JP2006195018A - 3次元表示方法、画像生成側装置、および画像表示側装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 画像表示側において、観察者から見て異なった奥行き位置にある複数の表示面に2次元像をそれぞれ表示し、当該各表示面に表示される2次元像の輝度あるいは透過度を前記各表示面毎にそれぞれ独立に変化させて3次元立体像を表示する3次元表示方法であって、画像生成側から2次元画像と奥行き画像とを送信し、前記画像表示側において、前記2次元画像と奥行き画像から、前記各表示面毎に輝度あるいは透過度をそれぞれに独立に変化させた前記各表示面用の2次元像を生成し、当該各表示面用の2次元像を前記各表示面に表示して3次元立体像を表示する。前記2次元画像と奥行き画像を、前記画像生成側から前記画像表示側へ、並列した独立の信号系統で送信する。
【選択図】 図1
Description
前述した提案済みの3次元表示装置は、複数の表示面に2次元像を表示し、この複数の表示面に表示される2次元像の、輝度あるいは透過度を各表示面毎に変化させて3次元立体像を表示するものである。
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、3次元表示方法、画像生成側装置、および画像表示側装置において、従来の2次元表示方式の画像の送信に利用されている伝送路を利用してDFD方式の3次元表示方法に必要な画像を送信することが可能となる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
前述の課題を解決するために、本発明は、画像表示側において、観察者から見て異なった奥行き位置にある複数の表示面に2次元像をそれぞれ表示し、当該各表示面に表示される2次元像の輝度あるいは透過度を前記各表示面毎にそれぞれ独立に変化させて3次元立体像を表示する3次元表示方法であって、画像生成側から2次元画像と奥行き画像とを前記画像表示側に送信し、前記画像表示側において、前記画像生成側から送信された前記2次元画像と奥行き画像から、前記各表示面毎に輝度あるいは透過度をそれぞれに独立に変化させた前記各表示面用の2次元像を生成し、当該各表示面用の2次元像を前記各表示面に表示して3次元立体像を表示することを特徴とする。
また、本発明では、前記2次元画像と奥行き画像が、前記画像生成側から前記画像表示側へ、並列した独立の信号系統で送信されることを特徴とする。
また、本発明では、前記2次元画像と奥行き画像が、前記画像生成側から前記画像表示側へ、交互に時分割して同じ信号系統で送信されることを特徴とする。
また、本発明では、前記時分割の単位は、フレーム単位、フィールド単位、ライン単位、画素単位あるいはブロック単位のいずれか、あるいは複数の組み合わせであることを特徴とする。
また、本発明では、前記2次元画像と奥行き画像は、前記画像生成側から前記画像表示側へ、1枚の画像中に空間分割して同じ信号系統で送信されることを特徴とする。
また、本発明では、前記空間分割は、1枚の画像中の左右あるいは上下で分割することを特徴とする。
また、本発明では、前記空間分割は、1枚の画像中に水平方向あるいは垂直方向に、ライン単位、画素単位あるいはブロック単位で交互に分割することを特徴とする。
ここで、前記2次元画像と奥行き画像は、並列した独立の信号系統で前記画像表示側装置へ送信される。
また、本発明では、前記画像生成側装置が、前記2次元画像と奥行き画像を交互に時分割で多重化する多重化手段を有し、前記2次元画像と奥行き画像を、交互に時分割して同じ信号系統で前記画像表示側装置へ送信し、前記画像表示側装置が、前記交互に時分割で多重化された2次元画像と奥行き画像を、2次元画像と奥行き画像とに分割する分割手段を有することを特徴とする。
また、本発明では、前記画像生成側装置が、前記2次元画像と奥行き画像を、1枚の画像中に空間分割して多重化する多重化手段を有し、前記2次元画像と奥行き画像を、1枚の画像中に空間分割して同じ信号系統で前記画像表示側へ送信し、前記画像表示側装置が、前記1枚の画像中に空間分割して多重化された2次元画像と奥行き画像を、2次元画像と奥行き画像とに分割する分割手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、従来の2次元表示方式の画像の送信に利用されている伝送路を利用してDFD方式の3次元表示方法に必要な画像を送受信することが可能となる。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
始めに、DFD型の3次元表示装置について説明する。
[DFD型の3次元表示装置の一例]
