JP2006267585A - 光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】調芯の手間を極力削減できて各光学素子の位置決めを簡易に行い得る構造の光モジュールを提供すること。
【解決手段】この光モジュールは、並置された光ファイバ1a,1bを持つ第1の光ファイバキャリヤ1,レンズ2を持つ偏心リング3,光学フィルタ板4,レンズ6を持つ偏心リング5,及び光ファイバ7aを持つ第2の光ファイバキャリヤ7を略一軸方向に配置して成る。要部の偏心リング3は円筒状の外形を持って内部にその外形の軸から光軸を偏心させてレンズ2を固定保持し、且つ光学フィルタ板4に向かって支持用部材の溝に沿って外形の軸周りの回転方位に調整可能に設置され、光伝送キャリア1は偏心リング3に対向して光軸に垂直な一方向に調整可能に設置され、光ファイバ1a,1b及びレンズ2は光軸に垂直な面内方向で偏心リング3の回転方位の調整と光伝送キャリア1の一方向の調整とにより位置合わせされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信その他の分野で用いられる、光ファイバからの光を光フィルタその他の光機能素子に入射させその透過光と反射光とを再び光ファイバに結合する光モジュールに関し、詳しくは入出射を担う光ファイバに伝送される光に対する各光学素子の光軸合わせを簡易に行い得る構造の光モジュールに関する。
従来、この種の光モジュールとしては、例えば2つのレンズ及びそれぞれ光ファイバを固定された2つのキャピラリをそれらの外径よりも大きなスリーブ内において、それらの光軸を平行になるよう方向を維持しながらそれぞれX軸,Y軸,Z軸の3軸方向について調芯して順に固定する構造のもの(特許文献1参照)が挙げられる。
特開2003−121689号公報
上述した特許文献1に係る光モジュールの場合、各光学素子における調芯の自由度はX軸,Y軸,Z軸の3軸方向において3つずつ存在し、具体的には2つのレンズの相対的な調芯と2つのキャピラリのそれぞれの調芯とで総計9つの自由度の調整を必要としているために調芯の手間がかかり、各光学素子の位置決めを簡易に行うことができない構造となっている。また、光ファイバやレンズ類の外径のゆらぎや形状精度、その他使用する諸部材の加工精度の限界から、光学的な設計どおりにすべての部品を無調整にパッシブで位置決めしてモジュールを製作することも、実際に不可能である。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、上述の調整の自由度を従来よりも減らして各光学素子の位置決めを簡易に行い得るとともに、さらにその調芯工程においても部品に加えられる押圧力が光学系の機械的精度に最も影響の小さい安全な作用をする調芯方法を実現する、新しい構造の光モジュールを提供することにある。
本発明によれば、第1の光ファイバから出射し第1のレンズを透過した光が光機能素子に入射され、光機能素子で反射した光は再び第1のレンズを透過して第1の光ファイバと平行に並置された第2の光ファイバに入射し、光機能素子を透過した光は第2のレンズを透過して第3の光ファイバに入射する光学系をなし、少なくともその並置される第1及び第2の光ファイバと第1のレンズとは互いに平行な光軸を有する光モジュールにおいて、前記第1のレンズは、円柱状の外形をなしその外形の軸に平行であってその外形の軸から所定量偏心した光軸を有する集光手段である第1の偏心レンズ手段として構成され、その第1の偏心レンズ手段は、第1の偏心レンズ手段を搭載してそれをその外形の軸周りに回転調整することのできる溝であって第1の偏心レンズ手段と前記光機能素子とを搭載する支持部材の上面において光機能素子に向かって形成される第1の溝に設置固定され、前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとは、それらを互いに平行に保持する2芯の光ファイバキャリヤであって前記第1の偏心レンズ手段と互いの光軸方向を平行にして対向し少なくともその光軸方向に垂直な1方向について並進調整することのできる第1の光ファイバキャリヤに保持されて設置固定され、前記第1の光ファイバ、第2の光ファイバ、及び第1のレンズは、それらの光軸方向に垂直な面内方向において、前記第1の偏心レンズ手段の前記外形の軸周りの回転調整と前記第1の光ファイバキャリヤの前記1方向についての並進調整とによって相対的に位置合わせされていることを特徴とする光モジュールが得られる。
前記第1の偏心レンズ手段は、円柱状の外形とその軸方向の貫通孔とを有する筒状部材に、前記第1のレンズを、そのレンズの光軸を筒状部材の外形の軸と平行にかつ所定量偏心させて固定してなるものでもよい。
前記筒状部材の前記貫通孔は筒状部材の外形に対して所定量偏心しており、前記第1のレンズはその偏心した貫通孔に嵌挿して固定されていてもよい。
前記第1のレンズは屈折率プロファイルの中心が所定量偏心した円柱状のGRINレンズであり、前記第1の偏心レンズ手段はその第1のレンズ自体で構成されてもよい。
