JP2006271189A - ギヤ付きモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】ギヤ付きモータの機械的起点の確立を速やかに行い得るようにすること。
【解決手段】ギヤ付きモータ1のモータ軸2aにはモータエンコーダ6が取り付けられ、そのZ相信号により原点位置が検出される。減速機3の出力軸4には、モータ軸回転数を認識可能な精度の絶対値エンコーダ7が取り付けられ、その絶対回転位置が検出される。始動時などにおいてモータ軸2aの回転に伴って発生する最初のZ相信号が得られる時点において、絶対値エンコーダ7から得られる減速機出力軸4の絶対回転位置に基づき、モータ軸2aおよび出力軸4が共に原点に位置する機械的起点を求めることができる。モータ軸2aを最大でも1回転させるだけで機械的起点が求まるので、従来に比べて機械的起点を求めるために必要な時間が短くて済み、余分な回転動作を回避できる。
【選択図】図1
【解決手段】ギヤ付きモータ1のモータ軸2aにはモータエンコーダ6が取り付けられ、そのZ相信号により原点位置が検出される。減速機3の出力軸4には、モータ軸回転数を認識可能な精度の絶対値エンコーダ7が取り付けられ、その絶対回転位置が検出される。始動時などにおいてモータ軸2aの回転に伴って発生する最初のZ相信号が得られる時点において、絶対値エンコーダ7から得られる減速機出力軸4の絶対回転位置に基づき、モータ軸2aおよび出力軸4が共に原点に位置する機械的起点を求めることができる。モータ軸2aを最大でも1回転させるだけで機械的起点が求まるので、従来に比べて機械的起点を求めるために必要な時間が短くて済み、余分な回転動作を回避できる。
【選択図】図1
Description
本発明はギヤ付きモータに関するものであり、さらに詳しくは、モータ始動時などにおいて、減速機の出力軸の機械的起点を速やかに精度良く検出可能なギヤ付きモータに関するものである。
産業ロボット、工作機械等における高い位置決め精度が要求される駆動部分には、モータの出力回転を高い伝達精度の減速機を介して出力するように構成されたギヤ付きモータが用いられている。図11に示すように、ギヤ付きモータ101は、モータ本体102と、このモータ本体102のモータ軸102aに同軸状態に連結した減速機103と、この減速機103の出力側に同軸状態に連結された出力軸104とを有している。減速機103としては例えば波動歯車減速機が使用される。
ギヤ付きモータ101において、位置決め等を精度良く行うためには、減速機103の出力軸104の回転角を高い精度で制御する必要がある。そのために、モータ軸102aにはモータエンコーダ106が取り付けられ、出力軸104には原点センサ107が取り付けられている。
信号処理回路108では、モータエンコーダ106から得られるA、B、Z相の各信号と、原点センサ107から得られる1回転当り1パルスの原点信号Sとに基づき、出力軸104が所望の回転角度となるように、モータドライバ109に指令を出す。モータドライバ109は受け取った指令に従ってモータ軸102aを回転駆動する。
ここで、ギヤ付きモータ101では、出力軸104の機械的起点に基づきその回転角度位置を制御している。したがって、始動時などにおいては、出力軸104を機械的起点(原点位置)に復帰させる必要がある。
しかしながら、従来のギヤ付きモータでは、かかる原点復帰動作に多大な時間を要するという問題がある。すなわち、図12に示すように、出力軸104の原点復帰動作では、出力軸104に取り付けた原点センサ107から原点信号が出力されるまでモータ軸102aを回転させ(第1動作)、次に、モータ軸102aを逆回転させて原点信号が出力される直前の回転角度位置まで出力軸104を戻し(第2動作)、再びモータ軸102aを正回転させ、原点信号が出力された後の最初のZ相信号が出力される回転位置で止める(第3動作)必要がある。
かかる動作では、モータ軸102aを最大で減速機の減速比に見合った回転角度分だけ回す必要がある。例えば、減速比が1:50の場合には、モータ軸102aを50回転分、すなわち、18000度(50×360度)も回転させる必要があり、時間を要する。
本発明の課題は、機械的起点の確立動作を速やかに、しかも精度良く行うことのできるギヤ付きモータを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、モータ軸に減速機が連結された構成のギヤ付きモータにおいて、前記モータ軸の回転に伴いA、BおよびZ相信号を出力するモータエンコーダと、前記減速機の出力軸の絶対回転位置を検出するための出力側絶対値エンコーダと、前記モータエンコーダおよび前記出力側エンコーダの検出値に基づき、前記モータ軸および前記出力軸の機械的起点を求める駆動制御回路とを有し、前記絶対値エンコーダは、前記モータ軸1回転当りの前記出力軸の回転角度を検出可能な精度を備えていることを特徴としている。
