JP2006194524A - 全熱交換器および空気調和機 - Google Patents

全熱交換器および空気調和機 Download PDF

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Abstract

【課題】 対象気体が高エンタルピーである場合に顕熱交換を行い、対象気体が低エンタルピーである場合に全熱交換を行える全熱交換器、および常に全熱交換を行いつつ、排気の有害物質除去、外気の有害物質除去と清浄化を行える空気調和機を提供する。
【解決手段】 熱媒体が流れる熱交換部20、120と、熱交換部20、120に熱媒体を噴霧する前室ノズル21,121と、熱交換部20、120を通して前室ノズル21,121へ熱媒体を供給する連絡管路27、127とを備え、熱交換部20、120の熱媒体入口22a、122aに内部送り管路26、126を接続し、熱交換部20、120の熱媒体出口22b、122bと前室ノズル21,121を連絡管路27、127で接続し、連絡管路27、127の途中に三方弁28、128を介して内部戻り管路29、129を接続したものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、全熱交換器および空調調和機に関し、研究、実験施設、工場生産ライン等における有害物質を含む排気に、水噴霧または化学水溶液を噴霧し、排気の浄化を行うと同時に熱を回収し、給気へのコンタミネーションを防止する技術に係るものである。
この種の全交換器としては、例えば、特許文献1に開示するものがある。これは、外気導入路内に2つの冷温水コイル(熱交換器)を設け、排気通路内に2つのエアワッシャを設けたものであり、2つのエアワッシャの下方には、エアワッシャで噴霧された水を貯留する水溜を設けている。
1段目の冷温水コイルは第一管路を通して2段目のエアワッシャに連通し、2段目のエアワッシャの水溜が第二管路を介して1段目の冷温水コイルに連通しており、2段目の冷温水コイル(熱交換器)は第一管路を通して1段目のエアワッシャに連通し、1段目のエアワッシャの水溜が第二管路を介して2段目の冷温水コイルに連通している。
この構成により、1段目の冷温水コイルから2段目のエアワッシャへ冷水を送り、水溜から1段目の冷温水コイルへ冷水を戻し、2段目の冷温水コイルから1段目のエアワッシャへ冷水を送り、水溜から2段目の冷温水コイルへ冷水を戻すものである。
そして、外気導入路内に導入された外気を1段目の冷温水コイルで冷却、除湿または減湿した後に、2段目の冷温水コイル(熱交換器)でさらに冷却、除湿または減湿して給気とし、排気通路内において排気を1段目のエアワッシャで冷却した後に、2段目のエアワッシャで加温して大気へ放出するものである。
また、特許文献2には、熱回収式ケミカルワッシャ装置が開示されている。これは、外気と非接触で当該外気を加熱・冷却するフィンタイプの給気側熱交換器において、そのフィン部分へノズルから純水を供給して気液接触により外気に含まれるケミカル成分を除去し、排気と非接触で当該排気から廃熱を回収する排気側熱交換器において、排気のエンタルピーが外気に比べて低いときに排気にノズルから液体を噴霧して廃熱を回収し、この回収した廃熱を閉ループの熱輸送回路を介して給気側熱交換器へ供給している。
特開2002−71183 特開2002−219325
特許文献1に開示する構成では、排気通路における排気側熱回収をエアワッシャだけで行っているが、エアワッシャに噴霧された水は湿球温度近くになり、排気が高エンタルピー側となった場合に、給排気の温度差が大きくとれず、熱交換率が低くなる。また、外気導入路における熱交換は冷温水コイルによる顕熱交換であるが、中間期(暖房負荷時)には、外気に水噴霧した方が熱交換能力が高くなる。さらに、外気導入路と排気通路との間に敷設する第一管路および第二管路を各段の冷温水コイルとエアワッシャの間に設ける必要があり、配管が多くて施工性が悪くなる。
特許文献2に開示する構成では、給気側熱交換器において常時にフィン部分へ純水を散水しており、常時に外気の湿球温度と熱交換することになるので、外気が高エンタルピー側となる場合に、外気と還気の温度差が大きくとれず、熱交換率が低くなる。給気側熱交換器においてフィン部分へ供給する純水は給気側において循環しており、噴霧する純水自体は熱交換を行わないので、純水の水温が給気側熱交換器の熱媒体の温度に近づいて、熱交換効率が低下する。排気を洗浄するために排気にノズルから液体を噴霧すると、排気の湿球温度と熱交換することになるので、排気が高エンタルピー側となる場合、外気と排気の温度差を大きくとれず、熱交換効率が低くなる。
本発明は上記した課題を解決するものであり、対象気体が高エンタルピーである場合に顕熱交換を行い、対象気体が低エンタルピーである場合に全熱交換を行える全熱交換器、および常に全熱交換を行いつつ、排気の有害物質除去、外気の有害物質除去と清浄化を行える空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の全熱交換器は、熱媒体が流れる熱交換部と、熱交換部に熱媒体を噴霧する噴霧部と、熱交換部を通して噴霧部へ熱媒体を供給する熱媒体供給手段とを備えたものである。
また、熱交換部の熱媒体入口に熱媒体供給手段の送り管路を接続し、熱交換部の熱媒体出口と噴霧部を連絡管路で接続し、連絡管路の途中に管路切り替え手段を介して熱媒体供給手段の戻り管路を接続したものである。
