JP2006214015A - 防護カバー - Google Patents

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Takuya Konishi
拓也 小西
Tokuichi Maeda
徳一 前田
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

【課題】鋭利な刃物や金属片、ガラスなどからの切創事故を防止する為のニット製品で、軽量で使用者への負担が少なく、同時に素肌に触れたとしても、皮膚への刺激が少なく着用感が良好で、同時に保護機能の高い防護カバーを提案する。
【解決手段】引張強度25cN/dtex以上の高強力繊維を少なくとも一部に使用した有機繊維からなる糸条を用い、これを二重編構造に編成することで、切断抵抗値が40Nを超える高い耐切創性と、使用時の高い使い心地が両立可能となった。
【選択図】なし

Description

本発明は、鋭い刃から身体を防護することを目的とし、たとえば刃を扱う作業者や刃物を持った変質者などに襲われる恐れのある者の身体の全体もしくは一部分を保護するために着用することを目的とし、廃棄が容易で且つ肌触りの良い耐切創性に優れた衣類を提供するものである。
布帛が刃物に対し切れ難くする技術として、ガラス繊維など無機繊維を使用する方法が提案されている。しかし、ガラス繊維を含んだ防護品を肌に直接触れたり、薄着のシャツなどの上から装着したりすると、ガラスによるチクチク感を感じることが良くある。このチクチク感により、着心地は悪いものとなり、長時間の着用に耐えられない場合がある。また、無機繊維を混入した防護品は、廃棄する時に、特別の処理を必要とする場合もある。(例えば特許文献1,2参照)
特許第2980287号 特開平6‐65830
本発明は、鋭利な刃物や金属片、ガラスなどからの切創事故を防止する為のニット製品であり、特に有機系高強力繊維のみを使用した軽量で使い心地が良い、切創事故に対して高レベルな防護性能を有する編物を提案する。
すなわち、
(1)引張強度25cN/dtex以上の高強力繊維を少なくとも一部に使用した有機繊維からなる糸条を二重編構造に編成したことを特徴とする防護カバー。
(2)引張強度が35cN/dtesx以上の高強力繊維を少なくとも一部に使用したことを特徴とする(1)記載の防護カバー。
(3)高強力繊維が、分子量が100万以上の超高分子量ポリエチレン繊維もしくは、ポリパラベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維であることを特徴とする(1)または(2)記載の防護カバー。
本発明は、引張方向に対し高強力な有機繊維を少なくとも一部に使用し、更にニット構造にすることで、刃物が本発明品と接触した場合、ニットによる伸び構造で荷重を軽減し、更に高強力な糸の効果により、糸が刃物に切断されるまでの抵抗力を増大させる効果を付与している。このようなニット製品は、インナーシャツやパンツをはじめ、肘や膝などを護るサポーターや帽子などの製品として加工し、刃物に対する危険な仕事に従事している作業員の怪我を防護する商品として利用できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明には、少なくとも25cN/dtex以上、好ましくは35cN/dtex以上の高強力有機繊維を使用していることが肝要である。高強力繊維を使用することにより、刃物が押し当てられた場合、繊維は容易に切断することなく、かなりの高い負荷が掛かるまで高い耐切断抵抗性能を示すことができる。このような物性を保持する高強力繊維の種類として、分子量が100万以上の超高分子量ポリエチレン繊維や、ポリパラベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維などが挙げられる。
これら高強力繊維の他に組み合わせる繊維としては、綿や羊毛などの天然繊維や、セルロースやキュプラなどの再生セルロース繊維、ナイロンやポリエステルなどの有機繊維が挙げられる。天然繊維と複合すると、汗などを吸収したり、湿気を調節する効果が期待できる。有機繊維と複合すると、柔らかさといった風合いや原着糸と複合してデザイン性を増すことが期待できる。高強力繊維とそれ以外の繊維の配合比率は、高強力繊維が50%以上、好ましくは70%以上含まれていることが好ましい。
これらの複合糸を二重編構造に編み立てて、ニット製品として使用することが好ましい。ニットにすることで、伸縮性が増しフィット感が良くなる。また刃物と接触した場合、構造伸びにより負荷を分散する効果が期待できる。そして二重編とすることで形態安定性が増し、洗濯などによる型崩れがし難く、洗濯後の収縮も軽減される。