ここで、前記駆動制御回路は、モータ始動時などに前記モータエンコーダから得られる最初のZ相信号の発生時点において、前記出力側絶対値エンコーダから得られる絶対回転位置に基づき前記機械的起点を算出することを特徴としている。
本発明では、絶対値エンコーダにより減速機出力軸の絶対回転位置が検出されている。よって、モータ始動時などにおいてモータ軸の回転に伴って発生する最初のZ相信号が得られる時点における減速機出力軸の絶対回転位置に基づき、モータ軸および出力軸が共に原点に位置する機械的起点を求めることができる。すなわち、モータ軸を最大でも360度回転させるだけで(1回転させるだけで)機械的起点が求まるので、従来に比べて機械的起点を求めるために必要な時間が短くて済み、余分な回転動作を回避できる。
次に、本発明の前記駆動制御回路は、最初の前記Z相信号が出力されるまで前記モータ軸を第1の速度で正転させる第1動作と、前記モータ軸を第2の速度で逆転させてZ相信号が出力される直前の角度位置まで戻す第2動作と、前記モータ軸を第3の速度で正転させてZ相信号が出力される時点で当該モータ軸を止める第3動作を含む原点復帰動作を行って、前記モータ軸を前記機械的起点に戻すことを特徴としている。
ここで、ギヤ付きモータでは、バックラッシやねじれにより、モータ軸(減速機入力軸)を固定した状態でも減速機の出力軸に負荷トルクがかかると微小角度回転する。出力側絶対値エンコーダには所定の検出誤差があり、これに微小角度を加えたものが、モータ軸の回転回数Nを決めるときに予想される誤差となる。したがって、出力軸に取り付けた出力側絶対値エンコーダの検出位置からモータ軸の回転回数を判定するときには、当該誤差を考慮しないと、正確にモータ軸の回転回数を求めることができない。すなわち、出力側絶対値エンコーダの検出値を、モータ軸1回転当たりの出力軸の回転角度で除算して、モータ軸の回転回数を算出した場合には、モータ軸の回転回数の切り替え点の前後においては、誤差の影響を受けて、算出されたモータ軸の回転回数が、実際のモータ軸の回転回数と相違する可能性がある。
そこで、本発明では、モータ軸の回転回数の切り替え点を含む出力軸の回転角度範囲に、上記の誤差より大きな非判定ゾーンを想定し、かかる回転角度範囲以外の出力軸の回転角度範囲において、モータ軸1回転毎にZ相信号が発生するように予め定め、誤差に影響されずに、モータ軸の回転回数を算出できるようにしている。
すなわち、本発明では、前記モータ軸1回転当たりの前記出力軸の回転角度をθ、前記モータ軸の回転回数をN、Δを前記出力側絶対値エンコーダの検出値に含まれる誤差より大きな値とすると、前記Z相信号が発生する時点における前記出力軸の回転位置Pが次の範囲内となるように予め定められている。
θ(N−1)+Δ≦P≦θN−Δ
θ(N−1)+Δ≦P≦θN−Δ
この場合、前記駆動制御回路は、当該関係と、前記出力側絶対値エンコーダの検出角度とを用いて前記モータ軸の回転回数Nを求め、当該回転回数Nと、前記Z相信号が発生する時点における前記モータ軸の回転角度pと、前記減速機のギヤ比Rを用いて、次のように前記出力軸の位置Pxを算出することができる。
Px=(N×360°+p)/R
Px=(N×360°+p)/R
本発明において、前記モータ軸の先端に同軸状態に前記減速機が連結され、前記モータ軸の後端部に前記モータエンコーダが配置されている場合には、前記出力軸から前記モータ軸を同軸状態に貫通してその後端側に延びている回転軸の後端部に、前記出力側絶対値エンコーダを配置することができる。勿論、当該出力軸の先端部に前記出力側絶対値エンコーダを配置することもできる。
次に、本発明のギヤ付きモータは、モータ軸の絶対回転位置を検出するための入力側絶対値エンコーダと、前記モータ軸に連結されている減速機の出力軸の絶対回転位置を検出するための出力側絶対値エンコーダと、前記入力側絶対値エンコーダおよび前記出力側絶対値エンコーダの検出値に基づき、前記モータ軸および前記出力軸の機械的起点を求める駆動制御回路とを有し、前記出力側絶対値エンコーダは、前記モータ軸1回転当りの前記出力軸の回転角度を検出可能な精度を備えていることを特徴としている。
この場合においても、出力軸に取り付けた出力側絶対値エンコーダの検出位置からモータ軸の回転回数を判定するときには、前述の誤差を考慮しないと、正確にモータ軸の回転回数を求めることができない。
