JP2006204882A - 汚物逆流防止部材を備えたサイクロン集塵装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 収集された汚物の逆流を防止することができ、これと同時に体積の大きな汚物を汚物回収筒で収集できるように構造が改善された汚物逆流防止部材を備えたサイクロン集塵装置を提供する。
【解決手段】 本発明によるサイクロン集塵装置は、サイクロンボディーと；前記サイクロンボディーの内部に設けられ、旋回気流から遠心分離されたゴミ及び汚物がサイクロンボディー外部に漏れることを遮断するグリルと；前記グリルの下部面に結合され、遠心分離された汚物の逆流を防止する汚物逆流防止部材と；遠心分離された汚物を収集する汚物回収筒とを含む。前記汚物逆流防止部材は、弾性変形の可能な材質で形成される。
【選択図】 図４

Description

本発明は真空掃除機に関し、より詳しくは汚物分離効率を向上できる汚物逆流防止部材を備えたサイクロン集塵装置に関する。

一般的に、サイクロン集塵装置は、掃除機本体に設けられた真空吸入手段で発生した負圧を利用して、底面の汚物を周辺の空気と共に吸入しサイクロン集塵装置の本体内で強力な回転気流を発生させ空気と汚物とを遠心分離する装置である。

前記のような真空掃除機用サイクロン集塵装置の一例が、図１に概略的に示されているところ、これを簡単に説明すると次のとおりである。

図１において、参照符号１はサイクロン集塵装置、２は掃除機本体であり、参照符号１０、２０及び３０は前記したサイクロン集塵装置１を構成するサイクロンボディーと、汚物回収筒と、グリルである。

図１に示したように、サイクロンボディー１０は、空気流入部１１と排気部１２とを備える。空気流入部１１は、サイクロンボディー１０の一側壁に設けられた空気流出口（図示されない）に連結される。該空気流入部１１は、サイクロン集塵装置１を掃除機本体２に装着するとき、掃除機本体２に、図示されない吸入ブラシの吸入口と連通する空気流入路３に連結される。そして、排気部１２は、サイクロンボディー１０の上面に設けられた排気ポート（図示せず）に連結される。該排気部１２は、サイクロン集塵装置１を掃除機本体２に装着するとき、掃除機本体２に設けられたモーター駆動室５と連通する排気路４に連結される。

従って、前記吸入ブラシを介して流入されるゴミ及び汚物を含む空気は、掃除機本体２の空気流入路３及び空気流入部１１を介してサイクロンボディー１０の接線方向に流入される。これにより、サイクロンボディー１０には旋回気流が形成され、該旋回気流に含まれたゴミ及び汚物は遠心力により分離される。浄化された空気は、排気部１２、掃除機本体２の排気路４及びモーター駆動室５を経て掃除機の外部に排気される。

汚物回収筒２０は、サイクロンボディー１０の下部に着脱自在に結合され、サイクロンボディー１０の旋回気流により空気から遠心分離されるゴミ及び汚物を回収する。

グリル３０は、サイクロンボディー１０内部の排気部１２の入口に設置され、旋回気流から分離されたゴミ及び汚物が排気部１２を介して掃除機本体側に逆流することを防止する。このようなグリル３０は、グリルボディー３１、該グリルボディー３１の外周面に排気部１２と連通するように配置された多数の流路３２及び汚物回収筒２０に収集された汚物が逆流することを防止する逆流防止部３３を含む。

ところで、逆流防止部３３とサイクロンボディー１０との間の距離ｄは、サイクロン集塵装置の作動効率において重要な要素である。即ち、逆流防止部３３の端がサイクロン集塵装置の内周面と近い位置に配されると、汚物回収筒２０に収集された汚物が逆流することが防止されるため、集塵効率は向上され得る。しかし、体積の大きな汚物が汚物回収筒２０に収集されずにサイクロンボディー１０に残留しながら、旋回気流形成を妨害するか、流路３２を塞ぐ等の悪影響を及ぼす恐れがある。

また、逆流防止部３３がサイクロンボディー１０と遠い過ぎるところに配されると、体積の大きな汚物が汚物回収筒２０に収集されるのは容易であるが、該汚物回収筒２０に収集された汚物がサイクロンボディー１０で形成された旋回気流の影響により、汚物回収筒２０の底面から逆流されながらグリル３０に吸着され、サイクロン集塵装置１の集塵効率を落としてしまう。

本発明は、前記のような問題点に鑑みて案出されたものであって、収集された汚物の逆流を防止することができ、これと同時に体積の大きな汚物を汚物回収筒に収集できるように構造が改善された汚物逆流防止部材を備えたサイクロン集塵装置を提供することにある。

