JP2006234121A - 流体軸受装置およびスピンドルモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】 流体軸受装置をスピンドルモータに用いた場合に、スピンドルモータとして低電流で駆動できるとともに小型化や薄型化を図ることができ、しかも耐衝撃性を有する流体軸受装置およびスピンドルモータを提供する。
【解決手段】 フランジ7を、シャフト6の下端部がフランジ7よりも軸心方向に突出する姿勢で、シャフト6に取り付け、第1のスラスト動圧溝15を、シャフト6の下端部端面に形成した。これにより、第1のスラスト動圧溝15を、フランジ全面に形成した場合と比較して、軸受損失を大幅に低減させることができ、これにより、スピンドルモータとして必要な消費電流量を小さくすることが可能となるとともに、スピンドルモータの小型化および製造コストの低減を促進できる。
【選択図】 図2
【解決手段】 フランジ7を、シャフト6の下端部がフランジ7よりも軸心方向に突出する姿勢で、シャフト6に取り付け、第1のスラスト動圧溝15を、シャフト6の下端部端面に形成した。これにより、第1のスラスト動圧溝15を、フランジ全面に形成した場合と比較して、軸受損失を大幅に低減させることができ、これにより、スピンドルモータとして必要な消費電流量を小さくすることが可能となるとともに、スピンドルモータの小型化および製造コストの低減を促進できる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、磁気記憶ディスク、光ディスクなどを回転駆動させるスピンドルモータに適した流体軸受装置およびスピンドルモータに関するものである。
近年、磁気記憶ディスクを搭載したハードディスク装置は、デスクトップ型パーソナルコンピュータ装置、ノート型パーソナルコンピュータ装置などの用途の他、例えば、ビデオ装置、携帯電話、デジタルスチルカメラなどのAV機器などにも用いられるようになってきており、ハードディスク装置に用いられるスピンドルモータとして、小型化や薄型化が市場から求められている。ハードディスク装置に搭載されるスピンドルモータに採用される軸受装置としては、従来用いられていた玉軸受装置に代わって、玉軸受装置よりも回転精度が優れ、しかも静音性にも優れる流体軸受装置が多く用いられつつある。流体軸受装置は潤滑油などの作動流体を介して回転体と固定部とが非接触で回転しており、スラスト方向に対しては、抜け止め構造が必要である。また、ハードディスク装置の小型化や薄型化に伴い、ハードディスク装置用のスピンドルモータとして低電流で駆動でき、しかも耐衝撃性を有するものが求められてきている。
この種の流体軸受装置として、例えば特許文献1に開示された流体軸受装置がある。この流体軸受装置は、図6に示すように、シャフト51と、このシャフト51に対して間隙を介して外周に配置されたスリーブ(特許文献1では軸受と称している)52と、シャフト51の下端部に一体または別体で設けられ、スリーブ52の下端面に対して間隙を有する姿勢で配置された太径のフランジ53と、スリーブ52の外周に固着されたハウジング54と、フランジ53をスリーブ52の下端面とともに間隙を有する姿勢で覆うように、ハウジング54の下端部開口内に固着された円板状のスラストプレート55とにより構成されている。そして、シャフト51の外周面とスリーブ52の内周面との間の間隙、およびフランジ53を囲むスリーブ52の下端面とスラストプレート55の上面との間の間隙に、潤滑油からなる作動流体56が充填されている。なお、ハウジング54の内周面には下部側が太径となる段部54aが形成され、これに対応してスリーブ52にも同様な形状の段部52aが形成され、これらの段部54a、52a同士が突き合わされた姿勢でスリーブ52がハウジング54内に圧入などにより嵌め込まれて固着されている。
また、スリーブ52の内周面にヘリングボーン形状などからなるラジアル動圧溝57が形成され、モータ回転駆動力によりシャフト51がスリーブ52に対して回転された際に、前記ラジアル動圧溝57により掻き出される作動流体56の力により、シャフト51とスリーブ52とがラジアル方向(半径方向)に所定間隙を介して回転自在に支持されるラジアル動圧軸受部が構成されている。また、図7に示すように、スラストプレート55の上面におけるフランジ53の下面に対向する領域にスパイラル溝などからなるスラスト動圧溝58が形成され、前記回転駆動力によりシャフト51に取り付けられたフランジ53が回転された際に、前記スラスト動圧溝により掻き上げられる作動流体の力により、フランジ53が浮上力を受け、フランジ53がスラストプレート55に対してスラスト方向(軸心方向)に所定間隙を介して回転自在に支持されるスラスト動圧軸受部が構成されている。
また、フランジ53はスリーブ52の内周に形成されたシャフト収納用の貫通孔よりも太い直径とされ、フランジ53に過度の浮上力が作用した際には、フランジ53の上面がスリーブ52の下端面に当接して位置規制され、フランジ53およびシャフト51がスラストプレート55上の空間およびスリーブ52内の空間から上方に抜けることを防止する抜け止め機能も有している。
