JP2006189189A - 空気調和機 - Google Patents

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泰 渡辺
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Abstract

【課題】 ガスヒートポンプエアコンにデシカント除湿器を適用するに際し、除湿剤の再生熱源にガスエンジンの排熱を有効利用してエネルギー効率の向上や再生効率の向上を図ることができる空気調和機を提供する。
【解決手段】 デシカントロータ30の除湿剤を再生するための空気を、再生空気加熱器16でガスエンジン12の冷却水と熱交換させて加熱した後にデシカントロータ30に供給して前記除湿剤を再生するように構成する。また、除湿空気を室内熱交換器2へと導く第1空気ダクト19には、放熱フィン20を設ける。また、第1再生空気加熱器16で加熱された空気の一部を、第2再生空気加熱器41でガスエンジン12の排ガスと熱交換させて更に加熱して高温にした後、デシカントロータ30の再生領域30Bにおける再生過程後端部30B−1に供給して除湿剤を再生するように構成する。
【選択図】 図6

Description

本発明は空気調和機に関し、具体的には冷媒を圧縮する圧縮機の動力源がガスエンジンである空気調和機に関する。
室内の冷房や暖房を行う空気調和機において、冷媒を圧縮する圧縮機の動力源がガスエンジンであるものを、一般にガスヒートポンプエアコンと称する。
一方、最近、蒸気圧縮式空調機の蒸発器を通る空気を予めデシカント除湿器でデシカント除湿を行うことにより省動力化を図る技術が、例えば下記の[特許文献1]などに公表されている。デシカント除湿器は除湿剤を備えたものであり、この除湿剤よって空気に含まれる水分を吸着することにより、当該空気を除湿するものである。この場合、水分を吸着した除湿剤は、そのままでは除湿能力が低下するため、当該除湿剤に吸着されている水分を加熱して蒸発(脱湿)させることにより、再生(除湿能力を回復)させる必要がある。そこで、従来は除湿剤の加熱に電気加熱器や蒸気圧縮式空調機の吐出ガス等が用いられている。
特開2002−303433号公報
しかしながら、ガスヒートポンプエアコンにデシカント除湿器を適用したデシカント空調システムを実現しようとする場合、デシカント除湿器の除湿剤の再生熱源には熱量、温度レベル、エネルギー消費の観点から改善の余地があった。
つまり、ガスエンジンには、その冷却水や排ガスによって多くの排熱がある。換言すれば、ガスヒートポンプエアコンは再生熱源が豊富である。また、前記冷却水は熱量は比較的大きい反面、温度は比較的低くい一方、前記排ガスは熱量は比較的小さい反面、温度は比較的高いという特徴を有している。このため、ガスヒートポンプエアコンにデシカント除湿器を適用するに際しては、これらのエンジン排熱をデシカント除湿器の除湿剤の再生熱源として有効に利用することが望まれる。また、デシカント除湿した空気を冷却する際、モータによって回転する顕熱ロータなどを用いた場合には、消費電力(エネルギー消費)の増加を招いてしまう。
従って本発明は上記の事情に鑑み、ガスヒートポンプエアコンにデシカント除湿器を適用するに際し、除湿剤の再生熱源にガスエンジンの排熱を有効利用してエネルギー効率の向上や再生効率の向上を図ることができる空気調和機を提供することを課題とする。
上記課題を解決する第1発明の空気調和機は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒と空気との熱交換を行う室内熱交換器及び室外熱交換器と、冷媒を減圧する膨張弁とを有してなる冷媒循環回路を有し、且つ、前記圧縮機の動力源がガスエンジンである空気調和機において、デシカント除湿器と、第1再生空気加熱器とを備え、空気を前記デシカント除湿器で除湿した後に前記室内熱交換器に供給する一方、前記デシカント除湿器の除湿剤を再生するための空気を、前記第1再生空気加熱器で前記ガスエンジンの冷却水と熱交換させて加熱した後に前記デシカント除湿器に供給して前記除湿剤を再生するように構成したことを特徴とする。
また、第2発明の空気調和機は、第1発明の空気調和機において、前記デシカント除湿器で除湿された空気を前記室内熱交換器へと導く空気ダクトには、空気ダクト内を流れる前記空気を外気と熱交換させて冷却するための放熱フィンを、空気ダクトの外面もしくは外面及び内面に設けたことを特徴とする。