前記並置される第1及び第2の光ファイバと、前記第1のレンズと、前記第2のレンズと、前記第3の光ファイバとはすべて互いに平行な光軸を有し、前記第2のレンズは、円柱状の外形をなしその外形の軸に平行であってその外形の軸から所定量偏心した光軸を有する集光手段である第2の偏心レンズ手段として構成され、その第2の偏心レンズ手段は、第2の偏心レンズ手段を搭載してそれをその軸方向に並進調整及びその外形の軸周りに回転調整することのできる溝であって前記支持部材の上面において前記第1の溝と前記光機能素子を挟んで反対側に前記第1の溝と平行に形成される第2の溝に設置固定され、前記第3の光ファイバは、前記第2の偏心レンズ手段と互いの光軸方向を平行にして対向しその光軸方向及び光軸方向に垂直な面内方向において並進調整することのできる第2の光ファイバキャリヤに保持されて設置固定され、前記第2のレンズ及び前記第3の光ファイバは、前記第2の偏心レンズ手段の前記軸方向の並進調整及び外形の軸周りの回転調整と、前記第2の光ファイバキャリヤの前記光軸方向及び光軸方向に垂直な面内方向の並進調整とによって、前記光機能素子を透過した光に対し位置合わせされていてもよい。
前記第2の偏心レンズ手段は、円柱状の外形とその軸方向の貫通孔とを有する筒状部材に、前記第2のレンズを、そのレンズの光軸を筒状部材の外形の軸と平行にかつ所定量偏心させて固定してなるものでもよい。
前記筒状部材の前記貫通孔は筒状部材の外形に対して所定量偏心しており、前記第2のレンズはその偏心した貫通孔に嵌挿して固定されていてもよい。
前記第2のレンズは屈折率プロファイルの中心が所定量偏心した円柱状のGRINレンズであり、前記第2の偏心レンズ手段はその第2のレンズ自体で構成されてもよい。
前記光機能素子は透明板の表面に誘電体多層膜を形成してなる光学フィルタ板であり、前記第2の偏心レンズ手段を設置固定される前記第2の溝は、前記第1の偏心レンズ手段を設置固定される前記第1の溝に対し、その前記第1の溝に関し前記第1の光ファイバの光軸と反対側に所定距離のオフセットを有して形成されてもよい。
前記第2の光ファイバキャリヤは、その前記第2の光ファイバキャリヤの光軸方向に垂直な面内方向において、前記第1の光ファイバキャリヤに固定される第1の光ファイバと第2の光ファイバの2つの光軸を含む直線の方向と平行な1方向のみについて調整可能とされていてもよい。
本発明の光モジュールの場合、特許文献1に係るものとの対比において、同様の機能を有する光モジュールであっても、二つのレンズと一つの光機能素子とをパッシブに予め位置決めないし案内する溝を導入し、二つのレンズの調整の自由度は合わせて従来と同じ3つでありながら、入射・反射側に係る2芯の第1の光ファイバキャリヤ(キャピラリに相当)の調芯の自由度を従来の3つから唯1つに減らしていること、透過側に係る第2の光ファイバキャリヤの調芯の自由度も部材の設計精度によってはこれを従来の3つから2つに減らすことも可能としていること、上記の新規な調芯手段により機械的案内を受けて行う調芯操作において、部品に印加される押圧力が光学系の機械的精度に最も影響の小さい安全な作用をする調芯方法を具現していること等の諸点で格別に改善された技術的相違がある。
図1は、本発明の実施の形態に係る光モジュールの基本構成を示した外観斜視図である。
この光モジュールは、互いに平行に並設配置された第1の光ファイバ1a及び第2の光ファイバ1bを備えた第1の光ファイバキャリヤ(2芯キャリア)1,第1のレンズ2を備えた第1の偏心レンズ手段としての第1の偏心リング3,透明板の表面に誘電体多層膜を形成して成る光機能素子としての光学フィルタ板4,第2のレンズ6を備えた第2の偏心レンズ手段としての第2の偏心リング5,及び第3の光ファイバ7aを備えた第2の光ファイバキャリヤ(1芯キャリア)7をこの順で略一軸方向に沿うように配置して成ると共に、第1の光ファイバ1aに伝送されて第1のレンズ2を透過した透過光を光波長フィルタである光学フィルタ板4に入射させ、光学フィルタ板4で反射された反射光を再度第1のレンズ2を透過させて第2の光ファイバ1bに入射させ、光学フィルタ板4を透過した透過光を第2のレンズ6を透過させて第3の光ファイバ7aに入射させる光学系を成し、且つ少なくとも第1の光ファイバ1a及び第2の光ファイバ1bと第1のレンズ2とが互いに平行な光軸を有する基本構造を持ち、光波長分波合波モジュールとして機能する。
但し、ここでの第1の偏心リング3は、円筒状の外形を持って内部にその外形の軸から光軸を所定量偏心させて第1のレンズ2を固定するように保持するもので、第1の偏心リング3が所定量偏心した貫通孔を有していてその貫通孔にレンズ2が隙間無く嵌挿されるように作製すると好適である。第1の偏心リング3は光学フィルタ板4に向かって支持部材8に設けられた第1の溝に沿って外形の軸周りの回転方位について調整可能に設置されている。第1の光ファイバキャリヤ1における第1の光ファイバ1a及び第2の光ファイバ1bは、互いに平行に固定されるように保持され、第1の光ファイバキャリヤ1は、第1の偏心リング3に対向して光軸に垂直な一方向について調整可能に設置されている。第1の光ファイバ1a,第2の光ファイバ1b,及び第1のレンズ2は、それらの光軸に垂直な面内方向において、第1の偏心リング3の回転方位の調整と第1の光ファイバキャリヤ1の一方向の調整とにより相対的に位置合わせされている。
