JP2006262732A - 海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構 - Google Patents

海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来、タンク内に生海苔が多く残っている間に、海水を注入して排出する作業では、排水中の生海苔の量が多く、一回の排水で捨てる生海苔の量は、乾海苔で2〜3枚、また生産量の略1%になる。これは生海苔の無駄な廃棄であり、経済性の低下を招来し、また捨て海苔の回収及び/又は生海苔の有効利用に問題を残す。
【構成】 環状底隅部を備えた海苔混合液用の第一タンクに選別用の第一回転部材を設置し、選別用の第一隙間を形成し、第一隙間で選別した生海苔を第一良品タンクに導き、また異物を第一タンクの環状底隅部に留め置く主海苔異物分離除去機と、主海苔異物分離除去機の第一タンクに並設した環状底隅部を備えた捨て海苔混合液用の第二タンクに選別用の第二回転部材を設置し、選別用の第二隙間を形成し、第二隙間で選別した生海苔を第一良品タンク等に送る副海苔異物分離除去機でなる捨て海苔回収機構である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構に関する。
従来の海苔混合液の異物分離装置としては、特開平8−140637号の「生海苔の異物分離除去装置」(文献(1)とする)、特開2004−357640の「海苔混合液の異物分離装置」(本出願人が特許取得済みである。文献(2)とする)、又は特開2000−139424「生海苔の異物分離方法及び異物分離器並びに異物除去装置」(文献(3)とする)が挙げられる。この海苔混合液の異物分離装置における海苔作業では、このタンク内に間欠式及び/又は繰返して投入される生海苔混合液が、このタンクの底面と回転部材(回転板、回転部等)との隙間を利用して生海苔と異物とに分離される。そして、この生海苔は吸込み口を介して良品タンクに導かれ、またこの異物はタンク内に留め置かれる。この生海苔の良品タンクへの導きと、この異物のタンク内への留め置き等の作業を繰返す(選別作業と云う)。この選別作業には、通常は略5〜8分程度の時間を設定し、生海苔混合液が間欠式及び/又は繰返して投入されることで、この生海苔混合液中の異物が増える。このように異物が順次増えるような状況では、タンク内において、生海苔混合液(海苔混合液)中の生海苔に対する異物の増加と、前記隙間及び吸込み口から吸込まれる生海苔の量の減少との弊害が考えられる。この減少は処理の能力の低下を招来し、結果として乾海苔(海苔製品)の生産低下と、この乾海苔の製造枚数が低下すること、また製造過程で障害が発生し、正常な生産が図れないこと、及び/又は品質の低下を招来すること等の問題点が考えられる。また前記の如く、海苔混合液中の生海苔に対して異物が多くなると、当然、異物が多量に吸込まれて品質の低下が考えられる。具体的には、良品タンクに異物が至った場合において、この良品タンクの生海苔で乾海苔を製造すると、製造された乾海苔に異物が混入する確率が高くなり、品質及び/又は価格の低下を招来すること等の極めて由々しき問題が発生することが考えられる。
それがために、現場における海苔作業(現場)では、通常、タンク内に生海苔が多く残っている間、即ち、早目に、海水を注入しながら排出することが行われる。しかし、このよう作業(装置及び/又は方法)では、排水(排出する海水、又は水等)中に含まれる生海苔の量が多く、通常、一回の排水において、捨てる生海苔(捨てる海苔)の量は、一回の選別作業(略5〜8分程度)当り、乾海苔で2〜3枚になるという事実がある。従って、生海苔(海苔原藻)の無駄な廃棄となること、経済性の低下を招来すること等の弊害が考えられる。尚、海苔原藻の廃棄量は、生産量の略1%にも達すると云われており、その改良が望まれている。
また前記選別作業後において、一部で採用されている環状底隅部を備えないタンクでは、このタンク内に留め置かれた異物の排出及び/又はこのタンクの清掃(洗浄)が間々必要とされる。これらの清掃等の必要性は、海苔の品質、採取時期、自然環境等の状況下では顕著な場合があり得る。この異物の排出及び/又はタンクの清掃には、海水及び/又は水をタンク内に注入し、当該異物及び/又は海水・生海苔等を笊、タンク等の容器に導く方法を用いているが、この異物の排出作業には、略30〜60秒必要であることから、この間はタンク内での選別作業の停止が余儀なくされる。従って、時間的なロスが発生すること、また不経済であること等の改良点が挙げられる。
前述した文献(1)〜(3)の海苔混合液の異物分離装置の改良及び/又はこの文献(1)〜(3)には開示されていない捨て海苔の回収装置に関連する他の先行発明として文献(4)、(5)を列挙する。
文献(4)は特開平9−94079号の「生海苔の異物除去装置」である。この発明は、海苔原藻(生海苔)より大きな異物を第一異物分離手段で、原藻より小さな異物を第二異物分離手段でそれぞれ分離する構成である。しかし、この発明は、海水の注入量を調整し、第一・第二異物分離手段で行うとの記述はあるが、その構成と手段に関する具体的な記述がなく、発明としての内容に疑問がある。
また文献(5)は特開2003−250501の「生海苔の異物分離方法及び装置」である。この発明は、大きな異物を分離した生海苔と水とを分離槽に導き、この分離槽で撹拌しつつ、この内側の水圧を高くし、分離槽の微小孔から微小異物と水を排出し、生海苔と微小異物とを分離する方法と装置である。この発明は、微小異物を有効に分離し、生海苔の清浄度の向上を意図する。しかし、生海苔中に残っている大きな異物は、微小隙間を通過できず依然として生海苔の中に残ることから問題である。
特開平8−140637号 特開2004−357640 特開2000−139424 特開平9−94079号 特開2003−250501
先述の文献(2)は、海苔異物分離除去機(本発明の主海苔異物分離除去機に相当する)の除去率を向上するために、隙間(本発明の第一隙間に相当する)の設定を限りなく狭くし、例えば、運転前の隙間の設定を略0に設定する。しかし、この隙間は、僅かな製作公差と、運転中における吸込み用のポンプの吸引圧による負圧作用で可変(開く)することがあり得る。そして、海苔原藻の採取時期及び/又はこの海苔原藻の状態においては、この隙間の可変で異物が通過し易くなり、除去率が悪くなることが実際に確かめられている。従って、運転中の隙間をより少なくするには、停止時の隙間を0よりマイナスに設定する必要がある。しかし、このマイナスとした隙間の設定には、弊害があり、例えば、運転開始時にポンプの吸引にエアーが混入し、急に負圧が無くなる現象が発生した場合には、隙間がマイナスに戻るためコスリ音が発生し、回転部材(本発明の第一回転部材に相当する)及び/又はタンク(本発明の第一タンクに相当する)の底面(選別ケーシング)の磨耗が発生する。このように、隙間の設定許容範囲の拡充と、回転部材及び/又はタンクの底面の磨耗回避が要望されている。