そこで、本発明の駆動制御回路では、前記モータ軸1回転当たりの前記出力軸の回転角度をθ、前記モータ軸の回転回数をN、Δを前記出力側絶対値エンコーダの検出値に含まれる誤差より大きな値とすると、前記モータ軸の回転開始時点における前記出力側絶対値エンコーダの検出位置Pa、および前記入力側絶対値エンコーダの検出位置pに応じて、次のようにして、当該回転開始時点における前記モータ軸の回転回数Naを算出している。
(1)θ(N−1)+Δ≦Pa≦θN−Δの場合
実際の前記モータ軸の回転回数NaをNと定める。
(2)θ(N−1)≦Pa<θ(N−1)+Δの場合
p<pnならば、回転回数NaをNとし、
p>pnならば、回転回数Naを(N−1)とする。
但し、pnは予め定められた値である。
(3)θN−Δ<Pa≦θNの場合
p>pnならば、回転回数NaをNとし、
p<pnならば、回転回数Naを(N+1)とする。
(1)θ(N−1)+Δ≦Pa≦θN−Δの場合
実際の前記モータ軸の回転回数NaをNと定める。
(2)θ(N−1)≦Pa<θ(N−1)+Δの場合
p<pnならば、回転回数NaをNとし、
p>pnならば、回転回数Naを(N−1)とする。
但し、pnは予め定められた値である。
(3)θN−Δ<Pa≦θNの場合
p>pnならば、回転回数NaをNとし、
p<pnならば、回転回数Naを(N+1)とする。
また、このように定めた回転回数Naと、前記入力側絶対値エンコーダの検出位置pと、前記減速機のギヤ比Rを用いて、次のように前記出力軸の位置Pxを算出することができる。
Px=(Na×360°+p)/R
Px=(Na×360°+p)/R
このように回転回数Naを算出する代わりに、前記モータ軸の回転開始時点における前記出力側絶対値エンコーダの検出位置Paが上記の(1)の範囲内にあるか否かを判別し、範囲内の場合には、実際の前記モータ軸の回転回数NaをNであると定め、範囲外の場合には、前記検出位置Paが当該範囲内となる位置まで前記モータ軸を回転した後に、実際の前記モータ軸の回転回数NaをNであると定めることもできる。
ここで、前記モータ軸の先端に同軸状態に前記減速機が連結され、前記モータ軸の後端部に前記入力側絶対値エンコーダが配置されている場合には、前記出力軸から前記モータ軸を同軸状態に貫通してその後端側に延びている回転軸の後端部に、前記出力側絶対値エンコーダを配置することができる。勿論、当該出力軸の先端部に前記出力側絶対値エンコーダを配置することもできる。
本発明のギヤ付きモータにおいては、減速機の出力軸の絶対回転角度位置を検出するようにしている。したがって、モータ軸の原点位置に基づき出力軸の機械的起点を求めることができる。よって、双方の軸の原点位置を実際に検出して機械的起点を確立していた従来の場合に比べて、速やかに機械的起点を求めることができ、無駄な回転動作を省略できる。また、出力側絶対値エンコーダの検出値に含まれる誤差を考慮して、モータ軸の回転回数を算出しているので、精度良く、機械的起点を求めることができる。
次に、本発明のギヤ付きモータでは、減速機の出力軸およびモータ軸の双方の絶対回転角度位置を検出するようにしているので、それらの軸の機械的起点を求めるための回転動作が不要になるという利点がある。また、出力側絶対値エンコーダの検出値に含まれる誤差を考慮して、モータ軸の回転回数を算出しているので、精度良く、機械的起点を求めることができる。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明を適用したギヤ付きモータを示す概略構成図である。ギヤ付きモータ1は、モータ本体2と、このモータ本体2の先端から延びるモータ軸2aに同軸状に連結した波動歯車減速機3と、この波動歯車減速機3の先端に同軸状に連結された出力軸4とを備えている。
図1は本発明を適用したギヤ付きモータを示す概略構成図である。ギヤ付きモータ1は、モータ本体2と、このモータ本体2の先端から延びるモータ軸2aに同軸状に連結した波動歯車減速機3と、この波動歯車減速機3の先端に同軸状に連結された出力軸4とを備えている。
波動歯車減速機3は、例えば、カップ型の波動歯車減速機であり、環状の剛性内歯歯車と、その内側に配置されたカップ型の可撓性外歯歯車と、その内側に嵌め込まれている楕円形輪郭の波動発生器(図示せず)とを有しており、波動発生器を回転することにより、剛性内歯歯車に対する可撓性外歯歯車の噛み合い位置が周方向に移動して、これらの内歯および外歯の歯数差に応じた相対回転が発生する。通常は、剛性内歯歯車が固定側とされ、カップ型の可撓性外歯歯車が減速回転して、そのカップの底面に形成した肉厚のボスの部分に連結した出力軸4から減速回転が出力される。なお、減速機としては、波動歯車減速機以外の形式のもの、例えば、遊星歯車減速機、サイクロ減速機(登録商標)を用いた場合も同様に適用できることは勿論である。
