JP2006201584A - 光ケーブルの固定構造 - Google Patents

光ケーブルの固定構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2006201584A
JP2006201584A JP2005014277A JP2005014277A JP2006201584A JP 2006201584 A JP2006201584 A JP 2006201584A JP 2005014277 A JP2005014277 A JP 2005014277A JP 2005014277 A JP2005014277 A JP 2005014277A JP 2006201584 A JP2006201584 A JP 2006201584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical cable
fixing
optical
receiving means
fixing structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005014277A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4234106B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Masuzawa
一浩 増澤
Toshiichi Tomizawa
敏一 富沢
Junji Hagiwara
淳史 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP2005014277A priority Critical patent/JP4234106B2/ja
Publication of JP2006201584A publication Critical patent/JP2006201584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4234106B2 publication Critical patent/JP4234106B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Abstract

【課題】新規な形態の光ケーブルについても確実に固定可能な光ケーブルの固定構造を提供すること。
【解決手段】通信機器の筐体の内部に引き込まれた光ケーブルを通信機器に固定するための固定構造であって、光ケーブルを受容するための受容手段と、受容手段にて受容された光ケーブルを受容手段との間で挟持する挟持手段とを備え、受容手段を、光ケーブルの外形に略適応した湾曲状の受容面として形成し、挟持手段は、受容手段の近傍位置に立設された一対の支持片と、当該一対の支持片に対して係合自在に設けられた取付け片とを有し、一対の支持片の相互間において受容手段にて受容された光ケーブルを、一対の支持片に係合された取付け片と、受容手段とにより、挟持可能とした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、通信機器の筐体の内部に引き込まれた光ケーブルを、当該通信機器に固定するための固定構造に関する。
現在、光ファイバを使った家庭向けのデータ通信サービスであるFTTH(Fiber To The Home)が一般家庭に普及しつつある。このFTTHにおいては、屋外に敷設された光ケーブルが、一般家屋等の屋内または屋外の壁面に設置された光受信機に接続される。そして、光ケーブルから光受信機を介して伝送された通信データが、家庭内のパソコンやTV等の各機器に伝送される(例えば、特許文献1、及び、特許文献2参照)。
ここで、このような光受信機に光ケーブルを接続するための従来の構造について説明する。図14は、従来の光ケーブル26の断面図である。この光ケーブル26は、光ファイバ27と、この光ファイバ27を両側から挟む一対の補強材28とを、被覆線29で覆った構造(以下、第一型と称する)をしている。
図15は、従来の光受信機30の分解斜視図である。この光受信機30は、筐体31に、光ファイバを整理・収容するための光ファイバトレイ32を着脱自在に収めて構成されている。ここで、筐体31は、光電変換部33と、出力端子34とを備えて構成されている。このうち、筐体31には、屋外から引き込まれた光ケーブル(図示せず)を光受信機30に引込み、また、光受信機30内の光ケーブル(図示せず)を屋内に引き出す光ケーブル挿通口35が形成されている。この光ケーブル挿通口35は、カバーで覆われていない開放構造となっている。また、光電変換部33は、光ファイバ(図示せず)からの光信号を電気信号に変換する変換部であり、コネクタを介して光ファイバ(図示せず)に接続される。さらに、出力端子34は、光電変換部33で変換された電気信号を光受信機30から出力する端子であり、電気信号に変換されたデータを家庭内のTV等の各機器に伝送する同軸ケーブル(図示せず)が接続される。
