JP2006234052A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006234052A
JP2006234052A JP2005049149A JP2005049149A JP2006234052A JP 2006234052 A JP2006234052 A JP 2006234052A JP 2005049149 A JP2005049149 A JP 2005049149A JP 2005049149 A JP2005049149 A JP 2005049149A JP 2006234052 A JP2006234052 A JP 2006234052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
shift
hydraulic
control
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005049149A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Sakamoto
治 坂本
Kiyoharu Takagi
清春 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2005049149A priority Critical patent/JP2006234052A/ja
Priority to US11/358,026 priority patent/US7364525B2/en
Publication of JP2006234052A publication Critical patent/JP2006234052A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/02Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used
    • F16H61/0202Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used the signals being electric
    • F16H61/0204Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used the signals being electric for gearshift control, e.g. control functions for performing shifting or generation of shift signal
    • F16H61/0206Layout of electro-hydraulic control circuits, e.g. arrangement of valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/04Smoothing ratio shift
    • F16H2061/0485Smoothing ratio shift during range shift from neutral (N) to reverse (R)
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/04Smoothing ratio shift
    • F16H2061/0488Smoothing ratio shift during range shift from neutral (N) to drive (D)
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H2312/00Driving activities
    • F16H2312/12Parking
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/04Smoothing ratio shift
    • F16H61/06Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】 装置のコストを低減しつつガレージ変速時の信頼性を向上させること。
【解決手段】 電子制御部4は、マニュアルバルブ21をニュートラル位置からドライブ位置に切替える第1のガレージ変速時のシフトパターンと、マニュアルバルブ21をニュートラル位置からリバース位置に切替える第2のガレージ変速時のシフトパターンと、を同じ(シフトパターン3)になるように制御する。コントロールバルブユニット24は、第1のガレージ変速時に第1係合要素(C1)にかかる油圧を制御するとともに、第2のガレージ変速時に第2係合要素(C3)にかかる油圧を制御する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、自動変速機の油圧制御装置に関し、特に、ガレージ変速時の信頼性を向上させることができる自動変速機の油圧制御装置に関する。
従来の自動変速機の油圧制御装置において、リニアソレノイドバルブの通電量に応じてオイルポンプからの油圧を制御油圧に調整して出力する複数のコントロールバルブと、オンオフソレノイドバルブへの通電・非通電に応じて油圧の供給路を切替えることでコントロールバルブからの制御油圧が導入される摩擦係合要素を切替える複数のシフトバルブと、リニアソレノイドバルブ及びオンオフソレノイドバルブへの通電を制御する電子制御部とを備え、複数の摩擦係合要素の係合・開放の組合せによって変速段を切替える自動変速機の油圧制御装置がある。このような装置において、第1摩擦係合要素(B2)と第2摩擦係合要素(C3)とが係合するとリバース段を達成し、第2摩擦係合要素(C3)と第3摩擦係合要素(C1)とが係合すると所定の前進段を達成するように、複数の摩擦係合要素が設けられている(例えば、特許文献1の図2、図3参照)。
特許文献1に記載の装置では、特許文献1の図4の表のように、NレンジからRレンジに変速する時(ガレージ変速N→R時)はシフトパターン2を用い、NレンジからDレンジに変速する時(ガレージ変速N→D時)にはシフトパターン3を用いている。また、ガレージ変速N→R時の摩擦係合要素(第3摩擦クラッチC3)にかかる油圧の制御と、ガレージ変速N→D時の摩擦係合要素(第1摩擦クラッチC1)にかかる油圧の制御は、ともに第3リニアソレノイドバルブ(特許文献1の図5の24)を使用している。
