JP2006225943A - 採光屋根構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 長期に亘り良好な断熱機能を発揮すると共に耐震性、採光性に優れ、また、火災発生時においては火の回りを長時間に亘り防止することができる採光屋根を提供する。【解決手段】 ガラス板1と中空ポリカーボネート板2とを上下に小間隔を存した状態で重ね合わせてなる積層透光板A1を複数組、屋根の幅方向に並列すると共に左右に隣接する積層透光板A1、A1の対向側端部の上下面間に押さえ部材3と支持部材4をそれぞれ配設して積層透光板A1、A1の対向側端面間を通じて配設した締付けボルト8により挟着、固定してなり、中空ポリカーボネート板2により断熱性と耐震性を発揮させ、上側に配したガラス板1により火災発生時における火の回りを長時間に亘り防止するように構成している。【選択図】 図3

Description

本発明は、屋根全体或いは一部を透光性を有する中空合成樹脂板とガラス板との複層によって形成してなる採光屋根構造に関するものである。
従来から簡易建物の屋根やバスの停留所、カーポート、或いは、屋外通路上に設けられる屋根の構造としては、透光性を有する合成樹脂板を張設してなる採光屋根が広く採用されている。例えば、特許文献1に記載されているように、ポリカーボネート樹脂等よりなる一定幅と一定長さを有する長方形状の合成樹脂製波板において、幅方向に連続する山部と谷部との進行方向を母屋の長さ方向に向けた状態にして母屋の上面間に架設し、左右に隣接する合成樹脂製波板の対向側端部における山部と谷部同士を順次重ね合わせることによって連続させると共にその重ね合わせ部と幅方向の中間部とを該波板の長さ方向に所定間隔毎に釘やボルトを母屋に打ち込むことによって固着している。
また、このような波板に代えて、特許文献2に記載されているように、屋根材として一定厚みを有する平板形状の中空ポリカーボネート板を採用し、この中空ポリカーボネート板により優れた断熱性を発揮するように構成した屋根構造も知られている。
特開2001−132175号公報 特開2001−40795号公報
しかしながら、上記いずれの屋根構造においても合成樹脂製波板や中空ポリカーボネート板を釘やボルトによって母屋等に固着しているので、これらの多数の釘孔やボルト孔が弱体部となり、亀裂等が発生して長期の使用に供することができなくなるばかりでなく、これらの孔から雨水が浸入して雨漏りが生じる虞れがあり、また、中空ポリカーボネート板を採用した場合には亀裂等の発生によって断熱機能を低下させることになる。
このような亀裂は、合成樹脂製波板や中空ポリカーボネート板が外気の温度の変化によって長さ方向及び幅方向に伸縮した時に、上記釘やボルトによる固着部でその伸縮自由度が阻止される結果発生するので、釘着部分にパッキンを配設していても上述したような雨漏れや断熱機能の低下を防止することができなくなるものである。また、ポリカーボネート板等の合成樹脂板は、火災発生時には溶解して屋根が開口し、類焼する虞れがあるといった問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、中空合成樹脂板を直接釘打ち等によることなく母屋上に固定して釘着部等からの亀裂の発生をなくすると共に長期に亘り優れた断熱機能を発揮し、また、火災が発生した場合には中空合成樹脂板の溶解にもかかわらず長時間に亘って類焼を防止することができる採光屋根構造を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の採光屋根構造は、請求項1に記載したように、ガラス板と内部に貫通する多数の空間部を設けてなる透光性を有する中空合成樹脂板とを上下方向に小間隔を存して重ね合わせることによって積層透光板を形成すると共に、この積層透光板を左右方向に並列状態で張設してなる採光屋根構造であって、左右に隣接する積層透光板の対向側端部の上面間と下面間とに全長に亘って押さえ部材と前後端部が屋根の下端側の母屋部材と屋根の上端側の母屋部材に固定、支持されている支持部材とを架設状態に配設し、これらの押さえ部材と支持部材とを所定間隔毎に固定部材により固定して積層透光板を構成しているガラス板と中空合成樹脂板とを一体的に支持してなる構造としている。