また、光ファイバトレイ32は、固定部36、収容部37、及び、メカニカルスプライサ固定部38を備えて構成されている。このうち、固定部36は、外部から筐体の内部に引き込まれた光ケーブルを固定するための固定手段である。図16は、固定部36において、図14の光ケーブル26が固定された状態を示した正面図である。この図に示すように、光ケーブル26は、一対の補強材(図示せず)を被覆線29と共に、相互に分岐した状態で固定されており、このことによって光ファイバ27が露出される。この光ファイバ27は、メカニカルスプライサ(図示せず)を介して他の光ファイバ(図示せず)に接続される。ここで、補強材(図示せず)と共に分岐された被覆線29は、折返し固定部39によって折返され、その折返し方向にさらに突出して被覆線保持部40によって保持されている。この状態において、補強材(図示せず)及び被覆線29は自己の復元力によって被覆線保持部40に押圧固定される。
特開2003−139964号公報 特開2004−361439号公報
しかしながら、図14に示した光ケーブルは、光ファイバを一対の補強材で挟持していることにより、補強材の連設方向のみにおいて柔軟性が失われる等、光ケーブルに方向性を生じさせ、光ケーブルに捩れを生じさせる等、好ましくない。このため、近年では、1本の補強材の縦断面中心位置で光ファイバ全体を包み、さらに、補強材を被覆線で覆う構造(以下、第二型と称する)にしたことで、より柔軟性を有し、方向性が生じることによる捩れ等の発生を低減させた、光ケーブルが採用されつつある。
しかしながら、上記従来の光受信機の固定部は、一対の補強材を被覆線と共に分岐することを前提とした固定構造であったため、1本の補強材のみを用いた光ケーブルを固定することに不適であった。
また、上記従来の光受信機では、光受信機に光ケーブルが挿入されていないと、光ケーブル挿通口から、屋内設置型では塵や埃、屋外設置型ではさらに雨滴が光受信機内部へ進入してしまうという問題があった。この対策として、パッキンで光ケーブル挿通口をふさいでしまう方法があるが、そのための追加コストが発生していた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、新規な形態の光ケーブルについても確実に固定可能な光ケーブルの固定構造を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の通信機器の筐体の内部に引き込まれた光ケーブルを、当該通信機器に固定するための光ケーブルの固定構造は、光ケーブルを受容するための受容手段と、受容手段にて受容された前記光ケーブルを、当該受容手段との間で挟持する挟持手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の光ケーブルの固定構造は、請求項1に記載の光ケーブルの固定構造において、受容手段を、光ケーブルの外形に略適応した湾曲状の受容面として形成したことを特徴とする。
また、請求項3に記載の光ケーブルの固定構造は、請求項1又は2に記載の光ケーブルの固定構造において、挟持手段は、受容手段の近傍位置に立設された一対の支持片と、当該一対の支持片に対して係合自在に設けられた取付け片とを有し、一対の支持片の相互間において受容手段にて受容された光ケーブルを、一対の支持片に係合された取付け片と、受容手段とにより、挟持可能としたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の光ケーブルの固定構造は、請求項3に記載の光ケーブルの固定構造において、取付け片を、受容手段に対して取外し自在に一体形成したことを特徴とする。
また、請求項5に記載の光ケーブルの固定構造は、請求項4に記載の光ケーブルの固定構造において、通信機器の筐体には、光ケーブルを引き込むための開口部を設け、取付け片を、筐体の内部における開口部の近傍位置に配置したことを特徴とする。
また、請求項6に記載の光ケーブルの固定構造は、請求項3から5のいずれか一項に記載の光ケーブルの固定構造において、取付け片に、取付け片の操作を容易とする取手部を備えたことを特徴とする。
