JP2006233871A - ギヤポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ギヤポンプの性能向上とコストダウンを図る。
【解決手段】ポンプのハウジングを構成するギヤケース2のギア室2b内に、ギヤ5,5′が回転可能に設けられ、これを回転駆動することにより、吸入口2aから流体を吸入して吐出口2cから吐出する。ギヤ5,5′は、外周に歯を有する円筒形に形成されており、歯を含む外周部と軸方向の両方の側面部が合成樹脂で成形された樹脂部7となっており、樹脂部7の内側に、ギヤ5,5′の回転軸6,6′が嵌通される軸孔を有する円筒形のインサート部材8がその中心軸をギヤ5,5′の中心軸と同軸として埋め込まれている。インサート部材8は、樹脂部7の合成樹脂より融点が高い金属、セラミックあるいはガラスなどの材料からなる。
【選択図】図1

Description

本発明はギヤポンプに関し、詳しくは、流体の吸入口と吐出口が設けられたポンプのハウジング内に複数のギヤが互いに噛合した状態で回転可能に設けられ、該複数のギヤを回転駆動することにより、前記吸入口から流体を吸入して前記吐出口から吐出するギヤポンプに関するものである。
下記の特許文献1及び2などに記載されているギヤポンプは、ポンプハウジング内に2つのギヤが互いに噛合して回転可能に設けられ、このギヤを回転駆動することにより、ポンプハウジングの片側に設けられた吸入口から油や水などの流体を吸入し、反対側に設けられた吐出口から流体を吐出するようになっている。このようなギヤポンプにおいては、ポンプ内での流体の漏れや逆流を抑えてポンプの性能を確保するために、ポンプハウジングとギヤの歯先のクリアランス(隙間)、及びポンプハウジングとギヤの側面のクリアランスを高精度、例えば数10μm以内のオーダーで管理する必要がある。このため、特にギヤは形状及び寸法が高精度の精密部品とする必要があり、その材料に金属あるいはセラミックを使用したものがあるが、その場合、ギヤの製造に高精度な機械加工を必要とし、コストがかかってしまうという問題がある。
一方、射出成形で成形した合成樹脂製のギヤを用いたギヤポンプの構成が下記の特許文献3などで採用されている。この構成で用いられるギヤは、例えば図5(a),(b)に符号51で示すように外周に歯51aを有する円筒形に形成され、不図示の回転軸を嵌通する軸孔51bがギヤの中心軸と同軸に形成されている。ギヤ51は、例えば、後で本発明の実施例との比較で図6により説明するように、射出成形機により成形される。
特開2000−27771号公報 特開2001−182670号公報 特開2000−303967号公報
しかしながら、射出成形法により合成樹脂製のギヤを作成する場合、製品の肉厚が増すと共に、いわゆるヒケ、すなわち樹脂の収縮による表面のくぼみないし反りが発生して形状、寸法の精度が悪化し、ギヤポンプの性能が低下するという問題があった。なお、射出成形樹脂の充填圧力を上げれば、寸法精度が向上するが、バリ(微小突起物)の発生、充填圧力を加える時間の増加、金型の早期磨耗などの問題が生じる。これらの問題の対策として、成形後の処理として、機械加工による二次加工やバリの除去作業などを実施しているが、そのためにコストがかかってしまうという問題があった。
本発明の課題は、上記のような問題を解決し、ギヤポンプにおいて性能の向上と共にコストダウンが図れる構成を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明では、
流体の吸入口と吐出口が設けられたポンプハウジング内に複数のギヤが互いに噛合した状態で回転可能に設けられ、該複数のギヤを回転駆動することにより、前記吸入口から流体を吸入して前記吐出口から吐出するギヤポンプにおいて、
前記ギヤが、ギヤ歯を形成する合成樹脂で成形された樹脂部と、該樹脂部の内側に埋め込まれ、前記合成樹脂より融点が高い材料からなるインサート部材とから形成されていることを特徴とする。