このように構成した採光屋根構造において、請求項2に係る発明は、上記ガラス板を中空合成樹脂板の上面側に配設し、中空合成樹脂板の左右の両側端部に形成した屈曲側端部を下向きに配していることを特徴とする。
上記請求項1又は請求項2に記載の採光屋根構造において、請求項3に係る発明は、上記支持部材は底板部の両側端に一定高さの両側板部を一体に形成してなり、この両側板部によって左右に隣接する中空合成樹脂板の対向側端部の下面を支持していると共に内部に上端面で左右に隣接するガラス板の対向側端部の下面を支持したスペーサ部材を配設していることを特徴とする。
さらに、請求項4に係る発明は、屋根の下端側と上端側とに配設している上記前後の母屋部材を、屋根の左右方向に長い一定幅を有する底面板部と、この底面板部の前後両端から上方に突設した前後板部とから形成していると共に、屋根の下端側に配設した母屋部材の前側板部を後側板部よりも高くしている一方、屋根の上端側に配設した母屋部材の前側板部を後側板部よりも低く形成して、これらの前後母屋部材における高さの高い前側板部と後側板部との上端面でガラス板の前後端部を支持させてあり、さらに、前後母屋部材における高さの低い後側板部と前側板部とに支持部材の前後端部を嵌め込み状態で支持したU字状の切欠凹部を形成していることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、上記支持部材の両側板部における前後端部の上半部を断面L字状に切欠いて下半部を高さの低い突出端部に形成している一方、前後母屋部材における高さの高い前側板部と後側板部とにこれらの前後突出端部をそれぞれ挿通、支持した挿入孔を形成してあり、さらに、前側母屋部材において、上記前側板部に設けている挿入孔に突出端部を挿通した支持部材の両側板部の上半部前端を該前側板部の後面に当接、受止させていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の採光屋根構造によれば、ガラス板と内部に貫通する多数の空間部を設けてなる透光性を有する中空合成樹脂板とを上下方向に小間隔を存して重ね合わせることによって積層透光板を形成すると共に、この積層透光板を左右方向に並列状態で張設してなるものであるから、優れた断熱作用を奏する採光屋根を得ることができるばかりでなく、火災が発生した場合、中空合成樹脂板が溶解しても不燃性のガラス板が残存して外部に火が回るのを防止することができる。
その上、左右に隣接する積層透光板の対向側端部の上面間と下面間とに全長に亘って押さえ部材と前後端部が屋根の下端側の母屋部材と屋根の上端側の母屋部材に固定、支持されている支持部材とを架設状態に配設し、これらの押さえ部材と支持部材とを所定間隔毎に固定部材により固定して積層透光板を構成しているガラス板と中空合成樹脂板とを一体的に支持しているので、積層透光板を構成しているガラス板や中空合成樹脂板に直接釘打ち等を行うことなく、母屋部材上にこれらのガラス板と中空合成樹脂板とを張設することができて亀裂等が生じ難い採光屋根構造を得ることができ、従って、長期間に亘って雨漏りが生じる虞れのない且つ優れた断熱作用を発揮する採光屋根構造を提供することができると共に、ガラス板や中空合成樹脂板が外気の温度の変化によって幅方向に伸縮しても、その伸縮は釘等で規制されることがないので、歪みが発生することなく常に正確に且つ安定した状態で張設しておくことができる。
さらに、請求項2に係る発明によれば、ガラス板と中空合成樹脂板との積層透光板において、ガラス板を中空合成樹脂板の上面側に配設しているので、地震等によってガラス板が破損しても、耐震強度の大きい中空合成樹脂板によってガラス板の破片が下方に落下するのを防止することができ、安全性を高めることができる。その上、中空合成樹脂板の左右端に形成した屈曲側端部を下向きに配しているので、ガラス板を小間隔を存して重ね合わせることが容易となるし、中空合成樹脂板の剛性を向上させることができる。