ここで、ガレージ変速N→R時には、電子制御部(特許文献1の図2の4)は、ポジションセンサ(特許文献1の図2の45)からのポジションスイッチ信号によりマニュアルバルブ(特許文献1の図5の21)の油路がRレンジ側に切り替わったと判断し、シフトパターンを2に変えて、第3リニアソレノイドバルブ(特許文献1の図5の24)を用いて第3摩擦クラッチC3にかかる油圧を制御することによって、自動変速機においてニュートラル段から後進段への変速を行う。
また、ガレージ変速N→D時には、電子制御部(特許文献1の図2の4)は、ポジションセンサ(特許文献1の図2の45)からのポジションスイッチ信号によりマニュアルバルブ(特許文献1の図5の21)の油路がDレンジ側に切り替わったと判断し、シフトパターンを3に変えて、第3リニアソレノイドバルブ(特許文献1の図5の24)を用いて第1摩擦クラッチC1にかかる油圧を制御することによって、自動変速機においてニュートラル段から後進段への変速を行う。
特開2004−116734号公報
ここで、ガレージ変速N→D時およびガレージ変速N→R時に、マニュアルバルブの油路が切り替わっているにもかかわらず、ポジションセンサの故障や、ポジションセンサの無信号部での停止等によりNレンジからRレンジになるのか、NレンジからDレンジになるのか判断がつかない状態になると、シフトパターンを、ガレージ変速N→D時のパターンにするのか、ガレージ変速N→R時のパターンにするのか判断できないため、変速が開始できない。
そのため、特許文献1に記載の装置では、マニュアルバルブがDレンジ又はRレンジになっていることを検知して変速を開始できるように、マニュアルバルブがDレンジのときに油圧がかかる油路、及びRレンジのときに油圧がかかる油路の一方又は両方に油圧スイッチを設置して、当該油圧スイッチからの信号を検知することによって、電子制御部はマニュアルバルブがDレンジ又はRレンジになっていることを検知している。
しかしながら、このように油圧スイッチが増えると装置のコストがアップする。また、油圧スイッチが故障するとマニュアルバルブがDレンジ又はRレンジになっていることを検知することができなくなってしまう。
ところで、一般に、直圧制御の場合、1つの係合要素を1つの電磁弁(ソレノイドバルブ)によって油圧を制御するように構成されているため、油路を切替えるシフトバルブが用いられない。このような場合では、ガレージ変速N→D時に第3摩擦クラッチC3への油圧を制御する電磁弁と、ガレージ変速N→R時に第1摩擦クラッチC1への油圧を制御する電磁弁とは異なるため、所定の手段よってDレンジとRレンジの検知をしている。
一方、特許文献1に記載の装置では、ガレージ変速N→D時に第1摩擦クラッチC1にかかる油圧を制御し、かつ、ガレージ変速N→R時に第3摩擦クラッチC3にかかる油圧を制御するのは、ともに第3リニアソレノイドバルブであり、電磁弁の個数の減少により、装置のコストを低減させることができる。
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、ガレージ変速N→D時とガレージ変速N→R時のシフトパターンは、それぞれシフトパターン3とシフトパターン2で異なっており、N→Dに変わるのか、N→Rに変わるのかをポジションセンサからのポジションスイッチ信号により判断しているため、判断の応答遅れが生じてしまうおそれがある。また、ポジションセンサが故障すると、ガレージ変速時にシフトパターンを変えることができなくなってしまう。
本発明の課題は、装置のコストを低減しつつガレージ変速時の信頼性を向上させることである。
本発明の視点においては、複数の摩擦係合要素への油圧の供給・排出の組合せによって変速段が切替えられる自動変速機の油圧制御装置であって、オイルポンプからのライン圧が導入されるとともに、シフト位置に応じて前記ライン圧の出力先を切替え可能なマニュアルバルブと、前記マニュアルバルブがドライブ位置及びリバース位置のときに前記ライン圧を導入し、バルブ本体の位置に応じて制御油圧を線形的に出力するコントロールバルブと、非通電状態では前記制御油圧が最大となり、通電量が小から大になるにつれて前記制御油圧が小さくなるように前記コントロールバルブのバルブ本体の位置を制御するリニアソレノイドバルブと、バルブ本体の位置に応じて前記コントロールバルブと第1係合要素又は第2係合要素との間の油路を切替える複数のシフトバルブと、通電・非通電に応じて前記シフトバルブのバルブ本体の位置を制御する複数のオンオフソレノイドバルブと、前記オンオフソレノイドバルブごとの通電・非通電を規定した複数のシフトパターンを含むデータに基づいて、前記リニアソレノイドバルブへの通電量及び前記オンオフソレノイドバルブの通電・非通電を制御する電子制御部と、を備え、前記電子制御部は、前記マニュアルバルブをニュートラル位置からドライブ位置に切替える第1のガレージ変速時のシフトパターンと、前記マニュアルバルブをニュートラル位置からリバース位置に切替える第2のガレージ変速時のシフトパターンと、を同じになるように制御し、前記コントロールバルブは、前記第1のガレージ変速時に前記第1係合要素にかかる油圧を制御するとともに、前記第2のガレージ変速時に前記第2係合要素にかかる油圧を制御することを特徴とする。
本発明の前記自動変速機の油圧制御装置において、前記コントロールバルブと、対応する前記リニアソレノイドバルブと、が一体に構成されることが好ましい。
本発明の前記自動変速機の油圧制御装置において、所定の前記オンオフソレノイドバルブは、前記マニュアルバルブがドライブ位置にあるときに前記マニュアルバルブからのライン圧が導入され、前記マニュアルバルブがニュートラル位置及びリバース位置にあるときに前記マニュアルバルブからのライン圧が導入されないように構成され、所定の前記シフトバルブは、所定の前記オンオフソレノイドバルブにライン圧が導入されていないときに所定の前記オンオフソレノイドバルブの制御を受けず、所定の前記オンオフソレノイドバルブにライン圧が導入されているときに所定の前記オンオフソレノイドバルブの制御を受けるように構成されることが好ましい。
本発明の前記自動変速機の油圧制御装置において、前記マニュアルバルブから供給される油圧に応じて前記シフトバルブの間に配された油路の遮断又は切替えを行うフェールバルブを備えることが好ましい。
