JP2006270635A - 基板バイアス回路、固体撮像装置およびカメラ - Google Patents

基板バイアス回路、固体撮像装置およびカメラ Download PDF

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Abstract

【課題】 消費電力の増加や発熱を抑えつつ、フォトダイオードの分光特性を向上させる基板バイアス回路、固体撮像装置およびカメラを提供する。
【解決手段】 本発明の基板バイアス回路は、基板バイアス電圧を半導体基板に印加するボルテージフォロワトランジスタと、前記ボルテージフォロワトランジスタの出力端にダイオードを介して接続され、抵抗値可変の接地抵抗体とを備える。前記接地抵抗体は、第1の接地抵抗体R1と、前記第1の接地抵抗体R1に並列接続された抵抗回路とを備え、前記抵抗回路は、第1の接地抵抗体R1よりも小さな抵抗値の第2の抵抗体R2と、前記第2の抵抗体に直列接続されたスイッチSWとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、オーバフロードレイン(OFD)構造のCCD(Charge Coupled Device)におけるオーバーフローバリアの高さを規定する基板バイアス電圧を、CCDが形成された半導体基板に印加する基板バイアス回路、固体撮像装置およびカメラに関する。
近年、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラ付き携帯電話機などの画像を記録する電子機器が普及し、高解像度化に伴ってCCD撮像素子等のイメージセンサの微細化が進んでいる。
図11は、特許文献1等に開示された従来のCCD固体撮像素子の構成を示すブロック図である。同図において、固体撮像素子1は、二次元配列された複数のフォトダイオード11と、複数の読み出しゲート部12と、複数の垂直CCD13と、水平CCD15と、出力アンプ16と、基板バイアス電圧発生回路20と、トランジスタQ1とを有する。また、同図には、固体撮像素子の半導体基板のバイアス電圧(以下基板バイアスと呼ぶ)Vsubを変調する回路として、トランジスタQ2、抵抗R1〜R3、キャパシタCも併せて図示してある。
特許文献1等には、基板バイアスVsubの制御によって、フレーム読み出し時における飽和信号電荷量Qsの減少を見込んで、予めその減少分を増加させておく技術が開示されている。ここでフレーム読み出しは、露光時間経過後にメカニカルシャッター(図外)を閉状態にして、奇数ラインの信号電荷と偶数ラインの信号電荷をフィールド単位に読み出す方式をいい、1枚の静止画像を取得する場合によく用いられる。
図11において、複数のフォトダイオード11は二次元配列され撮像エリア14を形成する。各フォトダイオード11は、入射光をその光量に応じた信号電荷に変換して蓄積する。各フォトダイオード11は例えばPN接合のフォトダイオードからなっている。垂直列をなすフォトダイオード11に蓄積された信号電荷は、読み出しゲート部12に読み出しパルスXSGが印加されることにより垂直CCD13に読み出される。
垂直CCD13は、フォトダイオード11の垂直列毎に設けられ、各フォトダイオード11から読み出しゲート部12を介して読み出された信号電荷を水平CCD15に垂直転送する。インターライン・トランスファー(IT)方式の固体撮像素子の場合、各垂直CCD13には、例えば4相の垂直転送クロックφV1〜φV4によって転送駆動するための垂直転送ゲート電極が繰り返し配置され、フォトダイオード11から読み出された信号電荷を順に垂直方向に転送する。これにより、複数の垂直CCD13から水平ブランキング期間において1走査線(1ライン)分の信号電荷が水平CCD15に出力される。4相の垂直転送クロックΦV1〜ΦV4のうち2相目と4相目のΦV2とφV4とは、垂直転送のためのローレベルとミドルレベルの2値をとりうる。これに対して、1相目および3相目に対応する垂直転送ゲート電極は、読み出しゲート部12の読み出しゲート電極も兼用しているので、垂直転送クロックφV1とφV3とは、ローレベル、ミドルレベルおよびハイレベルの3値をとりうる。この3値目のハイレベルのパルスは読み出しゲート部12に与えられる読み出しパルスXSGとなる。
水平CCD15は、水平ブランキング期間において複数の垂直CCD13から転送された1ライン分の電荷を1水平走査期間内で順次水平転送し、出力アンプ16を介して出力する。この水平CCD15は、例えば2相の水平転送クロックφH1、φH2によって転送駆動され、複数本の垂直CCD13から移された1ライン分の信号電荷を、水平ブランキング期間後の水平走査期間において順次水平方向に転送する。
出力アンプ16は、水平CCD15によって水平転送されてきた信号電荷を順次電圧信号に変換して出力する。
基板バイアス電圧発生回路20は、基板バイアス電圧Vsubを発生し、トランジスタQ1を介して基板17に印加する。この基板バイアスVsubは、VsubCont信号の制御の下で、トランジスタQ2がオフのときは第1のバイアス電圧に、トランジスタQ2がオンのときはより低電圧の第2のバイアス電圧に設定される。
