JP2006252320A - 電力制御方法ならびに電力制御装置および電力システム - Google Patents

電力制御方法ならびに電力制御装置および電力システム Download PDF

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Abstract

【課題】 電力変換段が1段の太陽光発電システム等の電力システムに適用できる新たなリミットサイクルMPPT(最大電力追尾)方式を採用した電力制御方法を提供することを課題としている。
【解決手段】 昇圧チョッパ(または降圧チョッパ)の電流制御ループ内の電流誤差信号を利用して最大電力点追尾制御を行う。
【選択図】図8

Description

本願発明は、最大電力点追尾制御に関するものである。
現代社会では多様な情報化機器が使用されており、また生活をより豊かにするためにエネルギーの消費は急増する傾向にある。一方、化石燃料の枯渇と環境汚染問題に対する規制も強化されている。この問題の解決策の一つとして、クリーンエネルギーに関する国際社会活動と、再生エネルギーの開発および普及の標準化活動等が活発に行われている。
一般の家庭用発電設備において、太陽光発電システムは、燃料電池や風力発電設備に比べて設置が容易で、且つ騒音と管理費用等において多くの利点があり、最もよく利用されている。しかし、太陽電池は外部温度、日照条件、負荷の状態によって最大電力が変動する非線型の特性を持っているため、常に最大電力点追尾(MPPT:Maximum Power Point Tracking)動作させることが実用的に重要である。MPPTの手法についてはこれまでに様々な研究開発が行われているが、実用的な普及タイプの実現には、センサの個数を極力減らし、より低速で安価なCPU(Central Processing Unit)でも実現可能な実用的なアルゴリズムの開発が重要である。
これらの観点から、本願発明の発明者らは、電力変換段が昇圧チョッパとPWM(Pulse Width Modulation)インバータの2段よりなる系統連系太陽光発電システムに対して、リミットサイクル動作によるMPPT方式を先に提案している(非特許文献1〜6参照)。この方式は、2つの変換段の中間にあるDC(Direct Current)リンク部の電圧制御誤差であるリプル成分から両変換段相互間の電力バランスを観測しつつ、インバータ側で取る電力を最大化するものである。太陽電池の電圧、電流、あるいは電力を直接には用いることなくMPPT動作を実現できる点に大きな特徴があり、システムの簡素化が可能である。
Mikihiko Matsui, Tatsuya Kitano, Dehong Xu, "A Simple Maximum Photovoltaic Power Tracking Technique Utilizing System Inherent Limit Cycle Phenomena", IEEE-IAS 2003 Annual Meeting Conf. Rec., pp.2041-2047, 2003年10月 Mikihiko Matsui, Dehong Xu, Longyun Kang, Zongqing Yang, "Limit Cycle Based Simple MPPT Control Scheme for a Small Sized Wind Turbine Generator System -Principle and experimental verification-", IPEMC2004, pp.1746-1750, 2004年8月 Mikihiko. Matsui, T. Kitano, "Proposal of Simple MPPT Control Technique Using Current Minor-Loop Error Information", ICPE2004 Conf. Proceedings, pp.121-125, 2004年10月 松井幹彦,北野達也,徐徳鴻,"リミットサイクル動作による最大電力点追尾制御方式",電気学会論文誌D,121巻11号, 平成13年(2001年)11月 北野達也,松井幹彦,徐徳鴻,"リミットサイクル動作による太陽電池最大電力点追尾制御方式とその設計法",電気学会論文誌D,122巻4号, 平成14年(2002年)4月 江井知和,高康熏,松井幹彦,"小型風力発電機の簡易最大電力点追尾制御方式",電気学会半導体電力変換研究会,SPC-05-7,平成17年(2005年)1月