また、第3発明の空気調和機は、第1又は第2発明の空気調和機において、前記デシカント除湿器は除湿剤が設けられた円柱状の回転体が回転軸回りに回転して、除湿領域から再生領域への移動と再生領域から除湿領域への移動とを繰り返すデシカントロータであるとともに、第2再生空気加熱器を備え、前記第1再生空気加熱器で加熱された前記空気の一部を、この第2再生空気加熱器で前記ガスエンジンの排ガスと熱交換させることにより更に加熱して高温にした後、前記デシカントロータの再生領域における再生過程後端部に供給して除湿剤を再生するように構成したことを特徴とする。
第1発明の空気調和機によれば、デシカント除湿器と、第1再生空気加熱器とを備え、空気を前記デシカント除湿器で除湿した後に前記室内熱交換器に供給する一方、前記デシカント除湿器の除湿剤を再生するための空気を、前記第1再生空気加熱器で前記ガスエンジンの冷却水と熱交換させて加熱した後に前記デシカント除湿器に供給して前記除湿剤を再生するように構成したため、デシカント除湿器によるデシカント除湿を行って冷凍サイクル効率の向上を図るだけでなく、デシカント除湿器の除湿剤の再生にガスエンジンの排熱(冷却水の熱量)を有効に利用することができるため、デシカント除湿器を用いた空気調和機(例えばデシカント除湿器とガスヒートポンプエアコンとを組み合わせたデシカント空調システム)の運転点を高効率な状態にすることができる。このため、全エネルギー効率が向上し、省エネルギーとなる。
第2発明の空気調和機によれば、デシカント除湿器で除湿された空気を室内熱交換器へと導く空気ダクトの外面もしくは外面及び内面には、空気ダクト内を流れる空気を外気と熱交換させて冷却するための放熱フィンを設けたことにより、デシカント除湿によって温度が上昇した除湿空気を、そのまま室内熱交換器に供給するのではなく、冷却して室内熱交換器に供給することができるため、室内熱交換器において、より効率的に空気を冷却することができる。しかも、顕熱ロータなどのように電力を消費するものではなく、放熱フィンによる自然冷却であるため、消費電力の増加を招くことなく、除湿空気の冷却を行うことができる。
第3発明の空気調和機によれば、デシカント除湿器は除湿剤が設けられた円柱状の回転体が回転軸回りに回転して、除湿領域から再生領域への移動と再生領域から除湿領域への移動とを繰り返すデシカントロータであるとともに、第2再生空気加熱器を備え、第1再生空気加熱器で加熱された前記空気の一部を、この第2再生空気加熱器でガスエンジンの排ガスと熱交換させることにより更に加熱して高温にした後、前記デシカントロータの再生領域における再生過程後端部に供給して除湿剤を再生するように構成したため、温度の高いガスエンジンの排ガスを有効に利用して除湿剤の再生効率を向上させることができ、除湿剤の除湿能力を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態例を図面に基づき詳細に説明する。なお、以下では、冷媒の流れを切り替えて冷房運転と暖房運転とを行うことができるガスヒートポンプエアコンにデシカント除湿器を備えた空気調和機(デシカント空調システム)に本発明を適用した場合について説明するが、これに限定するものではなく、本発明はガスエンジンを圧縮機の動力源とするものであれば、冷房運転のみを行う空気調和機(デシカント空調システム)にも適用することができる。
<実施の形態例1>
図1は本発明の実施の形態例1に係る空気調和機(デシカント空調システム)のシステム構成図、図2は前記空気調和機に備えたデシカント除湿器(デシカントロータ)の構成を示す斜視図、図3は前記空気調和機に備えた空気ダクト部分の断面図である。また、図4はデシカント除湿による導入外気の状態変化を説明するための空気線図、図5はデシカント除湿による省動力化の説明をするためのモリエル線図である。
図1に示す空気調和機は、ガスヒートポンプエアコン1に回転式のデシカント除湿器であるデシカントロータ30を備えたデシカント空調システムとなっている。