また、請求項7に記載の光ケーブルの固定構造は、請求項1から6のいずれか一項に記載の光ケーブルの固定構造において、受容手段の近傍位置に、光ケーブルを直線状として保持するケーブル保持部と、光ケーブルから分岐された一対の被覆線を、それぞれ折返し保持する折返し固定部と、当該折返し固定部から折返し方向にある被覆線を、当該被覆線の復元力によりそれぞれ側方から押圧保持する被覆線保持部とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、光ケーブルの固定構造は、固定部と接続されている取付け片を、固定部から取外して使用することにより、第一型の光ケーブルと、第二型の光ケーブルとを固定部に固定することができるので、別途取付け用の部品を用意しておかなくても製品構造が違う2種類の光ケーブルを固定することができ、光ケーブルの種類に関わらず光受信機を共通化できるため、光ケーブルを取付ける際の作業性が向上すると共に、光受信機の設置コストを低減できるという効果を奏する。
この発明によれば、光ケーブルの固定構造は、固定部と接続されている取付け片が、光ケーブル挿通口を略塞ぐので、光ケーブル挿通口から筐体内部への異物の進入を防ぐことができると共に、ゴムパッキン等の部材を不要として光受信機のコストを低減できるという効果を奏する。
この発明によれば、光ケーブルの固定構造は、取付け片の取手部を指で挟持しながら光ケーブルの取付け作業を行えるので作業性が向上するとともに、取手部が光ケーブルと光ケーブル挿通口との隙間を略塞ぐことができるので、光ケーブル接続時にも光ケーブル挿通口から筐体内部への異物の侵入を防ぐことができると共に、ゴムパッキン等の部材を不要として光受信機のコストを低減できるという効果を奏する。
〔本発明の基本的概念〕
まず、本発明の基本的概念について説明する。本発明は、概略的に、通信機器の筐体の内部に引き込まれた光ケーブルを、当該通信機器に固定するための固定構造に関する。ここで、通信機器には、光ケーブルを固定する必要が生じる全ての機器が該当し、具体的には、上述した光受信機や、屋内における光ケーブルの終端装置(ONU:Optical Network Unit)が該当する。以下の各実施の形態においては、通信機器が光受信機である場合について説明する。
この固定構造は、上述した第二型の光ケーブルを取り付け可能な構造である。その固定構造の一例としては、光ケーブルを光受信機の内部において挟持することで固定する構造である。また、この固定構造に対する付加的な構造として、光ケーブルの導入口からの異物侵入を防止するための構造を設けている。さらに、第二型の光ケーブルのみならず、上述した第一型の光ケーブルについても取り付け可能な構造とすることで、光ケーブルをその種類に関わらず取り付け可能としている。
〔実施の形態1〕
以下に添付図面を参照して、本実施の形態1に係る光ケーブルの固定構造を詳細に説明する。
(光受信機の構成について)
最初に、光受信機の基本構成を説明する。図1は、本実施の形態1に係る光ケーブルの固定構造を備えた光受信機1の斜視図であり、図2は、光受信機1を開けた状態における光ファイバトレイ3の平面図である。そして、図3は、図2の光ケーブルの固定部8を拡大した平面図であり、図4は、図3の光ケーブルの固定部8の斜視図である。
光受信機1は、屋外の光ケーブル(図示せず)から受信した光信号データを、そのまま他の光ケーブル(図示せず)を介して屋内へ送信し、あるいは、電気信号データに変換した上で同軸ケーブル(図示せず)を介して屋内へ送信する。この光受信機1は、概略的に、筐体2、光ファイバトレイ3、及び、光電変換部(図示せず)を備えて構成されている。
このうち、筐体2は、光受信機1の構造体であり、光ファイバトレイ3と光電変換部(図示せず)とを保護する保護手段である。この筐体2は、一側面を開放した略箱形状のベース部4と、このベース部4をその開放面側から略覆うカバー部5とを備えて構成されており、カバー部5はベース部4に対して回動自在に軸支されている。これらベース部4とカバー部5の下面には、それぞれ引込みレール6が形成されており、カバー部5を閉じてベース部4を略覆った状態において、これらベース部4の引込みレール6とカバー部5の引込みレール6とが相互に対向する。この対向状態において、これら引込みレール6の間には空間部が形成され、この空間部が光ケーブル挿通口7として機能する。この光ケーブル挿通口7は、外部から引込まれた光ケーブル(図示せず)を光受信機1に引込むための引込手段であり、外部から光受信機1の内部に至るように設けられた貫通路である。
また、光ファイバトレイ3は、光ケーブルから引出された光ファイバ(図示せず)の整理・収容を行う収容手段であり、筐体2の内部に着脱可能な構造となっている。この光ファイバトレイ3は、固定部8、取付け片9、及び、接続部10を備えて構成されている。ここで、固定部8は、外部から引込まれた光ケーブル(図示せず)を固定する固定手段であり、光ファイバトレイ3を筐体2の内部に装着した状態において、光ケーブル挿通口7の近傍位置に配置される。また、取付け片9は、固定部8と係合することにより、外部から引込まれた光ケーブル(図示せず)を挟持する挟持手段である。この取付け片9は、薄肉状の接続部10を介して、固定部8に対して取外し自在に一体成型されている。
