JP2006237650A - バックアップピン設定装置 - Google Patents

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靖幸 片岡
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Abstract

【課題】部品を搭載したプリント配線基板を支持する為のバックアップピン設定装置に関し、バックアップピンの設定を誤りなく且つ容易に実施可能とする。
【解決手段】プリント配線基板に搭載した各種部品に当接しない位置を選択して、そのプリント配線基板を支持する為のバックアップピン設定装置であって、複数のバックアップピン52を挿入する為の挿入孔53をマトリクス状又は千鳥状に形成した支持板51と、プリント配線基板に搭載した各種部品に当接しない位置を求め、その位置に対応する挿入孔53に、バックアップピン52を挿入指示する為の光を下方から照射するように制御する位置指示制御部10とを備えている。
【選択図】図8

Description

本発明は、両面実装のプリント配線基板の一方の面に部品を搭載した後、他方の面にクリームはんだをスクリーン印刷する時や、部品を自動機により搭載する時に、一方の面に搭載した部品を避けてプリント配線基板を支持するバックアップピンの位置を設定するバックアップピン設定装置に関する。
片面実装のプリント配線基板は、クリームはんだ塗布過程や部品を実装する過程に於いて、はんだ塗布面や部品実装面と反対側の面は、平面状であるから、特別の支持手段を必要としないものであった。しかし、両面実装のプリント配線基板に対しては、一方の面に部品を実装した後、他方の面に、クリームはんだをスクリーン印刷する時の圧力や、部品を自動機で搭載する時の圧力でプリント配線基板が損傷しないように支持する必要がある。その為の手段として、バックアップピンを用いる手段や、専用受台を用いる手段等が提案されている。
図21の(A)は専用吸着受台を用いた従来例の概略上面図を示し、(B)は概略断面図を示す。同図に於いて、201はプリント配線基板、202はチップ部品等の部品、203は専用吸着受台、204は排気用パイプ、205は逃げ孔、206は吸引孔、207は搬送レールを示す。
専用吸着受台203は、プリント配線基板201に搭載した部品202に対応した位置に、切削加工等により逃げ孔205を形成し、排気用パイプ204からの排気により吸引孔207を介してプリント配線基板201を吸着して支持する構成を有するものである。従って、搬送レール207上を搬送されたプリント配線基板201は、専用吸着受台203上に到達すると、この専用吸着受台203の逃げ孔205にプリント配線基板201に搭載した部品202が入るように位置合わせした後、排気用パイプ204から排気してプリント配線基板201を吸着保持する。この状態でクリームはんだのスクリーン印刷や、自動機による部品の搭載が行われる。
又バックアップピンを用いた従来例は、例えば、図22の(A)の概略上面図と(B)の概略断面図に示す構成を有するもので、211はプリント配線基板、212は部品、213は支持テーブル、214はバックアップピンを挿入する挿入孔、215はバックアップピン、216は搬送レール、217はX軸モータ、218はY軸モータ、219はX−Yテーブルを示す。
X−Yテーブル219上に固定した支持テーブル213は、マトリクス状又は千鳥状の挿入孔214を形成した構成を有し、プリント配線基板211に搭載した部品212に当たらないようにバックアップピン215を挿入孔214に挿入するものである。搬送レール216上を搬送されたプリント配線基板211と支持テーブル213とを、X軸モータ217とY軸モータ218とを制御して、X−Yテーブル219によって位置合わせする。それにより、複数のバックアップピン215によって、搭載した部品212を避けてプリント配線基板211は支持される。この状態で、クリームはんだのスクリーン印刷や自動機による部品の搭載が行われる。
又CAD(Computer Aided Design)データを基に、バックアップピンを自動的に植設する手段が提案されている(例えば、特許文献1参照)。又複数のバックアップピンをスプリングによりプリント配線基板側に押し上げて、部品に当接した状態のバックアップピンと、基板に当接した状態のバックアップピンとを、クランププレートのスライドによって固定し、この固定状態のバックアップピンにより配線基板を支持する手段も提案されている(例えば、特許文献2参照)。又CADによる基板情報と基板支持情報とを基に、選択したバックアップピンの上下動及びストローク設定により、配線基板を支持する手段も提案されている(例えば、特許文献3参照)。又複数のピンをシリンダ構成により支持し、気体圧力により上下動可能の構成とし、基板情報に従って選択したピンを気体圧力により上昇させて、配線基板を支持する手段も提案されている(例えば、特許文献4参照)
特開平1−117099号公報 特開平4−293300号公報 特開平6−45797号公報 特開平8−279699号公報
前述の従来例の図21に示す構成は、搭載部品に当接しないようにする逃げ孔の最適化により、プリント配線基板を確実に支持することができるが、高密度実装化のプリント配線基板に対する専用吸着受台の製作が容易ではなく、コストアップとなる問題がある。又プリント配線基板のレイアウトの変更に対しては、再度専用吸着受台の設計,製作が必要となり、従って、迅速に対応することができない問題がある。
又図22に示す従来例は、プリント配線基板のレイアウトの変更に対して、バックアップピンの挿入位置を変更することにより容易に対処することが可能であるが、CADデータ等を基にバックアップピンの位置を作業者が判断して挿入することになり、バックアップピンの本数が一般的に多いから、そのバックアップピンの挿入作業性が悪いと共に、誤挿入が生じる可能性が大きい問題がある。
