JP2006237052A - 情報表示方法、情報表示プログラム、情報表示装置及びデバイス製造システム、並びに基板処理装置 - Google Patents

情報表示方法、情報表示プログラム、情報表示装置及びデバイス製造システム、並びに基板処理装置 Download PDF

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Abstract

【課題】 データの所在、内容、関連等の知識が不十分なオペレータでも容易に必要な時系列情報を表示させることができる情報表示方法、情報表示プログラム、情報表示装置及びデバイス製造システム、並びに基板処理装置を提供する。
【解決手段】 露光装置等の基板処理装置から所定の時間間隔で時系列に得られる時系列情報(例えば、レチクルとウェハとの同期精度を示すデータ)の各々を代表する特徴量の時間変化を示すサマリーを表示し、このサマリーに含まれる特徴量の何れか(例えば、符号P1を付した箇所に表示されている特徴量)がオペレータにより特定された場合に、特定された特徴量に代表される関連した時系列情報をウィンドウWD1に設けられた表示領域R1に表示する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、所定の時間間隔で時系列に得られる時系列情報を表示する情報表示方法、情報表示プログラム、情報表示装置及びデバイス製造システム、並びに基板に対して所定の処理を施す基板処理装置に関する。
半導体素子、液晶表示素子、撮像素子(CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)等)、薄膜磁気ヘッド、その他のデバイスは、基板処理装置を用いて基板に対して各種の処理を施すことにより製造される。基板処理装置が基板に対して施す処理は、例えば薄膜形成処理、フォトリソグラフィ処理、及び不純物の拡散処理等の処理があり、またこれらの処理を経た基板に形成された回路を検査・評価・修復(リペア)する処理がある。
上記のフォトリソグラフィ処理では、基板処理装置の一種である露光装置を用いて、マスクのパターンを投影光学系を介して感光剤が塗布された基板上の複数(十数〜数十)のショット領域に転写する露光処理が繰り返される。また、フォトリソグラフィ処理を経た基板は、必要に応じて検査装置を用いて形成された回路の欠陥の有無が検査され、評価装置を用いて露光精度(解像度、転写忠実度、重ね合わせ精度、線幅誤差等)が評価される。この評価により露光精度が悪化した場合に、その低下が生じた原因を解析する一つの方法が、例えば以下の特許文献1に開示されている。
特開2001−338870号公報
ところで、露光装置には、露光時又は定期若しくは不定期のメンテナンス時における各種計測結果が記録される。この計測結果は、所定の時間間隔で記録される時系列情報であり、露光装置の性能の経時変化を示す情報である。この時系列情報には、例えばマスクと基板とを同期させつつ露光を行う場合のマスクと基板との同期精度を示す情報、露光光の照度変化を示す情報、その他の情報がある。
露光精度悪化の原因を解析する際には、オペレータは必要に応じて各種計測結果が記録されたファイルから所定のデータを選択して計測結果の表示を行わせる操作を行う必要がある。必要となる計測結果を表示させるためには、オペレータは各種計測結果ファイルの所在及びその内容、並びに計測結果として記録されているデータ間の関連を把握しておく必要がある。この把握が十分でないオペレータの場合には、露光装置の性能を評価するためのデータを表示させることができないという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、データの所在、内容、関連等の知識が不十分なオペレータでも容易に必要な時系列情報を表示させることができる情報表示方法、情報表示プログラム、情報表示装置及びデバイス製造システム、並びに基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、実施の形態に示す各図に対応付けした以下の構成を採用している。但し、各要素に付した括弧付き符号はその要素の例示に過ぎず、各要素を限定するものではない。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点による情報表示方法は、所定の時間間隔で時系列に得られる時系列情報を表示する情報表示方法であって、前記時系列情報の各々を代表する特徴量の時間変化を示す特徴量情報を表示する第1表示ステップ(S14)と、前記特徴情報に含まれる前記特徴量の何れかが特定された場合に、特定された前記特徴量に代表される前記時系列情報を表示する第2表示ステップ(S17)とを有することを特徴としている(請求項1に対応)。
この発明によると、時系列情報の各々を代表する特徴量の時間変化を示す特徴量情報が表示され、この特徴量情報に含まれる特徴量の何れかが特定された場合に、特定された特徴量に代表される時系列情報が表示される。
上記課題を解決するために、本発明の第2の観点による情報表示方法は、所定の時間間隔で時系列に得られる時系列情報を表示する情報表示方法であって、前記時系列情報を代表する特徴量を算出し、当該特徴量に代表される前記時系列情報と当該特徴量とを関連付ける算出ステップ(S12)と、前記特徴量の時間変化を示す特徴量情報を表示する第1表示ステップ(S14)と、前記特徴情報に含まれる前記特徴量の何れかが特定された場合に、特定された前記特徴量に関連付けられている前記時系列情報を表示する第2表示ステップ(S17)とを有することを特徴としている(請求項2に対応)。
この発明によると、時系列情報を代表する特徴量が算出されて、算出された特徴量に代表される時系列情報と特徴量とが関連付けられ、時系列情報の各々を代表する特徴量の時間変化を示す特徴量情報が表示され、この特徴量情報に含まれる特徴量の何れかが特定された場合に、特定された特徴量に代表される時系列情報が表示される。
上記課題を解決するために、本発明の第3の観点による情報表示方法は、デバイス製造装置(11)の装置情報をディスプレイ(54)上に表示する情報表示方法であって、第1表示プログラム(64)により所定の装置情報を第1表示形態で表示し、前記第1表示形態で表示されている前記所定の装置情報を表示画面上で指定した時に、装置情報を第2表示形態で表示する第2表示プログラム(65)が起動されていない場合には前記第2表示プログラムを起動し、前記第2表示プログラムを用いて前記所定の装置情報を前記第2表示形態で表示し、前記第2表示プログラムが既に起動されている場合には、直ちに前記第2表示プログラムを用いて前記所定の装置情報を第2表示形態で表示することを特徴としている(請求項26に対応)。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点による情報表示プログラムは、所定の時間間隔で時系列に得られる時系列情報を表示する情報表示プログラム(64、65)であって、前記時系列情報の各々を代表する特徴量の時間変化を示す特徴量情報を表示する第1表示処理(S14)と、前記特徴情報に含まれる前記特徴量の何れかが特定された場合に、特定された前記特徴量に代表される前記時系列情報を表示する第2表示処理(S17)とを有することを特徴としている(請求項12に対応)。
上記課題を解決するために、本発明の第2の観点による情報表示プログラムは、所定の時間間隔で時系列に得られる時系列情報を表示する情報表示プログラム(63〜65)であって、前記時系列情報を代表する特徴量を算出し、当該特徴量に代表される前記時系列情報と当該特徴量とを関連付ける算出処理(S12)と、前記特徴量の時間変化を示す特徴量情報を表示する第1表示処理(S14)と、前記特徴情報に含まれる前記特徴量の何れかが特定された場合に、特定された前記特徴量に関連付けられている前記時系列情報を表示する第2表示処理(S17)とを有することを特徴としている(請求項13に対応)。
上記課題を解決するために、本発明の第3の観点による情報表示プログラムは、デバイス製造装置の装置情報をディスプレイ上に表示する情報表示プログラム(64、65)であって、所定の装置情報を第1表示形態で表示する第1表示処理(S12)と、前記所定の装置情報を第2表示形態で表示する第2表示処理(S17)と、前記第1表示形態で表示されている前記所定の装置情報を表示画面上で選択した時に、装置情報を第2表示形態で表示する第2表示プログラムが起動されていない場合には前記第2表示プログラムを起動し、前記第2表示プログラムを用いて前記所定の装置情報を前記第2表示形態で表示し、前記第2表示プログラムが既に起動されている場合には、直ちに前記第2表示プログラムを用いて前記所定の装置情報を第2表示形態で表示する第3表示処理(S16〜S19)とを有することを特徴としている(請求項40に対応)。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点による情報表示装置は、所定の時間間隔で時系列に得られる時系列情報を表示する情報表示装置(42)であって、前記時系列情報の各々を代表する特徴量の時間変化を示す特徴量情報を表示し、前記特徴情報に含まれる前記特徴量の何れかが特定された場合に、特定された前記特徴量に代表される前記時系列情報を表示する表示部(54)を備えることを特徴としている(請求項23に対応)。
上記課題を解決するために、本発明の第2の観点による情報表示装置は、所定の時間間隔で時系列に得られる時系列情報を表示する情報表示装置(42)であって、前記時系列情報を代表する特徴量を算出し、当該特徴量に代表される前記時系列情報と当該特徴量とを関連付ける算出部(63)と、前記特徴量の時間変化を示す特徴量情報を表示し、前記特徴情報に含まれる前記特徴量の何れかが特定された場合に、特定された前記特徴量に関連付けられている前記時系列情報を表示する表示部(54)とを備えることを特徴としている(請求項24に対応)。
本発明の基板処理装置は、基板(W)に対して所定の処理を行う処理装置(11)において、前記処理装置から所定の時間間隔で時系列に得られる時系列情報を表示する上記の情報表示装置を備えることを特徴としている(請求項25に対応)。
本発明のデバイス製造システムは、デバイス製造装置(11)とディスプレイ装置(42)とを含み、上記の第3の観点による情報表示方法で前記デバイス製造装置の装置情報を前記ディスプレイ装置上に表示することを特徴としている(請求項39に対応)。
本発明によれば、表示された特徴量情報に含まれる特徴量を特定すれば、この特定された特徴量に代表される時系列情報が表示されるため、データの所在、内容、関連等の知識が不十分なオペレータでも容易に必要な時系列情報を表示させることができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による情報表示方法、情報表示プログラム、情報表示装置及びデバイス製造システム、並びに基板処理装置について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による基板処理装置を備えるデバイス製造システムの構成を示すブロック図である。図1に示す通り、デバイス製造システム1は、本発明の一実施形態による基板処理装置としての露光装置11、トラック12、レーザ13、インライン計測器14及びオフライン計測器15、装置支援システム16、並びに通信ネットワーク17を含んで構成される。
装置支援システム16は、サーバ16a、端末装置16b、及びリモート端末装置16cを含んで構成される。また、通信ネットワーク17は、第1のネットワーク17a、第2のネットワーク17b、及びネットワーク17cを含んで構成される。尚、デバイス製造システム1は、複数の基板処理ラインを備えており、露光装置11、トラック12、レーザ13、及びインライン計測器14は、例えば各ラインに対応して複数設けられている。また、オフライン計測器15は、それらの製造ラインとは別に複数設けられている。
まず、デバイス製造システム1の各部の構成について順に説明する。露光装置11−i(i=1〜n)(以後、単に露光装置11と表す)は、マスクとしてのレチクル上に形成された所望のパターンの像を感光材料が塗布された基板としてのウェハ上に投影し、ウェハ上にそのパターンを転写する。本実施形態において、露光装置11は画像処理によりウェハの所定の基準となるパターンを検出するオフアクシス方式のアライメント光学系を有する露光装置である。
図2は、露光装置の概略構成を示す図である。図2に示す露光装置11は、半導体素子を製造するための露光装置であり、マスクとしてのレチクルRと基板としてのウェハWとを同期移動させつつ、レチクルRに形成されたパターンを逐次ウェハW上に転写するステップ・アンド・スキャン方式の縮小投影型の露光装置である。尚、以下の説明においては、必要であれば図中にXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。このXYZ直交座標系は、XY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直上方向に設定される。また、露光時におけるレチクルR及びウェハWの同期移動方向(走査方向)はY方向に設定されているものとする。
