JP2006202184A - 検出装置、検出方法及び検出プログラム - Google Patents

検出装置、検出方法及び検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像中に存在する複数の大きさの被写体を、高速に検出可能とする技術を提供する。
【解決手段】検出処理にあたり、複数の大きさの物体を検出するために用いるピラミッド画像と高速検出に用いるピラミッド画像とを一部共通化したピラミッド画像MP(MP1)を作成する。具体的には、検出処理に一度利用した画像を、別の大きさの顔を検出処理する際にも再度利用できるようなピラミッド画像の構成とし、さらに、縮小率β=1/K(Kは2以上の整数)を有効に利用した方法で当該ピラミッド画像を作成する。これにより、検出処理に用いるピラミッド画像の作成総数を減らし、かつ、縮小画像作成に要する処理時間を短縮することが可能となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、対象画像中に存在する物体を検出する検出技術に関する。
近年、対象画像中に存在する被写体(例えば、人体又は物体)を検出する技術が多く提案されている。肌色検出又はエッジ検出等の簡易な手法も存在するが、被写体検出後に、認証又は状態検出等の高度な処理を実行する場合には、テンプレートマッチング等による検出位置精度の高い検出手法が有効となる。
テンプレートマッチングにおいて、検出処理時間を短縮するために、多重解像度画像を用いる手法が存在する(特許文献1参照)。これは、検出対象画像を所定の縮小率で縮小した低解像度画像を用いて粗く検出し位置限定を行い、限定された位置情報に基づいて高解像度画像でより正確な検出を行うものであり、高速かつ高精細な検索処理を実現する。
特開2000−134638号公報
しかしながら、この手法においては、検出に用いるテンプレートと同等の大きさを有する被写体しか検出できない。したがって、対象画像中において複数の大きさで現された被写体を検出するためには、複数の大きさを検出するための多重解像度画像を、検出対象の大きさごとに別々に作成するための処理時間を要することとなり、十分に高速化を図ることができないという問題がある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、対象画像中に存在する複数の大きさの被写体を効率的に検出可能とする技術を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、対象画像中に存在する物体を検出する検出装置であって、前記対象画像中における複数の大きさの物体を検出するために用いる第1の画像群であって、前記対象画像に対する倍率が互いに異なる複数の画像を有する第1の画像群と、前記対象画像中における前記複数の大きさの物体をそれぞれ高速に検出するために用いる第2の画像群であって、前記第1の画像群における前記複数の画像がそれぞれ所定倍率で縮小された状態に相当する複数の画像を有する第2の画像群とを含む階層画像群を作成する階層画像群作成手段と、前記階層画像群を用いて前記物体を検出する物体検出手段とを備え、前記第1の画像群と前記第2の画像群とは、各画像群の一部の画像についての前記対象画像に対する倍率が互いに同一となるように、当該一部の画像が共通化された状態で作成されることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る検出装置において、前記階層画像群作成手段は、前記対象画像に対する倍率が互いに異なる複数の基準画像を作成するとともに当該複数の基準画像のそれぞれをさらに所定倍率で縮小した複数の縮小画像を作成することによって、前記複数の基準画像と前記複数の縮小画像とを含む前記階層画像群を作成し、前記複数の縮小画像の一部は、前記第1の画像群と前記第2の画像群との両方に属する画像として共通化されて作成されることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明に係る検出装置において、前記階層画像群作成手段は、第1の縮小率αと第2の縮小率βとを、β=αN(Nは2以上の整数)の関係を満たすように決定する決定手段と、前記対象画像に基づいて第1の基準画像を作成するとともに当該第1の基準画像を前記第1の縮小率αの画像間縮小率で順次縮小して(N−1)個の中間階層の基準画像を作成することによって、前記第1の基準画像と前記(N−1)個の中間階層の基準画像とを含む前記複数の基準画像を作成する手段と、前記複数の基準画像のそれぞれをさらに前記第2の縮小率βで縮小することによって複数の縮小画像を作成する手段とを有することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3の発明に係る検出装置において、前記階層画像群作成手段は、前記複数の縮小画像のうちの1つの画像または複数の画像のそれぞれを、さらに前記第2の縮小率βで縮小することによって、少なくとも1つの再縮小画像を作成する手段、をさらに有することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項3または請求項4の発明に係る検出装置において、前記第2の縮小率βは、1/K(Kは2以上の整数)であることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明に係る検出装置において、前記物体検出手段は、前記第1の画像群の中から選択した注目画像とテンプレートとを用いた比較処理によって、当該注目画像で検出対象となる大きさの物体を検出する動作を繰り返すことによって前記複数の大きさの物体を検出し、前記注目画像に対応する大きさの物体を検出する動作においては、前記注目画像と前記注目画像を前記所定倍率で縮小した画像であって前記第2の画像群の一画像とのうち低解像度の画像から順に用いて、物体の検出を行うことによって前記注目画像での検出対象となる大きさの物体を効率的に検出することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、対象画像中に存在する物体を検出する検出方法であって、前記対象画像中における複数の大きさの物体を検出するために用いる第1の画像群であって、前記対象画像に対する倍率が互いに異なる複数の画像を有する第1の画像群と、前記対象画像中における前記複数の大きさの物体をそれぞれ高速に検出するために用いる第2の画像群であって、前記第1の画像群における前記複数の画像がそれぞれ所定倍率で縮小された状態に相当する複数の画像を有する第2の画像群とを含む階層画像群を作成する階層画像群作成工程と、前記階層画像群を用いて前記物体を検出する物体検出工程とを含み、前記第1の画像群と前記第2の画像群とは、各画像群の一部の画像についての前記対象画像に対する倍率が互いに同一となるように、当該一部の画像が共通化された状態で作成されることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項7の発明に係る検出方法において、前記階層画像群作成工程は、前記対象画像に対する倍率が互いに異なる複数の基準画像を作成するとともに当該複数の基準画像のそれぞれをさらに所定倍率で縮小した複数の縮小画像を作成することによって、前記複数の基準画像と前記複数の縮小画像とを含む前記階層画像群を作成し、前記複数の縮小画像の一部は、前記第1の画像群と前記第2の画像群との両方に属する画像として共通化されて作成されることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項8の発明に係る検出方法において、前記階層画像群作成工程は、第1の縮小率αと第2の縮小率βとを、β=αN(Nは2以上の整数)の関係を満たすように決定する決定工程と、前記対象画像に基づいて第1の基準画像を作成するとともに当該第1の基準画像を前記第1の縮小率αの画像間縮小率で順次縮小して(N−1)個の中間階層の基準画像を作成することによって、前記第1の基準画像と前記(N−1)個の中間階層の基準画像とを含む前記複数の基準画像を作成する工程と、前記複数の基準画像のそれぞれをさらに前記第2の縮小率βで縮小することによって複数の縮小画像を作成する工程とを備えることを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項9の発明に係る検出方法において、前記階層画像群作成工程は、前記複数の縮小画像のうちの1つの画像または複数の画像のそれぞれを、さらに前記第2の縮小率βで縮小することによって、少なくとも1つの再縮小画像を作成する工程、をさらに有することを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項9または請求項10の発明に係る検出方法において、前記第2の縮小率βは、1/K(Kは2以上の整数)であることを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項7ないし請求項11のいずれかの発明に係る検出方法において、前記物体検出工程は、前記第1の画像群の中から選択した注目画像とテンプレートとを用いた比較処理によって、当該注目画像で検出対象となる大きさの物体を検出する動作を繰り返すことによって前記複数の大きさの物体を検出し、前記注目画像に対応する大きさの物体を検出する動作においては、前記注目画像と前記注目画像を前記所定倍率で縮小した画像であって前記第2の画像群の一画像とのうち低解像度の画像から順に用いて、物体の検出を行うことによって前記注目画像での検出対象となる大きさの物体を効率的に検出することを特徴とする。
