JP2006250081A - 燃焼炉複合発電システム - Google Patents

燃焼炉複合発電システム Download PDF

Info

Publication number
JP2006250081A
JP2006250081A JP2005069621A JP2005069621A JP2006250081A JP 2006250081 A JP2006250081 A JP 2006250081A JP 2005069621 A JP2005069621 A JP 2005069621A JP 2005069621 A JP2005069621 A JP 2005069621A JP 2006250081 A JP2006250081 A JP 2006250081A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion furnace
power generation
gas
generation system
combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005069621A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Goto
功一 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2005069621A priority Critical patent/JP2006250081A/ja
Publication of JP2006250081A publication Critical patent/JP2006250081A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

【課題】大気からのダストの流入を防止して吸気フィルタの圧損をなくし、且つ発電設備の発電効率をより向上させることにある。
【解決手段】燃焼炉1と、この燃焼炉1の発生熱で加熱された作動流体により駆動されるガスタービン3と、このガスタービン3の排熱と燃焼炉1の発生熱の少なくとも一方を熱源ととして生成される蒸気により駆動される蒸気タービン5と、ガスタービン3に流入する作動流体を圧縮する圧縮機2とを組合せ、ガスタービン3と蒸気タービン5で発電を行う燃焼炉複合発電システムにおいて、ガスタービン3の排ガス25の全量を冷却し、その気体を圧縮機2にガスタービン3の作動流体として流入する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃焼炉、ガスタービン及び蒸気タービンを組合せた複合発電システムに関する。
石炭等を固体燃料として使用する発電設備として、微粉炭燃焼炉とガスタービン及び蒸気タービンを組合せた複合発電設備がある。
図7はかかる複合発電設備の構成例を示すものである。
図7において、燃焼炉1に微粉炭43を燃料とする微粉炭燃焼器14が設置されている。また、この燃焼炉1内には、気体加熱器15,17とボイラ熱交換器16が設けられ、気体加熱器15に大気51を圧縮機2により圧縮した圧縮空気22が流入することで、燃焼排ガス45で加熱された空気23となり、さらにこの空気23が気体加熱器17に流入することで、燃焼排ガス45で加熱された空気24となる。この高温高圧である空気24が膨張機(ここでは、ガスタービンとして扱う)3に流入することで、膨張機3が回転し、膨張機3に連結された発電機4を回転駆動して発電する。
ここで、圧縮機2及び発電機4は膨張機3に同軸的に連結されており、膨張機3の回転によりそれぞれ回転駆動されるものである。
上記膨張機3で膨張した排ガス25の一部は、燃焼炉1に設置された微粉炭燃焼器14に流入する燃焼用空気53になり、残りは第1の排熱回収ボイラ8に流入する排ガス52になる。
また、上記微粉炭燃焼器14に供給される微粉炭43は、燃焼用空気53により燃焼し、第2の排熱回収ボイラ7に流入する燃焼排ガス45となる。
この場合、微粉炭43に含まれている未燃成分である二酸化珪素等は灰44となって残るため、燃焼炉1から排出される。
上記燃焼炉1内に設置されたボイラ熱交換器16は、ボイラ伝熱管から構成され、燃焼排ガス45の熱により伝熱管内の水36を加熱する。
また、上記第1の排熱回収ボイラ8は、ボイラ伝熱管から構成されたボイラ熱交換器20,21を備え、第1の排熱回収ボイラ8に流入した排ガス52は、ポンプ12により搬送されるボイラ熱交換器20の伝熱管内の水49を加熱し、排ガス27となる。
