JP2006216761A - 連続液相成膜法およびその装置 - Google Patents

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彰志 西田
Toshihito Yoshino
豪人 吉野
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匡希 水谷
Masaaki Iwane
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Abstract

【課題】 連続成膜が可能で量産性の高い多結晶Si結晶の液相成膜法およびその製造装置を提供する。
【解決手段】 前記成膜部が所定の温度に保たれる一方で溶質供給部の温度が成膜部の温度に対して所定の範囲の温度幅で変化することにより、経時的に連続して過飽和度が変化したメルトを成膜部に供給することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明はSi結晶の液相成膜法、および液相成膜装置に関し、特に成膜層の表面性が良好でかつ連続成膜可能な液相成膜法に関する。
液相成膜法は準平衡状態からの結晶成膜であるため化学量論組成に近い良質の結晶が得られるという利点を有し、GaAs等の化合物半導体ですでに確立した技術としてLED(発光ダイオード)やレーザー・ダイオードなどの生産に用いられている。最近では厚膜を得る目的でSiの液相成膜も試みられ(例えば特許文献1)、太陽電池への応用も検討されている。
従来の液相成膜法は、一般に成膜用の物質を溶質として含有する溶液を冷却して過飽和状態とし、過剰溶質(成膜用の物質)を基板上に析出させている。代表的な成膜温度プロファイルとして成膜開始温度から一定の降温速度で徐冷しながら成膜終了温度まで落とすというのが挙げられる。このような手法では市販の鏡面仕上げの単結晶ウエハ上へ結晶成膜させる場合には比較的スムースな成膜表面が得られるが、それ以外の場合、例えば充分ポリッシュされていない多結晶基板上へ成膜させるとファセット面による凹凸が生じたり、あるいは結晶粒界付近での起伏が発生して表面性が悪くなり、太陽電池等のデバイスへ応用する際に問題となる(非特許文献1)。このような表面性の劣化を改善する方法として結晶成膜中に周期的に成膜表面のメルトバックを行う手法が提案され(非特許文献2)、凹凸の少ないほぼ平坦な表面を有する成膜層が得られることが示された。この場合成膜時の温度プロファイルは図5に示すように、冷却と昇温を繰り返しながら全体として降温していくものとなる。ここでTh、Tlはそれぞれ成膜開始温度、成膜終了温度を表し、冷却温度幅△Tcは成膜促進のために溶媒内を溶質過飽和状態にするために、また昇温温度幅△Thは成膜で形成された凹凸部のうち凸部を選択的に溶媒中に溶かし出す(メルトバック)ためにそれぞれ設定された値である。
一般に溶媒に低融点金属(In、Sn、Ga、Bi等)を用いて溶質(Si、GaASinP等)を溶かし込む場合、溶媒中に溶け込む溶質の量(溶解度)は温度の関数であり、その量は温度が下がるにつれて減少する傾向にあるため、一定の溶質過飽和度やメルトバック量を維持するためには上述のΔTcやΔThは成膜温度が下がるにつれて各々増大させる必要がある。そのため上述の方法では成膜が進むにつれて冷却・昇温に多大な時間を要し、生産性に問題があった。また成膜温度が変化することから成膜した結晶の膜質を一定に保つことにも難点があり、成膜終了後に下がった温度を元の成膜開始温度に戻すのにも時間を要する。
成膜温度を一定にして連続的に液相成膜を行う方法として、特許文献2乃至4に開示されている方法、すなわち溶媒に溶質を溶かし込む場所と溶質を溶かし込んだ溶媒で成膜を行う場所とを別個にして、溶質を溶かし込む場所の温度を成膜を行う場所の温度よりも高くなるようにそれぞれを独立に温度制御し、両者の間で溶媒を循環させることで連続的に液相成膜を行う方法が提案され、膜質が均一で量産性のある結晶成膜が行えるようになった。しかしながら、これらの方法においても上述した多結晶基板上での成膜時における表面凹凸発生の問題は解決されていなかった。
特開昭58−89874号公報 特開平3−19326号公報 特開平6−349751号公報 特開平11−292693号公報 K.J.Weber and A.W.Blakers:Journal of Crystal Growth 154(1995)p54. G.Ballhorn,K.J.Weber,S.Armand,M.J.Stocks and A.W.Blakers:Solar Energy Materials and Solar Cells 52(1998)p.61