図1に示すように、ガスヒートポンプエアコン1は、冷媒を圧縮するための圧縮機6の動力源として、都市ガスなどのガスを燃料とするガスエンジン12を備えたものである。また、ガスエンジン12には発電機13が接続されている。従って、ガスエンジン12に回転駆動されることにより圧縮機6が冷媒を圧縮して高温高圧のガスにし、同時にガスエンジン12に回転駆動されることにより発電機13が発電する。このため、ガスエンジン12は、圧縮機6の回転駆動のみを行う場合に比べ、発電機13も回転駆動する分、より多くの動力を要することから、より多くのエンジン排熱を有している。換言すれば、ガスエンジン12の動力余裕を発電に利用している。
一方、ガスヒートポンプエアコン1の冷媒循環回路23は、圧縮機6と、室内熱交換器2と、第1室外熱交換器3と、膨張弁5とを有する構成となっている。室内熱交換器2と、膨張弁5と、第1室内熱交換器3とは冷媒配管24を介してそれぞれ接続されている。圧縮機6は、四方弁7及び冷媒配管24を介して室内熱交換器2と、第1室外熱交換器3とにそれぞれ接続されている。また、第1室外熱交換器3には、弁10,11及び冷媒配管25を介して第2室外熱交換器4が並列に接続されている。
室内熱交換器2にはファン8が装備され、第1室外熱交換器3にはファン9が装備されている。第2室外熱交換器4には、冷却水配管27を介してガスエンジン12の冷却水が供給されるようになっている。
室内熱交換器2及びファン8が設けられた室内26には、第1空気ダクト19が接続されている。第1空気ダクト19の端部内(室内26との接続部内)には、ダンパ18が設けられている。ダンパ18は、暖房運転時には一点鎖線で示すように第1空気ダクト19を閉鎖して、第1空気ダクト19による室内26への外気の導入を遮断する一方、冷房運転時には実線で示すように第1空気ダクト19を開放して、第1空気ダクト19による室内26への外気の導入を可能にする。また、第1空気ダクト19に隣接して第2空気ダクト22も設けられている。
そして、第1空気ダクト22内には、再生空気加熱器16と、この再生空気加熱器16に装備されたファン17とが設けられている。再生空気加熱器16には、冷却水配管27を介してガスエンジン12の冷却水が供給されるようになっている。ガスエンジン12の冷却水を再生空気加熱器16に供給するか、第2室外熱交換器4に供給するかは冷却水配管27に設けられた三方弁14,15によって切り替えることができる。即ち、三方弁14,15の切り替えによって、冷房運転時には再生空気加熱器16にガスエンジン12の冷却水を供給し、暖房運転時には第2室外熱交換器4にガスエンジン12の冷却水を供給する。ガスエンジン12の冷却水は、ガスエンジン12によって回転駆動される冷却水ポンプ31によって送給(循環)される。なお、ガスエンジン12の冷却水が有する余剰の熱量は、熱交換器28において、熱交換器28に装備されたファン29により、熱交換器28に供給される外気と当該冷却水との熱交換によって大気中に放出される。
図1及び図2に示すように、デシカントロータ30は第1空気ダクト19と第2空気ダクト22とに跨るようにして設けられている。デシカントロータ30はシリカゲル、ゼオライト、活性炭、活性アルミナなどの除湿剤が設けられた多孔質で円柱状の回転体であり、矢印Aのように回転軸30a回りに回転して、第1空気ダクト19側である除湿領域30Aから第2空気ダクト22側である再生領域30Bへの移動と、再生領域30Bから除湿領域30Aへの移動とを繰り返す。例えば図示例の状態では、デシカントロータ30の一方の半円柱側の除湿剤が、除湿領域30Aとなり、第1空気ダクト19の導入口19aから第2空気ダクト19内に導入される外気に含まる水分を吸着することによって当該導入外気を除湿する一方、他方の半円柱側の除湿剤が、再生領域30Bとなり、加熱された再生空気(詳細後述)によって、除湿剤に吸着されている水分が加熱されて蒸発することにより、再生される。このときのデシカントロータ30では、室内熱交換器2において導入外気中の水分が凝縮しない絶対湿度になるまで導入外気を除湿する。その後、デシカントロータ30の回転により、一方の半円柱側は徐々に再生領域30B(第2空気ダクト22側)へと移動し、他方の半円柱側は徐々に除湿領域30A(第1空気ダクト19側)へと移動する。