上記の固体撮像素子1は、半導体基板(以下基板と呼ぶ)9上に形成される。基板17には、フォトダイオード11に蓄積された信号電荷を基板17へ掃き出すための基板シャッターパルスφSUBなどの各種のタイミング信号が印加される。なお、基板シャッターパルスφSUBによる基板シャッター機能は電子シャッターとも呼ばれる。
図12は、フォトダイオード11の基板深さ方向のポテンシャル分布を示す図である。このフォトダイオード11に蓄積される信号電荷eの電荷量は、オーバーフローバリアOFBのポテンシャルバリアの高さによって決定される。すなわち、オーバーフローバリアOFBは、フォトダイオード11に蓄積される飽和信号電荷量Qsを決める。蓄積電荷量がこの飽和信号電荷量Qsを越えた場合に、その越えた分の電荷がポテンシャルバリアを越えて基板17側へ掃き出される。このような縦型オーバーフロードレイン構造におけるオーバーフローバリアOFBのポテンシャルは、オーバーフロードレインバイアス、すなわち基板バイアスVsubによって制御可能である。つまり障壁の高さを基板バイアスVsubにより制御可能である。
図13は、基板バイアスVsubの制御を伴うフレーム読み出しにおける固体撮像素子の動作タイミングを示すタイムチャートである。同図では、メカニカルシャッターの開閉状態と、基板バイアスVsub(図中の基板電圧)と、フォトダイオード11から垂直CCD13への読み出しゲート電極に印加される垂直転送クロックΦV1、ΦV3とを示している。垂直転送クロックΦV1、ΦV3のハイレベルのパルスは、読み出しゲート電極に与えられる読み出しパルスXSGである。
モニター期間では、メカニカルシャッターが開状態のままビューファインダーや液晶モニターへの表示用に固体撮像素子から画像が読み出され、動画像として表示されている(高速動画撮像モードと呼ぶ)。
また、ユーザのシャッター操作等により、メカニカルシャッターを併用したフレーム読み出しによる静止画像の撮像(静止画撮像モードと呼ぶ)が開始する。まず、基板バイアスVsubには、複数個の基板シャッターパルスΦSUB(図中の、基板シャッター電圧のパルス)が印加される。基板シャッターとは、ΦSUBによって基板バイアスVsubを高くすることにより、オーバーフローバリア(図12参照)の障壁をなくしてフォトダイオード11の全ての信号電荷を基板17に掃き出すことをいう。基板シャッターパルスの印加終了によりフォトダイオード11の信号電荷の蓄積量がゼロになる。基板シャッターパルスの印加終了からメカニカルシャッターが閉じるまでの期間は、露光期間となる。これに続いて、垂直CCD13内の信号電荷を事前に掃き出す高速掃き出し期間、第1フィールド出力期間、高速掃き出し期間、第2フィールド出力期間、無効データ出力期間が順に設けられる。第1、第2フィールドの読み出し期間のそれぞれの先頭では、ΦV1、ΦV3に重畳される読み出しパルスXSGによるフォトダイオード11から垂直CCDへの第1、第2フィールドの信号電荷の読み出しがなされる。その後、無効データ出力期間を経てモニター出力期間に戻る。
基板バイアス電圧Vsubについては、高速動画撮像モード(モニター期間中)では第1バイアス電圧が印加される。静止画撮像モードでは、同図のように第1バイアス電圧と第2バイアス電圧とが切り換えられる(基板バイアス変調と呼ぶ)。第2バイアス電圧は第1バイアス電圧より低いので、オーバーフローバリアOFBの高さは、第2バイアス電圧の方が高くなり、飽和信号電荷量Qsが増加する。第2バイアス電圧の期間は、同図では露光期間中からも無効データ出力期間であるが、少なくとも第2フィールド出力期間を含む。
基板バイアスの変調およびそのタイミングについては、非特許文献1において具体的に開示されている。
特開平10−150183号公報 ソニー(株)"ICQ232BQ仕様書(対角5mm(1/3.6型)正方画素型カラー用フレーム読み出し方式固体撮像素子)"、[online]、[平成15年4月23日検索]、インターネット<URL:http://www.sony.co.jp/~semicon/japanese/img/sonyj01/e6801383.pdf>
しかしながら上記従来技術によれば、第1バイアス電圧から第2バイアス電圧に切り換える基板バイアス変調において基板バイアス回路の負荷抵抗R1とφSUBカップリング容量C及びSUB容量で決まる10ms程度の時定数でしか電圧が下がらないため、実際の露光開始時点より20ms前に基板バイアスコントロールを開始する必要があり、そのため最終印加する電子シャッターパルスΦSUBは第2バイアス電圧に重畳されることとなり、電荷を基板へ引き抜く上で必要なピーク基板電圧が基板バイアス変調分だけ低下してしまい、より低い電圧で電荷を基板へ引き抜くことが出来る素子設計が必要であったり、他の対策手段として基板バイアス回路時定数を小さくするためにφSUBカップリング容量Cを低減すると、基板容量とこのCとの容量分割で電子シャッターパルスΦSUBが低下してしまうためあらかじめ高振幅のφSUBパルスを印加させるか、あるいは先の課題対策同様より低い電圧で電荷を基板へ引き抜きが出来る素子設計が必要となり、画素の微細化に際してはこれらの対策はより困難を極める。