前記のような目的を達成するための本発明によるサイクロン集塵装置は、サイクロンボディーと；前記サイクロンボディー内部に設けられ、旋回気流から遠心分離されたゴミ及び汚物がサイクロンボディーの外部に漏れることを遮断するグリルと；前記グリルの下部面に結合され、遠心分離された汚物の逆流を防止する汚物逆流防止部材と；遠心分離された汚物を収集する汚物回収筒とを含み、前記汚物逆流防止部材は、弾性変形の可能な材質で形成されたことを特徴とする。

本発明の好ましい実施例によると、前記汚物逆流防止部材は、弾性変形可能な材質であって、硬度４０度以下のゴム材質で形成されることが良い。

そして、前記汚物逆流防止部材とサイクロンボディーの内周面は、１０乃至１２ｍｍの距離で離隔されることが好ましく、前記汚物逆流防止部材と汚物回収筒は、８乃至１０ｍｍの距離で離隔されることが良い。

そして、前記汚物逆流防止部材が結合されるフィルターの端部にはフックが備えられ、前記汚物逆流防止部材の前記フックに対応する位置には、凹溝部が形成され、前記凹溝部とフックが噛み合って汚物逆流防止部材がフィルターに結合されることが良い。

以上のような本発明によると、汚物逆流防止部材がサイクロンボディーに最大限に密着して設置されるので、汚物回収筒に収集された汚物が逆流することを効率的に防止することができる。

また、汚物逆流防止部材とサイクロンボディーとの間の離隔距離より大きな汚物が流入されても、汚物逆流防止部材がゴムのような弾性変形可能なソフトな材質で形成されることで、流入された大きな汚物が汚物逆流防止部材にかかることなく汚物回収筒に収集されることができる。

以下、本発明の好ましい実施例によるサイクロン集塵装置を添付の図面と共に説明する。

図２は、本発明による汚物逆流防止部材が備えられたサイクロン集塵装置１００を示した図である。図示されたように、サイクロン集塵装置１００は、サイクロンボディー１１０、汚物回収筒１２０、グリル１３０及び汚物逆流防止部材２００を含む。

サイクロンボディー１１０は、体積の大きな汚物を１次的に濾過する１次サイクロン室１１０ａと、１次サイクロン室１１０ａから濾過された空気中に含まれた微細ゴミを収集する複数個の２次サイクロン室１１０ｂとを含む。１次サイクロン室１１０ａには、被掃除面から吸入された汚物が含まれた空気が流入される空気吸入部１１１が形成されており、サイクロンボディー１１０の上部には、２次サイクロン室１１０ｂから吐出された空気を、図示されていない掃除機本体側へ排出する排気部１１２が備えられる。

汚物回収筒１２０は、サイクロンボディー１１０の下部面に着脱自在に設置され、１次及び２次サイクロン室１１０ａ、１１０ｂにおいて収集された汚物を別途に収集できるように区画されるように形成される。

グリル１３０は、１次サイクロン室１１０ａの内部に設置され、１次サイクロン室１１０ａで遠心分離された体積の大きな汚物が２次サイクロン室１１０ｂに流入されることを遮断する。そして、図３に示されたように、グリル１３０の端には、フック１３１が形成され、汚物逆流防止部材２００のフック１３１と対応する位置には凹溝部２１０が形成されて、グリル１３０の端に汚物逆流防止部材２００が嵌め合って結合される。一方、図示されてはいないが、汚物逆流防止部材２００は、スクリューのような締結部材によりグリル１３０に結合されることもでき、接着剤等で付着及び固定されることもできる。

一方、汚物逆流防止部材２００は、図２に図示されたように、グリルの下部面にサイクロンボディー１１０の内周面に最大限に密着するように設置される。この際、汚物逆流防止部材２００とサイクロンボディー１１０との間の距離Ｄが過度に広く離隔される場合には、収集された汚物が上昇気流により飛散して汚物収集効率が劣る恐れがあるため、該距離Ｄは、最大限に小さい値を有することが良い。ところが、該距離Ｄが近すぎると、汚物逆流防止部材２００の端とサイクロンボディー１１０との間が互いに干渉しながら旋回気流の形成を妨害する恐れがあるので、該距離Ｄは一定レベル以上に形成されなければならない。