しかしながら、上記のリミットサイクルMPPT方式では、その動作原理上、電力変換段が2段必要となるため、適用範囲が制限されるという懸念があった。
そこで、本願発明は、電力変換段が1段の発電システムにも適用できる新たなリミットサイクルMPPT方式を採用した電力制御方法ならびに電力制御装置およびそれを備えた電力システムを提供することを課題としている。
本願発明は、上記の課題を解決するものとして、第1には、電力制御方法であって、チョッパの電流制御ループ内の電流誤差信号を利用して最大電力点追尾(MPPT)制御を行うことを特徴とする。
第2には、前記電力制御方法であって、電力源の出力電力を減少させる積分時定数<電流制御ループの応答時定数<電力源の出力電力を増加させる積分時定数の条件が成立するように最大電力点追尾制御を行うことを特徴とする。
第3には、前記電力制御方法であって、電力源の出力電力を減少させる積分時定数<電流制御ループの応答時定数<電力源の出力電力を増加させる積分時定数の条件が成立するように各時定数を選択し、この時定数を用いて得られた電流指令と検出電流とを比較して電流誤差を求め、この電流誤差に基づいてチョッパのデューティ比指令を生成することを特徴とする。
また、本願発明は、第4には、電力制御装置であって、チョッパの電流制御ループ内の電流誤差信号を利用した最大電力点追尾制御を行うことを特徴とする。
第5には、前記電力制御装置であって、電力源の出力電力を減少させる積分時定数<電流制御ループの応答時定数<電力源の出力電力を増加させる積分時定数の条件が成立するように選択された各時定数を用いて得られた電流指令電流指令と検出電流とを比較して電流誤差を得る手段、および得られた電流誤差に基づいてチョッパのデューティ比指令を生成する手段を備えたことを特徴とする。
またさらに、本願発明は、第6には、電力システムであって、前記電力制御装置を備えたことを特徴とする。
上記のとおりの特徴を有する本願発明によれば、従来のようにチョッパ段とインバータ段でなる2段の電力変換段の間に位置するDCリンク部の電圧誤差を用いるのではなく、その代わりに、チョッパの出力電流制御ループ内の電流誤差信号を利用することで、電力変換段が1段の発電システム等の電力システムにおいてもリミットサイクルMPPTを実現することできる。
また、電流制御用の電流センサ1個を必要とするのみであるため、コスト的にも有利であり、さらには、信号の微分演算を行わないため、スイッチングノイズなどの影響を受けにくく動作が安定である利点をも有している。
以下、本願発明の特徴をより明確にするために、まず、従来のMPPT手法の基本的な考え方について述べ、代表的な手法の原理を紹介する。次に、本願発明の基となる先の既提案の電圧制御誤差に基づくリミットサイクルMPPT方式(上記非特許文献1、2参照)の原理を簡単に述べる。そして、これを発展させた本願発明の原理である電流制御ループ誤差に基づくリミットサイクルMPPT方式について説明し、動作を検証するためPSIM(Model of the PowerPC Architecture)によるシミュレーション結果を示す。また、PIC(Peripheral Interface Controller)マイコンを利用したバッテリ充電回路への応用についても述べる。
<1.従来のMPPT制御>
ここでは、従来、一般的に行われているMPPT制御の考え方について、関連式と図を用いて説明する。
MPPT制御技法の一つに、dIarray/dVarrayにより与えられるコンダクタンスをその最適値に追従するよう制御する方法がある。dParray/dVarrayを偏微分を用いて変形すると次式が得られる。
Figure 2006252320
この式でdParray/dVarray=0のとき、電力は最大点に到達するようになり、この手法はIncCond(Incremental Conductance)制御方式と呼ばれている(Jun Youn Ahn, Jong Hoo Park, B.H.Cho, K.J.Yoo, "Analog MPPT for connected single-phase system", KIPE conference, pp.785-788, 2003.7参照)。