また、請求項13の発明は、コンピュータに、対象画像中における複数の大きさの物体を検出するために用いる第1の画像群であって、前記対象画像に対する倍率が互いに異なる複数の画像を有する第1の画像群と、前記対象画像中における前記複数の大きさの物体をそれぞれ高速に検出するために用いる第2の画像群であって、前記第1の画像群における前記複数の画像がそれぞれ所定倍率で縮小された状態に相当する複数の画像を有する第2の画像群とを含む階層画像群を作成する階層画像群作成工程と、前記階層画像群を用いて前記物体を検出する物体検出工程とを実行させることによって、前記対象画像中に存在する物体を検出するプログラムであって、前記第1の画像群と前記第2の画像群とは、各画像群の一部の画像についての前記対象画像に対する倍率が互いに同一となるように、当該一部の画像が共通化された状態で作成されることを特徴とする。
また、請求項14の発明は、請求項13の発明に係るプログラムにおいて、前記階層画像群作成工程は、前記対象画像に対する倍率が互いに異なる複数の基準画像を作成するとともに当該複数の基準画像のそれぞれをさらに所定倍率で縮小した複数の縮小画像を作成することによって、前記複数の基準画像と前記複数の縮小画像とを含む前記階層画像群を作成し、前記複数の縮小画像の一部は、前記第1の画像群と前記第2の画像群との両方に属する画像として共通化されて作成されることを特徴とする。
また、請求項15の発明は、請求項14の発明に係るプログラムにおいて、前記階層画像群作成工程は、前記コンピュータに、第1の縮小率αと第2の縮小率βとを、β=αN(Nは2以上の整数)の関係を満たすように決定する決定工程と、前記対象画像に基づいて第1の基準画像を作成するとともに当該第1の基準画像を前記第1の縮小率αの画像間縮小率で順次縮小して(N−1)個の中間階層の基準画像を作成することによって、前記第1の基準画像と前記(N−1)個の中間階層の基準画像とを含む前記複数の基準画像を作成する工程と、前記複数の基準画像のそれぞれをさらに前記第2の縮小率βで縮小することによって複数の縮小画像を作成する工程とを実行させることを特徴とする。
また、請求項16の発明は、請求項15の発明に係るプログラムにおいて、前記階層画像群作成工程は、前記コンピュータに、前記複数の縮小画像のうちの1つの画像または複数の画像のそれぞれを、さらに前記第2の縮小率βで縮小することによって、少なくとも1つの再縮小画像を作成する工程、をさらに実行させることを特徴とする。
また、請求項17の発明は、請求項15または請求項16の発明に係るプログラムにおいて、前記第2の縮小率βは、1/K(Kは2以上の整数)であることを特徴とする。
また、請求項18の発明は、請求項13ないし請求項17のいずれかの発明に係るプログラムにおいて、前記物体検出工程は、前記コンピュータに、前記第1の画像群の中から選択した注目画像とテンプレートとを用いた比較処理によって、当該注目画像に対応する大きさの物体を検出する動作を繰り返すことによって前記複数の大きさの物体を検出し、前記注目画像で検出対象となる大きさの物体を検出する動作においては、前記注目画像と前記注目画像を前記所定倍率で縮小した画像であって前記第2の画像群の一画像とのうち低解像度の画像から順に用いて、物体の検出を行うことによって前記注目画像での検出対象となる大きさの物体を効率的に検出することを特徴とする。
請求項1から請求項18に記載の発明によれば、対象画像中における複数の大きさの物体を検出するために用いる画像群と対象画像中における物体を高速に検出するために用いる画像群とが一部共通化された階層画像群が作成されるので、対象画像中に存在する複数の大きさの物体を効率的に検出することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<概要>
図1は、本発明の実施形態に係る検出装置(画像処理装置)1の概要を示す図である。図1に示すように、検出装置1は、コンピュータシステム(以下、単に「コンピュータ」とも称する)として構成される。具体的には、当該コンピュータ(検出装置)は、CPU2と、記憶部3と、メディアドライブ4と、液晶ディスプレイなどの表示部5と、キーボード6a及びポインティングデバイスであるマウス6bなどの入力部6と、ネットワークカードなどの通信部7とを備えている。記憶部3は、複数の記憶媒体、具体的には、ハードディスクドライブ(HDD)3aと、HDD3aよりも高速処理可能なRAM(半導体メモリ)3bとを有している。また、メディアドライブ4は、CD−ROM、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスク、メモリカードなどの可搬性の記録媒体9からその中に記録されている情報を読み出すことができる。尚、このコンピュータに対して供給される情報は、記録媒体9を介して供給される場合に限定されず、LAN及びインターネットなどのネットワークを介して供給されてもよい。
検出装置1は、記録媒体9等から読み出されて記憶部3に予め記録されたソフトウェアプログラム(以下、単に「プログラム」とも称する)をメモリ(RAM等)上に読み込み、そのプログラムをCPU2等を用いて実行することによって、後述するような各種機能を実現する。
図2は、検出装置1が備える各種機能を示すブロック図である。図2に示すように、検出装置1は、情報設定部11とピラミッド画像作成部12と探索窓決定部13とマッチング処理部14とを備えている。
情報設定部11は、検出に用いる参照情報を検出に適した情報に設定する機能を有している。
ピラミッド画像作成部12は、検出の対象となる対象画像(以下、「元画像」とも称する)中に存在する複数の大きさの物体を検出するために用いる画像群(以下、「複数サイズ検出用ピラミッド画像」とも称する)と、対象画像中に存在する複数の大きさの物体をそれぞれ高速に検出可能とする画像群(以下、「高速検出用ピラミッド画像」とも称する)とが一部共通化された階層画像群(以下、「統合ピラミッド画像」とも称する)を作成する機能を有している。尚、以下では、「複数サイズ検出用ピラミッド画像」、「高速検出用ピラミッド画像」及び「統合ピラミッド画像」をそれぞれ単に「ピラミッド画像」とも称する。
探索窓決定部13は、前述のピラミッド画像作成部12によって作成された階層画像群中の所定の画像上において、検出に用いる情報をラスタスキャンする探索窓領域を決定する機能を有している。
マッチング処理部14は、前述の探索窓決定部13において決定された探索窓領域において、照合及び検索処理を行い、検出対象物体の検出を行う機能を有している。詳細にはマッチング処理部14は、テンプレートを用いた比較処理を行うことによって対象画像中に存在する対象物体を検出する。尚、テンプレートを用いた比較処理としては、(1)テンプレートとして利用される画像と対象画像とを画素単位で比較する処理(パターンマッチング処理あるいは直接比較処理とも称する)、及び、(2)テンプレート画像と対象画像とからそれぞれ抽出した特徴量同士を比較する処理(間接比較処理とも称する)などが存在する。
図3は、被写体として数人の人物を現す画像PIを示す図である。図4は、プログラム実行時の操作画面を示す図である。
上述の各機能を備えた検出装置1は、対象画像中に存在する複数の大きさの物体を、高速に検出する。例えば、図3に示された画像PI中に存在する人物の顔を検出対象として検出する場合、検出装置1は、単一の大きさの顔だけでなく、図4に示す操作画面Q中のウィンドウW1において使用者(ユーザ)によって指定された範囲内(最も小さい顔から最も大きい顔まで)の複数の大きさの顔を検出することができる。
ここで、検出装置1において実行される検出処理の概要について説明する。
図5は、検出装置1において実行される検出処理を模式的に示した図である。図6は、元画像FE1(PI)中に存在する複数の大きさの物体をピラミッド画像を用いて検出する検出処理の原理を示す模式図である。図7は、画像中に存在する所定の物体を高速に検出する検出処理の原理を示す模式図である。図8は、図6と図7とに示される両検出処理を組み合わせた検出処理の一例を示す模式図であり、図5に示される検出処理の比較例を示す図である。尚、図5と図8との関係は後に詳述する。