請求項3に係る発明によれば、上記支持部材は底板部の両側端に一定高さの両側板部を一体に形成してなり、この両側板部によって左右に隣接する中空合成樹脂板の対向端部の下面を支持していると共に内部に上端面で左右に隣接するガラス板の対向側端部の下面を支持したスペーサ部材を配設しているので、この支持部材の両側板部上に中空合成樹脂板の対向側端部をビス等により固着することなく幅方向に伸縮可能に且つ正確に支持させておくことができると共にスペーサ部材によって隣接するガラス板を中空合成樹脂板の上面から一定の間隔を存した位置に正確に且つ安定した状態で支持させておくことができる。
また、請求項4に係る発明によれば、屋根の下端側と上端側とに配設している上記前後の母屋部材を、屋根の左右方向に長い一定幅を有する底面板部と、この底面板部の前後両端から上方に突設した前後板部とから形成していると共に、屋根の下端側に配設した母屋部材の前側板部を後側板部よりも高くしている一方、屋根の上端側に配設した母屋部材の前側板部を後側板部よりも低く形成して、これらの前後母屋部材における高さの高い前側板部と後側板部との上端面でガラス板の前後端部を支持させているので、ガラス板が外気の温度の変化によって伸縮しても、その伸縮を自由に許容して歪み等を生じさせることなく正確に張設しておくことができる。
一方、上記前後母屋部材における高さの低い後側板部と前側板部とに支持部材の前後端部を嵌め込み状態で支持したU字状の切欠凹部を形成しているので、ビスや螺子等を使用することなく支持部材を前後母屋部材間に確実且つ強固に支持させておくことができると共にその施工も何等の熟練を要することなく容易に行える。
さらに、請求項5に係る発明によれば、上記支持部材の両側板部における前後端部の上半部を断面L字状に切欠いて下半部を高さの低い突出端部に形成している一方、前後母屋部材における高さの高い前側板部と後側板部とにこれらの前後突出端部をそれぞれ挿通、支持した挿入孔を形成し、さらに、前側母屋部材において、上記前側板部に設けている挿入孔に突出端部を挿通した支持部材の両側板部の上半部前端を該前側板部の後面に当接、受止させているので、前端に向かって下向きに傾斜している支持部材を、固定金具などを使用することなく正確な位置に安定した状態で簡単に施工することができる。
次に本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1、図2において、採光屋根Aは、屋根の傾斜方向、即ち、前後方向に長い一定幅を有するガラス板1と透光性を有する中空合成樹脂板2とをガラス板1を上側にして上下対向面間に小間隔を存するようにして重ね合わせてあり、この重ね合わせたガラス板1と中空合成樹脂板2とを一組の積層透光板A1としてこの積層透光板A1を複数組、左右方向に並列態で張設することによって構成されている。上記中空合成樹脂板2としてはポリカーボネート板、ポリエチレン板、ポリプロピレン板などが使用できるが、ポリカーボネート板は耐候性も良好で衝撃強度も高く、透明性も良好であるので好ましく使用される。
この採光屋根Aの構造を更に詳しく説明すると、積層透光板A1を構成するガラス板1と中空合成樹脂板2とは、長さが屋根の前後方向の長さに略等しく、幅が屋根幅を複数分割した幅寸法に略等しい長方形状に形成されている。なお、上記中空合成樹脂板2は図3に示すように、上下板部2a、2b間の空間を中間板部2c、2cによって上下に区画していると共に幅方向には上下端を上記上下板部2a、2bの対向面に全長に亘って一体に連設している複数のリブ部2dを小間隔毎に配設して、これらの中間板部2cとリブ部2dとによって内部を左右方向には多列で上下方向に複数層(図においては3層)の多数の小空間部2eを形成し、且つ、これらの全ての小空間部2eを中空合成樹脂板2の前後端面間に亘って連通させてあり、さらに、左右の両側端部は下方に屈曲した屈曲側端部2f、2fに形成してなる複層板構造を有している。そして、中空合成樹脂板2の前後端面にはアルミなどの薄いシール材2gを貼着して小空間部2eの端面を塞ぎ、中空合成樹脂板自体の断熱性を高めている。