本発明は、上述の従来技術における問題を解決すべく本発明者らによる鋭意研究の結果完成に至ったものであり、表面性が良好で量産性の高い液相成膜法を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、溶質供給部と成膜部とが分離しておりかつ各々の温度が独立に制御され、両者の間を溶質が溶け込んだ溶媒が循環することにより成膜が行われる液相成膜法において、前記成膜部が所定の温度に保たれる一方で溶質供給部の温度が成膜部の温度に対して所定の範囲の温度幅で変化することにより、経時的に連続して過飽和度が変化した溶媒を成膜部に供給することを特徴とする連続液相成膜方法を提供する。
また、本発明は、溶媒に溶質を供給する原料供給機構と、前記溶質が供給された溶媒を基板に接触させて結晶成膜を行う成膜機構と、前記原料供給機構と成膜機構との間で前記溶媒を循環させるパイプとを備え、前記原料供給機構の温度と前記成膜機構の温度とを独立して温度制御するための手段を設けた連続液相成膜装置において、前記原料供給機構の温度を前記成膜機構の温度に対して所定の範囲の温度幅で制御する手段と、前記原料供給機構から前記成膜機構に連続的に溶媒を供給する手段とを有することを特徴とする連続液相成膜装置を提供する。
本発明によれば表面性が良好で量産性の高い連続液相成膜が多結晶基板上で可能となる。本発明は厚みを必要とするデバイス、特に太陽電池の量産方法として好適である。
本発明の液相成膜法に用いられる液相成膜装置の一例を図1に示す。図1において101はウエハカセット、102は基板(ウエハ)、103は成膜部、104は溶媒(メルト)、112はゲートバルブでありこれらは成膜機構114を構成している。ウエハカセット101は上下運動をすることにより溶媒104にウエハ102を浸漬したりあるいは溶媒104からウエハ102を引き上げたりして成膜開始処理/成膜終了処理を行う。また、ウエハカセット101には回転機構も備わっており、成膜中にウエハカセット101を回転させることによりウエハ面内およびウエハ間で成膜膜厚を均一化することができる。これら成膜機構114は外側に配置された電気炉108により加熱される。113は原料供給機構であり、105溶質供給部、106加熱手段(ヒータブロック)、107冷却手段(冷却パイプ)からなる。成膜機構と原料供給機構との間は循環パイプ110で連結されており、循環パイプの途中には熱交換器109と溶媒を循環させるためのロータ111が備えられている。溶質供給部105は図6に示すように、カーボンあるいは石英等の材質からなる溶質供給容器601内に数枚の仕切り板602が設置されており、溶質供給容器601の蓋となる原料板(溶質と同一材料)603と組み合わさって同図(b)のように溶媒の流路を形成する。この流路を溶媒が通る間に原料板603から溶媒中に溶質が溶け込んで供給がなされる。また溶質供給部105は熱交換器の作用も兼ねる。さらにこれら一連の部材は電気炉108の内部に収蔵されている。
次に図1を用いて、本発明の液相成膜法及び液相成膜装置について説明する。図1に示すように、電気炉108によりある一定温度Tに保たれた成膜機構114があり、溶質を含んだ溶媒104がロータ111によって成膜部103内に一定流量で出入りしている。同じく電気炉108内にある原料供給機構113内にはロータ111により送り込まれた溶媒が熱交換器を兼ねた溶質供給部105内に入り、ヒータブロック106と冷却パイプ107からなる温度制御機構により制御された温度に徐々に変化しながら流路を形成している原料板603から溶質が供給されて飽和に達する。このとき、溶質供給部105の温度を成膜機構の温度Tに対して△T1℃だけ高く(T+△T1)設定しておくと、この温度で溶質が飽和した溶媒(このときの飽和濃度をC1とする)が溶質供給部より送り出される。溶質供給部を通過した溶媒は再び原料供給機構の外に出て熱交換器を通して成膜機構114と同じ温度Tまで下がった後、成膜機構内の成膜部103内に送られる。ここで溶媒の温度は元の温度Tにもどるので溶質が過飽和の状態となる。この元の温度Tでの飽和濃度をC0とすると、このときの過飽和度σ1は(C1−C0)/C0で表される。したがって溶質供給部105の温度を成膜機構114のそれより△T1℃だけ高い状態に保てば常に過飽和度σ1の溶媒が成膜部103内に流入するので成膜部103内の溶媒104に基板を浸漬しておけば過飽和度σ1に応じた成膜が常に可能となる。成膜部103を出た溶媒は成膜で溶質を析出した分過飽和度が下がり、再度原料供給機構113内に送られ再び溶質が供給される。このように溶媒が循環することで連続的に液相成膜が行われる。