また、図1及び図3に示すように、デシカントロータ30で除湿された空気(導入外気)を室内熱交換器2へと導く第1空気ダクト19には、第1空気ダクト19内を流れる前記空気を、第1ダクト19の外側の空気(外気)と熱交換させて冷却するための放熱フィン20が、第1空気ダクト19の外面19b及び内面19cに設けられている。なお、これに限定するものではなく、第1空気ダクト19の外面19aにのみ放熱フィン20を設けるようにしてもよい。
従って、上記構成の空気調和機(デシカント空調システム)では、次のようにして冷房運転又は暖房運転を行う。なお、冷房運転と暖房運転の切り替えは、例えば手動スイッチよる冷房運転と暖房運転の切り替え操作などに応じて、図示しない制御装置が、四方弁7及び三方弁14,15の切り替え制御や、弁10,11及やダンパ18の開閉制御などを行うことによって実施することができる。
冷房運転の場合には、四方弁7は圧縮機6の吐出側を室内熱交換器2に接続し、圧縮機6の吸込み側を第1室外熱交換器3に接続するように切り替えられ、三方弁14,15はガスエンジン12の冷却水を再生空気加熱器16に供給するように切り替えられる。また、ダンパ18は開けられ、弁10,11は閉じられる。
従って、この場合、圧縮機6で圧縮されて高温高圧のガスとなった冷媒は、図1中に実線の矢印Bで示すように四方弁7を介して、凝縮器として機能する第1室外熱交換器3に送られ、この第1室外熱交換器3において、ファン9により第1室外熱交換器3に供給される空気(外気)と熱交換して凝縮し、液体となる。その後、冷媒は、膨張弁5において減圧された後、蒸発器として機能する室外熱交換器2に送られ、この室内熱交換器2において、ファン8により室内熱交換器2に供給される空気と熱交換して蒸発した後、四方弁7を介して圧縮機6へ戻される。このとき、室内熱交換器2では、ファン8によって供給された空気が冷媒によって冷却されることになるため、室内26が冷房される。
この冷房運転時には、ファン8によって室内熱交換器2に供給される空気は、室内26の内気導入路21を介して導入される室内26の空気(内気)と、第1空気ダクト19によって導入される室外の空気(外気)との混合空気となる。なお、必要な換気量によっては、室内熱交換器2に供給する空気の全てを導入外気としてもよい。
そして、このときに第1空気ダクト19によって導入される外気は、デシカントロータ30において、当該導入外気に含まれる水分が除湿剤に吸着されて除湿され、更には第1空気ダクト19の放熱フィン20を設けた部分において外気により冷却された後、室内熱交換器2に導入される。
図4に例示すように、導入外気は、デシカントロータ30において例えば湿度75%RHから50%RHまで除湿する場合、エンタルピはH2のまま変化せず、温度がT1(例えば27℃)からT2(例えば47℃)まで上昇して高温低湿度となる。
室内冷房空調空気(室内熱交換器2に供給する空気)に高温高湿度の外気を導入すると、蒸発器としての室内熱交換器2では特に潜熱負荷が増加する。そこで、この導入外気を、第1ダクト19側に位置するデシカントロータ30の除湿領域30Bで除湿して高温低湿度の空気とすることにより、冷凍サイクルの潜熱負荷を下げ、凝縮水の低減、蒸発圧力の上昇による冷凍サイクル効率の向上を図っている。即ち、導入外気をデシカントロータ30で除湿して高温低湿度の空気とすることにより、図5に例示するように冷凍サイクルにおける冷媒の蒸発圧力を一点鎖線のように高く設定することができ、その分、圧縮機6において冷媒の圧縮に要する動力が減少するため、冷房運転(冷凍サイクル)の効率が向上する。また、中低温高湿度の中間期に一定量の換気を行った場合、潜熱/顕熱負荷比が大きくなり、必要能力を得るために冷凍サイクルにおいて蒸発器が実現可能な潜熱/顕熱能力比で運転した場合、蒸発器の吹出空気温度が低くなり過ぎ、快適感を得るために前記吹出空気を再加熱する必要が生じるが、換気(外気)を事前にデシカント除湿することで上記再加熱の必要がなくなるため、消費エネルギーを削減することができる。
また、第1空気ダクト19に放熱フィン20を設け、デシカント除湿されて高温低湿度となった導入外気と、第1空気ダクト19の外側の外気との熱交換を促進させることにより、前記導入外気を顕熱冷却(例えば47℃から43℃まで冷却)して、室内熱交換器2での空気冷却のため消費電力の低減を図っている。