図5に示すように、検出装置1は、検出位置精度の高い検出手法であるテンプレートを用いたテンプレートマッチングによって物体検出を行っている。以下では、検出装置1が有する各機能の概要を説明する。
検出装置1は、情報設定部11において、検出テンプレートTE1と、検出テンプレートTE1を縮小率βで縮小した縮小テンプレートTE2と、縮小テンプレートTE2を縮小率βでさらに縮小した再縮小テンプレートTE3とで構成される検出用情報IF(IF1)を作成する。また、ピラミッド画像作成部12では、対象画像FE1から縮小率γと縮小率αと縮小率βとを用いて階層画像群MP(MP1)を作成する。各縮小率α,β,γについては後述する。さらに、探索窓決定部13においては、前述のピラミッド画像作成部12によって作成された階層画像群MP1中の所定階層の画像において、探索窓領域を決定する。この探索窓領域は、検出対象物体をラスタスキャン動作によって検索する際に用いられる。そして、マッチング処理部14において、前述の決定された探索窓領域での照合及び検索を行い、検出対象物体の検出処理を行う。具体的には、図5に示されるように、第2階層の画像FE2中で検出テンプレートTE1に対応する大きさの物体を検出する場合、検出装置1は、再縮小テンプレートTE3と第6階層の画像FE6との間で上述の検出処理を実行する。当該検出処理によって検出されれば、その検出位置を基にして、より高い解像度間つまり縮小テンプレートTE2と第4階層の画像FE4との間において検出処理を行う。さらに検出されれば、当該検出位置を基にして、検出テンプレートTE1と第2階層の画像FE2との間において検出処理を行う。このような動作によれば、低解像度の画像を用いた検出処理を行うことによって検出対象物体の存在及びその概要位置を高速に検出することができるとともに、その後に、より高解像度の画像を用いた検出処理を行うことによってさらに高精度に検出対象物体の位置を特定することができる。
ここで、検出装置1における検出方法の基礎となる検出原理について図6及び図7を用いて説明する。
図6は、上述したように、複数サイズの物体をピラミッド画像を用いて検出する検出処理の原理を示す模式図である。図6には、元画像FE1を縮小することによって複数の大きさ検出用(複数サイズ検出用)のピラミッド画像PE1を作成し、作成した階層画像ごとに検出テンプレートTE1を用いて検索又は照合(検出処理)を行うことで、元画像FE1中に存在する複数の大きさを有する物体を一つの検出テンプレートTE1を用いて検出可能とする検出方法が示されている。
ここで、元画像FE1中に存在する複数の大きさを有する物体を一つの検出テンプレートTE1によって検出可能となることについて詳述する。元画像FE1と検出テンプレートTE1との間で実行される検出処理においては、元画像FE1中に存在する検出テンプレートTE1に対応する大きさの物体が検出される。一方、元画像FE1を縮小した画像FE2と検出テンプレートTE1との間の検出処理においては、画像FE2中に存在する検出テンプレートTE1に対応する大きさの物体が検出される。画像FE2と検出テンプレートTE1との間で検出される大きさの物体は、元画像FE1に換算すると検出テンプレートTE1に対応する大きさよりもさらに大きな物体となる。つまり、元画像FE1を縮小した画像FE2と検出テンプレートTE1との間で実行される検出処理では、検出テンプレートTE1に対応する大きさの物体よりもさらに大きな物体を検出していることになる。また、このように検出される物体の大きさは、元画像FE1と縮小した画像との間の縮小率によって決まるため、縮小率を変更することによって複数の大きさの物体を一つの検出テンプレートTE1を用いて検出することが可能となる。
図7は、上述したように、所定の大きさの物体を高速に検出する検出処理の原理を示す模式図である。具体的には、図7に示されるように、まず、検出テンプレートTE1と検出対象画像KEとを縮小率βでそれぞれ縮小することで検出用情報IF1(具体的には、テンプレートTE1,TE2,TE3)と高速検出用ピラミッド画像PS1(具体的には、画像KE,KS2,KS3)とが作成される。そして、作成した低解像度画像KS3とテンプレートTE3とを用いて最初の検出処理を実行することによって対象物の概略位置を特定し、さらに、特定された概略位置の情報に基づいて、高解像度画像(KS2,KE)と当該高解像度に対応するテンプレートTE2,TE1とを用いてさらに正確な検出を行う。これにより、画像KE中に存在する物体を高速に検出することが可能となる。
そして、上述した二つの検出処理を組み合わせることによって、すなわち、図6に示されるピラミッド画像PE1中における階層画像ごとに、図7に示される高速検出手法を採用することによって、元画像FE1中に存在する複数の大きさの物体を高速に検出することが可能となる。図8は、このような検出原理を用いた比較例に係る検出処理を示している。
一方、上述の図5の検出処理は、図8のような検出原理を用いつつ更に高速化を図ることを可能にするものである。具体的には、上述した図5に示される検出装置1が実行する検出方法では、図8中の複数用ピラミッド画像PE1と高速用ピラミッド画像PS1とを一部共通化したピラミッド画像MP1を作成し、これを検出処理に用いることによって、図8に示す検出手法よりもピラミッド画像作成の効率化を可能としている。つまり、検出装置1は、画像中に存在する複数の大きさの物体を高速に検出することを可能とし、さらに、検出に用いるピラミッド画像作成の効率化により、検出処理時間の短縮も実現している。
<動作>
以下では、上述した検出装置1の各機能について詳細に説明する。尚、ここでは、検出対象物体を顔とした場合について説明するが、対象画像上で物体の大きさを想定して検出する場合であれば本発明の思想を適用することが可能であり、検出対象物は顔に限定されない。
図9は、検出装置1の全体動作を示すフローチャートである。
まず、使用者(ユーザ)が行う入力部6等の操作による検出開始指示(ステップS21)の後、検出に用いる参照情報である検出対象物のテンプレート(以下、「検出テンプレート」とも称する)から検出用情報IFが設定され(ステップS22)、また、対象画像から階層画像群MPが作成される(ステップS23)。
次に、ステップS22において設定された情報に基づいて、前述の階層画像群MP中の所定の画像上においてラスタスキャンを行う探索窓の領域が決定され(ステップS24)、当該探索窓において、マッチング(照合)処理が行われる(ステップS25)。さらに、所定画像上の領域が全て検索されたか否かを判定し(ステップS26)、検索が終了したと判定されると検出処理を終了し(ステップS27)、検索が終了していないと判定されると、ステップS24からステップS26までの工程が繰り返し実行される。
以下、ステップS21からステップS25において実行される各処理を詳細に説明する。図10は、情報設定処理を示すフローチャートである。図11は、ピラミッド画像作成処理を示すフローチャートである。図12は、探索窓決定処理を示すフローチャートである。図13は、マッチング処理を示すフローチャートである。
<顔検出処理開始>
顔検出処理を開始する前に、使用者(ユーザ)は、検出装置1によって検出する顔の大きさを指定する。具体的には、図4に示される操作画面Q上で使用者(ユーザ)が入力部6等の操作を行い、検出装置1により検出される顔の大きさを指定する。例えば、操作画面Q中の小ウィンドウW1の欄R1に数値「1」が、欄R2に数値「6」が入力されると、各欄の上部に入力した数値に該当する顔の大きさが表示される。尚、欄R1では、検出対象とする最小の大きさMN(最小サイズ)を指定し、欄R2では、検出対象とする最大の大きさMX(最大サイズ)を指定する。使用者(ユーザ)は、画像PI中に現された顔の大きさと検出対象とする顔の大きさとを比較し、検出する顔の大きさを決定する。決定は、各欄に数値を入力した状態で、実行ボタンBTを入力部6等で選択し押下することによって行う。上述の数値「1」及び数値「6」が欄R1及び欄R2にそれぞれ入力された状態で実行ボタンBTが押下されると、数値「1」に該当する大きさSZ1から数値「6」に該当する大きさSZ6までの6種類の大きさ(SZ1〜SZ6)の顔が検出対象として指定され(大きさの数M=6)、検出処理が開始されたことになり、情報設定処理(ステップS22)へと移行する。
<情報設定処理>
図14は、情報設定処理を模式的に示した図である。
この実施形態においては、図7と同様に、各大きさの顔を検出する際に、2段階の縮小画像を用いて比較処理を行うものとする。そのため、検出テンプレートTP1に加えて、当該テンプレートTP1を縮小率βを用いて順次に縮小した2つのテンプレートTP2,TP3が作成される。