本発明のギヤポンプの構成によれば、ギヤはインサート部材をインサートした射出成形で安価に製造できる。また、ギヤは、埋め込まれているインサート部材の分だけ樹脂部の肉厚が薄くなるので、成形時の樹脂部のヒケを小さく抑えることができ、形状、寸法の精度を向上することができる。これにより、ギヤとポンプハウジングのクリアランスを小さくしてギヤポンプの性能を向上できると共に、ギヤポンプのコストダウンが図れるという優れた効果が得られる。
以下、添付した図を参照して本発明によるギヤポンプの実施例を説明する。ここでは、ポンプのハウジング内に流体を送るためのギヤが2つだけ設けられるギヤポンプの実施例を説明するが、ギヤが3つ以上設けられるギヤポンプについても本発明の技術を適用することができる。
図1(a),(b)は実施例のギヤポンプの構造を示している。ギヤケース2は、内部にギヤ室2bが形成されており、ギヤ室2bの図1(a)中で上下の両端は開口している。この両端の開口を閉塞するように、サイドプレート3,4がギヤケース2の両側に固定されている。ギヤケース2とサイドプレート3,4からなるポンプハウジングのギヤ室2b内に、2つのギヤ5,5′が互いに噛合した状態で回転可能に設けられている。ギヤ5,5′のそれぞれに嵌通して固定された回転軸6,6′がサイドプレート3,4に対して回転可能に軸受けされることにより、ギヤ5,5′が回転可能に設けられる。一方の回転軸6はサイドプレート3に対してベアリング9により軸受けされ、サイドプレート3から突出して不図示のモータに連結されている。また、ギヤケース2の片側と反対側には、水や油などの流体を吸入する吸入口2aと、流体を吐出する吐出口2cが設けられており、それぞれから延びる流体の流路がギヤ室2bに連通している。
ギヤポンプ1の駆動時には、不図示のモータの駆動によってギヤ5が図1(b)中の矢印方向に回転し、これと噛合するギヤ5′が逆方向に回転する。これに伴ってギヤ室2bの吸入口2a側スペース内の不図示の流体がギヤ5,5′の外周に形成された歯の間の歯溝とギヤケース2の内側面との間に吸い込まれて吐出口2c側のスペースに送られる。これにより、流体が矢印で示すように吸入口2aから吸入され、吐出口2cから吐出される。
ここで、ギヤ5,5′の歯先円とギヤケース2のギヤ室2bの内側面との間、及びギヤ5,5′の側面とサイドプレート3,4の側面との間には、ギヤ5,5′の回転を妨げないために必要なクリアランスが設けられている。しかし、このクリアランスによって、流体が吐出口2c側から吸入口2aに戻される現象、いわゆる漏れが生じる。この漏れはクリアランスの増大によって増加するので、クリアランスを小さくすることが、高い容積効率と安定した吐出量を得るために必要である。このためギヤ5,5′の形状、寸法の精度を高くすることが要求される。
なお、ギヤ5,5′は、それぞれに嵌通される回転軸6,6′の長さが違うだけで、ギヤ本体は同じであるものとし、以下で行うギヤ5,5′の構造と製造方法の説明はギヤ5で代表して行う。
図2(a),(b)は、ギヤ5の構造を説明するものである。ギヤ5は、外周に歯5aを有する円筒形に形成されている。ギヤ5の歯5aを含む外周部(歯5aの歯先円から歯底円より所定寸法内側まで)と、軸方向(歯幅方向)の両方の側面部は合成樹脂で成形された樹脂部7となっている。樹脂部7の軸方向の一方(成形時の湯口側)の側面部の肉厚は他方より厚くなっている。なお、ギヤ5の外周部と軸方向の一方(湯口側)の側面部のみを樹脂部7とし、他方の側面部に、次に述べるインサート部材8が露出するようにしてもよい。樹脂部7の合成樹脂は、例えばポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)や液晶ポリマー(LCP)などが用いられる。
ギヤ5の樹脂部7の内側にはインサート部材8が埋め込まれている。この部材8は、樹脂部7の合成樹脂より融点が高い材料、例えばSUS304などの金属、アルミナなどのセラミック、あるいはガラスなどからなる。なお、融点が高い合成樹脂からなるものとしてもよい。インサート部材8は、ギヤ5の回転軸6が嵌通される軸孔8aを有した円筒形に形成されており、軸孔8aの中心軸はインサート部材8の中心軸と同軸になっている。また、インサート部材8は、その中心軸(すなわち軸孔8aの中心軸)がギヤ5の全体の中心軸と同軸となるように配置されている。すなわち、軸孔8aの円と、インサート部材8の外周の円と、ギヤ5の歯5aの歯先円とが同心円となるように配置されている。