また、このとき、ファン17によって第2空気ダクト22の導入口22aから第2空気ダクト22内に導入される外気が、再生空気加熱器16において、ガスエンジン12の冷却水との熱交換により加熱された後、再生空気として、第2ダクト22側に位置するデシカントロータ22の再生領域30Bに供給される。その結果、この加熱空気(再生空気)により、デシカントロータ22の再生領域30Bでは除湿剤に吸着されている水分が加熱されて蒸発するため、当該除湿剤が再生される。蒸発した水分は再生空気とともに大気中に放出される。なお、この場合、加熱空気(再生空気)としては、外気に限定するものではなく、例えば室内26の空気を第2ダクト22内に導入したものでもよい。
暖房運転の場合には、四方弁7は圧縮機6の吐出側を第1室外熱交換器3及び第2室外熱交換器4に接続し、圧縮機6の吸込み側を室内熱交換器2に接続するように切り替えられ、三方弁14,15はガスエンジン12の冷却水を第2室外熱交換器4に供給するように切り替えられる。また、ダンパ18は閉じられ、弁10,11は開けられる。
従って、この場合、圧縮機6で圧縮されて高温高圧のガスとなった冷媒は、図1中に点線の矢印Cで示すように四方弁7を介して、凝縮器として機能する室内熱交換器2に送られ、この室内熱交換器2において、ファン8により室内熱交換器2に供給される空気(内気)と熱交換して凝縮し、液体となる。即ち、室内熱交換器2では、ファン8によって供給された空気が冷媒によって加熱されることになるため、室内26が暖房される。その後、冷媒は、膨張弁5において減圧された後、蒸発器として機能する第1室外熱交換器3及び第2室外熱交換器4に送られ、第1室外熱交換器3では、ファン9により第1室外熱交換器3に供給される空気と熱交換して蒸発し、且つ、第2室外熱交換器4では、ガスエンジン12の冷却水と熱交換して蒸発した後、四方弁7を介して圧縮機6へ戻される。第1室外熱交換器3で冷媒を蒸発させるだけでなく、第2室外熱交換器4でもガスエンジン12の冷却水の熱量を有効に利用して冷媒を蒸発させるため、暖房運転の効率が向上する。
なお、この暖房運転時には、ダンパ18によって第1空気ダクト19が塞がれるため、外気は導入されず、ファン8によって室内熱交換器2に供給される空気は、室内26の空気導入路21を介して導入される室内26の空気(内気)のみとなる。
以上のように、本実施の形態例1の空気調和機(デシカント空調システム)によれば、デシカントロータ30と、再生空気加熱器16とを備え、導入外気をデシカントロータ30で除湿した後に室内熱交換器2に供給する一方、デシカントロータ30の除湿剤を再生するための空気を、再生空気加熱器16でガスエンジン12の冷却水と熱交換させて加熱した後にデシカントロータ30に供給して前記除湿剤を再生するように構成したため、デシカントロータ30によるデシカント除湿を行って冷凍サイクル効率の向上を図るだけでなく、デシカントロータ30の除湿剤の再生にガスエンジン12の排熱(冷却水の熱量)を有効に利用することができるため、デシカントロータ30とガスヒートポンプエアコン1とを組み合わせたデシカント空調システムの運転点を高効率な状態にすることができる。このため、全エネルギー効率が向上し、省エネルギーとなる。
また、デシカントロータ30で除湿された空気を室内熱交換器2へと導く第1空気ダクト19の外面19bもしくは外面19b及び内面19cには、第1空気ダクト19内を流れる前記空気を外気と熱交換させて冷却するための放熱フィン20を設けたことにより、デシカント除湿によって温度が上昇した除湿空気を、そのまま室内熱交換器2に供給するのではなく、冷却して室内熱交換器2に供給することができるため、室内熱交換器2において、より効率的に空気を冷却することができる。しかも、顕熱ロータなどのように電力を消費するものではなく、放熱フィン20による自然冷却であるため、消費電力の増加を招くことなく、除湿空気の冷却を行うことができる。なお、顕熱ロータは除湿空気の熱量を電気加熱器などで加熱される再生空気に輸送して電気加熱器の消費電力を低減する場合に有効であるが、本実施の形態例1では再生空気の加熱にガスエンジン12の排熱を有効利用しているため、電気加熱器の消費電力の低減を図る必要がないことからも、顕熱ロータは必要としない。
<実施の形態例2>