図8は、DFD型の3次元表示装置の一例を説明するための図である。
図8に示す3次元表示装置は、観察者100の前面に複数の面、例えば、表示面(101,102)(表示面101が表示面102より観察者100に近い)を設定し、これらの表示面(101,102)に複数の2次元像を表示するために、2次元表示装置と種々の光学素子を用いて光学系103を構築する。
前記2次元表示装置としては、例えば、CRT、液晶ディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、ELディスプレイ、FEDディスプレイ、DMD、プロジェクション方式ディスプレイ、オシロスコープのような線描画型ディスプレイなどを用い、光学素子としては、例えば、レンズ、全反射鏡、部分反射鏡、曲鏡、プリズム、偏光素子、波長板などを用いる。
なお、図8は、前述の特許文献1に記載されているものと同じ構成のものであり、また、この表示面の設定方法については、前述の特許文献1を参照されたい。
図8に示す3次元表示装置では、図9に示すように、観察者100に提示したい3次元物体104を、観察者100の両眼の視線方向から、前述の表示面(101,102)へ射影した像(以下、「2D化像」と呼ぶ)(105,106)を生成する。
この2D化像の生成方法としては、例えば、視線方向から3次元物体104をカメラで撮影した2次元像を用いる方法、あるいは別の方向から撮影した複数枚の2次元像から合成する方法、あるいはコンピュータグラフィックによる合成技術やモデル化を用いる方法など種々の方法がある。
かかる構成を有する装置上で、2D化像(105,106)の各々の輝度を、観察者100から見た総体的な輝度を一定に保ちつつ、3次元物体104の奥行き位置に対応して変えることで、3次元物体104の3次元立体像を表示する。
その2D化像(105,106)の各々の輝度の変え方の一例について説明する。なお、ここでは、白黒図面であるため、分かりやすいように、以下の図面では、輝度の高い方を濃く示してある。
例えば、3次元物体104が表示面101上にある場合には、図10に示すように、この上の2D化像105の輝度を3次元物体104の輝度に等しくし、表示面102上の2D化像106の輝度はゼロとする。
次に、例えば、3次元物体104が観察者100より少し遠ざかって表示面101より表示面102側に少し寄った位置にある場合には、図11に示すように、2D化像105の輝度を少し下げ、2D化像106の輝度を少し上げる。
さらに、例えば、3次元物体104が表示面102上にある場合には、図13に示すように、この上の2D化像106の輝度を3次元物体104の輝度に等しくし、表示面101上の2D化像105の輝度はゼロとする。
このように表示することにより、観察者(人)100の生理的あるいは心理的要因あるいは錯覚により、表示しているのが2D化像(105,106)であっても、観察者100にはあたかも表示面(101,102)の中間に3次元物体104が位置しているように感じられる。
例えば、表示面(101,102)にほぼ等輝度の2D化像(105,106)を表示した場合には、表示面(101,102)の奥行き位置の中間付近に3次元物体104があるように感じられる。この場合に、この3次元物体104は、観察者100には立体感を伴って知覚される。
3次元物体自体が有する奥行きを表現する場合における重要な要点は、図8に示す構成を有する装置上で、2D化像(105,106)の各々の部位の輝度を、観察者100から見た総体的な輝度を一定に保ちつつ、3次元物体104の各部位が有する奥行き位置に対応して変えることである。
なお、前述の説明では、2次元像を配置する面の中で主に2つの面に関してのみ記述し、かつ観察者に提示する物体が2つの面の間にある場合について述べたが、2次元像を配置する面の個数がこれよりも多く、あるいは提示する物体の位置が異なる場合であっても、同様な手法により3次元立体像を表示することが可能であることは明らかである。
例えば、面が3つで、観察者100に近い面と、中間の面との間に第1の3次元物体が、中間の面と、観察者100に遠い面との間に第2の3次元物体が存在する場合には、観察者100に近い面と、中間の面とに、第1の3次元物体の2D化像を表示し、中間の面と、観察者100に遠い面とに第2の3次元物体の2D化像を表示することで、第1および第2の3次元物体の3次元立体像を表示することができる。
例えば、3次元立体像が表示面101より表示面102まで時間的に移動する場合について説明する。
3次元立体像が表示面101上にある場合には、図10に示すように、表示面101上の2D化像105の輝度を3次元立体像の輝度に等しくし、表示面102上の2D化像106の輝度はゼロとする。