この第1の排熱回収ボイラ8内のボイラ熱交換器20にて加熱された水49は、気液二相流31となり、その一部は気液二相流32として再度第1の排熱回収ボイラ8内のボイラ熱交換器21に流入して加熱されて蒸気33となり、残りは気液二相流34として第2の排熱回収ボイラ7に流入し、ボイラ熱交換器18にて加熱されて蒸気35になる。
これらの蒸気33と蒸気35は合流し、蒸気36になって燃焼炉1に流入し、ボイラ熱交換器16にて燃焼排ガス45によりさらに加熱されて蒸気37になり、蒸気タービン5に流入する。この蒸気タービン5は、蒸気37の流入により回転し、発電機6を駆動して発電する。蒸気タービン5に流入した蒸気37は、仕事を終えると膨張し、蒸気38となって復水器13に流入し、ここで海水等により冷却されて水39に戻り、ポンプ12により再び第1の排熱回収ボイラ8のボイラ熱交換器20に搬送される。
一方、第2のボイラ排熱回収ボイラ7に燃焼排ガス45が流入し、ボイラ熱交換器18と熱交換して流出する燃焼排ガス46は、脱硫器9に流入する。この脱硫器9は、脱硫剤26を搬入し、脱硫反応により発生した硫酸化物41を排出するものである。この場合、脱硫剤26としては、例えば炭酸カルシウムが主成分である石灰石であり、また脱硫反応により発生する硫酸化物41は硫酸カルシウム等である。
この脱硫器9を通過した燃焼排ガス47は、脱塵器10にて飛灰42が捕獲除去され、燃焼排ガス48となる。この場合、脱塵器10は、例えばフィルタやサイクロン又は電気集塵機であり、飛灰42は系外に排出しきれていなかった灰や硫酸化物である。
上記脱流器9より流出する燃焼排ガス48と第1の排熱回収ボイラ8より流出する排ガス27は、合流した後排気50となって大気に放出される。
なお、前述した燃焼炉1において、微粉炭燃焼器14で燃焼した後の灰44は、充分高温であるため、図示していないがこの灰44に保有している熱を回収し、その回収熱で燃焼用空気43を予熱した後、系外に排出するようにすれば、発電効率が向上する。
このような構成の燃焼炉複合発電システムにおいては、従来から存在する燃焼炉1の燃焼排ガス45を膨張機3の作動流体とする燃焼炉複合発電設備に比べて、以下のような長所がある。
燃焼炉1の燃焼排ガス45が、膨張機3の作動流体に含有しないため、膨張機3や第1の排熱回収ボイラ8に硫黄分が流通しないので、金属材料が腐食しない。従って、膨張機3や第1の排熱回収ボイラ8を腐食によって交換する必要がなくなる。
また、膨張機3や第1の排熱回収ボイラ8に飛灰42である煤塵が流通しないので、膨張機3や第1の排熱回収ボイラ8に煤塵が付着しない。そのため、ガスタービンも蒸気タービン5も発電効率が低下することがなく、膨張機3や第1の排熱回収ボイラ8の清掃頻度も低減できる。
しかし、前述した燃焼炉複合発電システムには、以下のような問題がある。
ガスタービンの圧縮機2の大気流入口には、大気51からダストを除去する図示しない吸気フィルタが設置されているが、この吸気フィルタで除去しきれなかったダストが圧縮機2や膨張機3の翼表面や、燃焼炉1の気体加熱器15,17や第1の排熱回収ボイラ8の空気側伝熱面に付着すると、圧縮機2や膨張機3の性能が低下するとともに、気体加熱器15,17や第1の排熱回収ボイラ8は伝熱性能が低下するという問題がある。
従って、これら圧縮機2や膨張機3、気体加熱器15,17や第1の排熱回収ボイラ8を定期的に清掃したり、部品交換したりしなければならない。
また、圧縮機2の大気流入口に設けられる吸気フィルタには圧損があるため、その分、圧縮機2の出口圧力は低くなり、ガスタービンサイクルの効率が低下するという問題がある。特に吸気フィルタがダストで目詰まりしてくると、その傾向が顕著に現れ、ガスタービンサイクルの効率が大きく低下する。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、大気からのダストの流入を防止できるともに吸気フィルタの圧損をなくし、且つ発電設備の発電効率をより向上させることができる燃焼炉複合発電システムを提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するため、次のような手段により燃焼炉複合発電システムを構成するものである。
請求項1に対応する発明は、燃焼炉と、この燃焼炉の発生熱で加熱された作動流体により駆動されるガスタービンと、このガスタービンの排熱と前記燃焼炉の発生熱の少なくとも一方を熱源として生成される蒸気により駆動される蒸気タービンと、前記ガスタービンに流入する作動流体を圧縮する圧縮機とを組合せ、前記ガスタービンと前記蒸気タービンで発電を行う燃焼炉複合発電システムにおいて、前記ガスタービンの排気の全量を冷却し、その気体を前記圧縮機に前記ガスタービンの作動流体として流入するようにしたものである。
