JP2006205319A - 部品保持装置 - Google Patents

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孝男 谷口
Shigeharu Ikeda
重晴 池田
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Abstract

【課題】作業性が良好で、軽量化および低コスト化を図ることができる部品保持装置を提供する。
【解決手段】基プレート11と、基プレート11に対して垂直方向に突設されディファレンシャル装置7の軸孔に挿入する軸動支柱31と、基プレート11に対して垂直方向に突設されカウンタギヤ4の軸孔に挿入するカウンタギヤ軸支部34の突部34bとを有する。さらに、一端側が基プレート11の垂直軸周りに揺動可能に基プレート11に支持される把持可能な揺動プレート21と、揺動プレート21の他端側が基プレート11側へ揺動プレート21を揺動させることに伴いディファレンシャル装置7の内周面を押圧して保持する拡径コレット32と、揺動プレート21の他端側が基プレート11側へ揺動プレート21を揺動させることに伴いカウンタギヤ4のデフドライブピニオンギヤ6に係合してカウンタギヤ4を保持するL字型爪35とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、部品保持装置、特に2つの部品を同時に保持するための部品保持装置に関するものである。
例えば、自動変速機のカウンタギヤとディファレンシャル装置とを自動変速機のケース内に組み付けるためには、まず、両部品のギヤ(デフドライブピニオンギヤとデフリングギヤ)を噛合させた状態で、両部品を同時に吊り上げる必要がある。そして、両部品を同時に吊り上げた状態で、自動変速機のケース内に配置している。
この理由について簡単に説明する。カウンタギヤの上端(図2参照)、すなわちデフドライブピニオンギヤの上側に、テーパードベアリングが配置されている。このテーパードベアリングの外径は、デフドライブピニオンギヤの外径よりも大きい。したがって、デフドライブピニオンギヤにデフリングギヤを噛合させた状態では、テーパードベアリングとデフリングギヤとが一部重なる状態となる。そのため、カウンタギヤとディファレンシャル装置とを別々にケース内に組み付けようとする場合、最初に組み付けたカウンタギヤを傾けて、テーパードベアリングの下側にデフリングギヤを割り込ませるようにしてディファレンシャル装置を組み付ける必要がある。そして、カウンタギヤを傾けることにより、カウンタギヤの下端に外嵌されているテーパードベアリングに圧力が加わる。このテーパードベアリングに圧力が加わると、自動変速機の信頼性を低下させるおそれがある。したがって、自動変速機の信頼性を低下させないようにするために、カウンタギヤとディファレンシャル装置とは同時にケース内に組み付ける必要がある。
また、他の理由としては、カウンタギヤのデフドライブピニオンギヤとディファレンシャル装置のデフリングギヤとは、はすば歯車からなる。ここで、例えば、両部品のギヤがスプラインやすぐば歯車などの場合は、両部品を相互に軸方向に挿入してギヤを噛合させることができる。しかし、はすば歯車の場合には、両部品を軸方向から挿入してギヤを噛合させることができない。したがって、カウンタギヤとディファレンシャル装置とは、予めギヤを噛合させた状態で同時にケース内に組み付ける必要がある。
そして、カウンタギヤとディファレンシャル装置とを同時に吊り上げるためには、従来、専用機を使用していた。この専用機は、ディファレンシャル装置を保持するコレットと、カウンタギヤを保持するための引っ掛け爪とを有していた。そして、コレットは、エアシリンダーの動作により拡径するようにされている。また、引っ掛け爪は、手動にてレバーを揺動させることにより動作するようにされている。つまり、コレットと引っ掛け爪とは、それぞれ単独に動作させていた。