出力軸4には当該出力軸4と一体回転する回転軸5が同軸状に連結されている。この回転軸5は、波動歯車減速機3およびモータ軸2aの内部を同心状態で貫通して後端側に延び、モータ軸2aの後端開口部から後方に突出している。
モータ軸2aの後端部にはモータエンコーダ6が取り付けられている。モータエンコーダ6からは、モータ軸2aの回転に伴って、90度位相の異なるA相およびB相信号が出力され、また、1回転毎に原点位置を表すZ相信号が1パルス分だけ出力される。出力軸4と一体回転する回転軸5の後端部には、出力側絶対値エンコーダ7が取り付けられている。出力側絶対値エンコーダ7は出力軸4の1回転内における絶対回転角度位置を検出可能である。
また、出力側絶対値エンコーダ7の分解能は、出力軸4の回転数を検出可能な値に設定されている。本例では、モータ軸1回転当りの出力軸4の回転角度と同一の値に設定されている。例えば、波動歯車減速機3の減速比が1:50の場合には、分解能が360度/50=7.2度に設定されている。この絶対値エンコーダ7からは、出力軸4の絶対回転位置を表す絶対位置信号7Sが出力される。
モータエンコーダ6および出力側絶対値エンコーダ7の検出信号は、それぞれ、駆動制御回路8に供給される。駆動制御回路8は、これらの検出信号に基づき、モータドライバ9に位置指令を出す。モータドライバ9は、出力軸4が位置指令に対応した目標回転角度位置となるように、モータ本体2を駆動する。
図2Aは、ギヤ付きモータ1の始動の際などにおける機械的起点の確立動作を示す動作説明図である。ギヤ付きモータ1は、電源が投入されると、モータドライバ9を介してモータ2を駆動してそのモータ軸2aを原点位置に復帰させる。すなわち、モータエンコーダから最初にZ相信号が得られる回転位置(原点位置)にモータ軸2aを復帰させる。この原点復帰動作は、例えば、最初のZ相信号が出力されるまでモータ軸2aを第1の速度で回転させ(第1動作)、次に、モータ軸2aを第2の速度で逆転させてZ相信号が出力される直前の角度位置まで戻し(第2動作)、しかる後に、再びモータ軸2aを第3の速度で正転させてZ相信号が出力される時点でモータ軸2aを止める(第3動作)という動作手順で行われる。第1の速度に比べて、第3の速度は極めて遅い速度とされる。
ここで、最初のZ相信号が出力される時点において、出力側絶対値エンコーダ7から得られる出力軸4の絶対回転角度位置が読み込まれる。モータ軸1回転当りの出力軸4の回転角度が分かっているので、当該絶対回転位置から、出力軸4の原点位置が求まる。例えば、検出された絶対回転位置が72度の場合には、モータ軸2aを10回転戻してZ相信号が得られた時点が出力軸4の原点位置である。
このように、本例では、モータ軸2aおよび出力軸4がそれぞれ原点位置に復帰した機械的起点を、出力軸4に取り付けた出力側絶対値エンコーダ7を利用して求めている。したがって、出力軸4を原点位置に復帰させる動作が不要になり、その分、機械的起点の確立に要する時間を短縮でき、余分な回転動作を省略できる。なお、図2Bに示すように、第3動作のみを行って機械的起点を求めることも可能である。
また、例えば、出力軸4にガルバノミラーを取り付けて、ガルバノミラーを所定の振り角で往復回転させるような場合、従来は出力軸4にエンドリミットセンサを搭載する必要があった。本発明を適用すれば、エンドリミットセンサを搭載する必要がないので、装置をコンパクトに構成できるという利点もある。
なお、図3に示すように、絶対値エンコーダ7を出力軸4の先端部に取り付けることも可能である。
ここで、本例の駆動制御回路8では、次のようにして、モータ軸2aの回転回数を算出するようにしている。一般に、ギヤ付きモータでは、バックラッシやねじれの発生のために、モータ軸(減速機への入力軸)を固定した状態でも、減速機出力軸が微小角度回転してしまう。これにより、出力軸に取り付けられている絶対値エンコーダ(2極エンコーダ)の検出値のみから、モータ軸の回転回数を判別することができない場合がある。すなわち、モータ軸の回転回数の切り替え点を含む出力軸の所定の回転角度範囲では、出力軸に取り付けた絶対値エンコーダの検出値のみからモータ軸の回転回数を判別できない。
すなわち、ギヤ付きモータ1では、バックラッシやねじれにより、モータ軸2a(減速機入力軸)を固定した状態でも減速機3の出力軸4に負荷トルクがかかると微小角度回転する。出力側絶対値エンコーダ7には所定の検出誤差があり、これに微小角度を加えたものが、モータ軸の回転回数Nを決めるときに予想される誤差Δとなる。したがって、出力軸に取り付けた出力側絶対値エンコーダ7の検出位置からモータ軸2aの回転回数Nを判定するときには、当該誤差を考慮しないと、正確にモータ軸の回転回数Nを求めることができない。換言すると、出力側絶対値エンコーダ7の検出値を、モータ軸1回転当たりの出力軸の回転角度θで除算して、モータ軸2aの回転回数Nを算出した場合には、モータ軸2aの回転回数の切り替え点の前後においては、誤差の影響を受けて、算出されたモータ軸の回転回数Nが、実際のモータ軸2aの回転回数と相違する可能性がある。