また文献(1)、(3)は、隙間(本発明の第一隙間に相当する)を、回転部材(本発明の第一回転部材に相当する)とタンク(本発明の第一タンクに相当する)の底面で形成する構成であり、この隙間の微小な調整には限界があり、実機では不可能と考えられる。またこの隙間を微小にするには、製作公差を考えると不可能に近く、実機での実施は困難と考えられる。また回転部材及び/又はタンクの底面の磨耗が発生する蓋然性がある。従って、この文献(1)、(3)においても、隙間の設定許容範囲の拡充と、回転部材及び/又はタンクの底面の磨耗回避が要望されている。
さらに文献(4)、(5)は、小さい(微小)異物の分離(濾過)除去と、洗浄水の有効利用を意図する発明に留まっている。従って、従来の問題点を解消するには、十分でない。この従来の問題点を説明すると、タンク内に生海苔が多く残っている間(早目)に、海水を注入しながら排出する作業(装置及び/又は方法)では、排水(排出する海水、又は水等)中に含まれる生海苔の量が多く、通常、一回の排水において、捨てる生海苔の量は、一回の選別作業(略5〜8分程度)当り、乾海苔で2〜3枚になるという事実がある。従って、生海苔(海苔原藻)の無駄な廃棄となること、経済性の低下を招来すること等の弊害と、また生海苔の廃棄量が、生産量の略1%にも達すると云われていること、さらに分離槽からの捨て海苔の回収及び/又は生海苔の有効利用が図れないこと等が考えられる。
請求項1の発明は、主海苔異物分離除去機と副海苔異物分離除去機を並設するとともに、この主海苔異物分離除去機の第一タンクと前記副海苔異物分離除去機の第二タンクを、捨て海苔混合液排出管で連通し、この主海苔異物分離除去機からの捨て海苔(捨て海苔混合液)を、この副海苔異物分離除去機で異物分離可能とする構成を採用し、この種の捨て海苔回収及び/又は捨て海苔中の生海苔の有効利用と(早目の海水注入及び/又は排出等による作業では捨て海苔が多くなる)、経済性の向上、又はこの捨て海苔及び/又は海水の廃棄に基づく各種の公害・塩害の回避等を図ることを意図する。また請求項1の発明は、少なくとも第一回転部材及び/又は第一タンクの底面の磨耗を回避すること、また第一隙間の設定許容範囲の拡充を図ること等を意図する。さらに請求項1の発明は、環状底隅部に異物を集積し、異物分離用の第一隙間の周辺に浮遊する異物を僅少とすることを意図する。
請求項1は、環状底隅部を備えた海苔混合液用の第一タンクに選別用の第一回転部材を設置し、この第一回転部材と第一タンクに設けた溝、孔等の第一空間部の間で選別用の第一隙間を形成し、この第一隙間を介して前記第一タンク内に投入された海苔混合液から異物と生海苔とを選別し、この選別した生海苔を前記第一タンクの第一吸込み口より吸引し第一良品タンクに導き、また前記異物(と捨て海苔)を前記第一タンクの環状底隅部に留め置く構成の主海苔異物分離除去機と、
この主海苔異物分離除去機の第一タンクに並設した捨て海苔混合液用の第二タンクに選別用の第二回転部材を設置し、この第二回転部材と第二タンクに設けた溝、孔等の第二空間部の間で選別用の第二隙間を形成し、この第二隙間を介して前記第二タンク内に投入された海苔混合液から異物と生海苔とを選別し、この選別した生海苔を前記第二タンクの第二吸込み口より排出し、前記異物を前記第二タンク内に留め置く構成の副海苔異物分離除去機と、
前記第一タンクと前記第二タンクを、捨て海苔混合液排出管で連通し、この主海苔異物分離除去機より排出された捨て海苔混合液を、この副海苔異物分離除去機において異物分離可能とする構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成すること、またこの目的を達成するのに最適な環状底隅部と第一・第二隙間の構造を提供すること等を意図する。また請求項1の発明は、環状底隅部に異物を集積し、異物分離用の第一及び/又は第二隙間の周辺に浮遊する異物を僅少とすることを意図する。
請求項2は、環状底隅部を備えた海苔混合液用の第一タンクに選別用の第一回転部材を設置し、この第一回転部材と第一タンクに設けた溝、孔等の第一空間部の間で選別用の第一隙間を形成し、この第一隙間を介して前記第一タンク内に投入された海苔混合液から異物と生海苔とを選別し、この選別した生海苔を前記第一タンクの第一吸込み口より吸引し第一良品タンクに導き、また前記異物を前記第一タンクの環状底隅部に留め置く構成の主海苔異物分離除去機と、
この主海苔異物分離除去機の第一タンクに並設した環状底隅部を備えた捨て海苔混合液用の第二タンクに選別用の第二回転部材を設置し、この第二回転部材と第二タンクに設けた溝、孔等の第二空間部の間で選別用の第二隙間を形成し、この第二隙間を介して前記第二タンク内に投入された海苔混合液から異物と生海苔とを選別し、この選別した生海苔を前記第二タンクの第二吸込み口より排出し、前記異物を前記第二タンクの環状底隅部に留め置く構成の副海苔異物分離除去機と、
前記第一タンクと前記第二タンクを、捨て海苔混合液排出管で連通し、この主海苔異物分離除去機より排出された捨て海苔混合液を、この副海苔異物分離除去機において異物分離可能とする構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、またこの目的を達成するのに最適な第一・第二タンクを提供すること等を意図する。
請求項3は、請求項1又は請求項2に記載した主海苔異物分離除去機の第一タンクに対して、前記副海苔異物分離除去機の第二タンクが小型であって、この第二タンクを前記第一タンクの底部に開口する捨て海苔混合液排出管の下方に設置する構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、またこの目的を達成するのに最適な第一・第二隙間を提供すること等を意図する。
請求項4は、請求項1又は請求項2に記載した主海苔異物分離除去機の第一隙間に対して、副海苔異物分離除去機の第二隙間を僅少とし、この第二隙間で小異物を選別可能とする構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、またこの目的を達成し、かつ従来の海苔異物分離除去機を有効利用すること等を意図する。
請求項5は、請求項1又は請求項2に記載した主海苔異物分離除去機の第一タンクと、前記副海苔異物分離除去機の第二タンクとを同じ大きさ・構成とし、この第一タンクからポンプを経由してこの第二タンクに捨て海苔混合液を投入する構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
請求項6の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、またこの目的を達成するのに最適な主・副海苔異物分離除去機を提供すること、又は洗浄効率・分離効率の向上等を意図する。
請求項6は、請求項1又は請求項2に記載した主・副海苔異物分離除去機の第一・第二タンクの洗浄水注入管を前記捨て海苔混合液排出管又は副海苔異物分離除去機の異物排出管より遠方に離間した箇所に設ける構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
請求項7の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、またこの目的を達成するのに最適な第二タンクで選別した生海苔の搬送先を選択すること等を意図する。