このように、従来用いていた専用機は、コレットと引っ掛け爪とをそれぞれ動作させる必要があるため、作業者による作業工数が増加する。さらに、コレットを動作させるシリンダーは、大型でかつ重いため、作業者による作業性が良好ではない。また、シリンダーにエア供給ホースを連結する必要があるため、作業工数が増加すると共に作業性が良好ではなくなる。なお、カウンタギヤとディファレンシャル装置との2部品を同時に保持する場合に限られず、他のあらゆる2部品を同時に保持するためには、上記と同様の問題が生じる。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、作業性が良好で、軽量化および低コスト化を図ることができる部品保持装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
そこで、本発明者はこの課題を解決すべく鋭意研究し、試行錯誤を重ねた結果、作業者による一度の動作で2つの部品を同時に保持する構成を思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の部品保持装置は、主把持部と、揺動把持部と、第1係合保持部と、第2係合保持部とを備えることを特徴とする。ここで、主把持部は、把持可能な基部と、該基部に対して立設され第1被保持部材を保持する第1保持部と、前記基部に対して立設され第2被保持部材を保持する第2保持部とを有する。揺動把持部は、前記基部に対して揺動可能に一端側が前記主把持部に支持される把持可能な部材である。第1係合保持部は、前記揺動把持部の他端側が前記主把持部側へ前記揺動把持部を揺動させることに伴い前記第1被保持部材に係合して前記第1被保持部材を保持する。第2係合保持部は、前記揺動把持部の他端側が前記主把持部側へ前記揺動把持部を揺動させることに伴い前記第1被保持部材に係合して前記第2被保持部材を保持する。
つまり、作業者は、揺動把持部の他端側が主把持部側へ揺動把持部を揺動させることのみで、第1被保持部材および第2被保持部材を保持することができる。このように、作業者による一度の動作で、2つの部品(第1被保持部材および第2被保持部材)を保持することができるので、非常に作業性が良好となり、作業工数を低減できる。さらに、従来の専用機のように、シリンダーを使用していないので、軽量化および低コスト化を図ることができる。
ここで、前記第1保持部の軸心と前記揺動把持部が前記基部に対して揺動する揺動軸心とは同軸に設けられるようにしてもよい。つまり、第1係合保持部は、第1保持部の軸心を中心に相対的に揺動することになる。このように、揺動把持部が第1保持部の軸心を中心に相対的に揺動することを利用して、第1係合保持部が第1被保持部材を保持することができる。
また、前記第1係合保持部は、前記第1保持部の外周側に配置され、前記揺動把持部を揺動させることに伴い拡径して前記第1被保持部材の軸孔の内周面を押圧して前記第1被保持部材を保持する拡径保持部であるようにしてもよい。拡径保持部は、例えば、略円筒形状からなり、軸方向に切欠が形成されたコレットなどである。これにより、第1係合保持部により第1被保持部材を確実にかつ容易に保持することができる。
また、前記第1保持部は、柱状に設けられ、前記基部に対して柱軸方向に移動可能であり、前記揺動把持部は、前記主把持部に対する揺動に伴い前記第1保持部を前記柱軸方向に移動させ、前記拡径保持部は、前記第1保持部が前記柱軸方向に移動することに伴い拡径するようにしてもよい。つまり、第1保持部が揺動把持部に対して柱軸方向に移動することを利用することで、拡径保持部が拡径するようにしている。例えば、拡径保持部として上述したコレットを用いる場合には、第1保持部が柱軸方向に移動することを利用することで、コレットを容易かつ確実に拡径することができる。すなわち、容易な構成により、第1被保持部材を保持することができる。なお、特に、第1保持部の軸心が揺動軸心と同軸の場合に、第1係合保持部をコレットなどの拡径保持部とすることは容易である。
また、前記第2係合保持部は、前記第2被保持部材の外周側の係合凹部に係合する係合爪であるようにしてもよい。つまり、係合爪が係合凹部に係合することにより、第2被保持部材が第2係合保持部に保持されることになる。これにより、容易な構成により、確実に第2被保持部材を保持することができる。
