し、この関心ベクトルVcの正規ベクトルEc(=Vc/||Vc||)を算出する。そして、これら正規ベクトルE,Ecについての内積R(=E・Ec)を算出し、この内積Rの値を、対象レコードにおける評価値として登録する。
次に、メモリ関心テーブルにおける関心ベクトルのうち、カレント関心テーブルにおける関心ベクトルとの内積が最も大きくなる関心ベクトルを特定し、その関心ベクトルに対応する記憶領域を特定する(s1130)。本実施形態においては、「メモリ関心テーブル」として、図16(b)に示すように、以降の処理でコンテンツを記憶させるための記憶領域(参照用アドレス)が、その記憶領域に記憶させるべきコンテンツの関心ベクトルを対応づけて登録してなるデータテーブルが記憶部73に記憶されている。そして、このs1130では、メモリ関心テーブルに登録されている関心ベクトルそれぞれについて、カレント関心テーブルに登録されている関心ベクトルとの内積を上述したのと同様の方法で算出し、その内積を示す値が最も大きくなる関心ベクトルに対応する記憶領域を特定する。
なお、コンテンツを出力させる際に用いる複数の記憶領域は、あらかじめ記憶部73において割り当てられた記憶領域であって、それぞれ用語表示用のデータキュー,動画再生用のデータキュー、音声出力用のデータキュー,テキスト画像表示用のデータキューから構成されている。
次に、対象レコードにおける「コンテンツ記憶先アドレス」に基づいてコンテンツを取得する(s1140)。ここでは、対象レコードにおけるコンテンツ記憶先アドレスで示されるアクセス先に対してコンテンツの送信を要求することにより、この要求を受けたアクセス先から返信されてくるコンテンツを取得する。
次に、s1140にて取得したコンテンツの種類をチェックし(s1150)、そのコンテンツが用語などの情報を示すデータ(テキストデータ)である場合(s1150:YES)、そのコンテンツを、対象レコードにおける「ソース生成時刻情報」および「評価値(s1120にて登録されたもの)」と共に、s1130にて特定された関心ベクトルに対応づけてメモリ関心テーブルに登録されている記憶領域のうち、用語表示用のデータキューに記憶させた後(s1160)、次の処理(s1220)へ移行する。
また、s1140にて取得したコンテンツが動画を示すデータ(動画データ)である場合(s1150:NO,s1170:YES)、そのコンテンツを、対象レコードにおける「ソース生成時刻情報」および「評価値(s1120にて登録されたもの)」と共に、s1130にて特定された関心ベクトルに対応づけてメモリ関心テーブルに登録されている記憶領域のうち動画再生用のデータキューに記憶させた後(s1180)、次の処理(s1220)へ移行する。
また、s1140にて取得したコンテンツが音声を示すデータ(音声データ)である場合(s1170:NO,s1190:YES)、このコンテンツを、対象レコードにおける「ソース生成時刻情報」および「評価値(s1120にて登録されたもの)」と共に、s1130にて特定された関心ベクトルに対応づけてメモリ関心テーブルに登録されている記憶領域のうち、音声出力用のデータキューに記憶させた後(s1200)、次の処理(s1220)へ移行する。
また、s1140にて取得したコンテンツが用語以外の情報を示すデータ(テキストデータ,画像データ)である場合(s1190:NO)、そのコンテンツを、対象レコードにおける「ソース生成時刻情報」および「評価値(s1120にて登録されたもの)」と共に、s1130にて選択された記憶領域のうち、テキスト画像表示用のデータキューに記憶させた後(s1210)、次の処理(s1220)へ移行する。
次に、コンテンツを出力させる際に用いる複数の記憶領域それぞれにおける全てのデータキューに記憶されているコンテンツのうち、そのコンテンツと共に記憶された「ソース生成時刻情報」で示される時刻が、現在時刻から所定時間(本実施形態においては10分)以上経過した時刻となっているコンテンツ(およびコンテンツと共に記憶された情報)について、データキューから削除する(s1220)。
そして、コンテンツを出力させる際に用いる複数の記憶領域それぞれにおける全てのデータキューに記憶されているコンテンツを、そのコンテンツと共に記憶された評価値で示される値が大きい順に(大きいものほど読み出される順番が早くなるように)並び替えた後(s1230)、s1110へ戻り、未処理のレコードが登録されるまで待機する(s1110:NO)。
(4−6)出力制御処理
続いて、情報収集解析装置70が起動された以降、制御部71により他の処理と並列に繰り返し実行される出力制御処理の処理手順を図18に基づいて説明する。
この出力制御処理が開始されると、まず、図15におけるs1130と同様に、メモリ関心テーブルにおける関心ベクトルのうち、カレント関心テーブルにおける関心ベクトルとの内積が最も大きくなる関心ベクトルを特定する(s1310)。