いま、市販の太陽電池GT136(昭和シェル石油株式会社)を例にとり、各パラメータを表1に、特性曲線を図1にそれぞれ示す。
Figure 2006252320
図1から明らかなように、電圧と電流の増減傾向は常に逆であるため、dIarray/dVarrayは常に負の値となる。このようにコンダクタンスの符号が負となる特性を利用し、最大電力点での電流または電圧の振幅を調節することで追従特性を向上させることができる(上記Jun Youn Ahnらの文献およびHannes Knopf, "ANALYSIS, SIMULATION, AND EVALUATION OF MAXIMUM POWER POINT TRACKING (MPPT) METHODS FOR A SOLAR POWERED VEHICLE ", MASTER OF SCIENCE in ELECTRICAL AND COMPUTER ENGINEERING, Portland state university, 1999参照)。この式を用いると、太陽電池の特性値である短絡電流ISCと開放電圧VOCが既知の揚合、電流または電圧いずれかの制御だけで最大電力が得られる。ここで、電流Iarrayは日照量と、電圧Varrayは太陽電池の温度と関係していることが知られている。しかし、温度と日照量は太陽電池の設置環境により決まる外部条件であるので、一般には電圧または電流のみを利用した制御を行う。電圧制御の場合には太陽電池端子に設置するコンデンサでの電圧リプル振幅が、また電流制御の場合には太陽電池端子に設置する昇圧チョッパのインダクタンス電流リプル振幅が、最大電力動作点周辺での動作点の振幅を決定する。
大容量の発電設備の場合、太陽電池自身の電圧と電流をセンサにより検出し、これを使用して電力を制御するP&O(Perturbation and Observation), IncCond制御技法がもっとも代表的なデイジタ制御技法として多く用いられている。しかし、これらの制御を遂行するためには複雑な演算式と高速な処理速度が要求されるため、一般に高速演算を得意とするDSP(Degital Signal Processing)を使用した制御器が必要となる。システム全体において、ソーラーセルが費用の主要部を占めるが、DSPを使用した制御器も価格上昇の要因となる。また屋根の形態によっては、日照角度や部分影に起因して、設置されたモジュール間の発電不平衡が発生し、システム全体の効率が低下する。この場合、モジュール毎にコンバータを設置すれば良いがコスト高となるため、低価格での普及タイプの実現性が重要な問題となる。
このような課題の解決のため、従来、太陽電池の出力電力を検出及び比較して最大化する方法、フアジー論理や遺伝的アルゴリズム(上記Hannes Knopfの文献参照)、アナログ積分器(上記Jun Youn Ahnらの文献参照)、徹分器を用いた制御技法(小島知也,松井景樹,"出力電流のみで追従する太陽光発電システムにおける順次最大電力制御",平成16年電気学会産業応用部門大会,pp.1199-1200,2004.3参照)、太陽電池の電圧と電流の特性を利用して制御する方法(Sachin Jain, Vivek Agarwal, "A New Algorithm for Rapid Tracking of Approximate Maximum Power Point in Photovoltaic Systems", IEEE POWER ELECTRONICS LETTERS, VOL.2, NO.1, pp.16-19, 2004.3及びMohammad A.S. Masoum, Hooman Dehbonei, and Ewald F.fuchs, "Theoretical and Experimental Analysis of Photovoltaic Systems With Voltage- and Current-Based Maximum Power-Point Tracking", IEEE TRANSACTIONS ON ENERGY CONVERSION, VOL.17, NO.4, pp.514-522, 2002.12)等、多様な研究が行なわれている。しかし、これらの方法の多くは、基本的に電力情報を取得するため、太陽電池瑞子または負荷端子での電圧電流の検出と出力電力の演算を必要とする。また、制御情報の処理に微分器を使用して制御アルゴリズムの簡単化を図る方式も提案されているが(上記小島らの文献参照)、スイッチングノイズ等の影響を回避する設計方法に実用上の問題点があると考えられる。
