JP2006267463A - 感光性樹脂組成物、感光性エレメント、レジストパターンの形成方法及びプリント配線板の製造方法 - Google Patents

感光性樹脂組成物、感光性エレメント、レジストパターンの形成方法及びプリント配線板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 感度、解像度に優れかつスラッジの発生を十分に抑制することができる感光性樹脂組成物、及びこれを用いた感光性エレメント、レジストパターンの形成方法及びプリント配線板の製造方法。
【解決手段】 (A)複数種の単量体を重合してなる共重合体を含むバインダーポリマーと、(B)エチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物と、(C)光重合開始剤と、(D)下記一般式(1)で表される有機基含有化合物と、を含有する感光性樹脂組成物であって、複数種の単量体が、(a)(メタ)アクリル酸、(b)メタクリル酸メチル又はメタクリル酸エチル、(c)アルキル基の炭素数が4以上であるアクリル酸アルキル、を含む。
Figure 2006267463

【選択図】なし

Description

本発明は、感光性樹脂組成物、感光性エレメント、レジストパターンの形成方法及びプリント配線板の製造方法に関する。
従来、プリント配線板の製造方法として、テンティング法及びめっき法等が知られている。テンティング法とは、チップ搭載のための銅スルーホールを所定パターンを有するレジストで保護し、エッチング、レジスト剥離を経て、電気回路等を形成する方法であり、めっき法とは、電気めっきによってスルーホールに銅を析出させ、これを半田又は錫めっきで保護し、レジスト剥離、エッチングによって電気回路等を形成する方法である。このような製造方法において、エッチング、めっき等に用いられるレジスト材料としては、支持体および感光性樹脂組成物層、あるいはさらに保護フィルムを積層した感光性エレメントが広く用いられている。これらの材料からなる膜を形成用基板上に設け、その膜に対して露光、現像処理を行うことにより、レジストパターンが形成される。
ところで、近年のプリント配線板の高密度化に伴い、感光性エレメントの解像度に対する要求はますます高くなっている。また、作業性の向上という点から、高感度の感光性樹脂組成物が望まれている。
一方、レジストパターンを形成するための現像工程において、発生するスラッジ(以下必要に応じて「現像スラッジ」という。)が基板に再付着する問題がある。現像スラッジが基板に再付着すると、現像工程後にエッチングを施した場合、エッチングにより除去すべき金属箔が現像スラッジで保護され基板上に残存するため、配線間の短絡が発生する。また、現像工程後にめっきを施した場合、基板表面の現像スラッジがめっきの形成を阻害するため断線が生じる。したがって、現像工程において、スラッジの発生を抑制することも求められている。
そこで、現像工程におけるスラッジ発生を抑制するため、特許文献1に開示された手段が提案されている。この特許文献1には、レジスト形成に用いる感光性樹脂組成物が、特に炭素数4以上のアルキル基を有するアクリレート化合物を含有することにより、スラッジの抑制効果が認められる旨記載されている。
特開2004−341130号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の感光性樹脂組成物を感光性エレメントに用いた場合、スラッジの抑制効果はある程度認められるものの、形成したレジストの解像度がまだ不十分である。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、レジストパターンの形成を十分な解像度で行うことが可能であり、かつ現像工程においても、スラッジの発生を十分に抑制することができる感光性樹脂組成物、感光性エレメント、レジストパターンの形成方法及びプリント配線板の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、(A)複数種の単量体を重合してなる共重合体を含むバインダーポリマーと、(B)エチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物と、(C)光重合開始剤と、(D)下記一般式(1)で表される化合物と、を含有する感光性樹脂組成物であって、複数種の単量体が、(a)(メタ)アクリル酸、(b)メタクリル酸メチル又はメタクリル酸エチル、(c)アルキル基の炭素数が4以上であるアクリル酸アルキル、を含む感光性樹脂組成物を提供する。
Figure 2006267463
式(1)中、R及びRはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基を示し、Lは下記一般式(2)で表される2価の基を有する2価の有機基を示す。
Figure 2006267463
式(2)中、X及びYはそれぞれ独立に、CH基、CCH基、CC基又はN原子(窒素原子)を示す。
本発明の感光性樹脂組成物は、上記(A)〜(D)成分を必須成分とするものであって、主に(A)成分として特定の単量体を重合してなる共重合体と、(D)成分として上記一般式(1)で表される化合物とを含有することから、レジストパターンの形成を十分な解像度で行うことが可能となり、かつ現像工程においても、スラッジの発生を十分に抑制することが可能となる。
また、本発明の感光性樹脂組成物は、十分な光感度を有するものである。さらには、本発明の感光性樹脂組成物をプリント配線基板等に用いると、レジストパターンの形成を十分な解像度で行うことが可能となり、かつ現像工程においても、スラッジの発生を十分に抑制することが可能となるため、歩留まりを向上させることができる。
上記目的効果を達成可能な要因は必ずしも明らかではないが、スラッジ発生量の低減は単量体として(a)〜(c)成分を組み合わせたことに主に起因するものと考えられる。また、解像度の向上及び光感度の向上は、本発明の感光性樹脂組成物が(D)成分を含有すること、そして、これを(a)〜(c)成分からなる共重合体と組み合わせたことに主に起因するものと考えられる。
本発明の感光性樹脂組成物において、(D)成分が下記一般式(3)又は(4)で表される化合物を含むことが好ましい。
Figure 2006267463
式(3)中、R及びRはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基を示し、Lは下記一般式(2)で表される2価の有機基を示す。
Figure 2006267463
式(2)中、X及びYはそれぞれ独立に、CH基、CCH基、CC基又はN原子を示す。
Figure 2006267463
式(4)中、R及びRはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基を示し、Rは、置換基を有していてもよいアリーレン基を示し、L及びLはそれぞれ独立に、下記一般式(2)で表される2価の有機基を示す。
Figure 2006267463
式(2)中、X及びYはそれぞれ独立に、CH基、CCH基、CC基又はN原子を示す。
(D)成分が上記一般式(3)又は(4)で表される化合物を含むと、上記感光性樹脂組成物は、露光工程における光感度をより向上させることができる。また、上記感光性樹脂組成物から得られる硬化物は、めっき浴の汚染性を更に低下させることができる。さらに、上記感光性樹脂組成物をプリント配線基板等に用いると、歩留まりをより向上させることができる。
本発明の感光性樹脂組成物において、(C)成分が、2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体を含むことがさらに好ましい。
この場合の感光性樹脂組成物によれば、感光性樹脂組成物と基板との密着性及び解像度をより優れたものとすることができる。また、上記感光性樹脂組成物は、露光工程における光感度をより向上させることができる。さらに、上記感光性樹脂組成物をプリント配線基板等に用いると、歩留まりをより向上させることができる。
また、(A)成分及び(B)成分の合計100質量部に対して、(A)成分の配合割合が40質量部〜80質量部であり、(B)成分の配合割合が10質量部〜60質量部であり、(C)成分の配合割合が0.01質量部〜5質量部であり、(D)成分の配合割合が0.001質量部〜20質量部であることが好ましい。
上記(A)〜(D)成分の配合割合が上記範囲内である感光性樹脂組成物を用いると、レジストパターンを形成した際には、当該感光性樹脂組成物と基板との密着性及び解像度に優れるものとすることができ、また、基板からの剥離特性に優れるものとすることができる。