又、第1の光ファイバ1a及び第2の光ファイバ1b,第1のレンズ2,第2のレンズ6,並びに第3の光ファイバ7aは、何れも互いに平行な光軸を有している。第2の偏心リング5は、円筒状の外形を持って内部にその外形の軸から光軸を所定量偏心させて第2のレンズ6を固定するように保持するもので、第2の偏心リング5は支持部材8にあっての光学フィルタ板4を挟んで第1の溝と反対側に第1の溝と平行に設けられた第2の溝に沿って溝方向の位置及び外形の軸周りの回転方位について調整可能に設置されている。第2の光ファイバキャリヤ7は、第3の光ファイバ7aを固定保持し、第2の偏心リング5に対向して光軸方向及び光軸に垂直な面内方向について調整可能に設置されている。第2のレンズ6及び第3の光ファイバ7aは、第2の偏心リング5の溝方向の位置及び回転方位の調整と第2の光ファイバキャリヤ7の光軸方向及び面内方向の調整とにより光学フィルタ板4を透過した透過光に対して位置合わせされている。
このうち、光学フィルタ板4は透明板の表面に誘電体多層膜を形成して成るもので、第2の偏心リング5が設置される支持部材8における第2の溝は、第1の偏心リング3が設置される第1の溝に対し、第1の光ファイバ1aの反対側に所定の距離のオフセットを有するように設けられている。第2の光ファイバキャリヤ7は、光軸に垂直な面内方向で第1の光ファイバキャリヤ1に固定される第1の光ファイバ1a及び第2の光ファイバ1bの並置方向と平行な一方向のみについて位置調整可能とされている。
図2は、この光モジュールの要部となる各光学素子における基本動作(光の伝播の様子)及び調芯作業を説明するために示したもので、同図(a)は上面方向からの平面図に関するもの,同図(b)は側面図に関するものである。
図2(a)では、第1の光ファイバ1aに伝送される波長(λ1+λ2)の光について、第1のレンズ2,光学フィルタ板4,第2のレンズ6を通って第3の光ファイバ7aへ伝送される波長λ2の光と、光学フィルタ板4で反射されて第2の光ファイバ1bに伝送される波長λ1の光とを示す他、第1の光ファイバキャリヤ1,第1のレンズ2,第2のレンズ6,及び第2の光ファイバキャリヤ7において位置調整される方向を矢印で示すと共に、第1のレンズ2の光軸E1,第3の光ファイバ7aの光軸E3を示しており、図2(b)では、調芯が済んで各光学素子の光軸が第1のレンズ2の光軸E1とX−Z平面上で平行となっている状態を示すが、調芯の技術的細部の説明は後述する。
ところで、第1の光ファイバ1a及び第2の光ファイバ1bや第3の光ファイバ7aには、例えば径125μmのシングルモード光ファイバを用い、第1のレンズ2や第2のレンズ6には、例えば屈折率分布型のロッドレンズであるGRIN(Gradient Index)レンズの例えば外径1800μmのものを用いる。但しこれら市販周用の光ファイバやロッドレンズには、それぞれクラッド径±1μm、レンズ外径±5μm程度の固有の外径の揺らぎがあり、無調整のパッシブな位置決めで理想的な光結合を得ることを困難にしている。これら第1のレンズ2,第2のレンズ6を円筒状の外形を有し、且つ外形に対して偏心したレンズ外径より僅かに大きな内径の円筒状の孔を有する第1の偏心リング3,第2の偏心リング5に嵌挿・固定する構造を持つが、第1のレンズ2,第2のレンズ6は必ずしも柱状のものに限定されない。特に第2のレンズ6については、収差の影響の小さい形態で光を透過させるので、例えば安価なポールレンズを用い、同様に第1の偏心リング3,第2の偏心リング5に固定した構造としても良い。
図3は、この光モジュールの要部となる各光学素子の一部変形したものにおける光伝播の様子を説明するために示した側面図であり、同図(a)は各光学素子の変形の一例に関するもの,同図(b)は各光学素子の変形の他例に関するものである。又、図4は、この光モジュールの要部となる各光学素子の一部変形したものにおける光伝播の様子を説明するために示した上面方向からの平面図であり、同図(a)は各光学素子の変形の一例に関するもの,同図(b)は各光学素子の変形の他例に関するものである。但し、図3(a)では、第1の光ファイバキャリヤ1,第2の光ファイバキャリヤ7のそれぞれ出射側,入射側を斜めに研磨された端面を有するものとした場合の各光学素子を透過する透過光の伝播状態を示しており、図3(b)では同様な条件下で第2のレンズ6に代えてポールレンズ6′を用いた場合の各光学素子を透過する透過光の伝播状態を示している。更に、図4(a),(b)では、第1のレンズ2の光軸E1が第1の光ファイバキャリヤ1の光ファイバ1a,1bの中心を通り、第2のレンズ6の光軸E2と第2の光ファイバキャリヤ7の光ファイバ7aの光軸E3とが第1のレンズ2の光軸E1に対してX−Z平面上で互いに平行になっている様子を示している。因みに、図4(b)においても図4(a)に示す同様な条件下で第2のレンズ6に代えてポールレンズ6′を用いた場合の各光学素子を透過した透過光の伝播状態を示している。