又CADデータを基にバックアップピンを自動植設する従来例の手段は、作業者が手作業で行うバックアップピンの植設を自動化したに過ぎないものであり、その為の装置が大掛かりなものとなると共に、準備作業に要する時間が多く且つコストアップとなる問題がある。
又複数のバックアップピンをフリー状態として直接的にプリント配線基板に当接させて固定する従来例の手段は、準備作業は簡単となるが、プリント配線基板を支持した時に、部品の搭載位置誤差等により、突出して固定したバックアップピンがその部品に当接することがあり、その場合には、搭載した部品が損傷する可能性が大きい問題がある。
本発明は、部品を搭載したプリント配線基板を支持する為のバックアップピンの設定を誤りなく容易に実施可能とすることを目的とする。
本発明のバックアップピン設定装置は、プリント配線基板に搭載した各種部品に当接しない位置を選択して該プリント配線基板を支持する為のバックアップピン設定装置に於いて、前記バックアップピンを挿入する挿入孔をマトリクス状又は千鳥状に形成した支持板と、前記プリント配線基板に搭載した前記部品に当接しない位置を求め、該位置に対応する前記挿入孔に前記バックアップピンを挿入指示する光を下方から照射するように制御する位置指示制御部とを備えている。
プリント配線基板を支持するバックアップピンのみを挿入孔に挿入する構成に於いて、バックアップピンを挿入する位置の挿入孔に、光ファイバや発光ダイオードによって光を放射させる構成とすることにより、誤挿入の問題がなくなり、且つバックアップピンを導光構成とすると、バックアップピンの挿入後の誤挿入の判定が容易に可能となる。
本発明のバックアップピン設定装置は、図8を参照して説明すると、プリント配線基板に搭載した各種部品に当接しない位置を選択して、そのプリント配線基板を支持する為のバックアップピン設定装置であって、バックアップピン52を挿入する挿入孔53をマトリクス状又は千鳥状に形成した支持板51と、プリント配線基板に搭載した部品に当接しない位置を求め、その位置に対応する挿入孔53に、バックアップピン52を挿入指示する光を下方から照射するように制御する位置指示制御部10とを備えている。
図1に於いて、1は支持テーブル、2はマトリクス状或いは千鳥状に配列したバックアップピン、3はCADデータベース、4は部品ライブラリデータベース,5はマトリクスデータベース、6は演算処理部、7は制御部を示す。バックアップピン2は、選択指定した位置に挿入するか、後述のように、エアシリンダ,油圧シリンダ,スプリング等によりピン先端を上昇させる構成を有すると共に、選択指定したバックアップピン2については、制御部7からの制御により上昇位置に固定可能とした構成とする。
又支持テーブル1のバックアップピン2は、マトリクス状又は千鳥状に配置し、その配置ピッチは数mm程度とすることができる。又そのバックアップピン2をプリント配線基板の搭載部品が存在しない位置に上昇させた状態で固定し、他のバックアップピン2はフリー状態とする。なお、バックアップピン2を固定した状態で1本当たり100数g程度の支持力があれば充分であり、このような条件に従ってバックアップピン2の直径や固定手段を選定することができる。
このバックアップピン2を上昇させて固定する為に、CADデータベース3に格納されたプリント配線基板の全搭載部品の品種データと搭載位置データ及び搭載角度データを演算処理部6により読出し、部品の品種データを基に部品ライブラリデータベース4から外形寸法等を読出し、マトリクスデータベース5からバックアップピン2の座標データとピン径データとを読出して、プリント配線基板に搭載した部品に当接しないバックアップピン2の座標位置を算出する。
演算処理部6で算出した座標位置のバックアップピン2を制御部7から制御して、プリント配線基板を支持できるように上昇させた位置に固定する。この上昇及び固定の手段は、例えば、エアシリンダの電磁弁を開けて圧縮したエアを供給してバックアップピン2を上昇させ、エアの供給を継続して、或いは電磁石等により、その上昇位置で固定するか、又はスプリングの把持力やラチェット等の係合力を利用して上昇位置で固定することができる。又はバックアップピン2を挿入して固定することができる。従って、プリント配線基板のレイアウト変更に際しては、CADデータが変更になることから、演算処理部6に於いて再演算し、プリント配線基板を支持する為のバックアップピン2を選択して、その座標位置を求めることができる。即ち、プリント配線基板の設計変更にも容易に対処できることになる。又プリント配線基板に搭載した部品に当接する位置のバックアップピン2は、フリー状態又は省略するものであるから、搭載した部品に当接することなく、支持することができる。
図2の(A)は変位センサを用いた場合を示し、(B)は圧力センサを用いた場合を示す。同図に於いて、11はプリント配線基板、12は搭載した部品、13はバックアップピン、14はピン固定機構、15はスプリング、16は変位センサ、17は圧力センサを示す。即ち、バックアップピンを(A)又は(B)に示す構成として、前述の支持テーブル1にマトリクス状又は千鳥状に配置する。
この構成の場合は,CADデータを用いることなく、プリント配線基板11に搭載した部品12に当接しない位置を認識して、プリント配線基板11を支持する位置のバックアップピン13のみを油圧,空気圧,弾性力,電磁力等による固定機構14によって固定し、部品12に当接するバックアップピン13はフリーの状態とするものである。
図2の(A)の変位センサ16を用いた場合の構成を図3に示す。同図に於いて、13はバックアップピン、14は固定機構、15はスプリング、16は変位センサ、18は外筒、21は支持テーブル、22はアンプユニット、23は制御部を示す。支持テーブル21に、バックアップピン13を保持した外筒18をマトリクス状又は千鳥状に複数配置する。又外筒18内のスプリング15はバックアップピン13を上昇させるだけの弾性力があれば良いものである。又変位センサ16は,既に知られている光、静電容量,磁場等を利用した構成を適用することができる。アンプユニット22は変位センサ16の出力信号を増幅して制御部23に入力するものであり、制御部23は、変位センサ16の出力信号に対応して固定機構14を制御し、バックアップピン13を上昇位置に固定する。