そこで、本例では、図4に示すように、モータ軸2aの回転回数の切り替え点を含む出力軸4の回転角度範囲に、上記の誤差より大きな非判定ゾーンA1、A3を想定し、かかる回転角度範囲以外の出力軸4の回転角度範囲A2(判定ゾーン)において、モータ軸1回転毎にZ相信号が発生するように予め定め、誤差に影響されずに、モータ軸2aの回転回数Nを算出できるようにしている。
すなわち、モータ軸1回転当たりの出力軸4の回転角度をθ、モータ軸の回転回数をN、Δを出力側絶対値エンコーダ7の検出値に含まれる誤差より大きな値とすると、Z相信号が発生する時点における出力軸4の回転位置Paが次の範囲内となるように予め定められている。
θ(N−1)+Δ≦Pa≦θN−Δ
θ(N−1)+Δ≦Pa≦θN−Δ
したがって、駆動制御回路8は、誤差に影響されることなく、出力側絶対値エンコーダ7の検出値Paからモータ軸2aの回転回数Nを求めることができる。また、算出した回転回数Nと、Z相信号が発生する時点におけるモータ軸2aの回転角度pと、減速機のギヤ比Rを用いて、次のように出力軸4の位置Pxを算出することができる。
Px=(N×360°+p)/R
Px=(N×360°+p)/R
(実施の形態2)
次に、図5は本発明を適用したギヤ付きモータの別の例を示す概略構成図である。この図に示すギヤ付きモータ1Aの基本的構成は図1の場合と同様であるので、対応する部位には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
次に、図5は本発明を適用したギヤ付きモータの別の例を示す概略構成図である。この図に示すギヤ付きモータ1Aの基本的構成は図1の場合と同様であるので、対応する部位には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
本例のギヤ付きモータ1Aでは、モータ軸2aに入力側絶対値エンコーダ10が取り付けられた点が異なっている。双方の軸2a、4に絶対値エンコーダ7、10を配置すると、電源が投入された時点で、2台の絶対値エンコーダ7、10から得られる各軸2a、4の絶対回転角度位置(信号10S、7S)から、直ちに、機械的起点が求まる。よって、始動時などにおいて機械的起点を確立させるための回転動作が不要になる。
ここで、本例の場合においても、出力軸4に取り付けた出力側絶対値エンコーダ7の検出位置からモータ軸2aの回転回数を判定するときには、前述の誤差を考慮しないと、正確にモータ軸2aの回転回数を求めることができない。
そこで、本例の駆動制御回路8では、モータ軸1回転当たりの出力軸4の回転角度をθ、モータ軸2aの回転回数をN、Δを出力側絶対値エンコーダ7の検出角度に含まれる誤差よりも大きな値とすると、モータ軸2aの回転開始時点における出力側絶対値エンコーダ7の検出位置Pa、および入力側絶対値エンコーダ10の検出位置pに応じて、次のようにして、当該回転開始時点におけるモータ軸2aの回転回数Naを算出している。
(1)θ(N−1)+Δ≦Pa≦θN−Δの場合
実際の前記モータ軸の回転回数NaをNと定める。
(2)θ(N−1)≦Pa<θ(N−1)+Δの場合
p<pnならば、回転回数NaをNとし、
p>pnならば、回転回数Naを(N−1)とする。
但し、pnは後述のように予め定められた値である。
(3)θN−Δ<Pa≦θNの場合
p>pnならば、回転回数NaをNとし、
p<pnならば、回転回数Naを(N+1)とする。
(1)θ(N−1)+Δ≦Pa≦θN−Δの場合
実際の前記モータ軸の回転回数NaをNと定める。
(2)θ(N−1)≦Pa<θ(N−1)+Δの場合
p<pnならば、回転回数NaをNとし、
p>pnならば、回転回数Naを(N−1)とする。
但し、pnは後述のように予め定められた値である。
(3)θN−Δ<Pa≦θNの場合
p>pnならば、回転回数NaをNとし、
p<pnならば、回転回数Naを(N+1)とする。
そして、このように定めた回転回数Naと、入力側絶対値エンコーダ10の検出位置pと、減速機のギヤ比Rを用いて、次のようにして、出力軸4の位置Pxを算出して、本駆動を開始するようにしている。
Px=(Na×360°+p)/R
Px=(Na×360°+p)/R