これに対して、本願発明の発明者らが提案するリミットサイクルMPPT方式(またはMPPT制御法)では、太陽電池の電圧および電流を直接知る必要がないため、センサ数を減らすことができ、また演算に微分を用いないため、スイッチングノイズ等による動作不安定への影響がない、という利点がある。
<2.電圧制御誤差に基づくリミットサイクルMPPT方式−電力変換段2段−>
図2〜図5は、各々、先の提案のリミットサイクルMPPT方式を採用した電力変換段2段の太陽光発電システムの一例を示したものであり、図6は、これを風力発電システムに適用させた一例を示したものである。
これら図2〜図6に示したように、電圧形のパワーコンバータにより太陽電池(図6では風力発電機)を電力系統に連系する場合、日照条件や温度により変動する太陽電池の端子電圧Varray(図2ではVpv)を、一旦昇圧チョッパにより一定電圧Vlinkに昇圧してから、このDCリンク部を介して3相PWMインバータ(必要によっては高周波リンクコンバータ)により系統連系する必要がある。この系統連系において、太陽電池の端子電圧Varrayが変化しても常にDCリンク部の電圧Vlinkが一定に保たれるように昇圧チョッパのデューティ比d*を調整し、インバータの電流指令値Ipeak *を増加して徐々に出力電力を増加させると、太陽電池の最大供給電力を超えたところで電力供給のバランスが崩れてリンク電圧が一定に保たれなくなるという現象を利用し、系を定常的にこの電力平衡/不平衡の境界点でリミットサイクル動作させることにより常に最大電力点で動作させる。これがリサイクルMPPT方式(リサイクル方式のMPPT制御法とも呼べる)である。
図5の回路構成に沿ってさらに説明すると、まず、昇圧チョッパのデューティ比指令d*は、太陽電池の端子電圧Varrayが変化しても常にDCリンク電圧Vlinkを一定に保つように電圧誤差εvのPI(Proportion-Integral)演算量により与えられる。一方、インバータ側では、与えられた電源電流振幅指令Ipeak *に応じて瞬時電流制御を行う。いま、Ipeak *を単位量変化させるのに必要な時間をTiとする。正の値1/Tiuを積分器1/Sに入力すると、Ipeak *は、図7に示したようにゆっくり増加しはじめる。この時、DCリンク電圧Vlinkが安定に保たれるには、時定数Tiuが電圧フイードバックループの応答時定数τpiより大きくなければならない。太陽電池の出力電力が最大電力に達するとDCリンク部での電力バランスが崩れ、DCリンク電圧Vlinkは急速に低下する。そして、電圧誤差εvの値がある閾値ΔVlinkを超えると、積分器1/Sへの入力信号は負の値-1/Tiuに切り換えられる。ここで、DCリンク電圧Vlinkの過度の低下を防いで電圧を回復させるためには、時定数Tidはτpiより十分に小さくする必要がある。このように、積分器への入力信号をDCリンク電圧の電圧制御誤差信号に応じて切り換えることにより、最大電力点付近でリミットサイクルと呼ばれる自励発振を発生させ、MPPT動作を実現することができる。
なお、図2では、このリミットサイクルMPPT方式に従ったMPPTアルゴリズムをAVR等のマイクロコンピュータによって実行させる構成となっている。図3では、図2の構成を2組の太陽電池アレイの系統連系に適用し、図4ではさらに、図3のMPPTアルゴリズムを昇圧チョッパ毎に2系統に分け、電流マイナループからのIpeak *をバンドパスフィルタBPFでフィルタリングして必要なIpeakf1 *、Ipeakf1 *をそれぞれに入力させている。もちろん、3組以上の太陽電池アレイの場合にも適用できることは言うまでもない。また、図2〜図6における電流制御ループおよび電流マイナループは同一機能であり、Ipeak *に応じた瞬時電流制御時にPWMインバータへのゲートシグナルを出力している。
