JP2006219805A - 下肢被覆材 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファッション性があるため、家庭の内外で使用することが可能であり、疲労感の解消や下肢のむくみの予防に有効な下肢被覆材を提供すること。
【課題手段】 伸縮性を有する生地11に、人体への着装時に着圧感を生じさせる複数の部分的着圧部12,13を配置することによって形成された柄模様を有し、少なくとも下腿部を被覆する靴下状であり、部分的着圧部12、13が、人体に装着された時の下腿部の前側及び後側に対応するそれぞれの領域に配置され、下腿部の前側では、複数条の部分的着圧部12が上下方向に間隔を隔てて配置され、各部分的着圧部12は、下腿部の前側の中心線から両側の側部に向けて、それぞれ斜め上向きに形成され、下腿部の後側では、複数条の前記部分的着圧部13が、上下方向に形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、マッサージ効果を有する下肢被覆材に関する。
足裏には、数多くのツボや反射区と呼ばれる部位があり、それらのポイントを刺激することによって、内蔵の働きを活発にし、血行をよくするというような効果が得られることがよく知られている。そのために、足裏の刺激やマッサージは、例えば、健康の維持や疲労の回復に有効とされている。
また、人間の血液の約3分の2は下半身に集中しており、下半身には全身の筋肉の約6割合があると言われている。心臓から離れたの下半身に送られた血液は、酸素や栄養分を含む水分を細胞に渡し、同時に細胞から水分などを回収して、静脈を通って心臓に戻る。この循環にはリンパ管を流れるリンパ液が、残った水分、余った栄養分、老廃物を回収するという重要な役割を果たしており、このリンパ液は、リンパ管を通って静脈に合流し、心臓に戻される。
一方、筋肉には静脈の毛細血管が張り付いており、筋肉は、筋肉自身が収縮することによって、下肢などに溜まったリンパ液を含む血液を心臓に戻すポンプとしての役割を果たしている。ふくらはぎなどの筋肉のポンプ作用が低下すると、「むくみ」や「冷え」などの体調不良を引き起こすとされている。
したがって、足裏や下肢などの刺激やマッサージを行うことができる様々な器具や靴下などの装着具が提案され、実用化されている。疲労感の解消や下肢のむくみの予防などに有効で、家庭内やオフィスなどで比較的手軽に利用できるものとして、マッサージ効果のある靴下型のものが提案されている。
足裏の刺激又はマッサージを行うことを目的として、例えば、特許文献1〜3に開示されている靴下タイプのものがある。
特許文献1に開示されている「パイル靴下」は、爪先部及び踵部がパイル編み、爪先部と踵部との中間部がパイル編みと平編みとで形成され、中間部のうち土踏まず部はパイル編みの面積に比べて平編みの面積の方が広い構成となっているものである。また、特許文献2に開示されている「靴下」は、爪先から踵にかけて足底部の内面側をパイル編成とするとともに、パイル内に、合成樹脂で形成された粒状小突起を設けたものである。特許文献3に開示されている「足用指圧サポータ」は、伸縮性の生地により形成され、足裏との接触部に多数の指圧用突起が設けられたものである。
また、足首から上の部分の下腿部、大腿部のマッサージ効果を得る靴下タイプのものとして、例えば、特許文献4及び5に開示されているものがある。
特許文献4に開示されている「成形術具」は、主として足首より上の下腿部を押圧することができる靴下形であり、着装時に、圧縮力が足首部から膝側に向けて徐々に低下するように設計されている。また、足首から爪先の間、すなわち足部は圧縮力がかからないようになっている。この「成形術具」は、下肢循環器系疾患の治療に用いられるものである。特許文献5に開示されている「脚部を有する衣類」は、少なくとも下腿部を含む脚部で構成され、脚部が足長方向に緊縮力(圧縮力)が異なる複数の輪状の部位を備えている。また、着用時には、着用者の脚部表面への着圧が下腿最大径部において最大となり、その着圧が所定の範囲になるように考慮されている。上記の構成とすることによって、脚部のむくみが軽減し、静脈瘤等の血行障害が発生しにくく、脚部の疲労防止にも有効とされている。
これらの特許文献に開示されているもののうち、足裏の刺激又はマッサージ効果を得ることを目的とした靴下タイプについては、上述のように、例えば特許文献1〜3に開示されているものがあり、特許文献1に開示されている「パイル靴下」の場合には、足裏部分に感じられる圧力に強弱があるので、疲労感を軽減する効果があるとされている。しかし、単にパイル編みを用いるだけでは、着地時における足裏への衝撃に対する緩衝効果は得られるものの、マッサージとして有効な十分な刺激効果は得られない。また、特許文献2に開示されている「靴下」、特許文献3に開示されている「足用指圧サポータ」の場合には、いずれも足裏部分が突起によって刺激されるようになっているので、突起による刺激効果は得られるものと推定される。しかし、足裏を強く着地した場合などには、突起による刺激効果が強すぎるので、着用者に不快感や痛みを感じさせることがある。
また、足首から上の部分の下腿部、大腿部のマッサージ効果を得る靴下タイプのものうち、特許文献4に開示されている「成形術具」は、脚の全部又は一部を、患者の脚の寸法に応じた範囲にわたって圧力下に覆い、その圧力を下から上へと降下させる構造を有し、下肢循環器系の疾患を積極的に治療するのに用いられるものであるので、日常、家庭内で気軽に着用するのに適しているとは言えない。また、特許文献5に開示されている「脚部を有する衣類」は、主として下腿部を上下複数領域に分け、各領域を周方向に緊縮するタイプである。最大径部をもっとも強く緊縮することにより、下腿部における血液・リンパ液の流れ方向のうち、上下方向への流れに作用することを目的とし、下腿部の周方向の流れに対する考慮はなされていない。
特開2001−295104号公報 特開平11−107006号公報 特開2003−38612号公報 特表2000−512176号公報 特開2000−290806号公報
本発明は、ファッション性があるため、家庭の内外で使用することが可能であり、下肢の疲労感の解消、むくみの予防及び解消などに有効な下肢被覆材を提供することを目的としている。