また、本発明の部品保持装置は、さらに、前記主把持部に固定的に配置され係止部と、前記揺動把持部に固定的に配置され、前記揺動把持部の他端側が前記主把持部側へ前記揺動把持部を揺動させることに伴い前記係止部に係止可能な被係止部とを備えるようにしてもよい。係止部と被係止部とを備えることにより、第1係合保持部が第1被保持部材を保持し、かつ、第2係合保持部が第2被保持部材を保持している状態を維持することができる。具体的には、係止部と被係止部とが係止状態を解除するための力を付与しなければ、部品保持装置が第1被保持部材および第2被保持部材を保持している状態となる。これにより、部品保持装置が被保持部材を吊り上げている際に、急激に落下することなどを回避することができる。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
(1)自動変速機の全体構成
本実施形態における自動変速機の全体構成について図1を参照して説明する。図1は、自動変速機の一実施形態についての断面図である。なお、本実施形態における自動変速機は、フロントエンジン・フロントドライブ(FF)車、または、リアエンジン・リアドライブ(RR)車に適用されるものを例に挙げる。また、当該自動変速機の構成については、例えば、特開2000−220704号公報などにより公知であるので、詳細な説明は省略し、ここでは概略のみについて説明する。
図1に示すように、自動変速機は、互いに並列的に配置された主軸Xと、カウンタ軸Yと、デフ軸Zの各軸上に変速機構の各要素がケース1a、1b内に配置されている。主軸X上には、エンジン回転を入力するトルクコンバータ2と、変速要素を有するプラネタリギヤGと、減速プラネタリギヤG1と、減速プラネタリギヤG1を回転係止する第1ブレーキB1と、プラネタリギヤGのキャリアを回転係止する第2ブレーキB2と、3つのクラッチC1〜C3とを備える。なお、プラネタリギヤGおよび減速プラネタリギヤG1は、主軸X上の出力要素であるカウンタドライブギヤ3に連結されている。
カウンタ軸Y上には、カウンタギヤ4が配置されている。カウンタギヤ4は、カウンタドライブギヤ3に噛合するカウンタドリブンギヤ5と、カウンタ軸Y上の出力要素であるデフドライブピニオンギヤ6とを有する。デフ軸Z上には、ディファレンシャル装置7が配置されている。ディファレンシャル装置7は、デフドライブピニオンギヤ6に噛合するデフリングギヤ8と、駆動輪(図示せず)に連結された差動歯車9とを有する。
(2)本発明の部品保持装置により組み付ける被保持部材
次に、本発明の部品保持装置により組み付ける被保持部材について、図2を参照して説明する。図2は、部品保持装置により組み付ける被保持部材を説明する図である。なお、図2において、図1と同一構成については同一符号を付す。
本発明の部品保持装置により組み付ける被保持部材は、図2に示すように、カウンタギヤ(第2被保持部材)4およびディファレンシャル装置(第1被保持部材)7である。つまり、部品保持装置は、ケース1a内に、プラネタリギヤG、第2ブレーキB2、およびクラッチC2を配置した後に、配置する部品であるカウンタギヤ4およびディファレンシャル装置7を保持する。なお、カウンタギヤ4とディファレンシャル装置7とをケース1a内に配置する際には、カウンタギヤ4のデフドライブピニオンギヤ6とディファレンシャル装置7のデフリングギヤ8とが噛合した状態で配置する必要がある。なお、カウンタギヤ4およびディファレンシャル装置7は、何れも軸中心に断面円形の軸孔が形成されている。
(3)本発明の部品保持装置
(3.1)部品保持装置の構成
次に、本発明の部品保持装置の一実施形態の構成について図3〜図7を参照して説明する。図3は、部品保持装置の正面図である。なお、図3は、被保持部材であるカウンタギヤ4およびディファレンシャル装置7が載置治具に載置された状態を示す。つまり、カウンタギヤ4およびディファレンシャル装置7が載置治具に載置された状態とは、カウンタギヤ4のデフドライブピニオンギヤ6とディファレンシャル装置7のデフリングギヤ8とが噛合した状態である。図4は、図3の上側から見た図、すなわち部品保持装置の平面図である。図5は、軸動支柱の軸中心である揺動軸心50の軸方向断面拡大図である。図6は、固定支柱の軸中心である第2軸の軸方向断面拡大図である。図7は、L字型爪35の側面図および平面断面図である。具体的には、図7(a)は図4のA−A断面図、すなわちL字型爪35の側面図を示す。図7(b)は、図7(a)のB−B断面図、すなわちL字型爪35の平面断面図を示す。
図3および図4に示すように、部品保持装置は、基プレート11と、主ハンドル12と、揺動プレート21と、副ハンドル22と、軸動支柱31と、拡径コレット32と、固定支柱33と、カウンタギヤ軸支部34と、L字型爪35と、係止ピン36とを備える。