図2に示す露光装置11は、レチクルR上のスリット状(矩形状又は円弧状)の照明領域を均一な照度を有する露光光ELで照明する不図示の照明光学系と、マスクとしてのレチクルRを保持するレチクルステージRSTと、レチクルRのパターンの像をフォトレジストが塗布されたウェハW上に投影する投影光学系PLと、基板としてのウェハWを保持するウェハステージWSTと、これらの制御系とを含んで構成されている。
上記の不図示の照明光学系は、光源ユニット、オプティカル・インテグレータを含む照度均一化光学系、ビームスプリッタ、集光レンズ系、レチクルブラインド、及び結像レンズ系等(何れも不図示)を含んで構成されている。この照明光学系の構成等については、例えば特開平9−320956に開示されている。ここで、上記の光源ユニットとしては、KrFエキシマレーザ(波長248nm)、ArFエキシマレーザ(波長193nm)、若しくはFレーザ光源(波長157nm)、Krレーザ光源(波長146nm)、Arレーザ光源(波長126nm)等の紫外レーザ光源、銅蒸気レーザ光源、YAGレーザの高調波発生光源、固体レーザ(半導体レーザ等)の高調波発生装置、又は水銀ランプ(i線等)等も使用することができる。
レチクルステージRSTは、照明光学系の下方(−Z方向)に水平に配置されたレチクル支持台(定盤)21の上面上を走査方向(Y方向)に所定ストロークで移動可能なレチクル走査ステージ22と、このレチクル走査ステージ22上に載置され、レチクル走査ステージ22に対してX方向、Y方向、及びZ軸回りの回転方向(θZ方向)にそれぞれ微小駆動可能なレチクル微動ステージ23とを備えている。このレチクル微動ステージ23上にレチクルRが真空吸着又は静電吸着等により保持される。尚、図示は省略しているが、複数のレチクルRを収納するレチクルライブラリ、及びレチクルライブラリからレチクルステージRST上に搬送されるレチクルRに埃塵等の異物の付着の有無を検査する異物検査装置も設けられている。
上記レチクル微動ステージ23上の一端には移動鏡24が設けられており、レチクル支持台21上にはレーザ干渉計(以下、レチクル干渉計という)25が配置されている。レチクル干渉計25から射出されたレーザ光は移動鏡24の鏡面に照射され、その反射光と参照光との干渉光をレチクル干渉計25が受光することによって、レチクル微動ステージ23のX方向、Y方向、及びZ軸回りの回転方向(θX,θY,θZ方向)の位置が検出される。実際のレチクル微動ステージ23上には、X軸用の反射鏡、2個のY軸用の反射鏡が固定され、これに対応してレチクル干渉計25も複数設けられているが、図2ではこれらを代表して移動鏡24、レチクル干渉計25として図示している。尚、レチクルステージRSTは、レチクルRを保持するレチクルテーブルの微動機構(ボイスコイルモータ等のアクチュエータ)が組み込まれた可動体を、例えばリニアモータで走査方向(Y方向)に一次元駆動する構成でもよい。また、レチクル微動ステージ23(又はレチクルテーブル)の端面を鏡面加工して上記の移動鏡24の鏡面の代わりに用いても良い。
上述のレチクル干渉計25により検出されたレチクル微動ステージ23の位置情報(又は速度情報)は、装置全体の動作を統轄制御する主制御系40に供給される。主制御系40は、レチクル走査ステージ22駆動用のリニアモータ、レチクル微動ステージ23駆動用のボイスコイルモータ等を含むレチクル駆動装置26を介してレチクル走査ステージ22及びレチクル微動ステージ23の動作を制御する。
上述した投影光学系PLは、複数の屈折光学素子(レンズ素子)を含んで構成され、物体面(レチクルR)側と像面(ウェハW)側の両方がテレセントリックで所定の縮小倍率β(βは例えば1/4,1/5等)を有する屈折光学系が使用されている。この投影光学系PLの光軸AXの方向は、XY平面に直交するZ方向とされている。尚、投影光学系PLが備える複数のレンズ素子の硝材は、露光光ELの波長に応じて、例えば石英又は蛍石が用いられる。また、本実施形態では、レチクルRに形成されたパターンの倒立像をウェハW上に投影する投影光学系PLを例に挙げて説明するが、勿論パターンの正立像を投影するものであっても良い。
ウェハステージWSTは、投影光学系PLの下方(−Z方向)に配置されており、ウェハXY駆動ステージ28、支点29a〜29c、ウェハテーブル30、及びウェハホルダ31を含んで構成されている。ウェハXY駆動ステージ28は、ウェハ支持台(定盤)27の上面(基準平面)上をX方向及びY方向に移動可能に構成されており、このウェハXY駆動ステージ28上にZ方向に伸縮自在な3個の支点29a〜29cが設けられている。これら3つの支点29a〜29cは、例えばウェハウェハテーブル30の中心に関して各々が互いに120°の角度をなすように配置されている。支点29a〜29cは、例えばロータリーモータ及びカムを使用する方式、積層型圧電素子(ピエゾ素子)、又はボイスコイルモータ(ここではボイスコイルモータとする)等を使用して構成される。
ウェハテーブル30は、支点29a〜29c上に載置されており、支点29a〜29cの伸縮量を制御することでZ方向の微動(X軸回りの回転及びY軸回りの回転を含む)が可能である。ウェハテーブル30上に設けられたウェハホルダ31上にウェハWが真空吸着又は静電吸着等により保持される。3個の支点29a〜29cは主制御系40により制御される。支点29a〜29cを均等に伸縮させることにより、ウェハテーブル30のZ方向の位置を調整することができ、3個の支点29a〜29cの伸縮量を個別に調整することにより、ウェハテーブル30のX軸及びY軸の回りの傾斜角を調整することができる。
ウェハテーブル30上の一端には移動鏡32が設けられており、ウェハステージWSTの外部にはレーザ光を移動鏡32の鏡面(反射面)に照射するレーザ干渉計(以下、ウェハ干渉計という)33が設けられている。このウェハ干渉計33は、移動鏡32の鏡面にレーザ光を照射して得られる反射光と参照光との干渉光を受光することによって、ウェハテーブル30のX方向及びY方向の位置、並びに姿勢(X軸,Y軸,Z軸周りの回転θX,θY,θZ)が検出される。図2に示す通り、ウェハ干渉計33からは移動鏡32の鏡面に対する照射位置が異なる2本のレーザ光LB1,LB2が射出されており、これらのレーザ光LB1,LB2の各々の光路長の差を求めることにより、上記のウェハテーブル30の姿勢が検出される。また、移動鏡32の上段に照射されるレーザ光LB1及び下段に照射されるレーザ光LB2の各々の光路長の計測結果から移動鏡32の鏡面の曲がり及び捻り(面形状情報)を求めることができる。
実際の移動鏡32はX軸に交差してY方向に沿って延びる鏡面を有するX軸用の移動鏡とY軸に交差してX方向に沿って延びる鏡面を有するY軸用の移動鏡とを含んで構成され、ウェハ干渉計33はX軸用の移動鏡に対してレーザ光を照射するウェハ干渉計と、Y軸用の移動鏡に対してレーザ光を照射するウェハ干渉計とを含んで構成される。各々のウェハ干渉計からは、対応する移動鏡の鏡面に対する照射位置が異なる2本のレーザ光が射出される。ウェハ干渉計33の検出結果は主制御系40に供給される。
主制御系40は、ウェハ干渉計33の検出結果に基づいてウェハ駆動装置34を介してウェハテーブル30の位置及び姿勢を制御するとともに、装置全体の動作を制御する。また、ウェハ干渉計33の検出結果により得られる座標により規定されるウェハ座標系と、レチクルR側のレチクル干渉計25の検出結果により得られる座標により規定されるレチクル座標系との対応をとるために、図2に示す通り、ウェハテーブル30上であってウェハホルダ31の近傍には基準マーク板35が固定されている。この基準マーク板35上には各種基準マークが形成されている。これらの基準マークの中にはウェハテーブル30の内部に導かれた照明光により裏側から照明されている基準マーク、即ち発光性の基準マークも設けられている。
また、ウェハテーブル30上の一端には、投影光学系PLを介してウェハW上に照射される露光光ELの照度ムラを測定するための照度センサ35aが固定されている。この照度センサ35aは、例えばウェハWの上面とほぼ同一の高さ位置に形成されたピンホール又はスリット等の開口部と光電変換素子とを含んで構成され、開口部を透過した露光光ELを光電変換素子で受光して電気信号に変換する。この照度センサ35aの検出信号は露光制御ユニット23に供給されている。
本実施形態の露光装置11は、レチクルRの上方に配置され、基準マーク板35上の基準マークとレチクルRに形成された位置合わせ用マーク(レチクルアライメントマーク)とを同時に観察するためのレチクルアライメントセンサ36a,36bを備えている。これらのレチクルアライメントセンサ36a,36bの観察結果(計測結果)は、主制御系40に供給される。レチクルアライメントセンサ36a,36bには、レチクルRからの検出光を各々に導くための偏向ミラー37a,37bがそれぞれ移動自在に配置されている。これらの偏向ミラー37a,37bは、露光シーケンスが開始されると、主制御系40からの指令のもとで、ミラー駆動装置38a,38bによりそれぞれ待避される。
また、投影光学系PLのY方向の側面部には、ウェハW上に設定された区画領域(以下、ショット領域又はショットという)に付設されたアライメントマーク(ウェハアライメントマーク)を観察するための画像処理方式のオフ・アクシス・アライメントセンサ(以下、ウェハアライメントセンサという)39が配置されている。ウェハアライメントセンサ39の観察結果(計測結果)は、主制御系40に供給される。ウェハアライメントセンサ39の光学系の光軸は、投影光学系PLの光軸AXと平行とされている。かかるウェハアライメントセンサ39の詳細な構成は、例えば特開平9−219354号公報及びこれに対応する米国特許第5,859,707号等に開示されている。
更に、本実施形態の露光装置11は、送光系41a及び受光系41bから構成され、投影光学系PLに関してレチクルR上の照明領域と共役なウェハW上の露光スリット領域の内部及びその近傍に設定された複数の検出点でそれぞれウェハWの表面のZ方向(光軸AX方向)の位置を検出する多点AFセンサ41を投影光学系PLの側方に備える。多点AFセンサ41は、投影光学系PLの光軸AX方向におけるウェハWの表面位置及び姿勢(X軸,Y軸周りの回転θX,θY:レベリング)を検出するものである。
主制御系40は、図1に示した第1のネットワーク17aに接続されており、サーバ16aからネットワーク17aを介して送信される露光レシピに従って露光装置11の各部を制御し、レチクルRに形成されたパターンをウェハWに転写する露光処理を行う。具体的には、レチクルアライメントセンサ36a,36b及びウェハアライメントセンサ39の計測結果に基づいてレチクルRとウェハステージWSTとの相対的な位置合わせを行う制御を行う。
また、主制御系40は、ウェハアライメントセンサ39でウェハW上に形成されたアライメントマークのうちの代表的なアライメントマーク数個(3〜9個程度)を計測した結果と予め記録されている各ショット領域の設計値とを用いてEGA(エンハンスト・グローバル・アライメント)演算を行い、ウェハW上の全ショット領域の配列座標を求める。そして、ウェハWを露光する際には、レチクル駆動装置26及びウェハ駆動装置34を介してレチクルステージRSTとウェハステージWSTの同期移動を制御するとともに露光光ELの露光量を制御し、更にはAFセンサ41の検出結果に基づいてウェハWのZ方向における位置及び姿勢を制御する。
更に、主制御系40は、露光時における露光処理結果を示す各種データ、露光装置の各部の性能を計測し、又は較正(調整)するために定期的に行われる定期計測処理で得られる各種データ、その他の露光装置11で用いられるデータを記録する。ここで、定期計測処理で得られるデータは時系列に得られるデータであり、例えばレチクルステージRSTとウェハステージWSTとの同期精度を示すデータ、移動鏡32の曲がりを示すデータ、ウェハステージWSTのステッピング(歩進)誤差を示すデータ、ウェハWの平坦度(フラットネス)を示すデータ、不図示のウェハローダを用いてウェハWをウェハホルダ31上へ投入する際の投入誤差を示すデータ、AFセンサ41の各検出点での基準点の変化を示すデータ、露光光ELの照度むらに関するデータ、及び投影光学系PLのフォーカス計測結果を示すデータ等がある。これらのデータは、主制御系40に接続された端末装置42に出力される。尚、これらのデータの詳細については後述する。
尚、本実施形態では、露光レシピがネットワーク17aを介して露光装置に送信される場合を例に挙げて説明するが、露光レシピファイルを記録媒体に記録しておき、この記録媒体に記録された露光レシピファイルを主制御装置40に読み込ませるようにしても良い。ここで、露光レシピファイルが記録される記録媒体は、例えばフレキシブルディスク等の磁気ディスク、CD−ROM,DVD(登録商標)−ROM等の光ディスク、MO等の光磁気ディスク等が挙げられる。また、上記の露光処理結果を示す各種データは、主制御装置40に設けられたハードディスク等に一時的に記録される。
図1に戻り、トラック12は、各ラインにおいてウェハWを順次搬送する搬送系であり、ウェハWにフォトレジストを塗布するコータ及び露光装置11により露光処理が行われたウェハWの現像を行うデベロッパを備えた構成であっても良い。このトラック12は、例えばデバイス製造システム1中の図示しないトラックサーバにより制御される。また、レーザ13は、各ラインの露光装置11に露光光を提供する光源である。インライン計測器14は、露光装置11、トラック12、又はレーザ13等の装置内に組み込まれたセンサであり、例えば装置雰囲気の温度、湿度、気圧等の情報を計測するセンサである。インライン計測器14で計測されたデータは、装置支援システム16のサーバ16aに出力される。オフライン計測器15は、デバイスの製造ラインに直接は組み込まれていない計測ツールであり、例えば重ね合わせ計測装置や、線幅測定装置等である。
装置支援システム16は、露光装置11、トラック12、レーザ13、インライン計測器14、及びオフライン計測器15等の各種装置から通信ネットワーク17を介して種々のデータを収集し、統計処理を行って露光装置11又はラインの稼動状態、及び露光装置11の露光状態の評価結果を表示装置に表示する。収集されたデータに基づいてデバイス製造システム1の各製造ラインのプロセスを制御することも可能である。
装置支援システム16の端末装置16bは、例えば工場内においてオペレータがサーバ16aにアクセスするための端末装置である。端末装置16bは、通信ネットワーク17の第1のネットワーク17aに接続されており、第1のネットワーク17aを介してサーバ16aと接続される。装置支援システム16のリモート端末装置16cは、例えば工場外のオフィスや、或いは露光装置11のベンダーから、関係者がサーバ16aにアクセスするための端末装置である。
通信ネットワーク17は、デバイス製造システム1の各装置を接続するためのネットワークである。通信ネットワーク17の第1のネットワーク17aは、例えば工場内の通信ネットワークであって、装置支援システム16のサーバ16a及び端末装置16b、露光装置11、トラック12、レーザ13、インライン計測器14及びオフライン計測器15等を接続する。また、通信ネットワーク17の第2のネットワーク17bは、例えば工場外の通信ネットワークや、露光装置11のベンダーが管理するネットワーク等である。図示の如く、第2のネットワーク17bと第1のネットワーク17aとは、例えばファイアーウォール機能を有するゲート装置17cにより接続される。
次に、各露光装置11に設けられる端末装置42について説明する。図3は、端末装置42の外観図である。図3に示す通り、端末装置42は、本体部51、キーボード52及びマウス53、並びに液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイ54を含んで構成される。本体部51は、CPU(中央処理装置)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、通信インタフェース部、及びハードディスク(これらについては図示を省略)、並びにCD−ROMドライブ又はDVD(登録商標)−ROMドライブ等のドライブ装置55を含んで構成される。本体部51に設けられたハードディスクには、例えばドライブ装置55を介して読み込まれた各種プログラムが記録されている。オペレータがキーボード52又はマウス53を操作して指示に応じたプログラムを起動させて所定の処理を実行させると、その実行結果がディスプレイ54に表示される。
図4は、端末装置42が備える本体部51の要部構成を示すブロック図である。図4に示す通り、本体部51は、データ記録部61、サマリー記録部62、サマリー作成プログラム63、第1表示プログラムとしてのサマリー表示プログラム64、第2表示プログラムとしてのデータ表示プログラム65、及び制御プログラム66を含んで構成される。データ記録部61及びサマリー記録部62は、本体部51に設けられた不図示のハードディスクによって実現される。また、サマリー表示プログラム64、データ表示プログラム65、及び制御プログラム66は、例えばハードディスクに記録されている。不図示のCPUが各プログラムを読み出して実行すると、そのプログラムに記述された処理が実現される。
データ記録部61は、前述したレチクルステージRSTとウェハステージWSTとの同期精度を示すデータ、移動鏡32の曲がりを示すデータ等の露光装置11の主制御系40に一時的に記録されたデータ(時系列に得られるデータ)を記録する。サマリー記録部62は、データ記録部61に記録された各種データを用いてサマリー作成プログラム63によって作成されたサマリー(特徴量情報)を記録する。ここで、サマリーとは、データ記録部61に記録された各種データのそれぞれを代表する特徴量の時間変化(履歴:ヒストリー)を示すものであり、その詳細については後述する。
サマリー作成プログラム63は、データ記録部61に記録された各種データを用いて各種データ毎の特徴量を作成し、作成したサマリーとそのサマリーを作成する際に用いた元のデータとを関連付けてデータ記録部61に記録する。ここで、元のデータとサマリーとを関連付ける方法としては、例えば、元のデータをデータ記録部61に記録する際にそのデータが得られた日時をファイル名の一部に記録しておき、サマリーを記録するファイルにこの日時を含めることによって実現することができる。尚、関連付けの方法はこの方法に限らず、例えばサマリーを記録するファイルの先頭に元のデータが記録されたファイル名を記録する方法、その他の各種方法を用いることができる。また、サマリーを記録したファイルと元データを記録したファイルとは1対1で関連付けられていても良く、サマリーを記録した1つのファイルと元データを記録した複数のファイルとが関連付けられていても良い。
サマリー表示プログラム64は、制御プログラム66の制御の下でサマリー記録部62に記録されたサマリーを読み出し、図3に示すディスプレイに所定の表示形態(例えば、グラフ表示)で表示する。データ表示プログラム65は、制御プログラム66の制御の下でデータ記録部61に記録されたデータを読み出し、図3に示すディスプレイに所定の表示形態(例えば、グラフ表示)で表示する。制御プログラム66は、オペレータによるキーボード52又はマウス53の操作内容に基づいて、サマリー作成プログラム63を制御して操作内容に応じたサマリーを作成させるとともに、サマリー表示プログラム64及びデータ表示プログラム65を制御して操作内容に応じたデータ表示をさせる。
ここで、サマリーについて詳述する。前述した通り、露光装置11において定期計測処理で得られるデータの例として、以下の(1)〜(8)に示すデータを挙げた。
(1)レチクルステージRSTとウェハステージWSTとの同期精度を示すデータ
(2)移動鏡32の曲がりを示すデータ
(3)ウェハステージWSTのステッピング誤差を示すデータ
(4)ウェハWの平坦度(フラットネス)を示すデータ
(5)ウェハWをウェハホルダ31上へ投入する際の投入誤差を示すデータ
(6)AFセンサ41の各検出点での基準点の変化を示すデータ
(7)露光光ELの照度むらに関するデータ
(8)投影光学系PLのフォーカス計測結果を示すデータ
以下、上記の(1)〜(8)に示す各データについて作成されるサマリーについて順次説明する。
(1)レチクルステージRSTとウェハステージWSTとの同期精度を示すデータは、走査中におけるステージ位置毎の同期移動精度を示すデータであるが、このデータの中で露光精度が低下したときに評価すべき部分は露光精度が最も悪くなる部分である。このため、例えば露光精度が最も悪した値をその時点で得られたデータの特徴量とする。データ記録部61に記録される各種データは、露光装置11から所定の時間間隔(例えば、数時間毎)で得られるデータであるため、各時点の特徴量をデータが得られた時間と対応付けることによりサマリーが作成される。
同期移動精度は、レチクルステージRSTの位置検出結果であるレチクル干渉計25の検出結果及びウェハステージWSTの位置検出結果であるウェハ干渉計33の検出結果を用いて求められるが、同期移動精度の評価にこれらの検出結果そのものを用いるのは希である。一般的には、レチクルステージRSTとウェハステージWSTとの露光スリット領域の幅(走査方向における幅)での移動平均値及び移動標準偏差の少なくとも1つ、或いは、これら移動標準偏差及び移動平均の少なくとも一方を用いて得られる計算値を用いて評価される。
上記の移動標準偏差には、レチクルステージRSTとウェハステージWSTとのX方向における同期精度の移動標準偏差(X MSD)、Y方向における同期精度の移動標準偏差(Y MSD)、及び回転方法(Z軸周りの回転)における同期精度の移動標準偏差(θ MSD)がある。また、上記の移動平均には、レチクルステージRSTとウェハステージWSTとのX方向における同期精度の移動平均(X MEAN)、Y方向における同期精度の移動平均(Y MEAN)、及び回転方法(Z軸周りの回転)における同期精度の移動平均(θ MEAN)がある。尚、上記の計算値は、これら移動標準偏差及び移動平均の少なくとも一方を用いて得られる計算値(例えば、|Y MEAN|+Y MSD×3、|X MEAN|+X MSD×3等)である。
このため、同期精度を示すデータのサマリーは、上記の移動標準偏差(X MSD、Y MSD、θ MSD)及び上記の移動平均(X MEAN、Y MEAN、θ MEAN)の少なくとも1つ、及びこれら移動標準偏差及び移動平均の少なくとも一方を用いて得られる計算値(例えば、|Y MEAN|+Y MSD×3、|X MEAN|+X MSD×3等)の少なくとも1つの最大値又は最小値を特徴量としたものが作成される。
(2)移動鏡32の曲がりを示すデータは、ウェハステージWSTを移動鏡32の鏡面に沿って移動させながらレーザ光LB1,LB2の各々の光路長の差を求めることにより得られる。例えば、Y軸に交差してX方向に沿って延びる鏡面を有するY軸用の移動鏡の曲がりを求めるには、ウェハステージWSTをX方向に移動させながらウェハ干渉計33でレーザ光LB1,LB2の各々の光路長を計測する。このように、移動鏡32の曲がりを示すデータは、ウェハステージWSTの位置(時間)と、レーザ光LB1,LB2の各々の光路長との関係を示すデータである。
移動鏡32の曲がりはウェハステージWSTの移動誤差となり、露光精度に直接影響してしまうため、極力小さく平坦であることが望まれる。このため、移動鏡の曲がりを示すデータのサマリーは、最大値(+方向への最大曲がり)、最小値(−方向への最大曲がり)、最大差、又は+方向への曲がりの絶対値と−方向への曲がりとの絶対値との和の最大値を特徴量としたものが作成される。
(3)露光処理においては、1つのショット領域に対する露光を終えるとウェハステージWSTをステップ移動させて次のショット領域を露光開始位置に配置させる動作が繰り返される。ウェハステージWSTはナノオーダで移動が精密に制御されるが、ウェハステージWSTの特性で誤差が生ずることがある。ウェハステージWSTは、露光処理中に+X方向、−X方向、+Y方向、及び−Y方向の何れの方向にもステップ移動するが、ステッピング誤差は各々のステップ方向で異なることがある。
ウェハステージWSTのステッピング誤差を示すデータは、+X方向に隣接するショット領域へウェハステージWSTをステップ移動させたときのX方向に関する誤差(Step X)、+X方向に隣接するショット領域へウェハステージWSTをステップ移動させたときのY方向に関する誤差(Back X)、+Y方向に隣接するショット領域へウェハステージWSTをステップ移動させたときのY方向に関する誤差(Step Y)、+Y方向に隣接するショット領域へウェハステージWSTをステップ移動させたときのX方向に関する誤差(Back Y)を示すものである。また、この誤差の方向を示すベクトルを示すものもある。
上記の移動鏡32の曲がりと同様に、ウェハステージWSTのステッピング誤差は露光精度に直接影響してしまうため、極力小さくすることが望まれる。このため、ウェハステージWSTのステッピング誤差を示すデータのサマリーは、ステッピング誤差(Step X、Back X、Step Y、Back Y)の少なくとも1つの最大値を特徴量としたものが作成される。
(4)ウェハWのショット領域を露光する際には、ウェハWの表面を投影光学系PLの像面に合わせ込んだ状態で行うため、ウェハWの平坦度に応じてウェハWの姿勢が制御される。このため、ウェハWの平坦度を示すデータは、AFセンサ41を用いて露光前に予め計測されるウェハW上における平坦度の分布を示したデータである。尚、1つのロット内のウェハWの平坦度は同様であるため、この計測はウェハW毎に行われる訳ではない。ウェハWの平坦度が高ければウェハWの凹凸が少ないことを意味し、露光時のウェハWの姿勢制御はさほど行われない。このため、ウェハWの平坦度を示すデータのサマリーは、最高値(凸量)、最低値(凹量)、最大差、又は凸量と凹量との絶対値との和の最大値を特徴量としたものが作成される。
(5)不図示のウェハローダを用いてウェハWをウェハホルダ31上へ投入するときに、ウェハWは常時一定の位置に配置される訳ではなく投入誤差(X方向の誤差、Y方向の誤差、回転誤差)が生ずる。ウェハWをウェハホルダ31上へ投入する際の投入誤差を示すデータは、複数回に亘ってウェハWをウェハホルダ31上に投入したときに、ウェハWの所定位置に形成された2つのマーク(X方向の位置とY方向の位置とを計測することができるXYマーク)のマーク位置をウェハアライメントセンサ39を用いて計測して得られる投入誤差(投入再現性)を示すデータである。ウェハWの投入誤差も露光精度に直接影響するため、ウェハWをウェハホルダ31上へ投入する際の投入誤差を示すデータのサマリーは、誤差の最大値を特徴量としたものが作成される。尚、誤差のばらつき(3σ)を特徴量としても良い。
(6)ウェハWが傾斜しているか否かを検出するためには、ウェハWが傾斜していない状態にあることを示す基準が必要である。このため、AFセンサ41の各検出点には基準点が設定されており、各検出点における基準点に対する最小二乗近似面がAFセンサ41を用いてウェハWのレベリングを求める際の基準面となる。AFセンサ41の各検出点に設定された基準点は時間が経つにつれてずれることがあり、その結果としてAFセンサ41の基準面が傾くことになる。AFセンサ41の各検出点における基準点のずれは、図2に示す基準マーク板35を、その高さ位置を変えずにAFセンサ41の各検出点に順に配置して求められる。AFセンサ41の各検出点での基準点の変化を示すデータのサマリーは、基準マーク板35を用いた各検出点での検出結果から求められる基準面の傾きを特徴量としたものが作成される。
(7)露光光ELの照度むらは、露光スリット領域の所定のX位置に図2に示す照度センサ35aを配置し、Y方向(露光スリット領域の幅方向)に照度センサ35aを移動させつつ計測結果を積算して積算露光量を求め、照度センサ35aのX方向の位置を変えつつ同様の計測を行うことにより求められる。露光スリット領域に照射される露光光ELの照度むらがあると、ショット領域内で線幅が変化するため、照度むらは極力小さくすることが望ましい。このため、露光光ELの照度むらに関するデータのサマリーは、照度むらの最大値、最小値、平均値、及び均一性を示す情報の少なくとも1つを特徴量としたものが作成される。
(8)投影光学系PLの最良結像位置(ベストフォーカス位置)は、投影光学系PLの露光光ELの吸収等による熱的影響によって変化するため、ピンホール等の開口部を備える照度センサ35aをZ方向に移動させて開口部を透過する露光光ELの光量変化を検出することにより、最良結像位置が計測される。ウェハWを露光する際に、ウェハWの表面が投影光学系PLの最良結像位置からずれた位置に配置されていると、レチクルRのパターン像がデフォーカスした状態で結像してしまう。このため、投影光学系PLのフォーカス計測結果を示すデータのサマリーは、最良結像位置を特徴量としたものが作成される。
次に、露光装置11から得られる各種データの表示方法について説明する。図5は、本発明の一実施形態による情報表示方法の一例を示すフローチャートである。処理が開始されると、オペレータの指示に基づいて端末装置42の本体部51が主制御系40と通信を行い、主制御系40に一時的に記録されている各種データを取得する(ステップS11)。取得したデータは図4に示すデータ記録部61に記録される。主制御系40から各種データが取得されると、サマリー作成プログラム63はデータ記録部61に記録されたデータを読み出してデータの特徴量を求め、各種データのサマリーを作成する(ステップS12)。尚、ここでは過去に作成されたサマリーは既にサマリー記録部62に記録されており、新たに取得したデータの特徴量が既に作成されているサマリーに追加されるものとする。また、サマリーがサマリー記録部62に記録されるときには、サマリーとデータ記録部61に記録されているデータとの関連付けが行われるとする。
以上の処理が終了すると、制御プログラム66はオペレータによってサマリー表示の指示がなされたか否かを判断する(ステップS13)。サマリー表示の指示が無い場合(判断結果が「NO」の場合)にはステップS13の処理を繰り返す。一方、オペレータがキーボード52又はマウス53を操作してサマリー表示を指示すると、ステップS13の判断結果が「YES」となって制御プログラム66はサマリー表示プログラム64を起動する。サマリー表示プログラム64が起動すると、サマリー表示プログラム64はオペレータによって指示されたサマリーをサマリー記録部62から読み出してディスプレイ54に表示する(ステップS14)。ここで、サマリーはグラフ表示等によりディスプレイ54に表示される。
次に、制御プログラム66は、オペレータがマウス53を操作してディスプレイ54に表示されているサマリーに対してクリック操作を行ったか否かを判断する(ステップS15)。サマリーに対するクリック操作が無い場合(判断結果が「NO」の場合)にはステップS15の処理を繰り返す。一方、オペレータがマウス53を操作してサマリーの特定箇所をクリックすると、ステップS15の判断結果が「YES」となり、制御プログラム66はデータ表示プログラム65が既に起動済みであるか否かを判断する(ステップS16)。
データ表示プログラム65が既に起動済みであると判断した場合(判断結果が「YES」の場合)には、データ表示プログラム65はオペレータのマウス操作によってクリックされたサマリーの特定箇所に関連したデータをデータ記録部61から読み出し、そのデータを直ちにディスプレイ54に表示する(ステップS17)。ここで、データ記録部61から読み出されたデータは、グラフ表示等によりディスプレイ54に表示される。尚、データ表示プログラム65が起動済みにあるのは、例えば制御プログラム66に対してオペレータが各種指示を行う操作ボタンがデータ表示プログラム65の表示ウィンドウに設けられている場合がある。
一方、データ表示プログラム65が起動済みでないと判断した場合(ステップS16の判断結果が「NO」の場合)には、制御プログラム66はデータ表示プログラム65を起動する(ステップS18)。制御プログラム66により起動されたデータ表示プログラム65は、クリックされた時点でマウスポインタがサマリー上のどこに位置しているかを認識し、マウスポインタのサマリー上での位置に対応する時間データをキーにして、サマリーの特定箇所に対応するデータをデータ記録部61より読み出し、そのデータをにディスプレイ54に表示する(ステップS17)。ここで、データ記録部61から読み出されたデータの表示は、グラフ表示等を含んでも良い。また、データ記録部61内のデータを探索するためのキーは時間データに限られるものではなく、前述のサマリーとデータとの関連付けと同様に、サマリー上の各箇所とデータとのそれぞれにユニークな名称を記録するなど、各種方法を用いることができる。
以上説明した通り、本実施形態では、主制御系40から得られたデータからサマリーが作成され、作成されたサマリーとそのサマリーを作成するために用いたデータとの関連付けが行われる。そして、オペレータの指示に基づいてサマリーがディスプレイ54に表示され、サマリーの特定箇所がクリックされると、その特定箇所に関連したデータがディスプレイ54に表示される。これにより、データの所在、内容、関連等の知識が不十分なオペレータでも容易に必要なデータをディスプレイ54に表示させることができる。
尚、以上の説明では、理解を容易にするため、データ取得から始まって取得したデータの表示までの処理が順に示された図5に示したフローチャートを例に挙げて説明した。しかしながら、主制御系40からのデータの取得は、所定の時間間隔(例えば、数時間毎)で行うようにしても良い。また、図5に示す例では、データが取得されたときにサマリーが作成されていたが、データ取得を所定の時間間隔毎に行っておき、オペレータからのサマリー表示指示がなされたときにサマリーが作成されるようにしてもよい。更に、図5に示すフローチャートでは、データ表示プログラム65による表示が行われると一連の処理が終了しているが、ステップS17の後はステップS11又はステップS13の処理に戻るようにしても良い。
次に、前述した(1)〜(8)に示すデータの具体的な表示例について説明する。
(1)図6は、レチクルステージRSTとウェハステージWSTとの同期精度を示すデータ及びそのサマリーの表示例を示す図である。図6(a)は、同期精度を示すデータのサマリーの表示例である。露光装置11では、一日に数回(2〜6回程度)定期計測処理が行われて同期精度を示すデータが記録される。このため、図6(a)に示す通り、同期精度を示すデータのサマリーはデータが記録された各時点の同期精度の特徴量を線で繋いだ折れ線グラフとして表示される。尚、図6(a)示すサマリーは、サマリー表示プログラム64がサマリー記録部62に記録されているデータを読み出してディスプレイ54に表示する。
前述した通り、同期精度を示すデータのサマリーは、移動標準偏差(X MSD、Y MSD、θ MSD)及び移動平均(X MEAN、Y MEAN、θ MEAN)の少なくとも1つ、及びこれら移動標準偏差及び移動平均の少なくとも一方を用いて得られる計算値(例えば、|Y MEAN|+Y MSD×3、|X MEAN|+X MSD×3等)の少なくとも1つの最大値又は最小値を特徴量としたものである。このため、同期精度の悪化はサマリーにも反映される。図6(a)を参照すると、同期精度が極端に悪化している箇所は符号P1を付した箇所であることが一目瞭然である。尚、図6(a)に示すサマリーは、Y MSDの最大値の経時変化を示すものである。
オペレータが符号P1を付した箇所(11月15日の最初に得られたデータの特徴量)の詳細データを参照するには、マウス53を操作してディスプレイ54に表示されているマウスカーソル(不図示)を移動させ、そこでマウスボタンをクリックする。尚、マウスボタンのクリックは1回(シングルクリック)でも連続した2回(ダブルクリック)でも良い。この操作を行うと、図4に示すデータ表示プログラム65によって符号P1を付した箇所に表示されている特徴量に関連付けられているデータが図4中のデータ記録部61から読み出され、例えば図6(b)に示すグラフがディスプレイ54に表示される。
図6(b)に示すウィンドウWD1には、特徴量に関連付けられているデータが表示される表示領域R1と、表示領域R1の表示内容を切り替えるボタンB5〜B8と、表示領域R1及びボタンB1〜B4が表示されている表示領域R0の表示内容を切り替えるボタンB1〜B4とが設けられている。ボタンB1は、表示領域R0の表示内容を、表示領域R1に表示されるデータが取得された日時、データのファイル名等の情報に切り替えるためのボタンである。ボタンB2は、表示領域R0の表示内容を、同期精度の再計算を行う際のパラメータ入力欄に切り替えるためのボタンである。ボタンB3は、図6(b)に示す通り、表示領域R1に同期精度のデータをグラフ表示させるとともに、ボタンB5〜B8を表示領域R0内に表示させるボタンである。ボタンB4は、表示領域R0の表示内容を、データの一覧表示に切り替えるためのボタンである。
図6(b)に示す通り、ボタンB3が選択されている状態では表示領域R1が4分割されており、分割された各々の領域に同期精度誤差(Error)、移動平均(Mean)、移動標準偏差(MSD)、及び振幅(Amplitude)がグラフ表示されている。ボタンB5は表示領域R1の全体に同期精度誤差(Error)のグラフを拡大表示するボタンであり、ボタンB6は表示領域R1の全体に移動平均(Mean)のグラフを拡大表示するボタンである。また、ボタンB7は表示領域R1の全体に移動標準偏差(MSD)のグラフを拡大表示するボタンであり、ボタンB8は表示領域R1の全体に振幅(Amplitude)のグラフを拡大表示するボタンである。オペレータは、これらのボタンB5〜B8を操作することにより、各グラフの細部を確認することができる。
露光装置11で行われる一度の定期計測処理では、実際にウェハWを露光するときの動作が行われて同期精度が計測される。このため、図6(b)に示す通り、表示領域R1に表示される各グラフには複数回の計測結果が表示される。また、表示領域R1の表示内容を参照すると、同期精度が悪化した箇所を即座に判断することができる。図6(b)に示す例では、符号P2〜P4を付して指し示す箇所、即ち特定のショット領域に対する走査を開始した直後に同期精度が悪化していることが一目瞭然である。尚、上述した通り、表示領域R1に表示される各グラフには複数回の計測結果が表示されるが、オペレータがマウス53を操作して不図示のマウスカーソルを各計測結果の表示位置へ移動させると、その計測結果は何れのショット領域に対する走査を行ったものであるかを示す情報が、例えばポップアップにより表示される。このため、符号P2〜P4を付して指し示す箇所へマウスカーソルを移動させれば、走査を開始した直後に同期精度が悪化するショット領域を特定することができる。
(2)図7は、移動鏡32の曲がりを示すデータ及びそのサマリーの表示例を示す図である。図7(a)は、移動鏡32の曲がりを示すデータのサマリーの表示例である。同期精度を示すデータと同様に、移動鏡32の曲がりを示すデータも一日に数回(2〜6回程度)露光装置11で行われる定期計測処理により得られる。このため、図7(a)に示す通り、移動鏡32の曲がりを示すデータのサマリーはデータが記録された各時点の特徴量を線で繋いだ折れ線グラフとして表示される。但し、移動鏡32は、前述した通り、X軸用の移動鏡とY軸用の移動鏡とがあり、ウェハ干渉計33からのレーザ光LB1,LB2(図2参照)は各々の移動鏡の鏡面のZ方向の異なる位置に照射されるため、計4本の折れ線グラフが表示される。尚、図7(a)示すサマリーは、サマリー表示プログラム64がサマリー記録部62に記録されているデータを読み出してディスプレイ54に表示する。
前述した通り、移動鏡32の曲がりを示すデータのサマリーは、最大値(+方向への最大曲がり)、最小値(−方向への最大曲がり)、最大差、又は+方向への曲がりの絶対値と−方向への曲がりとの絶対値との和の最大値を特徴量としたものである。このため、移動鏡32の曲がりの大小はサマリーにも反映される。図7(b)を参照すると、12月11日頃から日を追う毎に移動鏡32の曲がりが大きくなっていることが一目瞭然である。
例えば、オペレータが符号P11を付した箇所(12月13日の最初に得られたデータの特徴量)の詳細データを参照するには、マウス53を操作してディスプレイ54に表示されているマウスカーソル(不図示)を移動させ、そこでマウスボタンをクリックする。尚、マウスボタンのクリックは1回(シングルクリック)でも連続した2回(ダブルクリック)でも良い。この操作を行うと、図4に示すデータ表示プログラム65によって符号P11を付した箇所に表示されている特徴量に関連付けられているデータが図4中のデータ記録部61から読み出され、例えば図7(b)に示すグラフがディスプレイ54に表示される。尚、図7(a)では4本のグラフが表示されているが、これら4本のグラフは同一日時で得られたデータに基づいて作成されたものであるため、何れのグラフをクリックしても表示されるデータ(詳細データ)は同一である。
図7(b)に示すウィンドウWD2には、特徴量に関連付けられているデータが表示される表示領域R11と、表示領域R11の表示内容を切り替えるボタンB11〜B13と、移動鏡32の曲がりに応じてウェハ干渉計33を較正するボタンB14とが設けられている。ボタンB11は、表示領域R11の表示内容を、表示領域R11に表示されるデータが取得された日時、データのファイル名等の情報に切り替えるためのボタンである。ボタンB12は、図7(b)に示す通り、移動鏡32の曲がりを示すデータを表示領域R1に表示させるボタンである。ボタンB13は、表示領域R11の表示内容を、データの一覧表示に切り替えるためのボタンである。
図7(b)に示す通り、ボタンB12が選択されている状態では、表示領域R11が6分割されており、分割された各々の領域にX軸用の移動鏡(X移動鏡)の上段曲がり量、下段曲がり量、及びツイスト量(捻り量)、並びに、Y軸用の移動鏡(Y移動鏡)の上段曲がり量、下段曲がり量、及びツイスト量(捻り量)がグラフ表示されている。表示領域R11の表示内容を参照すると、各移動鏡の曲がり具合とその最大箇所が即座に分かる。各移動鏡の曲がりを較正するには、オペレータがマウス53を操作してディスプレイ54に表示されているマウスカーソル(不図示)をボタンB14の表示位置に移動させてクリックし、ボタンB14を押下する。かかる操作を行うと、端末装置41の本体部51から主制御系40に制御信号が出力され、この制御信号に基づいてウェハ干渉計33の計測値が較正される。この処理によって、移動鏡自体の曲がりは生じているもののソフト的に移動鏡の曲がりを較正することができる。
(3)図8は、ウェハステージWSTのステッピング誤差を示すデータ及びそのサマリーの表示例を示す図である。図8(a)は、ウェハステージWSTのステッピング誤差を示すデータのサマリーの表示例である。このデータも一日に数回(2〜6回程度)露光装置11で行われる定期計測処理により得られため、図8(a)に示す通り、移動鏡32の曲がりを示すデータのサマリーはデータが記録された各時点の特徴量を線で繋いだ折れ線グラフとして表示される。
前述した通り、ウェハステージWSTのステッピング誤差を示すデータは、+X方向に隣接するショット領域へウェハステージWSTをステップ移動させたときのX方向に関する誤差(Step X)、+X方向に隣接するショット領域へウェハステージWSTをステップ移動させたときのY方向に関する誤差(Back X)、+Y方向に隣接するショット領域へウェハステージWSTをステップ移動させたときのY方向に関する誤差(Step Y)、+Y方向に隣接するショット領域へウェハステージWSTをステップ移動させたときのX方向に関する誤差(Back Y)を示すものであるため、計4本の折れ線グラフが表示される。尚、図8(a)示すサマリーは、サマリー表示プログラム64がサマリー記録部62に記録されているデータを読み出してディスプレイ54に表示する。
また、ウェハステージWSTのステッピング誤差を示すデータのサマリーは、ステッピング誤差(Step X、Back X、Step Y、Back Y)の少なくとも1つの最大値を特徴量としたものである。尚、特徴量は、ステッピング誤差の最大値そのものでもあっても良く、そのばらつきを示す値(3σ)であっても良い。ステッピング誤差の大小はサマリーにも反映される。図8(b)を参照すると、符号P21を付した箇所に表示されている特徴量(12月13日に得られたステッピング誤差の特徴量)が大きくなっていることが一目瞭然である。
例えば、オペレータが符号P21を付した箇所の詳細データを参照するには、マウス53を操作してディスプレイ54に表示されているマウスカーソル(不図示)を移動させ、そこでマウスボタンをクリックする。尚、マウスボタンのクリックは1回(シングルクリック)でも連続した2回(ダブルクリック)でも良い。この操作を行うと、図4に示すデータ表示プログラム65によって符号P21を付した箇所に表示されている特徴量に関連付けられているデータが図4中のデータ記録部61から読み出され、例えば図8(b)に示すマップがディスプレイ54に表示される。尚、図8(a)では4本のグラフが表示されているが、移動鏡32の曲がりの場合と同様に、これら4本のグラフは同一日時で得られたデータに基づいて作成されたものであるため、何れのグラフをクリックしても表示されるデータ(詳細データ)は同一である。
図8(b)に示すウィンドウWD3には、特徴量に関連付けられているデータがマップ表示される表示領域R21と、特徴量に関連付けられているデータが数値表示されるとともに、表示領域R21の表示を制御するスライダバーSL1,SL2が表示される表示領域R22と、表示領域R21,R22の表示内容を切り替えるボタンB21〜B25とが設けられている。ボタンB21は、表示領域R21,R22の表示内容を、表示領域R21,R22に表示されるデータが取得された日時、データのファイル名等の情報に切り替えるためのボタンである。ボタンB22は、表示領域R21,R22の表示内容を、ステッピング誤差の再計算を行う際のパラメータ入力欄に切り替えるためのボタンである。ボタンB23はウェハステージWSTのステッピング誤差を示すデータをグラフ表示させるボタンであり、ボタンB24は図8(b)に示す通り、同データをマップ表示させるボタンである。ボタンB25は、表示領域R21,R22の表示内容を、データの一覧表示に切り替えるためのボタンである。
図8(b)に示す通り、ボタンB24が選択されている状態では、表示領域R21にウェハWの外形WEと、ウェハW上に設定されたショット領域SHとがグラフ表示され、これらに重ねてウェハステージWSTのステッピング誤差を示すデータがマップ表示される。図8(b)に示す例ではウェハステージWSTのステッピング誤差がベクトル表示されている。ステッピング誤差を示すベクトルEVは、図8(b)に示す通り、ショット領域SHの端部又は中央部に沿って表示され、その長さが誤差のばらつき(3σ)の大きさを示し、その方向が誤差が生じた方向を示している。
また、表示領域R22に表示されたスライダバーSL1を操作することによりベクトルEVの長さを可変させることができる。露光装置11で行われる一度の定期計測処理では、複数枚のウェハWを用いて複数回に亘ってウェハステージWSTのステッピング誤差を計測しているため、スライダバーSL2を操作することにより各々のウェハWを用いて得られたステッピング誤差を示すデータを表示領域R21に表示させることができる。尚、表示領域R22には、ステッピング誤差を示すデータの一部が一覧表示されている。表示領域R21の表示内容を参照すると、ステッピング誤差が生じたショット領域、即ちウェハステージWSTの位置を容易に特定することができる。
(4)図9はウェハWの平坦度(フラットネス)を示すデータのサマリーの表示例を示す図であり、図10はウェハWの平坦度(フラットネス)を示すデータの表示例を示す図である。図9に示す通り、ウェハWの平坦度を示すデータのサマリーは、データが記録された各時点の特徴量を線で繋いだ折れ線グラフとして表示される。尚、図9に示すサマリーは、サマリー表示プログラム64がサマリー記録部62に記録されているデータを読み出してディスプレイ54に表示する。
前述した通り、ウェハWの平坦度を示すデータのサマリーは、最高値(凸量)、最低値(凹量)、最大差、又は凸量と凹量との絶対値との和の最大値を特徴量としたものであるため、ウェハWの平坦度が悪化しているとサマリーにも反映される。図9を参照すると、符号P31を付した箇所に表示されている特徴量(12月13日に最初に得られたデータから求められた特徴量)が極端に悪化していることが一目瞭然である。
例えば、オペレータが符号P31を付した箇所の詳細データを参照するには、マウス53を操作してディスプレイ54に表示されているマウスカーソル(不図示)を移動させ、そこでマウスボタンをクリックする。尚、マウスボタンのクリックは1回(シングルクリック)でも連続した2回(ダブルクリック)でも良い。この操作を行うと、図4に示すデータ表示プログラム65によって符号P31を付した箇所に表示されている特徴量に関連付けられているデータが図4中のデータ記録部61から読み出され、例えば図10に示すマップがディスプレイ54に表示される。
図10に示すウィンドウWD4には、特徴量に関連付けられているデータがマップ表示される表示領域R31と、表示領域R31の表示を制御するスライダバーSL11等が表示される表示領域R32と、表示領域R31,R32の表示内容を切り替えるボタンB31〜B33とが設けられている。ボタンB31は、表示領域R31,R32の表示内容を、表示領域R31,R32に表示されるデータが取得された日時、データのファイル名等の情報に切り替えるためのボタンである。ボタンB32は、表示領域R31,R32の表示内容を、平坦度の再計算を行う際のパラメータ入力欄に切り替えるためのボタンである。ボタンB33は、図10に示す通り、ウェハWの平坦度を示すデータをマップ表示させるボタンである。
図10に示す通り、ボタンB33が選択されている状態では、表示領域R31にウェハWの外形WE、ウェハW上に設定されたショット領域SH、及びウェハWの特徴形状(ノッチ又はオリエンテーションフラット)の位置を示す位置表示Nがグラフ表示され、これらに重ねてウェハWの平坦度を示すデータがマップ表示される。図10に示す例では、ウェハW上に設定された各ショット領域毎に平坦度を示す数値が表示されるとともに、各ショット領域は平坦度毎に色分け表示される。この色分けの指標は、表示領域R32に指標CTとして表示される。
また、表示領域R22に表示されたスライダバーSL1を操作することによりベクトルEVの長さを可変させることができる。露光装置11で行われる一度の定期計測処理では、複数枚のウェハWを用いてウェハWの平坦度を計測しているため、表示領域R32に表示されたスライダバーSL11を操作することにより、各ウェハWの平坦度を表示領域R31に表示させることができる。スライダバーSL11を操作しつつ表示領域R31の表示内容を参照すると、各ウェハWの表面形状及びその最大値を容易に確認することができる。
(5)図11は、ウェハWをウェハホルダ31上へ投入する際の投入誤差を示すデータ及びそのサマリーの表示例を示す図である。図11(a)は、ウェハ投入誤差のばらつき(3σ)を示すデータのサマリーの表示例である。露光装置11で行われる一度の定期計測処理では、複数枚のウェハWを用いて複数回に亘って投入誤差を計測しているためウェハ投入誤差のばらつきが求められる。また、ウェハWの投入誤差は、X方向の位置誤差、Y方向の位置誤差、及びウェハWの回転誤差があるため、投入誤差のサマリーは、データが記録された各時点の投入誤差のばらつきの最大値(特徴量)を線で繋いだ折れ線グラフとして表示される。尚、図11(a)示すサマリーは、サマリー表示プログラム64がサマリー記録部62に記録されているデータを読み出してディスプレイ54に表示する。ウェハWの投入誤差を示すデータのサマリーは、投入誤差のばらつきの最大値を特徴量としたものであるため、ウェハWの投入再現性が悪化しているとサマリーにも反映される。図11(b)を参照すると、符号P41を付した箇所に表示されているY方向の位置誤差を示す特徴量(12月13日に得られたデータから求められた特徴量)が極端に悪化していることが一目瞭然である。
例えば、オペレータが符号P41を付した箇所の詳細データを参照するには、マウス53を操作してディスプレイ54に表示されているマウスカーソル(不図示)を移動させ、そこでマウスボタンをクリックする。尚、マウスボタンのクリックは1回(シングルクリック)でも連続した2回(ダブルクリック)でも良い。この操作を行うと、図4に示すデータ表示プログラム65によって符号P41を付した箇所に表示されている特徴量に関連付けられているデータが図4中のデータ記録部61から読み出され、例えば図11(b)、図11(c)に示すグラフがディスプレイ54に表示される。
図11(b)に示すウィンドウWD51には、特徴量に関連付けられているX方向の投入誤差を示すデータがグラフ表示される表示領域R41、Y方向の投入誤差を示すデータがグラフ表示される表示領域R42、及び回転誤差を示すデータがグラフ表示される表示領域R43が設けられている。また、図11(c)に示すウィンドウWD52には、特徴量に関連付けられているマークの位置計測結果を示すデータが表示される表示領域R44〜R47が設けられている。
前述した通り、ウェハWの投入誤差は、ウェハWの所定位置に形成された2つのマーク(X方向の位置とY方向の位置とを計測することができるXYマーク)のマーク位置をウェハアライメントセンサ39を用いて計測することにより求められる。このため、一方のXYマークのX方向の計測結果が表示領域R44に、Y方向の計測結果が表示領域R45にそれぞれ表示され、他方のXYマークのX方向の計測結果が表示領域R46に、Y方向の計測結果が表示領域R47にそれぞれ表示される。尚、ウェハWのX方向の投入誤差、Y方向の投入誤差、及び回転誤差を求めるには、一方のマークのX方向の計測結果と両方のマークのY方向の計測結果(又は、両方のマークのX方向の計測結果と一方のマークのY方向の計測結果)があれば良いため、図11(c)に示す例では、表示領域R46の表示はなされていない。ウィンドウWD51,WD52の表示内容を参照すると、各ウェハWの投入再現性の発生傾向、及び急激に再現性が悪化したときの状態を容易に確認することができる。
(6)図12はAFセンサ41の各検出点での基準点の変化を示すデータのサマリーの表示例を示す図であり、図13はAFセンサ41の各検出点での基準点の変化を示すデータの表示例を示す図である。図12に示すサマリーは、図2に示す基準マーク板35を用いた各検出点での検出結果から求められる基準面の傾きを特徴量としたものであり、傾きにはX方向の傾きとY方向の傾きとがあるため、図12に示す通り、2本の折れ線グラフとして表示される。尚、図12に示すサマリーは、サマリー表示プログラム64がサマリー記録部62に記録されているデータを読み出してディスプレイ54に表示する。
図12を参照すると、基準面の傾きを特徴量とするサマリーは、時間が経つにつれて悪化していることが分かる。例えば、オペレータが符号P51を付した箇所の詳細データを参照するには、マウス53を操作してディスプレイ54に表示されているマウスカーソル(不図示)を移動させ、そこでマウスボタンをクリックする。尚、マウスボタンのクリックは1回(シングルクリック)でも連続した2回(ダブルクリック)でも良い。この操作を行うと、図4に示すデータ表示プログラム65によって符号P51を付した箇所に表示されている特徴量に関連付けられているデータが図4中のデータ記録部61から読み出され、例えば図13に示すマップがディスプレイ54に表示される。
図13に示すウィンドウWD6には、AFセンサ41の各検出点の検出結果がマップ表示される表示領域R51が設けられている。図13に示す通り、表示領域R51にAFセンサ41の各検出点の検出結果がマップ表示されている状態では、各検出点を矩形で模式的に示したグラフGが表示され、このグラフGに重ねて各検出点毎の検出結果が数値で表示されるとともに、検出結果の値に応じてグラフGは色分け表示される。この色分けの指標は、表示領域R51の近傍に指標CT1として表示される。ウィンドウRWD6の表示内容を参照すると、基準面の傾きを視覚的に容易に視認することができるとともに、各検出点での検出結果を容易に確認することができる。
(7)図14は、露光光ELの照度むらに関するデータ及びそのサマリーの表示例を示す図である。図14(a)は、露光光ELの照度むらに関するデータのサマリーの表示例である。このサマリーは、照度むらの最大値、最小値、平均値、及び均一性を示す情報の少なくとも1つを特徴量としたものであり、図14(a)に示す通り、1本の折れ線グラフとして表示される。尚、図14(a)示すサマリーは、照度の最大値を特徴量としたものであり、サマリー表示プログラム64がサマリー記録部62に記録されているデータを読み出してディスプレイ54に表示する。
図14(a)を参照すると、露光光ELの照度むらに関するデータのサマリーは、時間が経つにつれて悪化(照度が低下)していることが分かる。例えば、オペレータが符号P61を付した箇所の詳細データを参照するには、マウス53を操作してディスプレイ54に表示されているマウスカーソル(不図示)を移動させ、そこでマウスボタンをクリックする。尚、マウスボタンのクリックは1回(シングルクリック)でも連続した2回(ダブルクリック)でも良い。この操作を行うと、図4に示すデータ表示プログラム65によって符号P61を付した箇所に表示されている特徴量に関連付けられているデータが図4中のデータ記録部61から読み出され、例えば図14(b)に示す数値のリストがディスプレイ54に表示される。
図14(b)に示すウィンドウWD7には、図2に示す照度センサ35を用いた計測結果が数値によりリスト表示される表示領域R61が設けられている。前述した通り、露光光ELの照度むらは、露光スリット領域の所定のX位置に図2に示す照度センサ35aを配置し、Y方向(露光スリット領域の幅方向)に照度センサ35aを移動させつつ計測結果を積算して積算露光量を求め、照度センサ35aのX方向の位置を変えつつ同様の計測を行うことにより求められる。このため、各々のX位置での積算露光量が表示領域R61にリスト表示される。この表示領域R61の表示内容を参照すると、各々のX位置での積算露光量から照度分布を容易に確認することができる。尚、ここでは、計測結果をリスト表示する場合を例に挙げて説明しているが、露光スリット領域内の照度分布をマップ表示するようにしても良い。
(8)図15は、投影光学系PLのフォーカス計測結果を示すデータ及びそのサマリーの表示例を示す図である。図15(a)は、投影光学系PLのフォーカス計測結果を示すデータのサマリーの表示例である。このサマリーは、投影光学系PLの最良結像位置(ベストフォーカス位置)を特徴量としたものであり、図15(a)に示す通り、1本の折れ線グラフとして表示される。尚、図15(a)示すサマリーは、サマリー表示プログラム64がサマリー記録部62に記録されているデータを読み出してディスプレイ54に表示する。
図15(a)を参照すると、符号P71を付した箇所の最良結像位置が急激に変化していることが分かる。例えば、オペレータが符号P71を付した箇所の詳細データを参照するには、マウス53を操作してディスプレイ54に表示されているマウスカーソル(不図示)を移動させ、そこでマウスボタンをクリックする。尚、マウスボタンのクリックは1回(シングルクリック)でも連続した2回(ダブルクリック)でも良い。この操作を行うと、図4に示すデータ表示プログラム65によって符号P71を付した箇所に表示されている特徴量に関連付けられているデータが図4中のデータ記録部61から読み出され、例えば図15(b)に示すグラフがディスプレイ54に表示される。
図15(b)には、符号P71を付した箇所に表示されている特徴量に関連付けられている投影光学系PLのフォーカス計測結果を示すデータの例を図示してる。前述した通り、フォーカス計測は、ピンホール等の開口部を備える照度センサ35aをZ方向に移動させて開口部を透過する露光光ELの光量変化を検出することにより行われる。図15(b)は、この計測結果を示すデータである。つまり、横軸が開口部のZ方向の位置であり、縦軸が開口部を通過する光量である。尚、最良結像位置はウェハWのZ方向の位置を可変させつつ所定のパターンをウェハW上に露光してパターン長の変化から求めることもできる。かかる計測を行う場合には、図15(b)に示すグラフの縦軸はパターン長になる。図15(b)に示すグラフ表示を参照すると、最良結像位置を求める際に用いた元のデータの変化を確認することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態においては、露光装置11を備えるデバイス製造システムを例に挙げて説明したが、本発明は、露光装置以外の基板処理装置を備えるデバイス製造システムにも適用することができる。この処理装置としては、例えば基板に形成された回路を検査する検査装置、基板に形成されたパターンを評価する評価装置、及び基板に形成された回路の修復(リペア)を行うリペア装置が挙げられる。
また、上記実施形態における露光装置11は、国際公開第99/49504号公報に開示されているような液浸法を用いる露光装置であってもよく、液浸法を用いない露光装置であってもよい。液浸法を用いる露光装置は、投影光学系PLとウェハWとの間を局所的に液体で満たす液浸露光装置、特開平6−124873号公報に開示されているような露光対象の基板を保持したステージを液槽の中で移動させる液浸露光装置、特開平10−303114号公報に開示されているようなステージ上に所定深さの液体槽を形成し、その中に基板を保持する液浸露光装置の何れの露光装置であっても良い。
また、上記の露光装置は、半導体素子の製造に用いられてデバイスパターンを半導体ウェハ上へ転写する露光装置、液晶表示素子(LCD)等を含むディスプレイの製造に用いられてデバイスパターンをガラスプレート上へ転写する露光装置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられてデバイスパターンをセラミックウェハ上へ転写する露光装置、及びCCD等の撮像素子の製造に用いられる露光装置等の何れであっても良い。更には、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置等で使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウェハ等に回路パターンを転写する露光装置であっても良い。
次に、マイクロデバイスの製造方法について説明する。図16は、マイクロデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造工程の一例を示すフローチャートである。図16に示すように、まず、ステップS20(設計ステップ)において、マイクロデバイスの機能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップS21(マスク製作ステップ)において、設計した回路パターンを形成したマスク(レチクル)を製作する。一方、ステップS22(ウェハ製造ステップ)において、シリコン等の材料を用いてウェハを製造する。
次に、ステップS23(ウェハ処理ステップ)において、ステップS20〜ステップS22で用意したマスクとウェハを使用して、後述するように、リソグラフィ技術等によってウェハ上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップS24(デバイス組立ステップ)において、ステップS23で処理されたウェハを用いてデバイス組立を行う。このステップS24には、ダイシング工程、ボンティング工程、及びパッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。最後に、ステップS25(検査ステップ)において、ステップS24で作製されたマイクロデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にマイクロデバイスが完成し、これが出荷される。
図17は、半導体デバイスの場合における、図16のステップS23の詳細なフローの一例を示す図である。図17において、ステップS31(酸化ステップ)においてはウェハの表面を酸化させる。ステップS32(CVDステップ)においてはウェハ表面に絶縁膜を形成する。ステップS33(電極形成ステップ)においてはウェハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップS34(イオン打込みステップ)においてはウェハにイオンを打ち込む。以上のステップS31〜ステップS34のそれぞれは、ウェハ処理の各段階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて選択されて実行される。
ウェハプロセスの各段階において、上述の前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程が実行される。この後処理工程では、まず、ステップS35(レジスト形成ステップ)において、ウェハに感光剤を塗布する。引き続き、ステップS36(露光ステップ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露光装置)及び露光方法によってマスクの回路パターンをウェハに転写する。次に、ステップS37(現像ステップ)においては露光されたウェハを現像し、ステップS38(エッチングステップ)において、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップS39(レジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらの前処理工程と後処理工程とを繰り返し行うことによって、ウェハ上に多重に回路パターンが形成される。
本発明の一実施形態による基板処理装置を備えるデバイス製造システムの構成を示すブロック図である。 露光装置の概略構成を示す図である。 端末装置42の外観図である。 端末装置42が備える本体部51の要部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による情報表示方法の一例を示すフローチャートである。 レチクルステージRSTとウェハステージWSTとの同期精度を示すデータ及びそのサマリーの表示例を示す図である。 移動鏡32の曲がりを示すデータ及びそのサマリーの表示例を示す図である。 ウェハステージWSTのステッピング誤差を示すデータ及びそのサマリーの表示例を示す図である。 ウェハWの平坦度(フラットネス)を示すデータのサマリーの表示例を示す図である。 ウェハWの平坦度(フラットネス)を示すデータの表示例を示す図である。 ウェハWをウェハホルダ31上へ投入する際の投入誤差を示すデータ及びそのサマリーの表示例を示す図である。 AFセンサ41の各検出点での基準点の変化を示すデータのサマリーの表示例を示す図である。 AFセンサ41の各検出点での基準点の変化を示すデータの表示例を示す図である。 露光光ELの照度むらに関するデータ及びそのサマリーの表示例を示す図である。 投影光学系PLのフォーカス計測結果を示すデータ及びそのサマリーの表示例を示す図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。 半導体デバイスの場合における、図16のステップS23の詳細なフローの一例を示す図である。
符号の説明
1 デバイス製造システム
11 露光装置(デバイス製造装置)
42 端末装置(情報表示装置)
54 ディスプレイ(表示部)
63 サマリー作成プログラム(情報表示プログラム、算出部)
64 サマリー表示プログラム(第1表示プログラム、情報表示プログラム)
65 データ表示プログラム(第2表示プログラム、情報表示プログラム)

Claims (52)

  1. 所定の時間間隔で時系列に得られる時系列情報を表示する情報表示方法であって、
    前記時系列情報の各々を代表する特徴量の時間変化を示す特徴量情報を表示する第1表示ステップと、
    前記特徴情報に含まれる前記特徴量の何れかが特定された場合に、特定された前記特徴量に代表される前記時系列情報を表示する第2表示ステップと
    を有することを特徴とする情報表示方法。
  2. 所定の時間間隔で時系列に得られる時系列情報を表示する情報表示方法であって、
    前記時系列情報を代表する特徴量を算出し、当該特徴量に代表される前記時系列情報と当該特徴量とを関連付ける算出ステップと、
    前記特徴量の時間変化を示す特徴量情報を表示する第1表示ステップと、
    前記特徴情報に含まれる前記特徴量の何れかが特定された場合に、特定された前記特徴量に関連付けられている前記時系列情報を表示する第2表示ステップと
    を有することを特徴とする情報表示方法。
  3. 前記時系列情報は、マスクを保持するマスクステージと、基板を保持する基板ステージとを備え、露光光を前記マスクに照射し、前記マスクを介した露光光を用いて前記マスクのパターンを前記基板上に転写する露光装置で得られる情報であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の情報表示方法。
  4. 前記露光装置は、前記マスクステージと前記基板ステージとを同期移動させつつ前記マスクのパターンを前記基板上に転写する露光装置であり、
    前記時系列情報は、前記マスクステージと前記基板ステージとの同期精度の移動標準偏差、移動平均、並びに当該移動標準偏差及び当該移動平均の少なくとも一方を用いて得られる計算値の少なくとも1つであり、
    前記特徴量は、前記移動標準偏差、前記移動平均、及び前記計算値の少なくとも1つの最大値又は最小値である
    ことを特徴とする請求項3記載の情報表示方法。
  5. 前記露光装置は、前記基板ステージに設けられた移動鏡と、当該移動鏡にレーザ光を照射して前記基板ステージの位置を計測する位置計測装置とを備えており、
    前記時系列情報は、前記位置計測装置を用いて前記移動鏡の形状を計測して得られた面形状情報であり、
    前記特徴量は、前記面形状情報の最大値若しくは最小値、最大差、又は前記面形状情報の絶対値の最大値である
    ことを特徴とする請求項3記載の情報表示方法。
  6. 前記時系列情報は、前記基板ステージの歩進誤差又は歩進誤差ベクトルを示す情報であり、
    前記特徴量は、前記歩進誤差量の最大値である
    ことを特徴とする請求項3記載の情報表示方法。
  7. 前記時系列情報は、前記基板表面の平坦度を計測して得られた平坦度情報であり、
    前記特徴量は、前記平坦度情報の最高値若しくは最低値、最大差、又は前平坦度情報の絶対値の最大値である
    ことを特徴とする請求項3記載の情報表示方法。
  8. 前記時系列情報は、前記基板ステージ上に前記基板を投入する際の投入誤差を示す投入再現性情報であり、
    前記特徴量は、前記投入再現性情報の最大値である
    ことを特徴とする請求項3記載の情報表示方法。
  9. 前記露光装置は、前記基板上に設定された複数の検出点において前記基板表面の位置を検出することにより、前記基板表面の傾斜を計測する面計測装置を備えており、
    前記時系列情報は、前記面計測装置の調整を行う際の各検出点での検出結果であり、
    前記特徴量は、前記検出結果から求められ、前記基板表面の傾斜を求める際に基準となる基準面の傾きを示す傾斜情報である
    ことを特徴とする請求項3記載の情報表示方法。
  10. 前記時系列情報は、前記露光光の照度を示す照度情報であり、
    前記特徴量は、前記照度情報の最大値、最小値、平均値、及び均一性を示す情報の少なくとも1つの情報である
    ことを特徴とする請求項3記載の情報表示方法。
  11. 前記投影光学系は、前記マスクのパターン像を前記基板上に投影する投影光学系を備えており、
    前記時系列情報は、所定の計測パターンを用いて前記投影光学系の結像位置を計測した際の計測情報であり、
    前記特徴量は、前記計測情報から得られる前記投影光学系の最良結像位置である
    ことを特徴とする請求項3記載の情報表示方法。
  12. 所定の時間間隔で時系列に得られる時系列情報を表示する情報表示プログラムであって、
    前記時系列情報の各々を代表する特徴量の時間変化を示す特徴量情報を表示する第1表示処理と、
    前記特徴情報に含まれる前記特徴量の何れかが特定された場合に、特定された前記特徴量に代表される前記時系列情報を表示する第2表示処理と
    を有することを特徴とする情報表示プログラム。
  13. 所定の時間間隔で時系列に得られる時系列情報を表示する情報表示プログラムであって、
    前記時系列情報を代表する特徴量を算出し、当該特徴量に代表される前記時系列情報と当該特徴量とを関連付ける算出処理と、
    前記特徴量の時間変化を示す特徴量情報を表示する第1表示処理と、
    前記特徴情報に含まれる前記特徴量の何れかが特定された場合に、特定された前記特徴量に関連付けられている前記時系列情報を表示する第2表示処理と
    を有することを特徴とする情報表示プログラム。
  14. 前記時系列情報は、マスクを保持するマスクステージと、基板を保持する基板ステージとを備え、露光光を前記マスクに照射し、前記マスクを介した露光光を用いて前記マスクのパターンを前記基板上に転写する露光装置で得られる情報であることを特徴とする請求項12又は請求項13記載の情報表示プログラム。
  15. 前記露光装置は、前記マスクステージと前記基板ステージとを同期移動させつつ前記マスクのパターンを前記基板上に転写する露光装置であり、
    前記時系列情報は、前記マスクステージと前記基板ステージとの同期精度の移動標準偏差、移動平均、並びに当該移動標準偏差及び当該移動平均の少なくとも一方を用いて得られる計算値の少なくとも1つであり、
    前記特徴量は、前記移動標準偏差、前記移動平均、及び前記計算値の少なくとも1つの最大値又は最小値である
    ことを特徴とする請求項14記載の情報表示プログラム。
  16. 前記露光装置は、前記基板ステージに設けられた移動鏡と、当該移動鏡にレーザ光を照射して前記基板ステージの位置を計測する位置計測装置とを備えており、
    前記時系列情報は、前記位置計測装置を用いて前記移動鏡の形状を計測して得られた面形状情報であり、
    前記特徴量は、前記面形状情報の最大値若しくは最小値、最大差、又は前記面形状情報の絶対値の最大値である
    ことを特徴とする請求項14記載の情報表示プログラム。
  17. 前記時系列情報は、前記基板ステージの歩進誤差又は歩進誤差ベクトルを示す情報であり、
    前記特徴量は、前記歩進誤差量の最大値である
    ことを特徴とする請求項14記載の情報表示プログラム。
  18. 前記時系列情報は、前記基板表面の平坦度を計測して得られた平坦度情報であり、
    前記特徴量は、前記平坦度情報の最高値若しくは最低値、最大差、又は前平坦度情報の絶対値の最大値である
    ことを特徴とする請求項14記載の情報表示プログラム。
  19. 前記時系列情報は、前記基板ステージ上に前記基板を投入する際の投入誤差を示す投入再現性情報であり、
    前記特徴量は、前記投入再現性情報の最大値である
    ことを特徴とする請求項14記載の情報表示プログラム。
  20. 前記露光装置は、前記基板上に設定された複数の検出点において前記基板表面の位置を検出することにより、前記基板表面の傾斜を計測する面計測装置を備えており、
    前記時系列情報は、前記面計測装置の調整を行う際の各検出点での検出結果であり、
    前記特徴量は、前記検出結果から求められ、前記基板表面の傾斜を求める際に基準となる基準面の傾きを示す傾斜情報である
    ことを特徴とする請求項14記載の情報表示プログラム。
  21. 前記時系列情報は、前記露光光の照度を示す照度情報であり、
    前記特徴量は、前記照度情報の最大値、最小値、平均値、及び均一性を示す情報の少なくとも1つの情報である
    ことを特徴とする請求項14記載の情報表示プログラム。
  22. 前記投影光学系は、前記マスクのパターン像を前記基板上に投影する投影光学系を備えており、
    前記時系列情報は、所定の計測パターンを用いて前記投影光学系の結像位置を計測した際の計測情報であり、
    前記特徴量は、前記計測情報から得られる前記投影光学系の最良結像位置である
    ことを特徴とする請求項14記載の情報表示プログラム。
  23. 所定の時間間隔で時系列に得られる時系列情報を表示する情報表示装置であって、
    前記時系列情報の各々を代表する特徴量の時間変化を示す特徴量情報を表示し、前記特徴情報に含まれる前記特徴量の何れかが特定された場合に、特定された前記特徴量に代表される前記時系列情報を表示する表示部を備えることを特徴とする情報表示装置。
  24. 所定の時間間隔で時系列に得られる時系列情報を表示する情報表示装置であって、
    前記時系列情報を代表する特徴量を算出し、当該特徴量に代表される前記時系列情報と当該特徴量とを関連付ける算出部と、
    前記特徴量の時間変化を示す特徴量情報を表示し、前記特徴情報に含まれる前記特徴量の何れかが特定された場合に、特定された前記特徴量に関連付けられている前記時系列情報を表示する表示部と
    を備えることを特徴とする情報表示装置。
  25. 基板に対して所定の処理を行う処理装置において、
    前記処理装置から所定の時間間隔で時系列に得られる時系列情報を表示する請求項23又は請求項24記載の情報表示装置を備えることを特徴とする基板処理装置。
  26. デバイス製造装置の装置情報をディスプレイ上に表示する情報表示方法であって、
    第1表示プログラムにより所定の装置情報を第1表示形態で表示し、
    前記第1表示形態で表示されている前記所定の装置情報を表示画面上で指定した時に、
    装置情報を第2表示形態で表示する第2表示プログラムが起動されていない場合には前記第2表示プログラムを起動し、前記第2表示プログラムを用いて前記所定の装置情報を前記第2表示形態で表示し、
    前記第2表示プログラムが既に起動されている場合には、直ちに前記第2表示プログラムを用いて前記所定の装置情報を第2表示形態で表示する
    ことを特徴とする情報表示方法。
  27. 前記第1表示形態は、前記所定の装置情報をグラフ形態で表示する表示形態であることを特徴とする請求項26記載の情報表示方法。
  28. 前記第1表示形態のグラフは、1つの装置情報の経時変化を時系列に表示する時系列グラフであることを特徴とする請求項27記載の情報表示方法。
  29. 前記第2表示プログラムは、前記時系列グラフ上の1時点が選択されることによって、前記選択された前記1時点における前記所定の装置情報を、前記第1表示形態のグラフとは異なる形態で表示することを特徴とする請求項28記載の情報表示方法。
  30. 前記デバイス製造装置は、マスクを保持するマスクステージと、基板を保持する基板ステージとを備え、露光光を前記マスクに照射し、前記マスクを介した露光光を用いて前記マスクのパターンを前記基板上に転写する露光装置であり、
    前記装置情報は、前記露光装置で得られる情報であることを特徴とする請求項26から請求項29の何れか一項に記載の情報表示方法。
  31. 前記露光装置は、前記マスクステージと前記基板ステージとを同期移動させつつ前記マスクのパターンを前記基板上に転写する露光装置であり、
    前記第2表示プログラムは、前記マスクステージと前記基板ステージとの同期精度の移動標準偏差、移動平均、並びに当該移動標準偏差及び当該移動平均の少なくとも一方を用いて得られる計算値の少なくとも1つを前記第2表示形態で表示するプログラムであり、
    前記第1表示プログラムは、前記移動標準偏差、前記移動平均、及び前記計算値の少なくとも1つの最大値又は最小値を前記第1表示形態で表示するプログラムである
    ことを特徴とする請求項30記載の情報表示方法。
  32. 前記露光装置は、前記基板ステージに設けられた移動鏡と、当該移動鏡にレーザ光を照射して前記基板ステージの位置を計測する位置計測装置とを備えており、
    前記第2表示プログラムは、前記位置計測装置を用いて前記移動鏡の形状を計測して得られた面形状情報を前記第2表示形態で表示するプログラムであり、
    前記第1表示プログラムは、前記面形状情報の最大値若しくは最小値、最大差、又は前記面形状情報の絶対値の最大値を前記第1表示形態で表示するプログラムである
    ことを特徴とする請求項30記載の情報表示方法。
  33. 前記第2表示プログラムは、前記基板ステージの歩進誤差又は歩進誤差ベクトルを示す情報を前記第2表示形態で表示するプログラムであり、
    前記第1表示プログラムは、前記歩進誤差量の最大値を前記第1表示形態で表示するプログラムである
    ことを特徴とする請求項30記載の情報表示方法。
  34. 前記第2表示プログラムは、前記基板表面の平坦度を計測して得られた平坦度情報を前記第2表示形態で表示するプログラムであり、
    前記第1表示プログラムは、前記平坦度情報の最高値若しくは最低値、最大差、又は前平坦度情報の絶対値の最大値を前記第1表示形態で表示するプログラムである
    ことを特徴とする請求項30記載の情報表示方法。
  35. 前記第2表示プログラムは、前記基板ステージ上に前記基板を投入する際の投入誤差を示す投入再現性情報を前記第2表示形態で表示するプログラムであり、
    前記第1表示プログラムは、前記投入再現性情報の最大値を前記第1表示形態で表示するプログラムである
    ことを特徴とする請求項30記載の情報表示方法。
  36. 前記露光装置は、前記基板上に設定された複数の検出点において前記基板表面の位置を検出することにより、前記基板表面の傾斜を計測する面計測装置を備えており、
    前記第2表示プログラムは、前記面計測装置の調整を行う際の各検出点での検出結果を前記第2表示形態で表示するプログラムであり、
    前記第1表示プログラムは、前記検出結果から求められ、前記基板表面の傾斜を求める際に基準となる基準面の傾きを示す傾斜情報を前記第1表示形態で表示するプログラムである
    ことを特徴とする請求項30記載の情報表示方法。
  37. 前記第2表示プログラムは、前記露光光の照度を示す照度情報を前記第2表示形態で表示するプログラムであり、
    前記第1表示プログラムは、前記照度情報の最大値、最小値、平均値、及び均一性を示す情報の少なくとも1つの情報を前記第1表示形態で表示するプログラムである
    ことを特徴とする請求項30記載の情報表示方法。
  38. 前記投影光学系は、前記マスクのパターン像を前記基板上に投影する投影光学系を備えており、
    前記第2表示プログラムは、所定の計測パターンを用いて前記投影光学系の結像位置を計測した際の計測情報を前記第2表示形態で表示するプログラムであり、
    前記第1表示プログラムは、前記計測情報から得られる前記投影光学系の最良結像位置を前記第1表示形態で表示するプログラムである
    ことを特徴とする請求項30記載の情報表示方法。
  39. デバイス製造装置とディスプレイ装置とを含み、請求項26から請求項38の何れか一項に記載の情報表示方法で前記デバイス製造装置の装置情報を前記ディスプレイ装置上に表示することを特徴とするデバイス製造システム。
  40. デバイス製造装置の装置情報をディスプレイ上に表示する情報表示プログラムであって、
    所定の装置情報を第1表示形態で表示する第1表示処理と、
    前記所定の装置情報を第2表示形態で表示する第2表示処理と、
    前記第1表示形態で表示されている前記所定の装置情報を表示画面上で選択した時に、装置情報を第2表示形態で表示する第2表示プログラムが起動されていない場合には前記第2表示プログラムを起動し、前記第2表示プログラムを用いて前記所定の装置情報を前記第2表示形態で表示し、前記第2表示プログラムが既に起動されている場合には、直ちに前記第2表示プログラムを用いて前記所定の装置情報を第2表示形態で表示する第3表示処理とを有することを特徴とする情報表示プログラム。
  41. 前記第1表示形態は、前記所定の装置情報をグラフ形態で表示する表示形態であることを特徴とする請求項40記載の情報表示プログラム。
  42. 前記第1表示形態のグラフは、1つの装置情報の経時変化を時系列に表示する時系列グラフであることを特徴とする請求項41記載の情報表示プログラム。
  43. 前記第2表示プログラムは、前記時系列グラフ上の1時点が選択されることによって、前記選択された前記1時点における前記所定の装置情報を、前記第1表示形態のグラフとは異なる形態で表示することを特徴とする請求項42記載の情報表示プログラム。
  44. 前記デバイス製造装置は、マスクを保持するマスクステージと、基板を保持する基板ステージとを備え、露光光を前記マスクに照射し、前記マスクを介した露光光を用いて前記マスクのパターンを前記基板上に転写する露光装置であり、
    前記装置情報は、前記露光装置で得られる情報であることを特徴とする請求項40から請求項43の何れか一項に記載の情報表示プログラム。
  45. 前記露光装置は、前記マスクステージと前記基板ステージとを同期移動させつつ前記マスクのパターンを前記基板上に転写する露光装置であり、
    前記第2表示プログラムは、前記マスクステージと前記基板ステージとの同期精度の移動標準偏差、移動平均、並びに当該移動標準偏差及び当該移動平均の少なくとも一方を用いて得られる計算値の少なくとも1つを前記第2表示形態で表示するプログラムであり、
    前記第1表示プログラムは、前記移動標準偏差、前記移動平均、及び前記計算値の少なくとも1つの最大値又は最小値を前記第1表示形態で表示するプログラムである
    ことを特徴とする請求項44記載の情報表示プログラム。
  46. 前記露光装置は、前記基板ステージに設けられた移動鏡と、当該移動鏡にレーザ光を照射して前記基板ステージの位置を計測する位置計測装置とを備えており、
    前記第2表示プログラムは、前記位置計測装置を用いて前記移動鏡の形状を計測して得られた面形状情報を前記第2表示形態で表示するプログラムであり、
    前記第1表示プログラムは、前記面形状情報の最大値若しくは最小値、最大差、又は前記面形状情報の絶対値の最大値を前記第1表示形態で表示するプログラムである
    ことを特徴とする請求項44記載の情報表示プログラム。
  47. 前記第2表示プログラムは、前記基板ステージの歩進誤差又は歩進誤差ベクトルを示す情報を前記第2表示形態で表示するプログラムであり、
    前記第1表示プログラムは、前記歩進誤差量の最大値を前記第1表示形態で表示するプログラムである
    ことを特徴とする請求項44記載の情報表示プログラム。
  48. 前記第2表示プログラムは、前記基板表面の平坦度を計測して得られた平坦度情報を前記第2表示形態で表示するプログラムであり、
    前記第1表示プログラムは、前記平坦度情報の最高値若しくは最低値、最大差、又は前平坦度情報の絶対値の最大値を前記第1表示形態で表示するプログラムである
    ことを特徴とする請求項44記載の情報表示プログラム。
  49. 前記第2表示プログラムは、前記基板ステージ上に前記基板を投入する際の投入誤差を示す投入再現性情報を前記第2表示形態で表示するプログラムであり、
    前記第1表示プログラムは、前記投入再現性情報の最大値を前記第1表示形態で表示するプログラムである
    ことを特徴とする請求項44記載の情報表示プログラム。
  50. 前記露光装置は、前記基板上に設定された複数の検出点において前記基板表面の位置を検出することにより、前記基板表面の傾斜を計測する面計測装置を備えており、
    前記第2表示プログラムは、前記面計測装置の調整を行う際の各検出点での検出結果を前記第2表示形態で表示するプログラムであり、
    前記第1表示プログラムは、前記検出結果から求められ、前記基板表面の傾斜を求める際に基準となる基準面の傾きを示す傾斜情報を前記第1表示形態で表示するプログラムである
    ことを特徴とする請求項44記載の情報表示プログラム。
  51. 前記第2表示プログラムは、前記露光光の照度を示す照度情報を前記第2表示形態で表示するプログラムであり、
    前記第1表示プログラムは、前記照度情報の最大値、最小値、平均値、及び均一性を示す情報の少なくとも1つの情報を前記第1表示形態で表示するプログラムである
    ことを特徴とする請求項44記載の情報表示プログラム。
  52. 前記投影光学系は、前記マスクのパターン像を前記基板上に投影する投影光学系を備えており、
    前記第2表示プログラムは、所定の計測パターンを用いて前記投影光学系の結像位置を計測した際の計測情報を前記第2表示形態で表示するプログラムであり、
    前記第1表示プログラムは、前記計測情報から得られる前記投影光学系の最良結像位置を前記第1表示形態で表示するプログラムである
    ことを特徴とする請求項44記載の情報表示プログラム。
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