図6は本発明の実施の形態例2に係る空気調和機(デシカント空調システム)のシステム構成図、図7は前記空気調和機における空気ダクトの横断面図であり、図7(a)は第1再生空気加熱器付近の横断面図、図7(b)は第2再生空気加熱器付近の横断面図、図7(c)はデシカントロータ付近の横断面図である。また、図8はデシカントロータへの加熱空気(再生空気)の供給の様子を示す説明図である。なお、図中、上記実施の形態例1(図1〜図3)と同様の部分には、同一の符号を付している。
図6に示すように、本実施の形態例2では、第2空気ダクト22内に上記実施の形態例1の再生空気加熱器16と同じ第1再生空気加熱器16を有するだけでなく、第2再生空気加熱器41も備えている。そして、この第2再生空気加熱器41には、排ガスダクト43を介してガスエンジン12の排ガスが供給されるようになっている。第2再生空気加熱器41を通過した排ガスは、排ガスダクト43を介して大気中に放出される。
図6及び図7(a)に示すように、第1再生空気加熱器16は第2空気ダクト22内の全体に設けられており、ファン17によって第2空気ダクト22に導入された外気全体を、ガスエンジン12の冷却水との熱交換によって加熱する。これに対し、図6及び図7(b)に示すように、第2再生空気加熱器41は、第2空気ダクト22内の左側の上部に形成された加熱空気通路42内に設置されている。従って、第1再生空気加熱器16で加熱された加熱空気(再生空気)の一部(例えば加熱空気全体の10%程度)が、加熱空気通路42内を流れ、残りの加熱空気(再生空気)が加熱空気通路42の外側を流れる。そして、加熱空気通路42内を流れる加熱空気(再生空気)は、第2再生空気加熱器41において、ガスエンジン12の排ガスとの熱交換により更に加熱されて高温になる。
図7(a)及び図7(b)に示すように、第1再生空気加熱器16付近や第2再生空気加熱器41付近などでは、第1及び第2空気ダクト19,22は全体が矩形の横断面形状となっており、加熱空気通路42も矩形の横断面形状となっているが、図7(c)に示すように、デシカントロータ30付近では、第1及び第2空気ダクト19,22は全体がデシカントロータ30の形状に合わせて円形の横断面形状となっており、加熱空気通路42も、前記円形の中心から前記円形の外周方向に向かって広がる扇形の横断面形状となっている。なお、これに限定するものではなく、例えば第1再生空気加熱器16付近や第2再生空気加熱器41付近などにおいても、第1及び第2空気ダクト19,22全体の横断面形状を円形とし、加熱空気通路42の横断面形状を扇形としてもよい。
ガスエンジン12の冷却水の温度は例えば70〜80℃程度であるため、第1再生空気加熱器16において前記冷却水により加熱された空気は例えば60℃程度となる一方、ガスエンジン12の排ガスは例えば120℃程度であるため、第2再生空気加熱器41で更に加熱される加熱空気は例えば90℃程度になる。排ガスは冷却水に比べて温度が高い反面、熱量が小さいため、第1再生空気加熱器16で加熱された空気の一部だけを、加熱空気通路42で分離して第2再生空気加熱器41で排ガスにより加熱することにより、再生効率の高い高温の加熱空気(再生空気)を得ている。デシカントロータ30(除湿剤)の再生効率は、加熱空気(再生空気)の温度が高いほどよい。なお、再生空気全体を排ガスによって加熱した場合には、排ガスの熱量が小さいため、再生空気は高温にはならず、例えば70℃程度にしかならない。
そして、図8に示すように、第2再生空気加熱器41で加熱された高温の加熱空気(再生空気)は、加熱空気通路42に導かれて、デシカントロータ30の再生領域30Bにおいける再生過程後端部(回転方向(矢印A方向)の後端部)30B−1に供給され、デシカントロータ30の回転により再生過程後端部30B−1に順次達するデシカントロータ30の各部の除湿剤の再生に寄与する。加熱空気通路42の外側を通る低温の加熱空気(再生空気)は、デシカントロータ30の再生領域30Bにおける再生過程後端部30B−1以外の部分(再生過程前部)30B−2に供給され、デシカントロータ30の回転により再生過程前部30B−2に順次達するデシカントロータ30の各部の除湿剤の再生に寄与する。
なお、本実施の形態例2のその他の構成や作用などについては、上記実施の形態例1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