次に、コンテンツを出力させる際に参照すべき記憶領域を、s1310にて特定された関心ベクトルに対応づけてメモリ関心テーブルに登録されている記憶領域に切り替える(s1320)。
次に、s1320にて切り替えられた記憶領域に、以降の処理において未出力のコンテンツが存在するか否かをチェックし(s1330)、未出力のコンテンツが存在しないと判定した場合(s1330:NO)、s1310へ戻る。
一方、未出力のコンテンツが存在すると判定した場合(s1330:YES)、そのコンテンツが記憶されている記憶領域のデータキューからコンテンツを読み出してコンテンツ提供画面(図2参照)に表示させる(s1340)。
ここでは、s1320にて切り替えられた記憶領域におけるデータキューに記憶されたコンテンツを、コンテンツ提供画面に表示させることによりコンテンツの出力を行うが、このとき、それぞれ異なるデータキューに未出力のコンテンツが記憶されている場合には、これら全てのコンテンツを出力させ、また、同一のデータキューに複数のコンテンツが記憶されている場合には、これらコンテンツのデータキューにおける並び順に従って1のコンテンツのみを出力させる。
また、具体的なコンテンツの出力態様については、例えば、未出力のコンテンツを記憶しているデータキューが用語表示用のデータキューであれば、そのコンテンツをコンテンツ提供画面における用語表示領域に表示させる。このとき、既に他のコンテンツが用語表示領域に表示されている場合には、このコンテンツの表示を消去したうえで、未出力のコンテンツを優先的に表示させる。
また、未出力のコンテンツを記憶しているデータキューが動画再生用のデータキューであれば、そのコンテンツに基づいて、コンテンツ提供画面における動画再生領域への動画再生,および,音出力部79からの音声出力を開始させる。このとき、既に他のコンテンツの再生および出力が開始されている場合には、このコンテンツの再生および出力を停止させた上で、未出力のコンテンツを優先的に再生および出力させる。
また、未出力のコンテンツを記憶しているデータキューが音声出力用のデータキューであれば、そのコンテンツで示される音声の音出力部79による出力を開始させる。このとき、既に他のコンテンツで示される音声の出力が開始されている場合には、その音声出力を中断して、未出力のコンテンツで示される音声の出力を優先的に開始させる。
また、未出力コンテンツを記憶しているデータキューがテキスト画像表示用のデータキューであれば、そのコンテンツがコンテンツ提供画面におけるテキスト・画像表示領域の下から上へスクロールするような表示をさせる。このとき、既に他のコンテンツがテキスト・画像表示領域に表示されている場合には、そのコンテンツの下側に未出力のコンテンツが配置された状態から、そのコンテンツのスクロールに伴ってスクロールするような表示を行う。
こうして、未出力のコンテンツを出力させた後、s1330へ戻り、以降、未出力のコンテンツが存在しなくなるまで,つまり未出力のコンテンツ全ての出力を終了するまで、このs1330,s1340が繰り返される。
(5)作用,効果
上述したようなコンテンツ提供システム1の情報収集解析装置70は、パソコン50または電話装置50から取得した送信対象ファイルからキーワード群を抽出し(図7のs420)、このキーワード群に基づいてコンテンツを検索した後(図13のs710〜s730)、これらコンテンツをコンテンツ出力用のデータキューに記憶させることにより(図15のs1150〜s1210)、コンテンツ提供画面に表示または音出力部79に出力させるように構成されている(図18のs1340)。
ここで、キーワード群に基づいて検索されたコンテンツは、コンテンツを出力させる際に用いる複数の記憶領域のうち、その検索に際して参照したキーワード群に基づいて算出した関心ベクトル,つまりユーザの関心を示す関心情報を数値化したベクトルに対応する記憶領域を構成するデータキューに記憶される(図15のs1130〜)。
そして、こうして記憶されたコンテンツを実際に出力する際には、コンテンツを出力させる際に用いる記憶領域のうち、その記憶領域に対応する関心ベクトル(図16(b))とカレント関心テーブルの関心ベクトルとの内積が最も大きい,つまりこの関心ベクトルとの類似性が最も高い記憶領域が参照先に切り替えられ(図18のs1310,s1320)、その記憶領域のデータキューに記憶されたコンテンツが出力されることとなる(同図s1340)。
このカレント関心テーブルは、検索結果管理テーブルに未処理のレコードが登録される毎に登録内容である関心ベクトルが更新されていることから、時間経過と共に移り変わるユーザの関心が反映された最新の関心ベクトルが登録されているといえる。
そのため、上述のように、カレント関心テーブルの関心ベクトルとの類似性が最も高い記憶領域のデータキューに記憶されたコンテンツを出力することによって、最新の関心情報が対応づけられた記録領域に記憶されているコンテンツを出力することができる。