本発明に係る下肢被覆材(1)は、伸縮性を有する生地に、人体への着装時に着圧感を生じさせる複数の部分的着圧部によって形成された柄模様を有し、少なくとも下腿部を被覆する下肢被覆材であって、前記部分的着圧部が、人体に装着された時の下腿部の前側及び後側に対応するそれぞれの領域に配置され、前記下腿部の前側では、複数条の前記部分的着圧部が上下方向に間隔を隔てて配置され、各部分的着圧部は、前記下腿部の前側の中心線から両側の側部に向けて、それぞれ斜め上向きに形成され、前記下腿部の後側では、複数条の前記部分的着圧部が、上下方向に形成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る下肢被覆材(2)は、上記下肢被覆材(1)において、人体への装着時に、前記下腿部における周方向の締め付け圧が、下から上に向けて低くなるように構成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る下肢被覆材(3)は、上記下肢被覆材(1)又は(2)において、さらに、前記下腿部を被覆する部分と一体的に編成された大腿部を被覆する部分を有し、前記大腿部を被覆する部分の部分的着圧部が、前記大腿部の前側では、複数条の前記部分的着圧部が、ほぼ上下方向に形成され、前記大腿部の後側では、複数条の前記部分的着圧部が、上下方向に間隔を隔てて配置され、各部分的着圧部は、前記大腿部の後側の中心線から両側の側部に向けて、それぞれ斜め上向きに形成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る下肢被覆材(4)は、上記下肢被覆材(1)〜(3)において、前記部分的着圧部が、該部分的着圧部を形成する繊維が裏側に凸になるように編まれた、2重編みによって構成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る下肢被覆材(5)は、上記下肢被覆材(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記部分的着圧部が、該部分的着圧部を構成するパイルが裏側になるように編まれた、パイル編みによって構成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る下肢被覆材(6)は、上記下肢被覆材(1)〜(5)のいずれかにおいて、人体への非装着時に、前記生地と前記部分的着圧部との伸縮性の差によって形成された厚さ方向へのうねりによる凹部及び凸部を有することを特徴としている。
また、本発明に係る下肢被覆材(7)は、少なくとも足首から膝下までの下肢を覆うように密着させて装着され、弾性糸を含む糸で編成された下肢被覆材において、前記下肢の前面側に密着させる部分に、下肢の前端から両側へ斜め上向きに延びるように2重編みした第1の2重編み部を複数条に間隔を開けて設け、前記下肢の後面側に密着させる部分に、上下に真直に延びるように2重編みした第2の2重編み部を複数条に間隔を開けて設け、これらの各2重編み部を裏側に凸のものとして、各2重編み部での着圧を部分的に高めるようにしたことを特徴としている。
また、本発明に係る下肢被覆材(8)は、上記下肢被覆材(7)において、前記第1の2重編み部が、前記下肢の前端から両側へ斜め上向きに行くほど幅が広くなるように形成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る下肢被覆材(9)は、伸縮性を有する生地に、人体への装着時に着圧感を生じさせる複数の部分的着圧部によって形成された柄模様を有し、少なくとも下腿部を被覆する上部被覆部と、前記生地によって前記上部被覆部の足先側に形成され、足部のうち少なくとも踵領域を被覆するとともに、足裏の刺激効果を有する足裏刺激部を備えた下部被覆部とにより一体的に構成された下肢被覆材であって、前記上部被覆部における前記部分的着圧部が、人体に装着された時の下腿部の前側及び後側に対応するそれぞれの領域に配置され、前記下腿部の前側では、複数条の前記部分的着圧部が上下方向に間隔を隔てて配置され、各部分的着圧部は、前記下腿部の前側の中心線から両側の側部に向けて、それぞれ斜め上向きに形成され、前記下腿部の後側では、複数条の前記部分的着圧部が、上下方向に形成され、前記下部被覆部における前記足裏刺激部が、前記下部被覆部のうち、人体への装着時に足裏に対面し、足裏の接地面に対応する領域の少なくとも一部に、前記生地に編み込むことによって形成されるとともに、下記測定条件Aによって求められる表面の凹凸を表すSMD値が0.03μm〜0.1μm、かつ下記測定条件Bによって求められる圧縮回復性を表すRC値が10%以上であることを特徴としている。
測定条件A:
SMD=S/X (1)
X:下記測定条件により、試料表面における凹凸を測定した距離(単位:cm)
S:下記測定条件により測定された試料表面における凹凸の平均値を示す直線と凹凸を示す曲線とで囲まれた部分の面積を距離Xの間について求めた値
測定装置:カトーテック株式会社製表面試験機KES−SE相当機
試料:幅10mm、長さ20mm(測定時には、試料を平滑で水平な金属板上に載置)
接触子形状:径0.5mmのピアノ線を底部5mmのコの字形に曲げたもの(コ形の底部を試料表面に当てる)
接触子による押圧荷重:100gf
接触子の移動:1mm/secの一定速度で水平に20mm移動
測定条件B:
RC=(WC’/WC)×100 (2)
WC:下記条件で求められる圧縮過程における圧縮エネルギ(g・cm/cm
WC’:下記条件で求められる圧縮回復過程における回復エネルギ(g・cm/cm
測定装置:カトーテック株式会社製圧縮試験機KES−G5相当機
試料:幅 50mm以上、長さ 50mm以上
圧縮(加圧)面積:2cm
圧縮速度:20μm/sec
圧縮最大荷重:15gf/cm
また、本発明に係る下肢被覆材(10)は、上記下肢被覆材(9)において、さらに、前記下腿部を被覆する部分と一体的に編成された大腿部を被覆する部分を有し、前記大腿部を被覆する部分の部分的着圧部が、前記大腿部の前側では、複数条の前記部分的着圧部が、ほぼ上下方向に形成され、前記大腿部の後側では、複数条の前記部分的着圧部が、上下方向に間隔を隔てて配置され、各部分的着圧部は、前記大腿部の前側の中心線から両側の側部に向けて、それぞれ斜め上向きに形成されていることを特徴としている。
している。