図4(a),(b)の光伝播の場合、第1の光ファイバ1aから出射した光はX−Z平面内及びY−Z平面内でビームの拡がりを形成するが、第1のレンズ2で集光されて平行光となると共に、その伝播方向は第1のレンズ2の光軸E1側に引き寄せられて図示のX軸の正方向に偏向された上で第1のレンズ2から出射される。
第1のレンズ2を出射した平行光は光学フィルタ板4で反射光と透過光とに分割され、反射光の方は第1のレンズ2に再度入射し、Y−Z平面に関して対称な光路を描いて第2の光ファイバ1bに入射するが、透過光の方は第2のレンズ6に入射し、第2の光ファイバキャリヤ7の第3の光ファイバ7aの端部に焦点を結ぶべく集光され、第3の光ファイバ7aに結合する。
図3(a),(b)は、このような光学系をX軸方向から見た場合の側面図に該当するもので、図示の例では光ファイバ1a,1bの端面は反射戻り光を防ぐために斜め研磨されており、各端面の傾斜の方位は図示のようにY軸方向に揃えるようにすれば好適である。図3(a),(b)ではキャリア毎に研磨した構造を示しているが、キャリアが位置調整に際して上述した案内を受け、図1に示すような対向する部材に当接するために図示しない垂直な面を別に具備してさせたり、或いは端面処理された光ファイバ1a,1bを図1に示すような第1の光ファイバキャリヤ1に整合して装着したり、或いは上述したZ軸方向の当接案内を受けずに調整手段の動作においてZ軸方向の座標値を固定するようにしても良い。
何れにしても、このような光学系の入射・反射側に係り、図3(a),(b)及び図4(a),(b)に示したような第1の光ファイバ1aの出射光を光学フィルタ板4で反射させて第2の光ファイバ1bに最適に結合するためには、図7に各光学素子における細部の位置調整として、第2の偏心リング5の回転方位及び溝方向の位置調整、並びに第2の光ファイバキャリヤ7の位置調整を説明するために示した同図(a)の第2の偏心リング5における方位調整の模式図,同図(b)の第2のレンズ6における溝方向の位置調整の模式図を参照すれば、X−Y平面内において各光ファイバ1a,1bのコア部1a′,1b′の中心の光軸P,Rを結ぶ線分の中点に第1のレンズ2の光軸E1を示す点Qが位置することが条件である。この条件は、図3(a),(b)に示したように光ファイバ1a,1b,7aの端面が斜めに研磨され、入出射光が光ファイバ1a,1b,7aの軸に対して偏向している場合でも、その斜め研磨が角度及び方位について光ファイバ1a,1b,7aで等しく揃っている場合には有効となる。
X−Y平面内で光ファイバ1a,1bの中点に第1のレンズ2を整合する場合において、X軸方向の調整を第1の光ファイバキャリヤ1のX軸方向の変位により、Y軸方向の調整を第1のレンズ2のZ軸方向周りの偏心した回転によりそれぞれ賄うことが重要となっている。第1の光ファイバキャリヤ1で光ファイバ1a,1bがどのような方位に並置されていても、一般的にこのような手段を採用すれば、光ファイバ1a,1bと第1のレンズ2との相対的な関係を所望の位置に調整することが可能である。
又、第1の偏心リング3,第2の偏心リング5及び光学フィルタ板4を搭載している支持部材8はシリコン基板を異方性エッチングしたものか、或いはプラスチックのモールド成形で作製される。第1の光ファイバキャリヤ1や第2の光ファイバキャリヤ7、各偏心リング3,5等における各部材の光ファイバ1a,1b,7aやレンズ用の溝を除いた外形の切削・研磨等の加工精度の誤差は数μm程度であってもよい。溝の加工精度の誤差は、部材がシリコンで異方性エッチング溝を形成する場合であれば、0.2μm程度、プラスチックのモールド成形であれば1μm以下として作製可能である。第1の光ファイバキャリヤ1や第2の光ファイバキャリヤ7には、V溝を形成したシリコン又はプラスチックの基板上に光ファイバ1a,1b,7aを載置固定したものとして構成すれば良く、他の形態として光ファイバ1a,1b,7aを固定するフェルール等を用いても良い。但し、各キャリアについては、後述するこれらの並進方向の位置決め調整において移動方向が案内され、又回転自由度が不要な場合は外形が角型であることが好ましい。
第1の光ファイバキャリヤ1が入射・反射側の角型の2芯キャリアである場合、光ファイバ1a,1bの下方の当接用の端面において偏心リング3,5等を搭載する支持部材8の対向する面に当接され、Z軸方向の位置に関して案内を受けて調整される。第1の光ファイバキャリヤ1は、更にこれと支持部材8とを上表面に搭載する図示しないベース基板におけるその上表面からY軸方向の案内も受けてX軸方向のみの調整がなされる。
図1に示した例ではZ軸方向の面同士の当接による案内を利用しているが、光学系の機械精度の保全のために光軸方向の押圧を避け、支持部材8との間に間隙を設けて案内を廃し、上述したベース基板上で第2の光ファイバキャリヤ7を把持して移動させるマニピュレータの動作に関して、Z軸方向の位置を固定してX軸方向にのみに駆動するようにしても良い。何れにおいても、第1の光ファイバキャリヤ1のZ軸方向の座標値は、光ファイバ1a,1bの端部と第1のレンズ2との距離から光学的に予め設計された値をとることになる。第1の光ファイバキャリヤ1は、位置決めされた後に接着剤,半田,熔接等の手法によりベース基板又は支持部材8に固定される。