なお、ガラス板1として比較的大幅のものを採用した場合、中空合成樹脂板2として図2、図3に示すように、ガラス板1の略1/2の幅を有する中空合成樹脂板2を2枚、並列し、断面U字状に形成した中空合成樹脂材よりなる結合部材Bを使用してこの結合部材B内に対向する屈曲側端部2f、2fを接合状態で挿嵌させることにより、一枚物の形状にして一枚のガラス板1と共に上記積層透光板A1を形成している。
上記左右方向に隣接する積層透光板A1、A1の対向側端面は小間隔を存して対向させているが、隣接積層透光板A1、A1におけるガラス板1、1の対向側端面間の間隔9aよりも中空合成樹脂板2、2の対向側端面間の間隔9bが広くなるように配設されてあり、さらに、隣接する積層透光板A1、A1の対向側端部における上面間、即ち、隣接するガラス板1の対向側端部における上面間に押さえ部材3を架設状態に配設してこの押さえ部材3の両側部下面を帯板形状のパッキン10、10を介してガラス板1、1の対向側端部の上面に全長に亘って密着させていると共に、隣接する積層透光板A1、A1の対向側端部における下面間、即ち、隣接する中空合成樹脂板2、2の対向側端部における屈曲側端部2f、2fの内側端隅角部の下面間に支持部材4を架設状態に配設して、この支持部材4の両側部上端面で中空合成樹脂板2、2の対向側端部における屈曲側端部2f、2fの内側端隅角部の下面を支持させている。
上記押さえ部材3は一定幅を有し、且つ、前後両端がガラス板1の両端近傍部に達する長さを有する鋼板からなる一方、上記支持部材4は所定幅を有し、且つ、長さが中空合成樹脂板2の長さよりも僅かに長い鋼板を断面U字状に屈曲して、一定幅を有する底板部4aの両側端に上方に向かって一定高さの両側板部4b、4bを一体に形成してなり、この両側板部4b、4bの上端部をその上端部に被せているパッキン11、11を介して上述したように左右に隣接する中空合成樹脂板2、2の対向側端部における屈曲側端部2f、2fの内側端隅角部の下面にそれぞれ係止状態で支持させている。従って、中空合成樹脂板2、2の対向屈曲側端部2f、2fは支持部材4の上端開口部の両側板部内に受け入れられている。そのため、中空合成樹脂板2は左右方向に離脱することがない。
そして、左右に隣接する積層透光板A1、A1におけるガラス板1、1の対向側端面間の間隔部9aにパッキン12を全長に亘って介在させてその両側端面をガラス板1、1の対向側端面に当接させている一方、上記支持部材4内の中央部にこの支持部材4の高さと中空合成樹脂板2の厚みとの和よりも僅かに高い高さを有する断面矩形状のスペーサ部材5を配設し、このスペーサ部材5の下端面を支持部材4の底板部4aの中央部に受止させていると共にその上端面で上記隣接するガラス板1、1の対向端部の下面とパッキン12の下面とを圧着状態で受止してあり、さらに、このスペーサ部材5の両側面に隣接する中空合成樹脂板2、2の対向側端面を該中空合成樹脂板2、2が温度の変化によって伸縮した際の伸縮量の受け入れ可能な隙間を存して対向させている。
また、隣接する積層透光板A1、A1におけるガラス板1、1の対向端部の上面間と中空合成樹脂板2、2の対向端部の下面間とに架設状態で配設しているこれらの押さえ部材3と支持部材4との幅方向の中央部には、長さ方向に所定間隔毎にボルト挿通孔13、14が設けられてあり、各上下に対向するボルト挿通孔13、14において、固定部材としての締付けボルト8をパッキン15を介して支持部材4側のボルト挿通孔14からスペーサ部材5とガラス板1、1のパッキン12との中央部を貫通させて押さえ部材3側のボルト挿通孔13に挿通し、パッキン16を介して該締付けボルト8の突出端にナット17を螺締することによって隣接する積層透光板A1、A1におけるガラス板1、1の対向端部をパッキン10、15等を介して一体的に挟着、固定していると共に、中空合成樹脂板2、2の対向端部は支持部材4の両側板部4b、4bの先端によりパッキン11を介して支持されている。この際、隣接する中空合成樹脂板2、2の間から上端部が一定高さだけ上方に突出しているスペーサ部材5によって、ガラス板1と中空合成樹脂板2との上下対向面間に一定の隙間が設けられている。