一方、電子シャッターパルスΦSUB最終印加直後に第1バイアス電圧から第2バイアス電圧に切り換えれば上記素子設計の課題及びφSUBパルス高振幅化を回避できるが、電圧の立ち下がり時間を極力短くしないと特に高速シャッタ動作時の分光特性が変動してしまい、高速シャッタ動作による画像が通常シャッタ動作による画像よりも画質が劣化(色再現性が異なってまう)という新たな課題が発生する。
次にこれらの課題を具体的に説明する。第1バイアス電圧から第2バイアス電圧に基板バイアス電圧の立ち下がり区間を拡大したタイムチャートを図14に示す。同図のように、第1バイアス電圧から第2バイアス電圧への立ち下がり時間Tfは約1000μS(約1mS)ほどかかっている。これに対して、高速シャッタ動作における露光期間は、同図の立ち下がり時間Tfよりも短い場合(例えば100μS)があり、立ち下がりの過渡期に露光期間が完了することになる。
図15Aは、基板バイアス電圧が第1バイアス電圧である場合のフォトダイオードの分光特性を示す図である。また、図15Bは、基板バイアス電圧が第2バイアス電圧である場合のフォトダイオードの分光特性を示す図である。同図において横軸は波長を、縦軸は分光感度を示している。同図にしめすように、第2バイアス電圧での分光感度は、第1バイアス電圧での分光感度と比較して、波長が長いほど(特に赤R、緑G)優れている。
図16は、基板バイアス電圧の立ち下がり区間におけるオーバーフローバリアの変化の様子を示す図である。同図のように、第2バイアス電圧時におけるオーバーフローバリアのピークは、第1バイアス電圧と比べてより深い位置に存在する。波長が長い光ほど(特に赤R、緑G)基板表面から深い位置まで到達し光電変換されるので、図15A、図15Bのような分光感度の差が現れる。高速シャッタ動作時の分光特性が劣化するのは、オーバーフローバリアのピークが基板深さ方向に変化する過渡期にあるからである。
上記の立ち下がり期間は、従来例で説明したように基板バイアス回路の負荷抵抗R1とφSUBカップリング容量C及びSUB容量で決まるが、φSUBカップリング容量Cを低減すると、基板容量とこのCとの容量分割で電子シャッターパルスΦSUBが低下してしまうため、これらを生じさせることなく立ち下がり時間を短縮するためにトランジスタQ1の接地抵抗である抵抗R1の抵抗値を小さくすることが考えれる。通常基板電流は過剰電荷の掃き出し電流を想定しているため抵抗R1は、例えば100kオームから1000kオーム程度の大きな抵抗値を有する。もし、この抵抗R1の抵抗値を小さくすれば、常時不要な大電流が抵抗R1に流れてしまい電源回路の大型化と消費電力増大や発熱の問題を生じる。
本発明は、素子設計を容易とし、電源回路および消費電力は従来と同等でかつ高速シャッタ動作での分光特性を向上させて画質劣化を防止する基板バイアス回路、固体撮像装置およびカメラを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明の基板バイアス回路は、フォトダイオードで発生した過剰電荷をドレインに排出するオーバーフロードレイン構造を採りフォトダイオードに蓄積された電荷をドレインに排出する電子シャッター機能を有する固体撮像素子と、フォトダイオードへの光の入射を制御する遮光手段とを有する固体撮像装置を対象とし、オーバーフロードレイン構造でのオーバーフローバリアの高さを規定する基板バイアス電圧を、前記固体撮像素子が形成された半導体基板に印加する基板バイアス回路であって、基板バイアス電圧を半導体基板に印加するボルテージフォロワトランジスタと、前記ボルテージフォロワトランジスタの出力端にダイオードを介して接続される抵抗値可変の接地抵抗体とを備える。
この構成によれば、接地抵抗体の抵抗値が可変であることから基板バイアス電圧の立ち下がりにおいて抵抗値を小さくすることにより、立ち下がり時間を容易に短縮することができる。この立ち下がり時間を短縮することによって、高速シャッタ動作時でも通常シャッタ動作と同じ分光特性を実現することができる。その結果、通常シャッタ動作と比べて高速シャッタ動作でも画質劣化を防止することができる。
ここで、前記接地抵抗体は、第1の接地抵抗体と、前記第1の接地抵抗体に並列接続された抵抗回路とを備え、前記抵抗回路は、第1の接地抵抗体よりも小さな抵抗値の第2の抵抗体と、前記第2の抵抗体に直列接続されたスイッチとを備えるようにしてもよい。
この構成によれば、抵抗値可変の接地抵抗体を簡単な回路構成により実現することができる。
ここで、前記基板バイアス回路は、電子シャッターによるドレインへの電荷の排出終了時から前記遮光手段が閉じるまでを露光期間として撮像するモードにおいて、第1バイアス変調を行い、前記第1バイアス変調は、電子シャッター終了直後に基板バイアス電圧を第1バイアス電圧から第1バイアス電圧よりも低電圧の第2バイアス電圧に変更することであり、前記接地抵抗体は、前記第1バイアス変調と同時に第1の抵抗値から第1の抵抗値よりも小さい第2の抵抗値に変化するようにしてもよい。
この構成によれば、基板バイアス電圧が第1バイアス電圧から第2バイアス電圧に変化するときに、その立ち下がり時間を短縮することができる。しかも、基板バイアス電圧が第1バイアス電圧であるときは、接地抵抗体における消費電力や発熱を生じさせることなく、また、基板シャッターパルスの高電圧を損ねることもない。