このように、実際にコンテンツを出力させる際には、最新の関心情報が対応づけられた記憶領域に記憶されているコンテンツがその対象となるため、キーワード群を取得してからコンテンツを出力するまでの間に、関心情報,つまりユーザの関心が変化したとしても、そのような変化に追従してその時点でユーザの関心が高いと推定されるコンテンツを適切なタイミングで提供することができる。
また、キーワード群に基づいて検索されたコンテンツを実際に出力するにあたっては、そのコンテンツにおける関心ベクトルとカレント関心テーブルの関心ベクトルとの内積を示す評価値を割り当てたうえで(図15のs1120)、コンテンツを出力するために用いる記憶領域に記憶させ(同図s1150〜s1210)、その後、先に割り当てた評価値の大きいものほど読み出される順番が早くなるように並び替えて(同図s1230)、順次、コンテンツが出力されることとなる(図18のs1340)。このように、カレント関心テーブルの関心ベクトルとの内積を示す評価値が大きいほど,つまりユーザの関心を反映した最新の関心ベクトルとの類似性が高いと評価(推定)できるコンテンツほど、データキューから先に読み出されて出力されるため、このようなコンテンツを優先的に提供することができる。
また、コンテンツを出力するために用いられる記憶領域は、キュー方式に従って記憶されるデータキューで構成されているため、これらデータキューからは、通常、記憶された順番にコンテンツが読み出されて出力されることとなるが、これらコンテンツは、ユーザの関心を反映した最新の関心ベクトルとの類似性が高いと評価できるコンテンツが先に読み出されるように並び替えられるため(図15のs1230)、この並び順に従って読み出すだけで、そのように類似性が高いと評価できるコンテンツを順次読み出すことができる。よって、コンテンツを出力する際には、単に、ユーザの関心を反映した最新の関心ベクトルに対応する記憶領域からキュー方式に従ってコンテンツを読み出すだけでよく、その都度、該当する記憶領域からユーザの関心を反映した最新の関心ベクトルとの類似性が高いと評価できるコンテンツを特定する必要がない。
また、キーワード群に基づいて検索されたコンテンツを実際に出力するにあたっては、各コンテンツをデータキューに記憶させた後(図15のs1150〜s1210)、そのコンテンツと共に記憶された「ソース生成時刻情報」で示される時刻が、現在時刻から所定時間以上経過した時刻となっているコンテンツが削除されるため(同図s1220)、このようなコンテンツが出力されることはない。この「ソース生成時刻情報」は、パソコン30または電話装置50においてキーワード群を抽出する基になる送信対象データが生成された時刻を示すものであるため(図3のs170,図4のs250)、上述のように、現在時刻から所定時間以上経過した時刻となっているコンテンツについては、その時間経過に伴ってユーザの関心も薄れてしまっている,または,失われてしまっている可能性が高い。そのため、このようなコンテンツについては出力する前に削除することにより、そのようなユーザの関心が薄れてしまっている,または,失われてしまっていると推定されるコンテンツが出力されてしまうことを防止することができる。
2.第2実施形態
本実施形態におけるコンテンツ提供システムは、第1実施形態におけるコンテンツ提供システム1と同様の構成であり、一部処理内容が異なるだけであるため、その相違点についてのみ詳述することとする。
(1)情報収集解析装置70による処理
以下に、情報収集解析装置70により実行される各種処理を説明する。
(1−1)検索結果評価処理
情報収集解析装置70が起動された以降、制御部71により他の処理と並列に繰り返し実行される検索結果評価処理の処理手順を図19に基づいて説明する。なお、第1実施形態における検索結果評価処理と同様の処理については同一のステップ番号を付す。
この検索結果評価処理が開始されると、まず、第1実施形態と同様、s1110〜s1140を行った後、検索結果管理テーブルの対象レコードに基づいて、後述する評価値更新処理を起動する(s1410)。この評価値更新処理は、s1140にて取得されたコンテンツについての評価値を時間経過と共に更新していくための処理であり、本検索結果評価処理を含む他の処理と並列に行われる処理である。
次に、第1実施形態と同様、s1150〜1410を行った後、コンテンツを出力させる際に用いる複数の記憶領域それぞれにおける全てのデータキューに記憶されているコンテンツのうち、そのコンテンツと共に記憶された「評価値」で示される値が所定のしきい値(本実施形態においては「0」)以下となっているコンテンツ(およびコンテンツと共に記憶された情報)について、データキューから削除し(s1420)、s1230へ移行する。
(1−2)評価値更新処理