本発明(請求項1−4)によれば、ガレージ変速の際、N→DかN→Rかを、電子制御部にて油圧スイッチ等の検出手段の信号を用いてシフトパターンを判断しなくても変速を開始することができるようになるため、油圧スイッチの数量を低減させることで、装置のコストを低減させることができる。つまり、シフトバルブを用いて直圧制御を実施する場合に、ガレージ変速におけるNレンジ→Dレンジ、Nレンジ→Rレンジでシフトパターンを同一にし、しかもガレージ変速N→D時の係合要素と、ガレージ変速N→R時の係合要素とが異なる場合も、同一の電磁弁にて制御することにより、従来の直圧制御でない油圧制御装置において、マニュアルバルブがDレンジに切り替わるとマニュアルバルブからオリフィスを通してアキュームレータを作動させ、ガレージ変速N→D時の係合要素に油圧を供給し、Rレンジに切り替わるとマニュアルバルブからオリフィスを通してアキュームレータを作動させ、ガレージ変速N→R時の係合要素に油圧を供給する、のと同じことになり、ポジションセンサからの信号に関わらず、アキュームレータで検出した波形と同じ波形を電磁弁で作れば同等のことができる。また、入力軸回転数センサから入力軸回転数(タービン回転数)を検知してアキュームレータ効果を増減させて、ショック低減を図れるので、ポジションセンサや油圧スイッチの故障、電子制御部のシフトパターンの判断の応答遅れ等による不具合を防止でき、ガレージ変速時の信頼性を向上させることができる。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の全体構成を示した概略図である。自動変速機の油圧制御装置は、自動変速機1と、油圧制御部3と、電子制御部4と、を備える。自動変速機1は、エンジン2の出力軸(図示せず)に接続されている。油圧制御部3は、自動変速機1の内部に組み込まれた油圧駆動式の摩擦係合要素(図示せず)への油圧を供給制御する。電子制御部4は、油圧制御部3内に備えられたソレノイド(図示せず)を駆動制御する。
電子制御部4は、マイクロコンピュータを備えていて、エンジン回転数センサ(Neセンサ)41、入力軸回転数センサ(Ntセンサ)42、出力軸回転数センサ(Noセンサ)43、開度センサ(θセンサ)44、及びポジションセンサ45のそれぞれと接続されている。エンジン回転数センサ(Neセンサ)41は、エンジン2の出力軸の回転数Neを検出する。入力軸回転数センサ(Ntセンサ)42は、自動変速機1の入力軸11の回転数Nt(タービン回転数)を検出する。出力軸回転数センサ(Noセンサ)43は、自動変速機1の出力軸12の回転数(当該車両の車速に相当する)Noを検出する。開度センサ(θセンサ)44は、エンジン2のスロットル開度(エンジン負荷に相当する)θを検出する。ポジションセンサ45は、運転者の操作によるセレクターレバーのポジション(走行レンジ)を検出する。電子制御部4は、センサ41〜45の出力データ又は信号、シフトパターンを含むデータに基づいて、第1〜第3コントロールバルブユニット(図5の22〜24)、オンオフソレノイドバルブ(図5の35〜37)への通電を制御する。これにより、シフトパターン(図4参照)のいずれかが選択されて当該シフトパターンで選択可能な所要の変速段を達成する(図3参照)。
図2は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における自動変速機のスケルトン図である。自動変速機(図1の1)は、トルクコンバータ10と、入力軸11と、出力軸12と、第1列ダブルピニオンプラネタリギヤG1と、第2列シングルピニオンプラネタリギヤG2と、第3列シングルピニオンプラネタリギヤG3と、を備える。トルクコンバータ10は、エンジン(図1の2)の出力軸に連結されている。また、トルクコンバータ10は、流体の滑りによる動力伝達ロスを避けるため、その入力側のポンプインペラ10bと出力側のタービンランナ10aとを両者の回転差が小さいときに直結して動力を伝達するロックアップクラッチLUを備えている。入力軸11は、トルクコンバータ10の出力軸である。出力軸12は、差動装置(図示せず)を介して車軸に連結される。第1列ダブルピニオンプラネタリギヤG1、第2列シングルピニオンプラネタリギヤG2、及び第3列のシングルピニオンプラネタリギヤG3は、入力軸11と連結する。自動変速機1は、複数(6つ)の摩擦係合要素としての第1摩擦クラッチC1と、第2摩擦クラッチC2と、第3摩擦クラッチC3と、第1摩擦ブレーキB1と、第2摩擦ブレーキB2と、ロックアップクラッチLUと、が組み込まれている。自動変速機1は、油圧制御部(図1の3)及び電子制御部(図1の4)により、第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2の係合・非係合が選択されることでその変速段及びシフトパターンが切替えられるようになっている。ロックアップクラッチLUは、油圧制御部(図1の3)及び電子制御部(図1の4)の制御により、前進段であってポンプインペラ10bとタービンランナ10aとの回転差が小さいときに係合する。なお、第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2、並びにロックアップクラッチLUは、それぞれ油圧制御部3により高圧に設定されることで係合状態とされ、低圧に設定されることで非係合状態とされる。
図3は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における自動変速機の第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2の係合・非係合と、その対応する変速段との関係を示す一覧図である。自動変速機(図1の1)は、リバースと、ニュートラルと、1速から4速のアンダードライブと、5速及び6速のオーバードライブとを有する前進6段後進1段の変速段を達成可能な変速機である。すなわち、第3摩擦クラッチC3及び第2摩擦ブレーキB2のみが係合されると、入力軸(図2の11)に対して出力軸(図2の12)の回転を逆転させて車両をリバース走行させるようになっている。また、第2摩擦ブレーキB2のみが係合されると、ニュートラルとなる。また、第1摩擦クラッチC1及び第2摩擦ブレーキB2のみが係合されると1速になる。第1摩擦クラッチC1及び第1摩擦ブレーキB1のみが係合されると2速になる。第1及び第3摩擦クラッチC1、C3のみが係合されると3速になる。第1及び第2摩擦クラッチC1、C2のみが係合されると4速になる。第2及び第3摩擦クラッチC2、C3のみが係合されると5速になる。第2摩擦クラッチC2及び第1摩擦ブレーキB1のみが係合されると6速になる。なお、図3において、運転者による手動レバー(図示せず)の操作によって選択される走行レンジ(Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ)と変速段との基本的な関係についても併せ示している。