上述の成膜工程において、溶質供給部105をt1なる時間T+△T1保持した後にt2の時間T−△T2に変化させるとそれに応じて溶媒中への溶質の溶かし込み量が変化し、場合によっては溶媒中の過剰な溶質が溶質供給部内の原料板603の表面上に析出するなどして溶媒の溶質濃度が調整される。このようにして成膜部103内に送られる溶媒の過飽和度σ2はT−△T2の温度での飽和濃度をC2とするとσ2=(C2−C0)/C0となり、C2<C0であるので結果的に未飽和の状態となる。すなわち、溶質供給部105の温度を成膜部103の温度Tに対して所定の幅で変化させてやることで過飽和から未飽和の状態の溶媒を経時的に連続して成膜部に送り出すことが可能となる。△T1、△T2の大きさは0〜数十℃の程度の範囲に設定できるので、これによりほぼ一定の成膜温度で成膜およびメルトバックを繰り返すことができるので、連続して平坦性の良く膜質の均一な多結晶基板上の結晶成膜層が得られる。実際には図7に示すように、溶質供給部の温度はT+△T1からT−△T2まで変化するのに遷移時間△t1、△t2かかるので成膜部に流入する過飽和度の変化もそれに呼応したものとなる。なお、溶質供給部での温度変化と成膜部に流入する溶媒の過飽和度の変化とには部的な隔たりがあるため時間差(位相差)が生じることになる。
本発明に使用される金属溶媒を収容するための成膜部の材料およびウエハを支持するウエハカセットの材料、さらに溶媒循環用のパイプの材料としては主に高純度カーボンあるいは高純度石英等が好適に用いられる。また成膜機構は上述の成膜部にウエハカセットを出し入れする構成に替えて、循環パイプの途中に基板と接触させるための開口を設け、基板を保持したスライダがパイプの開口部において溶媒と基板が接するように移動可能なように配置された構造とすることもでき、この場合スライダの材質としては主に高純度カーボンが使用される。
本発明に用いられる溶媒、溶質としては従来の液相成膜法に用いられているものであればどのような組み合わせでもよく、例えば、溶質にSiを使用する場合には溶媒としては、例えばIn、Sn、Bi、Ga、Sb等の金属が用いられる。ここで溶媒としてIn、Snを用いると、得られるSi結晶は電気的に中性であり、成膜後にあるいは成膜中に適宜所望の不純物を添加することで所望のドーピング濃度で伝導型を決定することができる。例えば、In中に微量のGaをドーパントとして添加して結晶成膜することでp型のSi結晶が得られる。
本発明の方法において溶媒および基板がおかれる雰囲気としてはH2あるいはN2が用いられ、圧力については概ね10−2Torr〜760Torrが適当であり、より好ましくは10−1Torr〜760Torrの範囲である。
また本発明の方法における溶媒温度としては、溶媒の種類によるがIn,Snを用いる場合には800℃以上1100℃以下に制御されるのが望ましい。
なお、本発明はホモエピタキシャルのみならずヘテロエピタキシャルにも適用可能である。
また成膜機構が循環パイプの開口部において溶媒と基板が接するように移動可能なスライダ構造をとるときには、パイプ中における溶媒の速度は1〜100mm/minが好ましく、スライダの移動速度は0〜300mm/minが好ましい。
原料供給機構と成膜機構における温度差△T1、△T2としてはそれぞれ0〜50℃の範囲とすることが好ましい。また保持時間t1、t2についてはそれぞれ0〜100分の範囲とすることが好ましい。△T1とt1の積に対して△T2とt2の積が小さすぎると基板表面の平坦性が充分でなかったり、逆に△T1とt1の積よりも△T2とt2の積が高すぎると成膜速度が大幅に低下したり、あるいはメルトバックのみ進行する場合もあるので所望の表面状態や成膜速度に合わせて適宜決める必要がある。また過大に△T1を大きくすると基板に到達する前にパイプ中の溶媒の中で結晶粒が析出したりする場合があり、注意を要する。
さらに溶媒に溶質を供給するのが上述の原料板以外に、原料供給機構内に保持された原料ガス導入管により溶媒中に原料ガスを送り込むことにより行うことも可能である。すなわち、溶質供給部として上述の成膜機構の成膜部と同様なカーボン製あるいは石英製の成膜部内に溶媒が満たされており、成膜部の側壁および底面に沿って原料ガス導入用の供給管が備えられており、このガス導入管より成膜部の外部から原料ガスを吹き込むことで連続的に原料供給が行われる(詳細については特開平11‐292693参照)。原料ガス導入管の材料としても成膜部と同様に高純度カーボンあるいは高純度石英等が好適に用いられる。使用される原料ガスとしては例えばSiの成膜用にはSiH4、Si2H6、…SinH2n+2(n:自然数)等のシラン類およびSiH2Cl2、SiHCl3、SiCl4、SiH2F2、Si2F6等のハロゲン化シラン類が好適なものとして挙げられる。また原料ガスに添加されるドーピングガスとしてはPH3、PF3、AsH3、SbH3、B2H6、BF3、BCl3、Ga(CH3)3、Ga(C2H5)3等が好適に用いられる。また導入管の前段には原料ガス及び/又はドーパントガスを分解するためのエネルギー付与手段を設置してもよい。