このように、締付けボルト8とナット17とによって押さえ部材3と支持部材4間を挟圧しても、ガラス板1、1の対向端部は押さえ部材3とスペーサ部材5とで強く挟着されるが、中空合成樹脂板2、2は、スペーサ部材5が先にガラス板1、1の対向端部の下面に圧着してそれ以上ガラス板1、1側には押圧されず、ガラス板1の前後端部と該中空合成樹脂板2の前後端部との対向面間に全幅に亘って介在させている帯板形状のパッキン18、19(図6、図7に示す)を押圧するだけであるから、該中空合成樹脂板2に作用する締付けボルト8による締付力はなく、そのため、中空合成樹脂板2は支持されているのみであるので亀裂や圧潰が生じることなく、長期に亘って良好な断熱作用を発揮させることができる。
上記押さえ部材3と支持部材4とは、上述したように長尺に形成されていてその長さ方向を屋根の傾斜方向に向けて配設されてあり、支持部材4の前後端部は図1、図6、図7に示すように、屋根の下端側の母屋部材6と上端側の母屋部材7とにそれぞれ固定、支持されている。詳しくは、これらの母屋部材6、7は、屋根の左右方向に長い一定幅を有する底面板部6a、7aと、この底面板部6a、7aの長辺側である前後両端から上方に向かって突設している前後側板部6b、6c及び7b、7cとからなると共に、屋根の下端側に配設した母屋部材6においては前側板部6bの高さを後側板部6cよりも高くしている一方、屋根の上端側に配設した母屋部材7においては前側板部7bの高さを後側板部7cよりも低く形成して、前側母屋部材6の高さの高い前側板部6bと後側母屋部材7の高さの高い後側板部7cとの上端面間に上記ガラス板1を架設して該ガラス板1の前後端部の下面をこれらの前後側板部6b、7cの上端面で支持させている。
また、前側母屋部材6の高さの低い後側板部6cと後側母屋部材7の高さの低い前側板部7bとにおける支持部材4の前後端部との配設箇所に、上端面から支持部材4の上下端間の厚みに相当する深さまで該支持部材4の断面形状に等しい正面U字状の切欠凹部20、21を設けていてこれらの前後切欠凹部20、21に支持部材4の前後端部を嵌め込むことにより、前後側板部6c、7b上間に架設状態で且つ後端から前端に向かって下方に傾斜した状態で支持させている。
さらに、上記切込凹部20、21に対向させて支持部材4の延長線上における前側母屋部材6の前側板部6bと後側母屋部材7の後側板部7cとの一部分に支持部材4の前後端部に形成している突出端部4c、4dを挿通させた挿入孔22、23を設けている。支持部材4における上記前後突出端部4c、4dは、該支持部材4の前後端部の上半部を断面L字状に切欠くことによって高さの低い下半部で形成してあり、上記切欠凹部20、21に嵌入状態で受止されている支持部材4の前後端部における前方部分と後方部分とを上記前側母屋部材6の前側板部6bと後側母屋部材7の後側板部7cとに到達させて上記前後突出端部4c、4dをそれぞれ挿入孔22、23に挿通させ、前側の挿入孔22に挿通した突出端部4cの基端面、即ち、上記L字状の切除した両側板部4bの上半部前端である切欠端面4c' を前側板部6bにおける上記挿入孔20の上方部後面に係止状態で当接、受止させている。
そして、このように支持部材4を前後母屋部材6、7間に取り付けた状態においては、この支持部材4に支持されている上記中空合成樹脂板2の前端面は前母屋部材6の前側板部6cの後面に当接、受止されている一方、後端面は後母屋部材7における高さの高い後側板部7cとの間に隙間22を設けてあり、この隙間22によって中空合成樹脂板2が温度の変化で伸縮した際の伸縮量を吸収するように構成している。