具体的には、図10に示されるように、情報設定処理が開始されると(ステップS31)、記憶部3に保持している検出用の参照情報である顔検出テンプレートTP1から検出用情報IF(IF2)が設定される(ステップS32)。詳細には、顔検出テンプレートTP1から縮小率β=1/2によって縮小された縮小顔テンプレートTP2が作成され、さらに、当該縮小顔テンプレートTP2から縮小率β=1/2によって再縮小テンプレートTP3が作成される。
ここで、縮小率βは、上述の1/2に限定されるものではなく、様々な値であってもよが、縮小率β=1/K(Kは2以上の整数)を満たす数値であることが好ましい。尚、本願においては、画像の「縮小率」を、画像一辺あたりの倍率で表すものとする。また、画像の縮小は、処理時間の制限及び必要画質に応じて、バイリニア法(bi-linear interpolation)、ニアレストネイバー法(nearest neighbor) 又はバイキュービック法(bi-cubic convolution)等の既存の補間方法を用いて行うことができる。
さらに、この実施形態においては、再縮小テンプレートTP3と縮小画像とを直接的に比較するのではなく、再縮小テンプレートTP3から抽出した特徴量と縮小画像から抽出した特徴量とを比較することによって、テンプレートを用いた比較処理を行う場合を例示する。そのため、このステップS32において、再縮小テンプレートTP3から当該全体領域に対する肌色領域の割合を数値化した特徴量CHを抽出する。尚、これに限定されず、再縮小テンプレートTP3と縮小画像とを直接的に画素単位で比較するパターンマッチング処理によって、テンプレートを用いた比較処理を行うようにしてもよく、その場合には、特徴量CHの抽出処理は不要である。
このように作成又は抽出された各テンプレート及び特徴量CHは、検出用情報IF(IF2)としてRAM3bに読み込まれ、後述するマッチング処理において使用される。
尚、顔検出テンプレートTP1を基準として実行するテンプレート縮小回数Sは、上述のような回数(すなわち2回)に限定されるものではなく、検出処理時間及び検出精度等との関係により適切な回数に変更することが可能である。また、特徴量CHは、再縮小テンプレートTP3から抽出することに限定されず、縮小テンプレートTP2又は顔検出テンプレートTP1から特徴量を抽出し、マッチング処理に使用してもよい。さらに、ここでは、抽出される特徴量CHとして、前述のように再縮小テンプレートTP3が有する当該全体領域に対する肌色領域の割合を数値化した値を例示しているがこれに限定されず、当該テンプレートが有する他の特徴を抽出したものであってもよい。また、主成分分析 (Principal Component Analysis, PCA)等を利用してテンプレートをパラメータ化した情報を特徴量として用いてもよい。
検出用情報IF(IF2)が設定されると情報設定処理の工程を終了し(ステップS33)、ピラミッド画像作成処理(ステップS23)に移行する。
<ピラミッド画像作成処理>
図15は、ピラミッド画像作成処理における基準画像作成を示す図である。図16は、ピラミッド画像作成処理における縮小画像作成を示す図である。図17は、ピラミッド画像の完成図である。図18は、ピラミッド画像における画像種別を示す図である。図19は、ピラミッド画像における各画像間の縮小倍率を示す図である。
図11に示されるように、ピラミッド画像作成処理が開始されると(ステップS41)、作成する階層数L(以下、「総階層数」とも称する)が決定される(ステップS42)。具体的には、検出対象の顔の大きさの数Mとテンプレート縮小回数Sと後述する基準画像数Nとの関係から導出される総階層数L=M+S×Nによって決定される。本実施形態においては、検出対象の顔の大きさの数M=6、テンプレート縮小回数S=2、基準画像数N=M−2=4とした場合について説明を行う。よって、本実施形態では、作成される総階層数は、L=14階層となる。
次に、検出処理開始(ステップS21)時に指定された最小の顔の大きさを検出するために用いる第1階層の画像F1が作成される(ステップS43)。具体的には、対象画像F0(元画像)から所定の倍率γを用いて作成される(図15参照)。所定の倍率γは、顔検出テンプレートTP1が有する顔の大きさLA1と使用者(ユーザ)が指定した最小の顔の大きさMN(最小サイズ)との比で決定される。例えば、指定された大きさMNがテンプレートTP1の大きさLA1の2倍の大きさである場合は、倍率γ=1/2となり、指定された大きさMNとテンプレートTP1の大きさLA1とが等しい場合は、倍率γ=1つまり等倍となる。
上述のようにステップS43において第1階層の画像F1が作成されると、中間階層の基準画像作成工程(ステップS44)において、(N−1)個つまり3個の中間階層の基準画像G2が作成される(図15参照)。具体的には、まず、第1階層の画像F1から縮小率αによって縮小された第2階層の画像F2が作成される。さらに、第2階層の画像F2から縮小率αによって第3階層の画像F3が作成され、以後、第N階層までの画像が縮小率αによって順次作成される。つまり、基準画像数N=4の場合は、第4階層の画像F4まで縮小率αを用いて基準画像が作成されることになる。尚、ステップS43で作成される第1階層の画像F1とステップS44で作成される中間階層の基準画像G2(画像F2〜F4)とは、基準画像G3を構成する(図18参照)。これらの基準画像G3は、次述するように、縮小画像を作成するにあたり基準となる画像である。基準画像G3の構成要素である各画像F1〜F4は、対象画像F0に対する倍率が互いに異なっている。詳細には、画像F1〜F4は、それぞれ対象画像F0のγ倍、γ×α倍、γ×α2倍、γ×α3倍となっている。
中間階層の基準画像作成工程(ステップS44)が終了すると、縮小画像作成工程(ステップS45)へと移行する。ステップS45では、まず、第(N+1)階層つまり第5階層に該当する画像F5が第1階層の画像F1に基づいて作成される。具体的には、第5階層の画像F5は、第1階層の画像F1を縮小率βによって縮小することによって作成される(図16参照)。ここで、基準画像数Nと縮小率αと縮小率βとの間においては、β=αNの関係が成立する。つまり、本実施形態(基準画像数N=4、縮小率β=1/2)の場合、上記の関係によって自動的に縮小率αが決定され、縮小率α≒1/1.19となる。尚、この実施形態においては基準画像数N=4としているが、基準画像数Nは、2以上でありかつ検出対象の顔の大きさの数M未満の整数であれば任意な数である。
ステップS45における縮小画像の作成が終了すると、ステップS42で決定された総階層数LとステップS45で既に作成済みとなった画像の階層数Fkとが比較される(ステップS46)。この比較によって総階層数L分の階層画像が作成されたと判断されると、ピラミッド画像作成処理を終了し(ステップS47)、作成階層数Fkが総階層数Lに満たない場合は、作成階層数Fkに1が加算される(ステップS48)。例えば、Fk=5である場合は、ステップS48へと移行し、Fk=6となる。
この後、新たな上位階層6について再び縮小画像処理(ステップS45)が実行される。第6階層の画像F6の作成には、第2階層の画像F2が基準となり、第2階層の画像F2が縮小率βによって縮小されることによって作成される(図16参照)。以後同様に、第7階層の画像F7の作成には、第3階層の画像F3が基準となり、第8階層の画像F8の作成には、第4階層の画像F4が基準となり、順次作成される。さらに、第9階層以降の画像も作成階層より4階層下の画像を基にして同様に作成され、階層数Fk=14までステップS45からステップS48の工程が繰り返し実行される(図17参照)。
図17に示されるように、上述の繰り返し処理によって、総階層数L分の画像つまり第14階層の画像F14まで作成されると、ピラミッド画像作成処理は、終了し(ステップS47)、探索窓決定処理(ステップS24)へと移行する。
上述したピラミッド画像作成処理(ステップS23)を図18を用いて総括すると、ステップS43において基準画像G1に相当する第1階層の画像F1が作成され、ステップS44において基準画像G1(画像F1)に基づいて中間階層の基準画像G2が縮小率αによって作成される。次に、ステップS45からステップS48の繰り返し処理において、基準画像G3(画像F1〜F4)から縮小画像GM1(画像F5〜F8)が縮小率βによって作成され、作成された縮小画像GM1に基づいて再縮小画像GM2(画像F9〜F12)が縮小率βによって作成され、さらに、再縮小画像GM2に基づいて再々縮小画像GM3(画像F13、F14)が作成される。
この繰り返し処理によって作成される画像は、全て縮小率β=1/K(Kは2以上の整数)を用いて作成されるため、縮小率α等の数値を用いて作成するよりもピラミッド画像作成の処理を高速化することができる。