本発明の空気調和機は、気体入口から対象気体を導入する前室と、前室から流入する対象気体を気体出口から排出する後室と、前室に配置する前室熱交換器と、後室に配置する後室熱交換器と、前室と後室のそれぞれの下部に配置した前室貯留槽および後室貯留槽と、前室熱交換器および後室熱交換器に熱媒体を供給する熱媒体供給手段とで処理ユニットを構成し、前室熱交換器は、熱媒体が流れる熱交換部と、熱交換部に熱媒体を噴霧する前室ノズルとを有し、基端が後室貯留槽に連通する熱媒体供給手段の内部送り管路を熱交換部の熱媒体入口に接続し、前室ノズルと熱交換部の熱媒体出口とを連絡管路で接続し、連絡管路の途中に管路切り替え手段を介して熱媒体供給手段の内部戻り管路を接続し、内部戻り管路の先端を前室貯留槽に接続してなり、後室熱交換器は、気液接触メディアと、気液接触メディアに熱媒体を噴霧する後室ノズルとを有し、後室ノズルに熱媒体供給手段の外部戻り管路を接続し、基端が前室貯留槽に連通する外部送り管路と外部戻り管路とを外部熱交換部を介して接続してなるものである。
また、一対の処理ユニットを備え、一方の処理ユニットが対象気体として外気を系内に導入する外気処理ユニットをなし、他方の処理ユニットが対象気体として排気を系外へ排出する熱回収ユニットをなし、外部熱交換部において外気処理ユニットと熱回収ユニットとの熱交換を行うものである。
また、外気処理ユニットは、後室ノズルに接続する熱媒体供給手段の外部送り管路が途中に設ける管路切り替え手段を介して熱媒体供給手段のバイパス管路に接続し、バイパス管路の先端を後室貯留槽に接続してなるものである。
本発明の空気調和機は、対象気体として外気を系内に導入する外気処理ユニットと、対象気体として排気を系外へ排出する熱回収ユニットを有し、熱回収ユニットは、気体入口から対象気体を導入する前室と、前室から流入する対象気体を気体出口から排出する後室と、前室に配置する前室熱交換器と、後室に配置する後室熱交換器と、前室と後室のそれぞれの下部に配置した前室貯留槽および後室貯留槽と、前室熱交換器および後室熱交換器に熱媒体を供給する熱媒体供給手段とを備え、前室熱交換器は、熱媒体が流れる排気熱交換部と、排気熱交換部に熱媒体を噴霧する前室ノズルとを有し、基端が後室貯留槽に連通する熱媒体供給手段の内部送り管路を排気熱交換部の熱媒体入口に接続し、前室ノズルと排気熱交換部の熱媒体出口とを連絡管路で接続し、連絡管路の途中に管路切り替え手段を介して熱媒体供給手段の内部戻り管路を接続し、内部戻り管路の先端を前室貯留槽に接続してなり、後室熱交換器は、気液接触メディアと、気液接触メディアに熱媒体を噴霧する後室ノズルとを有し、後室ノズルに熱媒体供給手段の外部戻り管路を接続し、基端が前室貯留槽に連通する外部送り管路と外部戻り管路とを外気処理ユニットを介して接続してなり、外気処理ユニットは、気体入口から導入する対象気体を気体出口から排出する処理室を有し、処理室内に外気熱交換部を有し、外気熱交換部の熱媒体入口に熱回収ユニットの外部送り管路を接続し、外気熱交換部の熱媒体出口に熱回収ユニットの外部戻り管路を接続したものである。
本発明の空気調和機は、対象気体として外気を系内に導入する外気処理ユニットと、対象気体として排気を系外へ排出する熱回収ユニットを有し、外気処理ユニットおよび熱回収ユニットに熱媒体を供給する熱媒体供給手段と、外気処理ユニットと熱回収ユニットとの熱交換を行う外部熱交換部を有し、
熱回収ユニットは、気体入口から対象気体を導入する前室と、前室から流入する対象気体を気体出口から排出する後室と、前室に配置する前室熱交換器と、後室に配置する後室熱交換器と、前室と後室のそれぞれの下部に配置した前室貯留槽および後室貯留槽を備え、
前室熱交換器は、熱媒体が流れる排気熱交換部と、排気熱交換部に熱媒体を噴霧する前室ノズルとを有し、基端が後室貯留槽に連通する熱媒体供給手段の内部送り管路を排気熱交換部の熱媒体入口に接続し、前室ノズルと排気熱交換部の熱媒体出口とを連絡管路で接続し、連絡管路の途中に管路切り替え手段を介して熱媒体供給手段の内部戻り管路を接続し、内部戻り管路の先端を前室貯留槽に接続してなり、
後室熱交換器は、気液接触メディアと、気液接触メディアに熱媒体を噴霧する後室ノズルとを有し、後室ノズルに熱媒体供給手段の熱回収ユニット用の外部戻り管路を接続し、この外部戻り管路と基端が前室貯留槽に連通する熱媒体供給手段の熱回収ユニット用の外部送り管路とを外部熱交換部を介して接続し、
外気処理ユニットは、気体入口から導入する対象気体を気体出口から排出する処理室を有し、処理室内に外気熱交換部を有し、外気熱交換部の熱媒体入口に熱媒体供給手段の外気処理ユニット用の外部戻り管路を接続し、この外部戻り管路と外気熱交換部の熱媒体出口に接続する熱媒体供給手段の外気処理ユニット用の外部送り管路とを外部熱交換部を介して接続したものである。
また、外気処理ユニットは、外気熱交換部を対象気体の流れ方向に沿って多段に配置し、対象気体の流れ方向で最下流の外気熱交換部に外部送り管路を接続し、対象気体の流れ方向で最上流の外気熱交換部に外部戻り管路を接続し、外気熱交換部に加湿器を配置したものである。
また、熱回収ユニットは、前室熱交換器へ流入する前の対象気体に熱媒体を噴霧する予前ノズルを有し、外部送り管路から分岐する内部循環管路を予前ノズルに接続してなるものである。
本発明の空気調和機の運転方法は、前室熱交換器は対象気体のエンタルピーに応じて連絡管路の途中の管路切り替え手段を操作し、熱交換部を通った熱媒体が前室ノズルから前記熱交換部へ噴霧された後に前室貯留槽へ至る湿式の全熱交換運転と、熱交換部を通った熱媒体が内部戻り管路を通って前室貯留槽へ至る乾式の顕熱交換運転とを切り替えて運転するものである。