以上のように、本実施の形態例1の空気調和機(デシカント空調システム)によれば、第2再生空気加熱器41を備え、第1再生空気加熱器16で加熱された空気の一部を、この第2再生空気加熱器41でガスエンジン12の排ガスと熱交換させて更に加熱して高温にした後、デシカントロータ30の再生領域30Bにおける再生過程後端部30B−1に供給して除湿剤を再生するように構成したため、温度の高いガスエンジン12の排ガスを有効に利用して除湿剤の再生効率を向上させることができ、除湿剤の除湿能力を向上させることができる。
本発明は空気調和機に関するものであり、特にガスヒートポンプエアコンにデシカントロータなどのデシカント除湿器を適用したデシカント空調システムに適用して有用なものである。
本発明の実施の形態例1に係る空気調和機(デシカント空調システム)のシステム構成図である。 前記空気調和機に備えたデシカント除湿器(デシカントロータ)の構成を示す斜視図である。 前記空気調和機に備えた空気ダクト部分の断面図である。 デシカント除湿による導入外気の状態変化を説明するための空気線図である。 デシカント除湿による省動力化の説明をするためのモリエル線図である。 本発明の実施の形態例2に係る空気調和機(デシカント空調システム)のシステム構成図である。 前記空気調和機における空気ダクトの横断面図であり、(a)は第1再生空気加熱器付近の横断面図、(b)は第2再生空気加熱器付近の横断面図、(c)はデシカントロータ付近の横断面図である。 デシカントロータへの加熱空気(再生空気)の供給の様子を示す説明図である。
符号の説明
1 ガスヒートポンプエアコン
2 室内熱交換器
3 第1室外熱交換器
4 第2室外熱交換器
5 膨張弁
6 圧縮機
7 四方弁
8,9 ファン
10,11 弁
12 ガスエンジン
13 発電機
14,15 三方弁
16 再生空気加熱器(第1再生空気加熱器)
17 ファン
18 ダンパ
19 第1空気ダクト
19a 導入口
19b 外面
19c 内面
20 放熱フィン
21 内気導入路
22 第2空気ダクト
23 冷媒循環回路
24,25 冷媒配管
26 室内
27 冷却水配管
28 熱交換器
29 ファン
30 デシカントロータ
30a 回転軸
30A 一方の半円柱側(除湿領域)
30B 他方の半円柱側(再生領域)
30B−1 再生過程後端部
30B−2 再生過程前部
31 冷却水ポンプ
41 第2再生空気加熱器
42 加熱空気通路
43 排ガスダクト

Claims (3)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒と空気との熱交換を行う室内熱交換器及び室外熱交換器と、冷媒を減圧する膨張弁とを有してなる冷媒循環回路を有し、且つ、前記圧縮機の動力源がガスエンジンである空気調和機において、
    デシカント除湿器と、第1再生空気加熱器とを備え、
    空気を前記デシカント除湿器で除湿した後に前記室内熱交換器に供給する一方、前記デシカント除湿器の除湿剤を再生するための空気を、前記第1再生空気加熱器で前記ガスエンジンの冷却水と熱交換させて加熱した後に前記デシカント除湿器に供給して前記除湿剤を再生するように構成したことを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1に記載の空気調和機において、
    前記デシカント除湿器で除湿された空気を前記室内熱交換器へと導く空気ダクトには、空気ダクト内を流れる前記空気を外気と熱交換させて冷却するための放熱フィンを、空気ダクトの外面もしくは外面及び内面に設けたことを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項1又は2に記載の空気調和機において、
    前記デシカント除湿器は除湿剤が設けられた円柱状の回転体が回転軸回りに回転して、除湿領域から再生領域への移動と再生領域から除湿領域への移動とを繰り返すデシカントロータであるとともに、第2再生空気加熱器を備え、
    前記第1再生空気加熱器で加熱された前記空気の一部を、この第2再生空気加熱器で前記ガスエンジンの排ガスと熱交換させることにより更に加熱して高温にした後、前記デシカントロータの再生領域における再生過程後端部に供給して除湿剤を再生するように構成したことを特徴とする空気調和機。
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