以上のとおりのリミットサイクルMPPT方式によれば、太陽電池の電圧Varrayおよび電流Iarrayの検出を必要とせず、また過去と現在における電力Parrayの比較動作を必要としないので、制御回路の構成が簡単になる。
しかしながら、上記既提案の方式では、太陽電池や風力発電機などの単峰性の電源から電力を最大限取るように制御し、DCリンク部のコンデンサの電圧の維持状態によって、電源から電力を供給するチョッパ段とそこから電力を放出するインバータ段との間で電力のバランスを取っていたため、リミットサイクル動作を発生させるためには電力変換段が2段になることが避けられなかった。すなわち、DCリンク電圧Vlinkの電圧制御誤差を利用するため、電力変換段数が2段の方式にしか適用できず、たとえば系統連系用のPWMインバータを要しないシステムへの適用が困難であったのである。また、図3および図4のように複数組の太陽電池アレイで発電システムが構成された場合、昇圧チョッパが多重化され、電力バランスをコンデンサの電圧で検出できなくなるため、リミットサイクルによるMPPT動作が難しいという懸念もあった。
そこで、本願発明の発明者らは、上記既提案の方式をさらに発展させ、電流制御ループ内の誤差信号を利用してリミットサイクル動作を発生させ、電力変換段が1段のシステムにも適用可能な新たなリミットサイクルMPPT方式を見出した。
<3.電流制御ループ誤差に基づくリミットサイクルMPPT方式−電力変換段1段−>
<3.1 動作原理>
図8は、本願発明の一実施形態である、新たなリミットサイクルMPPT方式を採用した電力変換段1段の太陽光発電システムを示したものである。
このシステムにおいて、主回路は太陽電池1、昇圧チョッパ2および電流センサ3で構成されており、下段の制御回路は電流制御ループ誤差部5およびPI(Proportion-Integral)制御部6で構成されている。主回路の負荷はバッテリ4となっており(図中の7はその保護ダイオード)、太陽電池1の電圧を昇圧チョッパにより昇圧させてバッテリ4に充電する充電システムをも兼ねている。この電力変換段が昇圧チョッパ2のみの1段構成となっている太陽光発電・バッテリ充電システムにおいて、次のとおりのリミットサイクルMPPTを実現している。
すなわち、電流制御ループ誤差部5における電流指令Ibat_refと電流センサ6により検出されたバッテリ充電電流Ibatとの比較により得られた電流誤差Ierrorは、PI制御部6におけるPIゲインを介してデューティ比指令d*として昇圧チョッパ2のスイッチング素子Sへ出力される。この制御系では、前述した電力変換段2段のリミットサイクルMPPT方式におけるDCリンク電圧制御誤差信号の代わりに、バッテリ充電電流Ibatの電流制御誤差信号を利用して、電力変換段が1段の場合においても同様の原理によりリミットサイクルを発生させMPPTを実現している。このリミットサイクルの発生条件については、以下に詳しく述べる。
<3.2 リミットサイクルの発生条件>
図9に示すように、バッテリ充電電流Ibatは、電流制御ループ誤差部5およびPI制御部6を介した電流制御ループの働きによりフイードバック制御される。
いま、太陽電池1の出力電力Poutがその最大電力Pmax に達していないとき、つまりPout<Pmaxのときには、太陽電池1の供給電力Parrayに余裕があるため、出力電力Poutを増加させる積分時定数Tiuをバッテリ充電電流Ibatの電流制御ループの応答時定数τpiに比べて大きくすれば(下記数2)、バッテリ充電電流Ibatの電流指令Ibat_refへの良好な追従を得ることができ、電流誤差εi(図8中「Ierror」)をほぼ0に保つことができる。
Figure 2006252320
数2が成立しない場合には、電流指令Ibat_refが増加する速度に対してPI制御ループの応答が間に合わず、要求される電流を昇圧チョッパ2が供給できなくなる結果、バッテリ充電電流Ibatが低下する。すると、これを検知してリミットサイクル動作が始まるため、出力電力Poutが最大電力Pmaxに達する前にリミットサイクル動作が発生することになる。