本発明の好ましい実施例によると、汚物逆流防止部材２００とサイクロンボディー１１０との距離Ｄは、１０乃至１２ｍｍだけ離隔され、汚物逆流防止部材２００と汚物回収筒１２０との距離Ｈは、８乃至１０ｍｍ離隔された場合に最も集塵効率が良い。

そして、汚物逆流防止部材２００は、硬度４０度以下のゴムのような弾性変形可能な材質で形成され、サイクロンボディー１００から汚物回収筒１２０へ流入される体積の大きな汚物が衝突すると弾性変形され、該体積の大きな汚物が通過すると元に復する。

以下、本発明によるサイクロン集塵装置の動作を添付の図面と共に説明する。

掃除を開始すると、図示されていない吸入ブラシを介して汚物が含まれた空気がサイクロン集塵装置１００に流入される。サイクロン集塵装置１００に流入された汚物が含まれた空気は、１次サイクロン室１１０ａに流入され、図２及び図４に示された矢印方向に旋回気流が形成され、粗いゴミを１次的に分離する。そして、粗いゴミが分離された空気は、グリル１３０を介して２次サイクロン室１１０ｂに流入され、１次サイクロン室１１０ａで未だ分離されていない微細ゴミが分離された後、浄化された空気がサイクロン集塵装置１００の外部へ排出される。

一方、瓶の蓋の如く、汚物逆流防止部材２００とサイクロンボディー１１０との間の距離Ｄより体積の大きな汚物Ａがサイクロン集塵装置１００に流入されると、流入された大きな汚物Ａは、図示された矢印方向に形成される旋回気流の影響により、汚物回収筒１２０の底面に向かって移動する。この際、本発明による汚物逆流防止部材２００は、弾性変形可能なゴムのようなソフトな材質で形成されているので、図４に示されたように、汚物逆流防止部材２００とサイクロンボディー１１０との間にかかっている大きな汚物Ａは、汚物逆流防止部材２００を押し潰しながら汚物回収筒１２０に流入される。このように、大きな汚物Ａが汚物回収筒１２０に進入されると、汚物逆流防止部材２００は、材質自体の弾性復元力により最初設置状態に形状が復旧される。従って、既に汚物回収筒１２０に収集された汚物は、図２及び図４の矢印方向に形成された上昇気流により飛散されるとしても、汚物逆流防止部材２００と衝突しながらグリル１３０に流入されることが遮断され得る。

一方、本発明は、図２及び図４に示された多重サイクロン集塵装置の図面を例として説明したが、一般的なサイクロン集塵装置にも同一な方向により適用可能である。

室内用真空掃除機に搭載されるサイクロン集塵装置に適用される。

一般的なサイクロン集塵装置の断面図である。 本発明の好ましい実施例に係るサイクロン集塵装置の断面図である。 汚物逆流防止部材が結合されたグリルの分解斜視図である。 本発明の好ましい実施例に係るサイクロン集塵装置の作動状態を示した図である。

符号の説明

１００ サイクロン集塵装置
１１０ サイクロンボディー
１１０ａ １次サイクロン室
１１０ｂ ２次サイクロン室
１１１ 空気吸入部
１１２ 排気部
１２０ 汚物回収筒
１３０ グリル
１３１ フック
２００ 汚物逆流防止部材
２１０ 凹溝部

Claims (5)

1. サイクロンボディーと；
   前記サイクロンボディー内に設けられ、旋回気流から遠心分離されたゴミ及び汚物がサイクロンボディーの外部に漏れることを遮断するグリルと；
   前記グリルの下部面に結合され、遠心分離された汚物の逆流を防止する汚物逆流防止部材と；
   遠心分離された汚物を収集する汚物回収筒とを含み、
   前記汚物逆流防止部材は、弾性変形の可能な材質で形成されたことを特徴とするサイクロン集塵装置。
2. 前記汚物逆流防止部材は、硬度４０度以下のゴム材質で形成されたことを特徴とする請求項１に記載のサイクロン集塵装置。
3. 前記汚物逆流防止部材とサイクロンボディーの内周面は、１０乃至１２ｍｍの距離で離隔されることを特徴とする請求項１に記載のサイクロン集塵装置。
4. 前記汚物逆流防止部材と汚物回収筒は、８乃至１０ｍｍの距離で離隔されることを特徴とする請求項１に記載のサイクロン集塵装置。
5. 前記汚物逆流防止部材が結合されるフィルターの端部にはフックが備えられ、前記汚物逆流防止部材の前記フックに対応する位置には凹溝部が形成され、前記凹溝部とフックが噛み合って汚物逆流防止部材がフィルターに結合されることを特徴とする請求項１に記載のサイクロン集塵装置。

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