請求項7は、請求項1又は請求項2に記載した主海苔異物分離除去機における前記第一タンクの第一回転部材を可動し、第一隙間で海苔混合液から異物と生海苔とを選別し、この選別した生海苔を前記第一タンクの第一吸込み口より吸引し第一良品タンクに導き、また前記異物を前記第一タンクの環状底隅部に留め置く選別作業中に、前記副海苔異物分離除去機の第二タンクの第二回転部材を可動し、第二隙間で捨て海苔混合液(残余の海苔混合液)から異物と生海苔とを選別し、この選別した生海苔を前記第二タンクの第二吸込み口より吸引し、前記主海苔異物分離除去機の第一タンクへの還流、第一良品タンク及び/又は第二良品タンク(選択可能な生海苔の搬送)に導くことを可能とし、また前記異物を前記第二タンク内に留め置く構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
請求項8の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成できる最適な環状底隅部を提供すること、またこの目的を達成し、かつ環状底隅部に異物を集積し、異物分離用の第一及び/又は第二隙間の周辺に浮遊する異物を僅少とすること等を意図する。
請求項8は、請求項1又は請求項2に記載した環状底隅部に前記異物を積極的に集積し、前記第一及び/又は第二隙間の周辺に浮遊する異物を僅少とする構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
請求項9の発明は、請求項3の目的を達成すること、またこの目的を達成するのに最適な副海苔異物分離除去機の第二タンクの設置位置を確保できる構成を提供すること等を意図する。
請求項9は、請求項3に記載した副海苔異物分離除去機の第二タンクを前記主海苔異物分離除去機の第一タンクの底部に開口する捨て海苔混合液排出管の下方に設置した構成であって、この捨て海苔混合液排出管からの落差を介して前記第二タンクに捨て海苔混合液を供給する構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
請求項1の発明は、環状底隅部を備えた海苔混合液用の第一タンクに選別用の第一回転部材を設置し、第一回転部材と第一タンクに設けた溝、孔等の第一空間部の間で選別用の第一隙間を形成し、第一隙間を介して第一タンク内に投入された海苔混合液から異物と生海苔とを選別し、選別した生海苔を第一タンクの第一吸込み口より吸引し第一良品タンクに導き、また異物を第一タンクの環状底隅部に留め置く構成の主海苔異物分離除去機と、
主海苔異物分離除去機の第一タンクに並設した捨て海苔混合液用の第二タンクに選別用の第二回転部材を設置し、第二回転部材と第二タンクに設けた溝、孔等の第二空間部の間で選別用の第二隙間を形成し、第二隙間を介して第二タンク内に投入された海苔混合液から異物と生海苔とを選別し、選別した生海苔を第二タンクの第二吸込み口より排出し、異物を第二タンク内に留め置く構成の副海苔異物分離除去機と、
第一タンクと第二タンクを、捨て海苔混合液排出管で連通し、主海苔異物分離除去機より排出された捨て海苔混合液を、副海苔異物分離除去機において異物分離可能とする構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
従って、請求項1は、主海苔異物分離除去機と副海苔異物分離除去機を並設するとともに、主海苔異物分離除去機の第一タンクと副海苔異物分離除去機の第二タンクを、捨て海苔混合液排出管で連通し、主海苔異物分離除去機からの捨て海苔(捨て海苔混合液)を、副海苔異物分離除去機で異物分離可能とする構成を採用し、この種の捨て海苔回収及び/又は捨て海苔中の生海苔の有効利用と、経済性の向上、又は捨て海苔及び/又は海水の廃棄に基づく各種の公害・塩害の回避等を図ることを意図する。また請求項1の発明は、少なくとも第一回転部材及び/又は第一タンクの底面の磨耗を回避すること、また第一隙間の設定許容範囲の拡充を図ること等を意図する。さらに請求項1の発明は、環状底隅部に異物を集積し、異物分離用の第一隙間の周辺に浮遊する異物を僅少とすることを意図する。
請求項2の発明は、環状底隅部を備えた海苔混合液用の第一タンクに選別用の第一回転部材を設置し、第一回転部材と第一タンクに設けた溝、孔等の第一空間部の間で選別用の第一隙間を形成し、第一隙間を介して第一タンク内に投入された海苔混合液から異物と生海苔とを選別し、選別した生海苔を第一タンクの第一吸込み口より吸引し第一良品タンクに導き、また異物を第一タンクの環状底隅部に留め置く構成の主海苔異物分離除去機と、
主海苔異物分離除去機の第一タンクに並設した環状底隅部を備えた捨て海苔混合液用の第二タンクに選別用の第二回転部材を設置し、第二回転部材と第二タンクに設けた溝、孔等の第二空間部の間で選別用の第二隙間を形成し、第二隙間を介して第二タンク内に投入された海苔混合液から異物と生海苔とを選別し、選別した生海苔を第二タンクの第二吸込み口より排出し、異物を第二タンクの環状底隅部に留め置く構成の副海苔異物分離除去機と、
第一タンクと第二タンクを、捨て海苔混合液排出管で連通し、主海苔異物分離除去機より排出された捨て海苔混合液を、副海苔異物分離除去機において異物分離可能とする構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成できること、またこの目的を達成するのに最適な環状底隅部と第一・第二隙間の構造を提供できること等の特徴がある。また請求項1の発明は、環状底隅部に異物を集積し、異物分離用の第一及び/又は第二隙間の周辺に浮遊する異物を僅少にできる実益がある。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載した主海苔異物分離除去機の第一タンクに対して、副海苔異物分離除去機の第二タンクが小型であって、第二タンクを第一タンクの底部に開口する捨て海苔混合液排出管の下方に設置する構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
従って、請求項3は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、またこの目的を達成するのに最適な第一・第二タンクを提供できること等の特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載した主海苔異物分離除去機の第一隙間に対して、副海苔異物分離除去機の第二隙間を僅少とし、第二隙間で小異物を選別可能とする構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
従って、請求項4は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、またこの目的を達成するのに最適な第一・第二隙間を提供できること等の特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2に記載した主海苔異物分離除去機の第一タンクと、副海苔異物分離除去機の第二タンクとを同じ大きさ・構成とし、第一タンクからポンプを経由して第二タンクに捨て海苔混合液を投入する構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