次に、例えば、3次元立体像が、次第に観察者100より時間的に少し遠ざかり、表示面101より表示面102側に時間的に少し寄ってくる場合には、図11に示すように、3次元立体像の奥行き位置の移動に対応させて2D化像105の輝度を時間的に少し下げ、かつ2D化像106の輝度を時間的に少し上げる。
さらに、例えば、3次元立体像が表示面102上まで時間的に移動してきた場合には、図13に示すように、3次元立体像の奥行き位置の移動に対応させてこの上の2D化像106の輝度を3次元立体像の輝度に等しくなるまで時間的に変化させ、かつ表示面101上の2D化像105の輝度がゼロとなるまで変化させる。
このように表示することにより、人の生理的あるいは心理的要因あるいは錯覚により、表示しているのが2D化像(105,106)であっても、観察者100にはあたかも表示面(101,102)の間を、表示面101から表示面102に3次元立体像が奥行き方向に移動するように感じられる。
なお、前述の説明では、2D化像を配置する面の中で主に2つの面に関してのみ記述し、かつ観察者100に提示する3次元立体像が2つの面の間を移動する場合について述べたが、2次元像を配置する面の個数がこれよりも多く、あるいは提示する3次元物体が複数の面をまたがって移動する場合であっても、同様な手法により、3次元立体像を表示可能であり、同様な効果が期待できることは明らかである。
また、前述の説明では、1個の3次元立体像が2次元像を配置する二つの面内で移動する場合について説明したが、複数個の3次元物体が移動する場合、即ち、表示される2次元像が、それぞれ移動方向の異なる複数の物体像を含む場合には、各表示面に表示される物体像の輝度を、物体像毎に、その物体の移動方向および移動速度に応じて変化させればよいことは明らかである。
図14は、本発明の前提となるDFD型の3次元表示装置の他の例を説明するための図である。
図14に示す3次元表示装置は、観察者100の前方に、複数の透過型表示装置、例えば、透過型表示装置(111,112)(透過型表示装置111が透過型表示装置112より観察者100に近い)と、種々の光学素子と、光源110を用いて光学系103を構築する。即ち、本実施例では、前述の図8における表示面(101,102)に代えて、透過形表示装置(111,112)を用いるものである。
前記透過型表示装置(111,112)としては、例えば、ツイストネマティック型液晶ディスプレイ、イン・プレイン型液晶ディスプレイ、ホモジニアス型液晶ディスプレイ、強誘電液晶ディスプレイ、ゲスト−ホスト型液晶ディスプレイ、高分子分散型液晶ディスプレイ、ホログラフィック高分子分散型液晶ディスプレイ、あるいはこれらの組み合わせなどを使用する。また、光学素子としては、例えば、レンズ、全反射鏡、部分反射鏡、曲面鏡、プリズム、偏光素子、波長板などを用いる。
なお、図14では、光源110が、観察者100から見て最も後方に配置された場合を示し、また、図14は、前述の特許文献2に記載されているものと同じ構成のものである。
前記2D化像(107,108)を、図14に示すように、各々透過型表示装置111と透過型表示装置112との双方に、観察者100の右眼と左眼を結ぶ線上の一点から見て重なるように、2D化像(107,108)として表示する。
これは、例えば、2D化像(107,108)の各々の中心位置や重心位置の配置と、各々の像の拡大/縮小率を制御することで可能となる。
前記構成を有する装置上で、観察者100が見る像は、光源110から射出された光で、2D化像108を透過し、さらに2D化像107を透過した光によって生成される。
図14に示す3次元表示装置では、前記構成を有する装置上で、2D化像(107,108)の各々の透過度の配分を、観察者100から見た総体的な輝度を一定に保ちつつ、3次元物体104の奥行き位置に対応して変えて、透過型表示装置111と透過型表示装置112との間に存在する3次元物体の3次元立体像を表示する。
例えば、3次元物体104が透過型表示装置111上にある場合には、透過型表示装置111上の透過度を、2D化像107の輝度が3次元物体104の輝度に等しくなるように設定し、透過型表示装置112上の2D化像108の部分の透過度を、例えば、その透過型表示装置112の最大値とする。
次に、例えば、3次元物体104が観察者100より少し遠ざかって、透過型表示装置111より透過型表示装置112側に少し寄った位置にある場合には、透過型表示装置111上の2D化像107の部分の透過度を少し増加させ、透過型表示装置112上の2D化像108の部分の透過度を少し減少させる。