また、本発明に係る下肢被覆材(11)は、上記下肢被覆材(9)又は(10)において、前記部分的着圧部は、該部分的着圧部を形成する繊維が裏側に凸になるように編まれた2重編みによって構成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る下肢被覆材(12)は、上記下肢被覆材(9)又は(10)において、前記部分的着圧部は、該部分的着圧部を構成するパイルが裏側になるように編まれた、パイル編みによって構成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る下肢被覆材(13)は、上記下肢被覆材(9)〜(12)のいずれかにおいて、前記SMD値が、0.03μm〜0.08μmであることを特徴としている。
また、本発明に係る下肢被覆材(14)は、上記下肢被覆材(9)〜(13)のいずれかにおいて、前記RC値が、10%〜80%であることを特徴としている。
また、本発明に係る下肢被覆材(15)は、上記下肢被覆材(9)〜(14)のいずれかにおいて、前記足裏刺激部が、前記生地と、該生地の構成糸に比べて高い弾性値を有し、前記生地に組み込まれた合成繊維によって形成された多数の突起とで構成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る下肢被覆材(16)は、上記下肢被覆材(15)において、前記多数の突起が、合成繊維のパイルによって形成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る下肢被覆材(17)は、上記下肢被覆材(16)において、前記多数の突起が、前記合成繊維と加熱接着性繊維とによって前記生地に組み込まれ、前記足裏刺激部が加熱処理されていることを特徴としている。
本発明に係る下肢被覆材(1)によれば、着用しやすく、部分的着圧部が、人体へに着用時にリンパ液の流れる方向に沿って形成されているので、部分的着圧部による下肢肌面への押圧作用によって、リンパ液の流れる方向に沿った刺激効果及びマッサージ効果を得ることができる。さらに、部分的着圧部によって、下肢被覆材に柄模様が付与されるので、ファッション性にも優れている。したがって、下肢被覆材は家庭内だけではなく、屋外、オフィスにおける就業中にも着用することが可能であるので、長時間使用することができる。その間における下肢被覆材の刺激効果、マッサージ効果によって、リンパ液及び血液の流れが助長されるので、下肢のむくみの予防又は回復、疲労感の解消、健康の維持等の優れた効果を得ることができる。
また、本発明に係る下肢被覆材(2)によれば、人体への装着時に、下腿部における締め付け圧が、下から上に向けて低くなるように構成されているので、上記下肢被覆材(1)による効果に加えて、いっそう効果的な刺激効果及びマッサージ効果を得ることができる。
また、本発明に係る下肢被覆材(3)によれば、部分的着圧部によって、下腿部に加えて大腿部も刺激されるように構成されているので、下腿部及び大腿部全体に対する刺激効果及びマッサージ効果を得ることができる。
また、本発明に係る下肢被覆材(4)、(5)によれば、部分的着圧部が、下肢の肌側に凸になるように形成されているので、部分的着圧部による押圧効果が特に優れている。
また、本発明に係る下肢被覆材(6)によれば、下肢被覆材が凹部及び凸部を備えているので、人体への着装時に、肌面に対する凸部による刺激効果を得ることができる。部分的着圧部の効果に加えて、この凸部による効果も発揮されるので、より優れた刺激効果及びマッサージ効果を得ることができる。
本発明に係る下肢被覆材(7)によれば、下肢の前面側に密着させる部分に、下肢の前端から両側へ斜め上向きに延びるように2重編みした第1の2重編み部を複数条に間隔を開けて設け、下肢の後面側に密着させる部分に、上下に真直に延びるように2重編みした第2の2重編み部を複数条に間隔を開けて設け、これらの各2重編み部を裏側に凸のものとして、各2重編み部での着圧を部分的に高めることができるように構成されているので、上記下肢被覆材(1)、(4)及び(5)によって得られる効果と同様な刺激効果、マッサージ効果が得られる。
また、本発明に係る下肢被覆材(8)によれば、第1の2重編み部が、下肢の前端から両側へ斜め上向きに行くほど幅が広くなるように形成されているので、上記下肢被覆材(7)によって得られる効果に加えて、特にリンパ液の流れをいっそう良くすることができるという効果が得られる。
本発明に係る下肢被覆材(9)によれば、上記下肢被覆材(1)〜(6)に設けられた部分的着圧部に加えて、足裏を刺激する足裏刺激部が設けられ、この足裏刺激部が、適正な条件の範囲に選択された表面粗さを表すSMD値及び圧縮回復性を表すRC値となるように構成されている。そのために、下腿部などとともに、足裏に対する優れた刺激効果及びマッサージ効果を与えることができる。また、足裏刺激部にスポット的な突起物を用いていないので、着用者に過度の刺激を与える恐れがない。したがって、家庭内などで快適に着用することが可能で、それによって疲労感の回復、下肢部のむくみの防止又はむくみの解消、健康の維持等、日常生活において多くの人に望まれている効果が得られる。さらに、足裏刺激部による刺激効果が適度であるので、家庭内ばかりでなく、屋外におけるウォーキング、通勤などの歩行時、オフィスなどにおける就業中に着用し、その効果を得ることができる。
また、本発明に係る下肢被覆材(10)によれば、部分的着圧部によって、大腿部も刺激されるように構成されているので、足裏、下腿部及び大腿部を含む下肢全体に対する刺激効果及びマッサージ効果を得ることができる。
また、本発明に係る下肢被覆材(11)、(12)によれば、部分的着圧部が、下肢の肌側に凸になるように形成されているので、部分的着圧部による押圧効果が特に優れており、足裏を含む下肢全体に対するいっそう効果的な刺激効果及びマッサージ効果を得ることができる。
また、本発明に係る下肢被覆材(13)、(14)によれば、それぞれSMD値、RC値がさらに好ましい範囲に設定されているので、足裏に対するいっそう優れた刺激効果及びマッサージ効果を得ることができる。
また、本発明に係る下肢被覆材(15)によれば、足裏刺激部が生地に組み込まれた多数の突起で構成されているので、上記SMD値及びRC値の範囲を満足する下肢被覆材を容易に製造することができる。また、突起を構成する材料、形態等を選択することによって、使用者の要求に応じて、様々な感触を有する足裏刺激部を形成することができる。
また、本発明に係る下肢被覆材(16)によれば、多数の突起がパイルによって形成されているので、足裏に対する感触がよく、特に製造が容易という長所がある。