本発明はまた、支持体と、支持体上に形成された上記感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂組成物層とを備える感光性エレメントを提供する。
この感光性エレメントは、上述の効果を奏する本発明の感光性樹脂組成物を感光性樹脂組成物層として備えることにより、レジストパターンの形成を十分な解像度で行うことが可能であり、高密度な配線パターンを有するプリント配線板の製造等に好適に用いることができる。また、現像工程においても、スラッジの発生を十分に抑制することができる。
また、本発明の感光性エレメントは、上述の効果を奏する本発明の感光性樹脂組成物を感光性樹脂組成物層として備えることにより、十分な光感度を有するものである。さらには、本発明の感光性エレメントをプリント配線基板等に用いると、レジストパターンの形成を十分な解像度で行うことが可能となり、かつ現像工程においても、スラッジの発生を十分に抑制することが可能となるため、歩留まりを向上させることができる。
本発明はまた、回路形成用基板上に、上記感光性エレメントにおける感光性樹脂組成物層を積層し、当該感光性樹脂組成物層の所定部分に活性光線を照射して露光部を光硬化させ、該露光部以外の部分を除去するレジストパターンの形成方法、及び上記レジストパターン形成方法により、レジストパターンの形成された回路形成用基板を、エッチング又はめっきするプリント配線板の製造方法を提供する。
本発明のレジストパターンの形成方法及びプリント配線板の製造方法は、本発明の感光性エレメントを用いることにより、基板上に高密度なレジストパターン又は導体パターンを高い生産性で形成することができる。また、現像工程においても、スラッジの発生を十分に抑制することができる。
本発明によれば、レジストパターンの形成を十分な解像度で行うことが可能であり、かつ現像工程においても、スラッジの発生を十分に抑制することができる感光性樹脂組成物、感光性エレメント、レジストパターンの形成方法及びプリント配線板の製造方法を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。なお、本発明における(メタ)アクリル酸とはアクリル酸及びそれに対応するメタクリル酸を意味し、(メタ)アクリレートとはアクリレート及びそれに対応するメタクリレートを意味し、(メタ)アクリロイル基とはアクリロイル基及びそれに対応するメタクリロイル基を意味する。
本発明に係る感光性樹脂組成物は、(A)複数種の単量体を重合してなる共重合体を含むバインダーポリマーと、(B)エチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物と、(C)光重合開始剤と、(D)上記一般式(1)で表される化合物とを必須成分として含有するものである。
以下、(A)〜(D)成分について詳細に説明する。
[(A)成分]
(A)成分は、バインダーポリマーであり、本発明の感光性樹脂組成物においては、後述の感光性エレメントにおいてフィルム形状を付与するための基材として機能する。
かかる機能を発揮するために、(A)バインダーポリマーは、(a)〜(c)成分を含有する単量体を重合してなる共重合体を含む。かかる共重合体において各単量体由来の単量体単位は、いわゆるランダム共重合体のように共重合体中にランダムに含まれていてもよく、あるいはブロック共重合体のように一部の特定の単量体単位が局在して存在する共重合体であってもよい。そして、(a)〜(c)成分のそれぞれは複数種を含んでいてもよい。
上記(A)成分が(a)成分であるメタクリル酸またはアクリル酸に由来する構成単位を有すると、(A)成分を含む本発明の感光性樹脂組成物は、主にアルカリ現像性に優れるようになり、上記(A)成分が(b)成分であるメタクリル酸メチルまたはメタクリル酸エチルに由来する構成単位を有すると、主に(A)成分を含む本発明の感光性樹脂組成物を感光性樹脂組成物層とした場合に、感光性樹脂組成物層の柔軟性と強靭性とを両立することができるという利点がある。さらに、上記(A)成分が(c)成分である炭素数4以上のアクリル酸アルキルに由来する構成単位を有すると、(A)成分を含む本発明の感光性樹脂組成物は、主に現像工程において、スラッジの発生を抑制することができるという利点がある。なお、(c)成分であるアクリル酸アルキルのアルキル基の炭素数の上限は、6以下が好ましく、5以下がより好ましく、アルキル基の炭素数は4が最も好ましい。かかる炭素数が6を越えると、炭素数が4〜6の場合と比較して、保存安定性が低下する傾向がある。
また、上記(A)成分は(d)成分としてスチレンに由来する構成単位を有していてもよい。(A)成分が更に(d)成分を含有すると、(A)成分を含む本発明の感光性樹脂組成物は、主に当該感光性樹脂組成物と基板との密着性を向上させるという利点がある。
本発明の感光性樹脂組成物は、(A)成分において、上記(a)〜(d)成分のうち、特定の成分の配合割合を増やすことによって、その成分に相当する利点をより発揮することができる。
このような観点から、上記共重合体は、単量体の合計質量を基準として、10質量%〜40質量%の(a)成分、20質量%〜65質量%の(b)成分、5質量%〜30質量%の(c)成分、及び0質量%〜30質量%の(d)成分を重合してなる共重合体であることが好ましく、15質量%〜30質量%の(a)成分、40質量%〜60質量%の(b)成分、15質量%〜28質量%の(c)成分、及び1質量%〜10質量%の(d)成分を重合してなる共重合体であることがより好ましく、15質量%〜25質量%の(a)成分、45質量%〜55質量%の(b)成分、20質量%〜25質量%の(c)成分、及び2質量%〜8質量%の(d)成分を重合してなる共重合体であることがさらに好ましい。
(A)成分を構成する(a)〜(c)、若しくは(a)〜(d)成分の割合が上記範囲内であると、上記範囲内にない場合と比較して、上述した各成分の効果を一層バランスよく発揮することができ、レジストパターンの形成をより十分な感度及び解像度で行うことが可能となり、かつ現像工程においても、スラッジの発生をより十分に抑制することが可能となる。
上記共重合体の重量平均分子量(Mw)は、20000〜150000であることが好ましく、40000〜80000であることがより好ましく、45000〜60000であることがさらに好ましい。上記重量平均分子量が20000未満であると、上記重量平均分子量が上記範囲内にある場合に比べて、レジストパターンの強度が不十分となり耐衝撃性に劣る傾向にあり、上記重量平均分子量が150000を超えると、上記重量平均分子量が上記範囲内にある場合に比べて、現像性の低下や解像度の悪化を生じる傾向がある。なお、本発明においてMwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による標準ポリスチレン換算の重量平均分子量をいう。
本発明において、(A)成分であるバインダーポリマーは、上記共重合体を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。2種類以上を組み合わせて使用する場合のバインダーポリマーとしては、例えば、異なる共重合成分からなる2種類以上のバインダーポリマー、異なるMwの2種類以上のバインダーポリマー、異なる分散度の2種類以上のバインダーポリマーが挙げられる。また、特開平11−327137号公報に記載のマルチモード分子量分布を有するポリマーを使用することもできる。
2種類以上を組み合わせて使用する場合の上記共重合体以外のバインダーポリマーとしては、例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、エポキシ系樹脂、アミド系樹脂、アミドエポキシ系樹脂、アルキド系樹脂、フェノール系樹脂が挙げられる。これらの中では、アルカリ現像性の見地からアクリル系樹脂が好ましい。これらのバインダーポリマーは、例えば、重合性単量体をラジカル重合させることにより製造することができる。
上記重合性単量体としては、例えば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−エトキシスチレン、p−クロロスチレン、p−ブロモスチレン等の重合可能なスチレン誘導体、アクリルアミド、アクリロニトリル、ビニル−n−ブチルエーテル等のビニルアルコールのエステル類、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリルエステル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルエステル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチルエステル、(メタ)アクリル酸グリシジルエステル、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、α−ブロモ(メタ)アクリル酸、α−クロル(メタ)アクリル酸、β−フリル(メタ)アクリル酸、β−スチリル(メタ)アクリル酸、マレイン酸、マレイン酸無水物、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノイソプロピル等のマレイン酸モノエステル、フマル酸、ケイ皮酸、α−シアノケイ皮酸、イタコン酸、クロトン酸、プロピオール酸などが挙げられる。