以上のように本発明によれば、対象気体のエンタルピーに応じて連絡管路の途中の管路切り替え手段を操作し、熱交換部を通った熱媒体が前室ノズルから前記熱交換部へ噴霧された後に前室貯留槽へ至る湿式の全熱交換運転と、熱交換部を通った熱媒体が内部戻り管路を通って前室貯留槽へ至る乾式の顕熱交換運転とを切り替えて運転することが可能となり、外気と排気の大きな温度差の範囲にて運転でき、全熱交換で回収した熱を有効利用できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、空気調和機は、外気処理ユニット1と熱回収ユニット2を備えており、外気処理ユニット1は外気3を導入して処理後に給気4として空調対象系内へ供給するものであり、熱回収ユニット2は空調対象系から排出する排気(還気)5を導入して処理後に空調対象系外の大気6へ排出するものであり、外気処理ユニット1と熱回収ユニット2は外部熱交換部7において熱交換を行う。
熱回収ユニット2は、排気5を導入する気体入口8を設けた前室9と、処理した空気を大気5へ排出する気体出口10を設けた後室11とを備えており、前室9と後室11を隔てる隔壁12の上部に通気口13を有し、通気口13を通して前室9から後室11へ空気が流入する。
前室9に前室熱交換器14を配置し、後室11に後室熱交換器15を配置しており、前室9と後室11のそれぞれの下部に前室貯留槽16および後室貯留槽17を設け、前室貯留槽16および後室貯留槽17の水位を同じレベルに調整するための通水孔18を隔壁12に設けている。前室熱交換器14および後室熱交換器15には熱媒体(水)を供給する熱媒体供給手段をなす熱媒体供給管路系19を接続している。
前室熱交換器14は、熱媒体が流れる熱交換部20と、熱交換部20に熱媒体を噴霧する噴霧部をなす前室ノズル21とを有している。熱交換部20は複数の平行に配置したフィンに複数のチューブを挿入したコイルからなり、フィン面を上下方向に沿わせて設置しており、熱媒体入口22aと熱媒体出口22bを有している。熱媒体入口22aから熱交換部20に流入した熱媒体は空気の流れに対向する逆方向へ流れて熱媒体出口22bへ至る。前室ノズル21は空気の流れに対向する逆方向へ熱媒体を噴霧する。
後室熱交換器15は、気液接触メディア23と、気液接触メディア23に熱媒体を噴霧する噴霧部をなす後室ノズル24とを有している。気液接触メディア23は熱媒体を担持するメディアとして複数の平行に配置したフィンを有し、フィンの表面に熱媒体を担持して空気との接触を行うものである。気液接触メディア23のメディアはステンレス等の金属線材で形成することも可能である。
前室熱交換器14の下方には予前ノズル25を配置しており、予前ノズル25は前室熱交換器14へ流入する前の空気に熱媒体を噴霧する。
熱媒体供給管路系19は、ポンプ26aを有する内部送り管路26が後室貯留槽17と熱交換部20の熱媒体入口22aとを接続し、連絡管路27が前室ノズル21と熱交換部20の熱媒体出口22bとを接続し、連絡管路27の途中に管路切り替え手段をなす三方弁28を介して内部戻り管路29が接続し、内部戻り管路29の先端が前室貯留槽16に連通している。また、外部戻り管路30が後室ノズル24に接続し、ポンプ31aを有する外部送り管路31が前室貯留槽16に接続し、外部戻り管路30と外部送り管路31が外部熱交換部7を介して連通し、外部送り管路31から分岐して開閉弁32をする内部循環管路33が予前ノズル25に接続している。また、前室9にはオーバーフロー管34が所定位置に開口し、後室11には補給水管路35が接続している。
外気処理ユニット1は、基本的な構成において熱回収ユニット2と同様の構成部材を備えており、各構成部材の説明を省略して符号に100を付加して表記する。外気処理ユニット1と熱回収ユニット2とが異なる点は以下の点である。
熱回収ユニット2では気体入口8および気体出口10がユニット下部に位置し、通気口13が隔壁12の上部側に位置し、外気処理ユニット1では気体入口108および気体出口110がユニット上部に位置し、通気口113が隔壁112の下部側に位置する。また、予前ノズル25、開閉弁32、内部循環管路33を設けておらず、外部戻り管路130の途中に三方弁130aを介してバイパス管路130bを設けている。外部戻り管路130の途中に設ける三方弁130aおよびバイパス管路130bは必要に応じて設けるものであり、これらの構成がない場合もある。
熱回収ユニット2の気体出口10には排気ファン装置36が接続し、外気処理ユニット1の気体出口110には給気ファン装置136が接続している。また、外気処理ユニット1の外部戻り管路130と外部送り管路131が外部熱交換部7を介して連通し、外部熱交換部7において外気処理ユニット1を流れる熱媒体と熱回収ユニット2を流れる熱媒体との間で熱交換を行う。
以下、上記した構成における作用を説明する。外気処理ユニット1において、気体入口108から前室109へ流入する外気3は、前室熱交換器114を上方から下方へ通過し、隔壁112の下部の通気口113を通って後室111へ流入し、後室熱交換器115を下方から上方へ通過し、気体出口110から給気ファン装置136に流入し、給気ファン装置136から空調対象系へ給気4として供給する。
熱回収ユニット2において、空調対象系から気体入口8を通して前室9へ流入する排気5は、前室熱交換器14を下方から上方へ通過し、隔壁12の上部の通気口13を通って後室11へ流入し、後室熱交換器15を上方から下方へ通過し、気体出口10から排気ファン装置36に流入し、排気ファン装置36から大気6へ排出する。