従って、請求項5は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、またこの目的を達成し、かつ従来の海苔異物分離除去機を有効利用できること等の特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1又は請求項2に記載した主・副海苔異物分離除去機の第一・第二タンクの洗浄水注入管を捨て海苔混合液排出管又は副海苔異物分離除去機の異物排出管より遠方に離間した箇所に設ける構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
従って、請求項6は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、またこの目的を達成するのに最適な主・副海苔異物分離除去機を提供できること、又は洗浄効率・分離効率の向上等が図れること等の特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1又は請求項2に記載した主海苔異物分離除去機における第一タンクの第一回転部材を可動し、第一隙間で海苔混合液から異物と生海苔とを選別し、選別した生海苔を第一タンクの第一吸込み口より吸引し第一良品タンクに導き、また異物を第一タンクの環状底隅部に留め置く選別作業中に、副海苔異物分離除去機の第二タンクの第二回転部材を可動し、第二隙間で捨て海苔混合液から異物と生海苔とを選別し、選別した生海苔を第二タンクの第二吸込み口より吸引し、主海苔異物分離除去機の第一タンクへの還流、第一良品タンク及び/又は第二良品タンクに導くことを可能とし、また異物を第二タンク内に留め置く構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
従って、請求項7は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、またこの目的を達成するのに最適な第二タンクで選別した生海苔の搬送先を選択できること等の特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1又は請求項2に記載した環状底隅部に異物を積極的に集積し、第一及び/又は第二隙間の周辺に浮遊する異物を僅少とする構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
従って、請求項8は、請求項1又は請求項2の目的を達成できる最適な環状底隅部を提供できること、またこの目的を達成し、かつ環状底隅部に異物を集積し、異物分離用の第一及び/又は第二隙間の周辺に浮遊する異物を僅少にできること等の特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項3に記載した副海苔異物分離除去機の第二タンクを主海苔異物分離除去機の第一タンクの底部に開口する捨て海苔混合液排出管の下方に設置した構成であって、捨て海苔混合液排出管からの落差を介して第二タンクに捨て海苔混合液を供給する構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構である。
従って、請求項9は、請求項3の目的を達成できること、またこの目的を達成するのに最適な副海苔異物分離除去機の第二タンクの設置位置を確保できる構成を提供できること等の特徴を有する。
本発明の一例を説明する。
先ず図面の説明をする。図1は第一の実施例を示した全体の断面図、図2は図1の主海苔異物分離除去機の要部の拡大断面図、図3は図1の主海苔異物分離除去機の第一隙間を説明する拡大断面図、また図4は第二の実施例を示した全体の断面図、図5は図4の主海苔異物分離除去機の要部の拡大断面図、図6は図4の主海苔異物分離除去機の第一隙間を説明する拡大断面図、更に図7は第三の実施例を示した全体の断面図、図8は第三の実施例の主海苔異物分離除去機の要部の拡大断面図、図9は第三の実施例の主海苔異物分離除去機の第一隙間を説明する拡大断面図、図10は水位センサーとその関連部門を示した拡大断面図である。
図1〜図3に示した第一の実施例を説明する。先ず、1Aは主海苔異物分離除去機Aの海苔混合液用の第一タンクで、この第一タンク1Aには海苔混合液投入管2Aと洗浄水注入管3A(海苔混合液の希釈用を兼ねることもあり得る)及び/又は海苔混合液の希釈用の海水注入管3−1Aがそれぞれ設けられている。またこの第一タンク1Aに環状底隅部1−1Aを介して設けた第一空間部4Aには、第一隙間5Aを介して略深皿型の第一回転板6A(第一回転部材)が設けられており、この第一回転板6Aは第一回転軸6−1Aに軸支されており第一モータ6−2Aを介して回転する。またこの第一タンク1Aには選別した生海苔を第一良品タンク7Aに導く第一ホース7−1Aが接続される第一吸込み口8Aが設けられている。さらに当該第一タンク1Aには捨て海苔混合液排出管9Aを連通するための捨て海苔混合液排出口9−1Aが開設されている。尚、図中1−2Aは前記第一タンク1Aの壁面1AAに間隔をおいて設けるパンチングでなる透孔を備えた環状の中間壁面を示す。この中間壁面1−2Aは海苔混合液中の異物の通過を許し、異物分離の一翼を担う。そして、この中間壁面1−2Aと壁面1AAで形成した水位調整部Xには水位センサーX1を設け、この水位センサーX1で水位調整部X及び/又は第一タンク1Aの海苔混合液の水位調整を図る。またX2は水位センサーX1の配管に連設した海水、水等の排水管である。また図中9−2Aは捨て海苔混合液排出管9Aに設けた第一バルブ、また7−2Aは第一ホース7−1Aに設けた第一ポンプを示す。尚、12Aは第一タンク1Aに設けた液面用の第一センサーである。次に、1Bは副海苔異物分離除去機Bの海苔混合液用の第二タンクで、この第二タンク1Bには洗浄水注入管3B(海苔混合液の希釈用を兼ねることもあり得る)が設けられている。またこの第二タンク1Bに環状底隅部1−1Bを介して設けた第二空間部4Bには、第二隙間5Bを介して略椀型の第二回転板6B(第二回転部材)が設けられており、この第二回転板6Bは第二回転軸6−1Bに軸支されており第二モータ6−2Bを介して回転する。またこの第二タンク1Bには第二吸込み口8Bが設けられており、この第二吸込み口8Bには、選別した生海苔を、例えば、第二良品タンク7B、第一タンク1A、又は第一良品タンク7Aに導くための第二ホース7−1Bが接続されている。さらに当該第二タンク1Bに異物を排出する異物排出管10Bが接続される異物排出口11Bが設けられている。尚、図中10−2Bは異物排出管10Bに設けた第二バルブ、また7−2Bは第二ホース7−1Bに設けた第二ポンプを示す。そして、この例では、副海苔異物分離除去機Bの第二タンク1Bを前記主海苔異物分離除去機Aの第一タンク1Aの底部に開口する捨て海苔混合液排出管9Aの下方に設置した構成であって、捨て海苔混合液排出管9Aからの落差を介して第二タンク1Bに捨て海苔混合液を供給する。図中12Bは第二タンク1Bに設けた液面用の第二センサーを示す。尚、第二タンク1Bには環状の中間壁面1−2Bを設け、この中間壁面1−2Bと第二タンク1Bの壁面1BBとで形成した水位調整部Xに設けた水位センサー(図示せず)を必要により設け、この水位センサーで、水位調整部X及び/又は第二タンク1Bの海苔混合液の水位調整を図る。また水位センサーには配管(図示せず)を連設する。