また、下肢被覆材(17)によれば、多数の突起が、合成繊維と加熱接着性繊維とによって生地に組み込まれており、加熱処理されているので、生地に対して突起が確実に結合している。そのために、足裏に対して、特に優れた刺激効果及びマッサージ効果を発揮させることができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態に係る下肢被覆材を具体的に説明する。なお、説明に用いる図面においては、同一又は同種の部分に同じ番号を付して、重複する説明を省略することがある。
図1は、実施の形態1に係る下肢被覆材1を示す側面図であり、(a)は非装着時の状態を模式的に示す図、(b)は下腿部に装着された状態を示す図である。
図1に示したように、下肢被覆材1は、形状が下腿部を被覆する靴下状であり、伸縮性を有する生地11に、人体への着装時に着圧感を生じさせる複数の部分的着圧部(又は第1の2重編み部)12、部分的着圧部(又は第2の2重編み部)13を配置することによって形成された柄模様を備えている。さらに、部分的着圧部12、13は、人体に装着された時の下腿部の前側及び後側に対応するそれぞれの領域に配置され、下腿部の前側に対応する領域では、複数条の部分的着圧部12が上下方向に間隔を隔てて配置され、各部分的着圧部12は、下腿部の前側の中心線(図1(a)においては、左側の端部の線に対応)から両側の側部に向けて、それぞれ斜め上向きに形成されている。また、下腿部の後側に対応する領域では、複数条の部分的着圧部13が、上下方向に形成されている。
図1(b)に示したように、下肢被覆材1が下腿部に装着されると、生地11には伸縮性があるので下腿部全体にフィットし、部分的着圧部12、13により下腿部が部分的に強く押圧され、着圧効果が発揮されるようになっている。部分的着圧部12、13は、着圧効果が発揮されるように構成されていれば良いので、いくつかの態様があり、そのいずれでもよい。
例えば、生地11より伸縮性を低くすることでもその効果を得ることができる。すなわち、下腿部への装着時には、比較的伸縮性の大きい生地11部が、下腿部の周方向に、部分的着圧部12、13を引っ張るように作用する。その結果、変形が少ない部分的着圧部12、13に、下腿部の肌面を下腿部の中心方向に押す作用が生じ、部分的着圧部12、13による着圧効果が発揮される。
その着圧効果をさらに高めるためには、部分的着圧部12、13が、裏側、すなわち下腿部の肌面に対して凸になるようにすることが好ましい。例えば、この部分的着圧部12、13は、内側にパイルの凸部が形成されたパイル編みによって構成することができる。また、弾性糸や生地11と同様の繊維など種々の繊維を用いて、生地11に押圧効果のある層を設けることにより、部分的着圧部12、13を2層構造とし、生地11に対して、下肢被覆材1の裏側に凸状部が形成されるようにしてもよい。
この凸状の部分的着圧部12、13は、パイルが裏側に凸になるようにした2重編みにより形成することができる。
部分的着圧部12、13の着圧効果を発揮させるために用いられる繊維は、生地11と同じ繊維でもよく、特性(例えば弾性、太さなど)が相違するものでもよい。例えば、生地11を、綿、アクリル、ナイロン、ポリウレタンなどの通常の靴下に用いられている繊維のほかに、ポリウレタン系繊維、ポリエーテル・エステル系繊維などの弾性を有する繊維で編成し、部分的着圧部12、13に対しては、さらにナイロン繊維などを用いることが可能である。このナイロン繊維、例えば、ナイロンモノフィラメントなどを用いて、部分的着圧部12、13の糸数を増やすようにしてもよく、パイルを形成するようにしてもよい。
また、部分的着圧部12、13を2重編みにより形成する場合も同様であり、綿とアクリルを混紡した弾性糸で編成した表地の裏側に、ナイロン、ポリエステル、綿、アクリル系合成繊維及びポリウレタン合成繊維を混紡した弾性糸が裏側に凸になるようにしてもよい。また、表地編み用の弾性糸は、上記の綿、アクリル系合成繊維及びポリウレタン合成繊維を混紡した弾性糸に限定されるものではなく、任意の弾性糸を用いることができる。
なお、図1には、部分的着圧部12の幅が、斜め上側ほど広い場合を示したが、そのような形状に限定されるものではない。リンパ液及び血液の流れを促進する効果が得られる形状であれば、いずれの形状であっても採用することができる。また、部分的着圧部12の角度については、後に示す下肢におけるリンパ液の流れ方向に沿う角度がもっとも好ましく、そのためには、位置によって部分的着圧部12の角度、模様の形状を変えてもよい。さらに、部分的着圧部13に関しても、上下方向の角度をリンパ液の流れに沿うように、部位によって変えることが好ましい。
ただし、着圧効果はリンパ液だけではなく、血行にも影響を及ぼすので、必ずしもリンパ液の流れに正確に沿わせる必要はない。また、リンパ液の流れ方向に対してある程度の相違があっても、下肢に対する刺激効果が得られるので、ファッション性を考慮した場合などには、部分的着圧部12、13部の柄としての形状を適宜選択することができる。すなわち、上述のように、下肢の前側では側部に向けてほぼ斜め上向き、下肢の後側ではほぼ上下方向であればよい。
これらの点を考慮し、部分的着圧部12の傾きは、下肢被覆材1の中心軸線(非着装時に側面同士を重ねて平らにした状態で、足首部及び膝直下部の各幅方向中心を結ぶ線)に対して、5°〜70°程度が望ましく、さらに望ましくは20°〜60°である。
また、別の実施の形態では、人体への装着時に、下腿部における下肢被覆材1の周方向の締め付け圧が、下から上に向けて徐々に又は段階的に低くなるように設定してもよい。そのためには、下腿部への装着時における下肢被覆材1の周方向の伸び率が、上側ほど大きくなるように設計すればよい。
図2は、実施の形態2に係る下肢被覆材2を示す側面図で、下腿から大腿部にかけて装着された状態を示しており、(a)右脚の外側から見た図、(b)は同じく内側から見た図である。なお、左足の場合は、(a)が内側から見た図、(b)が外側から見た図になる。
図2に示したように、下肢被覆材2は、図1に示した下肢被覆材1に対して、さらに大腿部を被覆する部分が追加されている。すなわち、下腿部を被覆する部分Aと大腿部を被覆する部分Bとが一体的に編成されており、大腿部を被覆する部分Bの部分的着圧部は、大腿部の前側では、複数条の部分的着圧部22がほぼ上下方向に形成され、大腿部の後側では、複数条の部分的着圧部23が、上下方向に間隔を隔てて配置され、それぞれの部分的着圧部23は、大腿部の後側の中心線から両側の側部に向けて、それぞれ斜め上向きに形成されている。