尚、ピラミッド画像MPにおいては、上位階層になるほど縮小の度合いが大きくなっている(言い換えれば、元画像F0に対する倍率が小さくなっている)ので、上位階層になるほど解像度が低くなっている。また、本実施形態では、作成する総階層数がL=14であるため、再々縮小画像GM3に該当する画像は、再縮小画像GM2に属する第9階層の画像F9及び第10階層の画像F10を基にして作成された第13階層の画像F13及び第14階層の画像F14の二つとなる。仮に、総階層数L=13(M=5,S=2,N=4)の場合を想定すると、再々縮小画像GM3に該当する画像は、再縮小画像GM2に属する第9階層の画像F9を基にして作成された第13階層の画像F13のみとなる。
図18においては、対象画像中における複数の大きさの物体を検出するために用いる複数サイズ検出用ピラミッド画像H1は、対象画像に対する倍率が互いに異なる6つの画像F1〜F6を有するものとして構成されている。また、対象画像中における複数の大きさの物体をそれぞれ高速に検出するために用いる高速検出用ピラミッド画像H2は、10枚の画像F5〜F14で構成されている。詳細には、高速検出用ピラミッド画像H2は、複数サイズ検出用ピラミッド画像H1における6つの画像F1〜F6がそれぞれ所定倍率βで縮小された状態に相当する6つの画像F5〜F10を有している。また、高速検出用ピラミッド画像H2は、これら6つの画像F5〜F10がそれぞれ所定倍率βでさらに縮小された状態に相当する6つの画像F9〜F14を有している。
ここで、複数サイズ検出用ピラミッド画像H1と高速検出用ピラミッド画像H2とは、上述の手法等で作成されることによって、各ピラミッド画像H1,H2の一部の画像についての対象画像に対する倍率が互いに同一となるように、当該一部の画像(具体的には、画像F5,F6)が共通化された状態で作成される。これによって、ピラミッド画像作成に要する時間を短縮することができる。これについては後述する。
尚、基準画像数N=4かつ縮小率β=1/2とした場合のピラミッド画像作成処理(ステップS23)においては、縮小率β=αNの関係から、縮小率αは、厳密には縮小率α=1/1.1892・・・の無理数となるが、上述の実施形態では、縮小率β=αNの関係を満たす値として、α=1/1.19の有理数を採用している。このため、αNは縮小率βに完全には一致しない。しかしながら、この不一致は許容誤差範囲内のものでありピラミッド画像作成処理において不都合を生じるものではない。なぜなら、図19に示すように、中間階層の基準画像G2を作成する際に、一律縮小率α=1/1.19を用いたとしても、第5階層の画像F5は、そもそも第1階層の画像F1から縮小率βによって作成される画像であり、同様に、第6階層以降の画像も全て縮小率βを用いて作成されるため、ピラミッド画像作成に影響を与えることはないからである。
<探索窓決定処理>
次に、探索窓決定処理(ステップS24)の説明前に、検出装置1における検索方法について図20、図21及び図22を用いて詳細に説明する。
図20は、最小の大きさの顔を検出する場合の検出用情報IF(IF2)とピラミッド画像MP(MP2)との対応関係を示す図である。図21は、検出する各大きさに対応するピラミッド画像中の注目階層を示す図である。図22は、ピラミッド画像において各注目階層が検出に使用する階層を示した図である。
図20に示されるように、使用者(ユーザ)によって指定された最小の大きさの顔(大きさSZ1)を検出する場合には、第1階層の画像F1と顔検出テンプレートTP1と、第5階層の画像F5と縮小顔テンプレートTP2と、第9階層の画像F9と再縮小テンプレートTP3から抽出された特徴量CHとがそれぞれ比較検出されることになる。
ここで、比較検出の際に基準となる階層は、注目階層と呼ぶ。つまり、大きさSZ1を検出する際の注目階層は、第1階層である。例えば、図21に示されるように、大きさSZ2の顔を検出する場合には、注目階層は、第2階層となる。この場合、縮小顔テンプレートTP2の比較対象になる階層は第6階層であり、特徴量CHの比較対象になる階層は第10階層である。さらに、大きさSZ3から大きさSZ6までの各大きさの顔を検出する場合には、それぞれ第3階層から第6階層までが注目階層となる。上述した対応関係は、図22において詳細に示されている。例えば、大きさSZ5の顔を検出する場合には、注目階層(図22中、◎を付記した部分に該当)は第5階層、縮小顔テンプレートTP2の比較対象になる階層(○を付記した部分に該当)は第9階層、特徴量CHの比較対象になる階層(△を付記した部分に該当)は第13階層となる。
図22に示されるように、注目階層が第1階層の画像F1から第6階層の画像F6である場合、検出処理に必要とされるピラミッド画像の階層数は、第1階層の画像F1から第14階層の画像F14までの14階層となる。また、これは、ステップS42において算出したピラミッド画像作成総数と一致している。
ここで、図8の比較例に示されるような複数サイズ検出用ピラミッド画像PE1と高速検出用ピラミッド画像PS1とを別々に作成し検出処理を実行する検出手法を採用して、本実施形態と同様に6つの顔の大きさを高速に検出する場合を想定する。この場合、複数サイズ検出用ピラミッド画像に注目階層分の6階層の画像を必要とし、さらに、高速検出用ピラミッド画像に注目階層の1階層ごとに2階層ずつ、つまり、6×2=12階層分の画像を必要とする。すなわち、検出に要するピラミッド画像の合計作成総数Lnは、12+6=18階層分の画像となる。また、図8の比較例に示される検出手法において、検出に要するピラミッド画像の作成総数Lnは、検出対象の顔の大きさの数Mとテンプレート縮小回数Sとの関係からLn=M+M×Sによって求められる。
このように、検出装置1でのピラミッド画像作成数Lが図8に示す検出手法よりも少なくて済む理由は、検出装置1では、複数サイズ検出用ピラミッド画像と高速検出用ピラミッド画像とを一部共通化したピラミッド画像MP(MP2)を作成することによって、ピラミッド画像作成の効率化を実現しているためである。より詳細には、図22中の第5階層及び第6階層C1又は第9階層及び第10階層C2に示されるように、検出装置1は、検出処理の際に一度利用した画像を、別の大きさの顔を検出処理する際にも再利用できるようにピラミッド画像を作成することによって、作成する総画像数を減らすことを可能にしている。具体的には、この場合、(基準画像数N)<(検出対象の顔の大きさの数M)が成立するため、(本実施形態における作成画像数L)<(図8の比較例における作成画像数Ln)となる。
また、第5階層の画像F5及び第6階層の画像F6は、複数サイズ検出用ピラミッド画像及び高速検出用ピラミッド画像の両ピラミッド画像(画像群)に属する画像であり、対象画像F0に対する倍率が各々互いに同一である。このため、ピラミッド画像MP(MP2)は複数サイズ検出用ピラミッド画像と高速検出用ピラミッド画像とを一部共通化したピラミッド画像となっている。
以上より、検出装置1は、画像中に存在する複数の大きさの物体を高速に検出することを可能とし、さらに、検出に用いるピラミッド画像の効率使用により当該作成数を減らし、ピラミッド画像作成に要する時間を短縮することで、検出処理のさらなる高速化を実現している。
また、検出装置1は、注目階層に相当する第5階層の画像F5を、第1階層の画像F1から縮小率βによって縮小することによって作成し、同様に、第6階層の画像F6も第2階層の画像F2から縮小率βによって縮小することによって作成している。このように、縮小率β=1/K(Kは2以上の整数)を用いて作成することにより、縮小率α=1/1.19等を用いて作成する場合に比べて、複雑な補間処理を行わずに済むため、縮小画像作成の処理時間を短縮することが可能となる。
一方、図8の比較例に示される検出手法においては、注目階層分の画像作成の際、縮小率βを有効に利用した作成手法とはなっていない。
つまり、検出装置1は、第5階層の画像F5及び第6階層の画像F6の作成に要する処理時間を短縮することができ、検出処理の高速化を実現している。
次に、比較検出の順序について説明する。比較検出は、まず最初に、最も縮小された画像同士間つまり第9階層の画像F9と再縮小テンプレートTP3との間において行われる(CP1)。より詳細には、画像F9から抽出された特徴量(肌色度数)と、再縮小テンプレートTP3から抽出された特徴量CH(肌色度数)とが比較される。この最初の比較検出CP1は画像F9の全領域において行われ、最初の比較検出CP1によって検出対象の大きさの顔が検出された場合、検出された位置を基にして、第5階層の画像F5と縮小顔テンプレートTP2との間において比較検出が行われる(CP2)。さらに、2回目の比較検出CP2において、さらに検出された場合、検出された位置を基にして、第1階層の画像F1と顔検出テンプレートTP1との間において比較検出が行われる(CP3)。3回目の比較検出CP3においても検出された場合、検出対象の大きさの顔が対象画像中に存在するとして出力されることになる。