次に、第一の実施例の選別作業を説明すると、海苔混合液投入管2Aより海苔混合液(生海苔混合液)を第一タンク1Aに投入(供給)しながら、この第一タンク1Aの第一回転板6Aを回転させる。この第一回転板6Aの回転によって、投入された海苔混合液中の生海苔は、第一隙間5Aより吸込まれて、第一吸込み口8Aから第一ホース7−1Aを経由して第一良品タンク7Aに送られる。またこの第一隙間5Aより吸込まれない(第一隙間5Aを通過できない)異物及び/又は生海苔は、主として、第一回転板6Aの回転による遠心力が作用し、この第一タンク1Aの環状底隅部1−1Aに集積されるとともに、第一隙間5Aの近傍には、比較的異物の存在が少なくなり、効率的に生海苔の吸引が図れること、また効率的な異物の分離が図れること等の利点がある。この一連の動きを第一の選別作業と云う。そして、この第一の選別作業が略5〜8分程度行われた後、第一タンク1Aの環状底隅部1−1Aに留め置かれた捨て海苔混合液を、第一タンク1Aに設けた捨て海苔混合液排出管9Aを経由させ、第二タンク1Bに投入する(供給する)。この第二タンク1Bに投入(供給)しながら、この第二タンク1Bの第二回転板6Bを回転させる。この第二回転板6Bの回転によって、投入された捨て海苔混合液中の生海苔は、第二隙間5Bより吸込まれ、第二吸込み口8Bから第二ホース7−1Bを経由して第二良品タンク7B、第一タンク1A、又は第一良品タンク7Aに送られる。またこの第二隙間5Bより吸込まれない(第二隙間5Bを通過できない)異物及び/又は生海苔は、主として、第一回転板6Aの回転による遠心力が作用し、この第二タンク1Bの環状底隅部1−1Bに集積されるとともに、第二隙間5Bの近傍には、比較的異物の存在が少なくなり、効率的に生海苔の吸引が図れること、また効率的な異物の分離が図れること等の利点がある。この一連の動きを第二の選別作業と云う。そして、この第二の選別作業が略5〜8分程度行われた後、第二タンク1Bの環状底隅部1−1Bに留め置かれた異物は、第二タンク1Bに設けた異物排出管10Bを経由し、第二タンク1B外に送られタンク等の容器に貯留される。そして、この例では、第二回転板6Bを小型化したので、この第二回転板6Bが第二ポンプ7−2Bの吸引によって撓むことは皆無である。従って、第二隙間5Bが可変することは極めて少ないことから、微小の異物も確実に選別分離し、かつ除去できる(除去精度を高く設定できる)こと、又は第二モータ6−2Bの小型化が図れること等の特徴がある。そして、図示の如く、第二回転板6Bを略椀型とすることで、この環状底隅部1−1Bに異物を集積できるので、洗浄の容易化、短縮化又は排出時間の短縮化等に寄与できる。またこの第二タンク1Bにおける選別作業は、原則として、前記第一タンク1Aの捨て海苔混合液の排出中に行うことから、この第一タンク1Aの動きを拘束することがなく有益であり、また能率的な選別作業・清掃作業・異物排出作業が図れる利点がある。また前記第二回転板6Bを略椀型とすることで、第二隙間5Bからの空気の吸込みを極力少なくし、選別精度の向上と吸込み量の確保ができること等の実益がある。尚、第二回転板6Bを略椀型とした例を説明したが、この第二回転板6Bを第一回転板6Aに代替することも可能であり、その効果は第二回転板6Bと遜色がない(他の例も同じ)。また同じように前記第一回転板6Aを略深皿型とした例を説明したが、この第一回転板6Aを第二回転板6Bに代替することも可能であり、その効果は前述の例に準ずる(他の例も同じ)。
図4〜図6に示した第二の実施例を説明すると、21Aは主海苔異物分離除去機Aの海苔混合液用の第一タンクで、この第一タンク21Aには海苔混合液投入管22Aと洗浄水注入管23A(海苔混合液の希釈用を兼ねることもあり得る)及び/又は海苔混合液の希釈用の海水注入管23−1Aがそれぞれ設けられている。またこの第一タンク21Aに環状底隅部21−1Aを介して設けた第一空間部24Aには、第一隙間25Aを介して略板形状の第一回転板26A(第一回転部材)が設けられており、この第一回転板26Aは第一回転軸26−1Aに軸支されており第一モータ26−2Aを介して回転する。またこの第一タンク21Aの下方に設けた選別ケーシング210Aには、第一吸込み口28Aが設けられており、この第一吸込み口28Aには選別した生海苔を第一良品タンク27Aに導く第一ホース27−1Aが接続されている。さらに当該第一タンク21Aには捨て海苔混合液排出管29Aを連通するための捨て海苔混合液排出口29−1Aが開設されている。尚、図中21−2Aは前記第一タンク21Aの壁面21AAに間隔をおいて設けるパンチングでなる透孔を備えた環状の中間壁面を示す。この中間壁面21−2Aは海苔混合液中の異物の通過を許し、異物分離の一翼を担う。そして、この中間壁面21−2Aと壁面21AAで形成した水位調整部Xには水位センサーX1を設け、この水位センサーX1で水位調整部X及び/又は第一タンク21Aの海苔混合液の水位調整を図る。またX2は水位センサーX1の配管に連設した海水、水等の排水管である。尚、図中29−2Aは捨て海苔混合液排出管29Aに設けた第一バルブ、また27−2Aは第一ホース27−1Aに設けた第一ポンプを示す。また31Bは副海苔異物分離除去機Bの海苔混合液用の第二タンクで、この第二タンク31Bには洗浄水注入管33B(海苔混合液の希釈用を兼ねることもあり得る)が設けられている。またこの第二タンク31Bに環状底隅部31−1Bを介して設けた第二空間部34Bには、第二隙間35Bを介して略板形状の第二回転板36B(第二回転部材)が設けられており、この第二回転板36Bは第二回転軸36−1Bに軸支されており第二モータ36−2Bを介して回転する。またこの第二タンク31Bには第二吸込み口38Bが設けられており、この第二吸込み口38Bには、選別した生海苔を、例えば、第二良品タンク37B、第一タンク21A、又は第一良品タンク27Aに導く第二ホース37−1Bが接続されている。さらに当該第二タンク31Bに異物を排出する異物排出管40Bが接続される異物排出口41Bが設けられている。尚、図中40−2Bは異物排出管40Bに設けた第二バルブ、また37−2Bは第二ホース37−1Bに設けた第二ポンプを示す。そして、この例では、副海苔異物分離除去機Bの第二タンク31Bを前記主海苔異物分離除去機Aの第一タンク21Aの底部に開口する捨て海苔混合液排出管29Aの下方に設置した構成であって、捨て海苔混合液排出管29Aからの落差を介して第二タンク31Bに捨て海苔混合液を供給する。図中42Bは第二タンク31Bに設けた液面用の第二センサーを示す。前記第一タンク21Aには液面用の第一センサー212Aを設ける。尚、第二タンク31Bには環状の中間壁面31−2Bを設け、この中間壁面31−2Bと第二タンク31Bの壁面31BBとで形成した水位調整部Xに設けた水位センサー(図示せず)を必要により設け、この水位センサーで、水位調整部X及び/又は第二タンク31Bの海苔混合液の水位調整を図る。また水位センサーには配管(図示せず)を連設する。