一方、中空合成樹脂板2上に配設しているガラス板1の前端部を支持した前側母屋部材6における前側板部6bの上端部は、図6に示すように、前方に向かってガラス板1と同一の傾斜角度でもって屈折して前後方向に所定幅を有する傾斜突片部6b1 に形成していると共にこの傾斜突片部6b1 の前端から上方に向かって一定高さの突出片部6b2 を傾斜突片部6b1 に対して直角に屈曲形成してあり、傾斜突片部6b1 上にパッキン24を介してガラス板1の前端部下面を支持させていると共に突出片部6b2 にパッキン25を介して該ガラス板1の前端面を受止させている。さらに、この突出片部6b2 の上端には、前方に向かって一定の前後幅を有する頂面板部6b3 を連設している。
上記支持部材4と共にガラス板1と中空合成樹脂板2との積層透光板A1を支持している前後母屋部材6、7は、その底面板部6a、7aを前側柱26、26の上端面間と後側柱27、27の上端面間とにそれぞれ架設、固着している前後桁材28、29上にビスや螺子等によって固着されている。また、これらの前後桁材28、29上には上記前後母屋部材6、7と共にガラス板1の前後端部の押さえ金具30、31がそれぞれ固着されている。
前側の押さえ金具30は、前側桁材28上にビスや螺子等によって固着している水平板部30a の前端に起立板部30b を一体に連結していると共にこの起立板部30b の上端に後方に向かって上記ガラス板1と同一傾斜角度でもって押さえ板部30c を屈折、形成してあり、この押さえ板部30c の前端部下面をパッキン32を介して押さえ部材3の前端から前方に露出しているガラス板1の前端部上面に押しつけて該露出端部を被覆した状態でボルト等の螺子34により母屋部材6の頂面板部6b3 に固着している。
一方、後側の押さえ金具31は、内側金具部31A と外側金具部31B とからなり、内側金具部31A の下端水平板部31A1を後側桁材29上にビスや螺子等によって固着していると共にこの下端水平板部31A1の後端から上方に向かってガラス板1の後端高さに達する起立板部31A2を一体に設けてなり、外側金具31B は内側金具31A の起立板部31A2に重ね合わせてボルト等の螺子35により一体に固着してなる背面板部31B1の上端に前方に向かって押さえ板部31B2を屈曲、形成してなるもので、この押さえ板部31B2の前端部下面をパッキン33を介して押さえ部材3の後端から前方に露出しているガラス板1の後端部上面に押しつけて該露出端部を被覆している。なお、採光屋根Aの両側端においては、図5に示すように押さえ部材3'と支持部材4'の形状をガラス板1と中空合成樹脂板2との側端部のみ(図においては左側端部)を挟着することができる構成としておけばよい。
なお、屋根の両側端側においては、図5に示すように支持部材4'として、その幅方向の半部分のみを上記支持部材4と同一形状にして積層透光板A1における中空合成樹脂板2の側端部を支持するように構成しておけばよい。その他の構造については上記実施の形態と同様であるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
このように構成した採光屋根Aは屋根全体若しくは一部分をガラス板1と中空合成樹脂板2との積層透光板A1によって形成しているので、優れた採光性能を有するのは勿論、ガラス板1と中空合成樹脂板2との間に小間隔部を有していてその内部空間と中空合成樹脂板2とによって良好な断熱効果を奏することができる。また、中空合成樹脂板2の上方にガラス板1を張設しているので、地震が発生してガラス板1が破損しても、耐震性の大きい中空合成樹脂板2上で該ガラス板1の破片を受止して下方に落下するのを防止することができるので安全性が高められる一方、火災が発生した場合には、中空合成樹脂板2が溶解しても不燃性のガラス板1によって外部に火が回るのを阻止させることができる。