次に、熱媒体の流れを説明する。図1は夏モードの運転状態を示しており、外気処理ユニット1の前室熱交換器114は、連絡管路127の三方弁128が熱交換部120の熱媒体出口122bと内部戻り管路129とを連通し、前室ノズル121に対して遮断する状態にあり、熱交換部120を通った熱媒体が内部戻り管路129を通って前室貯留槽116へ至る乾式の顕熱交換器として運転する。後室熱交換器115は、外部戻り管路130の三方弁130aを後室ノズル124に対して連通し、バイパス管路130bに対して遮断する状態にあり、全熱交換器として運転する。
また、熱回収ユニット2の前室熱交換器14は、連絡管路27の三方弁28が熱交換部20の熱媒体出口22bと前室ノズル21とを連通し、内部戻り管路29に対して遮断する状態にあり、熱交換部20を通った熱媒体が前室ノズル21から熱交換部20へ噴霧された後に前室貯留槽16へ至る湿式の全熱交換器として運転する。後室熱交換器15は全熱交換器である。
このように、前室熱交換器14、114は、対象気体のエンタルピーに応じて連絡管路27、127の途中の三方弁28、128を操作し、湿式の全熱交換運転と乾式の顕熱交換運転とを切り替えて運転する。すなわち、外気処理ユニット1では供給する熱媒体に比べて外気3のエンタルピーが高いので、前室熱交換器114で顕熱交換し、後室熱交換器115で全熱交換する運転を行い、熱回収ユニット2では供給する熱媒体に比べて排気5のエンタルピーが低いので、前室熱交換器14および後室熱交換器115で全熱交換する運転を行う。
外気処理ユニット1において、内部送り管路126から前室熱交換器114に供給する熱媒体は、熱交換部120においてフィンを通して乾式で顕熱交換して外気3を冷却し、内部戻り管路129を通って前室貯留槽116へ流れる。
前室貯留槽116の熱媒体は外部送り管路131を通って外部熱交換部7で冷却した後に、外部戻り管路130から後室ノズル124に供給して気液接触メディア123に噴霧する。気液接触メディア123のフィンの表面に担持された熱媒体は、前室熱交換器114で冷却した外気3と湿式で全熱交換する。また、後室ノズル124から気液接触メディア123に噴霧する熱媒体が外気3を浄化する。気液接触メディア123から後室貯留槽117へ流下した熱媒体は内部送り管路126から前室熱交換器114へ供給される。また、後室貯留槽117に補給水管路135から新鮮水を補給する。気液接触メディア123で冷却・浄化した空気は給気ファン装置136によって空調対象系へ供給する。
上述したように、外気処理ユニット1では外気3と熱媒体が向流、つまり外気3が前室側から後室側へ、熱媒体が後室側から前室側へ流れることで冷却効率が高まり、例えば、DB(乾球温度)32℃/WB(湿球温度)27℃の外気3がDB(乾球温度)22.1℃/WB(湿球温度)22.1℃の給気4となり、外部熱交換部7から出る20.3℃の熱媒体が26.5℃で戻ってくる。また、外部熱交換部7において外気処理ユニット1を流れる熱媒体と熱回収ユニット2を流れる熱媒体との間で熱交換を行うことで、外気処理ユニット1および熱回収ユニット2で全熱交換してもコンタミネーションは発生しない。
熱回収ユニット2において、内部送り管路26から前室熱交換器14に供給する熱媒体は、熱交換部20を通って連絡管路27から前室ノズル21に達し、熱交換部20に噴霧され、フィン表面において湿式で全熱交換して排気5から冷熱を奪い、前室貯留槽16へ流下する。
また、開閉弁32を開栓して、前室貯留槽16へ流れた熱媒体を内部循環管路33から予前ノズル25へ供給し、熱交換部20に流入する前の排気5に予前ノズル25から熱媒体を噴霧する。
前室貯留槽16の熱媒体は外部送り管路31を通って外部熱交換部7で昇温した後に、外部戻り管路30から後室ノズル24に供給して気液接触メディア23に噴霧する。気液接触メディア23のフィンの表面に担持された熱媒体は、前室熱交換器14で加温した排気5と湿式で全熱交換する。
気液接触メディア23から後室貯留槽17へ流下した熱媒体は内部送り管路26から前室熱交換器14へ供給される。また、後室貯留槽17に補給水管路35から新鮮水を補給する。気液接触メディア23で加温した空気は排気ファン装置36によって空調対象系外へ排出する。
上述したように、熱回収ユニット2では排気5と熱媒体が向流、つまり排気5が前室側から後室側へ、熱媒体が後室側から前室側へ流れることで熱交換効率が高まり、例えば、DB(乾球温度)23℃/WB(湿球温度)16℃の排気5がDB(乾球温度)23.2℃/WB(湿球温度)23.2℃の空気となって大気6へ排出され、外部熱交換部7から出る25.5℃の熱媒体が19.3℃で戻ってくる。
この夏モードにおける空気の状態遷移を図5(a)の空気線図に示す。外気3は給気4となって空調対象系へ流入し、空調対象系から排出する排気(還気)5は大気6となる。この空気線図において、線aは外気処理ユニット1において熱媒体を噴霧する状態での外気3の理想変化(等エンタルピー変化)を示し、線bは熱回収ユニット2において熱媒体を噴霧する状態での排気5の理想変化(等エンタルピー変化)を示している。
外気3と排気5との間のエンタルピー変化量Δi、外気3と給気4との間のエンタルピー変化量Δi、排気5と大気6との間のエンタルピー変化量Δiであり、効率[Δi(≒Δi)/Δi]であり、外気3の乾球温度(OA,DB)と排気5の湿球温度(RA,WB)との大きな温度差の範囲にて運転でき、全熱交換で回収した熱を有効利用できる。
ここで、従来の構成における空気の状態遷移との比較ついて説明する。図6(a)は、外気処理を行う熱交換器51と排気処理を行う熱交換器52との間において熱媒体が循環するループ回路53を設けた構成および、その空気線図を示しており、外気3が熱交換器51の顕熱交換で給気4となり、排気(還気)5が熱交換器52の顕熱交換で大気6となる。この場合には、外気3の乾球温度(OA,DB)と排気5の乾球温度(RA,DB)との温度差における運転となる。