上述のように、最初に、縮小画像全体において比較検出を実行し、検出対象物体の概略位置を特定することにより、検出に要する処理時間を短縮することができる。
次に、探索窓決定処理について、図20、図23及び図24を用いて説明する。
図23は、注目階層を第1階層とした際の検出処理手順を示す図である。図24は、探索窓のシフト処理を示す図である。図24では、画像F9の左上隅を基準位置P(1,1)、右下隅の位置をP(Xm,Ym)としている。また、各探索窓の位置を、当該各探索窓の左上隅の座標で表すものとする。
図12に示されるように、探索窓決定処理が開始されると(ステップS51)、後述のマッチング処理を実行する探索窓が決定される(ステップS52)。
図23は、図20と同様、注目階層が第1階層である場合の検出方法を図示したものであり、上述の通り、最初に実行される処理CP1は、最も縮小された画像同士間つまり第9階層の画像F9と再縮小テンプレートTP3から抽出された特徴量CHとの間において行われる。より詳細には、再縮小テンプレートTP3と等しい大きさの領域を有する探索窓IWが画像F9の左上隅に設定される。探索窓IWの設定が終了すると(ステップS53)、後述のマッチング処理(ステップS25)に移行する。マッチング処理(ステップS25)では、設定された探索窓IWにおいて、特徴量CHを用いたマッチング処理が行われる。マッチング処理終了後、再び探索窓決定処理が開始され(ステップS51)、前回マッチング処理位置よりも1画素分x軸方向にシフトした場所が新たな探索窓IWと設定される(ステップS52)。ステップS51からステップS53までの工程は、探索窓IWが第9階層の画像F9の全ての領域をシフトし、網羅するまで実行される。
探索窓IWのシフト処理を、図24を用いてより詳細に説明する。探索窓IWは、第9階層の画像F9における左上隅の初期位置P(1,1)から右上隅位置P(Xm,1)まで1画素ずつx軸方向にシフトする(図24(a)参照)。探索窓IWが右上隅位置P(Xm,1)まで到達すると、初期位置P(1,1)よりy軸方向に1画素分シフトした位置P(1,2)に探索窓IWを設定する。以後同様に、位置P(1,2)からx方向に同様の走査が行われ、最終的には、位置P(Xm,Ym)まで探索窓IWが移動する。すなわち、x方向を主走査方向、y方向を副走査方向として探索窓IWの走査処理が行われる。尚、シフト幅は、上述のように1画素に限定されるものではなく、検出処理時間及び検出精度等との関係により適切な値に変更してもよい。シフト幅を増やせば、検出精度は粗くなるが、検出処理時間は短縮される。
<マッチング処理>
以下、図25及び図26を用いてマッチング処理(ステップS25)について説明する。
図25は、低解像度画像におけるシフトの様子と高解像度画像におけるシフトの様子とを一次元で示す図である。
図26は、高解像度画像におけるシフトの様子を二次元で示す図である。
図13に示されるように、マッチング処理が開始されると(ステップS61)、探索窓IWにおいて肌色領域判定処理が実行される(ステップS62)。肌色領域判定は、上述した最初の比較検出CP1(図23参照)に相当する処理であり、縮小テンプレートTP3より抽出される当該全体領域に対する肌色画素の割合即ち特徴量CHと探索窓IWが占める領域中の肌色画素の割合とが比較される。例えば、探索窓IWが有する赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色情報を色相(H)、色彩(S)、明度(V)の色彩体系へと色空間変換を行い、色相(H)の値が予め設定した肌色を示す範囲内か否かによって判断し、探索窓IW領域中の肌色画素数を算出し、当該肌色画素数が、特徴量CHの肌色画素数から決定されるしきい値以上であれば肌色領域を検出したと判断すればよい。
肌色領域判定処理(ステップS62)において、肌色領域が検出されなければ(ステップS63)、マッチング処理を終了し(ステップS64)、ステップS26を経て次の探索窓IWを決定する処理に移行する(図9参照)。肌色領域が検出されると(ステップS63)、検出された位置を基にして、上述の第5階層の画像F5と縮小顔テンプレートTP2との間において比較検出CP2が行われる(ステップS65)。
さらに、上述のステップS65において検出対象の大きさの顔が存在すると検出されなければ(ステップS66)、マッチング処理を終了し(ステップS67)、ステップS26を経て次の探索窓IWを決定する処理に移行する(図9参照)。検出対象の大きさの顔が存在すると検出されると(ステップS66)、検出された位置を基にして、第1階層の画像F1と顔検出テンプレートTP1との間においてテンプレートマッチングによる比較検出CP3が行われる(ステップS68)。
このように、最初の比較検出CP1において、特徴量CHを用いた肌色領域判定を実行することにより、肌色領域を有しない探索窓IWのテンプレートマッチングを省略することが可能となり検出処理を高速に行うことができる。すなわち、顔が存在する可能性が高い領域を、低解像度画像を用いた比較処理によって全体領域の中から絞り込むことが可能である。言い換えれば、肌色領域による比較処理で顔が存在しないと判定される領域を、高解像度画像による比較処理の対象から予め除外することが可能である。
ステップS68が終了すると、マッチング処理を終了し(ステップS69)、ステップS26へと移行する。尚、ステップS68において、検出対象の大きさの顔が検出されると、検出情報(例えば、検出位置又は大きさ等)は出力情報としてRAM3bに記憶され、全処理終了後(ステップS27)出力される。
以下、マッチング処理について、具体的に例を挙げて詳説する。
例えば、ステップS62において、図23における第9階層の画像F9中の位置P(v,w)で肌色領域が検出されたとすると、第5階層の画像F5中の位置P(v,w)を基にして、縮小顔テンプレートTP2とのテンプレートマッチングによる比較検出CP2が行われる。具体的には、図25に示すように、比較検出CP1において、探索窓IWが位置Pv−2、位置Pv−1、さらに、位置Pvとシフトし、位置Pvにおける肌色領域判定(ステップS62)において肌色領域が検出された場合、第5階層の画像F5と縮小顔テンプレートTP2との間の比較検出CP2(ステップS65)へと移行し、位置Pvと位置Pv+0.5との2地点においてテンプレートマッチングが実行される。
ここで、比較検出CP1において用いられる画像F9は、比較検出CP2において用いられる画像F5を1/2倍にした画像であるため、画像F9における探索窓IWのシフト幅1画素分は画像F5における0.5画素分に相当する。
このため、比較検出CP2において行うテンプレートマッチングのシフト幅を1画素とすると、比較検出CP2においてテンプレートマッチングを実行する位置は、一次元でみると、図25に示される上述の2地点となり、実際に実行される二次元では、画像F9中におけるP(v,w)、P(v+0.5,w)、P(v,w+0.5)及びP(v+0.5,w+0.5)の4点に相当する位置となる。図26は、上述した4地点におけるシフトの様子を示しおり、図23中の領域PR2を拡大表示した図に相当する。画像F5において画像F9中のP(v,w)に相当する位置PAにおいてテンプレートマッチングが行われ、その後、位置PAよりx軸方向に1画素分シフトした位置PB(画像F9中のP(v+0.5,w)に相当)においてテンプレートマッチングが行われる(図26(a)参照)。さらに、位置PAからy軸方向に1画素分シフトした位置PC(画像F9中のP(v,w+0.5)に相当)においてテンプレートマッチングが行われ、その後、位置PCよりx軸方向に1画素分シフトした位置PD(画像F9中のP(v+0.5,w+0.5)に相当)においてテンプレートマッチングが行われる(図26(b)参照)。
また、テンプレートマッチングは、比較する画像同士(例えば、縮小顔テンプレートTP2と第5階層の画像F5の比較領域)の相関値を算出し、算出した相関値と予め設定したしきい値とを比較することにより、検出対象の大きさの顔が存在するか否かを決定する。例えば、検出用テンプレートが100×100の画素を有する場合には、一万個の対応する2画素間で画素信号(ここでは色差情報)の差分絶対値を求め、それによって得られる一万個の差分絶対値の平均値を、相関値とすることができる。このような相関値は、対応する画素同士が被写体の同一部分を含む場合には小さな値となり、異なる部分である場合には大きな値となる。