また、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、下記一般式(5)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2006267463
ここで式(5)中、R10は水素原子又はメチル基を示し、R11は炭素数1〜12のアルキル基を示す。なお、このアルキル基は、水酸基、エポキシ基、ハロゲン基等の置換基を有していてもよい。
上記一般式(5)中のR11で表される炭素数1〜12のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基及びこれらの構造異性体が挙げられる。
上記一般式(5)で表される単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
[(B)成分]
(B)成分は、エチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物である。この光重合性化合物は、活性光線(紫外線、電子線等)の照射により光重合し得る成分であり、(A)成分と重合反応を生じさせることにより架橋構造を形成し得る。(B)成分は、(A)成分を溶解することにより感光性樹脂組成物の粘度を低下させ、取り扱い等の便宜化を図ることを可能とし、いわゆる反応性希釈剤としても機能する。
かかる光重合性化合物としては、ビスフェノールA系(メタ)アクリレート化合物、多価アルコールにα,β−不飽和カルボン酸を反応させて得られる化合物、グリシジル基含有化合物にα、β−不飽和カルボン酸を反応させで得られる化合物、ウレタン結合を有する(メタ)アクリレート化合物等のウレタンモノマー、ノニルフェニルジオキシレン(メタ)アクリレート、γ−クロロ−β−ヒドロキシプロピル−β′−(メタ)アクリロイルオキシエチル−o−フタレート、β−ヒドロキシエチル−β′−(メタ)アクリロイルオキシエチル−o−フタレート、β−ヒドロキシプロピル−β′−(メタ)アクリロイルオキシエチル−o−フタレート、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、EO変性ノニルフェニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいが、2種類以上を混合して用いることが好ましい。特に、任意のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物に加え、分子内にエチレン性不飽和結合を1つ有する光重合性化合物を併用することが好ましい。この場合、基板からの剥離性に優れるという利点がある。
ビスフェノールA系(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシポリエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシポリプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシポリブトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシポリエトキシポリプロポキシ)フェニル)プロパン等のビスフェノールA系(メタ)アクリレート化合物等が挙げられる。
2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシポリエトキシ)フェニル)プロパンとしては、例えば、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシジエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシトリエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシテトラエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシペンタエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシヘキサエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシヘプタエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシオクタエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシノナエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシデカエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシウンデカエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシドデカエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシトリデカエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシテトラデカエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシペンタデカエトキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシヘキサデカエトキシ)フェニル)プロパン等が挙げられる。
2,2−ビス(4−(メタクリロキシペンタエトキシ)フェニル)プロパンは、BPE−500(新中村化学工業(株)製、製品名)として商業的に入手可能であり、2,2−ビス(4−(メタクリロキシペンタデカエトキシ)フェニル)プロパンは、BPE−1300(新中村化学工業(株)製、製品名)として商業的に入手可能である。
2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシポリプロポキシ)フェニル)プロパンとしては、例えば、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシジプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシトリプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシテトラプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシペンタプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシヘキサプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシヘプタプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシオクタプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシノナプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシデカプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシウンデカプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシドデカプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシトリデカプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシテトラデカプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシペンタデカプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシヘキサデカプロポキシ)フェニル)プロパン等が挙げられる。