なお、前記モータ回転駆動力は、図外のコアとマグネットとの間に発生する磁気吸引力により発生し、この流体軸受装置では、スラスト浮上特性が、スラスト動圧溝による浮上力と、前記コアとマグネットとの間の磁気吸引力とのバランスにより決定される。
特開2003−235199号公報
しかしながら、上記した従来構成の流体軸受装置では、上述したように、スラスト浮上特性が、スラスト動圧軸受部による浮上力と、前記コアとマグネットとの間の磁気吸引力とのバランスにより決定されるので、スラスト浮上特性が不安定であり、過度の浮上力が発生した場合に、フランジ53がスリーブ52の下端面に接触するおそれがある。また、振動や衝撃などの外乱要因がシャフト51などに作用した際にも、フランジ53とスリーブ52の下端面とが接触するおそれがある。
このように、フランジ53とスリーブ52とが接触すると、接触した際に発生した磨耗粉が、スラスト動圧軸受部やラジアル動圧軸受部の間隙に入り込んで、回転不良を発生するなどの悪影響を及ぼす。また、フランジ53とスリーブ52とが接触した際の流体軸受装置の挙動も大きく変動するおそれがあり、スラスト方向やラジアル方向に対する変位量が極めて大きくなって不安定となったり、作動流体が外部に洩れたりすることもある。
これに対処する方法としては、図8に示すように、スラスト動圧溝58を、フランジ53の上面や、この箇所に臨むスリーブ52の下端面にも形成することが考えられる。これによれば、モータが回転された際に、スラストプレート55上に形成されたスラスト動圧溝58によりスラスト浮上力が発生すると同時に、フランジ53の上面やスリーブ52の下端面に形成されたスラスト動圧溝58により生じた作動流体の力により、フランジ53を押し下げる力が発生するので、フランジ53がスラストプレート55から過度に浮上することを抑えることができ、この結果、フランジ53とスリーブ52との接触を防止することができ、これに起因する各種不具合の発生を抑えることができる。
しかしながら、この構成においては、フランジ53の上面やスリーブ52の下端面にスラスト動圧溝58が形成されているだけでなく、スラストプレート55上におけるフランジ53に対向する略全体の領域という広い領域にもスラスト動圧溝58が形成されることとなるので、これらのスラスト動圧溝58により発生する軸受損失が大きくなる。つまり、これらのスラスト動圧溝58が形成されている箇所では、その箇所の隙間を狭くして、スラスト動圧溝58により効果的に動圧を発生させるように構成しなければならないが、上記のように、フランジ53の上面やスリーブ52の下端面だけでなく、スラストプレート55上におけるフランジ53に対向する略全体の領域にもスラスト動圧溝58を形成すると、この間隙箇所でも、大きな損失トルク(回転時に発生する抵抗)が生じて、軸受損失が大きくなる。
このように軸受損失が大きい流体軸受装置をスピンドルモータとして用いようとすると、軸受損失が大きいぶんだけ、コアとマグネットとして、回転駆動力が大きいものを用いなければならず、これにより、スピンドルモータとして必要な消費電流量が大きくなるとともに、コアとマグネットとして大きなものが必要であるので、スピンドルモータの大型化も招いてしまう。
本発明は上記課題を解決するもので、スピンドルモータに流体軸受装置を組込んだ場合に、スピンドルモータとして低電流で駆動できるとともに小型化や薄型化を図ることができ、しかも耐衝撃性を有する流体軸受装置およびスピンドルモータを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明の流体軸受装置は、シャフトと、このシャフトの一端部の外周に、半径方向外側に延びるように設けられたフランジと、前記シャフトを間隙を介して挿入する軸受孔と前記フランジを間隙を介して収納する太径凹部とを有するスリーブと、このスリーブの軸受孔および太径凹部内にシャフトの一端部寄り側部分とフランジとを収納した状態で、フランジおよびシャフトの一端部端面に間隙を介して対向する姿勢で、前記スリーブの太径凹部に嵌め込まれたスラストプレートとを備え、前記シャフトと前記スリーブとが互いに対向するシャフトの外周面とスリーブの内周面との少なくとも一方にラジアル動圧溝を形成して、前記シャフトの外周面とスリーブの内周面との間にラジアル動圧軸受部を設け、前記シャフトの一端部端面と前記スラストプレートにおける前記シャフトの一端部端面に対向する領域との少なくとも一方に第1のスラスト動圧溝を形成し、前記フランジとスリーブとにおける、互いに半径方向に延びてスラスト方向に対向する少なくとも一方の面に第2のスラスト動圧溝を形成し、シャフトとスリーブとの間の間隙、およびスリーブとスラストプレートとによりフランジおよびシャフトを囲んでなる間隙に、作動流体を充填させたことを特徴とする。
この構成によれば、第1のスラスト動圧溝を、フランジにおけるスラストプレートに対向する面やスラストプレートにおける前記面に対向する領域に広い面積で形成するのではなくて、シャフトの一端部端面とスラストプレートにおける前記シャフトの一端部端面に対向する領域との少なくとも一方、すなわち比較的狭い面積に形成したので、スラストプレートとフランジ全面とで第1のスラスト動圧溝を形成した場合と比較して、軸受損失を大幅に低減させることが可能となる。また、第2のスラスト動圧溝は、フランジとスリーブとにおける、互いに半径方向に延びてスラスト方向に対向する少なくとも一方の面に形成したので、この第2のスラスト動圧溝により発生するフランジをスラストプレート側に押し下げる力が発生し、フランジがスラストプレートから過度に浮上することを抑えることができ、フランジとのスリーブとの接触を防止することができる。また、フランジをシャフトの一端部の外周に設けたのでシャフトがスリーブから抜け出ることを防止できる。
また、本発明の流体軸受装置は、フランジよりもシャフトの一端部がスラスト方向(軸心方向)に突出した姿勢でフランジをシャフトに取り付けたことを特徴とする。
この構成により、第1のスラスト動圧溝が形成されているシャフトの一端部端面とスラストプレートとの間の間隙寸法よりも、フランジとスラストプレートとの間の間隙寸法が大きくなるので、フランジとスラストプレートとの間での軸受損失を確実に減少させることができる。
この構成により、第1のスラスト動圧溝が形成されているシャフトの一端部端面とスラストプレートとの間の間隙寸法よりも、フランジとスラストプレートとの間の間隙寸法が大きくなるので、フランジとスラストプレートとの間での軸受損失を確実に減少させることができる。
また、本発明の流体軸受装置は、ラジアル動圧軸受部により、ラジアル方向だけでなく、フランジが設けられている側への軸心方向にも動圧が発生するように形成したことを特徴とする。
この構成により、スリーブに対してシャフトが相対的に回転された際に、ラジアル動圧軸受部により、ラジアル方向だけでなく、フランジが設けられている側への軸心方向にも動圧が発生する。したがって、このラジアル動圧部の作用によって積極的に作動流体がフランジ側、ひいてはシャフトの一端部端面とスラストプレートとの間の間隙に押し込まれる(いわゆるポンプイン状態となる)こととなる。したがって、この構成を採用することにより、ラジアル動圧軸受部によりラジアル方向だけ動圧が発生するように形成した場合と比較して、第1のスラスト動圧溝の形成面積を小さくできながら、同様の浮上力を得られることとなり、ひいては、フランジとスラストプレートとの間での軸受損失をさらに減少させることができる。
また、本発明の流体軸受装置は、フランジとシャフトの接合部に、フランジの厚み方向に貫通する複数の連通孔を形成したことを特徴とする。
この構成により、ラジアル動圧軸受部により作動流体がフランジが設けられている側への軸心方向に送られた際に、連通孔を通して、作動流体の一部が、シャフトの一端部端面とスラストプレートとの間の間隙に直接送り込まれることとなり、この結果、連通孔を設けない場合と比較して、第1のスラスト動圧溝の形成面積を小さくできながら、同様の浮上力を得られることとなり、ひいては、フランジとスラストプレートとの間での軸受損失を一層減少させることができる。
この構成により、ラジアル動圧軸受部により作動流体がフランジが設けられている側への軸心方向に送られた際に、連通孔を通して、作動流体の一部が、シャフトの一端部端面とスラストプレートとの間の間隙に直接送り込まれることとなり、この結果、連通孔を設けない場合と比較して、第1のスラスト動圧溝の形成面積を小さくできながら、同様の浮上力を得られることとなり、ひいては、フランジとスラストプレートとの間での軸受損失を一層減少させることができる。
なお、第1のスラスト動圧溝としては、スパイラル形状であると、軸心方向に良好に浮上力が得られるので好適である。
また、本発明のスピンドルモータは、上記構成の流体軸受装置と、回転駆動力を発生させるマグネットおよびコアとを備えたことを特徴とする。
また、本発明のスピンドルモータは、上記構成の流体軸受装置と、回転駆動力を発生させるマグネットおよびコアとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、第1のスラスト動圧溝を、シャフトの一端部端面とスラストプレートにおける前記シャフトの一端部端面に対向する領域との少なくとも一方、すなわち比較的狭い面積に形成したので、スラストプレートとフランジ全面とで第1のスラスト動圧溝を形成した場合と比較して、第1のスラスト動圧溝が設けられている箇所での軸受損失を大幅に低減させることが可能となり、軸受損失を小さくできるぶんだけ、コアとマグネットとして、回転駆動力が小さいもので済ますことができ、これにより、スピンドルモータとして必要な消費電流量を小さくすることが可能となるとともに、コアとマグネットとして小さいものでよいので、スピンドルモータの小型化および製造コストの低減を促進できる。
また、第2のスラスト動圧溝により、フランジがスラストプレートから過度に浮上することを抑えることができ、フランジとスリーブとの接触を防止することができて、これに起因する回転不良や不安定な挙動や作動流体の外部への洩れなどを防止でき、信頼性が向上する。また、フランジをシャフトの一端部の外周に設けたのでシャフトがスリーブから抜け出ることを防止できる。
さらに、シャフトの一端部端面だけに第1のスラスト動圧溝を形成することで、スラストプレートにスラスト動圧溝を形成しなくて済み、これにより、スラスト動圧軸受部の設計自由度が大きくなり、より耐衝撃、耐振動の高い流体軸受を設計することが可能となる。また、スラストプレートだけに第1のスラスト動圧溝を形成した場合も同様である。
また、ラジアル動圧軸受部により、ラジアル方向だけでなく、フランジが設けられている側への軸心方向にも動圧が発生するように形成することで、第1のスラスト動圧溝の形成面積を小さくできながら、同様の浮上力を得られて、フランジとスラストプレートとの間での軸受損失をさらに減少させることができ、これにより、スピンドルモータとして必要な消費電流量をさらに小さくすることが可能となるとともに、コアとマグネットとして小さいもので済ますことができて、スピンドルモータの小型化および製造コストの低減をさらに促進できる。
また、フランジとシャフトの接合部に、フランジの厚み方向に貫通する複数の連通孔を形成したことにより、フランジ(スラスト軸受)を小さくできるので、フランジとスラストプレートとの間での軸受損失を一層減少させることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る流体軸受装置を備えたスピンドルモータを図面に基づき説明する。なお、以下の説明では、理解し易いように、図1に示すように、ハブが上方側に、ベースが下方側に配置された場合を説明するが、実際に使用する場合はこの配置に限るものではないことはもちろんである。また、後述する流体軸受装置において、作動流体が充填されている隙間は、実際は極めて小さい寸法であるが、図面においてはわかり易いように誇張して大きくかつ概略的に示している。
図1に示すように、このスピンドルモータ1は、回転体としてのロータ2と、固定部としてのステータ3とから構成されている。ロータ2は、略有底筒形状のハブ4と、リング状のマグネット5と、ハブ4の中心部に固定された円柱形状のシャフト6と、シャフト6の下端部(一端部)の外周に半径方向外側に延びるように設けられた円板環状のフランジ7とから構成されている。
ハブ4は、外周部が拡径する段状になっており、その段部の拡径箇所に磁気記憶ディスクを搭載するディスク搭載面4aが形成され、このディスク搭載面4aの下方部分にマグネット5が固着されている。ハブ4の材質は、ステンレス材などの磁性体材質である。ハブ4の略中央部には、シャフト6の上部が挿通される挿通孔4bが形成されており、シャフト6が、圧入、溶接、接着などの手段により固着されている。
ステータ3は、ロータ2に対向して配置されており、プレス、切削工法などにより作られたベース8を構成部品として含んでいる。ベース8には、ロータ2を外周側から包み込むように、第1の周壁部8aが形成されている。この第1の周壁部8aの内周面には、コア9が接着などの工法により取り付けられており、このコア9には巻線9aが巻かれている。また、コア9の内周面は、ロータ2を構成しているマグネット5の外周面と対向している。ベース8の第1の周壁部8aよりも内周側には、筒状に立設する第2の周壁部8bが形成されている。第2の周壁部8bの内周面にはスリーブ10の下部が圧入、接着などの手段により、固着されており、スリーブ10の底部にはスラストプレート12が固定されている。
図2に示すように、このスピンドルモータ1の流体軸受装置11は、シャフト6と、フランジ7と、スリーブ10と、スラストプレート12とにより構成され、後述するように潤滑油などからなる作動流体13が充填されている。シャフト6の下端部の外周には、半径方向外側に延びるように配置された円板環状のフランジ7が、圧入、溶接などの手段にて固着されている。ここで、特に、フランジ7は、このフランジ7の下面よりもシャフト6の下端部が下方(軸心方向)に突出した姿勢でシャフト6に固定されている。
スリーブ10には、シャフト6をラジアル方向に間隙を介して挿入する軸受孔10aと、円柱状に窪んでフランジ7をスラスト方向およびラジアル方向に間隙を介して収納する太径凹部10bとが内周に形成されている。そして、このスリーブ10の軸受孔10aにシャフト6の中央寄り部分を収納し、かつスリーブ10の太径凹部10bにフランジ7およびシャフト6の下端部を収納した姿勢で、スラストプレート12が、スリーブ10の太径凹部10bに、スラスト方向に間隙を介してフランジ7およびシャフト6の下端面に対向する姿勢で取り付けられて、スリーブ10の太径凹部10b内空間を閉鎖している。そして、シャフト6の外周面とスリーブ10の内周面との間の間隙、およびスリーブ10の太径凹部10bとスラストプレート12とによりフランジ7およびシャフト6下端部を囲んでなる間隙に、作動流体13が充填され、この作動流体13の充填部を介して、スリーブ10の内周にシャフト6が回転自在に支持されている。なお、フランジ7は、スリーブ10の軸受孔10aよりも大きな直径とされている。
シャフト6とスリーブ10とが互いに対向するシャフト6の外周面とスリーブ10の内周面との少なくとも一方には、スリーブ10に対してシャフト6をラジアル方向に非接触で相対的に回転自在に支持する、ヘリングボーン形状などからなるラジアル動圧溝14が形成されており、このラジアル動圧溝14が形成されている間隙箇所で、ラジアル動圧軸受部が構成されている。なお、図1、図2においてはスリーブ10の内周面のみラジアル動圧溝14が形成されている場合を示している。
シャフト6の下端部端面とスラストプレート12の上面におけるシャフト6の下端部端面に対向する領域との少なくとも一方には、スラストプレート12に対してシャフト6をスラスト方向に非接触で相対的に回転自在に支持するスパイラル溝からなる第1のスラスト動圧溝(メインスラスト動圧溝)15が形成されており、この第1のスラスト動圧溝15が形成されている間隙箇所で、第1のスラスト動圧軸受部が構成されている。なお、図1、図2においてはシャフト6の下端部端面のみ第1のスラスト動圧溝15が形成されている場合を示している。
フランジ7とスリーブ10とにおける、互いに半径方向に延びてスラスト方向に対向する少なくとも一方の面、すなわち、フランジ7の上面とスリーブ10の太径凹部10bの天面部に、スリーブ10に対してフランジ7をスラスト方向に非接触で相対的に回転自在に支持するスパイラル溝、またはヘリングボーン溝からなる第2のスラスト動圧溝(サブスラスト動圧溝)16が形成されており、この第2のスラスト動圧溝16が形成されている間隙箇所で、第2のスラスト動圧軸受部が構成されている。なお、図1、図2においては、スリーブ10の太径凹部10bの天面部のみ第2のスラスト動圧溝16が形成されている場合を示している。
上記構成において、スピンドルモータ1の巻線9aに通電すると、コア9のティースとマグネット5との吸引反発の磁気作用でステータ3に対してロータ2がシャフト6を中心として回転し、この回転により各部の動圧発生溝(ラジアル動圧溝14および第1、第2のスラスト動圧溝15、16)が作動流体13を掻いて動圧が発生し、スリーブ10に対してシャフト6がラジアル軸受14によりラジアル方向の位置を所定間隙に制御され、また、スリーブ10およびスラストプレート12に対してシャフト6およびフランジ7が第1、第2のスラスト軸受15、16によりスラスト方向の位置を所定間隙に制御されながら、ハブ4が連続回転する。
この場合に、回転駆動力によりシャフト6およびフランジ7が回転された際に、第1のスラスト動圧溝15により掻き出される作動流体13の力により、シャフト6が浮上力を受ける。しかし同時に、第2のスラスト動圧溝16により掻き出される作動流体13の力により、フランジ7をスラストプレート12側に押し下げる力が発生し、これにより、フランジ7およびシャフト6がスラストプレート12から過度に浮上することを抑えることができて、フランジ7とスリーブ10とが接触することを防止されながら、安定して回転する。この結果、フランジ7とスリーブ10との接触に起因する、回転不良や、不安定な挙動や作動流体13の外部への洩れなどを防止できて、信頼性が向上する。
また、フランジ7をシャフト6の下端部外周に設けたのでシャフト6がスリーブ10から抜け出ることも防止できる。
また、上記構成によれば、第1のスラスト動圧溝15を、フランジ7におけるスラストプレート12に対向する下面やスラストプレート12の上面におけるスラストプレート12に対向する領域に広い面積で形成するのではなくて、シャフト6の下端部端面とスラストプレート12におけるシャフト6の下端部端面に対向する領域との少なくとも一方、すなわち比較的狭い面積に形成したので、スラストプレート12とフランジ7の全面とで第1のスラスト動圧溝を形成した場合と比較して、軸受損失を大幅に低減できる。すなわち、第1のスラスト動圧溝15を形成しているシャフト6の下端部端面だけをスラストプレート12に近接させて配置し、第1のスラスト動圧溝15を形成していないフランジ7は、その下面がスラストプレート12から離れるように配置することで、フランジ7とスラストプレート12との間の間隙寸法が大きくなるので、フランジ7とスラストプレート12との間での軸受損失を効果的にかつ確実に減少させることができる。そして、軸受損失を小さくできるぶんだけ、コア9とマグネット5として、回転駆動力が小さいもので済ますことができ、これにより、スピンドルモータ1として必要な消費電流量を小さくすることが可能となるとともに、コア9とマグネット5として小さいもので済ますことができるので、スピンドルモータ1の小型化および製造コストの低減を促進できる。
また、上記構成によれば、第1のスラスト動圧溝15を、フランジ7におけるスラストプレート12に対向する下面やスラストプレート12の上面におけるスラストプレート12に対向する領域に広い面積で形成するのではなくて、シャフト6の下端部端面とスラストプレート12におけるシャフト6の下端部端面に対向する領域との少なくとも一方、すなわち比較的狭い面積に形成したので、スラストプレート12とフランジ7の全面とで第1のスラスト動圧溝を形成した場合と比較して、軸受損失を大幅に低減できる。すなわち、第1のスラスト動圧溝15を形成しているシャフト6の下端部端面だけをスラストプレート12に近接させて配置し、第1のスラスト動圧溝15を形成していないフランジ7は、その下面がスラストプレート12から離れるように配置することで、フランジ7とスラストプレート12との間の間隙寸法が大きくなるので、フランジ7とスラストプレート12との間での軸受損失を効果的にかつ確実に減少させることができる。そして、軸受損失を小さくできるぶんだけ、コア9とマグネット5として、回転駆動力が小さいもので済ますことができ、これにより、スピンドルモータ1として必要な消費電流量を小さくすることが可能となるとともに、コア9とマグネット5として小さいもので済ますことができるので、スピンドルモータ1の小型化および製造コストの低減を促進できる。
次に、図3は同スピンドルモータに設けられた本発明の他の実施の形態に係る流体軸受装置の縦断面図である。
この流体軸受装置においても、シャフト6とスリーブ10とが互いに対向するシャフト6の外周面とスリーブ10の内周面との少なくとも一方には、スリーブ10に対してシャフト6をラジアル方向に非接触で相対的に回転自在に支持するヘリングボーン形状からなる2つのラジアル動圧溝14A、14Bがシャフト6の軸心方向に並べられて形成されているが、図3に簡略的に示すように、特に、各ラジアル動圧溝14A、14Bにおける、上側(スリーブ10の軸受孔10a開口部寄り側)の動圧溝が形成されている領域の寸法a,cが、下側(フランジ7寄り側)の動圧溝が形成されている領域の寸法b,dよりも大きくなるように(すなわち、「a>b」かつ「c>d」)形成されている。
この流体軸受装置においても、シャフト6とスリーブ10とが互いに対向するシャフト6の外周面とスリーブ10の内周面との少なくとも一方には、スリーブ10に対してシャフト6をラジアル方向に非接触で相対的に回転自在に支持するヘリングボーン形状からなる2つのラジアル動圧溝14A、14Bがシャフト6の軸心方向に並べられて形成されているが、図3に簡略的に示すように、特に、各ラジアル動圧溝14A、14Bにおける、上側(スリーブ10の軸受孔10a開口部寄り側)の動圧溝が形成されている領域の寸法a,cが、下側(フランジ7寄り側)の動圧溝が形成されている領域の寸法b,dよりも大きくなるように(すなわち、「a>b」かつ「c>d」)形成されている。
この構成によれば、スピンドルモータの回転駆動力によってシャフト6およびフランジ7が回転された際に、ラジアル動圧溝14A、14B(ラジアル動圧軸受部)により、ラジアル方向だけでなく、図3において矢印で示すように、フランジ7が設けられている側への軸心方向にも動圧が発生する。そして、このラジアル動圧軸受部の作用によって作動流体13が、フランジ7の上面とスリーブ10の太径凹部10bの天面部との間の間隙から、およびフランジ7の外周面とスリーブ10の太径凹部10bの周面との間の間隙を通り、さらに、フランジ7の下面とスラストプレート12の上面との間の間隙を通った後に、シャフト6の下端部端面とスラストプレート12の上面との間の間隙に積極的に押し込まれて、いわゆるポンプイン状態となる。
したがって、この構成を採用することにより、シャフト6の下端部端面とスラストプレート12の上面との間の間隙に作動流体13が積極的に押し込まれて、ラジアル動圧軸受部によりラジアル方向だけ動圧が発生するように形成した場合と比較して、第1のスラスト動圧溝15の形成面積を小さくできながら、同様の浮上力を得られることとなる。すなわち、第1のスラスト動圧溝15の形成面積を小さく構成できながら、同様の浮上力を得られ、この結果、フランジ7とスラストプレート12との間での軸受損失をさらに減少させることができる。この結果、軸受損失を小さくできるぶんだけ、コア9とマグネット5として、回転駆動力がさらに小さいもので済ますことができて、スピンドルモータ1として必要な消費電流量をさらに小さくすることができ、スピンドルモータ1の小型化および製造コストの低減をさらに促進できる。
図4は同スピンドルモータに設けられた本発明のさらに他の実施の形態に係る流体軸受装置の縦断面図である。
この流体軸受装置においては、図4に簡略的に示すように、シャフト6の直径は軸心方向に対して一定であるが、シャフト6が挿入されるスリーブ10の軸受孔10aの径が、軸心方向に対してフランジ7側に近づくほど徐々に大きくなるように形成されている。したがって、シャフト6の外周面と、スリーブ10の軸受孔10a内周面との間の隙間は、軸心方向に対してフランジ7側に近づくほど徐々に大きくなっている。
この流体軸受装置においては、図4に簡略的に示すように、シャフト6の直径は軸心方向に対して一定であるが、シャフト6が挿入されるスリーブ10の軸受孔10aの径が、軸心方向に対してフランジ7側に近づくほど徐々に大きくなるように形成されている。したがって、シャフト6の外周面と、スリーブ10の軸受孔10a内周面との間の隙間は、軸心方向に対してフランジ7側に近づくほど徐々に大きくなっている。
このように、シャフト6の外周面と、スリーブ10の軸受孔10a内周面との間の隙間が、軸心方向に対してフランジ7側に近づくほど徐々に大きくなるように形成されていることにより、回転駆動力によりシャフト6およびフランジ7が回転された際に、ラジアル動圧軸受部により送られる作動流体13が、ラジアル方向だけでなく、フランジ7が設けられている側への軸心方向にも送られて動圧が発生する。そして、この構成によっても積極的に作動流体13がフランジ7の周囲を通った後、シャフト6の下端部端面とスラストプレート12の上面との間の間隙に押し込まれて、いわゆるポンプイン状態となる。
したがって、この構成を採用することによっても、第1のスラスト動圧溝15の形成面積を小さくできながら、同様の浮上力を得られることとなり、フランジ7とスラストプレート12との間での軸受損失をさらに減少させることができる。その結果、コア9とマグネット5として、回転駆動力がさらに小さいもので済ますことができて、スピンドルモータ1として必要な消費電流量をさらに小さくすることができ、スピンドルモータ1の小型化および製造コストの低減をさらに促進できる。
なお、この流体軸受装置においては、ラジアル動圧軸受部の各ラジアル動圧溝14の形状として、上側と下側とを同じ寸法にしても、作動流体13がフランジ7側への軸心方向にも送られる作用があるが、これに限るものではなく、図3に簡略的に示すように、各ラジアル動圧溝14A、14Bにおける、上側の動圧溝が形成されている領域の寸法a,cが、下側(フランジ7寄り側)の動圧溝が形成されている領域の寸法b,dよりも大きくなるように形成してもよく、この場合には、作動流体13がフランジ7側への軸心方向に送られる力がさらに大きくなるので、さらに、第1のスラスト動圧溝15の形成面積を小さくできて、フランジ7とスラストプレート12との間での軸受損失をさらに減少させることができ、スピンドルモータ1の小型化および製造コストの低減を一層促進できる。
また、図5は同スピンドルモータに設けられた本発明のさらに別の実施の形態に係る流体軸受装置の縦断面図である。
この流体軸受装置においても、図3(または図4)に示されていると同様に、ラジアル動圧軸受部により、ラジアル方向だけでなく、フランジ7が設けられている側への軸心方向にも動圧が発生するように形成されている。さらに、この構成に加えて、図5に簡略的に示すように、フランジ7とシャフト6との接合部に、フランジ7の厚み方向に貫通する複数、例えば2つの連通孔17が形成されている。なお、連通孔17は周方向に対して所定角度毎に等間隔で設けられていると好適である。また、連通孔17は3つ以上設けてもよい。
この流体軸受装置においても、図3(または図4)に示されていると同様に、ラジアル動圧軸受部により、ラジアル方向だけでなく、フランジ7が設けられている側への軸心方向にも動圧が発生するように形成されている。さらに、この構成に加えて、図5に簡略的に示すように、フランジ7とシャフト6との接合部に、フランジ7の厚み方向に貫通する複数、例えば2つの連通孔17が形成されている。なお、連通孔17は周方向に対して所定角度毎に等間隔で設けられていると好適である。また、連通孔17は3つ以上設けてもよい。
前記連通孔17が設けられていない場合には、回転駆動力によりシャフト6およびフランジ7が回転された際に、シャフト6の外周面とスリーブ10の軸受孔10a内周面との間の作動流体13は、図3に示すように、ラジアル動圧部の作用によって、フランジ7の周囲を通った後に、シャフト6の下端部端面とスラストプレート12の上面との間の間隙に流れ込むので、フランジ7の周囲を通ることで、作動流体13におけるシャフト6の下端部端面とスラストプレート12の上面との間の間隙に流れ込む勢いが、若干低下する。
これに対して、図5に示すように、フランジ7とシャフト6との接合部に連通孔17を形成することにより、シャフト6の外周面とスリーブ10の軸受孔10a内周面との間を通った作動流体13の一部が、連通孔17を通して、シャフト6の下端部端面とスラストプレート12の上面との間の間隙に直接流れ込むので、この際の作動流体13の流れ込む勢いがより強くなる。この結果、さらに、第1のスラスト動圧溝15の形成面積を小さくできて、フランジ7とスラストプレート12との間での軸受損失をさらに減少させることができ、スピンドルモータ1の小型化および製造コストの低減を一層促進できる。
以上のように、本発明によれば、小型化、薄型化に対応した軸受損失低減が可能であり、また、振動、衝撃、部品バラツキにより発生しうる過浮上(浮上しすぎ)を改善することが可能となる。
また、上記実施の形態では、フランジ7をシャフト6とは別部材で構成した場合を述べたが、これに限るものではなく、フランジ7をシャフト6と一体形成してもよい。
また、上記実施の形態では、スピンドルモータをハードディスク装置に組込む場合を述べたが、これに限るものではなく、ヘッド部を駆動させてディスクの情報を書き込んだり読み取ったりするその他のディスク駆動装置用のスピンドルモータとして適用することも可能である。
また、上記実施の形態では、スピンドルモータをハードディスク装置に組込む場合を述べたが、これに限るものではなく、ヘッド部を駆動させてディスクの情報を書き込んだり読み取ったりするその他のディスク駆動装置用のスピンドルモータとして適用することも可能である。
本発明にかかる流体軸受装置およびスピンドルモータは、ハードディスク装置などのディスク駆動装置等に用いられるスピンドルモータやこのスピンドルモータに設けられる流体軸受装置として有用である。
1 スピンドルモータ
2 ロータ(回転体)
3 ステータ(固定部)
4 ハブ
5 マグネット
6 シャフト
7 フランジ
8 ベース
9 コア
10 スリーブ
10a 軸受孔
10b 太径凹部
11 流体軸受装置