次に、例えば、3次元物体104が観察者100よりさらに遠ざかって、透過型表示装置111より透過型表示装置112側にさらに寄った位置にある場合には、透過型表示装置111上の2D化像107の部分の透過度をさらに増加させ、透過型表示装置112上の2D化像108の部分の透過度をさらに減少させる。
さらに、例えば、3次元物体104が透過型表示装置112上にある場合には、透過型表示装置112上の透過度を、2D化像108の輝度が3次元物体104の輝度に等しくなるように設定し、透過型表示装置111上の2D化像107の部分の透過度を、例えば、透過型表示装置111の最大値とする。
即ち、例えば、透過型表示装置(111,112)にほぼ等輝度の2D化像(107,108)を表示した場合には、透過型表示装置(111,112)の奥行き位置の中間付近に3次元物体104があるように感じられる。この場合に、この3次元物体104は、観察者100には立体感を伴って知覚される。
なお、前述の説明においては、例えば、3次元物体全体の奥行き位置を、例えば、透過型表示装置(111,112)に表示した2次元像を用いて表現する方法について主に述べたが、図14に示す3次元表示装置においても、図8に示す3次元表示装置で説明した方法と同様の手法により、例えば、3次元物体自体が有する奥行きを表現する方法としても使用できることは明らかである。
また、図14に示す3次元表示装置においても、図8に示す3次元表示装置で説明した方法と同様の手法により、2D化像が3次元的に移動する場合には、観察者100の左右上下方向への移動に関しては通常の2次元表示装置の場合と同様に透過型表示装置内での動画再生によって可能であり、また、奥行き方向への移動に関しては、複数の透過型表示装置における透過度の変化を時間的に行うことで、3次元立体像の動画を表現することができることは明らかである。
即ち、図8に示す3次元表示装置では、2D化像(105,106)の各々の輝度の配分を、観察者100から見た総体的な輝度を一定に保ちつつ、3次元物体104の奥行き位置に対応して変化させて3次元立体像を表示する。
また、図14に示す3次元表示装置では、2D化像(107,108)の各々の透過度の配分を、観察者100から見た総体的な輝度を一定に保ちつつ、3次元物体104の奥行き位置に対応して変化させて3次元立体像を表示する。
このように、図8に示す3次元表示装置では、3次元物体104に近い方の面に表示される2D化像の輝度を、3次元物体104に遠い方の面に表示される2D化像の輝度よりも増加させるのに対して、図14に示す3次元表示装置では、3次元物体104に近い方の透過型表示装置に表示される2D化像の透過度を、3次元物体104に遠い方の透過型表示装置に表示される2D化像の透過度よりも減少させる点で異なっている。
したがって、図14に示す3次元表示装置において、図8に示す3次元表示装置と同様の手法を用いて、3次元物体自体が有する奥行きを表現する場合、あるいは、3次元立体像の動画を表現する場合には、図8に示す3次元表示装置において、各表示面に表示される2D化像の輝度を増加させる場合には、各透過型表示装置に表示される2D化像の透過度を減少させ、また、図14に示す3次元表示装置において、各表示面に表示される2D化像の輝度を減少させる場合には、各透過型表示装置に表示される2D化像の透過度を増加させるようにすればよい。
図1は、本発明の実施例1の3次元表示方法を説明するためのブロック図である。
本実施例では、画像生成側装置203の画像生成手段205から画像出力として、2次元画像201と奥行き画像202を出力し、画像表示側装置204の輝度分配手段206に入力する。
そして、輝度分配手段206にて、輝度(または、透過度)を変化させた2次元画像を生成し、当該2次元画像を表示手段(207,208,209)に表示し、前述のDFD方式の3次元表示方法により3次元立体像を表示する。なお、表示手段の数は、必ずしも図1に示す3個である必要はなく、2個以上の数であればよい。
本実施例では、画像生成側装置203と画像表示側装置204との間の画像の送信方法として2次元画像201と奥行き画像202を用いる。
奥行き画像202とは、3次元物体の奥行き方向の情報(X,Y,ZのZ)を輝度の情報に置き換えて、輝度の濃淡画像として構成したものである。
なお、3次元物体の奥行き方向の情報は、例えば、視線方向から3次元物体をカメラで撮影する際に、カメラ位置から3次元物体までの距離を、距離測定装置で測定し、その距離データに基づき生成することができる。
この方法は、複数の表示手段用の2次元画像を独立して受け渡す方法に比べて、画像のデータ量が少なくなり、表示手段の数が変わっても受け渡す画像は同じであるというメリットがある。