ここで、前記基板バイアス回路は、電子シャッターによるドレインへの電荷の排出終了時から前記遮光手段が閉じるまでを露光期間として撮像する撮像モードにおいて、第1バイアス変調を指示する制御信号に従って第1バイアス変調を行い、前記第1バイアス変調は、電子シャッター終了直後に基板バイアス電圧を第1バイアス電圧から第1バイアス電圧よりも低電圧の第2バイアス電圧に変更することであり、前記スイッチは、前記制御信号によりオンするようにしてもよい。
この構成によれば、第1バイアス変調を指示する制御信号をスイッチの制御と兼用するので、第2の抵抗体とスイッチとが増加するだけで回路規模の増加を最小限に抑えることができる。
前記基板バイアス回路は、さらに、前記撮像モードの終了時に前記基板バイアス電圧を第2バイアス電圧から第1バイアス電圧に変更し、これと同時に前記スイッチをオフにするようにしてもよい。
この構成によれば、上記の撮像モードの終了時にスイッチがオフになるので、接地抵抗体に流れる電流が増加する期間を撮像モードの終了までの期間に限定することができる。
また、上記の目的を達成するため本発明の固体撮像装置は、フォトダイオードで発生した過剰電荷をドレインに排出するオーバーフロードレイン構造を採りフォトダイオードに蓄積された電荷をドレインに排出する電子シャッター機能を有する固体撮像素子と、フォトダイオードへの光の入射を制御する遮光手段と、オーバーフロードレイン構造でのオーバーフローバリアの高さを規定する基板バイアス電圧を、前記固体撮像素子が形成された半導体基板に印加する基板バイアス回路と、基板バイアス電圧を変調する駆動部とを備える固体撮像装置であって、前記基板バイアス回路は、基板バイアス電圧を半導体基板に印加するボルテージフォロワトランジスタと、前記ボルテージフォロワトランジスタの出力端にダイオードを介して接続される抵抗値可変の接地抵抗体とを備える。
この構成によれば、接地抵抗体の抵抗値が可変であることから基板バイアス電圧の立ち下がりにおいて抵抗値を小さくすることにより立ち下がり時間を容易に短縮することができる。この立ち下がり時間を短縮することによって、高速シャッタ動作時でも通常シャッタ動作と同じ分光特性を実現することができる。その結果、通常シャッタ動作と比べて高速シャッタ動作でも画質劣化を防止することができる。
ここで、前記接地抵抗体は、第1の接地抵抗体と、前記第1の接地抵抗体に並列接続された抵抗回路とを備え、前記抵抗回路は、第1の接地抵抗体よりも小さな抵抗値の第2の抵抗体と、前記第2の抵抗体に直列接続されたスイッチとを備えるようにしてもよい。
この構成によれば、接地抵抗体を簡単な回路構成により実現することができる。
ここで、前記駆動部は、電子シャッターによるドレインへの電荷の排出終了時から前記遮光手段が閉じるまでを露光期間として撮像するモードにおいて、第1バイアス変調を行うと同時に、前記接地抵抗体の抵抗値を第1の抵抗値から第1の抵抗値よりも小さい第2の抵抗値に変更し、前記第1バイアス変調は、電子シャッター終了直後に基板バイアス電圧を第1バイアス電圧から第1バイアス電圧よりも低電圧の第2バイアス電圧に変更することであるとしてもよい。
この構成によれば、駆動部の制御によって、第1バイアス電圧から第2バイアス電圧に変更するときに、その立ち下がり時間を短縮することができる。
ここで、前記駆動部は、電子シャッターによるドレインへの電荷の排出終了時から前記遮光手段が閉じるまでを露光期間として撮像する撮像モードにおいて、第1バイアス変調を指示する制御信号を用いて前記スイッチをオンにする。
前記第1バイアス変調は、電子シャッター終了直後に基板バイアス電圧を第1バイアス電圧から第1バイアス電圧よりも低電圧の第2バイアス電圧に変更することであるとしてもよい。
この構成によれば、第1バイアス変調を指示する制御信号をスイッチの制御と兼用するので、第2の抵抗体とスイッチとが増加するだけで回路規模の増加を最小限に抑えることができる。
ここで、前記駆動部は、さらに、前記撮像モードの終了時に前記基板バイアス電圧を第2バイアス電圧から第1バイアス電圧に変更し、これと同時に前記スイッチをオフにするようにしてもよい。
この構成によれば、上記の撮像モードの終了時にスイッチがオフになるので、接地抵抗体に流れる電流が増加する期間を撮像モードの終了までの期間に限定することができる。
ここで、前記第1バイアス電圧は、前記オーバーフロバリアの高さを読み出しゲートにおける障壁よりも低く設定する電圧であり、前記第2バイアス電圧は、前記オーバーフロバリアの高さを読み出しゲートにおける障壁よりも高く設定する電圧であるとしてもよい。
この構成によれば、第2バイアス電圧ではオーバーフロバリアの高さが読み出しゲートにおける障壁よりも高く設定されるので、読み出しゲートの障壁高さまで信号電荷を蓄積させることができ、その結果、フォトダイオードのリニア範囲が拡大し感度を向上させることができる。
ここで、前記駆動部は、さらに、露光期間の終了後でかつ垂直CCDの電荷掃き出し前に第2バイアス変調を行い、前記第2バイアス変調は、基板バイアス電圧を第2バイアス電圧よりも高い第3バイアス電圧に変更することであるとしてもよい。