図4を参照してかかる判定方法を具体的に説明する。出力側絶対値エンコーダ7には前述のように誤差が含まれているので、図4において実線L1で示す誤差の無い場合における検出値を中心として、誤差の分だけ検出値が増減する。したがって、検出値Paは、実線L1の上下に描いた点線L2、L3の範囲内で変動する。
このため、出力側絶対値エンコーダ7の検出値Paから算出した回転回数Nが、実際のモータ軸2aの回転回数Naに一致しない場合がある。すなわち、図4において斜線B1で示す領域では、モータ軸2aの回転回数が1回転少ない(N−1)であると算出されてしまう。逆に、斜線B3で示す領域では、1回転多い(N+1)であると算出されてしまう。これ以外の領域では実際の回転回数を算出可能である。
ここで、斜線B1の領域においては入力側絶対値エンコーダ10の検出値pが小さく、
逆に、斜線B3の領域においてはその最大値pmに近い値となる。そこで、本例では、斜線B1を含む領域A1、すなわち、上記の(2)の場合には、入力側絶対値エンコーダ10の検出値pが予め定めた値pnより小さい場合には、モータ軸2aの回転回数NaをNであると定め、そうでない場合には、1回転少ない(N−1)として、誤差による回転回数の誤検出を防止している。同様に、斜線B3を含む領域A3、すなわち、上記の(3)の場合には、逆に、入力側絶対値エンコーダ10の検出値pが予め定めた値pnより大きい場合には、モータ軸2aの回転回数NaをNであると定め、そうでない場合には、1回転多い(N+1)として、誤差による回転回数の誤検出を防止している。そして、これらの間の領域A2、すなわち、上記の(1)の場合には、誤差による誤検出のおそれがないので、そのまま回転回数をNと定めるようにしている。
逆に、斜線B3の領域においてはその最大値pmに近い値となる。そこで、本例では、斜線B1を含む領域A1、すなわち、上記の(2)の場合には、入力側絶対値エンコーダ10の検出値pが予め定めた値pnより小さい場合には、モータ軸2aの回転回数NaをNであると定め、そうでない場合には、1回転少ない(N−1)として、誤差による回転回数の誤検出を防止している。同様に、斜線B3を含む領域A3、すなわち、上記の(3)の場合には、逆に、入力側絶対値エンコーダ10の検出値pが予め定めた値pnより大きい場合には、モータ軸2aの回転回数NaをNであると定め、そうでない場合には、1回転多い(N+1)として、誤差による回転回数の誤検出を防止している。そして、これらの間の領域A2、すなわち、上記の(1)の場合には、誤差による誤検出のおそれがないので、そのまま回転回数をNと定めるようにしている。
なお、値pnとしては、一般には、検出値pの最大値pmの半分の値を採用することができる。また、(2)および(3)の場合において、判別基準となるpnの値として異なる値を採用することも可能である。
次に、上記の回転回数の算出制御は、例えば、図6に示すように予め作成した対応テーブルを参照して行うことができる。対応テーブルは、出力軸4の各位置に予め割り当てられたエリア判別表である。図7に示すように、奇数番目のエリアが、モータ軸2aの回転回数の切り替え点を含む出力軸4の回転角度範囲に対応しており、これらのエリアは、上記の誤差より大きな非判定ゾーンであり、上記の(2)および(3)の場合に対応している。また、偶数番目のエリアは判定ゾーンであり、上記の(1)の場合に対応している。
図8には、対応テーブルを参照して行う回転回数の算出制御のフローを示してある。判定ゾーンにある場合には、対応するエリア番号を「2」で除した値が回転回数である(ステップST1→ST2、3→ST4→ST5)。非判定ゾーンにある場合には、入力側絶対値エンコーダ10の検出値pを参照して、その値がpm/2より大きい場合にはエリア番号から「1」を引いた値を「2」で除して得られる値を回転回数としている(ステップST1→ST2、3→ST4→ST6、7→ST8)。逆に、検出値pがpm/2より小さい場合には、エリア番号に「1」を足した値を「2」で除して得られる値を回転回数としている(ステップST1→ST2、3→S4→ST6、7→ST9)。
ここで、モータ軸2aの回転開始時点における出力側絶対値エンコーダ7の検出値Paが非判定ゾーン内にある場合に、モータ軸2aを回転して、検出値Paを判定ゾーン内の値となるように駆動制御するようにしてもよい。
次に、上記のように回転回数Naを算出する場合には、出力側絶対値エンコーダ7の角度再現性は、減速機3のギヤ比をRとすると、±360/(R×4)[°]必要である。しかるに、以下の方法を採用すれば、出力側絶対値エンコーダ7の角度再現性が半分の値、すなわち、±360/(R×2)[°]でも、回転回数Naを正確に算出可能である。
以下の説明における各符号の意味は次の通りである。
Ri:入力側絶対値エンコーダ10の分解能