尚、画像F5において行うテンプレートマッチングのシフト幅を1画素としたが、これに限定されない。例えば、所定の縮小画像AAにおいて採用した所定のシフト幅saを、当該縮小画像AAの元となる画像BBに換算した際のシフト幅sa2よりも大きくならない範囲で、画像BBにおいて実行するシフト幅sbを採用すれば、画像BBにおいて実行する検出は、縮小画像AAにおいて実行した検出と同等、若しくは、高精度の検出が可能となる。つまり、画像F9における探索窓IWのシフト幅が1画素であれば、画像F5においては、2画素以下のシフト幅に設定すればよい。
以上、ステップS62において肌色領域が検出され、当該検出位置に基づいてステップS65において実行されるマッチング処理について詳述したが、さらにステップS65において検出対象の大きさの顔が存在すると検出された場合も同様の処理が行われる。すなわち、ステップS68では、ステップS65で検出された位置から得られる4地点において第1階層の画像F1と顔検出テンプレートTP1とのテンプレートマッチングによる比較検出CP3が実行される。例えば、ステップS65において第5階層の画像F5中の位置PW2(PC)で検出されたとすると、位置PW2に対応する第1階層の画像F1中の位置PW1を基にして得られる図23中の領域PR1に示す4地点においてテンプレートマッチングによる比較検出CP3が行われる。
以上のように、或る注目階層の画像(以下、単に注目画像とも称する)で検出対象となる大きさの物体を検出する動作(すなわち或るサイズの物体検出動作)においては、注目画像と注目画像を所定倍率βで縮小した画像(高速検出用ピラミッド画像H2中の画像)とのうち低解像度の画像から順に決定された画像を対象として、テンプレートを用いた比較処理を行うことによって、対象物体の検出が行われる。たとえば、最小大きさSZ1の顔検出処理を行う場合には、最初に低解像度の画像F9とテンプレートTP3とを用いた比較処理(比較検出CP1)が行われ、次に中解像度の画像F5とテンプレートTP2とを用いた比較処理(比較検出CP2)が行われ、最後に高解像度の画像F1とテンプレートTP1とを用いた比較処理(比較検出CP3)が行われる。これによって、最小大きさSZ1の顔が対象画像中に存在するか否か、及び存在する場合にはその存在位置が検出されることになる。また、より大きなサイズSZ2の顔検出処理が行われる場合には、最初に低解像度の画像F10とテンプレートTP3とを用いた比較処理(比較検出CP1)が行われ、次に中解像度の画像F6とテンプレートTP2とを用いた比較処理(比較検出CP2)が行われ、最後に高解像度の画像F2とテンプレートTP1とを用いた比較処理(比較検出CP3)が行われる。これによって、大きさSZ2の顔の存在位置等が検出される。他のサイズSZ3〜SZ6についても同様である。
このようにして、複数サイズ検出用ピラミッド画像H1(図18参照)の中から選択した注目画像と、テンプレートとを用いた比較処理によって、当該注目画像で検出対象となる大きさの物体を検出する動作が行われる。
そして、このような動作を複数の注目画像について繰り返すことによって、複数(上記の例では6つ)の大きさSZ1〜SZ6の物体が検出される。
<その他>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記に説明した内容に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態においては、比較検出CP1において肌色領域判定を行い、比較検出CP2及びCP3では、テンプレートマッチングを行い、検出処理を実行しているがこれに限定されない。具体的には、比較検出CP1〜CP3の全てにおいてテンプレートマッチングを実行してもよく、また、比較検出CP1〜CP3の全てにおいて実行するテンプレートマッチングに先立って、肌色領域判定等の特徴量を利用した判定処理を実行してもよい。このように、簡易な判定処理をテンプレートマッチングに先立って実行することにより、肌色領域を有しない探索窓のマッチング処理を省略することが可能となり、検出処理を高速に実行することができる。
また、上記実施の形態においては、縮小率αは、縮小率β=αNの関係が成立する値としたがこれに限定されない。具体的には、縮小率αは、基準画像GM3を作成するために用いる値であり、縮小率βが一定の値であれば、ピラミッド画像作成に影響を与えることはない。このため、縮小率αとしては、縮小率β=αNの関係を満たさない任意の値を設定することも可能である。
さらに、上記実施の形態においては、図4に示される操作画面Q上で使用者(ユーザ)が指定する顔の大きさは、予め設定されていた顔の大きさを使用者が選択するという態様であったが、これに限定されない。具体的には、上述のように縮小率αが任意の値に設定可能であることにより、対象画像F0(元画像)から第1階層の画像F1を作成する際に用いる所定の倍率γも任意の値に設定可能とすると、顔の大きさ自体を使用者(ユーザ)自身が自由に設定することが可能となる。つまり、基準画像GM3の作成に当たり、使用者(ユーザ)が指定した顔の大きさを検出するための注目階層の画像を、作成可能とするような所定の倍率γ及び縮小率αを決定するという態様にしてもよい。
本発明の実施形態に係る検出装置の概要を示す図である。 検出装置が備える各種機能を示すブロック図である。 被写体として数人の人物を有する画像を示す図である。 プログラム実行時の操作画面を示す図である。 検出装置において実行される検出処理の一例を模式的に示した図である。 元画像中に存在する複数の大きさの物体をピラミッド画像を用いて検出する検出処理の模式図である。 画像中に存在する所定の物体を高速に検出する検出処理の模式図である。 比較例に係る検出処理の模式図である。 検出装置の全体動作を示すフローチャートである。 情報設定処理を示すフローチャートである。 ピラミッド画像作成処理を示すフローチャートである。 探索窓決定処理を示すフローチャートである。 マッチング処理を示すフローチャートである。 情報設定処理を模式的に示した図である。 ピラミッド画像作成処理における基準画像作成を示す図である。 ピラミッド画像作成処理における縮小画像作成を示す図である。 ピラミッド画像の完成図である。 ピラミッド画像における画像種別を示す図である。 ピラミッド画像における各画像間の縮小倍率を示す図である。 最小の大きさの顔を検出する場合の検出用情報とピラミッド画像との対応関係を示す図である。 検出する各大きさに対応するピラミッド画像中の注目階層を示す図である。 ピラミッド画像において各注目階層が検出に使用する階層を示した図である。 注目階層を第1階層とした際の検出処理手順を示す図である。 探索窓のシフト処理を示す図である。 低解像度画像におけるシフトの様子と高解像度画像におけるシフトの様子とを一次元で示す図である。 高解像度画像におけるシフトの様子を二次元で示す図である。
符号の説明
1 検出装置
3 記憶部
3a ハードディスクドライブ(HDD)
3b RAM
5 表示部
6 入力部
6a キーボード
6b マウス
11 情報設定部
12 ピラミッド画像作成部
13 探索窓決定部
14 マッチング処理部

Claims (18)

  1. 対象画像中に存在する物体を検出する検出装置であって、
    前記対象画像中における複数の大きさの物体を検出するために用いる第1の画像群であって、前記対象画像に対する倍率が互いに異なる複数の画像を有する第1の画像群と、前記対象画像中における前記複数の大きさの物体をそれぞれ高速に検出するために用いる第2の画像群であって、前記第1の画像群における前記複数の画像がそれぞれ所定倍率で縮小された状態に相当する複数の画像を有する第2の画像群とを含む階層画像群を作成する階層画像群作成手段と、
    前記階層画像群を用いて前記物体を検出する物体検出手段と、
    を備え、
    前記第1の画像群と前記第2の画像群とは、各画像群の一部の画像についての前記対象画像に対する倍率が互いに同一となるように、当該一部の画像が共通化された状態で作成されることを特徴とする検出装置。
  2. 請求項1に記載の検出装置において、
    前記階層画像群作成手段は、前記対象画像に対する倍率が互いに異なる複数の基準画像を作成するとともに当該複数の基準画像のそれぞれをさらに所定倍率で縮小した複数の縮小画像を作成することによって、前記複数の基準画像と前記複数の縮小画像とを含む前記階層画像群を作成し、
    前記複数の縮小画像の一部は、前記第1の画像群と前記第2の画像群との両方に属する画像として共通化されて作成されることを特徴とする検出装置。
  3. 請求項2に記載の検出装置において、
    前記階層画像群作成手段は、
    第1の縮小率αと第2の縮小率βとを、β=αN(Nは2以上の整数)の関係を満たすように決定する決定手段と、
    前記対象画像に基づいて第1の基準画像を作成するとともに当該第1の基準画像を前記第1の縮小率αの画像間縮小率で順次縮小して(N−1)個の中間階層の基準画像を作成することによって、前記第1の基準画像と前記(N−1)個の中間階層の基準画像とを含む前記複数の基準画像を作成する手段と、