ここで、前記駆動部は、さらに、露光期間の終了後でかつ垂直CCDの電荷掃き出し前に第2バイアス変調を行い、前記第2バイアス変調は、第2バイアス電圧に飽和信号制御用パルスを重畳させることによりオーバフローバリアを一時的に低くすることであるとしてもよい。
この構成によれば、第1バイアス変調により、読み出しゲートの障壁高さまで信号電荷を蓄積させ、さらに、第2バイアス変調により、読み出しゲートの障壁高さぎりぎり一杯の過剰な信号電荷を基板に排出させることができ、ブルーミングの発生を抑制することができる。
また、上記の目的を達成するため本発明のカメラは、上記の固体撮像装置を備える。
以上のように本発明の基板バイアス回路、固体撮像装置およびカメラでは、基板バイアス電圧立ち下がり時間を容易に短縮することができ、立ち下がり時間の短縮することによって、高速シャッタ動作時でも低速シャッタ動作時と同様に蓄積時間内での分光特性変動を防止することができる。その結果、高速シャッタ動作でも色再現性変化による画質劣化のない撮像が出来る。
また、簡単な回路構成により実現することもできる。
図1は、本発明の実施の形態における固体撮像装置の概略構成を示すブロック図である。固体撮像装置1は、レンズ2、メカニカルシャッター3、駆動部4、信号処理部5、固体撮像素子10を備える。同図において、被写体(図示せず)からの入射光は、レンズ2等の光学系およびメカニカルシャッター3を経てCCD固体撮像素子10の撮像エリアに入射する。メカニカルシャッター3は、CCD固体撮像素子10の撮像エリアへの入射光を制御する。なお、メカニカルシャッター3の代わりに遮光する機能を有する液晶シャッター等を有していてもよい。
図2は、固体撮像装置における基板バイアス回路の概略構成を示す回路図である。ここで示す固体撮像素子10には、固体撮像素子10が形成されている半導体基板に印加する基板バイアス電圧を与えるVsub端子を有する。この基板バイアス回路は、基板バイアス電圧をVsub端子から半導体基板に印加するボルテージフォロワを構成するエミッターフォロワトランジスタQ1と、エミッターフォロワトランジスタQ1の出力端であるエミッターにダイオードD1を介して接続され、抵抗値可変の接地抵抗体とを備える。この接地抵抗体は、第1の接地抵抗体R1と、前記第1の接地抵抗体に並列接続された抵抗回路とを備える。この抵抗回路は、第1の接地抵抗体R1よりも小さな抵抗値の第2の抵抗体R2と、第2の抵抗体R2に直列接続されたスイッチSWを備える。
ここで、上記したスイッチSwは第1バイアス電圧時では、エミッターフォロワ回路の第1の接地抵抗体のみを有効にし、第2バイアス電圧時にはエミッター・フォロワ回路の第1の接地抵抗体と第1の接地抵抗体の抵抗値よりも小さな抵抗値の第2の接地抵抗体を有効にし、第1の接地抵抗体および第2の接地抵抗体が並列回路となるように構成されている。即ち、第2バイアス電圧期間に比べて長期間である第1バイアス電圧期間では、第1の接地抵抗体に大電流が流れ消費電力の増加や発熱などの問題が生じることを防ぐため大きな抵抗値に設定し、第2バイアス電圧期間は第1バイアス電圧から第2バイアス電圧に下げる際(第1バイアス変調時)の立ち下がり時間を短縮するため、第1の接地抵抗体と第2の接地抵抗体の合成抵抗値が小さくなるように設定されている。
上記したCCDカメラの回路構成により、第1バイアス電圧期間の消費電力の増加や発熱を抑え、第1バイアス電圧から第2バイアス電圧に下げる際(第1バイアス変調時)の立ち下がり時間の短縮を可能となるものである。
なお、前記第1、第2の抵抗体は電流を抑制できるものであれば、Rでも半導体素子のON或いはOFF抵抗でもよく、また、抵抗値の切替えについても単に単体の抵抗体を切替えるのみでなく、抵抗体の組み合わせによって抵抗値を切替えてもよい。また、図1では、基板バイアス回路は、固体撮像素子10の外部であるが、全部あるいは一部が固体撮像素子10の内部であってもよい。また、トランジスター回路素子としてはバイポーラ型でもMOS型、あるいは接合電界効果型でも良い。
図3は、基板バイアス回路のより詳細な具体例を示す回路図である。同図では、図2のスイッチSWがスイッチトランジスタQ3で構成されている。スイッチトランジスタQ3のゲートは、基板バイアス電圧を制御する制御信号VsubContにより制御される。基板バイアス電圧を制御する制御信号VsubContは、従来と同様に、トランジスタQ2をオフにしているときは第1のバイアス電圧に、トランジスタQ2をオンにしているときはより低電圧の第2のバイアス電圧に設定する。
第1の接地抵抗体R1は例えば100kオーム、第2の接地抵抗体R2は数kオーム(5kオームなど)でよい。この場合、第1の接地抵抗体R1と第2の接地抵抗体R2の合成抵抗は約5kオームとなる。