請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する発明の燃焼炉複合発電システムにおいて、前記ガスタービンの排熱と前記燃焼炉の発生熱の一方を熱源として、大気を加熱する空気加熱器を具備し、前記空気加熱器により加熱した大気を前記燃焼炉に燃焼用空気として流入するようにしたものである。
請求項3に対応する発明は、請求項2に対応する発明の燃焼炉複合発電システムにおいて、前記ガスタービンの排ガスから熱回収し、前記蒸気タービンの作動媒体を加熱する第1の排熱回収ボイラと、前記燃焼炉の燃焼排ガスから熱回収し、前記蒸気タービンの作動媒体を加熱する第2の排熱回収ボイラを別々に設け、前記空気加熱器は、前記第1の排熱回収ボイラ内で前記蒸気タービンの作動流体を加熱する位置より下流側の前記ガスタービンの排ガス流路に設けられる。
請求項4に対応する発明は、請求項2に対応する発明の燃焼炉複合発電システムにおいて、前記ガスタービンの排ガスから熱回収し、前記蒸気タービンの作動媒体を加熱する第1の排熱回収ボイラと、前記燃焼炉の燃焼排ガスから熱回収し、前記蒸気タービンの作動媒体を加熱する第2の排熱回収ボイラを別々に設け、前記空気加熱器は、前記第2の排熱回収ボイラ内で前記蒸気タービンの作動流体を加熱する位置より下流側の前記燃焼炉の燃焼排ガス流路に設けられる。
請求項5に対応する発明は、請求項2乃至請求項4の何れかに対応する発明の燃焼炉複合発電システムにおいて、前記空気加熱器より下流側の大気流路に前記大気を吸込んで前記燃焼炉に搬送する送風機を設ける。
請求項6に対応する発明は、請求項1乃至請求項5の何れかに対応する発明の燃焼炉複合発電システムにおいて、前記ガスタービンの作動流体を、空気よりも前記ガスタービンの発電効率を高くし得る気体とする。
請求項7に対応する発明は、請求項1乃至請求項6の何れかに対応する発明の燃焼炉複合発電システムにおいて、前記燃焼炉の燃料として石炭を用いる。
請求項8に対応する発明は、請求項1乃至請求項6の何れかに対応する発明の燃焼炉複合発電システムにおいて、前記燃焼炉の燃料として産業廃棄物あるいは一般廃棄物を用いる。
本発明は、大気からのダストの流入を防止できるともに吸気フィルタの圧損をなくして、ガスタービンサイクルの効率、しいては発電設備全体の発電効率をより向上させることができる。
以下本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明による燃焼炉複合発電システムの第1の実施形態を示す系統構成図で、図7と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について述べる。
第1の実施形態では、図1に示すように第1の排熱回収ボイラ8の排ガス27を大気に放出せずに圧縮機2の吸込み口に導入する閉サイクルを構成し、また第1の排熱回収ボイラ8内に膨張機3の排ガス25により加熱されるボイラ熱交換器20,21の位置より下流側に空気加熱器19を設け、この空気加熱器19に大気28を送風機11により吸引した空気29を流入させて膨張機3の排ガス25を熱源として加熱すると共に、この加熱空気を燃焼用空気30としてボイラ燃焼炉1の燃焼器14に導入する構成とするものである。
このような構成の燃焼炉複合発電システムにおいて、圧縮機2として同じ圧縮機を使用した場合は、第1の排熱回収ボイラ8から流出する排ガス27の温度は大気より高くなる影響で、圧縮機2の吸込み質量流量が減少する。したがって、流量が減少した分、圧縮機2の動力は減るが、膨張機3の仕事が減少し、また定格運転条件とのずれが大きいため圧縮機効率も低くなり、ガスタービンの発電量は低下する。
しかし、圧縮機2として排ガス27の条件に合わせた圧縮機を用いれば、吸込み質量流量が低下することはなく、また圧縮機効率も大きくは低下しない。
さて、第1の排熱回収ボイラ8の排ガス27を大気に放出する際に大気に捨てていた熱量が、系外に排出されなくなった分だけ作動流体の温度が高くなる影響で圧縮機2の吸込み質量流量が減少するため、蒸気タービン5の発電量が低下する。しかし、この時膨張機3の排ガス25の温度が高いので、第1の排熱回収ボイラ8の回収熱量が増えている。また、送風機11の動力が加わるが、全ての差引きの発電量は増加するため、発電効率は向上する。