図6(b)は、外気処理を行う熱交換器51と排気処理を行う熱交換器52との間において熱媒体が循環するループ回路53を設け、排気処理を行う熱交換器52に向けてノズル54から別途の水を噴霧する構成および、その空気線図を示しており、外気3が熱交換器51の顕熱交換で給気4となり、排気(還気)5が水噴霧と熱交換器52の顕熱交換で大気6(6’は理想点)となる。この場合には、外気3の乾球温度(OA,DB)と排気5の湿球温度(RA,WB)との温度差における運転となるが、ノズル54から噴霧する水で回収した熱量は有効利用されず、顕熱交換のみとなるので、理想的に100%の熱交換をしても理想点6’に対応するΔi’を越える熱交換は出来ない。
図2は中間期モード(冷房負荷時)の運転状態を示しており、外気処理ユニット1の前室熱交換器114は、連絡管路127の三方弁128が熱交換部120の熱媒体出口122bと前室ノズル121とを遮断し、内部戻り管路129に対して連通する状態にあり、熱交換部120を通った熱媒体が内部戻り管路129を通って前室貯留槽116へ至る乾式の顕熱交換器として運転する。後室熱交換器115は、外部戻り管路130の三方弁130aを後室ノズル124に対して遮断し、バイパス管路130bに対して連通する状態にあり、熱交換器としての運転を停止する。
また、熱回収処理ユニット2の前室熱交換器14は、夏モードと同様に運転する。すなわち、外気処理ユニット1では供給する熱媒体に比べて外気3のエンタルピーが高いので、前室熱交換器114のみ顕熱交換し、熱媒体の噴霧による湿度の上昇を防止する運転を行い、熱回収ユニット2では供給する熱媒体に比べて排気5のエンタルピーが低いので、前室熱交換器14および後室熱交換器115で全熱交換する運転を行う。つまり、図5(b)の空気線図に示すように、中間期モード(冷房負荷時)では外気3の乾球温度(OA,DB)と排気5の湿球温度(RA,WB)との温度差を大きくして運転できる。
図3は中間期モード(暖房負荷時)の運転状態を示しており、外気処理ユニット1の前室熱交換器114は、連絡管路127の三方弁128が熱交換部120の熱媒体出口122bと前室ノズル121とを連通し、内部戻り管路129に対して遮断する状態にあり、熱交換部120を通った熱媒体が前室ノズル121から熱交換部120へ噴霧された後に前室貯留槽116へ至る湿式の全熱交換器として運転する。後室熱交換器115は、外部戻り管路130の三方弁130aを後室ノズル124に対して連通し、バイパス管路130bに対して遮断する状態にあり、全熱交換器として運転する。
また、熱回収処理ユニット2の前室熱交換器14は、連絡管路27の三方弁28が熱交換部20の熱媒体出口22bと内部戻り管路29とを連通し、前室ノズル21に対して遮断する状態にあり、熱交換部20を通った熱媒体が内部戻り管路29を通って前室貯留槽16へ至る乾式の顕熱交換器として運転し、開閉弁32を閉栓して予前ノズル25への供給を遮断する。
すなわち、外気処理ユニット1では供給する熱媒体に比べて外気3のエンタルピーが低いので、前室熱交換器114で全熱交換し、後室熱交換器115で全熱交換する運転を行い、熱回収ユニット2では供給する熱媒体に比べて排気5のエンタルピーが高いので、前室熱交換器14で顕熱交換し、後室熱交換器15で全熱交換する運転を行う。
この中間期モード(暖房負荷時)では、外気処理ユニット1の前室熱交換器114および後室熱交換器115で外気3を昇温する。例えば、DB(乾球温度)3℃/WB(湿球温度)0℃の外気3がDB(乾球温度)9.5℃/WB(湿球温度)9.5℃の給気4となり、外部熱交換部7から出る11.7℃の熱媒体が6.7℃で戻ってくる。
また、熱回収処理ユニット2の前室熱交換器14および後室熱交換器15で排気5から熱を奪い、熱媒体を加熱する。例えば、DB(乾球温度)23℃/WB(湿球温度)16℃の排気5がDB(乾球温度)9.0℃/WB(湿球温度)9.0℃の空気となり、外部熱交換部7から出る7.7℃の熱媒体が12.7℃で戻ってくる。
この中間期モード(暖房負荷時)では、図5(c)の空気線図に示すように、外気3の湿球温度(OA,WB)と排気5の乾球温度(RA,DB)との温度差を大きくして運転できる。
図4は冬モード(ピーク時)の運転状態を示しており、外気処理ユニット1の前室熱交換器114は、連絡管路127の三方弁128が熱交換部120の熱媒体出口122bと前室ノズル121を遮断し、内部戻り管路129に対して連通する状態にあり、熱交換部120を乾式の顕熱交換器として運転する。後室熱交換器115は、外部戻り管路130の三方弁130aを後室ノズル124に対して連通し、バイパス管路130bに対して遮断する状態にあり、全熱交換器として運転する。
また、熱回収処理ユニット2の前室熱交換器14は、連絡管路27の三方弁28が熱交換部20の熱媒体出口22bと内部戻り管路29とを連通し、前室ノズル21に対して遮断する状態にあり、熱交換部20を通った熱媒体が内部戻り管路29を通って前室貯留槽16へ至る乾式の顕熱交換器として運転し、開閉弁32を閉栓して予前ノズル25への供給を遮断する。
すなわち、外気処理ユニット1では外気3の湿球温度がマイナスとなり、凍結する場合があるので、前室熱交換器114で顕熱交換し、後室熱交換器115で全熱交換する運転を行い、熱回収ユニット2では供給する熱媒体に比べて排気5のエンタルピーが高いので、前室熱交換器14で顕熱交換し、後室熱交換器115で全熱交換する運転を行う。