第2の光ファイバキャリヤ7は、一般には、上述したベース基板からの案内は受けず、X軸,Y軸,Z軸の3軸方向について調整される浮いた配置として構成され、位置決めされ後に接着剤,半田,熔接等によってベース基板又は支持部材8に固定されても良い。
しかしながら、図7(a),(b)及び図8を参照して後述するように、X−Y平面内において第3の光ファイバ7aは、入射側の光ファイバ1a,反射側の光ファイバ1bの光軸と同一直線上に配置されることが理想である。従って、第2の光ファイバキャリヤ7の作製において、この直線方向と高さ(Y軸方向の座標値)とを設計に従って予め必要とされる精度に確保できるならば、第2の光ファイバキャリヤ7のY軸方向の調整は省略することができる。第1の光ファイバキャリヤ1では、光ファイバ1a,1bをY軸方向の等しい高さに並置して保持することが望ましいが、光ファイバ1a,1bを傾斜させて並置させることも可能である。
図6は、この光モジュールの各光学素子における第1の光ファイバキャリヤ1の光ファイバ1a,1bを傾斜させて並置した場合の位置調整の様子を説明するために示した模式図であり、同図(a)は調整前状態に関するもの,同図(b)は調整後状態に関するものである。又、図5は、この光モジュールの各光学素子における偏心リング3の動作を主とする位置調整の様子を上面方向から示した平面図である。
偏心リング3の偏心量は、Y軸方向に係る調整の所望のレンジとして適宜設定すれば良く、例えば上述したような諸部品に対して偏心量20〜30μm程度を選ぶものとする。偏心リング3の好適な回転調整(調芯)は、支持部材8の溝上に載置された偏心リング3上に適度な摩擦係数を有する例えば磨りガラスから成る押え板を搭載し、その押え板をマニピュレータで把持し、下方に向けて適度の押圧を加えながら並進移動させることにより、その下の偏心リング3を支持部材8の溝上で回転させて行うようにすれば良い。尚、図5中では第1の偏心リング3の中心軸G1と第1のレンズ2との位置関係を示し、又後述する第2の偏心リング5の中心軸G2と第2のレンズ6との位置関係を示す。
この形態の調芯には、調芯操作中に偏心リング3に印加される押圧が下方のベース基板に向かう方向だけであるので、残余の光学系に作用する応力、特に光軸方向にかかる圧力が一切生成されずに済み、光学系の機械的保全に影響がないという固有の利点がある。
回転方位を決定した後に接着剤,半田,熔接等により偏心リング3を支持部材8の溝内に固定する。例えば固定の手法としてUV硬化型接着剤を用いる場合には、先に接着剤を接着させるように塗布してから回転調整を行い、方位を決定した後にUV照射して固定すれば良い。
この回転調整を実行する際には、第1の光ファイバ1aから光学フィルタ板4で反射される光を入射し、第2の光ファイバ1bへの結合される反射光の光量をモニタしながら第1の光ファイバキャリヤ1のX軸方向の座標値と第1の偏心リング3の回転方位との2つの調整パラメータを交互に調整して結合光量が最大になるように追い込むようにする。実際にはこのパラメータの交替を2〜3度行えば、ほぼ最適の調整を行うことができる。又、第1の光ファイバ1aから出射されて光学フィルタ板4を透過した透過光を入射する第2のレンズ6が装着される第2の偏心リング5についても、第3の光ファイバ7aへの結合光量をモニタしながら結合光量が最大になるように追い込むようにして調芯を行う。
図6(a),(b)を参照すれば、第1の光ファイバ1aのコア部1a′の中心と第2の光ファイバ1bのコア部1b′の中心とを結ぶ直線方向WがX−Z平面に対して傾斜した状態で存在し、調整前状態ではコア部1a′の中心近傍を通る所定の方向(略X軸方向)に第1の光ファイバ1aの光軸のY座標E1a−Yと第1の偏心リング3の外形の軸のY座標E−Yとが存在し、コア部1b′の中心近傍を通る所定の方向(略X軸方向)に第2の光ファイバ1bの光軸のY座標E1b−Yが存在し、コア部1a′,1b′の中心を結ぶ線分の中間点を中心として第1の偏心リング3の回転方位の調整による第1のレンズ2の光軸E1の軌跡D1が存在し、光軸E1の軌跡D1の中心近傍を通る所定の方向(略Y軸方向)に第1の偏心リング3の外形の軸のX座標E−Xが存在するが、調整後状態では第1の偏心リング3の回転方位の調整により光ファイバ1a,1bの光軸のY座標(距離値)の中央に第1のレンズ2の光軸E1のY座標E1−Yが位置されることを示している。
以上には、主として第1の光ファイバキャリヤ1と第1のレンズ2との相対関係の整合について説明したが、更に光学フィルタ板4を透過した透過光が入射される第2のレンズ6及び第2の光ファイバキャリヤ7についても位置整合することが必要となる。
そこで、上述した図7(a),(b)を参照すれば、一般的に入射・反射側において光ファイバ1a,1bが傾斜を持って並置されている場合、先ず図7(a)に示されるように第1の光ファイバ1aの光軸を示す点Pから出射した光が第2の光ファイバ1bの光軸を示す点Rに光学フィルタ板4で反射されて結合するように、その中点Qに第1のレンズ2の光軸E1が位置合わせされており、説明を簡単にするために光ファイバ1a,1b,7a端面の斜め研磨による偏向が無いものとすると、光学フィルタ板4を透過した透過光は、X−Y平面に直交し、この2点P,Rを結ぶ直線A−A′を含む平面上を進むことになる。そこで、この直線A−A′を含む平面に沿って伝播している透過光を光ファイバ7aに入射させるため、第2のレンズ6が置かれるべき位置は、第2のレンズ6の光軸E2が直線A−A′を含む平面上に存在することが条件となる。