2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシポリエトキシポリプロポキシ)フェニル)プロパンとしては、例えば、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシジエトキシオクタプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシテトラエトキシテトラプロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−((メタ)アクリロキシヘキサエトキシヘキサプロポキシ)フェニル)プロパン等が挙げられる。
多価アルコールにα,β−不飽和カルボン酸を反応させて得られる化合物としては、例えば、エチレン基の数が2〜14であるポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレン基の数が2〜14であるポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレン基の数が2〜14であり、プロピレン基の数が2〜14であるポリエチレンポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエトキシトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジエトキシトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリエトキシトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンテトラエトキシトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンペンタエトキシトリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、プロピレン基の数が2〜14であるポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
α,β−不飽和カルボン酸としては、例えば、(メタ)アクリル酸等が拳げられる。
グリシジル基含有化合物としては、例えば、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテルトリ(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロキシ−2−ヒドロキシ−プロピルオキシ)フェニル等が拳げられる。
ウレタンモノマーとしては、例えば、β位にOH基を有する(メタ)アクリルモノマーとイソホロンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート等のジイソシアネート化合物との付加反応物、トリス((メタ)アクリロキシテトラエチレングリコールイソシアネート)ヘキサメチレンイソシアヌレート、EO変性ウレタンジ(メタ)アクリレート、EO,PO変性ウレタンジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。なお、EOはエチレンオキサイドを示し、EO変性された化合物はオキシエチレン基のブロック構造を有する化合物である。同様に、POはプロピレンオキサイドを示し、PO変性された化合物はオキシプロピレン基のブロック構造を有する化合物である。
EO変性ウレタンジ(メタ)アクリレートとしては、例えば、新中村化学工業(株)製、製品名UA−11等が挙げられる。また、EO,PO変性ウレタンジ(メタ)アクリレートとしては、例えば、新中村化学工業(株)製、製品名UA−13等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチルエステル、(メタ)アクリル酸エチルエステル、(メタ)アクリル酸ブチルエステル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシルエステル等が挙げられる。
以上、説明した(B)成分のエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
[(C)成分]
(C)成分は、光重合開始剤である。この光重合開始剤は、活性光線の照射によりラジカル等の活性種を生じ、(A)成分及び(B)成分の重合反応を開始する成分である。
上記(C)成分としては、例えば、ベンゾフェノン、N,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、N,N’−テトラエチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4’−ジメチルアミノベンゾフェノン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−1、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−プロパノン−1等の芳香族ケトン、2−エチルアントラキノン、フェナントレンキノン、2−t−ブチルアントラキノン、オクタメチルアントラキノン、1,2−ベンズアントラキノン、2,3−ベンズアントラキノン、2−フェニルアントラキノン、2,3ージフェニルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、2−メチルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、9,10−フェナンタラキノン、2−メチル1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチルアントラキノン等のキノン類、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル等のベンゾインエーテル化合物、ベンゾイン、メチルベンゾイン、エチルベンゾイン等のベンゾイン化合物、ベンジルジメチルケタール等のベンジル誘導体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(メトキシフェニル)イミダゾール二量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等の2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体、9−フェニルアクリジン、1,7−ビス(9,9’−アクリジニル)ヘプタン等のアクリジン誘導体、N−フェニルグリシン、N−フェニルグリシン誘導体、クマリン系化合物、ジエチルチオキサントン等のチオキサントン系化合物と、ジメチルアミノ安息香酸等の3級アミン化合物との反応物などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
この中でも、(C)成分として、2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体を用いることが好ましい。(C)成分が、2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体を含むと、(C)成分を含有する感光性樹脂組成物は、感光性樹脂組成物と基板との密着性をより優れたものとすることができる。また、上記感光性樹脂組成物は、露光工程において、光感度をより向上させることができる。すなわち、露光むら等が生じ難く、均一なレジストパターンを形成したレジスト膜の硬化を行うことができる。さらに、その感光性樹脂組成物をプリント配線基板等に用いると、歩留まりをより向上させることができる。
また、上記2,4,5−トリアリールイミダゾールの二量体は、2,4,5−トリアリールイミダゾールのいずれか一方が有するアリール基に置換基を有していてもよい。両方の2,4,5−トリアリールイミダゾールともアリール基に置換基を有する場合は、二量体のうち、一方の2,4,5−トリアリールイミダゾールのアリール基が有する置換基と、他方の2,4,5−トリアリールイミダゾールのアリール基が有する置換基とは同一であっても、異なっていてもよい。
[(D)成分]
(D)成分は、下記一般式(1)で表される化合物である。この下記一般式(1)で表される化合物は、上述した(a)〜(c)成分に由来する構成単位を有する共重合体と組み合わせることにより、レジストパターンの形成を十分な解像度で行うことを可能とし、かつ現像工程においても、スラッジの発生を十分に抑制することを可能とする。
Figure 2006267463
式(1)中、R及びRはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基を示し、Lは下記一般式(2)で表される2価の基を有する2価の有機基を示す。
Figure 2006267463
式(2)中、X及びYはそれぞれ独立に、CH基、CCH基、CC基又はN原子を示す。