続いて、図19のs1410である評価値更新処理の処理手順を図20に基づいて説明する。
この評価値更新処理が起動されると、まず、本評価値更新処理を起動するにあたって検索結果評価処理から渡された検索結果管理テーブルにおける対象レコードのうち、「ソース生成時刻情報」で示される時刻から現在時刻までの経過時間を計算する(s1510)。
次に、s1510にて計算された経過時間が、対象レコードにおける「評価値」を更新すべき時間に到達しているか否かをチェックする(s1520)。本実施形態においては、図21に示すように、経過時間それぞれに対して、対象レコードの「評価値」に積算すべき経過時間係数が対応づけて登録されたデータテーブルである経過時間係数テーブルが記憶部73に記憶されている。そのため、ここでは、s1510にて計算された経過時間に対応する経過時間係数が、経過時間係数テーブルに登録されている場合に、その経過時間が対象レコードにおける「評価値」を更新すべき時間に到達していると判定する。
このs1520で、更新すべき時間に到達していないと判定した場合(s1520:NO)、s1510へ戻る。一方、更新すべき時間に到達していると判定した場合(s1520:YES)、対象レコードにおける「評価値」に、s1510にて計算された経過時間に対応づけて経過時間係数テーブルに登録されている経過時間係数を積算した値を、対象レコードにおける新たな「評価値」に更新する(s1530)。このs1530においては、対象レコードにおける「評価値」を、元の評価値Xと、s1510にて計算された経過時間係数Yと、の積を示す関数に更新し、以降、この評価値を参照する他の処理においては、この関数で算出してなる値が参照される。
こうして、対象レコードにおける「評価値」を更新した後、この評価値が所定のしきい値(本実施形態においては「0」)以下となっているか否かをチェックし(s1540)、しきい値以下となっていなければ(s1540:NO)、s1510へ戻る一方、しきい値以下となっていれば(s1540:YES)、本評価値更新処理を終了する。
(2)作用,効果
上述したようなコンテンツ提供システムによれば、第1実施形態と同様の構成から得られる作用,効果の他、以下に示すような作用,効果を得ることができる。
例えば、キーワード群に基づいて取得されたコンテンツについての評価値は、そのコンテンツに対応する関心ベクトルとカレント関心テーブルの関心ベクトルとの内積を示すものであるが、その取得に際して算出されるだけであるため(図15のs1120)、ユーザの関心と共にカレント関心テーブルの関心ベクトルが時間経過により変化してしまうと、そのコンテンツは、ユーザの関心が反映された最新の関心ベクトルとの類似性が高いものではなくなってしまうため、必ずしもユーザの関心が高いと推定されるコンテンツではないものが優先的に提供されてしまう虞がある。ところが、本実施形態においては、評価値更新処理により経過時間に応じて評価値が低くなるように更新できるため(図20のs1510〜s1540)、各コンテンツを、経過時間と共にユーザの関心が反映された最新の関心ベクトルとの類似性が低くなっていくものとすることができる。そのため、時間経過によりユーザの関心が薄れているコンテンツが優先的に提供されてしまう、といったことを防止することができる。
3.変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、情報収集解析装置70が外部のサーバからコンテンツを取得するように構成されたものを例示した。しかし、例えば、情報収集解析装置70自身が各種コンテンツを保有している場合であれば、これらコンテンツの中から、キーワードに応じたものを検索する、といった構成を採用してもよい。また、情報収集解析装置70に上記サーバにおけるコンテンツの検索機能を備え、この機能により情報収集解析装置70自身がコンテンツの検索を行うように構成してもよく、この場合であれば、情報収集解析装置70自身でキーワードに基づいてコンテンツを検索して取得することができる。
また、例えば、パソコンと情報収集装置とが一体であってもよく、この場合は、図1における入力部41及び表示部43が本発明のクライアントデバイスに相当することとなる。また、コンテンツを出力する表示部77は、情報収集装置と一体でなくてもよく、他の装置(例えば、図1におけるパソコン30の表示部43であってもよいし、図示していない他の装置であってもよい)にて出力するように構成してもよい。
また、上記第2実施形態では、評価値変更処理において、対象レコードにおける「ソース生成時刻情報」で示される時刻から現在時刻までの経過時間に応じて、対象レコードにおける「評価値」を更新するように構成されたものを例示した。しかし、この「評価値」を更新する際に参照する経過時間を特定する際に用いられる時間としては、「ソース生成時刻情報」以外であってもよく、例えば、情報収集解析装置70がコンテンツを取得(または記憶部73に記憶)した時刻または日時や、これ以降の特定時期などを採用することができる。