第2のレンズ6は第2の偏心リング5に固定されて回転し、その光軸E2はX−Y平面内で図示の破線のような円軌跡D2を描くので、上述した条件を満たす光軸の位置としてこれが直線A−A′と交わる点は図7(a)中のS,Tの2点あり、現物の可動範囲に収まるのであれば、これらの何れの点を用いても良いことになるが、図示する場合には点Tに第2のレンズ6の光軸E2が整合されるものとなる。以上が第2の偏心リング6の回転方位に係る調整である。因みに、図7(a)中の点Uは、第3の光ファイバ7aの光軸を示すものである。第2の偏心リング5の回転操作の方法及び利点は、上述した第1の偏心リング3の場合と同じである。
次に、図7(b)を参照して第2の偏心リング5の設置されている溝方向に沿ったZ軸方向の位置調整について説明する。
ここでは、光学フィルタ板4を透過した透過光(平行光)を第2のレンズ6の入射端面においてその光軸E2から径方向に適度な距離にある位置に入射させ、最終的に出射光を第3の光ファイバ7aの端面に集光することを目的とする。例えば第2のレンズ6が第1のレンズ2と全く同じ仕様のレンズであれば、図7(b)に示すように、光束の中心とレンズ6の光軸E2とのX軸方向の関係を第1のレンズ2における光軸E1との場合と等しい所定の距離Δ(第1のレンズ2の光軸E2からその出射側における光の強度中心C1までの距離と第2のレンズ6の光軸E2からその入射側における光の強度中心C2までの距離とが等しいことを示す)とすれば良い。尚、第1のレンズ2の出射側には光の強度中心C1が存在し、第2のレンズ6の入射側にも光の強度中心C2が存在する。透過光はZ軸方向に対して傾きを持って伝播するので、第2のレンズ6を溝上でZ軸方向に平行に移動させれば、第2のレンズ6に対してそのような位置に光入射が得られるZ軸方向の座標値が存在する。溝上に載置された第2の偏心リング5の溝に沿ったZ軸方向の移動による位置調整についてもマニピュレータで操作する。
図1の光モジュールの場合、レンズ2,6のX軸方向及びY軸方向の座標値は偏心リング3,5の回転方位の調整で変えられるため、その両者を独立して操作することはできず、且つレンズ2,6及び偏心リング3,5が上述した調整の補償すべき主要な対象として共に5μm程度ずつの誤差を有している。従って、仮にレンズ2,6を搭載する溝が一直線上にあっても、レンズ2,6及び偏心リング3,5がそれぞれ外径のゆらぎや加工形成誤差において共に隅々高精度に相等しい形状と寸法とを有して作製された場合を除き、調整後においてレンズ2,6が光学フィルタ板4を挟んで対称に位置され、レンズ2,6の光軸E1,E2が一致する状態は起こり得ない。即ち、図1の光モジュールでは、一般にレンズ2,6の軸ずれ分に応じて上記したようなZ軸方向の調整がなされる構造となっている。
更に、2つのレンズ2,6の間に設置される光学フィルタ板4には一般に有意なZ軸方向の厚みがあり、仮に素子の光機能部分が非常に薄い光学薄膜であっても、その作製及びハンドリングのために上記したように1mm程度の厚みのある板を具備させるのが普通である。そこで、これがZ軸方向に占める空間を避ける必要により、第2のレンズ6は更に透過光の伝播方向[図7(b)中では右方を示す]に後退した位置に置かざるを得ない。そこで、係る厚みのある光学フィルタ板4に対応できるように、第2のレンズ6を搭載する溝は第1のレンズ2の溝からX軸方向に適宜の距離(例えば数100μm程度)予め積極的にずらして設けておくようにすれば良い。
このようにして決定された第2のレンズ6の位置に対し、その焦点の位置に第3の光ファイバ7aの端面が位置されるように第2の光ファイバキャリヤ7の位置を調整して固定する。固定の方法は第1の光ファイバキャリヤ1の場合と同様である。第2のレンズ6及び第3の光ファイバ7aの調整も、第1の光ファイバ1aから光を入射させ、光学フィルタ板4を透過して第3の光ファイバ7aに結合する光量をモニタして行う。ここで調整のパラメータが第2の偏心リング5の回転方位及びZ軸方向の座標値、並びに第2の光ファイバキャリヤ7の3軸(Z,Y,Z)方向の総計5つあるが、これらを同時に動かして結合光量の最大値を求めるのは現実的に困難を伴う。そこで、実際には結合光量の最大を求めず、定めた光量レベル以上の結合を得る位置を各調整パラメータ毎に選んで行くことで調整を達成する。事実、シングルモード光ファイバの場合、コア径10μmに対して各要素の誤差が数μm程度なので、適切な設計に従って作製された部品を配置すれば、直ちに光結合を得ることができ、各調整の持つトレランスにより光モジュール製品の使用に見合った結合を比較的容易に得ることができる。