なお、インサート部材8の直径と軸方向の寸法を大きくして樹脂部7の肉厚を薄くするほど、成形時の樹脂部7のヒケが小さくなり、ギヤ5の寸法が安定するが、樹脂部7の強度が弱くなる。このため、インサート部材8の直径はギヤ5の歯底円直径の5%以上95%以下とし、インサート部材8の軸方向の寸法もギヤ5の軸方向の寸法の5%以上95%以下とするのが好ましい。
図3は、ギヤ5を射出成形により製造する方法を説明するもので、射出成形機の金型部を示している。なお、ここでは横型射出成形機を用いた場合の金型部を示してあるが、縦型射出成形機を用いてもよく、その場合、金型部の向きは図3の水平な向きから時計回りに90度回転した垂直な向きになる。
金型部において、可動側金型11には、内歯ギヤ状であって、内側にギヤ5の外形に対応した形状の空間が形成され両側が開口したキャビティ12が設けられている。また、キャビティ12の片側(湯口側と反対側)の開口を閉塞し、ギヤ5の軸方向の一方の側面を形成するためのキャビティバックプレート13と、成形品をキャビティから突き出す突き出しピン14が設けられている。
キャビティバックプレート13には、図4(a)に示すように、キャビティ12の内歯の歯底円の中心軸に対して例えば5μm以下の精度で同軸に位置決めされた軸芯18が取り付けられており、この軸芯18には、キャビティバックプレート13から所定距離、例えば20μm程度突出する部位からその先端方向に向かって順次径が小さくなるように、わずかなテーパが付けられている。これに対応してインサート部材8の軸孔8aにも同じ傾斜のテーパが付けられている。軸孔8aのテーパにより最大となる図4中で右端の径は、軸芯18の最大となる右端部の径より僅かに小さくなっている。なお、図4では、テーパは誇張して図示されており、図3では、図示が困難なため、テーパは付けられていない状態で図示されている。また、図4は、説明図なので、図3に図示したものと、寸法、形状が幾分相違している。
また、15は湯口が形成された固定側型板であり、これによりギヤ5の軸方向の他方の側面が形成される。また、16は固定側金型である。
ギヤ5の製造工程において、まず可動側金型11を、図3中で右方向に移動させて固定側型板15と固定側金型16から離間させる型開きが完了した状態とする。
次に、インサート部材8を軸芯18に差し込み、可動側金型11を図3中で左方向に移動させて固定側型板15に密着させる型締めが行われる。続いて、射出成形機の可塑化部(不図示)で加熱され溶融した成形材料の合成樹脂17が加圧されて型板15の湯口からキャビティ12内に注入され充填される。このときに注入される樹脂の圧力でインサート部材8が湯口から離れる方向に押圧され、インサート部材8は、その軸孔8aと軸芯18のテーパを介して、図4(b)に示すようにキャビティバックプレート13から軸方向に所定距離、例えば50μm程度の位置に位置決めされると共に、軸芯18と同軸に位置決めされて保持される。この状態で、キャビティ12内で軸芯18とインサート部材8の周囲のスペースに充填された樹脂が硬化してギヤ5の樹脂部7となることにより、ギヤ5が形成される。注入される樹脂の圧力は、各方向に同じ大きさで作用するので、インサート部材8は、軸芯18と高精度で同軸に保持され、それによりインサート部材8とキャビティ12の内歯の歯底円との同心度低下を防止し、それによって製造されるギヤ5のフレを抑制し、ポンプの脈動を抑えることができる。
キャビティ内の樹脂が硬化した後、可動側金型11を移動させて型開きを行い、型開きが完了したら突き出しピン14の駆動により成形品、すなわちギヤ5を軸芯18から抜いてキャビティから突き出し、不図示の取出装置により射出成形機の機外に取り出す。このようにして、射出成形によりインサート部材8を内部に埋め込んだギヤ5を安価に製造することができる。ギヤ5′も全く同様にして製造することができる。