また、光電変換部(図示せず)は、屋外の光ケーブル(図示せず)から受信した光信号データを電気信号データに変換する光電変換手段であり、筐体2の内部に配置される。
(光受信機における異物進入の防止)
次に、取付け片9の固定部8への接続構造について、より詳細に説明する。前述したように取付け片9は、接続部10を介して固定部8に対して一体成型されている。ここで、取付け片9の配置位置は、光ファイバトレイ3を筐体2の内部に装着した状態において、当該取付け片9が光ケーブル挿通口7を内側から略塞ぐように決定されている。より具体的には、取付け片9は、光ケーブル挿通口7の内径と略同じ又はそれ以上の高さを有する方形板状体として形成されており、その広幅の面を光ケーブル挿通口7に対して略対向させるように、この光ケーブル挿通口7の近傍位置に配置されている。このため、光ケーブル(図示せず)が光受信機1に挿入されていない状態においても、塵、埃、雨滴等の異物が光ケーブル挿通口7を介して筐体2の内部進入することを防ぐことができる。
(光ケーブルの固定構造について)
次に、このような構成における光ケーブルの固定構造について説明する。初めに、固定部8の構造についてより詳細に説明する。図5は、取付け片9を分離した後の固定部8の斜視図である。この固定部8は、第二型の光ケーブルを保持するための構造と、第一型の光ケーブルを保持するための構造との両方を備えるものである。まず、第二型の光ケーブルを保持するための構造について説明する。このため、固定部8は、受容部11と支持片12とを備えて構成されている。
このうち、受容部11は、第二型の光ケーブル(図示せず)を受容する受容手段であり、特許請求の範囲における受容手段に対応する。この受容部11は、具体的には、光ファイバトレイ3が筐体2に装着された時の光ケーブル挿通口7の延長線上において、略直線状に設けられた溝として形成されており、その縦断面形状が第二型の光ケーブルの外形に略適応した半球の湾曲形状をしている。したがって、受容部11の上面に第二型の光ケーブルを載置することにより、この第二型の光ケーブルの下部が湾曲形状の受容部によって受容され、第二型の光ケーブルを安定的に配置することができる。
また、支持片12は、取付け片9と係合し、外部から引込まれた第二型の光ケーブル(図示せず)を挟持するものであり、取付け片9と協働して特許請求の範囲における挟持手段を構成する。具体的には、支持片12は、受容部11の近傍でかつ受容部11を中心とした対称の位置に、一対で配置されている。各支持片12は、固定部8から略垂直に延出する垂直片13と、この垂直片13の上端から他方の垂直片13に向かって、固定部8と略平行に延出する保持片14とからなる。この保持片14の下面(受容部11に対向する面)には、取付け片9の後述する凸部21に略対応する位置及び形状の切欠部15が形成されている。
次に、第一型の光ケーブルを保持するための構造について説明する。このため、固定部8は、ケーブル保持部16、折返し固定部17、及び、被覆線保持部18を備えて構成されている。これらケーブル保持部16、折返し固定部17、及び、被覆線保持部18は、受容部11の近傍でかつ受容部11を中心とした対称の位置に、それぞれ一対で配置されている。このうち、ケーブル保持部16は、第一型の光ケーブル(図示せず)を保持し、固定部8から略垂直に延出する垂直片と、この垂直片の上端から他方の垂直片に向かって、固定部8と略平行に延出する保持片とからなる。また、折返し固定部17は、第一型の光ケーブルにおける被覆線で覆われた補強材が分岐した一対の部分をそれぞれ折返し、固定部8から略垂直に延出する略円柱状突起である。また、被覆線保持部18は、前述の被覆線で覆われた補強材が分岐した一対の部分をそれぞれ保持固定し、固定部8から略垂直に延出する側面壁と、この側面壁の上端から他方の側面壁に向かって、固定部8と略平行に延出する保持片とからなる。
次に、取付け片9について説明する。図6は、固定部8から分離された後の取付け片9の斜視図である。この取付け片9は、湾曲部19と係合部20とを備えて構成される。このうち、湾曲部19は、取付け片9の中央に配置され、第二型の光ケーブルの外形に略適応した湾曲形状に形成されている。したがって、取付け片9によって第二型の光ケーブルを挟持した場合に、この光ケーブルの上部が湾曲部19によって安定的に保持される。また、係合部20は、取付け片9の両端に配置されており、その外面(取付け片9を固定部8に係合させた状態においてこの固定部8の保持片14に対向する側の面)には、突起状の凸部21を備えて構成される。