次に、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成及びその制御態様について図面を用いて説明する。図4は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の制御状態に応じて設定される各種走行レンジでのシフトパターンとの関係を示す一覧図である。図5〜図7は、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。
図5〜図7に示されるように、油圧制御部3は、オイルポンプ(図示省略)からの吐出圧に基づいて生成したライン圧PLを導入している。また、油圧制御部3は、第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2の各摩擦係合要素が非係合状態にあるときに、各摩擦係合要素からの油圧を低圧DLに設定された油圧回路(予圧回路)へと排出する。低圧DLは、各摩擦係合要素が非係合状態にあるときに、各摩擦係合要素に空気が入らないように、大気圧EXよりも高く、且つ、係合させるまでに至らない圧力に設定されている。従って、係合状態にあった摩擦係合要素は、低圧DLの予圧回路に連通することで、その油圧を排出する。
油圧制御部3は、マニュアルバルブ21と、第1コントロールバルブユニット22と、第2コントロールバルブユニット23と、第3コントロールバルブユニット24と、第1シフトバルブ31と、第2シフトバルブ32と、第3シフトバルブ33と、第4シフトバルブ34と、第1オンオフソレノイドバルブ35と、第2オンオフソレノイドバルブ36と、第3オンオフソレノイドバルブ37と、フェールバルブ60と、ドレンバルブ70と、を有する。マニュアルバルブ21は、手動レバー(マニュアルレバー;図示せず)の操作によって選択される走行レンジに連動した油圧回路の切替えを行う。第1〜3コントロールバルブユニット22、23、24は、ライン圧PLを利用して通電電流に応じた調整圧をそれぞれ出力する。第1〜4シフトバルブ31、32、33、34は、直接油路を切替える。第1〜3オンオフソレノイドバルブ35、36、37は、通電・非通電の切替えに応じて対応する第1〜4シフトバルブ31〜34の作動状態を切替える。フェールバルブ60は、第2シフトバルブ32と第3シフトバルブ33の間に設けられて両バルブ間の油路の遮断・連通を切替える。ドレンバルブ70は、マニュアルバルブ21からの(大気圧EXより高い)低圧DL(Dレンジ時及びNレンジ時)又はライン圧PL(Rレンジ時)を利用して油路を切替える。各コントロールバルブユニット22〜24及び各シフトバルブ31〜34には、バルブ本体を図面の上側に付勢するコイルスプリング(図示せず)がそれぞれ配設されている。また、フェールバルブ60にも、バルブ本体61を図面の上側に付勢するコイルスプリング(図示せず)が配設されている。また、ドレンバルブ70には、バルブ本体71を図面の下側に付勢するコイルスプリング(図示せず)が配設されている。
マニュアルバルブ21は、手動レバーの操作に連動してケーシング51内を摺動するバルブ本体52を備えている。そして、マニュアルバルブ21は、第1ポート51aと、第2ポート51bと、第3ポート51cと、を有する。第1ポート51aは、ライン圧PLを導入するポートである。第2ポート51bは、第1オンオフソレノイドバルブ35、第1コントロールバルブユニット22、及びドレンバルブ70のそれぞれに接続されており、バルブ本体52がDレンジの位置にあるときに第1ポート51aから導入されたライン圧PLを出力し、バルブ本体52がNレンジ及びRレンジの位置にあるときに低圧DLの予圧回路と連通する。第3ポート51cは、第3シフトバルブ33、第4シフトバルブ34、及びドレンバルブ70のそれぞれに接続されており、バルブ本体52がNレンジ及びDレンジの位置にあるときに低圧DLの予圧回路と連通し、バルブ本体52がRレンジの位置にあるときに第1ポート51aから導入されたライン圧PLを出力する。
第1〜第3コントロールバルブユニット22、23、24は、コントロールバルブとリニアソレノイドバルブが一体となったユニットである。第1コントロールバルブユニット22は、Dレンジにあるマニュアルバルブ21から出力されるライン圧PLを導入するとともに導入したライン圧PLから制御油圧を生成してこれを出力することが可能である。第1コントロールバルブユニット22は、マニュアルバルブ21がNレンジ及びRレンジにあるときに低圧DLの予圧回路と連通する。第2コントロールバルブユニット23は、マニュアルバルブ21のレンジ位置にかかわらず、ライン圧PLを導入するとともに、導入したライン圧PLから制御油圧を生成してこれを出力することが可能である。第3コントロールバルブユニット24は、Dレンジにあるマニュアルバルブ21から出力されるライン圧PLをドレンバルブ70を介して導入するとともに、導入したライン圧PLから制御油圧を生成してこれを出力することが可能である。第3コントロールバルブユニット24は、マニュアルバルブ21がNレンジ及びRレンジにあるときにドレンバルブ70を介して低圧DLの予圧回路と連通する。第1〜第3コントロールバルブユニット22、23、24は、非通電状態において調整圧を出力せず、一方、通電状態においては通電電流が大きくなるにつれて大きくなる調整圧を出力する。
第1〜第4シフトバルブ31〜34は、ライン圧PL若しくは第1〜第3コントロールバルブユニット22〜24から出力された制御油圧が導入される。また、これとともに供給される油圧に応じた作動状態に応じて第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2、ロックアップクラッチLUへのライン圧PL若しくは制御油圧の供給を切替える。
第1及び第2オンオフソレノイドバルブ35、36は、通電電流に応じて、それぞれ第1及び第2シフトバルブ31、32に供給される油圧を切替えてその作動状態をそれぞれ切替える。また、第3オンオフソレノイドバルブ37は、通電電流に応じて第3及び第4シフトバルブ33、34の両方に供給される油圧を切替えてその作動状態を同時に切替える。
第1オンオフソレノイドバルブ35は、マニュアルバルブ21がDレンジのときにはマニュアルバルブ21を介してライン圧PLが導入され、マニュアルバルブ21がNレンジ及びRレンジのときにマニュアルバルブ21を介して低圧DLの予圧回路と連通している。第2および第3オンオフソレノイドバルブ36、37には、ライン圧PLが導入されている。