また、(D)成分は、下記一般式(3)又は(4)で表される化合物を含むことが本発明の目的効果をより有効に奏する観点からより好ましい。
Figure 2006267463
式(3)中、R及びRはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基を示し、Lは下記一般式(2)で表される2価の有機基を示す。
Figure 2006267463
式(2)中、X及びYはそれぞれ独立に、CH基、CCH基、CC基又はN原子を示す。
Figure 2006267463
式(4)中、R及びRはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基を示し、Rは、置換基を有していてもよいアリーレン基を示し、L及びLはそれぞれ独立に、下記一般式(2)で表される2価の有機基を示す。
Figure 2006267463
式(2)中、X及びYはそれぞれ独立に、CH基、CCH基、CC基又はN原子を示す。
(D)成分として、上記一般式(3)又は(4)を含む感光性樹脂組成物は、露光工程において、光感度をより向上させることができる。すなわち、露光むら等が生じ難く、均一なレジストパターンを形成したレジスト膜の硬化を行うことができる。また、上記感光性樹脂組成物は、めっきをする際のめっき浴の汚染性を低下させることできる。さらに、その感光性樹脂組成物をプリント配線基板等に用いると、歩留まりをより向上させることができる。
上記一般式(1)、(3)及び(4)におけるR1、R2、R3、R4、R及びRは、上述したように置換基を有していてもよいアリール基を示し、Rは、置換基を有していてもよいアリーレン基を示す。ここで、上記アリール基は、置換基を有していてもよいフェニル基又は置換基を有していてもよいナフチル基であることが好ましく、下記一般式(6)又は(7)で表される基であることがより好ましい。また、上記アリーレン基は、置換基を有していてもよい炭素数6〜10のアリーレン基であることが好ましく、下記一般式(8)又は、(9)で表される基であることがより好ましい。
Figure 2006267463
Figure 2006267463
Figure 2006267463
Figure 2006267463
式(6)〜(9)中、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R38、R39、R40、R41、及びR42(以下「R21〜R42」という。)はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、フェニル基、ベンジル基、ベンゾイル基、炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、炭素数1〜4のハロアルキル基、又は下記一般式(10)〜(15)で表されるいずれかの基を示す。
Figure 2006267463
式(10)中、R51は水素原子、未置換の炭素数1〜12のアルキル基、置換された炭素数2〜6のアルキル基(但し、置換基は、水酸基、メルカプト基、シアノ基、炭素数1〜4のアルコキシル基、炭素数3〜6のアルケニルオキシ基、2−シアノエトキシ基、炭素数4〜7の2−(アルコキシカルボニル)エトキシ基、炭素数2〜5のアルキルカルボニルオキシ基、フェニルカルボニルオキシ基、カルボキシル基、若しくは炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基である。なお、これらの置換基は複数あってもよい)、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有する炭素数2〜6のアルキルエーテル基、炭素数2〜8のアルカノイル基、炭素数3〜12のアルケニル基、炭素数3〜6のアルケノイル基、シクロヘキシル基、フェニル基(但し、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基、若しくは炭素数1〜4のアルコキシル基で置換されていてもよい。なお、これらの置換基は複数あってもよい)、炭素数7〜9のフェニルアルキル基、下記一般式(16)で表される基、又は下記一般式(17)で表される基を示す。
Figure 2006267463
ここで、式(16)中、nは1〜20の整数を示す。
Figure 2006267463
ここで、式(17)中、R60は炭素数1〜8のアルキル基を示し、R61はフェニル基を示し、rは1〜3の整数を示す。
また、上記式(11)、(12)及び(13)中、R52は水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜12のアルケニル基、シクロヘキシル基、置換された炭素数2〜6のアルキル基(但し、置換基は、水酸基、メルカプト基、シアノ基、炭素数1〜4のアルコキシル基、炭素数3〜6のアルケニルオキシ基、2−シアノエトキシ基、炭素数4〜7の2−(アルコキシカルボニル)エトキシ基、炭素数2〜5のアルキルカルボニルオキシ基、フェニルカルボニルオキシ基、カルボキシル基、若しくは炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基である。なお、これらの置換基は複数あってもよい)、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有する炭素数2〜12のアルキルエーテル基、主鎖炭素原子間に1個以上の硫黄原子を有する炭素数2〜12のアルキルスルフィド基、フェニル基(但し、ハロゲン原子、炭素数1〜12のアルキル基もしくは炭素数1〜4のアルコキシル基で置換されていてもよい。なお、これらの置換基は複数あってもよい)、又は炭素数7〜9のフェニルアルキル基を示す。
また、上記一般式(14)及び(15)中、R53及びR54はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数2〜4のヒドロキシアルキル基、炭素数2〜10のアルコキシアルキル基、炭素数3〜5のアルケニル基、炭素数5〜12のシクロアルキル基、炭素数7〜9のフェニルアルキル基、フェニル基(但し、炭素数1〜12のアルキル基若しくは炭素数1〜4のアルコキシル基で置換されていてもよい。なお、これらの置換基は複数あってもよい)、炭素数2〜3のアルカノイル基、炭素数3〜6のアルケノイル基、又はベンゾイル基を示す。あるいは上記R53とR54とが一体化して構成される炭素数2〜6のアルキレン基(但し、主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子若しくは下記一般式(18)に表される基を有していてもよく、水酸基、炭素数1〜4のアルコキシル基、炭素数2〜4のアルカノイルオキシ基若しくはベンゾイルオキシ基で置換されていてもよい。なお、これらの置換基は複数あってもよい)を示す。
Figure 2006267463
式(14)中、R51は式(10)におけるR51と同義である。
上記一般式(1)、(2)及び(3)のR、R、R、R、R、R、及びR(以下「R〜R」という。)のアリール基が有する置換基が炭素数1〜20のアルキル基である場合、アルキル基の炭素数が2〜20のときには、そのアルキル基における水素原子が1個以上の水酸基で置換されていてもよく、アルキル基の主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有していてもよい。
また、上記一般式(1)、(2)及び(3)のR〜Rにおけるアリール基又はアリーレン基が有する置換基がフェニル基、ベンゾイル基、フェノキシカルボニル基である場合、炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、ハロゲン原子、又は上記一般式(10)〜(15)で表される置換基を更に有していてもよい。なお、これらの置換基は複数あってもよい。
また、上記一般式(1)、(2)及び(3)のR〜Rにおけるアリール基又はアリーレン基が有する置換基が炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基である場合、当該炭素数2〜12のアルコキシカルボニル基のうち、アルコキシル基の炭素数が2〜11のときには、アルコキシ基における水素原子が1個以上の水酸基で置換されていてもよく、アルコキシ基の主鎖炭素原子間に1個以上の酸素原子を有していてもよい。
また、一般式(6)中のR21、一般式(7)〜(9)中のR22、一般式(10)及び(11)中のR23及びR24は、フェニル基を構成する炭素と、当該フェニル基に結合した置換基を構成する炭素とで、5員環若しくは6員環の一部を形成してもよい。