一方、第1の排熱回収ボイラ8と第2の排熱回収ボイラ7を別々に設けると、膨張機3の排ガス25と燃焼炉1の燃焼排ガス45が混合しないので、第1の排熱回収ボイラ8を流通する高温ガス25は硫黄分を含有しない。また、第2の排熱回収ボイラ7は腐食しないように出口側の燃焼排ガス46の温度が露点温度以下にならないように熱回収量を抑える必要があるが、第1の排熱回収ボイラ8は腐食しないので、より低い出口側の排ガス27の温度になるまで熱回収できる。
従って、膨張機3の排ガス25と燃焼炉1の燃焼排ガス45が混合するような排熱回収構成の場合よりも、熱回収量が大きくでき、蒸気タービン5の発電量が大きくできる。
さて、大気28は系内で最も温度が低いので、燃焼用空気加熱器19は排熱回収可能な部分の内、最も温度が低くなっている部分、即ち、第1の排熱回収ボイラ8内のボイラ熱交換器20,21より、排ガス25の流路の下流位置からでも比較的多くの熱回収が可能となる。従って、この時、系外に排出する排熱を最も小さくでき、全体の発電効率を向上させることができる。
さらに、以下の作用もある。
従来は圧縮機2直前に大気51からダストを除去する吸気フィルタを設置しても、除去しきれなかったダストが圧縮機2に付着して圧縮機2や膨張機3の性能が低下していたが、本実施形態では第1の排熱回収ボイラ8の排ガス27を圧縮機2の吸込み口に導入する閉サイクルを構成しているため、ダストは吸込まれない。
したがって、圧縮機2や膨張機3の性能劣化はなく、また気体加熱器15,17や第1の排熱回収ボイラ8の空気側伝熱面へのダスト付着による伝熱性能の劣化もない。圧縮機2や膨張機3、燃焼炉1内の気体加熱器15,17や第1の排熱回収ボイラ8における空気流路側の清掃頻度も低減できる。
また、吸気フィルタを設置していないので、目詰まりによる圧損がなくなり、その分、圧縮機2の出口圧力は高くなり、ガスタービンサイクルの効率が上がる。
さらに、第1の排熱回収ボイラ8に設けられた空気加熱器19を通して燃焼炉1の燃焼器14に導入される燃焼用空気30が排熱により予熱されることで、燃焼排ガス45はより高温になり、ガスタービンの膨張機3や蒸気タービン5の発電量が増え、全体の発電効率が高くなる。
因みに、HHV基準の送電端効率が49.3%だった燃焼炉複合発電システムでは、49.4%に向上した試算例もある。
図2は本発明による燃焼炉複合発電システムの第2の実施形態を示す系統構成図で、図1及び図7と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について述べる。
第2の実施形態では、図2に示すように第1の排熱回収ボイラ8の内にガスタービンの膨張機3の排ガス25により加熱されるボイラ熱交換器20,21の位置より下流側に空気加熱器19を設け、この空気加熱器19に大気28を流入させて膨張機3の排ガス25を熱源として加熱すると共に、この加熱空気40を送風機11に吸引させて燃焼用空気30としてボイラ燃焼炉1の燃焼器14に導入する構成とする以外は図1と同様である。
このような構成の燃焼炉複合発電システムにおいて、大気28を燃焼用空気加熱器19により加熱する際、大気28と排ガス25との温度差が大きいほど、排熱回収量が大きくなる。また、燃焼用空気加熱器19の大気28の流入側よりも、流出側に送風機11を設置する方が、送風機11の発熱による加熱分だけ、空気温度は高くなる。
従って、送風機11を燃焼用空気加熱器19より、大気流通経路の下流側に設置すると、より排熱回収量が大きくなり、系外に排出する排熱が最も小さくでき、第1の実施形態に比べてより全体の発電効率を向上させることができる。
図3は本発明による燃焼炉複合発電システムの第3の実施形態を示す系統構成図で、図1及び図7と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について述べる。
第3の実施形態では、図3に示すように膨張機3の排ガス25から熱回収し、蒸気タービン5の作動媒体、即ち水や蒸気49,32を加熱する第1の排熱回収ボイラ8と、燃焼炉1の燃焼排ガス45から熱回収し、蒸気タービン5の作動媒体、即ち水や蒸気34を加熱する第2の排熱回収ボイラ7を別々に設け、第2の排熱回収ボイラ7内のボイラ熱交換器18より、排ガス45の下流側の位置に燃焼用空気加熱器19を設置し、この空気加熱器19に大気28を送風機11により吸引した空気29を流入させて燃焼炉1の燃焼排ガス45を熱源として加熱すると共に、この加熱空気を燃焼用空気30としてボイラ燃焼炉1の燃焼器14に導入するようにしたもので、それ以外の構成は図1と同様である。
このような構成の燃焼炉複合発電システムにおいて、第1の排熱回収ボイラ8と第2の排熱回収ボイラ7を別々に設けると、膨張機3の排ガス25と燃焼炉1の燃焼排ガス45が混合しないので、第1の排熱回収ボイラ8を流通する膨張機の排ガス25に硫黄分が含有することはない。
また、第2の排熱回収ボイラ7は腐食しないように燃焼排ガス46の温度が露点温度以下にならないように熱回収量を抑える必要があるが、第1の排熱回収ボイラ8は腐食しないので、より低い排ガス27の温度になるまで熱回収できる。
従って、膨張機3の排ガス25と燃焼炉1の燃焼排ガス45が混合するような排熱回収系の場合よりも、熱回収量が大きくなり、蒸気タービン5の発電量を大きくすることができる。
さて、第2の実施形態で説明したように理想的には、大気28は系内で最も温度が低いので、燃焼用空気加熱器19は排熱回収可能な部分の内、最も温度が低くなっている部分、即ち、第1の排熱回収ボイラ8内のボイラ熱交換器20,21より、排ガス25の下流側の位置からでも熱回収が比較的多くできる。
しかし、空気29と排ガス25の熱交換は、水49や気液二相流34と排ガス25との熱交換と比べて、物性的に困難であり、第1の排熱回収ボイラ8の出口排ガス27が充分に低い温度になるまで熱交換可能なものとするには、燃焼用空気加熱器19が大型になったり、圧損が大きくなったりしてしまう。また、排ガス25の圧損が大きくなると、圧縮機3の出口圧力が低くなり、ガスタービンサイクル効率が低くなると共に送風機11の動力が大きくなり、その分消費電力が増加するため、全体の発電効率が低くなる。
本実施形態では、燃焼用空気加熱器19を第2の排熱回収ボイラ7内のボイラ熱交換器18より、排ガス45の下流側の位置に設置し、また第1の排熱回収ボイラ8での排ガス25の最も下流側の位置に物性上、熱交換し易い水49で熱回収することにより、排ガス27が充分に低い温度になるまでの熱交換が実現し易くなり、また第2の実施形態の場合と比較して、第2の排熱回収ボイラ7から気液二相流35に与える熱量がより少なくなるので、その分の熱量を空気29に与えることができる。
従って、排ガス25と空気29の圧損が大きくならないため、ガスタービン効率を低下させたり、送風機11の動力を増加させたりすることなく、系外に排出する排熱が小さくなるので、全体の発電効率が向上する。
図4は本発明による燃焼炉複合発電システムの第4の実施形態を示す系統構成図で、図2及び図7と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について述べる。
第4の実施形態では、図4に示すように送風機11を燃焼用空気加熱器19より下流側の大気流通経路に設置するようにしたもので、それ以外は図2と同様の構成である。
このような構成の燃焼炉複合発電システムにおいて、大気28を燃焼用空気加熱器19により加熱する際、大気28と排ガス45との温度差が大きいほど、排熱回収量が大きくなる。また、送風機11を燃焼用空気加熱器19より上流側の大気流通経路に設置する方が送風機11の発熱による加熱分、燃焼用空気加熱器19に流入する空気温度が高くなる。
本実施形態では、送風機11を燃焼用空気加熱器19より下流側の大気流通経路に設置することで、大気28が送風機11により燃焼用空気加熱器19に吸込まれ、加熱されて送風機11を通過した後、燃焼用空気30として燃焼炉1に流入させることが可能とになる。従って、より排熱回収量が大きくなり、系外に排出する熱量も小さくなるので、全体の発電効率をより向上させることができる。
図5は本発明による燃焼炉複合発電システムの第5の実施形態を示す系統構成図で、図1、図7と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について述べる。
第5の実施形態では、図5に示すように燃焼用空気加熱器19を燃焼炉1内に燃焼排ガス45の最下流側に設置し、送風機11により大気28を吸込み、この送風機11を通して燃焼用空気加熱器19に流入する空気29を燃焼排ガス45を熱源として加熱し、これを燃焼用空気30として燃焼炉1の燃焼器14に流入させるようにしたものである。
このような構成の燃焼炉複合発電システムとしても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図6は本発明による燃焼炉複合発電システムの第6の実施形態を示す系統構成図で、図1、図7と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について述べる。