基プレート(基部)11は、図3および図4に示すように、ほぼ矩形板状からなる板部11aと、図3および図4の上側に突設された突部11bとからなる。そして、板部11aのうち図3および図4の上側には、円形穴(図示せず)が形成されている。また、突部11bのほぼ中央には、図5に示すように、板部11aに形成された円形穴と同軸上に雌ねじ11cが貫通形成されている。なお、突部11bに形成された雌ねじ11cの軸心が、後述する軸動支柱31の軸心となる。主ハンドル(基部)12は、基プレート11の板部11aの短手端面(図3の左右端面)に、基プレート11の板部11aの長手方向に平行となるように固定されている。この主ハンドル12は、基プレート11を保持するためのハンドルである。
揺動プレート(揺動把持部)21は、図3および図4に示すように、ほぼ矩形板状からなる。この揺動プレート21には、キー溝を有する略円形穴(図5に示す)21aが形成されている。そして、揺動プレート21に形成された略円形穴21aは、基プレート11の板部11aに形成された円形穴と同軸上に位置し、さらに、基プレート11の突部11bに形成された雌ねじ11cと同軸上に位置する。なお、揺動プレート21の略円形穴21a、板部11aに形成された円形穴、および突部11bに形成された雌ねじ11cには、後述する軸動支柱31の軸部41が嵌挿等される。そして、この揺動プレート21は、この略円形穴21aの軸心を中心に、基プレート11に対して揺動する。以下、揺動プレート21が基プレート11に対して揺動する揺動中心を揺動軸心50と言う。つまり、揺動プレート21の略円形穴21aの軸心、基プレート11の板部11aに形成された円形穴の軸心、および、基プレート11の突部11bに形成された雌ねじ11cの軸心は、揺動軸心50となる。
副ハンドル(揺動把持部)22は、揺動プレート21の一方端面(図4の上側端面)に、揺動プレート21の長手方向に平行となるように固定されている。この副ハンドル22は、揺動プレート21を保持するためのハンドルである。
軸動支柱(第1支柱)31については、図5を参照して説明する。軸動支柱31は、図5に示すように、基プレート11の板部11aに垂直下方向に突設され、かつ、基プレート11の板部11aに対して垂直方向(柱軸方向)に相対移動可能に配置されている。この軸動支柱31は、具体的には、軸部41と、上側くさび部42と、下側くさび部43と、スプリング44とから構成される。
軸部41は、略円柱形状からなる。この軸部41の図5における上端側には、基プレート11の突部11bに形成された雌ねじ11cに螺合する雄ねじ41aが形成されている。さらに、軸部41の図5における下端側には、後述するスプリング44の一方端を支持する受板41bが固定されている。この受板41bの外径は、ディファレンシャル装置7の軸孔の内径よりも僅かに小さくされている。さらに、軸部41の軸方向中央付近には、外周側に突設した長円形状のキー41cが固定されている。このキー41cは、揺動プレート21に形成された略円形穴21aのキー溝に係合する。つまり、軸部41は、揺動プレート21に対して、揺動軸心50周りの回転方向が規制され、揺動軸心50の軸方向のみの移動が可能となる。
上側くさび部42は、外周面が図5の下方側に向かって縮径するテーパ形状からなる筒状に形成されている。そして、この上側くさび部42は、軸部41に対して揺動軸心50の軸方向に摺動可能かつ揺動軸心50周りに回転可能に配置されている。さらに、上側くさび部42の上端面は、揺動プレート21に当接配置されている。
下側くさび部43は、外周面が図5の上方側に向かって縮径するテーパ形状からなる筒状に形成されている。そして、この下側くさび部43は、軸部41に対して揺動軸心50の軸方向に摺動可能かつ揺動軸心50周りに回転可能に配置されている。さらに、下側くさび部43の下端面の外径は、軸部41の受板41bの外径とほぼ同一、すなわちディファレンシャル装置7の軸孔の内径よりも僅かに小さくされている。スプリング44は、下側くさび部43の図5における下端面と軸部41の受板41bの図5における上端面との間に、揺動軸心50の軸方向に押圧するように配置されている。つまり、スプリング44は、軸部41に対して下側くさび部43を図5の上側方向へ押圧している。