上記一般式(1)、(2)及び(3)で表される化合物の好ましい例としては、2,5−ジフェニルフラン、2,5−ジフェニル−3,4−ジメチルフラン、2,5−ジフェニル−3−エチルフラン、2,5−ジ(p−メチルフェニル)フラン、2,5−ジ(2,4−ジメチルフェニル)フラン、2,5−ジ(p−ブチルフェニル)フラン、2,5−ジ(p−ベンジルフェニル)フラン、2−フェニル−5−(p−ビフェニリル)フラン、2,5−ジ(p−ビフェニリル)フラン、2−フェニル−5−(α−ナフチル)フラン、2,5−ジフェニルオキサゾール、2,5−ジフェニル−3−メチルオキサゾール、2,5−ジ(p−イソプロピルフェニル)オキサゾール、1,4−ビス(2−(5−フェニルオキサゾリル))ベンゼン、1,4−ビス(2−(4−メチル−5−フェニルオキサゾリル))ベンゼン、2−フェニル−5−(p−ビフェニリル)オキサゾール、2−フェニル−5−(α−ナフチル)オキサゾール、2,5−ジ(α−ナフチル)オキサゾール、1,4−ビス(2−(5−フェニルオキサゾリル))ナフタレン、2,5−ジ(α−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−フェニル−5−(α−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ジ(p−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ジ(4−メチル−1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−フェニル−5−(p−ビフェニリル)−1,3,4−オキサジアゾール、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、1,4−ビス(2−(5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾリル))ベンゼン等が挙げられる。
このような一般式(1)、(2)及び(3)で表される化合物は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
次に各成分(A)〜(D)の好適な配合割合について説明する。
本発明の(A)成分であるバインダーポリマーの配合割合は、(A)成分及び(B)成分の合計100質量部に対して、40質量部〜80質量部であることが好ましく、50質量部〜70質量部であることがより好ましい。この配合割合が40質量部未満であると、配合割合が上記範囲内にある場合と比較して、感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂組成物層を露光して硬化させた部分(以下「光硬化部」という。)が脆くなり易く、感光性エレメントとして用いた場合に塗膜性が劣る傾向にあり、配合割合が80質量部を超えると、配合割合が上記範囲内にある場合と比較して、光感度が不十分となる傾向がある。
本発明の(B)成分であるエチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物の配合割合は、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して、10質量部〜60質量部であることが好ましく、25質量部〜45質量部であることがより好ましい。この配合割合が20質量部未満であると、配合割合が上記範囲内にある場合と比較して、光感度が不十分となる傾向があり、配合割合が60質量部を超えると、配合割合が上記範囲内にある場合と比較して、光硬化部が脆くなる傾向がある。
本発明の(C)成分である光重合開始剤の配合割合は、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して、0.01質量部〜5質量部であることが好ましく、0.1質量部〜4質量部であることがより好ましい。この配合割合が0.01質量部未満であると、配合割合が上記範囲内にある場合と比較して、光感度が不十分となる傾向があり、配合割合が5質量部を超えると、配合割合が上記範囲内にある場合と比較して、露光の際に感光性樹脂組成物の表面での吸収が増大して感光性樹脂組成物層の内部の光硬化が不十分となる傾向がある。
(D)成分の配合割合は、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して、0.001質量部〜20質量部とすることが好ましく、0.005質量部〜10質量部とすることがより好ましく、0.01質量部〜5質量部とすることが特に好ましい。配合割合が、0.001質量部未満であると、配合割合が上記範囲内にある場合と比較して、十分な光感度が得られない傾向があり、配合割合が20質量部を超えると、配合割合が上記範囲内にある場合と比較して、良好な密着性や解像度が得られない傾向がある。
また、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して、(A)成分の配合割合が40質量部〜80質量部であり、(B)成分の配合割合が10質量部〜60質量部であり、(C)成分の配合割合が0.01質量部〜5質量部であり、かつ(D)成分の配合割合が0.001質量部〜20質量部であることが好ましい。
上記(A)〜(D)成分の配合割合が上記範囲内である感光性樹脂組成物を用いると、レジストパターンを形成した際には、感光性樹脂組成物と基板との密着性及び解像度に優れるものとすることができ、また、露光後の現像工程においては、基板からの剥離特性に優れるものとすることができる。
本発明の感光性樹脂組成物は、上記(A)〜(C)成分を必須成分として含有するものであるが、必要に応じて、分子内に少なくとも1つのカチオン重合可能な環状エーテル基を有する光重合性化合物、カチオン重合開始剤、マラカイトグリーン等の染料、トリブロモメチルフェニルスルホン、ロイコクリスタルバイオレット等の光発色剤、熱発色防止剤、p−トルエンスルホンアミド等の可塑剤、顔料、充填材、消泡剤、難燃剤、安定剤、密着性付与剤、レベリング剤、剥離促進剤、酸化防止剤、香料、イメージング剤、熱架橋剤等の添加剤を更に含有してもよい。これらの添加剤は、単独で含有させてもよく、2種類以上を混合して含有させてもよい。これらの添加剤の配合割合は、(A)成分及び(B)成分の総量100質量部に対して各々0.01質量部〜20質量部程度であることが好ましい。
次に、本発明の感光性エレメントについて説明する。
図1は、本発明の感光性エレメントの好適な一実施形態を示す模式断面図である。図1に示した感光性エレメント1は、支持体10上に感光性樹脂組成物層14が積層された構造を有する。感光性樹脂組成物層14は、上述した本発明の感光性樹脂組成物からなる層である。
支持体10としては、例えば、銅、銅系合金、鉄、鉄系合金等の金属プレートや、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の重合体フィルム等を用いることができる。支持体の厚みは、1μm〜100μmであることが好ましい。
感光性樹脂組成物層14は、上記本発明の感光性樹脂組成物を液状レジストとして支持体10上に塗布することで形成することができる。
感光性樹脂組成物を支持体10上に塗布する際には、必要に応じて、当該感光性樹脂組成物を所定の溶剤に溶解して固形分30質量%〜60質量%の溶液としたものを塗布液として用いることができる。かかる溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、アセトン、メチルエチルケトン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、プロピレングリコールモノメチルエーテル等の有機溶剤、又はこれらの混合溶剤が挙げられる。
塗布の方法としては、例えば、ロールコータ、コンマコータ、グラビアコータ、エアーナイフコータ、ダイコータ、バーコータ等の方法が挙げられる。また、溶剤の除去は例えば加熱により行うことができ、その場合の加熱温度は約70℃〜150℃であると好ましく、加熱時間は約5分間〜約30分間であると好ましい。
このようにして形成された感光性樹脂組成物層14中の残存有機溶剤量は、後の工程での有機溶剤の拡散を防止する観点から、2質量%以下であることが好ましい。
また、感光性樹脂組成物層14の厚みは、用途により異なるが、溶剤を除去した後の厚みが1μm〜100μm程度であることが好ましい。
感光性エレメント1においては、必要に応じて、感光性樹脂組成物層14の支持体側と反対側の面F1を保護フィルム(図示せず)で被覆していてもよい。
保護フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の重合体フィルムなどが挙げられる。また、保護フィルムは低フィッシュアイのフィルムであることが好ましく、保護フィルムと感光性樹脂組成物層14との間の接着力は、保護フィルムを感光性樹脂組成物層14から剥離しやすくするために、感光性樹脂組成物層14と支持体10との間の接着力よりも小さいことが好ましい。