また、部分的着圧部22、23の構成及び特性は、下肢被覆材1における部分的着圧部12、13の場合とほぼ同じである。さらに、下腿部を被覆する部分Aについては、実施の形態1に係る下肢被覆材1と同様であるので、重複する説明を省略する。
図3は、実施の形態3に係る下肢被覆材3を構成する部分的着圧部を模式的に示す部分拡大図であり、(a)は側面図、(b)は(a)に示したIIIb−IIIb’線における断面図である。なお、図3(a)は、図1(a)の一部を切り出した状態を示している。図3に示した下肢被覆材3は、人体への非着装時に、下肢被覆材3の長さ方向(下肢の上下方向)及び周方向にうねった凹凸を有している。図3(b)は、上下方向の凹凸を示している。
この凹凸は、編み上がり状態(非着用時)における生地31の伸縮性と部分的着圧部32、33の伸縮性との差によって生じるものである。特に、図3(a)に示したように、斜め方向の部分的着圧部32と、上下方向の部分的着圧部33との組み合わせの場合、部分的着圧部32のように部位によって幅が相違する場合に、凹凸がより大きくなる傾向がある。
このような凹凸がある場合には、人体への装着時に、凸部により内側、すなわち下腿肌部への着圧効果が発生するので、より優れた刺激効果、マッサージ効果(以下の説明において、刺激効果とマッサージ効果を合わせて刺激効果と記すことがある)を得ることができる。
図4は、実施の形態1〜3に係る下肢被覆材1〜3の効果を説明するために、人体の下半身におけるリンパ液の流れ方向を示す図であり、(a)は人体の前側、(b)は人体の後側を示している。一般に、下腿部などのむくみを防止したり回復させるためには、リンパ液の流れる方向にマッサージを行うのが効果的であることが知られている。
図4に示したように、下腿部では、リンパ液は、膝裏側のリンパ節R1に向かって流れる。したがって、リンパ液は、下腿部の前側では、前側の中心線を基準として、両側の側部に向けて、それぞれ斜め上向きに流れ、下腿部の後側では、下から上向きに流れる。
大腿部にはリンパ節R2、R3、R4があり、リンパ液は、大腿部の前側では、大腿部の前側上部に位置するリンパ節R2、R3に向けて、ほぼ下から上向きに流れる。一方、大腿部の後側では、リンパ液は、大腿部の前側上部に位置するリンパ節R2、R3、又は大腿部内側上部近傍のリンパ節R4に向けて流れる。そのため、大腿部の後側では、リンパ液は、後側の中心線を基準として、両側の側部に向けて、それぞれほぼ斜め上向きに流れる。
図1、図2と図4との比較から明らかなように、実施の形態1〜3に係る下肢被覆材1の場合には、下腿部及び大腿部の前側を覆う領域、後側を覆う領域における複数条の部分的着圧部12、13、22、23、32、33が、リンパ液の流れ方向とほぼ同じ方向に形成されている。したがって、部分的着圧部12、13、22、23、32、33は、その着圧効果により、リンパ液の流れを助長するように作用する。また、下肢被覆材1〜3の着用者に歩行等の動きが加わる場合には、その動きによって部分的着圧部12、13、22、23、32、33の押圧力に、時間的、部分的な強弱が生じ、着圧効果がさらに強調される。そのため、下肢被覆材1〜3による刺激効果及びマッサージ効果が、よりいっそう効果的に発揮される。
また、締め付け圧が下から上に向けて低くなるように設定することにより、血行をよくする効果も得られるので、リンパ液だけではなく血液の流れもよくなり、下肢のむくみの防止又は解消、疲労感の回復、健康維持等に優れた効果が得られ、さらに優れた刺激効果及びマッサージ効果が得られる。
図5は、実施の形態4に係る下肢被覆材4を示す側面図であり、(a)は非装着時の状態を模式的に示す図、(b)は下腿部に装着された状態を示す図である。図5に示されているように、下肢被覆材4は、図1に示した下肢被覆材1の足裏に対応する部分に、足裏刺激部41が追加されたものである。すなわち、足裏刺激部41が、人体への装着時に足裏の接地面に対応する領域の少なくとも一部に、生地11に組み込むことによって形成されている。なお、図5には、図1に示した実施の形態1に係る下肢被覆材4の場合を示したが、図2に示した下肢被覆材2に対しても同様に適用することができる。
また、図6は別の実施の形態に係る下肢被覆材の足部を示す図であり、(a)は側面図、(b)は足裏に対応する内側底部を示す平面図である。図6に示した下肢被覆材の場合には、足裏刺激部49が、足裏のほぼ全面に対応する領域に設けられている。このように、足裏刺激部41、49の配設領域は、足裏の一部に対応する領域でもよく、全面に対応する領域でもよく、適宜選択することができる。
図7は、足裏刺激部41の構成の1例を模式的に示す部分拡大断面図であり、(a)はパイルが設けられている場合、(b)はパイルにさらに接着性繊維が併用されている場合を示している。なお、図7には、足裏刺激部41の場合を示したが、足裏刺激部49の構成も足裏刺激部41の場合と同じである。
この足裏刺激部41は、綿、アクリル、ナイロン、ポリウレタンなどの通常靴下に用いられている繊維43A、43B、及びポリウレタン系繊維、ポリエーテル・エステル系繊維などの弾性を有する繊維44(これらの繊維43A、43B、44を合わせて構成糸と呼ぶ)によって構成された生地11と、構成糸に比べて高い弾性値を有し、生地11に組み込まれたナイロンモノフィラメントなどの合成繊維によって形成された多数の突起46とで構成されている。なお、図7には、綿、アクリル、ナイロン、ポリウレタンなどの通常靴下に用いられている繊維43A、43Bが2本の例を示したが、本数は限定されるものではなく、1本でも3本以上でもよく、また、繊維43Aと43Bとは同じ材質であってもよい。
上記の突起46は、例えば、生地11の構成糸43A、43Bに絡ませて、足部被覆材下肢被覆材4の内側にパイルを形成するように、足裏刺激部41のほぼ全面に設けられている。これらの突起46は、弾力性を持っており、足裏と接地面との間で押圧された際に反発力を発生し、その反発力によって足裏に対して適度な刺激効果及びマッサージ効果を発揮することができるようになっている。