また、オンオフソレノイドバルブ35〜37は、それぞれ非通電状態で油圧を第1〜第4シフトバルブ31〜34に供給し、通電状態で油圧を第1及び第2シフトバルブ31、32に供給しない。第1〜第4シフトバルブ31〜34は、それぞれオンオフソレノイドバルブ35〜37から油圧が供給されることで第1作動状態(図5〜図7において、弁体が下側に配置される状態)に設定され、油圧の供給が停止されることで第2作動状態(図5〜図7において、弁体が上側に配置される状態)に設定されるようになっている。
フェールバルブ60は、油圧室63に供給される油圧に応じてシリンダ62内を摺動するバルブ本体61を備えている。シリンダ62は、第1ポート62aと、第2ポート62bと、第3ポート62cと、第4ポート62dと、第5ポート62eと、を有する。第1ポート62aは、第2シフトバルブ32と接続する。第2ポート62bは、低圧DLの予圧回路と接続する。第3ポート62cは、第3シフトバルブ33と接続する。第4ポート62dは、ドレンバルブ70を介してマニュアルバルブ21の第2ポート51bに接続され、油圧室63と連通する。第5ポート62eは、低圧DLの予圧回路と接続する。なお、フェールバルブ60は、油圧室63に油圧が供給されていないとき(Nレンジ又はRレンジのとき)には、コイルスプリング(図示せず)の付勢力によってバルブ本体61は図面の上側に位置し、第2シフトバルブ32と第3シフトバルブ33との間の油路を連通する。一方、フェールバルブ60は、油圧室63に油圧が供給されているとき(Dレンジのとき)には、コイルスプリング(図示せず)がたわんで、バルブ本体61は図面の下側に位置し、第2シフトバルブ32と第3シフトバルブ33との間の油路を遮断する。
ドレンバルブ70は、油圧室73に供給される油圧に応じてシリンダ72内を摺動するバルブ本体71(71a、71b)を備えている。シリンダ72は、第1ポート72aと、第2ポート72bと、第3ポート72cと、第4ポート72dと、第5ポート72eと、を有する。第1ポート72aは、マニュアルバルブ21の第2ポート51bと接続する。第2ポート72bは、第2シフトバルブ32及びフェールバルブ60と接続するとともに、チェックボールの自由流の下流側と接続し、当該チェックボールを介して第3コントロールバルブユニット24と接続する。第3ポート72cは、マニュアルバルブ21の第3ポート51cと接続し、油圧室73と連通する。第4ポート72dは、チェックボールの自由流の下流側と接続し、当該チェックボールを介して第3コントロールバルブユニット24と接続し、油圧室73と連通する。第5ポート72eは、第3シフトバルブ33と接続する。なお、油圧室73に油圧が供給されていないときには、コイルスプリング(図示せず)の付勢力によってバルブ本体71は図面の下側に位置している。ドレンバルブ70は、マニュアルバルブ21がDレンジのときに、油圧室73に大気圧EXより高い油圧(Dレンジのときは低圧DL、Nレンジ及びRレンジのときはライン圧PL)が供給されて、バルブ本体71が図面の上側に位置している。
次に、本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の制御状態に応じて設定されるシフトパターンとの関係について説明する。なお、図4に示されるように、実施形態1では変速段の切替えのためのシフトパターンを1〜8の8通り有している。すなわち、オンオフソレノイドバルブ35〜37の通電・非通電状態(第1〜第4シフトバルブ31〜34の作動状態)の各組合わせによって8通りのシフトパターンを達成している。そして、図5はNレンジ時の図4のシフトパターン3に対応する油圧制御部の制御状態を示しており、図6はDレンジ時の図4のシフトパターン3に対応する油圧制御部の制御状態を示しており、図7はRレンジ時の図4のシフトパターン3に対応する油圧制御部の制御状態を示している。
なお、図4において、「○」印は第1コントロールバルブユニット22により制御可能な摩擦係合要素を示しており、「△」印は第2コントロールバルブユニット23により制御可能な摩擦係合要素を示しており、「□」印は第3コントロールバルブユニット24により制御可能な摩擦係合要素を示している。欄内の右上に付された「*」印は、各種バルブの隣接するポートからの油圧(高圧)が漏洩しうる非係合状態にある摩擦係合要素を表している。また、オンオフソレノイドバルブ(ON−OFF SV)の欄におけるS1は第1オンオフソレノイドバルブ35を示し、S2は第2オンオフソレノイドバルブ36を示し、S3は第3オンオフソレノイドバルブ37を示している。
ガレージ変速N→D時およびガレージ変速N→R時では、どちらも第1オンオフソレノイドバルブ(S1)を非通電、第2オンオフソレノイドバルブ(S2)を通電、および第3オンオフソレノイドバルブ(S3)を通電(第1シフトバルブ31を第1作動状態、第2〜第4シフトバルブ32、33、34を第2作動状態)としたシフトパターン3のままである。ガレージ変速N→D時の第1摩擦クラッチC1にかかる油圧を制御するリニアソレノイドバルブユニットと、ガレージ変速N→R時の第3摩擦クラッチC3にかかる油圧を制御するリニアソレノイドバルブユニットは、どちらも第3コントロールバルブユニット24(「□」印)である。
図5および図6を参照して、ガレージ変速N→D時の状態を説明する。ガレージ変速N→D時のシフトパターンはシフトパターン3のままである。この状態においては、第1オンオフソレノイドバルブ35は非通電状態のままであるが、第1シフトバルブ31は第2作動状態(弁体が図面の上側に配置される状態)から第1作動状態(弁体が図面の下側に配置される状態)になる。これは、Nレンジのときには第1オンオフソレノイドバルブ35にマニュアルバルブ21を介してライン圧PLが供給されていない(第1オンオフソレノイドバルブ35はマニュアルバルブ21を介して低圧DLの予圧回路と連通している)ので、第1オンオフソレノイドバルブ35が非通電状態でも第1シフトバルブ31を第1作動状態(弁体が図面の下側に配置される状態)にすることができないからである。そして、NレンジからDレンジに切替えられることにより、マニュアルバルブ21を介して第1オンオフソレノイドバルブ35にライン圧PLが供給されるようになって、非通電の第1オンオフソレノイドバルブ35が作用するようになって、第1シフトバルブ31が第1作動状態(弁体が図面の下側に配置される状態)になる。また、第2および第3オンオフソレノイドバルブ36及び37は通電状態のままであり、第2シフトバルブ32、第3シフトバルブ33及び第4シフトバルブ34は第2作動状態(弁体が図面の上側に配置される状態)のままである。