次に、第二の実施例の選別作業を説明すると、海苔混合液投入管22Aより海苔混合液(生海苔混合液)を第一タンク21Aに投入(供給)しながら、この第一タンク21Aの第一回転板26Aを回転させる。この第一回転板26Aの回転によって、投入された海苔混合液中の生海苔は、第一隙間25Aより吸込まれて、第一吸込み口28Aから第一ホース27−1Aを経由して第一良品タンク27Aに送られる。またこの第一隙間25Aより吸込まれない(第一隙間25Aを通過できない)異物及び/又は生海苔は、主として、第一回転板26Aの回転による遠心力が作用し、この第一タンク21Aの環状底隅部21−1Aに集積されるとともに、第一隙間25Aの近傍には、比較的異物の存在が少なくなり、効率的に生海苔の吸引が図れること、また効率的な異物の分離が図れること等の利点がある。この一連の動きを第一の選別作業と云う。そして、この第一の選別作業が略5〜8分程度行われた後、第一タンク21Aの環状底隅部21−1Aに留め置かれた捨て海苔混合液を、第一タンク21Aに設けた捨て海苔混合液排出管29Aを経由させ、第二タンク31Bに順次投入する(供給する)が、この投入時において、この第二タンク31Bの第二回転板36Bを回転させる。そして、この第二回転板36Bの回転によって、投入された捨て海苔混合液中の生海苔は、第二隙間35Bより吸込まれ、第二吸込み口38Bから第二ポンプ37−2Bを経由して第二良品タンク37B、第一タンク21A、又は第一良品タンク27Aに送られる。またこの第二隙間35Bより吸込まれない(第二隙間35Bを通過できない)異物及び/又は生海苔は、主として、第二回転板36Bの回転による遠心力が作用し、この第二タンク31Bの環状底隅部31−1Bに集積されるとともに、第二隙間35Bの近傍には、比較的異物の存在が少なくなり、効率的に生海苔の吸引が図れること、また効率的な異物の分離が図れること等の利点がある。この一連の動きを第二の選別作業と云う。そして、この第二の選別作業が略5〜8分程度行われた後、第二タンク31Bの環状底隅部31−1Bに留め置かれた異物は、第二タンク31Bに設けた異物排出管40Bを経由し、第二タンク31B外に送られタンク等の容器に貯留される。そして、この例では、第二回転板36Bを小型化したので、この第二回転板36Bが第二ポンプ37−2Bの吸引によって撓むことは略皆無である。従って、第二隙間35Bが可変することはなく、微小の異物も確実に選別分離し、かつ除去できる(除去精度を高く設定できる)。そして、図示の如く、第二回転板36Bを略板形状とすることで、この第二タンク31Bの環状底隅部31−1Bに異物を集積できるので、洗浄の容易化、短縮化又は排出時間の短縮化等に寄与できる。またこの第二タンク31Bにおける選別作業は、原則として、前記第一タンク21Aの捨て海苔混合液の排出中に行うことから、この第一タンク21Aの動きを拘束することがなく有益であり、また能率的な選別作業・清掃作業・異物排出作業が図れる利点がある。
図7〜図9に示した第三の実施例を説明すると、81Aは主海苔異物分離除去機Aの海苔混合液用の第一タンクで、この第一タンク81Aには海苔混合液投入管82Aと洗浄水注入管83A(海苔混合液の希釈用を兼ねることもあり得る)及び/又は海苔混合液の希釈用の海水注入管83−1Aがそれぞれ設けられている。またこの第一タンク81Aに環状底隅部81−1Aを介して設けた第一空間部84Aには、第一隙間85Aを介して略板形状の第一回転板86A(第一回転部材)が設けられており、この第一回転板86Aは第一回転軸86−1Aに軸支されており第一モータ86−2Aを介して回転する。またこの第一タンク81Aの下方に設けた選別ケーシング810Aには、第一吸込み口88Aが設けられており、この第一吸込み口88Aには選別した生海苔を第一良品タンク87Aに導く第一ホース87−1Aが接続されている。さらに当該第一タンク81Aには捨て海苔混合液排出管89Aを連通するための捨て海苔混合液排出口89−1Aが開設されている。尚、図中81−2Aは前記第一タンク81Aの壁面81AAに間隔をおいて設けるパンチングでなる透孔を備えた環状の中間壁面を示す。この中間壁面81−2Aは海苔混合液中の異物の通過を許し、異物分離の一翼を担う。そして、この中間壁面81−2Aと壁面81AAで形成した水位調整部Xには水位センサーX1を設け、この水位センサーX1で水位調整部X及び/又は第一タンク81Aの海苔混合液の水位調整を図る。またX2は水位センサーX1の配管に連設した海水、水等の排水管である。尚、図中89−2Aは捨て海苔混合液排出管89Aに設けた第一バルブ、また87−2Aは第一ホース87−1Aに設けた第一ポンプを示す。またこの第三の実施例では、図示の如く、第一タンク81Aの底部に多数条の第一空間部84Aを形成し、この多数条の第一空間部84Aには略板形状の第一回転板86Aの多数条の環状突起86−3Aを挿入し、この第一空間部84Aと環状突起86−3Aで多数条の環状でなる第一隙間85Aを形成する。また91Bは副海苔異物分離除去機Bの海苔混合液用の第二タンクで、この第二タンク91Bには洗浄水注入管93B(海苔混合液の希釈用を兼ねることもあり得る)が設けられている。またこの第二タンク91Bに環状底隅部91−1Bを介して設けた第二空間部94Bには、第二隙間95Bを介して略板形状の第二回転板96B(第二回転部材)が設けられており、この第二回転板96Bは第二回転軸96−1Bに軸支されており第二モータ96−2Bを介して回転する。またこの第二タンク91Bには第二吸込み口98Bが設けられており、この第二吸込み口98Bには、選別した生海苔を、例えば、第二良品タンク97B、第一タンク81A、又は第一良品タンク87Aに導く第二ホース97−1Bが接続されている。さらに当該第二タンク91Bに異物を排出する異物排出管130Bが接続される異物排出口131Bが設けられている。尚、図中130−2Bは異物排出管130Bに設けた第二バルブ、また97−2Bは第二ホース97−1Bに設けた第二ポンプを示す。そして、この例では、副海苔異物分離除去機Bの第二タンク91Bを前記主海苔異物分離除去機Aの第一タンク81Aの底部に開口する捨て海苔混合液排出管89Aの下方に設置した構成であって、捨て海苔混合液排出管89Aからの落差を介して第二タンク91Bに捨て海苔混合液を供給する。図中132Bは第二タンク91Bに設けた液面用の第二センサーを示す。前記第一タンク81Aには液面用の第一センサー812Aを設ける。尚、第二タンク91Bには環状の中間壁面91−2Bを設け、この中間壁面91−2Bと第二タンク91Bの壁面91BBとで形成した水位調整部Xに設けた水位センサー(図示せず)を必要により設け、この水位センサーで、水位調整部X及び/又は第二タンク91Bの海苔混合液の水位調整を図る。また水位センサーには配管(図示せず)を連設する。