以上のようにして製造されるギヤ5,5′は、図5に示した従来の合成樹脂製のギヤポンプ用ギヤ51に比べて、埋め込まれているインサート部材8の分だけ樹脂部7の肉厚が薄くなるので、成形時の樹脂部7の熱収縮が小さくなり、ヒケを小さく抑えることができ、形状、寸法の精度を向上することができる。そして、ギヤ5,5′を用いた本実施例のギヤポンプ1の性能を向上することができる。このような本実施例の効果の具体的なデータとして、本実施例と従来例のギヤの形状、寸法を比較した結果、及びそれぞれを用いたギヤポンプの性能を比較した結果について以下に説明しておく。
まず従来例1のギヤとして、図5(a),(b)に示した構造のギヤ51を、図6に示すように、実施例のギヤを製造したのと同じ射出成形機で、製造した。製造条件として、樹脂圧力は120Mpa、保圧時間は5s、金型温度は120℃とした。そして、製造したギヤ51について、歯先円の直径を、図7において符号aで示す軸方向の一端(成形時の湯口側)の測定位置、bで示す軸方向の中央の測定位置、及びcで示す軸方向の他端の測定位置のそれぞれで測定した。また、図7に符号dで示すギヤ51の軸方向の両端間の寸法、すなわち歯幅寸法を測定し、そのバラツキを調べた。図9のグラフは、縦軸にギヤ51の軸方向の位置を取り、横軸に歯先円直径を取って、測定位置a,b,cでの歯先円直径の測定結果と、これから想定される位置a,b間及びb,c間での歯先円直径を示している。この図9から明らかなように、従来例1では各測定位置での歯先円直径の寸法のバラツキ(差)があって、位置bから位置a側に偏って凹みがあり、湯口側(位置a側)のヒケが大きいことがわかる。また、歯幅寸法のバラツキもあった。
次に、従来例2のギヤとして、従来例1のギヤの湯口側のヒケを改善するために、キャビティ12の内歯にテーパを付け、それ以外は従来例1と同じ条件で同じ構造のギヤを作成し、同様に測定位置a,b,cでの歯先円直径を測定した。その結果を図10のグラフに示してある。図10から、従来例2では従来例1に比べて湯口側のヒケが改善されたが、まだヒケによる歯先円直径のバラツキが大きいことが分かる。また、歯幅寸法も同様に測定したが、バラツキは改善されなかった。
次に、従来例3のギヤとして、従来例1のギヤの寸法バラツキを改善するために、高圧成形(樹脂圧力200Mpa)を行い、それ以外は従来例1と同じ条件で同じ構造のギヤを作成し、測定位置a,b,cでの歯先円直径を測定した。その結果を図11のグラフに示してある。図11から分かるように、歯先円直径寸法のバラツキは従来例1,2より小さくなっている。また、歯幅寸法も測定したが、そのバラツキも小さくなっていた。しかしながら、従来例3のギヤでは、金型分割痕のバリが発生してしまい、これは致命的である。
また、本発明の実施例のギヤ5,5′を従来例1のギヤと同じ製造条件(樹脂圧力120Mpa、保圧時間5s、金型温度120℃)で製造し、従来例のギヤと同様に、図8に符号a,b,cで示すように軸方向の両端と中央の測定位置のそれぞれで歯先円直径を測定した。その結果を図12のグラフに示してある。図12から、実施例のギヤは従来例1〜3のギヤに比べて歯先円直径の寸法のバラツキが著しく小さく、ヒケが小さく抑えられて、形状、寸法の精度が向上したことが判る。なお、歯幅寸法のバラツキも著しく小さく、バリの発生もなかった。また、樹脂圧力を100Mpa、130Mpaとして実施例のギヤを製造して同様の試験を実施したが、バリの発生を抑えながら、寸法のバラツキが非常に小さい製品を得られることが確認された。
次に、従来例1,2,3の各ギヤを、本発明実施例の図1のギヤポンプ1と同じ構造のギヤポンプ本体に組み込み、ギヤポンプを駆動して流量/吐出圧力の特性評価を実施した。また、実施例のギヤポンプについても同様の特性評価を実施した。その結果を図13のグラフに示してある。なお、従来例1,2,3の評価の結果は、大差がないので、1つにまとめて示してある。