しかしながら、例えばこうした調整の自由度を更に減じさせて位置決めをより容易に行うことも可能である。即ち、第1の光ファイバキャリヤ1,第2の光ファイバキャリヤ7をシリコン単結晶の結晶面に従う基板に異方性エッチングでV溝を形成したものから作製するようにし、且つ基板から第1の光ファイバキャリヤ1を切り出した溝についてその切断した直近の隣接部分から2本の溝のうち、入射側の溝について同じ光モジュールに組み込まれる第2の光ファイバキャリヤ7を作製すれば良い。このような作製に従えば、第1の光ファイバキャリヤ1の光ファイバ1a,1b及び第2の光ファイバキャリヤ7の光ファイバ7aの載置される溝の高さ(Y軸方向の座標値)が極めて正確に等しくなる。
図8は、第1の光ファイバキャリヤ1の光ファイバ1a,1bの光軸のY座標が等しい場合の第2の光ファイバキャリヤ7の1芯フェルール及び第2の偏心リング5の調整による第2のレンズ6及び第3の光ファイバ7aの位置合わせを示した模式図である。
ここでは、第2の光ファイバキャリヤ7を上記した通りにベース基板から案内を受けてX軸方向の移動により調整する様子を示しており、第1のレンズ2の光軸E1と第2のレンズ6の光軸E2とがX−Z平面上で互いに所定の距離を持った平行な関係となることを示している。
以上述べた実施例においては、第1の偏心レンズ手段及び第2の偏心レンズ手段として、それぞれ偏心した貫通孔を有する第1及び第2の偏心リングにレンズを嵌挿・固定する形態を説明したが、このような偏心リングの替わりに、円筒形の外形に対して偏心のない十分な大きさの内径の貫通孔を有するリング部材を用い、その貫通孔内部の所定量偏心した位置にレンズを配して樹脂で間隙を充填し固定してもよい。また偏心リング等のリング部材を用いず、屈折率プロファイルの中心が所定量偏心したGRINレンズを裸で用いる方法も可能である。
ところで、図1の光モジュールにおける各光学素子の前段部分、即ち、互いに平行に並設配置された第1の光ファイバ1a及び第2の光ファイバ1bを備えた第1の光ファイバキャリヤ1,第1のレンズ2を備えた第1の偏心レンズ手段,及び光機能素子をこの順で略一軸方向に沿うように配置し、第1の光ファイバ1aに伝送されて第1のレンズ2を透過した透過光を光機能素子に入射させる光学系を成し、且つ少なくとも第1の光ファイバ1a及び第2の光ファイバ1bと第1のレンズ2とが互いに平行な光軸を有する光モジュールを構成しても有効であり、例えば光機能素子として上述の光波長フィルタの替わりに使用光波長で波長選択性のない光量5%透過ビームスプリッタを設置し、95%の反射光量を第2の光ファイバに結合させながら5%透過光を背後に設置した受光器で検出して通信回線の光伝送状態を監視する光モニタデバイス(TAP−PDモジュール)等として利用することができる。
本発明の実施の形態に係る光モジュールの基本構成を示した外観斜視図である。 図1に示す光モジュールの要部となる各光学素子における基本動作(光の伝播の様子)及び調芯作業を説明するために示したもので、(a)は上面方向からの平面図に関するもの,(b)は側面図に関するものである。 図1に示す光モジュールの要部となる各光学素子を一部変形したものにおける光伝播の様子を説明するために示した側面図であり、(a)は各光学素子の変形の一例に関するもの,(b)は各光学素子の変形の他例に関するものである。 図1に示す光モジュールの要部となる各光学素子を一部変形したものにおける光伝播の様子を説明するために示した上面方向からの平面図であり、(a)は各光学素子の変形の一例に関するもの,(b)は各光学素子の変形の他例に関するものである。 図1に示す光モジュールの各光学素子における偏心リングの動作を主とする位置調整の様子を上面方向から示した平面図である。 図1に示す光モジュールの各光学素子における第1の光ファイバキャリヤの光ファイバを傾斜させて並置させた場合の第1の偏心リングの調整による第1のレンズの位置調整の様子を説明するために示した模式図であり、(a)は調整前状態に関するもの,(b)は調整後状態に関するものである。 図1に示す光モジュールの各光学素子における細部の位置調整として第2の偏心リングの回転方位及び溝方向の位置調整、並びに第2の光ファイバキャリヤの位置調整を説明するために示した模式図であり、(a)は第2の偏心リングにおける方位調整による第2のレンズに関するもの,(b)の第2のレンズにおけるX軸方向の位置調整に関するものである。 図1に示す光モジュールの各光学素子における第1の光ファイバキャリヤの光ファイバの光軸のY座標が等しい場合の第2の光ファイバキャリヤ及び第2の偏心リングの調整による第2のレンズ及び第3の光ファイバの位置合わせを示した模式図である。
符号の説明
1,7 光伝送キャリア
1a,1b,7a 光ファイバ
2,6 レンズ
3,5 光路調整部材
4 光学フィルタ板
6′ ポールレンズ
8 支持部材
E1,E2,E3 光軸

Claims (10)

  1. 第1の光ファイバから出射し第1のレンズを透過した光が光機能素子に入射され、光機能素子で反射した光は再び第1のレンズを透過して第1の光ファイバと平行に並置された第2の光ファイバに入射し、光機能素子を透過した光は第2のレンズを透過して第3の光ファイバに入射する光学系をなし、少なくともその並置される第1及び第2の光ファイバと第1のレンズとは互いに平行な光軸を有する光モジュールにおいて、