この冬モードでは、外気処理ユニット1の前室熱交換器114および後室熱交換器115で外気3を昇温する。例えば、DB(乾球温度)−2℃/WB(湿球温度)−5℃の外気3がDB(乾球温度)7.0℃/WB(湿球温度)6.7℃の給気4となり、外部熱交換部7から出る10.1℃の熱媒体が5.1℃で戻ってくる。
また、熱回収処理ユニット2の前室熱交換器14および後室熱交換器15で排気5から熱を奪い、熱媒体を加熱する。例えば、DB(乾球温度)23℃/WB(湿球温度)16℃の排気5がDB(乾球温度)7.1℃/WB(湿球温度)7.1℃の空気となり、外部熱交換部7から出る6.1℃の熱媒体が12.1℃で戻ってくる。
この冬モードでは、図5(d)の空気線図に示すように、外気3の乾球温度(OA,DB)と排気5の乾球温度(RA,DB)との温度差において運転できる。
図7は本発明の他の実施の形態を示すものであり、図1に示した先の実施の形態と異なる点は以下の点である。
熱回収ユニット2では、気体入口8および気体出口10がユニット上部に位置し、通気口13が隔壁12の下部側に位置する。また、予前ノズル25、開閉弁32、内部循環管路33を設けておらず、外気処理ユニット1では外部戻り管路130の途中に設ける三方弁130aおよびバイパス管路130bは設けていない。
この構成においては、基本的に先の実施の形態と同様の運転を行うことができ、中間期モード(冷房負荷時)がなく、夏モードにおいて対処するものであり、空気の流れの後半部分で後室24により対向する向きに噴霧するので熱交換効率が向上する。
図8は本発明の他の実施の形態を示すものであり、図1に示した先の実施の形態と異なる点は以下の点である。
外気処理ユニット201は、気体入口202から導入する外気3を気体出口203から排出する処理室204を有し、処理室204の内部に外気熱交換部205を外気3の流れ方向に沿って多段に配置しており、各外気熱交換部205を連絡管路206で接続し、外気3の流れ方向で最下流の外気熱交換部205に熱回収ユニット2の外部送り管路31を接続し、外気3の流れ方向で最上流の外気熱交換部205に熱回収ユニット2の外部戻り管路30を接続している。
また、最下流位置の外気熱交換部205を除いて外気熱交換部205の下流位置には気化式加湿器209を設けており、気化式加湿器209は気体入口202の下流位置にも設けている。各気化式加湿器209には開閉弁210を介して給水管路211が連通している。
上記した構成により、外気処理ユニット201において、気体入口202から処理室204へ流入する外気3は、各外気熱交換部205を通過し、気体出口203から給気ファン装置136に流入し、給気ファン装置136から空調対象系へ給気4として供給する。
熱回収ユニット2において、空調対象系から気体入口8を通して前室9へ流入する排気5は、前室熱交換器14を下方から上方へ通過し、隔壁12の上部の通気口13を通って後室11へ流入し、後室熱交換器15を上方から下方へ通過し、気体出口10から排気ファン装置36に流入し、排気ファン装置36から大気6へ排出する。
次に、熱媒体の流れを説明する。図8は夏モードの運転状態を示している。この夏モードでは、外気処理ユニット201において開閉弁210を全て閉栓して各気化式加湿器209における加湿を停止する。熱回収ユニット2においては、図1に示した先の実施の形態での夏モードと同様の運転を行う。
このため、外気処理ユニット201では冷却除湿運転となり、例えば、DB(乾球温度)32℃/WB(湿球温度)27℃の外気3がDB(乾球温度)22.6℃/WB(湿球温度)22.6℃の給気4となって空調対象系へ供給され、熱回収ユニット2から出る20.5℃の熱媒体が26.2℃で戻ってくる。
熱回収ユニット2では前室熱交換器14および後室熱交換器15を全熱交換運転する状態となり、例えば、DB(乾球温度)23℃/WB(湿球温度)16℃の排気5がDB(乾球温度)23.2℃/WB(湿球温度)23.2℃の空気となって大気6へ排出され、外気処理ユニット201から出る26.2℃の熱媒体が20.5℃で戻ってくる。
この夏モードでは、図11(a)の空気線図に示すように、外気3の乾球温度(OA,DB)と排気5の湿球温度(RA,DB)との大きな温度差において運転できる。
図9は中間期モード(暖房負荷時)の運転状態を示しており、外気処理ユニット201において開閉弁210を全て開栓して各気化式加湿器209において加湿する。熱回収ユニット2においては、図3に示した先の実施の形態での中間期モード(暖房負荷時)と同様の運転を行う。
このため、外気処理ユニット201では全熱交換運転となり、例えば、DB(乾球温度)3℃/WB(湿球温度)0℃の外気3がDB(乾球温度)13.0℃/WB(湿球温度)9.5℃の給気4となって空調対象系へ供給され、熱回収ユニット2から出る11.7℃の熱媒体が6.7℃で戻ってくる。
熱回収ユニット2では前室熱交換器14を顕熱交換運転し、後室熱交換器15を全熱交換運転する状態となり、例えば、DB(乾球温度)23℃/WB(湿球温度)16℃の排気5がDB(乾球温度)9.0℃/WB(湿球温度)9.0℃の空気となって大気6へ排出され、外気処理ユニット201から出る6.7℃の熱媒体が11.7℃で戻ってくる。
中間期モード(暖房負荷時)では、図11(b)の空気線図に示すように、各気化式加湿器209での加湿と、各外気熱交換部205での加温を繰り返し、外気3の湿球温度(OA,WB)と排気5の乾球温度(RA,DB)との大きな温度差において運転できる。