続いて、具体的に光ケーブルを固定する場合の構造について説明する。初めに、第二型の光ケーブルを固定する場合の構造について説明する。図7は、第二型の光ケーブル22を固定部8に固定した状態を示した斜視図であり、図8は、図7のA−A矢視断面図である。これら各図に示すように、第二型の光ケーブル22は、固定部8の受容部11と、固定部8から分離した取付け片9の湾曲部19とによって挟持される。ここで、受容部11と湾曲部19とは、第二型の光ケーブル22の外形に略適応した湾曲形状をしているので、第二型の光ケーブル22を安定して挟持することができる。
また、図6に示された取付け片9の長さL1と、2つの支持片12によって形成された空間の長さL2とは、相互に略同じであり、取付け片9の係合部20を、2つの支持片12によって形成された空間に係合させることにより、固定部8に固定させることができる。さらに、係合部20は、湾曲部19が受ける第二型の光ケーブル22からの押圧力により、2つの支持片12に押さえつけられ、そのため、2つの支持片12によって形成された空間に係合したまま固定される。さらに、切欠部15と凸部21とは、係合部20を、2つの支持片12によって形成された空間に係合させたときに、その位置および形状が相互に対応するようになっている。そのため、切欠部15と凸部21とが相互に係合することにより、取付け片9を固定部8に、より安定した状態で固定させることができる。
次に、第一型の光ケーブルを固定する場合の構造について説明する。図9は、第一型の光ケーブル23を固定部8に固定した状態を示した斜視図であり、図10は、図9のA−A矢視断面図である。これらの図に示すように、第一型の光ケーブル23は、ケーブル保持部16で保持され、その先で一対の被覆線で覆われた補強材が分岐し、折返し固定部17によって折返され、その折返し方向にさらに突出して被覆線保持部18によって保持されている。この状態において、補強材及び被覆線は自己の復元力によって被覆線保持部18に押圧固定されることにより固定部8に固定される。
このように、本実施の形態1に係る光ケーブルの固定構造によれば、固定部8から取外した取付け片9を使用することにより、第二型の光ケーブル22を固定部8に固定することができ、さらに、第一型の光ケーブル23も、固定部8に固定することができる。したがって、別途取付け用の部品を用意しておかなくても製品構造が違う2種類の光ケーブルを固定することができるので、光ケーブルを取付ける際の作業性が向上する。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態2は、取付け片の操作性を向上させるため、取付け片に取手部を設けた点において、取手部のない実施の形態1と異なる。ただし、特に説明なき構成については実施の形態1と同様であるものとし、実施の形態1と略同一の機能を有する構成要素については、必要に応じて、実施の形態1で用いたのと同一の名称及び又は符号を用いて説明する。
(光受信機の構成について)
図11は、本実施の形態2に係る光ケーブルの固定構造を備えた光受信機における光ケーブルの固定部8を拡大した平面図であり、図12は、固定部8から分離された取付け片24の斜視図である。この光受信機の光ファイバトレイは、固定部8と、取付け片24と、接続部10とを備えて構成されている。
(取付け片の構造について)
取付け片24は、固定部8と係合することにより、外部から引込まれた光ケーブル(図示せず)を挟持する挟持手段であり、光ケーブルを引き込む前は、固定部8と接続した状態で配置されている。ここで、取付け片24は、特許請求の範囲における挟持手段に対応する。この取付け片24は、湾曲部19、係合部20、凸部21、及び、取手部25を備えて構成される。ここで、取手部25は、湾曲部19における取付け片24の長辺側端面から、凸部21側に略垂直に延出する垂直片である。このような位置に取手部25を配置することにより、固定部8と取付け片24とを一体成型する際に、取手部25が固定部8における受容部が形成される面と同じ面に形成されるので、固定部8と取付け片24との一体成型が容易となる。さらに、固定部8から取付け片24を取り外すために取付け片24を掴んだときに、取手部25が障害にならない。
(光ケーブルの固定構造について)
このような構成における第二型の光ケーブルを固定する場合の構造について説明する。図13は、第二型の光ケーブル22を固定部8に固定した状態を示した斜視図である。初めに、取手部25を指で挟持しながら、取付け片24の湾曲部19と、固定部8の受容部とで、第二型の光ケーブル22を挟持する。さらに、取手部25を指で挟持しながら、取付け片24の係合部20を、2つの支持片12によって形成された空間に係合させることにより、取付け片24が固定部8へ固定される。これら一連の作業が、取手部25を指で挟持しながら行われることにより、第二型の光ケーブル22が固定部8へ、容易かつ確実に取り付けられる。