また、マニュアルバルブ21にライン圧PLが導入される状態に変わりがなく、第2ポート51bからライン圧PLが(出力されない状態から)出力される状態になる。また、フェールバルブ60では、ライン圧PLがマニュアルバルブ21及びドレンバルブ70を介して油圧室63に(導入されない状態から)導入される状態になる。また、第1コントロールバルブユニット22は、ライン圧PLがマニュアルバルブ21を介して(導入されない状態から)導入される状態になり、制御油圧を第1シフトバルブ31を介して第1摩擦ブレーキB1に供給することが可能な状態となる。第2コントロールバルブユニット23は、ライン圧PLが導入された状態のままであり、制御油圧を第3シフトバルブ33を介して第2摩擦ブレーキB2に供給することが可能な状態のままである。第3コントロールバルブユニット24は、ライン圧PLがマニュアルバルブ21及びドレンバルブ70を介して(導入されない状態から)導入される状態になり、制御油圧を第4シフトバルブ34、第1シフトバルブ31及び第2シフトバルブ32を介して第1摩擦クラッチC1に供給することが可能な状態となる。なお、第2摩擦クラッチC2は、第3シフトバルブ33を介して低圧DLの予圧回路に接続された状態のままなので、係合することがない。また、第1摩擦ブレーキB1は、第1シフトバルブ31を介して低圧DLの予圧回路に接続された状態のままなので、係合することがない。従って、第2コントロールバルブユニット23からの制御油圧を高圧にした状態から、第2コントロールバルブユニット23および第3コントロールバルブユニット24からの制御油圧を高圧にした状態になることで、第2摩擦ブレーキB2のみが係合したニュートラル段から、第2摩擦ブレーキB2及び第1摩擦クラッチC1が係合した前進1速段になり、車両が前進走行する(図3参照)。なお、ガレージ変速N→D時においては、第1コントロールバルブユニット22からの制御油圧を高圧にしていない。
図5および図7を参照して、ガレージ変速N→R時の状態を説明する。ガレージ変速N→R時のシフトパターンは、ガレージ変速N→R時と同様、シフトパターン3のままである。この状態においては、第1オンオフソレノイドバルブ35は非通電状態のままであり、第1シフトバルブ31が第2作動状態(弁体が図面の上側に配置される状態)のままである。これは、Nレンジ及びRレンジを通じて、第1オンオフソレノイドバルブ35にはマニュアルバルブ21を介してライン圧PLが供給されていない状態にある(第1オンオフソレノイドバルブ35はマニュアルバルブ21を介して低圧DLの予圧回路と連通している)ので、第1オンオフソレノイドバルブ35が非通電状態でも第1シフトバルブ31を第1作動状態(弁体が図面の下側に配置される状態)にすることができないからである。また、第2および第3オンオフソレノイドバルブ36及び37は通電状態のままであり、第2シフトバルブ32、第3シフトバルブ33及び第4シフトバルブ34は第2作動状態(弁体が図面の上側に配置される状態)のままである。また、マニュアルバルブ21にライン圧PLが導入される状態に変わりがなく、第3ポート51cからライン圧PLが(出力されない状態から)出力される状態になる。また、フェールバルブ60では、ライン圧PLがマニュアルバルブ21及びドレンバルブ70を介して油圧室63に(導入されない状態から)導入される状態になる。また、第1コントロールバルブユニット22は、マニュアルバルブ21を介して低圧DLの予圧回路と連通したままであるので、摩擦係合要素に制御油圧を供給することがない。第2コントロールバルブユニット23は、ライン圧PLが導入された状態のままであり、制御油圧を第3シフトバルブ33を介して第2摩擦ブレーキB2に供給することが可能な状態のままである。第3コントロールバルブユニット24は、ライン圧PLがマニュアルバルブ21及びドレンバルブ70を介して(導入されない状態から)導入される状態になり、制御油圧を第4シフトバルブ34、第1シフトバルブ31、第2シフトバルブ32、フェールバルブ60及び第3シフトバルブ33を介して第3摩擦クラッチC3に供給することが可能な状態となる。なお、第1摩擦クラッチC1は、第2シフトバルブ32および第1シフトバルブ31を介して第1コントロールバルブユニット22と連通した状態のままであるが、第1コントロールバルブユニット22が低圧DLの予圧回路に連通した状態のままなので、係合することがない。第2摩擦クラッチC2は、第3シフトバルブ33を介して低圧DLの予圧回路に連通した状態のままなので、係合することがない。また、第1摩擦ブレーキB1は、第1シフトバルブ31を介して低圧DLの予圧回路に連通した状態のままなので、係合することがない。従って、第2コントロールバルブユニット23からの制御油圧を高圧にした状態から、第2コントロールバルブユニット23および第3コントロールバルブユニット24からの制御油圧を高圧にした状態になることで、第2摩擦ブレーキB2のみが係合したニュートラル段から、第2摩擦ブレーキB2及び第3摩擦クラッチC3が係合した後進段になり、車両が後進走行する(図3参照)。
実施形態1では、シフトバルブを有する場合について記載したが、ガレージ変速N→D時およびガレージ変速N→R時で同一の電磁弁を用いるに当り、その他の電磁弁の信号が同一もしくはガレージ変速として無視できるものであればよいものとする。また、実施形態1では、リニアソレノイドバルブとコントロールバルブが一体となったコントロールバルブユニットを用いた場合について記載したが、リニアソレノイドバルブとコントロールバルブが別体であってもよいものとする。
実施形態1によれば、ガレージ変速の際、N→DかN→Rかを、電子制御部にて油圧スイッチ等の検出手段の信号を用いてシフトパターンを判断しなくても変速を開始することができるようになるため、油圧スイッチの数量を低減させることで、装置のコストを低減させることができる。また、ポジションセンサの故障、電子制御部のシフトパターンの判断の応答遅れ等による不具合を防止できるので、ガレージ変速時の信頼性を向上できる。