この二重編構造のニット商品は、シャツやパンツのように型取りして、インナーや衣服に用いたり、ワッカ状に筒編し、サポータータイプとして部分的に使用しても良い。また手袋型に裁断して、保護手袋としても良い。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例や比較例に示す糸の諸物性と耐切創性の評価方法を以下に示す。
(繊度の測定)
高強度繊維を温度20℃湿度65%に保たれた部屋に24時間静置し、サンプルの水分率を一定にした後、JIS L 1013 8.3に従い、繊度を測定した。
(引張強度と伸度の測定)
サンプルを温度20℃湿度65%に保たれた部屋に24時間静置し、サンプルの水分率を一定にした後、JIS L 1013 8.5に準拠し、引張強度を測定した。(株)オリエンテック製5tテンシロンを使用し、歪み速度1(min-1)で測定を行なった。繰り返し数は5回行ない、その平均値を高強度繊維の引張強度とした。また、同時に最大強度を示した時の伸度も測定し、5回測定した平均値を、伸度とした。
(耐切創性の測定)
布帛は3cm× 30cmの寸法に裁断し、2つ折にして引張測定器の片方の固定治具に取り付けた。刃は、オルファ社製のカッター刃(替え刃大)を布帛に対し、45度の角度を付けてもう片方の固定治具に取り付けた。刃を二つ折にした布帛の折り目に当たるように準備し、0.5m/minの速度で布帛に押し付けた。刃が布帛を押し切る最大荷重を読み取り、切断抵抗値とした。試験はWale方向とCourse方向の2方向で評価した。
(実施例1)
分子量400万以上の超高分子量ポリエチレンからなる高強度ポリエチレン繊維(商品名ダイニーマSK60;東洋紡績社製)を、440dtexを芯糸にし、ナイロン繊維140dtexをダブルカバリングして、複合糸を作製した。得られた複合糸を横編の二重編(スムース編ともいう)で編み立てて、布帛を得た。
(実施例2)
分子量400万以上の超高分子量ポリエチレンからなる高強度ポリエチレン繊維(商品名ダイニーマSK71;東洋紡績社製)を、440dtexを芯糸にし、ナイロン繊維140dtexをダブルカバリングして、複合糸を作製した。得られた複合糸を横編の二重編(スムース編ともいう)で編み立てて、布帛を得た。
(実施例3)
分子量400万以上の超高分子量ポリエチレンからなる高強度ポリエチレン繊維(商品名ダイニーマSK60;東洋紡績社製)を、440dtexを芯糸にし、ナイロン繊維140dtexをダブルカバリングして、複合糸を作製した。得られた複合糸を横編の二重編に更に横方向に挿入糸として同じ糸を2本入れて(モックロティ編ともいう)編み立てて、布帛を得た。
(比較例1)
630dtexのナイロン66繊維を芯糸とし、鞘糸にナイロン140dtexをダブルカバリングして、複合糸を得た。得られた複合糸を横編の二重編(スムース編ともいう)で編み立てて、布帛を得た。
(比較例2)
分子量400万以上の超高分子量ポリエチレンからなる高強度ポリエチレン繊維(商品名ダイニーマSK60;東洋紡績社製)をコア糸とし、綿をその周りにに配したコアヤーンを作製した。この時の混合率は、50:50とした。これによって得られたコアヤーンを芯糸にし、鞘糸にナイロン140dtexをダブルカバリングして、複合糸を得た。得られた複合糸を横編の二重編(スムース編ともいう)で編み立てて、布帛を得た。
(比較例3)
超高分子量ポリエチレン繊維とガラス繊維の複合糸を編み立てた緯編物を入手した。この編物の切断抵抗値を測定した。但し、高強力繊維の諸物性を測定することはできなかった。
実施例1〜3、比較例1の評価結果を表1に示す
Figure 2006214015
実施例1〜3、比較例1の結果より明らかな様に、引張強度25cN/dtex以上の高強力繊維を少なくとも一部に使用した有機繊維からなる糸条を二重編構造に編成したものは、切断抵抗値が40Nを超える高い耐切創性を有する編物であることが判る。
本発明は、装着時にチクチク感などの不快感のないニット商品で、しかも耐切断抵抗性に優れた編物を提供するものであり、廃棄時にも容易に廃棄が可能である。本発明品の使用用途としては、スポーツインナー材、肘や膝を保護するサポーターや帽子、手袋などに使用することができる。
耐切創性のサンプルとカッター刃の位置関係を示す図

Claims (3)

  1. 引張強度25cN/dtex以上の高強力繊維を少なくとも一部に使用した有機繊維からなる糸条を二重編構造に編成したことを特徴とする防護カバー。
  2. 引張強度が35cN/dtex以上の高強力繊維を少なくとも一部に使用したことを特徴とする請求項1記載の防護カバー。
  3. 高強力繊維が、分子量が100万以上の超高分子量ポリエチレン繊維もしくは、ポリパラベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維であることを特徴とする請求項1または2記載の防護カバー。
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