    前記複数の基準画像のそれぞれをさらに前記第2の縮小率βで縮小することによって複数の縮小画像を作成する手段と、
    を有することを特徴とする検出装置。
  4. 請求項3に記載の検出装置において、
    前記階層画像群作成手段は、
    前記複数の縮小画像のうちの1つの画像または複数の画像のそれぞれを、さらに前記第2の縮小率βで縮小することによって、少なくとも1つの再縮小画像を作成する手段、
    をさらに有することを特徴とする検出装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の検出装置において、
    前記第2の縮小率βは、1/K(Kは2以上の整数)であることを特徴とする検出装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の検出装置において、
    前記物体検出手段は、
    前記第1の画像群の中から選択した注目画像とテンプレートとを用いた比較処理によって、当該注目画像で検出対象となる大きさの物体を検出する動作を繰り返すことによって前記複数の大きさの物体を検出し、
    前記注目画像に対応する大きさの物体を検出する動作においては、前記注目画像と前記注目画像を前記所定倍率で縮小した画像であって前記第2の画像群の一画像とのうち低解像度の画像から順に用いて、物体の検出を行うことによって前記注目画像での検出対象となる大きさの物体を効率的に検出することを特徴とする検出装置。
  7. 対象画像中に存在する物体を検出する検出方法であって、
    前記対象画像中における複数の大きさの物体を検出するために用いる第1の画像群であって、前記対象画像に対する倍率が互いに異なる複数の画像を有する第1の画像群と、前記対象画像中における前記複数の大きさの物体をそれぞれ高速に検出するために用いる第2の画像群であって、前記第1の画像群における前記複数の画像がそれぞれ所定倍率で縮小された状態に相当する複数の画像を有する第2の画像群とを含む階層画像群を作成する階層画像群作成工程と、
    前記階層画像群を用いて前記物体を検出する物体検出工程と、
    を含み、
    前記第1の画像群と前記第2の画像群とは、各画像群の一部の画像についての前記対象画像に対する倍率が互いに同一となるように、当該一部の画像が共通化された状態で作成されることを特徴とする検出方法。
  8. 請求項7に記載の検出方法において、
    前記階層画像群作成工程は、前記対象画像に対する倍率が互いに異なる複数の基準画像を作成するとともに当該複数の基準画像のそれぞれをさらに所定倍率で縮小した複数の縮小画像を作成することによって、前記複数の基準画像と前記複数の縮小画像とを含む前記階層画像群を作成し、
    前記複数の縮小画像の一部は、前記第1の画像群と前記第2の画像群との両方に属する画像として共通化されて作成されることを特徴とする検出方法。
  9. 請求項8に記載の検出方法において、
    前記階層画像群作成工程は、
    第1の縮小率αと第2の縮小率βとを、β=αN(Nは2以上の整数)の関係を満たすように決定する決定工程と、
    前記対象画像に基づいて第1の基準画像を作成するとともに当該第1の基準画像を前記第1の縮小率αの画像間縮小率で順次縮小して(N−1)個の中間階層の基準画像を作成することによって、前記第1の基準画像と前記(N−1)個の中間階層の基準画像とを含む前記複数の基準画像を作成する工程と、
    前記複数の基準画像のそれぞれをさらに前記第2の縮小率βで縮小することによって複数の縮小画像を作成する工程と、
    を備えることを特徴とする検出方法。
  10. 請求項9に記載の検出方法において、
    前記階層画像群作成工程は、
    前記複数の縮小画像のうちの1つの画像または複数の画像のそれぞれを、さらに前記第2の縮小率βで縮小することによって、少なくとも1つの再縮小画像を作成する工程、
    をさらに有することを特徴とする検出方法。
  11. 請求項9または請求項10に記載の検出方法において、
    前記第2の縮小率βは、1/K(Kは2以上の整数)であることを特徴とする検出方法。
  12. 請求項7ないし請求項11のいずれかに記載の検出方法において、
    前記物体検出工程は、
    前記第1の画像群の中から選択した注目画像とテンプレートとを用いた比較処理によって、当該注目画像で検出対象となる大きさの物体を検出する動作を繰り返すことによって前記複数の大きさの物体を検出し、
    前記注目画像に対応する大きさの物体を検出する動作においては、前記注目画像と前記注目画像を前記所定倍率で縮小した画像であって前記第2の画像群の一画像とのうち低解像度の画像から順に用いて、物体の検出を行うことによって前記注目画像での検出対象となる大きさの物体を効率的に検出することを特徴とする検出方法。
  13. コンピュータに、
    対象画像中における複数の大きさの物体を検出するために用いる第1の画像群であって、前記対象画像に対する倍率が互いに異なる複数の画像を有する第1の画像群と、前記対象画像中における前記複数の大きさの物体をそれぞれ高速に検出するために用いる第2の画像群であって、前記第1の画像群における前記複数の画像がそれぞれ所定倍率で縮小された状態に相当する複数の画像を有する第2の画像群とを含む階層画像群を作成する階層画像群作成工程と、
    前記階層画像群を用いて前記物体を検出する物体検出工程と、
    を実行させることによって、前記対象画像中に存在する物体を検出するプログラムであって、
    前記第1の画像群と前記第2の画像群とは、各画像群の一部の画像についての前記対象画像に対する倍率が互いに同一となるように、当該一部の画像が共通化された状態で作成されることを特徴とするプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムにおいて、
    前記階層画像群作成工程は、前記対象画像に対する倍率が互いに異なる複数の基準画像を作成するとともに当該複数の基準画像のそれぞれをさらに所定倍率で縮小した複数の縮小画像を作成することによって、前記複数の基準画像と前記複数の縮小画像とを含む前記階層画像群を作成し、
    前記複数の縮小画像の一部は、前記第1の画像群と前記第2の画像群との両方に属する画像として共通化されて作成されることを特徴とするプログラム。
  15. 請求項14に記載のプログラムにおいて、
    前記階層画像群作成工程は、
    前記コンピュータに、
    第1の縮小率αと第2の縮小率βとを、β=αN(Nは2以上の整数)の関係を満たすように決定する決定工程と、
    前記対象画像に基づいて第1の基準画像を作成するとともに当該第1の基準画像を前記第1の縮小率αの画像間縮小率で順次縮小して(N−1)個の中間階層の基準画像を作成することによって、前記第1の基準画像と前記(N−1)個の中間階層の基準画像とを含む前記複数の基準画像を作成する工程と、
    前記複数の基準画像のそれぞれをさらに前記第2の縮小率βで縮小することによって複数の縮小画像を作成する工程と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  16. 請求項15に記載のプログラムにおいて、
    前記階層画像群作成工程は、
    前記コンピュータに、
    前記複数の縮小画像のうちの1つの画像または複数の画像のそれぞれを、さらに前記第2の縮小率βで縮小することによって、少なくとも1つの再縮小画像を作成する工程、
    をさらに実行させることを特徴とするプログラム。
  17. 請求項15または請求項16に記載のプログラムにおいて、
    前記第2の縮小率βは、1/K(Kは2以上の整数)であることを特徴とするプログラム。
  18. 請求項13ないし請求項17のいずれかに記載のプログラムにおいて、
    前記物体検出工程は、
    前記コンピュータに、
    前記第1の画像群の中から選択した注目画像とテンプレートとを用いた比較処理によって、当該注目画像に対応する大きさの物体を検出する動作を繰り返すことによって前記複数の大きさの物体を検出し、
    前記注目画像で検出対象となる大きさの物体を検出する動作においては、前記注目画像と前記注目画像を前記所定倍率で縮小した画像であって前記第2の画像群の一画像とのうち低解像度の画像から順に用いて、物体の検出を行うことによって前記注目画像での検出対象となる大きさの物体を効率的に検出することを特徴とするプログラム。
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