図4は、SubContと基板バイアス電圧との関係を示すタイムチャートである。同図は図13に示した固体撮像装置の動作タイミングを示すタイムチャートの一部分を拡大した図である。図4において、SubContは基板バイアス変調を指示する制御信号であり、同時にスイッチトランジスタQ3のオンおよびオフを制御する。具体的には、SubCont信号は、電子シャッターによるドレインへの電荷の排出終了時から前記遮光手段が閉じるまでを露光期間として撮像する撮像モードにおいて、電子シャッター終了直後に基板バイアス電圧を第1バイアス電圧から第1バイアス電圧よりも低電圧の第2バイアス電圧に変更することを指示する制御信号である。スイッチトランジスタQ3は、この信号によりオンするので、基板バイアス電圧が第1バイアス電圧から第2バイアス電圧に変化するのと同時にオンする。逆に、基板バイアス電圧が第2バイアス電圧から第1バイアス電圧に変化するのと同時にオフすることになる。
図5は、基板バイアス電圧の立ち下がり区間におけるタイムチャートを示す図である。同図における基板バイアス電圧の立ち下がり時間は、第1、第2の接地抵抗体R1、R2、半導体基板自体の容量等に依存するが、図14に示したタイムチャートと比較すると、高速シャッタ時の露光時間よりも十分に短い時間で立ち下る。
図6Aは、固体撮像素子10におけるフォトダイオードの配列と垂直CCD13の垂直転送電極の配列を示す一例である。フォトダイオードの配列は、いわゆるベイヤー配列である。垂直CCD13の垂直転送電極は、4相クロックパルスΦV1〜ΦV4に対応するΦ1〜Φ4の4種類が繰り返し配列される。このうちΦ1、Φ3は、それぞれ奇数ライン、偶数ラインのフォトダイオードから信号電荷を垂直CCDに読み出すための読み出しゲート電極を兼ねている。静止画撮像モードにおけるフレーム読み出しでは、露光期間の後に、図6Bのような、読み出しゲート電極Φ1から読み出された奇数ラインからなる第1フィールドの読み出しと、図6Cのような、読み出しゲート電極Φ3から読み出された偶数ラインからなる第2フィールドの読み出しとが順次になされる。
駆動部4は、固体撮像素子10の垂直CCDの転送を制御する4相クロックパルスΦV1〜ΦV4、水平CCDの転送を制御する2層クロックパルスΦH1、ΦH2、基板バイアス電圧制御信号VsubCont、基板シャッターパルスΦsub等を生成し、固体撮像素子10に供給する。4相クロックパルスのうちΦV1、ΦV3は、ローレベル、ミドルレベル、ハイレベルの3値をとりうる信号であり、そのハイレベルパルスは読み出しゲート電極に印加される読み出しパルスXSGである。この駆動部4は、基板バイアス電圧について、静止画撮像モードにおいて露光期間の開始時に、第1バイアス電圧から第2バイアス電圧に下げ、第2フィールド読み出し完了後に第1バイアス電圧に戻すように基板バイアス変調を行う。
ここで、第1バイアス電圧は、メカニカルシャッター26の開状態での動画撮像モードにおける基板バイアス電圧である。第2バイアス電圧は、第1バイアス電圧よりも低電圧で、オーバーフローバリアを高くして飽和信号電荷量Qsを増加させるための基板バイアス電圧である。第2バイアス電圧によるオーバーフローバリアOFBの障壁高さは、読み出しゲートの障壁よりも高くなるように設定される。
図7に第1のバイアス電圧および第2のバイアス電圧によるオーバーフローバリアのポテンシャル分布図を示す。横軸のX−Yは図8に示した垂直CCD13からフォトダイオード11までの基板水平方向を、Y−Zは図8に示したフォトダイオード11の基板深さ方向を示す。縦軸はポテンシャル(電位)を示す。同図のように、第1バイアス電圧は、前記オーバーフロバリアの高さを読み出しゲートにおける障壁よりも低く設定する電圧である。また、第2バイアス電圧は、前記オーバーフロバリアの高さを読み出しゲートにおける障壁よりも高く設定する電圧である。
図8は、フォトダイオード11および垂直CCD13周辺の基板深さ方向の構造を示す断面図である。同図において、例えばN型の基板31の表面にP型のウェル領域32が形成されている。ウェル領域32の表面にはN型の信号電荷蓄積領域33が形成され、さらにその上にP+型の正孔蓄積領域34が形成され、フォトダイオード11が構成されている。
このフォトダイオード11に蓄積される信号電荷eの電荷量は、P型のウェル領域32で構成されるオーバーフローバリアOFBのポテンシャルバリアの高さによって決定される。このオーバーフローバリアOFBは、フォトダイオード11に蓄積される飽和信号電荷量Qsを決めるものであり、蓄積電荷量がこの飽和信号電荷量Qsを越えた場合、越えた分の電荷がポテンシャルバリアを越えて基板31側へ掃き出される。
このようにして、いわゆる縦型オーバーフロードレイン構造のフォトダイオード11が構成されている。
フォトダイオード11の横方向には、P型領域32のうち読み出しゲート部12を構成する部分を介してN型の信号電荷転送領域35およびP+ 型のチャネルストッパ領域36が形成されている。信号電荷転送領域35の下には、スミア成分の混入を防止するためのP+ 型の不純物拡散領域37が形成されている。さらに、信号電荷転送領域35の上方には、例えば多結晶シリコンからなる転送電極39が配されることにより、垂直CCD13が構成されている。転送電極39は、P型領域32の上方に位置する部分が、読み出しゲート部12のゲート電極を兼ねている。
基板17には、フォトダイオード11に蓄積される信号電荷の電荷量を決定する(すなわちオーバーフローバリアOFBのポテンシャルを決める)基板バイアスVsubが印加されるようになっている。
(実施の形態2)