次に、第三の実施例の選別作業を説明すると、海苔混合液投入管82Aより海苔混合液(生海苔混合液)を第一タンク81Aに投入(供給)しながら、この第一タンク81Aの第一回転板86Aを回転させる。この第一回転板86Aの回転によって、投入された海苔混合液中の生海苔は、第一隙間85Aより吸込まれて、第一吸込み口88Aから第一ホース87−1Aを経由して第一良品タンク87Aに送られる。またこの第一隙間85Aより吸込まれない(第一隙間85Aを通過できない)異物及び/又は生海苔は、主として、第一回転板86Aの回転による遠心力が作用し、この第一タンク81Aの環状底隅部81−1Aに集積されるとともに、第一隙間85Aの近傍には、比較的異物の存在が少なくなり、効率的に生海苔の吸引が図れること、また効率的な異物の分離が図れること等の利点がある。この一連の動きを第一の選別作業と云う。そして、この第一の選別作業が略5〜8分程度行われた後、第一タンク81Aの環状底隅部81−1Aに留め置かれた捨て海苔混合液は、第一タンク81Aに設けた捨て海苔混合液排出管89Aを経由させ、第二タンク91Bに順次投入する(供給する)が、この投入時において、この第二タンク91Bの第二回転板96Bを回転させる。そして、この第二回転板96Bの回転によって、投入された捨て海苔混合液中の生海苔は、第二隙間95Bより吸込まれ、第二吸込み口98Bから第二ホース97−1Bを経由して第二良品タンク97B、第一タンク81A、又は第一良品タンク87Aに送られる。またこの第二隙間95Bより吸込まれない(第二隙間95Bを通過できない)異物及び/又は生海苔は、主として、第二回転板96Bの回転による遠心力が作用し、この第二タンク91Bの環状底隅部91−1Bに集積されるとともに、第二隙間95Bの近傍には、比較的異物の存在が少なくなり、効率的に生海苔の吸引が図れること、また効率的な異物の分離が図れること等の利点がある。この一連の動きを第二の選別作業と云う。そして、この第二の選別作業が略5〜8分程度行われた後、第二タンク91Bの底面に留め置かれた異物は、第二タンク91Bに設けた異物排出管130Bを経由し、第二タンク91B外に送られ、容器に貯留される。そして、この例では、第二回転板96Bを小型化したので、この第二回転板96Bは第二ポンプ97−2Bの吸引による撓みが略0と考えられる。従って、第二隙間95Bが可変することはなく、微小の異物も確実に選別分離し、かつ除去できる(除去精度を高く設定できる)こと、又は第二モータ96−2Bの小型化が図れること等の特徴がある。そして、図示の如く、第二回転板96Bを略板形状とすることで、異物を前記第二タンク91Bの環状底隅部91−1Bに集積できるので、洗浄の容易化、短縮化又は排出時間の短縮化等に寄与できる。またこの第二タンク91Bにおける選別作業は、原則として、前記第一タンク81Aの捨て海苔混合液の排出中に行うことから、この第一タンク81Aの動きを拘束することがなく有益であり、また能率的な選別作業・清掃作業・異物排出作業が図れる利点がある。
図10は第一の実施例〜第三の実施例に採用される水位センサーX1であり、この水位センサーX1の好ましい一例を説明すると、水位調整部Xの底面に設けた連通口管X3に、水位管X4を昇降自在に設け、この水位管X4はオーリングX5を介して昇降位置に固止及び/又はシールされる構成であり、このオーリングX5の取外し及び/又は取付け等を利用し、この水位管X4の昇降及び/又は固止を図る。
以上の説明で、主海苔異物分離除去機Aと副海苔異物分離除去機Bをそれぞれ相似形で組合せた構成の装置を説明したが、この組合せは一例であり、第一の実施例の主海苔異物分離除去機Aと第二・第三の実施例の副海苔異物分離除去機Bを組合せた構成、また第二の実施例の主海苔異物分離除去機Aと第一・第三の実施例の副海苔異物分離除去機Bを組合せた構成、さらに第三の実施例の主海苔異物分離除去機Aと第一・第二の実施例の副海苔異物分離除去機Bを組合せた構成等であっても同じ効果を発揮できるので、本発明の範疇である。また主海苔異物分離除去機Aと副海苔異物分離除去機Bを一体構造として、小型化、設置の容易化、又は構成の簡略化及び低コスト化、さらに搬送の容易化及び低コスト化等に役立てる。また還流は各第一良品タンク7A、27A、87A、各第二良品タンク7B、37B、97Bの他、各第一タンク1A、21A、81Aを選択することで、作業・段取り・処理等の簡便化、スピード化、作業の容易化、作業時間の短縮化等に寄与できる実益がある。さらには他の装置との連繋の容易化、設置作業の簡便化、容易化等に寄与できる。尚、前記主海苔異物分離除去機Aの各第一タンク1A、21A、81A(原則として全体構造)と、前記副海苔異物分離除去機Bの各第二タンク1B、31B、91B(原則として全体構造)とを同じ大きさ・構成とし、この各第一タンク1A、21A、81Aからポンプ(図示せず)を経由してこの各第二タンク1B、31B、91B、又は容器(図示しない。他の例も同じ)等に捨て海苔混合液を投入する構成も可能である。さらに主海苔異物分離除去機Aと副海苔異物分離除去機Bを設置する位置関係、間隔等は現場の状態で変更する。
尚、前記主海苔異物分離除去機Aと副海苔異物分離除去機Bの区別、又は各部材(構成)を第一・第二との言葉を用いて説明したが、理解を容易にするものであり、この言葉には限定されない。また、例えば、主・副海苔異物分離除去機A・Bの第一・第二タンク1A・1Bの洗浄水注入管3A・3Bを主海苔異物分離除去機Aの捨て海苔混合液排出管9A(捨て海苔混合液排出口9−1A)、又は副海苔異物分離除去機Bの異物排出管10B(異物排出口11B)より遠方に離間した箇所に設ける構成とし、洗浄効率・分離効率・排出効果の向上等が図れる特徴がある(他の例も同じ)。
図1は第一の実施例を示した全体の断面図 図2は図1の主海苔異物分離除去機の要部の拡大断面図 図3は図1の主海苔異物分離除去機の第一隙間を説明する拡大断面図 図4は第二の実施例を示した全体の断面図 図5は図4の主海苔異物分離除去機の要部の拡大断面図 図6は図4の主海苔異物分離除去機の第一隙間を説明する拡大断面図 図7は第三の実施例を示した全体の断面図 図8は第三の実施例の主海苔異物分離除去機の要部の拡大断面図 図9は第三の実施例の主海苔異物分離除去機の第一隙間を説明する拡大断面図 図10は水位センサーとその関連部門を示した拡大断面図
符号の説明
A 主海苔異物分離除去機
1A 第一タンク
1AA 壁面
1−1A 環状底隅部
1−2A 中間壁面
2A 海苔混合液投入管
3A 洗浄水注入管
3−1A 海水注入管
4A 第一空間部
5A 第一隙間
6A 第一回転板
6−1A 第一回転軸
6−2A 第一モータ
7A 第一良品タンク
7−1A 第一ホース
7−2A 第一ポンプ
8A 第一吸込み口
9A 捨て海苔混合液排出管
9−1A 捨て海苔混合液排出口
9−2A 第一バルブ
12A 第一センサー
B 副海苔異物分離除去機
1B 第二タンク
1BB 壁面
1−1B 環状底隅部
1−2B 中間壁面
3B 洗浄水注入管
4B 第二空間部
5B 第二隙間
6B 第二回転板
6−1B 第二回転軸
6−2B 第二モータ
7B 第二良品タンク
7−1B 第二ホース
7−2B 第二ポンプ
8B 第二吸込み口
10B 異物排出管
10−2B 第二バルブ
11B 異物排出口
12B 第二センサー
21A 第一タンク
21AA 壁面
21−1A 環状底隅部
21−2A 中間壁面
210A 選別ケーシング
22A 海苔混合液投入管
23A 洗浄水注入管
23−1A 海水注入管
24A 第一空間部
25A 第一隙間
26A 第一回転板
26−1A 第一回転軸
26−2A 第一モータ
27A 第一良品タンク
27−1A 第一ホース
27−2A 第一ポンプ
28A 第一吸込み口
29A 捨て海苔混合液排出管
29−1A 捨て海苔混合液排出口
29−2A 第一バルブ
212A 第一センサー