またキャリアガスとしてあるいは結晶成膜を促進させる還元雰囲気を得る目的で前記の原料ガスに水素(H2)を添加することが好ましい。前記原料ガスと水素との量の割合は形成方法および原料ガスの種類さらに形成条件により適宜決められるが、1:1000以上100:1以下(導入流量比)とすることが好ましく、1:100以上10:1以下とすることがさらに好ましい。
以下、実施例を用いて本発明の方法により所望の結晶を成膜させるところをより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
(実施例1)
本例では図1に示す構成の液相成膜装置を用いて多結晶Si基板上にSi層を成膜させた。溶媒にIn、原料板に多結晶Si(溶質にSi)を用いた。キャスト法により形成した125mm角多結晶Siウエハ(厚さ0.6mm)102を5枚載置したウエハカセット101を予備室(図示せず)に待機させた状態で、In溶媒104を収容した成膜部103(るつぼ)を電気炉108により加熱し溶媒の温度を950℃一定に保った。次に予備室に待機させていたウエハカセット101をゲートバルブ112を開いて成膜部103の直上で保持した。ゲートバルブは以後開いたままにした。ヒータブロック106により溶質供給部105の温度を957℃に調節し(△T1=7℃)、Inの溶媒を循環パイプ110を通して原料供給機構と成膜機構との間を循環させた。このとき溶媒の温度は熱交換器109、105により原料供給機構の温度から成膜機構への温度へ、成膜機構から原料供給機構の温度へそれぞれ変換される。充分時間が経ったところでウエハカセット101を10rpmの回転速度で回転させながら下降させて成膜部103内のIn溶媒104中に入れ、完全にウエハカセット101がIn溶媒104中に浸漬したところで下降を止め、その位置を保持して回転させながら液相成膜を30分間行った。その後、冷却パイプ107中に窒素等の冷却ガスを流しつつヒータブロック106の出力を調整して溶質供給部105の温度を947℃に調節し(△T2=3℃)直して10分間保持(=t2)した。このとき溶質供給部における温度の957℃から947℃までの遷移時間(△t2)は15分であった。この後さらに溶質供給部105の温度を957℃に調節し(△T1=7℃、遷移時間△t1=10分)、以後同じ工程を繰り返し全部で3サイクルの成膜/メルトバックを行った。全てのサイクルが終了した後ウエハカセット101をIn溶媒104中から引き上げ、成膜部103の直上で一旦停止して回転数を120rpmまで上げてウエハカセットに一部残留したInを振り切って液相成膜を終了した。
成膜したSi層の膜厚や表面状態を段差計および走査型電子顕微鏡により調べた結果、成膜したSi層の厚さは平均約35μmであり、ほぼ平坦な表面(凹凸高さで1〜3μm程度)が得られていた。また成膜したSi層の方位についてECP(Electron Channeling Pattern)法により測定したところ、下地の多結晶Si基板の各々のグレインの結晶方位を受け継いでいることが分かった。
比較のためメルトバック工程が無い場合、すなわち上述において△T2を設定しないで△T1のみの設定で成膜のみ行った場合には、得られたSi層は厚さは平均約45μmと厚かったものの、その表面性は悪く、10〜30μm程度の高さの凹凸が生じていた。
(実施例2)
本例では図2に示す構成の液相成膜装置を用いて多結晶GaAs上へのGaAs結晶成膜を行った。溶媒にGa、原料板に多結晶GaAs(溶質にGaAs)を用いた。幅40mm、長さ60mm、厚さ0.5mmの多結晶GaAs基板202をスライダ201の上に置き、循環パイプ(平型パイプ)210に設けられた開口部203の幅および長さをそれぞれ35mm、55mmとして、予めスライダの位置を調節してGaAs基板202が平型パイプの開口部203においてGa溶媒と接しないようにした。循環パイプ210内のGa溶媒204を電気炉208により加熱し溶媒の温度を750℃一定に保った。
ヒータブロック206により溶質供給部205の温度を754℃に調節し(△T1=4℃)、Gaの溶媒を循環パイプ210を通して原料供給機構と成膜機構との間を循環させた。このとき溶媒の温度は熱交換器209、205により原料供給機構の温度から成膜機構への温度へ、成膜機構から原料供給機構の温度へそれぞれ変換される。充分時間が経ったところでスライダ201を移動して開口部203において多結晶GaAs基板202をGa溶媒と接触させ、このままの状態で液相成膜を30分間行った。その後、冷却パイプ207中に窒素等の冷却ガスを流しつつヒータブロック206の出力を調整して溶質供給部205の温度を748℃に調節し(△T2=2℃)直して10分間保持(=t2)した。このとき溶質供給部における温度の754℃から748℃までの遷移時間(△t2)は12分であった。この後さらに溶質供給部205の温度を754℃に調節し(△T1=4℃、遷移時間△t1=8分)、以後同じ工程を繰り返し全部で4サイクルの成膜/メルトバックを行った。全てのサイクルが終了した後スライダ201を再度移動してGaAs基板202をGa溶媒から離して結晶成膜を終了した。