したがって、画像生成側装置203から画像表示側装置204へ送信する画像として、2次元画像201と奥行き画像202とを使用することにより、画像表示側装置204において、各表示面に表示する2次元映像データを生成することが可能である。
例えば、表示面(101,102)の奥行き位置の中間に3次元物体104がある場合、画像生成側装置203は、3次元物体104の奥行き方向の情報を輝度の情報に置き換えた奥行き画像202を、画像表示側装置204に対して送信する。
そして、画像表示側装置204が、輝度を変化させる2個の表示手段を有するものである場合に、画像表示側装置204は、当該奥行き画像202に基づき、送信された輝度情報を一対一に分割し、2個の表示手段にほぼ等輝度の2D化像(105,106)を表示することにより、2個の表示手段の奥行き位置の中間付近に3次元物体104があるように、3次元立体像を表示することが可能となる。
具体的には、R・G・B・R・G・Bで6チャンネル分が、R・G・B・Zの4チャンネル分に減少する。また、表示手段の数が2個以上の場合には、データ量をさらに減少されることが可能である。
また、図2に示すように、従来の2次元画像用の伝送路を2系統利用することで、2次元画像201と奥行き画像202を別々に送信することができ、3次元画像専用の伝送路を用意することなく従来の伝送路を活用することができる。
2次元画像201の伝送は、従来の2次元画像と同様に伝送できるが、奥行き画像202の伝送では、具体的には、例えば、RGBインターフェース(アナログRGB、デジタルRGB、DVIなどR、G、Bが独立なもの)を用いる場合には、R、G、Bの何れかの信号インターフェースを用いて奥行き画像202を伝送する、あるいはR、G、B全てのインターフェースに同じ信号を伝送する等の方法がある。
なお、前述までの説明では、RGBのインターフェースを例に説明したが、2次元画像を伝送できる他の方式のインターフェースを用いても、2次元画像201の伝送は従来の2次元画像と同様に伝送し、奥行き画像202の伝送は単色(グレースケール)画像として扱うことで前記RGBインターフェースと同様に伝送することができる。
前述の実施例では、2次元画像201と奥行き画像202を、独立して2系統の伝送路を利用して画像生成側装置203から画像表示側装置204へと送信していたが、これを時間軸で時分割して、2次元画像201と奥行き画像202を交互に伝送することで1系統の伝送路にて伝送することができる。
図3に示すように、画像生成側装置203にて2次元画像201と奥行き画像202を時分割で多重する多重化手段210を用いて交互に分割して時間的に多重し、画像表示側装置204の分割手段211にて多重化された画像を2次元画像201と奥行き画像202に分割する。
交互に分割して多重する単位としては、単独のフレーム単位、あるいは、単独のフィールド単位で交互に時分割して同じ1系統の伝送路に多重して受け渡すことができる。
また、単独のライン単位あるいは複数のライン単位で交互に時分割して同じ1系統の伝送路に多重して受け渡すこともできる。
さらに、単独あるいは複数の画素単位で交互に時分割して同じ1系統の伝送路に多重して受け渡すこともできる。あるいは複数の画素が集まったブロック単位で交互に時分割して同じ1系統の伝送路に多重して受け渡すことも可能である。
伝送する1つの画像の内部を空間的に分割して2次元画像201と奥行き画像202を空間的に多重することで、1つの画像として、画像生成側装置203から画像表示側装置204へ送信することができる。
図4に示すように、画像生成側装置203にて2次元画像201と奥行き画像202を生成し、多重化手段212にて1つの画像に空間的に多重し、画像生成側装置203から画像表示側装置204へ通常の2次元画像と同様な伝送方法によって伝送し、画像表示側装置204では多重された2次元画像と奥行き画像を分割手段213によって分割する。
これにより、伝送路は従来の2次元画像を伝送できるものをそのまま利用することができ、1系統の伝送路にて伝送することができる。
多重化手段212において、空間的に分割して2次元画像201と奥行き画像202を多重する方法としては、図5に示すように、1つの画像の中を左右に分割する方法、上下に分割する方法がある。もちろん、各々の画像を90度回転させるなどの画像操作をしてから上下あるいは左右に分割するなども可能である。
また、図6に示すように、1つの画像の中に水平方向に単独あるいは複数のライン単位で分割する方法、垂直方向に単独あるいは複数のライン単位で交互に分割する方法も可能である。
さらに、図7に示すように、1つの画像の中に水平方向あるいは垂直方向にブロック単位で交互に分割することもできる。このブロックは、複数の画素が集まったもので構成される。また、ブロックと同様に単独の画素を交互に分割することも可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