拡径コレット(第1係合保持部、拡径保持部)32は、図5に示すように、断面C型形状の筒状からなる。つまり、拡径コレット32は、軸方向に1カ所切欠が形成されている。従って、拡径コレット32は、切欠の幅を拡大することで、拡径コレット32の外径が変化する。この拡径コレット32の内径は、軸部41の外径よりも大きく、かつ、上側くさび部42および下側くさび部43の内径よりも僅かに大きくされている。さらに、拡径コレット32の自然状態における外径は、ディファレンシャル装置7の軸孔の内径よりも僅かに小さく、上側くさび部42および下側くさび部43の内径よりも大きくされている。
さらに、この拡径コレット32の内周面が、開口側に向かって拡径したテーパ状に形成されている。すなわち、拡径コレット32の内周面のうち図5における上側および下側がそれぞれテーパ状に形成されている。この拡径コレット32の内周面のテーパ状の傾きは、上側くさび部42および下側くさび部43のテーパ形状の傾きとほぼ同一である。このような形状からなる拡径コレット32は、軸動支柱31の外周側に配置されている。具体的には、拡径コレット32は、軸動支柱31の軸部41の外周側に僅かな隙間を介して配置され、上側くさび部42と下側くさび部43との間に当接配置されている。従って、上側くさび部42と下側くさび部43との距離が縮まる場合に、拡径コレット32は、上側くさび部42および下側くさび部43に押圧されることにより外径が拡径するように作用する。
固定支柱(第2支柱)33は、図3に示すように、略円柱状からなり、基プレート11の板部11aのうち揺動軸心50側とは反対側の他端側に近接した位置に、板部11aに垂直下方向に突設固定されている。そして、この固定支柱33の下方端33aは、図6に示すように、縮径段差部を境界に僅かに縮径している。
カウンタギヤ軸支部(第2支柱、係止部)34は、図6に示すように、略有底筒状からなる。このカウンタギヤ軸支部34の底部34aの下面には、下方側に突出する突部34bが形成されている。この突部34bの外径は、カウンタギヤ4の軸孔4aの内径よりも僅かに小さくされている。したがって、カウンタギヤ軸支部34の突部34bの外径がカウンタギヤ4の軸孔4aに挿入可能となり、カウンタギヤ軸支部34の底部34aの下面がカウンタギヤ4の端面に当接可能となる。
また、カウンタギヤ軸支部34の底部34aおよび突部34bには、円形穴34cが形成されている。この円形穴34cの内径は、固定支柱33の下方端側の縮径した部分33aの外径よりも僅かに大きく形成されている。そして、カウンタギヤ軸支部34の円形穴34cが、略有底筒状の開口側が基プレート11側を向くように、固定支柱33の下方端側の縮径した部分33aに軸方向に移動可能に嵌挿されている。具体的には、カウンタギヤ軸支部34の底部34aの上面側と固定支柱33の縮径段差部分との間に配置されたスプリングにより、カウンタギヤ軸支部34は、固定支柱33に大して下方側に押圧されている。ただし、カウンタギヤ軸支部34の突部34bの下面側は固定支柱33の下方端に係合しており、カウンタギヤ軸支部34が固定支柱33から離脱しないようにされている。
さらに、カウンタギヤ軸支部34の略有底筒状の開口側の外周側のうち図6の下方側に、凹設された係止溝34dが形成されている。この係止溝34dは、後述する係止ピン36が係止する。
L字型爪(第2係合保持部、係合爪)35と、図7(a)(b)に示すように、揺動プレート21の副ハンドル22が固定されている側から見た場合に、L字型形状をなしている。そして、L字型爪35の上端側は、揺動プレート21のうち揺動軸心50側とは反対側の他端側に近接した位置に固定されている。このL字型爪35は、具体的には、上端側が揺動プレート21に固定され揺動プレート21に垂直下方側に延びるように配置された支持プレート35aと、支持プレート35aの下端側に支持プレート35aに垂直に固定された下端爪35bとからなる。支持プレート35aの上下方向長は、固定支柱33の軸長とカウンタギヤ4のうち上端側からデフドライブピニオンギヤ6の下端側までの距離とを合計した長さより僅かに長くされている。つまり、下端爪35bが、デフドライブピニオンギヤ6の下端面(係合凹部)に係合可能となるようにされている。そして、下端爪35bは、デフドライブピニオンギヤ6の下端面に係合可能な形状をなしている。具体的には、下端爪35bは、デフドライブピニオンギヤ6の下端面の一部が載置可能な形状をなしている。