さらに、取付け片24の固定部8への取付け完了後、取手部25とケーブル保持部16との間に一定の間隔Wが出来るようになっている。このため、必要に応じて取付け片24を固定部8から取り外す場合、取手部25とケーブル保持部16との間に指を入れるスペースがあるため、取手部25の指による挟持が容易となる。
さらに、第二型の光ケーブル22を固定部8に固定した後で、光ファイバトレイを筐体に装着した時に、取手部25の広幅の面が、光ケーブル挿通口に対して略対向するように、この光ケーブル挿通口の近傍位置に配置されるので、第二型の光ケーブル22と光ケーブル挿通口との隙間を略塞ぐことができる。このため、取手部25がなく、第二型の光ケーブル22と光ケーブル挿通口との隙間が、何ら塞がれることなく存在する実施の形態1と比べて、光ケーブル接続時にも光ケーブル挿通口7を介して筐体2に異物が侵入することを防ぐことができる。
このように、本実施の形態2に係る光ケーブルの固定構造によれば、光ケーブル接続時の作業性の向上と、光ケーブル接続後の異物の進入防止とが可能となる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(本発明の適用分野について)
本発明の適用対象は、上述したような光受信機には限られず、光ケーブル収納箱や光コンバータその他光ケーブルを固定する必要があれば、どの様な物でも適用可能である。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、光ケーブルの径が小さく、固定部の受容部と取付け片の湾曲部とで、安定して挟持することができない場合であっても、固定部の2つの支持片によって形成された空間から取付け片が外れず、光ケーブルが、固定部から外れない限り、本発明の課題が達成されている。
(固定部と取付け片との接続)
固定部と取付け片は、一体成型されていなくてもよく、固定部への光ケーブル接続前には固定部から取付け片が外れず、固定部への光ケーブル接続時に外力により取り外し可能であれば、どのような方法で接続されていてもよい。例えば、固定部と取付け片とが嵌め込みによって接続されていてもよい。
(取付け片の接続位置)
また、取付け片は、固定部と接続されていなくてもよく、固定部の近傍にあり光ケーブル接続の時に取り外し可能であれば、何処に接続されていてもよい。例えば、取付け片が、光ファイバトレイの他の部分に切り離し自在に接続されていてもよい。
この発明は、各種の光ケーブルを固定する必要がある装置の固定構造に適用でき、光ケーブルの取付けの際の作業性を向上させることに有用である。
本実施の形態1に係る光ケーブルの固定構造を備えた光受信機の斜視図である。 光受信機を開けた状態における光ファイバトレイの平面図である。 図2の光ケーブルの固定部を拡大した平面図である。 図3の光ケーブルの固定部の斜視図である。 取付け片が分離した後の固定部の斜視図である。 固定部から分離した後の取付け片の斜視図である。 第二型の光ケーブルを固定部に固定した状態を示した斜視図である。 図7のA−A矢視断面図である。 第一型の光ケーブルを固定部に固定した状態を示した斜視図である。 図9のA−A矢視断面図である。 本実施の形態2に係る光ケーブルの固定構造を備えた光受信機における光ケーブルの固定部を拡大した平面図である。 固定部から分離した後の取付け片の斜視図である。 第二型の光ケーブルを固定部に固定した状態を示した斜視図である。 従来の光ケーブルの断面図である。 従来の光受信機の分解斜視図である。 固定部において、図14の光ケーブルが固定された状態を示した正面図である。
符号の説明
1 光受信機
2 筐体
3 光ファイバトレイ
4 ベース部
5 カバー部
6 引込みレール
7 光ケーブル挿通口
8 固定部
9 取付け片
10 接続部
11 受容部
12 支持片
13 垂直片
14 保持片
15 切欠部
16 ケーブル保持部
17 折返し固定部
18 被覆線保持部
19 湾曲部
20 係合部
21 凸部
22 第二型の光ケーブル
23 第一型の光ケーブル
24 取付け片
25 取手部
26 光ケーブル
27 光ファイバ
28 補強材
29 被覆線
30 光受信機
31 筐体
32 光ファイバトレイ
33 光電変換部
34 出力端子
35 光ケーブル挿通口
36 固定部
37 収容部
38 メカニカルスプライサ固定部
39 折返し固定部
40 被覆線保持部
L1 取付け片9の長さ
L2 2つの支持片10によって形成された空間の長さ
W 間隔