また、上記実施形態において、キーワード群に基づいて検索されたコンテンツは、最新の関心情報に対応する記憶領域に記憶された後(図15のs1150〜s1210)、評価値の高い順に並び替えられることにより(同図s1230)、このような評価値の高いコンテンツが最優先に出力されるように構成されたものを例示した。しかし、このような評価値の高い順に並び替える以外に、例えば、直近に記憶された順や、直近に取得された順(つまり,ソース生成時刻情報で示される時刻が近い順)に並び替え、このような順番で優先的にコンテンツを出力するように構成したり、ランダムに並び替えた順番で優先的にコンテンツを出力するように構成してもよい。また、上記実施形態において、キーワード群に基づいて検索されたコンテンツを出力するにあたり、記憶領域を構成する各データキューに記憶されたコンテンツのうち、2以上のコンテンツを読み出し、最初に読み出すべきコンテンツについてのみ優先的である旨の態様で出力するように構成してもよい。
4.本発明との対応関係
以上説明した実施形態において、パソコン30および電話装置50は、本発明におけるクライアントデバイスであり、情報収集装置10は、本発明におけるコンテンツ提供装置であり、情報検索サーバ20は、本発明におけるコンテンツ検索部である。これら装置を含んだシステムが本発明のコンテンツ提供システムである。
また、図3におけるs150にて収集されるテキストデータ,図4におけるs240にて取得される音声データは、本発明における入力情報および出力情報である。
また、図5におけるs310,s320は、本発明における情報取得手段である。
また、図15におけるs1120,図17におけるs1250は、本発明における関心推定手段である。
また、図15におけるs1220,図19におけるs1420は、本発明におけるコンテンツ削除手段である。
また、図15におけるs1140は、本発明におけるコンテンツ取得手段であり、同図s1150〜s1220は、本発明におけるコンテンツ記憶手段であり、同図s1130は、本発明における類似評価手段であり、同図s1230は、本発明における順番並替手段である。
また、図18におけるs1340は、本発明におけるコンテンツ出力手段である。
また、図20におけるs1510〜s1540は、本発明における評価結果変更手段である。
コンテンツ提供システムの構成を示すブロック図 コンテンツ提供画面を示す図 パソコン監視処理を示すフローチャート 電話監視処理を示すフローチャート ソース情報登録処理を示すフローチャート ソース管理テーブルのデータ構造を示す図 キーワード抽出処理を示すフローチャート 検索情報管理テーブルのデータ構造を示す図 関心ベクトル算出処理を示すフローチャート 関心推定テーブル 検索制御処理を示すフローチャート 検索プログラム管理テーブルのデータ構造を示す図 検索処理を示すフローチャート 検索結果管理テーブル 第1実施形態における検索結果評価処理を示すフローチャート カレント関心テーブル,メモリ関心テーブルのデータ構造を示す図 カレント関心テーブル更新処理を示すフローチャート 出力制御処理を示すフローチャート 第2実施形態における検索結果評価処理を示すフローチャート 評価値変更処理を示すフローチャート 経過時間係数テーブルを示すフローチャート
符号の説明
1…コンテンツ提供システム、10…ウェブサーバ、20…情報検索サーバ、21…制御部、23…記憶部、25…通信部、30…パーソナルコンピュータ、31…制御部、33…記憶部、35…監視部、37…通信部、40…ユーザインタフェース、41…入力部、43…表示部、50…パソコン、50…ディジタル電話装置、51…制御部、53…記憶部、55…監視部、57…通信部、60…ユーザインタフェース、61…音入力部、63…音出力部、70…情報収集解析装置、71…制御部、73…記憶部、73…制御部、75…通信部、77…表示部、79…音出力部。

Claims (9)

  1. ユーザインタフェースを有するクライアントデバイスから、前記ユーザインタフェースに対する入力情報および前記ユーザインタフェースによる出力情報のいずれか一方または両方を随時取得する情報取得手段と、
    該情報取得手段により情報が取得された際、該情報に基づいて前記ユーザインタフェースのユーザが関心を示す関心情報を推定する関心推定手段と、
    前記情報取得手段により取得された情報に応じて、コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
    該コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツを、複数の関心情報それぞれに対応づけられた記憶部のうち、その検出に際して用いられた情報に基づいて前記関心推定手段が推定した関心情報に対応する記憶部に記憶させるコンテンツ記憶手段と、