成膜したSi層の膜厚や表面状態を段差計および走査型電子顕微鏡により調べた結果、成膜したGaAs層の厚さは平均約10μmであり、平坦な表面(凹凸高さで0.2〜0.3μm程度)が得られていた。また成膜したGaAs層の方位についてECP(Electron Channeling Pattern)法により測定したところ、下地の多結晶GaAs基板の各々のグレインの結晶方位を受け継いでいることが分かった。
比較のためメルトバック工程が無い場合、すなわち上述において△T2を設定しないで△T1のみの設定で成膜のみ行った場合には、得られたエピタキシャルGaAs層は厚さは平均約15μmと厚かったものの、その表面性は悪く、1〜3μm程度の高さの凹凸が生じていた。
また、上述の実施例において最初に△T2に設定してから始める、すなわち溶媒を未飽和にしてから基板に接触させることで成膜に先立って基板表面をメルトバックして清浄化を行うことができ、より高品質のGaAsエピタキシャル層が得られる。
(実施例3)
本例では図3に示す構成の液相成膜装置を用いて多結晶Si基板上にSi層を成膜させた。溶媒にIn、原料ガスにSiH4(溶質にSi)を用いた。キャスト法により形成した125mm角多結晶Siウエハ(厚さ0.6mm)302を5枚載置したウエハカセット301を予備室(図示せず)に待機させた状態で、In溶媒304を収容した成膜部303を電気炉308により加熱し溶媒の温度を960℃一定に保った。次に予備室に待機させていたウエハカセット301をゲートバルブ312を開いて成膜部303の直上で保持した。ゲートバルブは以後開いたままにした。原料ガスSiH4をH2ガスとともに(ガス流量比SiH4:H2=1:20)原料ガス導入管316に流し、原料ガス導入管の先端部に設けられた吹き出し口から成膜部315のIn溶媒内に噴出させた。この場合、噴出した原料ガスは溶媒と接触して分解し、溶媒中に溶質(Si)が速やかに溶け込んで供給されるとともに分解して発生するガス(反応生成ガス:H2等)305により溶媒が攪拌されて溶質の濃度が均一化される。ヒータブロック306により成膜部315の温度を970℃に調節し(△T1=10℃)、Inの溶媒を循環パイプ310を通して原料供給機構と成膜機構との間を循環させた。このとき溶媒の温度は熱交換器309a、309bにより原料供給機構の温度から成膜機構への温度へ、成膜機構から原料供給機構の温度へそれぞれ変換される。この状態で20分経ったところで、ウエハカセット301を10rpmの回転速度で回転させながら下降させてIn溶媒304中に入れ、完全にウエハカセット301がIn溶媒304中に浸漬したところで下降を止め、その位置を保持して回転させながら液相成膜を20分間行った。その後、冷却パイプ307中に窒素等の冷却ガスを流しつつヒータブロック306の出力を調整して成膜部315の温度を955℃に調節し(△T2=5℃)直して7分間保持(=t2)した。このとき溶質供給部における温度の970℃から955℃までの遷移時間(△t2)は15分であった。また熱交換器309bの内壁材は溶質と同じSiを使用し、溶媒中の過剰な溶質がこの熱交換器の内壁の表面上に析出するなどして溶媒の溶質濃度が調整される。この後さらに成膜部315の温度を970℃に調節し(△T1=10℃、遷移時間△t1=10分)、以後同じ工程を繰り返し全部で5サイクルの成膜/メルトバックを行った。全てのサイクルが終了した後ウエハカセット301をIn溶媒304中から引き上げ、成膜部303の直上で一旦停止して回転数を120rpmまで上げてウエハカセットに一部残留したInを振り切って液相成膜を終了した。
成膜したSi層の膜厚や表面状態を段差計および走査型電子顕微鏡により調べた結果、成膜したSi層の厚さは平均約50μmであり、ほぼ平坦な表面(凹凸高さで1〜2μm程度)が得られていた。また成膜したSi層の方位についてECP(Electron Channeling Pattern)法により測定したところ、下地の多結晶Si基板の各々のグレインの結晶方位を受け継いでいることが分かった。
比較のためメルトバック工程が無い場合、すなわち上述において△T2を設定しないで△T1のみの設定で成膜のみ行った場合には、得られたSi層は厚さは平均約70μmと厚かったものの、その表面性は悪く、20〜50μm程度の高さの凹凸が生じていた。
(実施例4)