係止ピン(被係止部)36は、図7(a)に示すように、L字型爪35の支持プレート35aの上下方向のほぼ中央付近に、支持プレート35aに対して垂直方向に延びるように配置されている。この係止ピン36の上下方向位置の詳細は、カウンタギヤ軸支部34の係止溝34dの上下方向位置と同位置である。そして、係止ピン36の自由端側が、カウンタギヤ軸支部34の係止溝34dに係合可能な形状をなしている。具体的には、係止ピン36の自由端側は、先細のテーパ形状からなる先端部36aからなり、周方向に凹溝36bが形成されている。つまり、揺動プレート21の揺動軸心50と反対側の他端側が基プレート11の揺動軸心50と反対側の他端側に近接するように揺動させた場合に、係止ピン36の自由端側の凹溝36bがカウンタギヤ軸支部34の係止溝34dに係止される。
(3.2)部品保持装置の動作
次に、上述した構成からなる部品保持装置の動作について、図3〜図5、および、図8〜10を参照して説明する。なお、図3は、被保持部材であるカウンタギヤ4およびディファレンシャル装置7が載置治具に載置された状態であって、被保持部材を保持する前の状態における部品保持装置の正面図である。図4は、被保持部材を保持する前の状態における部品保持装置の平面図である。図5は、揺動軸心50の軸方向断面拡大図である。図8は、被保持部材を保持している状態における部品保持装置の正面図である。図9は、被保持部材を保持している状態における部品保持装置の平面図である。図10は、係止ピン36が係止溝34dに係止した状態の図である。
まずは、図3に示すように、予め被保持部材であるカウンタギヤ4とディファレンシャル装置7とを載置治具に載置する。このとき、カウンタギヤ4のデフドライブピニオンギヤ6とディファレンシャル装置7のデフリングギヤ8とが噛合された状態とする。
そして、作業者は、主ハンドル12および副ハンドル22を把持して、図3および図4に示すように、基プレート11の長手方向と揺動プレート21の長手方向とが略直交する状態にする。この状態で、軸動支柱31の下方側および拡径コレット32をディファレンシャル装置7の軸孔に挿入する。同時に、上記状態で、カウンタギヤ軸支部34の突部34bをカウンタギヤ4の軸孔に挿入する。
続いて、作業者は、主ハンドル12および副ハンドル22を把持して、揺動プレート21のうち揺動軸心50と反対側の他端側が基プレート11のうち揺動軸心50と反対側の他端側に近接するように、揺動プレート21を基プレート11に対して揺動させる。そうすると、図8および図9に示すように、L字型爪35が固定支柱33に近接する。このとき、L字型爪35の下端爪35bは、カウンタギヤ軸支部34の下方側であって、デフドライブピニオンギヤ6の下端面が載置された状態となる。このように、カウンタギヤ4は、カウンタギヤ軸支部34とL字型爪35とによって保持される。
さらに、揺動プレート21を基プレート11に対して揺動させることにより、図10に示すように、係止ピン36の自由端側のテーパ形状の先端部36aがカウンタギヤ軸支部34の係止溝34dの外周側を押圧した後、係止ピン36の凹溝36bが係止溝34dに係合する。このようにして、揺動プレート21の基プレート11に対する揺動動作がロックされることになる。
さらに、揺動プレート21を基プレート11に対して揺動させることにより、図5に示すように、軸部41は揺動プレート21に回転規制されているので、軸部41は揺動プレート21と共に回転する。したがって、軸部41は、基プレート11に対して回転する。そうすると、軸部41は基プレート11の突部11bの雌ねじ11cに螺合しているので、軸部41は基プレート11に対して軸方向上側へ移動する。つまり、軸部41は、揺動プレート21に対しても軸方向上側へ移動することになる。
これにより、下側くさび部43がスプリング44を介して軸部41の受板41bにより軸方向上側へ押圧されて移動する。ここで、上側くさび部42は軸方向の移動はしないため、下側くさび部43が軸方向上側へ移動することにより、拡径コレット32の外径が拡径するように動作する。そうすると、拡径コレット32は、ディファレンシャル装置7の軸孔の内周面を外周側に押圧する。このように、拡径コレット32が拡径することにより、ディファレンシャル装置7を保持する。なお、拡径コレット32の外径がディファレンシャル装置7の軸孔の内径と同一に達した後は、スプリング44が縮むように作用して下側くさび部43が軸方向上側へ移動しない。つまり、係止ピン36の凹溝36bがカウンタギヤ軸支部34の係止溝34dに係止するまで、揺動プレート21を基プレート11に対して揺動させることができる。