また、図7(b)に示した接着性繊維を併用する足裏刺激部41Aの場合には、図7(a)に示した足裏刺激部41に、さらに、水溶性ビニロンなどの加熱接着性の接着繊維47が、突起46を構成するナイロンモノフィラメントなどの合成繊維とともに編み込まれている。さらに、加熱によって、接着繊維47と、突起46用の繊維、生地11の構成糸43などとの接触部に、接着部48が形成されている。そのために、突起46が生地11に対して部分的に結合した状態になり、突起46の生地11に対する結合力が増加するとともに、突起46に形成された接着部48によって、突起46が硬化すると考えられる。したがって、図7(b)に示した足裏刺激部41Aの場合には、より確実な足裏刺激効果を得ることができる。なお、接着繊維としては、溶解処理温度が30℃以上、100℃以下程度の水溶性ビニロンが特に好ましい。なお、加熱による接着処理は、加圧水蒸気下における加熱が好ましく、水溶性の接着繊維の場合には特に好ましい。この場合、接着繊維の特性にもよるが、例えば、圧力1.3kg/cm程度、温度115℃程度で処理することができる。
上記足裏刺激部41、41Aは、さらに、前述の測定条件Aによって求められる表面の凹凸を表すSMD値が0.03μm〜0.1μmの範囲、かつ前述の測定条件Bによって求められる圧縮回復性を表すRC値が10%以上の範囲を満足するように設定されている。
表1に、図5に示した下肢被覆材4のうち、足部を被覆する部分を用いて、9人の被験者を対象に、先に示した測定条件A及びBによって、足裏の刺激効果とSMD値及びRC値との関係を調査した結果を示す。なお、表1に示した領域のうち、斜線及び横線で示した部分は適度な刺激が感じられた領域であり、そのうち斜線部はより適度な刺激が感じられた領域である。
Figure 2006219805
表1から明らかなように、SMD値が0.03μm未満の場合には、刺激感が感じられない。SMD値が0.03μm未満の場合に刺激感が感じられないのは、表面の凹凸が小さ過ぎるからである。したがって、SMD値の下限は0.03μmとした。一方、SMD値が0.1μmを超えると刺激感が強すぎ、痛みを伴うことがあるため、SMD値の上限は0.1μmとした。なお、SMD値のより好ましい範囲は、0.03μm〜0.08μmである。
また、RC値に関しては、RC値が10%未満の場合には、刺激感が感じられない。RC値が10%未満の場合に刺激感が感じられないのは、前述の突起46によって得られる圧縮回復力が小さ過ぎるからである。したがって、RC値の下限は10%とした。一方、RC値の上限は、RC値が高い方が、刺激感が高まるので100%未満とした。なお、RC値のより好ましい範囲は、10%〜80%である。
上記のように、実施の形態4に係る下肢被覆材4は、足裏刺激部41の特性が、上記のSMD値及びRC値の範囲を満足するので、下肢被覆材4を用いることにより、下腿部だけではなく、足裏に対しても優れた刺激効果を得ることができる。
実施の形態4に係る下肢被覆材4の場合には、足裏刺激部41が上記のSMD値及びRC値を満足する特性を有している。これらの適度なSMD値及びRC値は、主として図7に例を示した突起46の物理的形状、物理的性質、大きさ、密度などによって決定される。例えば、図7には、突起46がループ形をしたパイルの場合を示したが、突起46はループパイルに限定されるものではなく、オープンパイル(例えば、棒状、先端が鍵型の逆J形など)であってもよい。また、突起の密度、大きさ、突起を構成する繊維の径など、商業規模の製造で可能な条件であれば採用することができる。そのような条件で製造された足裏刺激部41が、上記SMD値及びRC値を満足していればよい。
下肢被覆材4を構成する生地は、前述のように、綿、ナイロン、アクリル、ポリウレタン繊維などの通常靴下の生地として用いられている繊維及び弾性を有するポリウレタン系繊維、ポリエステル・エーテル系繊維により形成することができる。また、突起46用の繊維としては弾性値の高い材料が適しており、例えば、ナイロン、ポリエチレンなどの合成繊維のモノフィラメント(テグス)又はマルチフィラメントを利用することが可能であり、特にナイロンのモノフィラメントが好ましい。ナイロンのモノフィラメントの場合には、太さは30D〜90D程度が適当である。また、クリンプを有する繊維であってもよく、クリンプを有する繊維は、接着繊維を用いる場合、接着繊維が巻きつきやすく、均一に編み立てすることができるという特長がある。
なお、SMD値及びRC値は、突起46の密度、高さ、接着繊維の使用、モノフィラメントかマルチフィラメントか、クリンプの有無など様々な要因の影響を受けるので、そのような条件も含めて、適切なSMD値及びRC値が得られる繊維の太さ、材質などを選択することが好ましい。
(実施例1)
図1に示した下肢被覆材1を用いて、下肢に対する部分的着圧部の刺激効果を調査した。試験に供した下肢被覆材1は、生地11を太さ32番単糸の綿及びアクリル混紡繊維、22Dのポリウレタン及び78Dのナイロン繊維を用いた平編みで編成し、部分的着圧部12、13を太さ100番双糸のナイロンマルチフィラメントを用いて、パイル編みによって形成した。刺激効果は、被験者を対象とする血流の測定及びヌードボディを対象とする着圧測定の2つの方法で調査した。
血流の測定方法は次のとおりである。被験者は下肢被覆材を着用し、着座した状態で、PERIMED血流測定器により、下肢肌部の血流を測定した。測定条件は、次のとおりである。
(a)下肢被覆材を着用しない状態で、下肢被覆材を着用した際に生地部に対応する部分及び部分的着圧部に対応する部分の血流を測定する(着用前)。
(b)同じ位置で、下肢被覆材を着用した直後の血流を測定する(経過時間:0)。
(c)足首から先の足部を上下に動かしながら、10〜15min経過後までの血流を測定する。
また、着圧の測定方法は次のとおりである。ヌードボディ(パンツ型MP−20)に、血流測定に用いたものと同じ下肢被覆材を装着し、部分的着圧部12及び生地部(部分的着圧部12の測定部から横方向に約20mm離れた位置)について、下腿部下部(足首から約70mm)及び下腿部上部(はき口から約110mm)の2レベル、計4カ所の着圧を測定した。測定装置は、エイ・エム・アイ・テクノ社製の接触圧測定器(AMI3037−2型)である。
表2に、血流の測定結果をまとめて示した。なお、○は血流の増加が明らかに認められて場合、△は血流の増加が不明瞭ではあるが認められた場合、×は血流の増加が認められなかった場合を表している。
Figure 2006219805
表2から、生地部では血流の増加がほとんど認められなかったのに対して、部分的着圧部では、血流の増加が明瞭に認められた。