31B 第二タンク
31BB 壁面
31−1B 環状底隅部
31−2B 中間壁面
33B 洗浄水注入管
34B 第二空間部
35B 第二隙間
36B 第二回転板
36−1B 第二回転軸
36−2B 第二モータ
37B 第二良品タンク
37−1B 第二ホース
37−2B 第二ポンプ
38B 第二吸込み口
40B 異物排出管
40−2B 第二バルブ
41B 異物排出口
42B 第二センサー
81A 第一タンク
81AA 壁面
81−1A 環状底隅部
81−2A 中間壁面
810A 選別ケーシング
82A 海苔混合液投入管
83A 洗浄水注入管
83−1A 海水注入管
84A 第一空間部
85A 第一隙間
86A 第一回転板
86−1A 第一回転軸
86−2A 第一モータ
86−3A 環状突起
87A 第一良品タンク
87−1A 第一ホース
87−2A 第一ポンプ
88A 第一吸込み口
89A 捨て海苔混合液排出管
89−1A 捨て海苔混合液排出口
89−2A 第一バルブ
812A 第一センサー
91B 第二タンク
91BB 壁面
91−1B 環状底隅部
91−2B 中間壁面
93B 洗浄水注入管
94B 第二空間部
95B 第二隙間
96B 第二回転板
96−1B 第二回転軸
96−2B 第二モータ
97B 第二良品タンク
97−1B 第二ホース
97−2B 第二ポンプ
98B 第二吸込み口
130B 異物排出管
130−2B 第二バルブ
131B 異物排出口
132B 第二センサー
X 水位調整部
X1 水位センサー
X2 排水管
X3 連通口管
X4 水位管
X5 オーリング

Claims (9)

  1. 環状底隅部を備えた海苔混合液用の第一タンクに選別用の第一回転部材を設置し、この第一回転部材と第一タンクに設けた溝、孔等の第一空間部の間で選別用の第一隙間を形成し、この第一隙間を介して前記第一タンク内に投入された海苔混合液から異物と生海苔とを選別し、この選別した生海苔を前記第一タンクの第一吸込み口より吸引し第一良品タンクに導き、また前記異物を前記第一タンクの環状底隅部に留め置く構成の主海苔異物分離除去機と、
    この主海苔異物分離除去機の第一タンクに並設した捨て海苔混合液用の第二タンクに選別用の第二回転部材を設置し、この第二回転部材と第二タンクに設けた溝、孔等の第二空間部の間で選別用の第二隙間を形成し、この第二隙間を介して前記第二タンク内に投入された海苔混合液から異物と生海苔とを選別し、この選別した生海苔を前記第二タンクの第二吸込み口より排出し、前記異物を前記第二タンク内に留め置く構成の副海苔異物分離除去機と、
    前記第一タンクと前記第二タンクを、捨て海苔混合液排出管で連通し、この主海苔異物分離除去機より排出された捨て海苔混合液を、この副海苔異物分離除去機において異物分離可能とする構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構。
  2. 環状底隅部を備えた海苔混合液用の第一タンクに選別用の第一回転部材を設置し、この第一回転部材と第一タンクに設けた溝、孔等の第一空間部の間で選別用の第一隙間を形成し、この第一隙間を介して前記第一タンク内に投入された海苔混合液から異物と生海苔とを選別し、この選別した生海苔を前記第一タンクの第一吸込み口より吸引し第一良品タンクに導き、また前記異物を前記第一タンクの環状底隅部に留め置く構成の主海苔異物分離除去機と、
    この主海苔異物分離除去機の第一タンクに並設した環状底隅部を備えた捨て海苔混合液用の第二タンクに選別用の第二回転部材を設置し、この第二回転部材と第二タンクに設けた溝、孔等の第二空間部の間で選別用の第二隙間を形成し、この第二隙間を介して前記第二タンク内に投入された海苔混合液から異物と生海苔とを選別し、この選別した生海苔を前記第二タンクの第二吸込み口より排出し、前記異物を前記第二タンクの環状底隅部に留め置く構成の副海苔異物分離除去機と、
    前記第一タンクと前記第二タンクを、捨て海苔混合液排出管で連通し、この主海苔異物分離除去機より排出された捨て海苔混合液を、この副海苔異物分離除去機において異物分離可能とする構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構。
  3. 請求項1又は請求項2に記載した主海苔異物分離除去機の第一タンクに対して、前記副海苔異物分離除去機の第二タンクが小型であって、この第二タンクを前記第一タンクの底部に開口する捨て海苔混合液排出管の下方に設置する構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構。
  4. 請求項1又は請求項2に記載した主海苔異物分離除去機の第一隙間に対して、副海苔異物分離除去機の第二隙間を僅少とし、この第二隙間で小異物を選別可能とする構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構。
  5. 請求項1又は請求項2に記載した主海苔異物分離除去機の第一タンクと、前記副海苔異物分離除去機の第二タンクとを同じ大きさ・構成とし、この第一タンクからポンプを経由してこの第二タンクに捨て海苔混合液を投入する構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構。
  6. 請求項1又は請求項2に記載した主・副海苔異物分離除去機の第一・第二タンクの洗浄水注入管を前記捨て海苔混合液排出管又は副海苔異物分離除去機の異物排出管より遠方に離間した箇所に設ける構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構。
  7. 請求項1又は請求項2に記載した主海苔異物分離除去機における前記第一タンクの第一回転部材を可動し、第一隙間で海苔混合液から異物と生海苔とを選別し、この選別した生海苔を前記第一タンクの第一吸込み口より吸引し第一良品タンクに導き、また前記異物を前記第一タンク内に留め置く選別作業中に、前記副海苔異物分離除去機の第二タンクの第二回転部材を可動し、第二隙間で捨て海苔混合液(残余の海苔混合液)から異物と生海苔とを選別し、この選別した生海苔を前記第二タンクの第二吸込み口より吸引し、前記主海苔異物分離除去機の第一タンクへの還流、第一良品タンク及び/又は第二良品タンクに導くことを可能とし、また前記異物を前記第二タンク内に留め置く構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構。
  8. 請求項1又は請求項2に記載した環状底隅部に前記異物を積極的に集積し、前記第一及び/又は第二隙間の周辺に浮遊する異物を僅少とする構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構。
  9. 請求項3に記載した副海苔異物分離除去機の第二タンクを前記主海苔異物分離除去機の第一タンクの底部に開口する捨て海苔混合液排出管の下方に設置した構成であって、この捨て海苔混合液排出管からの落差を介して前記第二タンクに捨て海苔混合液を供給する構成とした海苔混合液の異物分離装置における捨て海苔回収機構。
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