そして、このように、部品保持装置によりカウンタギヤ4およびディファレンシャル装置7を保持した状態で、ケース1a内に配置させる。その後、上述した保持する動作の逆の動作を行い、カウンタギヤ4およびディファレンシャル装置7から部品保持装置を離脱させる。
(4)その他
本実施形態においては、被保持部材として自動変速機のカウンタギヤ4およびディファレンシャル装置7としたが、これに限られるものではない。本発明の部品保持装置は、本発明を逸脱しない範囲であれば、同時に保持する他の2つの部品に適用することができる。
自動変速機の全体構成図である。 部品保持装置により組み付ける被保持部材を説明する図である。 部品保持装置の正面図である。 部品保持装置の平面図である。 揺動軸心の軸方向断面拡大図である。 第2軸の軸方向断面拡大図である。 L字型爪の側面図および平面断面図である。 被保持部材を保持している状態における部品保持装置の正面図である。 図8の状態における部品保持装置の平面図である。 係止ピンが係止溝に係止した状態の図である。
符号の説明
1a、1b:ケース、 2:トルクコンバータ、 3:カウンタドライブギヤ、 4:カウンタギヤ(第2被保持部材)、 5:カウンタドリブンギヤ、 6:デフドライブピニオンギヤ、 7:ディファレンシャル装置(第1被保持部材)、 8:デフリングギヤ、 9:差動歯車、 11:基プレート(基部)、 12:主ハンドル(基部)、 21:揺動プレート(揺動把持部)、 22:副ハンドル(揺動把持部)、 31:軸動支柱(第1支柱)、 32:拡径コレット(第1係合保持部、拡径保持部)、 33:固定支柱(第2支柱)、 34:カウンタギヤ軸支部(第2支柱、係止部)、 35:L字型爪(第2係合保持部、係合爪)、 36:係止ピン(被係止部)

Claims (6)

  1. 把持可能な基部と、該基部に対して立設され第1被保持部材を保持する第1保持部と、前記基部に対して立設され第2被保持部材を保持する第2保持部と、を有する主把持部と、
    前記基部に対して揺動可能に一端側が前記主把持部に支持される把持可能な揺動把持部と、
    前記揺動把持部の他端側が前記主把持部側へ前記揺動把持部を揺動させることに伴い前記第1被保持部材に係合して前記第1被保持部材を保持する第1係合保持部と、
    前記揺動把持部の他端側が前記主把持部側へ前記揺動把持部を揺動させることに伴い前記第1被保持部材に係合して前記第2被保持部材を保持する第2係合保持部と、
    を備えることを特徴とする部品保持装置。
  2. 前記第1保持部の軸心と前記揺動把持部が前記基部に対して揺動する揺動軸心とは同軸に設けられる請求項1記載の部品保持装置。
  3. 前記第1係合保持部は、前記第1保持部の外周側に配置され、前記揺動把持部を揺動させることに伴い拡径して前記第1被保持部材の軸孔の内周面を押圧して前記第1被保持部材を保持する拡径保持部である請求項1または2に記載の部品保持装置。
  4. 前記第1保持部は、柱状に設けられ、前記基部に対して柱軸方向に移動可能であり、
    前記揺動把持部は、前記主把持部に対する揺動に伴い前記第1保持部を前記柱軸方向に移動させ、
    前記拡径保持部は、前記第1保持部が前記柱軸方向に移動することに伴い拡径する請求項3記載の部品保持装置。
  5. 前記第2係合保持部は、前記第2被保持部材の外周側の係合凹部に係合する係合爪である請求項1〜4のいずれかに記載の部品保持装置。
  6. 前記主把持部に固定的に配置され係止部と、
    前記揺動把持部に固定的に配置され、前記揺動把持部の他端側が前記主把持部側へ前記揺動把持部を揺動させることに伴い前記係止部に係止可能な被係止部と、
    を備える請求項1〜5のいずれかに記載の部品保持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106493564A (zh) * 2016-12-22 2017-03-15 佛山市景和汽配有限公司 一种用于汽车尾管装配的装置

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