一方、出力電力Poutが最大電力Pmaxを超えると、つまりPout>Pmaxになると、もはや供給電力Parrayには余裕がないため、電力の供給バランスが崩れるようになり、バッテリ充電電流Ibatは急激に低下し、同時に電流誤差εiもまた急激に増加する。よって、電流誤差εiが所定の閾値ΔIlimitを超えた時点、つまりεi>ΔIlimitとなる時点で、積分器1/Sへの入力を負の値-1/Tidに切り換えると、電流指令Ibat_refを急速に減少させることができる。
このとき、
Figure 2006252320
の関係が成立するように、出力電力Poutを減少させる積分時定数Tidを選択する必要がある。数3が満足されない場合、電流指令Ibat_refを減少させる動作が間に合わず、デューティ比dが急速に1に飽和して太陽電池1は短絡状態となり、供給電力Parrayは0となる。
このように太陽電池1の最大電力点の近傍で、電力平衡および不平衡の境界点でリミットサイクル動作させることによって、最大電力点を追従させることができる。ここで、最大電力Pmaxを得るためのリミットサイクル発生条件として、数2および数3の両条件が同時に成立しなけらばならない(下記数4)。
Figure 2006252320
<3.3 シミュレーション結果>
以上の太陽電池システムにおける電力最大点追尾特性を確かめるため、時間2.5秒の間に日照条件が100%−70%−100%と変化した場合の応答について、PSIMによるシミュレーションを行った。シミュレーションで用いた各パラメータを、表2に示す。
Figure 2006252320
図10は、このシミュレーションにより得られたMPPT制御時の各部の動作波形を示しており、上から、電流指令値Ibat_ref、チョッパ電流IL、バッテリ充電電流のサンプル値Ibat、太陽電池端子電圧Varray、太陽電池電流Iarray、PI制御部6によるゲート信号の波形である。電流指令値Ibat_refに対して、電流誤差εiの閾値ΔIlimit=0.3の範囲で正常に動作していることが分かる。
また図11は、全期間の動作波形を示しており、上から、太陽電池端子電圧Varray、太陽電池電流Iarray、太陽電池供給電力Parray、チョッパ電流Ichopの波形である。日照条件の変化により電圧、電流、電力波形が安定に変化し、最大電力点追尾する様子が確かめられる。
<4.複数組太陽電池アレイへの応用1>
以上のとおりの新たなリミットサイクルMPPT方式は、従来のリミットサイクルMPPT方式と同様に(たとえば前述の図4)、複数組の太陽電池アレイを備えた太陽光発電システムにも適用できる。
図12はその一実施形態を示したものであり、1台のインバータ側(図中「DCリンクステージ(バッテリDC−ACインバータ)」)に2組の太陽電池アレイを並列に接続したシステムである。
この実施形態において、一方の太陽電池アレイの日照条件は常に100%とし、他方は100%〜70%と日照量を変化させた時のシミュレーション結果を、図13に示す。各々の日照条件に応じて、一方は常に一定電力を出力し、他方は変動する日照条件に従って最大電力点で動作していることが確認できる。
<5.複数組太陽電池アレイへの応用2>
図14は図12とは別の一実施形態を示したものであり、電力系統の前段に3相PWMインバータが設けられて、前述の図2〜図7と同様なチョッパ段およびインバータ段の2段の電力変換段となっている。
この場合の電流制御ループ誤差に基づくMPPT制御について簡単に説明すると、まず、DCリンク電圧Vlinkを一定値に保つようにインバータ側の電流制御を行い、任意の大きさのチョッパ出力電流Idc1を系統に回生する。このとき、チョッパ出力電流Idc1を出力電流指令Idc1 *に追従するように、昇圧チョッパのデューティ比dを電流制御ループ内の電流誤差信号εiのPI演算量により与える。ここで、出力電流指令Idc1 *を増加すると、太陽電池の出力電力Ppv1を増加させることができ、出力電力Ppv1がその最大電力Pmaxに達していない時、つまりPpv1<Pmaxの時には、チョッパ部のPI演算により電流誤差信号εiはほぼ0に保たれるので、積分器1/Sの入力に正の値1/Tiuを与えることにより、出力電流指令Idc1 *を図15に示したようにゆっくりと増加させる。