12 スラストプレート
13 作動流体
14 ラジアル動圧溝
15 第1のスラスト動圧溝(メインスラスト動圧溝)
16 第2のスラスト動圧溝(サブスラスト動圧溝)
17 連通孔
2 ロータ(回転体)
3 ステータ(固定部)
4 ハブ
5 マグネット
6 シャフト
7 フランジ
8 ベース
9 コア
10 スリーブ
10a 軸受孔
10b 太径凹部
11 流体軸受装置
12 スラストプレート
13 作動流体
14 ラジアル動圧溝
15 第1のスラスト動圧溝(メインスラスト動圧溝)
16 第2のスラスト動圧溝(サブスラスト動圧溝)
17 連通孔
Claims (6)
- シャフトと、このシャフトの一端部の外周に、半径方向外側に延びるように設けられたフランジと、前記シャフトを間隙を介して挿入する軸受孔と前記フランジを間隙を介して収納する太径凹部とを有するスリーブと、このスリーブの軸受孔および太径凹部内にシャフトの一端部寄り側部分とフランジとを収納した状態で、フランジおよびシャフトの一端部端面に間隙を介して対向する姿勢で、前記スリーブの太径凹部に嵌め込まれたスラストプレートとを備え、
前記シャフトと前記スリーブとが互いに対向するシャフトの外周面とスリーブの内周面との少なくとも一方にラジアル動圧溝を形成して、前記シャフトの外周面とスリーブの内周面との間にラジアル動圧軸受部を設け、
前記シャフトの一端部端面と前記スラストプレートにおける前記シャフトの一端部端面に対向する領域との少なくとも一方に第1のスラスト動圧溝を形成し、
前記フランジとスリーブとにおける、互いに半径方向に延びてスラスト方向に対向する少なくとも一方の面に第2のスラスト動圧溝を形成し、
シャフトとスリーブとの間の間隙、およびスリーブとスラストプレートとによりフランジおよびシャフトを囲んでなる間隙に、作動流体を充填させたことを特徴とする流体軸受装置。 - フランジよりもシャフトの一端部がスラスト方向に突出した姿勢でフランジをシャフトに取り付けたことを特徴とする請求項1記載の流体軸受装置。
- ラジアル動圧軸受部により、ラジアル方向だけでなく、フランジが設けられている側への軸心方向にも動圧が発生するように形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の流体軸受装置。
- フランジとシャフトの接合部に、フランジの厚み方向に貫通する複数の連通孔を形成したことを特徴とする請求項3に記載の流体軸受装置。
- 第1のスラスト動圧溝が、スパイラル形状であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の流体軸受装置。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の流体軸受装置と、回転駆動力を発生させるマグネットおよびコアとを備えたことを特徴とするスピンドルモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005052178A JP2006234121A (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 流体軸受装置およびスピンドルモータ |
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ID=37042006
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JP (1) | JP2006234121A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20150267741A1 (en) * | 2014-03-24 | 2015-09-24 | Tung Pei Industrial Co., Ltd. | Hydrodynamic bearing structure for bearing cooling fan and method for assembling the same |
-
2005
- 2005-02-28 JP JP2005052178A patent/JP2006234121A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20150267741A1 (en) * | 2014-03-24 | 2015-09-24 | Tung Pei Industrial Co., Ltd. | Hydrodynamic bearing structure for bearing cooling fan and method for assembling the same |
US9500227B2 (en) * | 2014-03-24 | 2016-11-22 | Tung Pei Industrial Co., Ltd. | Hydrodynamic bearing structure for cooling fan and method for assembling the same |
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