本実施の形態における固体撮像装置の構成は、実施の形態1とほぼ同様であるが、駆動部4が、基板バイアス変調として第2バイアス変調を行う点が異なっている。同じ点は説明を省略して、以下異なる点を中心に説明する。
図9は、実施の形態2における固体撮像装置の動作タイミングを示すタイムチャートである。同図のように、駆動部4は、露光期間の終了後でかつ垂直CCDの電荷掃き出し前に第2バイアス変調を行う。ここで、記第2バイアス変調は、第2バイアス電圧に飽和信号制御用パルスを重畳させることによりオーバフローバリアを一時的に低くすることである。これにより、第1バイアス変調により、読み出しゲートの障壁高さまで信号電荷を蓄積させ、さらに、第2バイアス変調により、読み出しゲートの障壁高さぎりぎり一杯の過剰な信号電荷を基板に排出させることができる。加えて、ブルーミングの発生を抑制することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態における固体撮像装置の構成は、実施の形態2とほぼ同様であるが、駆動部4が、基板バイアス変調として別の第2バイアス変調を行う点が異なっている。同じ点は説明を省略して、以下異なる点を中心に説明する。本実施の形態での第2バイアス変調は、基板バイアス電圧を第2バイアス電圧よりも高い第3バイアス電圧に変更することである。
図10は、実施の形態2における固体撮像装置の動作タイミングを示すタイムチャートである。同図のように、駆動部4は、露光期間の終了後でかつ垂直CCDの電荷掃き出し前に第2バイアス変調を行う。ここで、第2バイアス変調は、基板バイアス電圧を第2バイアス電圧よりも高い第3バイアス電圧に変更することである。これにより、第1バイアス変調により、読み出しゲートの障壁高さまで信号電荷を蓄積させ、さらに、第2バイアス変調により、読み出しゲートの障壁高さぎりぎり一杯の過剰な信号電荷を基板に排出させることができ、ブルーミングの発生を抑制することができる。
本発明は、半導体基板上に形成されたCCDイメージセンサ、デジタルスチルカメラ、カメラ付き携帯電話機、ノートパソコンに内蔵のカメラ、情報処理機器に接続されるカメラユニット等に適している。
実施の形態1における固体撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 基板バイアス回路の概略構成を示す回路図である。 基板バイアス回路の具体例を示す回路図である。 Sub Contと基板バイアス電圧との関係を示すタイムチャートである。 基板バイアス電圧の立ち下がり区間におけるタイムチャートを示す図である。 固体撮像素子におけるフォトダイオードの配列と垂直CCDの転送電極の配列を示す一例である。 奇数ラインからなる第1フィールドの読み出しの説明図である。 偶数ラインからなる第2フィールドの読み出しの説明図である。 第1バイアス電圧および第2バイアス電圧印加時のポテンシャル分布図である。 フォトダイオードおよび垂直CCD周辺の基板深さ方向の構造を示す断面図である。 実施の形態2における固体撮像装置の動作タイミングを示すタイムチャートである。 実施の形態3における固体撮像装置の動作タイミングを示すタイムチャートである。 従来技術における固体撮像素子(CCD)の構成を示すブロック図である。 フォトダイオードの基板深さ方向のポテンシャル分布を示す図である。 実施の形態における固体撮像装置の動作タイミングを示すタイムチャートである。 基板バイアス電圧の立ち下がり区間におけるタイムチャートを示す図である。 第1バイアス電圧での分光特性を示す図である。 第2バイアス電圧での分光特性を示す図である。 基板バイアス電圧の立ち下がり区間におけるオーバーフローバリアの変化の様子を示す図である。
符号の説明
1 固体撮像装置1
2 レンズ
3 メカニカルシャッター3
4 駆動部4
5 信号処理部5
10 固体撮像素子10
20 基板バイアス発生回路20
Q1 エミッターフォロワトランジスタQ1
Q2 スイッチトランジスタQ2
Q3 スイッチトランジスタQ3
D1 ダイオードD1
C キャパシタC
R1 第1接地抵抗R1
R2 第2接地抵抗R2
SW スイッチSW
R3 抵抗R3
R4 抵抗R4

Claims (14)

  1. フォトダイオードで発生した過剰電荷をドレインに排出するオーバーフロードレイン構造を採りフォトダイオードに蓄積された電荷をドレインに排出する電子シャッター機能を有する固体撮像素子と、フォトダイオードへの光の入射を制御する遮光手段とを有する固体撮像装置を対象とし、オーバーフロードレイン構造でのオーバーフローバリアの高さを規定する基板バイアス電圧を、前記固体撮像素子が形成された半導体基板に印加する基板バイアス回路であって、
    前記基板バイアス電圧を前記半導体基板に印加するボルテージフォロワトランジスタと、
    前記ボルテージフォロワトランジスタの出力端にダイオードを介して接続される抵抗値可変の接地抵抗体とを備えることを特徴とする基板バイアス回路。
  2. 前記接地抵抗体は、第1の接地抵抗体と、前記第1の接地抵抗体に並列接続された抵抗回路とを備え、
    前記抵抗回路は、第1の接地抵抗体よりも小さな抵抗値の第2の抵抗体と、前記第2の抵抗体に直列接続されたスイッチとを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の基板バイアス回路。