    前記第1のレンズは、円柱状の外形をなしその外形の軸に平行であってその外形の軸から所定量偏心した光軸を有する集光手段である第1の偏心レンズ手段として構成され、その第1の偏心レンズ手段は、第1の偏心レンズ手段を搭載してそれをその外形の軸周りに回転調整することのできる溝であって第1の偏心レンズ手段と前記光機能素子とを搭載する支持部材の上面において光機能素子に向かって形成される第1の溝に設置固定され、
    前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとは、それらを互いに平行に保持する2芯の光ファイバキャリヤであって前記第1の偏心レンズ手段と互いの光軸方向を平行にして対向し少なくともその光軸方向に垂直な1方向について並進調整することのできる第1の光ファイバキャリヤに保持されて設置固定され、
    前記第1の光ファイバ、第2の光ファイバ、及び第1のレンズは、それらの光軸方向に垂直な面内方向において、前記第1の偏心レンズ手段の前記外形の軸周りの回転調整と前記第1の光ファイバキャリヤの前記1方向についての並進調整とによって相対的に位置合わせされていることを特徴とする光モジュール。
  2. 請求項1に記載される光モジュールにおいて、前記第1の偏心レンズ手段は、円柱状の外形とその軸方向の貫通孔とを有する筒状部材に、前記第1のレンズを、そのレンズの光軸を筒状部材の外形の軸と平行にかつ所定量偏心させて固定してなることを特徴とする光モジュール。
  3. 請求項2に記載される光モジュールにおいて、前記筒状部材の前記貫通孔は筒状部材の外形に対して所定量偏心しており、前記第1のレンズはその偏心した貫通孔に嵌挿して固定されていることを特徴とする光モジュール。
  4. 請求項1に記載される光モジュールにおいて、前記第1のレンズは屈折率プロファイルの中心が所定量偏心した円柱状のGRINレンズであり、前記第1の偏心レンズ手段はその第1のレンズ自体で構成されることを特徴とする光モジュール。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載される光モジュールにおいて、前記並置される第1及び第2の光ファイバと、前記第1のレンズと、前記第2のレンズと、前記第3の光ファイバとはすべて互いに平行な光軸を有し、
    前記第2のレンズは、円柱状の外形をなしその外形の軸に平行であってその外形の軸から所定量偏心した光軸を有する集光手段である第2の偏心レンズ手段として構成され、その第2の偏心レンズ手段は、第2の偏心レンズ手段を搭載してそれをその軸方向に並進調整及びその外形の軸周りに回転調整することのできる溝であって前記支持部材の上面において前記第1の溝と前記光機能素子を挟んで反対側に前記第1の溝と平行に形成される第2の溝に設置固定され、
    前記第3の光ファイバは、前記第2の偏心レンズ手段と互いの光軸方向を平行にして対向しその光軸方向及び光軸方向に垂直な面内方向において並進調整することのできる第2の光ファイバキャリヤに保持されて設置固定され、
    前記第2のレンズ及び前記第3の光ファイバは、前記第2の偏心レンズ手段の前記軸方向の並進調整及び外形の軸周りの回転調整と、前記第2の光ファイバキャリヤの前記光軸方向及び光軸方向に垂直な面内方向の並進調整とによって、前記光機能素子を透過した光に対し位置合わせされていることを特徴とする光モジュール。
  6. 請求項5に記載される光モジュールにおいて、前記第2の偏心レンズ手段は、円柱状の外形とその軸方向の貫通孔とを有する筒状部材に、前記第2のレンズを、そのレンズの光軸を筒状部材の外形の軸と平行にかつ所定量偏心させて固定してなることを特徴とする光モジュール。
  7. 請求項6に記載される光モジュールにおいて、前記筒状部材の前記貫通孔は筒状部材の外形に対して所定量偏心しており、前記第2のレンズはその偏心した貫通孔に嵌挿して固定されていることを特徴とする光モジュール。
  8. 請求項5に記載される光モジュールにおいて、前記第2のレンズは屈折率プロファイルの中心が所定量偏心した円柱状のGRINレンズであり、前記第2の偏心レンズ手段はその第2のレンズ自体で構成されることを特徴とする光モジュール。
  9. 請求項5乃至請求項8の何れかに記載される光モジュールにおいて、前記光機能素子は透明板の表面に誘電体多層膜を形成してなる光学フィルタ板であり、前記第2の偏心レンズ手段を設置固定される前記第2の溝は、前記第1の偏心レンズ手段を設置固定される前記第1の溝に対し、その前記第1の溝に関し前記第1の光ファイバの光軸と反対側に所定距離のオフセットを有して形成されていることを特徴とする光モジュール。
  10. 請求項5乃至請求項9の何れかに記載される光モジュールにおいて、前記第2の光ファイバキャリヤは、その前記第2の光ファイバキャリヤの光軸方向に垂直な面内方向において、前記第1の光ファイバキャリヤに固定される第1の光ファイバと第2の光ファイバの2つの光軸を含む直線の方向と平行な1方向のみについて調整可能とされていることを特徴とする光モジュール。
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