    該コンテンツ記憶手段により記憶部に記憶されたコンテンツを出力部に出力させることで、前記クライアントデバイスのユーザに対してコンテンツを提供するコンテンツ出力手段と、を備えており、
    前記コンテンツ出力手段は、コンテンツを出力部に出力させるのに際し、前記複数の記憶部のうち、前記関心推定手段により推定された最新の関心情報に対応する記憶部を選択し、該選択した記憶部に記憶されたコンテンツを出力部に出力させる
    ことを特徴とするコンテンツ提供装置。
  2. 前記コンテンツ取得手段は、前記情報取得手段により取得された情報と前記関心推定手段により推定された関心情報とに基づいてコンテンツを検索する機能を有するコンテンツ検索部に対して、前記取得された情報に基づくコンテンツの検索を要求し、該要求に応じて検索されたコンテンツを取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ提供装置。
  3. 前記コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツそれぞれについて、該コンテンツが、前記関心推定手段により推定された最新の関心情報にどの程度類似しているかを評価する類似評価手段を備えており、
    前記コンテンツ記憶手段は、前記コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツを、該コンテンツについての前記類似評価手段による評価結果と共に記憶部に記憶させて、
    前記コンテンツ出力手段は、前記関心推定手段により推定された最新の関心情報に対応する記憶部を選択した後、該記憶部に記憶されたコンテンツのうち、前記類似評価手段による評価結果で類似している度合いが高いコンテンツほど優先的に出力部に出力させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンテンツ提供装置。
  4. 記憶部が、キュー方式でコンテンツが順番に記憶されるように構成されている場合において、
    前記コンテンツ記憶手段によりコンテンツが記憶部に記憶される毎に、該記憶部に記憶されているコンテンツそれぞれを、前記類似評価手段による評価結果で類似している度合いが高いコンテンツほど読み出される順番が早くなるように並び替えを行う順番並替手段を備えており、
    前記コンテンツ出力手段は、前記関心推定手段により推定された最新の関心情報に対応する記憶部を選択した後、前記順番並替手段により並び替えられた順番に従い該記憶部に記憶されたコンテンツを出力部に出力させる
    ことを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ提供装置。
  5. 前記コンテンツ記憶手段は、前記コンテンツ取得手段により取得されたコンテンツを、該コンテンツが取得された以降における特定時期を示す時期情報と共に記憶部に記憶させる、ように構成されており、
    さらに、前記コンテンツ記憶手段によりコンテンツと共に記憶部に記憶された時期情報で示される特定時期に応じて、該コンテンツと共に記憶部に記憶されている評価結果を変更する評価結果変更手段を備えている
    ことを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載のコンテンツ提供装置。
  6. 前記評価結果変更手段は、該コンテンツと共に記憶部に記憶された時期情報で示される時期から現在時刻までの経過時間が長いほど、類似の度合いが低くなるように前記コンテンツ記憶手段によりコンテンツと共に記憶部に記憶された評価結果を変更する
    ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ提供装置。
  7. 前記コンテンツ記憶手段により記憶部に記憶されたコンテンツのうち、該コンテンツと共に記憶された時期情報で示される時期が所定のしきい値以上前となっているコンテンツを記憶部から削除するコンテンツ削除手段を備えている
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載のコンテンツ提供装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載のコンテンツ提供装置を備えるコンテンツ提供システム。
  9. 請求項1から7のいずれかに記載のコンテンツ提供装置の備える全ての手段として機能させるための各種処理手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
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