  3. 前記基板バイアス回路は、電子シャッターによるドレインへの電荷の排出終了時から前記遮光手段が閉じるまでを露光期間として撮像するモードにおいて、第1バイアス変調を行い、
    前記第1バイアス変調は、電子シャッター終了直後に基板バイアス電圧を第1バイアス電圧から第1バイアス電圧よりも低電圧の第2バイアス電圧に変更することであり、
    前記接地抵抗体は、前記第1バイアス変調と同時に第1の抵抗値から第1の抵抗値よりも小さい第2の抵抗値に変化する
    ことを特徴とする請求項1記載の基板バイアス回路。
  4. 前記基板バイアス回路は、電子シャッターによるドレインへの電荷の排出終了時から前記遮光手段が閉じるまでを露光期間として撮像する撮像モードにおいて、第1バイアス変調を指示する制御信号に従って第1バイアス変調を行い、
    前記第1バイアス変調は、電子シャッター終了直後に基板バイアス電圧を第1バイアス電圧から第1バイアス電圧よりも低電圧の第2バイアス電圧に変更することであり、
    前記スイッチは、前記制御信号によりオンする
    ことを特徴とする請求項2記載の基板バイアス回路。
  5. 前記基板バイアス回路は、さらに、前記撮像モードの終了時に前記基板バイアス電圧を第2バイアス電圧から第1バイアス電圧に変更し、これと同時に前記スイッチをオフにする
    ことを特徴とする請求項4記載の基板バイアス回路。
  6. フォトダイオードで発生した過剰電荷をドレインに排出するオーバーフロードレイン構造を採りフォトダイオードに蓄積された電荷をドレインに排出する電子シャッター機能を有する固体撮像素子と、フォトダイオードへの光の入射を制御する遮光手段と、オーバーフロードレイン構造でのオーバーフローバリアの高さを規定する基板バイアス電圧を、前記固体撮像素子が形成された半導体基板に印加する基板バイアス回路と、基板バイアス電圧を変調する駆動部とを備える固体撮像装置であって、
    前記基板バイアス回路は、
    前記基板バイアス電圧を前記半導体基板に印加するボルテージフォロワトランジスタと、
    前記ボルテージフォロワトランジスタの出力端にダイオードを介して接続される抵抗値可変の接地抵抗体とを備えることを特徴とする固体撮像装置。
  7. 前記接地抵抗体は、第1の接地抵抗体と、前記第1の接地抵抗体に並列接続された抵抗回路とを備え、
    前記抵抗回路は、第1の接地抵抗体よりも小さな抵抗値の第2の抵抗体と、前記第2の抵抗体に直列接続されたスイッチとを備える
    ことを特徴とする請求項6記載の固体撮像装置。
  8. 前記駆動部は、電子シャッターによるドレインへの電荷の排出終了時から前記遮光手段が閉じるまでを露光期間として撮像するモードにおいて、第1バイアス変調を行うと同時に、前記接地抵抗体の抵抗値を第1の抵抗値から第1の抵抗値よりも小さい第2の抵抗値に変更し、
    前記第1バイアス変調は、電子シャッター終了直後に基板バイアス電圧を第1バイアス電圧から第1バイアス電圧よりも低電圧の第2バイアス電圧に変更することである
    ことを特徴とする請求項6記載の固体撮像装置。
  9. 前記駆動部は、電子シャッターによるドレインへの電荷の排出終了時から前記遮光手段が閉じるまでを露光期間として撮像する撮像モードにおいて、第1バイアス変調を指示する制御信号を用いて前記スイッチをオンにする
    前記第1バイアス変調は、電子シャッター終了直後に基板バイアス電圧を第1バイアス電圧から第1バイアス電圧よりも低電圧の第2バイアス電圧に変更することである
    ことを特徴とする請求項7記載の固体撮像装置。
  10. 前記駆動部は、さらに、前記撮像モードの終了時に前記基板バイアス電圧を第2バイアス電圧から第1バイアス電圧に変更し、これと同時に前記スイッチをオフにする
    ことを特徴とする請求項9記載の固体撮像装置。
  11. 前記第1バイアス電圧は、前記オーバーフロバリアの高さを読み出しゲートにおける障壁よりも低く設定する電圧であり、
    前記第2バイアス電圧は、前記オーバーフロバリアの高さを読み出しゲートにおける障壁よりも高く設定する電圧である
    ことを特徴とする請求項8から10の何れかに記載の固体撮像装置。
  12. 前記駆動部は、さらに、露光期間の終了後でかつ垂直CCDの電荷掃き出し前に第2バイアス変調を行い、
    前記第2バイアス変調は、基板バイアス電圧を第2バイアス電圧よりも高い第3バイアス電圧に変更することである
    ことを特徴とする請求項11記載の固体撮像装置。
  13. 前記駆動部は、さらに、露光期間の終了後でかつ垂直CCDの電荷掃き出し前に第2バイアス変調を行い、
    前記第2バイアス変調は、第2バイアス電圧に飽和信号制御用パルスを重畳させることによりオーバフローバリアを一時的に低くすることである
    ことを特徴とする請求項11記載の固体撮像装置。
  14. 請求項6から13の何れかに記載の固体撮像装置を備えることを特徴とするカメラ。
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