図10は冬モードの運転状態を示しており、外気処理ユニット201においては、外気3の湿球温度がマイナスとなり、凍結する場合があるので、最上流位置の各気化式加湿器209に対応する開閉弁210のみを閉栓し、他の各気化式加湿器209において加湿する。熱回収ユニット2においては、図4に示した先の実施の形態での冬モードと同様の運転を行う。
このため、外気処理ユニット201では全熱交換運転となり、例えば、DB(乾球温度)−2℃/WB(湿球温度)−5℃の外気3がDB(乾球温度)10.0℃/WB(湿球温度)6.7℃の給気4となって空調対象系へ供給され、熱回収ユニット2から出る10.1℃の熱媒体が5.1℃で戻ってくる。
熱回収ユニット2では前室熱交換器14を顕熱交換運転し、後室熱交換器15を全熱交換運転する状態となり、例えば、DB(乾球温度)23℃/WB(湿球温度)16℃の排気5がDB(乾球温度)7.1℃/WB(湿球温度)7.1℃の空気となって大気6へ排出され、外気処理ユニット201から出る5.1℃の熱媒体が10.1℃で戻ってくる。
この冬モードでは、図11(c)の空気線図に示すように、凍結を回避しながら各気化式加湿器209での加湿と、各外気熱交換部205での加温を繰り返し、外気3の乾球温度(OA,DB)と排気5の乾球温度(RA,DB)との温度差において運転できる。
図12は本発明の他の実施の形態を示すものであり、図8に示した先の実施の形態と異なる点は以下の点である。
熱回収ユニット2では、気体入口8および気体出口10がユニット上部に位置し、通気口13が隔壁12の下部側に位置する。また、予前ノズル25、開閉弁32、内部循環管路33を設けていない。
この構成においては、基本的に先の実施の形態と同様の運転を行うことができ、空気の流れの後半部分で後室24により対向する向きに噴霧するので熱交換効率が向上する。
図13に示すように、外気処理ユニットと熱回収ユニットとの間において外部熱交換部で熱交換を行うことも可能である。
この場合には、後室ノズル24に接続した熱回収ユニット用の外部戻り管路19と、前室貯留槽16に連通する熱回収ユニット用の外部送り管路31とを外部熱交換部7を介して接続する。また、外気熱交換部209の熱媒体入口に外気処理ユニット用の外部戻り管路207を接続し、この外部戻り管路207と外気熱交換部209の熱媒体出口に接続する外気処理ユニット用の外部送り管路208とを外部熱交換部7を介して接続する。
本発明の実施の形態における空気調和機の夏モードの運転状態を示す模式図 同実施の形態における空気調和機の中間期モード(冷房負荷時)の運転状態を示す模式図 同実施の形態における空気調和機の中間期モード(暖房負荷時)の運転状態を示す模式図 同実施の形態における空気調和機の冬モードの運転状態を示す模式図 同実施の形態における空気調和機の各モードにおける空気線図 従来の空気調和機における空気線図 本発明の他の実施の形態における空気調和機の構成を示す模式図 本発明の他の実施の形態における空気調和機の構成を示し、その夏モードの運転状態を示す模式図 同実施の形態における空気調和機の中間期モード(暖房負荷時)の運転状態を示す模式図 同実施の形態における空気調和機の冬モードの運転状態を示す模式図 同実施の形態における空気調和機の各モードにおける空気線図 本発明の他の実施の形態における空気調和機の構成を示す模式図 本発明の他の実施の形態における空気調和機の構成を示す模式図
符号の説明
1 外気処理ユニット
2 熱回収ユニット
3 外気
4 給気
5 排気(還気)
6 大気
7 外部熱交換部
8、108 気体入口
9、109 前室
10、110 気体出口
11、111 後室
12、112 隔壁
13、113 通気口
14、114 前室熱交換器
15、115 後室熱交換器
16、116 前室貯留槽
17、117 後室貯留槽
18、118 通水孔
19、119 熱媒体供給管路系
20、120 熱交換部
21、121 前室ノズル
22a、122a 熱媒体入口
22b,122b 熱媒体出口
23、123 気液接触メディア
24、124 後室ノズル
25 予前ノズル
26、126 内部送り管路
26a、126a ポンプ
27、127 連絡管路
28、128 三方弁
29、129 内部戻り管路
30、130 外部戻り管路
130a 三方弁
130b バイパス管路
31、131 外部送り管路
31a、131a ポンプ
32 開閉弁
33 内部循環管路
34、134 オーバーフロー管
35、135 補給水管路
36 排気ファン装置
136 給気ファン装置
201 外気処理ユニット
202 気体入口
203 気体出口
204 処理室
205 外気熱交換部
206 連絡管路
209 気化式加湿器
210 開閉弁
211 給水管路

Claims (10)

  1. 熱媒体が流れる熱交換部と、熱交換部に熱媒体を噴霧する噴霧部と、熱交換部を通して噴霧部へ熱媒体を供給する熱媒体供給手段とを備えたことを特徴とする全熱交換器。
  2. 熱交換部の熱媒体入口に熱媒体供給手段の送り管路を接続し、熱交換部の熱媒体出口と噴霧部を連絡管路で接続し、連絡管路の途中に管路切り替え手段を介して熱媒体供給手段の戻り管路を接続したことを特徴とする請求項1に記載の全熱交換器。
  3. 気体入口から対象気体を導入する前室と、前室から流入する対象気体を気体出口から排出する後室と、前室に配置する前室熱交換器と、後室に配置する後室熱交換器と、前室と後室のそれぞれの下部に配置した前室貯留槽および後室貯留槽と、前室熱交換器および後室熱交換器に熱媒体を供給する熱媒体供給手段とで処理ユニットを構成し、