本例では図4に示す構成の液相成膜装置を用いて多結晶Si基板上にSi層を成膜させると同時に不純物ドープを行った。溶媒にSn、原料ガスにSi2H6(溶質にSi)、不純物ドーピングガスにB2H6を用いた。キャスト法により形成した幅40mm、長さ60mm、厚さ0.5mmの多結晶Si基板402をスライダ401の上に置き、循環パイプ(平型パイプ)410に設けられた開口部403の幅および長さをそれぞれ35mm、55mmとして、予めスライダの位置を調節して多結晶Si基板402が平型パイプの開口部403においてSn溶媒と接しないようにした。循環パイプ410内のSn溶媒404を電気炉408により加熱し溶媒の温度を930℃一定に保った。原料ガスSi2H6およびドーピングガスB2H6をH2ガスとともに(ガス流量比Si2H6:H2=1:20、B2H6/Si2H6=0.03)原料ガス導入管416に流し、原料ガス導入管の先端部に設けられた吹き出し口から成膜部415のIn溶媒内に噴出させた。この場合、噴出した原料ガスおよびドーピングガスは溶媒と接触して分解し、溶媒中に溶質(Si)およびドーパント(B)が速やかに溶け込んで供給されるとともに分解して発生するガス(反応生成ガス:H2等)405により溶媒が攪拌されて溶質およびドーパントの濃度が均一化される。ヒータブロック406により成膜部415の温度を935℃に調節し(△T1=5℃)、Snの溶媒を循環パイプ410を通して原料供給機構と成膜機構との間を循環させた。このとき溶媒の温度は熱交換器409a、409bにより原料供給機構の温度から成膜機構への温度へ、成膜機構から原料供給機構の温度へそれぞれ変換される。充分時間が経ったところでスライダ401を移動して開口部403において多結晶Si基板402をSn溶媒と接触させ、このままの状態で液相成膜を30分間行った。その後、冷却パイプ407中に窒素等の冷却ガスを流しつつヒータブロック406の出力を調整して成膜部415の温度を920℃に調節し(△T2=10℃)直して3分間保持(=t2)した。このとき溶質供給部における温度の935℃から920℃までの遷移時間(△t2)は15分であった。また熱交換器409bの内壁材は溶質と同じSiを使用し、溶媒中の過剰な溶質がこの熱交換器の内壁の表面上に析出するなどして溶媒の溶質濃度が調整される。この後さらに成膜部415の温度を935℃に調節し(△T1=5℃、遷移時間Δt1=10分)、以後同じ工程を繰り返し全部で4サイクルの成膜/メルトバックを行った。全てのサイクルが終了した後スライダ401を再度移動してSi基板402をSn溶媒から離して液相成膜を終了した。
成膜したSi層の膜厚や表面状態を段差計および走査型電子顕微鏡により調べた結果、成膜したSi層の厚さは平均約40μmであり、ほぼ平坦な表面(凹凸高さで1〜2μm程度)が得られていた。また成膜したSi層の方位についてECP(Electron Channeling Pattern)法により測定したところ、下地の多結晶Si基板の各々のグレインの結晶方位を受け継いでいることが分かった。
比較のため図8の構成の液相成膜装置を用いて従来のメルトバック法、すなわち図5の温度プロファイルにより成膜を行った。溶媒にIn、原料ガスにSi2H6、不純物ドーピングガスにB2H6を用いた。キャスト法により形成した125mm角多結晶Siウエハ(厚さ0.6mm)802を5枚載置したウエハカセット801を予備室(図示せず)に待機させた状態で、Sn溶媒804を収容した成膜部803をヒータ(電気炉)808により加熱し溶媒の温度を935℃一定に保った。次に予備室に待機させていたウエハカセット801をゲートバルブ812を開いて反応管807内に導入し、成膜部803の直上で保持した。ゲートバルブは以後開いたままにした。原料ガスSi2H6およびドーピングガスB2H6をH2ガスとともに(ガス流量比Si2H6:H2=1:20、B2H6/Si2H6=0.03)原料ガス導入管816に流し、原料ガス導入管の先端部に設けられた吹き出し口809から成膜部803のSn溶媒内に噴出させた。この場合、噴出した原料ガスおよびドーピングガスは溶媒と接触して分解し、溶媒中に溶質(Si)およびドーパント(B)が速やかに溶け込んで供給されるとともに分解して発生するガス(反応生成ガス:H2等)805により溶媒が攪拌されて溶質の濃度が均一化される。20分間経ってガスを流し終えた後、ヒータ808を制御して反応管807内の溶媒を−1℃/minの速度で徐冷し始め、Sn溶媒804の温度が930℃になったところでウエハカセット801を10rpmの回転速度で回転させながら下降させてSn溶媒804中に入れ、完全にウエハカセット801がSn溶媒804中に浸漬したところで下降を止め、その位置を保持して回転させながら液相成膜を30分間行った。その後、ヒータ808を再び制御して反応管807内の溶媒を2℃/minの速度で昇温し、5分経ったところでまたヒータ808を制御して反応管807内の溶媒を‐1℃/minの速度で徐冷し、50分間液相成膜した。その後さらに反応管807内の溶媒を2℃/minの速度で昇温し、10分経ったところでまたヒータ808を制御して反応管807内の溶媒を‐1℃/minの速度で徐冷し、80分間液相成膜した。この後ウエハカセット801をSn溶媒804中から引き上げ、成膜部803の直上で一旦停止して回転数を120rpmまで上げてウエハカセットに一部残留したSnを振り切って液相成膜を終了した。