さらに、左右に隣接する積層透光板A1、A1の対向側端部を押さえ部材3と支持部材4とで挟持して締付けボルト8により挟着し、積層透光板A1を構成するガラス板1や中空合成樹脂板2にはビスやボルト等による直接的な固着が行われていないので、長期間に亘って雨漏りが生じる虞れのない且つ優れた断熱作用を発揮する採光屋根を得ることができ、その上、ガラス板1や中空合成樹脂板2が外気の温度の変化によって幅方向に伸縮しても、その伸縮量を互いの対向側端面間の隙間によって吸収させることができる。
また、中空合成樹脂板2の左右端に屈曲側端部2fを下向きに形成しているので、ガラス板1の重ね合わせが容易となるし、中空合成樹脂板2の剛性も向上し、この屈曲側端部2fを利用して左右方向に連結することができる。なお、以上の実施の形態においては、採光屋根Aとして後端から前端に向かって下方に傾斜した片流れ屋根構造について説明したが、棟側から両側の軒下側に向かって下方に傾斜した屋根構造においても上記採光構造を採用することができるのは勿論である。
本発明採光屋根の簡略縦断側面図。 一部を省略した縦断正面図。 その拡大縦断正面図。 一部の簡略斜視図。 屋根の側端部の拡大縦断正面図。 屋根の下傾端部の取付構造を示す縦断側面図。 屋根の上傾端部の取付構造を示す縦断側面図。
符号の説明
A 採光屋根
A1 積層透光板
1 ガラス板
2 中空合成樹脂板
3 押さえ部材
4 支持部材
6、7 前後母屋部材
8 締付けボルト
11、12 パッキン

Claims (5)

  1. ガラス板と内部に貫通する多数の空間部を設けてなる透光性を有する中空合成樹脂板とを上下方向に小間隔を存して重ね合わせることによって積層透光板を形成すると共に、この積層透光板を左右方向に並列状態で張設してなる採光屋根構造であって、左右に隣接する積層透光板の対向側端部の上面間と下面間とに全長に亘って押さえ部材と前後端部が屋根の下端側の母屋部材と屋根の上端側の母屋部材に固定、支持されている支持部材とを架設状態に配設し、これらの押さえ部材と支持部材とを所定間隔毎に固定部材により固定して積層透光板を構成しているガラス板と中空合成樹脂板とを一体的に支持していることを特徴とする採光屋根構造。
  2. ガラス板は中空合成樹脂板の上面側に配設されてあり、中空合成樹脂板の左右の両側端部に形成した屈曲側端部を下向きに配していることを特徴とする請求項1に記載の採光屋根構造。
  3. 支持部材は底板部の両側端に一定高さの両側板部を一体に形成してなり、この両側板部によって左右に隣接する中空合成樹脂板の対向側端部の下面を支持していると共に内部に上端面で左右に隣接するガラス板の対向側端部の下面を支持したスペーサ部材を配設していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の採光屋根構造。
  4. 屋根の下端側と上端側とに配設している前後の母屋部材は、屋根の左右方向に長い一定幅を有する底面板部と、この底面板部の前後両端から上方に突設した前後板部とからなると共に、屋根の下端側に配設した母屋部材の前側板部を後側板部よりも高くしている一方、屋根の上端側に配設した母屋部材の前側板部を後側板部よりも低く形成して、これらの前後母屋部材における高さの高い前側板部と後側板部との上端面でガラス板の前後端部を支持させてあり、さらに、前後母屋部材における高さの低い後側板部と前側板部とに支持部材の前後端部を嵌め込み状態で支持したU字状の切欠凹部を形成していることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の採光屋根構造。
  5. 支持部材の両側板部における前後端部の上半部を断面L字状に切欠いて下半部を高さの低い突出端部に形成している一方、前後母屋部材における高さの高い前側板部と後側板部とにこれらの前後突出端部をそれぞれ挿通、支持した挿入孔を形成してあり、さらに、前側母屋部材において、上記前側板部に設けている挿入孔に突出端部を挿通した支持部材の両側板部の上半部前端を該前側板部の後面に当接、受止させていることを特徴とする請求項1、請求項3又は請求項4に記載の採光屋根構造。
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