また、着圧は、下腿部上部では、部分的着圧部が39.6hPa、生地部が31.6hPa、下腿部下部では、部分的着圧部が43.6hPa、生地部が33.8hPaであった。この結果から、着圧は、下腿部上部、下部ともに、生地部に比べて部分的着圧部の方が高いことが確認された。さらに、下腿部上部に比べて下腿部下部の方が、部分的着圧部、生地部ともに着圧が高く、下部から上部に血流及びリンパ液を押し上げる作用もあると推定された。
上記の血流及び着圧の測定結果により、下肢被覆材1を着用することによって、下肢に対する刺激効果、マッサージ効果が得られることが、客観的に確認された。
(実施例2)
図5に示した下肢被覆材4のうち、足部のみを対象に、足裏に対する足裏刺激部の刺激効果を調査した。試験に供した下肢被覆材の足部A〜Dに関する足裏刺激部のパイル編みに用いた繊維は、下記のとおりである。
A:90Dナイロンフィラメント及び接着繊維
B:クリンプを有する90Dナイロンフィラメント及び接着繊維
C:90Dナイロンフィラメントのみ
D:普通糸
比較用のDを含めて、上記4種類の下肢被覆材の足部を作製し、9人の被験者を対象に1〜5の5段階評価(数値が大きい方が刺激感良)による官能試験を行った。
表3に、下肢被覆材の各足部の条件及び試験結果をまとめて示した。
Figure 2006219805
表3に示されているように、SMD値及びRC値が本発明で規定する範囲を満足する足部A、B及びCの場合には、良好な刺激効果が得られた。足部A、B及びCの中でも、特に接着繊維を用いたAの評価がもっとも高かった。また、クリンプを有するナイロンモノフィラメントを用いたBは、Aと通常のナイロンモノフィラメントを用いたCとの中間の評価であった。一方、SMD値が本発明で規定する範囲を満足しない比較用の足部Dの場合には、本発明の実施例である足部A、B及びCにくらべて、評価が極めて低かった。
上記の試験結果によって、足裏刺激部が本発明で規定する条件を満足する場合には、足裏に対する優れた刺激効果が得られることが確認された。
本発明の場合には、上述のように、SMD値及びRC値を用いて、下肢被覆材における足裏刺激部41、49の特性を特定している。これらのSMD値及びRC値に関する主な測定条件は、測定条件A、測定条件Bとして既に示した。測定値の求め方及び用いる装置の仕様をさらに説明すると次のとおりである。
表4に、SMD値を求めるのに用いられる表面試験機(カトーテック株式会社製KES−SE型)の仕様を示した。また、SMD値の算出方法は次のとおりである。
図8は、表面粗さ測定によって得られた試料表面の幾何学的な凹凸とSMD値を求める基礎となる数値との関係を示したグラフである。(1)式に示した面積Sは、図8においてxが0からXまでの間の斜線部で示された凹凸部の面積の合計値である。なお、この斜線部は、凹凸の中心である平均厚さTavと凹凸の曲線で囲まれた部分である。上記の面積Sを求めるのに用いた距離Xで面積Sを割ることによって、SMD値が求められる。
表5に、RC値を求めるのに用いられる圧縮試験機(カトーテック株式会社製KES−G5型)の仕様を示した。また、RC値の算出方法は次のとおりである。
図9は、圧縮試験によって得られた試料の厚さと圧縮荷重との関係を示したグラフである。(2)式に示したRC値は、圧縮に要するエネルギWCに対する、圧縮後の回復過程のエネルギ、すなわち試料が荷重板を押し上げるエネルギWC’の比によって表される。図9において、WCは三角形点ABCの面積、WC’はa+bの面積である。
Figure 2006219805
Figure 2006219805
本発明の実施の形態に係る下肢被覆材を示す側面図であり、(a)は非装着時の状態を模式的に示す図、(b)は下腿部に装着された状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る下肢被覆材を示す側面図で、下腿から大腿部にかけて装着された状態を示しており、(a)右脚の外側から見た図、(b)は同じく内側から見た図である。 本発明の実施の形態に係る下肢被覆材を構成する部分的着圧部を模式的に示す部分拡大図であり、(a)は側面図、(b)は(a)に示したIIIb−IIIb’線における断面図である。 本発明の実施の形態に係る下肢被覆材の効果を説明するために、人体の下半身におけるリンパ液の流れ方向を示す図であり、(a)は人体の前側、(b)は人体の後側を示している。 本発明の実施の形態に係る下肢被覆材を示す側面図であり、(a)は非装着時の状態を模式的に示す図、(b)は下腿部に装着された状態を示す図である。 本発明の別の実施の形態に係る下肢被覆材の足部を示す図であり、(a)は側面図、(b)は足裏に対応する内側底部を示す平面図である。 足裏刺激部の構成の1例を示す部分拡大断面図であり、(a)はパイルが設けられている場合、(b)はパイルにさらに接着性繊維が併用されている場合を示している。 表面粗さ測定によって得られた試料表面の幾何学的な凹凸とSMD値を求める基礎となる数値との関係を示したグラフである。 圧縮試験によって得られた試料の厚さと圧縮荷重との関係を示したグラフである。
符号の説明
1、2、3、4 下肢被覆材
11、31 生地
12、13、22、23、32、33 部分的着圧部
41、41A、49 足裏刺激部
43 構成糸
46 突起
47 接着繊維
R1、R2、R3、R4 リンパ節

Claims (17)

  1. 伸縮性を有する生地に、人体への着装時に着圧感を生じさせる複数の部分的着圧部によって形成された柄模様を有し、少なくとも下腿部を被覆する下肢被覆材であって、
    前記部分的着圧部が、人体に装着された時の下腿部の前側及び後側に対応するそれぞれの領域に配置され、
    前記下腿部の前側では、複数条の前記部分的着圧部が上下方向に間隔を隔てて配置され、各部分的着圧部は、前記下腿部の前側の中心線から両側の側部に向けて、それぞれ斜め上向きに形成され、
    前記下腿部の後側では、複数条の前記部分的着圧部が、上下方向に形成されていることを特徴とする下肢被覆材。
  2. 人体への装着時に、前記下腿部における周方向の締め付け圧が、下から上に向けて低くなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の下肢被覆材。
  3. さらに、前記下腿部を被覆する部分と一体的に編成された大腿部を被覆する部分を有し、
    前記大腿部を被覆する部分の部分的着圧部が、