さらに、出力電流指令Idc1 *を増加して出力電力Ppv1を増加させようとすると、Ppv1>Pmaxとなるので、太陽電池の供給電力には余裕がなくなり、電力の供給バランスが崩れるので、チョッパ出力電流Idc1が急激に低下して、電流誤差信号εiは急激に増加する。そこで、最大電力Pmaxに達したことを電流誤差信号εiの急激な増加によって検知するために、εi>閾値ΔIdc1となったときに積分器1/Sの入力を負の値-1/Tiuに切り換えて、出力電流指令Idc1 *を速やかに減少させる。このように、新たなリミットサイクルMPPT方式による電力の最大化は、検索により行われるのではなく、電力を可能な限り取り太陽電池の最大供給電力を超えたところで電力需給のバランスが崩れてチョッパ出力電流Idc1が出力電流指令Idc1 *に追従できなくなる現象を利用し、系を定常的にこの電力平衡および不平衡の境界点でリミットサイクル動作させることによって実現される。以上の制御方法の説明は昇圧チョッパ1についてのものだが、昇圧チョッパ2の場合も同様な制御となる。
この図14の太陽光発電システムに関して、次のとおりの設定でPSIMシミュレーションを行った。
DCリンク電圧指令値Vlink *=200[V]
DCリンクキャパシタンスClink=220[μF]
チョッパインダクタンスLpv1=Lpv2=5[mH]
積分時定数Tiu1=Tiu2=0.1[s]
積分時定数Tid1=Tid2=0.025[s]
電流誤差閾値ΔIid1=ΔIid2=0.2[A]
太陽電池の特性については、一方のアレイは部分影の影響を受けて下記2種類の状態A、Bに変化する場合を想定し、他方のアレイは部分影の影響を受けずに下記1種類の状態Aのまま変化しない場合を想定した。変化する方は、シミュレーション開始から1秒までAの状態とし、そこから1秒かけてBの状態へ移行し、さらにAの状態へ1秒かけて戻すように設定している。
A:
公称開放電圧Vo=120[V]
公称最大出力動作電圧Vopt=103[V]
公称短絡電流Isc=2[A]
公称最大出力動作電流Iopt=1.6[A]
最大電力Pmax=160[W]
B:
公称開放電圧Vo=80[V]
公称最大出力動作電圧Vopt=71[V]
公称短絡電流Isc=5[A]
公称最大出力動作電流Iopt=4.5[A]
最大電力Pmax=318[W]
図16はこのシミュレーション結果を示したものである。部分影の影響を受ける太陽電池アレイPV1は、上記のとおりに設定した変化に従い、A状態の最大電力Pmax=160[W]とB状態の最大電力Pmax=318[W]との間で常に最大電力を得ている。部分影の影響のない太陽電池アレイPV2は、A状態の最大電力Pmax=160[W]を保っている。したがって、いずれの太陽電池においても、常に最大電力が得られている、つまりMPPTが実現されていることが分かる。
<6.バッテリ充電システムへの応用>
図17は、太陽光発電・バッテリ充電システムの別の一実施形態を示したものである。
この実施形態では、上述の電流制御ループ誤差に基づくリミットサイクルMPPTアルゴリズムをプログラミングしたマイクロプロセッサにより、MPPT制御を実行するようにシステム構築されている。図8の実施形態における電流制御ループ誤差部5およびPI制御部6がマイクロプロセッサで構成されているとも言える。マイクロプロセッサとしてはPICなどを用い、A/D変換器やD/A変換器をワンチップPICに内蔵させた実施形態も可能である。
図18は、上記プログラムのフローチャートである。バッテリ充電電流IbatをA/D変換した後、バッテリ電流指令値Ibat_refと比較して電流誤差値Ierrorを算出し、さらに比例積分処理によってデューティ比指令d*を算出する。そして、デューティ比指令d*に基づき、昇圧チョッパ2のスイッチングパタンを発生させるとともに、電流誤差値Ierrorに基づき、上述したとおりのMPPT制御を行ってリミットサイクルを発生させる。より具体的には、電流誤差値Ierrorが閾値ΔIlimitよりも大きい場合には積分時定数を正の値1/Tiu、小さい場合には負の値-1/Tidとして、バッテリ電流指令値Ibat_refを積分算出し、これをもって再び電流誤差値Ierrorを算出する。図中のImppは最大電力点におけるバッテリ電流を表す。
<他の実施形態>