Claims (7)

  1. 通信機器の筐体の内部に引き込まれた光ケーブルを、当該通信機器に固定するための固定構造であって、
    前記光ケーブルを受容するための受容手段と、
    前記受容手段にて受容された前記光ケーブルを、当該受容手段との間で挟持する挟持手段と、
    を備えたことを特徴とする光ケーブルの固定構造。
  2. 前記受容手段を、前記光ケーブルの外形に略適応した湾曲状の受容面として形成したこと、
    を特徴とする請求項1に記載の光ケーブルの固定構造。
  3. 前記挟持手段は、
    前記受容手段の近傍位置に立設された一対の支持片と、当該一対の支持片に対して係合自在に設けられた取付け片とを有し、前記一対の支持片の相互間において前記受容手段にて受容された前記光ケーブルを、前記一対の支持片に係合された前記取付け片と、前記受容手段とにより、挟持可能としたこと、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の光ケーブルの固定構造。
  4. 前記取付け片を、前記受容手段に対して取外し自在に一体形成したこと、
    を特徴とする請求項3に記載の光ケーブルの固定構造。
  5. 前記通信機器の筐体には、前記光ケーブルを引き込むための開口部を設け、
    前記取付け片を、前記筐体の内部における前記開口部の近傍位置に配置したこと、
    を特徴とする請求項4に記載の光ケーブルの固定構造。
  6. 前記取付け片に、前記取付け片の操作を容易とする取手部を備えたこと、
    を特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の光ケーブルの固定構造。
  7. 前記受容手段の近傍位置に、前記光ケーブルを直線状として保持するケーブル保持部と、前記光ケーブルから分岐された一対の前記被覆線を、それぞれ折返し保持する折返し固定部と、当該折返し固定部から折返し方向にある前記被覆線を、当該被覆線の復元力によりそれぞれ側方から押圧保持する被覆線保持部とを備えたこと、
    を特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の光ケーブルの固定構造。
JP2005014277A 2005-01-21 2005-01-21 光ケーブルの固定構造 Expired - Fee Related JP4234106B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005014277A JP4234106B2 (ja) 2005-01-21 2005-01-21 光ケーブルの固定構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005014277A JP4234106B2 (ja) 2005-01-21 2005-01-21 光ケーブルの固定構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006201584A true JP2006201584A (ja) 2006-08-03
JP4234106B2 JP4234106B2 (ja) 2009-03-04