    前記大腿部の前側では、複数条の前記部分的着圧部が、ほぼ上下方向に形成され、
    前記大腿部の後側では、複数条の前記部分的着圧部が、上下方向に間隔を隔てて配置され、各部分的着圧部は、前記大腿部の後側の中心線から両側の側部に向けて、それぞれ斜め上向きに形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の下肢被覆材。
  4. 前記部分的着圧部は、該部分的着圧部を形成する繊維が裏側に凸になるように編まれた、2重編みによって構成されていることを特徴とする請求項1〜3に記載の下肢被覆材。
  5. 前記部分的着圧部は、該部分的着圧部を構成するパイルが裏側になるように編まれた、パイル編みによって構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の下肢被覆材。
  6. 人体への非装着時に、前記生地と前記部分的着圧部との伸縮性の差によって形成された厚さ方向への凹部及び凸部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の下肢被覆材。
  7. 少なくとも足首から膝下までの下肢を覆うように密着させて装着され、弾性糸を含む糸で編成された下肢被覆材において、前記下肢の前面側に密着させる部分に、下肢の前端から両側へ斜め上向きに延びるように2重編みした第1の2重編み部を複数条に間隔を開けて設け、前記下肢の後面側に密着させる部分に、上下に真直に延びるように2重編みした第2の2重編み部を複数条に間隔を開けて設け、これらの各2重編み部を裏側に凸のものとして、各2重編み部での着圧を部分的に高めるようにしたことを特徴とする下肢被覆材。
  8. 前記第1の2重編み部が、前記下肢の前端から両側へ斜め上向きに行くほど幅が広くなるように形成されていることを特徴とする請求項7に記載の下肢被覆材。
  9. 伸縮性を有する生地に、人体への装着時に着圧感を生じさせる複数の部分的着圧部によって形成された柄模様を有し、少なくとも下腿部を被覆する上部被覆部と、前記生地によって前記上部被覆部の足先側に形成され、足部のうち少なくとも踵領域を被覆するとともに、足裏の刺激効果を有する足裏刺激部を備えた下部被覆部とにより一体的に構成された下肢被覆材であって、
    前記上部被覆部における前記部分的着圧部が、
    人体に装着された時の下腿部の前側及び後側に対応するそれぞれの領域に配置され、
    前記下腿部の前側では、複数条の前記部分的着圧部が上下方向に間隔を隔てて配置され、各部分的着圧部は、前記下腿部の前側の中心線から両側の側部に向けて、それぞれ斜め上向きに形成され、
    前記下腿部の後側では、複数条の前記部分的着圧部が、上下方向に形成され、
    前記下部被覆部における前記足裏刺激部が、
    前記下部被覆部のうち、人体への装着時に足裏に対面し、足裏の接地面に対応する領域の少なくとも一部に、前記生地に編み込むことによって形成されるとともに、下記測定条件Aによって求められる表面の凹凸を表すSMD値が0.03μm〜0.1μm、かつ下記測定条件Bによって求められる圧縮回復性を表すRC値が10%以上であることを特徴とする下肢被覆材。
    測定条件A:
    SMD=S/X (1)
    X:下記測定条件により、試料表面における凹凸を測定した距離(単位:cm)
    S:下記測定条件により測定された試料表面における凹凸の平均値を示す直線と凹凸を示す曲線とで囲まれた部分の面積を距離Xの間について求めた値
    測定装置:カトーテック株式会社製表面試験機KES−SE相当機
    試料:幅10mm、長さ20mm(測定時には、試料を平滑で水平な金属板上に載置)
    接触子形状:径0.5mmのピアノ線を底部5mmのコの字形に曲げたもの(コ形の底部を試料表面に当てる)
    接触子による押圧荷重:100gf
    接触子の移動:1mm/secの一定速度で水平に20mm移動
    測定条件B:
    RC=(WC’/WC)×100 (2)
    WC:下記条件で求められる圧縮過程における圧縮エネルギ(g・cm/cm
    WC’:下記条件で求められる圧縮回復過程における回復エネルギ(g・cm/cm
    測定装置:カトーテック株式会社製圧縮試験機KES−G5相当機
    試料:幅 50mm以上、長さ 50mm以上
    圧縮(加圧)面積:2cm
    圧縮速度:20μm/sec
    圧縮最大荷重:15gf/cm
  10. さらに、前記下腿部を被覆する部分と一体的に編成された大腿部を被覆する部分を有し、
    前記大腿部を被覆する部分の部分的着圧部が、
    前記大腿部の前側では、複数条の前記部分的着圧部が、ほぼ上下方向に形成され、
    前記大腿部の後側では、複数条の前記部分的着圧部が、上下方向に間隔を隔てて配置され、各部分的着圧部は、前記大腿部の前側の中心線から両側の側部に向けて、それぞれ斜め上向きに形成されていることを特徴とする請求項9に記載の下肢被覆材。
  11. 前記部分的着圧部は、該部分的着圧部を形成する繊維が裏側に凸になるように編まれた2重編みによって構成されていることを特徴とする請求項9又は10に記載の下肢被覆材。
  12. 前記部分的着圧部は、該部分的着圧部を構成するパイルが裏側になるように編まれた、パイル編みによって構成されていることを特徴とする請求項9又は10に記載の下肢被覆材。
  13. 前記SMD値が、0.03μm〜0.08μmであることを特徴とする請求項9〜12のいずれかの項に記載の下肢被覆材。
  14. 前記RC値が、10%〜80%であることを特徴とする請求項9〜13のいずれかの項に記載の下肢被覆材。
  15. 前記足裏刺激部が、前記生地と、該生地の構成糸に比べて高い弾性値を有し、前記生地に組み込まれた合成繊維によって形成された多数の突起とで構成されていることを特徴とする請求項9〜14のいずれかの項に記載の下肢被覆材。
  16. 前記多数の突起が、合成繊維のパイルによって形成されていることを特徴とする請求項15に記載の下肢被覆材。
  17. 前記多数の突起が、前記合成繊維と加熱接着性繊維とによって前記生地に組み込まれ、前記足裏刺激部が加熱処理されていることを特徴とする請求項16に記載の下肢被覆材。
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