第6の実施形態では、図6に示すように燃焼用空気加熱器19を燃焼炉1内に燃焼排ガス45の最下流側に設置すると共に、この燃焼用空気加熱器19より下流側の空気流通路に送風機11を設置し、この送風機11により吸込まれた空気29が燃焼用空気加熱器19に流入することで燃焼排ガス45を熱源として加熱され、これを燃焼用空気30として燃焼炉1の燃焼器14に流入させるようにしたものである。
このような構成の燃焼炉複合発電システムとしても、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
上記第1乃至第6の実施形態では、圧縮機2や膨張機3から構成される閉サイクルの作動流体22〜25,27を空気としているが、この空気よりもガスタービン発電効率を高くできる気体、例えばヘリウムや、複数気体の混合気体を用いてもよい。このような気体を圧縮機2や膨張機3から構成される閉ループの作動流体として用いることにより、ガスタービンの効率が向上し、全体の発電効率を向上させることができる。
また、上記第1乃至第6の実施形態では、燃焼炉1に設置される燃焼器14に比較的埋蔵量の多い微粉炭43を燃料として供給する場合を述べたが、石炭でなく一般廃棄物あるいは産業廃棄物を燃料としてもよい。
本発明による燃焼炉複合発電システムの第1の実施形態を示す系統構成図。 本発明による燃焼炉複合発電システムの第2の実施形態を示す系統構成図。 本発明による燃焼炉複合発電システムの第3の実施形態を示す系統構成図。 本発明による燃焼炉複合発電システムの第4の実施形態を示す系統構成図。 本発明による燃焼炉複合発電システムの第5の実施形態を示す系統構成図。 本発明による燃焼炉複合発電システムの第6の実施形態を示す系統構成図。 従来の燃焼炉複合発電システムを示す系統構成図。
符号の説明
1…燃焼炉、2…圧縮機、3…膨張機、4…発電機、5…蒸気タービン、6…発電機、7…第2の排熱回収ボイラ、8…第1の排熱回収ボイラ、9…脱硫器、10…脱塵器、11…送風機、12…ポンプ、13…復水器、14…燃焼器、15…気体加熱器、16…ボイラ熱交換器、17…気体加熱器、18…ボイラ熱交換器、19…燃焼用空気加熱器、20,21…ボイラ熱交換器、22…圧縮空気、23,24…加熱空気、25…膨張機排ガス、26…脱硫剤、27,52…排ガス、28,51…大気、29,40…空気、30,53…燃焼用空気、31〜36…水と蒸気、37,38…蒸気、39,49…水、41…硫酸化物、42…飛灰、43…微粉炭、44…灰、45〜48…燃焼排ガス、50…排気。

Claims (8)

  1. 燃焼炉と、この燃焼炉の発生熱で加熱された作動流体により駆動されるガスタービンと、このガスタービンの排熱と前記燃焼炉の発生熱の少なくとも一方を熱源として生成される蒸気により駆動される蒸気タービンと、前記ガスタービンに流入する作動流体を圧縮する圧縮機とを組合せ、前記ガスタービンと前記蒸気タービンで発電を行う燃焼炉複合発電システムにおいて、前記ガスタービンの排気の全量を冷却し、その気体を前記圧縮機に前記ガスタービンの作動流体として流入するようにしたことを特徴とする燃焼炉複合発電システム。
  2. 請求項1記載の燃焼炉複合発電システムにおいて、前記ガスタービンの排熱と前記燃焼炉の発生熱の一方を熱源として、大気を加熱する空気加熱器を具備し、前記空気加熱器により加熱した大気を前記燃焼炉に燃焼用空気として流入するようにしたことを特徴とする燃焼炉複合発電システム。
  3. 請求項2記載の燃焼炉複合発電システムにおいて、前記ガスタービンの排ガスから熱回収し、前記蒸気タービンの作動媒体を加熱する第1の排熱回収ボイラと、前記燃焼炉の燃焼排ガスから熱回収し、前記蒸気タービンの作動媒体を加熱する第2の排熱回収ボイラを別々に設け、前記空気加熱器は、前記第1の排熱回収ボイラ内で前記蒸気タービンの作動流体を加熱する位置より下流側の前記ガスタービンの排ガス流路に設けられたことを特徴とする燃焼炉複合発電システム。
  4. 請求項2記載の燃焼炉複合発電システムにおいて、前記ガスタービンの排ガスから熱回収し、前記蒸気タービンの作動媒体を加熱する第1の排熱回収ボイラと、前記燃焼炉の燃焼排ガスから熱回収し、前記蒸気タービンの作動媒体を加熱する第2の排熱回収ボイラを別々に設け、前記空気加熱器は、前記第2の排熱回収ボイラ内で前記蒸気タービンの作動流体を加熱する位置より下流側の前記燃焼炉の燃焼排ガス流路に設けられたことを特徴とする燃焼炉複合発電システム。
  5. 請求項2乃至請求項4の何れかに記載の燃焼炉複合発電システムにおいて、前記空気加熱器より下流側の大気流路に前記大気を吸込んで前記燃焼炉に搬送する送風機を設けたことを特徴とする燃焼炉複合発電システム。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の燃焼炉複合発電システムにおいて、前記ガスタービンの作動流体を、空気よりも前記ガスタービンの発電効率を高くし得る気体とすることを特徴とする燃焼炉複合発電システム。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の燃焼炉複合発電システムにおいて、前記燃焼炉の燃料として石炭を用いることを特徴とする燃焼炉複合発電システム。
  8. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の燃焼炉複合発電システムにおいて、前記燃焼炉の燃料として産業廃棄物あるいは一般廃棄物を用いることを特徴とする燃焼炉複合発電システム。
JP2005069621A 2005-03-11 2005-03-11 燃焼炉複合発電システム Pending JP2006250081A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005069621A JP2006250081A (ja) 2005-03-11 2005-03-11 燃焼炉複合発電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005069621A JP2006250081A (ja) 2005-03-11 2005-03-11 燃焼炉複合発電システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006250081A true JP2006250081A (ja) 2006-09-21

Family

ID=37090828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005069621A Pending JP2006250081A (ja) 2005-03-11 2005-03-11 燃焼炉複合発電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006250081A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009299682A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 General Electric Co <Ge> 発生した排熱をターボ機械の補助システムによって回収するためのシステム
CN102493851A (zh) * 2011-12-22 2012-06-13 吉林大学 整体式天然气压缩机节能技术利用装置
JP2013510989A (ja) * 2009-11-12 2013-03-28 エクソンモービル アップストリーム リサーチ カンパニー 低排出発電並びに炭化水素回収システム及び方法
WO2014108980A1 (ja) * 2013-01-10 2014-07-17 パナソニック株式会社 ランキンサイクル装置及び熱電併給システム
WO2014185007A1 (ja) * 2013-05-17 2014-11-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱電併給システム
JP2015052427A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 株式会社東芝 蒸気タービンプラント

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009299682A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 General Electric Co <Ge> 発生した排熱をターボ機械の補助システムによって回収するためのシステム
JP2013510989A (ja) * 2009-11-12 2013-03-28 エクソンモービル アップストリーム リサーチ カンパニー 低排出発電並びに炭化水素回収システム及び方法
CN102493851A (zh) * 2011-12-22 2012-06-13 吉林大学 整体式天然气压缩机节能技术利用装置