上記の各実施形態は、太陽電池とバッテリ又は電力系統を連系させる場合のものであるが、本願発明はこれらに限定されるものでなく、単峰性の出力電力特性を持つ各種の電力源(前述の図6に例示したような風力発電機など)にも適用でき、またモータやポンプなどといった各種の負荷にも適用できる。
また、電力変換段を構成するチョッパについては、昇圧チョッパだけでなく、降圧チョッパでもよい。
また、3相電力系統および3相PWMインバータについては、単相でもよい。
このように、本願発明は、太陽電池等の電力源とバッテリ等の負荷や電力系統とを、チョッパやインバータ等でなる1段あるいは複数段の電力変換段で連系する、各種の電力システムに適用でき、いずれにおいても良好な電流制御ループ誤差に基づくリミットサイクルMPPTを実現する。
太陽電池パネルGT136のP−V特性曲線およびI−V特性曲線を示した図。 従来のリミットサイクルMPPT方式を採用した太陽光発電システムの一例を示した回路図。 従来のリミットサイクルMPPT方式を採用した太陽光発電システムの別の一例を示した回路図。 従来のリミットサイクルMPPT方式を採用した太陽光発電システムの別の一例を示した回路図。 従来のリミットサイクルMPPT方式を採用した太陽光発電システムの別の一例を示した回路図。 従来のリミットサイクルMPPT方式を採用した風力発電システムの一例を示した回路図。 従来のリミットサイクルMPPT方式について説明するための図。 本願発明の一実施形態である、新たなリミットサイクルMPPT方式を採用した太陽光発電システムを示した回路図。 図8の太陽光発電システムにおけるリミットサイクル動作について説明するための図。 図8の太陽光発電システムに関するシミュレーション結果を示した図。 図8の太陽光発電システムに関するシミュレーション結果を示した別の図。 本願発明の別の一実施形態である、新たなリミットサイクルMPPT方式を採用した2組太陽電池アレイの太陽光発電システムを示した回路図。 図12の太陽光発電システムに関するシミュレーション結果を示した図。 本願発明のまた別の一実施形態である、新たなリミットサイクルMPPT方式を採用した2組太陽電池アレイの太陽光発電システムを示した回路図。 図14の太陽光発電システムにおけるリミットサイクル動作について説明するための図。 図14の太陽光発電システムに関するシミュレーション結果を示した図。 本願発明のさらに別の一実施形態である、新たなリミットサイクルMPPT方式を採用したバッテリ充電システムを示した回路ブロック図。 図17のバッテリ充電システムにおけるマイクロプロセッサにより実行されるMTTPプログラムのフローチャート。
符号の説明
1 太陽電池
2 昇圧チョッパ
3 電流センサ
4 バッテリ
5 電流制御ループ誤差部
6 PI制御部
7 保護ダイオード

Claims (6)

  1. チョッパの電流制御ループ内の電流誤差信号を利用して最大電力点追尾制御を行うことを特徴とする電力制御方法。
  2. 電力源の出力電力を減少させる積分時定数<電流制御ループの応答時定数<電力源の出力電力を増加させる積分時定数
    の条件が成立するように最大電力点追尾制御を行うことを特徴とする請求項1記載の電力制御方法。
  3. 電力源の出力電力を減少させる積分時定数<電流制御ループの応答時定数<電力源の出力電力を増加させる積分時定数の条件が成立するように各時定数を選択し、この時定数を用いて得られた電流指令と検出電流とを比較して電流誤差を求め、この電流誤差に基づいてチョッパのデューティ比指令を生成することを特徴とする請求項2記載の電力制御方法。
  4. チョッパの電流制御ループ内の電流誤差信号を利用した最大電力点追尾制御を行うことを特徴とする電力制御装置。
  5. 電力源の出力電力を減少させる積分時定数<電流制御ループの応答時定数<電力源の出力電力を増加させる積分時定数の条件が成立するように選択された各時定数を用いて得られた電流指令電流指令と検出電流とを比較して電流誤差を得る手段、および
    得られた電流誤差に基づいてチョッパのデューティ比指令を生成する手段
    を備えたことを特徴とする請求項4記載の電力制御装置。
  6. 請求項4または5記載の電力制御装置を備えたことを特徴とする電力システム。
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