Ro:出力側絶対値エンコーダ7の分解能
Air:入力側絶対値エンコーダ10の実際の絶対値(0〜(Ri−1))
Ait:入力側絶対値エンコーダ10の仮の絶対値(0〜(Ri−1))
Ao:出力側絶対値エンコーダ7の絶対値(0〜(Ro−1))
Rg:減速機の減速比
Na:実際の回転回数(0〜(Rg−1))
Nt:仮の回転回数(0〜(Rg−1))
以下の説明における各符号の意味は次の通りである。
Ri:入力側絶対値エンコーダ10の分解能
Ro:出力側絶対値エンコーダ7の分解能
Air:入力側絶対値エンコーダ10の実際の絶対値(0〜(Ri−1))
Ait:入力側絶対値エンコーダ10の仮の絶対値(0〜(Ri−1))
Ao:出力側絶対値エンコーダ7の絶対値(0〜(Ro−1))
Rg:減速機の減速比
Na:実際の回転回数(0〜(Rg−1))
Nt:仮の回転回数(0〜(Rg−1))
図9および図10を参照して説明する。まず、ギヤ付きモータ1Aにおいて、既知の温度、トルク、速度での出力側絶対値エンコーダ7の絶対値Aoに対する入力側絶対値エンコーダ10の仮の絶対値Aitを測定する。その後、出力側絶対値エンコーダ7の各絶対値に対して、仮の回転回数Ntを割り当てる(図10のステップST11)。
これらの情報を駆動制御回路8の不揮発性メモリに記憶することにより、出力側絶対値エンコーダ7の一つの絶対値Aoに対して、一つの入力側絶対値エンコーダ10の仮の絶対値Aitと、一つの仮の回転回数Ntとを得ることができる。しかし、出力側絶対値エンコーダ7の絶対値Aoに対する入力側絶対値エンコーダ10の実際の絶対値Airは、温度、トルク、速度などの動作状況により変化し、不変は関係ではない。
そこで、不揮発性メモリから絶対値Aoに対応する絶対値Aitと回転回数Ntを読み出した後に(図10のステップST12)、絶対値AitとRi/2を比較する(図10のステップST13)。絶対値AitがRi/2より小さい場合には、(Ait+Ri/2)と実際の絶対値Airを比較する(図10のステップST14)。(Ait+Ri/2)の値が絶対値Air以下の場合には回転回数Naを(Nt−1)とする(図10のステップST15)。そうでない場合には、回転回数NaをNtとする(図10のステップST16)。
一方、絶対値AitがRi/2の値以上の場合には、(Ait−Ri/2)の値と絶対値Airを比較する(図10のステップST17)。(Ait−Ri/2)の値が絶対値Air以下の場合には回転回数NaをNtとする(図10のステップST18)。そうでない場合には、回転回数Naを(Nt+1)とする(図10のステップST19)。
このようにすることにより、出力側絶対値エンコーダ7の絶対値Aoに対する入力側絶対値エンコーダ10の実際の絶対値Airが仮の絶対値Aitから、
±((Ri/2)−(Ri/(Ro/Rg)))
だけ変化しても、実際の回転回数Naを正確に算出することができる。
±((Ri/2)−(Ri/(Ro/Rg)))
だけ変化しても、実際の回転回数Naを正確に算出することができる。
1 ギヤ付きモータ
2 モータ本体
2a モータ軸
3 波動歯車減速機
4 出力軸
6 モータエンコーダ
7、10 絶対値エンコーダ
8 駆動制御回路
9 モータドライバ
2 モータ本体
2a モータ軸
3 波動歯車減速機
4 出力軸
6 モータエンコーダ
7、10 絶対値エンコーダ
8 駆動制御回路
9 モータドライバ
Claims (13)
- モータ軸の回転に伴いA、BおよびZ相信号を出力するモータエンコーダと、
前記モータ軸に連結されている減速機の出力軸の絶対回転位置を検出するための出力側絶対値エンコーダと、
前記モータエンコーダおよび前記出力側絶対値エンコーダの検出値に基づき、前記モータ軸および前記出力軸の機械的起点を求める駆動制御回路とを有し、
前記出力側絶対値エンコーダは、前記モータ軸1回転当りの前記出力軸の回転角度を検出可能な精度を備えていることを特徴とするギヤ付きモータ。 - 請求項1において、
前記駆動制御回路は、前記モータ軸の回転開始後に前記モータエンコーダから得られる最初のZ相信号の発生時点における前記出力側絶対値エンコーダの検出角度に基づき、前記機械的起点を算出することを特徴とするギヤ付きモータ。 - 請求項2において、
前記駆動制御回路は、最初の前記Z相信号が出力されるまで前記モータ軸を第1の速度で正転させる第1動作と、前記モータ軸を第2の速度で逆転させてZ相信号が出力される直前の角度位置まで戻す第2動作と、前記モータ軸を第3の速度で正転させてZ相信号が出力される時点で当該モータ軸を止める第3動作を含む原点復帰動作を行って、前記モータ軸を前記機械的起点に戻すことを特徴とするギヤ付きモータ。 - 請求項2において、