図13から明らかなように、本発明実施例の特性が従来例の特性に比べて著しく高く、ポンプの性能が向上したことがわかる。なお、従来例の特性が低い理由は、ギヤの寸法のバラツキによりギヤケースないしサイドプレートとのクリアランスが大きくなり、漏れが増大するためである。これに対して、寸法のバラツキが最も少なかった従来例3のギヤについて、両側面を機械加工して歯幅寸法のバラツキを10μm以下にしたら、特性を満足することができたが、この場合は機械加工のコストがかかり、射出成形によるコストダウンのメリットが失われてしまう。
以上のように、本実施例のギヤポンプのギヤは、射出成形で安価に製造でき、しかも成形時のヒケを抑えて形状、寸法の精度を向上することができる。そして、本実施例のギヤポンプでは、ギヤの形状、寸法の精度向上により、ギヤとギヤケースのクリアランス、及びギヤとサイドプレートのクリアランスを小さくして漏れを減少させ、性能を向上することができる。また、ギヤのコストダウンによりポンプのコストダウンが図れる。
(a)は本発明の実施例によるギヤポンプの構造を概略的に示す縦断面図、(b)は(a)中のA−A線に沿った断面図である。 (a)は実施例のギヤポンプのギヤの構造を示す縦断面図、(b)は(a)中のB−B線に沿った断面図である。 実施例のギヤポンプのギヤを射出成形で製造する方法を説明するための金型部の説明図である。 実施例のギヤを成形する金型の軸芯とギヤのインサート部材のテーパと嵌合、位置決めの様子を示す説明図である。 (a)は従来のギヤポンプのギヤの構造を示す縦断面図、(b)は(a)中のB−B線に沿った断面図である。 従来のギヤポンプのギヤを射出成形で製造する方法を説明するための金型部の説明図である。 従来のギヤポンプのギヤの寸法測定部位を示す説明図である。 実施例のギヤポンプのギヤの寸法測定部位を示す説明図である。 従来例1のギヤにおける歯先円直径の測定結果を示すグラフ図である。 従来例2のギヤにおける歯先円直径の測定結果を示すグラフ図である。 従来例3のギヤにおける歯先円直径の測定結果を示すグラフ図である。 実施例のギヤにおける歯先円直径の測定結果を示すグラフ図である。 実施例と従来例のギヤポンプの特性評価結果を示すグラフ図である。
符号の説明
1 ギヤポンプ
2 ギヤケース
3,4 サイドプレート
5,5′ ギヤ
6,6′ 回転軸
7 樹脂部
8 インサート部材
9 ベアリング
11 可動側金型
12 キャビティ
13 キャビティバックプレート
14 突き出しピン
15 固定側型板
16 固定側金型
17 成形材料の樹脂
18 軸芯

Claims (5)

  1. 流体の吸入口と吐出口が設けられたポンプハウジング内に複数のギヤが互いに噛合した状態で回転可能に設けられ、該複数のギヤを回転駆動することにより、前記吸入口から流体を吸入して前記吐出口から吐出するギヤポンプにおいて、
    前記ギヤが、ギヤ歯を形成する合成樹脂で成形された樹脂部と、該樹脂部の内側に埋め込まれ、前記合成樹脂より融点が高い材料からなるインサート部材とから形成されていることを特徴とするギヤポンプ。
  2. 前記インサート部材が円筒形状であり、ギヤの中心軸と同軸となるように前記樹脂部の内側に埋め込まれることを特徴とする請求項1に記載のギヤポンプ。
  3. 前記インサート部材の直径が、ギヤの歯底円直径の5%以上95%以下であることを特徴とする請求項2に記載のギヤポンプ。
  4. 前記インサート部材の軸方向の寸法がギヤの軸方向の寸法の5%以上95%以下であることを特徴とする請求項2又は3に記載のギヤポンプ。
  5. 前記ギアが、インサート部材を金型の軸芯に差し込み、インサート部材の周囲に合成樹脂を射出成形して成形されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のギヤポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5824172B1 (ja) * 2015-01-13 2015-11-25 ポリプラスチックス株式会社 歯車ポンプ部品及びその製造方法

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