101,102 表示面
103 光学系
104 3次元物体
105,106,107,108 2D化像
111,112 透過型表示装置
110 光源
201 2次元画像
202 奥行き画像
203 画像生成側装置
204 画像表示側装置
205 画像生成手段
206 輝度分配手段
207,208,209 表示手段
210,212 多重化手段
211,213 分割手段
Claims (14)
- 画像表示側において、観察者から見て異なった奥行き位置にある複数の表示面に2次元像をそれぞれ表示し、当該各表示面に表示される2次元像の輝度あるいは透過度を前記各表示面毎にそれぞれ独立に変化させて3次元立体像を表示する3次元表示方法であって、
画像生成側から2次元画像と奥行き画像とを前記画像表示側に送信し、
前記画像表示側において、前記画像生成側から送信された前記2次元画像と奥行き画像から、前記各表示面毎に輝度あるいは透過度をそれぞれに独立に変化させた前記各表示面用の2次元像を生成し、当該各表示面用の2次元像を前記各表示面に表示して3次元立体像を表示することを特徴とする3次元表示方法。 - 前記2次元画像と奥行き画像は、前記画像生成側から前記画像表示側へ、並列した独立の信号系統で送信されることを特徴とする請求項1に記載の3次元表示方法。
- 前記2次元画像と奥行き画像は、前記画像生成側から前記画像表示側へ、交互に時分割して同じ信号系統で送信されることを特徴とする請求項1に記載の3次元表示方法。
- 前記時分割の単位は、フレーム単位、フィールド単位、ライン単位、画素単位あるいはブロック単位のいずれか、あるいは複数の組み合わせであることを特徴とする請求項3に記載の3次元表示方法。
- 前記2次元画像と奥行き画像は、前記画像生成側から前記画像表示側へ、1枚の画像中に空間分割して同じ信号系統で送信されることを特徴とする請求項1に記載の3次元表示方法。
- 前記空間分割は、1枚の画像中の左右あるいは上下で分割することを特徴とする請求項5に記載の3次元表示方法。
- 前記空間分割は、1枚の画像中に水平方向あるいは垂直方向に、ライン単位、画素単位あるいはブロック単位で交互に分割することを特徴とする請求項5に記載の3次元表示方法。
- 観察者から見て異なった奥行き位置にある複数の表示面に2次元像をそれぞれ表示し、当該各表示面に表示される2次元像の輝度あるいは透過度を前記各表示面毎にそれぞれ独立に変化させて3次元立体像を表示する画像表示側装置に対して、3次元立体像を表示するための2次元画像を送信する画像生成側装置であって、
2次元画像と奥行き画像とを生成し、前記画像表示側装置に送信する画像生成手段を有することを特徴とする画像生成側装置。 - 前記2次元画像と奥行き画像を、並列した独立の信号系統で前記画像表示側装置へ送信することを特徴とする請求項8に記載の画像生成側装置。
- 前記2次元画像と奥行き画像を交互に時分割で多重化する多重化手段を有し、
前記2次元画像と奥行き画像を、交互に時分割して同じ信号系統で前記画像表示側装置へ送信することを特徴とする請求項8に記載の画像生成側装置。 - 前記2次元画像と奥行き画像を、1枚の画像中に空間分割して多重化する多重化手段を有し、
前記2次元画像と奥行き画像を、1枚の画像中に空間分割して同じ信号系統で前記画像表示側へ送信することを特徴とする請求項8に記載の画像生成側装置。 - 観察者から見て異なった奥行き位置にある複数の表示面に2次元像をそれぞれ表示し、当該各表示面に表示される2次元像の輝度あるいは透過度を前記各表示面毎にそれぞれ独立に変化させて3次元立体像を表示する画像表示側装置であって、
請求項8または請求項9に記載の画像生成側装置から送信される2次元画像と奥行き画像とから、前記各表示面毎に輝度あるいは透過度をそれぞれに独立に変化させた前記各表示面用の2次元像を生成し、前記各表示面に表示する輝度分配手段を有することを特徴とする画像表示側装置。 - 請求項10に記載の画像生成装置側から送信される、前記交互に時分割で多重化された2次元画像と奥行き画像を、2次元画像と奥行き画像とに分割する分割手段を有することを特徴とする請求項12に記載の画像表示側装置。
- 請求項10に記載の画像生成装置側から送信される、前記1枚の画像中に空間分割して多重化された2次元画像と奥行き画像を、2次元画像と奥行き画像とに分割する分割手段を有することを特徴とする請求項12に記載の画像表示側装置。
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