本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置の全体構成を示した概略図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における自動変速機のスケルトン図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における自動変速機の第1〜第3摩擦クラッチC1〜C3、第1及び第2摩擦ブレーキB1、B2の係合・非係合と、その対応する変速段との関係を示す一覧図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置における油圧制御部の制御状態に応じて設定される各種走行レンジでのシフトパターンとの関係を示す一覧図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置におけるNレンジ時のシフトパターン3の制御状態にある油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置におけるDレンジ時のシフトパターン3の制御状態にある油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。 本発明の実施形態1に係る自動変速機の油圧制御装置におけるRレンジ時のシフトパターン3の制御状態にある油圧制御部の構成を模式的に示した部分油圧回路図である。
符号の説明
1 自動変速機
2 エンジン
3 油圧制御部
4 電子制御部
10 トルクコンバータ
10a タービンランナ
10b ポンプインペラ
11 入力軸
12 出力軸
21 マニュアルバルブ
22 第1コントロールバルブユニット
23 第2コントロールバルブユニット
24 第3コントロールバルブユニット
31 第1シフトバルブ
32 第2シフトバルブ
33 第3シフトバルブ
34 第4シフトバルブ
35 第1オンオフソレノイドバルブ
36 第2オンオフソレノイドバルブ
37 第3オンオフソレノイドバルブ
41 エンジン回転数センサ
42 入力軸回転数センサ
43 出力軸回転数センサ
44 開度センサ
45 ポジションセンサ
51 ケーシング
51a 第1ポート
51b 第2ポート
51c 第3ポート
52 バルブ本体
60 フェールバルブ
61 バルブ本体
62 シリンダ
62a 第1ポート
62b 第2ポート
62c 第3ポート
62d 第4ポート
62e 第5ポート
63 油圧室
70 ドレンバルブ
71、71a、71b バルブ本体
72 シリンダ
72a 第1ポート
72b 第2ポート
72c 第3ポート
72d 第4ポート
72e 第5ポート
73 油圧室

Claims (4)

  1. 複数の摩擦係合要素への油圧の供給・排出の組合せによって変速段が切替えられる自動変速機の油圧制御装置であって、
    オイルポンプからのライン圧が導入されるとともに、シフト位置に応じて前記ライン圧の出力先を切替え可能なマニュアルバルブ(21)と、
    前記マニュアルバルブがドライブ位置及びリバース位置のときに前記ライン圧を導入し、バルブ本体の位置に応じて制御油圧を線形的に出力するコントロールバルブ(24)と、
    非通電状態では前記制御油圧が最大となり、通電量が小から大になるにつれて前記制御油圧が小さくなるように前記コントロールバルブのバルブ本体の位置を制御するソレノイドバルブ(24)と、
    バルブ本体の位置に応じて前記コントロールバルブと第1係合要素又は第2係合要素との間の油路を切替える複数のシフトバルブ(31〜34)と、
    通電・非通電に応じて前記シフトバルブのバルブ本体の位置を制御する複数のオンオフソレノイドバルブ(35〜37)と、
    前記オンオフソレノイドバルブごとの通電・非通電を規定した複数のシフトパターンを含むデータに基づいて、前記リニアソレノイドバルブへの通電量及び前記オンオフソレノイドバルブの通電・非通電を制御する電子制御部(4)と、
    を備え、
    前記電子制御部(4)は、前記マニュアルバルブをニュートラル位置からドライブ位置に切替える第1のガレージ変速時のシフトパターンと、前記マニュアルバルブをニュートラル位置からリバース位置に切替える第2のガレージ変速時のシフトパターンと、を同じになるように制御し、
    前記コントロールバルブ(24)は、前記第1のガレージ変速時に前記第1係合要素(C1)にかかる油圧を制御するとともに、前記第2のガレージ変速時に前記第2係合要素(C3)にかかる油圧を制御することを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  2. 前記コントロールバルブ(24)と、対応する前記リニアソレノイドバルブ(24)と、が一体に構成されることを特徴とする請求項1記載の自動変速機の油圧制御装置。
  3. 所定の前記オンオフソレノイドバルブ(35)は、前記マニュアルバルブがドライブ位置にあるときに前記マニュアルバルブからのライン圧が導入され、前記マニュアルバルブがニュートラル位置及びリバース位置にあるときに前記マニュアルバルブからのライン圧が導入されないように構成され、
    所定の前記シフトバルブ(31)は、所定の前記オンオフソレノイドバルブ(35)にライン圧が導入されていないときに所定の前記オンオフソレノイドバルブの制御を受けず、所定の前記オンオフソレノイドバルブ(35)にライン圧が導入されているときに所定の前記オンオフソレノイドバルブの制御を受けるように構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の自動変速機の油圧制御装置。
  4. 前記マニュアルバルブから供給される油圧に応じて前記シフトバルブの間に配された油路の遮断又は切替えを行うフェールバルブ(60)を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の自動変速機の油圧制御装置。
JP2005049149A 2005-02-24 2005-02-24 自動変速機の油圧制御装置 Withdrawn JP2006234052A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005049149A JP2006234052A (ja) 2005-02-24 2005-02-24 自動変速機の油圧制御装置
US11/358,026 US7364525B2 (en) 2005-02-24 2006-02-22 Hydraulic control apparatus of automatic transmission

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005049149A JP2006234052A (ja) 2005-02-24 2005-02-24 自動変速機の油圧制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006234052A true JP2006234052A (ja) 2006-09-07