この場合、図2の(A)に示すように、部品12を搭載したプリント配線基板11に対してスプリング15によってバックアップピン13を上昇させた状態で、前述の支持テーブルを上昇させる。最初のバックアップピン13の先端とプリント配線基板11との間の距離をAとし、バックアップピン13の先端が当接した時の移動距離をXとすると、ピン1,2,3,・・・n−1,nについて、移動距離がそれぞれX1,X2,X3,・・・Xn−1,Xnとすると、ピン1はX1=Aであるから、ピン1は部品12に当接しないで、プリント配線基板11に直接的に接触していると判定し、この状態でピン1は前述の固定機構14によって固定する。
又ピン2は、部品12のはんだ付けの部分に当接していることにより、X2<Aとなるから、このピン2はフリーとする。同様に、ピン3は部品12に当接し、X3<Aとなるから、このピン3もフリーとする。又ピンn−1はプリント配線基板11に直接的に当接しているから、Xn−1=Aの関係となり、ピン1と同様に固定する。又ピンnはXn<Aの関係となるからフリーとする。
又図2の(B)に示す場合は、圧力センサ17によりプリント配線基板11に直接的に当接したバックアップピン13による圧力に比較して、部品12に当接したバックアップピン13による圧力が大きくなるから、圧力センサ17の出力信号により、例えば、ピン1とピンnとを固定機構14により固定し、他のピンはフリーとする。従って、プリント配線基板11のレイアウトが変更になっても、プリント配線基板11にバックアップピン13を当接した時の変位量又は圧力によって、バックアップピン13を上昇した状態に固定して、プリント配線基板13を支持できるように設定することができる。又圧力センサ17は既に知られている各種の構成を適用することができる。
又図4の(a)に示すように、プリント配線基板11の部品12の搭載側をレーザでスキャンして凹凸パターンを測定する。この測定結果は、(b)に示すものとなる。このような測定手段は、レーザ変位センサとして知られている。そして、(b)に於いて、基準線を30とすると、測定された凹凸パターンは、曲線31のように変位量を示すものとなる。なお、図示を省略しているが、図1のマトリクスデータベース5のように、バックアップピンの配置位置の座標データを保持しているもので、この座標データと計測した凹凸パターン31とを基に、(c)に示すように、ピン対応の基準値(基準線30)からの変位量を求める。そして、(d)に示すように、変位量=0となる位置のピンは突出して固定し、変位量>0となるピンは、部品12に当接するからフリーとする。それにより、プリント配線基板11に搭載した部品12に当接しないバックアップピンのみを上昇させて固定し、これによりプリント配線基板11を支持し、他のバックアップピンはフリーの状態となるように制御して、部品12に対して損傷を与えないようにする。
図5はレーザスキャンによる測定手段の概略説明図であり、(A)は概略上面図、(B)は概略側面図を示す。部品12を搭載したプリント配線基板11を矢印方向に移動させる。このプリント配線基板11が、150mm×150mmの大きさの場合、レーザ変位センサとして20〜35mm程度の幅Wを担当させる構成とし、例えば、図示のように、5個の変位センサ33を配置し、駆動制御部34によってレーザの駆動と反射レーザ光検出とを行い、並列処理による検出結果を演算部35に加えてプリント配線基板11の搭載部品12による凹凸パターンを求めることができる。又スキャンピッチは0.05mmとすることも可能であるから、搭載した部品12の端子のはんだ付け部分の凹凸も変位量として測定することができる。
又図6に於いて、図1と同一符号は同等の機能部分を示し、支持テーブル1は、1〜n個の列対応部1aからなり、各列対応部1aは矢印方向にバックアップピン2の1ピッチ以内で移動できる構成を備えている。この列対応部1aを列制御部8により制御するものである。
CADデータベース3と部品ライブラリデータベース4とマトリクスデータベース5とのデータを基に、演算処理部6に於いて、プリント配線基板を支持する為のバックアップピン2を選択指定するものであるが、前述のように、プリント配線基板の部品実装パターンデータを利用する場合は、この部品実装パターンデータと、マトリクスデータベース5のバックアップピン2の座標データとを、演算処理部6に入力する構成とすることができる。
又制御部7は、演算処理部6により求めた座標位置のバックアップピン2を突出固定する制御を行うもので、これによってプリント配線基板を充分に支持できる場合は、図1に示す構成でも充分である。しかし、高密度実装プリント配線基板の場合には、効率よくバックアップピン2を選択できない場合が生じる。例えば、図2に於いて、ピン2は、右側に僅か移動できればプリント配線基板を支持できるものである。そこで、各列毎にバックアップピン2の支持率を求めて、支持率が低い列について、バックアップピン2の1ピッチ内の移動による支持率の改善効果を再演算処理により求める。
演算処理部6に於ける再演算結果、移動する列対応部1aと移動量とを列制御部8に加える。それにより、プリント配線基板を支持するバックアップピン2の本数を増加して、プリント配線基板に対するクリームはんだの印刷や、部品の自動搭載処理に於ける支持強度を充分なものとすることができる。即ち、演算処理部6は、1回目の演算により求めたプリント配線基板支持用のバックアップピンの本数が所定数以上且つバランス良く選択指定できた場合は、その演算結果に基づいて制御部7にバックアップピンの選択指定情報を加えるが、バランスが悪い場合又は本数が不足する場合は、選択指定本数の少ない列について1ピッチ内の移動による本数が増加するか否かを判定し、増加する場合は、再演算結果に基づいて制御部7と列制御部8とに制御情報を加えることになる。なお、前述の列対応部1aは、複数列を一つのブロックとして、ブロック単位で移動できる構成とすることも可能である。
又図7に於いて、図1と同一符号は同一機能部分であり、9は回転角制御部である。又バックアップピン2は、下方の上面図(a)と側面図(b)とに示す構成を有するものである。即ち、サーボモータやパルスモータ等の回転角制御モータ44と、エアシリンダ,油圧シリンダ,電磁石等の上下スライド機構部43と、支持部41と、ピン42とを含む構成を有し、ピン42を基準位置とした状態に於いて、図1及び図6について説明したように、プリント配線基板に搭載した部品に当接しないバックアップピンの位置を選択指定する。
CADデータベース3と部品ライブラリデータベース4とマトリクスデータベース5とのデータを基に、演算処理部6に於いて、プリント配線基板を支持する為のバックアップピン2を指定するものであるが、図7に示す構成に於いても、前述のプリント配線基板の部品実装パターンデータを利用する場合は、この部品実装パターンデータと、マトリクスデータベース5のバックアップピン2の座標データとを演算処理部6に入力する構成とすることができる。
又制御部7は、演算処理部6により求めた座標位置のバックアップピン2を突出固定する制御を行うもので、これによってプリント配線基板を充分に支持できる場合は、図1に示す構成でも充分である。しかし、前述のように、高密度実装プリント配線基板の場合には、効率よくバックアップピン2を選択できない場合がある。例えば、前述のように、図2に於いて、ピン2は、右側に僅か移動できればプリント配線基板を支持できる場合がある。
そこで、選択指定したバックアップピンの本数が所定数を超えない場合や、バランス良く選択できない場合は、選択指定されなかったバックアップピンについて、ピン42を基準位置から或る角度回転することによりプリント配線基板を支持可能となるか否かを求める。支持可能となる場合は、そのバックアップピンの位置情報を制御部7に、且つ、その位置情報と回転角情報とを回転角制御部9に加える。それによって、上下スライド機構部43によりピン42を上昇させると共に回転角制御モータ44によりピン42をプリント配線基板の支持可能位置に回転させる。従って、バックアップピンによる支持可能の本数を多くして、プリント配線基板の支持強度を充分なものとすることができる。
図8は本発明の実施例の要部説明図であり、(A)は全体構成図、(B),(C)は支持テーブルの説明図、(D)はバックアップピンの説明図を示す。同図の(A)に於いて、図1と同一符号は同一機能部分を示し、10は位置指示制御部を示す。又同図の(B),(C)は支持テーブル1の概略断面を示し、又同図の(D)はバックアップピンの異なる構成を示す。
CADデータベース3と部品ライブラリデータベース4とマトリクスデータベース5とのデータを基に、演算処理部6に於いて、プリント配線基板を支持する為のバックアップピン2の位置を選択指定するものであるが、この実施例に於いても、前述のプリント配線基板の部品実装パターンデータを利用することができるものであり、この部品実装パターンデータと、マトリクスデータベース5のバックアップピン2の座標データとを演算処理部6に入力する構成とすることができる。即ち,CADデータベース3と部品ライブラリデータベース4とを省略した構成とすることもできる。
前述のように、演算処理部6により求めたプリント配線基板の支持位置データを基に、位置指示制御部10から、支持テーブル1のバックアップピン2によるプリント配線基板の支持位置を光で指示するように制御するものである。その為に、図8の(B),(C)に示す支持テーブルの構成を適用することができる。
図8の(B),(C)に於いて、51は不透光性の硬質合成樹脂や金属等による支持板、52はバックアップピン、53はマトリクス状又は千鳥状に配列した挿入孔、54は光ファイバ、56は不透光性の硬質合成樹脂や金属等による光ガイド板、57はプリント回路基板、58は発光ダイオードを示す。又図8の(D)に於いて、52aは透光性合成樹脂等により構成したバックアップピン、52bは光を透過させる為の中空の合成樹脂又は金属によるバックアップピンを示し、下方の光ファイバ又は発光ダイオードからの光を上方に導光できる構成を有する。
図8の(B)に示す構成の場合、光ファイバ54の一端を挿入孔53の下方から挿入し、その光ファイバ54の他端に、位置指示制御部10によって制御される図示を省略したランプや発光ダイオード等の光源を配置し、演算処理部6により求めたプリント配線基板の支持位置に対応する光源を位置指示制御部10によって発光制御する。
それにより、バックアップピン52でプリント配線基板を支持する位置の挿入孔53の光ファイバ54の先端から光が放出される。従って、光が放出される挿入孔53にバックアップピン52を挿入するだけですむから、作業性が良いことになり、又支持板51は不透光性であるから、隣接した一方の挿入孔53の光ファイバ54の先端から光を放射しても、他方の挿入孔53に光がもれることはなく、誤挿入が生じない利点がある。
又図8の(C)の構成の場合、プリント回路基板57上の支持板51の挿入孔53に対応する位置に、発光ダイオード58を配置してプリント回路に接続固定し、このプリント回路基板57のプリント回路と位置指示制御部10とを接続する。そして、支持板51と光ガイド板56とプリント回路基板57とを重ねて一体化した構成を有するもので、位置指示制御部10によってバックアップピン52を挿入する位置の発光ダイオード58を制御して発光させる。光ガイド板56は、プリント回路基板57上の発光ダイオード58を保護すると共に、発光ダイオード58からの光を、側方に漏れることなく、上方の支持板51の挿入孔53にガイドする為のものである。
位置指示制御部10の制御により選択指定した発光ダイオード58を発光させることにより、バックアップピン52でプリント配線基板を支持する位置の挿入孔53から光が放出される。従って、(A)に示す構成の場合と同様に、光が放出される挿入孔53にバックアップピン52を挿入するだけですむから、作業性が良いことになり、又支持板51は不透光性であるから、隣接した一方の挿入孔53から光を放射しても、他方の挿入孔53に光がもれることはなく、誤挿入が生じない利点がある。
又図8の(D)に示すように、光を上方に放射可能とする導光性のバックアップピン52a,52bを用いると、このバックアップピンを挿入孔53に挿入した後のバックアップピンの誤挿入の有無のチェックが容易となる。即ち、挿入孔53に挿入したバックアップピン52a,52bから光が放射されている場合は、選択指定された位置であり、光が放射されないバックアップピンは、誤挿入であることが判る。又プリント配線基板のレイアウト変更に伴って、バックアップピンの位置の変更がある場合、例えば、光を放射していないバックアップピンを抜き、光を放射している挿入孔53にバックアップピンを挿入することになる。従って、簡単にレイアウト変更にも対処できる。
又図9は、バックアップピンを取り付けた支持テーブルを取り替えることができる構成、即ち、段取り替え構成を示す。同図の(A),(B)は、図8の(B),(C)に相当する構成を示し、61は不透光性の支持板、62はバックアップピン、63は挿入孔、64は光ファイバ、65は位置合せ用孔、66は挿入位置指示板、67は位置合せ用ピン、68は発光ダイオード、69は光ガイド板、70はプリント回路基板を示す。
又図9の(C)は、搬送レール73によって搬送されたプリント配線基板11をバックアップピン62により支持する状態の概略上面図を示し、黒丸はバックアップピンが挿入されていない挿入孔63、白丸は挿入孔63に挿入したバックアップピン62を示す。又(D)は、プリント配線基板11の部品搭載パターンに対応して選択指定した位置の挿入孔63にバックアップピン62を挿入した支持板61を、自動機のX−Yテーブル71上に、位置合せピン72により位置合せして組み立てる過程の概略断面図を示す。
図9の(A)又は(B)に示すように、自動機のラインとは異なる場所で支持板61の挿入孔63のバックアップピン62挿入位置を光ファイバ64又は発光ダイオード68によって発光表示し、バックアップピン62を光が放射されている挿入孔63に挿入した後、その支持板61を挿入位置指示板66又は光ガイド板69から取り外して、自動機のX−Yテーブル71に位置合せして固定する。従って、自動機のラインを稼動中に、プリント配線基板11のレイアウト変更に伴ってバックアップピン62による支持位置が変更されても、前述のように、バックアップピン62の挿入位置を変更した新たな支持板61を作成して、X−Yテーブル71上の支持板と交換することによって、新たなレイアウトによるプリント配線基板を支持することができる。
図10はバックアップピン選択指定位置の算出説明図であり、前述の演算処理部6に於ける処理による表示例を示し、CADデータベース3に格納されたプリント配線基板の搭載部品の品種データと搭載位置の座標データと搭載角度等のデータとを演算処理部6が読出す。例えば、品種P001について、搭載位置の座標X=15,Y=30、搭載角度θ=0、品種P002について、搭載位置の座標X=30,Y=20、搭載角度θ=90、品種P003について、搭載位置の座標X=50,Y=20、搭載角度θ=180として、それぞれの位置を表示すると、(a)に示すものとなる。
次に、品種データを基に、部品ライブラリデータベース4から外形寸法データを読出し、部品の搭載位置に表示すると、(b)に示すものとなる。この搭載部品の閉じた図形部分を抽出して表示すると、(c)に示すものとなる。次に、部品を自動機により搭載する時の誤差と、バックアップピンが部品に当接しないようにする為の安全率とを基に、オフセット量を設定し、このオフセット量を付加した部品図形を表示すると、(d)に示すものとなる。
次に、マトリクスデータベース5からバックアップピンのピン径と座標データとを読出して、このバックアップピンの図形と、(d)に示す部品図形とを重ねると、(e)に示すものとなる。そして、バックアップピンのピン番号を(f)に示すように、p01〜p15とすると、黒丸で示すピンp04,p08〜p11は部品に当接し、白丸で示すピンp01〜p03,p05〜p07,p12〜p15は部品に当接しないことが判る。
そこで、ピンの座標データ対応にフラグを設定する。例えば、白丸のピン対応のフラグを1、黒丸のピン対応のフラグを0に設定し、演算処理部6は、バックアップピンを上昇して固定する制御を行う制御部7に対して、バックアップピンの座標データ対応のフラグを転送することにより、制御部7は、フラグを参照して、搭載部品に当接しないバックアップピンを上昇させて固定し、搭載部品に当接するバックアップピンはフリーとなるような制御を行うことになる。又図8又は図9に示す実施例の構成に於いては、フラグ=1に対応する挿入孔53,63から光が放射されるように、光ファイバ又は発光ダイオードを制御することになる。
図11は変位センサを設けたバックアップピンユニットを用いた場合の動作説明図であり、図2の(A)及び図3に示す動作を更に詳細に示すものである。バックアップピンユニット81は、バックアップピン13と、固定機構14と、スプリング15と、変位センサ16と、外筒18とを含み、ユニット固定板82上にマトリクス状又は千鳥状に固定する。このユニット固定板82を油圧シリンダ,エアシリンダ,電磁石等を用いた上下可動機構83により上下に移動できるように構成する。又プリント配線基板11には、各種の部品12が搭載され、このプリント配線基板11がユニット支持板82の上方に搬送されて位置決めされる。
図12はバックアップピンの設定動作の説明図であり、(A1)〜(A5)の設定動作を含むもので、以下図11を参照して説明する。プリント配線基板11を搬送コンベア又は搬送レールによってユニット支持板82の上方に搬送し、位置決めして、図示を省略したクランプ機構等により固定する(A1)。この時、ユニット固定板82は実線位置にある。次に、このユニット固定板82を上下可動機構83を制御して、距離Aだけ上昇させて点線で示す位置とし、バックアップピン13の先端をプリント配線基板11に当接させる(A2)。
次に各ピンの変位量Xを変位センサ16により検出する。即ち、この変位センサ16により距離Hを求め、その初期値H0に対する変化分ΔHを求めて記憶する。又は変化分ΔHのみを求めて記憶する(A3)。次に記憶した各ピンの変位量Xと、距離Aとを比較する。又は前述の変化分ΔHが零か否かを比較する(A4)。
そして、図2について説明した場合は、X=Aか否かを判定するものであるが、誤差分αを用いて、X=A±α又はΔH=0±αの場合は、バックアップピン13の先端がプリント配線基板11に当接していると判定して、固定機構14によりバックアップピン13を固定する。又X≠A±α又はΔH≠0±αの場合は、バックアップピン13の先端が部品12等に当接していると判定して、バックアップピン13をフリーの状態、即ち、固定機構14を動作させない。従って、この場合のバックアップピン13はスプリング15の弱い力で上昇されている状態となる(A5)。
即ち、図2について説明した場合と同様に、ピン1,ピンn−1は固定、ピン2,ピン3,ピンnはフリーとする。この状態で、プリント配線基板11は、固定機構14により固定されたバックアップピン13によって支持される。このような動作は、プリント配線基板11が搬送される毎に実行することができるから、レイアウトの異なるプリント配線基板11に対しても、部品12に当接することなく、バックアップピンによって支持することができる。
図13は圧力センサを設けたバックアップピンユニットを用いた場合の動作説明図であり、図2の(B)及び図11と同一符号は同一部分を示し、84はバックアップピンユニットであり、図11に示す構成のバックアップピンユニット81の変位センサ16を圧力センサ17とした構成に相当する。
図14はバックアップピンの設定動作説明図であり、(B1)〜(B5)の設定動作を含むもので、以下図13を参照して説明する。プリント配線基板11を搬送コンベア又は搬送レールによってユニット支持板82の上方に搬送し、位置決めして、図示を省略したクランプ機構等により固定し(B1)、次に、ユニット固定板82を、上下可動機構83を制御して、距離Aだけ上昇させて点線で示す位置とし、バックアップピン13の先端をプリント配線基板11に当接させる(B2)。
次に各ピンの圧力Pを圧力センサ17により検出して記憶する(B3)。そして、検出した各ピンの圧力Pと初期圧力P0とを比較する。又は圧力の変化分ΔPが零か否かを比較する(B4)。そして、P=P0±α又はΔP=0±αの場合は、プリント配線基板11の部品12にピンの先端が当接していないと判定し、固定機構14を制御して固定する。又P≠P0±α又はΔP≠0±αの場合は、プリント配線基板11の部品12にピンの先端が当接していると判定し、フリーの状態とする(B5)。
例えば、ピン1,ピンn−1対応の圧力センサによる圧力P1,Pn−1は、それぞれP1=P0±α,Pn−1=P0±αとなるから、固定してプリント配線基板11を支持するようにし、又ピン2,ピン3,ピンnは、それぞれP2≠P0±α,P3≠P0±α,Pn≠P0±αとなるから、フリーの状態とする。それにより、プリント配線基板11の部品12に当接しないピン1,ピンn−1によって支持することができる。
図15は列対応部の移動構成の説明図であり、(A)は上面図、(B)は側面図、(C)は移動動作の状態の上面図である。又図16及び図17は、バックアップピン設定動作の説明図である。マトリクス状に配列したバックアップピン2は、各列対応の列対応部1aを構成している。又バックアップピン2は、バックアップピンユニット91として、上昇固定が可能の構成を有し、スライド部92上に固定されている。このスライド部92は、固定板94上のスライドレール93上に支持されて、図示を省略したモータ,油圧機構,空気圧機構,電磁石機構等によって移動可能に構成されている。又固定板94は、油圧,空気圧,電磁石等を用いた上下可動機構95により上昇又は下降することができる。
図16及び図17は、図15に示す構成のバックアップピンの設定動作説明図であり、バックアップピンユニット91は、図11又は図13に示すバックアップピンユニット81,84と同様な変位センサ又は圧力センサを有する場合について、図15と図11と図13とを参照して説明する。
部品を搭載したプリント配線基板を搬送コンベア又は搬送レールによって固定板94の上方に搬送して位置決めし、クランプ機構等によりプリント配線基板を固定し(C1)、列単位又はブロック単位でスライド部92によって移動可能の構成としたバックアップピン2の先端がプリント配線基板に当接するように、上下可動機構95によって固定板94を上昇させる(C2)。
次に、バックアップピン2の先端がプリント配線基板又は部品に当接することによる変位量Xを変位センサにより測定し、初期値H0との変化分ΔHを求めて記憶する。又は圧力センサによりバックアップピン2の圧力を測定して記憶する(C3)。次に、ΔH=0±α、又は圧力の場合のΔP=0±αとなる場合は、バックアップピン2の先端が部品に当接していないので、バックアップピン対応の固定可能フラグを設定し、ΔH≠0±α、又は圧力の場合のΔP≠0±αとなる場合は、バックアップピン2の先端が部品に当接しているので、バックアップピン対応の固定不可フラグを設定する(C4)。
次に、各ブロック毎(列対応部1a毎)に、バックアップピンの固定可能フラグの数を求めて、ブロックNの基準位置S0又は任意の位置Snに於けるバックアップピンの固定可能ピン数を記憶する(C5)。次に、上下可動機構95により固定板94を元の位置に下降させる(C6)。次に、各ブロック(各列対応部1a)を距離βだけ移動させて、(C2)〜(C6)の処理ステップを繰り返す(C7)。
そして、各ブロック毎(列対応部1a毎)に、バックアップピンの固定可能フラグの数を求め、各ブロック(列対応部1a)の固定可能ピン数(プリント配線基板を支持可能とするピン数)として記憶し、固定板94を元の位置に下降する(C8)。任意の移動距離β毎に順次スライド部92をスライドレール93上に移動させて、移動距離の合計がバックアップピン2のピッチpとなるまで、前述の(C7),(C8)を繰り返す(C9)。
例えば、図15の(C)に示すように、初期位置S0からピッチpの間に、任意の距離βを順次移動させて、それぞれの位置S1〜Snに於けるバックアップピン2の固定可能フラグを設定した時、黒丸は固定可能フラグを設定したバックアップピン、白丸は固定不可フラグを設定したバックアップピンとすると、初期位置S0に於ける固定可能フラグ数は3、距離βを移動させた位置S1に於ける固定可能フラグ数は4、距離2・βを移動させた位置S2に於ける固定可能フラグ数は5、更に移動させた位置Sn−1,Snに於ける固定可能フラグ数は4及び3となったとすると、位置S2の移動状態に於ける固定可能フラグ数が最大となる。
このように、ブロック(列対応部1a)毎にバックアップピンの固定可能フラグ数が最大となる位置Sを求めて記憶する(C10)。次に、各ブロック(列対応部1a)を、バックアップピンの固定可能フラグ数が最大となる位置に移動させてから固定板94の上昇、及びバックアップピンの固定可能フラグが付与されているバックアップピンを固定機構14により固定する(C11)。この場合、バックアップピンを固定した後、固定板94の上昇の動作となるように制御することになる。このような構成と制御とにより、複雑なパターンで部品が搭載されているプリント配線基板を、多数のバックアップピンにより、充分な強度で支持することが可能となる。
前述の図2の(A),(B)及び図11,図13に示す構成のバックアップピンユニットを用いて、プリント配線基板の部品搭載パターンを直接的に取得し、最適化する場合を示すものであるが、図1及び図10に示す構成のバックアップピンと部品搭載パターンとのデータを基に、プリント配線基板を支持するバックアップピンを選択指定する構成に対しても適用可能である。この場合、各ブロック(列対応部1a)の移動距離と固定可能フラグ数とをそれぞれ求めて、固定可能フラグ数が最大となる移動距離に、各ブロック(列対応部1a)を移動した後、固定板94を上下可動機構95によって上昇させて、バックアップピンによってプリント配線基板を支持することになる。
図18は回転機構を有する構成の説明図であり、図7に示す構成に対応するものである。図18の(A)は上面図、(B)は側面図、(C)は回転角度対応の状態を示し、同図に於いて、101はバックアップピンユニット、102は固定板、103は上下可動機構、104は回転板、105は回転機構、2はバックアップピンを示す。
バックアップピンユニット101は、前述の図11,図13に示す構成と同様に、バックアップピン2を上昇して固定可能とする構成を有するもので、回転板104の回転中心に対してずれた位置に固定し、モータ等の回転機構105によって任意の角度θの回転を可能とするものである。
図19及び図20はバックアップピンの設定動作説明図であり、図18及び前述の各図を参照して説明する。処理ステップ(D1),(D2)は、図16に於ける処理ステップ(C1),(C2)と同様であり、固定板104を上下可動機構103によって上昇させ、バックアップピン2の先端をプリント配線基板に当接させる。この時に、バックアップピンユニット101は基準位置、例えば、(C)のθ0 に示す位置とする。
次に、図16に於ける処理ステップ(C3)と同様に、バックアップピン2の変位量又は圧力を求め(D3)、次に、図16に於ける処理ステップ(C4)と同様に、変位量ΔH又は圧力差ΔPを基に、固定可能フラグ又は固定不可フラグを設定する(D4)。
そして、バックアップピンユニット101対応に基準角度θ0又は任意回転角θnに於けるフラグデータを記憶する(D5)。例えば、図18の(C)の角度θ0又は角度θnに於いては、部品搭載エリアと重なることにより、固定不可フラグが設定されることになる。
次に、固定板102を上下可動機構103により元の位置に下降させて、バックアップピン2をプリント配線基板から離す(D6)。次に、個々のバックアップピン2を任意のきざみ回転角ωだけ回転させて、前述の(D2)〜(D6)の処理ステップを繰り返す。この時、固定可能フラグが設定されているバックアップピンに対する回転角制御を省略する(D7)。そして、バックアップピンユニット101毎に、任意回転角度に於ける固定可能フラグ又は固定不可フラグのフラグデータを記憶し、固定板102を下降させる(D8)。
そして、任意のきざみ回転角ωの積算値が元の位置となるまで、即ち、1回転となるまで、前述の処理ステップ(D7),(D8)を繰り返す(D9)。そして、バックアップピン2の固定可能フラグが付与されている回転角度θに回転板104を回転機構105により回転し、固定板102を上下可動機構103によって上昇させる。又固定可能フラグが設定されたバックアップピンユニット101対応に、固定機構14によってバックアップピン2を固定し、固定不可フラグが設定されたバックアップピンユニット101対応に、フリーの状態とする(D10)。
例えば、図18の(C)の回転角度θ0とθnとに於いては、部品搭載エリアと重なる為に、固定不可フラグが設定されるが、回転角度θ1,θ2に於いては、部品搭載エリアと重ならないから、固定可能フラグが設定される。即ち、固定不可フラグが設定されたバックアップピンユニット101に対して、回転機構105を制御して、きざみ回転角ω=90度とすると、基準回転角度θ0に於ける固定不可フラグは、θ1=ω又はθ2=2・ωとすると、固定可能フラグを設定できる状態とすることができる。従って、プリント配線基板を支持できるバックアップピンの本数を増加して、充分な強度でプリント配線基板を支持することが可能となる。
この場合も、図1及び図10に示す構成のバックアップピンと部品搭載パターンとのデータを基に、プリント配線基板を支持するバックアップピンを選択指定する構成に対して適用可能である。又演算処理部6に於いて、バックアップピンユニット101対応に、基準角度と、きざみ回転角度毎とに於ける固定可能フラグが設定可能となるか否かを判定して、固定可能フラグの設定ができるバックアップピンユニット101の位置座標データと回転角データとを求めて、制御部からバックアップピンユニット101と回転機構105とを制御することになる。