成膜したSi層の膜厚や表面状態を段差計および走査型電子顕微鏡により調べた結果、成膜したSi層の厚さは平均約40μmであり、ほぼ平坦な表面(凹凸高さで1〜2μm程度)が得られていた。また成膜したSi層の方位についてECP(Electron Channeling Pattern)法により測定したところ、下地の多結晶Si基板の各々のグレインの結晶方位を受け継いでいることが分かった。このように外観上は上述の実施例と同様なSi層が得られた。Si層中に含まれる不純物(ドーパント)Bの分布について2次イオン質量分析法により比較したところ、本実施例により成膜したSi層中のBの濃度分布はほぼ一定(変化幅5%以内)であった。これに対し比較例によるSi層中のB濃度は成膜開始時の濃度に比べて成膜終了時の濃度は約40%程度に減少していた。このことから、本発明の方法により従来よりも成膜Si層への均一なドーピングが可能であることが明らかとなった。
(実施例5)
本例ではn+/p型薄膜多結晶Si太陽電池を本発明の液相成膜法を用いて作製した。まず図1に示す装置を用いて実施例1と同一条件で0.6mm厚のp+多結晶Siウエハ(ρ=0.02Ω・cm)上にSi層を成膜した。比較のためにメルトバック工程無しで成膜したものも用意した。
次に成膜した各々のSi層の表面にPOCl3を拡散源として900℃の温度でPの熱拡散を行ってn+層を形成し、0.5μm程度の接合深さを得た。形成されたn+層表面のデッド層(表面濃度が高すぎて短波長感度を悪くする部分)をウェット酸化後エッチングにより除去し、約0.2μmの適度な表面濃度をもった接合深さを得た。
最後にEB(Electron Beam)蒸着により集電電極(Ti/Pd/Ag(40nm/20nm/2μm))/SiN反射防止膜(82nm)をn+層上に、また裏面電極(Al(1μm))を基板裏面にそれぞれ形成して太陽電池とした。
このようにして得られた薄膜多結晶Si太陽電池についてAM1.5(100mW/cm2)光照射下でのI―V特性について測定したところ、本発明の方法により形成したSi層を用いた場合にはセル面積4cm2で開放電圧0.62V、短絡光電流31mA/cm2、曲線因子0.76となり、エネルギー変換効率14.6%を得た。また比較としてメルトバック工程無しで形成したSi層を用いた場合ではセル面積4cm2で開放電圧0.58V、短絡光電流32mA/cm2、曲線因子0.71、エネルギー変換効率は13.2%となり、このことから本発明の方法により形成したSi層は表面性が優れており、その結果良好な太陽電池が形成可能であることが示された。
本発明にかかる液相成膜装置の一例を示す模式的な断面図。 本発明にかかる液相成膜装置の一例である基板と溶媒とが開口部で接する装置の一例を示す模式的な断面図。 本発明にかかる液相成膜装置の一例である溶質の供給がガスで行われる装置の一例を示す模式的な断面図。 本発明にかかる液相成膜装置の一例である溶質の供給がガスで行われると同時に基板と溶媒とが開口部で接する装置の一例を示す模式的な断面図。 従来の方法による液相成膜の温度プロファイルを示す図。 図1の装置の溶質供給部の構造を示す図。 図1の装置の溶質供給部の温度変化と成膜部に流入する溶媒の過飽和度の変化との関係について説明した図。 従来の方法による液相成膜装置の一例を示す模式的な断面図。
符号の説明
102、202、302、402、802 基板(ウエハ)
101、301、801 ウエハカセット
201、401 スライダ
103、303、315、415、803 成膜部
203、403 開口部
104、204、304、404、804 溶媒(メルト)
105、205 溶質供給部
305、405、805 反応生成ガス
106、206、306、406 ヒータブロック
107、207、307、407 冷却パイプ
807 反応管
108、208、308、408、808 電気炉(ヒータ)
109、209、309a、309b、409a、409b 熱交換器
809 ガス吹き出し孔
110、210、310、410 循環パイプ
111、211、311、411 ロータ
112、312、812 ゲートバルブ
113、213、313、413 原料供給機構
114、214、314、414 成膜機構
316、416、816 ガス導入管
317、417、817 排気管
118、218、318、418 冷却ガス
319、419、819 原料ガスおよびドーパントガス
320、420、820 排ガス

Claims (23)