感光性エレメント1は、支持体10と感光性樹脂組成物層14との間、及び/又は、感光性樹脂組成物層14と保護フィルムとの間に、クッション層、接着層、光吸収層、ガスバリア層等の中間層又は保護層を更に備えていてもよい。
感光性エレメント1は、例えば、そのままの平板状の形態で、又は感光性樹脂組成物層の一方の面に(保護されず露出している面に)保護フィルムを積層して、円筒状などの巻芯に巻きとり、ロール状の形態で貯蔵することができる。巻芯としては、従来用いられているものであれば特に限定されず、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)等のプラスチックなどが挙げられる。貯蔵時には、支持体が最も外側になるように巻き取られることが好ましい。また、ロール状に巻き取られた感光性エレメント(感光性エレメントロール)の端面には、端面保護の観点から端面セパレータを設置することが好ましく、加えて耐エッジフュージョンの観点から防湿端面セパレータを設置することが好ましい。また、感光性エレメント1を梱包する際には、透湿性の小さいブラックシートに包んで包装することが好ましい。
次に、本発明のレジストパターンの形成方法について説明する。
本発明のレジストパターンの形成方法は、回路形成用基板上に、上記感光性エレメント1を、感光性樹脂組成物層14が密着するようにして積層し、活性光線を画像状に照射して露光部を光硬化させ、未露光部(光硬化部)を現像により除去するものである。なお、「回路形成用基板」とは、絶縁層と、該絶縁層上に形成された導体層とを備える基板をいう。
回路形成用基板上への感光性樹脂組成物層14の積層方法としては、感光性エレメントが保護フィルムを備える場合には保護フィルムを除去した後、感光性樹脂組成物層14を70℃〜130℃程度に加熱しながら回路形成用基板に0.1MPa〜1MPa程度(1kgf/cm〜10kgf/cm程度)の圧力で圧着する方法等が挙げられる。かかる積層工程は減圧下で行ってもよい。感光性樹脂組成物層14が積層される基板の表面は、通常金属面であるが、特に制限されない。
このようにして基板上に積層された感光性樹脂組成物層14に対して、ネガ又はポジマスクパターンを通して活性光線を画像状に照射して露光部を形成させる。この際、感光性樹脂組成物層14上に存在する支持体10が活性光線に対して透明である場合には、支持体10を通して活性光線を照射することができ、支持体10が活性光線に対して遮光性を示す場合には、支持体10を除去した後に感光性樹脂組成物層14に活性光線を照射する。
活性光線の光源としては、従来公知の光源、例えば、カーボンアーク灯、水銀蒸気アーク灯、高圧水銀灯、キセノンランプ等の紫外線、可視光などを有効に放射するものが用いられる。また、レーザー直接描画露光法等も用いることができる。
露光部の形成後、露光部以外の感光性樹脂組成物層(未露光部)を現像により除去することで、レジストパターンが形成される。かかる未露光部の除去方法としては、感光性樹脂組成物層14上に支持体10が存在する場合にはオートピーラー等で支持体10を除去し、アルカリ性水溶液、水系現像液、有機溶剤等の現像液によるウェット現像、あるいはドライ現像等で未露光部を除去して現像する方法等が挙げられる。ウェット現像に用いるアルカリ性水溶液としては、例えば、0.1質量%〜5質量%炭酸ナトリウムの希薄溶液、0.1〜5質量%炭酸カリウムの希薄溶液、0.1質量%〜5質量%水酸化ナトリウムの希薄溶液等が挙げられる。アルカリ性水溶液のpHは9〜11の範囲とすると好ましく、その温度は、感光性樹脂組成物層の現像性に合わせて調整される。また、アルカリ性水溶液中には、界面活性剤、消泡剤、有機溶剤等を混入させてもよい。上記現像の方式としては、例えば、ディップ方式、スプレー方式、ブラッシング、スラッピング等が挙げられる。
なお、現像後の処理として、必要に応じて60℃〜250℃程度の加熱又は0.2J/cm〜10J/cm程度の露光を行うことによりレジストパターンをさらに硬化して用いてもよい。
次に、本発明のプリント配線板の製造方法について説明する。
本発明のプリント配線板の製造方法は、上記本発明のレジストパターンの形成方法によりレジストパターンが形成された回路形成用基板を、エッチング又はめっきすることを特徴とする方法である。
回路形成用基板のエッチング及びめっきは、形成されたレジストパターンをマスクとして、回路形成用基板の導体層等に対して行われる。エッチング液としては、塩化第二銅溶液、塩化第二鉄溶液、アルカリエッチング溶液等が挙げられ、これらの中では、エッチファクタが良好である点から、塩化第二鉄溶液を用いると好ましい。また、めっきを行う場合のめっきの種類としては、硫酸銅めっき、ピロリン酸銅等の銅めっき、ハイスローはんだめっき等のはんだめっき、ワット浴(硫酸ニッケル−塩化ニッケル)めっき、スルファミン酸ニッケルめっき等のニッケルめっき、ハード金めっき、ソフト金めっき等の金めっきなどが挙げられる。
エッチング又はめっき終了後、レジストパターンは、例えば、現像に用いたアルカリ性水溶液よりさらに強アルカリ性の水溶液で剥離することができる。かかる強アルカリ性水溶液としては、例えば、1質量%〜10質量%水酸化ナトリウム水溶液、1質量%〜10質量%水酸化カリウム水溶液等が用いられる。剥離方式としては、浸漬方式、スプレー方式等が挙げられる。
このようにしてプリント配線板が得られるが、本発明のプリント配線板の製造方法においては、解像度、光感度が十分に高く、さらに密着性にも優れ、めっき浴汚染性が十分に低い本発明の感光性エレメント1を用いることによって、十分に高密度であるプリント配線板を製造することが可能となる。なお、本発明に係るプリント配線板は、多層プリント配線板であってもよく、小径スルーホールを有していてもよい。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<感光性樹脂組成物の調製>
(A1成分)
撹拌機、還流冷却器、温度計、滴下ロート及び窒素ガス導入管を備えたフラスコに、メチルセロソルブとトルエンとの混合溶液(メチルセロソルブ/トルエン=3/2(質量比)(以下「溶液S11」という)200gを加え、窒素ガスを吹き込みながら、撹拌して、85℃まで加熱した。一方、単量体として、メタクリル酸25g、メタクリル酸メチル50g、アクリル酸ブチル20g及びスチレン5gと、アゾビスイソブチロニトリル0.5gとを混合した溶液(以下「溶液S21」という)を用意し、85℃に加熱された溶液S11に溶液S21を4時間かけて滴下した後、85℃で撹拌しながら2時間保温した。さらに50gの溶液S11にアゾビスイソブチロニトリル0.1gを溶解した溶液を10分かけてフラスコ内に滴下した。そして、フラスコ内の溶液を撹拌しながら85℃で5時間保温した後、冷却してバインダーポリマーA1を得た。バインダーポリマーA1の重量平均分子量は60000であった。なお、重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法によって測定し、標準ポリスチレンの検量線を用いて換算することにより導出した。
(A2成分)
撹拌機、還流冷却器、温度計、滴下ロート及び窒素ガス導入管を備えたフラスコに、メチルセロソルブとトルエンとの混合溶液(メチルセロソルブ/トルエン=3/2(質量比)(以下「溶液S12」という)200gを加え、窒素ガスを吹き込みながら、撹拌して、85℃まで加熱した。一方、単量体として、メタクリル酸25g、メタクリル酸メチル50g、アクリル酸−2−エチルヘキシル20g及びスチレン5gを混合した溶液(以下「溶液S22」という)を用意し、85℃に加熱された溶液S12に溶液S22を4時間かけて滴下した。85℃で撹拌しながら2時間保温した後、冷却してバインダーポリマーA2を得た。バインダーポリマーA2の重量平均分子量は60000であった。
(A3成分)
撹拌機、還流冷却器、温度計、滴下ロート及び窒素ガス導入管を備えたフラスコに、メチルセロソルブとトルエンとの混合溶液(メチルセロソルブ/トルエン=3/2(質量比)(以下「溶液S13」という)200gを加え、窒素ガスを吹き込みながら、撹拌して、85℃まで加熱した。一方、単量体として、メタクリル酸25g、メタクリル酸メチル55g及びスチレン25gを混合した溶液(以下「溶液S23」という)を用意し、85℃に加熱された溶液S13に溶液S23を4時間かけて滴下した。85℃で撹拌しながら2時間保温した後、冷却してバインダーポリマーA3を得た。バインダーポリマーA3の重量平均分子量は60000であった。
(A4成分)