又回転板104の回転中心から変位した位置にバックアップピンユニット101を固定した構成を示すが、図7に示すように、回転機構44の上に上下スライド機構43を設け、この上下スライド機構43の上に回転板41を設け、回転機構44による回転中心から変位した位置にピン42を設けた構成とすることも可能である。
本発明は、前述の各構成に限定されるものではなく、種々付加変更することが可能であり、バックアップピンユニットは、総て電磁力で動作する構成とし、固定板にプリント配線を形成して、各バックアップピンユニットと制御部とを接続する構成とすることも可能である。又バックアップピン2を上昇させて固定する手段として、例えば、ラチェット機構を利用し、バックアップピン2を上昇させた時にラチェットに係合して上昇位置に固定され、ラチェット爪を電磁力等により外すことにより、バックアップピン2を下降してフリー状態とする構成等を適用することができる。
(付記1)プリント配線基板に搭載した各種部品に当接しない位置を選択して該プリント配線基板を支持する為のバックアップピン設定装置に於いて、上昇させた位置に固定可能に制御できるバックアップピンをマトリクス状又は千鳥状に配置した支持テーブルと、前記プリント配線基板のCADデータと前記部品の形状を示す部品ライブラリデータと前記バックアップピンの座標位置を示すデータとを基に前記バックアップピンによる支持位置を求める演算処理部と、該演算処理部により求めた支持位置のバックアップピンに対して上昇位置に固定する制御を行う制御部とを備えたことを特徴とするバックアップピン設定装置。
(付記2)前記演算処理部は、前記CADデータと前記部品ライブラリデータと前記座標位置データとを基に、部品外形にオフセット量を付加した部品搭載エリアと前記バックアップピンとが重ならない位置を算出する構成を有することを特徴とする付記1記載のバックアップピン設定装置。
(付記3)プリント配線基板に搭載した各種部品に当接しない位置を選択して該プリント配線基板を支持する為のバックアップピン設定装置に於いて、上昇させた位置に固定可能に制御できるバックアップピンをマトリクス状又は千鳥状に配置した支持テーブルと、該支持テーブルを前記プリント配線基板に対して上昇させて前記バックアップピンの先端を当接させた時の該バックアップピンの変位量又は圧力を検出して、前記部品に前記バックアップピンの先端が当接するか否かを判定し、当接するバックアップピンはフリーの状態に、又前記部品に当接しないバックアップピンは固定状態にそれぞれ制御する制御部とを備えたことを特徴とするバックアップピン設定装置。
(付記4)前記バックアップピンを上昇させた状態で該バックアップピンの先端が前記プリント配線基板に搭載した部品に当接した時の変位量又は圧力を検出する変位センサ又は圧力センサと、前記バックアップピンをフリーの状態又は上昇させた位置に固定した状態に制御する固定機構とを含むバックアップピンユニットを、固定板上にマトリクス状又は千鳥状に配列した構成を有することを特徴とする付記3記載のバックアップピン設定装置。
(付記5)前記バックアップピンユニットを前記バックアップピンの少なくとも1ピッチ内で移動可能に支持した列対応部を有することを特徴とする付記3又は4記載のバックアップピン設定装置。
(付記6)前記バックアップピンユニットを回転中心から変位した位置に固定した回転板と、該回転板を回動する回転機構とを設けたことを特徴とする付記3記載のバックアップピン設定装置。
(付記7)プリント配線基板に搭載した各種部品に当接しない位置を選択して該プリント配線基板を支持する為のバックアップピン設定装置に於いて、前記バックアップピンを挿入する挿入孔をマトリクス状又は千鳥状に形成した支持板と、前記プリント配線基板に搭載した前記部品に当接しない位置を求め、該位置に対応する前記挿入孔に前記バックアップピンを挿入指示する光を下方から照射するように制御する位置指示制御部とを備えたことを特徴とするバックアップピン設定装置。
(付記8)前記支持板の前記挿入孔に挿入する前記バックアップピンを導光構成としたことを特徴とするバックアップピン設定装置。
バックアップピン設定装置の説明図である。 バックアップピン設定装置の説明図である。 変位センサを用いたバックアップピンの説明図である。 レーザスキャンを適用して部品測定の説明図である。 レーザスキャンによる測定手段の概要説明図である。 バックアップピン選択処理の説明図である。 バックアップピン微調整の説明図である。 バックアップピン選択挿入の説明図である。 バックアップピン支持テーブルの説明図である。 バックアップピン選択指定位置の算出説明図である。 変位センサを設けたバックアップピンユニットを用いた実施の形態の動作説明図である。 バックアップピンの設定動作説明図である。 圧力センサを設けたバックアップピンユニットを用いた実施の形態の動作説明図である。 バックアップピンの設定動作説明図である。 列対応部の移動構成の実施の形態の説明図である。 バックアップピンの設定動作説明図である。 バックアップピンの設定動作説明図である。 回転機構を有する実施の形態の説明図である。 バックアップピンの設定動作説明図である。 バックアップピンの設定動作説明図である。 従来の専用吸着受台の説明図である。 従来のバックアップピンの説明図である。
符号の説明
1 支持プレート
2 バックアップピン
3 CADデータベース
4 部品ライブラリデータベース
5 マトリクスデータベース
6 演算処理部
7 制御部

Claims (1)

  1. プリント配線基板に搭載した各種部品に当接しない位置を選択して該プリント配線基板を支持する為のバックアップピン設定装置に於いて、
    前記バックアップピンを挿入する挿入孔をマトリクス状又は千鳥状に形成した支持板と、
    前記プリント配線基板に搭載した前記部品に当接しない位置を求め、該位置に対応する前記挿入孔に前記バックアップピンを挿入指示する光を下方から照射するように制御する位置指示制御部と
    を備えたことを特徴とするバックアップピン設定装置。
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