前記モータ軸1回転当たりの前記出力軸の回転角度をθ、前記モータ軸の回転回数をN、Δを前記出力側絶対値エンコーダの検出値に含まれる誤差より大きな値とすると、前記Z相信号が発生する時点における前記出力軸の回転位置Pが次の範囲内となるように予め定められていることを特徴とするギヤ付きモータ。
θ(N−1)+Δ≦P≦θN−Δ - 請求項4において、
前記駆動制御回路は、前記出力側絶対値エンコーダの検出角度から前記モータ軸の回転回数Nを求め、
当該回転回数Nと、前記Z相信号が発生する時点における前記モータ軸の回転角度pと、前記減速機のギヤ比Rを用いて、次のように前記出力軸の位置Pxを算出することを特徴とするギヤ付きモータ。
Px=(N×360°+p)/R - 請求項1ないし5のうちのいずれかの項において、
前記モータ軸の先端に同軸状態に前記減速機が連結されており、
前記モータ軸の後端部に前記モータエンコーダが配置されており、
前記出力軸から前記モータ軸を同軸状態に貫通してその後端側に延びている回転軸の後端部に、前記出力側絶対値エンコーダが配置されていることを特徴とするギヤ付きモータ。 - 請求項1ないし5のうちのいずれかの項において、
前記モータ軸の先端には同軸状態に前記減速機が連結されており、
前記モータ軸の後端部に前記モータエンコーダが配置されており、
出力軸の先端部に前記出力側絶対値エンコーダが配置されていることを特徴とするギヤ付きモータ。 - モータ軸の絶対回転位置を検出するための入力側絶対値エンコーダと、
前記モータ軸に連結されている減速機の出力軸の絶対回転位置を検出するための出力側絶対値エンコーダと、
前記入力側絶対値エンコーダおよび前記出力側絶対値エンコーダの検出値に基づき、前記モータ軸および前記出力軸の機械的起点を求める駆動制御回路とを有し、
前記出力側絶対値エンコーダは、前記モータ軸1回転当りの前記出力軸の回転角度を検出可能な精度を備えていることを特徴とするギヤ付きモータ。 - 請求項8において、
前記駆動制御回路では、
前記モータ軸1回転当たりの前記出力軸の回転角度をθ、前記モータ軸の回転回数をN、Δを前記出力側絶対値エンコーダの検出値に含まれる誤差より大きな値とすると、
前記モータ軸の回転開始時点における前記出力側絶対値エンコーダの検出位置Pa、および前記入力側絶対値エンコーダの検出位置pに応じて、次のようにして、当該回転開始時点における前記モータ軸の回転回数Naを算出することを特徴とするギヤ付きモータ。
(1)θ(N−1)+Δ≦Pa≦θN−Δの場合
実際の前記モータ軸の回転回数NaをNと定める。
(2)θ(N−1)≦Pa<θ(N−1)+Δの場合
p<pnならば、回転回数NaをNとし、
p>pnならば、回転回数Naを(N−1)とする。
但し、pnは予め定められた値である。
(3)θN−Δ<Pa≦θNの場合
p>pnならば、回転回数NaをNとし、
p<pnならば、回転回数Naを(N+1)とする。 - 請求項9において、
前記駆動制御回路は、前記のように求めた回転回数Naと、前記入力側絶対値エンコーダの検出位置pと、前記減速機のギヤ比Rを用いて、次のように前記出力軸の位置Pxを算出することを特徴とするギヤ付きモータ。
Px=(Na×360°+p)/R - 請求項7において、
前記駆動制御回路では、
前記モータ軸1回転当たりの前記出力軸の回転角度をθ、前記モータ軸の回転回数をN、Δを前記出力側絶対値エンコーダの検出値に含まれる誤差より大きな値とすると、前記モータ軸の回転開始時点における前記出力側絶対値エンコーダの検出位置Paが次の範囲内にあるか否かを判別し、
θ(N−1)+Δ≦Pa≦θN−Δ
範囲内の場合には、実際の前記モータ軸の回転回数NaをNであると定め、
範囲外の場合には、前記検出位置Paが当該範囲内となる位置まで前記モータ軸を回転した後に、実際の前記モータ軸の回転回数NaをNであると定めることを特徴とするギヤ付きモータ。 - 請求項8ないし11のうちのいずれかの項において、
前記モータ軸の先端に同軸状態に前記減速機が連結されており、
前記モータ軸の後端部に前記入力側絶対値エンコーダが配置されており、
前記出力軸から前記モータ軸を同軸状態に貫通してその後端側に延びている回転軸の後端部に、前記出力側絶対値エンコーダが配置されていることを特徴とするギヤ付きモータ。 - 請求項8ないし11のうちのいずれかの項において、
前記モータ軸の先端には同軸状態に前記減速機が連結されており、
前記モータ軸の後端部に前記入力側絶対値エンコーダが配置されており、
出力軸の先端部に前記出力側絶対値エンコーダが配置されていることを特徴とするギヤ付きモータ。
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