  1. 溶質供給部と成膜部の温度を独立に制御し、かつ前記溶質供給部と成膜部の間で溶質が溶け込んだ溶媒を循環させることにより基板上に成膜を行う液相成膜方法であって、前記成膜部を所定の温度に保持し、溶質供給部の温度を成膜部の温度に対して所定の範囲の温度幅で変化させることにより、経時的に連続して過飽和度が変化した溶媒を前記成膜部に供給することを特徴とする連続液相成膜方法。
  2. 前記溶質供給部と成膜部とが熱交換器を介して連結されていることを特徴とする請求項1に記載の連続液相成膜方法。
  3. 前記溶質供給部の温度が加熱手段と冷却手段とを備えた温度制御機構により制御されることを特徴とする請求項1および2に記載の連続液相成膜方法。
  4. 前記溶媒の循環が前記溶質供給部と成膜部とを繋ぐパイプの内部の一部分に設けた溶媒循環用のロータにより行われることを特徴とする請求項1乃至3に記載の連続液相成膜方法。
  5. 前記溶媒として金属からなる溶媒を用いることを特徴とする請求項1乃至4に記載の連続液相成膜方法。
  6. 前記金属がIn、Sn、Bi、Ga、Sbから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項5記載の連続液相成膜方法。
  7. 前記溶質がSiであることを特徴とする請求項1乃至6に記載の連続液相成膜方法。
  8. 前記溶質供給部において変化する温度の幅が成膜部の温度に対して+方向および‐方向ともに0〜50℃の範囲の中にあることを特徴とする請求項1乃至7に記載の連続液相成膜方法。
  9. 前記溶媒に溶質を供給するのが前記溶質供給部内に保持された原料ガス導入管により前記溶媒中に原料ガスを送り込むことにより行われることを特徴とする請求項1乃至8に記載の連続液相成膜方法。
  10. 前記原料ガスがSiH4からなることを特徴とする請求項9に記載の連続液相成膜方法。
  11. 前記原料ガスがSinH2n+2(nは2以上の整数)からなることを特徴とする請求項9に記載の連続液相成膜方法。
  12. 前記原料ガスがハロゲン化シランからなることを特徴とする請求項9に記載の連続液相成膜方法。
  13. 前記原料ガスはPH3、PF3、AsH3、B2H6、BF3、BCl3、Ga(CH3)3、Ga(C2H5)3のドーパントを含むガスの中から選ばれる少なくとも1種とともに前記溶媒中に送り込まれることを特徴とする請求項9乃至12に記載の連続液相成膜方法。
  14. 溶媒に溶質を供給する原料供給機構と、前記溶質が供給された溶媒を基板に接触させて結晶成膜を行う成膜機構と、前記原料供給機構と成膜機構との間で前記溶媒を循環させるパイプとを備え、前記原料供給機構の温度と前記成膜機構の温度とを独立して温度制御するための手段を設けた連続液相成膜装置において、前記原料供給機構の温度を前記成膜機構の温度に対して所定の範囲の温度幅で制御する手段と、前記原料供給機構から前記成膜機構に連続的に溶媒を供給する手段とを有することを特徴とする連続液相成膜装置。
  15. 前記パイプの少なくとも一部が熱交換器となっていることを特徴とする請求項14に記載の連続液相成膜装置。
  16. 前記溶媒の循環が前記原料供給機構と成膜機構とを繋ぐパイプの内部の一部分に設けた溶媒循環用のロータにより行われることを特徴とする請求項14および15に記載の連続液相成膜装置。
  17. 前記溶媒として金属からなる溶媒を用いることを特徴とする請求項14乃至16に記載の連続液相成膜装置。
  18. 前記金属がIn、Sn、Bi、Ga、Sbから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項14乃至17記載の連続液相成膜装置。
  19. 前記溶質がSiであることを特徴とする請求項14乃至18に記載の連続液相成膜装置。
  20. 前記原料供給機構の温度が加熱手段と冷却手段とを備えた温度制御機構により制御されることを特徴とする請求項14乃至19に記載の連続液相成膜装置。
  21. 前記成膜機構は該成膜機構内に保持された成膜部に出し入れ自在のウエハカセットを有することを特徴とする請求項14乃至20に記載の連続液相成膜装置。
  22. 前記成膜機構は、前記循環パイプの途中に基板と接触させるための開口があり、前記基板を保持するとともに移動しながら前記パイプの開口部において前記溶媒と前記基板とが接するように配置されたスライダが設けられている構造を有することを特徴とする請求項14乃至20に記載の連続液相成膜装置。
  23. 前記溶媒に溶質を供給するのが前記原料供給機構内に保持された原料ガス導入管により前記溶媒中に原料ガスを送り込むことにより行われることを特徴とする請求項14乃至22に記載の連続液相成膜装置。
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