撹拌機、還流冷却器、温度計、滴下ロート及び窒素ガス導入管を備えたフラスコに、メチルセロソルブとトルエンとの混合溶液(メチルセロソルブ/トルエン=3/2(質量比)(以下「溶液S14」という)200gを加え、窒素ガスを吹き込みながら、撹拌して、85℃まで加熱した。一方、単量体として、メタクリル酸25g、メタクリル酸メチル50g及びアクリル酸ブチル25gと、アゾビスイソブチロニトリル0.5gとを混合した溶液(以下「溶液S24」という)を用意し、85℃に加熱された溶液S14に溶液S24を4時間かけて滴下した後、85℃で撹拌しながら2時間保温した。さらに、50gの溶液S14にアゾビスイソブチロニトリル0.1gを溶解した溶液を、10分かけてフラスコ内に滴下した。そして、フラスコ内の溶液を撹拌しながら85℃で5時間保温した後、冷却してバインダーポリマーA4を得た。バインダーポリマーA4の重量平均分子量は50000であった。
(D1成分)
2,5−ジフェニルオキサゾールをD1成分とした。
(D2成分)
1,4−ビス[2−(5−フェニルオキサゾリル)]ベンゼンをD2成分とした。
(実施例1〜4及び比較例1〜4)
まず、表1に示す組成となるように(B)成分、(C)成分及びその他の成分を混合して溶液を得た。このようにして得られた溶液に、表2に示す組成となるように(A1)〜(A4)成分及び(D1)、(D2)成分を加え、実施例1〜4及び比較例1〜4の感光性樹脂組成物の溶液を得た。表1及び表2中の化合物の詳細を以下に示す。
BPE−1300:2,2−ビス(4−(メタクリロキシペンタデカエトキシ)フェニル)プロパン(新中村化学工業(株)製)、M−113:ノニルフェニルポリエチレングリコール変性アクリレート(東亜合成(株)製)。
Figure 2006267463
Figure 2006267463
<感光性エレメントの作製>
上記のように調製した実施例1〜5及び比較例1〜4の感光性樹脂組成物の溶液を、16μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人(株)製、商品名:G2−16)上に均一に塗布し、熱風対流式乾燥器を用いて100℃で10分間乾燥した後、ポリエチレン製保護フィルム(タマポリ(株)製、商品名:NF−13)で保護した。こうして、支持体としてのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、上記感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂組成物層及び保護フィルムがこの順に積層して設けられた感光性エレメントを得た。なお、感光性樹脂組成物層の膜厚は、40μmであった。
<試験片の作製>
銅箔(厚さ35μm)をガラス繊維強化エポキシ樹脂層の両面に積層した両面銅張積層板(日立化成工業(株)製、商品名:MCL−E−61)の銅表面を、#600相当のブラシを装着した研磨機(三啓(株)製)を用いて研磨し、水洗後、空気流で乾燥させた。次いで、両面銅張積層板を80℃に加温しながら、上記で得た感光性エレメントを、保護フィルムを剥がしながら、120℃のヒートロールを用い、1.5m/分の速度で、その感光性樹脂組成物層側が銅箔表面に密着するように貼り合わせて試験片を得た。
<評価方法>
(光感度)
まず、試験片上に、ネガとしてストーファー21段ステップタブレットを配置し、高圧水銀灯ランプを有する露光機(オーク(株)、商品名:HMW−201B)を用いて露光量60mJ/cmで露光した。
露光後、室温で15分間放置し、次にPETフィルムを除去し、1質量%の炭酸ナトリウム水溶液(30℃)を60秒間スプレーすることによって未露光部分を除去して現像した。銅張積層板上に形成された光硬化膜のステップタブレットの段数を測定することにより、感光性樹脂組成物の光感度を評価した。得られた結果を表3に示す。表3中、光感度は、ステップタブレットの段数で示され、このステップタブレットの段数が高いほど、光感度が高いことを示す。
(解像度)
解像度は、ストーファーの21段ステップタブレットを有するフォトツールと解像度評価用ネガとしてライン幅/スペース幅が30/30〜200/200(単位:μm)の配線パターンを有するフォトツールを密着させ、ストーファー21段ステップタブレットの現像後の残存ステップ段数が8.0となるエネルギー量で露光を行った。ここで、解像度は、現像処理によって未露光部をきれいに除去することができたライン幅間のスペース幅の最も小さい値により評価した。解像度の評価は数値が小さいほど良好な値である。
(スラッジ発生性)
現像スラッジの発生状況を調べるため、得られた感光性エレメントの感光性樹脂組成物層を0.4m取り出し、1.0質量%炭酸ナトリウム水溶液に加え、攪拌機を用い30℃で90分間攪拌した。この液の外観を下記の指標にて評価した。
A:スラッジなし
B:スラッジ微量発生
C:スラッジ発生大
以上の結果を表3に示す。
Figure 2006267463
表3から明らかなように、実施例1〜5はスラッジ発生性が優れるとともに、光感度、解像度にも優れることが確認された。また、比較例1〜4は、解像度が十分でなく、比較例1〜3については、スラッジ発生性が悪化することがわかった。
図1は、本発明の感光性エレメントの好適な一実施形態を示す模式断面図である。
符号の説明
1・・・感光性エレメント、10・・・支持体、14・・・感光性樹脂組成物層。

Claims (7)

  1. (A)複数種の単量体を重合してなる共重合体を含むバインダーポリマーと、(B)エチレン性不飽和結合を有する光重合性化合物と、(C)光重合開始剤と、(D)下記一般式(1)で表される化合物と、を含有する感光性樹脂組成物であって、
    前記複数種の単量体が、(a)(メタ)アクリル酸、(b)メタクリル酸メチル又はメタクリル酸エチル、(c)アルキル基の炭素数が4以上であるアクリル酸アルキル、を含む感光性樹脂組成物。
    Figure 2006267463
    [式(1)中、R及びRはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基を示し、Lは下記一般式(2)で表される2価の基を有する2価の有機基を示す。]
    Figure 2006267463
    [式(2)中、X及びYはそれぞれ独立に、CH基、CCH基、CC基又はN原子を示す。]
  2. 前記(D)成分が下記一般式(3)又は(4)で表される化合物を含む、請求項1記載の感光性樹脂組成物。
    Figure 2006267463
    [式(3)中、R及びRはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基を示し、Lは下記一般式(2)で表される2価の有機基を示す。]
    Figure 2006267463
    [式(2)中、X及びYはそれぞれ独立に、CH基、CCH基、CC基又はN原子を示す。]
    Figure 2006267463
    [式(4)中、R及びRはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基を示し、Rは置換基を有していてもよいアリーレン基を示し、L及びLはそれぞれ独立に、下記一般式(2)で表される2価の有機基を示す。]
    Figure 2006267463
    [式(2)中、X及びYはそれぞれ独立に、CH基、CCH基、CC基又はN原子を示す。]
  3. 前記(C)成分が、2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体を含む、請求項1又は2に記載の感光性樹脂組成物。
  4. 前記(A)成分及び前記(B)成分の合計100質量部に対して、(A)成分の配合割合が40質量部〜80質量部であり、(B)成分の配合割合が10質量部〜60質量部であり、(C)成分の配合割合が0.01質量部〜5質量部であり、(D)成分の配合割合が0.001質量部〜20質量部である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物。
  5. 支持体と、前記支持体上に形成された請求項1〜4のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物からなる感光性樹脂組成物層と、を備える、感光性エレメント。
  6. 回路形成用基板上に、請求項5記載の感光性エレメントにおける前記感光性樹脂組成物層を積層し、該感光性樹脂組成物層の所定部分に活性光線を照射して露光部を光硬化させ、該露光部以外の部分を除去する、レジストパターンの形成方法。
  7. 請求項6記載のレジストパターン形成方法により、レジストパターンの形成された回路形成用基板を、エッチング又はめっきする、プリント配線板の製造方法。
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