WO2014108980A1 (ja) * 2013-01-10 2014-07-17 パナソニック株式会社 ランキンサイクル装置及び熱電併給システム
US9638066B2 (en) 2013-01-10 2017-05-02 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Rankine cycle apparatus and combined heat and power system
WO2014185007A1 (ja) * 2013-05-17 2014-11-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱電併給システム
JPWO2014185007A1 (ja) * 2013-05-17 2017-02-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱電併給システム
US9891003B2 (en) 2013-05-17 2018-02-13 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Combined heat and power system
JP2015052427A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 株式会社東芝 蒸気タービンプラント

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110036238B (zh) 用于改善锅炉有效度的方法和***
EP2431579B1 (en) Multipurpose thermal power plant system
KR101920110B1 (ko) 열 집적하는 석탄 연소 순산소 발전소
US20090078177A1 (en) Methods and apparatus for performing flue gas pollution control and/or energy recovery
US20070137169A1 (en) Integrated coal gasification combined cycle plant
US8752384B2 (en) Carbon dioxide capture interface and power generation facility
JP2006250081A (ja) 燃焼炉複合発電システム
JP5448858B2 (ja) 酸素燃焼発電プラントとその運転方法
JP4794229B2 (ja) ガスタービン発電装置及びガスタービン複合発電システム
JP2015068345A (ja) ガスタービンシステムのための排ガス処理方法及び排ガス処理アセンブリ
JP5377371B2 (ja) 酸素燃焼型石炭火力発電システム
US9863281B2 (en) Carbon dioxide capture interface for power generation facilities
Valenti et al. Proposal of a thermally-driven air compressor for waste heat recovery
EP2584256A1 (en) Oxygen preheating in oxyfuel combustion system
JP2011149434A (ja) ガスタービン複合発電システム
JP2006266259A (ja) 流動床複合発電システム
CN109681284A (zh) 电厂烟气余热发电用于二氧化碳捕获的***及控制方法
JP2012137269A (ja) 石炭火力発電プラント及び石炭火力発電プラントの制御方法
JP6667867B2 (ja) ボイラー設備およびその運転方法
JP7008296B2 (ja) 逆ブレイトンサイクルによる空気ガスタービン装置及びその制御方法
JP5897821B2 (ja) 汚泥焼却プラントにおける蒸気利用システム
RU2124134C1 (ru) Комбинированная парогазовая энергетическая установка и способ ее эксплуатации
JPS5857012A (ja) 高炉ガスを燃料とするカスタ−ビン発電設備
JP2007100621A (ja) 加圧流動床プラントの停止制御方法
JP2001107061A (ja) 廃棄物ガス化発電システム