    前室熱交換器は、熱媒体が流れる熱交換部と、熱交換部に熱媒体を噴霧する前室ノズルとを有し、基端が後室貯留槽に連通する熱媒体供給手段の内部送り管路を熱交換部の熱媒体入口に接続し、前室ノズルと熱交換部の熱媒体出口とを連絡管路で接続し、連絡管路の途中に管路切り替え手段を介して熱媒体供給手段の内部戻り管路を接続し、内部戻り管路の先端を前室貯留槽に接続してなり、
    後室熱交換器は、気液接触メディアと、気液接触メディアに熱媒体を噴霧する後室ノズルとを有し、後室ノズルに熱媒体供給手段の外部戻り管路を接続し、基端が前室貯留槽に連通する外部送り管路と外部戻り管路とを外部熱交換部を介して接続してなることを特徴とする空気調和機。
  4. 一対の処理ユニットを備え、一方の処理ユニットが対象気体として外気を系内に導入する外気処理ユニットをなし、他方の処理ユニットが対象気体として排気を系外へ排出する熱回収ユニットをなし、外部熱交換部において外気処理ユニットと熱回収ユニットとの熱交換を行うことを特徴する請求項3に記載の空気調和機。
  5. 外気処理ユニットは、後室ノズルに接続する熱媒体供給手段の外部戻り管路が途中に設ける管路切り替え手段を介して熱媒体供給手段のバイパス管路に接続し、バイパス管路の先端を後室貯留槽に接続してなることを特徴する請求項4に記載の空気調和機。
  6. 対象気体として外気を系内に導入する外気処理ユニットと、対象気体として排気を系外へ排出する熱回収ユニットを有し、
    熱回収ユニットは、気体入口から対象気体を導入する前室と、前室から流入する対象気体を気体出口から排出する後室と、前室に配置する前室熱交換器と、後室に配置する後室熱交換器と、前室と後室のそれぞれの下部に配置した前室貯留槽および後室貯留槽と、前室熱交換器と後室熱交換器に熱媒体を供給する熱媒体供給手段とを備え、
    前室熱交換器は、熱媒体が流れる排気熱交換部と、排気熱交換部に熱媒体を噴霧する前室ノズルとを有し、基端が後室貯留槽に連通する熱媒体供給手段の内部送り管路を排気熱交換部の熱媒体入口に接続し、前室ノズルと排気熱交換部の熱媒体出口とを連絡管路で接続し、連絡管路の途中に管路切り替え手段を介して熱媒体供給手段の内部戻り管路を接続し、内部戻り管路の先端を前室貯留槽に接続してなり、
    後室熱交換器は、気液接触メディアと、気液接触メディアに熱媒体を噴霧する後室ノズルとを有し、後室ノズルに熱媒体供給手段の外部戻り管路を接続し、基端が前室貯留槽に連通する熱媒体供給手段の外部送り管路と外部戻り管路とを外気処理ユニットを介して接続してなり、
    外気処理ユニットは、気体入口から導入する対象気体を気体出口から排出する処理室を有し、処理室内に外気熱交換部を有し、外気熱交換部の熱媒体入口に熱回収ユニットの外部送り管路を接続し、外気熱交換部の熱媒体出口に熱回収ユニットの外部戻り管路を接続したことを特徴とする空気調和機。
  7. 対象気体として外気を系内に導入する外気処理ユニットと、対象気体として排気を系外へ排出する熱回収ユニットを有し、外気処理ユニットおよび熱回収ユニットに熱媒体を供給する熱媒体供給手段と、外気処理ユニットと熱回収ユニットとの熱交換を行う外部熱交換部を有し、
    熱回収ユニットは、気体入口から対象気体を導入する前室と、前室から流入する対象気体を気体出口から排出する後室と、前室に配置する前室熱交換器と、後室に配置する後室熱交換器と、前室と後室のそれぞれの下部に配置した前室貯留槽および後室貯留槽を備え、
    前室熱交換器は、熱媒体が流れる排気熱交換部と、排気熱交換部に熱媒体を噴霧する前室ノズルとを有し、基端が後室貯留槽に連通する熱媒体供給手段の内部送り管路を排気熱交換部の熱媒体入口に接続し、前室ノズルと排気熱交換部の熱媒体出口とを連絡管路で接続し、連絡管路の途中に管路切り替え手段を介して熱媒体供給手段の内部戻り管路を接続し、内部戻り管路の先端を前室貯留槽に接続してなり、
    後室熱交換器は、気液接触メディアと、気液接触メディアに熱媒体を噴霧する後室ノズルとを有し、後室ノズルに熱媒体供給手段の熱回収ユニット用の外部戻り管路を接続し、この外部戻り管路と基端が前室貯留槽に連通する熱媒体供給手段の熱回収ユニット用の外部送り管路とを外部熱交換部を介して接続し、
    外気処理ユニットは、気体入口から導入する対象気体を気体出口から排出する処理室を有し、処理室内に外気熱交換部を有し、外気熱交換部の熱媒体入口に熱媒体供給手段の外気処理ユニット用の外部戻り管路を接続し、この外部戻り管路と外気熱交換部の熱媒体出口に接続する熱媒体供給手段の外気処理ユニット用の外部送り管路とを外部熱交換部を介して接続したことを特徴とする空気調和機。
  8. 外気処理ユニットは、外気熱交換部を対象気体の流れ方向に沿って多段に配置し、対象気体の流れ方向で最下流の外気熱交換部に外部送り管路を接続し、対象気体の流れ方向で最上流の外気熱交換部に外部戻り管路を接続し、外気熱交換部に加湿器を配置したことを特徴とする請求項6又は7に記載の空気調和機。
  9. 熱回収ユニットは、前室熱交換器へ流入する前の対象気体に熱媒体を噴霧する予前ノズルを有し、外部送り管路から分岐する内部循環管路を予前ノズルに接続してなることを特徴する請求項4〜8の何れか1項に記載の空気調和機。
  10. 請求項3から9項の何れか1項に記載の空気調和機において、前室熱交換器は対象気体のエンタルピーに応じて連絡管路の途中の管路切り替え手段を操作し、熱交換部を通った熱媒体が前室ノズルから前記熱交換部へ噴霧された後に前室貯留槽へ至る湿式の全熱交換運転と、熱交換部を通った熱媒体が内部戻り管路を通って前室貯留槽へ至る乾式の顕熱交換運転とを切り替えて運転することを特徴する空気調和機の運転方法。
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