Family

ID=36913478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005049149A Withdrawn JP2006234052A (ja) 2005-02-24 2005-02-24 自動変速機の油圧制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7364525B2 (ja)
JP (1) JP2006234052A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101197367B1 (ko) * 2008-09-12 2012-11-05 아이신에이더블류 가부시키가이샤 변속기 장치 및 이를 탑재하는 차량
WO2016017131A1 (ja) * 2014-07-28 2016-02-04 マツダ株式会社 自動変速機の制御装置及び制御方法
JP6065890B2 (ja) * 2014-10-17 2017-01-25 トヨタ自動車株式会社 車両の停車中における衝撃検出システムおよび衝撃検出方法
EA039848B1 (ru) * 2020-09-18 2022-03-18 Открытое Акционерное Общество "Минский Завод Колёсных Тягачей" Электрогидравлическая система управления переключением передач шестиступенчатой гидромеханической коробки передач

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR970008501B1 (ko) * 1992-02-24 1997-05-24 현대자동차 주식회사 자동 변속기 유압제어장치의 n-d-r 제어밸브
JP3614928B2 (ja) * 1995-04-05 2005-01-26 本田技研工業株式会社 自動変速機の変速制御装置
KR100276902B1 (ko) * 1996-08-30 2001-02-01 정몽규 자동변속기용 유압 제어 시스템
DE19725513A1 (de) * 1997-06-17 1998-12-24 Zahnradfabrik Friedrichshafen Verfahren zur Verminderung des Schaltrucks beim Gangauslegen
JP4196629B2 (ja) 2002-09-27 2008-12-17 アイシン精機株式会社 自動変速機の油圧制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7364525B2 (en) 2008-04-29
US20060189429A1 (en) 2006-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2010044200A1 (ja) レンジ切換え装置
JP2010286096A (ja) 自動変速機の制御装置
JPH11190421A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4085915B2 (ja) 油圧式機械装置の油圧制御装置
US6634991B2 (en) Hydraulic control unit for automatic transmission
US6319165B1 (en) Hydraulic control device for automatic transmission
JP2006234052A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JPH1054456A (ja) 自動変速機用油圧制御装置
JP4725175B2 (ja) 自動変速機の故障検出装置
US20070225101A1 (en) Hydraulic pressure control apparatus for automatic transmission
JP4196629B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4480384B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
US20070225102A1 (en) Hydraulic pressure control apparatus of automatac transmission
JP5157028B2 (ja) 自動変速機
JP5862607B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2011214678A (ja) ロックアップクラッチの油圧制御装置
JP2007255647A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4876488B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP3915571B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2006234051A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JPH023727A (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
JP2007064409A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2007009984A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2007247813A (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
JP2007263238A (ja) 自動変速機の変速制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080121

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090914