Family

ID=36959619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005014277A Expired - Fee Related JP4234106B2 (ja) 2005-01-21 2005-01-21 光ケーブルの固定構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4234106B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011193019A (ja) * 2011-05-30 2011-09-29 Toshiba Corp 電子機器
US8519275B2 (en) 2009-12-25 2013-08-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic device
WO2015126472A3 (en) * 2013-11-11 2015-10-29 Adc Telecommunications, Inc. Telecommunications module

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63131183U (ja) * 1987-02-19 1988-08-26
JPH1068827A (ja) * 1996-08-27 1998-03-10 Takakomu:Kk 光ファイバケーブル把持装置
JP2003204175A (ja) * 2002-01-08 2003-07-18 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバーケーブル収納箱及び光ファイバーケーブルの余長処理方法
JP2004354885A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Hochiki Corp 光ファイバ収納ケース

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63131183U (ja) * 1987-02-19 1988-08-26
JPH1068827A (ja) * 1996-08-27 1998-03-10 Takakomu:Kk 光ファイバケーブル把持装置
JP2003204175A (ja) * 2002-01-08 2003-07-18 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバーケーブル収納箱及び光ファイバーケーブルの余長処理方法
JP2004354885A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Hochiki Corp 光ファイバ収納ケース

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8519275B2 (en) 2009-12-25 2013-08-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Electronic device
JP2011193019A (ja) * 2011-05-30 2011-09-29 Toshiba Corp 電子機器
WO2015126472A3 (en) * 2013-11-11 2015-10-29 Adc Telecommunications, Inc. Telecommunications module
US10063947B2 (en) 2013-11-11 2018-08-28 Commscope Technologies Llc Telecommunications module

Also Published As

Publication number Publication date
JP4234106B2 (ja) 2009-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009506382A (ja) 光ファイバのユニバーサルブラケット装置及び方法
EP2589995B1 (en) Optical cable connection box with auxiliary device for gap filling and waterproofing
KR200409251Y1 (ko) 광케이블 단자함
JP4603460B2 (ja) 通信ケーブル固定構造
JP4234106B2 (ja) 光ケーブルの固定構造
JP5612206B2 (ja) 光ケーブルを中間分岐へガイドし接続する作業に適合する光ケーブル接続筐体
KR200422298Y1 (ko) 계단식 광어댑터 패널이 구비된 광케이블 단자함
JP5108730B2 (ja) スプリッタモジュール
JP4614864B2 (ja) 通信機器
JP3989408B2 (ja) 光ケーブル固定構造
JP2008129166A (ja) 光ファイバ配線系およびスプリッタボックス
KR200423984Y1 (ko) 세대단자함용 광분배함
JP3963776B2 (ja) 光ケーブル接続具
JP4585934B2 (ja) 光受信機
KR20060078009A (ko) 세대용 광단자함
JP5415905B2 (ja) 二芯光コンセント
KR20080037544A (ko) 광 콘센트
US20100104247A1 (en) Optical access network system
JP7349103B2 (ja) 光受信機
JP2009047867A (ja) 光ケーブル機器筐体の光ケーブル収容部
KR20110028688A (ko) 광케이블 접속함의 광케이블 고정장치
JP4053927B2 (ja) 光伝送信号分岐装置
US8467652B2 (en) Glass fiber connection module
JP3856863B2 (ja) 光接続部収納トレー
JP4540530B2 (ja) 光端末装置の光ファイバ接続構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081210

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4234106

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121219

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131219

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees